(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023090334
(43)【公開日】2023-06-29
(54)【発明の名称】オーラルケア用品の成形品およびオーラルケア用品
(51)【国際特許分類】
A46B 3/04 20060101AFI20230622BHJP
【FI】
A46B3/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021205256
(22)【出願日】2021-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】000106324
【氏名又は名称】サンスター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】香嶋 郁美
(72)【発明者】
【氏名】和田 行紀
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB19
3B202CA05
3B202CA10
3B202HA02
(57)【要約】
【課題】1次成形部に対する2次成形部の位置が安定するオーラルケア用品の成形品を提供する。
【解決手段】オーラルケア用品の成形品20は被覆対象部PCを含む1次成形部Pと、被覆対象部PCを被覆する被覆部Q40を含む2次成形部Qと、被覆部Q40を貫通する1または複数の貫通部P100を含む露出構造500とを含む。貫通部P100は被覆部Q40に対して露出する露出面を含む。貫通部P100は2次成形部Qが成形される2次成形工程において1次成形部Pを変形させるように1次成形部Pが2次成形部Qに対応する樹脂材料から受ける力を露出面から金型に伝達できるように1次成形部Pに設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被覆対象部を含む1次成形部と、
前記被覆対象部を被覆する被覆部を含む2次成形部と、
前記被覆部を貫通する1または複数の貫通部を含む露出構造とを含み、
前記貫通部は前記被覆部に対して露出する露出面を含み、
前記貫通部は前記2次成形部が成形される2次成形工程において前記1次成形部を変形させるように前記1次成形部が前記2次成形部に対応する樹脂材料から受ける力を、前記露出面から金型に伝達できるように前記1次成形部に設けられる
オーラルケア用品の成形品。
【請求項2】
前記貫通部は前記被覆対象部の外表面に対して突出するように構成される
請求項1に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項3】
前記露出構造は複数の前記第1種貫通部を含む
請求項1または2に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項4】
前記露出構造は複数の前記第2種貫通部を含む
請求項1~3のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項5】
全部の前記第1種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は0.5mm2以上の範囲に含まれる
請求項1~4のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項6】
全部の前記第1種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は90mm2以下の範囲に含まれる
請求項1~5のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項7】
全部の前記第2種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は0.5mm2以上の範囲に含まれる
請求項1~6のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項8】
全部の前記第2種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は90mm2以下の範囲に含まれる
請求項1~7のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項9】
全部の前記第1種貫通部に関する前記露出面の面積と全部の前記第2種貫通部に関する前記露出面の面積とを合計した値は1mm2以上の範囲に含まれる
請求項1~8のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項10】
全部の前記第1種貫通部に関する前記露出面の面積と全部の前記第2種貫通部に関する前記露出面の面積とを合計した値は180mm2以下の範囲に含まれる
請求項1~9のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項11】
全部の前記第3種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は0.5mm2以上の範囲に含まれる
請求項1~10のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項12】
全部の前記第3種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は90mm2以下の範囲に含まれる
請求項1~11のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項13】
前記1次成形部は配置空間を含む凹部を含み、
前記配置空間は前記2次成形部の一部を配置できるように構成される
請求項1~12のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項14】
前記1次成形部は前記被覆部に被覆される突出部を含む
請求項1~13のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項15】
前記2次成形部の素材は透明樹脂または半透明樹脂を含む
請求項1~14のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項16】
前記1次成形部の素材はポリアセタール、ポリプロピレン、または、飽和ポリエステル系樹脂を含む
請求項1~15のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項17】
歯ブラシの成形品である
請求項1~16のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品を含む
オーラルケア用品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はオーラルケア用品の成形品およびオーラルケア用品に関する。
【背景技術】
【0002】
オーラルケア用品の成形品の一例として、多色成形品が知られている。多色成形品は例えば、1次成形部および2次成形部を含む。特許文献1には、オーラルケア用品の一例である歯ブラシが示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
1次成形部および2次成形部を含む成形品では、1次成形部に対する2次成形部の位置が安定することが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に関するオーラルケア用品の成形品は被覆対象部を含む1次成形部と、前記被覆対象部を被覆する被覆部を含む2次成形部と、前記被覆部を貫通する1または複数の貫通部を含む露出構造とを含み、前記貫通部は前記被覆部に対して露出する露出面を含み、前記貫通部は前記2次成形部が成形される2次成形工程において前記1次成形部を変形させるように前記1次成形部が前記2次成形部に対応する樹脂材料から受ける力を、前記露出面から金型に伝達できるように前記1次成形部に設けられる。
【0006】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部の被覆対象部が2次成形部の被覆部に被覆されるため、1次成形部と2次成形部とが接合する部分の面積が広くなる。1次成形部に対する2次成形部の位置が安定する。2次成形部が成形される2次成形工程では、貫通部の露出面が金型に接触する。1次成形部が2次成形部に対応する樹脂材料から受ける力が金型に伝達されるため、2次成形工程における1次成形部の変形が抑えられる。
【0007】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記貫通部は前記被覆対象部の外表面に対して突出するように構成される。
【0008】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。貫通部の露出面が金型に適切に接触しやすくなる。
【0009】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記露出構造は複数の前記第1種貫通部を含む。
【0010】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形工程における1次成形部の変形を抑える効果が高くなる。
【0011】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記露出構造は複数の前記第2種貫通部を含む。
【0012】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形工程における1次成形部の変形を抑える効果が高くなる。
【0013】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、全部の前記第1種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は0.5mm2以上の範囲に含まれる。
【0014】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造と金型との接触面積が大きくなる。2次成形工程における1次成形部の変形を抑える効果が高くなる。
【0015】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、全部の前記第1種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は90mm2以下の範囲に含まれる。
【0016】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。第1種貫通部が目立ちにくくなる。
【0017】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、全部の前記第2種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は0.5mm2以上の範囲に含まれる。
【0018】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造と金型との接触面積が大きくなる。2次成形工程における1次成形部の変形を抑える効果が高くなる。
【0019】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、全部の前記第2種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は90mm2以下の範囲に含まれる。
【0020】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。第2種貫通部が目立ちにくくなる。
【0021】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、全部の前記第1種貫通部に関する前記露出面の面積と全部の前記第2種貫通部に関する前記露出面の面積とを合計した値は1mm2以上の範囲に含まれる。
【0022】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造と金型との接触面積が大きくなる。2次成形工程における1次成形部の変形を抑える効果が高くなる。
【0023】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、全部の前記第1種貫通部に関する前記露出面の面積と全部の前記第2種貫通部に関する前記露出面の面積とを合計した値は180mm2以下の範囲に含まれる。
【0024】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。第1種貫通部および第2種貫通部の少なくとも一方が目立ちにくくなる。
【0025】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、全部の前記第3種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は0.5mm2以上の範囲に含まれる。
【0026】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造と金型との接触面積が大きくなる。2次成形工程における1次成形部の変形を抑える効果が高くなる。
【0027】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、全部の前記第3種貫通部に関する前記露出面の面積を合計した値は90mm2以下の範囲に含まれる。
【0028】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。第3種貫通部が目立ちにくくなる。
【0029】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記1次成形部は配置空間を含む凹部を含み、前記配置空間は前記2次成形部の一部を配置できるように構成される。
【0030】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形工程における1次成形部の変形を抑える効果が高くなる。
【0031】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記1次成形部は前記被覆部に被覆される突出部を含む。
【0032】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形工程における1次成形部の変形を抑える効果が高くなる。
【0033】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記2次成形部の素材は透明樹脂または半透明樹脂を含む。
【0034】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。成形品の意匠性が向上することを期待できる。
【0035】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記1次成形部の素材はポリアセタール、ポリプロピレン、または、飽和ポリエステル系樹脂を含む。
【0036】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部の耐摩耗性が向上する。
【0037】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記成形品は歯ブラシの成形品である。
【0038】
本成形品によれば、例えば次のような効果が得られる。歯ブラシにおいて上記の種々の効果が得られる。
【0039】
本発明に関するオーラルケア用品は前記オーラルケア用品の成形品を含む。
【0040】
本オーラルケア用品によれば、例えば次のような効果が得られる。オーラルケア用品の成形品により得られる効果と同様の効果が得られる。
【発明の効果】
【0041】
本発明に関するオーラルケア用品の成形品およびオーラルケア用品によれば、1次成形部に対する2次成形部の位置が安定する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図20】第3基準面に平行な成形品の断面図(1)。
【
図21】第3基準面に平行な成形品の断面図(2)。
【
図22】第3基準面に平行な成形品の断面図(3)。
【
図23】第2基準面に平行な成形品の断面図(1)。
【
図24】第2基準面に平行な成形品の断面図(2)。
【
図27】第1グループの貫通部および対応する被覆部の正面図。
【
図28】第1グループの貫通部および対応する被覆部の側面図。
【
図31】第2グループの貫通部および対応する被覆部の正面図。
【
図32】第2グループの貫通部および対応する被覆部の側面図。
【
図35】第3グループの貫通部および対応する被覆部の正面図。
【
図36】第3グループの貫通部および対応する被覆部の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0043】
(オーラルケア用品の説明)
オーラルケア用品の例として、歯ブラシ、歯間ブラシ、粘膜ケアブラシ、ホルダ付きフロス、チェックミラー等が挙げられる。
【0044】
オーラルケア用品は例えば、成形品および機能部材を含む。成形品は本体を含む。本体の構成は任意に選択できる。本体は例えば、ハンドル、ネック、および、ヘッドを含む。ハンドルは手によるグリップに適するように構成される。ネックはハンドルとヘッドとの間に設けられる。ネックはハンドルおよびヘッドにつながる。ヘッドは機能部材を支持できるように構成される。
【0045】
成形品は単色成形品または多色成形品である。多色成形品の例として、2色成形品が挙げられる。2色成形品は例えば、1次成形部および2次成形部を含む。
【0046】
単色成形品の素材の例として、硬質の熱可塑性樹脂、軟質の熱可塑性樹脂、軟質の熱硬化性樹脂が挙げられる。単色成形品の素材は例えば、オーラルケア用品の機能等に応じて選択される。
【0047】
単色成形品の素材として硬質の熱可塑性樹脂が選択される場合、単色成形品の素材は1種類の硬質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の硬質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0048】
単色成形品の素材として軟質の熱可塑性樹脂が選択される場合、単色成形品の素材は1種類の軟質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0049】
単色成形品の素材として軟質の熱硬化性樹脂が選択される場合、単色成形品の素材は1種類の軟質の熱硬化性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱硬化性樹脂を含み得る。
【0050】
1次成形部の素材の例として、硬質の熱可塑性樹脂、軟質の熱可塑性樹脂、軟質の熱硬化性樹脂が挙げられる。1次成形部の素材は例えば、オーラルケア用品の機能等に応じて選択される。
【0051】
1次成形部の素材として硬質の熱可塑性樹脂が選択される場合、1次成形部の素材は1種類の硬質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の硬質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0052】
1次成形部の素材として軟質の熱可塑性樹脂が選択される場合、1次成形部の素材は1種類の軟質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0053】
1次成形部の素材として軟質の熱硬化性樹脂が選択される場合、1次成形部の素材は1種類の軟質の熱硬化性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱硬化性樹脂を含み得る。
【0054】
2次成形部の素材の例として、硬質の熱可塑性樹脂、軟質の熱可塑性樹脂、軟質の熱硬化性樹脂が挙げられる。2次成形部の素材は例えば、オーラルケア用品の機能等に応じて選択される。
【0055】
2次成形部の素材として硬質の熱可塑性樹脂が選択される場合、2次成形部の素材は1種類の硬質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の硬質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0056】
2次成形部の素材として軟質の熱可塑性樹脂が選択される場合、2次成形部の素材は1種類の軟質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0057】
2次成形部の素材として軟質の熱硬化性樹脂が選択される場合、2次成形部の素材は1種類の軟質の熱硬化性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱硬化性樹脂を含み得る。
【0058】
硬質の熱可塑性樹脂の例として、オレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、飽和ポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、プロピオン酸セルロース、熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂が挙げられる。
【0059】
オレフィン系樹脂の例として、プロピレン系重合体、エチレン系重合体が挙げられる。
【0060】
プロピレン系重合体の例として、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーが挙げられる。
【0061】
エチレン系重合体の例として、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーが挙げられる。
【0062】
飽和ポリエステル系樹脂の例として、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートが挙げられる。
【0063】
可視光線の透過性に関する性質から分類される熱可塑性樹脂の例として、不透明樹脂、半透明樹脂、透明樹脂が挙げられる。
【0064】
透明樹脂の例として、飽和ポリエステル系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン樹脂、AS(Acrylonitrile Styrene)樹脂、シリコーン樹脂が挙げられる。
【0065】
軟質の熱可塑性樹脂の例として、熱可塑性エラストマが挙げられる。
【0066】
熱可塑性エラストマの例として、ポリスチレン系熱可塑性エラストマ、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ、塩化ビニル系熱可塑性エラストマ、ポリウレタン系熱可塑性エラストマ、ポリエステル系熱可塑性エラストマ、ポリアミド系熱可塑性エラストマ、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマが挙げられる。
【0067】
軟質の熱硬化性樹脂の例として、熱硬化性エラストマが挙げられる。
熱硬化性エラストマの例として、シリコーン系熱硬化性樹脂、ウレタン系熱硬化性樹脂、フッ素系熱硬化性樹脂、合成ゴム、天然ゴムが挙げられる。
【0068】
合成ゴムの例として、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、プチルゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、塩素化ブチルゴム、エビクロルヒドリンゴムが挙げられる。
【0069】
機能部材はオーラルケアに関する所定の機能を持つ。機能部材は成形品に設けられる。機能部材は例えば、本体のヘッドに設けられる。
【0070】
歯ブラシの機能部材の例として、タフトが挙げられる。歯間ブラシの機能部材の例として、タフト、ゴムブラシが挙げられる。粘膜ケアブラシの機能部材の例として、タフト、ゴムブラシ、スポンジブラシが挙げられる。ホルダ付きフロスの機能部材の例として、デンタルフロスが挙げられる。チェックミラーの機能部材の例として、鏡が挙げられる。
【0071】
オーラルケア用品の成形品には例えば、第1軸方向、第2軸方向、第1幅方向、第2幅方向、第1厚さ方向、および、第2厚さ方向が規定される。第1軸方向は第2軸方向とは反対の方向である。第1幅方向は第2幅方向とは反対の方向である。第1厚さ方向は第2厚さ方向とは反対の方向である。
【0072】
軸方向は第1軸方向および第2軸方向を総称する。軸方向はX軸に平行である。幅方向は第1幅方向および第2幅方向を総称する。幅方向はY軸に平行である。厚さ方向は第1厚さ方向および第2厚さ方向を総称する。厚さ方向はZ軸に平行である。オーラルケア用品の成形品の中心軸は軸方向に平行である。
【0073】
X軸およびY軸は第1基準面を規定する。X軸およびZ軸は第2基準面を規定する。Y軸およびZ軸は第3基準面を規定する。
【0074】
オーラルケア用品の成形品には例えば、径内方向および径外方向が規定される。径内方向および径外方向は第3基準面に平行である。径内方向はオーラルケア用品の成形品の中心軸に向かう方向である。径外方向は径内方向とは反対の方向である。径方向は径内方向および径外方向を総称する。
【0075】
オーラルケア用品の成形品には例えば、第1周方向および第2周方向が規定される。第1周方向は成形品の中心軸に直交する断面の外形に沿う方向である。第2周方向は第1周方向とは反対の方向である。周方向は第1周方向および第2周方向を総称する。
【0076】
オーラルケア用品に関する視点は例えば次のように規定される。正面視はオーラルケア用品を第1基準面から第2厚さ方向に見た場合の視点である。背面視はオーラルケア用品を第1基準面から第1厚さ方向に見た場合の視点である。第1側面視はオーラルケア用品を第2基準面から第2幅方向に見た場合の視点である。第2側面視はオーラルケア用品を第2基準面から第1幅方向に見た場合の視点である。側面視は第1側面視および第2側面視を総称する。
【0077】
成形品に関する太さは例えば次のように規定される。成形品に関する太さは成形品の中心軸に直交する断面の径により示される。
【0078】
(第1実施形態)
図1および
図2を参照する。本実施形態では、オーラルケア用品10は歯ブラシ10Aである。歯ブラシ10Aは成形品20および機能部材30を含む。成形品20は例えば、2色成形品である。
【0079】
成形品20は本体100を含む。本体100の構成は任意に選択できる。本体100の構成は例示される構成に限定されない。本体100は例えば、ハンドル110、ネック120、および、ヘッド130を含む。本体100の中心軸は成形品20の中心軸を規定する。
【0080】
本体100は第1端部100Aおよび第2端部100Bを含む。第1端部100Aは軸方向に関する本体100の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部100Bは軸方向に関する本体100の中心に対して第2軸方向に位置する。
【0081】
本体100は第1側部100Cおよび第2側部100Dを含む。第1側部100Cは幅方向に関する本体100の中心に対して第1幅方向に位置する。第2側部100Dは幅方向に関する本体100の中心に対して第2幅方向に位置する。
【0082】
ハンドル110の構成は任意に選択できる。ハンドル110の構成は例示される構成に限定されない。ハンドル110はグリップに適するように構成される。ヘッド130は機能部材30を支持できるように構成される。
【0083】
ハンドル110は第1端部110Aおよび第2端部110Bを含む。第1端部110Aは軸方向に関するハンドル110の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部110Bは軸方向に関するハンドル110の中心に対して第2軸方向に位置する。第2端部110Bは本体100の第2端部100Bを構成する。
【0084】
ハンドル110は第1側部110Cおよび第2側部110Dを含む。第1側部110Cは幅方向に関するハンドル110の中心に対して第1幅方向に位置する。第2側部110Dは幅方向に関するハンドル110の中心に対して第2幅方向に位置する。第1側部110Cは本体100の第1側部100Cを構成する。第2側部110Dは本体100の第2側部100Dを構成する。
【0085】
ネック120の構成は任意に選択できる。ネック120の構成は例示される構成に限定されない。ネック120はハンドル110とヘッド130との間に設けられる。ネック120はハンドル110につながる。ネック120はヘッド130につながる。
【0086】
ネック120は第1端部120Aおよび第2端部120Bを含む。第1端部120Aは軸方向に関するネック120の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部120Bは軸方向に関するネック120の中心に対して第2軸方向に位置する。ネック120の第2端部120Bはハンドル110の第1端部110Aにつながる。
【0087】
ネック120は第1側部120Cおよび第2側部120Dを含む。第1側部120Cは幅方向に関するネック120の中心に対して第1幅方向に位置する。第2側部120Dは幅方向に関するネック120の中心に対して第2幅方向に位置する。
【0088】
ヘッド130の構成は任意に選択できる。ヘッド130の構成は例示される構成に制限されない。一例では、ヘッド130は薄型である。ヘッド130の最小厚さはネック120の最小太さ以下である。図示される例では、ヘッド130の最小厚さはネック120の最小太さよりも小さい。ヘッド130は複数の開口部131を含む。開口部131には穴132が設けられる。穴132はヘッド130の正面133に開口する。
【0089】
ヘッド130は第1端部130Aおよび第2端部130Bを含む。第1端部130Aは軸方向に関するヘッド130の中心に対して第1軸方向に位置する。第1端部130Aは本体100の第1端部100Aを構成する。第2端部130Bは軸方向に関するヘッド130の中心に対して第2軸方向に位置する。ヘッド130の第2端部130Bはネック120の第1端部120Aにつながる。
【0090】
ヘッド130は第1側部130Cおよび第2側部130Dを含む。第1側部130Cは幅方向に関するヘッド130の中心に対して第1幅方向に位置する。第1側部130Cは本体100の第1側部100Cを構成する。第2側部130Dは軸方向に関するヘッド130の中心に対して第2幅方向に位置する。第2側部130Dは本体100の第2側部100Dを構成する。
【0091】
機能部材30の構成は任意に選択できる。機能部材30の構成は例示される構成に限定されない。一例では、機能部材30は複数のタフトを含む。タフトの一部は穴132に配置され、ヘッド130に固定される。
【0092】
図3~
図6を参照する。成形品20の構成は任意に選択できる。成形品20の構成は例示される構成に制限されない。一例では、成形品20は1次成形部Pおよび2次成形部Qを含む。成形品20の外表面20Fは1次成形部Pの外表面PFおよび2次成形部Qの外表面QFを含む。
【0093】
1次成形部Pの素材は例えば、軟化および硬化に関する性質、硬質および軟質に関する性質、および、透明性を考慮して選択される。
【0094】
軟化および硬化に関する性質の点からは、例えば熱可塑性樹脂が選択される。硬質および軟質に関する性質の点からは、例えば硬質の樹脂が選択される。透明性の点では、例えば不透明の樹脂が選択される。
【0095】
一例では、1次成形部Pの素材として、硬質かつ不透明の熱可塑性樹脂が選択される。硬質かつ不透明の熱可塑性樹脂として例えば、ポリアセタール、ポリプロピレン、または、飽和ポリエステル系樹脂が選択される。
【0096】
2次成形部Qの素材は例えば、軟化および硬化に関する性質、硬質および軟質に関する性質、および、透明性を考慮して選択される。
【0097】
軟化および硬化に関する性質の点からは、例えば熱可塑性樹脂が選択される。硬質および軟質に関する性質の点からは、例えば硬質の樹脂が選択される。透明性の点からは、例えば透明の樹脂または半透明の樹脂が選択される。
【0098】
一例では、2次成形部Qの素材として、硬質かつ透明の熱可塑性樹脂、または、硬質かつ半透明の熱可塑性樹脂が選択される。硬質かつ透明の熱可塑性樹脂として例えば、AS樹脂、ABS樹脂、または、ポリカーボネートが選択される。硬質かつ半透明の熱可塑性樹脂として例えば、ポリプロピレンまたはポリエチレンが選択される。
【0099】
一例では、成形品20は被押圧構造200を含む。被押圧構造200はエジェクタピンにより押圧できるように構成される。成形品20を金型から取り出す押出工程では、被押圧構造200を構成する成形品20の被押圧部が1または複数のエジェクタピンに押される。
【0100】
成形品20の製造方法の一例では、押出工程は1次押出工程および2次押出工程を含む。1次押出工程では、1次成形部Pの被押圧部がエジェクタピンに押される。2次押出工程では、2次成形部Qの被押圧部がエジェクタピンに押される。
【0101】
被押圧構造200の構成は任意に選択できる。被押圧構造200の構成は例示される構成に限定されない。一例では、被押圧構造200は特定部210および突出部220を含む。
【0102】
特定部210の構成は任意に選択できる。特定部210の構成は例示される構成に限定されない。一例では、特定部210は被押圧部を含む。特定部210はヘッド130に設けられる。特定部210はヘッド130の正面133を含む。
【0103】
突出部220の構成は任意に選択できる。突出部220の構成は例示される構成に限定されない。一例では、突出部220は被押圧部を含む。突出部220は本体100に対して突出するように構成される。突出部220はエジェクタピンにより押圧できるように構成される。
【0104】
一例では、突出部220は成形品20から除去されることが予定された部分(以下「除去予定部300」という)として構成される。
図6は突出部220が除去された本体100の第2端部100Bを示す。
【0105】
突出部220と成形品20のゲートとの関係について例示する。第1例では、突出部220は1次成形部Pに含まれる。突出部220は1次成形部Pのゲートとは別の部位として構成される。第2例では、突出部220は1次成形部Pに含まれる。突出部220は1次成形部Pのゲートを含む。
【0106】
第3例では、突出部220は2次成形部Qに含まれる。突出部220は2次成形部Qのゲートとは別の部位として構成される。第4例では、突出部220は2次成形部Qに含まれる。突出部220は2次成形部Qのゲートを含む。
【0107】
図7および
図8を参照する。1次成形部Pの構成は任意に選択できる。1次成形部Pの構成は例示される構成に限定されない。一例では、1次成形部Pは1次本体構成部PAおよび突出部220を含む。突出部220は1次本体構成部PAにつながる。突出部220は1次本体構成部PAに対して突出するように構成される。
【0108】
1次本体構成部PAの構成は任意に選択できる。1次本体構成部PAの構成は例示される構成に限定されない。1次本体構成部PAは成形品20の本体100を構成する。一例では、1次本体構成部PAは1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130を含む。
【0109】
1次本体構成部PAは被覆対象部PCを含む。被覆対象部PCは2次成形部Qの被覆部Q40に被覆される部分である。被覆対象部PCの構成は任意に選択できる。被覆対象部PCの構成は例示される構成に限定されない。
【0110】
被覆対象部PCの構成について例示する。第1例では、被覆対象部PCは1次ハンドル構成部P10のうちの少なくとも一部を含む。第2例では、被覆対象部PCはネック120のうちの少なくとも一部を含む。第3例では、被覆対象部PCはヘッド130のうちの少なくとも一部を含む。第4例では、被覆対象部PCは第1例~第3例の構成のうちの少なくとも2つを含む。
【0111】
一例では、被覆対象部PCは軸方向に延長する。被覆対象部PCは第1端部PCA、第2端部PCB、および、中間部PCCを含む。第1端部PCAは軸方向に関する被覆対象部PCの中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部PCBは軸方向に関する被覆対象部PCの中心に対して第2軸方向に位置する。
【0112】
中間部PCCは第1端部PCAと第2端部PCBとの間に位置する。中間部PCCは第1中間部PCCAおよび第2中間部PCCBを含む。第1中間部PCCAは軸方向に関する被覆対象部PCの中心に対して第1軸方向に位置する。第1中間部PCCAは第1端部PCAにつながる。第2中間部PCCBは軸方向に関する被覆対象部PCの中心に対して第2軸方向に位置する。第2中間部PCCBは第2端部PCBにつながる。
【0113】
1次ハンドル構成部P10の構成は任意に選択できる。1次ハンドル構成部P10の構成は例示される構成に限定されない。1次ハンドル構成部P10はハンドル110を構成する。
【0114】
1次ハンドル構成部P10は第1端部P10Aおよび第2端部P10Bを含む。第1端部P10Aは軸方向に関する1次ハンドル構成部P10の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部P10Bは軸方向に関する1次ハンドル構成部P10の中心に対して第2軸方向に位置する。
【0115】
第1端部P10Aはハンドル110の第1端部110Aを構成する。第2端部P10Bはハンドル110の第2端部110Bを構成する。第1端部P10Aはネック120の第2端部120Bにつながる。第1端部P10Aはネック120の第2端部120Bよりも細い。
【0116】
1次ハンドル構成部P10は第1側部P10Cおよび第2側部P10Dを含む。第1側部P10Cは幅方向に関する1次ハンドル構成部P10の中心に対して第1幅方向に位置する。第2側部P10Dは幅方向に関する1次ハンドル構成部P10の中心に対して第2幅方向に位置する。
【0117】
一例では、1次本体構成部PAは段部P11を含む。段部P11はネック120の第2端部120Bと1次ハンドル構成部P10の第1端部P10Aとの間に設けられる。段部P11は中間面P12を含む。中間面P12は段部P11の上部と段部P11の下部との間の面である。
【0118】
中間面P12はネック120の第2端部120Bの外表面PFと1次ハンドル構成部P10の第1端部P10Aの外表面PFとの間に設けられる。中間面P12は例えば平面である。中間面P12は例えば、第3基準面に平行である。
【0119】
一例では、1次ハンドル構成部P10は1または複数の突出部P13を含む。図示される例では、1次ハンドル構成部P10は複数の突出部P13を含む。
【0120】
複数の突出部P13は第1端部P10Aに設けられる。複数の突出部P13は第1端部P10Aの外表面PFに対して、本体100の中心軸に直交する方向に突出する。複数の突出部P13はハンドル110の中心軸まわりに間隔を空けて並ぶ。
【0121】
一例では、1次ハンドル構成部P10は括れ部P20を含む。括れ部P20は第1端部P20A、第2端部P20B、および、中間部P20Cを含む。
【0122】
第1端部P20Aは軸方向に関して、中間部P20Cに対して第1軸方向に位置する。第2端部P20Bは軸方向に関して、中間部P20Cに対して第2軸方向に位置する。中間部P20Cは軸方向に関して第1端部P20Aと第2端部P20Bとの間に位置する。
【0123】
第1端部P20Aは括れ部P20における太い部分を構成する。第2端部P20Bは括れ部P20における太い部分を構成する。中間部P20Cは括れ部P20における細い部分を構成する。括れ部P20の太さは、軸方向に関して第1端部P20Aおよび第2端部P20Bから中間部P20Cに向けて細くなる。括れ部P20における最も細い部分は中間部P20Cに含まれる。
【0124】
一例では、1次ハンドル構成部P10はテーパ部P30を含む。テーパ部P30は括れ部P20に対して第2軸方向に位置する。テーパ部P30は括れ部P20につながる。テーパ部P30の中心軸は括れ部P20の中心軸と同軸である。テーパ部P30の外径は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0125】
テーパ部P30は第1端部P30Aおよび第2端部P30Bを含む。第1端部P30Aは軸方向に関するテーパ部P30の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部P30Bは軸方向に関するテーパ部P30の中心に対して第2軸方向に位置する。第1端部P30Aは括れ部P20の第2端部P20Bにつながる。
【0126】
一例では、1次ハンドル構成部P10は本体突出部P40を含む。本体突出部P40はテーパ部P30につながる。本体突出部P40はテーパ部P30に対して第2軸方向に突出する。本体突出部P40の中心軸は括れ部P20の中心軸と同軸である。本体突出部P40は括れ部P20の最も細い部分よりも細い。
【0127】
本体突出部P40は第1端部P40Aおよび第2端部P40Bを含む。第1端部P40Aは軸方向に関する本体突出部P40の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部P40Bは軸方向に関する本体突出部P40の中心に対して第2軸方向に位置する。第1端部P40Aはテーパ部P30の第2端部P30Bにつながる。
【0128】
一例では、本体突出部P40の形状はテーパ形状である。本体突出部P40の外径は第2軸方向に向けて小さくなる。本体突出部P40の最大外径は括れ部P20の最も細い部分の太さよりも小さい。
【0129】
1次ハンドル構成部P10の第2端部P10Bは任意に選択できる。第2端部P10Bの構成は例示される構成に限定されない。
【0130】
1次ハンドル構成部P10にテーパ部P30および本体突出部P40が含まれる例では、第2端部P10Bはテーパ部P30および本体突出部P40により構成される。
【0131】
1次ハンドル構成部P10にテーパ部P30が含まれ、本体突出部P40が含まれない例では、第2端部P10Bはテーパ部P30により構成される。
【0132】
図3および
図4を参照する。2次成形部Qの構成は任意に選択できる。2次成形部Qの構成は例示される構成に限定されない。一例では、2次成形部Qは2次本体構成部QAを含む。
【0133】
2次本体構成部QAの構成は任意に選択できる。2次本体構成部QAの構成は例示される構成に限定されない。2次本体構成部QAは成形品20の本体100を構成する。一例では、2次本体構成部QAは2次ハンドル構成部Q10を含む。
【0134】
2次ハンドル構成部Q10の構成は任意に選択できる。2次ハンドル構成部Q10の構成は例示される構成に限定されない。2次ハンドル構成部Q10は1次ハンドル構成部P10の外表面PFに接合される。2次ハンドル構成部Q10は1次ハンドル構成部P10の外表面PFのうちの少なくとも一部を覆うように構成される。
【0135】
2次ハンドル構成部Q10はハンドル110におけるグリップされる部分を構成する。2次ハンドル構成部Q10の素材は1次ハンドル構成部P10の素材とは異なる。
【0136】
2次ハンドル構成部Q10は第1端部Q10Aおよび第2端部Q10Bを含む。第1端部Q10Aは軸方向に関する2次ハンドル構成部Q10の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部Q10Bは軸方向に関する2次ハンドル構成部Q10の中心に対して第2軸方向に位置する。
【0137】
2次ハンドル構成部Q10の第1端部Q10Aは端面Q10Eを含む。端面Q10Eは例えば平面である。端面Q10Eは例えば、第3基準面に平行である。端面Q10Eは1次本体構成部PAの段部P11の中間面P12に対向する。端面Q10Eは段部P11の中間面P12に接触する。
【0138】
2次ハンドル構成部Q10は第1側部Q10Cおよび第2側部Q10Dを含む。第1側部Q10Cは幅方向に関する2次ハンドル構成部Q10の中心に対して第1幅方向に位置する。第2側部Q10Dは幅方向に関する2次ハンドル構成部Q10の中心に対して第2幅方向に位置する。第1側部Q10Cは本体100の第1側部100Cを構成する。第2側部Q10Dは本体100の第2側部100Dを構成する。
【0139】
一例では、2次ハンドル構成部Q10は第1構成部Q11および第2構成部Q12を含む。第2構成部Q12は第1構成部Q11に対して第2軸方向に位置する。
【0140】
第1構成部Q11の内部には、1次ハンドル構成部P10の第1端部P10A、括れ部P20、および、テーパ部P30が配置される。第1構成部Q11は第1端部P10Aの外表面PF、括れ部P20の外表面PF、および、テーパ部P30の外表面PFを覆う。
【0141】
第2構成部Q12の内部には、1次ハンドル構成部P10の本体突出部P40が配置される。第2構成部Q12は本体突出部P40の外表面PFのうちの側面を覆う。
【0142】
一例では、2次ハンドル構成部Q10は括れ部Q20を含む。括れ部Q20は第1端部Q20A、第2端部Q20B、および、中間部Q20Cを含む。
【0143】
第1端部Q20Aは中間部Q20Cに対して第1軸方向に位置する。第2端部Q20Bは中間部Q20Cに対して第2軸方向に位置する。第1端部Q20Aは括れ部Q20における太い部分を構成する。第2端部Q20Bは括れ部Q20における太い部分を構成する。中間部Q20Cは括れ部Q20における細い部分を構成する。
【0144】
括れ部Q20の太さは、軸方向に関して第1端部Q20Aおよび第2端部Q20Bから中間部Q20Cに向けて細くなる。括れ部Q20における最も細い部分は中間部Q20Cに含まれる。
【0145】
括れ部Q20の第1端部Q20Aは1次ハンドル構成部P10の括れ部P20の第1端部P20Aに対応するように構成される。括れ部Q20の第1端部Q20Aは括れ部P20の第1端部P20Aの外表面PFを覆う。
【0146】
括れ部Q20の第2端部Q20Bは1次ハンドル構成部P10の括れ部P20の第2端部P20Bに対応するように構成される。括れ部Q20の第2端部Q20Bは括れ部P20の第2端部P20Bの外表面PFを覆う。
【0147】
括れ部Q20の中間部Q20Cは1次ハンドル構成部P10の括れ部P20の中間部P20Cに対応するように構成される。括れ部Q20の中間部Q20Cは括れ部P20の中間部P20Cの外表面PFを覆う。
【0148】
一例では、2次ハンドル構成部Q10はテーパ部Q30を含む。テーパ部Q30は第1構成部Q11の一部、および、第2構成部Q12を含む。テーパ部Q30の外径は第2軸方向に向けて小さくなる。テーパ部Q30は第1端部Q30Aおよび第2端部Q30Bを含む。
【0149】
第1端部Q30Aは軸方向に関するテーパ部Q30の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部Q30Bは軸方向に関するテーパ部Q30の中心に対して第2軸方向に位置する。第1端部Q30Aは括れ部Q20の第2端部Q20Bにつながる。
【0150】
2次ハンドル構成部Q10の第2端部Q10Bは任意に選択できる。第2端部Q10Bの構成は例示される構成に限定されない。2次ハンドル構成部Q10にテーパ部Q30が含まれる例では、第2端部Q10Bはテーパ部Q30により構成される。
【0151】
ハンドル110の第2端部110Bの構成は任意に選択できる。一例では、第2端部110Bは1次ハンドル構成部P10の第2端部P10B、および、2次ハンドル構成部Q10の第2端部Q10Bにより構成される。
【0152】
図5および
図6を参照する。突出部220はハンドル110の第2端部110Bにつながる。突出部220はハンドル110の第2端部110Bに対して第2軸方向に向けて突出する。突出部220の中心軸はハンドル110の中心軸と同軸である。
【0153】
一例では、突出部220は1次ハンドル構成部P10につながる。突出部220は1次ハンドル構成部P10の第2端部P10Bに対して第2軸方向に向けて突出する。
【0154】
突出部220は第1端部220Aおよび第2端部220Bを含む。第1端部220Aは軸方向に関する突出部220の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部220Bは軸方向に関する突出部220の中心に対して第2軸方向に位置する。第1端部220Aは1次ハンドル構成部P10の第2端部P10Bにつながる。一例では、第1端部220Aは本体突出部P40の第2端部P40Bにつながる。
【0155】
一例では、突出部220は柱体である。柱体の例として、円柱、角柱、反角柱が挙げられる。図示される例では、突出部220は円柱である。
【0156】
突出部220の太さは任意に選択できる。突出部220の太さは例示される太さに限定されない。一例では、突出部220は本体100よりも細い。突出部220の外径はヘッド130の最小厚さよりも小さい。突出部220の外径は括れ部P20の最も細い部分の外径よりも小さい。
【0157】
突出部220が除去された状態の成形品20では、1次成形部Pは先端部P50を含む。先端部P50は突出部220のうちの除去されることなく成形品20に残された部分である。
【0158】
先端部P50は本体突出部P40の第2端部P40Bにつながる。先端部P50は本体突出部P40に対して第2軸方向に突出する。先端部P50は端面P51を含む。
【0159】
先端部P50は2次ハンドル構成部Q10に覆われない。先端部P50は2次ハンドル構成部Q10の外部に位置する。先端部P50は2次ハンドル構成部Q10の第2端部Q10Bに対して第2軸方向に突出する。
【0160】
一例では、端面P51は第2軸方向に向けて膨らむ曲面である。端面P51はハンドル110の第2端部110Bの外表面PFを構成する。
【0161】
図1~
図4を参照する。一例では、成形品20は加飾部400を含む。加飾部400は成形品20を装飾するように構成される。加飾部400の構成は任意に選択できる。加飾部400の構成は例示される構成に限定されない。一例では、加飾部400は1次成形部Pおよび2次成形部Qのうちの少なくとも一方に設けられる。
【0162】
加飾部400の形成方法は例えば、1次加飾および2次加飾に分類される。1次加飾は成形品20の成形時に加飾部400を形成する方法である。2次加飾は成形品20の成形後に加飾部400を形成する方法である。
【0163】
1次加飾の例として、加飾フィルムの転写、加飾フィルムの貼合、軟質系表皮材料の貼合、その他の表皮材料の貼合、インモールドコーティング、インモールドリアクティング、着色層の成形、金型に形成される加飾のための特定面の転写が挙げられる。
【0164】
2次加飾の例として、加飾フィルムの転写、加飾フィルムの貼合、軟質系表皮材料の貼合、その他の表皮材料の貼合、塗装、印刷、めっき、真空成膜、静電植毛、レーザーマーキング、ケミカルコーティング、染色が挙げられる。
【0165】
1次成形部Pに設けられる加飾部400は、1次加飾により形成される加飾部400、および、2次加飾により形成される加飾部400のうちの少なくとも一方を含む。
【0166】
突出部220が除去されていない状態の成形品20では、加飾部400は例えば以下の部位に設けられる。
【0167】
1次成形部Pに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は1次本体構成部PAおよび突出部220のうちの少なくとも一方に設けられる。
【0168】
1次本体構成部PAに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0169】
1次ハンドル構成部P10に加飾部400が設けられる例では、加飾部400は第1端部P10A、第2端部P10B、第1側部P10C、第2側部P10D、段部P11、突出部P13、括れ部P20、テーパ部P30、および、本体突出部P40のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0170】
突出部220が除去された状態の成形品20では、加飾部400は例えば以下の部位に設けられる。
【0171】
1次成形部Pに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は1次本体構成部PAに設けられる。
【0172】
1次本体構成部PAに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0173】
1次ハンドル構成部P10に加飾部400が設けられる例では、加飾部400は第1端部P10A、第2端部P10B、第1側部P10C、第2側部P10D、段部P11、突出部P13、括れ部P20、テーパ部P30、および、先端部P50のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0174】
2次成形部Qに設けられる加飾部400は、1次加飾により形成される加飾部400、および、2次加飾により形成される加飾部400のうちの少なくとも一方を含む。
【0175】
2次成形部Qに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は2次本体構成部QAに設けられる。
【0176】
2次本体構成部QAに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は2次ハンドル構成部Q10に設けられる。
【0177】
2次ハンドル構成部Q10に加飾部400が設けられる例では、加飾部400は第1端部Q10A、第2端部Q10B、第1側部Q10C、第2側部Q10D、第1構成部Q11、第2構成部Q12、括れ部Q20、および、テーパ部Q30のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0178】
図9~
図19を参照する。一例では、加飾部400は表面起伏部410を含む。表面起伏部410の構成は任意に選択できる。表面起伏部410の構成は例示される構成に限定されない。
【0179】
表面起伏部410は1次加飾により形成される。一例では、成形品20の製造に用いられる金型は加飾のための特定面を含む。特定面は表面起伏部410に対応する形状を有する。表面起伏部410は金型の特定面の転写により形成される。
【0180】
一例では、表面起伏部410は1次成形部Pに設けられる。表面起伏部410は1次本体構成部PAに設けられる。表面起伏部410は1次ハンドル構成部P10に設けられる。表面起伏部410は1次ハンドル構成部P10の外表面PFに凹凸を与えるように構成される。
【0181】
一例では、表面起伏部410に対して基準線が定められる。表面起伏部410には、軸方向、幅方向、または、周方向に間隔を空けて位置する1組の外周部が含まれる。基準線は例えば次のように定められる。第1例では、1組の外周部の中間に位置する線が基準線として定められる。第2例では、表面起伏部410の延長方向に沿うように構成される表面起伏部410の外周部が基準線として定められる。
【0182】
表面起伏部410は第1端部411および第2端部412を含む。第1端部411は表面起伏部410の基準線の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部412は表面起伏部410の基準線の中心に対して第2軸方向に位置する。
【0183】
第1端部411は1次ハンドル構成部P10の第1端部P10Aに設けられる。第1端部411は1次ハンドル構成部P10の第2側部100Dに設けられる。第1端部411は第1先端411Aを含む。
【0184】
第2端部412は1次ハンドル構成部P10の第2端部P10Bに設けられる。第2端部412は1次ハンドル構成部P10の第1側部100Cに設けられる。第2端部412は第2先端412Aを含む。
【0185】
表面起伏部410は1または複数の幾何学形状面420を含む。幾何学形状面420の形状の例として、多角形、楕円、扇形、および、ルーローの多角形が挙げられる。楕円には、長軸および短軸を有する楕円、および、円が含まれる。
【0186】
多角形の例として、正多角形、一般の多角形が挙げられる。正多角形の例として、正三角形、正方形、正五角形が挙げられる。一般の多角形の例として、三角形、四角形、五角形、六角形、七角形、八角形、九角形、十角形が挙げられる。三角形の例として、二等辺三角形、直角三角形、直角二等辺三角形が挙げられる。四角形の例として、長方形、菱形、平行四辺形、台形、等脚台形、凧形が挙げられる。
【0187】
一例では、表面起伏部410は複数の幾何学形状面420を含む。複数の幾何学形状面420の関係に基づく表面起伏部410の構成について例示する。第1例では、複数の幾何学形状面420の全部について、図形の種類は同じである。第2例では、複数の幾何学形状面421の一部について、図形の種類は同じである。第3例では、複数の幾何学形状面420の全部について、図形の種類は異なる。
【0188】
第1例の詳細として、例えば第11例~第13例が挙げられる。第11例では、複数の種幾何学形状面420の全部について、図形は合同である。第12例では、複数の幾何学形状面420の一部について、図形は合同である。第13例では、複数の幾何学形状面420の全部について、図形は非合同である。
【0189】
第2例の詳細として、例えば第21例~第23例が挙げられる。第21例では、図形の種類が同じ複数の幾何学形状面420の全部について、図形は合同である。第22例では、図形の種類が同じ複数の幾何学形状面420の一部について、図形は合同である。第23例では、図形の種類が同じ複数の幾何学形状面420の全部について、図形は非合同である。
【0190】
複数の幾何学形状面420の配置に関する形態として、例えば第1配置形態および第2配置形態が挙げられる。第1配置形態では、複数の幾何学形状面420は規則的に配置される。第2配置形態では、複数の幾何学形状面420は不規則に配置される。
【0191】
第1配置形態の詳細として、例えば第11配置形態および第12配置形態が挙げられる。第11配置形態では、複数の幾何学形状面420は基準線に沿うように配置される。基準線の例として、直線、波線、螺旋、周方向に沿う曲線が挙げられる。第12配置形態では、複数の幾何学形状面420は基準線とは異なる基準に基づいて配置される。
【0192】
第11配置形態の詳細として、例えば第111配置形態および第121配置形態が挙げられる。第111配置形態では、複数の幾何学形状面420に含まれる個々の幾何学形状面420は、複数の幾何学形状面420に含まれる他の幾何学形状面420に接する。第121配置形態では、複数の幾何学形状面420に含まれる個々の幾何学形状面420は、複数の幾何学形状面420に含まれる他の幾何学形状面420に接しない。
【0193】
第111配置形態に対応する幾何学形状面420が多角形である場合における第111配置形態の内容について例示する。複数の幾何学形状面420に含まれる個々の幾何学形状面420は、複数の幾何学形状面420に含まれる少なくとも1つの他の幾何学形状面420と辺および頂点のうちの少なくとも一方を共有する。
【0194】
第1配置形態に基づいて配置される複数の幾何学形状面420を「第1グループ」と称する。第11配置形態に基づいて配置される複数の幾何学形状面420を「第11グループ」と称する。第111配置形態に基づいて配置される複数の幾何学形状面420を「第111グループ」と称する。第121配置形態に基づいて配置される複数の幾何学形状面420を「第121グループ」と称する。
【0195】
第12配置形態に基づいて配置される複数の幾何学形状面420を「第12グループ」と称する。第2配置形態に基づいて配置される複数の幾何学形状面420を「第2グループ」と称する。複数の幾何学形状面420の配置形態に基づく表面起伏部410の構成について例示する。
【0196】
第1例では、表面起伏部410は少なくとも1つの第1グループを含み、第2グループを含まない。第2例では、表面起伏部410は少なくとも1つの第1グループおよび少なくとも1つの第2グループを含む。
【0197】
第3例では、表面起伏部410は少なくとも1つの第2グループを含み、第1グループを含まない。第4例では、第1例または第2例を前提として、表面起伏部410は複数の第1グループを含む。
【0198】
第5例では、第4例を前提として、複数の第1グループは少なくとも1つの第11グループ、および、少なくとも1つの第12グループを含む。第6例では、第4例を前提として、複数の第1グループは複数の第11グループ、および、少なくとも1つの第12グループを含む。
【0199】
第7例では、第4例を前提として、複数の第1グループは複数の第11グループ、および、複数の第12グループを含む。第8例では、第4例を前提として、複数の第1グループは複数の第11グループを含み、第12グループを含まない。
【0200】
第9例では、第4例を前提として、複数の第1グループは少なくとも1つの第11グループ、および、複数の第12グループを含む。第10例では、第4例を前提として、複数の第1グループは複数の第12グループを含み、第11グループを含まない。
【0201】
第11例では、第6例~第8例のいずれかを前提として、複数の第11グループは少なくとも1つの第111グループ、および、少なくとも1つの第121グループを含む。第12例では、第6例~第8例のいずれかを前提として、複数の第11グループは複数の第111グループ、および、少なくとも1つの第121グループを含む。
【0202】
第13例では、第6例~第8例のいずれかを前提として、複数の第11グループは複数の第111グループ、および、複数の第121グループを含む。第14例では、第6例~第8例のいずれかを前提として、複数の第11グループは複数の第111グループを含み、第121グループを含まない。
【0203】
第15例では、第6例~第8例のいずれかを前提として、複数の第11グループは少なくとも1つの第111グループ、および、複数の第121グループを含む。第16例では、第6例~第8例のいずれかを前提として、複数の第11グループは複数の第121グループを含み、第111グループを含まない。
【0204】
表面起伏部410に少なくとも1つの第111グループが含まれる例では、表面起伏部410は1または複数の山型部430と、1または複数の谷型部440との一方または両方を含む。山型部430は隣接する少なくとも2つの幾何学形状面420により構成される。谷型部440は隣接する少なくとも2つの幾何学形状面420により構成される。
【0205】
山型部430の構成について例示する。第1例では、隣接する2つの幾何学形状面420が辺を共有する場合、共有される辺を頂部として山型部430が構成される。第2例では、隣接する少なくとも2つの幾何学形状面420が頂点を共有する場合、共有される頂点を頂部として山型部430が構成される。
【0206】
谷型部440の構成について例示する。第1例では、隣接する2つの幾何学形状面420が辺を共有する場合、共有される辺を底部として谷型部440が構成される。第2例では、隣接する少なくとも2つの幾何学形状面420が頂点を共有する場合、共有される頂点を頂部として谷型部440が構成される。
【0207】
図示される例では、表面起伏部410は複数の幾何学形状面420を含む。複数の幾何学形状面420の配置形態は第111配置形態である。表面起伏部410は1つの第111グループを含む。
【0208】
第111グループを構成する複数の幾何学形状面420は例えば、第1種幾何学形状面421および第2種幾何学形状面422に分類される。複数の幾何学形状面420は複数の第1種幾何学形状面421および複数の第2種幾何学形状面422を含む。
【0209】
第1種幾何学形状面421は表面起伏部410を主として構成する面である。第2種幾何学形状面422は第1種幾何学形状面421に付随して表面起伏部410を構成する面である。
図13、
図14、
図18、
図19では、第2種幾何学形状面422にドットが付されている。
【0210】
第1種幾何学形状面421の形状は多角形である。図示される例では、第1種幾何学形状面421の形状は二等辺三角形である。複数の第1種幾何学形状面421の全部は合同である。第2種幾何学形状面422の形状は第1種幾何学形状面421の形状とは異なる。図示される例では、第2種幾何学形状面の形状は例えば、三角形、三角形の辺の1つが弧に置換された図形、弧と弦とにより構成される図形である。
【0211】
複数の第2種幾何学形状面422の一部は表面起伏部410の第1端部411に設けられる。複数の第2種幾何学形状面422の他の一部は表面起伏部410の第2端部412に設けられる。
【0212】
1次ハンドル構成部P10の外表面PFは基礎表面P10F、および、幾何学形状面420を含む。基礎表面P10Fは幾何学形状面420の周囲の面である。基礎表面P10Fは曲面である。幾何学形状面420は平面である。
【0213】
幾何学形状面420は例えば、第1基準面、第2基準面、および、第3基準面のうちの少なくとも1つに交差する。
【0214】
表面起伏部410に含まれる少なくとも1つの幾何学形状面420は、第1軸方向において2次成形部Qの内部と対向する。
【0215】
表面起伏部410に含まれる少なくとも1つの幾何学形状面420は、第2軸方向において2次成形部Qの内部と対向する。
【0216】
表面起伏部410に含まれる少なくとも1つの幾何学形状面420は、第1周方向において2次成形部Qの内部と対向する。
【0217】
表面起伏部410に含まれる少なくとも1つの幾何学形状面420は、第2周方向において2次成形部Qの内部と対向する。
【0218】
複数の幾何学形状面420に関する配置形態は第111配置形態である。基準線は螺旋である。隣接する2つの幾何学形状面420の関係は第1関係、第2関係、および、第3関係に分類される。
【0219】
第1関係では、隣接する2つの幾何学形状面420は二等辺三角形の等辺を共有する。第2関係では、隣接する2つの幾何学形状面420は二等辺三角形の頂点を共有する。第3関係では、隣接する2つの幾何学形状面420は二等辺三角形の底辺を共有する。
【0220】
表面起伏部410は複数の山型部430を含む。山型部430は第1関係を持つ2つの幾何学形状面420、または、第2関係を持つ2つの幾何学形状面420により構成される。山型部430の頂部は2つの幾何学形状面420に共有される等辺、または、2つの幾何学形状面420に共有される頂点により構成される。
【0221】
表面起伏部410は複数の山型部430を含む。谷型部440は第3関係を持つ2つの幾何学形状面420により構成される。谷型部440の底部は2つの幾何学形状面420に共有される底辺により構成される。
【0222】
表面起伏部410は外周部450を含む。外周部450は表面起伏部410と1次ハンドル構成部P10の基礎表面P10Fとの境界を構成する。
【0223】
外周部450は例えば、第1外周部451、第2外周部452、第3外周部453、および、第4外周部454を含む。
【0224】
第1外周部451の形状は螺旋である。第1外周部451は第1先端451Aおよび第2先端451Bを含む。
【0225】
第2外周部452の形状は螺旋である。第2外周部452は第1先端452Aおよび第2先端452Bを含む。
【0226】
第3外周部453は第1外周部451の第1先端451Aと第2外周部452の第1先端452Aとの間に位置する。第3外周部453の形状は直線である。表面起伏部410の第1端部411に設けられる複数の第2種幾何学形状面422により、直線状の第3外周部453が構成される。
【0227】
第3外周部453は第1先端453Aおよび第2先端453Bを含む。第1先端453Aは第1外周部451の第1先端451Aにつながる。第2先端453Bは第2外周部452の第1先端452Aにつながる。
【0228】
第4外周部454は第1外周部451の第2先端451Bと第2外周部452の第2先端452Bとの間に位置する。第4外周部454の形状は直線である。表面起伏部410の第2端部412に設けられる複数の第2種幾何学形状面422により、直線状の第4外周部454が構成される。
【0229】
第4外周部454は第1先端454Aおよび第2先端454Bを含む。第1先端454Aは第1外周部451の第2先端451Bにつながる。第2先端454Bは第2外周部452の第2先端452Bにつながる。
【0230】
第1外周部451の第1先端451Aと第3外周部453の第1先端453Aとの接続部は表面起伏部410の第1端部411の第1先端411Aに相当する。
【0231】
第2外周部452の第2先端451Bと第4外周部454の第2先端454Bとの接続部は表面起伏部410の第2端部412の第2先端412Aに相当する。
【0232】
図1~
図4を参照する。2次成形部Qは被覆部Q40を含む。被覆部Q40の構成は任意に選択できる。被覆部Q40の構成は例示される構成に限定されない。被覆部Q40は1次成形部Pの被覆対象部PCの外表面PFを被覆するように構成される。被覆部Q40は被覆対象部PCの外表面PFに接合される。
【0233】
被覆部Q40の外表面QFと、被覆部Q40の周囲に位置する被覆対象部PCの外表面PFとは成形品20の外表面20Fの一部を構成する。一例では、被覆部Q40は被覆部Q40の周囲に位置する1次成形部Pの外表面PFと被覆部Q40の外表面QFとが連続するように構成される。被覆部Q40の外表面QFと、被覆部Q40の周囲に位置する1次成形部Pの外表面PFとにより構成される成形品20の外表面20Fの一部は滑らかな面である。
【0234】
被覆部Q40は軸方向に伸長するように構成される。被覆部Q40は軸方向に関する第1端部Q40A、第2端部Q40B、および、中間部Q40Cを含む。
【0235】
第1端部Q40Aは軸方向に関する被覆部Q40の中心に対して第1軸方向に位置する。第1端部Q40Aは1次ハンドル構成部P10の外表面PFを被覆する。第1端部Q40Aは1次ハンドル構成部P10の外表面PFに接合される。
【0236】
第2端部Q40Bは軸方向に関する被覆部Q40の中心に対して第2軸方向に位置する。第2端部Q40Bは1次ハンドル構成部P10の外表面PFを被覆する。第2端部Q40Bは1次ハンドル構成部P10の外表面PFに接合される。
【0237】
中間部Q40Cは1次ハンドル構成部P10の外表面PFを被覆する。中間部Q40Cは1次ハンドル構成部P10の外表面PFに接合される。中間部Q40Cは軸方向に関して第1端部Q40Aと第2端部Q40Bとの間に設けられる。
【0238】
被覆部Q40は成形品20の周方向に伸長するように構成される。被覆部Q40は成形品20の中心軸まわりを1周するように構成される。
【0239】
図示される例では、被覆部Q40は2次ハンドル構成部Q10に含まれる。被覆部Q40は2次ハンドル構成部Q10として構成される。
【0240】
被覆部Q40の第1端部Q40Aは2次ハンドル構成部Q10の第1端部Q10Aに相当する。被覆部Q40の第2端部Q40Bは2次ハンドル構成部Q10の第2端部Q10Bに相当する。被覆部Q40の中間部Q40Cは第1端部Q10Aと第2端部Q10Bとの間に位置する2次ハンドル構成部Q10の中間部に相当する。
【0241】
一例では、被覆部Q40は加飾外装部Q50を含む。加飾外装部Q50の構成は任意に選択できる。加飾外装部Q50の構成は例示される構成に限定されない。加飾外装部Q50は加飾部400を覆うように構成される。
【0242】
加飾外装部Q50が設けられる部位の例として、例Aおよび例Bが挙げられる。
【0243】
例Aでは、成形品20のうちの少なくとも1次成形部Pに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも1次成形部Pの外表面PFに設けられる。例Aは例えば例A1および例A2のうちの少なくとも一方の形態を取り得る。
【0244】
例A1では、1次成形部Pのうちの少なくとも1次本体構成部PAに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも1次本体構成部PAの外表面PFに設けられる。例A1は例えば例A11~例A13のうちの少なくとも1つの形態を取り得る。
【0245】
例A2では、1次成形部Pのうちの少なくとも突出部220に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも突出部220の外表面PFに設けられる。
【0246】
例A11では、1次本体構成部PAのうちの少なくとも1次ハンドル構成部P10に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも1次ハンドル構成部P10の外表面PFに設けられる。例A11は例えば例A111~例A119のうちの少なくとも1つの形態を取り得る。
【0247】
例A12では、1次本体構成部PAのうちの少なくともネック120に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくともネック120の外表面PFに設けられる。
【0248】
例A13では、1次本体構成部PAのうちの少なくともヘッド130に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくともヘッド130の外表面PFに設けられる。
【0249】
例A111では、1次ハンドル構成部P10のうちの少なくとも第1端部P10Aに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも第1端部P10Aの外表面PFに設けられる。
【0250】
例A112では、1次ハンドル構成部P10のうちの少なくとも第2端部P10Bに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも第2端部P10Bの外表面PFに設けられる。
【0251】
例A113では、1次ハンドル構成部P10のうちの少なくとも第1側部P10Cに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも第1側部P10Cの外表面PFに設けられる。
【0252】
例A114では、1次ハンドル構成部P10のうちの少なくとも第2側部P10Dに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも第2側部P10Dの外表面PFに設けられる。
【0253】
例A115では、1次ハンドル構成部P10のうちの少なくとも段部P11に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも段部P11の外表面PFに設けられる。
【0254】
例A116では、1次ハンドル構成部P10のうちの少なくとも突出部P13に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも突出部P13の外表面PFに設けられる。
【0255】
例A117では、1次ハンドル構成部P10のうちの少なくとも括れ部P20に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも括れ部P20の外表面PFに設けられる。
【0256】
例A118では、1次ハンドル構成部P10のうちの少なくともテーパ部P30に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくともテーパ部P30の外表面PFに設けられる。
【0257】
例A119では、1次ハンドル構成部P10のうちの少なくとも本体突出部P40に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも本体突出部P40の外表面PFに設けられる。
【0258】
例Bでは、成形品20のうちの少なくとも2次成形部Qに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも2次成形部Qの外表面QFに設けられる。例Bは例えば例B1の形態を取り得る。
【0259】
例B1では、2次成形部Qのうちの少なくとも2次本体構成部QAに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも2次本体構成部QAの外表面QFに設けられる。例B1は例えば例B11の形態を取り得る。
【0260】
例B11では、2次本体構成部QAのうちの少なくとも2次ハンドル構成部Q10に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも2次ハンドル構成部Q10の外表面QFに設けられる。例B11は例えば例B111~例B118のうちの少なくとも1つの形態を取り得る。
【0261】
例B111では、2次ハンドル構成部Q10のうちの少なくとも第1端部Q10Aに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも第1端部Q10Aの外表面QFに設けられる。
【0262】
例B112では、2次ハンドル構成部Q10のうちの少なくとも第2端部Q10Bに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも第2端部Q10Bの外表面QFに設けられる。
【0263】
例B113では、2次ハンドル構成部Q10のうちの少なくとも第1側部Q10Cに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも第1側部Q10Cの外表面QFに設けられる。
【0264】
例B114では、2次ハンドル構成部Q10のうちの少なくとも第2側部Q10Dに加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも第2側部Q10Dの外表面QFに設けられる。
【0265】
例B115では、2次ハンドル構成部Q10のうちの少なくとも第1構成部Q11に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも第1構成部Q11の外表面QFに設けられる。
【0266】
例B116では、2次ハンドル構成部Q10のうちの少なくとも第2構成部Q12に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも第2構成部Q12の外表面QFに設けられる。
【0267】
例B117では、2次ハンドル構成部Q10のうちの少なくとも括れ部Q20に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくとも括れ部Q20の外表面QFに設けられる。
【0268】
例B118では、2次ハンドル構成部Q10のうちの少なくともテーパ部Q30に加飾部400が設けられる。加飾外装部Q50は、少なくともテーパ部Q30の外表面QFに設けられる。
【0269】
図示される例では、加飾外装部Q50は2次本体構成部QAに含まれる。加飾外装部Q50は2次ハンドル構成部Q10に含まれる。加飾外装部Q50は1次ハンドル構成部P10に設けられる表面起伏部410を覆うように構成される。一例では、加飾外装部Q50の外表面QFは表面起伏部410の外表面PFと比較して滑らかである。
【0270】
図20~
図22を参照する。成形品20は露出構造500を含む。露出構造500は2次成形部Qの被覆部Q40に対して露出する部分が1次成形部Pに含まれるように構成される。露出構造500の構成は任意に選択できる。露出構造500の構成は例示される構成に限定されない。
【0271】
露出構造500は1または複数の貫通部P100を含む。貫通部P100の構成は任意に選択できる。貫通部P100の構成は例示される構成に限定されない。貫通部P100は1次成形部Pに設けられる。貫通部P100は2次成形部Qが成形される2次成形工程において1次成形部Pにかかる力を金型に伝達できるように構成される。
【0272】
貫通部P100は1次成形部Pの被覆対象部PCの外表面PFに対して突出するように構成される。一例では、貫通部P100は径外方向の成分を含む方向に突出するように構成される。貫通部P100は外表面P110を含む。外表面P110は頂面P111および側面P112を含む。
【0273】
露出構造500は1または複数の貫通配置部Q100を含む。貫通配置部Q100の構成は任意に選択できる。貫通配置部Q100の構成は例示される構成に限定されない。貫通配置部Q100は2次成形部Qに設けられる。貫通配置部Q100は貫通部P100を配置できるように構成される。
【0274】
貫通配置部Q100は貫通空間Q101、内周面Q102、および、2つの開口部Q103を含む。貫通空間Q101は貫通部P100を配置できるように構成される。内周面Q102は貫通空間Q101を規定する。一方の開口部Q103は2次成形部Qの外表面QFに開口する。他方の開口部Q103は1次成形部Pの外表面PFに対向する2次成形部Qの内周面に開口する。
【0275】
貫通部P100の頂面P111の形状について例示する。第1例では、頂面P111の少なくとも一部は曲面である。曲面の中心は頂面P111に対して径内方向または径外方向に定められる。第1例の詳細として、例えば第11例および第12例が挙げられる。第11例では、頂面P111の全部は曲面である。第12例では、頂面P111の一部は曲面である。頂面P111の他の一部は曲面以外の面である。
【0276】
第2例では、頂面P111の少なくとも一部は平面である。第2例の詳細として、例えば第21例および第22例が挙げられる。第21例では、頂面P111の全部は平面である。第22例では、頂面P111の一部は平面である。頂面P111の他の一部は平面以外の面である。
【0277】
貫通部P100は露出面P101を含む。露出面P101は2次成形部Qの被覆部Q40に対して露出するように構成される。露出面P101は2次成形工程において金型に接触するように構成される。露出面P101は成形品20の外表面20Fの一部を構成する。露出面P101は貫通部P100の外表面P110に含まれる。
【0278】
一例では、貫通部P100は2次成形部Qが成形される2次成形工程において1次成形部Pを変形させるように1次成形部Pが2次成形部Qに対応する樹脂材料から受ける力を、露出面P101から金型に伝達できるように1次成形部Pに設けられる。
【0279】
貫通部P100は貫通部P100の高さ方向に関して、例えば第1端部P100A、第2端部P100B、および、中間部P100Cに区分される。第1端部P100Aは貫通部P100の先端部に相当する。第2端部P100Bは貫通部P100の基部に相当する。中間部P100Cは第1端部P100Aと第2端部P100Bとの間に位置する。頂面P111は第1端部P100Aの先端に形成される。
【0280】
貫通部P100の露出面P101と2次成形部Qの外表面QFとの関係を規定する構造の例として、陥没構造501、平滑構造502、および、突出構造503が挙げられる。陥没構造501、平滑構造502、および、突出構造503の構成は任意に選択できる。陥没構造501、平滑構造502、および、突出構造503の構成は例示される構成に限定されない。
【0281】
図20を参照する。陥没構造501では、貫通部P100は被覆部Q40の外表面QFに対して陥没し、外表面QFとの間に段部501Aが形成されるように構成される。
【0282】
陥没構造501の構成について例示する。第1例では、貫通部P100の頂面P111の全部は被覆部Q40に対して露出する。貫通部P100の側面P112は被覆部Q40に被覆される。露出面P101は頂面P111の全部により構成される。
【0283】
第2例では、貫通部P100の頂面P111の一部は被覆部Q40に対して露出する。頂面P111の他の一部は被覆部Q40に被覆される。頂面P111の一部は例えば、頂面P111の周縁に対して内側に位置する部分である。頂面P111の他の一部は例えば、頂面P111の周縁である。貫通部P100の側面P112は被覆部Q40に被覆される。露出面P101は頂面P111の一部により構成される。
【0284】
図21を参照する。平滑構造502では、貫通部P100は貫通部P100の頂面P111により構成される露出面P101と露出面P101の周囲に位置する2次成形部Qの外表面QFとが滑らかにつながるように構成される。露出面P101と、露出面P101の周囲に位置する2次成形部Qの外表面QFとにより構成される成形品20の外表面20Fの一部は滑らかな面である。
【0285】
平滑構造502の構成について例示する。第1例では、貫通部P100の頂面P111の全部は被覆部Q40に対して露出する。貫通部P100の側面P112は被覆部Q40に被覆される。露出面P101は頂面P111の全部により構成される。
【0286】
第2例では、貫通部P100の頂面P111の一部は被覆部Q40に対して露出する。頂面P111の他の一部は被覆部Q40に被覆される。頂面P111の一部は例えば、頂面P111の周縁に対して内側に位置する部分である。頂面P111の他の一部は例えば、頂面P111の周縁である。貫通部P100の側面P112は被覆部Q40に被覆される。露出面P101は頂面P111の一部により構成される。
【0287】
図22を参照する。突出構造503では、貫通部P100は被覆部Q40の外表面QFに対して突出し、外表面QFとの間に段が形成されるように構成される。貫通部P100は外表面QFに対して突出する貫通部突出部503Aを含む。
【0288】
突出構造503の構成について例示する。第1例では、貫通部突出部503Aは貫通部P100の第1端部P100Aの一部または全部を含む。貫通部突出部503Aの外表面P110は頂面P111および側面P112を含む。貫通部突出部503Aの側面P112は第1端部P100Aの側面P112の一部または全部を含む。
【0289】
貫通部突出部503Aの頂面P111の全部は被覆部Q40に対して露出する。貫通部突出部503Aの側面P112は被覆部Q40に対して露出する。他の側面P112は被覆部Q40に被覆される。露出面P101は貫通部突出部503Aの頂面P111および側面P112により構成される。
【0290】
第2例では、貫通部突出部503Aは貫通部P100の第1端部P100Aの全部、および、中間部P100Cの一部または全部を含む。貫通部突出部503Aの外表面P110は頂面P111および側面P112を含む。貫通部突出部503Aの側面P112は第1端部P100Aの側面P112の全部、および、中間部P100Cの側面P112の一部または全部を含む。
【0291】
貫通部突出部503Aの頂面P111の全部は被覆部Q40に対して露出する。貫通部突出部503Aの側面P112は被覆部Q40に対して露出する。他の側面P112は被覆部Q40に被覆される。露出面P101は貫通部突出部503Aの頂面P111および側面P112により構成される。
【0292】
第3例では、貫通部突出部503Aは貫通部P100の第1端部P100Aの全部、中間部P100Cの全部、および、第2端部P100Bの一部または全部を含む。貫通部突出部503Aの外表面P110は頂面P111および側面P112を含む。貫通部突出部503Aの側面P112は第1端部P100Aの側面P112の全部、中間部P100Cの側面P112の全部、および、第2端部P100Bの側面P112の一部または全部を含む。
【0293】
貫通部突出部503Aの頂面P111の全部は被覆部Q40に対して露出する。貫通部突出部503Aの側面P112は被覆部Q40に対して露出する。貫通部突出部503Aが第2端部P100Bの一部を含む例では、貫通部突出部503Aに含まれない第2端部P100Bの側面P112は被覆部Q40に被覆される。露出面P101は貫通部突出部503Aの頂面P111および側面P112により構成される。
【0294】
2次成形部Qの外表面QFは周方向に関して、例えば正面、背面、第1側面、または、第2側面に区分される。2次成形部Qはゲート関連部を含む。周方向に関するゲート関連部の位置は例えば、2次成形部Qの正面、背面、第1側面、または、第2側面から選択される。
【0295】
ゲート関連部は2次成形部Qのゲート、2次成形部Qのゲート跡、または、2次成形部Qのうちの2次成形工程においてゲートが存在したゲート対応部を含む。一例では、2次成形部Qのゲートおよび2次成形部Qのゲート跡が残らないように、成形品20における2次成形部Qの外表面QFが加工されることによりゲート対応部が形成される。
【0296】
軸方向に関するゲート関連部の位置は例えば、第1端部Q10A、第2端部Q10B、括れ部Q20、または、テーパ部Q30から選択される。括れ部Q20における軸方向に関するゲート位置は例えば、第1端部Q20A、第2端部Q20B、または、中間部Q20Cから選択される。
【0297】
2次成形部Qの正面、背面、第1側面、または、第2側面のうち、ゲート関連部が形成される面を「2次成形部Qのゲート対応面」と称する。2次成形部Qのゲート対応面に対して反対側に位置する面を「2次成形部Qの反対面」と称する。
【0298】
2次成形部Qの正面、背面、第1側面、または、第2側面のうち、2次成形部Qのゲート対応面と2次成形部Qの反対面との間に位置する一方の面を「2次成形部Qの第1中間面」と称する。2次成形部Qの正面、背面、第1側面、または、第2側面のうち、2次成形部Qのゲート対応面と2次成形部Qの反対面との間に位置する他方の面を「2次成形部Qの第2中間面」と称する。
【0299】
ゲート関連部が2次成形部Qの正面に形成される例では、2次成形部Qのゲート対応面は2次成形部Qの正面であり、2次成形部Qの反対面は2次成形部Qの背面である。ゲート関連部が2次成形部Qの背面に形成される例では、2次成形部Qのゲート対応面は2次成形部Qの背面であり、2次成形部Qの反対面は2次成形部Qの正面である。
【0300】
ゲート関連部が2次成形部Qの第1側面に形成される例では、2次成形部Qのゲート対応面は2次成形部Qの第1側面であり、2次成形部Qの反対面は2次成形部Qの第2側面である。ゲート関連部が2次成形部Qの第2側面に形成される例では、2次成形部Qのゲート対応面は2次成形部Qの第2側面であり、2次成形部Qの反対面は2次成形部Qの第1側面である。
【0301】
1次成形部Pの外表面PFは周方向に関して、例えば正面、背面、第1側面、または、第2側面に区分される。1次成形部Pの正面、背面、第1側面、または、第2側面のうち、2次成形部Qのゲート対応面に対応する面を「1次成形部Pのゲート対応面」と称する。2次成形部Qの反対面に対応する面を「1次成形部Pの反対面」と称する。2次成形部Qの第1中間面に対応する面を「1次成形部Pの第1中間面」と称する。2次成形部Qの第2中間面に対応する面を「1次成形部Pの第2中間面」と称する。
【0302】
貫通部P100の露出面P101の構成について例示する。第1例では、露出面P101は少なくとも2次成形部Qの反対面に対応する部分を含む。2次成形部Qの反対面に対応する露出面P101は、隣接する2次成形部Qの反対面とともに成形品20の外表面20Fの一部を構成する。
【0303】
第2例では、露出面P101は少なくとも2次成形部Qの反対面に対応する部分を含む。2次成形部Qの反対面に対応する露出面P101は、隣接する2次成形部Qの反対面とともに成形品20の外表面20Fの一部を構成する。
【0304】
第3例では、露出面P101は少なくとも2次成形部Qの第1中間面に対応する部分を含む。2次成形部Qの第1中間面に対応する露出面P101は、隣接する2次成形部Qの第1中間面とともに成形品20の外表面20Fの一部を構成する。
【0305】
第4例では、露出面P101は少なくとも2次成形部Qの第2中間面に対応する部分を含む。2次成形部Qの第2中間面に対応する露出面P101は、隣接する2次成形部Qの第2中間面とともに成形品20の外表面20Fの一部を構成する。
【0306】
第5例では、第1例を前提として、露出面P101は第3例および第4例の少なくとも一方の構成をさらに含む。第6例では、第5例を前提として、露出面P101は第2例の構成をさらに含む。
【0307】
図20~
図22を参照する。一例では、貫通部P100は周端部P120を含む。周端部P120は第1周端部P121および第2周端部P122を含む。第1周端部P121は周方向に関する貫通部P100の中心に対して第1周方向に位置する。第2周端部P122は周方向に関する貫通部P100の中心に対して第2周方向に位置する。
【0308】
貫通部P100の周方向の長さを「貫通部周長さ」と称する。一例では、貫通部周長さとして、周方向に関する第1周端部P121と第2周端部P122との最大の距離が選択される。
【0309】
周方向に関する貫通部P100の中心を「貫通部周中心」と称する。貫通部周中心の位置について例示する。第1例では、貫通部周中心は1次成形部Pの反対面に位置する。第2例では、貫通部周中心は1次成形部Pのゲート対応面に位置する。第3例では、貫通部周中心は1次成形部Pの第1中間面に位置する。第4例では、貫通部周中心は1次成形部Pの第2中間面に位置する。
【0310】
周方向に関する第1周端部P121の位置について例示する。第1例では、第1周端部P121は1次成形部Pの反対面に位置する。第2例では、第1周端部P121は1次成形部Pのゲート対応面に位置する。第3例では、第1周端部P121は1次成形部Pの第1中間面に位置する。第4例では、第1周端部P121は1次成形部Pの第2中間面に位置する。
【0311】
周方向に関する第2周端部P122の位置について例示する。第1例では、第2周端部P122は1次成形部Pの反対面に位置する。第2例では、第2周端部P122は1次成形部Pのゲート対応面に位置する。第3例では、第2周端部P122は1次成形部Pの第1中間面に位置する。第4例では、第2周端部P122は1次成形部Pの第2中間面に位置する。
【0312】
図23および
図24を参照する。一例では、貫通部P100は軸端部P130を含む。軸端部P130は第1軸端部P131および第2軸端部P132を含む。第1軸端部P131は軸方向に関する貫通部P100の中心に対して第1軸方向に位置する。第2軸端部P132は軸方向に関する貫通部P100の中心に対して第2軸方向に位置する。貫通部P100の軸方向の長さを「貫通部軸長さ」と称する。一例では、貫通部軸長さとして、軸方向に関する第1軸端部P131と第2軸端部P132との最大の距離が選択される。
【0313】
軸方向に関する貫通部P100の中心を「貫通部軸中心」と称する。貫通部軸中心の位置について例示する。第1例では、貫通部軸中心は被覆対象部PCの第1端部PCAに位置する。第2例では、貫通部軸中心は被覆対象部PCの第2端部PCBに位置する。第3例では、貫通部軸中心は被覆対象部PCの中間部PCCに位置する。
【0314】
第3例の詳細として、例えば第31例~第33例が挙げられる。第31例では、貫通部中心は被覆対象部PCの第1中間部PCCAに位置する。第32例では、貫通部中心は被覆対象部PCの第2中間部PCCBに位置する。第33例では、貫通部中心は被覆対象部PCの中間部PCCの中心に位置する。
【0315】
軸方向に関する第1軸端部P131の位置について例示する。第1例では、第1軸端部P131は被覆対象部PCの第1端部PCAに位置する。第2例では、第1軸端部P131は被覆対象部PCの第2端部PCBに位置する。第3例では、第1軸端部P131は被覆対象部PCの中間部PCCに位置する。
【0316】
第3例の詳細として、例えば第31例~第33例が挙げられる。第31例では、第1軸端部P131は被覆対象部PCの第1中間部PCCAに位置する。第32例では、第1軸端部P131は被覆対象部PCの第2中間部PCCBに位置する。第33例では、第1軸端部P131は被覆対象部PCの中間部PCCの中心に位置する。
【0317】
軸方向に関する第2軸端部P132の位置について例示する。第1例では、第2軸端部P132は被覆対象部PCの第1端部PCAに位置する。第2例では、第2軸端部P132は被覆対象部PCの第2端部PCBに位置する。第3例では、第2軸端部P132は被覆対象部PCの中間部PCCに位置する。
【0318】
第3例の詳細として、例えば第31例~第33例が挙げられる。第31例では、第2軸端部P132は被覆対象部PCの第1中間部PCCAに位置する。第32例では、第2軸端部P132は被覆対象部PCの第2中間部PCCBに位置する。第33例では、第2軸端部P132は被覆対象部PCの中間部PCCの中心に位置する。
【0319】
図25~
図36を参照する。一例では、貫通部P100は貫通部軸中心の位置に応じて、第1種の貫通部P100(以下「第1種貫通部P100X1」という)、第2種の貫通部P100(以下「第2種貫通部P100X2」という)、および、第3種の貫通部P100(以下「第3種貫通部P100X3」という)に分類される。
【0320】
第1種貫通部P100X1は少なくとも被覆対象部PCの第1端部PCAに位置する。第2種貫通部P100X2は少なくとも被覆対象部PCの第2端部PCBに位置する。第3種貫通部P100X3は少なくとも被覆対象部PCの中間部PCCに位置する。
【0321】
第1種貫通部P100X1における貫通部軸中心の位置は被覆対象部PCの第1端部PCAである。第2種貫通部P100X2における貫通部軸中心の位置は被覆対象部PCの第2端部PCBである。第3種貫通部P100X3における貫通部軸中心の位置は被覆対象部PCの中間部PCCである。
【0322】
一例では、第1種貫通部P100X1は貫通部周中心の位置に応じて、第1A種貫通部、第1B種貫通部、第1C種貫通部、および、第1D種貫通部に分類される。
【0323】
第1A種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pの反対面である。第1B種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pのゲート対応面である。第1C種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pの第1中間面である。第1D種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pの第2中間面である。
【0324】
一例では、第2種貫通部P100X2は貫通部周中心の位置に応じて、第2A種貫通部、第2B種貫通部、第2C種貫通部、および、第2D種貫通部に分類される。
【0325】
第2A種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pの反対面である。第2B種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pのゲート対応面である。第2C種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pの第1中間面である。第2D種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pの第2中間面である。
【0326】
一例では、第3種貫通部P100X3は貫通部周中心の位置に応じて、第3A種貫通部、第3B種貫通部、第3C種貫通部、および、第3D種貫通部に分類される。
【0327】
第3A種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pの反対面である。第3B種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pのゲート対応面である。第3C種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pの第1中間面である。第3D種貫通部における貫通部周中心の位置は1次成形部Pの第2中間面である。
【0328】
貫通部P100の分類に基づく露出構造500の構成について例示する。
【0329】
第1例では、露出構造500は1または複数の第1種貫通部P100X1を含む。露出構造500は第2種貫通部P100X2および第3種貫通部P100X3を含まない。
【0330】
第2例では、露出構造500は1または複数の第2種貫通部P100X2を含む。露出構造500は第1種貫通部P100X1および第3種貫通部P100X3を含まない。
【0331】
第3例では、露出構造500は1または複数の第3種貫通部P100X3を含む。露出構造500は第1種貫通部P100X1および第2種貫通部P100X2を含まない。
【0332】
第4例では、露出構造500は1または複数の第1種貫通部P100X1、および、1または複数の第2種貫通部P100X2を含む。露出構造500は第3種貫通部P100X3を含まない。
【0333】
第5例では、露出構造500は1または複数の第1種貫通部P100X1、および、1または複数の第3種貫通部P100X3を含む。露出構造500は第2種貫通部P100X2を含まない。
【0334】
第6例では、露出構造500は1または複数の第2種貫通部P100X2、および、1または複数の第3種貫通部P100X3を含む。露出構造500は第1種貫通部P100X1を含まない。
【0335】
第7例では、露出構造500は1または複数の第1種貫通部P100X1、1または複数の第2種貫通部P100X2、および、1または複数の第3種貫通部P100X3を含む。
【0336】
露出構造500に含まれる第1種貫通部P100X1の数を「N1」と称する。露出構造500に含まれる第1A種貫通部の数を「N1A」と称する。露出構造500に含まれる第1B種貫通部の数を「N1B」と称する。露出構造500に含まれる第1C種貫通部の数を「N1C」と称する。露出構造500に含まれる第1D種貫通部の数を「N1D」と称する。N1はN1A、N1B、N1C、および、N1Dの合計である。
【0337】
露出構造500に含まれる第2種貫通部P100X2の数を「N2」と称する。露出構造500に含まれる第2A種貫通部の数を「N2A」と称する。露出構造500に含まれる第2B種貫通部の数を「N2B」と称する。露出構造500に含まれる第2C種貫通部の数を「N2C」と称する。露出構造500に含まれる第2D種貫通部の数を「N2D」と称する。N2はN2A、N2B、N2C、および、N2Dの合計である。
【0338】
露出構造500に含まれる第3種貫通部P100X3の数を「N3」と称する。露出構造500に含まれる第3A種貫通部の数を「N3A」と称する。露出構造500に含まれる第3B種貫通部の数を「N3B」と称する。露出構造500に含まれる第3C種貫通部の数を「N3C」と称する。露出構造500に含まれる第3D種貫通部の数を「N3D」と称する。N3はN3A、N3B、N3C、および、N3Dの合計である。
【0339】
貫通部P100の数に基づく露出構造500の形態の例として、第1形態および第2形態が挙げられる。第1形態では、露出構造500は1つの貫通部P100を含む。第2形態では、露出構造500は複数の貫通部P100を含む。
【0340】
第1形態の露出構造500の構成について例示する。第1例では、N1は1である。N2は0である。N3は0である。第2例では、N1は0である。N2は1である。N3は0である。第3例では、N1は0である。N2は0である。N3は1である。
【0341】
第2形態の露出構造500の構成について例示する。第1例では、N1は2以上である。N2は0である。N3は0である。第2例では、N1は2以上である。N2は1である。N3は0である。第3例では、N1は2以上である。N2は0である。N3は1である。第4例では、N1は2以上である。N2は2以上である。N3は0である。
【0342】
第5例では、N1は2以上である。N2は0以上である。N3は2以上である。第6例では、N1は2以上である。N2は1である。N3は1である。第7例では、N1は2以上である。N2は2以上である。N3は1である。第8例では、N1は2以上である。N2は1である。N3は2以上である。
【0343】
第9例では、N1は2以上である。N2は2以上である。N3は2以上である。第10例では、N1は0である。N2は2以上である。N3は0である。第11例では、N1は1である。N2は2以上である。N3は0である。第12例では、N1は0である。N2は2以上である。N3は1である。
【0344】
第13例では、N1は0である。N2は2以上である。N3は2以上である。第14例では、N1は1である。N2は2以上である。N3は1である。第15例では、N1は1である。N2は2以上である。N3は2以上である。第16例では、N1は0である。N2は0である。N3は2以上である。
【0345】
第17例では、N1は1である。N2は0である。N3は2以上である。第18例では、N1は0である。N2は1である。N3は2以上である。第19例では、N1は1である。N2は1である。N3は2以上である。第20例では、N1は1である。N2は2以上である。N3は2以上である。
【0346】
第2形態の露出構造500では、複数の貫通部P100は例えば、第1グループ、第2グループ、および、第3グループに分類される。第1~第3グループに基づく露出構造500の構成について例示する。第1例では、露出構造500は第1~第3グループのうちのいずれか1つを含む。第2例では、露出構造500は第1~第3グループのうちのいずれか2つを含む。第3例では、露出構造500は第1~第3グループの全部を含む。
【0347】
各グループは1または複数の貫通部P100を含む。第1グループは1または複数の第1種貫通部P100X1を含む。第2グループは1または複数の第2種貫通部P100X2を含む。第3グループは1または複数の第3種貫通部P100X3を含む。
【0348】
第1グループに含まれる第1種貫通部P100X1の数を「NG1」と称する。第2グループに含まれる第2種貫通部P100X2の数を「NG2」と称する。第3グループに含まれる第3種貫通部P100X3の数を「NG3」と称する。
【0349】
各グループに含まれる貫通部P100の数の関係について例示する。第1例では、NG1、NG2、および、NG3は等しい。第2例では、NG1およびNG2はNG3とは異なる。第2例の詳細として、例えば第21例~第24例が挙げられる。第21例では、NG1およびNG2はNG3よりも多い。第22例では、第21例を前提として、NG1およびNG2は等しい。第23例では、第21例を前提として、NG1はNG2よりも多い。第24例では、第21例を前提として、NG1はNG2よりも少ない。
【0350】
第3例では、NG1およびNG3はNG2とは異なる。第3例の詳細として、例えば第31例~第34例が挙げられる。第31例では、NG1およびNG3はNG2よりも多い。第32例では、第31例を前提として、NG1およびNG3は等しい。第33例では、第31例を前提として、NG1はNG3よりも多い。第34例では、第31例を前提として、NG1はNG3よりも少ない。
【0351】
第4例では、NG2およびNG3はNG1とは異なる。第4例の詳細として、例えば第41例~第44例が挙げられる。第41例では、NG2およびNG3はNG1よりも多い。第42例では、第41例を前提として、NG2およびNG3は等しい。第43例では、第41例を前提として、NG2はNG3よりも多い。第44例では、第41例を前提として、NG2はNG3よりも少ない。
【0352】
第1グループの第1種貫通部P100X1と第3グループの第3種貫通部P100X3とは、軸方向に間隔を空けて設けられる。第2グループの第2種貫通部P100X2と第3グループの第3種貫通部P100X3とは、軸方向に間隔を空けて設けられる。
【0353】
NG1が2以上の場合における第1グループの構成について例示する。第1例では、複数の第1種貫通部P100X1は第1所定方向に間隔を空けて並ぶ。第1所定方向は例えば、軸方向または周方向である。
【0354】
第2例では、複数の第1種貫通部P100X1は第1所定方向および第2所定方向のそれぞれに間隔を空けて並ぶ。第1所定方向は例えば、軸方向または周方向の一方である。第2所定方向は例えば、軸方向または周方向の他方である。
【0355】
第1グループにおいて第1所定方向に隣接する第1種貫通部P100X1の間隔について例示する。第1例では、第1所定方向に隣接する第1種貫通部P100X1の間隔は、第1所定方向に関する第1種貫通部P100X1の長さよりも狭い。
【0356】
第2例では、第1所定方向に隣接する第1種貫通部P100X1の間隔は、第1所定方向に関する第1種貫通部P100X1の長さよりも広い。第3例では、第1所定方向に隣接する第1種貫通部P100X1の間隔は、第1所定方向に関する貫通部P100の長さに等しい。
【0357】
第1グループにおいて第2所定方向に隣接する第1種貫通部P100X1の間隔について例示する。第1例では、第2所定方向に隣接する第1種貫通部P100X1の間隔は、第2所定方向に関する第1種貫通部P100X1の長さよりも狭い。
【0358】
第2例では、第2所定方向に隣接する第1種貫通部P100X1の間隔は、第2所定方向に関する第1種貫通部P100X1の長さよりも広い。第3例では、第2所定方向に隣接する第1種貫通部P100X1の間隔は、第2所定方向に関する第1種貫通部P100X1の長さに等しい。
【0359】
NG2が2以上の場合における第2グループの構成について例示する。第1例では、複数の第2種貫通部P100X2は第1所定方向に間隔を空けて並ぶ。第1所定方向は例えば、軸方向または周方向である。
【0360】
第2例では、複数の第2種貫通部P100X2は第1所定方向および第2所定方向のそれぞれに間隔を空けて並ぶ。第1所定方向は例えば、軸方向または周方向の一方である。第2所定方向は例えば、軸方向または周方向の他方である。
【0361】
第2グループにおいて第1所定方向に隣接する第2種貫通部P100X2の間隔について例示する。第1例では、第1所定方向に隣接する第2種貫通部P100X2の間隔は、第1所定方向に関する第2種貫通部P100X2の長さよりも狭い。
【0362】
第2例では、第1所定方向に隣接する第2種貫通部P100X2の間隔は、第1所定方向に関する第2種貫通部P100X2の長さよりも広い。第3例では、第1所定方向に隣接する第2種貫通部P100X2の間隔は、第1所定方向に関する貫通部P100の長さに等しい。
【0363】
第1グループにおいて第2所定方向に隣接する第2種貫通部P100X2の間隔について例示する。第1例では、第2所定方向に隣接する第2種貫通部P100X2の間隔は、第2所定方向に関する第2種貫通部P100X2の長さよりも狭い。
【0364】
第2例では、第2所定方向に隣接する第2種貫通部P100X2の間隔は、第2所定方向に関する第2種貫通部P100X2の長さよりも広い。第3例では、第2所定方向に隣接する第2種貫通部P100X2の間隔は、第2所定方向に関する第2種貫通部P100X2の長さに等しい。
【0365】
NG3が2以上の場合における第3グループの構成について例示する。第1例では、複数の第3種貫通部P100X3は第1所定方向に間隔を空けて並ぶ。第1所定方向は例えば、軸方向または周方向である。
【0366】
第2例では、複数の第3種貫通部P100X3は第1所定方向および第2所定方向のそれぞれに間隔を空けて並ぶ。第1所定方向は例えば、軸方向または周方向の一方である。第2所定方向は例えば、軸方向または周方向の他方である。
【0367】
第3グループにおいて第1所定方向に隣接する第3種貫通部P100X3の間隔について例示する。第1例では、第1所定方向に隣接する第3種貫通部P100X3の間隔は、第1所定方向に関する第3種貫通部P100X3の長さよりも狭い。
【0368】
第2例では、第1所定方向に隣接する第3種貫通部P100X3の間隔は、第1所定方向に関する第3種貫通部P100X3の長さよりも広い。第3例では、第1所定方向に隣接する第3種貫通部P100X3の間隔は、第1所定方向に関する貫通部P100の長さに等しい。
【0369】
第3グループにおいて第2所定方向に隣接する第3種貫通部P100X3の間隔について例示する。第1例では、第2所定方向に隣接する第3種貫通部P100X3の間隔は、第2所定方向に関する第3種貫通部P100X3の長さよりも狭い。
【0370】
第2例では、第2所定方向に隣接する第3種貫通部P100X3の間隔は、第2所定方向に関する第3種貫通部P100X3の長さよりも広い。第3例では、第2所定方向に隣接する第3種貫通部P100X3の間隔は、第2所定方向に関する第3種貫通部P100X3の長さに等しい。
【0371】
一例では、2次成形部Qは1または複数の区画部Q110を含む。区画部Q110は第1所定方向または第2所定方向に隣接する貫通部P100の間に設けられる。区画部Q110は隣接する貫通部P100に接合される。
【0372】
図25~
図36を参照する。一例では、被覆対象部PCは1次ハンドル構成部P10を含む。
【0373】
被覆対象部PCの第1端部PCAの構成について例示する。第1例では、被覆対象部PCの第1端部PCAは1次ハンドル構成部P10の第1端部P10Aを含む。第2例では、被覆対象部PCの第1端部PCAは1次ハンドル構成部P10の第1端部P10A、および、括れ部P20の第1端部P20Aを含む。
【0374】
被覆対象部PCの第2端部PCBの構成について例示する。第1例では、被覆対象部PCの第2端部PCBは1次ハンドル構成部P10の第2端部P10Bを含む。第2例では、被覆対象部PCの第2端部PCBは1次ハンドル構成部P10の第2端部P10B、および、括れ部P20の第2端部P20Bを含む。
【0375】
被覆対象部PCの中間部PCCの構成について例示する。第1例では、被覆対象部PCの中間部PCCは括れ部P20の中間部P20C、第1端部P20A、および、第2端部P20Bを含む。第2例では、被覆対象部PCの中間部PCCは括れ部P20の中間部P20Cを含む。
【0376】
露出構造500は複数の貫通部P100および複数の貫通配置部Q100を含む。複数の貫通部P100は第1グループ、第2グループ、および、第3グループに分類される。第1グループは3つの貫通部P100を含む。第2グループは3つの貫通部P100を含む。第3グループは1つの貫通部P100を含む。
【0377】
2次成形部Qのゲート関連部はゲート跡またはゲート対応部を含む。周方向に関するゲート関連部の位置は2次成形部Qの背面に設定される。2次成形部Qの背面はゲート対応面に相当する。2次成形部Qの正面は反対面に相当する。2次成形部Qの第1側面は第1中間面に相当する。2次成形部Qの第2側面は第2中間面に相当する。軸方向に関するゲート関連部の位置は、括れ部Q20の中間部Q20Cに設定される。
【0378】
図25~
図28を参照する。図示される例では、被覆対象部PCの第1端部PCAは1次ハンドル構成部P10の第1端部P10A、および、括れ部P20の第1端部P20Aを含む。
【0379】
第1グループの貫通部P100の種類は第1A種である。第1グループの貫通部P100は軸方向に間隔を空けて並ぶ。軸方向に隣接する貫通部P100の間に2次成形部Qの区画部Q110が設けられる。
【0380】
第1グループの貫通部P100は周方向に延長するように構成される。第1グループの貫通部P100の周端部P120は被覆対象部PCの正面に位置する。貫通部周長さは貫通部軸長さよりも長い。第1グループの貫通部P100の頂面P111は曲面である。曲面の中心は成形品20の径内方向に定められる。
【0381】
第1グループの貫通部P100、および、その周囲に位置する被覆部Q40は陥没構造501を構成する。貫通部P100の頂面P111の一部または全部は被覆部Q40に対して露出する。貫通部P100の側面P112は被覆部Q40に被覆される。露出面P101は頂面P111の一部または全部により構成される。
【0382】
貫通部P100の露出面P101と被覆部Q40の外表面QFとの間に形成される段の高さは、例えば歯ブラシ10Aに関する1または複数の所定事項に基づいて決められる。歯ブラシ10Aに関する所定事項の例として、歯ブラシ10Aを使用する場合における操作性、および、成形品20の意匠性が挙げられる。
【0383】
図29~
図32を参照する。図示される例では、被覆対象部PCの第2端部PCBは1次ハンドル構成部P10の第2端部P10B、および、括れ部P20の第2端部P20Bを含む。
【0384】
第2グループの貫通部P100の種類は第2A種である。第2グループの貫通部P100は軸方向に間隔を空けて並ぶ。軸方向に隣接する貫通部P100の間に2次成形部Qの区画部Q110が設けられる。
【0385】
第2グループの貫通部P100は周方向に延長するように構成される。第2グループの貫通部P100の周端部P120は被覆対象部PCの正面に位置する。貫通部周長さは貫通部軸長さよりも長い。第2グループの貫通部P100の頂面P111は曲面である。曲面の中心は成形品20の径内方向に定められる。
【0386】
第2グループの貫通部P100、および、その周囲に位置する被覆部Q40は平滑構造502を構成する。貫通部P100の頂面P111の一部または全部は被覆部Q40に対して露出する。貫通部P100の側面P112は被覆部Q40に被覆される。露出面P101は頂面P111の一部または全部により構成される。
【0387】
貫通部P100の露出面P101と被覆部Q40の外表面QFとの間に形成される段の高さは、例えば歯ブラシ10Aに関する1または複数の所定事項に基づいて決められる。歯ブラシ10Aに関する所定事項の例として、歯ブラシ10Aを使用する場合における操作性、および、成形品20の意匠性が挙げられる。
【0388】
図33~
図36を参照する。図示される例では、被覆対象部PCの中間部PCCは括れ部P20の中間部P20Cを含む。
【0389】
第3グループの貫通部P100の種類は第3A種である。貫通部P100の中間部P100Cは円柱である。貫通部P100の軸端部P130は被覆対象部PCの正面に位置する。貫通部P100の周端部P120は被覆対象部PCの正面に位置する。貫通部P100の頂面P111は曲面である。曲面の中心は成形品20の径内方向に定められる。
【0390】
第3グループの貫通部P100、および、その周囲に位置する被覆部Q40は平滑構造502を構成する。貫通部P100の頂面P111の一部または全部は被覆部Q40に対して露出する。貫通部P100の側面P112は被覆部Q40に被覆される。露出面P101は頂面P111の一部または全部により構成される。
【0391】
図1を参照する。軸方向に関する本体100の第2端部110Bの特定位置と第1グループの特定位置との距離を「特定距離」と称する。特定距離は例えば、歯ブラシ10Aに関する1または複数の所定事項に基づいて決められる。歯ブラシ10Aに関する所定事項の例として、歯ブラシ10Aを使用する場合における操作性、および、成形品20の意匠性が挙げられる。
【0392】
第2端部110Bの特定位置として例えば、第2端部110Bにおける第2軸方向の端が選択される。第1グループの特定位置として例えば、軸方向に関する第1グループの中心が選択される。第1グループの中心として例えば、第1グループにおいて第1軸方向の端に位置する第1軸端部P131と第2軸方向の端に位置する第2軸端部P132との中心が選択される。
【0393】
一例では、特定距離は歯ブラシ10Aを使用する場合における操作性を考慮して設定される。操作性に関する事項の一例として、ハンドル110の握りやすさが挙げられる。特定距離はモデルとして設定された手の手幅(以下「基準手幅」という)との関係に基づいて決められる。
【0394】
一例では、特定距離は基準手幅に所定係数を乗算した値である。所定係数は例えば1~1.7の範囲から選択される。日本人の成人の手がモデルの手として設定される場合、基準手幅は例えば70mm~80mmの範囲から選択される。
【0395】
図3を参照する。成形品20の正面視において軸方向に関するハンドル110の中心を通過し、幅方向に平行な直線を「ハンドル基準線」と称する。成形品20の正面視において軸方向に関するネック120の中心を通過し、幅方向に平行な直線を「ネック基準線」と称する。
【0396】
成形品20の正面視において軸方向に関するヘッド130の中心を通過し、幅方向に平行な直線を「ヘッド基準線」と称する。成形品20の正面視において軸方向に関する突出部220の中心を通過し、幅方向に平行な直線を「突出部基準線」と称する。
【0397】
本体100はヘッド130とネック120との境界に相当する第1境界部ZAを含む。第1境界部ZAはヘッド130の一部およびネック120の一部を構成する。
【0398】
ヘッド130の第2端部130Bは第1境界部ZAを含む。ヘッド130の一部である第1境界部ZAはヘッド130の第2端部130Bのうち、軸方向に関するヘッド基準線との距離が最も長い部分である。
【0399】
ヘッド130の第2端部130Bについて、第1境界部ZAに対して第1軸方向に位置する第2端部130Bの所定部位から第1境界部ZAまでの範囲を「第2端部130Bの所定範囲」と称する。
【0400】
ネック120の第1端部120Aは第1境界部ZAを含む。ネック120の一部である第1境界部ZAはネック120の第1端部120Aのうち、軸方向に関するネック基準線との距離が最も長い部分である。
【0401】
ネック120の第1端部120Aについて、第1境界部ZAに対して第2軸方向に位置する第1端部120Aの所定部位から第1境界部ZAまでの範囲を「第1端部120Aの所定範囲」と称する。
【0402】
本体100は第1接続部JAを含む。第1接続部JAはヘッド130の第2端部130Bの所定範囲、および、ネック120の第1端部120Aの所定範囲を含む。第1接続部JAの形態の例として、第1~第7形態の第1接続部JAが挙げられる。
【0403】
第1形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0404】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0405】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0406】
第1形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0407】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0408】
第2形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0409】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0410】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0411】
第2形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0412】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0413】
第3形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0414】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0415】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0416】
第3形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0417】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0418】
第4形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0419】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0420】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0421】
第4形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0422】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0423】
第5形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0424】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0425】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0426】
第5形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0427】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0428】
第6形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0429】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0430】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0431】
第6形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0432】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0433】
第7形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0434】
第7形態の第1接続部JAはヘッド130とネック120との境界を示す特徴的な構造の変化を含む。特徴的な構造の変化は第1接続部JAの幅とは別の観点からヘッド130とネック120との境界を示す。
【0435】
特徴的な構造の変化について例示する。第1例では、特徴的な構造の変化はヘッド130の材質とネック120の材質との相違を含む。第2例では、特徴的な構造の変化はヘッド130の外表面PFの形状とネック120の外表面PFの形状との相違を含む。第3例では、特徴的な構造の変化はヘッド130とネック120との間に形成される段を含む。第4例では、特徴的な構造の変化は第1~第3例のうちの少なくとも2つを含む。
【0436】
第7形態の第1接続部JAの幅に関する構成について例示する。
【0437】
第1例では、第7形態の第1接続部JAの幅に関する構成は第1~第6形態のいずれかにおける第1接続部JAの幅に関する構成と同様である。
【0438】
第2例では、第7形態の第1接続部JAの幅に関する構成は第1~第6形態における第1接続部JAの幅に関する構成とは異なる。
【0439】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0440】
第3例では、第7形態の第1接続部JAの幅に関する構成は第1~第6形態における第1接続部JAの幅に関する構成とは異なる。
【0441】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0442】
第4例では、第7形態の第1接続部JAの幅に関する構成は第1~第6形態における第1接続部JAの幅に関する構成とは異なる。
【0443】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0444】
本体100はネック120とハンドル110との境界に相当する第2境界部ZBを含む。第2境界部ZBはネック120の一部およびハンドル110の一部を構成する。
【0445】
ネック120の第2端部120Bは第2境界部ZBを含む。ネック120の一部である第2境界部ZBはネック120の第2端部120Bのうち、軸方向に関するネック基準線との距離が最も長い部分である。
【0446】
ネック120の第2端部120Bについて、第2境界部ZBに対して第1軸方向に位置する第2端部120Bの所定部位から第2境界部ZBまでの範囲を「第2端部120Bの所定範囲」と称する。
【0447】
ハンドル110の第1端部110Aは第2境界部ZBを含む。ハンドル110の一部である第2境界部ZBはハンドル110の第1端部110Aのうち、軸方向に関するハンドル基準線との距離が最も長い部分である。
【0448】
ハンドル110の第1端部110Aについて、第2境界部ZBに対して第2軸方向に位置する第1端部110Aの所定部位から第2境界部ZBまでの範囲を「第1端部110Aの所定範囲」と称する。
【0449】
本体100は第2接続部JBを含む。第2接続部JBはネック120の第2端部120Bの所定範囲、および、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲を含む。第2接続部JBの形態の例として、第1~第7形態の第1接続部JAが挙げられる。
【0450】
第1形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0451】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0452】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0453】
第1形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0454】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0455】
第2形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0456】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0457】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0458】
第2形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0459】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0460】
第3形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0461】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0462】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0463】
第3形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0464】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0465】
第4形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0466】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0467】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0468】
第4形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0469】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0470】
第5形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0471】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0472】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0473】
第5形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0474】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0475】
第6形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0476】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0477】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0478】
第6形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0479】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0480】
第7形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0481】
第7形態の第2接続部JBはネック120とハンドル110との境界を示す特徴的な構造の変化を含む。特徴的な構造の変化は第2接続部JBの幅とは別の観点からネック120とハンドル110との境界を示す。
【0482】
特徴的な構造の変化について例示する。第1例では、特徴的な構造の変化はネック120の材質とハンドル110の材質との相違を含む。第2例では、特徴的な構造の変化はネック120の外表面PFの形状とハンドル110の外表面PFの形状との相違を含む。第3例では、特徴的な構造の変化はネック120とハンドル110との間に形成される段を含む。第4例では、特徴的な構造の変化は第1~第3例のうちの少なくとも2つを含む。
【0483】
第7形態の第2接続部JBの幅に関する構成について例示する。
【0484】
第1例では、第7形態の第2接続部JBの幅に関する構成は第1~第6形態のいずれかにおける第2接続部JBの幅に関する構成と同様である。
【0485】
第2例では、第7形態の第2接続部JBの幅に関する構成は第1~第6形態における第2接続部JBの幅に関する構成とは異なる。
【0486】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0487】
第3例では、第7形態の第2接続部JBの幅に関する構成は第1~第6形態における第2接続部JBの幅に関する構成とは異なる。
【0488】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0489】
第4例では、第7形態の第2接続部JBの幅に関する構成は第1~第6形態における第2接続部JBの幅に関する構成とは異なる。
【0490】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0491】
本体100はハンドル110と突出部220との境界に相当する第3境界部ZCを含む。第3境界部ZCはハンドル110の一部および突出部220の一部を構成する。
【0492】
ハンドル110の第2端部110Bは第3境界部ZCを含む。ハンドル110の一部である第3境界部ZCはハンドル110の第2端部110Bのうち、軸方向に関するハンドル基準線との距離が最も長い部分である。
【0493】
ハンドル110の第2端部110Bについて、第3境界部ZCに対して第1軸方向に位置する第2端部110Bの所定部位から第3境界部ZCまでの範囲を「第2端部110Bの所定範囲」と称する。
【0494】
突出部220の第1端部220Aは第3境界部ZCを含む。突出部220の一部である第3境界部ZCは突出部220の第1端部220Aのうち、軸方向に関する突出部基準線との距離が最も長い部分である。
【0495】
突出部220の第1端部220Aについて、第3境界部ZCに対して第2軸方向に位置する第1端部220Aの所定部位から第3境界部ZCまでの範囲を「第1端部220Aの所定範囲」と称する。
【0496】
本体100は第3接続部JCを含む。第3接続部JCはハンドル110の第2端部110Bの所定範囲、および、突出部220の第1端部220Aの所定範囲を含む。第3接続部JCの形態の例として、第1~第7形態の第3接続部JCが挙げられる。
【0497】
第1形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0498】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0499】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0500】
第1形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0501】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0502】
第2形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0503】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0504】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0505】
第2形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0506】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0507】
第3形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0508】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0509】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0510】
第3形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0511】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0512】
第4形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0513】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0514】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0515】
第4形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0516】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0517】
第5形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0518】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0519】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0520】
第5形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0521】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0522】
第6形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0523】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0524】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0525】
第6形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0526】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0527】
第7形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0528】
第7形態の第3接続部JCはハンドル110と突出部220との境界を示す特徴的な構造の変化を含む。特徴的な構造の変化は第3接続部JCの幅とは別の観点からハンドル110と突出部220との境界を示す。
【0529】
特徴的な構造の変化について例示する。第1例では、特徴的な構造の変化はハンドル110の材質と突出部220の材質との相違を含む。第2例では、特徴的な構造の変化はハンドル110の外表面PFの形状と突出部220の外表面PFの形状との相違を含む。第3例では、特徴的な構造の変化はハンドル110と突出部220との間に形成される段を含む。第4例では、特徴的な構造の変化は第1~第3例のうちの少なくとも2つを含む。
【0530】
第7形態の第3接続部JCの幅に関する構成について例示する。
【0531】
第1例では、第7形態の第3接続部JCの幅に関する構成は第1~第6形態のいずれかにおける第3接続部JCの幅に関する構成と同様である。
【0532】
第2例では、第7形態の第3接続部JCの幅に関する構成は第1~第6形態における第3接続部JCの幅に関する構成とは異なる。
【0533】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0534】
第3例では、第7形態の第3接続部JCの幅に関する構成は第1~第6形態における第3接続部JCの幅に関する構成とは異なる。
【0535】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0536】
第4例では、第7形態の第3接続部JCの幅に関する構成は第1~第6形態における第3接続部JCの幅に関する構成とは異なる。
【0537】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0538】
軸方向に関する第1境界部ZAの位置が上記の例により規定されない場合、例えば以下の方法により第1境界部ZAの位置が規定される。
【0539】
軸方向に関するヘッド130の先端部130Pと第1境界部ZAとの距離を「第1基準長さ」と称する。軸方向に関する成形品20の長さを「成形品長さ」と称する。成形品長さに対する第1基準長さの割合を「第1基準長さ比率」と称する。
【0540】
突出部220が除去されていない状態における成形品20に関する一例では、軸方向に関する第1境界部ZAの位置は第1基準長さ比率が14%~54%の範囲に含まれるように決められる。
【0541】
突出部220が除去された状態における成形品20に関する一例では、軸方向に関する第1境界部ZAの位置は第1基準長さ比率が14%~54%の範囲に含まれるように決められる。
【0542】
軸方向に関する第2境界部ZBの位置が上記の例により規定されない場合、例えば以下の方法により第2境界部ZBの位置が規定される。
【0543】
軸方向に関するヘッド130の先端部130Pと第2境界部ZBとの距離を「第2基準長さ」と称する。成形品長さに対する第2基準長さの割合を「第2基準長さ比率」と称する。
【0544】
突出部220が除去されていない状態における成形品20に関する一例では、軸方向に関する第2境界部ZBの位置は第2基準長さ比率が28%~68%の範囲に含まれるように決められる。
【0545】
突出部220が除去された状態における成形品20に関する一例では、軸方向に関する第2境界部ZBの位置は第2基準長さ比率が29%~69%の範囲に含まれるように決められる。
【0546】
軸方向に関する第3境界部ZCの位置が上記の例により規定されない場合、例えば以下の方法により第3境界部ZCの位置が規定される。
【0547】
軸方向に関するヘッド130の先端部130Pと第3境界部ZCとの距離を「第3基準長さ」と称する。成形品長さに対する第3基準長さの割合を「第3基準長さ比率」と称する。
【0548】
突出部220が除去されていない状態における成形品20に関する一例では、軸方向に関する第3境界部ZCの位置は第3基準長さ比率が56%~96%の範囲に含まれるように決められる。
【0549】
ヘッド130の第1端部130Aは先端部130Pを含む。先端部130Pはヘッド130の第1端部130Aのうち、軸方向に関するヘッド基準線との距離が最も長い部分である。
【0550】
軸方向に関するヘッド130の長さは例えば次のように規定される。軸方向に関するヘッド130の長さは、軸方向に関するヘッド130の先端部130Pと第1境界部ZAとの距離である。
【0551】
軸方向に関するネック120の長さは例えば次のように規定される。軸方向に関するネック120の長さは、軸方向に関する第2境界部ZBと第1境界部ZAとの距離である。
【0552】
軸方向に関するハンドル110の長さは例えば次のように規定される。軸方向に関するハンドル110の長さは、軸方向に関する第2境界部ZBと第3境界部ZCとの距離である。
【0553】
突出部220の第2端部220Bは先端部220Pを含む。先端部220Pは突出部220の第2端部220Bのうち、軸方向に関する突出部基準線との距離が最も長い部分である。
【0554】
軸方向に関する突出部220の長さは例えば次のように規定される。軸方向に関する突出部220の長さは、軸方向に関する第3境界部ZCと先端部220Pとの距離である。
【0555】
図3、
図4に示される例では、各接続部JA~JCは次のように構成される。第1接続部JAの形態は上記の第1接続部JAの第3形態である。第2接続部JBの形態は上記の第2接続部JBの第7形態である。特徴的な構造の変化はネック120の材質とハンドル110の材質との相違を含む。第3接続部JCの形態は上記の第3接続部JCの第3形態である。
【0556】
軸方向に関する成形品20の各部位の長さは任意に選択できる。軸方向に関する成形品20の各部位の長さは例示される長さに限定されない。
【0557】
一例では、軸方向に関するハンドル110の長さは軸方向に関するネック120の長さよりも長い。軸方向に関するネック120の長さは軸方向に関するヘッド130の長さよりも長い。
【0558】
一例では、軸方向に関する突出部220の長さは軸方向に関する本体100の長さよりも短い。軸方向に関する突出部220の長さは軸方向に関するハンドル110の長さよりも短い。軸方向に関する突出部220の長さは軸方向に関するネック120の長さよりも短い。軸方向に関する突出部220の長さは軸方向に関するヘッド130の長さよりも短い。軸方向に関する突出部220の長さは軸方向に関する本体突出部P40の長さよりも短い。
【0559】
1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動の例として、1次成形部Pに対する2次成形部Qの移動、および、1次成形部Pに対する2次成形部Qの回転が挙げられる。1次成形部Pに対する2次成形部Qの移動を「2次成形部Qの相対移動」と称する。1次成形部Pに対する2次成形部Qの回転を「2次成形部Qの相対回転」と称する。
【0560】
2次成形部Qの相対移動の例として、第1種相対移動、第2種相対移動、および、第3種相対移動が挙げられる。
【0561】
第1種相対移動は、少なくとも軸方向の成分を含む方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの移動である。
【0562】
第2種相対移動は、少なくとも幅方向の成分を含む方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの移動である。
【0563】
第3種相対移動は、少なくとも厚さ方向の成分を含む方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの移動である。
【0564】
2次成形部Qの相対回転の例として、第1種相対回転および第2種相対回転が挙げられる。
【0565】
第1種相対回転は、少なくとも第1周方向の成分を含む方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの回転である。
【0566】
第2種相対回転は、少なくとも第2周方向の成分を含む方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの回転である。
【0567】
図7および
図8を参照する。成形品20は規制構造Rを含む。規制構造Rの構成は任意に選択できる。規制構造Rの構成は例示される構成に限定されない。規制構造Rは1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動を規制するように構成される。一例では、規制構造Rは2次成形部Qの相対移動および2次成形部Qの相対回転のうちの少なくとも一方を規制するように構成される。
【0568】
規制構造Rは例えば、1種類または複数種類の固有規制構造を含む。個々の固有規制構造は異なる構造を含む。個々の固有規制構造は2次成形部Qの相対移動および2次成形部Qの相対回転のうちの少なくとも一方を規制するように構成される。
【0569】
固有規制構造は1次成形部Pまたは2次成形部Qに設けられる。1次成形部Pに設けられる固有規制構造の例として、段部R10、径変化部R20、表面起伏部R30、突出部R40、配置部R50(
図37等参照)、および、アンダーカット部R60(
図46等参照)が挙げられる。2次成形部Qに設けられる固有規制構造の例として、周回部RQが挙げられる。
【0570】
一例では、被覆部Q40は規制構造Rを被覆するように構成される。被覆部Q40は複数種類の固有規制構造のうちの1つまたは複数を被覆する。
【0571】
図示される例では、規制構造Rは複数種類の固有規制構造を含む。規制構造Rは段部R10、径変化部R20、表面起伏部R30、突出部R40、および、周回部RQを含む。
【0572】
段部R10の構成は任意に選択できる。段部R10の構成は例示される構成に限定されない。段部R10は2次成形部Qの相対移動および2次成形部Qの相対回転のうちの少なくとも一方を規制するように構成される。
【0573】
段部R10は1次成形部Pに設けられる。段部R10は中間面を含む。中間面は段部R10の上部と段部R10の下部との間に設けられる面である。2次成形部Qは1次成形部Pの段部R10の中間面に対向する端面を含む。2次成形部Qの端面は2次成形部Qの端部に設けられる。2次成形部Qに段部が設けられる例では、2次成形部Qの段部は端面を含む。段部R10の構成の例として、第1例~第7例が挙げられる。
【0574】
第1例では、段部R10は第1種相対移動を規制するように構成される。第2例では、段部R10は第2種相対移動を規制するように構成される。第3例では、段部R10は第3種相対移動を規制するように構成される。第4例では、段部R10は第1例~第3例のうちの少なくとも2つの構成を含むように構成される。
【0575】
第5例では、段部R10は第1種相対回転を規制するように構成される。第6例では、段部R10は第2種相対回転を規制するように構成される。第7例では、段部R10は第5例および第6例の両方の構成を含むように構成される。
【0576】
図示される例では、規制構造Rは1つの段部R10を含む。1次成形部Pの段部P11は規制構造Rの段部R10に相当する。被覆部Q40は段部R10の中間面、および、段部R10の下部を被覆する。
【0577】
径変化部R20の構成は任意に選択できる。径変化部R20の構成は例示される構成に限定されない。径変化部R20は第1相対移動を規制するように構成される。
【0578】
径変化部R20は1次成形部Pに設けられる。径変化部R20は軸方向において外径が変化するように構成される。径変化部R20の例として、第1例および第2例が挙げられる。
【0579】
第1例では、径変化部R20は第1種相対移動のうちの第1軸方向に関する相対移動を規制するように構成される。径変化部R20では、第1軸方向に向けて1次成形部Pの外径が大きくなる。
【0580】
第2例では、径変化部R20は第1種相対移動のうちの第2軸方向に関する相対移動を規制するように構成される。径変化部R20では、第2軸方向に向けて1次成形部Pの外径が大きくなる。
【0581】
規制構造Rは1または複数の径変化部R20を含む。径変化部R20の例として、第1径変化部R21、第2径変化部R22、第3径変化部R23、および、第4径変化部R24が挙げられる。
【0582】
第1径変化部R21は第1軸方向または第2軸方向に関する2次成形部Qの相対移動を規制するように構成される。第1径変化部R21は他の径変化部R20に対して第1軸方向に位置する。一例では、第1径変化部R21は1次ハンドル構成部P10、ネック120、または、ヘッド130に設けられる。
【0583】
第2径変化部R22は第1軸方向または第2軸方向に関する2次成形部Qの相対移動を規制するように構成される。第2径変化部R22は第1径変化部R21に対して第2軸方向に位置する。一例では、第2径変化部R22は1次ハンドル構成部P10、ネック120、または、ヘッド130に設けられる。
【0584】
第3径変化部R23は第1軸方向または第2軸方向に関する2次成形部Qの相対移動を規制するように構成される。第3径変化部R23は第2径変化部R22に対して第2軸方向に位置する。一例では、第3径変化部R23は1次ハンドル構成部P10、ネック120、または、ヘッド130に設けられる。
【0585】
第4径変化部R24は第1軸方向または第2軸方向に関する2次成形部Qの相対移動を規制するように構成される。第4径変化部R24は第2径変化部R22に対して第2軸方向に位置する。一例では、第4径変化部R24は1次ハンドル構成部P10、ネック120、または、ヘッド130に設けられる。
【0586】
径変化部R20が規制する2次成形部Qの相対移動に関する相対移動の方向を「規制方向」と称する。
【0587】
規制構造Rが第1径変化部R21および第2径変化部R22を含む形態における各径変化部R20の規制方向の関係について例示する。
【0588】
第1例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。
【0589】
第2例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。
【0590】
規制構造Rが第1径変化部R21、第2径変化部R22、および、第3径変化部R23を含む形態における各径変化部R20の規制方向の関係について例示する。
【0591】
第1例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。
【0592】
第2例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。
【0593】
第3例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。
【0594】
第4例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。
【0595】
規制構造Rが第1径変化部R21、第2径変化部R22、第3径変化部R23、および、第4径変化部R24を含む形態における各径変化部R20の規制方向の関係について例示する。
【0596】
第1例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。第4径変化部R24における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。
【0597】
第2例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。第4径変化部R24における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。
【0598】
第3例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。第4径変化部R24における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。
【0599】
第4例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。第4径変化部R24における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。
【0600】
第5例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。第4径変化部R24における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。
【0601】
第6例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。第4径変化部R24における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。
【0602】
第7例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向と同じ方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。第4径変化部R24における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。
【0603】
第8例では、第1径変化部R21における規制方向は第1軸方向または第2軸方向である。第2径変化部R22における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。第3径変化部R23における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。第4径変化部R24における規制方向は第1径変化部R21の規制方向とは反対の方向である。
【0604】
図示される例では、規制構造Rは第1径変化部R21~第4径変化部R24を含む。被覆部Q40は第1径変化部R21~第4径変化部R24を被覆する。
【0605】
括れ部P20の第1端部P20Aおよび中間部P20Cの一部は第1径変化部R21に相当する。中間部P20Cの一部は括れ部P20における最も細い部分に対して第1軸方向に位置する部分である。
【0606】
括れ部P20の第2端部P20Bおよび中間部P20Cの一部は第2径変化部R22に相当する。中間部P20Cの一部は括れ部P20における最も細い部分に対して第2軸方向に位置する部分である。
【0607】
1次成形部Pのテーパ部P30は第3径変化部R23に相当する。1次成形部Pの本体突出部P40は第4径変化部R24に相当する。
【0608】
表面起伏部R30の構成は任意に選択できる。表面起伏部R30の構成は例示される構成に限定されない。表面起伏部R30は2次成形部Qの相対移動および2次成形部Qの相対回転を規制するように構成される。
【0609】
表面起伏部R30は1次成形部Pに設けられる。表面起伏部R30は1次成形部Pの外表面PFに凹凸を与えるように構成される。
【0610】
図示される例では、規制構造Rは1つの表面起伏部R30を含む。1次成形部Pの表面起伏部410は規制構造Rの表面起伏部R30に相当する。1つの表面起伏部410は辺または頂点を共有して隣接する複数の幾何学形状面420の群により構成される。被覆部Q40は表面起伏部R30を被覆する。
【0611】
突出部R40の構成は任意に選択できる。突出部R40の構成は例示される構成に限定されない。突出部R40は2次成形部Qの相対移動および2次成形部Qの相対回転を規制するように構成される。
【0612】
突出部R40は1次成形部Pに設けられる。突出部R40は1次成形部Pの外表面PFに対して1次成形部Pの中心軸に交差する方向に突出するように構成される。
【0613】
規制構造Rに複数の突出部R40が含まれる形態の例として、例Aおよび例Bが挙げられる。例Aでは、複数の突出部R40は規則的に配置される。例Bでは、複数の突出部R40は不規則に配置される。例Aの詳細として、例えば例A1~例A11が挙げられる。
【0614】
例A1では、規制構造Rは軸方向に整列する複数の突出部R40の群を含む。例A2では、規制構造Rは例A1の群を複数含む。
【0615】
例A3では、規制構造Rは幅方向に整列する複数の突出部R40の群を含む。例A4では、規制構造Rは例A3の群を複数含む。
【0616】
例A5では、規制構造Rは厚さ方向に整列する複数の突出部R40の群を含む。例A6では、規制構造Rは例A5の群を複数含む。
【0617】
例A7では、規制構造Rは周方向に整列する複数の突出部R40の群を含む。例A8では、規制構造Rは例A7の群を複数含む。
【0618】
例A9では、規制構造Rは例A1~例A8とは異なる方向に整列する複数の突出部R40の群を含む。例A10では、規制構造Rは例A9の群を複数含む。
【0619】
例A11では、規制構造Rは例A1~例A10の構成のうちの少なくとも2つを含む。例A12では、規制構造Rは例A1~例A11の構成のうちの少なくとも1つと、例Bの構成とを含む。
【0620】
図示される例では、規制構造Rは複数の突出部R40を含む。1次成形部Pの突出部P13は規制構造Rの突出部R40に相当する。被覆部Q40は複数の突出部R40を被覆する。
【0621】
周回部RQの構成は任意に選択できる。周回部RQの構成は例示される構成に限定されない。周回部RQは2次成形部Qの相対移動および2次成形部Qの相対回転を規制するように構成される。
【0622】
周回部RQは2次成形部Qに設けられる。周回部RQは周方向に伸長するように構成される。周回部RQは周方向に関する1次成形部Pと2次成形部Qとの接合面積を広げることにより、2次成形部Qの相対移動および2次成形部Qの相対回転を規制する。
【0623】
一例では、周回部RQは周回部RQの周囲に位置する1次成形部Pの外表面PFと周回部RQの外表面QFとが連続するように構成される。周回部RQの外表面QFと、周回部RQの周囲に位置する1次成形部Pの外表面PFとにより構成される成形品20の外表面20Fの一部は滑らかな面である。
【0624】
周回部RQの例として、例Aおよび例Bが挙げられる。例Aでは、周回部RQは1次成形部Pの周りを1周するように構成される。
図37は例Aの一例を示す。例Bでは、周方向に関する周回部RQの長さは1次成形部Pの周りの1周よりも短い。
図40は例Bの一例を示す。例Bの周回部RQは周方向に関する第1周端部Q41および第2周端部Q42を含む。
【0625】
一例では、第1周端部Q41は第1周端部Q41の周囲に位置する1次成形部Pの外表面PFと第1周端部Q41の外表面QFとが連続するように構成される。第1周端部Q41の外表面QFと、第1周端部Q41の周囲に位置する1次成形部Pの外表面PFとにより構成される成形品20の外表面20Fの一部は滑らかな面である。
【0626】
一例では、第2周端部Q42は第2周端部Q42の周囲に位置する1次成形部Pの外表面PFと第2周端部Q42の外表面QFとが連続するように構成される。第2周端部Q42の外表面QFと、第2周端部Q42の周囲に位置する1次成形部Pの外表面PFとにより構成される成形品20の外表面20Fの一部は滑らかな面である。
【0627】
第3基準面に平行な成形品20の断面において、1次成形部Pの中心軸と、第1周端部Q41における1次成形部Pの中心軸に最も近い部分とを結ぶ線分を「第1線分」と称する。第3基準面に平行な成形品20の断面において、1次成形部Pの中心軸と、第2周端部Q42における1次成形部Pの中心軸に最も近い部分とを結ぶ線分を「第2線分」と称する。第3基準面に平行な成形品20の断面において、第1線分と第2線分とがなす角度を「周回角度」と称する。
【0628】
例Bの詳細として、周回角度は周回角度に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限周回角度以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限周回角度以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限周回角度以上かつ上限周回角度以下の範囲である。
【0629】
下限周回角度は例えば、5°、10°、または、15°から選択される。上限周回角度は例えば、180°、270°、または、355°から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【0630】
第3A例では、所定範囲は5°~180°の範囲である。第3B例では、所定範囲は5°~270°の範囲である。第3C例では、所定範囲は5°~355°の範囲である。
【0631】
第3D例では、所定範囲は10°~180°の範囲である。第3E例では、所定範囲は10°~270°の範囲である。第3F例では、所定範囲は10°~355°の範囲である。
【0632】
第3G例では、所定範囲は15°~180°の範囲である。第3H例では、所定範囲は15°~270°の範囲である。第3I例では、所定範囲は15°~355°の範囲である。
【0633】
図示される例では、規制構造Rは1つの周回部RQを含む。1次ハンドル構成部P10の周りを1周する被覆部Q40は規制構造Rの周回部RQに相当する。
【0634】
図1~
図8を参照する。成形品20は射出成形により成形される。成形品20の製造方法は例えば1次成形工程、2次成形工程、および、除去工程を含む。2次成形工程は1次成形工程の実施後に実施される。除去工程は2次成形工程の実施後に実施される。
【0635】
1次成形工程では、1次金型が用いられる。1次金型は1次成形部Pを成形する。1次金型は例えば、固定型、可動型、および、1または複数のエジェクタピンを含む。1次金型は被押圧構造200に含まれる被押圧部の数と同数のエジェクタピンを含む。
【0636】
2次成形工程では、2次金型が用いられる。2次金型は2次成形部Qを成形する。2次金型は例えば、固定型、可動型、および、1または複数のエジェクタピンを含む。2次金型は被押圧構造200に含まれる被押圧部の数と同数のエジェクタピンを含む。
【0637】
可動型は固定型に対して第1所定方向に移動できる。第1所定方向は閉方向および開方向を含む。閉方向は可動型が固定型に接近する方向である。開方向は閉方向とは反対の方向である。
【0638】
複数のエジェクタピンは例えば第1エジェクタピンおよび第2エジェクタピンを含む。第1エジェクタピンは被押圧構造200の特定部210に対応する。第1エジェクタピンの先端面は例えば平面である。第2エジェクタピンは被押圧構造200の突出部220に対応する。第2エジェクタピンの先端面は例えば平面である。
【0639】
複数のエジェクタピンは可動型に対して第2所定方向に相対的に移動できる。第2所定方向は押出方向および引込方向を含む。押出方向は複数のエジェクタピンが可動型から突き出る方向である。引込方向は押出方向とは反対の方向である。
【0640】
1次成形工程は例えば、工程A1~工程A5を含む。工程A2は工程A1の実施後に実施される。工程A3は工程A2の実施後に実施される。工程A4は工程A3の実施後に実施される。工程A5は工程A4の実施後に実施される。工程A1~工程A4は成形工程および1次成形工程に対応する。工程A5は押出工程および1次押出工程に対応する。
【0641】
工程A1では、1次金型が型締めされる。型締めでは、可動型が固定型に対して閉方向に移動する。可動型と固定型との間に1次キャビティが形成される。1次キャビティの形状は1次成形部Pの形状に対応する。
【0642】
工程A2では、1次成形部Pに対応する樹脂材料が1次キャビティに充填される。溶融した状態の樹脂材料が1次キャビティを流動する。
【0643】
工程A3では、充填された樹脂材料が冷却される。樹脂材料が固化する。1次キャビティでは、
図7に示される1次成形部Pが成形される。1次成形部Pにおける可動型と固定型との境界に対応する部分には、パーティングラインが形成される。
【0644】
工程A4では、1次金型が型開きされる。型開きでは、可動型が固定型に対して開方向に移動する。可動型が固定型から離れる。
【0645】
工程A5では、第1エジェクタピンおよび第2エジェクタピンが可動型に対して押出方向に移動する。第1エジェクタピンは1次成形部Pの特定部210を押出方向に押す。第2エジェクタピンは1次成形部Pの突出部220を押出方向に押す。1次成形部Pが可動型から離れ、1次金型から取り出される。1次成形部Pが2次金型の可動型にセットされる。
【0646】
突出部220が1次成形部Pのゲートとは別の部位として構成される場合、一例では、1次成形部Pのゲートは1次ハンドル構成部P10の第1端部P10Aの背面につながる。1次成形部Pのゲートは1次成形部Pが2次金型の可動型にセットされる前に除去される。突出部220が1次成形部Pのゲートを含む場合、ゲートが除去されることなく1次成形部Pが2次金型の可動型にセットされる。
【0647】
2次成形工程は例えば、工程B1~工程B5を含む。工程B2は工程B1の実施後に実施される。工程B3は工程B2の実施後に実施される。工程B4は工程B3の実施後に実施される。工程B5は工程B4の実施後に実施される。工程B1~工程B4は成形工程および2次成形工程に対応する。工程B5は押出工程および2次押出工程に対応する。
【0648】
工程B1では、2次金型が型締めされる。型締めでは、可動型が固定型に対して閉方向に移動する。可動型と固定型との間に2次キャビティが形成される。2次キャビティは1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の周囲に形成される。2次キャビティの形状は2次成形部Qの形状に対応する。
【0649】
1次成形部Pは2次金型に固定される。1次成形部Pが2次金型に固定された状態を「固定状態」と称する。固定状態では、2次キャビティに対して第1軸方向に位置する1次成形部Pの部分、および、2次キャビティに対して第2軸方向に位置する1次成形部Pの部分が2次金型に固定される。
【0650】
ネック120およびヘッド130は2次キャビティに対して第1軸方向に位置する。ネック120およびヘッド130は2次金型に固定される。突出部220は2次キャビティに対して第2軸方向に位置する。突出部220は2次金型に固定される。
【0651】
工程B2では、2次成形部Qに対応する樹脂材料が2次キャビティに充填される。溶融した状態の樹脂材料が2次キャビティを流動する。
【0652】
工程B3では、充填された樹脂材料が冷却される。樹脂材料が固化する。2次キャビティでは、1次成形部Pの外表面PFに2次成形部Qが成形される。2次成形部Qの成形により、
図3に示される成形品20が成形される。2次成形部Qにおける可動型と固定型との境界に対応する部分には、パーティングラインが形成される。
【0653】
工程B4では、2次金型が型開きされる。型開きでは、可動型が固定型に対して開方向に移動する。可動型が固定型から離れる。
【0654】
工程B5では、第1エジェクタピンおよび第2エジェクタピンが可動型に対して押出方向に移動する。第1エジェクタピンは被押圧構造200の特定部210を押出方向に押す。第2エジェクタピンは被押圧構造200の突出部220を押出方向に押す。成形品20が可動型から離れ、2次金型から取り出される。成形品20が切削加工装置にセットされる。
【0655】
除去工程では、切削加工装置により成形品20の突出部220が除去される。除去工程の実施により、
図1に示される成形品20が製造される。
【0656】
歯ブラシ10Aの製造方法は例えば、固定工程を含む。固定工程は成形品20の製造方法の実施後に実施される。固定工程では、成形品20のヘッド130に複数のタフトが固定される。固定工程が実施されることにより、
図1に示される歯ブラシ10Aが製造される。
【0657】
(効果1)
各実施形態に例示される構成により、例えば以下のような効果が得られる。
【0658】
2次成形工程では、2次成形部Qに対応する樹脂材料が1次成形部Pのまわりに供給される。2次成形部Qに対応する樹脂材料から1次成形部Pに加えられる力により、1次成形部Pの被覆対象部PCに変形が生じる場合がある。2次成形工程において生じる1次成形部Pの変形を「2次成形時変形」と称する。2次成形時変形が生じた1次成形部Pを「異形の1次成形部P」と称する。
【0659】
2次成形時変形の発生の有無という点では、成形品20の状態は2次成形時変形が生じた状態、および、2次成形時変形が生じていない状態に分類される。2次成形時変形は例えば、変形の方向に基づいて縦変形、横変形、および、複合変形に分類される。
【0660】
縦変形は厚さ方向の変形である。横変形は幅方向の変形である。複合変形は縦変形および横変形を含む。縦変形が生じた異形の1次成形部Pは、未変形の1次成形部Pに対して厚さ方向に偏倚した部分を含む。横変形が生じた異形の1次成形部Pは、未変形の1次成形部Pに対して幅方向に偏倚した部分を含む。
【0661】
成形品20における1次成形部Pの縦変形または横変形の有無については、例えば次のように確認できる。正面視における成形品20の1次成形部Pの形状が設計上の1次成形部Pの形状と対比される。対比の方法の例として、目視または画像解析が挙げられる。
【0662】
設計上の1次成形部Pに対して、厚さ方向に偏倚した部分が成形品20の1次成形部Pに含まれる場合、その1次成形部Pは縦変形が生じた異形の1次成形部Pに相当すると判定される。
【0663】
設計上の1次成形部Pに対して、幅方向に偏倚した部分が成形品20の1次成形部Pに含まれる場合、その1次成形部Pは横変形が生じた異形の1次成形部Pに相当すると判定される。
【0664】
2次成形時変形が生じた状態とは、縦変形、横変形、または、複合変形が生じた状態をいう。2次成形時変形が生じていない状態とは、縦変形、横変形、または、複合変形が生じてない状態をいう。
【0665】
2次成形時変形が抑えられた状態とは、縦変形、横変形、および、複合変形のいずれの変形も生じていない状態、または、縦変形、横変形、もしくは、複合変形の程度が小さい状態をいう。縦変形、横変形、または、複合変形の程度が小さい状態とは、同一条件下において製造された露出構造500を含まない成形品20と比較して、縦変形、横変形、または、複合変形による成形品20の変形量が小さい状態をいう。
【0666】
横変形が抑えられた状態とは、横変形が生じていない状態、または、横変形の程度が小さい状態をいう。横変形の程度が小さい状態とは、同一条件下において製造された露出構造500を含まない成形品20と比較して、横変形による成形品20の変形量が小さい状態をいう。
【0667】
縦変形が抑えられた状態とは、縦変形が生じていない状態、または、縦変形の程度が小さい状態をいう。縦変形の程度が小さい状態とは、同一条件下において製造された露出構造500を含まない成形品20と比較して、縦変形による成形品20の変形量が小さい状態をいう。
【0668】
複合変形が抑えられた状態とは、複合変形が生じていない状態、または、複合変形の程度が小さい状態をいう。複合変形の程度が小さい状態とは、同一条件下において製造された露出構造500を含まない成形品20と比較して、複合変形による成形品20の変形量が小さい状態をいう。
【0669】
複合変形における横変形が抑えられた状態とは、複合変形における横変形の程度が小さい状態をいう。複合変形における横変形の程度が小さい状態とは、同一条件下において製造された露出構造500を含まない成形品20と比較して、複合変形における横変形による成形品20の変形量が小さい状態をいう。
【0670】
複合変形における縦変形が抑えられた状態とは、複合変形における縦変形の程度が小さい状態をいう。複合変形における縦変形の程度が小さい状態とは、同一条件下において製造された露出構造500を含まない成形品20と比較して、複合変形における縦変形による成形品20の変形量が小さい状態をいう。
【0671】
成形品20の一例では、成形品20は被覆対象部PCを含む1次成形部Pと、被覆対象部PCを被覆する被覆部Q40を含む2次成形部Qと、被覆部Q40を貫通する1または複数の貫通部P100を含む露出構造500とを含む。貫通部P100は被覆部Q40に対して露出する露出面P101を含む。貫通部P100は2次成形部Qが成形される2次成形工程において1次成形部Pを変形させるように1次成形部Pが2次成形部Qに対応する樹脂材料から受ける力を、露出面P101から金型に伝達できるように1次成形部Pに設けられる。
【0672】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pの被覆対象部PCが2次成形部Qの被覆部Q40に被覆されるため、1次成形部Pと2次成形部Qとが接合する部分の面積が広くなる。1次成形部Pに対する2次成形部Qの位置が安定する。2次成形部Qが成形される2次成形工程では、貫通部P100の露出面P101が金型に接触する。1次成形部Pが2次成形部Qに対応する樹脂材料から受ける力が金型に伝達されるため、2次成形時変形が抑えられる。
【0673】
成形品20の一例では、貫通部P100は被覆対象部PCの外表面PFに対して突出するように構成される。
【0674】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。貫通部P100の露出面P101が金型に適切に接触しやすくなる。
【0675】
成形品20の一例では、露出構造500は複数の第1種貫通部P100X1を含む。
【0676】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。
【0677】
成形品20の一例では、露出構造500は複数の第2種貫通部P100X2を含む。
【0678】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。
【0679】
成形品20の一例では、1次成形部Pは配置空間P61を含む凹部P60を含む。配置空間P61は2次成形部Qの一部を配置できるように構成される。
【0680】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。
【0681】
成形品20の一例では、1次成形部Pは2次成形部Qの被覆部Q40に被覆される突出部P80を含む。
【0682】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。
【0683】
成形品20の一例では、2次成形部Qの素材は透明樹脂または半透明樹脂を含む。
【0684】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。成形品20の意匠性が向上することを期待できる。
【0685】
成形品20の一例では、1次成形部Pの素材はポリアセタール、ポリプロピレン、または、飽和ポリエステル系樹脂を含む。
【0686】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pの耐摩耗性および歯ブラシ10Aの物性が向上する。歯ブラシ10Aの物性は例えば、タフトに関する抜毛強度である。
【0687】
成形品20の一例では、2次成形部Qを形成する熱可塑性樹脂は透明樹脂または半透明樹脂である。
【0688】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。成形品20の意匠性が向上することを期待できる。
【0689】
成形品20の一例では、成形品20は歯ブラシ10Aの成形品20である。
【0690】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。歯ブラシ10Aにおいて上記の種々の効果が得られる。
【0691】
(効果2)
各実施形態に例示される構成により、例えば以下のような効果が得られる。
【0692】
成形品20の一例では、露出構造500は複数の第1種貫通部P100X1を含む。複数の第1種貫通部P100X1は軸方向に間隔を空けて並ぶ。
【0693】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。
【0694】
成形品20の一例では、露出構造500は複数の第2種貫通部P100X2を含む。複数の第2種貫通部P100X2は軸方向に間隔を空けて並ぶ。
【0695】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。
【0696】
成形品20の一例では、2次成形部Qは2次成形部Qのゲート関連部に対応するゲート対応面、および、ゲート対応面に対して反対側に位置する反対面を含む。露出面P101は少なくとも反対面に対応する部分を含む。
【0697】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。
【0698】
成形品20の一例では、露出面P101は成形品20のパーティングラインに重ならないように設けられる。
【0699】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。成形品20の意匠性が向上することを期待できる。
【0700】
成形品20の一例では、被覆対象部PCは括れ部P20を含む。
【0701】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pに対する2次成形部Qの位置に関する安定性がより高くなる。
【0702】
成形品20の一例では、少なくとも1つの貫通部P100に関する露出面P101は曲面を含む。
【0703】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形工程において1次成形部Pにかかる力が広い範囲に分散されやすくなる。これは例えば、2次成形時変形を抑える効果を高めることに寄与する。
【0704】
成形品20の一例では、少なくとも1つの貫通部P100に関する露出面P101は2次成形部Qの外表面QFに対して径内方向に位置する。
【0705】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。露出面P101が目立ちにくくなる。これは例えば、成形品20の意匠性の向上に寄与する。
【0706】
成形品20の一例では、露出構造500は1または複数の貫通部P100を含む。露出構造500に含まれる少なくとも1つの貫通部P100は被覆対象部PCの反対面に設けられる。
【0707】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。縦変形、または、複合変形における縦変形が抑えられる。
【0708】
成形品20の一例では、露出構造500は被覆対象部PCの反対面に設けられる1または複数の第1種貫通部P100X1、および、被覆対象部PCの反対面に設けられる1または複数の第2種貫通部P100X2を含む。
【0709】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。
【0710】
成形品20の一例では、少なくとも1つの貫通部P100およびその周囲に位置する被覆部Q40は陥没構造501を構成する。
【0711】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。貫通部P100の露出面P101が目立ちにくくなる。成形品20の意匠性が向上することが期待できる。歯ブラシ10Aの使用時においてハンドル110に対する手のすべりが生じにくくなる。歯ブラシ10Aの操作性が向上する。
【0712】
成形品20の一例では、露出構造500は貫通部P100に関する第1グループを含む。基準手幅に所定係数を乗算した値が、軸方向に関する本体100の第2端部110Bの特定位置と第1グループの特定位置との距離である特定距離として設定される。
【0713】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。ハンドル110を握りやすくなる。歯ブラシ10Aを使用する場合における操作性が向上する。
【0714】
(効果3)
各実施形態に例示される構成により、例えば以下のような効果が得られる。
【0715】
成形品20の一例では、成形品20は硬質の熱可塑性樹脂により形成される1次成形部Pと、硬質の熱可塑性樹脂により形成される2次成形部Qと、1次成形部Pに対する前記2次成形部Qの運動を規制する規制構造Rとを含む。2次成形部Qは1次成形部Pの外表面PFを被覆する被覆部Q40を含む。
【0716】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。規制構造Rにより1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動が規制されるため、1次成形部Pに対する2次成形部Qの位置が安定する。2次成形部Qに被覆部Q40が含まれるため、1次成形部Pと2次成形部Qとが接合する部分の面積が広くなる。この点からも1次成形部Pに対する2次成形部Qの位置が安定する。
【0717】
成形品20の一例では、被覆部Q40は成形品20の軸方向に関する第1端部Q40A、第2端部Q40B、および、中間部Q40Cを含む。第1端部Q40A、第2端部Q40B、および、中間部Q40Cは1次成形部Pの外表面PFに接合される。
【0718】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動を規制する効果が高くなる。
【0719】
成形品20の一例では、被覆部Q40は規制構造Rのうちの少なくとも一部を被覆するように構成される。
【0720】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。ユーザの手が規制構造Rに触れにくくなる。
【0721】
成形品20の一例では、規制構造Rは1次成形部Pに設けられる径変化部R20を含む。径変化部R20は成形品20の軸方向において外径が変化するように構成される。
【0722】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動が適切に規制される。
【0723】
成形品20の一例では、規制構造Rは1次成形部Pに設けられる表面起伏部R30を含む。表面起伏部R30は1次成形部Pの外表面PFに起伏を与えるように構成される。
【0724】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動が適切に規制される。
【0725】
成形品20の一例では、規制構造Rは1次成形部Pに設けられる突出部R40を含む。突出部R40は成形品20の中心軸に交差する方向に突出するように構成される。
【0726】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動が適切に規制される。
【0727】
成形品20の一例では、規制構造Rは1次成形部Pに設けられる配置部R50を含む。配置部R50は2次成形部Qの一部が配置される空間を含む。
【0728】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動が適切に規制される。
【0729】
成形品20の一例では、規制構造Rは1次成形部Pに設けられるアンダーカット部R60を含む。
【0730】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動が適切に規制される。
【0731】
成形品20の一例では、規制構造Rは2次成形部Qに設けられる周回部RQを含む。周回部RQは成形品20の周方向に伸長するように構成される。
【0732】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動が適切に規制される。
【0733】
成形品20の一例では、成形品20は1次成形部P、1次成形部Pに設けられる2次成形部Q、および、1次成形部Pに設けられる加飾部400を含む。2次成形部Qは透明樹脂または半透明樹脂により構成され、加飾部400を覆う加飾外装部Q50を含む。
【0734】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pの外表面PFに加飾部400が設けられるため、オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。加飾部400が加飾外装部Q50に覆われるため、加飾部400が加飾外装部Q50を介して視認される。この点からも、オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0735】
成形品20の一例では、加飾部400は1次成形部Pの外表面PFに凹凸を与える表面起伏部410を含む。
【0736】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。入射光が多様な方向に反射されるため、オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。表面起伏部410を含む加飾部400が加飾外装部Q50に覆われるため、オーラルケア用品10の操作性が向上する。
【0737】
成形品20の一例では、表面起伏部410は複数の幾何学形状面420を含む。
【0738】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。表面起伏部410の外観が整然とし、オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0739】
成形品20の一例では、幾何学形状面420は多角形の面である。
【0740】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。表面起伏部410の外観が整然とし、オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0741】
成形品20の一例では、表面起伏部410は山型部430を含む。山型部430は少なくとも2つの幾何学形状面420により構成される。
【0742】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。表面起伏部410における立体感が強調され、オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0743】
成形品20の一例では、表面起伏部410は谷型部440を含む。谷型部440は少なくとも2つの幾何学形状面420により構成される。
【0744】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。表面起伏部410における立体感が強調され、オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0745】
成形品20の一例では、複数の幾何学形状面420は基準線に沿って配置される。基準線は螺旋である。
【0746】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。複数の幾何学形状面420の配置が整然とし、オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0747】
成形品20の一例では、成形品20はハンドル110を含む。1次成形部Pはハンドル110を構成する1次ハンドル構成部P10を含む。2次成形部Qはハンドル110を構成する2次ハンドル構成部Q10を含む。加飾部400は1次ハンドル構成部P10の外表面PFに設けられる。2次ハンドル構成部Q10は加飾外装部Q50を含む。
【0748】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。成形品20の主要な部分の1つであるハンドル110に加飾部400が設けられるため、オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0749】
成形品20の一例では、成形品20は歯ブラシ10Aに用いられる。
【0750】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。歯ブラシ10Aの意匠性が向上することを期待できる。
【0751】
オーラルケア用品10の一例では、オーラルケア用品10は成形品20を含む。
【0752】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0753】
成形品20の一例では、成形品20は次の構成を含む。成形品20は本体100と、エジェクタピンにより押圧できるように構成される被押圧構造200とを含む。被押圧構造200は本体100に対して突出する突出部220を含む。
【0754】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。押出工程においてエジェクタピンにより突出部220を押すことができる。このため、成形品20に関して被押圧部が削減される。成形品20に関して被押圧部が削減される場合、例えば次のような効果が得られる。オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。本体100の表面に異物が溜まりにくくなる。
【0755】
成形品20に関して被押圧部が削減された状態の例として、成形品20に被押圧部が存在しない状態、および、突出部220が設けられない成形品20と比較して、成形品20の本体100に関して被押圧部の面積が小さい状態が挙げられる。
【0756】
成形品20の一例では、突出部220は除去されることが予定された除去予定部300として構成される。
【0757】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。突出部220の被押圧部が含まれない成形品20を製造できる。
【0758】
成形品20の一例では、突出部220は本体100の端部につながる。
【0759】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。本体100の形状の設計に関する突出部220の影響が抑えられる。
【0760】
成形品20の一例では、突出部220は本体100よりも細い。
【0761】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。突出部220の成形に使用される材料の量を削減できる。
【0762】
成形品20の一例では、突出部220は本体100よりも短い。
【0763】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。突出部220の成形に使用される材料の量を削減できる。
【0764】
成形品20の一例では、成形品20は次の構成を含む。成形品20は1次成形部P、および、1次成形部Pの外表面PFに設けられる2次成形部Qを含む。1次成形部Pは本体100を構成する1次本体構成部PA、および、突出部220を含む。2次成形部Qは本体100を構成する2次本体構成部QAを含む。
【0765】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次本体構成部QAに関して被押圧部を削減できる。
【0766】
歯ブラシ10Aの一例では、歯ブラシ10Aは成形品20を含む。
【0767】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。歯ブラシ10Aの意匠性が向上することを期待できる。
【0768】
歯ブラシ10Aの一例では、歯ブラシ10Aは次の構成を含む。歯ブラシ10Aは突出部220が除去予定部300として構成される成形品20を含む。歯ブラシ10Aは突出部220が除去された状態である。
【0769】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。歯ブラシ10Aの意匠性が向上することを期待できる。
【0770】
成形品20の製造方法の一例では、製造方法は次の工程を含む。製造方法は金型内に成形品20を成形する成形工程と、成形工程の実施後にエジェクタピンにより成形品20を押す押出工程とを含む。押出工程では、エジェクタピンにより突出部220を押す。
【0771】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。本体100に関して被押圧部を削減できる。
【0772】
成形品20の製造方法の一例では、製造方法は次の工程を含む。成形工程は1次成形部Pを成形する1次成形工程、および、2次成形部Qを成形する2次成形工程を含む。押出工程は1次成形工程の実施後に1次成形部Pの突出部220を押す1次押出工程、および、2次成形工程の実施後に2次成形部Qの突出部220を押す2次押出工程を含む。
【0773】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次成形部Qに関して被押圧部を削減できる。
【0774】
成形品20の製造方法の一例では、製造方法は押出工程の実施後に突出部220を除去する除去工程をさらに含む。
【0775】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。成形品20に関して被押圧部を削減できる。
【0776】
成形品20の一例では、成形品20は次の構成を含む。2次成形部Qは2次ハンドル構成部Q10を含む。2次ハンドル構成部Q10は1次ハンドル構成部P10の外表面PFを覆う。2次成形部Qの素材として透明樹脂または半透明樹脂が用いられる。
【0777】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。成形品20の外部から1次ハンドル構成部P10を視認できる。オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0778】
成形品20の一例では、1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10は1または複数の突出部P13を含む。
【0779】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。軸方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの移動が突出部P13により規制される。1次成形部Pに対する2次成形部Qの位置が安定する。
【0780】
成形品20の一例では、1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10は括れ部P20を含む。
【0781】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。軸方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの移動が2次成形部Qの括れ部P20により規制される。1次成形部Pに対する2次成形部Qの位置が安定する。
【0782】
成形品20の一例では、2次成形部Qの2次ハンドル構成部Q10は括れ部Q20を含む。
【0783】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。ハンドル110をグリップしやすくなる。
【0784】
成形品20の一例では、成形品20は次の構成を含む。括れ部Q20の第1端部Q20Aは括れ部P20の第1端部P20Aに対応する。括れ部Q20の第2端部Q20Bは括れ部P20の第2端部P20Bに対応する。括れ部Q20の中間部Q20Cは括れ部P20の中間部P20Cに対応する。
【0785】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0786】
成形品20の一例では、成形品20は加飾部400を含む。
【0787】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。
【0788】
成形品20の製造方法の一例では、1次成形部Pの固定状態において2次キャビティに樹脂材料が充填される。
【0789】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。2次キャビティに樹脂材料が充填されることにともない、1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10が樹脂材料から力を受ける。1次成形部Pが固定状態であるため、1次ハンドル構成部P10が撓むことが抑制される。
【0790】
(第2実施形態)
本実施形態の成形品20は第1実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0791】
本実施形態の露出構造500は1または複数の第1種貫通部P100X1を含む。第1種貫通部P100X1の形状、第1種貫通部P100X1の数、および、第1種貫通部P100X1の配置形態をはじめとする第1種貫通部P100X1に関する構成は任意に選択できる。
【0792】
個々の第1種貫通部P100X1に関する露出面P101の面積を「第1種個別面積」と称する。全部の第1種貫通部P100X1に関する露出面P101の面積を「第1種合計面積」と称する。第1種合計面積は露出構造500に含まれる全部の第1種貫通部P100X1の第1種個別面積を合計した値である。露出構造500に含まれる第1種貫通部P100X1の数が1である場合、第1種合計面積は第1種個別面積と等しい。
【0793】
一例では、第1種合計面積は第1種合計面積に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限合計面積以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限合計面積以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限合計面積以上かつ上限合計面積以下の範囲である。
【0794】
下限合計面積は例えば、0.5mm2、2.5mm2、または、5mm2から選択される。上限合計面積は例えば、30mm2、60mm2、または、90mm2から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【0795】
第3A例では、所定範囲は0.5mm2~30mm2の範囲である。第3B例では、所定範囲は0.5mm2~60mm2の範囲である。第3C例では、所定範囲は0.5mm2~90mm2の範囲である。
【0796】
第3D例では、所定範囲は2.5mm2~30mm2の範囲である。第3E例では、所定範囲は2.5mm2~60mm2の範囲である。第3F例では、所定範囲は2.5mm2~90mm2の範囲である。
【0797】
第3G例では、所定範囲は5mm2~30mm2の範囲である。第3H例では、所定範囲は5mm2~60mm2の範囲である。第3I例では、所定範囲は5mm2~90mm2の範囲である。
【0798】
(効果)
本実施形態に例示される構成により、例えば以下のような効果が得られる。
【0799】
成形品20の一例では、第1種合計面積は下限合計面積以上である。
【0800】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造500と金型との接触面積が大きくなる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。縦変形または複合変形における縦変形を抑える効果が高くなる。
【0801】
成形品20の一例では、第1種合計面積は上限合計面積以下である。
【0802】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。第1種貫通部P100X1が目立ちにくくなる。これは例えば、成形品20の意匠性の向上に寄与する。
【0803】
成形品20の一例では、第1種合計面積は0.5mm2以上の範囲に含まれる。
【0804】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造500と金型との接触面積が大きくなる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。縦変形または複合変形における縦変形を抑える効果が高くなる。
【0805】
成形品20の一例では、第1種合計面積は90mm2以下の範囲に含まれる。
【0806】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。第1種貫通部P100X1が目立ちにくくなる。これは例えば、成形品20の意匠性の向上に寄与する。
【0807】
(第3実施形態)
本実施形態の成形品20は第1または第2実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0808】
本実施形態の露出構造500は1または複数の第2種貫通部P100X2を含む。第2種貫通部P100X2の形状、第2種貫通部P100X2の数、および、第2種貫通部P100X2の配置形態をはじめとする第2種貫通部P100X2に関する構成は任意に選択できる。
【0809】
個々の第2種貫通部P100X2に関する露出面P101の面積を「第2種個別面積」と称する。全部の第2種貫通部P100X2に関する露出面P101の面積を「第2種合計面積」と称する。第2種合計面積は露出構造500に含まれる全部の第2種貫通部P100X2の第2種個別面積を合計した値である。露出構造500に含まれる第2種貫通部P100X2の数が1である場合、第2種合計面積は第2種個別面積と等しい。
【0810】
一例では、第2種合計面積は第2種合計面積に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限合計面積以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限合計面積以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限合計面積以上かつ上限合計面積以下の範囲である。
【0811】
下限合計面積は例えば、0.5mm2、2.5mm2、または、5mm2から選択される。上限合計面積は例えば、30mm2、60mm2、または、90mm2から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【0812】
第3A例では、所定範囲は0.5mm2~30mm2の範囲である。第3B例では、所定範囲は0.5mm2~60mm2の範囲である。第3C例では、所定範囲は0.5mm2~90mm2の範囲である。
【0813】
第3D例では、所定範囲は2.5mm2~30mm2の範囲である。第3E例では、所定範囲は2.5mm2~60mm2の範囲である。第3F例では、所定範囲は2.5mm2~90mm2の範囲である。
【0814】
第3G例では、所定範囲は5mm2~30mm2の範囲である。第3H例では、所定範囲は5mm2~60mm2の範囲である。第3I例では、所定範囲は5mm2~90mm2の範囲である。
【0815】
(効果)
本実施形態に例示される構成により、例えば以下のような効果が得られる。
【0816】
成形品20の一例では、第2種合計面積は下限合計面積以上である。
【0817】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造500と金型との接触面積が大きくなる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。縦変形または複合変形における縦変形を抑える効果が高くなる。
【0818】
成形品20の一例では、第2種合計面積は上限合計面積以下である。
【0819】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。第2種貫通部P100X2が目立ちにくくなる。これは例えば、成形品20の意匠性の向上に寄与する。
【0820】
成形品20の一例では、第2種合計面積は0.5mm2以上の範囲に含まれる。
【0821】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造500と金型との接触面積が大きくなる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。縦変形または複合変形における縦変形を抑える効果が高くなる。
【0822】
成形品20の一例では、第2種合計面積は90mm2以下の範囲に含まれる。
【0823】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。第2種貫通部P100X2が目立ちにくくなる。これは例えば、成形品20の意匠性の向上に寄与する。
【0824】
(第4実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第3実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0825】
本実施形態の露出構造500は1または複数の第3種貫通部P100X3を含む。第3種貫通部P100X3の形状、第3種貫通部P100X3の数、および、第3種貫通部P100X3の配置形態をはじめとする第3種貫通部P100X3に関する構成は任意に選択できる。
【0826】
個々の第3種貫通部P100X3に関する露出面P101の面積を「第3種個別面積」と称する。全部の第3種貫通部P100X3に関する露出面P101の面積を「第3種合計面積」と称する。第3種合計面積は露出構造500に含まれる全部の第3種貫通部P100X3の第3種個別面積を合計した値である。露出構造500に含まれる第3種貫通部P100X3の数が1である場合、第3種合計面積は第3種個別面積と等しい。
【0827】
一例では、第3種合計面積は第3種合計面積に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限合計面積以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限合計面積以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限合計面積以上かつ上限合計面積以下の範囲である。
【0828】
下限合計面積は例えば、0.5mm2、2.5mm2、または、5mm2から選択される。上限合計面積は例えば、30mm2、60mm2、または、90mm2から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【0829】
第3A例では、所定範囲は0.5mm2~30mm2の範囲である。第3B例では、所定範囲は0.5mm2~60mm2の範囲である。第3C例では、所定範囲は0.5mm2~90mm2の範囲である。
【0830】
第3D例では、所定範囲は2.5mm2~30mm2の範囲である。第3E例では、所定範囲は2.5mm2~60mm2の範囲である。第3F例では、所定範囲は2.5mm2~90mm2の範囲である。
【0831】
第3G例では、所定範囲は5mm2~30mm2の範囲である。第3H例では、所定範囲は5mm2~60mm2の範囲である。第3I例では、所定範囲は5mm2~90mm2の範囲である。
【0832】
(効果)
本実施形態に例示される構成により、例えば以下のような効果が得られる。
【0833】
成形品20の一例では、第3種合計面積は下限合計面積以上である。
【0834】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造500と金型との接触面積が大きくなる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。縦変形または複合変形における縦変形を抑える効果が高くなる。
【0835】
成形品20の一例では、第3種合計面積は上限合計面積以下である。
【0836】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。第3種貫通部P100X3が目立ちにくくなる。これは例えば、成形品20の意匠性の向上に寄与する。
【0837】
成形品20の一例では、第3種合計面積は0.5mm2以上の範囲に含まれる。
【0838】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造500と金型との接触面積が大きくなる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。縦変形または複合変形における縦変形を抑える効果が高くなる。
【0839】
成形品20の一例では、第3種合計面積は90mm2以下の範囲に含まれる。
【0840】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。第3種貫通部P100X3が目立ちにくくなる。これは例えば、成形品20の意匠性の向上に寄与する。
【0841】
(第5実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第4実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0842】
本実施形態の露出構造500は1または複数の第1種貫通部P100X1および1または複数の第2種貫通部P100X2を含む。第1種貫通部P100X1の形状、第1種貫通部P100X1の数、および、第1種貫通部P100X1の配置形態をはじめとする第1種貫通部P100X1に関する構成は任意に選択できる。第2種貫通部P100X2の形状、第2種貫通部P100X2の数、および、第2種貫通部P100X2の配置形態をはじめとする第2種貫通部P100X2に関する構成は任意に選択できる。
【0843】
第1種合計面積と第2種合計面積と合計した値を「複種合計面積」と称する。一例では、複種合計面積は複種合計面積に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限合計面積以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限合計面積以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限合計面積以上かつ上限合計面積以下の範囲である。
【0844】
下限合計面積は例えば、1mm2、5mm2、または、10mm2から選択される。上限合計面積は例えば、60mm2、120mm2、または、180mm2から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【0845】
第3A例では、所定範囲は1mm2~60mm2の範囲である。第3B例では、所定範囲は1mm2~120mm2の範囲である。第3C例では、所定範囲は1mm2~180mm2の範囲である。
【0846】
第3D例では、所定範囲は5mm2~60mm2の範囲である。第3E例では、所定範囲は5mm2~120mm2の範囲である。第3F例では、所定範囲は5mm2~180mm2の範囲である。
【0847】
第3G例では、所定範囲は10mm2~60mm2の範囲である。第3H例では、所定範囲は10mm2~120mm2の範囲である。第3I例では、所定範囲は10mm2~180mm2の範囲である。
【0848】
(効果)
本実施形態に例示される構成により、例えば以下のような効果が得られる。
【0849】
成形品20の一例では、複種合計面積は下限合計面積以上である。
【0850】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造500と金型との接触面積が大きくなる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。縦変形または複合変形における縦変形を抑える効果が高くなる。
【0851】
成形品20の一例では、複種合計面積は上限合計面積以下である。
【0852】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。第1種貫通部P100X1および第2種貫通部P100X2の少なくとも一方が目立ちにくくなる。これは例えば、成形品20の意匠性の向上に寄与する。
【0853】
成形品20の一例では、複種合計面積は1mm2以上の範囲に含まれる。
【0854】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。露出構造500と金型との接触面積が大きくなる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。縦変形または複合変形における縦変形を抑える効果が高くなる。
【0855】
成形品20の一例では、複種合計面積は180mm2以下の範囲に含まれる。
【0856】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。第1種貫通部P100X1および第2種貫通部P100X2の少なくとも一方が目立ちにくくなる。これは例えば、成形品20の意匠性の向上に寄与する。
【0857】
(第6実施形態)
本実施形態の成形品20は第1実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0858】
図37を参照する。
図37は第3基準面に平行な成形品20の断面を示す。本実施形態の成形品20の構成には、前提の実施形態における成形品20の一部が図示される断面の形状に適合するように変更された構成が含まれる。
【0859】
1次成形部Pは凹部P60を含む。凹部P60の構成は任意に選択できる。凹部P60の構成は例示される構成に限定されない。凹部P60は1次成形部Pの外表面PFに対して窪むように構成される。
【0860】
凹部P60は例えば、1次本体構成部PAに設けられる。凹部P60は配置空間P61、配置面P62、および、開口部P63を含む。配置空間P61は2次成形部Qの一部を配置できるように構成される。配置面P62は配置空間P61を規定する。開口部P63は1次成形部Pの外表面PFに開口する。
【0861】
1次成形部Pの周方向に関する開口部P63の位置について例示する。第1例では、開口部P63は1次成形部Pの正面に開口する。第2例では、開口部P63は1次成形部Pの背面に開口する。第3例では、開口部P63は1次成形部Pの第1側面に開口する。第4例では、開口部P63は1次成形部Pの第2側面に開口する。
【0862】
1次成形部Pの軸方向に関する凹部P60の位置について例示する。第1例では、凹部P60は1次ハンドル構成部P10に設けられる。第2例では、凹部P60はネック120に設けられる。第3例では、凹部P60はヘッド130に設けられる。
【0863】
第4例では、凹部P60は1次ハンドル構成部P10およびネック120に設けられる。第5例では、凹部P60はネック120およびヘッド130に設けられる。第6例では、凹部P60は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130に設けられる。
【0864】
1次金型からの離型に関連する凹部P60の構成について例示する。第1例では、凹部P60は1次金型に対して非アンダーカットとなるように構成される。配置面P62の側面は例えば、第2基準面または第3基準面に平行である。第2例では、凹部P60は1次金型に対してアンダーカットとなるように構成される。配置面P62は例えば、第2基準面または第3基準面に対して傾斜する側面を含む。
【0865】
2次成形工程では、2次成形部Qに対応する樹脂材料は凹部P60の配置空間P61に流入する。配置空間P61は2次成形部Qに対応する樹脂材料の流路として機能する。1次成形部Pに凹部P60が含まれる場合と、1次成形部Pに凹部P60が含まれない場合とでは、2次成形部Qに対応する樹脂材料の流れが異なる。
【0866】
2次成形部Qは内部凸部Q60を含む。内部凸部Q60は凹部P60に配置される。内部凸部Q60は凹部P60の配置空間P61を充填するように構成される。内部凸部Q60の外表面QFは凹部P60の配置面P62に接合される。
【0867】
規制構造Rは配置部R50を含む。配置部R50の構成は任意に選択できる。配置部R50の構成は例示される構成に限定されない。配置部R50は2次成形部Qの相対移動および2次成形部Qの相対回転を規制するように構成される。
【0868】
配置部R50は1次成形部Pに設けられる。配置部R50は1次成形部Pの外表面PFに対して窪むように構成される。1次成形部Pの凹部P60は規制構造Rの配置部R50に相当する。
【0869】
規制構造Rに複数の配置部R50が含まれる形態の例として、例Aおよび例Bが挙げられる。例Aでは、複数の配置部R50は規則的に配置される。例Bでは、複数の配置部R50は不規則に配置される。例Aの詳細として、例えば例A1~例A11が挙げられる。
【0870】
例A1では、規制構造Rは軸方向に整列する複数の配置部R50の群を含む。例A2では、規制構造Rは例A1の群を複数含む。
【0871】
例A3では、規制構造Rは幅方向に整列する複数の配置部R50の群を含む。例A4では、規制構造Rは例A3の群を複数含む。
【0872】
例A5では、規制構造Rは厚さ方向に整列する複数の配置部R50の群を含む。例A6では、規制構造Rは例A5の群を複数含む。
【0873】
例A7では、規制構造Rは周方向に整列する複数の配置部R50の群を含む。例A8では、規制構造Rは例A7の群を複数含む。
【0874】
例A9では、規制構造Rは例A1~例A8とは異なる方向に整列する複数の配置部R50の群を含む。例A10では、規制構造Rは例A9の群を複数含む。
【0875】
例A11では、規制構造Rは例A1~例A10の構成のうちの少なくとも2つを含む。例A12では、規制構造Rは例A1~例A11の構成のうちの少なくとも1つと、例Bの構成とを含む。
【0876】
本実施形態の一例では、規制構造Rはアンダーカット部R60を含む。アンダーカット部R60の構成は任意に選択できる。アンダーカット部R60の構成は例示される構成に限定されない。アンダーカット部R60は2次成形部Qの相対移動および2次成形部Qの相対回転を規制するように構成される。
【0877】
アンダーカット部R60は1次成形部Pに設けられる。1次成形部Pの凹部P60は規制構造Rのアンダーカット部R60に相当する。アンダーカット部R60の構成の例として、第1例~第7例が挙げられる。
【0878】
第1例では、アンダーカット部R60は第1種相対移動を規制するように構成される。第2例では、アンダーカット部R60は第2種相対移動を規制するように構成される。第3例では、アンダーカット部R60は第3種相対移動を規制するように構成される。第4例では、アンダーカット部R60は第1例~第3例のうちの少なくとも2つの構成を含むように構成される。
【0879】
第5例では、アンダーカット部R60は第1種相対回転を規制するように構成される。第6例では、アンダーカット部R60は第2種相対回転を規制するように構成される。第7例では、アンダーカット部R60は第5例および第6例の両方の構成を含むように構成される。
【0880】
凹部P60がアンダーカットとなるように構成される例では、規制構造Rは配置部R50およびアンダーカット部R60を含む。1次成形部Pの凹部P60は規制構造Rの配置部R50およびアンダーカット部R60に相当する。規制構造Rにアンダーカット部R60が含まれる形態では、成形品20の成形には例えばスライド金型が用いられる。
【0881】
1次成形部Pに貫通部P100および凹部P60が含まれる構成では、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。凹部P60が設けられることにより、2次成形部Qに対応する樹脂材料の流れが変化することが影響していると考えられる。
【0882】
(第7実施形態)
本実施形態の成形品20は第1または第6実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0883】
図38を参照する。
図38は第3基準面に平行な成形品20の断面を示す。本実施形態の成形品20の構成には、前提の実施形態における成形品20の一部が図示される断面の形状に適合するように変更された構成が含まれる。
【0884】
1次成形部Pは貫通配置部P70を含む。貫通配置部P70の構成は任意に選択できる。貫通配置部P70の構成は例示される構成に限定されない。貫通配置部P70は1次成形部Pを貫通するように構成される。
【0885】
貫通配置部P70は例えば、1次本体構成部PAに設けられる。貫通配置部P70は貫通空間P71、内周面P72、および、2つの開口部P73を含む。貫通空間P71は2次成形部Qの一部を配置できるように構成される。内周面P72は貫通空間P71を規定する。開口部P73は1次成形部Pの外表面PFに開口する。一方の開口部P73は貫通配置部P70の一方の端部に設けられる。他方の開口部P73は貫通配置部P70の他方の端部に設けられる。
【0886】
1次成形部Pの周方向に関する開口部P73の位置について例示する。第1例では、一方の開口部P73は1次成形部Pの正面に開口する。他方の開口部P73は1次成形部Pの背面に開口する。第2例では、一方の開口部P73は1次成形部Pの第1側面に開口する。他方の開口部P73は1次成形部Pの第2側面に開口する。
【0887】
1次成形部Pの軸方向に関する貫通配置部P70の位置について例示する。第1例では、貫通配置部P70は1次ハンドル構成部P10に設けられる。第2例では、貫通配置部P70はネック120に設けられる。第3例では、貫通配置部P70はヘッド130に設けられる。
【0888】
第4例では、貫通配置部P70は1次ハンドル構成部P10およびネック120に設けられる。第5例では、貫通配置部P70はネック120およびヘッド130に設けられる。第6例では、貫通配置部P70は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130に設けられる。
【0889】
1次金型からの離型に関連する貫通配置部P70の構成について例示する。第1例では、貫通配置部P70は1次金型に対して非アンダーカットとなるように構成される。貫通配置部P70の中心軸は例えば、厚さ方向に平行である。第2例では、貫通配置部P70は1次金型に対してアンダーカットとなるように構成される。貫通配置部P70の中心軸は例えば、厚さ方向に対して傾斜する。
【0890】
2次成形工程では、2次成形部Qに対応する樹脂材料は貫通配置部P70の貫通空間P71を通過する。貫通空間P71は2次成形部Qに対応する樹脂材料の流路として機能する。1次成形部Pに貫通配置部P70が含まれる場合と、1次成形部Pに貫通配置部P70が含まれない場合とでは、2次成形部Qに対応する樹脂材料の流れが異なる。
【0891】
2次成形部Qは貫通凸部Q70を含む。貫通凸部Q70は貫通配置部P70に配置される。貫通凸部Q70は貫通配置部P70の貫通空間P71を充填するように構成される。貫通凸部Q70の外表面QFは貫通配置部P70の内周面P72に接合される。
【0892】
規制構造Rは配置部R50を含む。1次成形部Pの貫通配置部P70は規制構造Rの配置部R50に相当する。一例では、貫通配置部P70は規制構造Rのアンダーカット部R60に相当する。
【0893】
(第8実施形態)
本実施形態の成形品20は第6および第7実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0894】
図39を参照する。
図39は第3基準面に平行な成形品20の断面を示す。本実施形態の成形品20の構成には、前提の実施形態における成形品20の一部が図示される断面の形状に適合するように変更された構成が含まれる。
【0895】
1次成形部Pは複数の凹部P60を含む。複数の凹部P60に関する構成は任意に選択できる。複数の凹部P60に関する構成は例示される構成に限定されない。複数の凹部P60は例えば、第1凹部P601および第2凹部P602を含む。第1凹部P601は径方向に関して第2凹部P602とは反対の位置に設けられる。
【0896】
第1凹部P601は例えば、1次本体構成部PAに設けられる。第1凹部P601は配置空間P61、配置面P62、および、開口部P63を含む。配置空間P61は1次成形部Pの外表面PFに対して窪むように構成される。配置面P62は配置空間P61を規定する。開口部P63は1次成形部Pの外表面PFに開口する。
【0897】
1次成形部Pの周方向に関する第1凹部P601の位置について例示する。第1例では、第1凹部P601は1次成形部Pの正面に設けられる。第2例では、第1凹部P601は1次成形部Pの背面に設けられる。第3例では、第1凹部P601は1次成形部Pの第1側面に設けられる。第4例では、第1凹部P601は1次成形部Pの第2側面に設けられる。
【0898】
1次成形部Pの軸方向に関する第1凹部P601の位置について例示する。第1例では、第1凹部P601は1次ハンドル構成部P10に設けられる。第2例では、第1凹部P601はネック120に設けられる。第3例では、第1凹部P601はヘッド130に設けられる。
【0899】
第4例では、第1凹部P601は1次ハンドル構成部P10およびネック120に設けられる。第5例では、第1凹部P601はネック120およびヘッド130に設けられる。第6例では、第1凹部P601は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130に設けられる。
【0900】
第2凹部P602は例えば、1次本体構成部PAに設けられる。第2凹部P602は配置空間P61、配置面P62、および、開口部P63を含む。配置空間P61は1次成形部Pの外表面PFに対して窪むように構成される。配置面P62は配置空間P61を規定する。開口部P63は1次成形部Pの外表面PFに開口する。
【0901】
1次成形部Pの周方向に関する第2凹部P602の位置について例示する。第1例では、第2凹部P602は1次成形部Pの背面に設けられる。第2例では、第2凹部P602は1次成形部Pの正面に設けられる。第3例では、第2凹部P602は1次成形部Pの第2側面に設けられる。第4例では、第2凹部P602は1次成形部Pの第1側面に設けられる。
【0902】
1次成形部Pの軸方向に関する第2凹部P602の位置について例示する。第1例では、第2凹部P602は1次ハンドル構成部P10に設けられる。第2例では、第2凹部P602はネック120に設けられる。第3例では、第2凹部P602はヘッド130に設けられる。
【0903】
第4例では、第2凹部P602は1次ハンドル構成部P10およびネック120に設けられる。第5例では、第2凹部P602はネック120およびヘッド130に設けられる。第6例では、第2凹部P602は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130に設けられる。
【0904】
軸方向に関する第1凹部P601の長さと第2凹部P602の長さとの関係について例示する。第1例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さよりも長い。第2例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さよりも短い。第3例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さに等しい。
【0905】
周方向に関する第1凹部P601の長さと第2凹部P602の長さとの関係について例示する。第1例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さよりも長い。第2例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さよりも短い。第3例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さに等しい。
【0906】
1次成形部Pは貫通配置部P70を含む。貫通配置部P70は第1凹部P601と第2凹部P602とを接続する。貫通配置部P70は1次成形部Pの内部に設けられる。貫通配置部P70は1次成形部Pを貫通する。貫通配置部P70は第1凹部P601の配置面P62および第2凹部P602の配置面P62に開口する。
【0907】
2次成形部Qは複数の内部凸部Q60を含む。複数の内部凸部Q60に関する構成は任意に選択できる。複数の内部凸部Q60に関する構成は例示される構成に限定されない。複数の内部凸部Q60は例えば、第1内部凸部Q60Aおよび第2内部凸部Q60Bを含む。
【0908】
第1内部凸部Q60Aは第1凹部P601に配置される。第1内部凸部Q60Aは第1凹部P601の配置空間P61を充填するように構成される。第1内部凸部Q60Aは第1凹部P601の配置面P62に接合される。
【0909】
第2内部凸部Q60Bは第2凹部P602に配置される。第2内部凸部Q60Bは第2凹部P602の配置空間P61を充填するように構成される。第2内部凸部Q60Bは第2凹部P602の配置面P62の底面に接合される。
【0910】
2次成形部Qは貫通凸部Q70を含む。貫通凸部Q70は第1内部凸部Q60Aと第2内部凸部Q60Bとを接続する。
【0911】
規制構造Rは配置部R50を含む。1次成形部Pの凹部P60は規制構造Rの配置部R50に相当する。
【0912】
(第9実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第8実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0913】
図40を参照する。
図40は第3基準面に平行な成形品20の断面を示す。本実施形態の成形品20の構成には、前提の実施形態における成形品20の一部が図示される断面の形状に適合するように変更された構成が含まれる。
【0914】
1次成形部Pは1または複数の突出部P80を含む。突出部P80に関する構成は任意に選択できる。突出部P80に関する構成は例示される構成に限定されない。突出部P80は1次成形部Pの外表面PFに対して径方向に突出する。
【0915】
1次成形部Pの周方向に関する突出部P80の位置について例示する。第1例では、突出部P80は1次成形部Pの正面に設けられる。第2例では、突出部P80は1次成形部Pの背面に設けられる。第3例では、突出部P80は1次成形部Pの第1側面に設けられる。第4例では、突出部P80は1次成形部Pの第2側面に設けられる。
【0916】
1次成形部Pの軸方向に関する突出部P80の位置について例示する。第1例では、突出部P80は1次ハンドル構成部P10に設けられる。第2例では、突出部P80はネック120に設けられる。第3例では、突出部P80はヘッド130に設けられる。
【0917】
第4例では、突出部P80は1次ハンドル構成部P10およびネック120に設けられる。第5例では、突出部P80はネック120およびヘッド130に設けられる。第6例では、突出部P80は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130に設けられる。
【0918】
突出部P80は例えば側面P81および頂面P82を含む。側面P81は第1側面P81Aおよび第2側面P81Bを含む。第1側面P81Aは幅方向に関する突出部P80の中心に対して第1軸方向に位置する。第2側面P81Bは幅方向に関する突出部P80の中心に対して第2軸方向に位置する。
【0919】
突出部P80は例えば基部P83、頂部P84、および、中間部P85を含む。基部P83は突出部P80の周囲に位置する1次成形部Pの外表面PFにつながる。頂部P84は頂面P82を含む。中間部P85は突出部P80の高さ方向に関して基部P83と頂部P84との間に位置する。
【0920】
1次金型からの離型に関連する突出部P80の構成について例示する。第1例では、突出部P80は1次金型に対して非アンダーカットとなるように構成される。第2例では、突出部P80は1次金型に対してアンダーカットとなるように構成される。
【0921】
突出部P80の幅は例えば、第3基準面に平行な断面における第1側面P81Aと第2側面P81Bとの距離により示される。突出部P80の高さ方向に対する突出部P80の幅の設定について例示する。
【0922】
第1例では、突出部P80の幅は突出部P80の基部P83から頂部P84に向けて小さくなる。
図40は第1例を示す。第2例では、突出部P80の幅は突出部P80の高さ方向において一定である。第3例では、突出部P80の幅は突出部P80の基部P83から頂部P84に向けて大きくなる。第4例では、突出部P80の幅は中間部P85から基部P83および頂部P84に向けて大きくなる。
【0923】
2次成形工程では、2次成形部Qに対応する樹脂材料は突出部P80の周りを通過する。突出部P80は2次成形部Qに対応する樹脂材料の流れを案内する部分として機能する。1次成形部Pに突出部P80が含まれる場合と、1次成形部Pに突出部P80が含まれない場合とでは、2次成形部Qに対応する樹脂材料の流れが異なる。
【0924】
2次成形部Qは被覆部Q40を含む。被覆部Q40は第1周端部Q41および第2周端部Q42を含む。第1周端部Q41は端面Q41Aを含む。第2周端部Q42は端面Q42Aを含む。
【0925】
2次成形部Qは不連続部Q43を含む。不連続部Q43は端面Q41Aと端面Q42Aとの間に形成される。不連続部Q43には突出部P80が配置される。端面Q41Aは突出部P80の第1側面P81Aに接合される。端面Q42Aは突出部P80の第2側面P81Bに接合される。
【0926】
突出部P80の頂面P82の一部または全部は被覆部Q40に被覆されない。頂面P82の一部または全部は被覆部Q40に対して露出する。突出部P80が1次成形部Pの被覆対象部PCに設けられる例では、突出部P80は露出構造500の貫通部P100に相当する。露出面P101は頂面P111の一部または全部により構成される。
【0927】
頂面P82と、頂面P82の周囲に位置する被覆部Q40の外表面QFとは成形品20の外表面20Fの一部を構成する。被覆部Q40は頂面P82と被覆部Q40の外表面QFとが連続するように構成される。被覆部Q40の外表面QFと頂面P82とにより構成される成形品20の外表面20Fの一部は滑らかな面である。
【0928】
規制構造Rは突出部R40および周回部RQを含む。1次成形部Pの突出部P80は規制構造Rの突出部R40に相当する。2次成形部Qの被覆部Q40は規制構造Rの周回部RQに相当する。
【0929】
一例では、1次成形部Pは前提の実施形態に例示される凹部P60を含む。凹部P60および突出部P80の関係について例示する。
【0930】
第1例では、凹部P60および突出部P80は軸方向に隣接して並ぶ。凹部P60および突出部P80は隣接する。第2例では、凹部P60および突出部P80は軸方向に間隔を空けて並ぶ。第3例では、凹部P60および突出部P80は周方向に隣接して並ぶ。第4例では、凹部P60および突出部P80は周方向に間隔を空けて並ぶ。
【0931】
1次成形部Pに貫通部P100および突出部P80が含まれる構成では、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。突出部P80が設けられることにより、2次成形部Qに対応する樹脂材料の流れが変化することが影響していると考えられる。
【0932】
1次成形部Pに貫通部P100および凹部P60および突出部P80が含まれる構成では、例えば次のような効果が得られる。2次成形時変形を抑える効果が高くなる。凹部P60および突出部P80が設けられることにより、2次成形部Qに対応する樹脂材料の流れが変化することが影響していると考えられる。
【0933】
(第10実施形態)
本実施形態の成形品20は第9実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0934】
図41を参照する。
図41は第3基準面に平行な成形品20の断面を示す。本実施形態の成形品20の構成には、前提の実施形態における成形品20の一部が図示される断面の形状に適合するように変更された構成が含まれる。
【0935】
本実施形態では、被覆部Q40の構成が前提の実施形態とは異なる。被覆部Q40は内部凹部Q44を含む。内部凹部Q44は被覆部Q40の内表面に対して径方向に向けて窪むように構成される。突出部P80は内部凹部Q44に配置される。内部凹部Q44は突出部P80の頂面P82を被覆する。
【0936】
(第11実施形態)
本実施形態の成形品20は第9または第10実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0937】
図42を参照する。
図42は第2基準面に平行な成形品20の断面を示す。本実施形態の成形品20の構成には、前提の実施形態における成形品20の一部が図示される断面の形状に適合するように変更された構成が含まれる。
【0938】
1次成形部Pは突出部P80に関連する構成として、例えば以下の第1形態または第2形態を取り得る。
図42は第1形態の一例を示す。
【0939】
第1形態の1次成形部Pは複数の凹部P60および1つの突出部P80を含む。複数の凹部P60は第1凹部P601および第2凹部P602を含む。突出部P80は例えば、第1凹部P601と第2凹部P602との間に位置する。第2形態の1次成形部Pは第9実施形態または第10実施形態と同様の構成を含む。
【0940】
突出部P80は中空部P88を含む。中空部P88は1次金型に対してアンダーカットとなるように構成される。中空部P88は例えば、内部空間P88Aおよび内周面P88Bを含む。
【0941】
内部空間P88Aは2次成形部Qの一部を配置できるように形成される。内周面P88Bは内部空間P88Aを規定する。突出部P80の構成について例示する。
【0942】
第1例では、内部空間P88Aは突出部P80を貫通する。中空部P88は第1開口部P88Cおよび第2開口部P88Dを含む。中空部P88の中心軸は例えば、所定方向に平行である。所定方向は例えば軸方向または幅方向である。
【0943】
第1開口部P88Cは第1軸方向に関する中空部P88の端面に開口する。第2開口部P88Dは第2軸方向に関する中空部P88の端面に開口する。
【0944】
第2例では、内部空間P88Aは突出部P80を貫通しない。中空部P88は第1開口部P88Cおよび第2開口部P88Dの一方を含む。中空部P88の中心軸は例えば、所定方向に平行である。所定方向は例えば軸方向または幅方向である。
【0945】
2次成形部Qは中空凸部Q80を含む。中空凸部Q80は中空部P88の内部空間P88Aに配置される。中空凸部Q80は内部空間P88Aを充填するように構成される。中空凸部Q80は中空部P88の内周面P88Bに接合される。
【0946】
1次成形部Pの形態が第1形態である場合、2次成形部Qは複数の内部凸部Q60を含む。複数の内部凸部Q60は第1内部凸部Q60Aおよび第2内部凸部Q60Bを含む。第1内部凸部Q60Aは第1凹部P601に配置される。第2内部凸部Q60Bは第2凹部P602に配置される。中空凸部Q80は第1内部凸部Q60Aおよび第2内部凸部Q60Bの一方または両方につながる。
【0947】
規制構造Rはアンダーカット部R60を含む。1次成形部Pの中空部P88は規制構造Rのアンダーカット部R60に相当する。
【0948】
(第12実施形態)
本実施形態の成形品20は第9~第11実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0949】
図43を参照する。
図43は成形品20の平面を示す。突出部P80は軸方向に延長するように構成される。突出部P80は軸方向に関する第1端部P80A、第2端部P80B、および、中間部P80Cを含む。
【0950】
第1端部P80Aは軸方向に関する突出部P80の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部P80Bは軸方向に関する突出部P80の中心に対して第2軸方向に位置する。中間部P80Cは第1端部P80Aと第2端部P80Bとの間に位置する。
【0951】
突出部P80の延長方向に対する突出部P80の幅の設定について例示する。第1例では、突出部P80の幅は第1端部P80Aから第2端部P80Bに向けて大きくなる。
図43は第1例を示す。第2例では、突出部P80の幅は第1端部P80Aから第2端部P80Bに向けて小さくなる。
【0952】
第3例では、突出部P80の幅は中間部P80Cから第1端部P80Aまたは第2端部P80Bに向けて大きくなる。第4例では、突出部P80の幅は中間部P80Cから第1端部P80Aまたは第2端部P80Bに向けて小さくなる。第5例では、突出部P80の幅は軸方向において一定である。
【0953】
(第13実施形態)
本実施形態の成形品20は第12実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0954】
図44を参照する。
図44は成形品20の平面を示す。突出部P80の延長方向に対する突出部P80の幅の設定は前提の実施形態に準じる。図示される例では、突出部P80の幅の設定は前提の実施形態に示される第5例である。
【0955】
突出部P80は側部起伏部P86を含む。側部起伏部P86の構成は任意に選択できる。側部起伏部P86の構成は例示される構成に限定されない。側部起伏部P86は突出部P80の側面P81に設けられる。側部起伏部P86は突出部P80の側面P81に起伏を与えるように構成される。
【0956】
側部起伏部P86は第1側部起伏部P86Aおよび第2側部起伏部P86Bのうちの少なくとも一方を含む。第1側部起伏部P86Aは第1側面P81Aに設けられる。第2側部起伏部P86Bは第2側面P81Bに設けられる。
【0957】
側部起伏部P86は1または複数の側部凹部P87を含む。側部凹部P87は側面P81に対して窪むように構成される。被覆部Q40は1または複数の凸部Q45を含む。凸部Q45は側部凹部P87に配置される。凸部Q45は側部凹部P87の空間を充填するように構成される。凸部Q45は側部凹部P87の表面に接合される。凸部Q45は側部起伏部P86の構成に対応して設けられる。
【0958】
側部起伏部P86に第1側部起伏部P86Aが含まれる例では、被覆部Q40の第1周端部Q41に1または複数の凸部Q45が設けられる。凸部Q45は端面Q41Aに対して突出するように構成される。
【0959】
側部起伏部P86に第2側部起伏部P86Bが含まれる例では、被覆部Q40の第2周端部Q42に1または複数の凸部Q45が設けられる。凸部Q45は端面Q42Aに対して突出するように構成される。
【0960】
(第14実施形態)
本実施形態の成形品20は第9~第13実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0961】
図45を参照する。
図45は第2基準面に平行な成形品20の断面を示す。本実施形態の成形品20の構成には、前提の実施形態における成形品20の一部が図示される断面の形状に適合するように変更された構成が含まれる。
【0962】
1次成形部Pは複数の凹部P60および1つの突出部P80を含む。複数の凹部P60は第1凹部P601および第2凹部P602を含む。突出部P80は例えば、軸方向または幅方向に関して第1凹部P601と第2凹部P602との間に位置する。
【0963】
突出部P80はフックP89を含む。フックP89の構成は任意に選択できる。フックP89の構成は例示される構成に限定されない。フックP89は1次金型に対してアンダーカットとなるように構成される。
【0964】
一例では、フックP89は突出部P80の端面に対して所定方向に突出するように構成される。所定方向は例えば、軸方向または幅方向である。フックP89は斜面P89Aおよび底面P89Bを含む。斜面P89Aは第3基準面または第2基準面に対して傾斜する。底面P89Bは第1基準面に平行である。
【0965】
2次成形部Qは第1凹部P601に配置される内部凸部Q60、および、第2凹部P602に配置される内部凸部Q60を含む。一例では、第2凹部P602に配置される内部凸部Q60はフックP89の斜面P89Aおよび底面P89Bに接合される。
【0966】
規制構造Rはアンダーカット部R60を含む。1次成形部PのフックP89は規制構造Rのアンダーカット部R60に相当する。
【0967】
(第15実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第14実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0968】
図46~
図48を参照する。
図46~
図48は第3基準面に平行な成形品20の断面を示す。本実施形態の成形品20の構成には、前提の実施形態における成形品20の一部が図示される断面の形状に適合するように変更された構成が含まれる。
【0969】
1次成形部Pの凹部P60は1または複数の楔部P64を含む。楔部P64は2次成形部Qの一部を配置できるように構成される。楔部P64は1次金型に対してアンダーカットとなるように構成される。楔部P64は例えば、凹部P60の底部に設けられる。凹部P60の配置空間P61は楔部P64に形成される空間を含む。
【0970】
2次成形部Qの被覆部Q40は内部凸部Q60を含む。内部凸部Q60は楔部P64の空間を含む凹部P60の配置空間P61に配置される。内部凸部Q60は楔部P64の空間を含む凹部P60の配置空間P61を充填するように構成される内部凸部Q60は楔部P64の面を含む凹部P60の配置面P62に接合される。
【0971】
規制構造Rはアンダーカット部R60を含む。1次成形部Pの楔部P64は規制構造Rのアンダーカット部R60に相当する。
【0972】
(第16実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第15実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0973】
図49を参照する。
図49は第3基準面に平行な成形品20の断面を示す。本実施形態の成形品20の構成には、前提の実施形態における成形品20の一部が図示される断面の形状に適合するように変更された構成が含まれる。
【0974】
1次成形部Pの1次本体構成部PAは本体中空部P90を含む。本体中空部P90の構成は任意に選択できる。本体中空部P90の構成は例示される構成に限定されない。本体中空部P90は1次金型に対してアンダーカットとなるように構成される。
【0975】
本体中空部P90は例えば、内部空間P90Aおよび内周面P90Bを含む。内部空間P90Aは2次成形部Qの一部を配置できるように形成される。内周面P90Bは内部空間P90Aを規定する。本体中空部P90に関連する1次成形部Pの構成について例示する。
【0976】
第1例では、内部空間P90Aは1次本体構成部PAを貫通しない。本体中空部P90は第1開口部を含む。本体中空部P90の中心軸は例えば、所定方向に平行である。所定方向は例えば、軸方向または幅方向である。第1開口部は1次本体構成部PAの外表面PFに開口する。
【0977】
第2例では、本体中空部P90は1次本体構成部PAを貫通する。本体中空部P90は第1開口部および第2開口部を含む。本体中空部P90の中心軸は例えば、所定方向に平行である。所定方向は例えば、軸方向または幅方向である。第1開口部および第2開口部は1次本体構成部PAの外表面PFに開口する。
【0978】
1次本体構成部PAの軸方向に関する本体中空部P90の位置について例示する。第1例では、本体中空部P90は1次ハンドル構成部P10に設けられる。第2例では、本体中空部P90はネック120に設けられる。第3例では、本体中空部P90はヘッド130に設けられる。
【0979】
第4例では、本体中空部P90は1次ハンドル構成部P10およびネック120に設けられる。第5例では、本体中空部P90はネック120およびヘッド130に設けられる。第6例では、本体中空部P90は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130に設けられる。
【0980】
2次成形部Qは本体中空凸部Q90を含む。本体中空凸部Q90は本体中空部P90の内部空間P90Aに配置される。本体中空凸部Q90は内部空間P90Aを充填するように構成される。本体中空凸部Q90は本体中空部P90の内周面P90Bに接合される。
【0981】
被覆部Q40は本体中空部P90の第1開口部および第2開口部のうちの少なくとも一方を介して本体中空凸部Q90につながる。
【0982】
規制構造Rはアンダーカット部R60を含む。1次成形部Pの本体中空部P90は規制構造Rのアンダーカット部R60に相当する。
【0983】
(第17実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第16実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0984】
図50を参照する。
図50は第3基準面に平行な成形品20の断面を示す。本実施形態の成形品20の構成には、前提の実施形態における成形品20の一部が図示される断面の形状に適合するように変更された構成が含まれる。
【0985】
1次成形部Pは複数の凹部P60を含む。複数の凹部P60に関する構成は任意に選択できる。複数の凹部P60に関する構成は例示される構成に限定されない。複数の凹部P60は例えば、第1凹部P601、第2凹部P602、および、第3凹部P603を含む。第1凹部P601は径方向に関して第2凹部P602および第3凹部P603とは反対の位置に設けられる。
【0986】
第1凹部P601および第2凹部P602の構成は第8実施形態の第1凹部P601および第2凹部P602の構成に準じる。
【0987】
第3凹部P603は例えば、1次本体構成部PAに設けられる。第3凹部P603は配置空間P61、配置面P62、および、開口部P63を含む。配置空間P61は1次成形部Pの外表面PFに対して窪むように構成される。配置面P62は配置空間P61を規定する。開口部P63は1次成形部Pの外表面PFに開口する。
【0988】
1次成形部Pの周方向に関する第3凹部P603の位置について例示する。第1例では、第3凹部P603は1次成形部Pの背面に設けられる。第2例では、第3凹部P603は1次成形部Pの正面に設けられる。第3例では、第3凹部P603は1次成形部Pの第2側面に設けられる。第4例では、第3凹部P603は1次成形部Pの第1側面に設けられる。
【0989】
1次成形部Pの軸方向に関する第3凹部P603の位置について例示する。第1例では、第3凹部P603は1次ハンドル構成部P10に設けられる。第2例では、第3凹部P603はネック120に設けられる。第3例では、第3凹部P603はヘッド130に設けられる。
【0990】
第4例では、第3凹部P603は1次ハンドル構成部P10およびネック120に設けられる。第5例では、第3凹部P603はネック120およびヘッド130に設けられる。第6例では、第3凹部P603は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130に設けられる。
【0991】
軸方向に関する第1凹部P601の長さと第2凹部P602の長さおよび第3凹部P603の長さとの関係について例示する。第1例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さおよび第3凹部P603の長さよりも長い。第2例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さおよび第3凹部P603の長さよりも短い。第3例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さおよび第3凹部P603の長さに等しい。
【0992】
軸方向に関する第2凹部P602の長さと第3凹部P603の長さとの関係について例示する。第1例では、第2凹部P602の長さは第3凹部P603の長さよりも長い。第2例では、第2凹部P602の長さは第3凹部P603の長さよりも短い。第3例では、第2凹部P602の長さは第3凹部P603の長さに等しい。
【0993】
周方向に関する第1凹部P601の長さと第2凹部P602の長さおよび第3凹部P603の長さとの関係について例示する。第1例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さおよび第3凹部P603の長さよりも長い。第2例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さおよび第3凹部P603の長さよりも短い。第3例では、第1凹部P601の長さは第2凹部P602の長さおよび第3凹部P603の長さに等しい。
【0994】
周方向に関する第2凹部P602の長さと第3凹部P603の長さとの関係について例示する。第1例では、第2凹部P602の長さは第3凹部P603の長さよりも長い。第2例では、第2凹部P602の長さは第3凹部P603の長さよりも短い。第3例では、第2凹部P602の長さは第3凹部P603の長さに等しい。
【0995】
1次成形部Pは突出部P80を含む。突出部P80は周方向に関して第2凹部P602と第3凹部P603との間に位置する。突出部P80は第2凹部P602の配置面P62の底面および第3凹部P603の配置面P62の底面に対して径方向に突出する。突出部P80は1次金型に対してアンダーカットとなるように構成される。
【0996】
2次成形部Qは複数の被覆部Q40を含む。複数の被覆部Q40に関する構成は任意に選択できる。複数の被覆部Q40に関する構成は例示される構成に限定されない。複数の被覆部Q40は例えば、第1被覆部Q401、第2被覆部Q402、および、第3被覆部Q403を含む。
【0997】
第1被覆部Q401は第1凹部P601に配置される。第1被覆部Q401は第1凹部P601の配置空間P61を充填するように構成される。第1被覆部Q401は第1周端部Q41および第2周端部Q42を含む。第1被覆部Q401は第1凹部P601の配置面P62に接合される。
【0998】
第2被覆部Q402は第2凹部P602に配置される。第2被覆部Q402は第2凹部P602の配置空間P61を充填するように構成される。第2被覆部Q402は第1周端部Q41および第2周端部Q42を含む。第2被覆部Q402は第2凹部P602の配置面P62に接合される。
【0999】
第3被覆部Q403は第3凹部P603に配置される。第3被覆部Q403は第3凹部P603の配置空間P61を充填するように構成される。第3被覆部Q403は第1周端部Q41および第2周端部Q42を含む。第3被覆部Q403は第3凹部P603の配置面P62に接合される。
【1000】
一例では、2次成形部Qは第1接続部~第3接続部のうちの少なくとも1つを含む。第1接続部は第1被覆部Q401と第2被覆部Q402とを接続する。第2接続部は第1被覆部Q401と第3被覆部Q403とを接続する。第3接続部は第2被覆部Q402と第3被覆部Q403とを接続する。各接続部は1次成形部Pの外表面PF上、または、1次成形部Pを貫通する穴に設けられる。
【1001】
規制構造Rは配置部R50およびアンダーカット部R60を含む。1次成形部Pの凹部P60は規制構造Rの配置部R50に相当する。1次成形部Pの突出部P80は規制構造Rのアンダーカット部R60に相当する。
【1002】
(第18実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第17実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1003】
本実施形態の表面起伏部410は複数の幾何学形状面420を含む。幾何学形状面420の形状、および、幾何学形状面420の配置形態をはじめとする表面起伏部410に関する構成は任意に選択できる。
【1004】
表面起伏部410に含まれる幾何学形状面420の総数を「総面数GNT」と称する。一例では、総面数GNTは総面数GNTに関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面数GNT1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面数GNT2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面数GNT1以上かつ上限面数GNT2以下の範囲である。
【1005】
下限面数GNT1は例えば、4、12、または、20から選択される。上限面数GNT2は例えば、100、150、または、200から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1006】
第3A例では、所定範囲は4~100の範囲である。第3B例では、所定範囲は4~150の範囲である。第3C例では、所定範囲は4~200の範囲である。
【1007】
第3D例では、所定範囲は12~100の範囲である。第3E例では、所定範囲は12~150の範囲である。第3F例では、所定範囲は12~200の範囲である。
【1008】
第3G例では、所定範囲は20~100の範囲である。第3H例では、所定範囲は20~150の範囲である。第3I例では、所定範囲は20~200の範囲である。
【1009】
総面数GNTが下限面数GNT1以上である場合、表面起伏部410が目立ちやすくなる。総面数GNTが上限面数GNT2以下である場合、成形品20の外表面において幾何学形状面420以外の面を形成する余地が広くなる。
【1010】
個々の幾何学形状面420の面積の合計を「総面積GST」と称する。一例では、総面積GSTは総面積GSTに関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面積GST1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面積GST2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面積GST1以上かつ上限面積GST2以下の範囲である。
【1011】
下限面積GST1は例えば、28mm2、84mm2、または、140mm2から選択される。上限面積GST2は例えば、700mm2、1050mm2、または、1400mm2から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1012】
第3A例では、所定範囲は28mm2~700mm2の範囲である。第3B例では、所定範囲は28mm2~1050mm2の範囲である。第3C例では、所定範囲は28mm2~1400mm2の範囲である。
【1013】
第3D例では、所定範囲は84mm2~700mm2の範囲である。第3E例では、所定範囲は84mm2~1050mm2の範囲である。第3F例では、所定範囲は84mm2~1400mm2の範囲である。
【1014】
第3G例では、所定範囲は140mm2~700mm2の範囲である。第3H例では、所定範囲は140mm2~1050mm2の範囲である。第3I例では、所定範囲は140mm2~1400mm2の範囲である。
【1015】
総面積GSTが下限面積GST1以上である場合、表面起伏部410が目立ちやすくなる。総面積GSTが上限面積GST2以下である場合、成形品20の外表面において幾何学形状面420以外の面を形成する余地が広くなる。
【1016】
成形品20の表面積に対する総面積GSTの割合を「総面積率」と称する。一例では、総面積率は総面積率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面積率GSX1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面積率GSX2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面積率GSX1以上かつ上限面積率GSX2以下の範囲である。
【1017】
下限面積率GSX1は例えば、0.6%、1.8%、または、3.1%から選択される。上限面積率GSX2は例えば、16%、24%、または、32%から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1018】
第3A例では、所定範囲は0.6%~16%の範囲である。第3B例では、所定範囲は0.6%~24%の範囲である。第3C例では、所定範囲は0.6%~32%の範囲である。
【1019】
第3D例では、所定範囲は1.8%~16%の範囲である。第3E例では、所定範囲は1.8%~24%の範囲である。第3F例では、所定範囲は1.8%~32%の範囲である。
【1020】
第3G例では、所定範囲は3.1%~16%の範囲である。第3H例では、所定範囲は3.1%~24%の範囲である。第3I例では、所定範囲は3.1%~32%の範囲である。
【1021】
総面積率が下限面積率GSX1以上である場合、表面起伏部410が目立ちやすくなる。総面積率が上限面積率GSX2以下である場合、成形品20の外表面において幾何学形状面420以外の面を形成する余地が広くなる。
【1022】
(第19実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第18実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1023】
本実施形態の表面起伏部410は少なくとも1つの山型部430を含む。山型部430の頂部の角度を「頂部角度GGA」と称する。頂部角度GGAは山型部430の頂部に対応する辺を共有する2つの幾何学形状面420がなす角度に相当する。
【1024】
一例では、頂部角度GGAは頂部角度GGAに関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限角度GGA1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限角度GGA2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限角度GGA1以上かつ上限角度GGA2以下の範囲である。
【1025】
下限角度GGA1は例えば、45°、90°、または、135°から選択される。上限角度GGA2は例えば、170°、175°、または、180°から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1026】
第3A例では、所定範囲は45°~170°の範囲である。第3B例では、所定範囲は45°~175°の範囲である。第3C例では、所定範囲は45°~180°の範囲である。
【1027】
第3D例では、所定範囲は90°~170°の範囲である。第3E例では、所定範囲は90°~175°の範囲である。第3F例では、所定範囲は90°~180°の範囲である。
【1028】
第3G例では、所定範囲は135°~170°の範囲である。第3H例では、所定範囲は135°~175°の範囲である。第3I例では、所定範囲は135°~180°の範囲である。
【1029】
頂部角度GGAが下限角度GGA1以上である場合、山型部430が目立ちやすくなる。頂部角度GGAが上限角度GGA2以下である場合、山型部430の高さが抑えられやすくなる。
【1030】
(第20実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第19実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1031】
本実施形態の表面起伏部410は少なくとも1つの谷型部440を含む。谷型部440の底部の角度を「底部角度GGB」と称する。底部角度GGBは谷型部440の底部に対応する辺を共有する2つの幾何学形状面420がなす角度に相当する。
【1032】
一例では、底部角度GGBは底部角度GGBに関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限角度GGB1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限角度GGB2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限角度GGB1以上かつ上限角度GGB2以下の範囲である。
【1033】
下限角度GGB1は例えば、45°、90°、または、135°から選択される。上限角度GGB2は例えば、170°、175°、または、180°から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1034】
第3A例では、所定範囲は45°~170°の範囲である。第3B例では、所定範囲は45°~175°の範囲である。第3C例では、所定範囲は45°~180°の範囲である。
【1035】
第3D例では、所定範囲は90°~170°の範囲である。第3E例では、所定範囲は90°~175°の範囲である。第3F例では、所定範囲は90°~180°の範囲である。
【1036】
第3G例では、所定範囲は135°~170°の範囲である。第3H例では、所定範囲は135°~175°の範囲である。第3I例では、所定範囲は135°~180°の範囲である。
【1037】
底部角度GGBが下限角度GGB1以上である場合、谷型部440が目立ちやすくなる。底部角度GGBが上限角度GGB2以下である場合、谷型部440の深さが抑えられやすくなる。
【1038】
(第21実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第20実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1039】
本実施形態の表面起伏部410は複数の幾何学形状面420を含む。複数の幾何学形状面420の配置形態は第111配置形態である。表面起伏部410は1つの第111グループを含む。複数の幾何学形状面420は複数の第1種幾何学形状面421および複数の第2種幾何学形状面422を含む。
【1040】
表面起伏部410に含まれる第1種幾何学形状面421の総数を「第1種面数GNA」と称する。一例では、第1種面数GNAは第1種面数GNAに関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面数GNA1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面数GNA2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面数GNA1以上かつ上限面数GNA2以下の範囲である。
【1041】
下限面数GNA1は例えば、4、12、または、20から選択される。上限面数GNA2は例えば、100、150、または、200から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1042】
第3A例では、所定範囲は4~100の範囲である。第3B例では、所定範囲は4~150の範囲である。第3C例では、所定範囲は4~200の範囲である。
【1043】
第3D例では、所定範囲は12~100の範囲である。第3E例では、所定範囲は12~150の範囲である。第3F例では、所定範囲は12~200の範囲である。
【1044】
第3G例では、所定範囲は20~100の範囲である。第3H例では、所定範囲は20~150の範囲である。第3I例では、所定範囲は20~200の範囲である。
【1045】
第1種面数GNAが下限面数GNA1以上である場合、第1種幾何学形状面421が目立ちやすくなる。第1種面数GNAが上限面数GNA2以下である場合、第2種幾何学形状面422を形成する余地が広くなる。
【1046】
表面起伏部410に含まれる第2種幾何学形状面422の総数を「第2種面数GNB」と称する。一例では、第2種面数GNBは第2種面数GNBに関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面数GNB1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面数GNB2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面数GNB1以上かつ上限面数GNB2以下の範囲である。
【1047】
下限面数GNB1は例えば、1、8、または、15から選択される。上限面数GNB2は例えば、20、30、または、40から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1048】
第3A例では、所定範囲は1~20の範囲である。第3B例では、所定範囲は1~30の範囲である。第3C例では、所定範囲は1~40の範囲である。
【1049】
第3D例では、所定範囲は8~20の範囲である。第3E例では、所定範囲は8~30の範囲である。第3F例では、所定範囲は8~40の範囲である。
【1050】
第3G例では、所定範囲は15~20の範囲である。第3H例では、所定範囲は15~30の範囲である。第3I例では、所定範囲は15~40の範囲である。
【1051】
第2種面数GNBが下限面数GNB1以上である場合、第1種幾何学形状面421および第2種幾何学形状面422の2種類の面により表面起伏部410を構成できる。第2種面数GNBが上限面数GNB2以下である場合、第1種幾何学形状面421を形成する余地が広くなる。
【1052】
総面数GNTに対する第1種面数GNAの割合を「第1種面数率」と称する。一例では、第1種面数率は第1種面数率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面数率GN11以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面数率GN12以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面数率GN11以上かつ上限面数率GN12以下の範囲である。
【1053】
下限面数率GN11は例えば、9%、28%、または、50%から選択される。上限面数率GN12は例えば、87%、95%、または、99%から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1054】
第3A例では、所定範囲は9%~87%の範囲である。第3B例では、所定範囲は9%~95%の範囲である。第3C例では、所定範囲は9%~99%の範囲である。
【1055】
第3D例では、所定範囲は28%~87%の範囲である。第3E例では、所定範囲は28%~95%の範囲である。第3F例では、所定範囲は28%~99%の範囲である。
【1056】
第3G例では、所定範囲は50%~87%の範囲である。第3H例では、所定範囲は50%~95%の範囲である。第3I例では、所定範囲は50%~99%の範囲である。
【1057】
第1種面数率が下限面数率GN11以上である場合、第1種幾何学形状面421が目立ちやすくなる。第1種面数率が上限面数率GN12以下である場合、第2種幾何学形状面422を形成する余地が広くなる。
【1058】
総面数GNTに対する第2種面数GNBの割合を「第2種面数率」と称する。一例では、第2種面数率は第2種面数率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面数率GN21以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面数率GN22以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面数率GN21以上かつ上限面数率GN22以下の範囲である。
【1059】
下限面数率GN21は例えば、1%、5%、または、13%から選択される。上限面数率GN22は例えば、50%、72%、または、91%から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1060】
第3A例では、所定範囲は1%~50%の範囲である。第3B例では、所定範囲は1%~72%の範囲である。第3C例では、所定範囲は1%~91%の範囲である。
【1061】
第3D例では、所定範囲は5%~50%の範囲である。第3E例では、所定範囲は5%~72%の範囲である。第3F例では、所定範囲は5%~91%の範囲である。
【1062】
第3G例では、所定範囲は13%~50%の範囲である。第3H例では、所定範囲は13%~72%の範囲である。第3I例では、所定範囲は13%~91%の範囲である。
【1063】
第2種面数率が下限面数率GN21以上である場合、第1種幾何学形状面421および第2種幾何学形状面422の2種類の面により表面起伏部410を構成できる。第2種面数率が上限面数率GN22以下である場合、第1種幾何学形状面421を形成する余地が広くなる。
【1064】
第1種幾何学形状面421の面積を「第1種面積GSA」と称する。一例では、第1種面積GSAは第1種面積GSAに関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面積GSA1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面積GSA2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面積GSA1以上かつ上限面積GSA2以下の範囲である。
【1065】
下限面積GSA1は例えば、0.2mm2、1mm2、または、2mm2から選択される。上限面積GSA2は例えば、30mm2、40mm2、または、50mm2から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1066】
第3A例では、所定範囲は0.2mm2~30mm2の範囲である。第3B例では、所定範囲は0.2mm2~40mm2の範囲である。第3C例では、所定範囲は0.2mm2~50mm2の範囲である。
【1067】
第3D例では、所定範囲は1mm2~30mm2の範囲である。第3E例では、所定範囲は1mm2~40mm2の範囲である。第3F例では、所定範囲は1mm2~50mm2の範囲である。
【1068】
第3G例では、所定範囲は2mm2~30mm2の範囲である。第3H例では、所定範囲は2mm2~40mm2の範囲である。第3I例では、所定範囲は2mm2~50mm2の範囲である。
【1069】
第1種面積GSAが下限面積GSA1以上である場合、第1種幾何学形状面421が目立ちやすくなる。第1種面積GSAが上限面積GSA2以下である場合、第2種幾何学形状面422を形成する余地が広くなる。
【1070】
第2種幾何学形状面422の面積を「第2種面積GSB」と称する。一例では、第2種面積GSBは第2種面積GSBに関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面積GSB1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面積GSB2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面積GSB1以上かつ上限面積GSB2以下の範囲である。
【1071】
下限面積GSB1は例えば、0.2mm2、1mm2、または、2mm2から選択される。上限面積GSB2は例えば、30mm2、40mm2、または、50mm2から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1072】
第3A例では、所定範囲は0.2mm2~30mm2の範囲である。第3B例では、所定範囲は0.2mm2~40mm2の範囲である。第3C例では、所定範囲は0.2mm2~50mm2の範囲である。
【1073】
第3D例では、所定範囲は1mm2~30mm2の範囲である。第3E例では、所定範囲は1mm2~40mm2の範囲である。第3F例では、所定範囲は1mm2~50mm2の範囲である。
【1074】
第3G例では、所定範囲は2mm2~30mm2の範囲である。第3H例では、所定範囲は2mm2~40mm2の範囲である。第3I例では、所定範囲は2mm2~50mm2の範囲である。
【1075】
第2種面積GSBが下限面積GSB1以上である場合、第2種幾何学形状面422が目立ちやすくなる。第2種面積GSBが上限面積GSB2以下である場合、第1種幾何学形状面421を形成する余地が広くなる。
【1076】
個々の第1種幾何学形状面421の面積の合計を「第1種総面積GSAT」と称する。一例では、第1種総面積GSATは第1種総面積GSATに関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面積GSAT1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面積GSAT2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面積GSAT1以上かつ上限面積GSAT2以下の範囲である。
【1077】
下限面積GSAT1は例えば、28mm2、84mm2、または、140mm2から選択される。上限面積GSAT2は例えば、500mm2、750mm2、または、1000mm2から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1078】
第3A例では、所定範囲は28mm2~500mm2の範囲である。第3B例では、所定範囲は28mm2~750mm2の範囲である。第3C例では、所定範囲は28mm2~1000mm2の範囲である。
【1079】
第3D例では、所定範囲は84mm2~500mm2の範囲である。第3E例では、所定範囲は84mm2~750mm2の範囲である。第3F例では、所定範囲は84mm2~1000mm2の範囲である。
【1080】
第3G例では、所定範囲は140mm2~500mm2の範囲である。第3H例では、所定範囲は140mm2~750mm2の範囲である。第3I例では、所定範囲は140mm2~1000mm2の範囲である。
【1081】
第1種総面積GSATが下限面積GSAT1以上である場合、第1種幾何学形状面421が目立ちやすくなる。第1種総面積GSATが上限面積GSAT2以下である場合、第2種幾何学形状面422を形成する余地が広くなる。
【1082】
個々の第2種幾何学形状面422の面積の合計を「第2種総面積GSBT」と称する。一例では、第2種総面積GSBTは第2種総面積GSBTに関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面積GSBT1以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面積GSBT2以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面積GSBT1以上かつ上限面積GSBT2以下の範囲である。
【1083】
下限面積GSBT1は例えば、2.8mm2、16.8mm2、または、28mm2から選択される。上限面積GSBT2は例えば、100mm2、150mm2、または、200mm2から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1084】
第3A例では、所定範囲は2.8mm2~100mm2の範囲である。第3B例では、所定範囲は2.8mm2~150mm2の範囲である。第3C例では、所定範囲は2.8mm2~200mm2の範囲である。
【1085】
第3D例では、所定範囲は16.8mm2~100mm2の範囲である。第3E例では、所定範囲は16.8mm2~150mm2の範囲である。第3F例では、所定範囲は16.8mm2~200mm2の範囲である。
【1086】
第3G例では、所定範囲は28mm2~100mm2の範囲である。第3H例では、所定範囲は28mm2~150mm2の範囲である。第3I例では、所定範囲は28mm2~200mm2の範囲である。
【1087】
第2種総面積GSBTが下限面積GSBT1以上である場合、第2種幾何学形状面422が目立ちやすくなる。第2種総面積GSBTが上限面積GSBT2以下である場合、第1種幾何学形状面421を形成する余地が広くなる。
【1088】
総面積GSTに対する第1種総面積GSATの割合を「第1種面積率」と称する。一例では、第1面積率は第1面積率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面積率GS11以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面積率GS12以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面積率GS11以上かつ上限面積率GS12以下の範囲である。
【1089】
下限面積率GS11は例えば、2%、8%、または、20%から選択される。上限面積率GS12は例えば、95%、98%、または、99%から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1090】
第3A例では、所定範囲は2%~95%の範囲である。第3B例では、所定範囲は2%~98%の範囲である。第3C例では、所定範囲は2%~99%の範囲である。
【1091】
第3D例では、所定範囲は8%~95%の範囲である。第3E例では、所定範囲は8%~98%の範囲である。第3F例では、所定範囲は8%~99%の範囲である。
【1092】
第3G例では、所定範囲は20%~95%の範囲である。第3H例では、所定範囲は20%~98%の範囲である。第3I例では、所定範囲は20%~99%の範囲である。
【1093】
第1面積率が下限面積率GS11以上である場合、第1種幾何学形状面421が目立ちやすくなる。第1面積率が上限面積率GS12以下である場合、第2種幾何学形状面422を形成する余地が広くなる。
【1094】
総面積GSTに対する第2種総面積GSBTの割合を「第2種面積率」と称する。一例では、第2面積率は第2面積率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限面積率GS21以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限面積率GS22以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限面積率GS21以上かつ上限面積率GS22以下の範囲である。
【1095】
下限面積率GS21は例えば、1%、2%、または、4%から選択される。上限面積率GS22は例えば、42%、64%、または、88%から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第3A例~第3I例が挙げられる。
【1096】
第3A例では、所定範囲は1%~42%の範囲である。第3B例では、所定範囲は1%~64%の範囲である。第3C例では、所定範囲は1%~88%の範囲である。
【1097】
第3D例では、所定範囲は2%~42%の範囲である。第3E例では、所定範囲は2%~64%の範囲である。第3F例では、所定範囲は2%~88%の範囲である。
【1098】
第3G例では、所定範囲は4%~42%の範囲である。第3H例では、所定範囲は4%~64%の範囲である。第3I例では、所定範囲は4%~88%の範囲である。
【1099】
第2面積率が下限面積率GS21以上である場合、第2種幾何学形状面422が目立ちやすくなる。第2面積率が上限面積率GS22以下である場合、第1種幾何学形状面421を形成する余地が広くなる。
【1100】
(第22実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第21実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1101】
突出部220の最大外径を「外径RP」と称する。外径RPの大きさは任意に選択できる。外径RPの大きさは例示される大きさに限定されない。一例では、外径RPは突出部220の最大幅と等しい。
【1102】
一例では、外径RPは所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限外径以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限外径以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限外径以上かつ上限外径以下の範囲である。
【1103】
下限外径は例えば、0.5mmまたは1mmから選択される。上限外径は例えば、3mmまたは7mmから選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第31例~第34例が挙げられる。
【1104】
第31例では、所定範囲は0.5mm~3mmの範囲である。第32例では、所定範囲は0.5mm~7mmの範囲である。第33例では、所定範囲は1mm~3mmの範囲である。第34例では、所定範囲は1mm~7mmの範囲である。
【1105】
外径RPが下限外径以上である場合、突出部220が損傷しにくくなる。外径RPが上限外径以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【1106】
(第23実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第22実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1107】
軸方向に関する突出部220の長さを「長さLP」と称する。一例では、長さLPは所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限長さ以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限長さ以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限長さ以上かつ上限長さ以下の範囲である。
【1108】
下限長さは例えば、0.5mmまたは5mmから選択される。上限長さは例えば、25mmまたは30mmから選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第31例~第34例が挙げられる。
【1109】
第31例では、所定範囲は0.5mm~25mmの範囲である。第32例では、所定範囲は0.5mm~30mmの範囲である。第33例では、所定範囲は5mm~25mmの範囲である。第34例では、所定範囲は5mm~30mmの範囲である。
【1110】
長さLPが下限長さ以上である場合、エジェクタピンの構成に関する選択の自由度が広がる。長さLPが上限長さ以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【1111】
(第24実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第23実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1112】
ハンドル110の最大外径を「外径RA」と称する。外径RPを外径RAで除した値を「第1外径比率」と称する。外径RAの大きさは任意に選択できる。外径RAの大きさは例示される大きさに限定されない。一例では、外径RAはハンドル110の最大幅と等しい。
【1113】
ネック120の最大外径を「外径RB」と称する。外径RPを外径RBで除した値を「第2外径比率」と称する。外径RBの大きさは任意に選択できる。外径RBの大きさは例示される大きさに限定されない。一例では、外径RBはネック120の最大幅と等しい。
【1114】
ヘッド130の最大外径を「外径RC」と称する。外径RPを外径RCで除した値を「第3外径比率」と称する。外径RCの大きさは任意に選択できる。外径RCの大きさは例示される大きさに限定されない。一例では、外径RCはヘッド130の最大幅と等しい。
【1115】
一例では、第1外径比率は第1外径比率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限比率X11以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限比率X12以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限比率X11以上かつ上限比率X12以下の範囲である。
【1116】
下限比率X11は例えば、0.02または0.06から選択される。上限比率X12は例えば、0.3または1.4から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第31例~第34例が挙げられる。
【1117】
第31例では、所定範囲は0.02~0.3の範囲である。第32例では、所定範囲は0.02~1.4の範囲である。第33例では、所定範囲は0.06~0.3の範囲である。第34例では、所定範囲は0.06~1.4の範囲である。
【1118】
第1外径比率が下限比率X11以上である場合、突出部220が損傷しにくくなる。第1外径比率が上限比率X12以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【1119】
一例では、第2外径比率は第2外径比率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限比率X21以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限比率X22以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限比率X21以上かつ上限比率X22以下の範囲である。
【1120】
下限比率X21は例えば、0.04または0.2から選択される。上限比率X22は例えば、0.8または7から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第31例~第34例が挙げられる。
【1121】
第31例では、所定範囲は0.04~0.8の範囲である。第32例では、所定範囲は0.04~7の範囲である。第33例では、所定範囲は0.2~0.8の範囲である。第34例では、所定範囲は0.2~7の範囲である。
【1122】
第2外径比率が下限比率X21以上である場合、突出部220が損傷しにくくなる。第2外径比率が上限比率X22以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【1123】
一例では、第3外径比率は第3外径比率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限比率X31以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限比率X32以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限比率X31以上かつ上限比率X32以下の範囲である。
【1124】
下限比率X31は例えば、0.02または0.06から選択される。上限比率X32は例えば、0.3または2.3から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第31例~第34例が挙げられる。
【1125】
第31例では、所定範囲は0.02~0.3の範囲である。第32例では、所定範囲は0.02~2.3の範囲である。第33例では、所定範囲は0.06~0.3の範囲である。第34例では、所定範囲は0.06~2.3の範囲である。
【1126】
第3外径比率が下限比率X31以上である場合、突出部220が損傷しにくくなる。第3外径比率が上限比率X32以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【1127】
(第25実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第24実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1128】
軸方向に関するハンドル110の長さを「長さLA」と称する。軸方向に関するネック120の長さを「長さLB」と称する。軸方向に関するヘッド130の長さを「長さLC」と称する。長さLPを長さLAで除した値を「第1長さ比率」と称する。長さLPを長さLBで除した値を「第2長さ比率」と称する。長さLPを長さLCで除した値を「第3長さ比率」と称する。
【1129】
一例では、第1長さ比率は第1長さ比率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限比率Y11以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限比率Y12以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限比率Y11以上かつ上限比率Y12以下の範囲である。
【1130】
下限比率Y11は例えば、0.003または0.05から選択される。上限比率Y12は例えば、0.8または1.5から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第31例~第34例が挙げられる。
【1131】
第31例では、所定範囲は0.003~0.8の範囲である。第32例では、所定範囲は0.003~1.5の範囲である。第33例では、所定範囲は0.05~0.8の範囲である。第34例では、所定範囲は0.05~1.5の範囲である。
【1132】
第1長さ比率が下限比率Y11以上である場合、エジェクタピンの構成に関する選択の自由度が広がる。第1長さ比率が上限比率Y12以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【1133】
一例では、第2長さ比率は第2長さ比率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限比率Y21以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限比率Y22以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限比率Y21以上かつ上限比率Y22以下の範囲である。
【1134】
下限比率Y21は例えば、0.003または0.04から選択される。上限比率Y22は例えば、0.9または3から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第31例~第34例が挙げられる。
【1135】
第31例では、所定範囲は0.003~0.9の範囲である。第32例では、所定範囲は0.003~3の範囲である。第33例では、所定範囲は0.04~0.9の範囲である。第34例では、所定範囲は0.04~3の範囲である。
【1136】
第2長さ比率が下限比率Y21以上である場合、エジェクタピンの構成に関する選択の自由度が広がる。第2長さ比率が上限比率Y22以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【1137】
一例では、第3長さ比率は第3長さ比率に関する所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限比率Y31以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限比率Y32以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限比率Y31以上かつ上限比率Y32以下の範囲である。
【1138】
下限比率Y31は例えば、0.01または0.09から選択される。上限比率Y32は例えば、1.2または8.6から選択される。第3例の所定範囲の例として、以下の第31例~第34例が挙げられる。
【1139】
第31例では、所定範囲は0.01~1.2の範囲である。第32例では、所定範囲は0.01~8.6の範囲である。第33例では、所定範囲は0.09~1.2の範囲である。第34例では、所定範囲は0.09~8.6の範囲である。
【1140】
第3長さ比率が下限比率Y31以上である場合、エジェクタピンの構成に関する選択の自由度が広がる。第3長さ比率が上限比率Y32以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【1141】
(第26実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第25実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1142】
本実施形態では、成形品20における本体100に対する突出部220の位置が前提の実施形態とは異なる。突出部220の位置に関する例として、以下の例が挙げられる。
【1143】
例11では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の第1側部P10Cにつながる。突出部220は1次ハンドル構成部P10に対して第1幅方向に向けて突出する。
【1144】
例12では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の第2側部P10Dにつながる。突出部220は1次ハンドル構成部P10に対して第2幅方向に向けて突出する。
【1145】
例13では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の正面につながる。突出部220は1次ハンドル構成部P10に対して第1厚さ方向に向けて突出する。
【1146】
例21では、突出部220はネック120の第1側部120Cにつながる。突出部220はネック120に対して第1幅方向に向けて突出する。
【1147】
例22では、突出部220はネック120の第2側部120Dにつながる。突出部220はネック120に対して第2幅方向に向けて突出する。
【1148】
例23では、突出部220はネック120の正面につながる。突出部220はネック120に対して第1厚さ方向に向けて突出する。
【1149】
例31では、突出部220はヘッド130の第1側部130Cにつながる。突出部220はヘッド130に対して第1幅方向に向けて突出する。
【1150】
例32では、突出部220はヘッド130の第2側部130Dにつながる。突出部220はヘッド130に対して第2幅方向に向けて突出する。
【1151】
例33では、突出部220はヘッド130の正面につながる。突出部220はヘッド130に対して第1厚さ方向に向けて突出する。
【1152】
例34では、突出部220はヘッド130の第1端部130Aにつながる。突出部220はヘッド130に対して第1軸方向に向けて突出する。
【1153】
実施形態に例示される構成により、例えば次のような効果が得られる。
【1154】
成形品20の一例では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の正面に設けられる。
【1155】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の正面に対応する位置にエジェクタピンを配置できる。1次押出工程または2次押出工程では、そのエジェクタピンにより突出部220を押すことができる。
【1156】
1次ハンドル構成部P10の外表面PFのうちの正面をエジェクタピンにより押すことなく、1次成形部Pを1次金型から取り出すことができる。2次ハンドル構成部Q10の外表面QFのうちの正面をエジェクタピンにより押すことなく、成形品20を2次金型から取り出すことができる。オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。本体100の表面に異物が溜まりにくくなる。
【1157】
(第27実施形態)
本実施形態の成形品20は第26実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1158】
本実施形態では、成形品20における突出部220の数が前提の実施形態とは異なる。被押圧構造200は複数の突出部220を含む。複数の突出部220の構成に関する例として、以下の例が挙げられる。
【1159】
例Sでは、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、および、第26実施形態の例11~例34の突出部220のうちの少なくとも1つを含む。
【1160】
例Tでは、被押圧構造200は第26実施形態の例11~例34の突出部220のうちの少なくとも2つを含む。被押圧構造200は第1実施形態の突出部220を含まない。
【1161】
例Sに含まれる例として、以下の例が挙げられる。
【1162】
例S11では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、第26実施形態の例11の突出部220、および、例12の突出部220のうちの少なくとも1つを含む。
【1163】
例S12では、例S11を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1164】
例S13では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、および、第26実施形態の例13の突出部220を含む。
【1165】
例S14では、例S13を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1166】
例S21では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、第26実施形態の例21の突出部220、および、例22の突出部220のうちの少なくとも1つを含む。
【1167】
例S22では、例S21を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1168】
例S23では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、および、第26実施形態の例23の突出部220を含む。
【1169】
例S24では、例S23を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1170】
例S31では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、第26実施形態の例31の突出部220、および、例32の突出部220のうちの少なくとも1つを含む。
【1171】
例S32では、例S31を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1172】
例S33では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、および、第26実施形態の例33の突出部220を含む。
【1173】
例S34では、例S33を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1174】
例S35では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、および、第26実施形態の例34の突出部220を含む。
【1175】
例S36では、例S35を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1176】
例Tに含まれる例として、以下の例が挙げられる。
【1177】
例T11では、被押圧構造200は第26実施形態の例11の突出部220、および、例12の突出部220を含む。
【1178】
例T12では、例T11を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1179】
例T13では、被押圧構造200は第26実施形態の例11の突出部220、例12の突出部220、例21の突出部220、および、例22の突出部220を含む。
【1180】
例T14では、例T13を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1181】
例T15では、被押圧構造200は第26実施形態の例11の突出部220、例12の突出部220、例31の突出部220、および、例32の突出部220を含む。
【1182】
例T16では、例T15を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1183】
例T17では、被押圧構造200は第26実施形態の例21の突出部220、例22の突出部220、例31の突出部220、および、例32の突出部220を含む。
【1184】
例T18では、例T17を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1185】
例T19では、被押圧構造200は第26実施形態の例11の突出部220、例12の突出部220、例21の突出部220、例22の突出部220、例31の突出部220、および、例32の突出部220を含む。
【1186】
例T20では、例T19を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1187】
例T21では、例T11~T20のいずれかを前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は第26実施形態の例13の突出部220、例23の突出部220、および、例33の突出部220のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【1188】
例T22では、被押圧構造200は第26実施形態の例13の突出部220、例23の突出部220、および、例33の突出部220のうちの少なくとも2つを含む。
【1189】
例T23では、例T22を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【1190】
例T24では、例T11~T23のいずれかを前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は第26実施形態の例34の突出部220をさらに含む。
【1191】
被押圧構造200が複数の突出部220を含む形態における複数の突出部220の形状について例示する。第1例では、複数の突出部220の形状は同じである。第2例では、複数の突出部220の形状は異なる。第3例では、複数の突出部220のうちの少なくとも2つの形状は同じである。第4例では、複数の突出部220のうちの少なくとも2つの形状は異なる。
【1192】
(第28実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第27実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1193】
本実施形態では、成形品20における特定部210の位置、および、突出部220の位置が前提の実施形態とは異なる。特定部210は1次成形部Pの背面に設けられる。第1例では、特定部210はヘッド130の背面に設けられる。第2例では、特定部210はネック120の背面に設けられる。第3例では、特定部210はハンドル110の背面に設けられる。
【1194】
突出部220の位置に関する例について、第26実施形態の例11、例12、例21、例22、例31、例32、例34は本実施形態にも共通する。
【1195】
突出部220の位置に関するその他の例として、以下の例が挙げられる。
【1196】
例14では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の背面につながる。突出部220は1次ハンドル構成部P10に対して第2厚さ方向に向けて突出する。
【1197】
例24では、突出部220はネック120の背面につながる。突出部220はネック120に対して第2厚さ方向に向けて突出する。
【1198】
例35では、突出部220はヘッド130の背面につながる。突出部220はヘッド130に対して第2厚さ方向に向けて突出する。
【1199】
実施形態に例示される構成により、例えば以下のような効果が得られる。
【1200】
成形品20の一例では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の背面に設けられる。
【1201】
上記構成によれば、例えば次のような効果が得られる。1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の背面に対応する位置にエジェクタピンを配置できる。1次押出工程または2次押出工程では、そのエジェクタピンにより突出部220を押すことができる。
【1202】
1次ハンドル構成部P10の外表面PFのうちの背面をエジェクタピンにより押すことなく、1次成形部Pを1次金型から取り出すことができる。2次ハンドル構成部Q10の外表面QFのうちの背面をエジェクタピンにより押すことなく、成形品20を2次金型から取り出すことができる。オーラルケア用品10の意匠性が向上することを期待できる。本体100の表面に異物が溜まりにくくなる。
【1203】
(第29実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第28実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1204】
本実施形態では、成形品20の製造方法、および、ユーザに対して提供される歯ブラシ10Aの形態が前提の実施形態とは異なる。歯ブラシ10Aを製造する前工程としての成形品20の製造方法は除去工程を含まない。突出部220が除去されていない成形品20がユーザに提供される。
【1205】
突出部220は除去予定部300として構成される形態、または、成形品20からの除去が予定されない非除去予定部として構成される形態を取り得る。
【1206】
突出部220が除去予定部300として構成される場合、突出部220が成形品20から除去されるか否かについてはユーザに選択される。
【1207】
ユーザによる歯ブラシ10Aの使用形態について例示する。第1例では、突出部220を含む歯ブラシ10Aが歯の清掃に用いられる。第2例では、突出部220がユーザにより除去される。突出部220を含まない歯ブラシ10Aが歯の清掃に用いられる。
【1208】
(第30実施形態)
本実施形態の成形品20は第29実施形態を前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1209】
本実施形態では、成形品20における突出部220の構造が前提の実施形態とは異なる。突出部220は機能部を含む。機能部の構成の例として、以下の例が挙げられる。
【1210】
第1例では、機能部は第1取付部を含む。第1取付部は例えば、第1種の対象物と嵌合できるように構成される。第1種の対象物の例として、スタンド、ホルダが挙げられる。
【1211】
第2例では、機能部は第2取付部を含む。第2取付部は例えば、第2種の対象物を取り付けることができるように構成される。第2種の対象物の例として、オーラルケアに関連する補助用品があげられる。補助用品の例として、ブラシ、鏡が挙げられる。
【1212】
第3例では、機能部は開口部を含む。開口部には穴が設けられる。開口部は第3種の対象物を挿入できるように構成される。第3種の対象物の例として、フック、ストラップが挙げられる。
【1213】
第4例では、機能部はフックを含む。フックはホルダに引っ掛けることができるように構成される。
【1214】
(第31実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第30実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1215】
成形品20は単色成形品である。第1例では、成形品20は前提の実施形態における成形品20と同様の外観を有する。成形品20の成形に使用される金型は、前提の実施形態における成形品20の形状に対応するキャビティを含む。第2例では、成形品20は1次成形部Pを含み、2次成形部Qを含まない。1次成形部Pの成形に使用される金型は、前提の実施形態における1次成形部Pの形状に対応するキャビティを含む。
【1216】
(第32実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第30実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1217】
2次成形部Qは2次本体構成部QAおよび1または複数の突出部を含む。2次成形部Qの突出部は前提の実施形態における1次成形部Pの突出部220に準じて構成される。
【1218】
2次成形部Qの突出部は例えば、ハンドル110に設けられる2次ハンドル突出部、ネック120に設けられる2次ネック突出部、および、ヘッド130に設けられる2次ヘッド突出部に分類される。
【1219】
2次成形部Qに2次ハンドル突出部が含まれる例では、2次本体構成部QAは2次ハンドル構成部Q10、および、1または複数の2次ハンドル突出部を含む。
【1220】
2次ハンドル突出部は2次ハンドル構成部Q10に設けられる。2次ハンドル突出部の構成は、前提の実施形態における1次ハンドル構成部P10に設けられる突出部220の構成に準じる。
【1221】
2次ハンドル突出部と1次成形部Pの突出部220との関係について例示する。第1例では、2次ハンドル突出部は対応する1次成形部Pの突出部220を覆うように構成される。
【1222】
第2例では、2次ハンドル突出部は、対応する1次成形部Pの突出部220を代替するように構成される。対応する1次成形部Pの突出部220は省略される。第3例では、2次ハンドル突出部は1次成形部Pの突出部220とは別の部位に設けられる。
【1223】
2次成形部Qに2次ネック突出部が含まれる例では、2次本体構成部QAは2次ハンドル構成部Q10、2次ネック構成部、および、1または複数の2次ネック突出部を含む。2次ネック構成部は1次本体構成部PAのネック120の外表面PFに設けられる。
【1224】
2次ネック突出部は2次ネック構成部に設けられる。2次ネック突出部の構成は、前提の実施形態におけるネック120に設けられる突出部220の構成に準じる。
【1225】
2次ネック突出部と1次成形部Pの突出部220との関係について例示する。第1例では、2次ネック突出部は対応する1次成形部Pの突出部220を覆うように構成される。
【1226】
第2例では、2次ネック突出部は、対応する1次成形部Pの突出部220を代替するように構成される。対応する1次成形部Pの突出部220は省略される。第3例では、2次ネック突出部は1次成形部Pの突出部220とは別の部位に設けられる。
【1227】
2次成形部Qに2次ヘッド突出部が含まれる例では、2次本体構成部QAは2次ハンドル構成部Q10、2次ヘッド構成部、および、1または複数の2次ヘッド突出部を含む。2次ヘッド構成部は1次本体構成部PAのヘッド130の外表面PFに設けられる。
【1228】
2次ヘッド突出部は2次ヘッド構成部に設けられる。2次ヘッド突出部の構成は、前提の実施形態におけるヘッド130に設けられる突出部220の構成に準じる。
【1229】
2次ヘッド突出部と1次成形部Pの突出部220との関係について例示する。
【1230】
第1例では、2次ヘッド突出部は対応する1次成形部Pの突出部220を覆うように構成される。
【1231】
第2例では、2次ヘッド突出部は、対応する1次成形部Pの突出部220を代替するように構成される。対応する1次成形部Pの突出部220は省略される。
【1232】
第3例では、2次ヘッド突出部は1次成形部Pの突出部220とは別の部位に設けられる。
【1233】
(第33実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第32実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1234】
本実施形態では、オーラルケア用品10は歯間ブラシである。歯間ブラシは成形品および機能部材を含む。成形品は前提の実施形態に例示される歯ブラシ10Aの成形品20の構成に準じた構成を含む。成形品の製造方法はその成形品20の製造方法に準じた工程を含む。
【1235】
(第34実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第32実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1236】
本実施形態では、オーラルケア用品10は粘膜ケアブラシである。粘膜ケアブラシは成形品および機能部材を含む。成形品は前提の実施形態に例示される歯ブラシ10Aの成形品20の構成に準じた構成を含む。成形品の製造方法はその成形品20の製造方法に準じた工程を含む。
【1237】
(第35実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第32実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1238】
本実施形態では、オーラルケア用品10はホルダ付きフロスである。ホルダ付きフロスは成形品および機能部材を含む。成形品は前提の実施形態に例示される歯ブラシ10Aの成形品20の構成に準じた構成を含む。成形品の製造方法はその成形品20の製造方法に準じた工程を含む。
【1239】
(第36実施形態)
本実施形態の成形品20は第1~第32実施形態のいずれかを前提に構成される。本実施形態の成形品20は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20との主な相違点が示される。本実施形態の成形品20における前提の実施形態の成形品20と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【1240】
本実施形態では、オーラルケア用品10はチェックミラーである。チェックミラーは成形品および機能部材を含む。成形品は前提の実施形態に例示される歯ブラシ10Aの成形品20の構成に準じた構成を含む。成形品の製造方法はその成形品20の製造方法に準じた工程を含む。
【1241】
(実施例)
図51を参照する。
図51は歯ブラシ10Aの特性を測定する測定試験の結果の一例を示す。測定試験における測定項目は1次成形部Pの縦変形の大きさである。測定試験に用いられた試料の種類は30種類である。
【1242】
図中の各項目は次の事項を示す。「第1種」は「第1種合計面積」を示す。「第2種」は「第2種合計面積」を示す。「第3種」は「第3種合計面積」を示す。「複種」は「複種合計面積」を示す。
【1243】
各試料における第1種合計面積、第2種合計面積、第3種合計面積、および、複種合計面積は図に記載のとおり定められる。第1~第29試料の構成は第1実施形態の構成に準じる。第30試料の構成は露出構造500を含まない点において第1実施形態の構成と相違し、その他の点において第1実施形態の構成に準じる。
【1244】
第1~第13試料の露出構造500は3つの第1種貫通部P100X1、3つの第2種貫通部P100X2、および、1つの第3種貫通部P100X3を含む。第1種貫通部P100X1は第1A種貫通部である。第2種貫通部P100X2は第2A種貫通部である。第3種貫通部P100X3は第3A種貫通部である。
【1245】
第14~第19試料の露出構造500は3つの第2種貫通部P100X2および1つの第3種貫通部P100X3を含む。第1種貫通部P100X1は第1A種貫通部である。第2種貫通部P100X2は第2A種貫通部である。第3種貫通部P100X3は第3A種貫通部である。
【1246】
第20~第25試料の露出構造500は3つの第2種貫通部P100X2を含む。第2種貫通部P100X2は第2A種貫通部である。
【1247】
第26試料の露出構造500は3つの第1種貫通部P100X1および3つの第2種貫通部P100X3を含む。第1種貫通部P100X1は第1A種貫通部である。第2種貫通部P100X2は第2A種貫通部である。
【1248】
第27試料の露出構造500は3つの第1種貫通部P100X1および1つの第3種貫通部P100X3を含む。第1種貫通部P100X1は第1A種貫通部である。第3種貫通部P100X3は第3A種貫通部である。
【1249】
第28試料の露出構造500は3つの第1種貫通部P100X1を含む。第1種貫通部P100X1は第1A種貫通部である。
【1250】
第29試料の露出構造500は1つの第3種貫通部P100X3を含む。第3種貫通部P100X3は第3A種貫通部である。
【1251】
測定試験では、各試料を用いて2次成形工程を実施し、成形品20を製造した。製造された成形品20の状態を目視により確認した。確認した成形品20の状態を5つの水準のいずれかに分類した。
【1252】
第1水準は次の状態が確認された場合である。被覆対象部PCに縦変形および横変形が生じていない。第2水準は次の状態が確認された場合である。被覆対象部PCに縦変形および横変形の少なくとも一方が生じている。変形の程度が小さい。被覆対象部PCにおける縦変形または横変形が生じた部分が、被覆部Q40に被覆されている。
【1253】
第3水準は次の状態が確認された場合である。被覆対象部PCに縦変形および横変形の少なくとも一方が生じている。第2水準と比較して変形の程度が大きい。被覆対象部PCにおける変形が生じた部分の少なくとも一部が、被覆部Q40の外表面QFに対して露出している。被覆対象部PCにおける露出した部分の面積が小さい。
【1254】
第4水準は次の状態が確認された場合である。被覆対象部PCに縦変形および横変形の少なくとも一方が生じている。第3水準と比較して変形の程度が大きい。被覆対象部PCにおける変形が生じた部分の少なくとも一部が、被覆部Q40の外表面QFに対して露出している。第3水準と比較して被覆対象部PCにおける露出した部分の面積が大きい。
【1255】
第5水準は次の状態が確認された場合である。被覆対象部PCに縦変形および横変形の少なくとも一方が生じている。第4水準と比較して変形の程度が大きい。被覆対象部PCにおける変形が生じた部分の少なくとも一部が、被覆部Q40の外表面QFに対して露出している。第4水準と比較して被覆対象部PCにおける露出した部分の面積が大きい。
【1256】
図51の「測定結果」の欄では、成形品20の状態が次のように示される。「A」は目視により確認された成形品20の状態が第1水準に該当した場合を示す。「B」は目視により確認された成形品20の状態が第2水準に該当した場合を示す。「C」は目視により確認された成形品20の状態が第3水準に該当した場合を示す。「D」は目視により確認された成形品20の状態が第4水準に該当した場合を示す。「E」は目視により確認された成形品20の状態が第5水準に該当した場合を示す。
【1257】
なお、本発明に関するオーラルケア用品の成形品およびオーラルケア用品が取り得る形態は上記各実施形態に記載の説明に制限されない。本発明に関するオーラルケア用品の成形品およびオーラルケア用品は各実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その例として、各実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、各実施形態に新たな構成を付加した形態が挙げられる。
【符号の説明】
【1258】
10 :オーラルケア用品
10A :歯ブラシ
20 :成形品
500 :露出構造
P :1次成形部
PC :被覆対象部
PCA :第1端部
PCB :第2端部
PCC :中間部
P60 :凹部
P61 :配置空間
P80 :突出部
P100 :貫通部
P100X1:第1種貫通部
P100X2:第2種貫通部
P100X3:第3種貫通部
P101 :露出面
Q :2次成形部
Q40 :被覆部