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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023090355
(43)【公開日】2023-06-29
(54)【発明の名称】組部品
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/38 20060101AFI20230622BHJP
   B29C 45/14 20060101ALI20230622BHJP
【FI】
B60S1/38 D
B29C45/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021205282
(22)【出願日】2021-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】591012200
【氏名又は名称】株式会社東海理機
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】高木 佳範
【テーマコード(参考)】
3D225
4F206
【Fターム(参考)】
3D225AA01
3D225AB01
3D225AD01
3D225AE08
4F206AD03
4F206AH17
4F206JA07
4F206JB12
4F206JL02
(57)【要約】
【課題】第1部品の機能性を向上できる組部品を提供する。
【解決手段】ワイパブレードは、ヨークレバー25と、ヨークレバー25に連結されるブレードラバーとを有している。ヨークレバー25は、樹脂部材40と、樹脂部材40の内部に埋設されている金属部材50とを有している。樹脂部材40は、金属部材50全体を覆う本体部40Aと、ブレードラバーに連結される一対の抱持部46とを有している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部品と、前記第1部品に連結される第2部品と、を含む組部品であって、
前記第1部品は、
樹脂部材と、
前記樹脂部材の内部に埋設されている金属部材と、を有しており、
前記樹脂部材は、前記金属部材全体を覆う本体部と、前記第2部品に連結される凹凸形状の連結部と、を有している、
組部品。
【請求項2】
前記連結部は、前記本体部の外面から突出し、前記第2部品を抱持する一対の抱持部を有している、
請求項1に記載の組部品。
【請求項3】
前記第1部品は、長尺状であり、
前記第2部品は、前記第1部品に沿って延在する長尺状であり、
前記第1部品の長手方向と、前記第1部品と前記第2部品との対向方向との双方に直交する方向を幅方向とするとき、
前記抱持部同士が、前記幅方向において互いに間隔をあけて設けられている、
請求項2に記載の組部品。
【請求項4】
複数対の前記抱持部が、前記長手方向において互いに間隔をあけて設けられている、
請求項3に記載の組部品。
【請求項5】
前記第1部品に連結される第3部品を更に備えており、
前記連結部を第1連結部とするとき、
前記樹脂部材は、前記第3部品に回動可能に連結される凹凸形状の第2連結部を有しており、
前記第3部品は、前記第2連結部に回動可能に支持される凹凸形状の支持部を有している、
請求項3または請求項4に記載の組部品。
【請求項6】
前記第3部品は、前記幅方向において前記第1部品を挟む一対の壁部を有しており、
前記支持部は、前記一対の壁部の内面からそれぞれ突出し、同一軸線上に位置する一対の凸部を有しており、
前記第1部品は、前記一対の壁部の内面にそれぞれ対向する一対の側面を有しており、
前記第2連結部は、前記一対の側面にそれぞれ設けられ、前記一対の凸部を回動可能に支持する一対の凹部を有している、
請求項5に記載の組部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組部品に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両用ワイパを構成するワイパブレードが開示されている。このワイパブレードは、樹脂材によって一体成形されたブレード本体と、金属板によって形成され、ブレード本体の内部に埋設された平板部材とを備えている。平板部材には、ホルダ部がリベットを介して固定されている。ホルダ部は、ブレード本体の開口部から外部に突出している。
【0003】
こうしたワイパブレードは、成形型内に、ホルダ部が固定された平板部材をインサートした状態でキャビティ内に樹脂を充填することにより、平板部材の表面にブレード本体が一体成形される。このとき、ホルダ部は成形型に当接支持されているため、樹脂によって覆われない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9-39743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載のホルダ部は、リベットを介して平板部材に連結されている。ホルダ部は、平板部材と同様、金属板により形成されている。そのため、ホルダ部の形状の自由度が制限される、ひいてはワイパブレードの形状の自由度が制限されるという問題がある。
【0006】
また、ホルダ部は、金属部品であり、外部に露出しているため、空気や雨水に含まれる酸素や塩素と反応することで腐食しやすい。その結果、金属部品の外観が損なわれるといった問題や、金属部品が腐食する際に発生するアルカリ物質によって樹脂部材が劣化するといった問題が生じる。
【0007】
こうした問題に対して、樹脂部品の成形に先立ち、金属部品に対して防錆のための表面処理を施すことが考えられる。しかしながら、この場合には、樹脂部品の成形時に発生する熱によって表面処理層が劣化するといった別の問題が生じる。
【0008】
さらに、金属部材として防錆性の高い材料を採用することが考えられる。しかしながら、この場合には、金属部材の強度を確保することが難しいといった別の問題が生じる。
なお、こうした問題は、上述したブレード本体とホルダ部とを含むワイパブレードに限定されるものではなく、第1部品と、第1部品に連結される第2部品とを含む組部品においては同様にして生じる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための組部品は、第1部品と、前記第1部品に連結される第2部品と、を含む組部品であって、前記第1部品は、樹脂部材と、前記樹脂部材の内部に埋設されている金属部材と、を有しており、前記樹脂部材は、前記金属部材全体を覆う本体部と、前記第2部品に連結される凹凸形状の連結部と、を有している。
【0010】
同構成によれば、金属部材によって第1部品の剛性が高められる。また、金属部材が外部に露出しないため、金属部材の腐食を抑制できる。このため、樹脂部材の成形に先立ち、腐食抑制のために金属部材の表面処理を行う必要がなくなる。また、金属部材の材料として腐食に弱い材料を選択することや、樹脂部材としてアルカリ物質に対する耐性の低い材料を選択することが可能となる。
【0011】
また、上記構成によれば、樹脂部材の一部として連結部が構成されている。このため、連結部の形状の自由度が高められる。また、連結部を容易に形成することができる。
したがって、第1部品の機能性を向上できる。
【0012】
上記組部品において、前記連結部は、前記本体部の外面から突出し、前記第2部品を抱持する一対の抱持部を有している。
同構成によれば、一対の抱持部によって第2部品が抱持されることで、第1部品に対して第2部品が連結される。
【0013】
ここで、上記構成によれば、樹脂部材の一部として一対の抱持部が構成されているため、抱持部の形状の自由度が高められる。また、抱持部を容易に形成することができる。
上記組部品において、前記第1部品は、長尺状であり、前記第2部品は、前記第1部品に沿って延在する長尺状であり、前記第1部品の長手方向と、前記第1部品と前記第2部品との対向方向との双方に直交する方向を幅方向とするとき、前記抱持部同士が、前記幅方向において互いに間隔をあけて設けられている。
【0014】
同構成によれば、長尺状の第1部品と長尺状の第2部品とが互いに沿った状態で連結される。ここで、抱持部同士が、上記幅方向において互いに間隔をあけて設けられているため、第1部品に対して第2部品を好適に連結できる。
【0015】
上記組部品において、複数対の前記抱持部が、前記長手方向において互いに間隔をあけて設けられている。
同構成によれば、第1部品に対して一対の抱持部を起点として第2部品が移動することが他の抱持部によって抑制される。したがって、第1部品に対して第2部品を安定して抱持させることができる。
【0016】
上記組部品において、前記第1部品に連結される第3部品を更に備えており、前記連結部を第1連結部とするとき、前記樹脂部材は、前記第3部品に回動可能に連結される凹凸形状の第2連結部を有しており、前記第3部品は、前記第2連結部に回動可能に支持される凹凸形状の支持部を有している。
【0017】
同構成によれば、第3部品の支持部が、樹脂部材の第2連結部によって回動可能に支持されることで、第1部品に対して第3部品が回動可能に連結される。
また、上記構成によれば、樹脂部材の一部として第2連結部が構成されている。このため、第2連結部の形状の自由度が高められる。また、第2連結部を容易に形成することができる。
【0018】
上記組部品において、前記第3部品は、前記幅方向において前記第1部品を挟む一対の壁部を有しており、前記支持部は、前記一対の壁部の内面からそれぞれ突出し、同一軸線上に位置する一対の凸部を有しており、前記第1部品は、前記一対の壁部の内面にそれぞれ対向する一対の側面を有しており、前記第2連結部は、前記一対の側面にそれぞれ設けられ、前記一対の凸部を回動可能に支持する一対の凹部を有している。
【0019】
同構成によれば、第1部品の一対の凹部によって第3部品の一対の凸部が回動可能に支持される。
ここで、上記構成によれば、樹脂部材の一部として一対の凹部が構成されているため、一対の凹部を容易に形成することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、第1部品の機能性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、組部品の一実施形態であるワイパブレードを備える車両用ワイパを示す斜視図である。
図2図2は、図1の車両用ワイパを示す分解斜視図である。
図3図3は、図1のワイパブレードのヨークレバーを示す斜視図である。
図4図4は、図3を反対側から視た斜視図である。
図5図5は、図3のヨークレバーの金属部材を示す斜視図である。
図6図6は、図5を反対側から視た斜視図である。
図7図7は、図1の7-7線に沿った断面図である。
図8図8は、図1の8-8線に沿った断面図である。
図9図9は、図1の9-9線に沿った断面図である。
図10図10は、図3の10-10線に沿った断面図である。
図11図11は、成形型内に溶融樹脂が充填される様子を示す断面図である。
図12図12は、成形型内に溶融樹脂が充填された状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図1図12を参照して、組部品の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、ウインドガラスの払拭面に付着した雨水等を払拭するための車両用ワイパを構成するワイパブレードとして本発明を具体化している。
【0023】
<車両用ワイパの全体構成>
図1及び図2に示すように、車両用ワイパは、ワイパアーム10と、ワイパブレード20と、ワイパアーム10及びワイパブレード20を連結するための連結部材30とを備えている。
【0024】
ワイパアーム10の基端は、モータにより回動されるピボット軸に固定されている(いずれも図示略)。
ワイパアーム10には、先端が折り返されて形成された取付部11が設けられている。取付部11には、連結部材30によってワイパブレード20が連結される。
【0025】
ワイパブレード20は、払拭面を払拭するためのブレードラバー21と、ブレードラバー21に取り付けられるバッキング28と、ブレードラバー21を保持する長尺状のレバー22とを有している。
【0026】
なお、以降において、レバー22の長手方向を長手方向Lとして説明する。
また、長手方向Lと直交する方向であり、レバー22の幅方向を幅方向Wとして説明する。
【0027】
また、長手方向L及び幅方向Wの双方に直交する方向であり、レバー22の高さ方向を高さ方向Hとして説明する。
<ブレードラバー21>
図2及び図7に示すように、ブレードラバー21は、例えばゴムにより長手方向Lに長い長尺状に形成されている。
【0028】
ブレードラバー21は、矩形状の断面形状を有する本体部21Aと、本体部21Aから払拭面(図示略)に向けて突出する払拭部21Bとを有している。
本体部21Aは、幅方向Wの両側に開口する一対の溝部21a及び一対のスリット21bを有している。一対の溝部21a及び一対のスリット21bは、ともに長手方向Lに延びている。
【0029】
一対の溝部21aは、高さ方向Hにおいて一対のスリット21bよりも一側(図7の上下方向における下側)に設けられている。
一対のスリット21bの各々には、金属板材により形成されるバッキング28が嵌め込まれている。バッキング28は、ワイパアーム10から受ける払拭面(図示略)への押圧力を長手方向Lにおけるブレードラバー21の全体に分散させるように構成されている。
【0030】
払拭部21Bは、本体部21Aの高さ方向Hの一側(図7の下側)の面から突出している。
なお、本実施形態では、ブレードラバー21が、本発明に係る第2部品に相当する。
【0031】
<レバー22>
図1及び図2に示すように、レバー22は、取付部11に連結される長尺状のメインレバー23と、メインレバー23の長手方向Lの両側に設けられた一対のウイング24とを有している。
【0032】
また、レバー22は、メインレバー23及びウイング24の双方に対して回動可能に連結される一対のヨークレバー25を有している。
なお、一対のウイング24は、長手方向Lにおけるレバー22の中央を通るとともに長手方向Lに直交する仮想平面(図示略)に対して対称である。そのため、以降では、一対のウイング24のうち一方についてのみ説明し、もう一方についての説明を省略している。また、一対のヨークレバー25についても同様である。
【0033】
<メインレバー23、ウイング24>
図1及び図2に示すように、長手方向Lにおけるメインレバー23の中央部23Aには、平面視矩形状の開口部26aと、開口部26aに連なる収容孔26が形成されている。収容孔26には、開口部26aから挿入された連結部材30が収容される。
【0034】
長手方向Lにおけるメインレバー23の中央部23Aの両側には、一対の腕部23Bが設けられている。腕部23Bは、高さ方向Hの一側(図2の上下方向における下側)に開口する溝形の断面形状を有している。腕部23Bには、ヨークレバー25の一部が収容されている。
【0035】
図7に示すように、腕部23Bは、幅方向Wにおいてヨークレバー25を挟む一対の壁部23aと、一対の壁部23aの内面からそれぞれ突出する一対の凸部23bとを有している。
【0036】
一対の壁部23aのうち幅方向Wの一側(図7の左右方向における左側)に位置するものの内面には、同内面とヨークレバー25との隙間を詰める隙詰め部23cが設けられている。
【0037】
一対の凸部23bのうち幅方向Wの一側(図7の左側)に位置するものは、隙詰め部23cから突出している。一対の凸部23bは、幅方向Wに延びる同一軸線上に位置している。
【0038】
なお、本実施形態では、メインレバー23が、本発明に係る第3部品に相当する。
図2に示すように、ウイング24は、長手方向Lに長い長尺状である。ウイング24は、高さ方向Hの一側(図2の下側)に開口する溝形の断面形状を有している。ウイング24は、メインレバー23の腕部23Bに対して外面が連なるように設けられている。ウイング24には、ヨークレバー25の一部が収容されている。
【0039】
図8に示すように、ウイング24は、幅方向Wにおいてヨークレバー25を挟む一対の壁部24aと、一対の壁部24aの内面から突出する一対の凸部24bとを有している。
一対の壁部24aのうち幅方向Wの一側(図8の左右方向における左側)に位置するものの内面には、同内面とヨークレバー25との隙間を詰める隙詰め部24cが設けられている。
【0040】
一対の凸部24bのうち幅方向Wの一側(図8の左側)に位置するものは、隙詰め部24cから突出している。一対の凸部24bは、幅方向Wに延びる同一軸線上に位置している。
【0041】
図1及び図2に示すように、長手方向Lにおけるウイング24の両端部のうちメインレバー23とは反対側の端部には、ブレードラバー21の本体部21Aを抱持する一対の抱持部27が形成されている。抱持部27は、一対の壁部24aの各々から高さ方向Hの一側(図2の下側)に突出している。抱持部27同士は、幅方向Wにおいて互いに間隔をあけて設けられている。抱持部27の各々には、ブレードラバー21の一対の溝部21aに嵌合する凸部(図示略)が設けられている。
【0042】
<ヨークレバー25>
図2図6に示すように、ヨークレバー25は、長手方向Lに長い長尺状である。ヨークレバー25は、高さ方向Hにおいてブレードラバー21の本体部21Aと対向している。
【0043】
ヨークレバー25は、樹脂部材40と、板状の金属部材50とを有している。金属部材50は、インサート成形によって樹脂部材40の内部に埋設されている。なお、本実施形態では、ヨークレバー25が、本発明に係る第1部品に相当する。また、高さ方向Hが、本発明に係る第1部品と第2部品との対向方向に相当する。
【0044】
<樹脂部材40>
図3及び図4に示すように、樹脂部材40は、金属部材50の全体を覆う本体部40Aと、メインレバー23及びウイング24に連結される凹部43,45と、ブレードラバー21を抱持する抱持部46とを有している。
【0045】
本体部40Aは、長手方向L及び高さ方向Hに沿って延在する第1壁部41と、第1壁部41の幅方向Wの一側の端面41aから突出する第2壁部42とを有している。
第1壁部41は、長手方向Lに長い長尺板状である。
【0046】
図7及び図8に示すように、第1壁部41の端面41a、及び端面41aとは反対側の端面41bは、メインレバー23の一対の壁部23aの内面、及びウイング24の一対の壁部24aの内面に対向している。
【0047】
図3及び図4に示すように、第1壁部41は、樹脂部材40を成形する際に形成されたゲート痕44を有している。
ゲート痕44は、高さ方向Hにおける第1壁部41の他側(図3の上下方向における上側)の端面41cに設けられている。
【0048】
凹部43は、第1壁部41に設けられている。凹部43は、第1壁部41の端面41bに3つ設けられている。凹部43同士は、長手方向Lにおいて互いに間隔をあけて並んでいる。
【0049】
図7及び図8に示すように、凹部43は、高さ方向Hの一側(図7の下側)、及び幅方向Wの他側(図7の右側)が開放されている。
図3及び図4に示すように、ヨークレバー25を幅方向Wと直交する仮想平面(図示略)にて切断した際の凹部43の断面形状は、半円形状である(図4参照)。
【0050】
第2壁部42は、長手方向L及び幅方向Wに沿って延在している。第2壁部42は、長手方向Lに長い長尺板状である。
図7及び図8に示すように、幅方向Wにおける第2壁部42の端面42cは、メインレバー23の一対の壁部23aのうち幅方向Wの一側(図7の左側)に位置するものの内面に対向している(図7参照)。また、端面42cは、ウイング24の一対の壁部24aのうち幅方向Wの一側(図8の左側)に位置するものの内面に対向している(図8参照)。なお、本実施形態では、端面41b,42cが、本発明に係る第1部品の一対の側面に相当する。
【0051】
図10に示すように、高さ方向Hにおける第2壁部42の他側(図10の上下方向における上側)の端面42aには、窪み部47aが形成されている。端面42aには、2つの窪み部47aが、長手方向Lにおいて互いに間隔をあけて設けられている。また、高さ方向Hにおける第2壁部42の一側(図10の下側)の端面42bには、高さ方向Hにおいて窪み部47aと重なる位置に窪み部47bが形成されている。なお、図3及び図4では、窪み部47a,47bの図示を省略している。
【0052】
図3及び図4に示すように、凹部45は、第2壁部42に設けられている。凹部45は、第2壁部42の端面42cに3つ設けられている。凹部45は、長手方向Lにおいて凹部43と対応する位置に設けられている。詳しくは、対応し合う凹部43及び凹部45同士は、幅方向Wに延びる同一軸線上に位置している。
【0053】
図7及び図8に示すように、凹部45は、高さ方向Hの一側(図7の下側)、及び幅方向Wの一側(図7の左側)が開放されている。
図3及び図4に示すように、ヨークレバー25を幅方向Wと直交する仮想平面にて切断した際の凹部45の断面形状は、凹部43と同じ半円形状である。
【0054】
図7及び図8に示すように、三対の凹部43,45のうちヨークレバー25の長手方向Lの中央に位置するものには、メインレバー23の一対の凸部23bが嵌合している(図7参照)。また、残りの二対の凹部43,45のうちの一方には、ウイング24の一対の凸部24bが嵌合している(図8参照)。凹部43,45は、一対の凸部23b及び一対の凸部24bを幅方向Wに延びる軸線(図示略)を中心に回動可能に支持している。これにより、ヨークレバー25が、メインレバー23及びウイング24の各々に対して上記軸線(図示略)を中心に回動可能に連結される。
【0055】
なお、本実施形態では、三対の凹部43,45のうちヨークレバー25の長手方向Lの中央に位置する一対の凹部43,45が、本発明に係る第2連結部を構成している。また、一対の凸部23bが本発明に係る支持部を構成している。
【0056】
図3及び図4に示すように、本体部40Aには、二対の抱持部46が、長手方向Lにおいて互いに間隔をあけて設けられている。詳しくは、一対の抱持部46が、本体部40Aの長手方向Lの両側にそれぞれ設けられている。一対の抱持部46は、本体部40Aから高さ方向Hの一側(図3の下側)に突出している。抱持部46同士は、幅方向Wにおいて互いに間隔をあけて設けられている。
【0057】
図9に示すように、抱持部46の各々には、ブレードラバー21の一対の溝部21aに嵌合する凸部46aが設けられている。一対の凸部46aは、幅方向Wに延びる同一軸線上に設けられている。抱持部27の凸部(図示略)及び抱持部46の凸部46aが溝部21aに対して嵌合することにより、ブレードラバー21がウイング24及びヨークレバー25に保持される(図1参照)。
【0058】
なお、本実施形態では、一対の抱持部46が、本発明に係る第1連結部を構成している。
<金属部材50>
図5及び図6に示すように、金属部材50は、例えばステンレス鋼からなる金属板をプレス成形することにより製造されるものであり、長手方向Lに長い長尺状に形成されている。
【0059】
金属部材50は、長手方向L及び高さ方向Hに沿って延在する第1部分51と、長手方向L及び幅方向Wに沿って延在する第2部分52とを有している。
また、金属部材50は、第1部分51と第2部分52との間に位置する屈曲部53と、1つの第1貫通孔54A及び複数(本実施形態では3つ)の第2貫通孔54Bとを有している。第1部分51及び屈曲部53の一部は、第1壁部41に覆われている。また、第2部分52及び屈曲部53の一部は、第2壁部42に覆われている。
【0060】
第1部分51は、長手方向Lに長い長尺板状である。高さ方向Hにおける第1部分51の端部のうち屈曲部53とは反対側の端部は、樹脂部材40の端面41cに覆われている(図3及び図4参照)。
【0061】
第1貫通孔54Aは、第1部分51に設けられている。第1貫通孔54Aは、長手方向Lに長い長円形状であり、第1部分51を第1部分51の板厚方向である幅方向Wに貫通している。第1貫通孔54Aは、長手方向Lにおける第1部分51の中央よりも長手方向Lにおいてわずかにずれた位置に設けられている。
【0062】
図3及び図4に示すように、第1貫通孔54A及びゲート痕44の双方は、幅方向W及び高さ方向Hの双方に沿う共通の仮想平面V上に位置している。
図5及び図6に示すように、第2貫通孔54Bは、高さ方向Hにおける第1部分51の一側(図5の上下方向における下側)の端部から屈曲部53に跨って設けられている。第2貫通孔54Bは、長手方向Lに長い長円形状であり、第1部分51及び屈曲部53をそれぞれの板厚方向に貫通している。第2貫通孔54B同士は、互いに間隔をあけて長手方向Lに並んでいる。第2貫通孔54Bは、長手方向Lにおいて第1貫通孔54Aとは異なる位置に設けられている。
【0063】
図4に示すように、第2貫通孔54Bは、長手方向Lにおいて樹脂部材40の凹部43と対応する位置に設けられている。詳しくは、対応し合う凹部43及び第2貫通孔54B同士は、幅方向Wにおいて隣り合っている。これにより、凹部43における樹脂部材40の肉厚が確保される。
【0064】
図5に示すように、第2部分52は、長手方向Lに長い長尺板状である。
第2部分52は、切欠部55と、固定部56とを有している。
切欠部55は、幅方向Wにおける第2部分52の端面52aに3つ設けられている。切欠部55同士は、長手方向Lにおいて互いに間隔をあけて並んでいる。
【0065】
図3及び図4に示すように、切欠部55は、長手方向Lにおいて樹脂部材40の凹部45と対応する位置に設けられている。詳しくは、対応し合う凹部45及び切欠部55同士は、幅方向Wにおいて隣り合っている。これにより、凹部45における樹脂部材40の肉厚が確保される。
【0066】
図5に示すように、固定部56は、第2部分52を高さ方向Hに貫通する孔であり、本実施形態では2つ設けられている。固定部56同士は、長手方向Lにおいて互いに間隔をあけて並んでいる。
【0067】
図10に示すように、樹脂部材40の端面42aにおける固定部56に対応する位置に、窪み部47aが形成されている。また、樹脂部材40の端面42bにおける固定部56に対応する位置に、窪み部47bが形成されている。
【0068】
図5及び図6に示すように、第2部分52の長手方向Lにおける両端部は、面取りされている。
屈曲部53は、4つの膨出部57を有している。膨出部57同士は、長手方向Lにおいて互いに間隔をあけて並んでいる。膨出部57は、屈曲部53を内側に向けて膨出している。膨出部57は、ヨークレバー25を成形する際に、溶融樹脂の流動圧によって金属部材50が変形することを抑制するように構成されている。
【0069】
<ヨークレバー25の製造方法>
次に、図11及び図12を参照して、ヨークレバー25の製造方法について説明する。なお、図12(a)は、第1工程においてキャビティ内に樹脂が充填されている状態を示す断面図である。また、図12(b)は、第2工程において支持部材と金属部材との間に形成される隙間に樹脂が充填されている状態を示す断面図である。
【0070】
ここで、まずヨークレバー25を製造する成形型60について説明する。
図11及び図12に示すように、成形型60は、第1型61と、第1型61に対して進退可能に設けられた第2型62とを備えている。
【0071】
第1型61における第2型62に対向する面には、成形面63が形成されている。
第2型62における第1型61に対向する面には、成形面64が形成されている。
図12に示すように、第1型61には、成形面63から第2型62に向かって突出する先端を有するとともに、第2型62に向かって進退可能な第1支持部材65が設けられている。第1支持部材65は、第1型61に対してスライド可能に設けられている。
【0072】
第2型62には、成形面64から第1型61に向かって突出する先端を有するとともに、第1型61に向かって進退可能な第2支持部材66が設けられている。第2支持部材66は、第2型62に対してスライド可能に設けられている。
【0073】
第1支持部材65の先端及び第2支持部材66の先端は、ともに先細状である。
なお、図示は省略するが、第1支持部材65及び第2支持部材66は、金属部材50の2つの固定部56に対応してそれぞれ2つ設けられている。
【0074】
第1型61と第2型62とが型締めされることで、成形面63,64及び支持部材65,66によって、溶融樹脂(以下、樹脂R)が充填される空間であるキャビティ67が形成される。
【0075】
次に、成形型60を用いたヨークレバー25の製造方法について説明する。
まず、金属部材50の2つの固定部56を第1型61の2つの第1支持部材65の先端に係合させた状態で、第1型61と第2型62とを型締めする(図12(a)参照)。これにより、第2型62の2つの第2支持部材66の先端が金属部材50の2つの固定部56に係合する。このようにして成形型10内にインサートされた金属部材50を成形型10の成形面63,64から離れた位置にて支持部材65,66により直接支持することにより、キャビティ67に対する金属部材50の位置決めが行われる。
【0076】
続いて、図11及び図12(a)に示すように、支持部材65,66により金属部材50を直接指示した状態でキャビティ67内に樹脂Rを射出して充填する(第1工程)。なお、図11では、キャビティ67内における樹脂Rの流れを矢印にて示している。
【0077】
ここで、キャビティ67内においては、ゲート68に近い位置ほど樹脂Rの流動圧が大きい。そのため、金属部材50のうちゲート68に近い部分ほど、樹脂Rの流動圧によって位置ずれを起こしやすい。
【0078】
この点、本実施形態の構成によれば、ゲート痕44及び第1貫通孔54Aの双方が、金属部材50の板厚方向である幅方向Wに沿う共通の仮想平面V上に位置している(図3及び図4参照)。そのため、ゲート痕44と第1貫通孔54Aとが共通の仮想平面V上に位置していない構成に比べて、第1貫通孔54Aがゲート痕44に近くなる。換言すれば、金属部材50のうち、より位置ずれが生じやすいゲート68に近い部分に第1貫通孔54Aが設定されている。そして、キャビティ67内において金属部材50によって分断された流路同士が第1貫通孔54Aにより連通される。そのため、分断された流路の一方と他方とで樹脂Rの流動圧が乖離することが抑制されるようになる。
【0079】
続いて、図12(b)に示すように、第1工程においてキャビティ67内に樹脂Rを射出して充填している途中で、支持部材65,66を金属部材50から離すとともに支持部材65,66と金属部材50との間に形成される隙間に樹脂Rを充填する(第2工程)。
【0080】
ここで、支持部材65,66を金属部材50から離すタイミングは、支持部材65,66を金属部材50から離しても金属部材50が樹脂Rの流動圧によって変位しない程度にキャビティ67内に樹脂Rが充填された後であって、上記隙間に対して樹脂Rを充填することができる程度に樹脂Rの流動性が確保されている期間内に設定されている。
【0081】
このようにしてキャビティ67内に樹脂Rを充填することにより、金属部材50全体が樹脂部材40の内部に埋設されたヨークレバー25が製造される。なお、樹脂部材40の表面の窪み部47a,47bは、支持部材65,66の先端によって形成される。
【0082】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
(1)ワイパブレード20は、第1部品としてのヨークレバー25と、ヨークレバー25に連結される第2部品としてのブレードラバー21とを有している。ヨークレバー25は、樹脂部材40と、樹脂部材40の内部に埋設されている金属部材50とを有している。樹脂部材40は、金属部材50全体を覆う本体部40Aと、ブレードラバー21に連結される凹凸形状の第1連結部としての抱持部46とを有している。
【0083】
こうした構成によれば、金属部材50によってヨークレバー25の剛性が高められる。また、金属部材50が外部に露出しないため、金属部材50の腐食を抑制できる。このため、樹脂部材40の成形に先立ち、腐食抑制のために金属部材50の表面処理を行う必要がなくなる。また、金属部材50の材料として腐食に弱い材料を選択することや、樹脂部材40としてアルカリ物質に対する耐性の低い材料を選択することが可能となる。
【0084】
また、上記構成によれば、樹脂部材40の一部として第1連結部としての抱持部46が構成されている。このため、抱持部46の形状の自由度が高められる。また、抱持部46を容易に形成することができる。
【0085】
したがって、ヨークレバー25の機能性を向上できる。
(2)第1連結部は、本体部40Aの外面から突出し、ブレードラバー21を抱持する一対の抱持部46により構成されている。
【0086】
こうした構成によれば、一対の抱持部46によってブレードラバー21が抱持されることで、ヨークレバー25に対してブレードラバー21が連結される。
ここで、上記構成によれば、樹脂部材40の一部として一対の抱持部46が構成されているため、抱持部46の形状の自由度が高められる。また、抱持部46を容易に形成することができる。
【0087】
(3)ヨークレバー25は、長尺状である。ブレードラバー21は、ヨークレバー25に沿って延在する長尺状である。抱持部46同士が、幅方向Wにおいて互いに間隔をあけて設けられている。
【0088】
こうした構成によれば、長尺状のヨークレバー25と長尺状のブレードラバー21とが互いに沿った状態で連結される。ここで、抱持部46同士が、幅方向Wにおいて互いに間隔をあけて設けられているため、ヨークレバー25に対してブレードラバー21を好適に連結できる。
【0089】
(4)二対の抱持部46が、長手方向Lにおいて互いに間隔をあけて設けられている。
こうした構成によれば、ヨークレバー25に対して一対の抱持部46を起点としてブレードラバー21が移動することが他の一対の抱持部46によって抑制される。したがって、ヨークレバー25に対してブレードラバー21を安定して抱持させることができる。
【0090】
(5)ワイパブレード20は、ヨークレバー25に連結される第3部品としてのメインレバー23を更に備えている。樹脂部材40は、メインレバー23に回動可能に連結される凹凸形状の第2連結部としての凹部43,45を有している。メインレバー23は、凹部43、45に回動可能に支持される凹凸形状の支持部としての一対の凸部23bを有している。
【0091】
こうした構成によれば、メインレバー23の一対の凸部23bが、樹脂部材40の凹部43,45によって回動可能に支持されることで、ヨークレバー25に対してメインレバー23が回動可能に連結される。
【0092】
また、上記構成によれば、樹脂部材40の一部として第2連結部としての凹部43,45が構成されている。このため、凹部43,45の形状の自由度が高められる。また、凹部43,45を容易に形成することができる。
【0093】
(6)メインレバー23は、幅方向Wにおいてヨークレバー25を挟む一対の壁部23aを有している。支持部は、一対の壁部23aの内面からそれぞれ突出し、同一軸線上に位置する一対の凸部23bから構成されている。ヨークレバー25は、一対の壁部23aの内面にそれぞれ対向する一対の側面としての一対の端面41b,42cを有している。第2連結部は、一対の端面41b,42cにそれぞれ設けられ、一対の凸部23bを回動可能に支持する一対の凹部43,45から構成されている。
【0094】
こうした構成によれば、ヨークレバー25の一対の凹部43,45によってメインレバー23の一対の凸部23bが回動可能に支持される。
ここで、上記構成によれば、樹脂部材40の一部として一対の凹部43,45が構成されているため、一対の凹部43,45を容易に形成することができる。
【0095】
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0096】
・膨出部57の数は、本実施形態で例示した4つに限定されず、3つ以下でもよいし、5つ以上であってもよい。
・膨出部57は、本実施形態で例示したように長手方向Lに間隔をあけて設けられるものに限定されず、例えば、屈曲部53の長手方向Lの全体に亘って設けられるものであってもよい。
【0097】
・膨出部57は、省略することができる。
・固定部56の数は、本実施形態で例示した2つに限定されず、例えば、固定部56の数を3つ以上にすることもできる。また、キャビティ67に対する金属部材50の位置決めを行うことができるのであれば、固定部56の数を1つにすることもできる。この場合、固定部56を多角形状の孔にすることが好ましい。
【0098】
・固定部56は、本実施形態で例示したような第2部分52を板厚方向に貫通する孔に限定されず、第2部分52の板厚方向の両面にそれぞれ設けられた凹部であってもよい。また、固定部56は、支持部材65,66と係合可能な凸部であってもよい。要するに、固定部56は、支持部材65,66によって支持されるために係合可能な形状であれば、適宜その形状を変更してもよい。
【0099】
・切欠部55は、省略することができる。
・第1貫通孔54A及び第2貫通孔54Bの形状は、長手方向Lに長い長円形状に限定されず、円形状や矩形状などに適宜変更してもよい。
【0100】
・第2貫通孔54Bは、凹部43と対応する位置に設けられるものに限定されず、その配置を適宜変更してもよい。
・第2貫通孔54Bは、本実施形態では第1部分51及び屈曲部53に跨るように設けられたものを例示したが、第1部分51のみに設けられるものであってもよいし、第2部分52のみに設けられるものであってもよい。
【0101】
・第2貫通孔54Bは、省略することができる。
・第1貫通孔54Aは、省略することができる。
・樹脂部材40の第2壁部42の端面42a,42bに窪み部47a,47bが形成されないようにすることもできる。この場合、支持部材65,66の先端面を支持部材65,66と隣り合う成形面63,64に沿った平面にするとともに、第2工程において当該先端面が成形面63,64と面一となる位置まで支持部材65,66を退避させればよい。
【0102】
・樹脂部材40は、二対の抱持部46を有するものに限定されない。例えば、樹脂部材40は、三対以上の抱持部46が長手方向Lにおいて互いに間隔をあけて設けられているものであってもよい。また、抱持部46が長手方向Lにおいて一対のみ設けられるものであってもよい。
【0103】
・凹部43,45は、一対の凸部23bを回動可能に支持するものでなくてもよい。すなわち、凹部43,45の形状は、本実施形態で例示したように断面形状が半円形状となるものに限定されない。例えば、凹部43,45の断面形状を矩形状や多角形状とすることもできる。
【0104】
・本実施形態において、凹部43,45に代えて、端面41b,42cの各々から突出する凸部を形成するとともに、一対の凸部23bに代えて、一対の壁部23aの各々に凹部を形成するようにしてもよい。この場合、上記凸部が本発明に係る第2連結部を構成するとともに、上記凹部が本発明に係る支持部を構成することになる。
【0105】
・凹部43,45の数は、本実施形態で例示した数に限定されない。例えば、樹脂部材40は、少なくとも第2連結部を構成する一対の凹部43,45を有するものであれば、凹部43,45の数をワイパブレード20の仕様に合わせて適宜変更することができる。
【0106】
・本発明に係る組部品は、本実施形態で例示したようなワイパブレード20に限定されない。例えば、樹脂部材40と、樹脂部材40の内部に埋設される金属部材50とを有する第1部品と、第1部品に連結される第2部品とを有する組部品であれば、本発明を適用することができる。
【0107】
・本発明に係る組部品から第3部品を省略することもできる。この場合、第1部品から第2連結部を省略することができる。
・本発明に係る第1連結部は、本体部40Aの外面から突出する一対の抱持部46により構成されるものに限定されない。例えば、一対の抱持部46に代えて、本体部40Aの外面に第2部品を抱持する凹部を設けるようにしてもよい。
【0108】
・本発明に係る第1部品の形状、すなわち金属部材50の形状及び樹脂部材40の形状を平板状や筒状など任意の形状に変更することができる。
・金属部材50として、アルミニウム材や銅材など鋼材以外の金属材を採用することもできる。
【0109】
・樹脂部材40として熱硬化性樹脂を採用することもできる。
【符号の説明】
【0110】
H…高さ方向
L…長手方向
R…樹脂
V…仮想平面
W…幅方向
10…ワイパアーム
11…取付部
20…ワイパブレード
21…ブレードラバー
21A…本体部
21B…払拭部
21a…溝部
21b…スリット
22…レバー
23…メインレバー
23A…中央部
23B…腕部
23a…壁部
23b…凸部
23c…隙詰め部
24…ウイング
24a…壁部
24b…凸部
24c…隙詰め部
25…ヨークレバー
26…収容孔
26a…開口部
27…抱持部
28…バッキング
30…連結部材
40…樹脂部材
40A…本体部
41…第1壁部
41a…端面
41b…端面
41c…端面
42…第2壁部
42a…端面
42b…端面
42c…端面
43…凹部
44…ゲート痕
45…凹部
46…抱持部
46a…凸部
47a…窪み部
47b…窪み部
50…金属部材
51…第1部分
52…第2部分
52a…端面
53…屈曲部
54A…第1貫通孔
54B…第2貫通孔
55…切欠部
56…固定部
57…膨出部
60…成形型
61…第1型
62…第2型
63…成形面
64…成形面
65…第1支持部材
66…第2支持部材
67…キャビティ
68…ゲート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12