(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008942
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】パーソナル化される物品を保持するための包装
(51)【国際特許分類】
B65D 77/26 20060101AFI20230111BHJP
【FI】
B65D77/26 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022105370
(22)【出願日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】17/364,654
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520278871
【氏名又は名称】クリエイトミー テクノロジーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】マイヤーズ,トーマス シー.ケー.
(72)【発明者】
【氏名】ブリザード,デビッド ウェイン
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA11
3E067AB71
3E067AB78
3E067AB99
3E067AC04
3E067AC06
3E067AC08
3E067BA05C
3E067BA15B
3E067BB01B
3E067BB01C
3E067BC04B
3E067BC06C
3E067BC07C
3E067EB27
3E067EC32
3E067EC36
3E067EE29
3E067FA02
3E067FC01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】パーソナル化される物品を包装に対する所定の位置に保持するための包装を提供する。
【解決手段】底箱部分104は、内部空洞を画定する。底箱部分104は、開口部110を画定してもよい。インサートは、開口部110を通って底箱部分に挿入されてもよい。開口部110は、インサートによって保持された眼鏡102の所定の表面をパーソナル化するためのパーソナル化システムへアクセスすることができる。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナル化される物品を包装に対する所定の位置に保持するための包装であって、
内部空洞を画定する第1の容器と、
インサートに対する所定の位置及び向きに前記物品を保持するように構成されたインサートであって、前記インサートによって保持された前記物品が前記内部空洞内にあるように、前記インサートが前記内部空洞内に位置決めされるインサートとを備え、
前記第1の容器の少なくとも1つが、パーソナル化システムに対する前記第1の容器の位置に基づいて所定の表面をパーソナル化することができるように、前記物品が前記インサートによって保持され前記インサート及び前記物品が前記内部空洞内に配置されている間に、前記物品の前記所定の表面をパーソナル化するために前記パーソナル化システムへアクセスできるように構成された開口部を画定する、包装。
【請求項2】
前記パーソナル化システムが、刺繍システム、ダイレクトツーガーメント(DTG)印刷システム、彫刻システム、レーザエッチング/切断システム、ロボットペンマーキング又はステッカー/デカール貼付システムのうちの1つであり、
前記開口部が、前記パーソナル化システムのパーソナル化ヘッドを受け入れるように構成される、請求項1に記載の包装。
【請求項3】
前記物品が実質的に硬い部分を備え、
前記インサートが、前記物品を前記所定の位置及び向きに保持するために、前記実質的に硬い部分に接触するように構成されている、請求項1に記載の包装。
【請求項4】
前記物品が一つの眼鏡であり、前記物品の前記実質的に硬い部分が前記眼鏡のレンズフレーム又はアームを備え、
前記インサートが、前記眼鏡を前記所定の位置に保持するために、前記眼鏡の前記アームを受け入れるように構成された開口部を画定する、請求項3に記載の包装。
【請求項5】
前記インサートが、弾性材料から成る複数の突起を備え、
前記複数の突起が、前記眼鏡を前記所定の位置に保持するために、前記眼鏡の前記レンズフレームにクランプ力を加えるように構成されている、請求項4に記載の包装。
【請求項6】
前記所定の表面が、前記眼鏡の前記アームの表面である、請求項4に記載の包装。
【請求項7】
前記所定の表面が、前記眼鏡の前記レンズフレームの表面である、請求項4に記載の包装。
【請求項8】
前記インサートが、前記アームが前記レンズフレームから結合解除された分解構成で前記眼鏡を保持するように構成され、
前記インサートが、前記眼鏡の2つのアームを保持するように構成されており、それで前記2つのアームの外側面が実質的に平面である、請求項4に記載の包装。
【請求項9】
前記インサートが、前記内部空洞内で前記インサートと前記第1の容器との間に前記レンズフレームを保持するように構成されている、請求項4に記載の包装。
【請求項10】
前記物品が一足の靴であり、前記物品の前記実質的に硬い部分が、前記一足の靴のそれぞれの靴の靴底を備える、請求項3に記載の包装。
【請求項11】
前記インサートが、前記靴底の底面が同一平面上にあるように、前記一足の靴のそれぞれの靴の前記靴底を保持するように構成された切り欠きを画定し、
前記第1の容器が、前記一足の靴のうちの左の靴の所定の左外側面をパーソナル化するために前記パーソナル化システムへアクセスできるように構成された第1の開口部を画定し、前記一足の靴のうちの右の靴の所定の右外側面をパーソナル化するために前記パーソナル化システムへアクセスできるように構成された第2の開口部を画定する、請求項10に記載の包装。
【請求項12】
前記切り欠きが、前記一足の靴のそれぞれの靴の前記靴底を圧入で保持するように構成されている、請求項11に記載の包装。
【請求項13】
前記第1の容器が、開位置と閉位置との間で移行するように構成された蓋フラップを備え、
前記包装は、前記蓋フラップに結合された第2のインサートを更に含み、
前記蓋フラップを前記開位置から前記閉位置に移行させると、前記一足の靴を前記所定の位置及び向きに維持するために、前記第2のインサートが前記一足の靴のそれぞれの靴の上部開口部内に位置決めされる、請求項11に記載の包装。
【請求項14】
前記第2のインサートが、各靴の上部開口部内に受け入れられるように構成された2つの細長い突起と、前記2つの細長い突起の間にあり、前記2つの細長い突起に結合されたハンドル部分とを備える、請求項13に記載の包装。
【請求項15】
前記インサートが、前記靴底の底面が互いに反対側を向くように、前記一足の靴のそれぞれの靴の側面形状を保持するように構成された切り欠きを画定し、
前記第1の容器は、前記開口部を画定し、前記開口部は、前記一足の靴のうち左の靴の所定の左外側面と、前記一足の靴のうち右の靴の所定の右外側面とをパーソナル化するために、前記パーソナル化システムへアクセスできるように構成されている、請求項10に記載の包装。
【請求項16】
前記物品が電子タブレットであり、前記物品の前記実質的に硬い部分が前記電子タブレットのケーシングを備える、請求項3に記載の包装。
【請求項17】
前記インサートが、折り畳まれた材料の単一のシートから形成され、
前記折り畳まれた材料は、前記電子タブレットを受け入れるように構成された凹部と、前記所定の表面に接触して前記電子タブレットを前記凹部内に保持するように構成されたタブとを画定する、請求項16に記載の包装。
【請求項18】
前記インサートが、第2の物品を保持するように構成され、
前記第2の物品が、前記電子タブレットよりも小さい第2の電子タブレットであり、
前記インサートが、前記電子タブレットを保持するように構成された第1の凹部を画定する第1の側面を備え、
前記インサートが、前記第1の凹部よりも小さく、前記第2の電子タブレットを保持するように構成された第2の凹部を画定する、前記第1の側面の反対側の第2の側面を備える、請求項15に記載の包装。
【請求項19】
前記物品が一本の折り畳まれたズボンであり、
前記インサートは、前記折り畳まれたズボンに少なくとも3つの側面で接触するように構成されている、請求項1に記載の包装。
【請求項20】
前記一本の折り畳まれたズボンが、2つの後ポケットを備え、
前記インサートが、前記2つの後ポケットのうち左ポケットの所定の表面をパーソナル化するために前記パーソナル化システムへアクセスできるように構成された第1の開口部を画定し、前記2つの後ポケットのうち右ポケットの所定の表面をパーソナル化するために前記パーソナル化システムへアクセスできるように構成された第2の開口部を画定する、請求項19に記載の包装。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2021年6月30日に出願された米国非仮出願第17/364、654号の利益及び優先権を主張する。
【0002】
[0002]本技術は、物品の包装の分野に関し、より具体的には、パーソナル化される物品、例えば、衣料品の包装に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]衣類及び付属品のパーソナル化は、刺繍システム、ダイレクトツーガーメント(DTG)印刷システム、彫刻システム、レーザエッチング/切断システム、ロボットペンマーキング及びステッカー/デカール貼付システムを含むがこれらに限定されない様々なパーソナル化システムを介してより普及しつつある。物品のパーソナル化は、現在、パーソナル化システムに対する物品の正確な位置決めや方向付けを必要とする労働集約的な工程である。物品の形状やサイズが異なることから、複数の物品をパーソナル化する場合には、パーソナル化システムにロードされるときに各物品の位置と向きを変える必要がある場合があり、そうでなければ、パーソナル化を所望の表面で実行することができる。
【0004】
[0004]したがって、パーソナル化を所望の表面で正確に実行するために、パーソナル化システムのロードに必要な熟練した労力及び時間を削減又は排除しながら物品をパーソナル化するための手段が必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
[0005]パーソナル化される物品を包装に対する所定の位置に保持するための包装は、内部空洞を画定する第1の容器と、インサートに対する所定の位置及び向きに物品を保持するように設計されたインサートとを含んでもよい。インサートによって保持された物品が内部空洞内にあるように、インサートを内部空洞内に位置決めしてもよい。第1の容器の少なくとも1つは、パーソナル化システムに対する第1の容器の位置に基づいて所定の表面をパーソナル化することができるように、物品がインサートによって保持され、インサート及び物品が内部空洞内に位置決めされる間、物品の所定の表面をパーソナル化するためのパーソナル化システムへアクセスできるように設計された開口部を画定してもよい。
【0006】
[0006]いくつかの実施形態では、パーソナル化システムは、刺繍システム、ダイレクトツーガーメント(DTG)印刷システム、彫刻システム、レーザエッチング/切断システム、ロボットペンマーキング又はステッカー/デカール貼付システムのうちの1つであってもよい。開口部は、パーソナル化システムのパーソナル化ヘッドを受け入れるように設計されてもよい。いくつかの実施形態では、物品は実質的に硬い部分を含み、インサートは物品を所定の位置及び向きに保持するために実質的に硬い部分に接触するように設計される。物品は一つの眼鏡であってもよく、物品の実質的に硬い部分は、眼鏡のレンズフレーム又はアームを含む場合がある。インサートは、眼鏡を所定の位置に保持するために眼鏡のアームを受け入れるように設計された開口部を画定してもよい。いくつかの実施形態では、インサートは、弾性材料から成る複数の突起を含み、複数の突起は、眼鏡を所定の位置に保持するために眼鏡のレンズフレームにクランプ力を加えるように設計されてもよい。いくつかの実施形態では、所定の表面は眼鏡のアームの表面である。いくつかの実施形態では、所定の表面は眼鏡のレンズフレームの表面である。いくつかの実施形態では、インサートは、アームがレンズフレームから結合解除された分解構成で眼鏡を保持するように設計され、また、インサートは、眼鏡の2つのアームの外側面が実質的に平面になるように眼鏡の2つのアームを保持するように設計されてもよい。いくつかの実施形態では、インサートは、内部空洞内でインサートと第1の容器との間にレンズフレームを保持するように設計される。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態では、物品は一足の靴であり、物品の実質的に硬い部分は、一足の靴のそれぞれの靴の靴底を含む。インサートは、靴底の底面が同一平面上にあるように、一足の靴のそれぞれの靴の靴底を保持するように設計された切り欠きを画定してもよい。第1の容器は、一足の靴のうち左の靴の所定の左外側面をパーソナル化するためのパーソナル化システムへアクセスできるように設計された第1の開口部を画定し、一足の靴のうち右の靴の所定の右外側面をパーソナル化するためのパーソナル化システムへアクセスできるように設計された第2の開口部を画定してもよい。切り欠きは、一足の靴のそれぞれの靴の靴底を圧入で保持するように設計されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の容器は、開位置と閉位置との間で移行するように構成された蓋フラップを備える。包装は、蓋フラップに結合された第2のインサートを更に備えてもよい。蓋フラップを開位置から閉位置に移行させると、一足の靴を所定の位置及び向きに維持するために、第2のインサートが一足の靴のそれぞれの靴の上部開口部内に位置決めされてもよい。第2のインサートは、それぞれの靴の上部開口部内に受け入れられるように設計された2つの細長い突起と、2つの細長い突起の間にあって2つの細長い突起に結合されたハンドル部分とを含んでもよい。インサートは、靴底の底面が互いに反対側を向くように、一足の靴のそれぞれの靴の側面形状を保持するように設計された切り欠きを画定してもよく、第1の容器は、開口部を画定してもよく、該開口部は、一足の靴のうち左の靴の所定の左外側面と一足の靴のうち右の靴の所定の右外側面とをパーソナル化するためにパーソナル化システムへアクセスできるように設計されている。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態では、物品は電子タブレットであり、物品の実質的に硬い部分は電子タブレットのケーシングを含む。インサートを、折り畳まれた材料の単一のシートで形成してもよい。折り畳まれた材料は、電子タブレットを受け入れるように設計された凹部と、所定の表面に接触して電子タブレットを該凹部内に保持するように構成されたタブとを画定してもよい。インサートは、第2の物品を保持するように設計されてもよい。第2の物品は電子タブレットよりも小さい第2の電子タブレットであってもよく、インサートは、電子タブレットを保持するように設計された第1の凹部を画定する第1の側面を含んでもよく、インサートは、第1の凹部よりも小さく、第2の電子タブレットを保持するように設計された第2の凹部を画定する第1の側面と反対側の第2の側面を含んでもよい。
【0009】
[0009]いくつかの実施形態では、物品は一本の折り畳まれたズボンであり、インサートは、折り畳まれたズボンに少なくとも3つの側面で接触するように設計されている。一本の折り畳まれたズボンは、2つの後ポケットを含んでもよく、インサートは、2つの後ポケットのうち左ポケットの所定の表面をパーソナル化するためのパーソナル化システムへアクセスできるように設計された第1の開口部を画定してもよく、2つの後ポケットのうち右ポケットの所定の表面をパーソナル化するためのパーソナル化システムへアクセスできるように設計された第2の開口部を画定してもよい。
【0010】
[0010]本開示は、添付図面と併せて以下の詳細な説明によって容易に理解されるであろうが、ここで、同様の参照数字は同様の構造要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図1B】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図1C】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図1D】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図1E】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図1F】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図1G】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図1H】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図2A】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図2B】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図2C】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図2D】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図2E】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図2F】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図2G】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図2H】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される眼鏡を保持するための包装を示す。
【
図3A】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図3B】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図3C】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図3D】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図3E】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図3F】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図4A】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図4B】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図4C】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図4D】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図4E】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一足の靴を保持するための包装を示す。
【
図5A】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一本のズボンを保持するための包装を示す。
【
図5B】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一本のズボンを保持するための包装を示す。
【
図5C】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一本のズボンを保持するための包装を示す。
【
図5D】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一本のズボンを保持するための包装を示す。
【
図6A】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一本のズボンを保持するための包装を示す。
【
図6B】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一本のズボンを保持するための包装を示す。
【
図6C】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一本のズボンを保持するための包装を示す。
【
図6D】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される一本のズボンを保持するための包装を示す。
【
図7A】本技術の実施形態に従ってパーソナル化されるタブレットを保持するための包装を示す。
【
図7B】本技術の実施形態に従ってパーソナル化されるタブレットを保持するための包装を示す。
【
図7C】本技術の実施形態に従ってパーソナル化されるタブレットを保持するための包装を示す。
【
図7D】本技術の実施形態に従ってパーソナル化されるタブレットを保持するための包装を示す。
【
図8A】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される異なるサイズのタブレットを保持するための包装を示す。
【
図8B】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される異なるサイズのタブレットを保持するための包装を示す。
【
図8C】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される異なるサイズのタブレットを保持するための包装を示す。
【
図8D】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される異なるサイズのタブレットを保持するための包装を示す。
【
図8E】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される異なるサイズのタブレットを保持するための包装を示す。
【
図8F】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される異なるサイズのタブレットを保持するための包装を示す。
【
図8G】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される異なるサイズのタブレットを保持するための包装を示す。
【
図8H】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される異なるサイズのタブレットを保持するための包装を示す。
【
図8I】本技術の実施形態に従ってパーソナル化される異なるサイズのタブレットを保持するための包装を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0019]本技術の態様は、一般に、パーソナル化される物品のための包装に関し、より詳細には、パーソナル化システムによって物品の所定の表面が包装の開口部を通してアクセスできるように、包装に対する所定の位置及び向きに物品を確実に保持するための包装に関する。
【0013】
[0020]以下の説明では、様々な包装例について説明する。説明の目的上、実施形態の十分な理解を得るために特定の構成及び詳細について述べる。しかしながら、当業者には、全ての詳細が開示されることなく、特定の実施形態が実施又は実装され得ることが明らかであろう。更に、本明細書に説明の新規な特徴を難解にしないために、周知の特徴を省略又は簡略化する場合がある。
【0014】
[0021]以下の高レベルの概要は、図に示され、かつ以下に提供される対応する説明で提示される新規の革新的技術のいくつかの基本的な理解を提供することを意図している。実施形態の多くは、パーソナル化のために様々なサイズ及び形状の物品を保持するために使用することのできる包装に関する。
【0015】
[0022]本明細書に開示されるような包装、例えば、小売包装の実施形態は、パーソナル化される物品を保持するために使用されてもよい。包装は、物品の保管、輸送、パーソナル化、及び小売のために使用してもよい。包装は、包装内の物品を所定の位置及び向きに保持するための複数の構成要素を含んでもよい。包装の1つ又は複数の構成要素は、包装内の物品の所定の表面をパーソナル化するためのパーソナル化システムへアクセスできる、パーソナル化用開口部とも呼ばれる開口部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、包装は、物品がパーソナル化工程にないとき、パーソナル化用開口部を覆うための構成要素を含んでもよい。パーソナル化用開口部を覆うための構成要素は、ドア、フラップ、蓋、及びスリーブを含んでもよいが、これらに限定されない。パーソナル化用開口部を覆うための構成要素は、物品を保護する、例えば、埃及び水分を含む外部汚染物質から保護することができる。パーソナル化用開口部を覆うための構成要素は、開口部を覆ったときにパーソナル化の前及び/又は後に、物品の所定の表面が見えるように透明であってもよい。物品の保持及び対応する開口部は、包装から取り出すことなく物品をパーソナル化することを可能にする点で有益である。包装から物品を取り出さないことは、パーソナル化の時点で、人件費、時間、及び熟練度を削減又は排除する点で有益である。更に、包装から物品を取り外すことなく物品をパーソナル化することは、同じ包装又はその一部分を保管、輸送、パーソナル化及び小売に使用できるようにする点で有益である。
【0016】
[0023]いくつかの実施形態では、包装は、1人又は複数のユーザが包装内の物品を所定の位置及び向きに配置することを可能にし得る。本明細書で使用される場合、「ユーザ」という用語は、熟練機械オペレータ、未熟練機械オペレータ、小売店店員、及び/又は小売店顧客のうちの1つ又は複数として分類される1人又は複数の人間を指す場合がある。包装の特徴により、物品は、限られた数の位置及び向き、例えば、正確に1つの位置及び向きでのみ位置決め可能であり、包装内に保持される場合がある。したがって、包装に関する事前の技能又は知識を持たないユーザでも、各種物品を所定の位置及び向きに各種包装の中に配置することができる場合がある。物品を保持した複数の包装を、ユーザが物品を正確に位置決めや方向付けをすることなく、パーソナル化システムにロードすることができる。
【0017】
[0024]より具体的には、いくつかの実施形態では、包装は、第1の容器及びインサートを含む。第1の容器は、内部空洞を画定してもよい。例えば、第1の容器は、箱又はその一部であってもよい。インサートは、パーソナル化される物品を、包装に対する、したがってパーソナル化用開口部に対する所定の位置及び向きに保持するための特徴を含んでもよい。インサートに対する物品の所定の位置は、物品の第1の複数の点がインサートの第2の複数の点に接触することによって画定されてもよい。インサートに対する物品の所定の位置は、物品の第1の複数の点の全てがそれぞれインサートの一部と接触する唯一の位置及び向き、ならびに/又は、インサートの第2の複数の点の全てがそれぞれ物品の任意の部分と接触する唯一の位置及び向きを含む、限られた数のうちの1つであってよい。換言すれば、物品を確実に保持するために、物品をインサート内に配置する際に、若干の位置ずれを起こすことができない可能性がある。これにより、正確に位置決めし、方向付けするための精密な操作や技能を用いることなく、物品をインサートに保持させることができるという点で有益である。換言すれば、いくつかの実施形態では、物品がインサートによって保持される向きは1つだけであり、インサートに対する物品の他の全ての位置及び向きでは、保持されないことになる。
【0018】
[0025]物品がインサートに対する所定の位置にある状態で、物品は複数の自由度で保持され得る。いくつかの実施形態では、インサートは、4自由度で保持され、例えば、並進に対して2つの直交する自由度及び回転に対して2つの直交する自由度で保持され得る。換言すれば、物品を並進保持の2方向と直交する方向にインサートから離れるように並進させることによって、又は、物品を回転保持の2軸と直交する軸の周りでインサートから離れるように回転させることによって、インサートから物品を取り除く、すなわちもはや保持しないようにすることができる。重力が、インサートが係合によって物品を直接保持しない方向で、インサートに対して物品を保持するように方向付けられた包装の場合、物品が所定の位置に維持された状態で、包装をパーソナル化システム内に位置決めしてもよい。いくつかの実施形態では、インサートは、包装の他の構成要素に対して5自由度で、又は6自由度全てで保持され得、その両方により、インサートに対する、したがって第1の容器に対する物品の所定の位置を維持しながら、パーソナル化システムに対する包装の更なる操作が可能になる。いくつかの実施形態では、物品を保持するための1つ又は複数のインサート又はその一部は、包装の他の構成要素と別個に及び/又は一体的に形成されてもよい。このインサートによる物品の保持、したがって包装全体としての保持は、熟練していないオペレータ又はロボットが、包装の外側容器のみを使用して、パーソナル化システム内に物品を保持した包装を位置決めすることができる点で有益である。例えば、パーソナル化システムは、箱の角を受けるための凹状の角部を含んでもよく、第1の容器の角が凹状の角部に位置決めされた状態で、物品はパーソナル化システムに対する所定の位置及び向きに位置決めされ、したがってパーソナル化システムは、物品の所定の表面上にパーソナル化を正確に位置決めし、方向付けすることができる。いくつかの実施形態では、パーソナル化システムは、包装に関する情報、例えば、包装の外面又は角に対する所定の表面の位置及び向きに対応する情報を受信するためのユーザインタフェースを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、包装上のQRコード(登録商標)を読み取るための読取り装置、例えば、QRコード(登録商標)リーダを含んでもよい。
【0019】
[0026]いくつかの実施形態では、パーソナル化システムは、パーソナル化システムのパーソナル化ヘッドの動作平面に対して実質的に平行な物品の所定の表面をパーソナル化するように動作することができる。例えば、パーソナル化システムは、レーザエッチング用のレーザヘッド、刺繍用の刺繍ヘッド、彫刻用の彫刻ヘッド、又はダイレクトツーガーメント(DTG)印刷用の印刷ヘッドを含んでもよい。パーソナル化ヘッドは、二次元平面、例えば、XY平面上で動作することができ、パーソナル化システムによって支持される包装の一部、例えば、第1の容器に対する物品の所定の向きは、パーソナル化される物品の所定の表面をパーソナル化ヘッドの二次元動作平面と実質的に平行に位置決めし、方向付けることができる。これは、パーソナル化される表面と反対側の表面が水平でない物品、又は、パーソナル化される表面が重力に対して垂直になる位置にある平らな表面上に物品を置くことができるように、バランスがとれていない物品の位置決めに有益である。いくつかの実施形態では、パーソナル化システムは、パーソナル化システムの二次元動作平面に平行でない物品の所定の表面をパーソナル化するように動作し得る。いくつかの実施形態では、パーソナル化ヘッドは、パーソナル化する物品の所定の表面と直交していてもよい。
【0020】
[0027]以下に開示する
図1A~
図8Iの包装は、パーソナル化される物品例を保持するための包装の非限定的な例である。
【0021】
[0028]いくつかの実施形態では、包装は、パーソナル化される物品の実質的に硬い本体部分を保持するための特徴を含んでもよい。実質的に硬い本体部分の非限定的な例は、金属(例えば、電子機器用のケーシング)、プラスチック(例えば、眼鏡フレーム及びアーム)、厚紙、又はゴム(例えば、靴底)から構成される部分を含む。パーソナル化される物品の所定の表面は、実質的に硬い本体部分の表面であってもよく、又は実質的に硬い本体部分に結合された物品の別の構成要素の表面であってもよく、実質的に硬い本体部分は、パーソナル化される物品の少なくとも一部を画定する。例えば、実質的に硬い本体部分を含む物品は、一つの眼鏡、一足の靴、又は電子タブレットであってもよいが、これらに限定されない。
【0022】
[0029]
図1A~
図1Gは、パーソナル化される一つの眼鏡102を保持するための包装100及びしたがって部分を含む実施形態を示す。
図1Aに示すように、包装100は、箱の底箱部分104の形態の第1の容器を含んでもよい。箱は、底箱部分104に結合し、これを覆う蓋部分106を更に含んでもよい。包装100は、底箱部分104内に位置決めされ、底箱部分によって保持されたインサート108を更に含んでもよい。実施形態では、例えば、図示のように、上で説明したように第1の容器とも呼ばれ得る底箱部分104は、内部空洞109を画定する。更に、図示のように、底箱部分104は、開口部110を画定してもよい。インサート108は、開口部110を通って底箱部分に挿入されてもよい。更に、開口部110は、インサート108によって保持された眼鏡102の所定の表面をパーソナル化するためのパーソナル化システムへアクセスすることができる。上述したように、包装は、パーソナル化用開口部を覆うための構成要素、例えば、開口部110を覆う蓋部分106を含んでもよい。いくつかの実施形態では、蓋部分106は、底箱部分104の上をスライドし、底箱部分104から分離するように設計されてもよく、いくつかの実施形態では、蓋部分106が、例えば、ヒンジで底箱部分104に接続される。眼鏡102の所定の表面は、レンズ、レンズの周りのフレームの表面、及び/又はサイドアームの表面のうちの1つ又は複数であってもよい。
図1Bは、開口部110から底箱部分104の内部空洞109を見た上面図を示す。
【0023】
[0030]内部空洞109は、インサート108の形状に対応する形状を有してもよい。
図1Cに示すように、内部空洞109は直方体であってもよく、インサート108は、インサート108と底箱部分104との間の相対移動を防止するために、インサート108の側壁112が内部空洞109の内側側壁114に係合するように長方形であってもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図示するように、インサート108の側壁112は、インサート108の上面116が開口部110を画定する底箱部分104の上縁部から凹むように、内部空洞109の側壁114より高さが短くてもよい。
図1Aに示すように、インサート108の上面116が陥凹した状態で、物品102を内部空洞109内に完全に位置決めしてもよい。
【0024】
[0031]いくつかの実施形態では、包装のインサートは、切り欠き部分を画定するか、又はインサートに対する所定の位置に物品を保持するためのフラップ及び/又は突起を含んでもよい。例えば、
図1Dに示すように、インサート108は、眼鏡102のアーム120を受け入れるための切り欠き118を含んでもよい。更に、
図1Dに示すように、インサート108は、本体122と、本体122に結合された複数の突起124とを含んでもよい。
【0025】
[0032]インサート108の本体122は、切り欠きとして形成され、次いで、例えば、厚紙などの材料の折り畳まれたシートとして形成されてもよい。いくつかの実施形態では、インサートに対する物品の移動を防止するために切り欠きの縁部と係合するために、及び/又は、物品の一部が第1の容器の内部空洞内、例えば、底箱部分内でインサートの下に隠されることを可能にするために、物品の一部は、インサートの切り欠きを通って延伸してもよい。例えば、
図1Eに示すように、一つの眼鏡102の両方のアーム120は、各アーム120の全体又は実質的に全体が眼鏡102のレンズフレーム126として本体122の反対側に位置決めされるように、インサート108の切り欠き118を通って延伸してもよい。いくつかの実施形態では、一つの眼鏡102の2つのアームのうちの単一のアーム120のみがインサート108の切り欠き118を通って延伸してもよく、それにより、単一のアーム120の全体又は実質的に全体が、レンズフレーム126として本体122の反対側に位置決めされる。構成では、アームの所定の表面をパーソナル化するために、単一のアーム120の所定の表面103を本体122の平面と実質的に平行に方向付けしてもよい。いくつかの実施形態では、単一のアーム120の所定の表面103を本体122の平面と平行にならないように方向付けしてもよい。いくつかの実施形態では、インサートは、底箱部分内に位置決めされてもよく、及び/又は、底箱部分は、開口部110に加えて開口部を含んでもよく、その結果、1つ又は複数のアームを含むインサートの側面は、パーソナル化システムによってアクセス可能である。例えば、
図1Eに示す向きのインサート108及び眼鏡102は、1つ又は複数のアーム120が開口部110に面しパーソナル化システムにアクセスできるように、底箱部分104に位置決めされてもよい。
【0026】
[0033]上述したように、インサート108は、突起124を含んでもよい。いくつかの実施形態では、突起124は、弾性材料、例えば、ゴムで成形及び形成されてもよい。
図1F及び
図1Gは、シート突起124-1の2つの図を示す。シート突起124-1は、物品を垂直方向に支持する水平面128と、物品を水平方向のクランプ力で保持する垂直面130とを有する。
図1Hは、物品を垂直方向に支持するための2つの対向する爪132を含むとともに、物品の一部を保持するための対向するクランプ面を提供する爪突起124-2を示す。いくつかの実施形態では、1つ又は複数のインサート108は、1つ又は複数の突起124、又は同様の構成要素(例えば、フック)のみを備えてもよい。例えば、包装のインサートは、物品を包装内の所定の位置及び向きに保持するために、底箱部分に直接結合された突起を含んでもよい。
【0027】
[0034]
図1Bに示すように、爪突起124-2は、一つの眼鏡102のレンズフレーム126のノーズブリッジを保持してもよく、2つのシート突起124-1は、眼鏡102のレンズフレーム126の周囲を垂直に支持するために使用してもよい。更に、シート突起124-1が爪突起124-2に対抗するクランプ力で眼鏡102を保持するために、シート突起124-1の垂直面130は、爪突起124-2と対向していてもよい。このようにして、眼鏡102がインサートに対する所定の位置に保持されることは、物品の第1の複数の点を画定するレンズフレーム上の特定の点を、インサートの第2の複数の点を画定する突起の特定の点に接触させることによって画定されてもよい。突起の位置及びレンズフレームの幾何学的形状により、眼鏡は、単一の位置及び向きでのみ突起の表面の全てに接触することができる。
【0028】
[0035]包装100内に保持された物品102をパーソナル化するために、底箱部分104の角を、パーソナル化システムの所定の位置、例えば、相補的な凹状の角部に位置決めしてもよい。凹状の角部は、ストッパとして機能することができ、特別な技能を要さずに包装をパーソナル化システムにロードすることができる。
【0029】
[0036]いくつかの実施形態では、インサート108は、クランプ力で眼鏡102又は任意のタイプの物品を支持及び保持するために、任意の数及び/又はタイプの突起を含んでもよい。突起の数、タイプ、及び位置は、保持する眼鏡、又は他のタイプの物品の具体的な形状及びサイズに基づいてもよい。
【0030】
[0037]
図1A~
図1Gの包装は、一つの眼鏡を保持するように示されているが、上述のように、いくつかの実施形態では、切り欠き及び/又は突起を含む包装は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、宝飾品(例えば、時計、ペンダント、ブレスレット)を含むがこれらに限定されない他のタイプの物品を保持するために使用されてもよい。例えば、4つ以上のシート突起を使用して、スマートフォンの周囲に接触して支持してもよい。更に、例えば、4つ以上のシート突起を使用して、時計のケーシングの周囲に接触して支持してもよく、時計バンドは切り欠きを通って延伸する。
【0031】
[0038]いくつかの実施形態では、物品の1つ又は複数の構成要素の1つ又は複数の表面が互いに実質的に平面になるために、物品は分解構成で包装内に保持されてもよく、これは包装又は物品の向きを変えることなく同時又は逐次的にパーソナル化するのに有益である。例えば、
図2A~
図2Hは、分解構成で一つの眼鏡202を保持するための包装200の実施形態を示す。
【0032】
[0039]
図2Aに示すように、眼鏡202は、レンズフレーム226に結合された2つのアーム220で組み立てられ得る。
図2Bに示すように、アーム220は、眼鏡202を分解構成で配置するために、クリップ221を用いてレンズフレーム226から結合解除してもよい。組立構成で眼鏡のアームを折り畳むと、アームが重なって交差することがあり、更に、2つのアームの側面が互いに異なる非平行な平面上にある場合があり、これは上述したように、いくつかのパーソナル化システムにとって効果的でない可能性がある。眼鏡のアームとレンズフレームとの結合を解除することにより、アームを1つ又は複数のインサートによって保持することが可能になり、その結果、2つのアームの側面が実質的に平行な平面上にある状態で1つ又は複数のインサートによって保持され、パーソナル化される。
【0033】
[0040]
図2Cは折り畳み構成のインサート208の一実施形態を示し、
図2Dは平坦化構成のインサート208を示す。上述したように、包装のインサートは、切り欠き部分を画定してもよく、インサートに対する所定の位置に物品を保持するためのフラップを含んでもよい。
図2C及び
図2Dに示すように、インサート208は、切り欠き部分218及びフラップ219を含む。切り欠き部分218及びフラップ219は、インサート208の本体を形成する材料のシートを型抜きすることによって形成することができる。
図2F及び
図2Gに示すように、アーム220の両端は、インサート208に対してアーム220の移動を防止するために切り欠き部分218の縁部と係合するように、インサート208の切り欠き部分218を通って延伸してもよい。更に、フラップ219は、インサート208、したがって底箱部分204に対して、物品、この例ではアーム220の所定の位置及び向きを更に維持するために、アーム220の側縁部に係合してもよい。このようにして、眼鏡202がインサートに対する所定の位置に保持されることは、物品の第1の複数の点を画定するアーム上の特定の点を、インサートの第2の複数の点を画定する切り欠き及びフラップの特定の点に接触させることによって画定され得る。切り欠き及びフラップの位置ならびにアームの幾何学的形状に起因して、限られた数の位置及び向きでしかインサートによって眼鏡を保持することができない。
【0034】
[0041]いくつかの実施形態では、包装は、インサートと底箱部分との間に物品の構成要素を保持してもよい。例えば、
図2Eに示すように、レンズフレーム226は、インサート208と底箱部分204との間の底箱部分204の内部空洞内に保持されてもよく、アーム220は、インサート208内に保持され、パーソナル化システムによって底箱部分204の開口部からアクセスできるように位置決めされる。
【0035】
[0042]いくつかの実施形態では、包装は、例えば、保管、輸送及び小売などパーソナル化以外での使用中に第1の容器を覆うための、構成要素を含んでもよい。例えば、包装200は、
図2Hに示すようにスリーブ230を含んでもよい。スリーブ230は、底箱部分204上をスライドし、眼鏡202のパーソナル化用開口部を覆ってもよい。パーソナル化の間、パーソナル化システムが物品にアクセスできるように、底箱部分204をスリーブ230内から完全に又は部分的に取外してもよい。
【0036】
[0043]いくつかの実施形態では、包装は、2つの別個の物品、例えば、一対の物品を保持するために第1の容器内に位置決めされた1つ又は複数のインサートを含んでもよい。一対の物品は、例えば、一足の靴又は一組の手袋などの左/右の鏡像物品であってもよい。インサート又は包装の他の構成要素、例えば、箱部分は、それぞれの物品のそれぞれの所定の表面をパーソナル化するための別個の開口部を含んでもよい。
【0037】
[0044]
図3A~
図3Fは、パーソナル化される2つの別個の物品、具体的には一足の2つの靴302を保持するための包装300の実施形態を示す。包装300は、外箱304の形態の第1の容器を含む。いくつかの実施形態では、第1の容器、この例では外箱304は、直方体でなくてもよく、物品に対応する形状因子を有してもよい。例えば、
図3Aに示すように、外箱304は、2つ並んだハイトップスニーカの形状因子を画定してもよい。
【0038】
[0045]いくつかの実施形態では、包装は、同じ物品の2つの対向する所定の表面又は異なる物品の2つの表面をパーソナル化するための両側にある開口部を含んでもよく、例えば、
図3A及び
図3Bに示すように、外箱304は、2つの靴302の所定の外側面303に対応する両側にある2つの開口部310を含んでもよい。このようにして、それぞれの靴302を、例えば、所定の表面303にパーソナル化された画像311を有するように、対称的にパーソナル化してもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるような包装、例えば、包装300は、物品の複数の異なる表面をパーソナル化するための複数の開口部を有してもよい。例えば、
図3A及び
図3Bの外箱304は、靴302のつま先側パネル及び/又はかかと側パネルの真上に開口部を含んでもよい。上述したように、いくつかの実施形態では、包装は、フラップ又はドアの形態の開口部を覆うための構成要素を含んでもよい。例えば、
図3A及び
図3Bに示すように、包装300は、開口部310を選択的に覆うために外箱304に結合されたドア312を含む。ドア312を、例えば、締め具、スナップ、接着剤、Velcro(商標)、ジッパー、又は磁石を用いて閉位置で保持してもよい。
【0039】
[0046]いくつかの実施形態では、物品は、インサートによって画定された凹部又は切り欠き内で、インサートによって保持されてもよい。例えば、
図3Eに示すように、靴302は、2つの切り欠き部分309を画定するインサート308によって外箱304内に保持され得る。インサート308を、
図3C及び
図3Dに示すように、外箱304の底部形状に対応する形状及びサイズにすることができ、これにより、インサート308は、外箱304の底部に多自由度で保持される。いくつかの実施形態では、インサートの凹部/切り欠きは、保持される物品の実質的に硬い部分に対応するように成形され、サイズ決めされる。いくつかの実施形態では、凹部及び切り欠きを、切り欠き材料の層、例えば、切り欠きダンボールを積み重ねたものを成形及び/又は積層することによって形成してもよい。
【0040】
[0047]本明細書に開示される包装のいくつかの実施形態では、インサートを、第1の容器、例えば、底箱部分又は外箱に結合してもよい。結合は、接着(例えば、接着剤、テープ)及び/又は機械的締結(例えば、ステープル、タブ/スロット)によって達成することができる。例えば、インサート308を、外箱304の底部に接着してもよい。更に、例えば、インサート及び第1の容器は、スロット内に受け入れられる1つ又は複数の組の相補的なタブを画定してもよい。インサートを第1の容器に結合することは、包装の向きにかかわらず、第1の容器に対するインサートの望ましくない移動を防止するのに有益である。例えば、輸送中、包装は、インサート、したがって物品を第1の容器に対する所定の位置及び向きに維持しながら、揺さぶられたり反転されたりしてもよい。
【0041】
[0048]上述したように、
図3Eは、2つの物品の実質的に硬い部分、具体的には、一足の靴のそれぞれの靴302のゴム靴底、すなわち、一足の靴の左靴底及び右靴底に対応する凹部/切り欠き部分309を画定するインサート308の実施形態を示す。インサートの切り欠き部分309は、例えば、
図3C及び
図3Dの断面図に示すように、6自由度での移動を防止するために、物品と圧入するようなサイズであってもよい。
【0042】
[0049]いくつかの実施形態では、包装は、物品を複数の点から保持するために物品の異なる部分と係合するための複数のインサートを含んでもよい。例えば、
図3C及び
図3Dに示すように、包装300は、外箱304の蓋フラップ305に結合された第2のインサート307を含んでもよい。蓋フラップ305を
図3Dに示す開構成から
図3Cに示す閉構成に移行させると、第2のインサート307が物品と係合する。具体的には、第2のインサート307は、一足の靴のそれぞれの靴302の上部開口部に挿入するための細長い突起313を備える。細長い突起313は、パーソナル化される所定の表面が開口部310内に維持されるように、物品302を所定の位置及び向きに更に維持するために、インサート308の支持及び保持を補完する追加の支持及び保持を提供する。
図3Fは、平坦化構成の第2のインサート307を示す。図示のように、第2のインサートは、2つの平らな細長いインサートの間にハンドル部分を含んでもよい。組み立てるためには、平らにされた細長いインサートを、
図3Aに示すようにハンドル部分315が湾曲するように完全に平らに折ってフラップ蓋のスロットに通して挿入してもよい。次いで、平らにされた細長いインサートは、部分的に広げて管状にして、靴の上部開口部に挿入するための細長いインサートを画定してもよい。いくつかの実施形態では、靴用のインサート、例えば、第2のインサート307は、パーソナル化するために、靴の舌を包装に対する所定の位置及び向きに保持するために、舌を支持してもよい。
【0043】
[0050]
図4A~
図4Eは、パーソナル化される一足の靴402を保持するための包装400の別の実施形態を示す。
図4A~
図4Cに示すように、包装400は、外箱404及びインサート408を含んでもよい。
図4Bに示すように、インサート408は、
図3Eのインサートと同様の凹部/切り欠き部分を画定してもよい。いくつかの実施形態では、インサートは、凸部を有する外周形状を含んでもよく、第1の容器の内部空洞は、対応する凹部を含み、外箱内にインサートを位置決めするための可能な向きを制限することができる。
図4B及び
図4Cに示すように、外箱404及びインサート408の形状により、外箱のハンドル415が位置決めされる凹部が画定されてもよい。
【0044】
[0051]
図4D及び
図4Eに示すように、インサート408の凹部/切り欠き部分は、一足の靴のそれぞれの靴402の側面形状に対応する側面及び形状であってもよい。このようにして、パーソナル化される物品の所定の表面403は、
図3Eのように切り欠きの形状の平面に対して実質的に垂直であるのとは対照的に、切り欠きの形状の平面と実質的に同一平面上にある。いくつかの実施形態では、パーソナル化される表面は、インサートの切り欠きの平面に対して任意の向きであってよい。
【0045】
[0052]実施形態では、インサートは、物品がインサートと外箱との間にあり、インサートによって画定された容積内にあるような位置に物品を保持してもよい。いくつかの実施形態では、インサートは、パーソナル化システムによってパーソナル化される所定の表面へアクセスするための開口部を画定してもよい。開口部を、パーソナル化される物品のパネル、例えば、テキスタイルパネルに対応したサイズ及び形状にしてもよい。例えば、
図5A~
図5Dは、一本のズボン502、例えば、ジーンズを保持する包装500の実施形態を示す。
【0046】
[0053]
図5Bの分解図に示すように、包装500は、外箱504と、インサート508とを有する。更に、図示のように、包装500は一本のズボン502を保持する。硬くない物品を含むいくつかの実施形態では、硬くない物品は、折り畳まれた物品の外側にパーソナル化される表面がある状態で折り畳んでもよく、更に、硬くない物品に追加の形態を提供するように折り畳んでもよい。例えば、一本のズボン502は、パーソナル化される所定の表面503、例えば、2つの後ポケット及びラベルタブが実質的に同一平面上にある状態に長方形に折り畳んでもよい。
図5Aに示すように、インサート508は、パーソナル化される表面503のそれぞれに対応する複数の開口部510、すなわち、2つのポケット切り欠きと1つのラベル切り欠きを画定してもよい。インサート508を使用して、一本のズボン502を外箱504内に保持することができる。いくつかの実施形態では、包装500は、パーソナル化の間、物品を支持し、物品に硬さ及び安定性を与えるために、物品内に、例えば、折り畳まれた一本のズボン内に位置決めされる内部インサートを含んでもよい。
【0047】
[0054]本明細書に開示されるインサートは、打ち抜き加工材料のシートを展開構成から折り畳み構成に折り畳むことによって形成することができる。例えば、
図5Cは、インサート508が中央部分516及び側壁517を含む平坦化構成のインサート508を示す。側壁517については、ズボンが外箱内でずれるのを防止するために、ズボンを所定の位置に締め付ける圧入を画定するために、
図5Dに示す一本のズボン502の縁部と外箱504の内側との間の隙間に、折り畳んで挿入してもよい。
【0048】
[0055]いくつかの実施形態では、インサートは、物品に硬い構造を提供するために物品の一部を囲んでもよい。例えば、
図6A~
図6Dに示すように、インサートは、折り畳まれた一本のズボンの上をスライドするようなサイズ及び形状の帯608であってもよい。インサート608内の物品は、外箱604内に位置決めされてもよい。インサート608は、物品602の移動が幅の方向及び幅に垂直な方向で制限されるように、外箱604の内幅に対応する幅を有してもよい。インサート608は、例えば、
図6Dに示すように、パーソナル化される物品602の所定の表面603を選択的に画定するために、物品602上に可変的に位置決めされてもよい。更に、いくつかの実施形態では、インサート608は、輸送、保管、パーソナル化、及び/又は小売のために異なる位置に位置決め可能であってもよい。いくつかの実施形態では、インサートは、
図6Cに示すように、物品をパーソナル化する同じ又は異なるパーソナル化システムによってパーソナル化される表面603を含んでもよい。いくつかの実施形態では、パーソナル化されるインサートの表面は、例えば、
図6Cに示すように、パーソナル化される物品の表面と実質的に同一平面上にあってもよい。
【0049】
[0056]
図7A~
図7D及び
図8A~
図8Iは、電子タブレットを保持するための包装の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、スマートフォン及びラップトップを含むがこれらに限定されない、タブレットと同様の物品を保持するために同様の包装を使用してもよい。
図7A及び
図7Bに示すように、包装700は、矩形の外箱704の形態の第1の容器と、矩形のインサート708とを含んでもよい。インサート708は、タブレット702を保持するための矩形凹部を画定する。いくつかの実施形態では、例えば、
図7A及び
図7Bに示すように、インサート708は、パーソナル化される所定の表面の周りの物品の領域に接触するためのタブ719を含んでもよい。タブ719は、インサート708の凹部内に物品702を保持してもよい。
図7Dに示すように、凹部、タブ、及び側壁を有するインサート708は、インサートを画定するためにシートを折り畳むための切り欠き及び所定の折り目を含む、例えば、厚紙などの材料の単一のシートから形成されてもよい。上述したように、いくつかの実施形態では、包装は、パーソナル化用開口部を覆うカバーを含んでもよい。例えば、
図7A~
図7D及び
図8A~
図8Iに示すような包装の実施形態は、物品の所定の表面の真上の開口部を覆うためのフラップ又はドアを含んでもよく、パーソナル化工程のためにこれを開けたり/取り外したりしてもよい。
【0050】
[0057]いくつかの実施形態では、インサートは、異なるサイズ及び/又は形状の物品を保持するための凹部を画定するための特徴を含んでもよい。例えば、
図8A~
図8Iに示すように、インサート808は、第1のサイズのタブレット802-1を保持するための第1の凹部と、第1のサイズのタブレットよりも小さい第2のサイズのタブレット802-2を保持するための第2の凹部とを含む。具体的には、
図8Aは、外箱804と、外箱から離れる方向に向いた第1の凹部を画定する第1の側面を有するインサート808と、第1のサイズのタブレット802-1とを含む包装を示す。
図8Bの上面図及び
図8Cの断面図に示すように、インサートの第1の側面は、第1の底面841及び第1の側面840を含む第1の凹部を画定する。更に、
図8Cの断面図に示すように、インサートの第2の側面は、第2の底面851及び第2の側面850を含む第2の凹部を画定する。
図8D、
図8E及び
図8Hに示されるように、インサートの第1の側面が上を向き外箱から離れる方向に向いた状態で、第1のサイズのタブレット802-1は、第1の底面841に対して静止し、第1の側面840間に圧入して保持されてもよい。同様に、
図8F、
図8G及び
図8Iに示されているように、インサートの第2の側面が上を向き外箱804から離れる方向に向いた状態で、第2のサイズのタブレット802-2は、第2の底面851に対して静止し、第2の側面850間に圧入して保持されてもよい。
【0051】
[0058]ここで、本技術について、明確化及び理解のために詳細に説明してきた。しかしながら、当業者は、添付の特許請求の範囲内で特定の変更及び修正が実施され得ることを理解するであろう。
【符号の説明】
【0052】
100 包装
102 眼鏡
103 所定の表面
104 底箱部分
106 蓋
108 インサート
109 内部空洞
110 開口部
112 側壁
114 内側側壁
116 上面
118 切り欠き
120 アーム
122 本体
124 突起
124-1 シート突起
124-2 爪突起
126 レンズフレーム
128 水平面
130 垂直面
132 爪
200 包装
202 眼鏡
204 底箱部分
208 インサート
218 切り欠き
219 フラップ
220 アーム
221 クリップ
226 レンズフレーム
230 スリーブ
300 包装
302 靴
303 所定の表面
304 外箱
305 蓋フラップ
307 第2のインサート
308 インサート
309 切り欠き
310 開口部
311 画像
312 ドア
313 細長い突起
315 ハンドル
400 包装
402 靴
403 所定の表面
404 外箱
408 インサート
415 ハンドル
500 包装
502 ズボン
503 所定の表面
504 外箱
508 インサート
510 開口部
516 中央部分
517 側壁
602 物品
603 所定の表面
604 外箱
608 インサート
700 包装
702 タブレット
704 外箱
708 インサート
719 タブ
802-1 第1のサイズのタブレット
802-2 第2のサイズのタブレット
804 外箱
808 インサート
840 第1の側面
841 第1の底面
850 第2の側面
851 第2の底面
【外国語明細書】