(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089650
(43)【公開日】2023-06-28
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20230621BHJP
F21V 21/30 20060101ALI20230621BHJP
F21V 21/04 20060101ALI20230621BHJP
F21S 9/02 20060101ALI20230621BHJP
F21V 21/26 20060101ALI20230621BHJP
F21V 29/503 20150101ALI20230621BHJP
F21V 29/70 20150101ALI20230621BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230621BHJP
F21Y 115/15 20160101ALN20230621BHJP
F21Y 115/20 20160101ALN20230621BHJP
F21Y 115/30 20160101ALN20230621BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21S8/04 100
F21V21/30 310
F21V21/04 310
F21S9/02 200
F21V21/26 100
F21V21/30 500
F21V29/503
F21V29/70
F21Y115:10 500
F21Y115:15
F21Y115:20
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021204274
(22)【出願日】2021-12-16
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 庄太
(72)【発明者】
【氏名】金山 崇
(57)【要約】
【課題】灯具の回転角度を規制する際、剛性が低いヒートシンクが使用されても、ヒートシンクが変形することを抑制する照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具は、被取付部に取り付けられる枠状の固定枠と、固定枠に取り付けられ切り欠きが形成された枠状の可動枠と、を有する枠部材と、被照射領域に光を照射する光源を収容する光源ホルダと、光源ホルダに取り付けられ光源から発生する熱を放散するヒートシンクと、ヒートシンクに取り付けられ可動枠の切り欠きに挿入されるアームと、を有し、照射方向に対して垂直な方向を回転軸として枠部材に回転自在に保持される灯具と、を備え、アームの回転角度は、切り欠きによって規制されている。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部に取り付けられる枠状の固定枠と、前記固定枠に取り付けられ切り欠きが形成された枠状の可動枠と、を有する枠部材と、
被照射領域に光を照射する光源を収容する光源ホルダと、前記光源ホルダに取り付けられ前記光源から発生する熱を放散するヒートシンクと、前記ヒートシンクに取り付けられ前記可動枠の前記切り欠きに挿入されるアームと、を有し、照射方向に対して垂直な方向を回転軸として前記枠部材に回転自在に保持される灯具と、を備え、
前記アームの回転角度は、前記切り欠きによって規制されている
照明器具。
【請求項2】
前記アームの幅方向の端部が、前記切り欠きの切り欠き縁部に当接することによって、前記灯具の回転角度が規制されている
請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
前記可動枠の前記切り欠きの幅は、前記アームの幅よりも大きい
請求項1又は2記載の照明器具。
【請求項4】
前記可動枠は、
本体部と、
前記本体部から下方向に突出し互いに向かい合う方向に可動穴が形成された一対の軸部と、を有し、
前記アームに形成されたアーム穴と、前記可動穴とに、ネジが挿入されて螺合されることによって、前記アームが前記可動枠に固定される
請求項1~3のいずれか1項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、枠部材と灯具とを備える照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、枠部材と灯具とを備える照明器具が知られている。例えば、天井等の被取付部に取り付けられる枠部材を有するユニバーサルダウンライトが挙げられる。特許文献1には、被取付部に形成された埋込穴に挿入された照明器具が開示されている。照明器具は、光を照射する灯具と、照射方向に対して垂直な方向を回転軸として灯具を回転自在に保持する枠部材と、一端が枠部材の外側面に取り付けられて外方へ向かって突き出す取付ばねと、取付ばねの突き出した先端に取り付けられた端子台とを有している。特許文献1において、灯具の光源ホルダが枠部材の枠部材に当接することによって、灯具の回転が規制される。また、灯具のヒートシンクが枠部材に当接することによって、灯具の回転角度が規制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された照明器具は、ヒートシンク自体が枠部材に当接することによって、灯具の回転角度が規制されている。近年、灯具の軽量化及び高放熱化を実現することを目的として、ヒートシンクがアルミニウム板金によって形成されたものが提案されている。アルミニウム板金は、比較的剛性が低いため、ヒートシンクが枠部材に直接当接すると、灯具が変形するおそれがある。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、灯具の回転角度を規制する際、剛性が低いヒートシンクが使用されても、ヒートシンクが変形することを抑制する照明器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る照明器具は、被取付部に取り付けられる枠状の固定枠と、固定枠に取り付けられ切り欠きが形成された枠状の可動枠と、を有する枠部材と、被照射領域に光を照射する光源を収容する光源ホルダと、光源ホルダに取り付けられ光源から発生する熱を放散するヒートシンクと、ヒートシンクに取り付けられ可動枠の切り欠きに挿入されるアームと、を有し、照射方向に対して垂直な方向を回転軸として枠部材に回転自在に保持される灯具と、を備え、アームの回転角度は、切り欠きによって規制されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ヒートシンクに取り付けられたアームが可動枠の切り欠きに挿入され、アームの回転角度が切り欠きによって規制されている。即ち、ヒートシンクが直接枠部材に触れない。従って、灯具の回転角度を規制する際、剛性が低いヒートシンクが使用されても、ヒートシンクが変形することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る照明器具を示す組立斜視図である。
【
図2】実施の形態1に係る照明器具を示す分解斜視図である。
【
図3】実施の形態1に係る光源装置を示す組立斜視図である。
【
図4】実施の形態1に係る光源装置を示す分解斜視図である。
【
図5】実施の形態1に係る可動枠を示す斜視図である。
【
図6】実施の形態1に係るヒートシンクを示す斜視図である。
【
図7】実施の形態1に係るアームを示す斜視図である。
【
図8】実施の形態1に係る可動枠及びアームを示す斜視図である。
【
図9】実施の形態1に係る可動枠及びアームを示す側面図である。
【
図10】実施の形態1に係る灯具が回転する態様を示す斜視図である。
【
図11】実施の形態1に係る灯具が回転する態様を示す斜視図である。
【
図12】実施の形態1に係る灯具が回転する態様を示す斜視図である。
【
図13】実施の形態1に係る灯具が回転する態様を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る照明器具の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、
図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」又は「後」等が挙げられる。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明器具1を示す組立斜視図であり、
図2は、実施の形態1に係る照明器具1を示す分解斜視図である。照明器具1は、例えば、天井等の被取付部(図示せず)に形成された開口縁(図示せず)から上方向にくり抜かれた埋込穴(図示せず)に埋め込まれて設置される埋め込み型のユニバーサルダウンライトである。
図1及び
図2に示すように、照明器具1は、点灯装置2と、接続ケーブル3と、光源装置4とを備える。
【0011】
(点灯装置2)
点灯装置2は、光源装置4を点灯させるものであり、天井裏空間等に載置される。点灯装置2は、ケース本体21と、ケースカバー22と、点灯回路23と、端子台24と、端子台カバー25と、取付金具26とを有している。ケース本体21は、箱状をなしており、内部に点灯回路23が収納され、底面に端子台24が載置されるものである。ケースカバー22は、ケース本体21の上部に取り付けられ、点灯回路23を覆うものである。点灯回路23は、板状の基板に複数の電子部品が実装されたものである。端子台24は、外部電源に接続される電源ケーブルの端子及び接続ケーブル3の端子等が接続されるものである。端子台カバー25は、ケースカバー22に取り付けられ、端子台24を覆うものである。取付金具26は、板状の板バネであり、ケース本体21と光源装置4とを接続するものである。
【0012】
(接続ケーブル3)
接続ケーブル3は、点灯装置2において生成される電源を光源装置4に供給するものである。電源ケーブルは、一端が端子台24に接続され、他端が光源装置4に接続される。
【0013】
(光源装置4)
図3は、実施の形態1に係る光源装置4を示す組立斜視図である。
図4は、実施の形態1に係る光源装置4を示す分解斜視図である。
図3及び
図4に示すように、光源装置4は、枠部材5と、灯具6とを備えている。
【0014】
(枠部材5)
枠部材5は、天井等の被取付部に取り付けられるものである。被取付部が天井である場合、枠部材5が天井の開口縁に装着されることによって、照明器具1が天井に取り付けられる。
図4に示すように、枠部材5は、固定枠51と、取付ばね55と、可動枠56とを有している。
【0015】
(固定枠51)
固定枠51は、被取付部に取り付けられる枠状且つ円筒状の部材である。固定枠51は、円筒状の側壁部52と、被照射領域側の開口縁に沿って径方向の外側に突出する環状のフランジ部53とを有している。側壁部52には、取付ばね55の一端が嵌め込まれて固定される取付溝52aが形成されている。取付溝52aは、周方向に間隔を空けて3つ形成されている。フランジ部53は、側壁部52が埋込穴に挿入された状態で天井の開口縁に当接し、開口縁を覆うものである。
【0016】
(取付ばね55)
取付ばね55は、例えばステンレス等の弾性を有する材質であり、帯状の板材が湾曲されて形成された板ばねである。取付ばね55の基端は、固定枠51の取付溝52aに取り付けられており、取付ばね55の先端は、固定枠51の径方向の外側に向かって張り出している。取付ばね55は、上方向に向かって凸状となるように弓型に沿った形状をなしている。取付ばね55は、固定枠51の周方向に間隔を空けて3つ取り付けられており、そのうちの1つに取付金具26が接続されている。これにより、固定枠51に点灯装置2が接続される。取付ばね55のうち残りの2つは、固定枠51のフランジ部53と共に天井を挟持し、天井の埋込穴に当たることによって、固定枠51を天井に固定する。
【0017】
(可動枠56)
図5は、実施の形態1に係る可動枠56を示す斜視図である。
図5(a)と
図5(b)と
図5(c)とは、可動枠56をそれぞれ異なる角度からみたときの斜視図を示す。
図4及び
図5に示すように、可動枠56は、固定枠51の側壁部52の上部に取り付けられており、環状をなしている。可動枠56は、環状の本体部57と、本体部57から垂直下方向に突出する一対の軸部58とを有している。本体部57には、対角線上に一対の切り欠き57aが形成されている。2つの軸部58は、それぞれ一対の切り欠き57aに隣接する部分から垂直下方向に突出しており、灯具6が取り付けられる際に使用される可動穴58aが形成されている。即ち、一対の軸部58の可動穴58a同士を結ぶ仮想線Lは、本体部57よりも下方に位置している。2つの軸部58の可動穴58aは、それぞれ向かい合うように形成されている。なお、軸部58は、本体部57の一部を曲げ加工して形成されたものである。
【0018】
(灯具6)
灯具6は、被照射領域に光を照射するものであり、照射領域側に対して垂直な方向を回転軸として枠部材5の可動枠56に回転自在に保持される。
図2に示すように、灯具6は、光源モジュール61と、光源ホルダ62と、レンズ63と、レンズホルダ64と、ヒートシンク70と、アーム80とを有している。
【0019】
(光源モジュール61)
光源モジュール61は、被照射領域に光を照射するものであり、光源61aと光源基板61bとを有している。光源61aは、1個又は複数個設けられており、光源基板61bに実装されている。光源61aは、例えば波長が440~480〔nm〕の青色光を出射するLEDチップ上に、青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を配して、パッケージ化された面実装型の疑似白色LED素子である。なお、光源61aは、固体レーザ(Solid State Laser)、半導体レーザ(Semiconductor Laser)、有機EL(Electro Luminescence)又は無機ELなどが用いられてもよい。光源61aは、通常時、外部電源から点灯装置2を介して供給された電力によって点灯する。また、光源61aは、非常時、蓄電池から点灯装置2を介して供給される電力によって点灯するように構成されてもよい。光源基板61bは、円状をなした板状の部材である。光源基板61bには、前述の如く、光源61aが実装されている。
【0020】
(光源ホルダ62)
光源ホルダ62は、光源61aを収容する円筒状の部材である。光源ホルダ62の一方の端面は、光源モジュール61と同形状の穴となっており、端面に光源モジュール61が取り付けられる。
【0021】
(レンズ63)
レンズ63は、照射領域側に向かって拡径する円筒状の部材であり、光源モジュール61の発光素子を覆うものである。レンズ63は、光源61aから出射された光が所望の方向に照射されるように配光を制御する。
【0022】
(レンズホルダ64)
レンズホルダ64は、レンズ63を収容する円筒状の部材である。光源モジュール61が取り付けられた光源ホルダ62が、レンズ63が取り付けられたレンズホルダ64に装着された状態で、ヒートシンク70が取り付けられることによって、灯具6が構成されている。
【0023】
(ヒートシンク70)
図6は、実施の形態1に係るヒートシンク70を示す斜視図である。ヒートシンク70は、光源61aから発生する熱を放散するものであり、例えばアルミニウム合金等の軽量且つ熱伝導率が高い金属からなる。
図6に示すように、ヒートシンク70は、ベース部材71と、側面部材74と、蓋部材77とを有している。ベース部材71は、円状の部材であるベース基部72と、ベース基部72から立設して互いに向き合う2つの板状のベース立設部73とを有している。ベース基部72は、光源モジュール61と同形状をなしており、光源モジュール61に接触して、光源モジュール61から発生する熱をベース立設部73に伝達する。ベース立設部73は、光源61aからベース基部72に移動した熱を更に伝達する。ベース立設部73には、アーム80が取り付けられるスリット73aが形成されている。
【0024】
側面部材74は、光源モジュール61に対し水平に配置される板状の側面基部75と、側面基部75の両端部から立設して互いに向き合う2つの板状の側面立設部76とを有している。側面基部75は、ベース基部72に載置されるものであり、ベース基部72に伝達された熱を更に伝達する。側面立設部76は、側面基部75に移動した熱を更に伝達する。なお、2つのベース立設部73と2つの側面立設部76とによって、箱形状をなしている。蓋部材77は、2つのベース立設部73の上端部と2つの側面立設部76の上端部とに取り付けられ、箱形状の開口を塞ぐものである。
【0025】
(アーム80)
図7は、実施の形態1に係るアーム80を示す斜視図である。
図7(a)は、アーム80を背面からみた図であり、
図7(b)は、アーム80を正面からみた図である。アーム80は、ヒートシンク70に取り付けられ可動枠56の切り欠き57aに挿入されるものである。
図7に示すように、アーム80は、アーム基部81と、アーム押さえ部82と、アーム先端部83とを有している。
【0026】
(アーム基部81)
アーム基部81は、照射領域側に対し垂直の方向に延びる板状の部材である。アーム基部81は、ヒートシンク70のベース立設部73に取り付けられる。アーム基部81の両端部からアーム押さえ部82が延びており、アーム基部81の下端部からアーム先端部83が延びている。
【0027】
(アーム押さえ部82)
アーム押さえ部82は、アーム基部81の両端部から延びる一対の部材である。アーム押さえ部82の一方は、ベース立設部73の一端部を押さえ、アーム押さえ部82の他方は、ベース立設部73に形成されたスリット73aに挿入される。これにより、アーム80がヒートシンク70に取り付けられる。
【0028】
(アーム先端部83)
図8は、実施の形態1に係る可動枠56及びアーム80を示す斜視図である。
図9は、実施の形態1に係る可動枠56及びアーム80を示す側面図である。アーム先端部83は、アーム基部81の下端部から下方向に延びる部材であり、最先端にはアーム穴83aが形成されている。
図8及び
図9に示すように、アーム先端部83は、可動枠56の切り欠き57aに挿入される。アーム先端部83が切り欠き57aに挿入された状態で、アーム穴83aと、可動枠56の軸部58の可動穴58aとにネジが挿入されて螺合されることによって、アーム80が可動枠56に固定される。ここで、可動枠56の切り欠き57aの幅は、アーム80のアーム先端部83の幅よりも大きい。これにより、アーム80は、切り欠き57aの範囲内で回転することができる。
【0029】
(灯具6の回転)
図10は、実施の形態1に係る灯具6が回転する態様を示す斜視図である。
図10に示すように、灯具6は、枠部材5に回転自在に保持されている。具体的には、
図8に示すように、アーム80と可動枠56とを固定しているネジが緩められることによって、灯具6が枠部材5に対し回転することができる。
【0030】
図11及び
図12は、実施の形態1に係る灯具6が回転する態様を示す斜視図である。
図11及び
図12に示すように、灯具6が所望の角度に回転することによって、照射方向を変更することができる。
【0031】
(灯具6の回転角度の規制)
次に、灯具6の回転角度の規制について説明する。前述の如く、可動枠56の切り欠き57aの幅は、アーム80のアーム先端部83の幅よりも大きいため、アーム80は、切り欠き57aの範囲内で回転する。ここで、
図5(c)に示すように、一対の軸部58の可動穴58a同士を結ぶ仮想線Lは、本体部57よりも下方に位置している。即ち、アーム80の回転軸は、可動枠56の本体部57よりも下側である。このため、
図8に示すように、アーム80が回転され続けると、アーム80の幅方向の端部が、切り欠き57aの切り欠き縁部57bに当接する。アーム80は、切り欠き57aの切り欠き縁部57bに当接しているため、これ以上回転しない。従って、アーム80の回転角度が規制される。よって、アーム80を有する灯具6の回転角度が規制される。このように、本実施の形態1は、ヒートシンク70自体ではなく、ヒートシンク70に取り付けられたアーム80が、可動枠56に当接することによって、灯具6の回転角度を規制している。
【0032】
本実施の形態1によれば、ヒートシンク70に取り付けられたアーム80が可動枠56の切り欠き57aに挿入され、アーム80の回転角度が切り欠き57aによって規制されている。即ち、ヒートシンク70が直接枠部材5に触れない。従って、灯具6の回転角度を規制する際、剛性が低いヒートシンク70が使用されても、ヒートシンク70が変形することを抑制することができる。
【0033】
図13は、実施の形態1に係る灯具が回転する態様を示す斜視図である。なお、
図13に示すように、灯具6は、周方向において、可動枠56に対し回転角度355°の範囲で回転することができる。
【符号の説明】
【0034】
1 照明器具、2 点灯装置、3 接続ケーブル、4 光源装置、5 枠部材、6 灯具、21 ケース本体、22 ケースカバー、23 点灯回路、24 端子台、25 端子台カバー、26 取付金具、51 固定枠、52 側壁部、52a 取付溝、53 フランジ部、55 取付ばね、56 可動枠、57 本体部、57a 切り欠き、57b 切り欠き縁部、58 軸部、58a 可動穴、61 光源モジュール、61a 光源、61b 光源基板、62 光源ホルダ、63 レンズ、64 レンズホルダ、70 ヒートシンク、71 ベース部材、72 ベース基部、73 ベース立設部、73a スリット、74 側面部材、75 側面基部、76 側面立設部、77 蓋部材、80 アーム、81 アーム基部、82 アーム押さえ部、83 アーム先端部、83a アーム穴。