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特開2023-89332推挙装置、推挙方法および推挙プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089332
(43)【公開日】2023-06-28
(54)【発明の名称】推挙装置、推挙方法および推挙プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06N 20/00 20190101AFI20230621BHJP
   G05B 23/02 20060101ALN20230621BHJP
【FI】
G06N20/00 130
G05B23/02 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021198906
(22)【出願日】2021-12-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】島田 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】泉谷 知範
(72)【発明者】
【氏名】木村 大地
(72)【発明者】
【氏名】小山 和輝
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA01
3C223BA01
3C223CC01
3C223DD01
3C223FF12
3C223FF22
3C223FF26
3C223FF35
3C223FF42
3C223GG01
3C223HH02
3C223HH03
(57)【要約】
【課題】プラントや都市空間で発生する時系列データの分布パターンに応じた学習済みのモデルを適用する。
【解決手段】記憶部14が、所定の期間の時系列データを教師データとして用いた学習により生成されたモデルと、該教師データの分布とを対応付けて記憶する。取得部15aが、所定の期間の時系列データを取得する。算出部15bが、取得された時系列データの分布と、教師データの分布とを比較して、類似度を算出する。特定部15dが、算出された類似度が所定の閾値以上である場合に、教師データを用いた学習により生成されたモデルを特定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の期間の時系列データを教師データとして用いた学習により生成されたモデルと、該教師データの分布とを対応付けて記憶する記憶部と、
所定の期間の時系列データを取得する取得部と、
取得された前記時系列データの分布と、前記教師データの分布とを比較して、類似度を算出する算出部と、
算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、前記教師データを用いた学習により生成された前記モデルを特定する特定部と、
を有することを特徴とする推挙装置。
【請求項2】
算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、該類似度が高い順に該教師データの分布に対応する前記モデルを提示する提示部を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の推挙装置。
【請求項3】
算出された前記類似度がいずれも所定の閾値未満である場合に、取得された前記時系列データを教師データとして用いた学習によりモデルを生成する生成部を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の推挙装置。
【請求項4】
推挙装置が実行する推挙方法であって、
前記推挙装置は、所定の期間の時系列データを教師データとして用いた学習により生成されたモデルと、該教師データの分布とを対応付けて記憶する記憶部を有し、
所定の期間の時系列データを取得する取得工程と、
取得された前記時系列データの分布と、前記教師データの分布とを比較して、類似度を算出する算出工程と、
算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、前記教師データを用いた学習により生成された前記モデルを特定する特定工程と、
を含んだことを特徴とする推挙方法。
【請求項5】
所定の期間の時系列データを教師データとして用いた学習により生成されたモデルと、該教師データの分布とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、
所定の期間の時系列データを取得する取得ステップと、
取得された前記時系列データの分布と、前記教師データの分布とを比較して、類似度を算出する算出ステップと、
算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、前記教師データを用いた学習により生成された前記モデルを特定する特定ステップと、
をコンピュータに実行させるための推挙プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、推挙装置、推挙方法および推挙プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プラントをはじめとした都市空間の様々な場所において発生するセンサ等の時系列データの特徴を学習して活用する技術が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-185194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、プラントや都市空間で発生する時系列データは、状況に応じて分布パターンがたびたび変化する。例えば、装置の稼働率や材料の濃度の違い等で、時系列データの分布パターンが変化する場合がある。そうすると、先に時系列データを用いた学習により生成されたモデルを適用できない場合が生じる恐れがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、プラントや都市空間で発生する時系列データの分布パターンに応じた学習済みのモデルを適用することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る推挙装置は、所定の期間の時系列データを教師データとして用いた学習により生成されたモデルと、該教師データの分布とを対応付けて記憶する記憶部と、所定の期間の時系列データを取得する取得部と、取得された前記時系列データの分布と、前記教師データの分布とを比較して、類似度を算出する算出部と、算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、前記教師データを用いた学習により生成された前記モデルを特定する特定部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、プラントや都市空間で発生する時系列データの分布パターンに応じた学習済みのモデルを適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、推挙装置の概略構成を例示する模式図である。
図2図2は、モデルリストのデータ構成を例示する図である。
図3図3は、提示部の処理を説明するための図である。
図4図4は、推挙処理手順を例示するフローチャートである。
図5図5は、推挙プログラムを実行するコンピュータを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
【0010】
[推挙装置の構成]
図1は、推挙装置の概略構成を例示する模式図である。図1に例示するように、推挙装置10は、パソコン等の汎用コンピュータで実現され、入力部11、出力部12、通信制御部13、記憶部14、および制御部15を備える。
【0011】
入力部11は、キーボードやマウス等の入力デバイスを用いて実現され、操作者による入力操作に対応して、制御部15に対して処理開始などの各種指示情報を入力する。出力部12は、液晶ディスプレイなどの表示装置、プリンター等の印刷装置等によって実現される。
【0012】
通信制御部13は、NIC(Network Interface Card)等で実現され、ネットワークを介した外部の装置と制御部15との通信を制御する。例えば、通信制御部13は、後述する推挙処理の処理対象の時系列データを出力するセンサや時系列データを管理する管理装置等と制御部15との通信を制御する。
【0013】
記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部14には、推挙装置10を動作させる処理プログラムや、処理プログラムの実行中に使用されるデータなどが予め記憶され、あるいは処理の都度一時的に記憶される。なお、記憶部14は、通信制御部13を介して制御部15と通信する構成でもよい。
【0014】
本実施形態において、記憶部14には、例えば、後述する推挙処理に用いられるモデルリスト14aが予め記憶されている。モデルリスト14aは、所定の期間の時系列データを教師データとして用いた学習により生成されたモデルと、該教師データの分布とが対応付けられた情報である。
【0015】
ここで、図2は、モデルリストのデータ構成を例示する図である。具体的には、モデルリスト14aは、図2に例示するように、学習済みのモデルと、当該モデルの生成に教師データとして用いられた、過去の所定の時間幅の時系列データの分布とを含む。時系列データの分布とは、例えば、時刻とデータ値との関係を表すグラフを意味する。図2に例示するモデルリスト14aには、例えばモデルAと、モデルAに対応する教師データの分布Aとの組み合わせが含まれている。
【0016】
なお、モデルリスト14aは、モデルと、モデルに対応する教師データそのものとが対応付けられていてもよい。例えば、教師データとして、各時刻のデータ値が記憶されていてもよい。
【0017】
図1の説明に戻る。制御部15は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて実現され、メモリに記憶された処理プログラムを実行する。これにより、制御部15は、図1に例示するように、取得部15a、算出部15b、提示部15c、特定部15dおよび生成部15eとして機能する。なお、これらの機能部は、それぞれあるいは一部が、異なるハードウェアに実装されてもよい。例えば、生成部15eは、他の機能部とは別の装置に実装されてもよい。また、制御部15は、その他の機能部を備えてもよい。
【0018】
取得部15aは、所定の期間の時系列データを取得する。例えば、取得部15aは、後述する推挙処理の対象とする所定の時間幅のセンサ値等の時系列データを、入力部11を介して、あるいは、センサあるいはセンサ値を管理する管理装置等から、通信制御部13を介して取得する。ここで取得部15aが取得する時系列データの期間は、モデルリスト14aの教師データの時間幅と同一またはそれ以上とする。
【0019】
ここで、時系列データの分布のパターンは、装置の稼働率や材料の濃度の違い等で変化する場合がある。
【0020】
算出部15bは、取得された時系列データの分布と、教師データの分布とを比較して、類似度を算出する。具体的には、算出部15bは、まず、取得された時系列データの分布を求める。例えば、算出部15bは、取得された時系列データの時刻とデータ値との関係を表すグラフを生成する。
【0021】
次に、算出部15bは、取得された時系列データの分布と、モデルリスト14aの各モデルに対応する教師データの分布との比較を行って、類似度を算出する。例えば、算出部15bは、同一の時間幅の時系列データの値と教師データの値とをそれぞれ正規化して対比することにより、類似度を算出する。算出部15bは、処理対象の時系列データと複数の各教師データとの分布の類似度を算出する。
【0022】
提示部15cは、算出された類似度が所定の閾値以上である場合に、該類似度が高い順に該教師データの分布に対応するモデルを提示する。例えば、提示部15cは、複数の教師データの分布の類似度が高い順に、対応するモデルを出力部12あるいは通信制御部13を介してユーザ端末等に出力する。これにより、提示部15cは、複数のモデルを適切な順に推挙することが可能となる。
【0023】
ここで、図3は、提示部の処理を説明するための図である。図3には、例えば10%を閾値として、類似度が10%以上のモデルA~Cが、類似度の高い順に提示されている。また、図3に例示するように、提示部15cは、各モデルに対応する教師データの分布を表示出力してもよい。また、図3に示すように、処理対象の取得された時系列データの分布をあわせて提示してもよい。
【0024】
提示部15cは、提示したモデルのうち、操作者による選択の操作入力を受け付けてもよい。この場合には、操作者は、結果を比較しながら、最適なモデルを選択することが可能となる。また、特に教師データおよび時系列データの分布が表示出力されている場合には、操作者が処理対象の時系列データおよび教師データの分布を目視で確認した上で、類似度が最も高い教師データで学習されたモデルを選択することが可能である。
【0025】
図1の説明に戻る。特定部15dは、算出された類似度が所定の閾値以上である場合に、教師データを用いた学習により生成されたモデルを特定する。例えば、特定部15dは、複数の教師データのうち、類似度が最も高い教師データに対応するモデルを特定する。この場合には、特定部15dは、処理対象の時系列データに対して、特定したモデルを自動的に適用することが可能となる。
【0026】
または、特定部15dは、上記した提示部15cにより操作者に提示されたモデルのうち、操作者により選択されたモデルを、処理対象の時系列データに対して適用するモデルとして特定してもよい。
【0027】
なお、上記した算出部15bが算出した類似度がいずれも所定の閾値未満である場合には、推挙装置10は、アラームを発信してもよい。例えば、提示部15cが、操作者に対して、これまでに生成された学習済みのモデルのうち、処理対象の時系列データに適用可能なものがない旨のメッセージを出力する。この場合には、例えば、操作者が以下に説明する生成部15eの処理の実行を指示することが可能となる。
【0028】
あるいは、算出された類似度がいずれも所定の閾値未満である場合に、自動的に、生成部15eが処理を実行してもよい。生成部15eは、取得された時系列データを教師データとして用いた学習によりモデルを生成する。例えば、生成部15eは、取得された時系列データの特徴を抽出して学習することにより、モデルを生成する。
【0029】
また、生成部15eは、生成したモデルを、処理対象の時系列データの分布と対応付けてモデルリスト14aに追加する。これにより、モデルリスト14aが自動的に更新される。
【0030】
[推挙処理手順]
次に、図4を参照して、本実施形態に係る推挙装置10による推挙処理の一例について説明する。図4は、推挙処理手順を例示するフローチャートである。図4のフローチャートは、例えば、推挙処理の開始を指示する入力があったタイミングで開始される。
【0031】
まず、取得部15aが、所定の期間の時系列データを取得する。例えば、取得部15aは、後述する推挙処理の対象とする所定の時間幅のセンサ値等の時系列データを取得する(ステップS1)。
【0032】
次に、算出部15bが、取得された時系列データの分布と、モデルリスト14aの各モデルに対応する教師データの分布との比較を行って、類似度を算出する(ステップS2)。
【0033】
そして、特定部15dが、算出された類似度が所定の閾値以上である場合に、教師データを用いた学習により生成されたモデルを、処理対象の時系列データに対して適用するモデルとして特定する(ステップS3)。
【0034】
例えば、特定部15dは、複数の教師データのうち、類似度が最も高い教師データに対応するモデルを、処理対象の時系列データに対して適用するモデルとして特定する。あるいは、特定部15dは、操作者により選択されたモデルを、処理対象の時系列データに対して適用するモデルとして特定する。これにより、一連の推挙処理が終了する。
【0035】
なお、算出された類似度が所定の閾値以上である場合に、提示部15cが、該類似度が高い順に該教師データの分布に対応するモデルを提示して、操作者によるモデルの選択操作を受け付けてもよい。
【0036】
また、算出された類似度がいずれも所定の閾値未満である場合には、推挙装置10は、アラームを発信してもよい。あるいは、生成部15eが、自動的に、取得された時系列データを教師データとして用いた学習によりモデルを生成し、モデルリスト14aを更新してもよい。
【0037】
[効果]
以上、説明したように、上記実施形態の推挙装置10では、記憶部14が、所定の期間の時系列データを教師データとして用いた学習により生成されたモデルと、該教師データの分布とを対応付けて記憶する。取得部15aが、所定の期間の時系列データを取得する。算出部15bが、取得された時系列データの分布と、教師データの分布とを比較して、類似度を算出する。特定部15dが、算出された類似度が所定の閾値以上である場合に、教師データを用いた学習により生成されたモデルを特定する。
【0038】
これにより、例えば、自動的に最適なモデルを処理対象の時系列データに適用することが可能となる。このように、プラントや都市空間で発生する時系列データの分布パターンに応じた学習済みのモデルを適用することが可能となる。
【0039】
また、提示部15cが、算出された類似度が所定の閾値以上である場合に、該類似度が高い順に該教師データの分布に対応するモデルを提示する。これにより、推挙装置10は、複数のモデルを適切な順に推挙することが可能となる。また、操作者が結果を比較しながら、最適なモデルを選択することが可能となる。
【0040】
また、生成部15eが、算出された類似度がいずれも所定の閾値未満である場合に、取得された時系列データを教師データとして用いた学習によりモデルを生成する。これにより、自動的にモデルリスト14aが更新され、推挙処理の精度を向上させることが可能となる。
【0041】
[システム構成等]
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUやGPUおよび当該CPUやGPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0042】
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0043】
[プログラム]
上記実施形態において説明した推挙装置が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施形態に係る推挙装置10が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
【0044】
図5は、推挙プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
【0045】
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1031に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1041に接続される。ディスクドライブ1041には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1051およびキーボード1052が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1061が接続される。
【0046】
ここで、ハードディスクドライブ1031は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。上記実施形態で説明した各情報は、例えばハードディスクドライブ1031やメモリ1010に記憶される。
【0047】
また、推挙プログラムは、例えば、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュール1093として、ハードディスクドライブ1031に記憶される。具体的には、上記実施形態で説明した推挙装置10が実行する各処理が記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1031に記憶される。
【0048】
また、推挙プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータ1094として、例えば、ハードディスクドライブ1031に記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1031に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
【0049】
なお、推挙プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1031に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1041等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、推挙プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【0050】
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0051】
10 推挙装置
11 入力部
12 出力部
13 通信制御部
14 記憶部
14a モデルリスト
15 制御部
15a 取得部
15b 算出部
15c 提示部
15d 特定部
15e 生成部
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の期間の時系列データを教師データとして用いた学習により生成されたモデルと、該教師データの分布とを対応付けて記憶する記憶部と、
所定の期間の時系列データを取得する取得部と、
取得された前記時系列データの分布と、前記教師データの分布とを比較して、類似度を算出する算出部と、
算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、該類似度が高い順に該教師データの分布に対応する前記モデルを提示する提示部と、
算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、前記教師データを用いた学習により生成された前記モデルを特定する特定部と、
を有することを特徴とする推挙装置。
【請求項2】
算出された前記類似度がいずれも所定の閾値未満である場合に、取得された前記時系列データを教師データとして用いた学習によりモデルを生成する生成部を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の推挙装置。
【請求項3】
推挙装置が実行する推挙方法であって、
前記推挙装置は、所定の期間の時系列データを教師データとして用いた学習により生成されたモデルと、該教師データの分布とを対応付けて記憶する記憶部を有し、
所定の期間の時系列データを取得する取得工程と、
取得された前記時系列データの分布と、前記教師データの分布とを比較して、類似度を算出する算出工程と、
算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、該類似度が高い順に該教師データの分布に対応する前記モデルを提示する提示工程と、
算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、前記教師データを用いた学習により生成された前記モデルを特定する特定工程と、
を含んだことを特徴とする推挙方法。
【請求項4】
所定の期間の時系列データを教師データとして用いた学習により生成されたモデルと、該教師データの分布とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、
所定の期間の時系列データを取得する取得ステップと、
取得された前記時系列データの分布と、前記教師データの分布とを比較して、類似度を算出する算出ステップと、
算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、該類似度が高い順に該教師データの分布に対応する前記モデルを提示する提示ステップと、
算出された前記類似度が所定の閾値以上である場合に、前記教師データを用いた学習により生成された前記モデルを特定する特定ステップと、
をコンピュータに実行させるための推挙プログラム。