(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089918
(43)【公開日】2023-06-28
(54)【発明の名称】デイジーチェーンSPI集積回路およびその動作方法
(51)【国際特許分類】
G06F 13/24 20060101AFI20230621BHJP
G06F 13/37 20060101ALI20230621BHJP
G06F 13/38 20060101ALI20230621BHJP
【FI】
G06F13/24 310B
G06F13/37 Z
G06F13/38 330Z
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022130467
(22)【出願日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】17/553,689
(32)【優先日】2021-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VERILOG
(71)【出願人】
【識別番号】506084058
【氏名又は名称】奇景光電股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100093997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀佳
(72)【発明者】
【氏名】温 上杰
(72)【発明者】
【氏名】翁 明輝
(72)【発明者】
【氏名】林 桂蘭
(72)【発明者】
【氏名】江 哲豪
(72)【発明者】
【氏名】林 ▲ケイ▼政
(57)【要約】 (修正有)
【課題】デイジーチェーンSPIアーキテクチャのマスタ集積回路(IC)が複数のスレーブ集積回路(IC)を効率的に制御することを可能にするデイジーチェーン・シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)集積回路及びその動作方法を提供する。
【解決手段】デイジーチェーンSPI ICは、第1のマスタ入力/スレーブ出力(MISO)インターフェース回路及び第2のMISOインターフェース回路、第1のデータイネーブル(DE)インターフェース回路及び第2のDEインターフェース回路を含む。デイジーチェーンSPI ICが、マスタICがターゲットデータを読み取るために選択したターゲットスレーブ回路ではない場合、第2のDEインターフェース回路が受信した信号を、第1のDEインターフェース回路に伝達し、第2のMISOインターフェース回路が受信したデータを、第1のMISOインターフェース回路に伝達する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デイジーチェーン・シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)集積回路(IC)であって、
第1のマスタ入力/スレーブ出力(MISO)インターフェース回路と、
第2のMISOインターフェース回路と、
第1のデータイネーブルインターフェース回路と、
第2のデータイネーブルインターフェース回路と、
前記第1のMISOインターフェース回路の入力端子、前記第2のMISOインターフェース回路の出力端子、前記第1のデータイネーブルインターフェース回路の入力端子、および前記第2のデータイネーブルインターフェース回路の出力端子に結合されたルーティング回路と、
前記ルーティング回路に結合されたコア回路と、を備え
前記デイジーチェーンSPI ICがデイジーチェーンSPIアーキテクチャのスレーブICであり、前記デイジーチェーンSPI ICがターゲットデータを読み取るために前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャのマスタICによって選択されたターゲットスレーブ回路である場合、前記コア回路が、前記ルーティング回路および前記第1のデータイネーブルインターフェース回路を介して前記マスタICにデータイネーブル信号を出力し、前記コア回路が、前記データイネーブル信号のタイミングに基づいて、前記ルーティング回路および前記第1のMISOインターフェース回路を介して前記ターゲットデータを前記マスタICに送り返し、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICであり、前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路ではない場合、前記ルーティング回路が、前記第2のデータイネーブルインターフェース回路が受信した信号を前記第1のデータイネーブルインターフェース回路に伝達し、前記ルーティング回路が、前記第2のMISOインターフェース回路が受信したデータを前記第1のMISOインターフェース回路に伝達する、
デイジーチェーン・シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)集積回路(IC)。
【請求項2】
前記ルーティング回路が、
前記第2のデータイネーブルインターフェース回路の前記出力端子に結合された入力端子を備える第1のラッチ回路と、
前記コア回路に結合された第1の入力端子を備える第1のマルチプレクサであって、前記第1のマルチプレクサの第2の入力端子が前記第1のラッチ回路の出力端子に結合され、前記第1のマルチプレクサの出力端子が前記第1のデータイネーブルインターフェース回路の前記入力端子に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路である場合、前記第1のマルチプレクサの前記出力端子が前記第1のマルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路ではない場合、前記第1のマルチプレクサの前記出力端子が前記第1のマルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合される、第1のマルチプレクサと、
前記第2のMISOインターフェース回路の前記出力端子に結合された入力端子を備える第2のラッチ回路と、
前記コア回路に結合された第1の入力端子を備える第2のマルチプレクサであって、前記第2のマルチプレクサの第2の入力端子が前記第2のラッチ回路の出力端子に結合され、前記第2のマルチプレクサの出力端子が前記第1のMISOインターフェース回路の前記入力端子に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路である場合、前記第2のマルチプレクサの前記出力端子が前記第2のマルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路ではない場合、前記第2のマルチプレクサの前記出力端子が前記第2のマルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合される、第2のマルチプレクサと、
を備える、請求項1に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項3】
前記デイジーチェーンSPI ICが第3のMISOインターフェース回路および第4のMISOインターフェース回路をさらに備え、前記ルーティング回路が、
前記第3のMISOインターフェース回路の出力端子に結合された入力端子を備える第3のラッチ回路と、
前記コア回路に結合された第1の入力端子を備える第3のマルチプレクサであって、前記第3のマルチプレクサの第2の入力端子が前記第3のラッチ回路の出力端子に結合され、前記第3のマルチプレクサの出力端子が前記第4のMISOインターフェース回路の入力端子に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICである場合、前記第3のマルチプレクサの前記出力端子が前記第3のマルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICではない場合、前記第3のマルチプレクサの前記出力端子が前記第3のマルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合される、第3のマルチプレクサと、
をさらに備える、
請求項2に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項4】
第1のマスタ出力/スレーブ入力(MOSI)インターフェース回路と、
第2のMOSIインターフェース回路であって、前記ルーティング回路が前記第1のMOSIインターフェース回路の出力端子および前記第2のMOSIインターフェース回路の入力端子にも結合されている、第2のMOSIインターフェース回路と、
をさらに備え、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICである場合、前記ルーティング回路が前記第1のMOSIインターフェース回路が受信したマスタ回路データを前記第2のMOSIインターフェース回路および前記コア回路に伝達し、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記マスタICである場合、前記コア回路が前記ルーティング回路および前記第2のMOSIインターフェース回路を介して、前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの複数のスレーブICに前記マスタ回路データを出力する、
請求項1に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項5】
前記ルーティング回路が、
前記第1のMOSIインターフェース回路の前記出力端子に結合された入力端子を備える第1のラッチ回路と、
前記コア回路に結合された第1の入力端子を備える第1のマルチプレクサであって、前記第1のマルチプレクサの第2の入力端子が前記第1のラッチ回路の出力端子に結合され、前記第1のマルチプレクサの出力端子が前記第2のMOSIインターフェース回路の前記入力端子に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICである場合、前記第1のマルチプレクサの前記出力端子が前記第1のマルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICではない場合、前記第1のマルチプレクサの前記出力端子が前記第1のマルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合される、第1のマルチプレクサと、
備える、請求項4に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項6】
前記デイジーチェーンSPI ICが第3のMOSIインターフェース回路および第4のMOSIインターフェース回路をさらに備え、前記ルーティング回路が、
前記第4のMOSIインターフェース回路の出力端子に結合された入力端子を備える第2のラッチ回路と、
前記コア回路に結合された第1の入力端子を備える第2のマルチプレクサであって、前記第2のマルチプレクサの第2の入力端子が前記第2のラッチ回路の出力端子に結合され、前記第2のマルチプレクサの出力端子が前記第3のMOSIインターフェース回路の入力端子に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路である場合、前記第2のマルチプレクサの前記出力端子が前記第2のマルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路ではない場合、前記第2のマルチプレクサの前記出力端子が前記第2のマルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合される、第2のマルチプレクサと、
をさらに備える、請求項5に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項7】
第1のチップ選択インターフェース回路と、
第2のチップ選択インターフェース回路であって、前記ルーティング回路が前記第1のチップ選択インターフェース回路の出力端子および前記第2のチップ選択インターフェース回路の入力端子にも結合されている、第2のチップ選択インターフェース回路と、
をさらに備え、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICである場合、前記ルーティング回路が前記第1のチップ選択インターフェース回路が受信したチップ選択信号を前記第2のチップ選択インターフェース回路および前記コア回路に伝達し、前記コア回路が前記チップ選択信号をデコードして、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICによって選択された前記ターゲットスレーブ回路であるか否かを判定し、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記マスタICである場合、前記コア回路が前記ルーティング回路および前記第2のチップ選択インターフェース回路を介して、前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの複数のスレーブICに前記チップ選択信号を出力し、前記コア回路が前記ルーティング回路および前記第2のMISOインターフェース回路を介して、前記チップ選択信号に対応する前記ターゲットスレーブ回路の前記ターゲットデータを読み取る、
請求項1に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項8】
前記コア回路が前記チップ選択信号をデコードしたデコード結果が前記デイジーチェーンSPI ICの排他的識別コードと一致する場合、前記コア回路が、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICによって選択された前記ターゲットスレーブ回路であると判定し、
前記デコード結果が前記デイジーチェーンSPI ICの前記排他的識別コードと一致しないが、前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICによって共有されるブロードキャスト識別コードと一致する場合は、前記コア回路が、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICによって選択された前記ターゲットスレーブ回路であると判定し、
前記コア回路が、前記デコード結果が前記デイジーチェーンSPI ICの前記排他的識別コードおよび前記ブロードキャスト識別コードのいずれとも一致しない場合、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICによって選択された前記ターゲットスレーブ回路ではないと判定する、
請求項7に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項9】
前記ルーティング回路が、
前記第1のチップ選択インターフェース回路の前記出力端子に結合された入力端子を備えるラッチ回路と、
前記コア回路に結合された第1の入力端子を備えるマルチプレクサであって、前記マルチプレクサの第2の入力端子が前記ラッチ回路の出力端子に結合され、前記マルチプレクサの出力端子が前記第2のチップ選択インターフェース回路の前記入力端子に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICである場合、前記マルチプレクサの前記出力端子が前記マルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICではない場合、前記マルチプレクサの前記出力端子が前記マルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合される、マルチプレクサと、
を備える、請求項7に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項10】
前記コア回路が、
前記ルーティング回路に結合されたマスタモードコア回路であって、前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記マスタICである場合、前記マスタモードコア回路が前記ルーティング回路および前記第2のチップ選択インターフェース回路を介して前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICに前記チップ選択信号を出力し、前記マスタモードコア回路が前記ルーティング回路および前記第2のMISOインターフェース回路を介して前記チップ選択信号に対応する前記ターゲットスレーブ回路の前記ターゲットデータを読み取る、マスタモードコア回路と、
前記ルーティング回路に結合されたスレーブモードコア回路であって、前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICであり、前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路である場合、前記スレーブモードコア回路が前記ルーティング回路および前記第1のデータイネーブルインターフェース回路を介して前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記マスタICに前記データイネーブル信号を出力し、前記スレーブモードコア回路が前記データイネーブル信号の前記タイミングに基づいて、前記ルーティング回路および前記第1のMISOインターフェース回路を介して前記ターゲットデータを前記マスタICに送り返す、スレーブモードコア回路と、
を備える、請求項7に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項11】
第1のクロックインターフェース回路と、
第2のクロックインターフェース回路であって、前記ルーティング回路が前記第1のクロックインターフェース回路の出力端子および前記第2のクロックインターフェース回路の入力端子にも結合されている、第2のクロックインターフェース回路と、
をさらに備え、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICである場合、前記ルーティング回路が、前記第1のクロックインターフェース回路が受信したクロック信号を前記第2のクロックインターフェース回路および前記コア回路に伝達し、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記マスタICである場合、前記コア回路が前記ルーティング回路および前記第2のクロックインターフェース回路を介して、前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの複数のスレーブICに前記クロック信号を出力する、
請求項1に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項12】
前記ルーティング回路が、
前記コア回路に結合された第1の入力端子を備えるマルチプレクサであって、前記マルチプレクサの第2の入力端子が前記第1のクロックインターフェース回路の前記出力端子に結合され、前記マルチプレクサの出力端子が前記第2のクロックインターフェース回路の前記入力端子に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICである場合、前記マルチプレクサの前記出力端子が前記マルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合され、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICではない場合、前記マルチプレクサの前記出力端子が前記マルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合される、マルチプレクサ、
を備える、請求項11に記載のデイジーチェーンSPI IC。
【請求項13】
デイジーチェーン・シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)集積回路(IC)の動作方法であって、
前記デイジーチェーンSPI ICの少なくとも1つのチップ識別ピンによって前記デイジーチェーンSPI ICの排他的識別コードを定義するステップと、
前記排他的識別コードが、前記デイジーチェーンSPI ICがデイジーチェーンSPIアーキテクチャのスレーブICであることを示す場合、前記デイジーチェーンSPI ICのコア回路によって、前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャのマスタICによって選択されたターゲットスレーブ回路であるか否かを判定するステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICであり、前記デイジーチェーンSPI ICがターゲットデータを読み取るために前記マスタICによって選択された前記ターゲットスレーブ回路である場合、前記デイジーチェーンSPI ICのルーティング回路および前記デイジーチェーンSPI ICの第1のデータイネーブルインターフェース回路を介して前記コア回路によってデータイネーブル信号を前記マスタICに出力し、前記データイネーブル信号のタイミングに基づいて、前記デイジーチェーンSPI ICの前記ルーティング回路および第1のマスタ入力/スレーブ出力(MISO)インターフェース回路を介して前記コア回路によって前記ターゲットデータを前記マスタICに送り返すステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICであり、前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路ではない場合、前記デイジーチェーンSPI ICの第2のデータイネーブルインターフェース回路が受信した信号を前記ルーティング回路によって前記第1のデータイネーブルインターフェース回路に伝達し、前記デイジーチェーンSPI ICの第2のMISOインターフェース回路が受信したデータを前記ルーティング回路によって前記第1のMISOインターフェース回路に伝達するステップと、
を含む、動作方法。
【請求項14】
前記ルーティング回路が、第1のラッチ回路と、第2のラッチ回路と、第1のマルチプレクサと、第2のマルチプレクサと、を備え、前記第1のラッチ回路の入力端子が前記第2のデータイネーブルインターフェース回路に接続され、前記第1のマルチプレクサの第1入力端子が前記コア回路に接続され、前記第1のマルチプレクサの第2の入力端子が前記第1のラッチ回路の出力端子に接続され、前記第1のマルチプレクサの出力端子が前記第1のデータイネーブルインターフェース回路に結合され、前記第2のラッチ回路の入力端子が前記第2のMISOインターフェース回路に接続され、前記第2のマルチプレクサの第1の入力端子が前記コア回路に接続され、前記第2のマルチプレクサの第2の入力端子が前記第2のラッチ回路の出力端子に接続され、前記第2のマルチプレクサの出力端子が、前記第1のMISOインターフェース回路に結合されており、前記動作方法が、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路である場合、前記第1のマルチプレクサの前記出力端子を前記第1のマルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合し、前記第2のマルチプレクサの前記出力端子を前記第2のマルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合するステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路ではない場合、前記第1のマルチプレクサの前記出力端子を前記第1のマルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合し、前記第2のマルチプレクサの前記出力端子を前記第2のマルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合するステップと、
をさらに含む、
請求項13に記載の動作方法。
【請求項15】
前記デイジーチェーンSPI ICが第3のMISOインターフェース回路および第4のMISOインターフェース回路をさらに備え、前記ルーティング回路が第3のラッチ回路および第3のマルチプレクサをさらに備え、前記第3のラッチ回路の入力端子が前記第3のMISOインターフェース回路の出力端子に結合され、前記第3のマルチプレクサの第1の入力端子が前記コア回路に結合され、前記第3のマルチプレクサの第2の入力端子が前記第3のラッチ回路の出力端子に結合され、前記第3のマルチプレクサの出力端子が前記第4のMISOインターフェース回路の入力端子に結合されており、前記動作方法が、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICである場合、前記第3のマルチプレクサの前記出力端子を前記第3のマルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合するステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICではない場合、前記第3のマルチプレクサの前記出力端子を前記第3のマルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合するステップと、
をさらに含む、
請求項14に記載の動作方法。
【請求項16】
前記デイジーチェーンSPI ICが第1のマスタ出力/スレーブ入力(MOSI)インターフェース回路および第2のMOSIインターフェース回路をさらに備え、前記ルーティング回路が前記第1のMOSIインターフェース回路の出力端子および前記第2のMOSIインターフェース回路の入力端子にも結合されており、前記動作方法が、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICである場合、前記ルーティング回路によって、前記第1のMOSIインターフェース回路が受信したマスタ回路データを前記第2のMOSIインターフェース回路および前記コア回路に伝達するステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記マスタICである場合、前記コア回路によって、前記ルーティング回路および前記第2のMOSIインターフェース回路を介して、前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの複数のスレーブICに前記マスタ回路データを出力するステップと、
をさらに含む、請求項13に記載の動作方法。
【請求項17】
前記ルーティング回路が第1のラッチ回路および第1のマルチプレクサを含み、前記第1のラッチ回路の入力端子が前記第1のMOSIインターフェース回路の前記出力端子に結合され、前記第1のマルチプレクサの第1の入力端子が前記コア回路に結合され、前記第1のマルチプレクサの第2の入力端子が前記第1のラッチ回路の出力端子に結合され、前記第1のマルチプレクサの出力端子が前記第2のMOSIインターフェース回路の前記入力端子に結合されており、前記動作方法が、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICである場合、前記第1のマルチプレクサの前記出力端子を前記第1のマルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合するステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICではない場合、前記第1のマルチプレクサの前記出力端子を前記第1のマルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合するステップと、
をさらに含む、
請求項16に記載の動作方法。
【請求項18】
前記デイジーチェーンSPI ICが第3のMOSIインターフェース回路および第4のMOSIインターフェース回路をさらに備え、前記ルーティング回路が第2のラッチ回路および第2のマルチプレクサをさらに備え、前記第2のラッチ回路の入力端子が前記第4のMOSIインターフェース回路の出力端子に結合され、前記第2のマルチプレクサの第1の入力端子が前記コア回路に結合され、前記第2のマルチプレクサの第2の入力端子が前記第2のラッチ回路の出力端子に結合され、前記第2のマルチプレクサの出力端子が前記第3のMOSIインターフェース回路の入力端子に結合されており、前記動作方法が、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路である場合、前記第2のマルチプレクサの前記出力端子を前記第2のマルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合するステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路ではない場合、前記第2のマルチプレクサの前記出力端子を前記第2のマルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合するステップと、
をさらに含む、
請求項17に記載の動作方法。
【請求項19】
前記デイジーチェーンSPI ICが第1のチップ選択インターフェース回路および第2のチップ選択インターフェース回路をさらに備え、前記ルーティング回路が前記第1のチップ選択インターフェース回路の出力端子および前記第2のチップ選択インターフェース回路の入力端子にも結合されており、前記動作方法が、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICである場合、前記ルーティング回路によって、前記第1のチップ選択インターフェース回路が受信したチップ選択信号を前記第2のチップ選択インターフェース回路および前記コア回路に伝達し、前記コア回路が前記チップ選択信号をデコードすることによって、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICによって選択された前記ターゲットスレーブ回路であるか否かを判定するステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記マスタICである場合、前記コア回路によって、前記ルーティング回路および前記第2のチップ選択インターフェース回路を介して、前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの複数のスレーブICに前記チップ選択信号を出力し、前記コア回路によって、前記ルーティング回路および前記第2のMISOインターフェース回路を介して、前記チップ選択信号に対応する前記ターゲットスレーブ回路の前記ターゲットデータを読み取るステップと、
をさらに含む、請求項13に記載の動作方法。
【請求項20】
前記コア回路が前記チップ選択信号をデコードしたデコード結果が前記デイジーチェーンSPI ICの排他的識別コードと一致する場合、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICによって選択された前記ターゲットスレーブ回路であると判定するステップと、
前記デコード結果が前記デイジーチェーンSPI ICの前記排他的識別コードと一致しないが、前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICによって共有されるブロードキャスト識別コードと一致する場合、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICによって選択された前記ターゲットスレーブ回路であると判定するステップと、
前記デコード結果が前記デイジーチェーンSPI ICの前記排他的識別コードおよび前記ブロードキャスト識別コードのいずれにも一致しない場合、前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICによって選択された前記ターゲットスレーブ回路ではないと判定するステップと、
をさらに含む、請求項19に記載の動作方法。
【請求項21】
前記ルーティング回路がラッチ回路およびマルチプレクサを含み、前記ラッチ回路の入力端子が前記第1のチップ選択インターフェース回路の前記出力端子に結合され、前記マルチプレクサの第1の入力端子が前記コア回路に結合され、前記マルチプレクサの第2の入力端子が前記ラッチ回路の出力端子に結合され、前記マルチプレクサの出力端子が前記第2のチップ選択インターフェース回路の前記入力端子に結合されており、前記動作方法が、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICである場合、前記マルチプレクサの前記出力端子を前記マルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合するステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICではない場合、前記マルチプレクサの前記出力端子を前記マルチプレクサの前記第2の入力端子に結合するステップと、
をさらに含む、請求項19に記載の動作方法。
【請求項22】
請求項19に記載の動作方法であって、前記コア回路がマスタモードコア回路およびスレーブモードコア回路を含み、前記マスタモードコア回路および前記スレーブモードコア回路が前記ルーティング回路に結合されており、前記動作方法が、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記マスタICである場合、前記マスタモードコア回路によって、前記ルーティング回路および前記第2のチップ選択インターフェース回路を介して、前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICに前記チップ選択信号を出力し、前記マスタモードコア回路によって、前記ルーティング回路および前記第2のMISOインターフェース回路を介して、前記チップ選択信号に対応する前記ターゲットスレーブ回路の前記ターゲットデータを読み取るステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICであり、前記デイジーチェーンSPI ICが前記ターゲットスレーブ回路である場合、前記スレーブモードコア回路によって、前記ルーティング回路および前記第1のデータイネーブルインターフェース回路を介して前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記マスタICに前記データイネーブル信号を出力し、前記スレーブモードコア回路によって、前記データイネーブル信号の前記タイミングに基づいて、前記ルーティング回路および前記第1のMISOインターフェース回路を介して前記ターゲットデータを前記マスタICに送り返すステップと、
をさらに含む、請求項19に記載の動作方法。
【請求項23】
前記デイジーチェーンSPI ICが第1のクロックインターフェース回路および第2のクロックインターフェース回路をさらに備え、前記ルーティング回路が前記第1のクロックインターフェース回路の出力端子および前記第2のクロックインターフェース回路の入力端子にも結合されており、前記動作方法が、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記スレーブICである場合、前記ルーティング回路によって、前記第1のクロックインターフェース回路が受信したクロック信号を前記第2のクロックインターフェース回路および前記コア回路に伝達するステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの前記マスタICである場合、前記コア回路によって、前記ルーティング回路および前記第2のクロックインターフェース回路を介して前記デイジーチェーンSPIアーキテクチャの複数のスレーブICに前記クロック信号を出力するステップと、
をさらに含む、請求項13に記載の動作方法。
【請求項24】
前記ルーティング回路がマルチプレクサを備え、前記マルチプレクサの第1の入力端子が前記コア回路に結合され、前記マルチプレクサの第2の入力端子が前記第1のクロックインターフェース回路の前記出力端子に結合され、前記マルチプレクサの出力端子が前記第2のクロックインターフェース回路の前記入力端子に結合されており、前記動作方法が、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICである場合、前記マルチプレクサの前記出力端子を前記マルチプレクサの前記第1の入力端子に選択的に結合するステップと、
前記デイジーチェーンSPI ICが前記マスタICではない場合、前記マルチプレクサの前記出力端子を前記マルチプレクサの前記第2の入力端子に選択的に結合するステップと、
をさらに含む、
請求項23に記載の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、集積回路(IC)に関し、特に、デイジーチェーン・シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)ICおよびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
製品の用途によっては、複数の集積回路(IC)を一緒に動作させることが必要な場合がある。例えば、大型タッチディスプレイIC(LTDI)用途では、複数(例えば、30個)の駆動集積回路が協働して同じ大型のタッチディスプレイパネルを駆動する。シリアルペリフェラルインターフェース(SPI)アーキテクチャは、マルチドロップ駆動アーキテクチャを提供することができる。マルチドロップ駆動アーキテクチャでは、マスタ集積回路(IC)が同じワイヤ(チャネル)を通して複数のスレーブ集積回路(IC)を接続/駆動することができる。ワイヤのファンアウトが大きくなると、ワイヤの信号遷移時間が長くなり、信号の伝達効率が悪くなる。加えて、既存のSPIプロトコルでは、マスタICは、一度に1つのスレーブICしか選択することができない。既存のSPIプロトコルにはブロードキャスト機能がない。マスタICがいかに効率的に多くのスレーブICを制御するかは、当技術分野における多くの技術的課題の1つである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、デイジーチェーンSPIアーキテクチャのマスタ集積回路(IC)が複数のスレーブ集積回路(IC)を効率的に制御することを可能にするデイジーチェーン・シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)集積回路およびその動作方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一実施形態では、デイジーチェーンSPI ICは、第1のマスタ入力/スレーブ出力(MISO)インターフェース回路と、第2のMISOインターフェース回路と、第1のデータイネーブル(DE)インターフェース回路と、第2のDEインターフェース回路と、ルーティング回路と、コア回路と、を含む。ルーティング回路は、第1のMISOインターフェース回路の入力端子、第2のMISOインターフェース回路の出力端子、第1のDEインターフェース回路の入力端子、および第2のDEインターフェース回路の出力端子に結合されている。コア回路は、ルーティング回路に結合されている。デイジーチェーンSPI ICがデイジーチェーンSPIアーキテクチャのスレーブICであり、デイジーチェーンSPI ICがターゲットデータを読み取るためにデイジーチェーンSPIアーキテクチャのマスタICによって選択されたターゲットスレーブ回路である場合、コア回路は、ルーティング回路および第1のDEインターフェース回路を介してマスタICにDE信号を出力し、コア回路は、DE信号のタイミングに基づいて、ルーティング回路および第1のMISOインターフェース回路を介してターゲットデータをマスタICに送り返す。デイジーチェーンSPI ICがデイジーチェーンSPIアーキテクチャのスレーブICであり、デイジーチェーンSPI ICがターゲットスレーブ回路ではない場合、ルーティング回路は、第2のDEインターフェース回路が受信した信号を第1のDEインターフェース回路に伝達し、ルーティング回路は、第2のMISOインターフェース回路が受信したデータを第1のMISOインターフェース回路に伝達する。
【0005】
本開示の一実施形態において、動作方法は、以下のステップを含む。デイジーチェーンSPI ICの排他的識別コードがデイジーチェーンSPI ICの少なくとも1つのチップ識別ピンによって定義される。デイジーチェーンSPI ICがデイジーチェーンSPIアーキテクチャのスレーブICであることを排他的識別コードが示す場合、デイジーチェーンSPI ICのコア回路は、デイジーチェーンSPI ICがデイジーチェーンSPIアーキテクチャのマスタICによって選択されたターゲットスレーブ回路であるかどうかを判定する。デイジーチェーンSPI ICがデイジーチェーンSPIアーキテクチャのスレーブICであり、デイジーチェーンSPI ICがターゲットデータを読み取るためにマスタICによって選択されたターゲットスレーブ回路である場合、コア回路は、デイジーチェーンSPI ICのルーティング回路およびデイジーチェーンSPI ICの第1のDEインターフェース回路を介してマスタICにDE信号を出力し、コア回路は、DE信号のタイミングに基づいてデイジーチェーンSPI ICのルーティング回路および第1のMISOインターフェース回路を介してターゲットデータをマスタICに送り返す。デイジーチェーンSPI ICがデイジーチェーンSPIアーキテクチャのスレーブICであり、デイジーチェーンSPI ICがターゲットスレーブ回路ではない場合、ルーティング回路は、デイジーチェーンSPI ICの第2のDEインターフェース回路が受信した信号を第1のDEインターフェース回路に伝達し、デイジーチェーンSPI ICの第2のMISOインターフェース回路が受信したデータを第1のMISOインターフェース回路に伝達する。
【発明の効果】
【0006】
要約すると、本開示の実施形態におけるデイジーチェーンSPI ICは、デイジーチェーンSPIアーキテクチャに適合している。デイジーチェーンSPIアーキテクチャ、すなわち、マルチチップ・カスケード・アーキテクチャでは、複数のスレーブICがデイジーチェーンを形成するように直列に接続され、マスタICは、デイジーチェーンの第1のスレーブICに接続されている。デイジーチェーンSPI ICは、デイジーチェーンアーキテクチャを通じて、マルチチップシステムにおけるマルチドロップ駆動の問題を改善することができる。SPIプロトコルをカスタマイズしてDE信号を追加することによって、マスタICは、スレーブICのうちのいずれか1つによって送り返されるデータのタイミングを取得することができる。したがって、デイジーチェーンSPIアーキテクチャにおいて、マスタICは、複数のスレーブICを効率的に制御することができる。
【0007】
本開示の特徴および利点を理解しやすくするために、図面を伴う実施形態を以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の一実施形態によるデイジーチェーン・シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)アーキテクチャの回路ブロックの概略図である。
【0009】
【
図2A】本開示の一実施形態によるデイジーチェーンSPI集積回路の回路ブロックの概略図である。
【
図2B】本開示の一実施形態によるデイジーチェーンSPI集積回路の回路ブロックの概略図である。
【0010】
【
図3】本開示の一実施形態によるデイジーチェーンSPI集積回路の動作方法を示す流れ図である。
【0011】
【
図4】本開示の別の実施形態によるデイジーチェーンSPI集積回路の回路ブロックの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書(特許請求の範囲を含む)で使用される「結合/接続」という用語は、任意の直接的または間接的な接続手段を指すことがある。例えば、「第1のデバイスが第2のデバイスに結合(または接続)される」とは、「第1のデバイスが第2のデバイスに直接接続される」または「第1のデバイスが他のデバイスまたは接続手段を介して第2のデバイスに間接的に接続される」と解釈されるべきである。本明細書または特許請求の範囲において言及される用語「第1」、「第2」、および類似の用語は、単に、別個の要素に名前を付けるために、または異なる実施形態もしくは範囲を区別するために使用される。したがって、これらの用語は、構成要素の数の上限または下限を限定するとみなされるべきではなく、構成要素の製造順序または配置順序を限定するために使用されるべきではない。さらに、図面および実施形態において適切な場合はいつでも、同じ参照番号を有する要素/構成要素/ステップは、同じまたは同様の部分を表す。異なる実施形態において同じ参照番号または名称を有する要素/構成要素/ステップは、相互参照されてもよい。
【0013】
既存の標準シリアルペリフェラルインターフェース(SPI)プロトコルは、複数の集積回路のシリアル接続の用途に対処することができない。既存のSPIプロトコルには、SPIマスタ集積回路(IC)がリードコマンドを送信した後、マスタICが、一定数のクロックサイクル内に(すなわち、一定の待ち時間内に)SPIスレーブICによって返されたデータを受信しなければならないという制約がある。複数の集積回路が直列に接続された構造では、集積回路の数が多くなると、マスタICから遠いスレーブICは、標準SPIプロトコルで規定された待ち時間内にマスタICにデータを送り返す時間がなく、標準SPIプロトコル違反となる場合がある。本発明の以下の実施形態は、その解決策を説明する。以下の実施形態で提案されるカスタムSPIプロトコルは、データイネーブル(DE)信号を追加している。データイネーブル信号に基づいて、マスタICは、デイジーチェーンSPIアーキテクチャのスレーブICのうちのいずれか1つによって返されるデータのタイミングを知ることができる。リードコマンドを発行した後、マスタICは、データイネーブル信号がリターンデータ(有効なデータ)の到着を促すまで、リターンデータが到着するのを待つためにアイドル状態である必要はない(このとき、マスタICは他のことを行うことができる)。
【0014】
図1は、本開示の一実施形態によるデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100の回路ブロックの概略図である。デイジーチェーンSPIアーキテクチャ100は、マスタIC M1ならびにスレーブIC S1、S2、S3、...、およびSnなどの、直列に接続された複数のICを含む。スレーブIC S1~Snの数nは、実際の設計に応じて決定されてもよい。デイジーチェーンSPIアーキテクチャ100において、スレーブIC S1~Snは、デイジーチェーンを形成するように直列に接続され、マスタIC M1は、デイジーチェーンにおいて第1のスレーブIC S1に接続されている。マスタIC M1およびスレーブIC S1~Snには、異なる排他的識別コードがそれぞれ付与/定義されている。例えば、マスタIC M1の排他的識別コードは、ID_Mであり、スレーブIC(S1)の排他的識別コードは、ID_S1であり、スレーブIC(S2)の排他的識別コードは、ID_S2であり、スレーブIC S3の排他的識別コードは、ID_S3であり、スレーブIC Snの排他的識別コードは、ID_Snである。
【0015】
マスタIC M1は、SPI仕様に準拠したコマンド(またはデータ)mosi、チップ選択信号cs、およびクロック信号sclをデイジーチェーンに送信することができ、デイジーチェーンの任意のスレーブICは、コマンド(またはデータ)mosi、チップ選択信号cs、およびクロック信号sclを前の集積回路から後続の集積回路に伝達することができる。スレーブIC S1~Snのそれぞれは、チップ選択信号csをデコードして、自身がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路であるか否かを判断することができる。例えば、スレーブIC S3 がチップ選択信号csをデコードした結果が排他的識別コードID_S3と一致した場合、スレーブIC S3 は、自身がマスタIC M1 によって選択されたターゲットスレーブ回路であると判断し、そのためスレーブIC S3 は、マスタIC M1 の命令(またはデータ)mosiを実行(処理)することができる。
【0016】
加えて、マスタIC M1とスレーブIC S1~Snには、同じブロードキャスト識別コードID_CMが1つ(または複数)付与/定義されてもいる。スレーブIC S1~Snのそれぞれは、チップ選択信号csとブロードキャスト識別コードID_CMとの関係によって自身がマスタIC M1のブロードキャストターゲットであるか否かを判断することができる。例えば、チップ選択信号csのデコード結果がスレーブIC S3の排他的識別コードID_S3と一致しないが、スレーブIC S1~Snが共有するブロードキャスト識別コードID_CMと一致する場合、スレーブIC S3は、自身がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路(ブロードキャストターゲット)であると判断し、そのためスレーブIC S3は、マスタIC M1のコマンド(またはデータ)mosiを実行(処理)することができる。逆に、スレーブIC S3は、チップ選択信号csのデコード結果が排他的識別コードID_S3にもブロードキャスト識別コードID_CMにも一致しない場合、マスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路ではないと判断し、そのためスレーブIC S3 は、マスタIC M1のコマンド(またはデータ)mosiを無視しても(処理しなくても)よい。
【0017】
デイジーチェーンの任意のスレーブICは、データmisoおよびデータイネーブル(DE)信号DE1を後続の集積回路から前の集積回路に伝達することができる。したがって、コマンド(またはデータ)mosiの実行(処理)結果に基づいて、各スレーブIC S1~Snは、データmisoおよびDE信号DE1をマスタIC M1に送り返すことができる。DE信号DE1は、データmisoの有効なタイミングを示すことができる。デイジーチェーンアーキテクチャに基づいて、マスタIC M1が異なる場所にあるスレーブICにアクセスするのにかかる時間(コマンドを送信してから送り返されたデータを受信するまでの間隔)は異なる。DE信号DE1に基づいて、マスタIC M1がコマンドを送信した後、送り返されたデータが到着するのを待つためにアイドル状態である必要はない。コマンドが送信された後、マスタIC M1は、DE信号DE1が、送り返されたデータ(有効なデータ)の到着を促すまで、他のことを行うことができる。
【0018】
要約すると、デイジーチェーンSPIアーキテクチャ100、すなわちマルチチップ・カスケード・アーキテクチャでは、スレーブIC S1~Snは、デイジーチェーンを形成するように直列に接続され、マスタIC M1は、デイジーチェーンの第1のスレーブIC S1に接続されている。デイジーチェーンSPIアーキテクチャ100は、マルチチップシステムにおけるマルチドロップ駆動の問題を改善することができる。SPIプロトコルをカスタマイズしてDE信号DE1を追加することによって、マスタIC M1は、スレーブIC S1~Snのうちのいずれか1つによって送り返されるデータのタイミングを取得することができる。したがって、デイジーチェーンSPIアーキテクチャ100において、マスタIC M1は、スレーブIC S1~Snを効率的に制御することができる。
【0019】
図2Aおよび
図2Bは、本開示の一実施形態によるデイジーチェーンSPI IC200の回路ブロックの概略図である。
図2Aは、デイジーチェーンSPI IC200の適用シナリオを示す。
図2Aに示されるデイジーチェーンSPI IC200は、
図1に示されるスレーブIC S1~Snのうちのいずれか1つの関連する説明を参照することによって、類推することができる。
図2Bは、デイジーチェーンSPI IC200の別の適用シナリオを示す。
図2Bに示されるデイジーチェーンSPI IC200は、
図1に示されるマスタIC M1の関連する説明を参照することによって、類推することができる。
【0020】
図2Aに示されるデイジーチェーンSPI IC200は、
図1に示されるスレーブIC S1~Snのうちのいずれか1つの多くの実施形態のうちの1つとして使用することができる。デイジーチェーンSPI IC200は、前の集積回路21と後続の集積回路22との間に結合されている。
図2Aに示されるデイジーチェーンSPI IC200が
図1に示されるスレーブIC S1であると仮定すると、
図2Aに示される前の集積回路21および後続の集積回路22は、
図1に示されるマスタIC M1およびスレーブIC S2とすることができ、
図2Aに示される排他的識別コードID_200は、
図1に示される排他的識別コードID_S1であってもよい。
図2Aに示されるデイジーチェーンSPI IC200が
図1に示されるスレーブIC S2であると仮定すると、
図2Aに示される前の集積回路21および後続の集積回路22は、
図1に示されるスレーブIC S1およびスレーブ集積回路S3とすることができ、
図2Aに示される排他的識別コードID_200は、
図1に示される排他的識別コードID_S2であってもよい。
【0021】
図2Bに示されるデイジーチェーンSPI IC200は、
図1に示されるマスタIC M1の多くの実施形態のうちの1つとして使用することができる。デイジーチェーンSPI IC200は、後続の集積回路22に結合されている。
図2Bに示されるデイジーチェーンSPI IC200が
図1に示されるマスタIC M1であると仮定すると、
図2Bに示される後続の集積回路22は、
図1に示されるスレーブIC S1であってもよい。
図2Bに示される排他的識別コードID_200は、
図1に示される排他的識別コードID_Mであってもよい。
【0022】
図2Aおよび
図2Bに示すように、デイジーチェーンSPI IC200は、DEインターフェース回路DE21と、DEインターフェース回路DE22と、マスタ出力/スレーブ入力(MOSI)インターフェース回路MOSI21と、MOSIインターフェース回路MOSI22と、マスタ入力/スレーブ出力(MISO)インターフェース回路MISO21と、MISOインターフェース回路MISO22と、チップ選択インターフェース回路CS21と、チップ選択インターフェース回路CS22と、クロックインターフェース回路SCL21と、クロックインターフェース回路SCL22と、ルーティング回路210と、コア回路220と、を含む。インターフェース回路のそれぞれは、ピン(またははんだパッド、または接続パッド)を含むことができる。実際の設計に基づいて、一部の実施形態では、インターフェース回路のそれぞれは、バッファ回路、利得回路、静電気放電(ESD)保護回路、および/または他の回路を含むことができる。ルーティング回路210は、MISOインターフェース回路MISO21の入力端子、MISOインターフェース回路MISO22の出力端子、DEインターフェース回路DE21の入力端子、およびDEインターフェース回路DE22の出力端子に結合されている。コア回路220は、ルーティング回路210に結合されている。
【0023】
図3は、本開示の一実施形態によるデイジーチェーンSPI集積回路の動作方法を示す流れ図である。
図2A(または
図2B)および
図3を参照すると、ステップS310において、少なくとも1つのチップ識別ピンID21がデイジーチェーンSPI IC200の排他的識別コードID_200を定義することができる。ステップS320において、デイジーチェーンSPI IC200がマスタICであるかスレーブICであるかを判定することができる。一部の実際の設計例では、コア回路220は、チップ識別ピンID21の排他的識別コードID_200をチェックして、デイジーチェーンSPI IC200がマスタICであるかスレーブICであるかを判定することができる。例えば、識別コード「0000 0000」を「マスタICの排他的識別コード」、識別コード「1111 1111」を「ブロードキャスト識別コード」(複数のスレーブICによって共有される識別コード)、その他の識別コード「0000 0001」~「1111 1110」を「異なる集積回路に対する排他的識別コード」として定義することができる。したがって、コア回路220は、チップ識別ピンID21の排他的識別コードID_200が識別コード「0000 0000」であるか、または他の識別コード「0000 0001」~「1111 1110」であるかをチェックすることができ、デイジーチェーンSPIアーキテクチャ100において、デイジーチェーンSPI IC200の役割がマスタICであるかスレーブICであるかを判定することができる。
【0024】
排他的識別コードID_200が、デイジーチェーンSPI IC200がデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のスレーブICであることを示す場合(ステップS320の判定結果が「スレーブ集積回路」である場合)、デイジーチェーンSPI IC200のコア回路220は、ステップS330を実行して、デイジーチェーンSPI IC200がデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路であるかどうかを判定することができる。
図3に示されるステップS330、ステップS340、およびステップS350については、
図2Aに示される適用シナリオを参照されたい。
【0025】
図2Aおよび
図3を参照すると、デイジーチェーンSPI IC200が、デイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のマスタIC M1によってターゲットデータを読み取るために選択されたターゲットスレーブ回路である場合(ステップS330において、判定結果が「はい」である場合)、コア回路220は、ステップS340に進むことができる。ルーティング回路210およびDEインターフェース回路DE21を介して、DE信号Sde21は、
図1に示したDE信号DE1として用いられ、マスタIC M1に出力される。コア回路220は、DE信号Sde21のタイミングに基づいて、ルーティング回路210およびMISOインターフェース回路MISO21を介して、ターゲットデータSmiso21をマスタIC M1に送り返すことができる(ステップS340)。デイジーチェーンSPI IC200がターゲットスレーブ回路ではない場合(ステップS330において「いいえ」の場合)、コア回路220は、ステップS350に進み、ルーティング回路210を制御して、DEインターフェース回路DE22(第2のDEインターフェース回路)が受信した信号Sde22をDEインターフェース回路DE21(第1のDEインターフェース回路)に伝達することができる。ステップS350において、ルーティング回路210は、MISOインターフェース回路MISO22(第2のMISOインターフェース回路)が受信したデータSmiso22を、MISOインターフェース回路MISO21(第1のMISOインターフェース回路)に伝達することもできる。
【0026】
図2Aを参照すると、ルーティング回路210は、クロックインターフェース回路SCL21の出力端子およびクロックインターフェース回路SCL22の入力端子にも結合されている。デイジーチェーンSPI IC200がデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のスレーブIC S1~Snのうちの1つである場合、ルーティング回路210は、クロックインターフェース回路SCL21が受信したクロック信号Ssc22をクロックインターフェース回路SCL22およびコア回路220に伝達することができる。ルーティング回路210は、チップ選択インターフェース回路CS21の出力端子およびチップ選択インターフェース回路CS22の入力端子にも結合されている。デイジーチェーンSPI IC200がデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のスレーブIC S1~Snのうちの1つである場合、ルーティング回路210は、チップ選択インターフェース回路CS21が受信したチップ選択信号Scs22をチップ選択インターフェース回路CS22およびコア回路220に伝達することができる。ルーティング回路210は、MOSIインターフェース回路MOSI21の出力端子およびMOSIインターフェース回路MOSI22の入力端子にも結合されている。デイジーチェーンSPI IC200がデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のスレーブIC S1~Snのうちの1つである場合、ルーティング回路210は、MOSIインターフェース回路MOSI21が受信したマスタ回路データSmosi22をMOSIインターフェース回路MOSI22およびコア回路220に伝達することができる。
【0027】
デイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のマスタIC M1は、チップ選択信号cs(チップ選択信号Scs22)を送信して、デイジーチェーンSPI IC200をターゲットスレーブ回路として指定し、コマンドmosi(マスタ回路データSmosi22)をターゲットスレーブ回路に送信して、ターゲットデータを読み取ることができる。コア回路220は、チップ選択信号Scs22をデコードして、デイジーチェーンSPI IC200がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路であるかどうかを判定することができる。コア回路220がチップ選択信号Scs22をデコードした結果がデイジーチェーンSPI IC200の排他的識別コードID_200と一致した場合、コア回路220は、デイジーチェーンSPI IC200がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブであると判定することができる。デコード結果がデイジーチェーンSPI IC200の排他的識別コードID_200と一致しないが、スレーブIC S1~Snによって共有されるブロードキャスト識別コードID_CMと一致した場合、コア回路220は、デイジーチェーンSPI IC200がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路であると判定することができる。
【0028】
コア回路220が、デイジーチェーンSPI IC200がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路であると判定することができる場合、コア回路220は、マスタIC M1によって送信されたマスタ回路データSmosi22(例えば、コマンドまたはデータ)を実行(処理)することができる。マスタ回路データSmosi22は、データリードコマンドを含むと仮定している。コア回路220は、マスタIC M1によって送信されたデータリードコマンドに基づいて、ルーティング回路210、MISOインターフェース回路MISO21、およびDEインターフェース回路DE21を介して、ターゲットデータSmiso21およびDE信号Sde21をマスタIC M1に送り返す。DE信号Sde21は、ターゲットデータSmiso21の有効なタイミングを示すことができる。
【0029】
デコード結果がデイジーチェーンSPI IC200の排他的識別コードID_200およびブロードキャスト識別コードID_CMのいずれとも一致しない場合、コア回路220は、デイジーチェーンSPI IC200がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路ではないと判定することができる。したがって、コア回路220は、マスタIC M1によって送信されたマスタ回路データSmosi22(例えば、コマンドまたはデータ)を無視しても(処理しなくても)よい。この場合、ルーティング回路210は、コア回路220の制御に基づいて、MISOインターフェース回路MISO22が受信したデータSmiso22をMISOインターフェース回路MISO21に伝達することができ、DEインターフェース回路DE22が受信した信号Sde22は、DEインターフェース回路DE21に伝達される。
【0030】
図2Bおよび
図3を参照すると、排他的識別コードID_200が、デイジーチェーンSPI IC200がデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のマスタIC M1である(ステップS320において、判定結果が「マスタIC」である)ことを示す場合、デイジーチェーンSPI IC200のコア回路220は、ステップS360およびステップS370を実行することができる。
図3に示されるステップS360およびステップS370については、
図2Bに示される適用シナリオを参照されたい。
図2Bに示すシナリオでは、すなわち、デイジーチェーンSPI IC200がデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のマスタIC M1である場合、コア回路220は、ルーティング回路210およびクロックインターフェース回路SCL22を介して、デイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のスレーブIC S1~Snにクロック信号Ssc21を出力することができる。
【0031】
ステップS360において、コア回路220は、ルーティング回路210およびチップ選択インターフェース回路CS22を介してデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のスレーブIC S1~Snにチップ選択信号Scs21(チップ選択信号cs)を出力して、ターゲットスレーブ回路を指定/選択することができる。加えて、コア回路220は、ルーティング回路210およびMOSIインターフェース回路MOSI22を介して、マスタ回路データSmosi21(コマンドmosi)をターゲットスレーブ回路に出力してターゲットデータを読み取ることができる。ターゲットスレーブ回路は、コア回路220のコマンド(マスタ回路データSmosi21)に応答して、信号Sde22(DE信号)およびデータSmiso22(ターゲットデータ)をデイジーチェーンSPI IC200に送り返す。
【0032】
ステップS370において、コア回路220は、ルーティング回路210、DEインターフェース回路DE22、およびMISOインターフェース回路MISO22を介して、ターゲットスレーブ回路が出力した信号Sde22(DE信号)およびデータSmiso22(ターゲットデータ)を受信する。ターゲットスレーブ回路は、チップ選択信号Scs21に対応する。SPIプロトコルをカスタマイズして信号Sde22(DE信号)を追加することによって、コア回路220は、スレーブIC S1~Snのうちのいずれか1つによって送り返されるデータのタイミングを取得することができる。信号Sde22(DE信号)に基づいて、コア回路220がコマンドを送信した後、データSmiso22(ターゲットデータ)を待つためにアイドル状態である必要がない。コマンドが送信された後、コア回路220は、信号Sde22(DE信号)が有効なデータSmiso22(ターゲットデータ)の到着を促すまで、他のことを行うことができる。したがって、コア回路220は、スレーブIC S1~Snを効率的に制御することができる。
【0033】
図4は、本開示の別の実施形態によるデイジーチェーンSPI集積回路400の回路ブロックの概略図である。
図4に示されるデイジーチェーンSPI集積回路400は、DEインターフェース回路DE21と、DEインターフェース回路DE22と、MOSIインターフェース回路MOSI21と、MOSIインターフェース回路MOSI22と、MOSIインターフェース回路MOSI23と、MOSIインターフェース回路MOSI24と、MISOインターフェース回路MISO21と、MISOインターフェース回路MISO22と、MISOインターフェース回路MISO23と、MISOインターフェース回路MISO24と、チップ選択インターフェース回路CS21と、チップ選択インターフェース回路CS22と、クロックインターフェース回路SCL21と、クロックインターフェース回路SCL22と、ルーティング回路210と、コア回路220と、を含む。
図4に示されるデイジーチェーンSPI集積回路400、DEインターフェース回路DE21、DEインターフェース回路DE22、MOSIインターフェース回路MOSI21、MOSIインターフェース回路MOSI22、MISOインターフェース回路MISO21、MISOインターフェース回路MISO22、チップ選択インターフェース回路CS21、チップ選択インターフェース回路CS22、クロックインターフェース回路SCL21、クロックインターフェース回路SCL22、ルーティング回路210、およびコア回路220は、
図2Aおよび
図2BにおけるデイジーチェーンSPI IC200、DEインターフェース回路DE21、DEインターフェース回路DE22、MOSIインターフェース回路MOSI21、MOSIインターフェース回路MOSI22、MISOインターフェース回路MISO21、MISOインターフェース回路MISO22、チップ選択インターフェース回路CS21、チップ選択インターフェース回路CS22、クロックインターフェース回路SCL21、クロックインターフェース回路SCL22、ルーティング回路210、およびコア回路220の関連する説明を参照することによって類推することができ、本明細書では繰り返さない。実際の設計に基づいて、一部の実施形態では、
図2Aおよび
図2Bに示されるルーティング回路210およびコア回路220の実施態様の詳細は、
図4に示されるルーティング回路210およびコア回路220の関連する説明を参照することによって類推することができる。
【0034】
図4に示す実施形態では、コア回路220は、マスタモードコア回路221およびスレーブモードコア回路222を含む。マスタモードコア回路221およびスレーブモードコア回路222は、ルーティング回路210に結合されている。チップ識別ピンID21の排他的識別コードに基づいて、デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1として使用される場合、マスタモードコア回路221を有効にすることができ、スレーブモードコア回路222を無効にすることができる。デイジーチェーンSPI集積回路400がスレーブIC S1~Snのうちの1つとして使用される場合、マスタモードコア回路221を無効にすることができ、スレーブモードコア回路222を有効にすることができる。
【0035】
図4に示す実施形態では、ルーティング回路210は、ラッチ回路L1、マルチプレクサMux1、ラッチ回路L3、およびマルチプレクサMux3を含む。ラッチ回路L1の入力端子は、DEインターフェース回路DE22の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux1の第1の入力端子は、コア回路220のスレーブモードコア回路222に結合されている。マルチプレクサMux1の第2の入力端子は、ラッチ回路L1の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux1の出力端子は、DEインターフェース回路DE21の入力端子に結合されている。デイジーチェーンSPI集積回路400がスレーブIC S1~Snのうちの1つとして使用され、デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路である場合、マルチプレクサMux1の出力端子は、マルチプレクサMux1の第1の入力端子に選択的に結合され、すなわち、スレーブモードコア回路222は、DEインターフェース回路DE21の入力端子に選択的に結合される。デイジーチェーンSPI集積回路400がターゲットスレーブ回路ではない場合、マルチプレクサMux1の出力端子は、マルチプレクサMux1の第2の入力端子に選択的に結合され、すなわち、ラッチ回路L1の出力端子は、DEインターフェース回路DE21の入力端子に選択的に結合される。
【0036】
ラッチ回路L3の入力端子は、MISOインターフェース回路MISO22の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux3の第1の入力端子は、コア回路220のスレーブモードコア回路222に結合されている。マルチプレクサMux3の第2の入力端子は、ラッチ回路L3の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux3の出力端子は、MISOインターフェース回路MISO21の入力端子に結合されている。デイジーチェーンSPI集積回路400がスレーブIC S1~Snのうちの1つとして使用され、デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路である場合、マルチプレクサMux3の出力端子は、マルチプレクサMux3の第1の入力端子に選択的に結合され、すなわち、スレーブモードコア回路222は、MISOインターフェース回路MISO21の入力端子に選択的に結合される。デイジーチェーンSPI集積回路400がターゲットスレーブ回路ではない場合、マルチプレクサMux3の出力端子は、マルチプレクサMux3の第2の入力端子に選択的に結合され、すなわち、ラッチ回路L3の出力端子は、MISOインターフェース回路MISO21の入力端子に選択的に結合される。
【0037】
図4に示す実施形態では、ルーティング回路210は、ラッチ回路L5およびマルチプレクサMux5をさらに含む。ラッチ回路L5の入力端子は、MISOインターフェース回路MISO23の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux5の第1の入力端子は、コア回路220のマスタモードコア回路221に結合されている。マルチプレクサMux5の第2の入力端子は、ラッチ回路L5の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux5の出力端子は、MISOインターフェース回路MISO24の入力端子に結合されている。デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1である場合、マルチプレクサMux5の出力端子は、マルチプレクサMux5の第1の入力端子に選択的に結合され、すなわち、マスタモードコア回路221は、MISOインターフェース回路MISO24の入力端子に選択的に結合される。デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1ではない場合、マルチプレクサMux5の出力端子は、マルチプレクサMux5の第2の入力端子に選択的に結合され、すなわち、ラッチ回路L5の出力端子は、MISOインターフェース回路MISO24の入力端子に選択的に結合される。
【0038】
図4に示す実施形態では、ルーティング回路210は、ラッチ回路L4およびマルチプレクサMux4をさらに含む。ラッチ回路L4の入力端子は、MOSIインターフェース回路MOSI21の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux4の第1の入力端子は、コア回路220のマスタモードコア回路221に結合される。マルチプレクサMux4の第2の入力端子は、ラッチ回路L4の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux4の出力端子は、MOSIインターフェース回路MOSI22の入力端子に結合されている。デイジーチェーンSPI集積回路400がデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のマスタIC M1である場合、マルチプレクサMux4の出力端子は、マルチプレクサMux4の第1の入力端子に選択的に結合され、すなわち、マスタモードコア回路221は、MOSIインターフェース回路MOSI22の入力端子に選択的に結合される。デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1ではない場合、マルチプレクサMux4の出力端子は、マルチプレクサMux4の第2の入力端子に選択的に結合され、すなわち、ラッチ回路L4の出力端子は、MOSIインターフェース回路MOSI22の入力端子に選択的に結合される。
【0039】
図4に示す実施形態では、ルーティング回路210は、ラッチ回路L2およびマルチプレクサMux2をさらに含む。ラッチ回路L2の入力端子は、MOSIインターフェース回路MOSI24の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux2の第1の入力端子は、コア回路220のスレーブモードコア回路222に結合されている。マルチプレクサMux2の第2の入力端子は、ラッチ回路L2の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux2の出力端子は、MOSIインターフェース回路MOSI23の入力端子に結合されている。デイジーチェーンSPI集積回路400がスレーブIC S1~Snのうちの1つとして使用され、デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路である場合、マルチプレクサMux2の出力端子は、マルチプレクサMux2の第1の入力端子に選択的に結合され、すなわち、スレーブモードコア回路222は、MOSIインターフェース回路MOSI23の入力端子に選択的に結合される。デイジーチェーンSPI集積回路400がターゲットスレーブ回路ではない場合、マルチプレクサMux2の出力端子は、マルチプレクサMux2の第2の入力端子に選択的に結合され、すなわち、ラッチ回路L2の出力端子は、MOSIインターフェース回路MOSI23の入力端子に選択的に結合される。
【0040】
図4に示す実施形態では、ルーティング回路210は、ラッチ回路L6およびマルチプレクサMux6をさらに含む。ラッチ回路L6の入力端子は、チップ選択インターフェース回路CS21の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux6の第1の入力端子は、コア回路220のマスタモードコア回路221に結合されている。マルチプレクサMux6の第2の入力端子は、ラッチ回路L6の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux6の出力端子は、チップ選択インターフェース回路CS22の入力端子に結合されている。デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1である場合、マルチプレクサMux6の出力端子は、マルチプレクサMux6の第1の入力端子に選択的に結合され、すなわち、マスタモードコア回路221は、チップ選択インターフェース回路CS22の入力端子に選択的に結合される。デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1ではない場合、マルチプレクサMux6の出力端子は、マルチプレクサMux6の第2の入力端子に選択的に結合され、すなわち、ラッチ回路L6の出力端子は、チップ選択インターフェース回路CS22の入力端子に選択的に結合される。
【0041】
図4に示す実施形態では、ルーティング回路210は、マルチプレクサMux7をさらに含む。マルチプレクサMux7の第1の入力端子は、コア回路220のマスタモードコア回路221に結合されている。マルチプレクサMux7の第2の入力端子は、クロックインターフェース回路SCL21の出力端子に結合されている。マルチプレクサMux7の出力端子は、クロックインターフェース回路SCL22の入力端子に結合されている。デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1である場合、マルチプレクサMux7の出力端子は、マルチプレクサMux7の入力端子に選択的に結合され、すなわち、マスタモードコア回路221は、クロックインターフェース回路SCL22の入力端子に選択的に結合される。デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1ではない場合、マルチプレクサMux7の出力端子は、マルチプレクサMux7の第2の入力端子に選択的に結合され、クロックインターフェース回路SCL21の出力端子は、クロックインターフェース回路SCL22の入力端子に選択的に結合される。
【0042】
デイジーチェーンSPI集積回路400がデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のマスタIC M1である場合、マスタモードコア回路221は、ルーティング回路210のマルチプレクサMux6およびチップ選択インターフェース回路CS22を介してデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のスレーブIC S1~Snにチップ選択信号Scs21を出力することができ、マスタモードコア回路221は、ルーティング回路210およびMISOインターフェース回路MISO22を介して、チップ選択信号Scs21に対応するターゲットスレーブ回路のターゲットデータを読み取ることができる。デイジーチェーンSPI集積回路400がデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のスレーブIC S1~Snのうちの1つであり、デイジーチェーンSPI集積回路400がマスタIC M1によって選択されたターゲットスレーブ回路である場合、スレーブモードコア回路222は、ルーティング回路210のマルチプレクサMux1およびDEインターフェース回路DE21を介してデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100のマスタIC M1にDE信号Sde21を出力することができ、スレーブモードコア回路222は、DE信号Sde21のタイミングに基づいてルーティング回路および第1のMISOインターフェース回路を介してターゲットデータSmiso21をマスタIC M1に送り返すことができる。
【0043】
本実施形態のデイジーチェーンSPI集積回路400は、
図1に示されるデイジーチェーンSPIアーキテクチャ100に適用可能である。デイジーチェーンSPIアーキテクチャ100、すなわち、マルチチップ・カスケード・アーキテクチャにおいて、スレーブIC S1~Snは、デイジーチェーンを形成するように直列に接続され、マスタIC M1は、デイジーチェーンにおいて第1のスレーブIC S1に接続される。実際の設計に基づいて、デイジーチェーンSPI集積回路400は、マスタIC M1またはスレーブIC S1~Snのうちの1つとして使用されてもよい。デイジーチェーンSPI集積回路400は、デイジーチェーンアーキテクチャを通じて、マルチチップシステムにおけるマルチドロップ駆動の問題を改善することができる。加えて、スレーブIC S1~Snには、同一のブロードキャスト識別コードID_CMが1つ(または複数)追加的に付与/定義されてもよい。マスタIC M1は、ブロードキャスト識別コードID_CMを用いて共有データをスレーブIC S1~Snにブロードキャストすることができる。ブロードキャスト動作により、マスタIC M1からスレーブIC S1~Snへの送信性能を効果的に向上させることができる。また、スレーブIC S1~Snは、DE信号をマスタIC M1に伝達することができる。デイジーチェーンSPI集積回路400を用いて、SPIプロトコルをカスタマイズしてDE信号経路を追加することによって、異なるスレーブICによって異なる時間に送り返されるデータの問題を効果的に解決することができる。
【0044】
異なる設計要件に従って、コア回路220、マスタモードコア回路221、および/またはスレーブモードコア回路222は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア(すなわち、プログラム)、またはそれらの組合せとして実施されてもよい。ハードウェアに関しては、コア回路220、マスタモードコア回路221、および/またはスレーブモードコア回路222は、集積回路上の論理回路で実施されてもよい。コア回路220、マスタモードコア回路221、および/またはスレーブモードコア回路222の関連する機能は、ハードウェア記述言語(例えば、Verilog HDLまたはVHDL)または他の適切なプログラミング言語を使用することによって、ハードウェアとして実施されてもよい。例えば、コア回路220、マスタモードコア回路221、および/またはスレーブモードコア回路222の関連する機能は、1つもしくは複数のコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/または他の処理ユニット内の様々な論理ブロック、モジュール、および回路において実施されてもよい。
【0045】
ソフトウェアおよび/またはファームウェアに関しては、コア回路220、マスタモードコア回路221、および/またはスレーブモードコア回路222の関連する機能は、プログラミングコードとして実施されてもよい。例えば、コア回路220、マスタモードコア回路221、および/またはスレーブモードコア回路222は、汎用プログラミング言語(例えば、C、C++、またはアセンブリ言語)または他の適切なプログラミング言語を使用することによって実施されてもよい。プログラミングコードは、「非一過性コンピュータ可読媒体」に記録/記憶されてもよい。一部の実施形態では、例えば、非一過性コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、半導体メモリ、プログラマブル論理回路、および/または記憶装置を含む。記憶装置は、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、または他の記憶装置を含む。中央処理装置(CPU)、コントローラ、マイクロコントローラ、またはマイクロプロセッサは、非一過性コンピュータ可読媒体からのプログラミングコードにアクセスして実行することができ、それによって、コア回路220、マスタモードコア回路221、および/またはスレーブモードコア回路222の関連する機能が実施される。
【0046】
本開示は、上記の実施形態を参照して説明されたが、これらは、本開示を限定することは意図されていない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、記載された実施形態に対する修正および変更を行うことができることは、当業者には明らかであろう。したがって、本開示の範囲は、上記の詳細な説明によってではなく、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって定義される。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明のデイジーチェーンSPI ICおよびその動作方法は、大型タッチディスプレイIC(LTDI)用途に適用することができる。
【符号の説明】
【0048】
21:前の集積回路
22:後続の集積回路
100:デイジーチェーンSPIアーキテクチャ
200:デイジーチェーンSPI IC
210:ルーティング回路
220:コア回路
221:マスタモードコア回路
222:スレーブモードコア回路
cs:チップ選択信号
CS21、CS22:チップ選択インターフェース回路
DE1:データイネーブル(DE)信号
DE21、DE22:DEインターフェース回路
ID21:チップ識別ピン
ID_CM:ブロードキャスト識別コード
ID_200、ID_M、ID_S1、ID_S2、ID_S3、ID_Sn:排他的識別コード
L1、L2、L3、L4、L5、L6:ラッチ回路
M1:マスタIC
miso:データ
MISO21、MISO22、MISO23、MISO24:MISOインターフェース回路
mosi:コマンド(またはデータ)
MOSI21、MOSI22、MOSI23、MOSI24:MOSIインターフェース回路
Mux1、Mux2、Mux3、Mux4、Mux5、Mux6、Mux7:マルチプレクサ
S1、S2、S3、Sn:スレーブIC
S310~S370:ステップ
scl、Ssc21、Ssc22:クロック信号
SCL21、SCL22:クロックインターフェース回路
Scs21、Scs22:チップ選択信号
Sde21:DE信号S
Sde22:信号
Smiso21:ターゲットデータ
Smiso22:データ
Smosi21、Smosi22:マスタ回路データ
【外国語明細書】