(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023090191
(43)【公開日】2023-06-29
(54)【発明の名称】ワーク搬送機付き工作機械
(51)【国際特許分類】
B23B 25/00 20060101AFI20230622BHJP
B23Q 7/04 20060101ALI20230622BHJP
B23Q 11/00 20060101ALI20230622BHJP
B23B 15/00 20060101ALI20230622BHJP
【FI】
B23B25/00 A
B23Q7/04 Z
B23Q11/00 P
B23B15/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021205024
(22)【出願日】2021-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】100125737
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 昭博
(72)【発明者】
【氏名】幸村 数善
(72)【発明者】
【氏名】大塚 裕也
(72)【発明者】
【氏名】廣田 奈緒美
(72)【発明者】
【氏名】中川 太智
(72)【発明者】
【氏名】岩井 揚子
【テーマコード(参考)】
3C011
3C033
3C045
【Fターム(参考)】
3C011BB15
3C033HH00
3C045AA06
3C045HA02
(57)【要約】
【課題】ワーク搬送機のロボットハンドに対する清掃を効率よく実施するワーク搬送機付き工作機械を提供すること。
【解決手段】主軸装置に把持されたワークに対して工具による加工が実行される加工室と、前記加工室内に進入したロボットハンドにより前記主軸装置との間でワークの受け渡しを行うワーク自動搬送機と、前記加工室内に取り付けられ、前記ロボットハンドが前記主軸装置とのワークの受け渡しを行うために移動する前記加工室内の搬送経路上で、当該ロボットハンドまたは当該ロボットハンドに把持されたワークに対する清掃を行う清掃手段と、を有するワーク搬送機付き工作機械。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主軸装置に把持されたワークに対して工具による加工が実行される加工室と、
前記加工室内に進入したロボットハンドにより前記主軸装置との間でワークの受け渡しを行うワーク自動搬送機と、
前記加工室内に取り付けられ、前記ロボットハンドが前記主軸装置とのワークの受け渡しを行うために移動する前記加工室内の搬送経路上で、当該ロボットハンドまたは当該ロボットハンドに把持されたワークに対する清掃を行う清掃手段と、
を有するワーク搬送機付き工作機械。
【請求項2】
前記加工室は、天井に形成された進入口を開閉する開閉シャッタが設けられ、前記進入口の真下が前記清掃手段によって前記ロボットハンドまたは前記ロボットハンドに把持されたワークに対する清掃を行う清掃エリアであり、前記清掃エリアの真下に位置する前記加工室の底部に切粉を排出する排出装置の回収口が設けられた請求項1に記載のワーク搬送機付き工作機械。
【請求項3】
前記清掃手段は、前記ロボットハンドまたは前記ロボットハンドに把持されたワークに対してエアを噴き付けるエアブローである請求項1または請求項2に記載のワーク搬送機付き工作機械。
【請求項4】
前記清掃手段は、前記ロボットハンドまたは前記ロボットハンドに把持されたワークの清掃に応じて、アクチュエータによる清掃ブラシの位置の切り換えが可能なものである請求項1または請求項2に記載のワーク搬送機付き工作機械。
【請求項5】
前記ワーク自動搬送機は、前記ロボットハンドが複数のチャック機構を備えたものであり、次に行われる搬送作業に従い、複数ある前記チャック機構の一つが前記清掃手段に対面させる位置に切り換えられる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のワーク搬送機付き工作機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワーク搬送機のロボットハンドに対する清掃を効率よく実施するワーク搬送機付き工作機械に関する。
【背景技術】
【0002】
工作機械では、密閉された加工室内でワークに対する切削など所定の加工が行われ、そのワークに対する搬入及び搬出はワーク搬送機により行われる。加工によって切粉や切屑の発生する加工室内では、その洗い流しなどにクーラントが使用される。加工後の加工室内にはワーク搬送機のロボットハンドが侵入し、主軸チャックとの間でワークの受け渡しが行われる。ロボットハンドにはチャック機構が設けられているが、チャック爪などに切粉が付着してしまうと、把持した加工済みのワークを傷つけてしまう。また、次に行うワークの受け渡しの際、付着した切粉などによって把持したワークの位置がずれてしまうなどの問題が生じ得る。
【0003】
下記特許文献1は、加工済ワークをワーク載置台に載置する場合に、切粉が落下することによって切粉分の誤差が生じてしまうことを課題とした発明が開示されている。具体的には、ローダ装置の搬送経路途中であって旋盤前面部の上方に、そして左右対称の位置に切粉除去ブラシと切粉を収容する切粉収容ボックスが設けられている。ローダ装置の搬送経路に切粉除去ブラシがあることにより、ローダ装置の走行中に切粉除去ブラシのブラッシング力が作用し、ローダーヘッドや周辺に付着した切粉が除去される。また、切粉除去部材には、ブラシに限定されることなくエア発生装置による空気洗浄であってもよいとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記従来例の工作機械は、加工室の外に切粉除去ブラシが設けられているため外観が損なわれてしまう。また、加工室外でブラッシングするため、ローダーヘッドから取り除かれた切粉を回収する切粉回収ボックスも必要になる。ただし、切粉回収ボックスがあったとしても、搬送経路中に設けられた切粉除去ブラシで切粉を除去すれば、切粉は飛び散ってしまい周りを汚すことになる。切粉を飛び散らせないためにはローダーヘッドの移動速度を落とすことも考えられるが、それでは搬送時間が長くなりサイクルタイムが延びてしまう。
【0006】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、ワーク搬送機のロボットハンドに対する清掃を効率よく実施するワーク搬送機付き工作機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るワーク搬送機付き工作機械は、主軸装置に把持されたワークに対して工具による加工が実行される加工室と、前記加工室内に進入したロボットハンドにより前記主軸装置との間でワークの受け渡しを行うワーク自動搬送機と、前記加工室内に取り付けられ、前記ロボットハンドが前記主軸装置とのワークの受け渡しを行うために移動する前記加工室内の搬送経路上で、当該ロボットハンドまたは当該ロボットハンドに把持されたワークに対する清掃を行う清掃手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
前記構成によれば、加工室内で主軸装置に把持されたワークに対して工具による加工が実行されるが、そのワークは、ワーク自動搬送機のロボットハンドによって把持された状態で加工室内に運ばれ、主軸装置との間で受け渡しが行われる。その際、ワーク自動搬送機のロボットハンドがワークの受け渡しを行うために移動する加工室内の搬送経路上において、ロボットハンドまたはロボットハンドに把持されたワークが清掃手段によって清掃される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】ワーク自動搬送機を備えた工作機械を示す外観斜視図である。
【
図2】ワーク自動搬送機およびそのロボットハンドに対する清掃手段を示した図である。
【
図3】ワーク搬送中に行われるロボットハンドに対する清掃状況を示した第1実施形態の図である。
【
図4】ワーク搬送中に行われるロボットハンドのワークに対する清掃状況を示した第1実施形態の図である。
【
図5】ワーク搬送中に行われるロボットハンドに対する清掃状況を示した第2実施形態の図である。
【
図6】ワーク搬送中に行われるロボットハンドのワークに対する清掃状況を示した第2実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係るワーク搬送機付き工作機械の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。
図1は、ワーク自動搬送機を備えた工作機械を示す外観斜視図である。この工作機械1は、左右に一対の旋盤を有する正面2軸旋盤であり、機体カバー3によって覆われた機内には左右の旋盤ごとに加工室が分けられている。機体カバー3の前面には左右の加工室に対応して扉が設けられ、左扉311の奥には第1加工室があり、右扉312の奥に第2加工室が設けられている。
【0011】
工作機械1は、正面から見て左がワーク搬入側であり、右がワーク排出側である。機体カバー3は、左右の機体幅方向にそれぞれ突き出すようにして、ワーク搬入部301とワーク排出部302が形成されている。そして、搬入側停止位置101には複数の加工前ワークを搭載したワークストッカが配置され、排出側停止位置103には加工済みワークを受け取る回収ストッカが配置される。なお、本実施形態ではワークが送られる機体幅方向をZ軸、機体前後方向をY軸、機体上下方向をX軸として説明する。
【0012】
工作機械1は、こうした不図示のストッカと加工室との間でワークを自動搬送するためのワーク自動搬送機5が設けられている。ワーク自動搬送機5は、ガントリ式のワーク搬送機であり、工作機械1の機体上部に設けられている。機体カバー3内には骨組みとなるフレーム構体がベースに立設され、その機体前側上部にレール台11が固定されている。レール台11は、機体幅方向のZ軸に沿って延び、その上面には機体幅方向に2本の走行レール12と1本の走行用ラック13とが固定されている。
【0013】
ワーク自動搬送機5の駆動機構は、走行レール12に沿ってZ軸方向に移動する走行テーブル14を基台として、把持したワークをY軸方向およびX軸方向へ移動させるための構成が設けられている。まず、走行テーブル14には走行用モータ15が固定され、その回転軸に固定されたピニオンギヤが走行テーブル14の下で走行用ラック13と噛合している。Z軸方向に移動可能な走行テーブル14には、Y軸方向に移動可能なスライド台16が組付けられている。走行テーブル14の上面にスライド部材が固定され、スライド台16は、そのスライド部材を摺動するスライドレールと一体になって構成されている。
【0014】
スライド台16の側面には前後移動用ラックが固定され、また走行テーブル14には前後用モータ18が備えられており、前後用モータ18の回転軸に固定されたピニオンギヤが前後移動用ラックに噛合している。Y軸方向に移動可能なスライド台16は、レール台11から前方へと突き出しており、その先端部分にガイドが形成され、そこに鉛直な姿勢の昇降アーム21がX軸方向に摺動可能な状態で組付けられている。昇降アーム21の後部にはX軸方向に延びたラックを内側に設けたラックケース22が一体に形成され、スライド台16にはそのラックと噛合するピニオンを備えた昇降用モータ23が組付けられている。
【0015】
昇降アーム21は、昇降用モータ23の駆動によってX軸に沿った昇降が可能であり、その下端部には
図2に示すように、2つのチャック機構31,32を備えたロボットハンド25が設けられている。
図2は、ワーク自動搬送機5およびそのロボットハンド25に対する清掃手段を示した図である。簡潔に示した工作機械1の加工室6内部には主軸装置7と不図示のタレット装置とが設けられている。なお、加工室6は、工作機械1の左右に設けられた同じ構成の第1加工室と第2加工室を示すものである。
【0016】
主軸装置7に対してワークWの受け渡しを行うロボットハンド25は、2つのチャック機構31,32が直交する方向に配置され、X軸に対して45度傾いた回転軸Oを中心にした旋回によって各々の位置が入れ替わるよう構成されている。チャック機構31,32は、3つのチャック爪が開閉作動することによりワークWの把持および解放を行うものである。
【0017】
ワーク自動搬送機5は、例えば、ロボットハンド25のチャック機構31によって加工前のワークWが把持され、チャック機構32によって加工済みのワークWが把持され、主軸装置7に対して交互にワークWの受け渡しが行われる。工作機械1には、そのロボットハンド25に対する清掃手段として、加工室6内のエア管41からエアを噴出するようにしたエアブローが設けられている。エア管41の先端部には移動するロボットハンド25に対しエアを効果的に吹き付けられるようにしたエアノズル47が取り付けられている。すなわち、エアノズル47は、加工室6内を移動するロボットハンド25に対して配置されている。
【0018】
加工室6は、天井には進入口43が形成され、そこに設けられた開閉シャッタ44によって自動開閉が行われるよう構成されている。ロボットハンド25は、進入口43を通って鉛直方向に昇降するため、進入口43の真下に清掃エリア45が設定され、そこへエアを吹き付けるようにエア管41が加工室6の天井近くに取り付けられている。また、工作機械1には切粉や切屑の排出装置としてチップコンベアが設けられ、加工室6の底部に回収口46が形成されている。清掃エリア45は、加工室6内の切粉や切屑そしてクーラントが流れ込む回収口46の真上に位置している。
【0019】
清掃エリア45は、ロボットハンド25が主軸装置7との間でワークWの受け渡しを行うための搬送経路42上にあり、エアノズル47から噴き出されるエアは、そうした移動途中のロボットハンド25に対して当てられる。特に、加工室6内ではロボットハンド25が往復するため、その両方においてエアの吹き付け清掃が行われるようになっている。そして、ロボットハンド25は、清掃エリア45を通過する際、エアノズル47に対してチャック機構31,32のどちらが向けられるか、搬送状況に応じた切り換え制御が行われるようになっている。
【0020】
続いて、ロボットハンド25に対する清掃作業について説明する。まず、工作機械1では、ワーク自動搬送機5を使用して加工室6内の主軸装置7に対しワークの受け渡しが行われる。第1および第2加工室内には同じように主軸装置7とタレット装置とがあり、主軸装置7に把持されたワークWに対する切削加工などが行われる。第1および第2加工室での加工が終了すると、各々所定のタイミングで主軸装置7に対するワークWの交換および搬送がワーク自動搬送機5によって行われる。
【0021】
図3および
図4は、ワーク搬送中に行われるロボットハンド25に対する清掃状況を示した図である。例えば、
図3には第1加工室におけるワーク搬送が示されており、主軸装置7に対する加工前のワークW1と加工済みのワークW2との交換が行われる状況である。加工室6内へと進入するロボットハンド25は、チャック機構31がワークW1を把持し、チャック機構32は空の状態である。そこで、清掃エリア45を下降する往路では、ロボットハンド25に対してチャック機構32に付着する切粉を排除するための清掃が行われる。直後に把持する加工済みのワークW2に傷を付けないようにチャック爪になどに付着する切粉を排除するためである。
【0022】
清掃は、搬送経路42を移動中のロボットハンド25に対してエアノズル47からエアが吹き付けられ、チャック機構32に付着していた切粉が吹き飛ばされる。取り除かれた切粉などは加工室6の底部に設けられた回収口46へと落ちていく。その後、ロボットハンド25は、チャック機構32によって加工済みのワークW2を主軸装置7から受け取り、次いで回転軸Oを中心にした旋回によってチャック機構31が入れ替わり、主軸装置7に対して加工前のワークW1が受け渡しされる。
【0023】
続いて、ワーク自動搬送機5における次の搬送作業が第1加工室で受け取ったワークW2を第2加工室へと搬送するものであれば、
図4に示すようにチャック機構32がエアノズル47へ向くようにロボットハンド25をそのまま上昇させる。これにより加工室6を出る復路ではワークW2にエアが吹き付けられ、切粉などが取り除かれた状態で第2加工室へと搬送される。そして、第2加工室内では、第1加工室と同じように進入口43下の清掃エリア45を通過するロボットハンド25に対し、エアノズル47から噴出するエアが吹き付けられる。
【0024】
具体的に、第2加工室の清掃エリア45を通過する往路での清掃は、ワークW2を主軸装置7に対する受け渡しのみの場合と、主軸装置7から加工済みのワークW3の受け取りも行う場合とに分け、前者であればチャック機構32に把持されたワークW2について再度エアが吹き付けられ、後者の場合にはロボットハンド25が旋回し空のチャック機構31に対してエアが吹き付けられる。そして、復路においてもワーク自動搬送機5における次の搬送作業に従い、チャック機構31,32のどちらをエアノズル47に対面させるかについて制御が行われる。
【0025】
よって、本実施形態によれば、搬送経路42上に清掃エリア45を設けたので、ワーク自動搬送機5における通常の搬送作業を妨げることなく、ロボットハンド25のチャック機構31,32や把持したワークWを清掃することができる。特に、清掃エリア45は、ロボットハンド25が往復する搬送経路42上にあるため清掃回数が多くなる。清掃回数が多くなれば清掃の効果が高まるほか、清掃エリア45の往復時にチャック機構31,32やワークWの清掃を選択する機会が増え、その後の搬送作業などに従って必要とする対象を適切に清掃することができる。
【0026】
次に、ワーク搬送機付き工作機械の第2実施形態について説明する。
図5および
図6は、ワーク搬送中に行われるロボットハンド25に対する清掃状況を示した図である。特に、
図5は、チャック機構31,32を清掃する場合が示され、
図6は、チャック機構31,32に把持されたワークWを清掃する場合が示されている。前記第1実施形態との違いは清掃手段にブラシを用いた点である。清掃ブラシ51は、加工室6の天井付近に取り付けられたエアシリンダ52のピストンロッド先端部に固定されている。
【0027】
エアシリンダ52は、引き型の単動シリンダであり、通常時は
図5に示す伸長状態である。清掃ブラシ51は、エアシリンダ52が伸長状態の通常時に清掃エリア45を通過するチャック機構31,32を清掃する位置に配置される。一方、そのチャック機構31,32にワークWが把持されている場合は、作動エアが供給されたエアシリンダ52が
図6に示すように収縮作動し、清掃ブラシ51が引き戻された位置に配置される。
【0028】
よって、本実施形態では、ワーク自動搬送機5における次の搬送作業に従ってロボットハンド25が旋回し、清掃エリア45を通過する際のチャック機構31,32の向きが特定される。また、チャック機構31,32におけるワークWの有無によってエアシリンダ52の伸縮制御が行われる。そこで、搬送経路42を移動中のロボットハンド25に対して清掃ブラシ51が当てられ、チャック機構31,32や加工済みワークWに対して切粉の除去が行われる。
【0029】
本実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果を有し、ワーク自動搬送機5における通常の搬送作業を妨げることなくチャック機構31,32などを清掃することができる。そして、清掃エリア45がロボットハンド25の往復する搬送経路上にあるため、清掃回数が多くなることで清掃の効果を高めることができる。また、清掃エリア45の往復時にチャック機構31,32やワークWの清掃を選択する機会が増え、次の搬送作業などに従って清掃を必要とする対象を清掃することができる。
【0030】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、工作機械としてガントリ式のワーク自動搬送機を備えた正面2軸旋盤を示して説明したが、1軸旋盤あるいは多関節ロボット搬送機など異なる構成の工作機械であってもよい。
【符号の説明】
【0031】
1…工作機械 5…ワーク自動搬送機 6…加工室 7…主軸装置 25…ロボットハンド 31,32…チャック機構 41…エア管 42…搬送経路 43…進入口 …44 開閉シャッタ 45…清掃エリア 46…回収口 47…エアノズル