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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023091204
(43)【公開日】2023-06-30
(54)【発明の名称】パーテーションスタンド
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20230623BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021205824
(22)【出願日】2021-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】592159966
【氏名又は名称】中発販売株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】512141736
【氏名又は名称】株式会社リーレックス
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】檪原 政一
(72)【発明者】
【氏名】神谷 信邦
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503BB01
5G503FA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電力を供給するための具体的なパーテーションスタンドを提供する。
【解決手段】パーテーション用のスタンド10は、パイプ材にて構成された柱状のポール11と、ポールを起立した状態で保持する台座12と、ポール内に収納される少なくとも1つの電池モジュール13と、を備える。ポールの長手方向と平行な方向を上下方向としたとき、電池モジュールは、電池が収納される収納部、収納部の上下方向一端側に設けられた第1接続部及び収納部の上下方向他端側に設けられ、第1接続部と着脱自在に連結可能な構造を有する第2接続部を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーテーション用のスタンドにおいて、
パイプ材にて構成された柱状のポールと、
前記ポールを起立した状態で保持する台座と、
前記ポール内に収納される少なくとも1つの電池モジュールとを備え、
前記ポールの長手方向と平行な方向を上下方向としたとき、
前記電池モジュールは、
電池が収納される収納部、
前記収納部の上下方向一端側に設けられた第1接続部、及び
前記収納部の上下方向他端側に設けられた第2接続部であって、前記第1接続部と着脱自在に連結可能な構造を有する第2接続部
を有するパーテーションスタンド。
【請求項2】
前記第2接続部の前記構造と同一の構造により、前記第1接続部に着脱自在に接続された吊り部材であって、前記ポールの上端側に着脱自在に係止された吊り部材を備える請求項1に記載パーテーションスタンド。
【請求項3】
前記第2接続部の前記構造は、
前記第1接続部に設けられた係止穴に嵌まり込んで係止される鉤状の係止フックにて構成されている請求項1又は2に記載パーテーションスタンド。
【請求項4】
パイプ材にて構成された柱状のポールと、
前記ポールを起立した状態で保持する台座とを備えるパーテーションスタンドに適用され、前記ポール内に収納される電池モジュールにおいて、
前記ポールの長手方向と平行な方向を上下方向としたとき、
電池が収納される収納部、
前記収納部の上下方向一端側に設けられた第1接続部、及び
前記収納部の上下方向他端側に設けられた第2接続部であって、前記第1接続部と着脱自在に連結可能な構造を有する第2接続部
を有するパーテーションスタンド用電池モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パーテーション用のスタンド及びこれに用いられる電池モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載のパーテーションスタンドは、カメラと、カメラが撮影した動画を管理用情報処理機器に送信するデータ送信部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-75789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、「カメラやデータ送信部に電力を供給する電力入力部は、有線又は無線にて給電可能である」との記載があるのみであり、具体的な構成に関する記載が一切ない。本開示は、当該点に鑑み、電力を供給するための具体的な構成の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
パーテーション用のスタンドは、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。すなわち、当該構成要件は、パイプ材にて構成された柱状のポール(11)と、ポール(11)を起立した状態で保持する台座(12)と、ポール(11)内に収納される少なくとも1つの電池モジュール(13)とを備え、ポール(11)の長手方向と平行な方向を上下方向としたとき、電池モジュール(13)は、電池(b)が収納される収納部(14)、収納部(14)の上下方向一端側に設けられた第1接続部(15)、及び収納部(14)の上下方向他端側に設けられた第2接続部(16)であって、第1接続部(15)と着脱自在に連結可能な構造を有する第2接続部(16)を有することである。
【0006】
これにより、当該パーテーションスタンドでは、ポール(11)内に収納された電池モジュール(13)により電力を供給することができる。
【0007】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係るパーテーションスタンドを示す図である。
図2】第1実施形態に係る電池モジュールの分解図である。
図3】第1実施形態に係る電池モジュールを示す図である。
図4】ホルダ部の構成を示す図である。
図5】ホルダ部の構成を示す図である。
図6】ホルダ部の結線構成を示す図である。
図7】第1接続部を示す図である。
図8】第2接続部を示す図である。
図9】吊り部材を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
【0010】
なお、各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び各部材又は部位の形状を理解し易くするために記載されたものである。したがって、本開示に示された発明は、各図に付された方向に限定されない。斜線が付された図は、必ずしも断面図を示すものではない。
【0011】
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示されたパーテーションスタンドは、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素、並びに図示された構造部位を備える。
【0012】
(第1実施形態)
<1.パーテーションスタンドの概要>
本実施形態は、図1に示されるように、ベルトパーテーション1が装着可能なパーテーションスタンド10に本開示に係るパーテーションスタンドの一例が適用されたものである。
【0013】
ベルトパーテーション1は、空間を仕切るためのベルト2、及び当該ベルト2を巻き取る巻取ドラム(図示せず。)等を有するものであって、「人の並び方向」や「縄張り」等を行う際に用いられるものである。
【0014】
なお、図1に示されたベルトパーテーション1は、パーテーションスタンド10の上端に着脱自在に装着可能である。そして、当該ベルトパーテーション1には、音声又は光を発する電気式のデバイス(図示せず。)が組み込まれている。
【0015】
<2.パーテーションスタンドの構成>
パーテーションスタンド10は、図1に示されるように、柱状のポール11、台座12及び少なくとも1つの電池モジュール13等を少なくとも備える。ポール11は、中空のパイプ材にて構成されている。
【0016】
ポール11の上端には、ベルトパーテーション1が着脱自在に装着可能とするジョイント部(図示せず。)が設けられている。ポール11の下端は、台座12に固定されている。そして、台座12は、ポール11を起立した状態で保持する。
【0017】
<2.1 電池モジュールの構成>
例えば、電池モジュール13はポール11内に収納される(図1参照)。複数の電池モジュール13を備えるパーテーションスタンド10では、それらの電池モジュール13がポール11の長手方向(以下、上下方向ともいう。)に直列配置される。
【0018】
ポール11の上端側に位置する電池モジュール13は、図2に示されるように、収納部14、第1接続部15、第2接続部16及び吊り部材17等を少なくとも有して構成されている。
【0019】
なお、図1に示される複数の電池モジュール13のうちポール11の上端側に位置する電池モジュール13以外の電池モジュール13は、吊り部材17を備えていない点を除き、図2に示される構成と同じである。
【0020】
<収納部>
収納部14は、電池b(本実施形態では、単三型電池)が収納される部品である。当該収納部14は、図3に示されるように、ホルダ部14A、第1電極プレート14B及び第2電極プレート14C等を有して構成されている
ホルダ部14Aは、図4に示されるように、少なくとも1つ(本実施形態では、4つ)の収納凹部14Dが設けられている。各収納凹部14Dは、上下方向に延びる略U字状に窪んだ溝である。つまり、各収納凹部14Dは、単三型電離が嵌り込み可能な溝である。
【0021】
第1電極プレート14Bは、各電池bの電極(本実施形態では、正極)を並列接続する。具体的には、第1電極プレート14Bのホルダ部14A側の面には、環状バスバーにて構成された電極14Eが設けられている。
【0022】
第2電極プレート14Cは、図5に示されるように、各電池bの電極(本実施形態では、負極)を並列接続する。具体的には、第2電極プレート14Cのホルダ部14A側の面には、環状バスバーにて構成された電極14Fが設けられている。
【0023】
そして、図6に示されるように、電極14Eにはハーネス18Aが接続されている。電極14Fにはハーネス18Bが接続されている。ハーネス18A、18Bは、プラグ19Aに接続されている。
【0024】
なお、プラグ19Aは、第1電極プレート14Bを挟んでホルダ部14Aと反対側に配置されている。第2電極プレート14C側には、他の電池モジュール13のプラグ19Aが装着可能なジャック19Bが設けられている。
【0025】
ジャック19Bには、ハーネス18C、18Dが接続されている。ハーネス18Cは、電極14E又はハーネス18Aに接続されている。ハーネス18Dは、電極14F又はハーネス18Bに接続されている。
【0026】
したがって、仮に、第2の電池モジュール13のプラグ19Aが第1の電池モジュール13のジャック19Bに接続されると、第1の電池モジュール13に収納されている複数の電池bと第2の電池モジュール13に収納されている複数の電池bとは、電気的に並列接続された状態となる。
【0027】
<第1接続部及び第2接続部>
第1接続部15は、図2に示されるように、収納部14の上下方向一端側に設けられている。第2接続部16は、収納部14の上下方向他端側に設けられている。そして、第2接続部16は、他の電池モジュール13の第1接続部15と着脱自在に連結可能な構造を有する。
【0028】
すなわち、第1接続部15は、図7に示されるように、円筒状の本体部15A及び固定部15B等を有して構成されている。固定部15Bは、ホルダ部14Aにネジやビス等の締結具(図示せず。)にて締結固定される部位である。
【0029】
本体部15Aの中心線方向端部のうち固定部15Bと反対側(図7では、本体部15Aの上端側)には、係止穴15Cが少なくとも1つ(本実施形態では、4つ)設けられている。それら係止穴15Cは、第2接続部16に設けられた係止フック16C(図8参照)が係止される穴又は凹部である。
【0030】
第2接続部16は、図8に示されるように、円筒状の本体部16A及び固定部(図示せず。)等を有して構成されている。固定部は、ホルダ部14Aにネジやビス等の締結具(図示せず。)にて締結固定される部位である。
【0031】
本体部16Aの中心線方向端部のうち固定部と反対側(図では、本体部16Aの下端側)には、係止フック16Cが少なくとも1つ(本実施形態では、2つ)設けられている。各係止フック16Cは、係止穴15Cに嵌まり込んで係止される鉤状の部位である。
【0032】
つまり、本実施形態に係る係止フック16Cは、弾性的に変形・変位可能なスナップフット状の部材である。このため、例えば、本体部16AのBの部分が中心側に押圧されると、係止フック16Cの先端側が本体部16Aの中心側に弾性的に変位する。このため、係止フック16Cと係止穴15Cとの係止状態が開放される。
【0033】
なお、2つの電池モジュール13を連結する際には、利用者は、係止フック16Cと係止穴15Cとを係止する前に、下側に位置する電池モジュール13のプラグ19Aと上側に位置する電池モジュール13のジャック19Bとを接続する必要がある。
【0034】
本実施形態では、第2接続部16に位置決め突起16Dが設けられている。位置決め突起16Dは、第2接続部16が第1接続部15に連結されたときに、第2接続部16に対する第1接続部15の位置がずれることを規制する。
【0035】
<吊り部材>
吊り部材17は、電池モジュール13をポール11内で吊り下げるための部材である。当該吊り部材17は、図9に示されるように、環状体17A、係止フック17B、位置決め部17C及び係止突起17D等を有して構成されている。
【0036】
係止フック17Bは、係止フック16Cと合同な鉤状の部位である。つまり、係止フック17Bは、第1接続部15の係止穴15Cに嵌り込んで係止可能な部位である。位置決め部17Cは、位置決め突起16Dと合同な部位である。つまり、吊り部材17と第1接続部15との位置決めを行う。
【0037】
係止突起17Dは、ポール11の上端に係止可能な突起である。当該係止突起17Dが、ポール11の上端に係止されることにより、電池モジュール13がポール11内で吊り下げられた状態で保持される。なお、複数の電池モジュール13が連結された状態(図1参照)では、最上位置に配置された電池モジュール13の第1接続部15に吊り部材17が連結される。
【0038】
<3.本実施形態に係るパーテーションスタンド(特に、電池モジュール)の特徴>
本実施形態に係るパーテーションスタンド10では、ポール11内に収納された電池モジュール13によりベルトパーテーション1のデバイスに電力を供給することができる。
【0039】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、デバイスはベルトパーテーションに設けられていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、パーテーションスタンド10にデバイスが設けられていてもよい。
【0040】
上述の実施形態では、第2接続部16に係止フック16Cが設けられ、第1接続部15に係止穴15Cが設けられていた、しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第1接続部15に係止フック16Cが設けられ、第2接続部16に係止穴15Cが設けられた構成であってよい。
【0041】
上述の実施形態では、第1接続部15と第2接続部16とを着脱自在に連結可能とする構造として、係止フック16C及び係止穴15Cが用いられていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、係止用の突起と当該突起が着脱自在に嵌り込み可能な穴又は凹部とにより当該構造が構成されていてもよい。
【0042】
上述の実施形態に係る吊り部材17は、第1接続部15に着脱自在な構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第1接続部15を取り外し、吊り部材17をホルダ部14A(収納部14)に装着する構成であってもよい。
【0043】
上述の実施形態に係る収納部14は、単三型電池を収納する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、ボタン電池等のその他形式の電池が収納可能な構成であってもよい。
【0044】
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
【符号の説明】
【0045】
1… ベルトパーテーション 2…ベルト 10… パーテーションスタンド
11… ポール 12…台座 13… 電池モジュール
14… 収納部 14A…ホルダ部 14C… 第2電極プレート
14B… 第1電極プレート 14D…収納凹部 15… 第1接続部
15C… 係止穴 16…第2接続部 16C… 係止フック
17… 吊り部材 17B…係止フック
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9