(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023090268
(43)【公開日】2023-06-29
(54)【発明の名称】洗浄装置及び循環装置
(51)【国際特許分類】
A23N 12/02 20060101AFI20230622BHJP
B08B 3/02 20060101ALI20230622BHJP
B08B 5/02 20060101ALI20230622BHJP
【FI】
A23N12/02 Q
B08B3/02 A
B08B5/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021205149
(22)【出願日】2021-12-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2021年10月13日、第11回農業Week
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2021年10月 7日、https://www.azx-inc.co.jp/ws/
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2021年12月 2日 https://item.rakuten.co.jp/plusysbtob/93656/ https://store.shopping.yahoo.co.jp/plusysbtob/93656.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_img https://wowma.jp/bep/m/klist2?e_scope=0&ipp=40&user=44206216&keyword=%93%F1%97%AC%91%CC&clow=&chigh=&submit.x=0&submit.y=0
(71)【出願人】
【識別番号】000103138
【氏名又は名称】エムケー精工株式会社
(72)【発明者】
【氏名】荒井 剛
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真二
【テーマコード(参考)】
3B116
3B201
4B061
【Fターム(参考)】
3B116AA46
3B116AB03
3B116BB22
3B116BB38
3B116BB62
3B116BB88
3B116CD22
3B201AA46
3B201AB03
3B201BB22
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3B201BB62
3B201BB88
3B201BB93
3B201BB94
3B201CB01
3B201CD22
4B061AA02
4B061BA01
4B061BA08
4B061BA11
4B061CA15
4B061CA38
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ポンプや管路に異物が付着することを防止する洗浄装置を提供する。
【解決手段】洗浄槽内の洗浄液をポンプを用いて循環させる循環装置20であって、循環装置20は、洗浄槽を第1エリアと第2エリアとに仕切るプレートと、洗浄液を濾過する濾過部30と、洗浄液を吐出するノズル40とを有する。ノズル40は、駆動流体口と、吸入流体口と、吐出口とを備え、プレートは、洗浄液を第2エリアへ流入させる第1孔と、ノズルから吐出される洗浄液を通過させる第2孔とを設け、濾過部とノズルとの間に濾過部の一部を囲う壁を具備することを特徴とする循環装置。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄槽内の洗浄液をポンプを用いて循環させる循環装置であって、
前記循環装置は、前記洗浄槽を第1エリアと第2エリアとに仕切るプレートと、
前記洗浄液を濾過する濾過部と、
前記洗浄液を吐出するノズルとを有し、
前記ノズルは、駆動流体口と、吸入流体口と、吐出口とを備え、
前記プレートは、前記洗浄液を前記第2エリアへ流入させる第1孔と、前記ノズルから吐出される洗浄液を通過させる第2孔とを設け、
前記濾過部とノズルとの間に濾過部の一部を囲う壁を具備する
ことを特徴とする循環装置。
【請求項2】
前記壁は、前記第2エリアを仕切り、
前記ポンプへ流れる対流と、
前記ノズルの吸入流体口へ流れる対流と、
を形成する、
ことを特徴とする請求項1記載の循環装置。
【請求項3】
前記ノズルは、気体を取り込むダクトを有し、ノズルが噴出する洗浄液に気体を混合させる、
ことを特徴とする請求項1または2記載の循環装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の循環装置と、
前記洗浄槽と、ポンプとを備え、
前記洗浄槽の底面を傾斜させる底板を備える、
ことを特徴とする洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄装置及び循環装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許第6840888号公報(以下、特許文献1という。)には、洗浄槽内の洗浄液をポンプとノズルを用いて循環させる洗浄装置が記載されている。この洗浄装置は、洗浄槽内にノズルを備えた槽を設け洗浄液を旋回している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のような洗浄装置は、ポンプや管路に異物が付着するため、異物を取り除く必要があった。また、その異物を取り除く作業が手間であった。
【0005】
そこで本発明の一目的は、ポンプや管路に異物が付着することを防止する洗浄装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一解決手段に係わる循環装置は、洗浄槽内の洗浄液をポンプを用いて循環させるものであって、この循環装置は、洗浄槽を第1エリアと第2エリアとに仕切るプレートと、洗浄液を濾過する濾過部と、洗浄液を吐出するノズルとを有する。
前記ノズルは、駆動流体口と、吸入流体口と、吐出口とを備え、前記プレートは、洗浄液を第2エリアへ流入させる第1孔と、ノズルから吐出される洗浄液を通過させる第2孔とを設け、濾過部とノズルとの間に濾過部の一部を囲う壁を具備することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一解決手段に係わる循環装置の前記壁は、第2エリアを仕切り、ポンプへ流れる対流と、ノズルの吸入流体口へ流れる対流とを形成することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一解決手段に係わる循環装置の前記ノズルは、気体を取り込むダクトを有し、ノズルが噴出する洗浄液に気体を混合させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一解決手段に係わる前記循環装置と、洗浄槽と、ポンプとを備えた洗浄装置は、洗浄槽の底面を傾斜させる底板を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一解決手段によれば、洗浄装置のポンプや管路に異物が付着することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態による洗浄装置の模式的な上面図である。
【
図4】
図1の循環装置のプレート21を除いた模式的な斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下の本発明における実施形態では、必要な場合に複数のセクションなどに分けて説明するが、原則、それらはお互いに無関係ではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細などの関係にある。このため、全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0013】
また、構成要素の数(個数、数値、量、範囲などを含む)については、特に明示した場合や原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。また、構成要素などの形状に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。
【0014】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。また、図中の矢印は流体の流れを表している。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態による洗浄装置の模式的な上面図である。
図2は、
図1のA-A’線の模式的な断面図である。
【0016】
洗浄装置10は、例えば、農業や漁業で生産される生産物や資材を洗浄する洗浄装置である。洗浄装置10は、洗浄液が収容される洗浄槽11と、洗浄液を循環させる循環装置20とを備えている。
【0017】
洗浄槽11は、槽内を仕切るプレート21が設けられ、槽内が第1エリア12と第2エリア13とで分けられている。このプレート21は複数の板で設けられており、本発明では中央21aと左右21b、21bとで構成している。(
図3)
また、プレート21は、洗浄槽11と接続体(パッキンなど)で接続していない。
【0018】
例えば、農業や漁業で生産される生産物や資材などの被洗浄物が第1エリアに投入される。第1エリア12では、投入した被洗浄物に付着する泥や葉、虫などの異物を洗い落としている。
第2エリア13では、洗浄槽11内に対流を発生させる循環装置20が設けられている。また、循環装置20は、洗浄槽11を区分けするプレート21や、洗浄液を濾過する濾過部30などを備えている。
【0019】
洗浄槽11の床面は、ノズル40から離れるにしたがって下へ傾斜する底板14を備えている。その上面に一部または全面に例えばパンチングメタル製で多孔のすのこ15を設けている。これにより被洗浄物に付着する重い泥などの異物は、すのこ15に設けられた孔より沈下し、底板14に沈殿する。また、洗浄槽11の床面は底板14により傾斜しているため泥などの異物が一カ所にまとまる。
第1エリア12の洗浄液は、すのこ15の孔を通り第2エリア13へ通水する。このとき、第1エリア12の洗浄液は、すのこ15により大きな異物(葉や石や根っこなど)が取り除かれる。また、底板14は傾斜して設けられるため、すのこ15の孔より沈下する泥などの重い異物は、一カ所にまとまってノズル40と反対側の底板14に沈殿する。そのため洗浄液は、第1エリア12から第2エリア13へと通水するが、すのこ15の孔より沈下する泥などの小さな異物は第2エリアに流入しにくい。
なお、本発明の一実施形態では、底板14が下に傾斜する方向を
図2の左側としたが、これにこだわることなく、すり鉢状や逆すり鉢状としてもよい。
【0020】
洗浄装置10は、洗浄槽11内の洗浄液を循環させるポンプPを備えている。ポンプPの一端は洗浄槽11の壁に設けた孔と接続する取水管24と連結している。また、他端は2つのノズル40と接続する供給管25と連通している(図示しない)。
そのため洗浄液は、洗浄層11と接続する取水管24を通りノズル40と接続する供給管25に通流する。
尚、本構成でのポンプPは洗浄槽11の外部に備えられているが、これにこだわることなく、第2エリア13に備える構成としてもよい。
【0021】
図3は、
図1の循環装置の模式的な正面図である。
図4は、
図1の循環装置のプレート21を除いた模式的な斜視図である。
【0022】
循環装置20は、洗浄槽11の第2エリア13に設けられ、洗浄槽11内の洗浄液を循環および濾過する機能を有している。
循環装置20は背面に背面プレート17を設けている。背面プレート17の下部は、一部がくり抜かれいるため、循環装置20に洗浄液が通水する。
循環装置20の背面プレート17上部には、洗浄槽11の壁に引っ掛けることで循環装置20を固定する引掛部16を有している。
【0023】
また、循環装置20のプレート21aは、上部に格子状のスリット22を有している。そのため、洗浄液は、第1エリア12から第2エリア13に流入することができる。
尚、スリット22が開口する面積(ひとつの孔)は、被洗浄物の大きさに合わせて幅や形状を変更してもよい。
【0024】
また、スリット22の裏側には、濾過部30が設けられている。濾過部30は、略長方体で、スリット22に接する面と上部が開口している。濾過部30は、例えば、パンチングメタル製で多孔を有している。そのため、濾過部30は、洗浄液に含まれる異物を取り除いている。
なお、濾過部30は、循環装置20から、取り外す構成としてもよく、そうすることで濾過部30に溜まった異物をより簡単に取り除くことができる。
【0025】
循環装置20のプレート21は、ノズル40から噴出される洗浄液を第1エリア12に通流させるノズル孔23が設けられている。
ノズル40が洗浄液を噴出する吐出口43は、ノズル孔23と近接して設けられ、且つノズル40が振動してもノズル孔23と接触しないよう所定の距離を保っている。ノズル40の吐出口43とノズル孔23に隙間を保っていても、第1エリア12に貯留されている洗浄液は、ノズル40から噴出する洗浄液の勢いでノズル孔23へ流入(逆流)しずらい。
【0026】
循環装置20は壁(プレート)27を有している。壁(プレート)27は濾過部30の両側(壁27a、27b)と背面(壁27c)とに設けられ、かつ、濾過部30と所定距離間を有している。
また、壁27aと27bは下端を循環装置20の内側に向かって直角に折り曲げている。
【0027】
循環装置20は、濾過部30とノズル40との間に壁27dを有している。壁27dは、濾過部30とノズル40と間に所定距離間を有して設けられている。
また、壁27dの両端は、ノズル40を覆うよう下方向に折り曲げ、一端は壁27aと接続し、他端は壁27bと接続する。それにより、循環装置20は、壁27aと壁27dで囲まれた断面コの字状の間26aを有し、壁27bと壁27dで囲まれた断面コの字状の間26bを有す。
【0028】
循環装置20は、壁27aの下部に取水管24と連通する取水口28を有している。そのため、ポンプPは濾過部30により濾過された洗浄液を取水する。
【0029】
また、循環装置20は、間26aと間26bとを結ぶトンネル29を備えている。トンネル29により間26aと間26bに滞留する洗浄液が通流する。
【0030】
このように、循環装置20は、濾過部30とノズル40との間に壁27dを有している。さらに、循環装置20は、濾過部30の左右側面に壁27a、27bと背面に壁27cとを設けている。これにより、濾過部30で濾過された洗浄液は、壁27に沿って間26aを通過し取水口28へ流れる。そして、間26bへ流れる洗浄液は、トンネル29を通過し取水口28へと流入する。つまり、ポンプPは異物などが取り除れた洗浄液を取水している。そのため、ポンプPや管路が異物などによって詰まることを防止している。
【0031】
図5は、
図2に示すノズル40の模式図であり、
図6は、
図2に示すノズルの断面図である。
【0032】
循環装置20は、ノズル40を備えている。ノズル40は、ポンプPと接続する駆動流体口41と、洗浄液を噴出する吐出口43と、駆動流体口41と吐出口43との間に収束部44とが設けられている。
洗浄液が、ノズル40の駆動流体口41へ流入すると駆動発生部46に向かって流れる。ここで駆動発生部46は駆動流体口41と比べて口径が窄まっているため洗浄液の流速が速まる。
また、ノズル40は、駆動流体口41と収束部44とが離れて設けられており、その間(吸入流体口42)をブリッジ45が接続する。ブリッジ45により空間(吸入流体口42)が設けられ、ノズル40周辺の洗浄液を取り込むことができる。
また、ノズル40は、駆動流体口41から、吐出口43の中途において収束部44により収束している。ノズル40は、吸入流体口42においてノズル周辺の洗浄液を取り込んだ後、吐出口43へ吐出する中途で、収束部44によりノズル40管内は収束されている。
【0033】
ここで、ノズル40の駆動流体口41は、流動発生部46に向かって円錐状に窄まる形状をしている。流動発生部46に向かって流れる洗浄液は、流体の流れを絞ることによってベンチュリ効果が生じ流速が増加する。すると、その周りの圧力は低くなり、開口している吸入流体口42周辺の洗浄液が流入する。そして、吸入流体口42から流入した洗浄液は、流動発生部46から流出している洗浄液と混合される。また、混合された洗浄液は、ノズル40の収束部44により再び流速が上がり、吐出口43より噴出される。そのため、ノズル40は、ポンプPの吐出能力以上の洗浄液を供給および吐出することができる。
【0034】
さらに、ノズル40は、管内を収束している収束部44に連通するダクト47を有している。ダクト47の一端は収束部44へ連通し、他端は液面上まで延伸している。
そのため、流動発生部46から収束部44へ洗浄液が流入すると、ダクト47より収束部44へ気体が取り込まれ、ノズル40内を流通している洗浄液と混合し、気泡を含んだ洗浄液を吐出することができる。
より具体的には、ノズル40において、管内が狭くなる収束部44に洗浄液が流れると、その周りの圧力は減圧する。このとき、収束部44内の圧力がダクト47の他端の圧力(大気圧)より低いので、ダクト47を通って空気が収束部44に引き込まれる。これにより、ダクト47から収束部44の内部へ空気を供給することができる。このとき、キャビテーションが発生しやすくなり、液体と気体が混ざり合い、気泡を含む洗浄液が生成される。
【0035】
被洗浄物に葉や木屑や虫などの異物が付着していても、キャビテーション現象により微少な気泡を含む洗浄液がノズル40から噴出され、被洗浄物の表面汚れを洗浄することができる。仮に被洗浄物に泥が付着していても、噴出の勢いで気泡が衝突して分裂し、泥汚れなども洗浄することができる。さらに、噴出した洗浄液は気泡を含んでいるため被洗浄物に傷などを付けることなく、優しく洗浄することができる。
本発明では、ダクト47から気体を取り込む構成として説明したが、これに限られることなく、例えば、消毒液などの液体を取り込み被洗浄物の洗浄や消毒を行う構成としてもよい。
【0036】
次に、洗浄装置10の洗浄液の流れについて説明する。
洗浄槽11の洗浄液は、取水管24と接続されたポンプPに取水され、供給管25と接続するノズル40の駆動流体口41へ送水される。すると洗浄液はノズル40の駆動液となり、ノズル40周辺の洗浄液とダクト47から吸入される気体と混合する。そのため、ノズル40はポンプPの吐出能力以上の洗浄液を吐出口43から噴出する。
ノズル40より噴出した洗浄液は、プレート21のノズル孔23を通過し第1エリア12へと流入する。
【0037】
第1エリア12へ噴出した洗浄液は洗浄槽11の壁に跳ね返り、対流51(
図1)と対流52(
図2)のような流れになる。
洗浄液は、ノズル40のキャビテーション現象により気泡を含んでいるため、第1エリア12に投入された被洗浄物を傷つけることなく優しく洗浄する。
【0038】
対流51と対流52の洗浄液は、循環装置20のスリット22を通り第2エリア13へ流入する。第2エリア13に流入した洗浄液は、濾過部30で異物などが取り除かれた後、壁27に沿って間26aと間26bへと流れる。間26aへ流れた洗浄液は、取水口28へ流入する。また、間26bへと流れた洗浄液は、トンネル29から間26aに移動し取水口28を経てポンプPと接続する取水管24へと流れる。
【0039】
一方、第2エリア13に滞留する洗浄液は、ノズル40の吸入流体口42へ吸い込まれ、吐出口43から第1エリア12へと噴出する。
【0040】
前述したとおり、本発明の洗浄装置10の構成としたことで洗浄槽11は、循環装置20のプレート21により、第1エリア12と第2エリア13とに区分している。
また、循環装置20のノズル40から噴出する勢いにより第1エリア12の洗浄液は、対流(流路)51と対流(流路)52のような流れになる。
さらに、循環装置20の壁27により、第2エリア13の洗浄液は、対流53と対流54とのような流れになる。これにより、対流53では、異物などが取り除れた後の洗浄液をポンプへ送る。そのため、異物などによってポンプPや管路が詰まることを防止している。そして対流54は、ノズル40の吸入流体口42へ流入し吐出口43から噴出する。
【0041】
前述したとおりノズル40から吐出する洗浄液量は、ポンプPからノズル40の駆動流体口41に送水する洗浄液量以上を噴出している。そのため、ノズル40の吸入流体口42へ吸い込まれる強さと、ポンプPが洗浄液を吸い込む強さとではノズル40の吸入流体口42へ吸い込まれる方が強い。つまり、壁27を有さないと、濾過部30を通過した洗浄液は、ノズル40の吸入流体口42へ吸い込まれてしまうため、ポンプPは洗浄液を吸い込みにくくなってしまう。
そのため、壁(プレート)27を設け対流(流路)53の流れを生じることで濾過部30を通過した洗浄液はポンプPへと吸い込まれる。また、壁27を設け対流(流路)54の流れを生じることで洗浄液はノズル40の吸入流体口42へ吸い込まれる。これにより、ポンプPが洗浄液を吸い込みにくくなってしまうことを防止している。
【0042】
本構成のプレート21は、中央21a、左右21b、21bとする構成として説明したが、これにこだわることなく、一枚のプレートとしたりスリット22へ流入しやすくなるようプレート21を上面視において傾斜させるなどしてもよい。
また、第1エリア12の洗浄液が対流しやすくなるよう洗浄槽11の内壁を傾斜または曲面となるようにしてもよい。
本構成でのノズル40の本数は2本としたが、これにこだわることなく1本としてもよいし2本以上としてもよい。
また、ポンプPと接続する取水管24は、洗浄槽11の壁に孔を空けて接続する構成としたが、これにこだわることなく、例えば取水管24は、洗浄槽11の壁に孔を空けず、壁を乗り越えるように配管してもよい。
【0043】
以上のように本発明の構成を実施形態に基づき説明してきたが、本発明は前記実施例に限定されるものではなくその要旨を逸脱しない範囲で変更可能としている。
【符号の説明】
【0044】
10 洗浄装置
11 洗浄槽
12 第1エリア
13 第2エリア
14 底板
15 すのこ
16 引っ掛け部
17 背面プレート
20 循環装置
21 プレート(21a 中央、21b 左右)
22 スリット
23 ノズル孔
24 取水管
25 供給管
26a、26b 間
27a、27b、27c、27d 壁(プレート)
28 取水口
29 トンネル
30 濾過部
40 ノズル
41 駆動流体口
42 吸入流体口
43 吐出口
44 収束部
45 ブリッジ
46 流動発生部
47 ダクト
51、52、53、54 対流(流路)
P ポンプ