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特開2023-89244下りリンク制御情報帯域を受信する方法及びそれを用いるユーザ装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089244
(43)【公開日】2023-06-27
(54)【発明の名称】下りリンク制御情報帯域を受信する方法及びそれを用いるユーザ装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20230620BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20230620BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【請求項の数】30
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023069307
(22)【出願日】2023-04-20
(62)【分割の表示】P 2021081173の分割
【原出願日】2021-05-12
(31)【優先権主張番号】63/031,583
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/237,072
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】509024640
【氏名又は名称】エイサー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100173794
【弁理士】
【氏名又は名称】色部 暁義
(72)【発明者】
【氏名】李 建民
(57)【要約】      (修正有)
【課題】次世代無線通信システムにおいて下りリンク制御情報(DCI)を受信する方法を提供する。
【解決手段】方法は、第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセット(AL)の第1候補数セットを決定するステップと、第1セルで第1候補数セット及び第1ALセットに従って第1DCIを受信するステップとを含む。第1DCIは、複数のセルのPDSCHをスケジュールし、複数のセルは、第2セル及び第3セルを含み、第1候補数セット及び第1ALセットは、第1アイデンティティを有するサーチスペースに対応する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下りリンク制御情報(DCI)を受信する方法であって、前記方法は、
第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベル(AL)セットの第1候補数
セットを決定するステップと、
第1セルで前記第1候補数セット及び前記第1ALセットに従って前記第1DCIを受
信するステップと
を含み、
前記第1DCIは、複数のセルの物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジ
ュールするよう構成され、前記複数のセルは、第2セル及び第3セルを含み、前記第1候
補数セット及び前記第1ALセットは、第1アイデンティティを有するサーチスペースに
対応する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記第1セル及び前記第3セルは同じセルである、方
法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1ALセット
の最小ALは1よりも大きい、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1ALセット
の最大ALは16よりも大きい、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1ALセット
の前記第1候補数セットは、前記第2セルのサーチスペース構成又は前記第3セルのサー
チスペース構成で構成される、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIは、前記第2セルのセルインデックス
又は前記第3セルのセルインデックスに従って受信される、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法において、前記第1セルは、前記第2セル及び前記第3セルのス
ケジューリングセルである、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法において、前記第3セルは、少なくとも1つの所定のセルを含む
セル群に含まれる、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法において、前記第3セルが前記第1DCIのフィールドの前記第
3セルのセルインデックスに従う前記複数のセルのうちの1つであると判定するステップ
をさらに含む方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法において、
第2DCIを受信するための第2ALセットの第2候補数セットを決定するステップと

前記第1セルで前記第2候補数セット及び前記第2ALセットに従って前記第2DCI
を受信するステップと
をさらに含み、
前記第2DCIは、前記第2セルのPDSCHをスケジュールするよう構成され、前記
第2候補数セット及び前記第2ALセットは、前記第1アイデンティティを有する前記サ
ーチスペースに対応する、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、前記第2ALセットの前記第2候補数セットは、前
記第2セルのサーチスペース構成で構成される、方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法において、前記第2ALセットの第2候補数セットは、前記第
1ALセットの前記第1候補数セット、第4ALセットの第4候補数セット、及びあるセ
ル群のセル数である値のうちの少なくとも1つに従って決定される、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法において、前記第4ALセットの前記第4候補数セットは、前
記第2セルのサーチスペース構成で構成される、方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法において、
第3DCIを受信するための第3ALセットの第3候補数セットを決定するステップと

前記第1セルで前記第3候補数セット及び前記第3ALセットに従って前記第3DCI
を受信するステップと
をさらに含み、
前記第3DCIは、前記第3セルのPDSCHをスケジュールするよう構成され、前記
第3候補数セット及び前記第3ALセットは、前記第1アイデンティティを有する前記サ
ーチスペースに対応する、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法において、前記第3ALセットの前記第3候補数セットは、前
記第3セルのサーチスペース構成で構成される、方法。
【請求項16】
請求項14に記載の方法において、前記第3ALセットの前記第3候補数セットは、前
記第1ALセットの前記第1候補数セット及び第5ALセットの第5候補数セットに従っ
て決定される、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、前記第5ALセットの前記第5候補数セットは、前
記第3セルのサーチスペース構成で構成される、方法。
【請求項18】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1候補数セッ
トは、前記第2セルのサーチスペース構成における候補数に従って決定される、方法。
【請求項19】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1候補数セッ
トは、前記第3セルのサーチスペース構成における候補数に従って決定される、方法。
【請求項20】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1候補数セッ
トは、前記第2セル及び前記第3セルの共有候補バジェットに従って決定される、方法。
【請求項21】
請求項1に記載の方法において、
QCL想定に従って前記第2セル及び前記第3セルの前記PDSCHを受信するステッ
プをさらに含み、前記QCL想定は、前記第1DCIのTCIフィールドに従って決定さ
れる方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法において、前記TCIフィールドは、前記第2セル又は前記第
3セルに対して構成される、方法。
【請求項23】
請求項21に記載の方法において、
第1スロットで前記PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを送信するス
テップをさらに含み、
第2スロットが、前記複数のセルのうちの1つの前記PDSCHのうちの1つを受信す
るよう構成され、前記第1スロットは(n+K1)番目のスロットであり、前記第2スロ
ットはn番目のスロットであり、値K1は前記第1DCIにより指示される、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法において、前記第2スロットは、前記複数のセルそれぞれの前
記PDSCHを受信するよう構成される少なくとも1つのスロットのうち後のスロットで
ある、方法。
【請求項25】
請求項23に記載の方法において、前記第2スロットは、前記第2セル又は前記第3セ
ルの前記PDSCHの一方を受信するよう構成される、方法。
【請求項26】
請求項23に記載の方法において、前記複数のセルで送信される前記PDSCHに対す
るHARQ-ACKの順番は、前記複数のセルのセルインデックスに従って決定される、
方法。
【請求項27】
請求項1に記載の方法において、前記第1アイデンティティを有するサーチスペースに
対応する帯域幅部分が、前記第2セルでアクティブ化され、前記第1アイデンティティを
有するサーチスペースに対応する別の帯域幅部分も、前記第3セルでアクティブ化される
、方法。
【請求項28】
請求項1に記載の方法において、前記第2セル及び前記第3セルの両方は、前記第1D
CIのDCIフォーマットで構成される方法。
【請求項29】
トランシーバと、
前記トランシーバに接続されるプロセッサと、
を備えるユーザ装置であり、
前記プロセッサは、少なくとも、第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレ
ベル(AL)セットの第1候補数セットを決定し、第1セルで前記第1候補数セット及び
前記第1ALセットに従って前記第1DCIを受信するように構成され、
前記第1DCIは複数のセルのPDSCHをスケジュールするよう構成され、前記複数
のセルは第2セル及び第3セルを含み、前記第1候補数セット及び前記第1ALセットは
第1アイデンティティを有するサーチスペースに対応する、ユーザ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、下りリンク制御情報を受信する方法及びそれを用いるユーザ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、New Radio(NR)
として知られる5G無線アクセス技術を開発している。5G NRは、さまざまな使用シ
ナリオに対処してレイテンシ、リライアビリティ、セキュリティ、スケーラビリティ(例
えば、モノのインターネット(IoT)に関する)、及び他の要件に関連した新たな要件
を満たそうとするものである。5G NRは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)
、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、及び超高信頼低遅延通信(URLLC)に関す
るサービスを含む。5G NRの一部態様は、4Gロングタームエボリューション(LT
E)規格に基づき得る。例えば、5G NRは、キャリアアグリゲーション(CA)、多
地点協調(CoMP)、送信/受信、マルチ入力マルチ出力(MIMO)等の先端技術を
含む。
【0003】
キャリアアグリゲーションは、5G NRシステムその他次世代無線通信システムで利
用され、これによって2つ以上のキャリア(例えば、コンポーネントキャリア、サービン
グセル)を束ねて伝送の広帯域化を達成することができる。CAは、複数のキャリアを束
ねることにより帯域幅の柔軟性を高める。UEがCAを用いる構成である場合、UEは、
1つ又は複数のキャリアを介してパケットを受信及び/又は送信してシステム全体のスル
ープットを高める能力を有する。
【0004】
さらに、次世代無線通信システム、例えば5G NRシステムでは、帯域幅部分(BW
P:bandwidth part)を用いて、広帯域を用いる無線通信システムでの広
帯域のサポートが困難なUEに一部の帯域を割り当てることができる。さまざまなニュー
メロロジ(numerologies)(例えば、サブキャリア間隔(SCS)、サイクリックプレフ
ィックス(CP)長等)が、次世代無線通信システムにおける同じキャリアについてサポ
ートされる。すなわち、あるキャリアでサポートされるさまざまなニューメロロジに応じ
て(depending on various numerologies are supported in a carrier)、送受信ニュー
メロロジをBWPに応じて異なった設定にすることができる。BWPは、次世代無線通信
システムにおいて連続した物理リソースブロック(PRB)のセットを含み得る。
【0005】
しかしながら、5G NR技術のさらなる改良が依然として必要である。これらの改良
は、他のマルチアクセス技術及びこれらの技術を用いる通信規格にも当てはまり得る。例
えば、5G NRシステムの現在の仕様では、CAの適用時にクロスキャリアスケジュー
リング用のDCIをどのように適用するかは、まだ具体的に指定されていない。しかしな
がら、このような仕様が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
CAの適用時のクロスキャリアスケジューリング用のDCIの利用は、次世代無線通信
システムではまだ具体的に指定されていない。したがって、本開示は、下りリンク制御情
報を受信する方法及びそれを用いたユーザ装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
例示的な実施形態の1つにおいて、本開示は、下りリンク制御情報を受信する方法に関
し、この方法は、限定はされないが、第1DCIを受信するための第1アグリゲーション
レベルセット(AL)の第1候補数セットを決定するステップと、第1セルで第1候補数
セット及び第1ALセットに従って第1DCIを受信するステップとを含み、第1DCI
は複数のセルのPDSCHをスケジュールするよう構成され、複数のセルは第2セル及び
第3セルを含み、第1候補数セット及び第1ALセットは第1アイデンティティを有する
サーチスペースに対応する。
【0008】
例示的な実施形態の1つにおいて、本開示は、限定はされないが、記憶媒体と、トラン
シーバと、記憶媒体に結合されたプロセッサであり、第1DCIを受信するための第1ア
グリゲーションレベルセット(AL)の第1候補数セットを決定し、且つ第1セルで第1
候補数セット及び第1ALセットに従って第1DCIを受信するよう構成され、第1DC
Iは複数のセルのPDSCHをスケジュールするよう構成され、複数のセルは第2セル及
び第3セルを含み、第1候補数セット及び第1ALセットは第1アイデンティティを有す
るサーチスペースに対応する、プロセッサとを含むUEに関する。
【発明の効果】
【0009】
上記に照らして、UEは、一組のアグリゲーションレベルの一組の候補数を決定してク
ロスキャリアスケジューリング用の単一のDCIをモニタすることができ、UEは、クロ
スキャリアスケジューリング用の単一のDCIに基づいて複数のセルでスケジュールされ
たPDSCHを受信することができる。
【0010】
しかしながら、この概要は本開示の態様及び実施形態の全てを含まない可能性があり、
したがっていかなる形でも限定又は制限する意図はないものとすることを理解されたい。
また、本開示は、当業者には自明な改良及び変更を含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態による無線通信システムの概略図である。
図2】本開示の実施形態によるスケジューリングセル及びスケジュールドセル(scheduled cell:スケジュールされるセル)の概略図である。
図3】本開示の実施形態による異なるセルのサーチスペースの概略図である。
図4】本開示の実施形態によるUE100のブロック図である。
図5】本開示の実施形態による下りリンク制御情報(DCI)を受信する方法のフローチャートである。
図6】本開示の実施形態による第1シナリオのクロスキャリアスケジューリングの概略図である。
図7】本開示の実施形態による第2シナリオのクロスキャリアスケジューリングの概略図である。
図8】本開示の実施形態による第2シナリオのクロスキャリアスケジューリングの概略図である。
図9】本開示の実施形態による下りリンク制御情報(DCI)を受信する方法のフローチャートである。
図10】本開示の実施形態による下りリンク制御情報を受信する方法のフローチャートである。
図11A】本開示の実施形態による第1シナリオのサーチスペース設計の概略図である。
図11B】本開示の実施形態による第1シナリオのサーチスペース設計の概略図である。
図12】本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。
図13】本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。
図14】本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。
図15A】本開示の実施形態による第1シナリオのサーチスペース設計の概略図である。
図15B】本開示の実施形態による第1シナリオのサーチスペース設計の概略図である。
図16】本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。
図17】本開示の実施形態による第2DCIを受信するための第2アグリゲーションレベルセットの第2候補数セットの決定の概略図である。
図18A】本開示の実施形態による第2シナリオのサーチスペース設計の概略図である。
図18B】本開示の実施形態による第2シナリオのサーチスペース設計の概略図である。
図18C】本開示の実施形態による第2シナリオのサーチスペース設計の概略図である。
図19】本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。
図20】本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。
図21図21Aは、本開示の実施形態によるPDSCH用のHARQ-ACKフィードバックの送信の概略図である。図21Bは、本開示の実施形態によるPDSCH用のHARQ-ACKフィードバックの送信の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面は、本開示の理解を深めるために含まれ、本明細書に組み込まれてその一部
を構成するものである。図面は、本開示の実施形態を示し、説明と共に本開示の原理を説
明する役割を果たす。
【0013】
本開示の上記特徴及び利点を理解可能にするために、例示的な実施形態を図と共に以下
で詳細に説明する。上記の概説及び下記の詳細な説明の両方が例示的なものであり、特許
請求の範囲に記載の本開示のさらなる説明を行うためのものであることを理解されたい。
【0014】
次に、添付図面に例を示す本開示の実施形態を詳細に記載する。可能な限り、図面及び
説明において同一又は同様の部分を指すのに同一の参照符号を用いる。
【0015】
さまざまな装置及び方法を参照して、無線通信システムのいくつかの態様をここで示す
。これらの装置及び方法は、ブロック、コンポーネント、回路、プロセス、アルゴリズム
等のさまざまな要素によって以下の詳細な説明に記載され且つ添付図面に示される。これ
らの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はそれらの任意の組み合
わせを用いて実装され得る。このような要素がハードウェアとして実装されるかソフトウ
ェアとして実装されるかは、特定の用途及びシステム全体に課される設計制約に応じて変
わる。したがって、1つ又は複数の例示的な実施形態では、本開示に記載の機能がハード
ウェア、ソフトウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。ソフトウェアで
実装される場合、機能はコンピュータ可読媒体に記憶又はコンピュータ可読媒体上で1つ
又は複数の命令又はコードとして符号化される。
【0016】
本開示における用語「基地局」(BS)は、例えば、「gNodeB」(gNB)、「
eNodeB」(eNB)、Node-B、高度BS(ABS)、送受信点(TRP)、
アンライセンスTRP、ベーストランシーバシステム(base transceiver system:無線
基地局システム)(BTS)、アクセスポイント、ホームBS、中継局、散乱体、中継器
、中間ノード、仲介者(intermediary)、衛星通信BS等のバリエーション又はサブバリ
エーション(a variation or a sub-variation)と例えば同義であり得る。
【0017】
本開示における用語「ユーザ装置」(UE)は、例えば、移動局、アドバンスト移動局
(advanced mobile station)(AMS)、サーバ、クライアント、デスクトップコンピ
ュータ、ラップトップコンピュータ、ネットワークコンピュータ、ワークステーション、
携帯情報端末(PDA)、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、スキャナ、電話
機、ページャ、カメラ、テレビ、携帯型ビデオゲーム機、音楽装置、無線センサ等であり
得る。用途によっては、UEは、バス、電車、航空機、船、自動車等の移動環境で動作す
る固定コンピュータ装置であり得る。
【0018】
図1は、本開示の実施形態による無線通信システムの概略図である。図1を参照すると
、無線通信システム1は、限定はされないが少なくともUE100及び基地局200を含
む。UE100及び基地局200は、移動(又はセルラー)通信ネットワーク(例えば、
5G以降の世代のモバイルネットワーク)を用いる。いくつかの実施形態では、キャリア
アグリゲーション(CA)機能を有するUE100及びBS200は、複数のセル105
を用いて相互に通信し得る。2つ以上のセルをまとめて、無線通信システム1でより広帯
域の伝送を達成する。詳細には、キャリアアグリゲーション動作で、UE100は、複数
のキャリアを利用して単一の基地局200と通信することができ、異なるキャリア上で同
時に複数の基地局200と通信することもできる。したがって、UE100と基地局20
0との間の通信リンクは1つ又は複数のキャリアを介することができる。各集約キャリア
をコンポーネントキャリア(CC)と称する。各セル105は、CAの1つのコンポーネ
ントキャリアに属し得る。異なる周波数帯域のCCのパスロスは異なるので、セル105
のカバレッジは異なり得る。UE100及び基地局200は、1つ又は複数のキャリアを
用いて相互に通信し得るので、無線通信システム1ではクロスキャリアスケジューリング
が必要である。概して、クロスキャリアスケジューリング動作では、あるセルのスケジュ
ーリング情報が別のセルで伝送され得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、制御情報をあるセルのUE100とBS200との間で交換
することができるが、そのUE100及びBS200は、別のセルの通信のスケジューリ
ングのために制御情報を用いることができる。すなわち、スケジュールドセルのための制
御シグナリングをスケジューリングセルで伝送することができる。スケジューリングセル
及びスケジュールドセルは同じ又は異なるセル(単数又は複数)であり得ることに留意さ
れたい。具体的には、UE100は、スケジューリングセルで制御情報(例えば、物理下
りリンク制御チャネル(PDCCH))を復号して、スケジューリングセル及びスケジュ
ールドセルの両方のスケジューリング情報を得ることができる。スケジューリングセルで
伝送された制御情報は、スケジュールドセルのデータ又は制御チャネルを復号する許可を
UE100に与えることができる。
【0020】
図2は、本開示の実施形態によるスケジューリングセル及びスケジュールドセルの概略
図である。図2を参照すると、スケジューリングセル105_1の制御領域の制御情報を
用いて、スケジュールドセル105_2と称する異なるセルのデータ用リソース(例えば
、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)等)をスケジュールすることができる。す
なわち、UE100は、スケジューリングセル105_1で運ばれる制御情報をモニタし
て、スケジューリングセル105_1及びスケジュールドセル105_2のスケジューリ
ング情報を得ることができる。図2では、スケジューリングセル105_1で送信された
PDCCHのDCI201を用いて、スケジューリングセル105_1の物理下りリンク
共有チャネル(PDSCH)205をスケジュールすることができる。スケジューリング
セル105_1で送信されたPDCCHのDCI202を用いて、スケジュールドセル1
05_2のPDSCH206をスケジュールすることができる。スケジューリングセル1
05_1で送信されたPDCCHのDCI203を用いて、スケジューリングセル105
_1及びスケジュールドセル105_2のPDSCH207及び208をスケジュールす
ることができる。1つのスケジューリングセルに対応するスケジュールドセル(単数又は
複数)の量は、本開示では限定されないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、
複数のスケジュールドセルの複数のPDSCHが、スケジューリングセルで送信されたD
CIによりスケジュールされ得る。例えば、スケジューリングセル105_1で送信され
たPDCCHのDCIには、スケジュールドセル105_2及び別のスケジュールドセル
の2つのPDSCHのスケジューリングに用いられるものがあり得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、下りリンク制御情報(DCI)がPDCCHで運ばれ得る。
PDCCHは、制御チャネル要素(CCE)でDCIを運ぶことができる。例えば、LT
Eシステムでは、CCEは9個の論理的に連続したリソース要素グループ(REG)から
なり得るものであり、各REGは4個のリソース要素(RE)を含み得る。5G NRシ
ステムでは、CCEが6個の論理的に連続したリソース要素グループ(REG)からなり
得るものであり、各REGは12個のリソース要素(RE)を含み得る。DCIは、DL
スケジューリング割り当て、ULリソースグラント、伝送方式、UL電力制御、HARQ
情報、変調・符号化方式(MCS)、及び他の情報に関する情報を含み得る。DCIのサ
イズ及びフォーマットは、DCIが運ぶ情報のタイプ及び量に応じて異なり得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、サーチスペース(SS)は、PDCCHが運ばれ得る下りリ
ンクリソースにおける領域を指す。UE100は、これらのサーチスペースを通してブラ
インド検出(ブラインド復号としても知られる)を行って必要なDCIを見つけるよう試
みることができる。本開示における「サーチスペース」は、サーチスペースセットとして
も知られている場合があることに留意されたい。サーチスペースは、UE固有サーチスペ
ース又は共通サーチスペースを含み得る。さらに、周波数領域においてPDCCHが占め
る周波数帯域と時間領域においてPDCCHが占めるOFDMシンボルの数とが、制御リ
ソースセット(CORESET)で定義される。したがって、UE100は、PDCCH
のブラインド検出を適宜行うように制御リソースセット(CORESET)及びサーチス
ペースに従ってPDCCHのいくつかの可能なリソース位置を確認することができる。
【0023】
CORESET構成は、制御リソースセットID、サービングセルのBWPの周波数領
域リソースのセット、及びシンボル数でのCORESET継続時間を含み得る。サーチス
ペース構成は、サーチスペースID、制御リソースセットID、モニタリングスロット周
期及びオフセット、スロット内のモニタリングシンボル、モニタリング用のDCIフォー
マット、並びにアグリゲーションレベル(AL)毎のPDCCH候補数(nrofCan
didates)のうちの少なくとも1つを含み得る。PDCCH候補は、連続した論理
CCEインデックスを有するQ CCEを含むことができ、ここでQはCCEのアグリゲ
ーションレベル(すなわち、DCIに利用されるCCEの数)である。本開示において、
「候補数」は、ALに対するPDCCH候補(単数又は複数)として知られ得る。
【0024】
上記に基づき、クロスキャリアスケジューリング(クロスセルスケジューリングとして
も知られる)動作において、スケジューリングセルの制御情報及び少なくとも1つのスケ
ジュールドセルの制御情報をスケジューリングセルのPDCCHで運ぶことができ、UE
100は、スケジューリングセルで送信された制御情報に従ってスケジューリングセルの
DL/ULスケジューリング情報と少なくとも1つのスケジュールドセルのDL/ULス
ケジューリング情報とを得ることができる。いくつかの実施形態では、UE100は、複
数のセルのスケジューリング用のDCI(例えば、図2のDCI203)又は/及び複数
のセルのうちの1つのスケジューリング用のDCI(例えば、図2のDCI201及び2
02)を受信するように、スケジューリングセルに関連するサーチスペースのサーチスペ
ース構成及びスケジュールドセルに関連するサーチスペースのサーチスペース構成にそれ
ぞれ従ってPDCCHのブラインド検出を行うことができる。いくつかの実施形態では、
スケジュールドセルのサーチスペースとスケジューリングセルのサーチスペースとが連結
される。サーチスペースアイデンティティ(identify)及びスケジュールドセルに対応す
るサーチスペース構成におけるパラメータの一部は、同じサーチスペースアイデンティテ
ィ及びスケジューリングセルに対応するサーチスペース構成におけるパラメータの一部と
同一である。例えば、同じサーチスペースアイデンティティに対応するが異なるセルそれ
ぞれに対応するサーチスペース構成では、アグリゲーションレベル毎のPDCH候補数及
びモニタリング用のDCIフォーマットが別個に構成され得るが、サーチスペース構成に
おけるパラメータの他の部分は同じであり得る。
【0025】
図3は、本開示の実施形態による異なるセルのサーチスペースの概略図である。図3
参照すると、スケジューリングセル105_1のBWP#1及びBWP#2並びにスケジ
ュールドセル105_2のBWP#1及びBWP#2等のBWPが、周波数領域で少なく
とも1つの連続したPRBを含み得る。BWPは少なくとも1つのサブバンドを含むこと
ができ、サブバンドはBWPの一部又はBWP全体、周波数範囲、少なくとも1つのPR
Bを指し得る。サーチスペース#1(すなわち、サーチスペースID「1」を有するサー
チスペース)及びサーチスペース#2(すなわち、サーチスペースID「2」を有するサ
ーチスペース)は、スケジューリングセル105_1のBWP#1に対して構成され、サ
ーチスペース#3及びサーチスペース#4は、スケジューリングセル105_1のBWP
#2に対して構成される。さらに、サーチスペース#1及びサーチスペース#3は、スケ
ジュールドセル105_2のBWP#1に対して構成され、サーチスペース#2及びサー
チスペース#4は、スケジュールドセル105_2のBWP#2に対して構成される。ス
ケジューリングセル105_1のBWP#1及びスケジュールドセル105_2のBWP
#1が同時にアクティブ化(activated:活性化)された場合、UE100は、サーチス
ペース#1及びサーチスペース#2のサーチスペース構成301及び302を用いてスケ
ジューリングセル105_1のPDCCHをモニタし、サーチスペース#1及びサーチス
ペース#3のサーチスペース構成303及び304を用いてスケジュールリングセル10
5_1のPDCCHをモニタすることができ、サーチスペース構成301は、同じサーチ
スペースIDなのでサーチスペース構成303と部分的に同じである。例えば、PDCC
Hを運ぶ制御情報領域の開始位置を示すパラメータ(例えば、CORESET ID)は
、サーチスペース構成301とサーチスペース構成303とで同じであり、サーチスペー
ス構成301及びサーチスペース構成303は、同じサーチスペースIDに対応する。
【0026】
図4は、本開示の実施形態によるUE100のブロック図である。図4を参照すると、
UE100は、少なくとも(限定はされないが)プロセッサ120、記憶媒体103、及
びトランシーバ140を含み得る。
【0027】
プロセッサ120は、例えば、中央処理装置(CPU)、又は他のプログラム可能な汎
用若しくは専用のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プログラマ
ブルコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、グラフィクス処理装置(GPU
)、又は他の同様のコンポーネント若しくは上記コンポーネントの組み合わせである。プ
ロセッサ120は、後述するアンライセンスバンドでの下りリンク受信の方法を実行する
よう構成される。
【0028】
記憶媒体130は、プロセッサ120に結合され、例えば、任意のタイプの固定若しく
は可動のランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシ
ュメモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、
又は同様のコンポーネント若しくは上記コンポーネントの組み合わせである。記憶媒体1
30は、プロセッサ120がUE100のさまざまな通信機能を実行できるように、プロ
セッサ120がアクセスする複数のモジュール又はプログラムを記憶する。
【0029】
トランシーバ140は、プロセッサ120に結合される。トランシーバ140は、DL
信号を受信してUL信号を送信することができる。トランシーバ140は、低雑音増幅(
LNA)、インピーダンス整合、アナログ-デジタル変換(ADC)、デジタル-アナロ
グ変換(DAC)、周波数混合、アップ-ダウン周波数変換、フィルタリング、増幅とい
った動作及び/又は同様の動作を実行することができる。トランシーバ140は、アンテ
ナアレイをさらに含むことができ、アンテナアレイは、無指向性アンテナビーム又は指向
性アンテナビームを送信及び受信する1つ又は複数のアンテナを含み得る。
【0030】
図5は、本開示の実施形態による下りリンク制御情報(DCI)を受信する方法のフロ
ーチャートである。図5を参照すると、この実施形態の方法は、図1の無線通信システム
1でのUE100及びBS200に適合している。以下では、この実施形態の方法を最初
にUE100のコンポーネント及びモジュールを参照して説明する。とはいえ、この方法
のプロセスは、実際のニーズに従って調整できるものであり、下記に限定されない。
【0031】
ステップS510において、UE100は、第1DCIを受信するための第1アグリゲ
ーションレベルセット(AL)の第1候補数セットを決定することができる。第1DCI
は、マルチセルスケジューリングDCIであり、複数のセルのPDSCHをスケジュール
するための制御情報を含む。すなわち、第1アグリゲーションレベルセット(AL)の第
1候補数セットは、第1DCIを受信するように第1DCIをモニタするためにUE10
0により決定される。つまり、本開示において、第1DCIを受信するための第1ALセ
ットの第1候補数セットは、第1DCIをモニタするための第1ALセットの第1候補数
セットと称することもできる。
【0032】
例えば、図3のDCI203は、複数のセルのPDSCHをスケジュールする第1DC
Iであり得る。いくつかの実施形態では、ブラインド検出を行ってマルチキャリアスケジ
ューリングDCIを見つける前に、UE100は、複数のセルにそれぞれ割り当てられた
サーチスペース構成のうちの少なくとも1つに従って第1アグリゲーションレベルセット
の第1候補数セットを決定することができる。さらに、アグリゲーションレベルは、いく
つのCCEが1つのPDCCHに割り当てられるかを示し、第1アグリゲーションレベル
セットは、1つ又は複数のアグリゲーションレベルを含み得る。アグリゲーションレベル
の候補数は、サーチスペースにおいてあるアグリゲーションレベルでいくつのPDCCH
候補が割り当てられるかを示す。したがって、第1アグリゲーションレベルセットの第1
候補数セットは、1つ又は複数のアグリゲーションレベルで1つ又は複数の候補数を含み
得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、第1DCIを受信するための第1ALセットのうち最小AL
が、1つのCCEよりも大きい。例えば、第1DCIは、複数のセルのための制御情報を
運ぶことでデータ量が多くなり得るので、第1DCIを受信するための第1ALセットの
うち最小ALは2CCEであり得る。いくつかの実施形態では、第1DCIを受信するた
めの第1ALセットのうち最大ALは16CCEよりも大きい。例えば、第1DCIは、
複数のセルのための制御情報を運ぶことでデータ量が多くなり得るので、第1DCIを受
信するための第1ALセットのうち最大LAは32CCEであり得る。
【0034】
ステップS520において、UE100は、第1セルの第1候補数セット及び第1AL
セットに従って第1DCIを受信することができる。UE100が第1DCIを受信する
ための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定した後に、US10
0は、第1候補数セットのうち1つ又は複数の候補数と、第1アグリゲーションレベルセ
ットのうち1つ又は複数の対応するアグリゲーションレベルとを用いて、PDCCHのブ
ラインド検出を行うことができる。第1DCIは、複数のセルのPDSCHをスケジュー
ルするよう構成され、第1DCIによりPDSCHがまとめてスケジュールされる複数の
セルは、第2セル及び第3セルを含み得ることに留意されたい。すなわち、第1セルはク
ロスキャリアスケジューリング動作におけるスケジューリングセルであり得る、つまり第
1セルは第2セル及び第3セルのスケジューリングセルである。さらに、スケジューリン
グセル及びスケジュールドセルは同じセルであっても異なるセルであってもよい。したが
って、いくつかの実施形態では、第1セルと第2セル及び第3セルの一方とが同じセルで
あり得る。いくつかの実施形態では、第1セル及び第3セルが同じセルであり得る。つま
り、いくつかの実施形態では、第2セル及び第3セルの一方は、クロスキャリアスケジュ
ーリング動作におけるスケジューリングセルであってもよく、第2セル及び第3セルの他
方は、クロスキャリアスケジューリング動作におけるスケジュールドセルであってもよい
。いくつかの実施形態では、第2セル及び第3セルの両方がクロスキャリアスケジューリ
ング動作におけるスケジュールドセルであり得る。
【0035】
さらに、第1候補数セット及び第1ALセットは、第1アイデンティティを有するサー
チスペースに対応する。第1アイデンティティは、サーチスペースIDであり得る。例え
ば、図3において、スケジューリングセル105_1のアクティブ化BWP#1及びスケ
ジュールドセル105_2のアクティブ化BWP#2がサーチスペース#1に対応するよ
う構成される場合、UE100は、サーチスペース#1に関連するサーチスペース構成3
01及び/又はサーチスペース#1に関連するサーチスペース構成303に従ってステッ
プS510を実行することができる。いくつかの実施形態では、スケジューリングセル1
05_1のサーチスペース構成301及びスケジュードセル105_2のサーチスペース
構成303は、サーチスペース#1で同じCORESET IDを示し得るが、アグリゲ
ーションレベル毎に異なるDCIフォーマット及び異なるPDCCH候補数に対応し得る
。いくつかの実施形態では、スケジューリングセル105_1のサーチスペース構成30
1及びスケジュードセル105_2のサーチスペース構成303は、サーチスペース#1
で同じCORESET IDを示し得るが、アグリゲーションレベル毎に同じDCIフォ
ーマット及び同じPDCCH候補数に対応し得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1DCIを受信するための第1ALセットの第1候補数セ
ットは、第2セルのサーチスペース構成又は/及び第3セルのサーチスペース構成で構成
される。つまり、第1DCIを受信するための第1ALセットの第1候補数セットは、ス
ケジューリングセルのサーチスペース構成又は/及びスケジュールドセルのサーチスペー
ス構成で構成され得る。さらに、UE100は、スケジューリングセル及びスケジュール
ドセルの少なくとも一方のサーチスペース構成のパラメータを用いて、第1DCIを受信
するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定することができ
る。
【0037】
いくつかの実施形態では、第1DCIを受信するための第1候補数セットは、第3セル
についてカウントされる。いくつかの実施形態では、第1DCIを受信するための第1候
補数セットは、第2セルについてカウントされる。例えば、第1DCIのためのPDCC
H候補数は、BS200により構成され得る比で第2セル及び第3セルの両方についてカ
ウントされ得る。いくつかの実施形態では、第1DCIを受信するための第1候補数セッ
トは、第2セル及び第3セルの共通の候補バジェット(shared candidate budget)につ
いてカウントされる。
【0038】
いくつかの実施形態では、第3セルは少なくとも1つの所定のセルを含むセルグループ
に含まれ、第2セルは少なくとも1つの他の所定のセルを含む別のセルグループに含まれ
る。代替として、いくつかの実施形態では、第2及び第3セルは複数の所定のセルを含む
セルグループに含まれる。スケジュールドセルである第1セルは、1つ又は複数のセルグ
ループのスケジューリングセルであるよう構成され得る。いくつかの実施形態では、マル
チセルスケジューリング用の第1DCIは、第2セルのセルインデックス及び第3セルの
セルインデックスに従って受信される。さらに、UE100は、第3セルが第1DCIの
フィールドの第3セルのセルインデックスに従って第1DCIによりスケジュールされる
複数のセルのうちの1つであると判定し得る。
【0039】
図6は、本開示の実施形態による第1シナリオのクロスキャリアスケジューリングの概
略図を示す。図6を参照すると、セルA及びセルBは一対一で相互に対をなしている。セ
ルAは、セルBのスケジューリングセルである。セルAは、スケジューリングセルをセル
Aとする第1セルグループの1つのセルであり、第1セルグループは、所定のセルを1つ
(すなわちセルA)だけ含む。セルBは、スケジューリングセルをセルAとする第2セル
グループの所定のセルのうちの1つであり、第2セルは、所定のセルを1つ(すなわち、
セルB)だけ含む。第1シナリオにおいて、UE100は、第1DCI601を受信する
ための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定することができる。
次に、PDCCHのブラインド検出を行った後に、UE100は、第1セル(すなわち、
セルA)の第1候補数セット及び第1ALセットに従って第1DCI601を受信するこ
とができる。したがって、UE100は、セルA及びセルBのPDSCH602及び60
3のスケジューリング情報を知ることができる。つまり、マルチセルスケジューリング用
の第1DCI601は、セルA及びセルBのPDSCH602及び603をスケジュール
するよう構成される。
【0040】
図7は、本開示の実施形態による第2シナリオのクロスキャリアスケジューリングの概
略図である。図7を参照すると、セルAは、セルB、セルC、及びセルDのスケジューリ
ングセルである。第1セルグループは、1つ又は複数の所定のセル(すなわち、セルA、
セルC、及びセルD)を含み得る。第2セルグループは、所定のセルを1つ(すなわちセ
ルB)だけ含む。第1セルグループ及び第2セルグループのスケジューリングセルは、セ
ルAである。第2シナリオにおいて、UE100は、第1DCI604を受信するための
第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定することができる。次に、
PDCCHのブラインド検出を行った後に、UE100は、第1セル(すなわち、セルA
)で第1候補数セット及び第1ALセットに従って第1DCI604を受信することがで
きる。したがって、UE100は、セルA及びセルBのPDSCH605及び606のス
ケジューリング情報を知ることができる。UE100は、第1DCI604がセルA及び
セルBのスケジューリングに用いられることを知るために、セルAのセルインデックス(
例えば、セルID)を用いてPDCCHのブラインド検出を行うことができる。例えば、
UE100は、セルA及びセルBのPDSCH605及び606をスケジュールするよう
構成された第1DCI604を受信するために、セルインデックスをPDCCHのブライ
ンド検出の関数に入力することができる。さらに、いくつかの実施形態では、UE100
は、セルAが第1DCI604のフィールドのセルAのセルインデックスに従ってクロス
キャリアスケジュールされる複数のセルのうちの1つであると判定し得る。すなわち、第
1DCI604は、どのセル(単数又は複数)が第1DCI604によりスケジュールさ
れるかを示すフィールドを含み得る。
【0041】
同様の動作に基づいて、UE100は、第1DCI607を受信するための第1アグリ
ゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定し、且つセルAの第1候補数セット及
び第1ALセットに従って第1DCI607を受信することができる。さらに、第1DC
I607は、セルCのセルインデックスに従って受信され、セルCがクロスキャリアスケ
ジュールされる複数のセルのうちの1つであることを示す第1DCI607の1つのフィ
ールドがある。したがって、UE100は、第1DCI607によりセルB及びセルCの
PDSCH608及び609のスケジューリング情報を知ることができる。
【0042】
同様の動作に基づいて、UE100は、第1DCI610を受信するための第1アグリ
ゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定し、且つセルAの第1候補数セット及
び第1ALセットに従って第1DCI610を受信することができる。さらに、第1DC
I610は、セルDのセルインデックスに従って受信され、セルDがクロスキャリアスケ
ジュールされる複数のセルのうちの1つであることを示す第1DCI610の1つのフィ
ールドがある。したがって、UE100は、第1DCI610によりセルB及びセルDの
PDSCH611及び612のスケジューリング情報を知ることができる。
【0043】
図8は、本開示の実施形態による第3シナリオのクロスキャリアスケジューリングの概
略図である。図8を参照すると、セルAは、セルB、セルC、及びセルDのスケジューリ
ングセルである。第1セルグループは、1つ又は複数の所定のセル(すなわち、セルA及
びセルC)を含み得る。第2セルグループは、1つ又は複数の所定のセル(すなわち、セ
ルB及びセルD)を含む。第1セルグループ及び第2セルグループは、セルAによりスケ
ジュールされる。
【0044】
第3シナリオにおいて、UE100は、第1DCI613を受信するための第1アグリ
ゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定することができる。次に、PDCCH
のブラインド検出を行った後に、UE100は、第1セル(すなわち、セルA)の第1候
補数セット及び第1ALセットに従って第1DCI613を受信することができる。した
がって、UE100は、セルA及びセルBのPDSCH614及び615のスケジューリ
ング情報を知ることができる。さらに、第1DCI613は、セルAのセルインデックス
及び/又はセルBのセルインデックスに従って受信されることができ、セルA及びセルB
のそれぞれがクロスキャリアスケジュールされる複数のセルのうちの1つであることを示
す第1DCI613の1つフィールドがある。したがって、UE100は、第1DCI6
13によりセルA及びセルBのPDSCH614及び615のスケジューリング情報を知
ることができる。
【0045】
同様の動作に基づいて、UE100は、第1DCI616を受信するための第1アグリ
ゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定し、且つセルAの第1候補数セット及
び第1ALセットに従って第1DCI616を受信することができる。さらに、第1DC
I616は、セルBのセルインデックス及び/又はセルCのセルインデックスに従って受
信されることができ、セルB及びセルCのそれぞれがクロススケジュールされる複数のセ
ルのうちの1つであることを示す第1DCI616の1つのフィールドがある。したがっ
て、UE100は、第1DCI616によりセルB及びセルCのPDSCH617及び6
18のスケジューリング情報を知ることができる。
【0046】
同様の動作に基づいて、UE100は、第1DCI619を受信するための第1アグリ
ゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定し、且つセルAの第1候補数セット及
び第1ALセットに従って第1DCI619を受信することができる。さらに、第1DC
I619は、セルAのセルインデックス及び/又はセルDのセルインデックスに従って受
信されることができ、セルA及びセルDのそれぞれがクロスキャリアスケジュールされる
複数のセルのうちの1つであることを示す第1DCI619の1つのフィールドがある。
したがって、UE100は、第1DCI619によりセルA及びセルDのPDSCH62
0及び621のスケジューリング情報を知ることができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、UE100は、サーチスペース構成のDCIフォーマットに
従ってPDCCHにマルチセルスケジューリング用のDCIがあるのかシングルセルスケ
ジューリングセル用のDCIがあるのかを知ることができる。いくつかの実施形態では、
サーチスペース構成におけるマルチセルスケジューリング用のDCIフォーマット又はシ
ングルセルスケジューリング用のDCIフォーマットは、BS200により決定及び構成
され得る。さらに、いくつかの実施形態では、UE100は、BS200により送信され
た無線リソース制御(RRC)信号からサーチスペース構成を得ることができる。
【0048】
図9は、本開示の実施形態による下りリンク制御情報(DCI)を受信する方法のフロ
ーチャートである。図9において、第1セルはスケジューリングセルであり、第2セル及
び第3セルは第1セルによりスケジュールされる。図9を参照すると、ステップS901
において、UE100は、第2セル及び第3セルについて第1アイデンティティを有する
サーチスペースのサーチスペース構成に従ってPDCCHを検出することを決定すること
ができる。第1アイデンティティはサーチスペースID「#a」であり得る。本明細書に
おいて、サーチスペースID「#a」を有するサーチスペース#aに対応するBWPは、
第2セルでアクティブ化され、サーチスペースID「#a」を有するサーチスペースに対
応するBWPは、第3セルでもアクティブ化される。すなわち、サーチスペース#aを有
する構成のBWPが第2セルでアクティブ化され、且つサーチスペース#aを有する構成
のBWPが第3セルでアクティブ化される場合に、UE100はステップS901を実行
することができる。
【0049】
ステップS902において、UE100は、マルチセルスケジューリング用のDCIフ
ォーマットが第1アイデンティティに対応するサーチスペース構成で構成されているか否
かを判定することができる。第2セル及び第3セルは、マルチセルスケジューリング用の
特定のDCIフォーマットに対応する第1DCIによりスケジュールされる。
【0050】
ステップS902の判定結果がyesである(構成される)場合、ステップS903に
おいて、UE100は、第3セル及び第2セルのサービス(例えば、PDSCH)をスケ
ジュールするよう構成されたマルチセルスケジューリング用の第1DCIのための第1ア
グリゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定することができる。こうして、U
E100は、第1セルでマルチセルスケジューリング用の第1DCIを受信することがで
きる。本明細書において、第1セルは第2セル又は第3セルであってもよく、又は第1セ
ルは第2セルでも第3セルでもなくてもよい。
【0051】
さらに、ステップS902の判定結果がnoである(構成されない)場合、これは第2
セル及び第3セルのためのマルチセルスケジューリングがないことを意味し、UE100
は、マルチセルスケジューリング用の第1DCIのための第1アグリゲーションレベルセ
ットの第1候補数セットを決定せずにPDCCHのブラインド検出を直接行うことができ
る。
【0052】
ステップS904において、UE100は、第2セルのサービス(例えば、PDSCH
)をスケジュールするよう構成されたシングルセルスケジューリング用の第2DCIを受
信するための第2アグリゲーションレベルセットの第2候補数セットを決定することがで
きる。第2DCIは、第2セルのPDSCHをスケジュールするシングルセルスケジュー
リングDCIである。UE100は、第1セルの第2候補数セット及び第2ALセットに
従って第2DCIを受信することができる。第2DCIは、第2セルのPDSCHをスケ
ジュールするよう構成され、第2候補数セット及び第2ALセットは、第1アイデンティ
ティを有するサーチスペースに対応する。
【0053】
いくつかの実施形態では、第2候補数セット及び第2ALセットは、第2セルのサーチ
スペース構成で構成される。
【0054】
いくつかの実施形態では、第2ALセットの第2候補数セットは、第1ALセットの第
1候補数セット、第4ALセットの第4候補数セット、及び値Gのうちの少なくとも1つ
に従って決定され、値Gはあるセルグループのセル数である。いくつかの実施形態では、
第4ALセットの第4候補数セットは、第2セルのサーチスペース構成で構成される。
【0055】
ステップS905において、UE100は、第3セルのサービス(例えばPDSCH)
をスケジュールするよう構成されたシングルセルスケジューリング用の第3DCIを受信
するための第3アグリゲーションレベルセットの第3候補数セットを決定することができ
る。第3DCIは、シングルセルスケジューリングDCIである。UE100は、第1セ
ルの第3候補数セット及び第3ALセットに従って第3DCIを受信することができる。
第3DCIは、第3セルのPDSCHをスケジュールするよう構成され、第3候補数セッ
ト及び第3ALセットは、第1アイデンティティを有するサーチスペースに対応する。
【0056】
いくつかの実施形態では、第3ALセットの第3候補数セットは、第3セルのサーチス
ペース構成で構成される。
【0057】
いくつかの実施形態では、第3ALセットの第3候補数セットは、第1ALセットの第
1候補数セット及び第5ALセットの第5候補数セットに従って決定される。いくつかの
実施形態では、第5ALセットの第5候補数セットは、第3セルのサーチスペース構成で
構成される。
【0058】
図10は、本開示の実施形態による下りリンク制御情報(DCI)を受信する方法のフ
ローチャートである。図10において、第1セルはスケジューリングセルであり、第2セ
ル及び第3セルは第1セルによりスケジュールされる。図10を参照すると、ステップS
1001において、UE100は、第2セル及び第3セルの一方について第1アイデンテ
ィティを有するサーチスペースのサーチスペース構成に従ってPDCCHを検出すること
を決定することができる。第1アイデンティティはサーチスペースID「#a」であり得
る。本明細書において、サーチスペースID「#a」を有するサーチスペース#aに対応
するBWPは、第2セル及び第3セルの一方でアクティブ化されるので、UE100は、
ステップS1001を実行する。さらに、第2セル及び第3セルは、マルチセルスケジュ
ーリング用のDCIフォーマットによりスケジュールされるよう構成される。
【0059】
ステップS1002において、UE100は、第1アイデンティティを有するサーチス
ペースに対応するBWPが第2セル及び第3セルの他方でアクティブ化されるか否かを判
定することができる。いくつかの実施形態では、ステップS1001の実行により、UE
100は、マルチセルスケジューリング用のDCIフォーマットが第1アイデンティティ
を有するサーチスペースのサーチスペース構成で構成されていることを知ることができる
ことに留意されたい。したがって、第2セル及び第3セルの第1アイデンティティを有す
る同じサーチスペースを有する構成のBWPが同時にアクティブ化されると、マルチセル
スケジューリング用の第1DCIをBS200が利用することができる。そうでない場合
、マルチセルスケジューリング用の第1DCIをBS200が利用することはできない。
【0060】
ステップS1002の判定結果がyesである(アクティブ化される)場合、ステップ
S1003において、UE100は、第3セル及び第2セルのサービス(例えば、PDS
CH)をスケジュールするよう構成されたマルチセルスケジューリング用の第1DCIの
ための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定することができる。
こうして、UE100は、第1セルのマルチセルスケジューリング用の第1DCIを受信
することができる。本明細書において、第1セルは第2セル又は第3セルであってもよく
、又は第1セルは第2セルでも第3セルでもなくてもよい。
【0061】
さらに、ステップS1002の判定結果がnoである(アクティブ化されない)場合、
これは第2セル及び第3セルのためにBS200により利用されるマルチセルスケジュー
リングがないことを意味し、UE100は、マルチセルスケジューリング用の第1DCI
のための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定せずにPDCCH
のブラインド検出を直接行うことができる。
【0062】
ステップS1004において、UE100は、第2セルのサービス(例えば、PDSC
H)をスケジュールするよう構成されたシングルセルスケジューリング用の第2DCIを
受信するための第2アグリゲーションレベルセットの第2候補数セットを決定することが
できる。UE100は、第1セルの第2候補数セット及び第2ALセットに従って第2D
CIを受信することができる。第2DCIは、第2セルのPDSCHをスケジュールする
よう構成され、第2候補数セット及び第2ALセットは、第1アイデンティティを有する
サーチスペースに対応する。いくつかの実施形態では、第2ALセットの第2候補数セッ
トは、第2セルのサーチスペース構成で構成される。
【0063】
ステップS1005において、UE100は、第3セルのサービス(例えば、PDSC
H)をスケジュールするよう構成されたシングルセルスケジューリング用の第3DCIを
受信するための第3アグリゲーションレベルセットの第3候補数セットを決定することが
できる。UE100は、第1セルの第3候補数セット及び第3ALセットに従って第3D
CIを受信することができる。第3DCIは、第3セルのPDSCHをスケジュールする
よう構成され、第3候補数セット及び第3ALセットは、第1アイデンティティを有する
サーチスペースに対応する。いくつかの実施形態では、第3ALセットの第3候補数セッ
トは、第3セルのサーチスペース構成で構成される。
【0064】
いくつかの実施形態では、UE100が、第1DCIのDCIフォーマットに従って第
1DCIが第1セルのPDCCHに存在すると判定した場合、UEは、マルチセルスケジ
ューリングDCIである第1DCIを受信するためにPDCCHのブラインド検出を行う
ことができる。これに基づいて、シングルセルスケジューリングDCIである第2DCI
を受信第2アグリゲーションレベルセットの第2候補数セットと、シングルセルスケジュ
ーリングDCIである第3DCIを受信するための第3アグリゲーションレベルセットの
第3候補数セットとが、第1DCIが第1セルのPDCCHに存在するか否かに応じて変
わり得る。さらに、第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの第
1候補数セットは、異なる規則に基づき且つ第2セルのサーチスペース構成又は第3セル
のサーチスペース構成に従って定義され得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、シングルセルスケジューリングDCIである第2DCI及び
第3DCIは、単一セルのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールするための通
常のDCIフォーマット(例えば、フォーマット1_1)と同じフォーマットを有し得る
。いくつかの実施形態では、第1DCIは、マルチセルスケジューリング用の新たな定義
のDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット1_N)であり得る。
【0066】
図11A及び図11Bは、本開示の実施形態による第1シナリオのサーチスペース設計
の概略図である。「DCI候補」はPDCCH候補としても知られている場合があること
に留意されたい。第1シナリオにおいて、第1セルグループはセルAである1つの所定の
セルを含み、第2セルグループはセルBである1つの所定のセルを含む。図11Aを参照
すると、一実施形態では、総PDCCHブラインド復号バジェット(blind decoding bud
get)を保つために、マルチセルスケジューリングDCI(すなわち、セルA及びセルB
のサービス用のDCI)及びシングルセルスケジューリングDCI(すなわち、セルA又
はセルBのサービス用のDCI)を受信するための各アグリゲーションレベルの候補数の
和は、第1DCIがセルAのPDCCHに存在するか否かに関係なく一定であり得る。図
11Aにおいて、第1DCIがセルAのPDCCHに存在するか否かに関係なく、マルチ
セルスケジューリングDCI及びシングルセルスケジューリングDCIを受信するための
アグリゲーションレベル「8」の候補数の和は20である。
【0067】
図11Bを参照すると、一実施形態では、PDCCH割り当て容量を保つために、マル
チセルスケジューリングDCIを受信するための各アグリゲーションレベルの候補数とシ
ングルセルスケジューリングDCIを受信するための各アグリゲーションレベルの候補数
との和は、第1DCIがセルAのPDCCHに存在する場合は減り得るが、PDCCH割
り当て容量は増加しない。図11Bにおいて、第1DCIがセルAのPDCCHに存在す
る場合、マルチセルスケジューリングDCIを受信するためのアグリゲーションレベル「
8」の候補数とシングルセルスケジューリングDCIを受信するためのアグリゲーション
レベル「8」の候補数との和は18である。この場合、スケジューリングセルA及びセル
Bの総スケジューリング機会は20として保たれる。
【0068】
図12は、本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーション
レベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。図12において、セルA及びセ
ルBはそれぞれ、クロスキャリアスケジューリング動作におけるスケジュールドセルであ
る第2セル及び第3セルとすることができ、第1DCIは、セルA及びセルBのPDSC
Hをスケジュールするよう構成される。セルA及びセルBのサービス(例えば、PDSC
H)をスケジュールするよう構成された第1DCIを受信するための第1アグリゲーショ
ンレベルセットの第1候補数セットは、セルBのサーチスペース#1のサーチスペース1
201構成に従って決定することができ、セルBのサーチスペース構成1201は、BS
200により構成される。具体的には、図12において、UE100は、第1DCIがス
ケジューリングセルにより運ばれることを確認すると、セルBのサーチスペース構成12
01のパラメータ1201’に従って第1DCIを受信するための第1アグリゲーション
レベルセットの第1候補数セットを決定することができる。例えば、アグリゲーションレ
ベル「2」における候補数は、UE100がアグリゲーションレベル「2」で第1DCI
を探索するためには2であり、アグリゲーションレベル「4」における候補数も、UE1
00がアグリゲーションレベル「4」で第1DCIを探索するためには2である。図12
において、第1DCIを受信するための第1ALセットの最小ALは1よりも大きく、第
1DCIを受信するための第1ALセットの最大ALは16よりも大きい。
【0069】
図13は、本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーション
レベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。図13において、セルA及びセ
ルBはそれぞれ、クロスキャリアスケジューリング動作においてスケジュールドセルであ
る第2セル及び第3セルとすることができ、第1DCIは、セルA及びセルBのPDSC
Hをスケジュールするよう構成される。セルA及びセルBのサービス(例えば、PDSC
H)をスケジュールするよう構成された第1DCIを受信するための第1アグリゲーショ
ンレベルセットの第1候補数セットは、セルBのサーチスペース#1のサーチスペース構
成1301に従って決定することができ、セルBのサーチスペース構成1301は、BS
200により構成される。具体的には、図13において、UE100は、第1DCIがス
ケジューリングセルにより運ばれることを確認すると、セルBのサーチスペース構成13
01のパラメータ1301’に従って第1DCIを受信するための第1アグリゲーション
レベルセットの第1候補数セットを決定することができる。詳細には、パラメータ130
1’は、第1パラメータ「アグリゲーションレベルR(aggregationLeve
lR)」及び第2パラメータ「N」を含み、第1DCIは、BS200により構成され得
るか又は固定値であり得るN(例えば、図13ではN=1)よりも大きなアグリゲーション
レベル(単数又は複数)に当てはまり得る。第1パラメータ「aggregationL
evelR」は、BS200により構成され得るか又は固定値であり得る。したがって、
第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、比関数(ratio function)と
、サーチスペース構成1301のパラメータ1301’の第1パラメータ「aggreg
ationLevelR」及び第2パラメータ「N」とに従って決定することができる。
例えば、比関数は、式(1)として表すことができる。
aggregationLevel(i)=f1(aggregationLevel(i)_B×aggregationLevelR) (1)
式中、
又は
であり、iはアグリゲーションレベルを表し、i=(N+1),(N+2),...,M
であり、MはセルBの最大AL又は他の値とすることができ、aggregationL
evel(i)_BはセルBのサーチスペース構成1301における候補数を表す。図1
3において、第1パラメータ「aggregationLevelR」は0.5であり、
第2パラメータ「N」は1であり、
であるとして、第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、アグリゲーシ
ョンレベル「2」、「4」、「8」、「16」において候補数「2」を含み得る。
【0070】
図14は、本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーション
レベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。図14において、セルA及びセ
ルBは、それぞれ第2セル及び第3セルとすることができ、第1DCIは、セルA及びセ
ルBのPDSCHをスケジュールするよう構成される。図14において、セルA及びセル
Bのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールするよう構成された第1DCIを受
信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、セルBのサーチ
スペース#1のサーチスペース構成1401及びセルAのサーチスペース#1のサーチス
ペース構成1402に従って決定することができ、セルB及びセルAのサーチスペース構
成1401、1402は、BS200により構成される。第1アグリゲーションレベルセ
ットの第1候補数セットは、サーチスペース構成1401におけるあるアグリゲーション
レベルにおける候補数とサーチスペース構成1402における同じアグリゲーションレベ
ルにおける候補数とを比較することにより決定することができ、比較結果の最大値又は最
小値が、第1DCIの同じアグリゲーションレベルにおける候補数であり得る。第1アグ
リゲーションレベルセットの第1候補数セットは、式(2)として表すことができる関数
に従って決定することができる。
aggregationLevel(i)=f2(aggregationLevel(i)_A , aggregationLevel(i)_B) (2)
式中、f2(・)は最大値又は最小値を探索するための関数であり、iはアグリゲーション
レベルを表し、i=2,4,8,...,Mであり、MはセルA及びセルBの共通の最大
AL又は他の値とすることができ、aggregationLevel(i)_Aはセル
Aのサーチスペース構成における候補数を表し、aggregationLevel(i
)_BはセルBのサーチスペース構成における候補数を表す。例えば、図14において、
max(aggregationLevel16_A, aggregationLev
el16_B)=min(3,5)=5
である。すなわち、f2(・)は最大値を探索するための関数であり、第1アグリゲーショ
ンレベルセットの第1候補数セットは、アグリゲーションレベル「2」、「4」、「8」
、「16」において候補数「6」、「4」、「4」、及び「5」を含み得る。例えば、図
14において、
min(aggregationLevel16_A, aggregationLev
el16_B)=min(3,5)=3
である。すなわち、f2(・)は最小値を探索するための関数であり、第1アグリゲーショ
ンレベルセットの第1候補数セットは、アグリゲーションレベル「2」、「4」、「8」
、「16」において候補数「4」、「4」、「3」、及び「3」を含み得る。
【0071】
図15A及び図15Bは、本開示の実施形態による第1シナリオのサーチスペース設計
の概略図である。第1シナリオにおいて、第1セルグループは、セルAである1つの所定
のセルを含み、第2セルグループは、セルBである1つの所定のセルを含む。一実施形態
では、UE100が、第1DCIがスケジューリングセルにより運ばれることを確認し、
セルA又は/及びセルBのPDSCHをスケジュールするシングルセルスケジューリング
DCI(例えば、フォーマット1_1)を受信することを予想し得ない場合、マルチセル
スケジューリングDCIを受信するための各アグリゲーションレベルにおける候補数は、
セルA及びセルBでの各アグリゲーションレベルにおける候補数の中の最大値であり得る
。例えば、図15Aにおいて、マルチセルスケジューリングDCIを受信するためのアグ
リゲーションレベル「8」における候補数は10であり、これは、シングルセルスケジュ
ーリングDCIを受信するためのセルAでのアグリゲーションレベル「8」における候補
数及び他方のシングルセルスケジューリングDCIを受信するためのセルBでのアグリゲ
ーションレベル「8」における候補数がそれぞれ10及び6だからである。
【0072】
一実施形態では、UE100が、第1DCIがスケジューリングセルにより運ばれるこ
とを確認し、セルA又は/及びセルBのPDSCHをスケジュールするシングルセルスケ
ジューリングDCI(例えば、フォーマット1_1)を受信することを予想し得ない場合
、マルチセルスケジューリングDCIを受信するための各アグリゲーションレベルにおけ
る候補数は、セルAでの各アグリゲーションレベルの候補数及びセルBでの各アグリゲー
ションレベルの候補数の和であり得る。例えば、図15Bにおいて、マルチセルスケジュ
ーリングDCIを受信するためのアグリゲーションレベル「8」における候補数は16で
あり、これは、シングルセルスケジューリングDCIを受信するためのセルAでのアグリ
ゲーションレベル「8」における候補数及び他方のシングルセルスケジューリングDCI
を受信するためのセルBでのアグリゲーションレベル「8」における候補数がそれぞれ1
0及び6だからである。
【0073】
図16は、本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーション
レベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。図16において、セルA及びセ
ルBは、それぞれ第2セル及び第3セルとすることができ、第1DCIは、セルA及びセ
ルBのPDSCHをスケジュールするよう構成される。図16において、セルA及びセル
Bのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールするよう構成された第1DCIを受
信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、セルBのサーチ
スペース#1のサーチスペース構成1601及びセルAのサーチスペース#1のサーチス
ペース構成1602に従って決定することができ、セルB及びセルAのサーチスペース構
成1601、1602は、BS200により構成される。第1アグリゲーションレベルセ
ットの第1候補数セットは、サーチスペース構成1601におけるあるアグリゲーション
レベルにおける候補数とサーチスペース構成1602における同じアグリゲーションレベ
ルにおける候補数とを比較することにより決定することができ、比較結果の最大値が、同
じアグリゲーションレベルにおける第1DCIの候補数であり得る。代替として、第1ア
グリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、サーチスペース構成1601におけ
るあるアグリゲーションレベルにおける候補数とサーチスペース構成1602における同
じアグリゲーションレベルにおける候補数との和により決定することができる。つまり、
第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、式(3)として表すことがで
きる関数に従って決定することができる。
aggregation Level(i)=f3(aggregation Level(i)_A, aggregation Level(i)_B) (
3)
式中、f3(・)は最大値を探索又は和を計算するための関数であり、iはアグリゲーショ
ンレベルを表し、i=2,4,8,...,Mであり、MはセルA及びセルBの共通の最
大AL又は他の値とすることができ、aggregationLevel(i)_Aはセ
ルAのサーチスペース構成における候補数を表し、aggregationLevel(
i)_BはセルBのサーチスペース構成における候補数を表す。例えば、図16において
、f3(・)が最大値を探索するための関数である場合、第1アグリゲーションレベルセッ
トの第1候補数セットは、アグリゲーションレベル「2」、「4」、「8」、「16」に
おける候補数「6」、「4」、「10」、及び「5」を含み得る。
f3(・)が和を計算するための関数である場合、第1アグリゲーションレベルセットの第
1候補数セットは、アグリゲーションレベル「2」、「4」、「8」、「16」における
候補数「10」、「8」、「16」、及び「8」を含み得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、UE100が、第1DCIがスケジューリングセルにより運
ばれることを確認し、スケジュールドセル(単数又は複数)のPDSCHをスケジュール
するシングルセルスケジューリングDCI(例えば、DCIフォーマット1_1)を受信
することを予想し得ない場合、スケジュールドセルのPDSCHをスケジュールする第1
DCIの第1候補数は、スケジュールドセルの一方のサーチスペース構成又はスケジュー
ルドセルの他方のサーチスペース構成に従って決定することができる。例えば、第1DC
Iを受信するための各アグリゲーションレベルにおける候補数は、スケジュールドセルの
一方のサーチスペース構成におけるシングルセルスケジューリングDCIを受信するため
の各アグリゲーションレベルにおける候補数と同一であり得る。図16を例にとると、U
E100は、セルA及びセルBのPDSCHをスケジュールするシングルセルスケジュー
リングDCIを受信することを予想し得ないので、第1DCIを受信するためのアグリゲ
ーションレベル「2」、「4」、「8」、「16」における候補数は、サーチスペース構
成1602におけるシングルセルスケジューリングDCIを受信するための候補数と同一
の「6」、「4」、「10」、「3」であり得る。他の例では、第1DCIを受信するた
めのアグリゲーションレベル「2」、「4」、「8」、「16」における候補数は、サー
チスペース構成1601におけるシングルセルスケジューリングDCIを受信するための
候補数と同一の「4」、「4」、「6」、「5」であり得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセ
ットの第1候補数セットを決定した後に、UE100は、第2DCIを受信するための第
2アグリゲーションレベルセットの第2候補数セット及び第3DCIを受信するための第
3アグリゲーションレベルセットの第3候補数セットを決定することができる。第1DC
Iがスケジューリングセルにより運ばれ、UE100がマルチセルスケジューリングDC
Iである第1DCIを受信することを予想し得るかに応じて、シングルセルスケジューリ
ングDCIである第2DCIを受信するための第2アグリゲーションレベルセットの第2
候補数セットは、1つの対応するセルのサーチスペースのサーチスペース構成における元
の候補数とは異なり得る。同様に、第1DCIがスケジューリングセルにより運ばれ、U
E100がマルチセルスケジューリングDCIである第1DCIを受信することを予想し
得るかに応じて、シングルセルスケジューリングDCIである第3DCIを受信するため
の第3アグリゲーションレベルセットの第3候補数セットは、1つの対応するセルのサー
チスペースのサーチスペース構成における元の候補数とは異なり得る。いくつかの実施形
態では、第2DCIを受信するための第2アグリゲーションレベルセットの第2候補数セ
ット及び第3DCIを受信するための第3アグリゲーションレベルセットの第3候補数セ
ットは、セルのサーチスペース構成の少なくとも1つがクロスキャリアスケジューリング
であることに従って決定され得る。
【0076】
図12を再度参照すると、セルAのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールす
る第2DCI(例えば、DCIフォーマット1_1を有するDCI)の第2候補数セット
は、セルBのSS#1のサーチスペース構成1201及びセルAのSS#1のサーチスペ
ース構成1202に従って決定され得る。第2アグリゲーションレベルセットの第2候補
数セットは、式(4)として表すことができる関数に従って決定することができる。
max(aggregationLevel(i)_A - f(aggregationLevel(i)×R),0) (4)
式中、
又は
であり、iはアグリゲーションレベルを表し、i=2,4,8,...,Mであり、M
はセルA及びセルBの共通の最大AL又は他の値とすることができ、aggregati
onLevel(i)はマルチセルスケジューリングDCIを受信するための候補数を表
し、0≦R≦1はBS200により構成され得るか又は固定値であり得る、例えばR=0
.5である。例えば、図12において、第1候補数セット「aggregationLe
vel(i)」は、セルBのSS#1のサーチスペース構成1201で提供され得る。R
=0.5であるとする。アグリゲーションレベル「16」(i=16)について、max
((3-2×0.5),0)=2なので、第2DCIを受信するためのアグリゲーション
レベル「16」の候補数は「2」であり得る。アグリゲーションレベル「8」(i=8)
について、max((3-2×0.5),0)=2なので、第2DCIを受信するための
アグリゲーションレベル「8」の候補数は「2」であり得る。アグリゲーションレベル「
4」(i=4)について、max((4.2×0.5),0)=3なので、第2DCIを
受信するためのアグリゲーションレベル「4」の候補数は「3」であり得る。しかしなが
ら、式(4)は、第2DCIの第2候補数セットを決定する一例である。他の実施形態で
は、セルAのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールする第2DCI(例えば、
DCIフォーマット1_1を有するDCI)の第2候補数セットは、aggregati
onLevel(i)_A、aggregationLevel(i)、又はRに従って
決定され得る。
【0077】
さらに、セルBのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールする第3DCI(例
えば、DCIフォーマット1_1を有するDCI)の第3候補数は、セルBのSS#1の
サーチスペース構成1201に従って決定され得る。第3アグリゲーションレベルセット
の第3候補数セットは、式(5)として表すことができる関数に従って決定することがで
きる。
max(aggregationLevel(i)_B - f(aggregationLevel(i)×(1-R)),0) (5)
式中、
又は
であり、iはアグリゲーションレベルを表し、i=2,4,8,...,Mであり、M
はセルA及びセルBの共通の最大AL又は他の値とすることができ、aggregati
onLevel(i)はマルチセルスケジューリングDCIを受信するための候補数を表
し、0≦R≦1はBS200により構成され得るか又は固定値であり得る、例えばR=0
.5である。例えば、図12において、第1候補数セット「aggregationLe
vel(i)」は、セルBのSS#1のサーチスペース構成1201で提供され得る。R
=0.5であるとする。アグリゲーションレベル「16」(i=16)について、max
((4-2×(1-0.5)),0)=3なので、第3DCIを受信するためのアグリゲ
ーションレベル「16」の候補数は「3」であり得る。アグリゲーションレベル「8」(
i=8)及びアグリゲーションレベル「4」(i=4)について、max((4-2×(
1-0.5)),0)=2なので、第3DCIを受信するためのアグリゲーションレベル
「4」の候補数は「3」であり得る。
【0078】
図13を再度参照すると、セルAのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールす
る第2DCI(例えば、DCIフォーマット1_1を有するDCI)の第2候補数セット
は、セルBのSS#1のサーチスペース構成1301及びセルAのSS#1のサーチスペ
ース構成1302に従って決定することができ、セルBのサーチスペース構成1301及
びセルAのサーチスペース構成1302は、BS200により構成される。第2アグリゲ
ーションレベルセットの第2候補数セットは、式(6)として表すことができる関数に従
って決定することができる。
max(aggregationLevel(i)_A - aggregationLevel(i), 0) (6)
式中、iはアグリゲーションレベルを表し、i=2,4,8,...,Mであり、Mはセ
ルA及びセルBの共通の最大AL又は他の値とすることができ、aggregation
Level(i)_AはセルAのサーチスペース構成におけるシングルセルスケジューリ
ングDCIを受信するための候補数を表し、aggregationLevel(i)は
マルチセルスケジューリングDCIを受信するための候補数を表す。例えば、図13にお
いて、第1候補数セット「aggregationLevel(i)」は、セルBのサー
チスペース構成1301のパラメータ1301’及び式(1)に従って決定され得る。ア
グリゲーションレベル「16」(i=16)について、
,0)=1なので、第2DCIを受信するためのアグリゲーションレベル「16」の候補
数は「1」であり得る。代替として、アグリゲーションレベル「16」(i=16)につ
いて、
,0)=0なので、第2DCIを受信するためのアグリゲーションレベル「16」の候補
数は「0」であり得る。
【0079】
さらに、セルBのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールする第3DCI(例
えば、DCIフォーマット1_1を有するDCI)の第3候補数は、セルBのSS#1の
サーチスペース構成1301に従って決定することができる。第3アグリゲーションレベ
ルセットの第3候補数セットは、式(7)として表すことができる関数に従って決定する
ことができる。
max(aggregationLevel(i)_B - aggregationLevel(i),0) (7)
式中、iはアグリゲーションレベルを表し、i=2,4,8,...,Mであり、Mはセ
ルA及びセルBの共通の最大AL又は他の値とすることができ、aggregation
Level(i)_BはセルBのサーチスペース構成におけるシングルセルスケジューリ
ングDCIを受信するための候補数を表す。例えば、図13において、第1候補数セット
「aggregationLevel(i)」は、セルBのサーチスペース構成1301
のパラメータ1301’及び式(1)に従って決定され得る。アグリゲーションレベル「
16」(i=16)について、
,0)=3なので、第3DCIを受信するためのアグリゲーションレベル「16」の候補
数は「3」であり得る。代替として、アグリゲーションレベル「16」(i=16)につ
いて、
,0)=2なので、第2DCIを受信するためのアグリゲーションレベル「16」の候補
数は「2」であり得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、単一セルのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュール
する第2DCI(例えば、DCIフォーマット1_1を有するDCI)の第2候補数セッ
トは、その単一セルのサーチスペース構成に直接記述(recited)されてもよく、別の単
一セルのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールする第3DCI(例えば、DC
Iフォーマット1_1を有するDCI)の第3候補数セットは、その別の単一セルのサー
チスペース構成に直接記述されてもよい。説明のために図12を例にとると、いくつかの
実施形態では、第2DCIの第2候補数セットは、セルAのサーチスペース構成1202
により定義されることができ、第3DCIの第3候補数セットは、セルBのサーチスペー
ス構成1201により定義されることができる。
【0081】
図17は、本開示の実施形態による第2DCIを受信するための第2アグリゲーション
レベルセットの第2候補数セットの決定の概略図である。図17において、UE100が
サーチスペース#1に従ってセルA及びセルBのPDSCHをスケジュールする第1DC
Iを受信するよう指示される(indicated)場合、UE100は、サーチスペース構成1
701の第1部分1701’に従って第2DCIを受信するための第2アグリゲーション
レベルセットの第2候補数セットを決定することができる。そうでなく、UEがサーチス
ペース#1に従ってセルA及びセルBのPDSCHをスケジュールする第1DCIを受信
するよう指示されない場合、UE100は、サーチスペース構成1701の第2部分17
01’’に従って第2DCIを受信するための第2アグリゲーションレベルセットの第2
候補数セットを決定することができる。例えば、アグリゲーションレベルの「16」につ
いて、サーチスペース#1を有する構成のBWP#1がアクティブである(すなわち、U
E100が、サーチスペース#1に従ってセルA及びセルBのPDSCHをスケジュール
する第1DCIを受信するよう指示される)場合、シングルセルスケジューリングDCI
である第2DCIを受信するためのアグリゲーションレベル「16」の候補数は、サーチ
スペース構成1701の第1部分1701’に従って「6」であり得る。そうでなく、ア
グリゲーションレベル「16」について、サーチスペース#1を有する構成のBWP#1
がアクティブではない(すなわち、UE100が、サーチスペース#1に従ってセルA及
びセルBのPDSCHをスケジュールする第1DCIを受信するよう指示されない)場合
、シングルセルスケジューリングDCIである第2DCIを受信するためのアグリゲーシ
ョンレベル「16」の候補数は、サーチスペース構成1701の第2部分1701’’に
従って「3」であり得る。
【0082】
図18A図18Cは、本開示の実施形態による第2シナリオのサーチスペース設計の
概略図である。第2シナリオにおいて、第1セルグループはセルA、セルC、及びセルD
である所定のセルを含み、第2セルグループはセルBである1つの所定のセルを含む。い
くつかの実施形態では、所定のセルはBSにより構成され得る。図18Aを参照すると、
一実施形態では、総PDCCHブラインド復号バジェットを保つために、マルチセルスケ
ジューリングDCI(すなわち、セルA及びセルBのサービス用のDCI、セルC及びセ
ルBのサービス用のDCI、及びセルD及びセルBのサービス用のDCI)とシングルセ
ルスケジューリングDCI(すなわち、セルA、セルB、セルC、又はセルDのサービス
用のDCI)を受信するための各アグリゲーションレベルにおける候補数の和は、第1D
CIがセルAのPDCCHに存在するか否かに関係なく一定であり得る。図18Aにおい
て、第1DCIがセルAのPDCCHに存在するか否かに関係なく、マルチセルスケジュ
ーリングDCI及びシングルセルスケジューリングDCIを受信するためのアグリゲーシ
ョンレベル「8」における候補数の和は40である。図18Aにおいて、セルA及びセル
Bのサービス用のマルチセルスケジューリングDCIを受信するためのアグリゲーション
レベル「8」における候補数は、2であり得る。
【0083】
図18Bを参照すると、一実施形態では、PDCCH割り当て容量を保つために、マル
チセルスケジューリングDCI(すなわち、セルA及びセルBのサービス用のDCI、セ
ルC及びセルBのサービス用のDCI、及びセルD及びセルBのサービス用のDCI)を
受信するための各アグリゲーションレベルにおける候補数とシングルセルスケジューリン
グDCI(すなわち、セルA、セルB、セルC、又はセルDのサービス用のDCI)を受
信するための各アグリゲーションレベルにおける候補数との和は、第1DCIがセルAの
PDCCHに存在する場合には減り得るが、PDCCH割り当て容量は増加しない。図1
8Bにおいて、第1DCIがセルAのPDCCHに存在する場合、マルチセルスケジュー
リングDCIを受信するためのアグリゲーションレベル「8」における候補数とシングル
セルスケジューリングDCIを受信するためのアグリゲーションレベル「8」における候
補数との和は37である。
【0084】
図18Cを参照すると、一実施形態では、UE100が、第1DCIがスケジューリン
グセルにより運ばれることを確認し、セルA、セルB、セルC,及びセルDのPDSCH
をスケジュールするシングルセルDCI(例えば、フォーマット1_1)を受信すること
を予想し得ない場合、マルチセルスケジューリングDCIを受信するための各アグリゲー
ションレベルにおける候補数は、第1セルグループのセルのうちの1つでのアグリゲーシ
ョンレベルにおける候補数及びセルBでの各アグリゲーションレベルにおける候補数の中
の最大値であり得る。例えば、図18Cにおいて、セルA及びセルBをスケジュールする
よう構成されたマルチセルスケジューリングDCIを受信するためのアグリゲーションレ
ベル「8」における候補数は10であり、これは、シングルセルスケジューリングDCI
を受信するためのセルAでのアグリゲーションレベル「8」における候補数及び他方のシ
ングルセルスケジューリングDCIを受信するためのセルBでのアグリゲーションレベル
「8」における候補数がそれぞれ10及び6だからである。セルC及びセルBをスケジュ
ールするよう構成されたマルチセルスケジューリングDCIを受信するためのアグリゲー
ションレベル「8」における候補数は8であり、これは、シングルセルスケジューリング
DCIを受信するためのセルCでのアグリゲーションレベル「8」における候補数及び他
方のシングルセルスケジューリングDCIを受信するためのセルBでのアグリゲーション
レベル「8」における候補数がそれぞれ8及び6だからである。同じ理由に基づいて、セ
ルD及びセルBをスケジュールするよう構成されたマルチセルスケジューリングDCIを
受信するためのアグリゲーションレベル「8」における候補数は10である。
【0085】
図19は、本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーション
レベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。図19において、第1セルグル
ープはセルA、セルC、及びセルDである所定のセルを含み、第2セルグループはセルB
である1つの所定のセルを含む。第1セルグループのセルのうちの1つ及びセルBは、マ
ルチセルスケジューリングDCI(すなわち、第1DCI)によりスケジュールされ得る
。すなわち、セルA及びセルBは、マルチセルスケジューリングDCIによりスケジュー
ルされ得る。セルC及びセルBは、マルチセルスケジューリングDCIによりスケジュー
ルされ得る。セルD及びセルBは、マルチセルスケジューリングDCIによりスケジュー
ルされ得る。第1セルグループのセルのうちの1つ及びセルBのサービス(例えば、PD
SCH)をスケジュールするよう構成された第1DCIを受信するための第1アグリゲー
ションレベルセットの第1候補数セットは、セルBのサーチスペース#1のサーチスペー
ス構成1901に従って決定されることができ、セルBのサーチスペース構成1901は
BS200により構成される。例えば、アグリゲーションレベル「4」における候補数は
、UE100がアグリゲーションレベル「4」で第1DCIを探索するためには8であり
、アグリゲーションレベル「8」における候補数も、UE100がアグリゲーションレベ
ル「8」で第1DCIを探索するためには6であり、アグリゲーションレベル「16」に
おける候補数は、UE100がアグリゲーションレベル「16」で第1DCIを探索する
ためには2である。いくつかの実施形態では、セルBと共にセルAをスケジュールする、
セルBと共にセルCをスケジュールする、またセルBと共にセルDをスケジュールするよ
う構成された第1DCIのための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セット
は、同じ方法で決定することができる。
【0086】
図20は、本開示の実施形態による第1DCIを受信するための第1アグリゲーション
レベルセットの第1候補数セットの決定の概略図である。図20において、第1セルグル
ープはセルA、セルC、及びセルDである所定のセルを含み、第2セルグループはセルB
である1つの所定のセルを含む。第1セルグループのセルのうちの1つ及びセルBは、マ
ルチセルスケジューリングDCI(すなわち、第1DCI)によりスケジュールされ得る
。すなわち、セルA及びセルBは、マルチセルスケジューリングDCIによりスケジュー
ルされ得る。セルC及びセルBは、マルチセルスケジューリングDCIによりスケジュー
ルされ得る。セルD及びセルBは、マルチセルスケジューリングDCIによりスケジュー
ルされ得る。第1セルグループのセルのうちの1つ及びセルBのサービス(例えば、PD
SCH)をスケジュールするよう構成された第1DCIを受信するための第1アグリゲー
ションレベルセットの第1候補数セットは、セルBのサーチスペース#1のサーチスペー
ス構成2001に従って決定されることができ、セルBのサーチスペース構成2001は
BS200により構成される。具体的には、図20において、UE100は、セルBのサ
ーチスペース構成2001のパラメータ2001’に従って第1DCIを受信するための
第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定することができる。詳細に
は、パラメータ2001’は、第1パラメータ「aggregationLevelR」
及び第2パラメータ「N」を含み、第1DCIは、BS200により構成され得るか又は
固定値であり得るN(例えば、図20ではN=1)よりも大きなアグリゲーションレベル(
単数又は複数)に当てはまり得る。第1パラメータ「aggregationLevel
R」は、BS200により構成され得るか又は固定値であり得る。したがって、第1アグ
リゲーションレベルセットの第1候補数セットは、比関数と、サーチスペース構成200
1のパラメータ2001’の第1パラメータ「aggregationLevelR」及
び第2パラメータ「N」とに従って決定することができる。例えば、比関数は上記式(1
)であり得る。いくつかの実施形態では、セルBと共にセルAをスケジュールする、セル
Bと共にセルBをスケジュールする、またセルBと共にセルDをスケジュールするよう構
成された第1DCIのための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、
同じ方法で決定することができる。
【0087】
いくつかの実施形態では、第2シナリオにおいて、第1セルグループのセルのうちの1
つ(例えば、図7におけるセルA、セルC、又はセルD)及び第2セルグループの唯一の
セル(例えば、図7のセルB)のサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールするよ
う構成された第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補
数セットは、第2セルグループの唯一のセルのサーチスペース#aのサーチスペース構成
及び第1セルグループのセルのうちの1つのサーチスペース#aのサーチスペース構成に
従って決定されることができ、サーチスペース構成は、BS200により構成される。例
えば、第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、第1セルグループのセ
ルのうちの1つのサーチスペース構成におけるあるアグリゲーションレベルにおける候補
数と第2セルグループの唯一のセルのサーチスペース構成における同じアグリゲーション
レベルにおける候補数とを比較することにより決定することができ、比較結果の最大値又
は最小値が、第1DCIの同じアグリゲーションレベルにおける候補数であり得る。さら
に、第1セルグループの他の残りのセル及び第2セルグループの唯一のセルをスケジュー
ルするよう構成された第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの
第1候補数セットは、同じ方法で決定することができる。
【0088】
いくつかの実施形態では、第2シナリオにおいて、第1セルグループのセルのうちの1
つ(例えば、図7におけるセルA、セルC、又はセルD)及び第2セルグループの唯一の
セル(例えば、図7のセルB)のサービス(例えば、PDSCH)をスケジュールするよ
う構成された第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補
数セットは、第2セルグループの唯一のセルのサーチスペース#aのサーチスペース構成
及び第1セルグループのセルのうちの1つのサーチスペース#aのサーチスペース構成に
従って決定されることができ、サーチスペース構成は、BS200により構成される。第
1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、第2セルグループの唯一のセル
のサーチスペース構成におけるあるアグリゲーションレベルにおける候補数と第1セルグ
ループのセルのうちの1つのサーチスペース構成における同じアグリゲーションレベルに
おける候補数とを比較することにより決定することができ、比較結果の最大値が、同じア
グリゲーションレベルにおける第1DCIの候補数であり得る。代替として、第1アグリ
ゲーションレベルセットの第1候補数セットは、第2セルグループの唯一のセルのサーチ
スペース構成におけるあるアグリゲーションレベルにおける候補数と第1セルグループの
セルのうちの1つのサーチスペース構成における同じアグリゲーションレベルにおける候
補数との和により決定することができる。第1セルグループのセルのうちのいずれか1つ
及び第2セルグループの唯一のセルをスケジュールするよう構成された第1DCIを受信
するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、同じ方法で決定す
ることができる。
【0089】
いくつかの実施形態では、第2シナリオにおいて、UE100が、第1DCIがスケジ
ューリングセルにより運ばれることを確認し、シングルセルスケジューリングDCI(例
えば、フォーマット1_1)を受信することを予想し得ない場合、スケジュールドセルの
PDSCHをスケジュールする第1DCIの第1候補数は、第1セルグループのセルのう
ちの1つのサーチスペース構成又は第2セルグループの唯一のセルのサーチスペース構成
に従って決定され得る。例えば、第1DCIを受信するための各アグリゲーションレベル
における候補数は、第1セルグループのセルのうちの1つのサーチスペース構成における
シングルセルスケジューリングDCIを受信するための各アグリゲーションレベルにおけ
る候補数と同一であり得る。
【0090】
第2シナリオのシングルセルスケジューリング用の第2DCI及び第3DCIに関して
は、図19を再度参照されたく、セルAのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュー
ルする第2DCI(例えば、DCIフォーマット1_1を有するDCI)の第2候補数セ
ットは、セルBのSS#1のサーチスペース構成1901及びセルAのSS#1のサーチ
スペース構成1902に従って決定され得る。
【0091】
第2アグリゲーションレベルセットの第2候補数セットは、上記式(4)であり得る関
数に従って決定され得る。例えば、図19において、第1候補数セット「aggrega
tionLevel(i)」は、セルBのSS#1のサーチスペース構成1901で提供
され得る。式(4)においてR=0.5であるとする。アグリゲーションレベル「16」
(i=16)について、max((10-2×0.5),0)=9なので、単一セルAを
スケジュールする第2DCIを受信するためのアグリゲーションレベル「16」の候補数
は「9」であり得る。さらに、第1セルグループの他のセルをスケジュールするよう構成
された第2DCIを受信するための第2アグリゲーションレベルセットの第2候補数セッ
トは、同じ方法で決定することができる。
【0092】
さらに、第2シナリオにおいて、セルBのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュ
ールする第3DCI(例えば、DCIフォーマット1_1を有するDCI)の第3候補数
は、セルBのSS#1のサーチスペース構成1901に従って決定され得る。第3アグリ
ゲーションレベルセットの第3候補数セットは、式(6)で表すことができる関数に従っ
て決定することができる。
max(aggregationLevel(i)_B - g(aggregationLevel(i)×(1-R)×G), 0) (6)
式中、
又は
であり、Gは第1セルグループのセル数を表し、iはアグリゲーションレベルを表し、
i=2,4,8,...,Mであり、MはセルA及びセルBの共通の最大AL又は他の値
とすることができ、0≦R≦1はBS200により構成され得るか又は固定値であり得る
。例えば、図19において、第1候補数セット「aggregationLevel(i
)」は、セルBのSS#1のサーチスペース構成1901で提供され得る。式(6)にお
いてR=0.5であるとする。アグリゲーションレベル「16」(i=16)について、
max((10-2×(1-0.5)×3),0)=7なので、第3DCIを受信するた
めのアグリゲーションレベル「16」の候補数は「4」であり得る。
【0093】
第2シナリオのシングルセルスケジューリング用の第2DCI及び第3DCIに関して
は、図19を再度参照されたく、セルAのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュー
ルする第2DCI(例えば、DCIフォーマット1_1を有するDCI)の第2候補数セ
ットは、セルBのSS#1のサーチスペース構成1901及びセルAのSS#1のサーチ
スペース構成1902に従って決定され得る。第2アグリゲーションレベルセットの第2
候補数セットは、上記式(6)であり得る関数に従って決定されることができる。例えば
、アグリゲーションレベル「16」(i=16)について、max(10-2,0)=8
なので、第2DCIを受信するためのアグリゲーションレベル「16」の候補数は「8」
であり得る。さらに、第1セルグループの他のセルをスケジュールするよう構成された第
2DCIを受信するための第2アグリゲーションレベルセットの第2候補数セットは、同
じ方法で決定することができる。
【0094】
さらに、第2シナリオにおいて、セルBのサービス(例えば、PDSCH)をスケジュ
ールする第3DCI(例えば、DCIフォーマット1_1を有するDCI)の第3候補数
セットは、セルBのSS#1のサーチスペース構成1301に従って決定され得る。第3
アグリゲーションレベルセットの第3候補数セットは、式(7)で表すことができる関数
に従って決定されることができる。
max(aggregationLevel(i)_B - aggregationLevel(i)×G, 0) (7)
式中、iはアグリゲーションレベルを表し、i=2,4,8,...,Mであり、Gは第
1セルグループのセルの総数を表し、MはセルA及びセルBの共通の最大AL又は他の値
とすることができ、aggregationLevel(i)_BはセルBのサーチスペ
ース構成における候補数を表す。例えば、図19において、アグリゲーションレベル「1
6」(i=16)について、max(10-2×3,0)=4なので、セルBをスケジュ
ールする第3DCIを受信するためのアグリゲーションレベル「16」の候補数は「4」
であり得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、第2シナリオにおいて、第1セルグループの単一セルのサー
ビス(例えば、PDSCH)をスケジュールする第2DCI(例えば、DCIフォーマッ
ト1_1を有するDCI)の第2候補数セットは、第1セルグループのその単一セルのサ
ーチスペース構成に直接記述されてもよく、第2セルグループの別の単一セルのサービス
(例えば、PDSCH)をスケジュールする第3DCI(例えば、DCIフォーマット1
_1を有するDCI)の第3候補数セットは、第2セルグループのその別の単一セルのサ
ーチスペース構成に直接記述されてもよい。説明のために図19を例にとると、いくつか
の実施形態では、第2DCIの第2候補数セットは、セルAのサーチスペース構成190
2により定義されることができ、第3DCIの第3候補数セットは、セルBのサーチスペ
ース構成1901により定義されることができる。
【0096】
いくつかの実施形態では、図8に示す第3シナリオにおいて、第1DCIを受信するた
めの第1アグリゲーションレベルセット(AL)の第1候補数セットを決定する解決手段
、第2DCIを受信するための第2アグリゲーションレベルセットの第2候補数セットを
決定する解決手段、及び第3DCIを受信するための第3アグリゲーションレベルセット
の第3候補数セットを決定する解決手段は、上記例示的な実施形態における解決手段と同
様であり得るので、記載は省く。
【0097】
いくつかの実施形態では、セルAは、セルB、セルC、及びセルDのスケジューリング
セルである。第1セルグループは、1つ又は複数の所定のセル(すなわち、セルA及びセ
ルC)を含み得る。第2セルグループは、1つ又は複数の所定のセル(すなわち、セルB
及びセルD)を含む。サーチスペース#1(すなわち、サーチスペースID「1」を有す
るサーチスペース)及びサーチスペース#2(すなわち、サーチスペースID「2」を有
するサーチスペース)は、第1セルグループのセルA及びセルCのアクティブ化BWP#
1に対して構成され、サーチスペース#1は、第2セルグループのセルBのアクティブ化
BWP#1に対して構成され、サーチスペース#2は、第2セルグループのセルDのアク
ティブ化BWP#1に対して構成される。すなわち、第2セルグループの各セルは、同じ
スケジューリングセルによりスケジュールされ得るが、第2セルグループの各セルのアク
ティブ化BWP#1に対して構成されたサーチスペースは相互に異なる。したがって、第
1サーチスペース及び第2サーチスペースの両方がマルチセルスケジューリングDCIで
構成されている場合、UE100は、第2セルグループのセルのうちの一方のアクティブ
化BWPと第2セルグループのセルのうちの他方のアクティブ化BWPとが同じサーチス
ペースIDを有する構成であることを予想し得ない。したがって、図8において、第2セ
ルグループのセルB及びセルDのアクティブ化BWPの構成されたサーチスペースによれ
ば、UE100は、上述の第2シナリオの解決手段を適用して、1つのセルグループの唯
一の所定のセルとしてセルB及びセルDをそれぞれ扱うことにより、マルチセルスケジュ
ーリングDCIを受信するための候補数及びシングルセルスケジューリングDCIを受信
するための候補数を決定することができる。
【0098】
いくつかの実施形態では、マルチセルスケジューリング用の第1DCIの対応する非重
複制御チャネル要素(CCE)の数は、第2セル及び第3セルの共有バジェット(shared
budget)に基づいてカウントされ得る。いくつかの実施形態では、マルチセルスケジュ
ーリング用の第1DCIの対応する非重複CCDの数は、例えば、BS200により構成
され得るか、固定値であり得るか、又はBS200の構成に従って決定され得る比に従っ
て、第2セル及び第3セルの一方に基づいてカウントされ得る。いくつかの実施形態では
、マルチセルスケジューリング用の第1DCIの対応する非重複CCDの数は、第1セル
グループの第2セルに基づいてカウントされ得る。いくつかの実施形態では、マルチセル
スケジューリング用の第1DCIの対応する非重複CCEの数は、第2セルグループの第
3セルに基づいてカウントされ得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、マルチセルスケジューリング用の第1DCIは、第1DCI
フィールド、第2DCIフィールド、及び第3DCIフィールドを含み得る。第1DCI
フィールドは、第2セルのPDSCHの変調・符号化方式(MSC)レベル又は第2セル
の時間領域/周波数領域リソース等、第2セルのPDSCHを指示するよう構成される。
第2DCIフィールドは、第3セルのPDSCHのMCSレベル又は第3セルの時間領域
/周波数領域リソース等、第3セルのPDSCHを指示するよう構成される。第3DCI
フィールドは、第2セルのPDSCH及び第3セルのPDSCHに対するHARQ-AC
KフィードバックのPUCCHリソース、PDSCHのQCL想定を決定するためのTC
I状態、PUCCH送信電力制御、SRS要求、及び/又はCSI要求を指示するよう構
成される。
【0100】
いくつかの実施形態では、UE100は、疑似コロケーション(quasi-co location)
(QCL)想定に従って第2セル及び第3セルのPDSCHを受信することができ、QC
L想定は、第1DCIのTCIフィールドに従って決定される。いくつかの実施形態では
、TCIフィールドは、第2セル又は第3セルに対して構成される。図6を例にとると、
QCL想定は、セルA又はセルBに対して構成されたDCI601のTCIフィールドに
従って決定される。図7を例にとると、QCL想定は、セルB又はセルCに対して構成さ
れたDCI607のTCIフィールドに従って決定される。
【0101】
いくつかの実施形態では、UE100は、第1スロットでPDSCHに対するHARQ
-ACKフィードバックを送信することができ、第2スロットは、複数のセルのうちの1
つのPDSCHのうちの1つを受信するよう構成され、第1スロットは(n+K1)番目
のスロットであり、第2スロットはn番目のスロットであり、値K1は第1DCIにより
指示される。いくつかの実施形態では、第2スロットは、複数のセルそれぞれのPDSC
Hを受信するよう構成された少なくとも1つのスロットのうち後のスロットである。いく
つかの実施形態では、第2スロットは、第2セル又は第3セルのPDSCHの一方を受信
するよう構成される。いくつかの実施形態では、複数のセルで送信されるPDSCHに対
するHARQ-ACKの順番(ordering)は、複数のセルのセルインデックス又は第1セ
ルグループ及び/若しくは第2セルグループのグループインデックスに従って決定される
【0102】
図21A及び図21Bは、本開示の実施形態によるPDSCHに対するHARQ-AC
Kフィードバックの送信の概略図である。図21Aを参照すると、UE100は、第1D
CI2103によりセルBでスケジュールされたPDSCH2102に応じてスロット#
(n+K1)でHARQ-ACK2101を送信することができ、nはPDSCH210
2のスロットインデックスであり、K1は第1DCI2103により指示され得る。図2
1Bを参照すると、第1DCI2103によりセルAでスケジュールされたPDSCH2
105に応じて、UE100は、スロット#(n+K1)でHARQ-ACK2104を
送信することができ、nはPDSCH2105のスロットインデックスであり、K1は第
1DCI2103により指示され得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、第1DCIによりスケジュールされた第1PDSCHを受信
するための第2セルの現在のアクティブ化BWPの第1スロット持続時間は、第1DCI
によりスケジュールされた第2PDSCHを受信するための第3セルの現在のアクティブ
化BWPの第2スロット持続時間と同じであり得る。
【0104】
上記説明に鑑みて、本開示は、下りリンク制御情報を受信する方法を提供する。マルチ
セルスケジューリングDCI及びシングルセルスケジューリングDCIのサーチスペース
設計が、本開示の実施形態に開示されている。こうして、UEは、PDCCHのブライン
ド検出を行ってマルチセルスケジューリングDCI又は/及びシングルセルを適宜受信す
ることができる。本開示が上記利点の全てを必要とするわけではないことに留意されたい
【0105】
本願の開示された実施形態の詳細な説明で用いるいずれの要素、動作、又は指示も、そ
のように明記されない限りは極めて重要又は必須であるものと解釈されるべきではない。
また、本明細書で用いる場合の不定冠詞「a」及び「an」のそれぞれが、2つ以上の事項
を含み得る。1つの事項のみが意図される場合、用語「単一の」又は同様の文言が用いら
れる。さらに、本明細書で用いる場合、複数の事項及び/又は複数の分類事項の列挙に続
く用語「いずれか」は、その事項及び/又は分類事項の「いずれか1つ」、「任意の組み
合わせ」、「任意の複数(any multiple of)」、及び/又は「複数の任意の組み合わせ
(any combination of multiples of)」を個別に又は他の事項及び/若しくは他の分類
事項と共に含むことが意図される。さらに、本明細書で用いる場合の用語「セット」は、
0を含む任意の項目数を含むことが意図される。さらに、本明細書で用いる場合の用語「
数」は、0を含む任意の数を含むことが意図される。
【0106】
本開示の範囲又は趣旨から逸脱せずに、本開示の構造にさまざまな修正及び変更を行う
ことができることが、当業者には明らかであろう。上記に鑑みて、添付の特許請求項及び
その等価物の範囲内にある限り、本開示が本開示の修正及び変更を包含することが意図さ
れる。
【産業上の利用可能性】
【0107】
下りリンク制御情報を受信する方法及びこれを用いるユーザ装置は、キャリアアグリゲ
ーションを利用する次世代通信システムに適用することができる。
【符号の説明】
【0108】
100 UE
200 基地局
105 セル
105_1 スケジューリングセル
105_2 スケジュールドセル
201、202、203、601、604、607、610、613、616、619、2103 DCI
207、208、205、206、602、603、605、606、608、609、611、612、614、615、617、618
、620、621、2105、2102、2105 PDSCH
301、302、303、304、1201、1202、1301、1302、1401、1402、1601、1602、1701、1901
、1902、2001 サーチスペース構成
120 プロセッサ
130 記憶媒体
140 トランシーバ
S501、S502、S901、S902、S903、S904、S905、S1001、S1002、S1003、S1004、S1005
ステップ
1201’、1301’、2001’ パラメータ
1701’ サーチスペース構成の第1部分
1701’’ サーチスペース構成の第2部分
2101、2104 HARQ-ACK
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2023-04-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下りリンク制御情報(DCI)を受信する方法であって、前記方法は、
複数のセルにそれぞれ割り当てられる複数のサーチスペース構成を基地局から得るステップであって、前記サーチスペース構成のそれぞれは、アグリゲーションレベル(AL)毎の物理下りリンク共通チャネル(PDSCH)候補数と、サーチスペースID、制御リソースセットID、モニタリングスロット周期及びオフセット、スロット内のモニタリングシンボル並びにモニタリング用のDCIフォーマットのうちの少なくとも1つを含み、
前記複数のサーチスペース構成において、マルチセルスケジューリング及び第1アイデンティティとしての前記サーチスペースIDに関する前記DCIフォーマットを有するサーチスペース構成を決定するステップと、
マルチセルスケジューリング及び前記第1アイデンティティに関する前記DCIフォーマットを有する前記サーチスペース構成に含まれるAL毎のPDSCH候補数に基づいて第1DCIを受信するための第1ALセットの第1候補数セットを決定するステップと、
第1セルで前記第1候補数セット及び前記第1ALセットに従って前記第1DCIを受信するステップと
を含み、
前記第1DCIは、前記複数のセルのPDSCHをスケジュールするよう構成され、前記複数のセルは、第2セル及び第3セルを含み、前記第1候補数セット及び前記第1ALセットは、第1アイデンティティを有するサーチスペースに対応し、前記複数のセルは、複数のセルグループの1つに含まれる、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記第1セル及び前記第3セルは同じセルである、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1ALセットの最小ALは1よりも大きい、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1ALセットの最大ALは16よりも大きい、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1ALセットの前記第1候補数セットは、前記第2セルのサーチスペース構成又は前記第3セルのサーチスペース構成で構成される、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIは、前記第2セルのセルインデックス又は前記第3セルのセルインデックスに従って受信される、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法において、前記第1セルは、前記第2セル及び前記第3セルのスケジューリングセルである、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法において、前記第3セルは、少なくとも1つの所定のセルを含むセル群に含まれる、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法において、前記第3セルが前記第1DCIのフィールドの前記第3セルのセルインデックスに従う前記複数のセルのうちの1つであると判定するステップをさらに含む方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法において、
第2DCIを受信するための第2ALセットの第2候補数セットを決定するステップと、
前記第1セルで前記第2候補数セット及び前記第2ALセットに従って前記第2DCIを受信するステップと
をさらに含み、
前記第2DCIは、前記第2セルのPDSCHをスケジュールするよう構成され、前記第2候補数セット及び前記第2ALセットは、前記第1アイデンティティを有する前記サーチスペースに対応する、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、前記第2ALセットの前記第2候補数セットは、前記第2セルのサーチスペース構成で構成される、方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法において、前記第2ALセットの第2候補数セットは、前記第1ALセットの前記第1候補数セット、第4ALセットの第4候補数セット、及びあるセル群のセル数である値のうちの少なくとも1つに従って決定される、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法において、前記第4ALセットの前記第4候補数セットは、前記第2セルのサーチスペース構成で構成される、方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法において、
第3DCIを受信するための第3ALセットの第3候補数セットを決定するステップと、
前記第1セルで前記第3候補数セット及び前記第3ALセットに従って前記第3DCIを受信するステップと
をさらに含み、
前記第3DCIは、前記第3セルのPDSCHをスケジュールするよう構成され、前記第3候補数セット及び前記第3ALセットは、前記第1アイデンティティを有する前記サーチスペースに対応する、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法において、前記第3ALセットの前記第3候補数セットは、前記第3セルのサーチスペース構成で構成される、方法。
【請求項16】
請求項14に記載の方法において、前記第3ALセットの前記第3候補数セットは、前記第1ALセットの前記第1候補数セット及び第5ALセットの第5候補数セットに従って決定される、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、前記第5ALセットの前記第5候補数セットは、前記第3セルのサーチスペース構成で構成される、方法。
【請求項18】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1候補数セットは、前記第2セルのサーチスペース構成における候補数に従って決定される、方法。
【請求項19】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1候補数セットは、前記第3セルのサーチスペース構成における候補数に従って決定される、方法。
【請求項20】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1候補数セットは、前記第2セル及び前記第3セルの共有候補バジェットに従って決定される、方法。
【請求項21】
請求項1に記載の方法において、
QCL想定に従って前記第2セル及び前記第3セルの前記PDSCHを受信するステップをさらに含み、前記QCL想定は、前記第1DCIのTCIフィールドに従って決定される方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法において、前記TCIフィールドは、前記第2セル又は前記第3セルに対して構成される、方法。
【請求項23】
請求項1に記載の方法において、
第1スロットで前記PDSCHに対するHARQ-ACKフィードバックを送信するステップをさらに含み、
第2スロットが、前記複数のセルのうちの1つの前記PDSCHのうちの1つを受信するよう構成され、前記第1スロットは(n+K1)番目のスロットであり、前記第2スロットはn番目のスロットであり、値K1は前記第1DCIにより指示される、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法において、前記第2スロットは、前記複数のセルそれぞれの前記PDSCHを受信するよう構成される少なくとも1つのスロットのうち後のスロットである、方法。
【請求項25】
請求項23に記載の方法において、前記第2スロットは、前記第2セル又は前記第3セルの前記PDSCHの一方を受信するよう構成される、方法。
【請求項26】
請求項23に記載の方法において、前記複数のセルで送信される前記PDSCHに対するHARQ-ACKの順番は、前記複数のセルのセルインデックスに従って決定される、方法。
【請求項27】
請求項1に記載の方法において、前記第1アイデンティティを有するサーチスペースに対応する帯域幅部分が、前記第2セルでアクティブ化され、前記第1アイデンティティを有するサーチスペースに対応する別の帯域幅部分も、前記第3セルでアクティブ化される、方法。
【請求項28】
請求項1に記載の方法において、前記第2セル及び前記第3セルの両方は、前記第1DCIのDCIフォーマットで構成される方法。
【請求項29】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIの対応する非重複制御チャネル要素(CCE)の数は、前記第3セルに基づいてカウントされる、方法。
【請求項30】
請求項1に記載の方法において、前記第1DCIを受信するための前記第1候補数セットは、前記第3セルについてカウントされる、方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
例えば、図2のDCI203は、複数のセルのPDSCHをスケジュールする第1DCIであり得る。いくつかの実施形態では、ブラインド検出を行ってマルチキャリアスケジューリングDCIを見つける前に、UE100は、複数のセルにそれぞれ割り当てられたサーチスペース構成のうちの少なくとも1つに従って第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定することができる。さらに、アグリゲーションレベルは、いくつのCCEが1つのPDCCHに割り当てられるかを示し、第1アグリゲーションレベルセットは、1つ又は複数のアグリゲーションレベルを含み得る。アグリゲーションレベルの候補数は、サーチスペースにおいてあるアグリゲーションレベルでいくつのPDCCH候補が割り当てられるかを示す。したがって、第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットは、1つ又は複数のアグリゲーションレベルで1つ又は複数の候補数を含み得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
ステップS520において、UE100は、第1セルの第1候補数セット及び第1ALセットに従って第1DCIを受信することができる。UE100が第1DCIを受信するための第1アグリゲーションレベルセットの第1候補数セットを決定した後に、UE100は、第1候補数セットのうち1つ又は複数の候補数と、第1アグリゲーションレベルセットのうち1つ又は複数の対応するアグリゲーションレベルとを用いて、PDCCHのブラインド検出を行うことができる。第1DCIは、複数のセルのPDSCHをスケジュールするよう構成され、第1DCIによりPDSCHがまとめてスケジュールされる複数のセルは、第2セル及び第3セルを含み得ることに留意されたい。すなわち、第1セルはクロスキャリアスケジューリング動作におけるスケジューリングセルであり得る、つまり第1セルは第2セル及び第3セルのスケジューリングセルである。さらに、スケジューリングセル及びスケジュールドセルは同じセルであっても異なるセルであってもよい。したがって、いくつかの実施形態では、第1セルと第2セル及び第3セルの一方とが同じセルであり得る。いくつかの実施形態では、第1セル及び第3セルが同じセルであり得る。つまり、いくつかの実施形態では、第2セル及び第3セルの一方は、クロスキャリアスケジューリング動作におけるスケジューリングセルであってもよく、第2セル及び第3セルの他方は、クロスキャリアスケジューリング動作におけるスケジュールドセルであってもよい。いくつかの実施形態では、第2セル及び第3セルの両方がクロスキャリアスケジューリング動作におけるスケジュールドセルであり得る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0098】
いくつかの実施形態では、マルチセルスケジューリング用の第1DCIの対応する非重複制御チャネル要素(CCE)の数は、第2セル及び第3セルの共有バジェット(shared budget)に基づいてカウントされ得る。いくつかの実施形態では、マルチセルスケジューリング用の第1DCIの対応する非重複CCEの数は、例えば、BS200により構成され得るか、固定値であり得るか、又はBS200の構成に従って決定され得る比に従って、第2セル及び第3セルの一方に基づいてカウントされ得る。いくつかの実施形態では、マルチセルスケジューリング用の第1DCIの対応する非重複CCEの数は、第1セルグループの第2セルに基づいてカウントされ得る。いくつかの実施形態では、マルチセルスケジューリング用の第1DCIの対応する非重複CCEの数は、第2セルグループの第3セルに基づいてカウントされ得る。
【外国語明細書】