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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023090824
(43)【公開日】2023-06-29
(54)【発明の名称】血糖測定装置、方法、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/40 20180101AFI20230622BHJP
   G01N 33/66 20060101ALI20230622BHJP
【FI】
G16H10/40
G01N33/66 D
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072255
(22)【出願日】2023-04-26
(62)【分割の表示】P 2019040392の分割
【原出願日】2019-03-06
(31)【優先権主張番号】10-2018-0029852
(32)【優先日】2018-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】519079382
【氏名又は名称】フィロシス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ジュン ユン
(57)【要約】
【課題】血糖測定方法、装置、及びシステムを提供する。
【解決手段】一実施形態に係る血糖測定装置は、ソケットに対する血糖測定モジュールの接続が検出される場合に応答して、前記血糖測定モジュールからデータ信号を受信し、前記データ信号の周期に基づいて前記データ信号が指示するビットを判読する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血糖測定装置において、
血糖量を測定する血糖測定モジュールのプラグと結合可能なソケットと、
前記ソケットに対する前記血糖測定モジュールの接続が検出される場合に応答して、前記血糖測定モジュールからデータ信号を受信し、
前記データ信号の傾きの変化に基づいて前記データ信号の周期を決定し、
前記周期に基づいて前記データ信号が指示するビットを判読するプロセッサと、
を含む血糖測定装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記データ信号の傾き変化に基づいて対象区間を決定し、前記対象区間内で検出されるサンプリングポイントの個数に基づいて前記データ信号の前記周期を決定する、請求項1に記載の血糖測定装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記データ信号で傾きの符号が最初に反転する第1変曲点及び前記傾きの符号が2番目に反転する第2変曲点に基づいて前記対象区間を決定する、請求項2に記載の血糖測定装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記対象区間の間に検出されたサンプリングポイントの個数が第1閾値範囲内である場合に応答して、前記データ信号が第1周期を有するものと決定し、
前記対象区間の間に検出されたサンプリングポイントの個数が第2閾値範囲内である場合に応答して、前記データ信号が第2周期を有するものと決定する、請求項3に記載の血糖測定装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記血糖測定装置の機器パラメータに基づいて前記第1閾値範囲及び前記第2閾値範囲を決定する、請求項4に記載の血糖測定装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記血糖測定装置と前記血糖測定モジュールとの間の接続に応答して、キャリブレーション時間の間に前記血糖測定モジュールからパイロット信号を受信し、前記パイロット信号の対象区間の間に検出されるサンプリングポイントの個数に基づいて前記第1閾値範囲及び前記第2閾値範囲を決定する、請求項4に記載の血糖測定装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記データ信号の現在のタイムスロットに対応する信号の大きさ及び以前のタイムスロットに対応する信号の大きさ値の間の差分値を現在のタイムスロットに対する傾きとして決定する、請求項1~6のいずれか一項に記載の血糖測定装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記データ信号から変曲点が検出されない場合に応答して、前記データ信号を含むシーケンスデータに対する分析を排除する、請求項1~6のいずれか一項に記載の血糖測定装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記データ信号で対象区間以外のサンプリングポイントを判読から排除する、請求項1~6のいずれか一項に記載の血糖測定装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記ソケットと前記血糖測定モジュール間の接続が樹立されて開始信号が受信された後、終了信号が受信されるまで一連のデータ信号を順次受信する、請求項1~6のいずれか一項に記載の血糖測定装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記データ信号が第1周期を有する場合、前記データ信号のビットを0に決定し、
前記データ信号が前記第1周期と異なる第2周期を有する場合、前記データ信号のビットを1に決定する、請求項1~6のいずれか一項に記載の血糖測定装置。
【請求項12】
血糖測定方法において、
血糖測定装置のソケット及び血糖測定モジュール間の接続が検出される場合に応答して、前記血糖測定モジュールからデータ信号を受信するステップと、
前記データ信号の傾きの変化に基づいて前記データ信号の周期を決定するステップと、
前記周期に基づいて、前記データ信号が指示するビットを判読するステップと、
を含む血糖測定方法。
【請求項13】
ハードウェアと結合して請求項12に記載の方法を実行させるために媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【請求項14】
血糖測定システムにおいて、
テストストリップに吸収された血液が含有する血糖量を測定し、血糖測定装置との接続に応答して前記測定された血糖量を指示するデータ信号を前記血糖測定装置に送信する血糖測定モジュールと、
前記血糖測定モジュールとの接続に応答して、前記データ信号を受信し、前記データ信号の傾きの変化に基づいて前記データ信号の周期を決定し、前記周期に基づいて前記データ信号が指示するビットを判読する血糖測定装置と、
を含む血糖測定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下、血糖測定モジュールを介して血糖を測定する技術が提供される。
【背景技術】
【0002】
最近、現代人は食生活の習慣が西欧化されることにつれて糖尿病、高脂血症、血栓患者などの、いわゆる成人疾患で苦しんでいる人々が増加し、若い女性の場合は、過剰なダイエットによって鉄分欠乏性の貧血患者が急増している。このような成人疾患の軽重有無を把握することのできる簡単な方法は、血液内の生体成分を測定することである。生体成分測定は、血糖、貧血、血液凝固など血中に含まれている様々な成分の量を把握し、特定成分の数値が正常領域にあるか、異常領域にあるかを一般人も病院に行くことなく容易に異常有無の判断可能である長所がある。
【0003】
生体成分を容易に測定する方法の1つとして、指先で採血した血液をバイオセンサに挿入されるストリップに注入した後、電気化学的あるいは光度法を用いて出力信号を定量分析するが、このような方法は、測定機で該当の成分量が表示され得るため、専門知識のない一般の人に適している。
【0004】
バイオセンサは、スマート機器と結合して使用され得るため、バイオセンサからスマート機器のソケットに受信されるデータの振幅が異なって発生し得る通信不良といった問題を解決するための技術が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
血糖測定装置は、血糖を測定する血糖測定モジュールと結合され、血糖測定モジュールから血糖量を指示するデータ信号を受信する。
【0006】
血糖測定装置は、血糖測定モジュールから受信されたデータ信号の周期に応じて、データ信号のビットを判読する。
【0007】
血糖測定装置は、データ信号のうち対象区間のサンプリングポイントに基づいてデータ信号のビットを判読する。
【0008】
血糖測定装置は、データ信号のうち対象区間以外のサンプリングポイントを分析から排除する。
【0009】
血糖測定装置は、データ信号の傾きに基づいて対象区間を決定する。
【0010】
血糖測定装置の機種ごとに対象区間内で検出されるサンプリングポイントの個数に対する閾値範囲を設定する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一実施形態に係る血糖測定装置は、血糖量を測定する血糖測定モジュールのプラグと結合可能なソケットと、前記ソケットに対する前記血糖測定モジュールの接続が検出される場合に応答して、前記血糖測定モジュールからデータ信号を受信し、前記データ信号の周期に基づいて前記データ信号が指示するビットを判読するプロセッサとを含む。
【0012】
前記プロセッサは、前記ソケットと前記血糖測定モジュール間の接続が樹立されて開始信号が受信された後、終了信号が受信されるまで一連のデータ信号を順次受信し得る。
【0013】
前記プロセッサは、前記データ信号が第1周期を有する場合、前記データ信号のビットを0に決定し、前記データ信号が前記第1周期と異なる第2周期を有する場合、前記データ信号のビットを1に決定し得る。
【0014】
前記プロセッサは、前記データ信号の傾きの変化に基づいて前記データ信号の前記周期を決定し得る。
【0015】
前記プロセッサは、前記データ信号の現在のタイムスロットに対応する信号の大きさ及び以前のタイムスロットに対応する信号の大きさ値の間の差分値を現在のタイムスロットに対する傾きとして決定し得る。
【0016】
前記プロセッサは、前記データ信号の傾き変化に基づいて対象区間を決定し、前記対象区間内で検出されるサンプリングポイントの個数に基づいて前記データ信号の周期を決定し得る。
【0017】
前記プロセッサは、前記データ信号で傾きの符号が最初に反転する第1変曲点及び前記傾きの符号が2番目に反転する第2変曲点に基づいて前記対象区間を決定し得る。
【0018】
前記プロセッサは、前記対象区間の間に検出されたサンプリングポイントの個数が第1閾値範囲内である場合に応答して、前記データ信号が第1周期を有するものと決定し、前記対象区間の間に検出されたサンプリングポイントの個数が第2閾値範囲内である場合に応答して、前記データ信号が第2周期を有するものと決定し得る。
【0019】
前記プロセッサは、前記血糖測定装置の機器パラメータに基づいて前記第1閾値範囲及び前記第2閾値範囲を決定し得る。
【0020】
前記プロセッサは、前記血糖測定装置と前記血糖測定モジュールとの間の接続に応答して、キャリブレーション時間の間に前記血糖測定モジュールからパイロット信号を受信し、前記パイロット信号の対象区間の間に検出されるサンプリングポイントの個数に基づいて前記第1閾値範囲及び前記第2閾値範囲を決定し得る。
【0021】
前記プロセッサは、前記データ信号から変曲点が検出されない場合に応答して、前記データ信号を含むシーケンスデータに対する分析を排除し得る。
【0022】
前記プロセッサは、前記データ信号で対象区間以外のサンプリングポイントを判読から排除し得る。
【0023】
一実施形態に係る血糖測定方法は、血糖測定装置のソケット及び血糖測定モジュール間の接続が検出される場合に応答して、前記血糖測定モジュールからデータ信号を受信するステップと、前記データ信号の周期に基づいて、前記データ信号が指示するビットを判読するステップとを含み得る。
【0024】
一実施形態に係る血糖測定システムは、テストストリップに吸収された血液が含有する血糖量を測定し、血糖測定装置との接続に応答して前記測定された血糖量を指示するデータ信号を前記血糖測定装置に送信する血糖測定モジュールと、前記血糖測定モジュールとの接続に応答して、前記データ信号を受信し、前記データ信号の周期に基づいて前記データ信号が指示するビットを判読する血糖測定装置とを含む。
【発明の効果】
【0025】
血糖測定装置と独立的な血糖測定モジュールは、様々な機種の血糖測定装置と互換され得るため、ユーザは様々な機種の血糖測定装置を介して自分の血糖量を確認できる。
【0026】
血糖測定装置は、血糖測定モジュールから受信されたデータ信号の周期に応じてビットを判読することで、データ信号の振幅に関わらずデータ信号を正確に解釈できる。
【0027】
血糖測定装置は、データ信号のうち対象区間のサンプリングポイント個数に基づいてデータ信号のビットを判読することで、ノイズに強いデータ解釈を提供できる。
【0028】
血糖測定装置は、対象区間以外のサンプリングポイントを分析から排除することで、以前の信号との混合によるビット判読エラーを防止できる。
【0029】
血糖測定装置は、データ信号の傾きに基づいて対象区間を決定することで、ノイズがあるにもかかわらず対象区間を一貫して決定できる。
【0030】
血糖測定装置の機種ごとに閾値範囲が相違に設定されているが、互いに異なる機種に対してもデータ解釈の正確度が保持できる。
【0031】
血糖測定装置は、異なる2種類の周期を有する信号を解釈することで、データとノイズを明確に区分でき、血糖測定モジュールとのデータ通信の正確度を保障できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】一実施形態に係る血糖測定システムの構成を説明する図である。
図2】一実施形態に係る血糖測定方法を説明するフローチャートである。
図3】一実施形態に係る一連のデータ信号を含むシーケンスデータの例示を示す。
図4】一実施形態に係るデータ信号のビット判読を説明する図である。
図5】一実施形態に係るデータ信号のビット判読を説明する図である。
図6】一実施形態に係る血糖測定装置の内部構成を説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
下記で説明する実施形態は様々な変更が加えられることができる。特許出願の範囲がこのような実施形態によって制限も限定もされることはない。各図面に提示された同じ参照符号は同じ部材を示す。
【0034】
本明細書で開示されている特定の構造的又は機能的な説明は単に実施形態を説明するための目的として例示されたものであり、実施形態は様々な異なる形態で実施され、本明細書に説明された実施形態に限定されることはない。
【0035】
本明細書で用いた用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられるものであって、本発明を限定しようとする意図はない。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0036】
異なる定義がされない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0037】
また、添付図面を参照して説明することにおいて、図面符号に関係なく同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。実施形態の説明において関連する公知技術に対する具体的な説明が実施形態の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0038】
図1は、一実施形態に係る血糖測定システムの構成を説明する図である。
【0039】
血糖測定システム100は、血糖測定装置110及び血糖測定モジュール120を含む。
【0040】
血糖測定装置110は、血糖測定モジュール120と結合される装置であって、血糖測定モジュール120のプラグ121と結合されるソケット111を含む。血糖測定装置110は、例えば、スマートフォンのようなスマート機器に実現され、血糖測定の結果を表示するためのディスプレイ部及び電力を供給するための電源供給部を含む。例えば、血糖測定装置110のソケット111はマイクソケットであり得る。
【0041】
血糖測定装置110は、血糖測定モジュール120によって測定された血糖量を指示するシーケンスデータを血糖測定モジュール120から受信する。シーケンスデータは、血糖量を指示する情報を示し、一連のデータ信号を含む。シーケンスデータは、血糖データとも示してもよい。血糖測定装置110は、一連のデータ信号を順次受信する。血糖測定装置110は、データ信号を判読することによって各データ信号が指示するビットを決定する。各データ信号が指示するビットは、例えば、0又は1の値を示す。
【0042】
血糖測定装置110は、血糖量を指示するシーケンスデータを処理及び管理できる血糖測定用アプリケーションプログラムを格納する。
【0043】
血糖測定装置110のソケット111に血糖測定モジュール120のプラグ121を結合して使用する場合、血糖測定モジュール120が血糖測定装置110の入力、出力、及び電源を全て利用する。また、血糖測定装置110及び血糖測定モジュール120間のデータ通信方式は、FSK(Frequency Shift Keying)方式であるが、必ずこれに限定されることはない。使用目的及び手段により、データ通信方式は相違に設計されてもよい。
【0044】
例えば、血糖測定モジュール120のフォンジャックプラグ121と結合可能なフォンジャックソケット111又はピンプラグ121と結合可能なポートから構成され得る。ただし、血糖測定装置110のソケット111は、その種類及び形状が制限されることはない。上述したピンを用いた結合構造は、血糖測定装置110がプラグ121を含み、血糖測定モジュール120がソケット111を含む構造で構成されてもよい。
【0045】
血糖測定モジュール120は、テストストリップに吸収された血液が含有している血糖量を測定し、血糖測定装置110との接続に応答して、前記測定された血糖量を指示するデータ信号を前記血糖測定装置110に送信する。このような血糖測定装置110のソケット111に結合して使用される。例えば、血糖測定モジュール120のプラグ121が血糖測定装置110のソケット111に結合される場合、血糖測定モジュール120及び血糖測定装置110間の接続が樹立される。血糖測定モジュール120は、血糖測定装置110との接続が検出された場合に応答して、血糖測定装置110の電源供給部から供給される電源を用いてテストストリップに吸収された血液内の血糖量を測定及び算出する。血糖測定モジュール120は、血糖量を指示する情報を含むシーケンスデータを血糖測定装置110に送信する。
【0046】
血糖測定モジュール120は、本体、ストリップ挿入口122、及びプラグ121を含む。
【0047】
血糖測定モジュール120の本体は、テストストリップに吸収された血液が含有している血糖量を測定するための血糖測定部、及び血糖量の測定結果を算出及び送信するための中央処理部を含む。血糖測定モジュール120の本体は、電源供給部及びディスプレイ部を含む必要がないため、小型化及び軽量化され得る。
【0048】
ストリップ挿入口122は本体の一部に形成され、上述したテストストリップを挿入できる構造を有する。ストリップ挿入口122は、テストストリップを内部に挿入できる構造に実現され、その構造及びデザインが説明された例示に限定されることはない。
【0049】
プラグ121は、本体の一面に形成されて血糖測定装置110のソケット111に結合可能な構造を有する。上述したように、プラグ121は、フォンジャックプラグ121又はピンプラグ121であり得るが、これに限定されることはない。
【0050】
テストストリップは、血液を吸収できる材質から構成されるストリップを示す。
【0051】
参考として、血糖測定装置110がスマートフォンで実現される場合、血糖測定装置は、血糖測定用アプリケーションを実行する。血糖測定用アプリケーションが実行された後、血糖測定装置110は、血糖測定モジュール120のプラグがソケットに結合されたか否かを判断する。血糖測定モジュール120及び血糖測定装置110間に接続が樹立された場合、血糖測定モジュール120は、血糖測定装置110の電源から電力の供給を受け、血糖測定モジュール120は、内部テストを実行する。内部テストに異常がない場合、血糖測定装置110は、ストリップ挿入を要求する画面がディスプレイ部を介して表示される。ユーザによって血糖測定モジュール120のストリップ挿入口にテストストリップが挿入される場合に応答して、血糖測定装置110は、ストリップ変質有無の点検画面を表示し、テストストリップの変質有無を点検する。テストストリップが正常として判断された場合、血糖測定装置110は、ディスプレイ部を介して血液投入画面を表示し得る。
【0052】
ユーザの血液がテストストリップに投入された場合に応答して、血糖測定モジュール120は、血糖測定装置110に血糖量を指示するデータを送信する。血糖測定装置110は、血糖測定中に通知画面を表示し、血糖測定モジュール120から送信されたデータから血液内の血糖測定の結果を算出する。血糖測定装置110は血糖測定の結果を表示し、さらに血糖測定の結果を格納してもよい。
【0053】
以下は、血糖測定装置110が血糖測定モジュール120から受信したデータを判読する過程について詳細に説明する。
【0054】
図2は、一実施形態に係る血糖測定方法を説明するフローチャートである。
【0055】
まず、ステップS210において、血糖測定装置は、血糖測定モジュール及び血糖測定装置間の接続を検出する。例えば、血糖測定装置は、ソケットと血糖測定モジュールのプラグとの間の接続が検出された場合に応答して、血糖測定モジュールとの通信を樹立する。
【0056】
そして、ステップS220において、血糖測定装置は、血糖測定モジュール及び血糖測定装置間の接続が検出された場合に応答して、血糖測定モジュールからデータ信号を受信する。例えば、血糖測定装置は、予め決定されたサンプリングレート(sampling rate)により、データ信号の信号の大きさをサンプリングする。サンプリングレートは、44100Hzであるが、これに限定されることはない。
【0057】
次に、ステップS230において、血糖測定装置は、データ信号の周期に基づいてデータ信号が指示するビットを判読する。例えば、血糖測定装置は、データ信号から該当データ信号の周期を推定する。血糖測定装置は、推定された周期にマッピングされたビットを決定することによって、該当データ信号が示すビットを決定する。データ信号は、0又は1のビット値を示す。
【0058】
そして、ステップS240において、血糖測定装置は、終了信号が判読されるまで一連のデータ信号のビットを順次判読する。例えば、血糖測定装置は、開始信号、一連のデータ信号、及び終了信号を含むシーケンスデータを受信する。血糖測定装置は、開始信号が受信された後、終了信号が受信されるまでデータ信号のビットを順次判読し得る。
【0059】
次に、ステップS250において、血糖測定装置は、読み出されたビットに基づいて血糖量の測定結果を算出する。例えば、血糖測定装置は、シーケンスデータの各データ信号に対して読み出されたビットの組合せに基づいて、血糖量の測定結果を決定する。
【0060】
図3は、一実施形態に係る一連のデータ信号を含むシーケンスデータの例示を示す。
【0061】
シーケンスデータ310は、開始信号、一連のデータ信号、及び終了信号を含む。図3において、横軸は時間軸であり、縦軸はデータ信号の大きさ(例えば、振幅)を示す。1つのシーケンスデータ310は、予め決定された個数のデータ信号を含み、血糖測定装置は、開始信号、予め決定された個数のデータ信号、及び終了信号を順次受信することを予想する。図3において、一連のデータ信号の個数は8に示されているが、図3に示すシーケンスデータ310は8ビットであり得る。ただし、シーケンスデータ310のビット数がこれに限定されることなく、シーケンスデータ310は、開始信号及び終了信号を除いてnビットに実現されてもよい。nは1以上の整数であり得る。
【0062】
開始信号及び終了信号は、予め決定されたビットに指定される。例えば、図3に示す開始信号及び終了信号は両方ビットが0である信号に指定される。ただし、これに限定されることなく、開始信号及び終了信号は両方ビットが1である信号に指定されたり、(開始信号、終了信号)=(1,0)及び(開始信号、終了信号)=(0,1)のように指定されてもよい。
【0063】
血糖測定装置は、シーケンスデータ310の開始信号及び終了信号のビットが予め指定された組合せと互いに異なると判断される場合に応答して、該当シーケンスデータ310がエラーであるものと決定する。例えば、開始信号及び終了信号のビットが両方0として指定された場合、血糖測定装置は、開始信号及び終了信号のうち少なくとも1つが1を示すと該当データ信号をエラー信号として決定する。
【0064】
開始信号、データ信号、及び終了信号、データ信号は、周期的波形(periodic waveform)を含む。周期的波形は、例えば、正弦波の波形であってもよいが、これに限定されることはない。正弦波波形は、サイン又はコサイン波形を示す。
個別信号のビットは該当信号の周期に応じて分類される。例えば、第1周期の正弦波波形は、ビット値が0であることを示し、第2周期の正弦波波形はビット値が1であることを示す。
【0065】
一実施形態によれば、血糖測定装置は、データ信号が第1周期を有する場合、該当データ信号のビットを0に決定する。血糖測定装置は、データ信号が第1周期と異なる第2周期を有する場合、該当データ信号のビットを1に決定する。例えば、第2周期は、第1周期よりも小さく設定されるが、これに限定されることはない。
【0066】
図3に示されたシーケンスデータ310を例にして説明すれば、次の通りである。まず、最初に受信される第1周期を有する信号は0のビット値を指示し、該当信号は、開始信号を示している。その後、受信された一連のデータ信号は、順にそれぞれ第1周期、第1周期、第2周期、第1周期、第2周期、第1周期、第1周期、及び第1周期を有する。したがって、一連のデータ信号は「00101000」のデータを示す。本明細書で一連のデータ信号は血糖量を指示する。最後に受信された第1周期を有する信号は、予め決定された個数のデータ信号後に受信された信号であるため、終了信号を示す。一連のデータ信号は、シーケンスデータ310が指示するビットシーケンスに対応し、血糖量情報を示す。
【0067】
図4及び図5は、一実施形態に係るデータ信号のビット判読を説明する図である。
【0068】
一実施形態によれば、血糖測定装置はデータ信号の周期を、信号の大きさの傾きに基づいて決定する。血糖測定装置は、前記データ信号の傾きの変化に基づいて、前記データ信号の前記周期を決定する。
【0069】
例えば、血糖測定装置は、データ信号の傾きの符号変更に基づいてデータ信号の周期を決定する。血糖測定装置は、データ信号の傾きに基づいて第1変曲点及び第2変曲点を検出し、第1変曲点及び第2変曲点間の時間の長さに基づいてデータ信号の周期を決定する。血糖測定装置は、傾きの符号が(+)から(-)に変更される地点を第1変曲点、傾きの符号が(-)から(+)に変更される地点を第2変曲点に決定する。
【0070】
血糖測定装置は、現在のタイムスロットに対する傾きを、データ信号の現在のタイムスロットに対応する信号の大きさ、及び以前のタイムスロットに対応する信号の大きさ値の間の差を示す差分値を、現在のタイムスロットに対する傾きとして決定する。タイムスロットは、サンプリングレートによって区分される時間区間であってもよく、血糖測定装置は、各タイムスロットごとにデータ信号に対するサンプリングを行う。タイムスロットのうち、サンプリングが実行される任意の時点をサンプリングポイントと示し、例えば、タイムスロットの中間時点がサンプリングポイントに決定される。
【0071】
例えば、血糖測定装置は、第1変曲点及び第2変曲点を以前のタイムスロットに対して算出された差分値と現在のタイムスロットに対して算出された差分値とが互いに異なる符号を示す地点に基づいて決定する。血糖測定装置は、以前のタイムスロットに対する差分値が正数であり、現在のタイムスロットに対する差分値が負数である場合、現在のタイムスロットに第1変曲点が存在するものと決定する。血糖測定装置は、以前のタイムスロットに対する差分値が負数であり、現在のタイムスロットに対する差分値が正数である場合、現在のタイムスロットに第2変曲点が存在するものと決定する。
【0072】
また、第1変曲点及び第2変曲点は、サンプリングポイントに正確にマッチングされないこともある。例えば、任意のデータ信号に対して、最初に符号が変わったサンプリングポイント以前に第1変曲点が存在することがあり、2番目に符号が変わったサンプリングポイント以前に第2変曲点が存在することもある。
【0073】
血糖測定装置は、第1変曲点及び第2変曲点の間の区間(以下、対象区間)で検出されるサンプリングポイントの個数に応じてデータ信号の周期を決定する。血糖測定装置は、前記データ信号で傾きの符号が最初に反転される第1変曲点、及び前記傾きの符号が2番目に反転される第2変曲点に基づいて前記対象区間を決定し得る。具体的に、血糖測定装置は、最初に傾き符号が変更されたサンプリングポイントを含み、2番目に傾き符号が変更されたサンプリングポイントの直前サンプリングポイントまでカウントする。
【0074】
例えば、図4は、第1周期を有するデータ信号490を示す。
【0075】
血糖測定装置は、最初に傾き符号が変更されたサンプリングポイント421を含み、2番目に傾き符号が変更されたサンプリングポイント422を決定する。血糖測定装置は、傾き符号が変更されたサンプリングポイント421,422に基づいて、第1変曲点431及び第2変曲点432を決定する。
【0076】
血糖測定装置は、前記データ信号の傾き変化に基づいて対象区間を決定し、前記対象区間内で検出されるサンプリングポイントの個数に基づいて前記データ信号の周期を決定する。第1変曲点431及び第2変曲点432に基づいて対象区間410を決定する。ただし、第1変曲点431及び第2変曲点432が必ず任意の地点で特定されなければならないものではなく、血糖測定装置は、傾き符号が変更されたサンプリングポイント421,422に基づいて対象区間410を決定してもよい。
【0077】
血糖測定装置は、対象区間410の間に検出されるサンプリングポイント440の個数が第1閾値範囲内である場合に応答して、該当データ信号490が第1周期を有するものと決定する。血糖測定装置は、第1周期を有するものと決定されたデータ信号490のビット値を0に決定する。
【0078】
例えば、第1閾値範囲はth_num1以上の個数を示し、th_num1は1以上の整数である。th_num1は6に設定されてもよい。図4に示された対象区間410のうち検出されたサンプリングポイント440の個数が8個であることから第1閾値範囲内であるため、血糖測定装置は、データ信号490が第1周期を有するものと決定する。
【0079】
異なる例として、第1閾値範囲はm1以上m2以下の個数を示し、m1及びm2は1以上の整数であってもよい。例えば、m1は7、m2は8に設定されてもよい。図4に示された対象区間410のうち検出されたサンプリングポイント440の個数が8個であることから第1閾値範囲内であるため、血糖測定装置は、図4に示されたデータ信号490が第1周期を有するものと決定する。したがって、血糖測定装置は、図4に示されたデータ信号490のビットが0であると決定する。
【0080】
異なる例として、図5は、第2周期を有するデータ信号590を示す。
【0081】
血糖測定装置は、最初に傾き符号が変更されたサンプリングポイント521を含み、2番目に傾き符号が変更されたサンプリングポイント522を決定する。血糖測定装置は、傾き符号が変更されたサンプリングポイント521,522に基づいて第1変曲点531及び第2変曲点532を決定する。
【0082】
血糖測定装置は、第1変曲点531及び第2変曲点532に基づいて対象区間510を決定する。ただし、第1変曲点531及び第2変曲点532が必ず任意の地点で特定されなければならないものではなく、血糖測定装置は、傾き符号が変更されたサンプリングポイント521,522に基づいて対象区間510を決定してもよい。
【0083】
血糖測定装置は、対象区間510の間に検出されるサンプリングポイント540の個数が第2閾値範囲内である場合に応答して、該当データ信号が第2周期を有するものと決定する。血糖測定装置は、第2周期を有するものと決定されたデータ信号590のビット値を1に決定する。
【0084】
例えば、第2閾値範囲はth_num2以下の個数を示し、th_num2は1以上の整数である。th_num2は5に設定されてもよい。図5に示された対象区間510のうち、検出されたサンプリングポイント540の個数が4個であることから第2閾値範囲内であるため、血糖測定装置は、データ信号590が第2周期を有するものと決定する。
【0085】
異なる例として、第2閾値範囲はk1以上k2以下の個数を示し、k1及びk2は1以上の整数である。例えば、k1は4、k2は5に設定されてもよい。図5に示された対象区間510のうち、検出されたサンプリングポイント540の個数が4個であることから第2閾値範囲内であるため、血糖測定装置は、図5に示されたデータ信号590が第2周期を有するものと決定する。したがって、血糖測定装置は、図5に示されたデータ信号590のビットが1であると決定する。
【0086】
第1閾値範囲及び第2閾値範囲は、予め決定されてもよい。例えば、血糖測定装置は、機器パラメータに基づいて前記第1閾値範囲及び前記第2閾値範囲を決定する。したがって、血糖測定装置は、機種に応じて最適化された閾値範囲を設定し、より正確な血糖測定の結果を提供することができる。また、第1閾値範囲及び第2閾値範囲は、マージン(margin)を含むように設計され得る。
【0087】
ただし、第1閾値範囲及び第2閾値範囲の設定を上述したものに限定することはない。血糖測定装置は、前記血糖測定装置と前記血糖測定モジュールとの間の接続に応答して、キャリブレーション、時間の間に前記血糖測定モジュールからパイロット信号を受信し、前記パイロット信号の対象区間の間に検出されるサンプリングポイントの個数に基づいて前記第1閾値範囲及び前記第2閾値範囲を決定する。予め決定したパイロット信号は、血糖測定装置及び血糖測定モジュールに対してキャリブレーション、時間の間に通信されるよう予め定義された信号を示す。例えば、パイロット信号は、「010」、「110」のビットシーケンスを指示するよう定義された信号であり、上述したビットシーケンスは単なる例示であって、これに限定されることはない。したがって、血糖測定装置は、パイロット信号の対象区間の間で検出されるサンプリングポイントの個数に基づいて、第1閾値範囲及び第2閾値範囲を設定し得る。例えば、血糖測定装置は、パイロット信号のうち第1周期を有するデータ信号から対象区間の間に検出されたサンプリングポイントの個数の平均を含むように第1閾値範囲を決定する。血糖測定装置は、パイロット信号のうち第2周期を有するデータ信号から対象区間の間に検出されたサンプリングポイントの個数の平均を含むよう第2閾値範囲を決定する。
【0088】
図4に示された第1周期のデータ信号490は、サンプリングレートの16倍の周波数を有するものと仮定される。図5に示された第2周期のデータ信号590は、サンプリングレートの8倍の周波数を有するものと仮定される。第1周期は第2周期の2倍であると仮定する。ただし、第1周期、第2周期、及び各データ信号の周波数を上述したものに限定せず、設計に応じて変更されてもよい。
【0089】
図6は、一実施形態に係る血糖測定装置の内部構成を説明するブロック図である。
【0090】
血糖測定装置600は、ソケット610、プロセッサ620、及びメモリ630を含む。
【0091】
ソケット610は、血糖量を測定する血糖測定モジュールのプラグと結合可能な構造を含む。例えば、ソケット610はマイクソケットであってもよい。
【0092】
プロセッサ620は、ソケット610に対する前記血糖測定モジュールの接続が検出される場合に応答して、前記血糖測定モジュールからデータ信号を受信し、前記データ信号の周期に基づいて前記データ信号が指示するビットを判読し得る。
【0093】
例えば、プロセッサ620は、ソケット610と前記血糖測定モジュールとの間の接続が樹立されて開始信号が受信された後、終了信号が受信されるまで一連のデータ信号を順次受信する。プロセッサ620は、前記データ信号が第1周期を有する場合、前記データ信号のビットを0に決定し、前記データ信号が前記第1周期よりも小さい第2周期を有する場合、前記データ信号のビットを1に決定する。
【0094】
また、プロセッサ620は、前記データ信号から変曲点が検出されない場合に応答して、前記データ信号を含むシーケンスデータに対する分析を排除する。変曲点が検出されないデータ信号はノイズを含んでいるため、プロセッサ620は、変曲点が検出されないデータ信号に対する分析を排除することによってエラーを防止し得る。例えば、プロセッサ620は、開始信号と終了信号の間にデータ信号が判読される途中、ノイズなどによって不規則なデータ信号(例えば、変曲点のない信号)が検出される場合に応答して、該当データ信号をエラーとして決定する。血糖測定装置600は、エラーに決定されたデータ信号を含むシーケンスデータに対して判読をスキップしたり、再判読を行う。
【0095】
さらに、プロセッサ620は、前記データ信号で対象区間以外のサンプリングポイントを判読から排除する。プロセッサ620は、任意のデータ信号で第1変曲点以前のサンプリングポイント及び第2変曲点以後のサンプリングポイントを排除することで、対象区間内で検出されるサンプリングポイントに基づいて対象区間を決定する。各データ信号の開始区間及び終了区間で隣接する他のデータ信号による干渉などが通信遅延のように発生する可能性があるため、血糖測定装置600は、対象区間のみを考慮してデータ信号の周期をより正確に決定することができる。
【0096】
ただし、プロセッサ620の動作をこれに限定せず、プロセッサ620は、図1ないし図5を参照して説明した動作のうち少なくとも1つが結合された動作を行ってもよい。
メモリ630は、血糖測定方法を行うために求められる情報を一時的又は半永久的に格納する。例えば、メモリ630は、データ信号、シーケンスデータ、及びシーケンスデータから分析された血糖測定の結果などを格納する。
【0097】
一実施形態に係る血糖測定装置600は、上述したようにデータ信号の周期に基づいてデータ信号を判読することで、スマートフォンのマイクロ受信される信号に対する単なる閾値比較よりも正確にノイズによるデータ判読エラーを減少させることができる。
【0098】
実施形態に係る方法は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合せで具現される。例えば、本実施形態で説明した装置及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサー、又は命令(instruction)を実行して応答する異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータを用いて具現される。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及びオペレーティングシステム上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行する。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答してデータをアクセス、格納、操作、処理、及び生成する。理解の便宜のために、処理装置は1つが使用されるものとして説明する場合もあるが、当技術分野で通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び/又は複数類型の処理要素を含むことが把握する。例えば、処理装置は、複数のプロセッサ又は1つのプロセッサ及び1つのコントローラを含む。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成も可能である。
【0099】
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DYIJDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。ハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0100】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順で実行されるし、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組み合わせられてもよいし、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0101】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
【符号の説明】
【0102】
600:血糖測定装置
610:ソケット
620:プロセッサ
630:メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6