(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089226
(43)【公開日】2023-06-27
(54)【発明の名称】デスク
(51)【国際特許分類】
A47B 13/02 20060101AFI20230620BHJP
A47B 13/00 20060101ALI20230620BHJP
【FI】
A47B13/02
A47B13/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068453
(22)【出願日】2023-04-19
(62)【分割の表示】P 2019177990の分割
【原出願日】2019-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137486
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 雅直
(72)【発明者】
【氏名】森本 祐介
(72)【発明者】
【氏名】千田 啓資
(72)【発明者】
【氏名】石丸 頌子
(72)【発明者】
【氏名】前田 怜右馬
(57)【要約】
【課題】デスク構成部材を脚カバーから表出した脚支柱に対して取り付けた場合でも、脚支柱の強度が十分に得られるようにする。
【解決手段】本発明のデスクは、天板と、天板を支持する脚支柱35と、脚支柱35の外周に配置された脚カバー50とを備え、脚支柱35は、その長手方向に沿った複数の屈曲部35Aを有し、脚カバー50は、複数の屈曲部35Aに沿った連続開口53を有しており、連続開口53は、脚カバー50の角部50Aに沿って配置される。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と、前記天板を支持する脚支柱と、前記脚支柱の外周に配置された脚カバーとを備え、
前記脚支柱は、その長手方向に沿った複数の屈曲部を有し、
前記脚カバーは、前記複数の屈曲部の少なくとも1つに沿った連続開口を有しており、
前記連続開口は、前記脚カバーの角部に沿って配置されることを特徴とするデスク。
【請求項2】
前記脚支柱の前記屈曲部には、デスク構成部材を取り付けるための取り付け部が形成されており、
前記取り付け部は、前記脚カバーの前記連続開口を介して表出していることを特徴とする請求項1に記載のデスク。
【請求項3】
前記脚支柱の下端は、アジャスタ取付部材を着脱可能に構成され、
前記アジャスタ取付部材は、前記脚支柱の下端に取り付けられた場合に、前記脚支柱に対して前記脚カバーを位置決めすることを特徴とする請求項1または2に記載のデスク。
【請求項4】
前記アジャスタ取付部材は、
前記脚支柱の下端を着脱可能に形成された第1係合部と、
前記第1係合部を前記脚支柱の下端に係合させた場合に前記脚カバーに係合する第2係合部とを有することを特徴とする請求項3に記載のデスク。
【請求項5】
前記第2係合部は、前記アジャスタ取付部材の外周部から内側に離れた位置に形成されることを特徴とする請求項4に記載のデスク。
【請求項6】
前記脚カバーは、前記連続開口が前記天板の内側に向くように前記脚支柱の外周に配置されることを特徴とする請求項1~5の何れかに記載のデスク。
【請求項7】
前記脚支柱は、4つ設けられており、
前記4つの前記脚支柱の外周に配置された前記脚カバーの前記連続開口は、対角位置にある前記脚支柱同士が向き合う方向に位置することを特徴とする請求項1~6の何れかに記載のデスク。
【請求項8】
前記脚カバーは、板金で構成された基材の表面にシートを貼ったものであることを特徴とする請求項1~7の何れかに記載のデスク。
【請求項9】
前記シートは、前記基材の端部を表面側から裏面側に向かって連続して被覆していることを特徴とする請求項8に記載のデスク。
【請求項10】
前記脚カバーは、その長手方向に沿って折り曲げられた折り曲げ部を有することを特徴とする請求項8または9に記載のデスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板を支持する脚支柱を有するデスクに関する。
【背景技術】
【0002】
デスクやテーブルとしては、例えば天板の四隅下面を脚支柱に支持させて構成されるものが一般的である(例えば特許文献1参照)。特許文献1のテーブルは、4本の脚支柱を有する脚体と、脚体に支持される天板とを具備している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば脚支柱を横から脚体に取り付ける構造を採用した場合、脚支柱を脚体に取り付けるためのボルトなどが外観から見えて見栄えが悪くなることがある。そのような場合には、脚支柱の外周に脚カバーを被せることにより、ボルトなどを隠して見栄えが悪化するのを防止することが考えられる。
【0005】
デスクとして、例えば補強部材や棚板などのデスク構成部材が脚体に取り付けられる場合がある。脚カバーを脚支柱の外周に被せたデスクにおいて、脚カバーが脚支柱と比べて強度が低い部材で形成された場合、脚カバーの強度不足により、デスク構成部材を脚カバーに取り付けるのは困難である。
【0006】
そこで、脚カバーに脚支柱の長手方向に沿った連続開口を形成し、その連続開口から脚支柱の一部を表出させて、その表出した脚支柱の一部に対してデスク構成部材を取り付けることが考えられる。その場合に、脚カバーの連続開口から脚支柱の側面部を表出させて、その表出した脚支柱の側面部に対してデスク構成部材を取り付けた場合、脚支柱の強度が不足する問題がある。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、デスク構成部材を脚支柱に取り付けた場合でも脚支柱の強度が十分に得られるデスクの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0009】
すなわち、本発明のデスクは、天板と、前記天板を支持する脚支柱と、前記脚支柱の外周に配置された脚カバーとを備え、前記脚支柱は、その長手方向に沿った複数の屈曲部を有し、前記脚カバーは、前記複数の屈曲部の少なくとも1つに沿った連続開口を有しており、前記連続開口は、前記脚カバーの角部に沿って配置されることを特徴とする。
【0010】
これにより、本発明のデスクでは、脚カバーが脚支柱の屈曲部に沿った連続開口を有しており、脚カバーの連続開口から脚支柱の屈曲部が表出している。そのため、例えば補強部材や棚板などのデスク構成部材を脚カバーの連続開口から表出した脚支柱の屈曲部に取り付けた場合でも、脚支柱の強度が十分に得られる。
【0011】
本発明のデスクにおいて、前記脚支柱の前記屈曲部には、デスク構成部材を取り付けるための取り付け部が形成されており、前記取り付け部は、前記脚カバーの前記連続開口を介して表出していることを特徴とする。
【0012】
これにより、本発明のデスクでは、脚カバーが脚支柱の外周に配置された状態で、デスク構成部材を脚支柱の取り付け部に対して容易に着脱可能である。
【0013】
本発明のデスクにおいて、前記脚支柱の下端は、アジャスタ取付部材を着脱可能に構成され、前記アジャスタ取付部材は、前記脚支柱の下端に取り付けられた場合に、前記脚支柱に対して前記脚カバーを位置決めすることを特徴とする。
【0014】
これにより、本発明のデスクでは、アジャスタ取付部材を脚支柱に取り付けることにより、脚カバーを脚支柱の外周に容易に取り付けることができる。
【0015】
本発明のデスクにおいて、前記アジャスタ取付部材は、前記脚支柱の下端を着脱可能に形成された第1係合部と、前記第1係合部を前記脚支柱の下端に係合させた場合に前記脚カバーに係合する第2係合部とを有することを特徴とする。
【0016】
これにより、本発明のデスクでは、アジャスタ取付部材を脚支柱及び脚カバーの両方に係合させることにより、脚カバーを脚支柱に対して確実に位置決めすることができる。
【0017】
本発明のデスクにおいて、前記第2係合部は、前記アジャスタ取付部材の外周部から内側に離れた位置に形成されることを特徴とする。
【0018】
これにより、本発明のデスクでは、第2係合部により脚カバーの抜け止めが可能である。
【0019】
本発明のデスクにおいて、前記脚カバーは、前記連続開口が前記天板の内側に向くように前記脚支柱の外周に配置されることを特徴とする。
【0020】
これにより、本発明のデスクでは、脚カバーの連続開口が外観上見え難いため、デスクのデザイン性が向上する。
【0021】
本発明のデスクにおいて、前記脚支柱は、4つ設けられており、前記4つの前記脚支柱の外周に配置された前記脚カバーの前記連続開口は、対角位置にある前記脚支柱同士が向き合う方向に位置することを特徴とする。
【0022】
これにより、本発明のデスクでは、脚カバーの連続開口が外観上ほとんど見えないため、デスクのデザイン性がさらに向上する。
【0023】
本発明のデスクにおいて、前記脚カバーは、板金で構成された基材の表面にシートを貼ったものであることを特徴とする。
【0024】
これにより、本発明のデスクでは、脚支柱の外周に配置する脚カバーの表面に種々の色彩や模様を容易に追加することができる。
【0025】
本発明のデスクにおいて、前記シートは、前記基材の端部を表面側から裏面側に向かって連続して被覆していることを特徴とする。
【0026】
これにより、本発明のデスクでは、シートを表面に貼った基材の端部が見えて、脚カバーの見栄えが悪化するのを防止できる。
【0027】
本発明のデスクにおいて、前記脚カバーは、その長手方向に沿って折り曲げられた折り曲げ部を有することを特徴とする。
【0028】
これにより、本発明のデスクでは、基材の表面に種々の色彩や模様のシートを貼った後で、その基材を折り曲げることにより、多くのカラーバリエーションを有する脚カバーを容易に製造できる。
【発明の効果】
【0029】
本発明に係るデスクによると、デスク構成部材を脚カバーの連続開口から表出した脚支柱に取り付けた場合でも、脚支柱の強度が十分に得られる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の実施形態に係るデスクの斜視図である。
【
図3】
図3(a)及び
図3(b)は、
図1の支持構造体の一部の平面図、側面図である。
【
図4】支持脚をフレーム部材に接続する方法を示す分解斜視図である。
【
図5】
図5(a)~
図5(c)は、脚カバーの上面図、側面図、下面図である。
【
図6】
図6(a)及び
図6(b)は、脚カバーの下端の平面図及び斜視図である。
図6(c)及び
図6(d)は、脚支柱の外周に脚カバーを被せた状態の平面図及び斜視図である。
【
図7】脚カバーの折り曲げ加工を説明する図である。
【
図8】アジャスタ取付部材が脚支柱の下端に取り付けられる方法を説明する図である。
【
図9】
図9(a)~
図9(d)は、アジャスタ取付部材の平面図、側面図、側面図、斜視図である。
【
図10】4つの脚カバーの4つの脚支柱に対する取り付け方法を説明する図である。
【
図11】脚カバーの連続開口から表出した脚支柱の屈曲部に形成されたスリットを示す図である。
【
図12】デスク構成部材を取り付けるためのブラケット及びビームを示す図である。
【
図13】
図13(a)は、
図1のデスクにデスク構成部材を取り付けた状態を示す図であり、
図13(b)は、
図13(a)のデスクの一部を示す図である。
【
図14】本発明の変形例に係る脚カバーを示す図である。
【
図15】本発明の変形例に係る脚カバーを示す図である。
【
図16】本発明の変形例に係る脚カバーを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0032】
本実施形態に係るデスク1の全体構成について、
図1及び
図2を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るデスクの斜視図である。
図2は、
図1のデスクの分解斜視図である。
【0033】
デスク1は、
図1及び
図2に示すように、平面視において長方形状の天板2を含む天板部2aと、天板2(天板部2a)を支持する支持構造体3とを有している。デスク1の短寸方向中央部には、配線ダクト構造6が配置されている。デスク1は、オフィス等において好適に用いられる大型デスク(大型テーブル)であり、通常のデスクよりも高い位置に配置された天板2を有している。
【0034】
天板部2aは、2つの天板2と、配線ダクト構造6に含まれる開閉蓋6aとを含んでいる。2つの天板2は、短寸方向に付き合わされ且つ所定の間隔を空けた状態で、支持構造体3上に固定される。そのため、2つの天板2の間には、その長手方向の全域にわたって形成された開口5が形成される。
【0035】
配線ダクト構造6は、2つの天板2の裏面に開口5の全長にわたって配置されており、使用者が天板2上にて使用する電子機器を好適に使用し得るように電源等の各種ケーブルを案内するためのものである。
【0036】
配線ダクト構造6は、2つの天板2の間に形成された開口5内に設けられ、天板2の短寸方向中央且つ長手方向全域に亘って配置される。配線ダクト構造6は、開口5を開閉するための2つの開閉蓋6aと、天板2の長手方向全域に亘って配線を案内するための樋状をなす配線ダクト6bとを有している。
【0037】
開閉蓋6aが閉状態である場合、開閉蓋6aの上面が2枚の天板2の上面と略面一となる。開閉蓋6aの幅は、開口5の幅より小さいことから、開閉蓋6aの端部と開口5の縁部との間には、隙間が形成される。開閉蓋6aは、配線ダクト6bに対して回動装置6cを介して回動可能に支持され、開口5を開閉可能に構成される。詳細には、使用者が天板2の長手方向の縁部に向かい合った状態において、どちらからも開閉可能なように両開き構造となっている。したがって、開閉蓋6aを開状態とすることにより、配線ダクト6bの上方を開閉可能に構成されている。
【0038】
支持構造体3は、略矩形状の枠状部30と、枠状部30の隅部近傍に配置された4つの脚支柱35と、4つの脚支柱35の外周に配置された4つの脚カバー50とを有している。
【0039】
枠状部30は、2つの長尺フレーム部材31と、2つの短尺フレーム部材32と、連結部材33とを有している。長尺フレーム部材31、短尺フレーム部材32及び連結部材33は、いずれも略矩形断面を有するパイプ状の部材である。長尺フレーム部材31は、短尺フレーム部材32より長い部材であり、デスク1の使用縁に沿って配置される。
【0040】
2つの短尺フレーム部材32は、2つの長尺フレーム部材31の両端部において、長尺フレーム部材31の長手方向と略垂直方向に沿って配置される。長尺フレーム部材31と短尺フレーム部材32とは、それぞれ連結部材33を介して連結される。後で説明するように、4つの連結部材33は、4つの脚支柱35の上端にそれぞれ取り付けられている。
【0041】
具体的には、
図3(a)及び
図3(b)に示すように、長尺フレーム部材31は、連結部材33の長手方向一端部に接続される。そのとき、長尺フレーム部材31の中心軸と連結部材33の中心軸とは略一致する。短尺フレーム部材32は、連結部材33の内側面に接続される。そのとき、連結部材33の長手方向他端部(長尺フレーム部材31が接続されてない側の端部)は、短尺フレーム部材32の外側面を延長した略同一平面内に配置される。
【0042】
脚支柱35は、
図4に示すように、鉛直方向に沿って延びる略矩形断面を有するパイプ状の部材である。脚支柱35は、板金の折り曲げ構造により形成され、その長手方向に沿った4つの直線状の屈曲部35Aを有している。脚支柱35の上端には、脚取付部材36及び連結部材33が溶接により一体に接続される。脚取付部材36は、脚支柱35の上端に略水平に配置される。
【0043】
脚取付部材36は、その底面部36aの長手方向に沿った両端部から上方に向かって突出するように形成される2つの側面部36b、36cを有している。そのため、2つの側面部36b、36cの間には、脚取付部材36の長手方向の全域にわたって上方に開口する開口凹部が形成される。開口凹部は、水平方向に延びる略直方体形状の空間を形成する。
【0044】
側面部36bの上端には、2つのフランジ部36b1、36b2が形成される。フランジ部36b1、36b2は、それぞれ、側面部36bの上端から外方向且つ水平方向に延びるように形成される。同様に、側面部36cの上端には、2つのフランジ部36c1、36c2が形成される。フランジ部36c1、36c2は、それぞれ、側面部36cの上端から外方向且つ水平方向に延びるように形成される。フランジ部36b1とフランジ部36b2との間には、隙間36b3が形成さされ、フランジ部36c1とフランジ部36c2との間には、隙間36c3が形成される。
【0045】
脚取付部材36は、連結部材33の外面に接続される。短尺フレーム部材32は、上述したように連結部材33の内面に接続されるが、脚取付部材36は、短尺フレーム部材32と反対側の外面に接続される。
【0046】
脚取付部材36の側面部36cの長手方向に沿った長さは、側面部36bの長手方向に沿った長さよりも長い。すなわち、側面部36cの内端部は、底面部36aの端部よりも内側に向かって突出し、その突出した部分には、連結部材33の他端部が対向する。
【0047】
脚支柱35の上端を長尺フレーム部材31及び短尺フレーム部材32に接続する場合、
図4に示すように、脚支柱35の上端に一体に形成された連結部材33が、短尺フレーム部材32の内部に固定された固定板32aに対して、2つのボルト36Tにより水平方向外側から取り付けられる。そのとき、ボルト36Tは、連結部材33のボルト挿通孔を通過した後、固定板32aに形成されたねじ穴に対してねじ止めされる。
【0048】
本実施形態において、脚支柱35は、鉛直方向に延びる脚部材であり、2つの脚支柱35の接地幅をかせぐために、脚支柱35の取り付け位置を脚取付部材36によりデスク1の短辺方向外側に持ち出し、短尺フレーム部材32に対して横からねじ止めする構造を採用している。そのため、脚取付部材36の上面は、ねじ止めを容易に実施するための開口凹部が形成されており、その開口凹部を使用して、ボルト36Tがねじ止めされる。
【0049】
図3(a)は、脚支柱35を長尺フレーム部材31及び短尺フレーム部材32に接続した後、脚カバー50を脚支柱35の外周に被せた状態を示し、
図3(b)は、脚支柱35を長尺フレーム部材31及び短尺フレーム部材32に接続した後、その上に天板2を支持した状態を示す。
【0050】
よって、脚支柱35を長尺フレーム部材31及び短尺フレーム部材32に接続した支持構造体3により天板2を支持した場合に、デスク1を短辺方向外側から見ると、
図3(b)に示すように、脚取付部材36の開口凹部やボルト36Tが見えてしまう。そのため、デスク1では、
図3(a)に示すように、脚カバー50を脚支柱35の外周に被せることにより、脚取付部材36の開口凹部やボルト36Tを隠している。
【0051】
4つの脚カバー50は、4つの脚支柱35の外周にそれぞれ被せられた部材である。脚カバー50は、略矩形状の断面を有し、脚支柱35と略同一の長さを有している。
【0052】
図5(a)~
図5(c)は、脚カバー50の上面図、側面図、下面図である。
図6(a)及び
図6(b)は、脚カバー50を上下反転させた状態であり、脚カバー50の下端の平面図及び斜視図である。
図6(c)及び
図6(d)は、上下反転させた状態の脚支柱35の外周に脚カバー50を被せた状態の平面図及び斜視図である。
【0053】
脚カバー50は、
図5及び
図6に示すように、脚支柱35の外周に被せたときに、脚支柱35の3つの屈曲部35Aに沿ってそれぞれ形成された折り曲げ部51と、脚支柱35の残りの1つの屈曲部35A近傍に配置される2つの折り曲げ部52とを有している。そのため、脚カバー50は、その長手方向に沿って折り曲げられた折り曲げ部51、52を有している。
【0054】
上述の2つの折り曲げ部52の間には、脚支柱35の1つの屈曲部35Aに沿って形成された直線状の連続開口53が形成される。連続開口53は、脚カバー50の長手方向全域にわたって形成されており、脚カバー50の角部50Aに沿って配置される。連続開口53は、例えば脚カバー50を金型で曲げて作る場合に、その金型を挿入するために使用される。脚カバー50の上端には、脚取付部材36を取り付けるための略矩形上の切欠き50aが形成される。
【0055】
なお、脚カバー50が脚支柱35の外周に被せられたとき、
図3(a)に示すように、脚カバー50の上端における2つの折り曲げ部52近傍の端部は、それぞれ、フランジ部36b1とフランジ部36b2との間に形成された隙間36b
3内、フランジ部36b
1とフランジ部36b
2との間に形成された隙間36c
3内に配置される。これにより、脚カバー50の上端は、脚支柱35に対して位置決めされる。
【0056】
脚カバー50の略矩形断面は、脚支柱35の略矩形断面よりも大きい。そのため、脚カバー50を脚支柱35の外周に被せると、
図6(c)及び
図6(d)に示すように、脚支柱35の外周面と脚カバー50の内周面との間に、ほぼ全周にわたって隙間が形成される。
【0057】
脚カバー50は、板金で構成された基材54の表面にシート55を貼ったものである。シート55は、基材54の表面(脚カバー50の外側となる面)の全域に貼られると共に、
図7(a)の拡大図に示すように、基材54の両端部(脚カバー50の上端部及び下端部となる端部)において、脚カバー50は、基材54の端部を表面側から裏面側に向かって連続して被覆している。脚カバー50は、板金である基材54の周囲にシートフィルムを貼るだけであり、基材54の表面に貼り付けるシート55の表面に追加する色彩や模様の種類を多くすることにより、バリエーション展開(今回は27色)が容易である。
【0058】
脚カバー50を折り曲げ加工する場合、
図7(a)に示すように、平面状の基材54に対してシート55が貼り付けられる。シート55には、種々の色彩や模様が追加されている。シート55が貼り付けられた平面状の基材54は、シート55が外側に配置された状態で、
図7(b)に示すように、その幅方向両端部において折り曲げられ、2つの折り曲げ部52が形成される。さらに、
図7(c)に示すように、基材54の幅方向中央部から所定距離だけ離れた位置において折り曲げられ、2つの折り曲げ部51が形成される。
【0059】
その後、シート55が貼り付けられた基材54は、
図7(d)に示すように、その幅方向中央部において折り曲げられ、1つの折り曲げ部51が形成される。これにより、3つの折り曲げ部51及び2つの折り曲げ部52を有し、2つの折り曲げ部52の間に連続開口53が形成された脚カバー50が完成する。
【0060】
上述したように、脚カバー50は、略矩形断面を有しており、3つの折り曲げ部51及び1つの連続開口53は、脚カバー50の4つの角部50Aに沿って配置される。
【0061】
脚カバー50を支持構造体3に取り付ける場合、例えば支持構造体3を上下方向に反転させた状態にし、脚カバー50を脚支柱35に被せるようにして、脚支柱35の外周に配置されるように取り付けられる。脚カバー50は、脚支柱35に対して着脱可能であり、脚支柱35に取り付けた後、脚支柱35から取り外すこともできる。
【0062】
4つの脚支柱35の下端には、
図8に示すように、それぞれ、天板2の高さを調節するためのアジャスタ60Aがアジャスタ取付部材60を介して取り付けられる。
図8では、脚支柱35を上下反転させて図示しており、アジャスタ取付部材60が、脚支柱35の下端に取り付けられる方法を示している。
【0063】
アジャスタ取付部材60は、樹脂材料で形成され、脚支柱35の下端に対して着脱可能に構成される。そのため、
図8(a)に示すように、脚支柱35の下端近傍には、アジャスタ取付部材60を取り付けるための4つの取り付け穴35aが形成される。4つの取り付け穴35aは、脚支柱35の4つの側面にそれぞれ形成される。取り付け穴35aは、略長方形状であり、後で説明するアジャスタ取付部材60の筒状部61の側面に形成される第1係合部62と略同一の大きさを有している。
【0064】
アジャスタ取付部材60は、アジャスタ60Aが取り付けられる板状部61を有している。板状部61は、
図8(b)に示すように、アジャスタ取付部材60が脚支柱35の下端に取り付けられた状態で、脚支柱35の下端の開口部及び脚カバー50の下端の開口部を塞ぐ部材である。そのため、板状部61は、
図8(c)に示すように、脚カバー50の略矩形断面と略同一形状を有しており、脚カバー50の連続開口53に対応する部分に切欠き部61aを有している。
【0065】
板状部61は、脚支柱35の下端に取り付けた状態において、
図9に示すように、その上面から上方に向かって突出する略矩形断面を有する筒状部62を有している。筒状部62の略矩形断面は、脚支柱35の略矩形断面より僅かに小さい。そのため、アジャスタ取付部材60が脚支柱35の下端に取り付けられると、筒状部62は、脚支柱35の下端の内周面に沿って配置される。
【0066】
筒状部62の4つの側面部62aには、それぞれ、第1係合部63が形成される。第1係合部63は、側面部62aの先端側から板状部61に近づく方向に延びる長方形状の板状部材である。第1係合部63は、その先端に向かって(板状部61に近づくにつれて)厚さが厚くなる。第1係合部63は、その基端部において側面部62aに対して揺動可能である。
【0067】
第1係合部63に対して外力が作用していない状態では、第1係合部63は、側面部62aの外周面より外側に突出した状態であるが、第1係合部63に対して内側に向かって外力が作用すると、第1係合部63は揺動して、第1係合部63の全体が側面部62aの外周面を延長した平面よりも内側に配置された状態(第1係合部63の一部が側面部62aの外周面を延長した平面に配置される場合を含む)となる。その後、第1係合部63に対して外力が作用しなくなると、第1係合部63は、側面部62aの外周面より外側に突出した状態に移動する。
【0068】
すなわち、アジャスタ取付部材60が脚支柱35の下端に取り付けられる場合、アジャスタ取付部材60の筒状部61が脚支柱35の下端の内部に挿入される。すると、脚支柱35の下端の先端が第1係合部63の外面を押圧することにより、第1係合部63は内側に向かって揺動し、側面部62aの外周面より外側に突出しない状態となる。
【0069】
その後、第1係合部63の全体が脚支柱35の下端に形成された取り付け穴35aに対向する位置に到達すると、第1係合部63は、側面部62aの外周面よりも外側に突出した状態になるように反対方向に揺動するため、第1係合部63と取り付け穴35aとが係合し、アジャスタ取付部材60が脚支柱35の下端に取り付けられる。
【0070】
また、板状部61は、その上面から突出する略長方形状の4つの第2係合部65を有している。4つの第2係合部65は、板状部61の外周部の4辺にそれぞれ配置される。第2係合部65は、直線状であり、板状部61の外周部近傍において板状部61の外周部に沿って形成される。第2係合部65は、板状部61の外周部から内側に離れた位置に配置される。
【0071】
4つの第2係合部65は、脚カバー50の4つの側面の内面に同時に接触可能となる位置に形成される。そのため、アジャスタ取付部材60が、脚カバー50が被せられた脚支柱35の下端に取り付けられると、アジャスタ取付部材60の第2係合部65が脚カバー50の4面の内面に係合することにより、アジャスタ取付部材60が、脚カバー50に対するガタ付き防止や回り止め、上下の抜け止めが可能である。
【0072】
板状部61の中央部には、円筒部66が突出するように形成されており、円筒部66は、ねじ溝が形成された内周面を有している。そのため、アジャスタ60Aのねじ部を円筒部66の内部にねじ止めするときのねじ止め深さにより、アジャスタ60Aの下面とアジャスタ取付部材60の板状部61との距離を変化させて、天板2の高さを調整することができる。
【0073】
上述したように、デスク1において、4つの脚支柱35には、脚カバー50がそれぞれ被せられる。
図10は、支持構造体3を上下反転させて、4つの脚支柱35の下端に取り付けられたアジャスタ取付部材60を取り外した状態である。そのとき、
図10に示すように、脚カバー50の連続開口53は、それぞれ、支持構造体3の内側に向かうように配置される。
図10では、天板2を図示してないが、脚カバー50の連続開口53は、それぞれ、天板2の内側に向かうように配置される。そのため、連続開口53は、対角位置にある脚支柱35同士が向き合う方向に位置する。
【0074】
図11に示すように、脚カバー50の連続開口51から見える状態の脚支柱35の屈曲部35Aには、2つのスリット35bが縦方向に離れて形成される。すなわち、脚カバー50は、脚支柱35に形成された2つのスリット35bを、連続開口51を介して表出させている。2つのスリット35bは、脚支柱35の縦方向中央部よりも下方に配置される。
【0075】
デスク1において、4つの脚支柱35のそれぞれに被せられた脚カバー50の連続開口53から、それぞれ、2つのスリット35bが表出している。4つの脚支柱35のなかで、短辺方向に対向する2つの脚支柱35に形成されたスリット35bは対向するように配置される。
【0076】
脚支柱35に形成された2つのスリット35bは、例えば補強部材や棚板などのデスク構成部材10を取り付けるために使用される。まず、
図12に示すブラケット80の2つの係合部81が、脚支柱35に形成された2つのスリット35bに挿入される。これにより、4つのブラケット80がデスク1の4つの脚支柱35にそれぞれ取り付けられる。
【0077】
デスク1の短寸方向に対向する2つの脚支柱35にそれぞれ取り付けられた2つのブラケット80に対して、
図12に示すビーム82を取り付ける。ブラケット80とビーム82との接続は、ブラケット80に形成された取り付け穴80aとビーム82に形成された取り付け穴82aとに挿入されたボルト(図示しない)により行われる。
【0078】
その後、デスク1の長手方向に離れて配置された2つのビーム82に対して、2つのビーム85をデスク1の短寸方向に離れた状態でボルト(図示しない)により取り付ける。
図13(a)及び
図13(b)に示すように、デスク1の天板2を支持する複数の脚部を天板2よりも下方において連結するように、ビーム82、85を取り付けることによって強度を上げることができる。また、ビーム82、85で囲まれた内側にビーム82、85よりも上面が低い位置に収まるように棚板86をはめ込むことで、荷物置き棚として使用することができる。このとき、棚板86の周囲に位置するビーム82、85の方が棚板86の上面よりも高さが高いため、ビーム82、85が荷物のこぼれ止めとして機能する。
図13では、一対のビーム82、85は、互いに平行で全体が長方形状をなし、棚板86は、互いの離間距離が短い方の一対のビーム85に、ビーム85の長手方向に複数枚が架け渡されている。このため、棚板1枚あたりが小さくでき、着脱が容易である。
【0079】
本実施形態のデスク1は、天板2と、天板2を支持する脚支柱35と、脚支柱35の外周に配置された脚カバー50とを備え、脚支柱35は、その長手方向に沿った複数の屈曲部35Aを有し、脚カバー50は、複数の屈曲部35Aの少なくとも1つに沿った連続開口53を有しており、連続開口53は、脚カバー50の角部50Aに沿って配置される。
【0080】
これにより、本実施形態のデスク1では、脚カバー50が脚支柱35の屈曲部35Aに沿った連続開口53を有しており、脚カバー50の連続開口53から脚支柱35の屈曲部35Aが表出している。そのため、例えば補強部材などのデスク構成部材10を脚カバー50の連続開口53から表出した脚支柱35の屈曲部35Aに対して取り付けた場合でも、脚支柱35の強度が十分に得られる。
【0081】
本実施形態のデスク1において、脚支柱35の屈曲部35Aには、デスク構成部材10を取り付けるためのスリット35bが形成されており、スリット35bは、脚カバー50の連続開口53を介して表出している。
【0082】
これにより、本実施形態のデスク1では、脚カバー50が脚支柱35の外周に配置された状態で、デスク構成部材10を脚支柱35のスリット35bに対して容易に着脱可能である。
【0083】
本実施形態のデスク1において、脚支柱35の下端は、アジャスタ取付部材60を着脱可能に構成され、アジャスタ取付部材60は、脚支柱35の下端に取り付けられた場合に、脚支柱35に対して脚カバー50を位置決めする。
【0084】
これにより、本実施形態のデスク1では、アジャスタ取付部材を脚支柱に取り付けることにより、脚カバーを脚支柱の外周に容易に取り付けることができる。
【0085】
本実施形態のデスク1において、アジャスタ取付部材60は、脚支柱35の下端を着脱可能に形成された第1係合部63と、第1係合部63を脚支柱35の下端に係合させた場合に脚カバー50に係合する第2係合部65とを有する。
【0086】
これにより、本実施形態のデスク1では、アジャスタ取付部材60を脚支柱35及び脚カバー50の両方に係合させることにより、脚カバー50を脚支柱35に対して確実に位置決めすることができる。
【0087】
本実施形態のデスク1において、第2係合部63は、アジャスタ取付部材60の外周部から内側に離れた位置に形成される。
【0088】
これにより、本実施形態のデスク1では、第2係合部63により脚カバーの抜け止めが可能である。
【0089】
本実施形態のデスク1において、脚カバー50は、連続開口53が天板2の内側に向くように脚支柱35の外周に配置される。
【0090】
これにより、本実施形態のデスク1では、脚カバー50の連続開口53が外観上見え難いため、デスク1のデザイン性が向上する。
【0091】
本実施形態のデスク1において、脚支柱35は、4つ設けられており、4つの脚支柱35の外周に配置された脚カバー50の連続開口53は、対角位置にある脚支柱35同士が向き合う方向に位置する。
【0092】
これにより、本実施形態のデスク1では、脚カバー50の連続開口53が外観上ほとんど見えないため、デスク1のデザイン性がさらに向上する。
【0093】
本実施形態のデスク1において、脚カバー50は、板金で構成された基材54の表面にシート55を貼ったものである。
【0094】
これにより、本実施形態のデスク1では、脚支柱35の外周に配置する脚カバー50の表面に種々の色彩や模様を容易に追加することができる。
【0095】
本実施形態のデスク1において、シート55は、基材54の端部を表面側から裏面側に向かって連続して被覆していることを特徴とする。
【0096】
これにより、本実施形態のデスク1では、シート55を表面に貼った基材54の端部が見えて、脚カバーの見栄えが悪化するのを防止できる。
【0097】
本実施形態のデスク1において、脚カバー50は、その長手方向に沿って折り曲げられた折り曲げ部51、52を有する。
【0098】
これにより、本実施形態のデスク1では、基材54の表面に種々の色彩や模様のシート55を貼った後で、その基材54を折り曲げることにより、多くのカラーバリエーションを有する脚カバー50を容易に製造できる。
【0099】
なお、具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
【0100】
例えば上記実施形態では、脚支柱35が4つの屈曲部35Aを有しており、脚カバー50が角部50Aに沿った1つの連続開口53(脚カバー50が脚支柱35の屈曲部35Aに沿った1つの連続開口53)を有しているが、脚支柱35の屈曲部35Aの数、及び、脚カバー50の連続開口53の数は、任意である。
【0101】
図14に示すように、脚支柱35が4つの屈曲部35Aを有しており、脚カバー150が脚支柱35の2つの屈曲部35Aに沿った2つの連続開口53を有してもよい。すなわち、脚カバー150の2つの連続開口53は、2つの角部150Aに沿ってそれぞれ配置される。その場合、2つの部材で形成されており、その2つの部材が、アジャスタ取付部材60により脚支柱35の外周に配置されるように脚支柱35に取り付けられてよい。
【0102】
図15に示すように、脚支柱35が4つの屈曲部35Aを有しており、脚カバー250が脚支柱35の3つの屈曲部35Aに沿った3つの連続開口53を有してもよい。すなわち、脚カバー250の3つの連続開口53は、3つの角部250Aに沿ってそれぞれ配置される。その場合、脚カバー250は、3つの部材で形成されており、その3つの部材が、アジャスタ取付部材60により脚支柱35の外周に配置されるように脚支柱35に取り付けられてよい。
【0103】
図16に示すように、脚支柱35が4つの屈曲部35Aを有しており、脚カバー350が脚支柱35の4つの屈曲部35Aに沿った4つの連続開口53を有してもよい。すなわち、脚カバー350の4つの連続開口53は、4つの角部350Aに沿ってそれぞれ配置される。その場合、脚カバー350は、4つの部材で形成されており、その4つの部材が、アジャスタ取付部材60により脚支柱35の外周に配置されるように脚支柱35に取り付けられてよい。
【0104】
本発明のデスクにおいて、脚支柱35が2つ、3つまたは5つ以上の屈曲部35Aを有しており、脚カバー50が脚支柱35の少なくとも1つの屈曲部35Aに沿った少なくとも1つの連続開口53を有してもよい。脚支柱35の断面形状や脚カバー50の断面形状は、任意である。
【0105】
上記実施形態では、脚カバー50が基材54の表面の全域にシート55を貼ったものであるが、それに限られない。脚カバー50が基材54の表面の一部のみにシート55を貼ったものでもよい。本発明の脚カバー50は、その表面に種々の色彩や模様を追加可能なものであればよい。
【0106】
上記実施形態では、アジャスタ取付部材60が脚支柱35の下端に取り付けられることにより、脚支柱35に対して脚カバー50を位置決めするが、脚カバー50が脚支柱35の外周に配置されるように取り付け可能であれば、脚カバー50の取り付け方法は、任意である。
【0107】
上記実施形態では、アジャスタ取付部材60が、脚支柱35の下端を着脱可能に形成された第1係合部63と、第1係合部63を脚支柱35の下端に係合させた場合に脚カバー50に係合する第2係合部65とを有しているが、アジャスタ取付部材60を脚支柱35の下端に取り付けるための方法、及び、アジャスタ取付部材60を脚支柱35の下端に取り付けたときに脚カバー50を脚支柱35に対して位置決めする方法は、任意である。
【0108】
上記実施形態では、脚カバー50が、連続開口53が天板2の内側に向くように脚支柱35の外周に配置されるが、それに限られない。
【0109】
上記実施形態では、デスク構成部材10として、補強部材であるビーム82、85を脚支柱35に取り付けると共に、ビーム82、85の内側に棚板86をはめ込んだ場合を説明したが、デスク構成部材10は、それらに限られない。すなわち、デスク構成部材10は、脚支柱35に形成された取り付け部を介して取り付けられるものであれば、その種類や取り付け方法は限られない。
【0110】
上記実施形態では、脚カバー50の連続開口53を介して表出させた脚支柱35の屈曲部35Aにデスク構成部材10を取り付けるための取り付け部としての2つのスリット35bが形成されているが、デスク構成部材10を取り付けるための取り付け部は、2つのスリット35bに限られない。すなわち、デスク構成部材10を取り付けるための取り付け部の構成は、任意であり、脚支柱35の屈曲部35Aにスリット35b以外の取り付け部が形成されてよいし、スリット35bが形成される場合でも、スリット35bの数や形状は、任意である。
【0111】
上記実施形態では、デスク構成部材10が、脚カバー50の連続開口53を介して表出させた脚支柱35の屈曲部35Aに形成された取り付け部としての2つのスリット35bを介して取り付けられているが、デスク構成部材10が、脚カバー50の連続開口53を介して表出させた脚支柱35の屈曲部35Aに対して、例えば溶接などにより直接取り付けられてよい。
【0112】
上記実施形態では、アジャスタ取付部材60を脚支柱35に第1係合部63を介して着脱可能に取り付けたが、アジャスタ取付部材60を脚支柱35に取り付ける方法は、それに限られない。
【0113】
また、上記実施形態では、アジャスタ取付部材60を脚支柱35及び脚カバー50の両方に係合させたが、アジャスタ取付部材60を脚カバー50に係合させなくてよい。
【0114】
本発明のデスクは、天板と、天板を支持する脚支柱と、脚支柱の外周に配置された脚カバーとを備えるものであればよい。よって、本発明のデスクは、天板を有するテーブルなどを含んでいる。
【0115】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。また、いうまでもなく、各実施形態にて例示された構成が部分的に互いに組み合わされることも可能である。
【符号の説明】
【0116】
1 デスク
2 天板
10 デスク構成部材
35 脚支柱
35A 屈曲部
35b スリット(取り付け部)
50 脚カバー
50A 角部
51、52 折り曲げ部
53 連続開口
54 基材
55 シート
60 アジャスタ取付部材
63 第1係合部
65 第2係合部
【手続補正書】
【提出日】2023-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と、
前記天板を支持する複数の脚部と、
前記複数の脚部同士を前記天板よりも下方において連結する複数のビームとを備えることを特徴とするデスク。
【請求項2】
前記複数のビームで囲まれた内側に棚板が配置されている請求項1に記載のデスク。
【請求項3】
前記複数のビームで囲まれた内側に配置された棚板の上面が前記複数のビームの上面よりも低い位置に収まるように構成している請求項2に記載のデスク。
【請求項4】
前記棚板の周囲に位置する前記複数のビームの上面が前記棚板の上面よりも高い位置にある請求項2に記載のデスク。
【請求項5】
全体で平面視長方形状をなすように4本の前記ビームを配置し、
前記棚板は、互いの離間距離が短い方の前記ビーム同士に架け渡され且つ当該ビームの長手方向に並んだ状態で配置されている請求項2に記載のデスク。
【請求項6】
前記脚部は、スリットを有する脚支柱と、前記脚支柱に被せられ一部に前記天板の内側に向く開口を有する脚カバーとを具備し、前記開口を介して前記スリットを表出させている請求項1乃至5の何れかに記載のデスク。
【請求項7】
前記開口を介して前記スリットにブラケットを取り付け、このブラケットに前記ビームを取り付けている請求項6に記載のデスク。
【請求項8】
前記開口を介して前記スリットに補強部材や棚板などのデスク構成部材を取り付けている請求項6に記載のデスク。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板を支持する脚を有するデスクに関する。
【背景技術】
【0002】
デスクやテーブルとしては、例えば天板の四隅下面を脚支柱に支持させて構成されるものが一般的である(例えば特許文献1参照)。特許文献1のテーブルは、4本の脚支柱を有する脚体と、脚体に支持される天板とを具備している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような構造を採用した場合、天板を支持する脚の強度が不足する問題がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、脚の強度が十分に得られるデスクの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0007】
すなわち、本発明のデスクは、天板と、前記天板を支持する脚部と、前記複数の脚部同士を前記天板よりも下方において連結する複数のビームとを備えることを特徴とする。
【0008】
これにより、本発明のデスクでは、複数の脚部同士を天板よりも下方において複数のビームによって連結している。そのため、脚部の強度が十分に得られる。
【0009】
本発明のデスクにおいて、前記複数のビームで囲まれた内側に棚板が配置されていることを特徴とする。
【0010】
これにより、本発明のデスクでは、棚板を荷物置き棚として使用することが可能である。
【0011】
本発明のデスクにおいて、前記棚板の上面は、前記複数のビームの上面よりも低い位置に収まるように構成していることを特徴とする。
【0012】
これにより、本発明のデスクでは、棚板を荷物置き棚として使用した際に、ビームが荷物のこぼれ止めとして機能する。
【0013】
本発明のデスクにおいて、前記棚板の周囲に位置する前記複数のビームの上面は、前記棚板の上面よりも高い位置にあることを特徴とする。
【0014】
これにより、本発明のデスクでは、棚板を荷物置き棚として使用した際に、ビームが荷物のこぼれ止めとして機能する。
【0015】
本発明のデスクにおいて、全体で平面視長方形状をなすように4本の前記ビームを配置し、前記棚板は、互いの離間距離が短い方の前記ビーム同士に架け渡され且つ当該ビームの長手方向に並んだ状態で配置されていることを特徴とする。
【0016】
これにより、本発明のデスクでは、棚板1枚あたりが小さくでき、着脱が容易である。
【0017】
また、本発明における脚部は、スリットを有する脚支柱と、前記脚支柱に被せられ一部に前記天板の内側を向く開口を有する脚カバーとを具備し、前記開口を介して前記スリットを表出させていることを特徴とする。これにより、本発明のデスクでは、脚カバーが脚支柱の外周に配置された状態で、脚カバーの開口が外観上見え難いため、デスクのデザイン性が向上する。
【0018】
さらに、本発明のデスクでは、前記開口を介して前記スリットにブラケットを取り付け、このブラケットに前記ビームを取り付けていることを特徴とする。これにより、本発明のデスクでは、ブラケットを脚支柱のスリットに対して容易に着脱可能である。
【0019】
本発明のデスクでは、前記開口を介してスリットに補強部材や棚板などのデスク構成部材を取り付けていることを特徴とする。これにより、本発明のデスクでは、補強部材や棚板などのデスク構成部材を脚支柱のスリットに対して容易に着脱可能である。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係るデスクによると、脚部の強度が十分に得られる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態に係るデスクの斜視図である。
【
図3】
図3(a)及び
図3(b)は、
図1の支持構造体の一部の平面図、側面図で ある。
【
図4】支持脚をフレーム部材に接続する方法を示す分解斜視図である。
【
図5】
図5(a)~
図5(c)は、脚カバーの上面図、側面図、下面図である。
【
図6】
図6(a)及び
図6(b)は、脚カバーの下端の平面図及び斜視図である。
図6(c)及び
図6(d)は、脚支柱の外周に脚カバーを被せた状態の平面図及び斜視図である。
【
図7】脚カバーの折り曲げ加工を説明する図である。
【
図8】アジャスタ取付部材が脚支柱の下端に取り付けられる方法を説明する図である。
【
図9】
図9(a)~
図9(d)は、アジャスタ取付部材の平面図、側面図、側面図、斜視図である。
【
図10】4つの脚カバーの4つの脚支柱に対する取り付け方法を説明する図である。
【
図11】脚カバーの連続開口から表出した脚支柱の屈曲部に形成されたスリットを示す図である。
【
図12】デスク構成部材を取り付けるためのブラケット及びビームを示す図である。
【
図13】
図13(a)は、
図1のデスクにデスク構成部材を取り付けた状態を示す図であり、
図13(b)は、
図13(a)のデスクの一部を示す図である。
【
図14】本発明の変形例に係る脚カバーを示す図である。
【
図15】本発明の変形例に係る脚カバーを示す図である。
【
図16】本発明の変形例に係る脚カバーを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0023】
本実施形態に係るデスク1の全体構成について、
図1及び
図2を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るデスクの斜視図である。
図2は、
図1のデスクの分解斜視図である。
【0024】
デスク1は、
図1及び
図2に示すように、平面視において長方形状の天板2を含む天板部2aと、天板2(天板部2a)を支持する支持構造体3とを有している。デスク1の短寸方向中央部には、配線ダクト構造6が配置されている。デスク1は、オフィス等において好適に用いられる大型デスク(大型テーブル)であり、通常のデスクよりも高い位置に配置された天板2を有している。
【0025】
天板部2aは、2つの天板2と、配線ダクト構造6に含まれる開閉蓋6aとを含んでいる。2つの天板2は、短寸方向に付き合わされ且つ所定の間隔を空けた状態で、支持構造体3上に固定される。そのため、2つの天板2の間には、その長手方向の全域にわたって形成された開口5が形成される。
【0026】
配線ダクト構造6は、2つの天板2の裏面に開口5の全長にわたって配置されており、使用者が天板2上にて使用する電子機器を好適に使用し得るように電源等の各種ケーブルを案内するためのものである。
【0027】
配線ダクト構造6は、2つの天板2の間に形成された開口5内に設けられ、天板2の短寸方向中央且つ長手方向全域に亘って配置される。配線ダクト構造6は、開口5を開閉するための2つの開閉蓋6aと、天板2の長手方向全域に亘って配線を案内するための樋状をなす配線ダクト6bとを有している。
【0028】
開閉蓋6aが閉状態である場合、開閉蓋6aの上面が2枚の天板2の上面と略面一となる。開閉蓋6aの幅は、開口5の幅より小さいことから、開閉蓋6aの端部と開口5の縁部との間には、隙間が形成される。開閉蓋6aは、配線ダクト6bに対して回動装置6cを介して回動可能に支持され、開口5を開閉可能に構成される。詳細には、使用者が天板2の長手方向の縁部に向かい合った状態において、どちらからも開閉可能なように両開き構造となっている。したがって、開閉蓋6aを開状態とすることにより、配線ダクト6bの上方を開閉可能に構成されている。
【0029】
支持構造体3は、略矩形状の枠状部30と、枠状部30の隅部近傍に配置された4つの脚支柱35と、4つの脚支柱35の外周に配置された4つの脚カバー50とを有している。
【0030】
枠状部30は、2つの長尺フレーム部材31と、2つの短尺フレーム部材32と、連結部材33とを有している。長尺フレーム部材31、短尺フレーム部材32及び連結部材33は、いずれも略矩形断面を有するパイプ状の部材である。長尺フレーム部材31は、短尺フレーム部材32より長い部材であり、デスク1の使用縁に沿って配置される。
【0031】
2つの短尺フレーム部材32は、2つの長尺フレーム部材31の両端部において、長尺フレーム部材31の長手方向と略垂直方向に沿って配置される。長尺フレーム部材31と短尺フレーム部材32とは、それぞれ連結部材33を介して連結される。後で説明するように、4つの連結部材33は、4つの脚支柱35の上端にそれぞれ取り付けられている。
【0032】
具体的には、
図3(a)及び
図3(b)に示すように、長尺フレーム部材31は、連結部材33の長手方向一端部に接続される。そのとき、長尺フレーム部材31の中心軸と連結部材33の中心軸とは略一致する。短尺フレーム部材32は、連結部材33の内側面に接続される。そのとき、連結部材33の長手方向他端部(長尺フレーム部材31が接続されてない側の端部)は、短尺フレーム部材32の外側面を延長した略同一平面内に配置される。
【0033】
脚支柱35は、
図4に示すように、鉛直方向に沿って延びる略矩形断面を有するパイプ状の部材である。脚支柱35は、板金の折り曲げ構造により形成され、その長手方向に沿った4つの直線状の屈曲部35Aを有している。脚支柱35の上端には、脚取付部材36及び連結部材33が溶接により一体に接続される。脚取付部材36は、脚支柱35の上端に略水平に配置される。
【0034】
脚取付部材36は、その底面部36aの長手方向に沿った両端部から上方に向かって突出するように形成される2つの側面部36b、36cを有している。そのため、2つの側面部36b、36cの間には、脚取付部材36の長手方向の全域にわたって上方に開口する開口凹部が形成される。開口凹部は、水平方向に延びる略直方体形状の空間を形成する。
【0035】
側面部36bの上端には、2つのフランジ部36b1、36b2が形成される。フランジ部36b1、36b2は、それぞれ、側面部36bの上端から外方向且つ水平方向に延びるように形成される。同様に、側面部36cの上端には、2つのフランジ部36c1、36c2が形成される。フランジ部36c1、36c2は、それぞれ、側面部36cの上端から外方向且つ水平方向に延びるように形成される。フランジ部36b1とフランジ部36b2との間には、隙間36b3が形成さされ、フランジ部36c1とフランジ部36c2との間には、隙間36c3が形成される。
【0036】
脚取付部材36は、連結部材33の外面に接続される。短尺フレーム部材32は、上述したように連結部材33の内面に接続されるが、脚取付部材36は、短尺フレーム部材32と反対側の外面に接続される。
【0037】
脚取付部材36の側面部36cの長手方向に沿った長さは、側面部36bの長手方向に沿った長さよりも長い。すなわち、側面部36cの内端部は、底面部36aの端部よりも内側に向かって突出し、その突出した部分には、連結部材33の他端部が対向する。
【0038】
脚支柱35の上端を長尺フレーム部材31及び短尺フレーム部材32に接続する場合、
図4に示すように、脚支柱35の上端に一体に形成された連結部材33が、短尺フレーム部材32の内部に固定された固定板32aに対して、2つのボルト36Tにより水平方向外側から取り付けられる。そのとき、ボルト36Tは、連結部材33のボルト挿通孔を通過した後、固定板32aに形成されたねじ穴に対してねじ止めされる。
【0039】
本実施形態において、脚支柱35は、鉛直方向に延びる脚部材であり、2つの脚支柱35の接地幅をかせぐために、脚支柱35の取り付け位置を脚取付部材36によりデスク1の短辺方向外側に持ち出し、短尺フレーム部材32に対して横からねじ止めする構造を採用している。そのため、脚取付部材36の上面は、ねじ止めを容易に実施するための開口凹部が形成されており、その開口凹部を使用して、ボルト36Tがねじ止めされる。
【0040】
図3(a)は、脚支柱35を長尺フレーム部材31及び短尺フレーム部材32に接続した後、脚カバー50を脚支柱35の外周に被せた状態を示し、
図3(b)は、脚支柱35を長尺フレーム部材31及び短尺フレーム部材32に接続した後、その上に天板2を支持した状態を示す。
【0041】
よって、脚支柱35を長尺フレーム部材31及び短尺フレーム部材32に接続した支持構造体3により天板2を支持した場合に、デスク1を短辺方向外側から見ると、
図3(b)に示すように、脚取付部材36の開口凹部やボルト36Tが見えてしまう。そのため、デスク1では、
図3(a)に示すように、脚カバー50を脚支柱35の外周に被せることにより、脚取付部材36の開口凹部やボルト36Tを隠している。
【0042】
4つの脚カバー50は、4つの脚支柱35の外周にそれぞれ被せられた部材である。脚カバー50は、略矩形状の断面を有し、脚支柱35と略同一の長さを有している。
【0043】
図5(a)~
図5(c)は、脚カバー50の上面図、側面図、下面図である。
図6(a)及び
図6(b)は、脚カバー50を上下反転させた状態であり、脚カバー50の下端の平面図及び斜視図である。
図6(c)及び
図6(d)は、上下反転させた状態の脚支柱35の外周に脚カバー50を被せた状態の平面図及び斜視図である。
【0044】
脚カバー50は、
図5及び
図6に示すように、脚支柱35の外周に被せたときに、脚支柱35の3つの屈曲部35Aに沿ってそれぞれ形成された折り曲げ部51と、脚支柱35の残りの1つの屈曲部35A近傍に配置される2つの折り曲げ部52とを有している。そのため、脚カバー50は、その長手方向に沿って折り曲げられた折り曲げ部51、52を有している。
【0045】
上述の2つの折り曲げ部52の間には、脚支柱35の1つの屈曲部35Aに沿って形成された直線状の連続開口53が形成される。連続開口53は、脚カバー50の長手方向全域にわたって形成されており、脚カバー50の角部50Aに沿って配置される。連続開口53は、例えば脚カバー50を金型で曲げて作る場合に、その金型を挿入するために使用される。脚カバー50の上端には、脚取付部材36を取り付けるための略矩形上の切欠き50aが形成される。
【0046】
なお、脚カバー50が脚支柱35の外周に被せられたとき、
図3(a)に示すように、脚カバー50の上端における2つの折り曲げ部52近傍の端部は、それぞれ、フランジ部36b1とフランジ部36b2との間に形成された隙間36b3内、フランジ部36b1とフランジ部36b2との間に形成された隙間36c3内に配置される。これにより、脚カバー50の上端は、脚支柱35に対して位置決めされる。
【0047】
脚カバー50の略矩形断面は、脚支柱35の略矩形断面よりも大きい。そのため、脚カバー50を脚支柱35の外周に被せると、
図6(c)及び
図6(d)に示すように、脚支柱35の外周面と脚カバー50の内周面との間に、ほぼ全周にわたって隙間が形成される。
【0048】
脚カバー50は、板金で構成された基材54の表面にシート55を貼ったものである。シート55は、基材54の表面(脚カバー50の外側となる面)の全域に貼られると共に、
図7(a)の拡大図に示すように、基材54の両端部(脚カバー50の上端部及び下端部となる端部)において、脚カバー50は、基材54の端部を表面側から裏面側に向かって連続して被覆している。脚カバー50は、板金である基材54の周囲にシートフィルムを貼るだけであり、基材54の表面に貼り付けるシート55の表面に追加する色彩や模様の種類を多くすることにより、バリエーション展開(今回は27色)が容易である。
【0049】
脚カバー50を折り曲げ加工する場合、
図7(a)に示すように、平面状の基材54に対してシート55が貼り付けられる。シート55には、種々の色彩や模様が追加されている。シート55が貼り付けられた平面状の基材54は、シート55が外側に配置された状態で、
図7(b)に示すように、その幅方向両端部において折り曲げられ、2つの折り曲げ部52が形成される。さらに、
図7(c)に示すように、基材54の幅方向中央部から所定距離だけ離れた位置において折り曲げられ、2つの折り曲げ部51が形成される。
【0050】
その後、シート55が貼り付けられた基材54は、
図7(d)に示すように、その幅方向中央部において折り曲げられ、1つの折り曲げ部51が形成される。これにより、3つの折り曲げ部51及び2つの折り曲げ部52を有し、2つの折り曲げ部52の間に連続開口53が形成された脚カバー50が完成する。
【0051】
上述したように、脚カバー50は、略矩形断面を有しており、3つの折り曲げ部51及び1つの連続開口53は、脚カバー50の4つの角部50Aに沿って配置される。
【0052】
脚カバー50を支持構造体3に取り付ける場合、例えば支持構造体3を上下方向に反転させた状態にし、脚カバー50を脚支柱35に被せるようにして、脚支柱35の外周に配置されるように取り付けられる。脚カバー50は、脚支柱35に対して着脱可能であり、脚支柱35に取り付けた後、脚支柱35から取り外すこともできる。
【0053】
4つの脚支柱35の下端には、
図8に示すように、それぞれ、天板2の高さを調節するためのアジャスタ60Aがアジャスタ取付部材60を介して取り付けられる。
図8では、脚支柱35を上下反転させて図示しており、アジャスタ取付部材60が、脚支柱35の下端に取り付けられる方法を示している。
【0054】
アジャスタ取付部材60は、樹脂材料で形成され、脚支柱35の下端に対して着脱可能に構成される。そのため、
図8(a)に示すように、脚支柱35の下端近傍には、アジャスタ取付部材60を取り付けるための4つの取り付け穴35aが形成される。4つの取り付け穴35aは、脚支柱35の4つの側面にそれぞれ形成される。取り付け穴35aは、略長方形状であり、後で説明するアジャスタ取付部材60の筒状部61の側面に形成される第1係合部62と略同一の大きさを有している。
【0055】
アジャスタ取付部材60は、アジャスタ60Aが取り付けられる板状部61を有している。板状部61は、
図8(b)に示すように、アジャスタ取付部材60が脚支柱35の下端に取り付けられた状態で、脚支柱35の下端の開口部及び脚カバー50の下端の開口部を塞ぐ部材である。そのため、板状部61は、
図8(c)に示すように、脚カバー50の略矩形断面と略同一形状を有しており、脚カバー50の連続開口53に対応する部分に切欠き部61aを有している。
【0056】
板状部61は、脚支柱35の下端に取り付けた状態において、
図9に示すように、その上面から上方に向かって突出する略矩形断面を有する筒状部62を有している。筒状部62の略矩形断面は、脚支柱35の略矩形断面より僅かに小さい。そのため、アジャスタ取付部材60が脚支柱35の下端に取り付けられると、筒状部62は、脚支柱35の下端の内周面に沿って配置される。
【0057】
筒状部62の4つの側面部62aには、それぞれ、第1係合部63が形成される。第1係合部63は、側面部62aの先端側から板状部61に近づく方向に延びる長方形状の板状部材である。第1係合部63は、その先端に向かって(板状部61に近づくにつれて)厚さが厚くなる。第1係合部63は、その基端部において側面部62aに対して揺動可能である。
【0058】
第1係合部63に対して外力が作用していない状態では、第1係合部63は、側面部62aの外周面より外側に突出した状態であるが、第1係合部63に対して内側に向かって外力が作用すると、第1係合部63は揺動して、第1係合部63の全体が側面部62aの外周面を延長した平面よりも内側に配置された状態(第1係合部63の一部が側面部62aの外周面を延長した平面に配置される場合を含む)となる。その後、第1係合部63に対して外力が作用しなくなると、第1係合部63は、側面部62aの外周面より外側に突出した状態に移動する。
【0059】
すなわち、アジャスタ取付部材60が脚支柱35の下端に取り付けられる場合、アジャスタ取付部材60の筒状部61が脚支柱35の下端の内部に挿入される。すると、脚支柱35の下端の先端が第1係合部63の外面を押圧することにより、第1係合部63は内側に向かって揺動し、側面部62aの外周面より外側に突出しない状態となる。
【0060】
その後、第1係合部63の全体が脚支柱35の下端に形成された取り付け穴35aに対向する位置に到達すると、第1係合部63は、側面部62aの外周面よりも外側に突出した状態になるように反対方向に揺動するため、第1係合部63と取り付け穴35aとが係合し、アジャスタ取付部材60が脚支柱35の下端に取り付けられる。
【0061】
また、板状部61は、その上面から突出する略長方形状の4つの第2係合部65を有している。4つの第2係合部65は、板状部61の外周部の4辺にそれぞれ配置される。第2係合部65は、直線状であり、板状部61の外周部近傍において板状部61の外周部に沿って形成される。第2係合部65は、板状部61の外周部から内側に離れた位置に配置される。
【0062】
4つの第2係合部65は、脚カバー50の4つの側面の内面に同時に接触可能となる位置に形成される。そのため、アジャスタ取付部材60が、脚カバー50が被せられた脚支柱35の下端に取り付けられると、アジャスタ取付部材60の第2係合部65が脚カバー50の4面の内面に係合することにより、アジャスタ取付部材60が、脚カバー50に対するガタ付き防止や回り止め、上下の抜け止めが可能である。
【0063】
板状部61の中央部には、円筒部66が突出するように形成されており、円筒部66は、ねじ溝が形成された内周面を有している。そのため、アジャスタ60Aのねじ部を円筒部66の内部にねじ止めするときのねじ止め深さにより、アジャスタ60Aの下面とアジャスタ取付部材60の板状部61との距離を変化させて、天板2の高さを調整することができる。
【0064】
上述したように、デスク1において、4つの脚支柱35には、脚カバー50がそれぞれ被せられる。
図10は、支持構造体3を上下反転させて、4つの脚支柱35の下端に取り付けられたアジャスタ取付部材60を取り外した状態である。そのとき、
図10に示すように、脚カバー50の連続開口53は、それぞれ、支持構造体3の内側に向かうように配置される。
図10では、天板2を図示してないが、脚カバー50の連続開口53は、それぞれ、天板2の内側に向かうように配置される。そのため、連続開口53は、対角位置にある脚支柱35同士が向き合う方向に位置する。
【0065】
図11に示すように、脚カバー50の連続開口51から見える状態の脚支柱35の屈曲部35Aには、2つのスリット35bが縦方向に離れて形成される。すなわち、脚カバー50は、脚支柱35に形成された2つのスリット35bを、連続開口51を介して表出させている。2つのスリット35bは、脚支柱35の縦方向中央部よりも下方に配置される。
【0066】
デスク1において、4つの脚支柱35のそれぞれに被せられた脚カバー50の連続開口53から、それぞれ、2つのスリット35bが表出している。4つの脚支柱35のなかで、短辺方向に対向する2つの脚支柱35に形成されたスリット35bは対向するように配置される。
【0067】
脚支柱35に形成された2つのスリット35bは、例えば補強部材や棚板などのデスク構成部材10を取り付けるために使用される。まず、
図12に示すブラケット80の2つの係合部81が、脚支柱35に形成された2つのスリット35bに挿入される。これにより、4つのブラケット80がデスク1の4つの脚支柱35にそれぞれ取り付けられる。
【0068】
デスク1の短寸方向に対向する2つの脚支柱35にそれぞれ取り付けられた2つのブラケット80に対して、
図12に示すビーム82を取り付ける。ブラケット80とビーム82との接続は、ブラケット80に形成された取り付け穴80aとビーム82に形成された取り付け穴82aとに挿入されたボルト(図示しない)により行われる。
【0069】
その後、デスク1の長手方向に離れて配置された2つのビーム82に対して、2つのビーム85をデスク1の短寸方向に離れた状態でボルト(図示しない)により取り付ける。
図13(a)及び
図13(b)に示すように、デスク1の天板2を支持する複数の脚部を天板2よりも下方において連結するように、ビーム82、85を取り付けることによって強度を上げることができる。また、ビーム82、85で囲まれた内側にビーム82、85よりも上面が低い位置に収まるように棚板86をはめ込むことで、荷物置き棚として使用することができる。このとき、棚板86の周囲に位置するビーム82、85の方が棚板86の上面よりも高さが高いため、ビーム82、85が荷物のこぼれ止めとして機能する。
図13では、一対のビーム82、85は、互いに平行で全体が長方形状をなし、棚板86は、互いの離間距離が短い方の一対のビーム85に、ビーム85の長手方向に複数枚が架け渡されている。このため、棚板1枚あたりが小さくでき、着脱が容易である。
【0070】
本実施形態のデスク1は、天板2と、天板2を支持する脚支柱35と、脚支柱35の外周に配置された脚カバー50とを備え、脚支柱35は、その長手方向に沿った複数の屈曲部35Aを有し、脚カバー50は、複数の屈曲部35Aの少なくとも1つに沿った連続開口53を有しており、連続開口53は、脚カバー50の角部50Aに沿って配置される。
【0071】
これにより、本実施形態のデスク1では、脚カバー50が脚支柱35の屈曲部35Aに沿った連続開口53を有しており、脚カバー50の連続開口53から脚支柱35の屈曲部35Aが表出している。そのため、例えば補強部材などのデスク構成部材10を脚カバー50の連続開口53から表出した脚支柱35の屈曲部35Aに対して取り付けた場合でも、脚支柱35の強度が十分に得られる。
【0072】
本実施形態のデスク1において、脚支柱35の屈曲部35Aには、デスク構成部材10を取り付けるためのスリット35bが形成されており、スリット35bは、脚カバー50の連続開口53を介して表出している。
【0073】
これにより、本実施形態のデスク1では、脚カバー50が脚支柱35の外周に配置された状態で、デスク構成部材10を脚支柱35のスリット35bに対して容易に着脱可能である。
【0074】
本実施形態のデスク1において、脚支柱35の下端は、アジャスタ取付部材60を着脱可能に構成され、アジャスタ取付部材60は、脚支柱35の下端に取り付けられた場合に、脚支柱35に対して脚カバー50を位置決めする。
【0075】
これにより、本実施形態のデスク1では、アジャスタ取付部材を脚支柱に取り付けることにより、脚カバーを脚支柱の外周に容易に取り付けることができる。
【0076】
本実施形態のデスク1において、アジャスタ取付部材60は、脚支柱35の下端を着脱可能に形成された第1係合部63と、第1係合部63を脚支柱35の下端に係合させた場合に脚カバー50に係合する第2係合部65とを有する。
【0077】
これにより、本実施形態のデスク1では、アジャスタ取付部材60を脚支柱35及び脚カバー50の両方に係合させることにより、脚カバー50を脚支柱35に対して確実に位置決めすることができる。
【0078】
本実施形態のデスク1において、第2係合部63は、アジャスタ取付部材60の外周部から内側に離れた位置に形成される。
【0079】
これにより、本実施形態のデスク1では、第2係合部63により脚カバーの抜け止めが可能である。
【0080】
本実施形態のデスク1において、脚カバー50は、連続開口53が天板2の内側に向くように脚支柱35の外周に配置される。
【0081】
これにより、本実施形態のデスク1では、脚カバー50の連続開口53が外観上見え難いため、デスク1のデザイン性が向上する。
【0082】
本実施形態のデスク1において、脚支柱35は、4つ設けられており、4つの脚支柱35の外周に配置された脚カバー50の連続開口53は、対角位置にある脚支柱35同士が向き合う方向に位置する。
【0083】
これにより、本実施形態のデスク1では、脚カバー50の連続開口53が外観上ほとんど見えないため、デスク1のデザイン性がさらに向上する。
【0084】
本実施形態のデスク1において、脚カバー50は、板金で構成された基材54の表面にシート55を貼ったものである。
【0085】
これにより、本実施形態のデスク1では、脚支柱35の外周に配置する脚カバー50の表面に種々の色彩や模様を容易に追加することができる。
【0086】
本実施形態のデスク1において、シート55は、基材54の端部を表面側から裏面側に向かって連続して被覆していることを特徴とする。
【0087】
これにより、本実施形態のデスク1では、シート55を表面に貼った基材54の端部が見えて、脚カバーの見栄えが悪化するのを防止できる。
【0088】
本実施形態のデスク1において、脚カバー50は、その長手方向に沿って折り曲げられた折り曲げ部51、52を有する。
【0089】
これにより、本実施形態のデスク1では、基材54の表面に種々の色彩や模様のシート55を貼った後で、その基材54を折り曲げることにより、多くのカラーバリエーションを有する脚カバー50を容易に製造できる。
【0090】
なお、具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
【0091】
例えば上記実施形態では、脚支柱35が4つの屈曲部35Aを有しており、脚カバー50が角部50Aに沿った1つの連続開口53(脚カバー50が脚支柱35の屈曲部35Aに沿った1つの連続開口53)を有しているが、脚支柱35の屈曲部35Aの数、及び、脚カバー50の連続開口53の数は、任意である。
【0092】
図14に示すように、脚支柱35が4つの屈曲部35Aを有しており、脚カバー150が脚支柱35の2つの屈曲部35Aに沿った2つの連続開口53を有してもよい。すなわち、脚カバー150の2つの連続開口53は、2つの角部150Aに沿ってそれぞれ配置される。その場合、2つの部材で形成されており、その2つの部材が、アジャスタ取付部材60により脚支柱35の外周に配置されるように脚支柱35に取り付けられてよい。
【0093】
図15に示すように、脚支柱35が4つの屈曲部35Aを有しており、脚カバー250が脚支柱35の3つの屈曲部35Aに沿った3つの連続開口53を有してもよい。すなわち、脚カバー250の3つの連続開口53は、3つの角部250Aに沿ってそれぞれ配置される。その場合、脚カバー250は、3つの部材で形成されており、その3つの部材が、アジャスタ取付部材60により脚支柱35の外周に配置されるように脚支柱35に取り付けられてよい。
【0094】
図16に示すように、脚支柱35が4つの屈曲部35Aを有しており、脚カバー350が脚支柱35の4つの屈曲部35Aに沿った4つの連続開口53を有してもよい。すなわち、脚カバー350の4つの連続開口53は、4つの角部350Aに沿ってそれぞれ配置される。その場合、脚カバー350は、4つの部材で形成されており、その4つの部材が、アジャスタ取付部材60により脚支柱35の外周に配置されるように脚支柱35に取り付けられてよい。
【0095】
本発明のデスクにおいて、脚支柱35が2つ、3つまたは5つ以上の屈曲部35Aを有しており、脚カバー50が脚支柱35の少なくとも1つの屈曲部35Aに沿った少なくとも1つの連続開口53を有してもよい。脚支柱35の断面形状や脚カバー50の断面形状は、任意である。
【0096】
上記実施形態では、脚カバー50が基材54の表面の全域にシート55を貼ったものであるが、それに限られない。脚カバー50が基材54の表面の一部のみにシート55を貼ったものでもよい。本発明の脚カバー50は、その表面に種々の色彩や模様を追加可能なものであればよい。
【0097】
上記実施形態では、アジャスタ取付部材60が脚支柱35の下端に取り付けられることにより、脚支柱35に対して脚カバー50を位置決めするが、脚カバー50が脚支柱35の外周に配置されるように取り付け可能であれば、脚カバー50の取り付け方法は、任意である。
【0098】
上記実施形態では、アジャスタ取付部材60が、脚支柱35の下端を着脱可能に形成された第1係合部63と、第1係合部63を脚支柱35の下端に係合させた場合に脚カバー50に係合する第2係合部65とを有しているが、アジャスタ取付部材60を脚支柱35の下端に取り付けるための方法、及び、アジャスタ取付部材60を脚支柱35の下端に取り付けたときに脚カバー50を脚支柱35に対して位置決めする方法は、任意である。
【0099】
上記実施形態では、脚カバー50が、連続開口53が天板2の内側に向くように脚支柱35の外周に配置されるが、それに限られない。
【0100】
上記実施形態では、デスク構成部材10として、補強部材であるビーム82、85を脚支柱35に取り付けると共に、ビーム82、85の内側に棚板86をはめ込んだ場合を説明したが、デスク構成部材10は、それらに限られない。すなわち、デスク構成部材10は、脚支柱35に形成された取り付け部を介して取り付けられるものであれば、その種類や取り付け方法は限られない。
【0101】
上記実施形態では、脚カバー50の連続開口53を介して表出させた脚支柱35の屈曲部35Aにデスク構成部材10を取り付けるための取り付け部としての2つのスリット35bが形成されているが、デスク構成部材10を取り付けるための取り付け部は、2つのスリット35bに限られない。すなわち、デスク構成部材10を取り付けるための取り付け部の構成は、任意であり、脚支柱35の屈曲部35Aにスリット35b以外の取り付け部が形成されてよいし、スリット35bが形成される場合でも、スリット35bの数や形状は、任意である。
【0102】
上記実施形態では、デスク構成部材10が、脚カバー50の連続開口53を介して表出させた脚支柱35の屈曲部35Aに形成された取り付け部としての2つのスリット35bを介して取り付けられているが、デスク構成部材10が、脚カバー50の連続開口53を介して表出させた脚支柱35の屈曲部35Aに対して、例えば溶接などにより直接取り付けられてよい。
【0103】
上記実施形態では、アジャスタ取付部材60を脚支柱35に第1係合部63を介して着脱可能に取り付けたが、アジャスタ取付部材60を脚支柱35に取り付ける方法は、それに限られない。
【0104】
また、上記実施形態では、アジャスタ取付部材60を脚支柱35及び脚カバー50の両方に係合させたが、アジャスタ取付部材60を脚カバー50に係合させなくてよい。
【0105】
本発明のデスクは、天板と、天板を支持する脚支柱と、脚支柱の外周に配置された脚カバーとを備えるものであればよい。よって、本発明のデスクは、天板を有するテーブルなどを含んでいる。
【0106】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。また、いうまでもなく、各実施形態にて例示された構成が部分的に互いに組み合わされることも可能である。
【符号の説明】
【0107】
1 デスク
2 天板
10 デスク構成部材
35 脚支柱
35A 屈曲部
35b スリット(取り付け部)
50 脚カバー
50A 角部
51、52 折り曲げ部
53 連続開口
54 基材
55 シート
60 アジャスタ取付部材
63 第1係合部
65 第2係合部