(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089117
(43)【公開日】2023-06-27
(54)【発明の名称】コンテンツ管理システム及びコンテンツ管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20230620BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20230620BHJP
【FI】
G06Q30/0207 324
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023064392
(22)【出願日】2023-04-11
(62)【分割の表示】P 2021189691の分割
【原出願日】2021-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】521495471
【氏名又は名称】株式会社ブートロック
(74)【代理人】
【識別番号】110001782
【氏名又は名称】弁理士法人ライトハウス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲ 高 ▼橋 人也
(72)【発明者】
【氏名】磯 真査彦
(72)【発明者】
【氏名】岡野 正和
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 尚幹
(72)【発明者】
【氏名】鳥塚 裕
(72)【発明者】
【氏名】八鍬 斉
(72)【発明者】
【氏名】服部 泰史
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コンテンツ情報及び特典情報を有する商品を管理できるコンテンツ管理システム及びコンテンツ管理方法を提供する。
【解決手段】コンテンツ管理システムにおける購入処理方法であって、ユーザ端末は、アプリ起動し、商品の購入要求を受け付けると、サーバ装置へ、商品購入要求を送信する。サーバ装置は、商品購入要求を受信すると、商品に関連付けて記録された商品情報を抽出し、ユーザ端末に送信する。ユーザ端末は、商品情報を受信すると、ユーザ端末で購入した商品の購入回数について、商品の購入回数を加算するとともに、デジタル特典を記憶し、ユーザ端末が所有する特典券の枚数を加算し、すでに入場券を有するか否かを判定し、入場券を有さない場合は、入場券を記憶し、ギフトの送信可能回数を加算し、商品の購入結果を表示する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1のコンピュータ装置を有するコンテンツ管理システムであり、
一の商品として、コンテンツ情報及び特典情報を含む商品情報を記憶する記憶手段と、
商品に対応するコンテンツ情報及び特典情報を、ユーザが操作するユーザ端末に送信する商品情報送信手段と
を備え、
特典情報が、コンテンツ情報に関連するイベントの入場に関する情報、及び/又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する情報である、コンテンツ管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音楽などのコンテンツ情報及び特典情報を管理するコンテンツ管理システム及びコンテンツ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CD等のコンテンツにライブなどのイベントの入場券や特典券といった付加価値を持たせた商品が販売されている。特典券の取得枚数に応じて、イベントにおいてライブに参加するだけでなく、アーティストと握手をできたり、写真を撮ったりする等、購入者が選択できるオプションが異なる。特典券等による付加価値により、消費者は、より多くのCDを購入する購買意欲を高められる。
【0003】
販売店でのメディアの購入時又はレンタル店でメディアをレンタルした時において、メディアの価格を上乗せさせて、有償のエクストラコンテンツ(映像、画像、音源、景品或いは商品)を配信できるシステムとして、例えば、特許文献1が開示されている。しかしながら、インターネット上において、ユーザがメディアとエクストラコンテンツとを同時に購入できるものではなかった。さらに、インターネット上において、複数回メディアの購入等を行う態様については、何ら考慮されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明の第一の目的は、購入したコンテンツ情報を含む商品について、他のユーザ端末に該コンテンツ情報を送信できるコンテンツ管理システムを提供することである。本発明の第二の目的は、コンテンツ情報及び特典情報を含む商品を管理できるコンテンツ管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題は、
[1]少なくとも1のコンピュータ装置を有するコンテンツ管理システムであり、一の商品として、コンテンツ情報を含む商品情報を記憶する記憶手段と、ユーザが操作するユーザ端末への操作により、該商品の購入手続きを実行する購入手段と、購入手続きが実行された商品に対応するコンテンツ情報を、ユーザ端末に送信する商品情報送信手段と、ユーザ端末への操作により、該コンテンツ情報を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信するコンテンツ送信手段とを備え、コンテンツ送信手段が、商品の購入に関する所定の情報に応じて、コンテンツ情報の他のユーザ端末への送信が可能となる、コンテンツ管理システム;
[2]コンテンツ送信手段が、所定の送信回数に限り、コンテンツ情報を他のユーザ端末に送信でき、所定の送信回数が、商品の購入に関する所定の情報に応じて付与された回数のうち、他のユーザ端末にコンテンツ情報を送信した回数を除いた回数である、前記[1]に記載のコンテンツ管理システム;
[3]ユーザ端末から他のユーザ端末に送信されたコンテンツ情報が、所定の期間又は所定の回数に限定されて、他のユーザ端末において再生が可能である、前記[1]又は[2]に記載のコンテンツ管理システム;
[4]少なくとも1のコンピュータ装置を有するコンテンツ管理システムにおいて実行されるコンテンツ管理方法であり、一の商品として、コンテンツ情報を含む商品情報を記憶する記憶ステップと、ユーザが操作するユーザ端末への操作により、該商品の購入手続きを実行する購入ステップと、購入手続きが実行された商品に対応するコンテンツ情報を、ユーザ端末に送信する商品情報送信ステップと、ユーザ端末への操作により、該コンテンツ情報を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信するコンテンツ送信ステップとを備え、コンテンツ送信ステップが、商品の購入に関する所定の情報に応じて、コンテンツ情報の他のユーザ端末への送信が可能となる、コンテンツ管理方法;
[5]少なくとも1のコンピュータ装置を有するコンテンツ管理システムであり、一の商品として、コンテンツ情報及び特典情報を含む商品情報を記憶する記憶手段と、商品に対応するコンテンツ情報及び特典情報を、ユーザが操作するユーザ端末に送信する商品情報送信手段とを備え、特典情報が、コンテンツ情報に関連するイベントの入場に関する情報、及び/又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する情報である、コンテンツ管理システム;
[6]商品情報送信手段が、ユーザが購入した商品に対応する商品情報を送信し、特典情報が、コンテンツ情報に関連する特典に関する情報であり、商品の購入に関する所定の情報に応じて、所定の数量の特典が付与される特典付与手段を備え、付与された特典の数量に応じて、ユーザが実行可能なオプションが異なる、前記[5]に記載のコンテンツ管理システム;
[7]商品情報送信手段が、ユーザが購入した商品に対応する商品情報を送信し、特典情報が、イベントの入場に関する情報であり、商品を購入すると、商品を購入した回数に因らず、該イベントの入場券が一つ付与される入場券付与手段を備える、前記[5]又は[6]に記載のコンテンツ管理システム;
[8]商品情報送信手段が、ユーザが購入した商品に対応する商品情報を送信し、特典情報が、イベントの入場に関する情報であり、商品の購入に関する所定の情報、又は、イベントの入場に関する所定の情報に応じて、イベントにおける座席のランクが異なる、前記[5]~[7]のいずれかに記載のコンテンツ管理システム;
[9]商品の購入に関する所定の情報、入場に関する所定の情報、又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する所定の情報に応じて、イベントにおける座席のランク、又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する抽選が行われる抽選手段とを備える、前記[6]~[8]のいずれかに記載のコンテンツ管理システム;
[10]管理者が操作する管理者端末への操作により、イベントの入場に関する情報の送信の対象となるユーザ端末の数を入力する入場情報入力手段を備え、商品情報送信手段が、入場に関する情報を送信されたユーザ端末が、入力されたユーザ端末の数に達するまで、ユーザが購入する商品情報に、入場に関する情報を含んで送信する、前記[5]~[9]のいずれかに記載のコンテンツ管理システム;
[11]購入した商品の名称、商品の購入数、未使用の特典の数量、及び/又は、他のユーザ端末に送信可能なコンテンツ情報の回数を、一覧で表示する一覧表示手段を備える、前記[1]~[10]のいずれかに記載のコンテンツ管理システム;
[12]少なくとも1のコンピュータ装置を有するコンテンツ管理システムにおいて実行されるコンテンツ管理方法であり、一の商品として、コンテンツ情報及び特典情報を含む商品情報を記憶する記憶ステップと、商品に対応するコンテンツ情報及び特典情報を、ユーザが操作するユーザ端末に送信する商品情報送信ステップとを備え、特典情報が、コンテンツ情報に関連するイベントの入場に関する情報、及び/又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する情報である、コンテンツ管理方法;
により達成することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、購入したコンテンツ情報を含む商品について、他のユーザ端末に該コンテンツ情報を送信できるコンテンツ管理システムを提供することができる。また、コンテンツ情報及び特典情報を含む商品を管理できるコンテンツ管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施の形態に係るコンテンツ管理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係るユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係る購入処理のフローチャートを示す図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係る購入した商品の表示画面の一例を示す図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係る購入した商品一覧の表示画面の一例を示す図である。
【
図7】本発明の実施の形態に係る所有特典券一覧の表示画面の一例を示す図である。
【
図8】本発明の実施の形態に係る所有入場券一覧の表示画面の一例を示す図である。
【
図9】本発明の実施の形態に係るギフト送付処理のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は以下の実施の形態に限定されない。以下、効果に関する記載は、本発明の実施の形態の効果の一側面であり、ここに記載するものに限定されない。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ管理システムの構成を示すブロック図である。図示するように、コンテンツ管理システムは、ユーザ端末1と、サーバ装置2と、管理者端末3と、通信ネットワーク4とから構成されている。ユーザにより操作されるユーザ端末1は、通信ネットワーク4を介してサーバ装置2と通信接続が可能である。また、コンテンツ管理システムは、複数のユーザ端末1a~1zから構成されていてもよい。以下では、ユーザの操作する端末のことをユーザ端末といい、他のユーザの操作する端末を他のユーザ端末という。
【0011】
また、管理者端末3は、コンテンツを管理する管理者(例えば、レコード会社の担当者、コンテンツホルダー等)が操作するものである。管理者端末3は、通信ネットワーク4を介してサーバ装置2と通信接続が可能である。また、コンテンツ管理システムは、複数の管理者端末3から構成されていてもよい。
【0012】
ユーザ端末1及び管理者端末3は、表示画面と入力部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されない。ユーザ端末1及び管理者端末3は、据え置き型で会社のオフィス等に設置されたものでもよく、携帯型で使用者が移動する際に携帯することができるものであってもよい。ユーザ端末1及び管理者端末3としては、例えば、従来型の携帯電話、タブレット型端末、スマートフォン、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータなどが挙げられる。なお、本発明の一態様のコンテンツ管理システムにおいては、ユーザ端末1として、専用のアプリケーションプログラムがインストールされたモバイル端末を用いることが好ましい。
【0013】
図2は、本発明の実施の形態にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。ユーザ端末1は、制御部11、メインメモリ12、ストレージ部13、入力装置14、表示装置15及び通信インタフェース16を備え、それぞれバスにより接続されている。また、ユーザ端末1は、音声出力装置を備えていてもよい。
【0014】
制御部11は、CPUやROMから構成される。制御部11は、ストレージ部13に格納されたプログラムを実行し、ユーザ端末1の制御を行なう。メインメモリ12としては、例えばRAMが用いられる。メインメモリ12は、制御部11のワークエリアである。ストレージ部13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部11は、メインメモリ12から読みだしたプログラム及びデータ、並びに、入力装置14にて入力されたデータをもとに、演算処理を行なう。
【0015】
表示装置15は表示画面を有している。制御部11は、演算処理の結果に応じて、表示画面に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示画面はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。この場合、タッチパネルが入力装置14として機能する。また、ユーザ端末1は、カメラを備え、カメラを入力装置14として機能させることができる。
【0016】
通信インタフェース16は無線又は有線により通信ネットワーク4に接続が可能であり、通信ネットワーク4を介して、サーバ装置2又は管理者端末3とデータを送受信することが可能である。通信インタフェース16を介して受信したデータは、メインメモリ12にロードされ、制御部11により演算処理が行われる。
【0017】
管理者端末3は、ユーザ端末1と同様の構成を有するものであり、例えば、制御部、メインメモリ、ストレージ部、入力装置、表示装置、通信インタフェースを備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0018】
図3は、本発明の実施の形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、制御部21、メインメモリ22、ストレージ部23及び通信インタフェース24を備え、それぞれバスにより接続されている。
【0019】
制御部21は、CPUやROMから構成され、ストレージ部23に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置2の制御を行う。また、制御部21は時間を計時する内部タイマを備えている。メインメモリ22は、制御部21のワークエリアである。ストレージ部23は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部21は、プログラム及びデータをメインメモリ22から読み出し、ユーザ端末1又は管理者端末3から受信した情報等をもとに、演算処理を行う。
【0020】
本発明の実施の形態に係るコンテンツ管理システムは、ユーザに対して、コンテンツ情報及び特典情報を有する商品の提供を行うものである。つまり、コンテンツ管理システムにより、ユーザは、コンテンツ情報及び特典情報を有する商品を購入することができる。また、コンテンツ管理システムは、商品の購入に関する情報(所定の条件ともいう)に応じて、特典情報に含まれる入場券及び/又は特典券について、ユーザの所有する入場券及び/又は特典券の枚数に、入場券及び/又は特典券の枚数を加算することができる。商品の購入に関する情報としては、例えば、商品の購入回数や、購入金額、累積購入金額等がある。また、コンテンツ管理システムは、商品の購入回数に因らず、特典情報に含まれる入場券について、ユーザの所有する入場券の枚数を一定とすることができる。また、コンテンツ管理システムは、商品の購入に関する情報に応じて、他のユーザにコンテンツ情報の一部又は全部を送信することができる。また、コンテンツ管理システムは、ユーザが購入した商品について、ユーザの類型、購入日時、コンテンツの再生回数、他のユーザにコンテンツを送信した回数等を検出することができるため、販売に関する統計情報を好適に管理することができる。
【0021】
ここで、本発明の実施の形態において、「コンテンツ」とは、音楽だけでなく、画像、動画、映画、ドラマ、電子書籍、ゲームなど、デジタルコンテンツ全般に適用することができる。「コンテンツ情報」は、コンテンツに関する情報のことをいい、例えば、音楽コンテンツの場合、楽曲の音源の情報のほか、歌詞カード、ジャケット写真など、複数の情報を有するものでもよい。すなわち、コンテンツ情報は、一般的にCDに含まれる諸コンテンツに含まれる情報であるとも言える。「ギフト送付機能」とは、他のユーザにコンテンツ情報の一部又は全部を送信することができる機能をいい、ギフトは、他のユーザに送信できるコンテンツともいえる。以下では、主に、ユーザが音楽に関するコンテンツを利用する場合について説明をする。
【0022】
本発明の実施の形態において、「特典情報」とは、商品を購入したときに、コンテンツ情報に付随してユーザに提供される情報である。特典情報としては、コンテンツ情報に関連する特典に関する情報、コンテンツ情報に関連するイベントの入場に関する情報、デジタル特典に関連する情報等が含まれる。該特典は、例えば、該イベントにおいて用いられる特典である。イベントの入場に関する情報としては、入場券に関する情報が含まれる。コンテンツ情報に関連する特典に関する情報としては、該イベントにおいて用いられる特典券に関する情報が含まれる。デジタル特典に関連する情報としては、該コンテンツに関連する他のコンテンツ情報が含まれる。
【0023】
「入場券」は、該コンテンツ情報に関連するイベントの入場や参加に関する情報を有する。入場券は、例えば、該イベントに入場できる権利を確約するものであってもよいし、該イベントの入場に関する抽選に応募できるものであってもよい。また、入場券は、イベントにおける入場整理番号、又は座席番号を示すものでもよい。また、イベントは実際のイベント会場で開催されるものや、オンライン上で開催されるもののいずれも含むものである。入場券は、チケットともいう。また、入場券の獲得枚数に応じて、イベントの座席の種類やランクを異ならせるものであってもよい。つまり、イベントの入場に関する所定の情報に応じて、イベントの座席の種類やランクが異なる。「特典券」は、該コンテンツ情報に関連する特典に関する情報を有する。コンテンツ情報に関連する特典は、コンテンツ、景品、該コンテンツ情報に関連するイベントにおいて、ユーザが実行可能なオプションその他の商品の付加価値を高めるものであれば、特に限定されない。ユーザは、特典券の獲得枚数に応じて、該コンテンツ情報に関連するイベントにおいて、異なるオプションを選択することができる。異なるオプションは、オプションそれぞれにランクが定められていてもよい。つまり、特典券に関する所定の情報に応じて、イベントにおいて実行可能なオプションの種類やランクが異なる。選択できるオプションとしては、例えば、景品の獲得、アーティストとの握手、アーティストとの写真撮影、所定の時間の会話等があげられる。
【0024】
また、特典券及び/又は入場券として、シリアルコードを付与してもよい。シリアルコードは、ランダムな英数字により表され、商品ごとに異なるシリアルコードが発行される。該シリアルコードにより、該コンテンツ情報に関連するイベントの参加する権利の取得や該コンテンツ情報に関連する特典の取得、又はそれらの抽選の応募ができる。また、該シリアルコードにより、限定のコンテンツや景品を取得できるものであってもよく、シリアルコードの使用については特に限定されない。なお、シリアルコードからイベントや特典に関する応募は、コンテンツ情報に係るアーティストの専用サイトや、専用アプリ内より実行できる。シリアルコードとともに、イベントや特典に関する応募のできるサイトのURLを付与してもよい。
【0025】
「デジタル特典」は、該コンテンツ情報に関連するコンテンツであり、該コンテンツ情報とは異なる情報である。デジタル特典は、デジタルコンテンツであれば特に限定されない。また、デジタル特典は、再生する回数や時期の制限を設けるものであってもよい。コンテンツ情報や特典情報の具体的な内容は、アーティスト、管理者、イベントの開催者等による管理者端末3の操作により適宜設定できるものである。
【0026】
本発明の実施の形態において、「商品情報」は、ユーザが購入可能な商品に関する情報であり、コンテンツ情報及び特典情報を有するものである。また、商品情報は、コンテンツ情報を少なくとも有し、特典情報を有さないものでもよく、コンテンツ情報又は特典情報のいずれかを有するものであってもよい。商品情報は、シリアル番号を有するものであってもよく、ユーザは、該シリアル番号により、コンテンツ情報及び/又は特典情報を取得できるとしてもよい。また、「商品」とは、例えば、商取引の対象となるものをいい、有体物であっても無体物であってもよい。
【0027】
[商品購入処理]
まず、コンテンツ管理システムにおける商品購入処理について説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る商品購入処理のフローチャートを示す図である。ユーザは、ユーザ端末1にダウンロードされたアプリケーションプログラム(以下、専用アプリという)を起動する(ステップS10)。なお、初めて専用アプリを起動した際に、ユーザに対して、初期設定を設定させることが好ましい。初期設定として、氏名、ニックネーム、ユーザID、メールアドレス、パスワード、生年月日、都道府県等を入力する。入力された初期設定の情報は、ユーザが利用するユーザ端末1の識別情報(端末固有の識別番号ともいう。例えば、UDIDを示す。)とともにサーバ装置2に送信され、サーバ装置2にて、ユーザ端末1の識別情報と入力した情報とが関連付けて記憶される。そのため、専用アプリを起動すると、ユーザ端末1よりサーバ装置2にユーザ端末1の識別情報が送信され、ユーザの特定が行われるので、ユーザは、専用アプリのログインの操作を省略することができる。なお、初期設定の情報と、ユーザ端末1の識別情報は、サーバ装置2では、暗号化されて記憶されることが好ましい。
【0028】
専用アプリを起動すると、表示画面には、商品の購入ができる複数の店舗のアイコンが表示される。ユーザは、ユーザ端末1に表示された店舗のアイコンを押下して選択し、該店舗のECサイトに移動する。店舗のアイコンには、店舗のECサイトのリンクが関連付けられており、そのアイコンを押下すると、店舗のECサイトへ遷移できる。ユーザが、店舗のECサイトにて購入する商品を選択し、ユーザ端末1が商品の購入要求を受け付けると、ユーザ端末1から店舗のECサイトのウェブサーバを経由してサーバ装置2へ、商品購入要求が送信される(ステップS11)。商品購入要求には、購入する商品の数量が含まれる。ステップS11の商品購入要求の送信は、商品の購入処理ともいえる。ステップS11と同時に、購入する商品の費用の清算を実行してもよい。サーバ装置2にて、商品購入要求を受信すると(ステップS12)、該商品に関連付けて記録された商品情報を抽出する。サーバ装置2にて抽出した商品情報を、ユーザ端末1に送信する(ステップS13)。
【0029】
ここで、ユーザは、商品の購入の際に、専用アプリにて設定したユーザIDを入力することが好ましい。サーバ装置2に、商品購入要求と共にユーザIDが送信されることで、サーバ装置2にて、ユーザが購入した商品とユーザIDとを関連付けて記憶される。なお、ステップS11において、専用アプリのユーザIDを送信している場合、ステップS10の専用アプリの起動をせずに、購入処理を進めることもできる。すなわち、ステップS10を省略して、ウェブブラウザで表示された店舗のECサイトから商品を購入しても、専用アプリに商品情報を関連付けることができる。購入時においてステップS11~S14の処理が実行され、その後、専用アプリを起動すると、購入した商品情報が専用アプリにおいて反映される。なお、同じ1つのアカウント(ユーザID)を用いて、異なる2つのユーザ端末1からコンテンツ管理システムを利用できるような構成も採用できる。この場合、それぞれのユーザ端末1の識別情報と、ユーザIDとが、関連付けてサーバ装置2に記憶される。そのため、1つのユーザIDに関連付けて、2以上の端末情報を記憶される場合、同一ユーザIDで複数端末を登録してもよいか否かをユーザに確認させる表示等がなされることが好ましい。
【0030】
ステップS13にて、商品情報がユーザ端末1に送信されると、ユーザ端末1にて商品情報を受信する(ステップS14)。このとき、ユーザ端末1に記憶された商品情報を参照して、該ユーザ端末1において、すでに該商品情報を受信したか否かを検出する。受信した商品情報が初めてのものである場合、該商品情報について、新しくユーザ端末1に記憶される。商品情報がユーザ端末1に記憶されると、ユーザ端末1にて商品に関する画面が生成され、ユーザは、商品情報に含まれるコンテンツ情報等を利用できるようになる。次に、該ユーザ端末1で購入した商品の購入回数について、商品の購入回数の加算が実行される(ステップS15)。次に、ユーザ端末1にて、デジタル特典の記憶が実行される(ステップS16)。該ユーザ端末1にて所有する特典券の枚数に、特典券の枚数の加算が実行される(ステップS17)。次に、該ユーザ端末1において、すでに入場券を有するか否かを判定する(ステップS18)。入場券を有さない場合(ステップS18でNO)、入場券の記憶が実行される(ステップS19)。入場券を有する場合は(ステップS18でYES)、ステップS19は実行されない。次に、ギフトの送信可能回数の加算が実行される(ステップS20)。そして、ユーザ端末1において、商品の購入結果が表示される(ステップS21)。以上のステップS10~S21の処理より、商品購入処理は終了する。なお、ステップS15~S18、S20の処理は順番を入れ替えて実行してもよい。ステップS18の順番を入れ替え、ステップS18でNOのときは、ステップS19を実行せず、次のステップの処理を実行する。また、商品情報に、特典券、入場券、デジタル特典が含まれない場合、ステップS15~S19の処理は実行されない。
【0031】
入場券の抽選を商品購入処理において行う商品の場合、ステップS18の入場券の有無の判定を省略することができる。つまり、すでに入場券を有する場合においても、ステップS19の処理を行うことができる。例えば、入場券の抽選を行い、抽選の結果、前回の入場券と新しく取得した入場券を比較し、よりランクの高い入場券を記憶する。具体的には、入場券に座席の番号を関連付けているとき、数が小さいほうがランクの高い席とすると、抽選の結果、前回取得した入場券の番号が「300」で、今回取得できる入場券の番号が「10」であれば、新しく取得した入場券について記憶し、前回取得した入場券の情報は削除する。前回取得した「300」の番号の入場券は、入場券の抽選分母に戻される。このとき、所定の数字以下の入場券について、イベントの入場を確約するものとしてもよい。例えば、入場券の番号が「200」以下の入場券のみ、該イベントに入場できるものとしてもよい。なお、一度にまとめて商品を購入する場合も、上記と同様に抽選の処理を行うことができる。抽選の結果を比較し、一番ランクの高い入場券のみをステップS19にて記憶される。このとき、抽選の結果を表示画面に表示し、ユーザが希望する入場券を選択するとしてもよい。選択の入力操作が行われると、選択された入場券のみがユーザ端末1に記憶される。また、1枚も入場券を所有しておらず、抽選で入場券を獲得できなかった場合、ステップS19にて入場券に関する情報の記憶はされないとしてもよい。抽選の処理は、ステップS12~S18までの間のいずれかのタイミングで行われることが好ましく、これにより、ユーザは、商品の購入と同時に入場券の抽選結果について確認することができる。入場券の抽選可能な枚数は、1端末ごとに上限の枚数を設定してもよいし、購入商品について、1会計での購入制限を設けてもよい。
【0032】
また、イベントの入場に関する情報を有する商品を購入する場合、ステップS11において参加するイベントを選択することができる。関連するイベントが複数存在する場合、ステップS17の処理は、それぞれのイベントについて入場券を有するか否かを判定してもよいし、1つでも入場券を有するイベントがあれば、入場券を有するものと判定してもよい。なお、入場券の有無の判定は、同一の商品だけでなく、ユーザ端末1に記憶された複数の商品について、同一のイベントが開催される場合も、適用される。すなわち、専用アプリに登録されたユーザIDに対して、1つのイベントについて入場券は1枚のみ付与される。また、商品購入処理の後に参加するイベントを選択してもよい。関連するイベントが複数存在する場合、参加を希望するいずれかのイベントを選択することができる。このとき、いずれかのイベントに参加できる入場券を複数所有していても、同一のイベントに対して取得できる入場券は1枚とすることができる。また、上述の抽選の処理を行うとしてもよい。
【0033】
上記において、ステップS18において、ユーザ端末1における入場券の有無を判定する処理を行ったが、ステップS18を省略して、ステップS19において入場券の加算処理を行うという構成にしてもよい。この場合、1つのイベントに対して複数の入場券を有することとなる。そのため、入場券は、イベントの参加を確約するものではなく、イベントに参加する抽選券として機能させるのが好ましい。また、入場券の枚数又は商品の購入回数により、座席のランクをBからA、AからSというようによりランクを上位のものに変更できるものとしてもよい。また、入場券の枚数又は商品の購入回数により、具体的な座席や、会場の下手側や上手側など、場所の指定をできるものとしてもよい。つまり、所有する入場券の枚数又は商品の購入回数により、座席の種類を変更できるものとしてもよい。また、入場券の枚数について、取得枚数の上限を設けてもよい。この場合、ステップS18において、入場券の上限枚数に達しているか否かを判定する構成とすることができる。入場券の上限枚数に達していない場合(ステップS18にてYES)、入場券の加算が実行される。また、ステップS18の判定を行わず、ステップS19の入場券の加算処理を行う場合も同様に、ステップS11において参加するイベントを選択してもよいし、商品購入処理の後に参加するイベントを選択してもよい。
【0034】
上記において、商品の購入回数、特典券、入場券、及び/又はギフトの送信可能回数に加算される数量は、ステップS11の商品購入要求に含まれる、商品の購入数と同じであることが好ましい。また、購入金額に関する閾値を設け、ユーザ端末1又はサーバ装置2において、該商品を購入した金額の合計を算出し、その金額が閾値を上回ったことに基づいて、所定の数量を加算するとしてもよいし、その金額が所定の金額を超えるごとに、所定の数量を加算するとしてもよい。
【0035】
上述のとおり、商品情報は、コンテンツ情報及び特典情報を含むものであるため、コンテンツを単体で販売する場合と比較して、価格を上乗せした価格を設定することができる。コンテンツは単体で購入することができるが、特典情報に含まれる特典券、入場券、及び/又はデジタル特典を単体で購入できないようにすることが好ましい。
【0036】
なお、商品情報に含まれるコンテンツ情報及び/又は特典情報は、管理者によって任意に設定することができる。例えば、特典情報に含まれる特典券、入場券、及び/又はデジタル特典を配信する総数を設定しておき、総数に達するまでは、特典情報に特典券、入場券、及び/又はデジタル特典を含むものとすることができる。具体的には、入場券を100枚発行するとした場合、101番目以降に購入したユーザのユーザ端末1には、入場券を含まないとすることができる。管理者が設定できるものとしては、商品情報であれば特に限定されないが、例えば、特典券、入場券及び/又はデジタル特典の配信数の上限等の種々の配信制限、入場券の抽選、利用制限、商品の購入数の制限、特典情報の加算等がある。商品情報の設定は、例えば、商品の発売日まで編集可能とするのが好ましい。また、商品の発売後においても、商品の販売推移などを考慮して、特典情報を設定できるとしてもよい。商品情報の設定は、管理者によって行われるが、商品の担当者が商品情報を入力し、最終管理者が承認することができる。承認には、一般的な電子署名やタイムスタンプを利用できる。承認後は商品情報を編集できないようにするのが好ましい。また、発売日が設定されている商品については、承認がなくても商品を発売できるとしてもよい。
【0037】
なお、購入した商品には、商品に関連付けて記憶される識別番号(トークンともいう)が付与される。トークンは、1つの商品に紐づく固有の識別番号であり、商品を1回購入するごとに付与される。すなわち、同じ商品を購入しても、1回目購入した商品の識別番号と、2回目購入した商品の識別番号は異なる。また、シリアル番号を付与してもよい。商品の識別番号として、NFT(Non Fungible Token)を付与してもよい。これにより、商品の所有権を証明することができ、商品情報の改ざんを防止することができる。
【0038】
商品購入処理にて購入した商品について、表示画面への表示について説明する。所定の商品に関して、ユーザ端末1にて初めて該商品の商品情報を受信すると、購入した商品の画面が生成される。
図5は、本発明の実施の形態に係る購入した商品の表示画面の一例を示す図である。本発明の実施の形態において、ユーザが購入した商品を、デジタルパッケージともいう。
【0039】
図5に示すように、表示画面には、購入した商品に含まれる商品情報の内容が表示され、一覧して確認できる。商品情報の内容としては、例えば、アーティスト名30、商品のジャケットの画像31、商品のタイトル32、音源ダウンロード41、デジタル特典ダウンロード42、特典券43、入場券44、ギフト45等が表示されている。また、表示画面には、ギャラリー35、プレイヤー36等の専用アプリの機能を関連付けたアイコンを表示してもよい。ギャラリー35では、デジタルパッケージに関する情報や特典券、入場券などが一覧で表示され、プレイヤー36では、ユーザ端末1にてダウンロード等により記憶された音源等のコンテンツを利用することができる。
【0040】
アーティスト名30は、商品を発売したアーティスト名である。商品のジャケットの画像31は、商品を示す画像でもよいし動画でもよい。商品のタイトル32は、購入した商品名を示す。また、ジャケットの画像31の右横又は左横に表示されたボタンを押下することで、ユーザ端末1に記憶された他の商品の商品情報を表示することができる。他の商品への表示の切り替えは、ジャケットの画像31の周辺を右又は左にスワイプすることで行ってもよい。
【0041】
音源ダウンロード41を押下すると、購入した商品の音源をダウンロードできる画面が表示される。商品に複数の音源が含まれる場合は、全ての音源をダウンロードしてもよいし、任意の音源のみをダウンロードしてもよい。ダウンロードした音源は、専用アプリ内のプレイヤー36に記憶される。プレイヤー36を押下すると、専用アプリ内のプレイヤーが表示される。プレイヤーには、アーティスト名、アルバム、曲、プレイリスト、最近追加したアイテム等の項目ごとのタブが表示され、それぞれのタブを押下することにより、それぞれの項目に含まれるダウンロードした曲が表示される。ユーザは、専用アプリ内のプレイヤーよりダウンロードした音源を視聴することができる。また、本発明の一態様のコンテンツ管理システムにおいて、ユーザは、専用アプリでダウンロードしたコンテンツを、ユーザ端末1に記憶された他のアプリケーションにて同様に利用することができる。具体的には、専用アプリにて、ユーザ端末1にて登録されている他の音楽再生アプリケーション(以下、音楽再生アプリという)から、ダウンロードした音源を再生したい場合、ユーザは、専用アプリにて「他の音楽プレイヤーで再生する」などと表示されたアイコンを押下する。入力を受け付けると、ユーザ端末1にて登録されている他の音楽再生アプリを検出し、その一覧を生成する。次に、表示画面に表示された他の音楽再生アプリ一覧から、ユーザは、任意の音楽再生アプリを選択する。選択した音楽再生アプリが起動すると、該音楽再生アプリに専用アプリにてダウンロードしたコンテンツ情報が送信される。これにより、ユーザ端末1の専用アプリでダウンロードしたコンテンツを他の音楽再生アプリにおいても利用することができる。ユーザは、専用アプリにて取得したコンテンツについて、自分の好みの他の音楽再生アプリにて利用することができる。なお、他の音楽再生アプリを起動して専用アプリから送信されるコンテンツは、専用アプリに記憶されている全ての音源コンテンツでもよいし、ユーザが選択した特定のコンテンツのみでもよい。また、後述のギフトの受け取りの処理にてダウンロードしたコンテンツについては、他の音楽再生アプリに送信できない構成とするのが好ましい。
【0042】
音源ダウンロード41は、すでにユーザが音源ダウンロードを行った場合、又は、予約販売等によりダウンロードが解禁されていない場合、押下できないようにすることが好ましい。つまり、管理者等は、コンテンツ情報に、音源ダウンロードの開始可能時期を任意に設定することができる。また、音源ダウンロードが可能な所定の期間を設定してもよい。これにより、ユーザは、コンテンツの発売前に、特典情報を含む商品を購入することができる。また、コンテンツの発売まで期間が空いているときでも、ユーザは商品を購入することができ、後述の入場券及び/又は特典券により、商品発売と同時期に開催されるイベントに参加することができる。音源ダウンロードは、視聴制限を設けない構成としてもよい。
【0043】
デジタル特典ダウンロード42を押下すると、購入した商品のデジタル特典をダウンロードできる画面が表示される。デジタル特典が複数付属する場合、ダウンロード可能なデジタル特典を一覧表示されることが好ましい。また、
図5に図示された商品のデジタル特典だけでなく、ユーザ端末1に記憶されているデジタル特典について一覧表示されてもよい。また、ダウンロードがされていないものについて「DL未」、ダウンロード済みのものについて「DL済」というようなアイコンを設ける等、それぞれのデジタル特典についてダウンロードの状況がわかるような態様で表示されることが好ましい。ダウンロードしたデジタル特典は、一覧表示されたデジタル特典の中から表示させたいデジタル特典の押下により表示することができる。また、ダウンロードが完了したデジタル特典は、専用アプリだけでなく、ユーザ端末1の他のアプリケーションにて再生してもよい。
【0044】
また、管理者等は、デジタル特典のダウンロード可能な時期を任意に設定することができる。さらに、ダウンロードしたデジタル特典について、再生可能な期間を設定してもよいし、再生回数の制限を設けてもよい。ダウンロードが解禁されていないデジタル特典については、一覧に表示されるが、グレー表示など、他のダウンロード可能なデジタル特典と区別できるような態様で表示されることが好ましい。また、管理者は、商品の購入回数や購入金額の合計に応じて、ダウンロード可能なデジタル特典を設定することができる。また、デジタル特典は、商品の購入回数や購入金額の合計に因らず、ランダムに配信されるものとしてもよい。さらに、購入時期や購入する店舗等によって、デジタル特典を異ならせてもよい。また、後述のギフトを、他のユーザ端末に送付した回数に基づいて、デジタル特典を再生可能としてもよい。なお、デジタル特典が付属しない商品の場合、デジタル特典ダウンロード42を押下できないようにすることが好ましい。
【0045】
特典券43を押下すると、購入した商品の特典券を確認できる画面が表示される。また、
図5に図示された商品の特典券だけでなく、ユーザ端末1に記憶されている使用可能な特典券について一覧表示されてもよい。なお、特典券が付属しない商品の場合、特典券43を押下できないようにすることが好ましい。特典券の詳細は後述する。
【0046】
入場券44を押下すると、購入した商品の入場券を確認できる画面が表示される。また、
図5に図示された商品の入場券だけでなく、ユーザ端末1に記憶されている使用可能な入場券について一覧表示されてもよい。なお、入場券が付属しない商品の場合、入場券44を押下できないようにすることが好ましい。入場券の詳細は後述する。
【0047】
ギフト45を押下すると、購入した商品の音源等のコンテンツ情報を他のユーザ端末に送信できる画面が表示される。なお、送信可能なギフトが存在しない場合、ギフト45を押下できないようにすることが好ましい。ギフト送付処理は後述する。
【0048】
図6は、本発明の実施の形態に係る購入した商品一覧の表示画面の一例を示す図である。
図6に示すように、表示画面には、ユーザ端末1にて購入した商品と商品情報の内容が一覧で表示される。商品情報の内容としては、例えば、デジタル特典残数51、商品の購入数52、特典券残数53、ギフト可能数54、商品のタイトル55、商品のジャケットの画像56等が表示されている。また、表示画面には、デジタルパッケージ・ギフト取得61、マイページ62、アーティスト・デジタルパッケージ検索63、ストア64、所有入場券一覧65、所有特典券一覧66、ギャラリー35、プレイヤー36等の専用アプリ内の機能に関連付けられたアイコン又はウェブサイトに関連付けられたアイコンが表示されていてもよい。これらのアイコンを押下することにより、それぞれに関連付けられた機能の実行や画面の表示、ウェブサイトへの遷移が行われる。
【0049】
デジタル特典残数51は、ステップS14にて受信した商品情報にデジタル特典が含まれ、ダウンロード可能なデジタル特典が存在する場合、該デジタル特典のダウンロード可能な残数が表示される。これは、ステップS15にて記憶されたデジタル特典のうち、ダウンロードされたデジタル特典を減算して表示される。また、ダウンロードを行い、ユーザが利用可能なデジタル特典の数を表示してもよい。商品の購入数52は、ステップS15にて加算された商品の購入回数が表示される。特典券残数53は、使用可能な特典券の枚数が表示される。これは、ステップS16にて加算された特典券の枚数のうち、使用した特典券の枚数を減算して表示される。ギフト可能数54は、他のユーザ端末に送信可能なギフトの回数が表示される。これは、ステップS20にて加算されたギフトの送信可能回数から、すでに他のユーザ端末に送信した回数を減算した数が表示される。商品のタイトル55、商品のジャケットの画像56は、
図5にて図示された商品のタイトル32、商品のジャケットの画像31と同様のものが表示されることが好ましい。
【0050】
商品一覧の表示画面において、新しく追加した商品には、新しく追加されたことがわかるような態様で表示されることが好ましい。例えば、新しく追加された商品のジャケットの画像の付近に「NEW」といったアイコン57を表示させるのが好ましい。また、商品一覧表示において、表示する商品をユーザの任意で変更できる。例えば、特定の商品を非表示にさせたい場合、商品のタイトル55付近をスワイプすることで、非表示にするアイコン58を表示させることができる。アイコン58を押下により選択すると、選択された商品は一覧から表示されなくなる。商品を非表示にさせるだけでなく、削除できるようにしてもよい。また、商品の並びを任意に変更することができる。また、商品の並びは、発売日順に表示され、新しい商品が画面のトップに表示されるのが好ましい。
【0051】
マイページ62は、ユーザ端末1を使用するユーザに関する情報や、各種設定、利用規約などを表示する。アーティスト・デジタルパッケージ検索63を押下し、任意の文字列を入力すると、ユーザ端末1に記憶されているアーティストやデジタルパッケージを検索することができる。ストア64を押下すると、商品を購入することができる店舗の一覧が表示される。
【0052】
[特典券一覧表示]
図7は、本発明の実施の形態に係る所有特典券一覧の表示画面の一例を示す図である。上述の特典券43、又は所有特典券一覧66のアイコンを押下したときに表示される画面ともいえる。
図7に示すように、表示画面には、ユーザ端末1にて所有する特典券情報71が一覧で表示される。また、特典券情報71は、チェックボックス72を有していてもよい。
【0053】
特典券情報71には、商品のアーティスト名、タイトル名、イベントの日付、イベントの開催会場等が記載されることが好ましい。また、それぞれの特典券の特典券情報71を押下すると、その特典券に関するより詳細な情報が表示されることが好ましい。また、シリアルコードを特典券として受信した場合、特典券情報71には、商品のアーティスト名、タイトル名、該シリアルコード、使用期限等が表示されることが好ましい。該シリアルコードにより、応募可能なイベント及び特典の情報や、応募や抽選をするサイトの情報等が表示されることが好ましい。また、一覧に表示される特典券情報71は、使用可能な特典券であることが好ましい。つまり、使用された特典券、及び過去のイベントの特典券は非表示にすることが好ましい。一覧表示される特典券情報72は、日付順に表示されるのが好ましく、また、表示される特典券情報71でも、未来のイベントにて使用する特典券については、グレー表示など、イベント当日まで使用できないことが明らかな態様で表示されることが好ましい。また、未来のイベントにて使用する特典券については、チェックボックス72を押下できないようにすることが好ましい。
【0054】
イベントにて、特典券を使用する処理について説明する。まず、ユーザ端末1にて、使用する特典券を選択し、表示画面に該特典券の特典券情報を表示させる。具体的には、チェックボックス72を押下し特典券を選択したうえで、「使用する」が表示されたアイコン73を押下すると、特典券情報が表示される。次に、ユーザは、自身のユーザ端末1にて表示させた特典券情報をイベント会場の係員に提示する。係員は、表示画面に表示された特典券情報を確認したうえで、ユーザ端末1へ入力操作を行う。入力操作としては、例えば、表示画面に表示された「使用する」ボタンを再度押下する、表示画面を上下左右のいずれかにスワイプする、又は、複数のアイコンを表示させ、同時に該アイコンを押下してスワイプすること等があげられる。複雑な入力操作を設定することで、誤操作による入力を防ぐことができる。そして、ユーザ端末1にて入力操作を受け付けると、特典券が使用された旨の情報が、ユーザ端末1及び/又はサーバ装置2に記憶される。特典券が使用された旨の情報が記憶されると、ユーザ端末1において、該特典券を選択し、表示画面に該特典券の特典券情報を再度表示させることをできなくする。つまり、該特典券は使用不可の状態になる。これにより、同一の特典券を複数回使用することを防ぐことができる。また、特典券情報の再表示を制限しない場合も、使用された旨の情報が記憶された特典券は「済」の文字を表示させる、「使用する」の表示を黒色に変化させるなどと使用後の状態であることがわかる態様で表示されるのが好ましい。なお、上記係員等の入力操作は、係員の立ち会いのもとユーザが入力してもよい。また、係員等の入力操作ではなく、選択した特典券の識別情報を有する二次元コードを生成し、それをユーザ端末1にて表示させてもよい。この場合、係員等が操作する端末にて、該二次元コードを読み取り、サーバ装置2にその情報を送信することで、サーバ装置2及び/又はユーザ端末1に、特典券が使用された旨を記憶させることができる。なお、本発明の実施の形態において、二次元コードとして、QRコード(登録商標)を用いることができる。
【0055】
イベントにて使用する特典券は、複数選択してもよい。表示画面には、例えば「1/3枚選択」というように、選択枚数を表示することができる。特典券を複数選択した場合、選択した枚数に応じて、「ポスターがもらえます」、「握手ができます」、「写真が撮れます」といったポップアップ画面を表示させ、ユーザに対して、特典券により、イベントにおいてユーザが実行可能なオプションを確認させる構成としてもよい。つまり、ユーザ端末1に、イベントにおいてユーザが実行可能なオプションが異なることが理解できる態様で表示される。さらに、特典券を複数選択して、ユーザが実行可能なオプションについて、抽選をするとしてもよい。つまり、コンテンツ情報に関連する特典に関する所定の情報に応じて、コンテンツ情報に関連する特典の抽選を行うことができる。この場合、特典券一覧の表示画面において、抽選結果の特典券情報が表示されることが好ましい。
【0056】
[入場券一覧]
図8は、本発明の実施の形態に係る所有入場券一覧の表示画面の一例を示す図である。上述の入場券44、又は所有入場券一覧65のアイコンを押下したときに表示される画面ともいえる。
図8に示すように、表示画面には、ユーザ端末1にて所有する入場券情報81が一覧で表示される。また、入場券情報81は、チェックボックス82を有していてもよい。
【0057】
入場券情報81には、商品のアーティスト名、タイトル名、イベントの日付、開場・開演時間、イベントの開催会場等が記載されることが好ましい。また、シリアルコードを入場券として受信した場合、入場券情報81には、商品のアーティスト名、タイトル名、該シリアルコード、使用期限等が表示されることが好ましい。上述のとおり、該シリアルコードにより、応募可能なイベント及び特典の情報や、応募や抽選をするサイトの情報等が表示されることが好ましい。また、一覧に表示される入場券情報81は、使用可能な入場券であることが好ましい。つまり、使用された入場券、及び過去のイベントの入場券は非表示にすることが好ましい。一覧表示される入場券情報82は、日付順に表示されるのが好ましく、また、表示される入場券情報81でも、未来のイベントにて使用する入場券については、グレー表示など、イベント当日まで使用できないことが明らかな態様で表示されることが好ましい。また、未来のイベントにて使用する入場券については、チェックボックス82を押下できないようにすることが好ましい。
【0058】
イベントにて、入場券を使用する処理について説明する。入場券を使用する処理は、上述のイベントにて特典券を使用する処理を、特典券を入場券に読み替えて援用できるので、重複部分は適宜省略する。まず、ユーザ端末1にて、使用する入場券を選択し、表示画面に該入場券の入場券情報を表示させる。次に、ユーザは、自身のユーザ端末1にて表示させた入場券情報をイベント会場の係員に提示する。係員は、表示画面に表示された入場券情報を確認したうえで、ユーザ端末1へ入力操作を行う。ユーザ端末1にて入力操作を受け付けると、入場券が使用された旨の情報が、ユーザ端末1及び/又はサーバ装置2に記憶される。入場券が使用された旨の情報が記憶されると、ユーザ端末1において、該入場券を選択し、表示画面に該入場券の入場券情報を再度表示させることをできなくする。つまり、該入場券は使用不可の状態になる。これにより、同一の入場券を複数回使用することを防ぐことができる。
【0059】
なお、所有入場券一覧にて表示される入場券は、イベントにおいて、入場が確約された入場券であることが好ましい。つまり、1つの商品に対して、ユーザ端末1に付与される入場券は1枚であることが好ましい。または、1つのイベントに対して、ユーザ端末1に付与される入場券は1枚であることが好ましい。
【0060】
ユーザが参加を希望するイベントについて、抽選に応募している入場券が存在する場合は、「抽選中」というようなアイコンが入場券情報81に表示されることが好ましい。また、抽選の結果、イベントに入場する権利が得られなかった場合、その入場券情報は表示されないことが好ましい。つまり、抽選のステータスによって、入場券情報81の表示態様を変化されることが好ましい。また、イベントに応募する前の入場券情報81には、商品のアーティスト名、タイトル名が記載されることが好ましい。イベントの日付、開場・開演時間、イベントの開催会場等は、ユーザが応募可能なものについて表示されてもよく、入場券情報81には表示させず、入場券情報81の押下により表示されるとしてもよい。イベントの抽選に応募する場合、また、入場券の枚数により座席を選択できる場合、入場券は、複数選択できる。表示画面には、例えば「1/3枚選択」というように、選択枚数を表示することができる。入場券を複数選択した場合、選択した枚数に応じて、「B席からA席に変更できます」、「お好きな座席を選択できます」といったポップアップ画面を表示させる構成としてもよい。つまり、ユーザ端末1に、イベントにおいてユーザが取得可能な入場券が異なることが理解できる態様で表示される。
【0061】
なお、上述の特典券及び入場券は、ユーザ端末1及びユーザIDに関連付けて記憶されたものであり、他のユーザ端末に送信できない構成にすることが好ましい。また、特典券及び/又は入場券は、他のユーザ端末に送信できる構成にしてもよい。この場合、送信前に、他のユーザ端末を操作するユーザの個人情報について、入力させることが好ましい。また、送信する特典券及び/又は入場券の枚数に制限を設けてもよい。特典券及び/又は入場券の送付については、後述のギフト送付処理を援用できる。
【0062】
[ギフト送付処理]
商品を購入した回数に応じて、他のユーザにコンテンツ情報を送信することができるギフト送付機能について説明する。
図9は、本発明の実施の形態に係るギフト送付処理のフローチャートを示す図である。まず、ユーザは、専用アプリを起動する(ステップS30)。ユーザは、ギフトを送りたい商品を選択し、ユーザ端末1において商品の選択を受け付ける(ステップS31)。商品の選択を受け付けると、
図5に図示される商品の表示画面が表示される。ユーザは、ギフト45のアイコンを押下することで、ユーザ端末1にて送付するギフトの選択を受け付ける(ステップS32)。
【0063】
次に、ユーザ端末1において送信可能なギフトが存在するか否かを判定する(ステップS33)。送信可能なギフトが存在しない場合(ステップS33でNO)、処理は終了する。なお、送信可能なギフトが存在しない場合、ギフト45のアイコンを押下できないようにすることが好ましい。送信可能なギフトが存在する場合(ステップS33でYES)、送付方法の選択を受け付ける(ステップS34)。送付方法としては、特に限定されないが、対面、メール、各種SNSにて送付することができる。ここで、送信可能なギフトの数が2以上存在する場合、ユーザは送信するギフトの数を入力する。ステップS34にて送付方法及び送信するギフトの数の選択を受け付けると、送付要求をユーザ端末1からサーバ装置2へ送信し(ステップS35)、サーバ装置2にて送付要求を受信する(ステップS36)。サーバ装置2にて、送付要求情報を受信すると、ギフト情報に関連付いたURL及び/又は二次元コードが生成される(ステップS37)。URL及び/又は二次元コードを含む送付情報を、サーバ装置2からユーザ端末1へ送信し(ステップS38)、ユーザ端末1にて、送付情報を受信する(ステップS39)。ステップS30~S39の処理をとおして、ギフト送付処理は終了する。
【0064】
ここで、「ギフト情報」は、ユーザが選択した音源等のコンテンツの情報を含むものである。ギフト情報は、音源情報だけを有するものでもよく、歌詞カード、ジャケットの画像その他の関連コンテンツを有していてもよい。また、ギフトで送付されるコンテンツは、専用アプリ内において再生可能とするのが好ましく、さらに、所定の利用制限を設定されることが好ましい。例えば、所定の利用制限としては、コンテンツの一部のみを再生可能とする等の再生される部分の制限、所定の回数のみ再生可能とする等の再生回数の制限、所定の期間のみ再生可能とする等の再生期間の制限、ギフト情報を受信した端末のみで再生可能とする等の再生端末の制限、ギフト情報の転送禁止、ギフト情報の複製禁止等があげられる。
【0065】
ステップS33でYESと判定されるのは、送信可能なギフト数が1以上であるときである。つまり、ギフト可能数54において、1以上が表示されているときである。ギフト可能数の算定は、ステップS20で加算されたギフト送信可能回数から、他のユーザ端末にギフトを送信した回数を減算した回数である。また、1つのギフトにつきフラグを設定しておき、ギフトを送信するごとにフラグを削除することでギフト送信可能数を管理してもよい。また、ギフト送信可能回数の算定は、ユーザ端末1において音源ダウンロードをした回数及び他のユーザ端末にギフトを送信した回数を減算した回数としてもよい。つまり、商品の購入回数が1回の場合、ユーザは、音源ダウンロード又はギフト送付処理のいずれかを実行すると、その後音源ダウンロード及びギフト送付処理はできない。又は、商品の購入回数が2回目からギフトを加算するとしてもよい。このような構成の場合、ユーザは、必ず1回以上音源ダウンロードを実行することができる。
【0066】
送付情報には、ギフト情報やステップS34にて選択された送付方法にもとづいた他のユーザ端末にギフトを送信する前の状態の表示画面の情報が含まれる。送付情報は、ギフト情報に関連付けて生成したURL及び/又は二次元コードを有する。また、ギフトを送信する前の状態の表示画面には、ギフト情報に含まれるアーティスト名、タイトル、生成したURL及び/又は二次元コード、専用アプリのダウンロードURL等が表示される。ステップS39にて、送付情報が受信されると、例えば、対面でギフトを送付する場合、ユーザ端末1に、生成した二次元コードが表示される。他のユーザは、他のユーザ端末から該二次元コードを読み込むことで、ギフトを受け取ることができる。また、メールにてギフトの送付を行う場合、生成した二次元コード及び/又はURLを含む送信前の画面が表示される。ユーザは、適宜送信先のアドレスを入力してメールを送信することができる。また、SNSにてギフトの送付を行う場合、生成した二次元コード及び/又はURLを含む投稿前の画面が表示される。このとき、ユーザは生成した二次元コード及び/又はURLだけでなく、説明文を加えて投稿することができる。SNSにてギフトの送付を行う場合、相手を指定せずにギフトを送付することができる。つまり、ユーザの投稿を見た任意の他のユーザがギフトを受け取ることができる。
【0067】
また、送付情報は、ギフト情報に関連付けて生成した二次元コード及び/又はURLとは別に、該ギフト情報の一部を有していてもよい。該ギフト情報の一部は、専用アプリ以外のアプリケーションで再生可能なコンテンツ情報としてもよい。例えば、他のユーザ端末にて二次元コードを読み取り、楽曲音源のダウンロードができる場合、ユーザ端末にて該音源の一部(例えば、曲の15秒)を再生することができるファイルである。ステップS37において、サーバ装置2にて、該ファイルを生成する。該ギフト情報の一部は、事前に設定されたコンテンツの再生を開始する所定の部分と所定の長さより、自動的に生成される。また、該ギフト情報の一部は、任意の部分をユーザが選択して生成してもよいが、選択可能な任意の部分は、例えば15秒間といった再生可能な時間が決められていることが好ましい。また、該ギフト情報の一部は、画像や動画などのコンテンツ情報を含んでいてもよい。SNS等で、生成した前記二次元コード及び/又はURLを含むユーザの投稿を見た他のユーザは、他のユーザ端末に専用アプリがダウンロードされていない場合においても、該ギフト情報の一部を他のアプリケーションにて再生できるため、ギフトをダウンロードする前にギフト情報の一部を視聴することができる。ユーザはギフト情報の一部を視聴したうえで、該ギフトを取得したいときは、専用アプリを自身のユーザ端末にダウンロードし、後述のギフトの受け取りの処理を行うことができる。なお、該ギフト情報の一部は、ダウンロード可能なギフトがすべて消費されたら利用不可としてもよいし、利用制限を設けなくてもよい。
【0068】
ギフトの受け取りは、専用アプリを起動した状態で行う。ギフトを受け取るユーザは、専用アプリを起動後、デジタルパッケージ・ギフト取得61のアイコンを押下すると、ユーザ端末1のカメラが起動する。そして、他のユーザから提示された二次元コードの撮影を行う。又は、専用アプリを起動後、他のユーザから提示された二次元コード若しくはSNS等に投稿された二次元コードを撮影した写真を選択する。これらにより、二次元コードの読み取りが実行される。読み取った二次元コードに関連付けられたギフト情報をサーバ装置2に送信する。又は、ギフトを受け取るユーザは、メールに送付されたURL若しくはSNS等に投稿されたURLにアクセスする。該URLにアクセスすると、専用アプリの起動と関連付けられたギフト情報のサーバ装置2への送信が実行される。サーバ装置2は、受信した情報から、該当するギフト情報を抽出する。サーバ装置2からユーザ端末1へ、該当するギフト情報を送信し、ユーザ端末1にて受信する。これらの処理をとおして、ギフトを受け取ったユーザ端末1の専用アプリにおいて、ギフト情報に含まれる音源などのコンテンツを利用できるようになる。なお、生成した二次元コード及び/又はURLに関連付けられたギフト情報をサーバ装置2へ送信すると、専用アプリのダウンロードの有無が判定され、ギフトを受け取るユーザ端末1に、専用アプリがダウンロードされていない場合は、ユーザに専用アプリのダウンロードを促す画面をユーザ端末1に表示させる構成としてもよい。専用アプリがダウンロードされている場合は、専用アプリが起動する構成とするのが好ましい。
【0069】
なお、サーバ装置2からユーザ端末1へのギフト情報を送信する回数は、ステップS34にて入力された送信するギフトの数に限られる。例えば、複数人が同一の二次元コードを読み取る場合、読み取った情報をサーバ装置2に送信すると、入力されたギフト数に達するまで、順次、サーバ装置2からユーザ端末1にギフト情報が送信される。すなわち、入力されたギフト数と同じ数だけギフト情報がユーザ端末1へ送信されると、その後、サーバ装置2へ読み取った情報をユーザ端末1から送信しても、ギフト情報はユーザ端末1へ送信されない。なお、同一のユーザ端末が、同一の二次元コードから読み取った情報をサーバ装置2に複数回送信する場合も同様に、入力されたギフト数に達するまでは、順次、サーバ装置2からユーザ端末1にギフト情報が送信される。
【0070】
なお、ステップS34にて送付するギフトの数を入力し、ステップS35にて送付要求を送信すると、ギフトの送信可能回数は、ステップS33におけるギフトの送信可能回数から入力したギフトの数が減算される。つまり、ギフト情報に含まれるコンテンツの所有権は、ステップS35の送付要求を送信した時点でユーザから消滅する。該所有権は、ギフトの受け取りの操作を行ったユーザに移動する。なお、本発明の一態様のコンテンツ管理システムにおいて、ギフトを送付するユーザは、ギフト送付処理にて送付したギフトを、再度自分のギフト送信可能な回数に戻すことはできないが、ギフト送付処理にて送付したギフトを、自ら受け取り、該ギフトを利用することができる。
【0071】
[デジタルパッケージ取得処理]
上述した実施の態様では、
図4の商品購入処理において、店舗のECサイトから、商品を購入する態様について説明したが、実店舗にて購入した商品についても、商品情報を有するものであれば、本発明のコンテンツ管理システムを適用できる。
【0072】
この場合、デジタルパッケージ・ギフト取得61のアイコンを押下し、デジタルパッケージの取得を行う。ユーザ端末1のカメラを起動し商品に添付された二次元コードの撮影を行うか、又は、商品に添付された二次元コードを撮影した写真を選択することで、二次元コードの読み取りが実行される。二次元コードには、商品情報に関する情報が含まれる。読み取った二次元コードの情報をサーバ装置2に送信する。サーバ装置2は、受信した情報から、該当する商品情報を抽出すると、ステップS13~S21の処理が実行される。なお、実際の商品から読み取った情報から送信される商品情報は、店舗のECサイトから購入する商品の商品情報と異なるものであってもよい。例えば、音源ダウンロードやギフトの加算について制限を設けてもよい。また、二次元コードの読み取りにより実行される、サーバ装置2からの商品情報の送信は、1回目の二次元コードの読み取りのみで、実行されるとしてもよい。つまり、2回目以降の二次元コードの読み取りにおいては、商品情報は送信されない。これにより、購入している商品よりも多くのコンテンツ情報及び特典情報を、ユーザに送信することを防ぐことができる。なお、上述のデジタルパッケージ取得処理は、二次元コードに替えて、該商品に関するシリアル番号を用いてもよい。
【0073】
[売上管理]
本発明の実施の形態において、専用アプリには、ユーザの情報として、氏名、生年月日、居住都道府県、性別等の個人情報を登録することができる。これらの情報は、ユーザの類型ともいう。また、商品の購入数や購入日、音源ダウンロードの有無、ギフトに関する情報は、サーバ装置2にて記憶される。そのため、管理者は、管理者端末3において、商品に関する各種情報を集約して表示させることができる。例えば、商品全体の販売数、一人当たりの商品の購入数、商品の購入日、専用アプリにおいて音源ダウンロードがなされた回数、ユーザがギフトした回数、ギフトされた人がコンテンツを利用した回数、購入したユーザの年齢、性別、居住地等を管理することができる。これにより、管理者は、販売状況を容易に管理することができる。また、管理者はイベントと販売数の相関を容易に確認することができる。
【0074】
上述の発明の実施の形態おいて、サーバ装置2にて、商品購入処理及びギフト送付処理を実行し、各種情報の保存を行う態様について説明したが、ブロックチェーンによる分散台帳技術によって達成されてもよい。ブロックチェーンネットワークはプライベートネットワークとして構築してもよいし、パブリックネットワークとして構築してもよい。ブロックチェーンによる情報管理により、セキュリティを保持し、ユーザはデジタルパッケージに関する所有権を担保されるため、特典情報の転売を防止することができる。ブロックチェーンでデジタルパッケージに保持する情報としては、デジタルパッケージ自体の識別番号、販売チャネルID、販売チャネル店舗ID、ユーザID、デジタルパッケージの金額などがあげられる。
【0075】
また、上述の発明の実施の形態おいて、コンテンツをダウンロードする構成を説明したが、コンテンツはストリーミングにより取得してもよい。
【0076】
本発明によれば、商品の購入に関する所定の条件を満たしたことに応じて、コンテンツ情報を他のユーザ端末へ送信が可能となるので、商品を購入していないユーザに対して、コンテンツを提供することができる。さらに、コンテンツ情報を、特定不特定を問わず他のユーザに送信できるため、ファン層の増加が期待できる。これにより、市場拡大の新しいマーケティングを行うことができる。本発明によれば、ユーザ端末から他のユーザ端末に送信されたコンテンツ情報について、再生に関する制限が設けられているため、アーティストやコンテンツホルダーの権利を守ることができる。また、本発明によれば、コンテンツ情報とコンテンツ情報に関連するイベントの入場券に関する情報、及び/又は、該イベントにおいて用いられる特典券に関する情報を含んだ商品を、インターネット上にて販売することができる。本発明によれば、管理者等は、ユーザに対して様々な態様の特典情報を柔軟に配布できる。そのため、ユーザの満足感と購買意欲を高めることができる。
【0077】
また、本発明によれば、所定の時期を設定してデジタル特典を配信できるため、時限性でキャンペーンを行うことができる。また、本発明によれば、様々なバリエーションを設けた商品を、ユーザに提供することができる。また、本発明によれば、従来の大量のCDの購入により、大量のCDが廃棄されることがなくなり、環境に負荷のないシステムを提供することができる。本発明によれば、ユーザ端末1に紐づいたユーザIDによりイベントの入場券及び/又は特典券が管理されるため、他のユーザ端末に入場券及び/又は特典券を不正に譲渡されることを防ぐことができる。そのため、入場券及び/又は特典券の転売を防止することができる。また、本発明によれば、オンライン上で商品を流通させることができるので、現実の商品の在庫や物流のコントロールを行う必要がなくなる。
【符号の説明】
【0078】
1、1a~1z:ユーザ端末 2:サーバ装置 3:管理者端末
4:通信ネットワーク 11:制御部 12:メインメモリ
13:ストレージ部 14:入力装置 15:表示装置
16:通信インタフェース 21:制御部 22:メインメモリ
23:ストレージ部 23:通信インタフェース
30:アーティスト名 31:画像 32:タイトル
35:ギャラリー 36:プレイヤー
41:音源ダウンロード 42:デジタル特典ダウンロード
43:特典券 44:入場券 45:ギフト
51:デジタル特典残数 52:購入数 53:特典券残数 54:ギフト可能数
55:タイトル 56:画像 57、58:アイコン
61:デジタルパッケージ・ギフト取得 62:マイページ
63:アーティスト・デジタルパッケージ検索
64:ストア 65:取得入場券一覧 66:取得特典券一覧
71:特典券情報 81:入場券情報
72、82:チェックボックス 73、83:アイコン