(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089373
(43)【公開日】2023-06-28
(54)【発明の名称】排水装置付きの継手および排水ますシステム
(51)【国際特許分類】
E03F 5/10 20060101AFI20230621BHJP
E03F 7/04 20060101ALI20230621BHJP
【FI】
E03F5/10 Z
E03F7/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021203834
(22)【出願日】2021-12-16
(71)【出願人】
【識別番号】000000505
【氏名又は名称】アロン化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124648
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 和夫
(74)【代理人】
【識別番号】100060368
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 迪夫
(74)【代理人】
【識別番号】100154450
【弁理士】
【氏名又は名称】吉岡 亜紀子
(72)【発明者】
【氏名】中村 太一
(72)【発明者】
【氏名】益城 大介
(72)【発明者】
【氏名】岡本 昇
【テーマコード(参考)】
2D063
【Fターム(参考)】
2D063DA07
2D063DA30
(57)【要約】
【課題】流入口と外部排水管の接続位置が異なる場合において、該流入口を簡単に外部排水管の接続位置に合わせて接続できる排水装置付きの継手及びその排水ますシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】切断することにより長さ調節可能な差口形状の上部接続口、流出口及び内部通路とが一体的に形成されたインバート部と、下部接続口、点検口及び点検口に着脱自在に取り付けられた蓋体とを有する枠体部と、そしてインバート部の上部接続口に接続される受口形状の第1の接続口、枠体部の下部接続口に接続される第2の接続口、流入口とが一体的に形成された胴部を有し且つ流入口には排水装置が着脱可能に取り付けられている継手とを備えた継手又は該継手を含む排水システムが提供される。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水ますにおけるインバート部と筒状の枠体部との間に挿入接続される筒状の継手であって、
前記インバート部は、
上向きに開口し、切断することにより長さ調節可能な差口形状の上部接続口と、
横向きに開口した流出口と、および
前記上部接続口と前記流出口とを連結する内部通路とが一体的に形成されて成り、
前記枠体部は、
下向きに開口した下部接続口と、
上向きに開口した点検口と、および
前記点検口に着脱自在に取り付けられた蓋体とを有しており、そして
前記継手は、
前記インバート部の前記上部接続口に接続される受口形状の第1の接続口と、前記枠体部の下部接続口に接続される第2の接続口と、横向きに開口した流入口とが一体的に形成された胴部を有し、且つ前記流入口には排水装置が着脱可能に取り付けられている排水装置付きの継手。
【請求項2】
排水ますにおけるインバート部と筒状の枠体部との間に挿入接続される筒状の継手であって、
前記インバート部は、
上向きに開口した受口形状の上部接続口と、
横向きに開口した流出口と、および
前記上部接続口と前記流出口とを連結する内部通路とが一体的に形成されて成り、
前記枠体部は、
下向きに開口した下部接続口と、
上向きに開口した点検口と、および
前記点検口に着脱自在に取り付けられた蓋体とを有しており、そして
前記継手は、
切断することにより長さ調節可能な差口形状を有し、且つ前記インバート部の前記上部接続口に接続される第1の接続口と、前記枠体部の下部接続口に接続される第2の接続口と、横向きに開口した流入口とが一体的に形成された胴部を有し、且つ前記流入口には排水装置が着脱可能に取り付けられている排水装置付きの継手。
【請求項3】
前記枠体部の前記下部接続口は切断することにより長さ調節可能な差口形状であり、そして前記継手の第2の接続口は受口形状である請求項1または2に記載の排水装置付きの継手。
【請求項4】
前記排水装置は、逆流防止弁、フィルターまたはオリフィスである請求項1から3のいずれか1項に記載の排水装置付きの継手。
【請求項5】
排水ますにおけるインバート部と、筒状の枠体部と、前記インバート部と前記枠体部との間に挿入接続される筒状の継手とを備えた排水システムであって、
前記インバート部は、
上向きに開口し、切断することにより長さ調節可能な差口形状の上部接続口と、
横向きに開口した流出口と、および
前記上部接続口と前記流出口とを連結する内部通路とが一体的に形成されて成り、
前記枠体部は、
下向きに開口した下部接続口と、
上向きに開口した点検口と、および
前記点検口に着脱自在に取り付けられた蓋体とを有しており、そして
前記継手は、
前記インバート部の前記上部接続口に接続される受口形状の第1の接続口と、前記枠体部の下部接続口に接続される第2の接続口と、横向きに開口した流入口とが一体的に形成された胴部を有し、且つ前記流入口には排水装置が着脱可能に取り付けられている排水システム。
【請求項6】
排水ますにおけるインバート部と、筒状の枠体部と、前記インバート部と前記枠体部との間に挿入接続される筒状の継手とを備えた排水システムであって、
前記インバート部は、
上向きに開口した受口形状の上部接続口と、
横向きに開口した流出口と、および
前記上部接続口と前記流出口とを連結する内部通路とが一体的に形成されて成り、
前記枠体部は、
下向きに開口した下部接続口と、
上向きに開口した点検口と、および
前記点検口に着脱自在に取り付けられた蓋体とを有しており、そして
前記継手は、
切断することにより長さ調節可能な差口形状を有し、且つ前記インバート部の前記上部接続口に接続される第1の接続口と、前記枠体部の下部接続口に接続される第2の接続口と、横向きに開口した流入口とが一体的に形成された胴部を有し、且つ前記流入口には排水装置が着脱可能に取り付けられている排水システム。
【請求項7】
前記枠体部の前記下部接続口は切断することにより長さ調節可能な差口形状であり、そして前記継手の第2の接続口は受口形状である請求項5または6に記載の排水ますシステム。
【請求項8】
前記排水装置は、逆流防止弁、フィルターまたはオリフィスである請求項5から7のいずれか1項に記載の排水ますシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、逆流防止弁等の排水装置付きの継手およびその継手を含む排水ますシステムに関し、特に排水ますのインバート部と蓋の枠体部との間に挿入接続される継手およびその排水ますシステムであって、インバート部と継手の接続部分において、インバート部または継手のいずれか一方の接続口を切断により長さ調節可能な差口とすることにより、排水装置を備えた継手の流入口の位置(特に高さ)を簡単に調節可能にした継手およびその継手を含む排水ますシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に住宅などのトイレ等の排水設備から排出される排水は、急激な排水量の変化を緩和するために、或いはゴミ等の異物の除去や点検する目的で、各排水設備に接続された排水管を経由して宅地内に設置された排水ますに集められ、そして該排水ますに集められた排水は公共ますやマンホールを経由して下水道本管へ流出される。
【0003】
ところが、近年の異常気象などにより、大量の雨水が短時間の間に下水道本管内に流入するケースが頻発しており、大量の雨水が下水道本管内に流入すると、下水道本管の排水能力を超えて溢れ出た排水が排水ます等を通って逆流し、排水管に接続された屋内の排水設備から逆流した排水が噴き出るという問題がある。
【0004】
このため、下水道本管から逆流した排水が排水ます等を通って屋内の排水設備から溢れ出ることを防止するために、例えば特開2006-283547号公報(特許文献1)に記載されているように、排水ますの流入口へ取り付ける逆流防止装置が開発されている。
【0005】
ところが、特許文献1に記載の逆流防止装置は、排水ますのインバート部の流入口へ取り付けることを前提とするものである。このため、インバート部の流入口の位置が、接続される外部排水管の位置(特に高さ)と異なる場合、排水ますの周辺部を広範囲にわたり掘削し、流入口の高さに合わせて外部排水管をレイアウトしなければならないという問題があった。
【0006】
一方、上記のような問題を解決するため、例えば特開平11-269976号公報(特許文献2)に記載されているように、インバート部の上部開口部へ高さ方向に延びた立上り管を接続し、該立上り管の側壁をホールソウ等を用いて窄口することにより、外部排水管の位置(特に高さ)に合わせて流入口を後付けできるようにしたマルチますが開発されている。
【0007】
しかし、特許文献2に記載のマルチますの場合、埋設後、立上り管の側壁を外部排水管の位置に合わせてホールソウ等を用いて窄口し、さらに流入口を後付けするために排水ますの周辺部を広範囲にわたり掘削しなければならず、やはり排水ますの据付工事が大掛かりなものとなるという問題があった。また、逆流防止装置は、流入口をマルチますへ後付けした後に取り付けなければならないので、マルチます内部の極めて狭い空間の中で排水装置の取付け作業を行わなければならないという問題があった。
【0008】
特許文献2に記載のマルチますが抱えているような問題を解決するために、例えば特開平6-229009号公報(特許文献3)には、流出口とインバートを備えた桝本体と、該桝本体の上部受口に接続されるパイプ材と、該パイプ材に接続される下部受口と流入口を備えた継手部材とを有しており、該パイプ材の長さを切断することにより、その上部に接続される継手部材の流入口の高さを外部排水管の高さに合わせられるようにした排水桝が開示されている。
【0009】
しかし、特許文献3に記載の排水桝は、継手部材の流入口の高さ調節を可能にするために切断可能なパイプ材を準備して桝本体に接続しなければならず、手間とコストが掛かるという問題があった。また、特許文献3に記載の排水桝は流入口へ逆流防止装置を取り付けることが予定されていないため、新たに逆流防止装置を取り付けようとすると継手部材の流入口を加工等しなければならないという問題があった。
【0010】
さらに、特許文献3に記載の排水桝では、地面のレベルに合わせて蓋を設けようとすると、パイプ材の長さを切断することにより、その上部に接続される枠体および蓋の高さを地面のレベルに合わせられるようにするために、蓋を支持する枠体と継手部材との間にさらに第2のパイプ材を準備して接続しなければならないという問題があった。特に特許文献3に記載の排水桝は、各部品の組み合わせの自由度を高めるために桝本体の上部接続口および継手部材の上下接続口を受口形状としているため、該受口を切断してしまうと接続、接着に必要な受け高さ(差口とのラップ代)を確保できなくなる。そのため、桝本体、継手部材および枠体とは別個に、切断により長さ調節可能な専用のパイプ材を準備し使用しなければならないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2006-283547号公報
【特許文献2】特開平11-269976号公報
【特許文献3】特開平6-229009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
そこで、本発明は、逆流防止弁等の排水装置付きの継手およびその継手を含む排水ますシステムにおいて、排水装置を備えた流入口と外部排水管との接続位置(特に高さ)が異なる場合においても、該流入口を簡単に外部排水管の接続位置に合わせて接続することができ、且つ組立および据付工事も極めて簡単に行うことができる排水装置付きの継手およびその排水ますシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明者等は、逆流防止弁等の排水装置を備えた流入口を有する排水ますにおいて、該排水ますを構成する部品や各部品の接続方法などについて鋭意検討を重ねた結果、排水ますを、流出口を備えたインバート部と、蓋の枠体部と、流入口へ排水設備を備え且つインバート部と枠体部との間に挿入接続される継手とから構成し、インバート部と継手の接続部分において、インバート部または継手のいずれか一方の接続口を切断により長さ調節可能な差口とすれば上述の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0014】
すなわち、本発明によれば、排水ますにおけるインバート部と筒状の枠体部との間に挿入接続される筒状の継手であるか、またはインバート部と、筒状の枠体部と、インバート部と枠体部との間に挿入接続される筒状の継手とを備えた排水システムであって、インバート部は、上向きに開口し切断することにより長さ調節可能な差口形状の上部接続口と、横向きに開口した流出口と、および上部接続口と流出口とを連結する内部通路とが一体的に形成されて成り、枠体部は、下向きに開口した下部接続口と、上向きに開口した点検口と、および点検口に着脱自在に取り付けられた蓋体とを有しており、そして継手は、インバート部の上部接続口に接続される受口形状の第1の接続口と、枠体部の下部接続口に接続される第2の接続口と、横向きに開口した流入口とが一体的に形成された胴部を有し、且つ流入口には排水装置が着脱可能に取り付けられている排水装置付きの継手または該継手を含む排水システムが提供される。
【0015】
本発明によれば、排水ますのインバート部と蓋の枠体部との間に挿入接続される筒状の継手または該継手を含む排水システムにおいて、継手の第1の接続口を受口形状とし、第1の接続口に接続されるインバート部の上部接続口を差口形状としているので、インバート部の上部接続口の長さを切断調節することにより継手の流入口を簡単に外部排水管の接続位置に合わせて接続することができる。また、継手が挿入接続される排水ますは、大別して、上部接続口および流出口とを連結する内部通路とが一体成形されたインバート部と、蓋体が点検口に着脱自在に取り付けられた枠体部と、そして逆流防止弁などの排水装置が流入口に取り付けられた一体成形の胴部からなる継手との3つ部品のみから構成されるので、排水ますの組立および据付工事も極めて簡単に行うことができるという利益がある。
【0016】
また、本発明は、排水ますにおけるインバート部と筒状の枠体部との間に挿入接続される筒状の継手であるか、またはインバート部と、筒状の枠体部と、インバート部と枠体部との間に挿入接続される筒状の継手とを備えた排水システムであって、インバート部は、上向きに開口した受口形状の上部接続口と、横向きに開口した流出口と、および上部接続口と流出口とを連結する内部通路とが一体的に形成されて成り、枠体部は、下向きに開口した下部接続口と、上向きに開口した点検口と、および点検口に着脱自在に取り付けられた蓋体とを有しており、そして継手は、切断することにより長さ調節可能な差口形状を有し、且つインバート部の上部接続口に接続される第1の接続口と、枠体部の下部接続口に接続される第2の接続口と、横向きに開口した流入口とが一体的に形成された胴部を有し、且つ流入口には排水装置が着脱可能に取り付けられている排水装置付きの継手または該継手を含む排水システムであってもよい。
【0017】
この場合、排水ますのインバート部と蓋の枠体部との間に挿入接続される筒状の継手または該継手を含む排水システムにおいて、継手の第1の接続口を差口形状とし、第1の接続口に接続されるインバート部の上部接続口を受口形状としているので、継手の第1の接続口の長さを切断調節することにより継手の流入口を簡単に外部排水管の接続位置に合わせて接続することができる。また、継手が挿入接続される排水ますは、大別して、上部接続口および流出口とを連結する内部通路とが一体成形されたインバート部と、蓋体が点検口に着脱自在に取り付けられた枠体部と、そして逆流防止弁などの排水装置が流入口に取り付けられた一体成形の胴部からなる継手との3つ部品のみから構成されるので、排水ますの組立および据付工事も極めて簡単に行うことができるという利益がある。
【0018】
本発明の排水装置付きの継手または該継手を含む排水システムにおいて、枠体部の下部接続口は切断することにより長さ調節可能な差口形状とし、そして継手の第2の接続口は受口形状としてもよい。
【0019】
この場合、枠体部に一体成形された下部接続口を差口形状とし、枠体部の下部接続口に接続される継手の第2の接続口を受口形状としているので、枠体部の下部接続口の長さを切断調節することにより枠体部の点検口および蓋体の位置を簡単に地表面に合わせることができる。
【0020】
また、本発明の排水装置付きの継手または該継手を含む排水システムにおいて、排水装置は、逆流防止弁、フィルターまたはオリフィスであることが好ましい。
【0021】
逆流防止弁、フィルターまたはオリフィスの排水装置を排水ますの流入口へ後付けしようとすると、施工現場において流入口の周辺部を広範囲にわたり掘削しなければならず、また、排水ます内部の限られた空間の中で排水装置の取付け作業を行わなければならない。しかし、本発明では、予め排水装置が取り付けられた継手を、施工現場において排水ますのインバート部と蓋の枠体部との間に挿入接続するのみで排水ますの組立および据付工事を完了させることができるので、極めて容易になるという利益がある。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、排水ますにおけるインバート部と筒状の枠体部との間に挿入接続される筒状の継手であるか、またはインバート部と、筒状の枠体部と、インバート部と枠体部との間に挿入接続される筒状の継手とを備えた排水システムであって、インバート部は、上向きに開口し切断することにより長さ調節可能な差口形状の上部接続口と、横向きに開口した流出口と、および上部接続口と流出口とを連結する内部通路とが一体的に形成されて成り、枠体部は、下向きに開口した下部接続口と、上向きに開口した点検口と、および点検口に着脱自在に取り付けられた蓋体とを有しており、そして継手は、インバート部の上部接続口に接続される受口形状の第1の接続口と、枠体部の下部接続口に接続される第2の接続口と、横向きに開口した流入口とが一体的に形成された胴部を有し、且つ流入口には排水装置が着脱可能に取り付けられている排水装置付きの継手または該継手を含む排水システムが提供される。
【0023】
また、本発明は、排水ますにおけるインバート部と筒状の枠体部との間に挿入接続される筒状の継手であるか、またはインバート部と、筒状の枠体部と、インバート部と枠体部との間に挿入接続される筒状の継手とを備えた排水システムであって、インバート部は、上向きに開口した受口形状の上部接続口と、横向きに開口した流出口と、および上部接続口と流出口とを連結する内部通路とが一体的に形成されて成り、枠体部は、下向きに開口した下部接続口と、上向きに開口した点検口と、および点検口に着脱自在に取り付けられた蓋体とを有しており、そして継手は、切断することにより長さ調節可能な差口形状を有し、且つインバート部の上部接続口に接続される第1の接続口と、枠体部の下部接続口に接続される第2の接続口と、横向きに開口した流入口とが一体的に形成された胴部を有し、且つ流入口には排水装置が着脱可能に取り付けられている排水装置付きの継手または該継手を含む排水システムであってもよい。
【0024】
その結果、本発明によれば、継手の第1の接続口を受口形状とし、第1の接続口に接続されるインバート部の上部接続口を差口形状とした場合は、インバート部の上部接続口の長さを切断調節することにより、継手の流入口を簡単に外部排水管の接続位置に合わせて接続することができる。また、継手の第1の接続口を差口形状とし、第1の接続口に接続されるインバート部の上部接続口を受口形状とした場合は、継手の第1の接続口の長さを切断調節することにより、継手の流入口を簡単に外部排水管の接続位置に合わせて接続することができる。
【0025】
また、本発明によれば、継手が挿入接続される排水ますは、大別して、上部接続口および流出口とを連結する内部通路とが一体成形されたインバート部と、蓋体が点検口に着脱自在に取り付けられた枠体部と、そして逆流防止弁などの排水装置が流入口に取り付けられた一体成形の胴部からなる継手との3つ部品のみから構成されるので、排水ますの組立および据付工事も極めて簡単に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1A】本発明の第1の実施形態に係る排水装置付きの継手を示す断面図である。
【
図1B】
図1Aに示される排水装置付きの継手がインバート部と蓋の枠体部との間に挿入接続された排水ますシステムの断面図である。
【
図2A】本発明の第2の実施形態に係る排水装置付きの継手を示す断面図である。
【
図2B】
図2Aに示される排水装置付きの継手がインバート部と蓋の枠体部との間に挿入接続された排水ますシステムの断面図である。
【
図3A】本発明の第3の実施形態に係る排水装置付きの継手を示す断面図である。
【
図3B】
図3Aに示される排水装置付きの継手がインバート部と蓋の枠体部との間に挿入接続された排水ますシステムの断面図である。
【
図4A】本発明の第4の実施形態に係る排水装置付きの継手を示す断面図である。
【
図4B】
図4Aに示される排水装置付きの継手がインバート部と蓋の枠体部との間に挿入接続された排水ますシステムの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の一実施形態に係る排水装置付きの継手、またはインバート部と枠体部と、インバート部と枠体部との間に挿入接続される排水装置付きの継手とを備えた排水システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示される実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。
【実施例0028】
<第1の実施形態>
図1Aには、本発明の第1の実施形態に係る排水装置付きの継手2aを中心軸に沿って切り取った縦断面図が示されており、
図1Bには、
図1Aに示される排水装置付きの継手2aがインバート部4aと蓋の枠体部5aとの間に挿入接続された排水ますシステム1aを中心軸に沿って切り取った縦断面図が示されている。
【0029】
図1Bに示されるように、第1の実施形態の排水ますシステム(排水ます)1aは、大別して、インバート部4aと、蓋体6aが点検口51aに着脱自在に取り付けられた枠体部5aと、インバート部4aと枠体部5aとの間に挿入接続される筒状の継手2aという3つの部品から構成されている。
【0030】
<インバート部>
第1の実施形態の排水ますシステム(排水ます)1aにおいて、インバート部4aは上向きに開口した差口形状の上部接続口40aと、横向きに開口した流出口41aと、および上部接続口40aと流出口41aとを連結する内部通路42aとが一体的に形成されている。すなわち、インバート部4aは外部排水管と接続するための専用の流入口を備えておらず、第1の実施形態の排水ますシステム(排水ます)1aは、後述する継手2aの流入口22aから流入する排水を上部接続口40aを介してインバート部4aの内部通路42aへ受け入れるタイプのいわゆるドロップますを構成する。このため、インバート部4aは、排水が流入する外部排水管の位置とは無関係に、流出口41aに接続される外部排水管の方向およびレベルのみに合わせて設置することが可能となる。
【0031】
上部接続口40aは円形に開口しており、流出口41aも円形に開口している。また、上部接続口40aと流出口41aは、それぞれ中心軸が略90°の角度で交差して配置されるように、滑らかに湾曲した内部通路42aおよびインバート部4aの側壁によって連結されている。
【0032】
インバート部4aは、上部接続口40a、流出口41aおよび内部通路42aを一体成形できるものであれば樹脂製やコンクリート製などであってよいが、成形性、加工性、施工性、耐久性(耐腐食性)および比較的軽量であることなどの観点から塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂が好適に用いられ、特に塩化ビニル樹脂が好ましい。
【0033】
ここで、本願明細書において「差口」とは、受口へ挿入接続できるように所定の長さに亘って外周面の外径が同一となるように形成された円筒形の直管部分を意味する。本実施形態では、差口を切断することにより長さ調節しても受口への挿入部分の長さが残るように、差口は十分な長さを有していることが好ましい。一方、本願明細書において「受口」とは、差口を内側に挿入接続できるように所定の長さに亘って内周面の内径が同一となるように形成された円筒形の直管部分を意味する。本実施形態では、受口の奥まった位置の内周面を受口の内周面よりも縮径することにより段差が設けられている。受口の段差は、差口の先端が当接することによりストッパーとして機能すると共に、差口の内周面と、段差より奥側の受口の内周面との段差を無くするためにも機能する。
【0034】
<枠体部>
第1の実施形態の排水ますシステム(排水ます)1aにおいて、枠体部5aは下向きに開口した下部接続口50aと、上向きに開口した点検口51aとが一体的に形成された短い長さの略円筒形の枠体本体52aを備えている。また、点検口51aには、円盤状の蓋体6aが着脱自在に取り付けられている。
【0035】
第1の実施形態では、下部接続口50aは差口形状を有している。下部接続口50aの差口形状は、下部接続口50aの長さを下方へ延長することにより一体的に形成してもよいし、下部接続口50aの外周に既設の円管55aを外挿したものであってもよいし、一体成形されたものであってもよい。第1の実施形態では、組み立てる蓋体6aの部品点数を減らす観点から、下部接続口50aはその外周に円管55aを外挿することで一体的に形成している。
【0036】
点検口51aの奥まった位置の内周面には、蓋体6aを下方から支持するために内部側へ突出した段部53aが形成されている。また、蓋体6aは、その裏面に過大な圧力が掛かった時、蓋体6aが所定の高さまで浮き上がることにより圧力を外部へ開放すると共に、蓋体6aが点検口51aから離脱するのを防止するためのロック機構60aが設けられている。
【0037】
枠体部5aは、下部接続口50a、点検口51aおよび段部53aを一体成形できるものであれば樹脂製、金属製、コンクリート製またはコンクリートに一部金属が混ざったものであってよいが、成形性、加工性、施工性、耐久性(耐腐食性)および比較的軽量であることなどの観点から塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂が好適に用いられ、特に塩化ビニル樹脂が好ましい。また、蓋体6aも、枠体部5aと同様に樹脂製、鉄製、コンクリート製またはコンクリートに一部金属が混ざったものであってもよいが、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂が好適に用いられ、特に塩化ビニル樹脂が好ましい。
【0038】
<継手>
図1Bに示されるように、第1の実施形態の排水ますシステム(排水ます)1aにおいて、第1の実施形態に係る本発明の排水装置付きの継手2aは、上述したインバート部4aと枠体部5aとの間に挿入接続されるものである。
【0039】
図1Aによく示されるように、継手2aは下向きに円形に開口し、インバート部4aの上部接続口40aに接続される受口形状の第1の接続口20aと、上向きに円形に開口し、枠体部5aの下部接続口50aに接続される第2の接続口21aと、横向きに円形に開口した流入口22aとが一体的に形成された略円筒形の胴部23aを備えている。このため、流入口22aの中心軸は、第1の接続口20aおよび第2の接続口21aの中心軸に対して、別言すれば胴部23aの中心軸に対して略90°の角度で交差するように配置されている。
【0040】
また、第1の実施形態の継手2aは外部排水管と接続するための専用の流出口を備えておらず、継手2aの流入口22aから流入した排水は第1の接続口20aを介してインバート部4aの内部通路42aへ流下され、インバート部4aの流出口41a通して外部排水管へ流出される。このため、継手2aは、排水が流出する外部排水管の位置とは無関係に、流入口22aに接続される外部排水管の方向およびレベルのみに合わせて設置することが可能となる。
【0041】
第1の実施形態では、排水装置3aを流入口22aに着脱可能に取り付けることができる。
図1A,1Bでは、排水装置として逆流防止弁3aが取り付けた態様が示されているが、排水装置3aは、流入口22aからのゴミなどの流入防止を目的としたフィルター(図示せず)や流入口22aからの排水流入量の制御を目的としたオリフィス(図示せず)などであってもよい。
【0042】
第1の実施形態では、流入口22aにベース部材30aを固定し、該ベース部材30aに対して逆流抑止弁本体31aを着脱自在に取り付けており、この取付構成は、上述したフィルターおよびオリフィスにも適用することができる。
【0043】
継手2aは、胴部23aにおいて第1の接続口20a、第2の接続口21aおよび流入口22aを一体成形できるものであれば樹脂製やコンクリート製などであってよいが、成形性、加工性、施工性、耐久性(耐腐食性)および比較的軽量であることなどの観点から塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂が好適に用いられ、特に塩化ビニル樹脂が好ましい。また、排水装置3aは、成形性、加工性、施工性、耐久性(耐腐食性)および比較的軽量であることなどの観点から樹脂製であることが好ましく、中でも塩化ビニル樹脂であることがより好ましい。
【0044】
<排水ますシステム(排水ます)の組立・施工方法>
第1の実施形態の排水装置付きの継手2aおよびその継手2aを含む排水ますシステム(排水ます)1aでは、先ずインバート部4aを、流出口41aが外部排水管の方向およびレベルと一致するように設置し、外部排水管を流出口41aへ接着または溶接により接続する。
【0045】
次に、継手2aの流入口22aが外部排水管の方向およびレベルに合わせて接続できるように、インバート部4aの上部接続口40aを切断することにより上部接続口40aの長さ(高さ)を調節する。なお、予め流入口22aのレベルを合わせるために必要な上部接続口40aの切断代が判っている場合は、インバート部4aを設置する前に上部接続口40aの長さ(高さ)を切断調整してもよい。
【0046】
そして、継手2aの第1の接続口20aを、長さ(高さ)調節されたインバート部4aの上部接続口40aへ外挿すれば、流入口22aは外部排水管のレベルと一致するので、その向きさえ整列させれば外部排水管と容易に接続することができる。継手2aの第1の接続口20aとインバート部4aの上部接続口40aとの接続、および継手2aの流入口22aと外部排水管との接続は接着または溶接により接合すればよい。また、インバート部4aの上部接続口40aは差口形状であるので、切断後においても、継手2aの受口形状の第1の接続口20aとの挿入代(ラップ代)が十分に確保され、十分な接続強度を得ることができる。
【0047】
第1の実施形態の継手2aでは、予め逆流防止弁3aが流入口22aに着脱自在に取り付けられているので、逆流防止弁3aの後付けにより生じる問題を考慮することなく、継手2aを容易にインバート部4aへ取り付けることができる。
【0048】
次に、蓋体6aを地面のレベルに合わせて設置できるように、蓋体6aを支持する枠体部5aの下部接続口50aを切断することにより下部接続口50aの長さ(高さ)を調節する。なお、予め蓋体6aのレベルを合わせるために必要な下部接続口50aの切断代が判っている場合は、枠体部5aを接続する前に下部接続口50aの長さ(高さ)を切断調整してもよい。
【0049】
そして、長さ(高さ)調節された枠体部5aの下部接続口50aを、継手2aの第2の接続口21aへ内挿すれば、枠体部5aの点検口51aの上面、すなわち蓋体6aは地面のレベルと一致するので、容易に継手2aに接続することができる。枠体部5aの下部接続口50aと継手2aの第2の接続口21aとの接続は、接着または溶接により接合すればよい。また、枠体部5aの下部接続口50aは差口形状であるので、切断後においても、継手2aの受口形状の第2の接続口21aとの挿入代(ラップ代)が十分に確保され、十分な接続強度を得ることができる。
【0050】
枠体部5aを継手2aに接合した後、蓋体6aを点検口51aにセットすればよい。蓋体6aは、点検口51aの内部には段部53aが形成されているので、蓋体6aのロック機構60aを解除し蓋体6aを段部53aに載置すれば、容易に点検口51aにセットすることができる。
【0051】
このように、インバート部4aと蓋の枠体部5aとの間に挿入接続される第1の実施形態の継手2aおよびその継手2aを含む排水ますシステム(排水ます)1aでは、継手2aの第1の接続口20aを受口形状とし、第1の接続口20aに接続されるインバート部4aの上部接続口40aを差口形状としているので、インバート部4aの上部接続口40aの長さを切断調節することにより継手2aの流入口22aを簡単に外部排水管の接続位置に合わせて接続することができる。
【0052】
また、第1の実施形態では、継手2aが挿入接続される排水ます1aを、大別してインバート部4aと、蓋体6aが点検口に取り付けられた枠体部5aと、そして排水装置3aが取り付けられた継手2aとの3つ部品から構成しているので、排水ますシステム(排水ます)1aの組立および据付工事も極めて簡単に行うことができる。
【0053】
さらに、第1の実施形態では、枠体部5aに一体成形されている下部接続口50aを差口形状とし、下部接続口50aに接続される継手2aの第2の接続口21aを受口形状としているので、枠体部5aの下部接続口50aの長さを切断調節することにより枠体部5aの点検口51aの上面および蓋体6aのレベルを簡単に地表面に合わせることができる。
【0054】
<第2の実施形態>
図2Aには、本発明の第2の実施形態に係る排水装置付きの継手2bを中心軸に沿って切り取った縦断面図が示されており、
図2Bには、
図2Aに示される排水装置付きの継手2bがインバート部4bと蓋の枠体部5bとの間に挿入接続された排水ますシステム1bを中心軸に沿って切り取った縦断面図が示されている。
【0055】
第2の実施形態の排水装置付きの継手2bおよびその継手2bを含む排水ますシステム(排水ます)1bは、第1の実施形態と略同じ構成を有する変形例である。
【0056】
具体的には、第2の実施形態では、枠体部5bにおいて下部接続口50bの差口形状は円管を外挿せず、下部接続口50bの長さを下方へ延長することにより一体的に形成し、継手2bにおいて上向きに開口し、枠体部5bの下部接続口50bに接続される第2の接続口21bは、胴部23bと外径および内径を同じとした受口、差口兼用の直管形状としている。
【0057】
ただし、継手2bの第2の接続口21bの内周面には、縮径することにより、枠体部5bの下部接続口50bの先端を当接させてストッパーとして機能させるための段差が設けられていない。このため、第2の実施形態では、枠体部5bの下部接続口50bの上部に、下部接続口50bの外周面よりも外側へ拡径された環状のフランジ部54bが設けられており、フランジ部54bが継手2bの第2の接続口21bの先端を当接させることによりストッパーとしての役割を果たす。
【0058】
第2の実施形態の排水装置付きの継手2bおよびその継手2bを含む排水ますシステム(排水ます)1bは、上述した構成以外の構成については全て第1の実施形態の排水装置付きの継手2aおよびその継手2aを含む排水ますシステム(排水ます)1aと同じである。そのため、第2の実施形態のその他の構成、当該構成により奏される効果および排水ますシステム(排水ます)1bの組立・施工方法などについては「第1の実施形態」を参照することとし、ここでの重複した説明は省略する。
【0059】
<第3の実施形態>
図3Aには、本発明の第3の実施形態に係る排水装置付きの継手2cを中心軸に沿って切り取った縦断面図が示されており、
図3Bには、
図3Aに示される排水装置付きの継手2cがインバート部4cと蓋の枠体部5cとの間に挿入接続された排水ますシステム1cを中心軸に沿って切り取った縦断面図が示されている。
【0060】
第3の実施形態の排水装置付きの継手2cおよびその継手2cを含む排水ますシステム(排水ます)1cは、第1の実施形態とは別の構成を有する変形例である。
【0061】
具体的には、第3の実施形態では、インバート部4cにおいて上向きに開口した上部接続口40cを受口形状とし、継手2cにおいて、インバート部4cの上部接続口40cに接続される第1の接続口20cを切断することにより長さ調節可能な差口形状としている。
【0062】
このように、インバート部4cと蓋の枠体部5cとの間に挿入接続される第3の実施形態の継手2cおよびその継手2cを含む排水ますシステム(排水ます)1cでは、継手2cの第1の接続口30cを差口形状とし、第1の接続口20cに接続されるインバート部4cの上部接続口40cを受口形状としているので、継手2cの第1の接続口20cの長さを切断調節することにより継手2cの流入口22cを簡単に外部排水管の接続位置に合わせて接続することができる。
【0063】
第3の実施形態の排水装置付きの継手2cおよびその継手2cを含む排水ますシステム(排水ます)1cは、上述した構成以外の構成については全て第1の実施形態の排水装置付きの継手2aおよびその継手2aを含む排水ますシステム(排水ます)1aと同じである。そのため、第3の実施形態のその他の構成、当該構成により奏される効果および排水ますシステム(排水ます)1cの組立・施工方法などについては「第1の実施形態」を参照することとし、ここでの重複した説明は省略する。
【0064】
<第4の実施形態>
図4Aには、本発明の第4の実施形態に係る排水装置付きの継手2dを中心軸に沿って切り取った縦断面図が示されており、
図4Bには、
図4Aに示される排水装置付きの継手2dがインバート部4dと蓋の枠体部5dとの間に挿入接続された排水ますシステム1dを中心軸に沿って切り取った縦断面図が示されている。
【0065】
第4の実施形態の排水装置付きの継手2dおよびその継手2dを含む排水ますシステム(排水ます)1dは、第3の実施形態と略同じ構成を有する変形例である。
【0066】
具体的には、第4の実施形態では、枠体部5dにおいて下部接続口50dの差口形状は円管を外挿せず、下部接続口50dの長さを下方へ延長することにより一体的に形成し、継手2dにおいて上向きに開口し、枠体部5dの下部接続口50dに接続される第2の接続口21dは、胴部23dと外径および内径を同じとした受口、差口兼用の直管形状としている。
【0067】
ただし、継手2dの第2の接続口21dの内周面には、縮径することにより、枠体部5dの下部接続口50dの先端を当接させてストッパーとして機能させるための段差が設けられていない。このため、第4の実施形態では、枠体部5dの下部接続口50dの上部に、下部接続口50dの外周面よりも外側へ拡径された環状のフランジ部54dが設けられており、フランジ部54dが継手2dの第2の接続口21dの先端を当接させることによりストッパーとしての役割を果たす。
【0068】
第4の実施形態の排水装置付きの継手2dおよびその継手2dを含む排水ますシステム(排水ます)1dは、上述した構成以外の構成については全て第3の実施形態の排水装置付きの継手2cおよびその継手2cを含む排水ますシステム(排水ます)1cと同じである。そのため、第4の実施形態のその他の構成、当該構成により奏される効果および排水ますシステム(排水ます)1dの組立・施工方法などについては「第3の実施形態」を参照することとし、ここでの重複した説明は省略する。