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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008933
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】経口摂取支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20230112BHJP
   G16H 80/00 20180101ALI20230112BHJP
【FI】
G06Q50/22
G16H80/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】54
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022105010
(22)【出願日】2022-06-29
(31)【優先権主張番号】P 2021112294
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】398065520
【氏名又は名称】メディア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110559
【弁理士】
【氏名又は名称】友野 英三
(72)【発明者】
【氏名】辻 啓和
(72)【発明者】
【氏名】上加世田 忍
(72)【発明者】
【氏名】木下 由加
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA01
5L099AA13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】要介護高齢者が最期まで自分の口で食べ物を噛み、味わって食べること並びに自分らしく生活することを実現するため、多職種間の効果的な連携による歯科と栄養の融合を図り、経口摂取支援及び口腔衛生支援を実施可能な汎用性がある経口摂取支援システムを提供する。
【解決手段】経口摂取支援システムは、要介護高齢者の経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの動作環境を備えているサーバーCと、核施設の要介護高齢者の経口摂取支援に関係する構成員が使用する端末C1111~C1115、C1211~C1215,C1311~C1313、C1411~C1413とが接続されたコンピュータネットワークC1を形成し、構成員が連携して、要介護高齢者に対する経口摂取及び口腔衛生を支援可能であり、経口移行・経口維持計画を作成可能である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
要介護高齢者の経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの動作環境を備えているサーバーと、前記要介護高齢者の経口摂取支援に関係する構成員の前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの動作環境を備えている端末とを接続してコンピュータネットワークが構築されている経口摂取支援システムであって、
前記構成員が連携して前記要介護高齢者の経口移行・経口維持計画を作成できる機能及び手段と、
前記要介護高齢者の経口摂取を管理して支援できる機能及び手段と、
前記要介護高齢者の口腔衛生を管理して支援できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする経口摂取支援システム。
【請求項2】
前記コンピュータネットワークが、
前記構成員の使用する端末は前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの動作環境を備えている第一の携帯型端末及び/又は据置型端末であって、
前記サーバーと前記第一の携帯型端末とが接続されるワイド・エリア・ネットワークを形成していると共に、
前記サーバーと、前記要介護高齢者の居所、並びに、歯科医院及び/又は病院に形成される前記第一の携帯型端末及び/又は前記据置型端末をスター型に接続するローカル・エリア・ネットワークとがスター型に接続されるワイド・エリア・ネットワークを形成していることを特徴とする請求項1に記載の経口摂取支援システム。
【請求項3】
前記経口摂取支援システムは、レセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムと連携されている訪問歯科診療支援システムと連携されて前記訪問歯科診療支援システムの訪問診療支援アプリケーションソフトを動作可能であり、
前記訪問歯科診療支援システムは、
前記経口摂取支援アプリケーションソフト及び訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアの双方の動作環境を備えている第二の携帯型端末と、
カメラと、
情報蓄積部と、
情報出力部と、
が少なくとも接続されていることを特徴とする請求項1に記載の経口摂取支援システム。
【請求項4】
前記経口摂取支援システムは、レセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムと連携されている訪問歯科診療支援システムと連携されて前記訪問歯科診療支援システムの訪問診療支援アプリケーションソフトを動作可能であり、
前記訪問歯科診療支援システムは、
前記経口摂取支援アプリケーションソフト及び訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアの双方の動作環境を備えている第二の携帯型端末と、
カメラと、
情報蓄積部と、
情報出力部と、
が少なくとも接続されていることを特徴とする請求項2に記載の経口摂取支援システム。
【請求項5】
前記構成員に応じて実行可能な範囲及び内容を制御できる機能及び手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の経口摂取支援システム。
【請求項6】
前記構成員に応じて実行可能な範囲及び内容を制御できる機能及び手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の経口摂取支援システム。
【請求項7】
前記構成員に応じて実行可能な範囲及び内容を制御できる機能及び手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の経口摂取支援システム。
【請求項8】
前記構成員に応じて実行可能な範囲及び内容を制御できる機能及び手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載の経口摂取支援システム。
【請求項9】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアが、
前記要介護高齢者の情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施状況、食事の観察状況、多職種会議の概要、経口摂取の計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援に関連する画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
口腔衛生情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の経口摂取支援システム。
【請求項10】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアが、
前記要介護高齢者の情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施状況、食事の観察状況、多職種会議の概要、経口摂取の計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援に関連する画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
口腔衛生情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の経口摂取支援システム。
【請求項11】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアが、
前記要介護高齢者の情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施状況、食事の観察状況、多職種会議の概要、経口摂取の計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援に関連する画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
口腔衛生情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記口腔衛生情報を前記電子カルテシステム及び前記訪問歯科診療支援システムに送り込むことができる機能及び手段と、
を備え、
前記経口摂取支援システムが、前記訪問歯科診療支援システムの訪問診療支援アプリケーションソフトを動作可能であって、
前記訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアが、
訪問診療実施内容を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問歯科診療対象患者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問先案内情報入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問計画情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問診療実施内容に関連する文書を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者情報に基づく全身疾患及び薬剤に関連する歯科診療留意事項を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者に説明する補助資料を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者の画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者情報を、前記電子カルテシステムから取り込むことができる機能及び手段と、
前記訪問診療実施内容を、前記電子カルテシステムに送り込むことができる機能及び手段と、
を備え、
前記経口摂取支援アプリケーションソフトの前記要介護高齢者の情報と前記訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアの前記訪問先案内情報とが紐づけられており、前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの前記経口摂取支援対象者の前記経口移行・経口維持計画の情報を共有し、前記経口摂取支援対象者の前記経口移行・経口維持計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力することができる機能及び手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の経口摂取支援システム。
【請求項12】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアが、
前記要介護高齢者の情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施状況、食事の観察状況、多職種会議の概要、経口摂取の計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援に関連する画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
口腔衛生情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記口腔衛生情報を前記電子カルテシステム及び前記訪問歯科診療支援システムに送り込むことができる機能及び手段と、
を備え、
前記経口摂取支援システムが、前記訪問歯科診療支援システムの訪問診療支援アプリケーションソフトを動作可能であって、
前記訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアが、
訪問診療実施内容を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問歯科診療対象患者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問先案内情報入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問計画情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問診療実施内容に関連する文書を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者情報に基づく全身疾患及び薬剤に関連する歯科診療留意事項を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者に説明する補助資料を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者の画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者情報を、前記電子カルテシステムから取り込むことができる機能及び手段と、
前記訪問診療実施内容を、前記電子カルテシステムに送り込むことができる機能及び手段と、
を備え、
前記経口摂取支援アプリケーションソフトの前記要介護高齢者の情報と前記訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアの前記訪問先案内情報とが紐づけられており、前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの前記経口摂取支援対象者の前記経口移行・経口維持計画の情報を共有し、前記経口摂取支援対象者の前記経口移行・経口維持計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力することができる機能及び手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載の経口摂取支援システム。
【請求項13】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアが、
前記要介護高齢者の情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施状況、食事の観察状況、多職種会議の概要、経口摂取の計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援に関連する画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
口腔衛生情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、を備えていることを特徴とする請求項5に記載の経口摂取支援システム。
【請求項14】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアが、
前記要介護高齢者の情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施状況、食事の観察状況、多職種会議の概要、経口摂取の計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援に関連する画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
口腔衛生情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
を備えていることを特徴とする請求項6に記載の経口摂取支援システム。
【請求項15】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアが、
前記要介護高齢者の情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施状況、食事の観察状況、多職種会議の概要、経口摂取の計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援に関連する画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
口腔衛生情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記口腔衛生情報を前記電子カルテシステム及び前記訪問歯科診療支援システムに送り込むことができる機能及び手段と、
を備え、
前記経口摂取支援システムが、前記訪問歯科診療支援システムの訪問診療支援アプリケーションソフトを動作可能であって、
前記訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアが、
訪問診療実施内容を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問歯科診療対象患者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問先案内情報入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問計画情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問診療実施内容に関連する文書を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者情報に基づく全身疾患及び薬剤に関連する歯科診療留意事項を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者に説明する補助資料を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者の画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者情報を、前記電子カルテシステムから取り込むことができる機能及び手段と、
前記訪問診療実施内容を、前記電子カルテシステムに送り込むことができる機能及び手段と、
を備え、
前記経口摂取支援アプリケーションソフトの前記要介護高齢者の情報と前記訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアの前記訪問先案内情報とが紐づけられており、前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの前記経口摂取支援対象者の前記経口移行・経口維持計画の情報を共有し、前記経口摂取支援対象者の前記経口移行・経口維持計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力することができる機能及び手段を備えていることを特徴とする請求項7に記載の経口摂取支援システム。
【請求項16】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアが、
前記要介護高齢者の情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施状況、食事の観察状況、多職種会議の概要、経口摂取の計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援に関連する画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
口腔衛生情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記口腔衛生情報を前記電子カルテシステム及び前記訪問歯科診療支援システムに送り込むことができる機能及び手段と、
を備え、
前記経口摂取支援システムが、前記訪問歯科診療支援システムの訪問診療支援アプリケーションソフトを動作可能であって、
前記訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアが、
訪問診療実施内容を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問歯科診療対象患者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問先案内情報入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
訪問計画情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問診療実施内容に関連する文書を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者情報に基づく全身疾患及び薬剤に関連する歯科診療留意事項を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者に説明する補助資料を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者の画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者情報を、前記電子カルテシステムから取り込むことができる機能及び手段と、
前記訪問診療実施内容を、前記電子カルテシステムに送り込むことができる機能及び手段と、
を備え、
前記経口摂取支援アプリケーションソフトの前記要介護高齢者の情報と前記訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアの前記訪問先案内情報とが紐づけられており、前記経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの前記経口摂取支援対象者の前記経口移行・経口維持計画の情報を共有し、前記経口摂取支援対象者の前記経口移行・経口維持計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力することができる機能及び手段を備えていることを特徴とする請求項8に記載の経口摂取支援システム。
【請求項17】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記端末に表示される第一の経口摂取支援ホーム画面に、
前記要介護高齢者の管理情報画面及び/又は経口移行・経口維持計画画面に展開するための、前記要介護高齢者の経口摂取支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
前記要介護高齢者の前記管理情報画面及び/又は口腔衛生画面へ展開するための、前記要介護高齢者の口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項9に記載の経口摂取支援システム。
【請求項18】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記端末に表示される第一の経口摂取支援ホーム画面に、
前記要介護高齢者の管理情報画面及び/又は経口移行・経口維持計画画面に展開するための、前記要介護高齢者の経口摂取支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
前記要介護高齢者の前記管理情報画面及び/又は口腔衛生画面へ展開するための、前記要介護高齢者の口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項10に記載の経口摂取支援システム。
【請求項19】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記端末に表示される第一の経口摂取支援ホーム画面に、
前記要介護高齢者の管理情報画面及び/又は経口移行・経口維持計画画面に展開するための、前記要介護高齢者の経口摂取支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
前記要介護高齢者の前記管理情報画面及び/又は口腔衛生画面へ展開するための、前記要介護高齢者の口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項11に記載の経口摂取支援システム。
【請求項20】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記端末に表示される第一の経口摂取支援ホーム画面に、
前記要介護高齢者の管理情報画面及び/又は経口移行・経口維持計画画面に展開するための、前記要介護高齢者の経口摂取支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
前記要介護高齢者の前記管理情報画面及び/又は口腔衛生画面へ展開するための、前記要介護高齢者の口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項12に記載の経口摂取支援システム。
【請求項21】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記端末に表示される第一の経口摂取支援ホーム画面に、
前記要介護高齢者の管理情報画面及び/又は経口移行・経口維持計画画面に展開するための、前記要介護高齢者の経口摂取支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
前記要介護高齢者の前記管理情報画面及び/又は口腔衛生画面へ展開するための、前記要介護高齢者の口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項13に記載の経口摂取支援システム。
【請求項22】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記端末に表示される第一の経口摂取支援ホーム画面に、
前記要介護高齢者の管理情報画面及び/又は経口移行・経口維持計画画面に展開するための、前記要介護高齢者の経口摂取支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
前記要介護高齢者の前記管理情報画面及び/又は口腔衛生画面へ展開するための、前記要介護高齢者の口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項14に記載の経口摂取支援システム。
【請求項23】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記端末に表示される第一の経口摂取支援ホーム画面に、
前記要介護高齢者の管理情報画面及び/又は経口移行・経口維持計画画面に展開するための、前記要介護高齢者の経口摂取支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
前記要介護高齢者の前記管理情報画面及び/又は口腔衛生画面へ展開するための、前記要介護高齢者の口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項15に記載の経口摂取支援システム。
【請求項24】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記端末に表示される第一の経口摂取支援ホーム画面に、
前記要介護高齢者の管理情報画面及び/又は経口移行・経口維持計画画面に展開するための、前記要介護高齢者の経口摂取支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
前記要介護高齢者の前記管理情報画面及び/又は口腔衛生画面へ展開するための、前記要介護高齢者の口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項16に記載の経口摂取支援システム。
【請求項25】
前記要介護高齢者の前記管理情報画面に、前記要介護高齢者の健康管理情報が表示されると共に、前記経口移行・経口維持計画画面に展開するための機能及び手段、及び/又は、前記口腔衛生画面に展開できる機能及び手段を少なくとも備えていることを特徴とする請求項17に記載の経口摂取支援システム。
【請求項26】
前記要介護高齢者の前記管理情報画面に、前記要介護高齢者の健康管理情報が表示されると共に、前記経口移行・経口維持計画画面に展開するための機能及び手段、及び/又は、前記口腔衛生画面に展開できる機能及び手段を少なくとも備えていることを特徴とする請求項18に記載の経口摂取支援システム。
【請求項27】
前記要介護高齢者の前記管理情報画面に、前記要介護高齢者の健康管理情報が表示されると共に、前記経口移行・経口維持計画画面に展開するための機能及び手段、及び/又は、前記口腔衛生画面に展開できる機能及び手段を少なくとも備えていることを特徴とする請求項19に記載の経口摂取支援システム。
【請求項28】
前記要介護高齢者の前記管理情報画面に、前記要介護高齢者の健康管理情報が表示されると共に、前記経口移行・経口維持計画画面に展開するための機能及び手段、及び/又は、前記口腔衛生画面に展開できる機能及び手段を少なくとも備えていることを特徴とする請求項20に記載の経口摂取支援システム。
【請求項29】
前記要介護高齢者の前記管理情報画面に、前記要介護高齢者の健康管理情報が表示されると共に、前記経口移行・経口維持計画画面に展開するための機能及び手段、及び/又は、前記口腔衛生画面に展開できる機能及び手段を少なくとも備えていることを特徴とする請求項21に記載の経口摂取支援システム。
【請求項30】
前記要介護高齢者の前記管理情報画面に、前記要介護高齢者の健康管理情報が表示されると共に、前記経口移行・経口維持計画画面に展開するための機能及び手段、及び/又は、前記口腔衛生画面に展開できる機能及び手段を少なくとも備えていることを特徴とする請求項22に記載の経口摂取支援システム。
【請求項31】
前記要介護高齢者の前記管理情報画面に、前記要介護高齢者の健康管理情報が表示されると共に、前記経口移行・経口維持計画画面に展開するための機能及び手段、及び/又は、前記口腔衛生画面に展開できる機能及び手段を少なくとも備えていることを特徴とする請求項23に記載の経口摂取支援システム。
【請求項32】
前記要介護高齢者の前記管理情報画面に、前記要介護高齢者の健康管理情報が表示されると共に、前記経口移行・経口維持計画画面に展開するための機能及び手段、及び/又は、口腔衛生画面に展開できる機能及び手段を少なくとも備えていることを特徴とする請求項24に記載の経口摂取支援システム。
【請求項33】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第二の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項9に記載の経口摂取支援システム。
【請求項34】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第二の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項10に記載の経口摂取支援システム。
【請求項35】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第二の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えており、
いることを特徴とする請求項11に記載の経口摂取支援システム。
【請求項36】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第二の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項12に記載の経口摂取支援システム。
【請求項37】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第二の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項13に記載の経口摂取支援システム。
【請求項38】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第二の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項14に記載の経口摂取支援システム。
【請求項39】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第二の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項15に記載の経口摂取支援システム。
【請求項40】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第二の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項16に記載の経口摂取支援システム。
【請求項41】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第三の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する食事の観察に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する多職種会議に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する経口摂取の計画に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開できる機能及び手段と、
を備えていることを特徴とする請求項9に記載の経口摂取支援システム。
【請求項42】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第三の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する食事の観察に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する多職種会議に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する経口摂取の計画に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開できる機能及び手段と、
を備えていることを特徴とする請求項10に記載の経口摂取支援システム。
【請求項43】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第三の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する食事の観察に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する多職種会議に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する経口摂取の計画に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開できる機能及び手段と、
を備えていることを特徴とする請求項11に記載の経口摂取支援システム。
【請求項44】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第三の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する食事の観察に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する多職種会議に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する経口摂取の計画に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開できる機能及び手段と、
を備えていることを特徴とする請求項12に記載の経口摂取支援システム。
【請求項45】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第三の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する食事の観察に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する多職種会議に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する経口摂取の計画に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開できる機能及び手段と、
を備えていることを特徴とする請求項13に記載の経口摂取支援システム。
【請求項46】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第三の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する食事の観察に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する多職種会議に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する経口摂取の計画に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開できる機能及び手段と、
を備えていることを特徴とする請求項14に記載の経口摂取支援システム。
【請求項47】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第三の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する食事の観察に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する多職種会議に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する経口摂取の計画に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開できる機能及び手段と、
を備えていることを特徴とする請求項15に記載の経口摂取支援システム。
【請求項48】
前記経口摂取支援アプリケーションソフトは、一つの経口摂取支援データベースを管理しており、前記データベースの前記要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の前記端末に表示される第三の経口摂取支援ホーム画面に、
前記経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する食事の観察に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する多職種会議に展開できる機能及び手段と、
前記経口移行・経口維持計画を構成する経口摂取の計画に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開できる機能及び手段と、
を備えていることを特徴とする請求項16に記載の経口摂取支援システム。
【請求項49】
前記経口移行・経口維持計画画面に、前記経口移行・経口維持計画を構成する、
前記摂食・嚥下機能検査の実施状況画面に展開できる機能及び手段と、
前記食事の観察状況画面に展開できる機能及び手段と、
前記多職種会議の概要画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取の計画画面に展開できる機能及び手段と、
を備え、
前記摂食・嚥下機能検査の実施状況画面、前記食事の観察状況画面、前記多職種会議の概要画面、及び、前記経口摂取の計画画面のいずれの画面おいても、経口移行・経口維持計画書を作成するために少なくとも必要な内容が入力できる機能及び手段と、
入力される前記内容を更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
を有し、
前記経口摂取支援対象者の前記経口移行・経口維持計画書を作成、蓄積、及び、出力できることを特徴とする請求項17~48のいずれか一項に記載の経口摂取支援システム。
【請求項50】
前記口腔衛生画面に、
前記口腔衛生支援対象者の口腔衛生診断記録一覧が表示される機能及び手段と、
前記口腔衛生支援対象者の新規口腔衛生診断記録入力画面に展開できる機能及び手段と、
前記口腔衛生支援対象者の画像情報及び音情報画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項17~32のいずれか一項に記載の経口摂取支援システム。
【請求項51】
前記口腔衛生画面に、
前記経口摂取支援対象者の口腔衛生診断記録一覧が表示される機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の新規口腔衛生診断記録入力画面に展開できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項33~48のいずれか一項に記載の経口摂取支援システム。
【請求項52】
前記新規口腔衛生診断記録入力画面に、
新規口腔衛生診断記録を入力できる機能及び手段と、
前記新規口腔衛生診断記録を更新及び蓄積して管理できる機能及び手段と、
前記新規口腔衛生診断記録を含めた前記口腔衛生診断記録を出力できる画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項50に記載の経口摂取支援システム。
【請求項53】
前記新規口腔衛生診断記録入力画面に、
新規口腔衛生診断記録を入力できる機能及び手段と、
前記新規口腔衛生診断記録を更新及び蓄積して管理できる機能及び手段と、
前記新規口腔衛生診断記録を含めた前記口腔衛生診断記録を出力できる画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項51に記載の経口摂取支援システム。
【請求項54】
前記訪問歯科診療支援アプリケーションソフトは、一つの訪問歯科診療支援データベースを管理しており、
前記第二の携帯型端末のホーム画面に、
前記訪問診療実施内容を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問診療ガイド画面に展開できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる歯科診療対象患者情報画面に展開できる機能及び手段と、
前記訪問先案内情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問先案内画面に展開できる機能及び手段と、
前記訪問計画情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問計画画面に展開できる機能及び手段と、
前記訪問診療実施内容に関連する文書を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問診療実施報告画面に展開できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者情報に基づく全身疾患及び薬剤に関連する歯科診療留意事項を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる歯科診療留意画面に展開できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者に説明する補助資料を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記訪問歯科診療対象患者の画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、
前記経口摂取支援対象者の前記経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、
を少なくとも備えていることを特徴とする請求項11、12、15、16、19、20、23、24、27、28、31、32、35、36、39、40、43、44、47、及び、48のいずれか一項に記載の経口摂取支援システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、要介護高齢者が最期まで自分の口で食べ物を噛み、味わって食べること、そして自分らしく生活することを実現するため、歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、管理栄養士、介護支援専門員、介護福祉士、施設管理者等の多職種の専門家が連携して、身体及び歯の状態、口腔衛生状況、口腔機能、並びに、摂食状況等をアセスメントし、治療することができ、歯科と栄養の融合による、口腔衛生及び経口摂取の支援、より具体的には、口腔衛生の維持及び管理、経口摂取移行及び経口摂取維持の効果的な実施、並びに、経口移行及び経口維持計画書の作成が可能な経口摂取支援システムに関する。
【0002】
なお、連携とは、共有化された目的を持つ複数の人及び機関(非専門職も含む)が、単独では解決できない課題に対して、主体的に協力関係を構築して、目的達成に向けて取り組む相互関係及びその関係構築の過程のことを意味する。従って、本発明は、このような連携を実現することが可能な経口摂取支援システムに関する。
【背景技術】
【0003】
要介護高齢者が最期まで自分の口で食べ物を噛み、味わって食べること、そして自分らしく生活することを実現するためには、要介護高齢者に対する歯科と栄養の融合による経口摂取支援が極めて効果的であることが、これまでの知見から明らかになっており、要介護高齢者の食支援の重要性は、既に十分に認識されている(非特許文献1)。
【0004】
この認識に基づき、介護施設や病院では、要介護高齢者である対象者が、認知機能や摂食嚥下機能の低下により食事の経口摂取が困難となっても、自分の口から食べる楽しみを得られることを目的として、多職種による支援の充実を図り、後述する診察・検査と食事観察(ミールラウンド)とから得られる誤嚥等の摂食機能障害の判定結果やミールラウンドで得られた問題点等を会議(カンファレンス)で検討して得られた提案・指導内容を、実際に食事介助を行う介護福祉士等と共有し、今後の経口摂取支援に活かすことが行われている(非特許文献1)。
【0005】
経口摂取支援対象者の誤嚥等の摂食機能障害は、医師及び歯科医師による、又は、それらの指示による水飲みテスト(窪田の方法)、氷砕片飲み込み検査、食物テスト(food test)、改訂水飲みテスト、頸部聴診法等のスクリーニング診察・検査が複数併用され、複合的に検討される。そして、必要に応じ、医師及び歯科医師による造影撮影及び内視鏡検査が行われ、医師及び歯科医師が最終的な判定を下す。
【0006】
また、ミールラウンドでは、医師、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、看護師、及び、介護支援専門員等のメンバーが、上記対象者が食事をしている身体及び摂取の環境、状態、及び、状況等を、食事前、食事中、及び、食事後の各段階で詳細に観察し、上記対象者それぞれの問題点を抽出している。更に、必要であれば、その場で評価や介入手順等の確認を行うと共に、上記対象者に応じた介入内容を検討している。
【0007】
特に、食事前には、食事を行う環境、身体の状態確認、食事の姿勢、食事への意欲・意識に留意されている。次に、食事中の観察では、(1)対象者の条件、(2)摂食機能障害の有無、(3)むせの有無を基準に観察し、環境因子や個人因子(食べ方等)に摂食嚥下機能が影響されているか否かを観察することに注目する必要がある。これは、対応策の検討に有用な情報となるためである。また、むせは、食事中の誤嚥又は喉頭侵入の徴候であるが、喀出反射が低下している要介護高齢者においてはむせずに誤嚥していることがあり、その場合は嚥下後の呼吸切迫という徴候が現れるので、「いつ、どんなときむせたか」、「何を食べてむせたか」、「どのくらいの強さでむせたか」、「どんな量でむせたか」、「どんな食べ方でむせたか」等を注意深く観察する必要がある。そして、食事後には、摂食量及び食の嗜好等に留意が払われている。
【0008】
そして、カンファレンスは、定期的かつ継続的に開催される、医師、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、看護師、及び、介護支援専門員等が一堂に会する会議であり、上記対象者の安全で楽しい食事のための今後の方針について検討される。そして、診察・検査及びミールラウンドで得られた問題点等を含む結果、カンファレンスによって得られた意見、提案、及び、指導内容、並びに、参加職種の情報が、実際に食事介助を行う介護福祉士等と共有され、今後の経口摂取支援に活かすため、施設サービス計画、又、経口移行・経口維持計画書等として記録・保管される。それと共に、カンファレンスに参加した各専門家が、それぞれ、それらの計画に基づいて、担当分野における課題の改善、歯の診察・検査、及び、治療等に反映させている。
【0009】
しかし、このような、医師及び歯科医師による、又は、それらの指示による診察・検査、医師、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、看護師、及び、介護支援専門員等の多職種専門家によるミールラウンド、そして、これらに基づく、同じく多職種専門家によるカンファレンス、更に、カンファレンスに参加した各専門家それぞれの課題の改善、歯の診察・検査、並びに、治療等によって行われる要介護高齢者の経口摂取支援等の実施例を調査すると、多職種の専門家が密接に連携し、身体及び歯の状態、口腔衛生状況、口腔機能、並びに、摂食状況等をアセスメントして治療することができ、歯科と栄養の融合による経口移行・経口維持計画書の作成、並びに、摂取移行及び経口摂取維持を効果的にかつ円滑に行える環境になく、満足した経口摂取支援を行えることが困難であるため、これらを実施可能な経口摂取支援システムの構築が必要であることが分かった。
【0010】
例えば、図1は、従来の代表的な経口摂取支援の流れの概要を示すフローチャートである。この場合、地域開業の歯科医師が経口摂取支援に参画し、経口維持計画を作成し、本人及び家族の同意を得た上で、経口摂取を支援するまでのプロセスと各プロセスで関わる専門家を示している。
【0011】
このフローチャートには記載されていないが、要介護高齢者の体重減少や症状等に関する客観的情報、並びに、要介護高齢者の面会に来た家族に対して義歯の不調を訴えた生活情報によって歯科医師の訪問診療が行われ、嚥下機能検査を実施した結果に基づいて、経口摂取支援を行うことになり、歯科医師の指示によって、歯科医師、管理栄養士、栄養士、看護師、介護福祉士、及び、介護支援専門員の多職種ミールラウンドの開催及び経口維持計画の作成に至っている。すなわち、上記客観的情報、生活情報、及び、嚥下機能検査結果は、多職種ミールラウンドの開催において初めて共有化され、多職種カンファレンスにおいて経口維持計画書が作成されてきた。従って、義歯の問題であるにもかかわらず、このような情報が歯科衛生士に共有化されていないため、歯科衛生士のアドバイスが経口移行・経口維持計画書に反映されていないことが生じる。更に、要介護高齢者は、図2に示すように、多職種の専門家と接する環境にあるにも関わらず、上記情報の共有化がなされておらず、歯科医師主導の経口摂取支援とならざるを得ず、その結果として作成される経口移行・経口維持計画書は、多職種が十分に連携して作成されたものであるとは言い難い面がある。
【0012】
また、作成された経口移行・経口維持計画書は、図2に示す多職種の専門家全員に共有化されることがないため、経口移行・経口維持計画書作成以降の経口摂取支援が、歯科医師、管理栄養士、栄養士、看護師、介護福祉士、及び、介護支援専門員に偏り、限定された経口摂取支援になる傾向は否めない。そして、経口移行・経口維持計画書には口腔衛生の管理機能を有していないため、義歯に関連する情報等を多職種の専門家全員が認識することなく経口摂取支援を行うことになるという大きな問題も内在している。
【0013】
更に、多職種ミールラウンドの打合せ及び観察、多職種カンファレンス、及び、経口移行・経口維持計画書の作成、並びに、その作成以降の経口摂取支援の進捗状況の把握及び協議等には、経口摂取支援に関係する構成員全員が一堂に会する必要があり、このことが定期的かつ継続的な経口摂取支援の頻繁な実施を阻害する要因の一因でもある。
【0014】
その上、最近では、経口摂取支援の質の向上及び要介護高齢者の日常生活動作(Activities of Daily Living、ADL)の低下に伴う課題の複雑化、並びに、これらに伴う関わる職種の増加等により、上述したような書類、すなわち、経口移行・経口維持計画書に委ねる経口摂取支援の方法では、多職種が関わることが困難な状況になってきた。このことは、従来の経口摂取支援では、要介護高齢者が最期まで自分の口で食べ物を噛み、味わって食べること、そして自分らしく生活することを直接的及び効果的に支援して実現することはが実際上難しいことを意味する。そのため、多職種間の効果的な連携による歯科と栄養の融合を円滑に実現することができる経口摂取支援が必要であり、汎用性がある具体的方法が求められている。
【0015】
このような介護施設等における要介護高齢者に対する経口摂取支援の状況は、その課題が複雑かつ多種多様であり、専門分野の異なる多職種の専門家の連携が必要あるため、電子カルテ、オーダリングシステム、薬剤システム、受付システム、予約システム、レセプト計算システム等数多くのシステムと部門サーバーが連動してデータの集約を行う病院及び医療機関等の病院情報システム(Hospital Information System、HIS)のようなシステムを構築することが困難であったこととも関係していると推測される(非特許文献2)。
【0016】
そこで、口腔分野における疾患の早期発見、早期治療を目的として、特許文献1では、歯垢の付着量、歯肉の色、歯並び、一日の歯磨き回数、喫煙の有無等のリスク関連因子データを得て、総合的かつ客観的に、口腔疾患に罹患し、口腔疾患が進行する「リスク」を判定することが可能な「リスク推定」処理部と、「リスク」の回避行動を特定して励行させるための「リスク回避措置の提示」処理部とを具備する、電子化されたリスクケアセットが提案されている。しかし、このような電子化システムは、専門知識を有する医師や歯科医師ではない要介護高齢者やその要介護高齢者の施設内の関係者等が、口腔疾患の「リスク」を捉え、総合的かつ客観的な「リスク」を判断し、そのリスクの状況に応じた最適なリスク回避措置を提供することを目的とするものであり、要介護高齢者の歯と栄養の融合を図った経口摂取支援を、施設内外の多職種者が連携して実施できることを意図したものではない。
【0017】
また、特許文献2には、ネットワークを介して1ないし複数の入力端末に接続され、食支援情報を管理するための食支援サーバー装置が提案されている。これは、複数の評価項目について患者の摂食状況をチェックした結果を記入するためのミールラウンドシート及び患者の摂食状況について実施される多職種会議の情報を記入するためのカンファレンスシートを含む複数のシートを上記1ないし複数の入力端末に表示させる表示制御部と、この入力端末からミールラウンドシートを介して入力されるカンファレンス情報を管理すると共にデータベースに格納する情報管理部とを備え、この情報管理部が、入力端末に表示するカンファレンスシートにミールラウンド情報を追加できる食支援サーバー装置である。
【0018】
これは、入力端末から食事観察シートを介して入力される食事観察情報を入力端末に表示されるカンファレンスシートに追加することによって、カンファレンス参加者に提供する客観的な資料の作成及びカンファレンスの効率化を図るものであって、施設内外の多職種者が連携することによって、要介護高齢者の歯と栄養の融合を図った経口摂取支援を実施する汎用的かつ具体的システムを提供するものではない。
【0019】
また、上記食支援サーバー装置には、口腔衛生管理部を備えていないという大きな問題がある。一般的に、要介護高齢者の摂食機能障害や誤嚥(喉頭侵入含む)、食欲不振等の原因には、義歯不適合、口腔内の汚染、口腔粘膜の傷等の口腔内の問題、すなわち、口腔衛生管理も極めて深く関与しており、口腔衛生管理機能は、経口摂取支援に不可欠であると考えられている。例えば、微生物を含む少量の唾液の誤嚥によって、誤嚥性肺炎発症する場合や、義歯の調整だけで、食欲不振が改善する場合等がある。
【0020】
特に、要介護高齢者は訴えることに乏しい面があるため、摂食嚥下機能に影響を与える口腔内の状態に関し、改善に結びつく的確なアセスメントを定期的に歯科医師や歯科衛生士に依頼し、口腔内の確認を行い、摂食機能障害や誤嚥、食欲不振等の治療に結び付ける必要がある。しかし、このようなミールラウンド及びカンファレンスを中心にした経口移行・経口維持計画の作成業務に係る経口摂取支援だけでは、要介護高齢者や施設関係者等の口腔衛生管理に対する問題意識が不足しており、歯科医師と連携した口腔衛生管理が十分に機能することは難しいと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0021】
【特許文献1】特許第3752966号公報
【特許文献2】特開2018-85055号公報
【非特許文献】
【0022】
【非特許文献1】枝広あや子編集,他職種経口摂取支援チームマニュアル「経口維持加算に係る要介護高齢者の経口摂取支援にむけて」(平成29年度版、Ver.1.2),2018年3月31日
【非特許文献2】明治国際医療大学,「医療に利用されるシステム」,[online],[2021年1月2日検索],インターネット,<http://www.meiji-u.ac.jp/md-medinfo/lecture/medical_informatics_system>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明は、背景技術に記述した問題点を鑑み、要介護高齢者が最期まで自分の口で食べ物を噛み、味わって食べること、そして自分らしく生活することを実現するため、多職種間の効果的な連携による歯科と栄養の融合を図り、経口移行・経口維持計画書の作成、並びに、経口摂取移行及び経口摂取維持を高い水準で円滑に行え、満足した経口摂取支援及びそれを補完・促進する口腔衛生支援を要介護高齢者の関係者全員で実施可能な汎用性がある経口摂取支援システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明者は、経口摂取支援に関係する多職種に亘る構成員が、いつでもどこでも連携可能に、要介護高齢者の口腔衛生の管理機能を備えた経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの動作環境を備えているサーバーと、要介護高齢者の経口摂取支援に関係する構成員の端末とのコンピュータネットワークが形成されることにより、各構成員の職能が十分に発揮された歯科と栄養の融合が図られ、要介護高齢者の有効な経口移行・経口維持計画を作成できるばかりか、要介護高齢者の経口摂取の定期的かつ継続的支援を頻繁に実施可能であって、それらを補完し、促進する口腔衛生も管理可能である経口摂取支援システムが構築され得ることを見出し、本発明の完成に至った。
【0025】
すなわち、本発明の経口摂取支援システムは、要介護高齢者の経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの動作環境を備えているサーバーと、要介護高齢者の経口摂取支援に関係する構成員の経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの動作環境を備えている端末とを接続してコンピュータネットワークが構築されている経口摂取支援システムであって、経口摂取支援に係る構成員が連携して要介護高齢者の経口移行・経口維持計画を作成できる機能及び手段と、要介護高齢者の経口摂取を管理して支援できる機能及び手段と、要介護高齢者の口腔衛生を管理して支援できる機能及び手段とを少なくとも備えていることを特徴とする経口摂取支援システムである。
【0026】
要介護高齢者が最期まで自分の口で食べ物を噛み、味わって食べること、そして自分らしく生活することを実現するため、身体及び歯の状態、口腔衛生状況、口腔機能、並びに、摂食状況等をアセスメントし、治療することができ、歯科と栄養の融合による経口摂取移行及び経口摂取維持の効果的かつ継続的に実施することは、歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、管理栄養士、介護支援専門員、介護福祉士、施設管理者等の多職種の専門家の厳しい労働環境、経口摂取支援に求められる高度な要求、要介護高齢者のADLの低下に伴う課題の複雑化、及び、これらに伴う関わる職種の増加という観点から極めて困難なことである。従って、歯科と栄養の融合による経口摂取移行及び経口摂取維持の効果的かつ継続的な実施を実現するためには、コンピュータネットワークを最大限に活用した経口摂取支援システムが不可欠である。
【0027】
また、要介護高齢者の摂食機能障害や誤嚥、食欲不振等の原因には、義歯不適合、口腔内の汚染、口腔粘膜の傷等の口腔内の問題、すなわち、口腔衛生管理が極めて深く関与しているため、口腔衛生管理機能が経口摂取支援システムに含まれている必要がある。
【0028】
更に、要介護高齢者にとって重要な役割を担う介護士、介護支援専門員、介護福祉士等の勤務形態の多様化に伴い、いつでも、どこでも、そして、誰もが経口摂取支援システムを利用できる環境になければならないため、経口摂取支援システムの環境を構築するコンピュータネットワークに制約がないことが好ましい。
【0029】
これらを考慮し、本発明の経口摂取支援システムは、コンピュータネットワークが、経口支援に係る構成員の使用する端末は経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの動作環境を備えている第一の携帯型端末及び/又は据置型端末であって、経口摂取支援システムの中心となるサーバーと第一の携帯型端末とが接続されるワイド・エリア・ネットワーク(Wide Area Network、WAN)を形成していると共に、そのサーバーと、要介護高齢者の居所、並びに、歯科医院及び/又は病院に形成される第一の携帯型端末及び/又は据置型端末をスター型に接続するローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network、LAN)とがスター型に接続されるWANを形成していることが好ましい。
【0030】
そして、本発明の経口摂取支援システムは、レセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムと連携されている訪問歯科診療支援システムとを連携させることが、経口摂取支援と口腔衛生管理との相互関係強化、歯科医院と介護施設との情報共有化、特に、忙しく時間のない歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、管理栄養士、介護支援専門員、介護福祉士、及び、施設管理者等の多職種の専門家間の情報共有化という観点から極めて好ましい。特に、この訪問歯科診療支援システムは、
経口摂取支援アプリケーションソフト及び訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアの双方の動作環境を備えている第一の携帯端末とは異なる第二の携帯型端末と、カメラと、情報蓄積部と、情報出力部とが少なくとも接続されていることが好ましい。この各種情報が紐づけられる接続によって、上記多職種の専門家間の連携強化を実現することが可能となる。ただし、本発明の経口摂取支援システムは、訪問歯科診療支援システムと接続されていない環境においても、要介護高齢者の経口摂取支援及び口腔衛生支援が十分に機能するので、それらを実施する多職種の専門家グループに単独で導入することもできる。すなわち、経口摂取支援システムと訪問歯科診療支援システムとの連携の適否は、経口摂取支援及び口腔衛生支援の目的や費用対効果等に基づいて選択することが好ましい。
【0031】
このような情報共有化は、情報を広く迅速に共有するための手段として発達してきた一般的なコンピュータネットワーク同様の特徴を備えている必要があるが、要介護高齢者の重要な個人情報であり、改竄されない記録内容の正確性及び厳格性が求められる上、記録の履歴の明確性等も必要であるため、経口摂取支援システムの内容に従ってアクセス権を制限する必要がある。そのため、本発明の経口摂取支援システムは、
上記経口摂取支援に係る多職種の専門家である構成員に応じて実行可能な範囲及び内容を制御できる機能及び手段を備えていることを特徴としている。ただし、構成員に応じた実行可能な範囲及び内容は、その役割及び業務内容によって、構成員に告知及び聴聞されて了解されている必要がある。その方法としては、特に制限されないが、一般的なユーザー名(Identification、ID)とパスワードを個人又はグループに設ける方法やアドレス元のプライベートIP(Internet Protocol address)アドレスを制限する等の方法を適用することができる。
【0032】
このようなコンピュータネットワークにおいて、本発明の経口摂取支援システムに適用されるアプリケーションソフトウェアは、要介護高齢者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施状況、食事の観察状況、多職種会議の概要、経口摂取の計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、経口摂取支援に関連する画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、口腔衛生情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段とを備えていることが、歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、管理栄養士、介護支援専門員、介護福祉士、及び、施設管理者等の多職種の専門家の負担を低減すると共に連携が強化され、経口移行・経口維持計画の立案及び実行が定期的かつ継続的に行え、歯科と栄養の融合による経口摂取を支援する上で好ましい。
【0033】
本発明の経口摂取支援システムが、上記アプリケーションソフトウェアが適用される経口摂取支援システムに、レセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムと連携されている訪問歯科診療支援システムが連携されている場合には、上記アプリケーションソフトウェアは、更に、口腔衛生情報を電子カルテシステム及び訪問歯科診療支援システムに送り込むことができる機能及び手段を備えており、上記経口摂取支援システムが、訪問歯科診療支援システムの訪問診療支援アプリケーションソフトを動作可能であって、訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアが、訪問診療実施内容を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問先案内情報入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問計画情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問診療実施内容に関連する文書を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報に基づく全身疾患及び薬剤に関連する歯科診療留意事項を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者に説明する補助資料を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者の画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報を、電子カルテシステムから取り込むことができる機能及び手段と、訪問診療実施内容を、電子カルテシステムに送り込むことができる機能及び手段とを備え、経口摂取支援アプリケーションソフトの要介護高齢者の情報と訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアの訪問先案内情報とが紐づけられており、経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画の情報を共有し、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力することができる機能及び手段を備えていることを特徴としている。
【0034】
そして、本発明の経口摂取支援システムは、訪問歯科診療支援システムとの連携の有無に関わらず、上記経口摂取支援アプリケーションソフトが、本発明の経口摂取支援システムを構成する一つの経口摂取支援データベースを管理しており、経口摂取支援に関係する構成員が使用する端末に表示される経口摂取支援ホーム画面に、要介護高齢者の管理情報画面及び/又は経口移行・経口維持計画画面に展開するための、要介護高齢者の経口摂取支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段と、要介護高齢者の管理情報画面及び/又は口腔衛生画面へ展開するための、要介護高齢者の口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開できる機能及び手段とを少なくとも備えている第一の経口摂取支援ホーム画面が表示されることを特徴としている。以下、本発明の経口摂取支援システムに係る技術は、特別な断わりのない限り、訪問歯科診療支援システムとの連携の有無に関わるものではない。
【0035】
従って、第一の経口摂取支援ホーム画面から展開された支援対象者の一覧画面において、要介護高齢者の経口摂取支援対象者と口腔衛生支援対象者のリストを確認することができ、全ての要介護高齢者が必要としている支援が、経口摂取及び/又は口腔衛生であるのかを一瞥して見極めることができるという長所がある。
【0036】
このように、第一の経口摂取支援ホーム画面から展開された、経口摂取支援対象者及び口腔衛生支援対象者の一覧画面から、直接、支援対象者の経口移行・経口維持計画画面又は口腔衛生画面に展開することもできるが、支援対象者の管理情報画面に展開することもできので、経口移行・経口維持計画及び口腔衛生管理を行う上で有益な支援対象者の各種健康管理情報を予め把握することができる。そのため、この管理情報画面には、支援対象者の経口移行・経口維持計画画面又は口腔衛生画面に展開できる機能及び手段を備えている。特に、経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段には、経口移行・経口維持計画を構成する各項目、すなわち、摂食・嚥下機能検査の実施状況、食事の観察状況、多職種会議の概要、及び、経口摂取の計画に展開できる機能及び手段を備えていることが迅速な操作上更に好ましい。
【0037】
また、経口摂取支援ホーム画面は、上記第一の経口摂取支援ホーム画面に限定されることはなく、経口摂取支援に関係する構成員が使用する端末に表示される経口摂取支援ホーム画面に、上記経口摂取支援アプリケーションソフトが管理する経口摂取支援データベースの要介護高齢者から選択される経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段と、経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段と、経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できる機能及び手段とを少なくとも表示する第二の経口摂取支援ホーム画面とすることも可能である。この場合、経口摂取支援対象者の入力だけで、経口摂取支援及び/又は口腔衛生支援に導入されるホーム画面が表示されるため、迅速な処理ができるという長所がある。
【0038】
更に、この経口摂取支援対象者の経口摂取支援に関係する構成員の端末に表示される経口摂取支援ホーム画面には、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段、経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できる機能及び手段、並びに、経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できる機能及び手段と共に、更に、経口移行・経口維持計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施に展開できる機能及び手段、経口移行・経口維持計画を構成する食事の観察に展開できる機能及び手段、経口移行・経口維持計画を構成する多職種会議に展開できる機能及び手段、経口移行・経口維持計画を構成する経口摂取の計画に展開できる機能及び手段、並びに、経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開できる機能及び手段を備えている第三の経口摂取支援ホーム画面とすることがより好ましい。このように、ホーム画面に数多くの画面に展開可能なタグを配備することによって、経口摂取支援ホーム画面から、経口移行・経口維持計画を構成する各項目を一瞥でき、各項目に展開可能な経口移行・経口維持計画画面に展開できる上、経口移行・経口維持計画を構成する各項目の画面及び口腔衛生画面に直接移動できると共に、経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報を短絡的に認識することができる。
【0039】
以上、本発明に適用され得る経口摂取支援ホーム画面を説明したが、いずれのホーム画面から展開された経口移行・経口維持計画画面及び口腔衛生画面も、以下に説明する機能及び手段を有し、経口摂取支援システムのアプリケーションソフトの基に動作して、歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、管理栄養士、介護支援専門員、介護福祉士、及び、施設管理者等の多職種の専門家の負担を低減すると共に連携が強化され、経口移行・経口維持計画の立案及び実行が定期的かつ継続的に行え、歯科と栄養の融合による経口摂取及び口腔衛生の管理及び支援をすることができる。
【0040】
まず、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面には、経口移行・経口維持計画を構成する、摂食・嚥下機能検査の実施状況画面に展開できる機能及び手段と、食事の観察状況画面に展開できる機能及び手段と、多職種会議の概要画面に展開できる機能及び手段と、経口摂取の計画画面に展開できる機能及び手段とが備えられ、摂食・嚥下機能検査の実施状況画面と、食事の観察状況画面と、多職種会議の概要画面と、経口摂取の計画画面のいずれの画面おいても、経口移行・経口維持計画書を作成するために少なくとも必要な内容が入力できる機能及び手段と、入力された内容を更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段とを有し、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画書を作成、蓄積、及び、出力できるようにそれぞれの画面が紐づけされていることが、経口摂取支援システムを操作するための好ましい。
【0041】
特に、経口摂取支援システムの口腔衛生情報が、訪問歯科診療支援システム及び電子カルテシステムに取り込まれることが、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、及び、歯科技工士が、訪問歯科診療によって蓄積された口腔衛生状態との照合等を行うことができる上、レセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムと連携されている訪問歯科診療支援システム側からのアクセスも可能となり、より的確及び迅速な経口摂取支援を行うことが可能となる。そのため、既に説明したように、経口摂取支援システムとレセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムとの連携が施されていることが好ましい。
【0042】
そのための具体的手段としては、経口摂取支援システムの口腔衛生画面に、口腔衛生支援対象者の口腔衛生診断記録一覧が表示される機能及び手段と、口腔衛生支援対象者の新規口腔衛生診断記録入力画面に展開できる機能及び手段と、口腔衛生支援対象者の画像情報及び音情報画面に展開できる機能及び手段とが少なくとも備えられていることが好ましい。特に、口腔衛生支援対象者が、経口摂取支援システムと訪問歯科診療システムとの間で紐づけられており、訪問歯科診療システム側から新規口腔衛生診断記録入力画面に展開できるように、経口摂取支援システムとレセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムとが連携されていることが、より広い観点から適切で効果的な口腔支援を行う上で好ましい。
【0043】
そして、上記新規口腔衛生診断記録入力画面に、新規口腔衛生診断記録を入力できる機能及び手段と、新規口腔衛生診断記録を更新及び蓄積して管理できる機能及び手段と、新規口腔衛生診断記録を含めた必要な口腔衛生診断記録又はその一覧を出力できる画面に展開できる機能及び手段とが少なくとも備えられていれば、経口摂取支援システムにおいても、訪問歯科診療システムにおいても新規口腔衛生診断記録及び全ての口腔衛生診断記録を入力、管理、出力ができ、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、及び、歯科技工士が、口腔衛生を介した経口摂取支援に深く関与することが可能となる。
【0044】
そのため、既に説明したように、レセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムと連携されている訪問歯科診療支援システムは、訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェア及び経口摂取支援アプリケーションソフトの双方の動作環境を備えている第二の携帯型端末と、カメラと、情報蓄積部と、情報出力部とが少なくとも接続されていることが好ましく、経口摂取支援システムが、訪問歯科診療支援システムの訪問診療支援アプリケーションソフトを動作可能である必要がある。
【0045】
また、この訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアは、一つの訪問歯科診療支援データベースを管理しており、訪問診療実施内容を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問先案内情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問計画情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問診療実施内容に関連する文書を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報に基づく全身疾患及び薬剤に関連する歯科診療留意事項を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者に説明する補助資料を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者の画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報が、電子カルテシステムから取り込むことができる機能及び手段と、訪問診療実施内容が、電子カルテシステムに取り送り込むことができる機能及び手段とを備え、経口摂取支援アプリケーションソフトの施設の情報と訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアの訪問先案内情報とが紐づけられており、経口摂取支援アプリケーションソフトの経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面を閲覧し、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画書を作成、蓄積、及び、出力することができる機能及び手段を備えている必要がある。
【0046】
そして、この訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアを円滑に活用するためには、第二の携帯型端末のホーム画面に、訪問診療実施内容を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問診療ガイド画面に展開できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる歯科診療対象患者情報画面に展開できる機能及び手段と、訪問先案内情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問先案内画面に展開できる機能及び手段と、訪問計画情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問計画画面に展開できる機能及び手段と、訪問診療実施内容に関連する文書を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問診療実施報告画面に展開できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報に基づく全身疾患及び薬剤に関連する歯科診療留意事項を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる歯科診療留意画面に展開できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者に説明する補助資料を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者の画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段とが少なくとも備えられていることが好ましい。
【0047】
このような訪問歯科診療支援システムとしては、例えば、訪問歯科ナビWith You(株式会社メディア製)を挙げることができ、レセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムとしては、例えば、電子カルテシステムWith(株式会社メディア製)やクラウド型電子カルテシステムWithエポック(株式会社メディア製)を挙げることができる。
【発明の効果】
【0048】
本発明の経口摂取支援システムによれば、要介護高齢者が最期まで自分の口で食べ物を噛み、味わって食べること、そして自分らしく生活することを実現するため、歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、管理栄養士、介護支援専門員、介護福祉士、施設管理者等の多職種の専門家が連携して、身体及び歯の状態、口腔衛生状況、口腔機能、並びに、摂食状況等をアセスメントし、治療することができ、歯科と栄養の融合による経口移行及び経口維持計画書の作成、経口摂取移行及び経口摂取維持の効果的な実施、口腔衛生の管理及び支援、並びに、口腔衛生を介した経口摂取支援の補完及び促進が可能となる。
【0049】
特に、口腔衛生管理及び支援機能が経口摂取支援システムに含まれていることにより、要介護高齢者の摂食機能障害や誤嚥、食欲不振等の原因となる、義歯不適合、口腔内の汚染、口腔粘膜の傷等の口腔内の問題を解決することができ、経口摂取支援がより一層効果的となる。
【0050】
また、本発明の経口摂取支援システムによれば、レセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムと連携されている訪問歯科診療支援システムと連携しているため、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、及び、歯科技工士が、負担なく経口摂取支援に深く関与でき、医師、看護師、管理栄養士、介護支援専門員、介護福祉士、及び、施設管理者等の多職種の専門家と連携した経口摂取支援及び口腔衛生支援を円滑に定期的かつ継続的に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】従来の代表的な経口摂取支援の流れの概要を示すフローチャートである。
図2】従来の代表的な経口摂取支援が実施されている介護施設を中心とした環境の概要を示す模式図である。
図3】本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援に関係する構成員が所属するLANと経口摂取支援システム中心であるサーバーとがスター型に接続され、経口摂取支援システムの動作環境が構築されている第一のWANの概要を示す模式図である。
図4】本発明の一実施形態に係る、第一のWANにおけるサーバーと経口摂取支援に関係する構成員の携帯型端末とが更に接続されている第二のWANの概要を示す模式図である。
図5】本発明の一実施形態に係る、第二のWANにおける経口摂取支援システムのサーバーと訪問歯科診療システムを利用できる携帯型端末とが更に接続されている第三のWANの概要を示す模式図である。
図6】本発明の一実施形態に係る、口腔衛生支援対象者及び/又は経口摂取支援のための第一の経口摂取支援ホーム画面(1)を示す模式図である。
図7】本発明の一実施形態に係る、第一の経口摂取支援ホーム画面(1)に表示されている口腔衛生支援対象者一覧画面に展開するタグを実行することにより表示される口腔衛生支援対象者一覧画面の模式図である。
図8】本発明の一実施形態に係る、第一の経口摂取支援ホーム画面(1)に表示されている経口摂取支援対象者一覧画面に展開するタグを実行することにより表示される口腔衛生支援対象者一覧画面の模式図である。
図9】本発明の一実施形態に係る、図7に示す口腔衛生支援対象者一覧又は図8に示す経口摂取支援対象者一覧から選択された口腔衛生支援対象者又は経口摂取支援対象者の管理情報画面の模式図である。
図10】本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援のための第二の経口摂取支援ホーム画面(2)を示す模式図である。
図11】本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援のための第三の経口摂取支援ホーム画面(3)を示す模式図である。
図12】本発明の一実施形態に係る、第三の経口摂取支援ホーム画面(3)に表示されている経口移行・経口維持計画画面に展開するタグを実行することにより表示される経口摂取支援というタイトルの画面の模式図であり、経口移行・経口計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施、食事の観察、多職種会議、及び、経口摂取の計画の各入力ウィンドウに展開するタグが配備されている。
図13】本発明の一実施形態に係る、図12の経口摂取支援画面に配備されている摂食・嚥下機能検査の実施入力ウィンドウに展開するタグを実行して表示される摂食・嚥下機能検査入力ウィンドウの模式図である。
図14】本発明の一実施形態に係る、図12の経口摂取支援画面に配備されている食事の観察入力ウィンドウに展開するタグを実行して表示される食事の観察入力ウィンドウの模式図である。
図15】本発明の一実施形態に係る、図12の経口摂取支援画面に配備されている多職種会議入力ウィンドウに展開するタグを実行して表示される多職種会議入力ウィンドウの模式図である。
図16】本発明の一実施形態に係る、図15の経口維持加算(I)、経口維持加算(II)、及び、食事形態の種類・とろみの程度に関するコメント入力方法を示しており、コメント入力ウィンドウに展開するタグを実行して表示されるコメント入力ウィンドウの模式図である。
図17】本発明の一実施形態に係る、図12の経口摂取支援画面に配備されている経口摂取の計画入力ウィンドウに展開するタグを実行して表示される経口摂取の計画入力ウィンドウの模式図である。
図18】本発明の一実施形態に係る、図17の経口摂取の計画の初回作成日入力ウィンドウ及び作成(変更)日入力ウィンドウに配備されている経口移行・経口維持計画作成状況を示す経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグを実行して表示される経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウの模式図である。
図19】本発明の一実施形態に係る、経口移行・経口維持計画作成状況を示す経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウにおいて、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画作成状況を確認し、経口摂取支援に関係する構成員に経口移行・経口維持計画の作成状況を周知させる入力完了タグの操作方法を示す模式図である。
図20】本発明の一実施形態に係る、経口移行・経口維持計画画面において、摂食・嚥下機能検査の実施、食事の観察、多職種会議、及び、経口摂取の計画の入力結果の表示切替えタグを全て実行し、経口移行・経口維持計画入力結果が表示されている状況を示す模式図である。
図21】本発明の一実施形態に係る、摂食・嚥下機能検査の実施、食事の観察、多職種会議、及び、経口摂取の計画の全てが入力された結果として自動的に作成される経口移行・経口維持計画書である。
図22】本発明の一実施形態に係る、図12の経口摂取支援のための第三の経口摂取支援ホーム画面(3)に配備されている口腔衛生に展開するタグを実行して表示される、口腔衛生履歴参照画面の模式図である。
図23】本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援システムと連携する訪問歯科診療システムの携帯型端末に表示されるホーム画面の模式図である。
図24】本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援システムと訪問歯科診療システムとの連携の概念を説明する図である。
図25】本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援システムと訪問歯科診療システムとの連携によって、訪問歯科診療システムの携帯型端末を用い、経口摂取支援システム内の経口移行・経口維持計画を入力できることを示す模式図である。
図26】本発明の本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援システムと訪問歯科診療システムとの連携によって、訪問歯科診療システムの携帯型端末を用い、経口摂取支援システム内の口腔衛生を入力できることを示す模式図である。
図27】本発明の一実施形態に係る、第一の口腔衛生追加・編集ウィンドウの模式図である。
図28】本発明の一実施形態に係る、第二の口腔衛生追加・編集ウィンドウの模式図である。
図29】本発明の一実施形態に係る、第一の口腔衛生追加・編集ウィンドウの入力結果に基づいた口腔衛生支援対象者に報告する口腔衛生記録文書の一例として、訪問歯科衛生指導説明書を示す訪問歯科衛生指導説明書の模式図である。
図30】本発明の一実施形態に係る、第二の口腔衛生追加・編集ウィンドウの入力結果に基づいた経口摂取支援対象者に報告する口腔衛生記録文書の一例として、歯科衛生指導報告書を示すの模式図である。
図31】本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援システムが、訪問歯科診療システムと連携する電子カルテシステムとの連携によって、経口摂取支援システムの口腔衛生の情報が電子カルテに活用されることを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、本発明の経口摂取支援システムをより分かり易く具体的に説明するため、経口摂取支援システムの一実施形態を代表例として説明する。しかし、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想によってのみ限定されるものである。
【0053】
本発明は、経口摂取支援アプリケーションソフトウェアと、経口摂取支援という一つのデータベースを備え、経口摂取支援アプリケーションソフトウェアによってそのデータベースが管理されると共に、そのアプリケーションソフトウェアの動作環境を備える、ファイルサーバー、データベースサーバー、Webサーバー、メールサーバー、アプリケーションサーバー、DNS(Domain Name System)サーバー、プリントサーバー等の各種機能を提供するサーバーを中心として、そのサーバーと経口摂取支援に係る構成員である歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、管理栄養士、介護支援専門員、介護福祉士、施設管理者等の多職種の専門家が使用する経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの動作環境を備えた端末とを接続して形成されるコンピュータネットワークにおいて利用することができる経口摂取支援システムである。すなわち、本発明の経口摂取支援システムは、サーバーと経口摂取支援に係る構成員が使用する端末とが形成するコンピュータネットワークにおいて、経口摂取支援アプリケーションソフトウェアの動作環境が構築されているシステムである。このような経口摂取支援システムは、各種情報の入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力等の機能を有し、情報の管理及び共有化を図れるだけでなく、メール交換等の通信機能も備えており、上記構成員の広く強い連携を達成することができる。
【0054】
従って、コンピュータネットワークの接続形態であるトポロジーは、特に限定されるものではないが、ここでは、要介護高齢者が最期まで自分の口で食べ物を噛み、味わって食べること、そして自分らしく生活することを実現するため、上記多職種の専門家間の効果的な連携による歯科と栄養の融合を図り、経口移行・経口維持計画書の作成、経口摂取移行及び経口摂取維持、並びに、口腔衛生の管理及び支援を実施でき、効果的な経口摂取支援及び口腔衛生支援を円滑に実施可能な、本発明の経口摂取支援システムに適している、汎用性が高いコンピュータネットワークのトポロジーを例示する。
【0055】
図3は、本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援に関係する構成員が所属するLAN(A111、A121、A131、A141)と経口摂取支援システムの中心であるサーバー(A)とがスター型に接続され、経口摂取支援システムの動作環境が構築されている第一のWAN(A1)の概要を示している。ここでは、第一のWAN(A1)を構成するLANが、介護老人福祉施設A、介護医療院B、病院、及び、歯科医院に形成され、それぞれのハブ及びルーター内蔵モデムの中継装置(A11、A12、A13、A14)を介してサーバー(A)とスター型に接続されている。更に、介護老人福祉施設AのLANは、経口摂取支援に係る構成員が使用する据置型端末(A1111、A1112、A1113、A1114)及び携帯型端末(A1115)が中継装置(A11)を中心にスター型に接続されており、介護医療院B、病院、及び、歯科医院においても同様である。
【0056】
図4は、本発明の一実施形態に係る、第一のWAN(A1)におけるサーバーと経口摂取支援に関係する構成員の携帯型端末とが更に接続されている第二のWAN(B1)の概要を示す模式図である。図3と比較して異なる点は、構成員の使用する携帯型端末がサーバーと直接接続している点にある。例えば、介護老人福祉施設AのLANに接続されている携帯型端末(A1115)と同様の機能を備えた携帯型端末(B15、B16、B17)が、サーバー(B)と無線接続されている。これは、要介護高齢者にとって重要な役割を担う介護士、介護支援専門員、介護福祉士等の勤務形態の多様化に伴い、いつでも、どこでも、そして、誰もが経口摂取支援システムを利用できる環境になければならないことに対応できるため、より好ましい経口摂取支援システムが利用できるコンピュータネットワークである。ただし、この場合、要介護高齢者の情報漏洩に留意する必要があり、ID/パスワードのアクセス制限だけでなく、プライベートIPアドレスの制限も必要となる場合もある。
【0057】
更に、図5は、本発明の一実施形態に係る、第二のWAN(B1)における経口摂取支援システムのサーバーと訪問歯科診療システムを利用できる携帯型端末とが更に接続されている第三のWAN(C1)の概要を示す模式図である。この経口摂取支援システムと訪問歯科診療支援システムとの連携は、本発明の経口摂取支援システムの有効な機能の一つであり、訪問歯科診療を実施している歯科医が経口摂取支援と深く係ることが負担なく容易に可能となる。この機能については後述するが、例えば、訪問歯科診療システムの携帯型端末から経口移行・経口維持計画の入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力が行える。特に、訪問歯科診療の患者と経口摂取支援対象者とは重複している場合も多く、経口摂取支援システムの口腔衛生管理と訪問歯科診療システムに蓄積された患者情報とを相互に利用し、歯科医としての経口摂取支援を強く発揮することが可能となる。ここには図示していないが、更に、訪問歯科診療システムは、レセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムと連携されているので、訪問歯科診療の患者でもある経口摂取支援対象者の場合、経口摂取支援システムの情報が電子カルテに円滑に反映させることが可能となる。
【0058】
それでは次に、このようなコンピュータネットワークに構築された経口摂取支援システムを具体的に利用する場合の実施形態の一例を模式図に示し説明する。ただし、ここで説明されている経口摂取支援システムのアプリケーションソフトウェア、並びに、それに伴う画面、ウィンドウ、及び、タグ等の構成は一例であり、経口摂取支援システムを活用する介護施設、歯科医院、及び、病院等の施設の運営形態及び規模、並びに、経口摂取支援に係る構成員の職種及び人数等によって適宜作成されなければならないし、作成することが可能である。
【0059】
図6は、本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援システムにおける、口腔衛生支援及び経口摂取支援のための第一の経口摂取支援ホーム画面(1)100を示す模式図である。このホーム画面100には、口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開する口腔衛生の管理と表示されたタグ110と経口摂取支援対象者の一覧画面に展開する経口移行・経口維持の管理と表示されたタグ120とが少なくとも備えられている。
【0060】
図6に示すホーム画面(1)100における、口腔衛生の管理と表示されたタグ110の選択、実行によって表示される口腔衛生支援対象者の一覧画面、及び、経口移行・経口維持の管理と表示されたタグ120の選択、実行によって表示される経口摂取支援対象者の一覧画面を、それぞれ、図7及び8に示す。これらの口腔衛生支援対象者の一覧画面及び経口摂取支援対象者の一覧画面には、少なくとも患者を誤ることなく特定できる患者記号が必要であり、この患者記号から、図9に示す、特定された患者の口腔衛生支援対象者又は経口摂取支援対象者の管理情報画面400に展開される。図7及び8では、患者記号の一例として患者番号及び患者氏名を使用しているが、これに限定されるものではない。
【0061】
また、図7及び8に示す口腔衛生支援対象者の一覧画面及び経口摂取支援対象者の一覧画面には、患者を特定する機能以外に、患者の性別や年齢等の基本的な情報、並びに、スクリーニング、管理指導計画、及び、口腔ケア等の情報を表示しておくことが、予め患者の概要を理解する上で好ましい。
【0062】
図7又は8から展開される図9の特定された患者の口腔衛生支援対象者又は経口摂取支援対象者の管理情報画面400には、これまでの各種口腔衛生支援対象者又は経口摂取支援対象者の健康管理情報を表示しておくことが、少なくとも新たな口腔生成支援又は経口摂取支援を行う上で不可欠であり、その内容は、経口摂取支援システムを使用する組織において決定されるべきものである。ここでは、健康管理情報(1)410として一般的な健康状態を、健康管理情報(2)420としてスクリーニング・アセスメントの状況を、健康管理情報(3)430として管理指導計画を採用している例を示している。
【0063】
そして、口腔衛生支援対象者又は経口摂取支援対象者の管理情報画面400には、口腔衛生画面に展開するタグを備えた口腔衛生実施記録が表示された口腔衛生支援対象者ウィンドウ440と、経口移行・経口維持計画画面に展開するタグを備えた経口移行・経口維持計画の構成項目を表示した経口摂取支援ウィンドウ450を備え、これらのウィンドウから、それぞれ、図22に示す口腔衛生画面1500、及び、図12に示す経口摂取支援画面700に展開される。また、迅速な情報把握や情報処理等が必要な場合も想定され、経口摂取支援ウィンドウ450に表示されている経口移行・経口維持計画の各構成項目から、それぞれ、図13~17に示す摂食・嚥下機能検査の実施入力画面900、食事の観察入力画面1000、多職種会議入力画面1100、及び、経口摂取の計画入力画面1200に展開されるようにしておくことがより好ましい。なお、本発明の経口摂取支援システムにおいて、図22に示す口腔衛生画面1500、図12に示す経口摂取支援画面700、図13~17に示す摂食・嚥下機能検査の実施入力画面900、食事の観察入力画面1000、多職種会議入力画面1100、及び、経口摂取の計画入力画面1200は、後述する第二の経口摂取支援ホーム画面(2)500及び第三経口摂取支援ホーム画面(3)600から展開され、第一の経口摂取支援ホーム画面(1)の口腔衛生支援対象者と経口摂取支援対象者とを含む経口摂取支援対象者の画面であるが、口腔衛生支援対象者の口腔衛生画面1500であり、経口摂取支援対象者の経口摂取支援画面700、摂食・嚥下機能検査の実施入力画面900、食事の観察入力画面1000、多職種会議入力画面1100、及び、経口摂取の計画入力画面1200であるので、最初に口腔衛生支援対象者と経口摂取支援対象者とが区別される第一の経口摂取支援ホーム画面(1)100から展開される場合とは、経路が異なるだけで同一の画面である。従って、口腔衛生画面1500及び経口摂取支援画面700に関しては、第三経口摂取支援ホーム画面(3)600を用いて操作する場合において後述する。
【0064】
このような口腔衛生画面1500への展開及び経口摂取支援画面700への展開は、図7及び8に示す口腔衛生支援対象者の一覧画面200及び経口摂取支援対象者の一覧画面300からも直接展開できることが、操作の迅速性、多様性、及び、選択性を高めるという観点からより好ましい。この場合も、経口摂取支援対象者の一覧画面300から、図13~17に示す摂食・嚥下機能検査の実施入力画面900、食事の観察入力画面1000、多職種会議入力画面1100、及び、経口摂取の計画入力画面1200に直接展開できることが、同様の理由でより更に好ましい。
【0065】
図10は、本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援ための第二の経口摂取支援ホーム画面(2)を示す模式図である。このホーム画面500には、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できるタグを備えた表示領域510と、経口摂取支援対象者の口腔衛生画面に展開できるタグを備えた表示領域520と、経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開できるタグを備えた表示領域530が少なくとも配備されている必要がある。ここで、三種の表示領域だけの実施形態を例示しているのは、後述するように、経口移行・経口維持計画画面に展開できるタグを実行して表示される経口移行・経口維持計画画面には、経口移行・経口維持計画を構成する、摂食・嚥下機能検査の実施、食事の観察、多職種会議、及び、経口摂取の計画の各入力ウィンドウに展開するタグを集約して表示すると共に、この画面において経口移行・経口維持計画を一覧表示することを目的としているためである。
【0066】
しかし、図11に示すように、経口摂取支援対象者の第三の経口摂取支援ホーム画面(3)600のような構成としてもよい。この経口摂取支援対象者の経口摂取支援ホーム画面600には、経口移行・経口維持計画画面に展開できるタグを備えた表示領域610と、口腔衛生画面に展開できるタグを備えた表示領域620と、摂食・嚥下機能検査の実施に展開できるタグを備えた表示領域640と、食事の観察に展開できるタグを備えた表示領域650と、多職種会議に展開できるタグを備えた表示領域660と、経口摂取の計画に展開できるタグを備えた表示領域670と、要介護高齢者情報画面に展開できるタグ630と、経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開できるタグ680とが表示され、経口移行・経口維持計画を構成する各項目、並びに、画像情報及び音情報に直接移動することも可能なメリットを有する構成となっている。以下、本実施形態では、第二の経口摂取支援ホーム画面(2)500より好ましい第三の経口摂取支援ホーム画面(3)600に配備されている経口移行・経口維持計画画面に展開できるタグを備えた表示領域610を用い、第二の経口摂取支援ホーム画面(2)500に配備されている経口移行・経口維持計画画面に展開できるタグを備えた表示領域510と全く同様の展開をする構成として説明するが、これに限定されるものではない。
【0067】
図12は、図11に示す経口移行・経口維持計画画面に展開できるタグを備えた表示領域610の経口移行・経口維持計画画面に展開するタグを実行することにより表示される経口摂取支援というタイトルの画面700の模式図であり、経口移行・経口計画を構成する摂食・嚥下機能検査の実施入力ウィンドウに展開するタグ710、食事の観察入力ウィンドウに展開するタグ720、多職種会議入力ウィンドウに展開するタグ730、及び、経口摂取の計画入力ウィンドウに展開するタグ740が配備されており、これらのタグから各入力ウィンドウに移動できる構成としている。なお、後述するように、この経口摂取支援画面700には、摂食・嚥下機能検査の実施入力結果表示画面の切替えタグ810、食事の観察入力結果表示画面の切替えタグ820、多職種会議入力結果表示画面の切替えタグ830、経口摂取の計画入力結果表示画面の切替えタグ840が配備されており、各項目の入力結果を表示及び非表示できると共に、全項目が表示/非表示できる。
【0068】
図13は、本発明の一実施形態に係る、図12の経口摂取支援画面700に配備されている摂食・嚥下機能検査の実施入力ウィンドウに展開するタグ710を実行して表示される摂食・嚥下機能検査入力ウィンドウ900の模式図である。摂食・嚥下機能検査の実施入力項目ウィンドウ910として、作成者入力ウィンドウ911、経口摂取の状態入力ウィンドウ912、算定加算入力ウィンドウ913、摂取・嚥下機能検査の実施入力ウィンドウ914、検査実施日入力ウィンドウ915、検査結果や観察等を通して把握した課題の所在入力ウィンドウ916が設けられ、経口移行・経口維持計画書を作成するために必要な内容が含まれるように構成されている。また、今回の嚥下機能検査の実施の各項目を入力する上で、前回までの摂食・嚥下機能検査の実施状況の表示タグ920及びそのタグの実行により前回までの摂食・嚥下機能検査の実施状況が表示される表示領域930を設けることが好ましい。なお、摂取・嚥下機能検査の実施状況入力内容の保存タグ940や摂食・嚥下機能検査の実施状況入力ウィンドウの終了タグ950が設けられているが、図示していない経口摂取支援対象者の患者情報、画像情報及び音情報等も適宜設けることが好ましい。
【0069】
図14は、本発明の一実施形態に係る、図12の経口摂取支援画面700に配備されている食事の観察入力ウィンドウに展開するタグ720を実行して表示される食事の観察入力ウィンドウ1000の模式図である。図13同様、経口移行・経口維持計画書を作成するために必要な内容が含まれるように、食事の観察入力項目ウィンドウ1010として、 食事の観察実施日入力ウィンドウ1011、作成者入力ウィンドウ1012、食事の観察参加者入力ウィンドウ1013、及び、食事の観察入力ウィンドウ1014が設けられている。更に、前回までの食事の観察状況の表示タグ1020及びそのタグの実行により前回までの食事の観察状況が表示される表示領域1030、食事の観察入力内容の保存タグ1040、食事の観察入力ウィンドウの終了タグ1050が設けられているのは図13と同様であり、その他のタグを適宜設けてもよい。なお、食事の観察入力ウィンドウ1014の項目は、厚生労働省の様式に準拠しているが、必ずしもこの項目に限定されるものではない。経口摂取支援の遂行や経口摂取支援対象者の状態等に応じた、より好ましい項目に変更してもよく、複数の食事の観察入力ウィンドウを用意し切替え可能に構成してもよい。
【0070】
図15は、本発明の一実施形態に係る、図12の経口摂取支援画面700に配備されている多職種会議入力ウィンドウに展開するタグ730を実行して表示される多職種会議入力ウィンドウ1100の模式図である。図13同様、経口移行・経口維持計画書を作成するために必要な内容が含まれるように、多職種会議入力項目ウィンドウ1110として、多職種会議実施日入力ウィンドウ1111、作成者入力ウィンドウ1112、多職種会議参加者入力ウィンドウ1113、経口による継続的な食事の摂取のための支援の観点入力ウィンドウ1114、経口維持加算(I)入力ウィンドウ1115、経口維持加算(II)入力ウィンドウ1116、及び、食事形態の種類・とろみの程度入力ウィンドウ1117が設けられ、前回までの多職種会議の表示タグ1120、前回までの多職種会議の表示領域1130、多職種会議入力内容の保存タグ1140、多職種会議ウィンドウの終了タグ1150が備えられている。
【0071】
しかし、多職種会議入力ウィンドウ1100においては、コメント入力ウィンドウに展開するタグ1118を設け、コメントの入力の省力化を図っているところに特徴がある。そのタグ1118を実行して表示されるウィンドウ11181を図16に示す。図から明らかなように、図15の経口維持加算(I)、経口維持加算(II)、及び、食事形態の種類・とろみの程度に関するコメントは、コメント表示画面11182に予め用意されたコメントを選択するだけで入力が完了する方法を採用し、入力の省力化を図っている。コメントの文例も、コントページネーション11183に数多く蓄積されており、迷うことなく入力することができる。このコメントの入力方法は、多職種会議入力ウィンドウ1100を代表例として説明したが、その他のウィンドウでも全く同様の方法を採用することが、入力時間を短縮できて好ましい。
【0072】
図17は、本発明の一実施形態に係る、図12の経口摂取支援画面700に配備されている経口摂取の計画入力ウィンドウに展開するタグ740を実行して表示される経口摂取の計画入力ウィンドウ1200の模式図である。図13同様、経口移行・経口維持計画書を作成するために必要な内容が含まれるように、経口摂取の計画入力ウィンドウ1200には、経口摂取の計画入力項目ウィンドウ1210、経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグを備える経口摂取の計画初回作成日入力ウィンドウ1211、経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグを備える経口摂取の計画作成(変更)日入力ウィンドウ1212、経口摂取の計画初回作成者入力ウィンドウ1213、経口摂取の計画作成(変更)者入力ウィンドウ1214、入所(院)者又は家族の意向入力ウィンドウ1215、解決すべき課題や目標、目標期間入力ウィンドウ1216、経口移行加算入力ウィンドウ1217、経口維持(I)加算入力ウィンドウ1218、及び、経口維持(II)加算入力ウィンドウ1219が設けられ、前回までの経口摂取の計画の表示タグ1220、前回までの経口摂取の計画の表示領域1230、経口摂取の計画入力内容の保存タグ1240、経口摂取の計画ウィンドウの終了タグ1250が備えられている。ここでも、入所(院)者又は家族の意向入力ウィンドウ1215、解決すべき課題や目標、目標期間入力ウィンドウ1216、経口移行加算入力ウィンドウ1217、経口維持(I)加算入力ウィンドウ1218、及び、経口維持(II)加算入力ウィンドウ1219においては、コメントの入力が求められており、省略しているが、多職種会議入力ウィンドウ1100で説明したように、コメント入力ウィンドウに展開するタグを設け、コメント表示画面に予め用意されたコメントを選択するだけで入力が完了する方法を採用することが好ましい。
【0073】
経口摂取の計画入力ウィンドウ1200で特徴的なことは、経口摂取支援に係る構成員が経口移行・経口維持計画の作成状況を確認できるように、例えば、経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグを備える経口摂取の計画初回作成日入力ウィンドウ1211内のタグ12111、経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグを備える経口摂取の計画作成(変更)日入力ウィンドウ1212内のタグ12121、及び、経口摂取支援対象者全員の経口移行・経口維持計画入力完了確認タグ1260が構成されていることにある。ここでは、経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグ12111及び経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグ12121を実行すると、図18に示すように、経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウ1300が表示され、経口摂取支援対象者検索タグ1310又は経口摂取支援対象者ページネーション1320を用いて、経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者全員の経口移行・経口維持計画の作成状況が、経口移行・経口維持計画の作成状況チェック欄1330で確認することができるように構成されている。この構成により、歯科医院で経口移行・経口維持計画の作成が完了しているかどうか、また、歯科医院で作成された経口移行・経口維持計画が施設で作成を完了したかどうかを確認できる。図19に示すように、歯科医院で作成が完了している場合、経口移行・経口維持計画の入力を担当している歯科医が経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画入力完了確認タグ1260を実行することによって、経口移行・経口維持計画の作成状況チェック欄1330の枠で囲まれた歯科医院欄の「レ」点で歯科医院における作成の完了を確認できる。そして、この完了結果に基づき、施設が経口移行・経口維持計画の入力を完了すれば、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画入力完了確認タグ1260を実行することによって、経口移行・経口維持計画が完成したことを経口移行・経口維持計画の作成状況チェック欄1330に表示される「レ」点で確認できる。このようにして歯科医院欄と施設欄双方に「レ」点が入力されると、作成欄に「済」が表示されて経口移行・経口維持計画の作成が完了したことを確認できる。このように、本発明の経口摂取支援システムにより、経口移行・経口維持計画の進捗管理を歯科医院及び施設双方で行うことができるように設定することが可能となると共に、経口移行・経口維持計画の作成状況が経口摂取支援に関係する構成員に周知され、定期的かつ継続的な経口摂取支援の延滞が解消される役割を果たすことができる。
【0074】
以上、摂食・嚥下機能検査の実施入力ウィンドウ900、食事の観察入力ウィンドウ1000、多職種会議入力ウィンドウ1100、及び、経口摂取の計画入力ウィンドウ1200において、それぞれの入力項目ウィンドウ910、1010、1110、1210の入力が完了すると、図20に示すように、経口摂取支援画面700において、摂食・嚥下機能検査の実施、食事の観察、多職種会議、及び、経口摂取の計画の入力結果の表示切替えタグ810、820、830、840を全て実行すると、経口移行・経口維持計画入力結果が経口移行・経口維持計画入力結果表示画面800に表示され、入力内容の全体を確認できるように構成することができる。この機能によって、経口摂取支援に係る構成員が、入力内容の確認や点検等を行うことができ、修正の必要があれば、作成者に修正案を提言することもできる。
【0075】
最終的には、図21に示す厚生労働省の様式に準拠した経口移行・経口維持計画書が自動的に完成され、図20の経口摂取支援画面700の経口移行・経口維持計画書印刷タグ750を実行することによって印刷され、経口摂取支援対象者及びその家族にその印刷物が提出されると共にその内容が説明される。
【0076】
次いで、本発明の経口摂取支援システムの大きな特徴である口腔衛生管理に関する運用の一実施形態について説明するが、まず、経口摂取支援システムに口腔衛生管理機能を導入した目的を再度説明する。口腔衛生管理は、従来の経口移行・経口維持計画の項目にはなく、経口摂取支援においてもあまり重要視されていなかったが、要介護高齢者の摂食機能障害や誤嚥(喉頭侵入含む)、食欲不振等の原因には、義歯不適合、口腔内の汚染、口腔粘膜の傷等の口腔内の問題、すなわち、口腔衛生管理も極めて深く関与しているため、経口摂取支援に不可欠であると考えられるようになってきた。例えば、微生物を含む少量の唾液の誤嚥によって、誤嚥性肺炎発症する場合がある。逆に、義歯の調整だけで、食欲不振が改善する場合がある。従って、摂食嚥下機能に影響を与える口腔内の状態に関し、改善に結びつく的確なアセスメントを定期的に歯科医師や歯科衛生士に依頼し、口腔内の確認を行い、摂食機能障害や誤嚥、食欲不振等の治療に結び付ける必要がある。しかし、このようなミールラウンド及びカンファレンスを中心にした経口移行・経口維持計画だけでは、要介護高齢者や施設関係者等の口腔衛生管理に対する問題意識が不足しており、歯科医師と連携した口腔衛生管理が十分に機能することは難しい状況にあった。そこで、本発明の経口摂取支援システムは、このような問題を解決するために、口腔衛生管理機能を導入したのである。
【0077】
図22は、本発明の一実施形態に係る、図11及び12の経口摂取支援のための第三の経口摂取支援ホーム画面(3)600に配備されている口腔衛生に展開するタグを備えた表示領域620のタグを実行して表示される経口摂取支援対象者の口腔衛生履歴参照画面1500の模式図である。この画面には、これまでに実施された経口摂取支援対象者の口腔衛生履歴1510が表示されると共に、口腔衛生追加・編集ウィンドウに展開するタグ1520、経口摂取支援対象者の口腔状態の記録に展開するタグ1530、及び、経口摂取支援対象者の口腔写真に展開するタグ1540が配備されていることが好ましい構成であるが、これに限定されるものではない。
【0078】
この口腔衛生管理で重要なことは、経口摂取支援システムが、訪問歯科診療システムと連携していることであるため、訪問歯科診療システムについて説明する。
【0079】
訪問歯科診療システムは、訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェア及び経口摂取支援アプリケーションソフトの双方の動作環境を備えている経口摂取支援システムで利用する第一の携帯型端末とは異なる第二の携帯型端末と、カメラと、情報蓄積部と、情報出力部とが少なくとも接続されていることが好ましい。そして、この訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアが、訪問診療実施内容を閲覧、入力、蓄積、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問先案内情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問計画情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問診療実施内容に関連する文書を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報に基づく全身疾患及び薬剤に関連する歯科診療留意事項を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者に説明する補助資料を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者の画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報が、電子カルテシステムから取り込むことができる機能及び手段と、訪問診療実施内容が、電子カルテシステムに送り込むことができる機能及び手段とを備え、経口摂取支援アプリケーションソフトの施設の情報と訪問歯科診療支援アプリケーションソフトウェアの訪問先案内情報とが紐づけられており、経口摂取支援アプリケーションソフトの経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面を閲覧し、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力することができる機能及び手段を有し、経口移行・経口維持計画書を作成、蓄積、及び、出力することができる機能及び手段を備えていることが好ましい。
【0080】
そして、より具体的には、経口摂取支援システムの第一の携帯型端末とは異なる第二の携帯型端末のホーム画面に、訪問診療実施内容を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問診療ガイド画面に展開できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる歯科診療対象患者情報画面に展開できる機能及び手段と、訪問先案内情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問先案内画面に展開できる機能及び手段と、訪問計画情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問計画画面に展開できる機能及び手段と、訪問診療実施内容に関連する文書を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる訪問診療実施報告画面に展開できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者情報に基づく全身疾患及び薬剤に関連する歯科診療留意事項を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる歯科診療留意画面に展開できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者に説明する補助資料を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、訪問歯科診療対象患者の画像情報及び音情報を入力、更新、蓄積、閲覧、及び、出力して管理できる機能及び手段と、経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画画面に展開できる機能及び手段とが備えられ、表示されていることが好ましい。
【0081】
例えば、第二の携帯型端末のホーム画面2000は、図23に示すように、訪問歯科診療訪問先画面に展開するタグ2100、訪問歯科診療訪問計画画面に展開するタグ2200、訪問歯科診療プラットフォームに展開するタグ2300、訪問歯科診療文書画面に展開するタグ2400、患者情報に展開するタグ2500が表示されており、それぞれのタグを実行することにより、上述した機能及び手段を実行できるようになっていることが望ましい。このような訪問歯科診療システムとして適用可能な既存のシステムとしては、訪問歯科ナビWith You(株式会社メディア製)を挙げることができる。
【0082】
図24は、本発明の一実施形態に係る、経口摂取支援システムと訪問歯科診療システムとの連携の概念を説明する図である。これは、経口摂取支援システムと訪問歯科診療システムとの連携が、訪問歯科診療システムの患者とその患者の所属する施設や場所が蓄積された訪問先情報とその患者と重複する経口摂取支援対象者とが紐づけられることによって達成され、例えば、歯科医院内の介護老人福祉施設Aの経口摂取支援システム及び訪問歯科診療システムに管理されている患者情報、経口摂取支援に関する情報、及び、口腔衛生管理に関する情報が、介護老人福祉施設A内のそれらと相互に共有化され、有効に活用することが可能になることを意味している。
【0083】
具体的には、図25に示すように、経口摂取支援システムと訪問歯科診療システムとの連携によって、歯科医師が、訪問歯科診療システムの携帯型端末を用い、経口摂取支援システム内の経口移行・経口維持計画を入力することができるようになる。歯科医師は、訪問歯科診療システムのホーム画面2000に表示されている訪問歯科診療訪問先画面に展開するタグ2100を実行することによって表示される訪問歯科診療訪問先画面2110から、例えば、特別養護老人ホームを選択すると、経口摂取支援システムの経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウ1300に移動し、図18に示す経口摂取の計画に移動することができるだけでなく、図25に示すように、経口摂取支援画面700に移動することができ、いつでも、どこでも、訪問歯科診療システムの第二の携帯型端末を用いた経口移行・経口維持計画の作成が可能となる。
【0084】
また、このような経口摂取支援システムと訪問歯科診療システムとの連携によって、図26に示すように、歯科医師は、訪問歯科診療システムのホーム画面2000に表示されている訪問歯科診療訪問計画画面に展開するタグ2200を実行することによって表示される訪問歯科診療訪問計画画面2210に表示される口腔衛生のタグから、図22に示す経口摂取支援対象者の口腔衛生履歴参照画面1500に移動することが可能になる。そして、この口腔衛生履歴参照画面1500の口腔衛生追加・編集ウィンドウに展開するタグ1520を実行すると、図27に示すように、口腔衛生追加・編集ウィンドウ(1)1600が表示され、その画面の口腔衛生入力ウィンドウ(1)1610において、口腔の状態ウィンドウ1611、口腔清掃ウィンドウ1612、義歯清掃ウィンドウ1613、注意事項ウィンドウ1614、及び、口腔機能向上ウィンドウ1615の口腔衛生管理項目が入力され、口腔衛生管理が行われる。また、図22及び26に示す口腔衛生履歴参照画面1500の経口摂取支援対象者の口腔状態の記録に展開するタグ1530及び経口摂取支援対象者の口腔写真に展開するタグ1540を実行すれば訪問歯科診療システムに蓄積された情報を閲覧して、口腔衛生管理に活用することが可能となる。このように、特に、経口摂取支援システムの口腔衛生管理において、訪問歯科診療システムで蓄積された情報が積極的に活用でき、歯科医師の経口摂取支援への関与が極めて有効に行われることになり、経口摂取支援に大きな影響を及ぼすことができる。
【0085】
この口腔衛生入力ウィンドウ(1)1610の項目は、図27に示す項目に限定されるものではなく、食事の観察の項目同様、例えば、図28に示す口腔衛生追加・編集ウィンドウ(2)1700に表示されている口腔衛生入力ウィンドウ(2)1710の口腔清掃処置・指導内容ウィンドウ1711、体位ウィンドウ1712、嚥下トレーニングウィンドウ1713、摂食トレーニングウィンドウ1714、その他トレーニングウィンドウ1715、メモウィンドウ1716に示されている口腔衛生管理項目の入力であってもよい。
【0086】
このようにして、口腔衛生入力ウィンドウ(1)1610又は(2)1710で入力された新たな結果は、要介護高齢者の患者である経口摂取支援対象者の内、口腔衛生支援対象者に対し、居所での訪問歯科診療による口腔衛生支援においても、歯科医院への通院による口腔衛生支援においても、口腔衛生支援対象者及びその家族に文書として報告される。その文書の形式及び内容については、患者の状況に応じて適切に記録されている必要があるが、効率的な業務のために定型の文書を準備しておくことが好ましい。しかし、感謝の状況に応じた適切な記録を重視し、形式及び内容を用意に変形可能にすることが好ましい。図29及び30に代表的な口腔衛生の記録文書を示す。
【0087】
図29は、口腔衛生支援対象者の居所での訪問歯科診療の結果を、訪問歯科衛生指導説明書1800とした口腔衛生支援のための記録文書の一例であり、訪問歯科診療支援システムから出力されることを想定しているが、出力システムが限定されるものではない。また、図30には、歯科医院への通院に歯科診療の結果を、前回までの入力結果と共に記録された口腔衛生記録文書1900とした口腔衛生支援のための記録文書の一例であり、経口摂取支援システムから出力されることを想定しているが、出力システムが限定されるものではない。図29の訪問歯科衛生指導説明書1800は、図27に示された口腔衛生入力ウィンドウ(1)1610の口腔衛生管理項目を採用したものであり、図30の口腔衛生記録文書1900は、図28に示された口腔衛生入力ウィンドウ(2)1710の口腔衛生管理項目を採用したものである。なお、口腔衛生記録文書1900の印刷画面は、経口摂取支援対象者の口腔衛生履歴参照画面1500の図示されていないタグから展開されるが、省略した。また、図27及び28に配備されている、前回取込タグ1620、1720、口腔衛生履歴(1)1630、口腔衛生履歴(2)1730、保存タグ1640、保存・更新タグ1740、編集中止タグ1750、削除タグ1750、終了タグ1650、1770についても、既に説明されている内容と同様であるため省略した。
【0088】
以上、経口摂取支援システムにおける、経口移行・経口維持計画の作成が中心となる経口摂取支援、及び、経口摂取支援を補完すると共に、口腔衛生管理による経口移行・経口摂取を促進する口腔衛生支援の具体的操作の一例を、図11に示す経口摂取支援対象者の第三の経口摂取支援ホーム画面(3)600を用いて説明したが、図6に示す第一の経口摂取支援ホーム画面(1)100及び図10に示す経口摂取支援対象者の第二の経口摂取支援ホーム画面(2)500を用いても、経路は異なるが、図12に示す経口摂取支援及び図26に示す口腔衛生支援以降については共通した操作内容の実施例とした。
【0089】
最後に、経口摂取支援システムと、訪問歯科診療システムと、訪問歯科診療システムに連携されているレセプトコンピュータシステム機能及び手段を備える電子カルテシステムとの関係を図31に示す。電子カルテシステムは一般的に利用されているシステムであり、訪問歯科診療システムとは既に連携されている。具体的には、訪問歯科ナビWith You(株式会社メディア製)は、電子カルテシステムWith(株式会社メディア製)やクラウド型電子カルテシステムWithエポック(株式会社メディア製)と連携されている。従って、図31から明らかなように、図23に示す訪問歯科診療システムの第二の携帯型端末のホーム画面2000に表示されている訪問歯科診療プラットフォームに展開するタグ2300を実行することによって表示される訪問歯科診療プラットフォームウィンドウ2310に表示されている訪問歯科衛生指導料、及び、同じく図23に示す訪問歯科診療システムの第二の携帯型端末のホーム画面2000に表示されている患者情報に展開するタグ2500を実行することによって表示される患者の状態の記録ウィンドウ2510のSOAP記録は、電子カルテ画面3000に反映されている。そして、本発明の経口摂取支援システムが訪問歯科診療システムと連携されることによって、図31に示されているように、経口摂取支援対象者の口腔衛生履歴参照画面1500の口腔衛生管理項目が電子カルテに反映されることが可能になった。このように、経口摂取支援システムが、電子カルテシステムと連携されている訪問歯科診療システムと連携することによって、電子カルテがより充実したものとすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明は、要介護高齢者が最期まで自分の口で食べ物を噛み、味わって食べること、そして自分らしく生活することを実現するため、歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、管理栄養士、介護支援専門員、介護福祉士、施設管理者等の多職種の専門家が連携して、身体及び歯の状態、口腔衛生状況、口腔機能、並びに、摂食状況等をアセスメントし、治療することができ、歯科と栄養の融合による経口移行及び経口維持計画書の作成、経口摂取移行及び経口摂取維持の効果的な実施、並びに、口腔衛生管理による経口摂取支援の補完及び促進が可能な経口摂取支援システムに関するものであるが、多種多様な職種の専門家が連携して課題を解決するシステムの構築に関する基本的な概念を提供するものであって、医療関係だけでなく、幅広い産業分野に応用できるものである。
【符号の説明】
【0091】
1 介護老人福祉施設A
2 介護医療院B
3 病院
4 歯科医院
A 経口摂取支援システム(1)の実行基盤であるサーバー(1)
A1 経口摂取支援システム(1)を利用可能に構築されている第一のWAN(ワイド・エリア・ネットワーク、Wide Area Network)
A11 経口摂取支援システム(1)を介護老人福祉設Aにおいて利用可能とする中継装置(ハブ及びルーター内蔵モデム)
A111 経口摂取支援システム(1)を利用できる介護老人福祉設Aに構築されているLAN(ローカル・エリア・ネットワーク、Local Area Network)
A1111 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(1)
A1112 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(2)
A1113 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(3)
A1114 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(4)
A1115 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の携帯型端末(1)
A12 経口摂取支援システム(1)を介護医療院Bにおいて利用可能とする中継装置
A121 経口摂取支援システム(1)を利用できる介護医療院Bに構築されているLAN
A1211 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(1)
A1212 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(2)
A1213 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(3)
A1214 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(4)
A1215 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の携帯型端末(1)
A13 経口摂取支援システム(1)を病院において利用可能とする中継装置
A131 経口摂取支援システム(1)を利用できる病院に構築されているLAN
A1311 経口摂取支援に関係し病院に所属する構成員の据置型端末(1)
A1312 経口摂取支援に関係し病院に所属する構成員の据置型端末(2)
A1313 経口摂取支援に関係し病院に所属する構成員の携帯型端末(1)
A14 経口摂取支援システム(1)を病院において利用可能とする中継装置
A141 経口摂取支援システム(1)を利用できる歯科医院に構築されているLAN
A1411 経口摂取支援に関係し歯科医院に所属する構成員の据置型端末(1)
A1412 経口摂取支援に関係し歯科医院に所属する構成員の据置型端末(2)
A1413 経口摂取支援に関係し歯科医院に所属する構成員の携帯型端末(1)
B 経口摂取支援システム(2)の実行基盤であるサーバー(2)
B1 経口摂取支援システム(2)を利用可能に構築されている第二のWAN
B11 経口摂取支援システム(2)を介護老人福祉設Aにおいて利用可能とする中継装置(ハブ及びルーター内蔵モデム)
B111 経口摂取支援システム(2)を利用できる介護老人福祉設Aに構築されているLAN
B1111 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(1)
B1112 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(2)
B1113 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(3)
B1114 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(4)
B1115 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の携帯型端末(1)
B12 経口摂取支援システム(2)を介護医療院Bにおいて利用可能とする中継装置
B121 経口摂取支援システム(2)を利用できる介護医療院Bに構築されているLAN
B1211 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(1)
B1212 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(2)
B1213 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(3)
B1214 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(4)
B1215 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の携帯型端末(1)
B13 経口摂取支援システム(2)を病院において利用可能とする中継装置
B131 経口摂取支援システム(2)を利用できる病院に構築されているLAN
B1311 経口摂取支援に関係し病院に所属する構成員の据置型端末(1)
B1312 経口摂取支援に関係し病院に所属する構成員の据置型端末(2)
B1313 経口摂取支援に関係し病院に所属する構成員の携帯型端末(1)
B14 経口摂取支援システム(2)を病院において利用可能とする中継装置
B141 経口摂取支援システム(2)を利用できる歯科医院に構築されているLAN
B1411 経口摂取支援に関係し歯科医院に所属する構成員の据置型端末(1)
B1412 経口摂取支援に関係し歯科医院に所属する構成員の据置型端末(2)
B1413 経口摂取支援に関係し歯科医院に所属する構成員の携帯型端末(1)
B15 経口摂取支援に関係し上記各施設に所属しない構成員の携帯端末(1)
B16 経口摂取支援に関係し上記各施設に所属しない構成員の携帯端末(2)
B17 経口摂取支援に関係し上記各施設に所属しない構成員の携帯端末(3)
C 経口摂取支援システム(3)の実行基盤であるサーバー(2)
C1 経口摂取支援システム(3)を利用可能に構築されている第三のWAN
C11 経口摂取支援システム(3)を介護老人福祉設Aにおいて利用可能とする中継装置(ハブ及びルーター内蔵モデム)
C111 経口摂取支援システム(3)を利用できる介護老人福祉設Aに構築されているLAN
C1111 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(1)
C1112 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(2)
C1113 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(3)
C1114 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の据置型端末(4)
C1115 経口摂取支援に関係し介護老人福祉設Aに所属する構成員の携帯型端末(1)
C12 経口摂取支援システム(1)を介護医療院Bにおいて利用可能とする中継装置
C121 経口摂取支援システム(3)を利用できる介護医療院Bに構築されているLAN
C1211 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(1)
C1212 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(2)
C1213 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(3)
C1214 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の据置型端末(4)
C1215 経口摂取支援に関係し介護医療院Bに所属する構成員の携帯型端末(1)
C13 経口摂取支援システム(1)を病院において利用可能とする中継装置
C131 経口摂取支援システム(1)を利用できる病院に構築されているLAN
C1311 経口摂取支援に関係し病院に所属する構成員の据置型端末(1)
C1312 経口摂取支援に関係し病院に所属する構成員の据置型端末(2)
C1313 経口摂取支援に関係し病院に所属する構成員の携帯型端末(1)
C14 経口摂取支援システム(3)を病院において利用可能とする中継装置
C141 経口摂取支援システム(3)を利用できる歯科医院に構築されているLAN
C1411 経口摂取支援に関係し歯科医院に所属する構成員の据置型端末(1)
C1412 経口摂取支援に関係し歯科医院に所属する構成員の据置型端末(2)
C1413 経口摂取支援に関係し歯科医院に所属する構成員の携帯型端末(1)
C15 経口摂取支援に関係し上記各施設に所属しない構成員の携帯端末(1)
C16 経口摂取支援に関係し上記各施設に所属しない構成員の携帯端末(2)
C17 経口摂取支援に関係し上記各施設に所属しない構成員の携帯端末(3)
C18 訪問歯科診療支援システムを利用可能な携帯型端末
100 第一の経口摂取支援ホーム画面(1)
110 口腔衛生支援対象者の一覧画面に展開するタグ
120 経口摂取支援対象者の一覧画面に展開するタグ
200 口腔衛生支援対象者の一覧画面
210 口腔衛生支援対象者検索タグ
220 口腔衛生支援対象者ページネーション
300 経口摂取支援対象者の一覧画面
310 経口摂取支援対象者検索タグ
320 経口摂取支援対象者ページネーション
400 口腔衛生支援対象者又は経口摂取支援対象者の管理情報画面
410 口腔衛生支援対象者又は経口摂取支援対象者の健康管理情報(1)
420 口腔衛生支援対象者又は経口摂取支援対象者の健康管理情報(2)
430 口腔衛生支援対象者又は経口摂取支援対象者の健康管理情報(3)
440 口腔衛生画面に展開するタグを備えた口腔衛生支援対象者の口腔衛生支援対象者ウィンドウ
450 経口移行・経口維持計画画面に展開するタグを備えた経口移行・経口維持計画の構成項目を表示した経口摂取支援ウィンドウ
460 口腔衛生支援対象者又は経口摂取支援対象者の各種健康管理情報への展開タグ
461 全身の状態情報
462 口腔の状態情報
463 カルテ情報
464 口腔衛生の管理情報
465 写真情報
470 口腔衛生支援対象者及び又は経口摂取支援対象者の各種健康管理記録画面への展開タグ
500 経口摂取支援対象者の第二の経口摂取支援ホーム画面(2)
510 経口移行・経口維持計画画面に展開するタグを備えた表示領域
520 口腔衛生に展開するタグを備えた表示領域
530 経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開するタグ
600 経口摂取支援対象者の第三の経口摂取支援ホーム画面(3)
610 経口移行・経口維持計画画面に展開するタグを備えた表示領域
620 口腔衛生に展開するタグを備えた表示領域
630 経口摂取支援対象者の要介護高齢者情報画面に展開するタグ
640 摂食・嚥下機能検査の実施画面に展開するタグを備えた表示領域
650 食事の観察画面に展開するタグを備えた表示領域
660 多職種会議画面に展開するタグを備えた表示領域
670 経口摂取の計画画面に展開するタグを備えた表示領域
680 経口摂取支援対象者の画像情報及び音情報に展開するタグ
700 経口摂取支援画面
710 摂食・嚥下機能検査の実施入力ウィンドウに展開するタグ
720 食事の観察入力ウィンドウに展開するタグ
730 多職種会議入力ウィンドウに展開するタグ
740 経口摂取の計画入力ウィンドウに展開するタグ
750 経口移行・経口維持計画書印刷タグ
800 経口移行・経口維持計画入力結果表示画面
810 摂食・嚥下機能検査の実施入力結果表示画面の切替えタグ
820 食事の観察入力結果表示画面の切替えタグ
830 多職種会議入力結果表示画面の切替えタグ
840 経口摂取の計画入力結果表示画面の切替えタグ
900 摂食・嚥下機能検査の実施入力画面
910 摂食・嚥下機能検査の実施入力項目ウィンドウ
911 作成者入力ウィンドウ
912 経口摂取の状態入力ウィンドウ
913 算定加算入力ウィンドウ
914 摂取・嚥下機能検査の実施入力ウィンドウ
915 検査実施日入力ウィンドウ
916 検査結果や観察結果を通して把握した課題の所在入力ウィンドウ
920 前回までの摂食・嚥下機能検査の実施状況の表示タグ
930 前回までの摂食・嚥下機能検査の実施状況の表示領域
940 摂取・嚥下機能検査の実施状況入力内容の保存タグ
950 摂食・嚥下機能検査の実施状況入力ウィンドウの終了タグ
1000 食事の観察入力画面
1010 食事の観察入力項目ウィンドウ
1011 食事の観察実施日入力ウィンドウ
1012 作成者入力ウィンドウ
1013 食事の観察参加者入力ウィンドウ
1014 食事の観察入力ウィンドウ
1020 前回までの食事の観察状況の表示タグ
1030 前回までの食事の観察状況の表示領域
1040 食事の観察入力内容の保存タグ
1050 食事の観察入力ウィンドウの終了タグ
1100 多職種会議入力画面
1110 多職種会議入力項目ウィンドウ
1111 多職種会議実施日入力ウィンドウ
1112 作成者入力ウィンドウ
1113 多職種会議参加者入力ウィンドウ
1114 経口による継続的な食事の摂取のための支援の観点入力ウィンドウ
1115 経口維持加算(I)入力ウィンドウ
1116 経口維持加算(II)入力ウィンドウ
1117 食事形態の種類・とろみの程度入力ウィンドウ
1118 コメント入力ウィンドウに展開するタグ
11181 コメント入力ウィンドウ
11182 コメント表示領域
11183 コメントページネーション
11184 コメント確定ボタン
11185 コメント入力ウィンドウの終了タグ
1120 前回までの多職種会議の表示タグ
1130 前回までの多職種会議の表示領域
1140 多職種会議入力内容の保存タグ
1150 多職種会議ウィンドウの終了タグ
1200 経口摂取の計画入力画面
1210 経口摂取の計画入力項目ウィンドウ
1211 経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグを備える経口摂取の計画初回作成日入力ウィンドウ
12111 経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグ
1212 経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグを備える経口摂取の計画作成(変更)日入力ウィンドウ
12121 経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウに展開するタグ
1213 経口摂取の計画初回作成者入力ウィンドウ
1214 経口摂取の計画作成(変更)者入力ウィンドウ
1215 入所(院)者又は家族の意向入力ウィンドウ
1216 解決すべき課題や目標、目標期間入力ウィンドウ
1217 経口移行加算入力ウィンドウ
1218 経口維持(I)加算入力ウィンドウ
1219 経口維持(II)加算入力ウィンドウ
1220 前回までの経口摂取の計画の表示タグ
1230 前回までの経口摂取の計画の表示領域
1240 経口摂取の計画入力内容の保存タグ
1250 経口摂取の計画ウィンドウの終了タグ
1260 経口摂取支援対象者の経口移行・経口維持計画入力完了確認タグ
1300 経口移行・経口維持計画を作成中の経口摂取支援対象者一覧表ウィンドウ
1310 経口摂取支援対象者検索タグ
1320 経口摂取支援対象者ページネーション
1330 経口移行・経口維持計画の作成状況チェック欄
1400 経口移行・経口維持計画書
1500 経口摂取支援対象者の口腔衛生履歴参照画面
1510 経口摂取支援対象者の口腔衛生履歴
1520 口腔衛生追加・編集ウィンドウに展開するタグ
1530 経口摂取支援対象者の口腔状態の記録に展開するタグ
1540 経口摂取支援対象者の口腔写真に展開するタグ
1600 口腔衛生追加・編集ウィンドウ(1)
1610 口腔衛生入力ウィンドウ(1)
1620 口腔衛生履歴の表示タグ(1)
1630 口腔衛生履歴(1)
1640 口腔衛生入力内容の保存タグ
1650 口腔衛生追加・編集ウィンドウの終了タグ
1700 口腔衛生追加・編集ウィンドウ(2)
1710 口腔衛生入力ウィンドウ(2)
1711 口腔清掃処置・指導内容ウィンドウ
1712 体位ウィンドウ
1713 嚥下トレーニングウィンドウ
1714 摂食トレーニングウィンドウ
1715 その他トレーニングウィンドウ
1716 メモウィンドウ
1720 口腔衛生履歴の表示タグ(2)
1730 口腔衛生履歴(2)
1740 口腔衛生入力内容の保存・更新タグ(2)
1750 口腔衛生追加・編集の中止タグ(2)
1760 口腔衛生追加・編集の削除タグ(2)
1770 口腔衛生追加・編集ウィンドウの終了タグ(2)
1800 訪問歯科衛生指導説明書
1900 口腔衛生記録文書
2000 訪問歯科診療システムのホーム画面
2100 訪問歯科診療訪問先画面に展開するタグ
2110 訪問歯科診療訪問先画面
2200 訪問歯科診療訪問計画画面に展開するタグ
2210 訪問歯科診療訪問計画画面
2300 訪問歯科診療プラットフォームに展開するタグ
2310 訪問歯科診療プラットフォームウィンドウ
2400 訪問歯科診療文書画面に展開するタグ
2500 患者情報に展開するタグ
2510 患者の状態の記録ウィンドウ
2600 歯科診療留意事項に展開するタグ
2700 診療説明補助資料に展開するタグ
2800 経口移行・経口維持計画に展開するタグ
3000 電子カルテ画面


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31