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特開2023-91521学習習熟度確認システム、及び学習習熟度確認プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023091521
(43)【公開日】2023-06-30
(54)【発明の名称】学習習熟度確認システム、及び学習習熟度確認プログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/00 20060101AFI20230623BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20230623BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20230623BHJP
【FI】
G09B7/00
G09B19/00 H
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021206303
(22)【出願日】2021-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000154613
【氏名又は名称】株式会社文溪堂
(74)【代理人】
【識別番号】100088616
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 一平
(74)【代理人】
【識別番号】100154829
【弁理士】
【氏名又は名称】小池 成
(74)【代理人】
【識別番号】100132403
【弁理士】
【氏名又は名称】永岡 儀雄
(74)【代理人】
【識別番号】100198856
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 聡
(72)【発明者】
【氏名】井川 大輔
(72)【発明者】
【氏名】野田 智子
(72)【発明者】
【氏名】宮脇 花奈子
(72)【発明者】
【氏名】磯部 拳太郎
【テーマコード(参考)】
2C028
5L049
【Fターム(参考)】
2C028BA05
2C028BB04
2C028BC01
2C028BD01
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】学習者の学習単元に対する習熟度に応じて、難易度を変更した適切な問題の配信を可能とする学習習熟度確認システムの提供を課題とする。
【解決手段】確認システム1は、学習者側端末2及び問題配信サーバ3を具備し、学習者側端末2は、一次配信要求手段20と、問題受信表示手段21と、解答入力受付手段22と、正誤チェック要求手段23と、正誤結果表示手段24と、二次配信要求手段25とを有し、問題配信サーバ3は、問題データベース15を記憶するサーバ側記憶手段40と、一次抽出配信手段41と、正誤チェック手段42と、正誤結果データ送信手段43と、二次抽出配信手段44とを有する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習者の操作する学習者側端末及び前記学習者側端末と電気通信回線を通じて接続された問題配信サーバを具備する学習習熟度確認システムであって、
前記学習者側端末は、
前記学習者の学習単元に対する習熟度を確認するための確認用問題に係る問題データの配信を前記問題配信サーバに対して要求する一次配信要求手段と、
配信された前記問題データを受信し、端末表示画面に表示する問題受信表示手段と、
前記端末表示画面に表示された前記確認用問題の解答入力欄への前記学習者の解答の入力を受け付ける解答入力受付手段と、
入力を受け付けた前記確認用問題の解答にかかる解答データの正誤チェックを前記問題配信サーバに対して要求する正誤チェック要求手段と、
前記問題配信サーバから送信された前記解答データに対する正誤結果を示す正誤結果データを受信し、前記端末表示画面に表示する正誤結果表示手段と、
次に解答する前記確認用問題の難易度群の指定を受け付け、指定された前記難易度群の前記確認用問題に係る前記問題データの配信を前記問題配信サーバに対して要求する二次配信要求手段と
を有し、
前記問題配信サーバは、
前記学習単元に関する複数の前記確認用問題に係る前記問題データを予め難易度毎に分類し、それぞれの難易度群毎に格納した問題データベースを記憶するサーバ側記憶手段と、
前記学習者側端末の前記一次配信要求手段に基づいて、前記問題データベースに格納され、前記学習単元において基本問題に相当する前記難易度群に属する前記確認用問題の中から一問をランダムに抽出し、抽出した前記確認用問題の前記問題データを前記学習者側端末に配信する一次抽出配信手段と、
前記学習者側端末の前記正誤チェック要求手段に基づいて、前記解答データの正誤チェックを行う正誤チェック手段と、
前記正誤チェック手段による前記解答データに対する前記正誤結果データを前記学習者側端末に送信する正誤結果データ送信手段と、
前記学習者側端末の前記二次配信要求手段に基づいて、前記問題データベースに記憶され、指定された前記難易度群に属する前記確認用問題の中から一問をランダムに抽出し、抽出した前記確認用問題の前記問題データを前記学習者側端末に配信する二次抽出配信手段と
を有する学習習熟度確認システム。
【請求項2】
前記一次配信要求手段は、
予め印刷された二次元バーコードを前記学習者側端末に搭載された端末側カメラで読み込むことにより、前記問題配信サーバに対して前記問題データの配信を要求する二次元バーコード配信要求手段を更に備える請求項1に記載の学習習熟度確認システム。
【請求項3】
前記学習者側端末は、
予め規定された回数の前記確認用問題の配信の要求を検出すると、前記二次配信要求手段による次の前記確認用問題にかかる前記問題データの配信要求処理を停止する配信要求停止手段を更に有する請求項1または2に記載の学習習熟度確認システム。
【請求項4】
前記問題配信サーバは、
前記一次抽出配信手段及び前記二次抽出配信手段によって既に前記学習者側端末に対して配信済みの前記確認用問題の抽出及び前記問題データの配信を規制する重複抽出配信規制手段を更に有する請求項1~3のいずれか一項に記載の学習習熟度確認システム。
【請求項5】
前記学習者側端末は、
前記解答入力受付手段による前記解答入力欄の表示とともに、前記学習者が解答に至る思考過程を入力可能な思考過程入力欄を前記端末表示画面に表示する思考過程入力欄表示手段と、
前記正誤結果表示手段による前記正誤結果の表示とともに、前記思考過程入力欄に入力された前記学習者の思考過程を前記端末表示画面に表示する思考過程表示手段と
を更に有する請求項1~4のいずれか一項に記載の学習習熟度確認システム。
【請求項6】
前記確認用問題の前記難易度群は、
前記基本問題に相当する基本問題群、前記基本問題群より難易度の高い上級問題群、前記上級問題群より更に難易度の高い最上級問題群、前記基本問題群より難易度の低い下級問題群、及び前記下級問題群より更に難易度の低い最下級問題群の5段階で設定されている請求項1~5のいずれか一項に記載の学習習熟度確認システム。
【請求項7】
学習者の学習単元に対する習熟度を確認するための確認用問題に係る問題データの配信を問題配信サーバに対して要求する一次配信要求手段、配信された前記問題データを受信し、端末表示画面に表示する問題受信表示手段、前記端末表示画面に表示された前記確認用問題の解答入力欄への前記学習者の解答の入力を受け付ける解答入力受付手段、入力を受け付けた前記確認用問題の解答にかかる解答データの正誤チェックを前記問題配信サーバに対して要求する正誤チェック要求手段、前記問題配信サーバから送信された前記解答データに対する正誤結果を示す正誤結果データを受信し、前記端末表示画面に表示する正誤結果表示手段、及び次に解答する前記確認用問題の難易度の指定を受け付け、指定された難易度とともに前記確認用問題に係る前記問題データの配信を前記問題配信サーバに対して要求する二次配信要求手段として、前記学習者の操作する学習者側端末を機能させ、
前記学習単元に関する複数の前記確認用問題に係る前記問題データを予め難易度毎に分類し、それぞれの難易度群毎に格納した問題データベースを記憶するサーバ側記憶手段、前記学習者側端末の前記一次配信要求手段に基づいて、前記問題データベースに格納され、前記学習単元において基本問題に相当する前記難易度群に属する前記確認用問題の中から一問をランダムに抽出し、抽出した前記確認用問題の前記問題データを前記学習者側端末に配信する一次抽出配信手段、前記学習者側端末の前記正誤チェック要求手段に基づいて、前記解答データの正誤チェックを行う正誤チェック手段、前記正誤チェック手段による前記解答データに対する前記正誤結果データを前記学習者側端末に送信する正誤結果データ送信手段、及び前記学習者側端末の前記二次配信要求手段に基づいて、前記問題データベースに記憶され、指定された前記難易度群に属する前記確認用問題の中から一問をランダムに抽出し、抽出した前記確認用問題の前記問題データを前記学習者側端末に配信する二次抽出配信手段として、前記学習者側端末と電気通信回線を通じて接続された前記問題配信サーバを機能させる学習習熟度確認プログラム。
【請求項8】
予め印刷された二次元バーコードを前記学習者側端末に搭載された端末側カメラで読み込むことにより、前記問題配信サーバに対して前記問題データの配信を要求する二次元バーコード配信要求手段を備える前記一次配信要求手段として、前記学習者側端末を機能させる請求項7に記載の学習習熟度確認プログラム。
【請求項9】
予め規定された回数の前記確認用問題の配信の要求を検出すると、前記二次配信要求手段による次の前記確認用問題にかかる前記問題データの配信要求処理を停止する配信要求停止手段として、前記学習者側端末を更に機能させる請求項7または8に記載の学習習熟度確認プログラム。
【請求項10】
前記一次抽出配信手段及び前記二次抽出配信手段によって既に前記学習者側端末に対して配信済みの前記確認用問題の抽出及び前記問題データの配信を規制する重複抽出配信規制手段として、前記問題配信サーバを更に機能させる請求項7~9のいずれか一項に記載の学習習熟度確認プログラム。
【請求項11】
前記解答入力受付手段による前記解答入力欄の表示とともに、前記学習者が解答に至る思考過程を入力可能な思考過程入力欄を前記端末表示画面に表示する思考過程入力欄表示手段、及び前記正誤結果表示手段による前記正誤結果の表示とともに、前記思考過程入力欄に入力された前記学習者の思考過程を前記端末表示画面に表示する思考過程表示手段として、前記学習者側端末を更に機能させる請求項7~10のいずれか一項に記載の学習習熟度確認プログラム。
【請求項12】
前記確認用問題の前記難易度群は、
前記基本問題に相当する基本問題群、前記基本問題群より難易度の高い上級問題群、前記上級問題群より更に難易度の高い最上級問題群、前記基本問題群より難易度の低い下級問題群、及び前記下級問題群より更に難易度の低い最下級問題群の5段階で設定されている請求項7~11のいずれか一項に記載の学習習熟度確認プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習習熟度確認システム、及び学習習熟度確認プログラムに関する。更に詳しくは、履修した学習単元に対する学習者の習熟度を確認するために、適切な難易度の問題の提供が可能な学習習熟度確認システム、及び学習習熟度確認プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、小学校や中学校等において、履修した学習単元に対して児童・生徒等の学習者がどの程度理解しているのかを確認するために、教科書の内容に沿って編集され、学習単元に関する複数の問題が掲載された問題集や計算ドリル等の補助教材を用いた指導が行われている。かかる補助教材を用いることにより、学習者は掲載された複数の問題を解くことで当該学習単元について繰り返し学習することができる。その結果、学習者の学習単元に関する理解力やより深い知識の向上を図ることができ、習熟度(理解度)を高めることができる。
【0003】
例えば、補助教材の例として、問題集と当該問題集に記載された問題の解答を直接記入な演習ノートとを備えた問題演習教材用解答集が既に知られている(特許文献1参照)。この問題演習教材用解答集などを用いることにより、問題集と演習ノートとの間で照らし合わせを容易に行うことができ、効率的な答え合わせが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-82427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらの問題集等の補助教材は、主として印刷物として提供されるため、複数の問題を掲載する際に下記に掲げる問題を生じる可能性があった。すなわち、複数の問題の掲載順序や出題順序は予め決定されていた。この場合、一般には当該学習単元において難易度の低い問題から標準的な難易度の問題、更には難易度の高い応用問題のように徐々に難易度を変化させた構成で補助教材が作成されており、問題の難易度を徐々に高く設定しながら、学習単元に対する学習者の習熟度を効率的に高くすることが行われていた。
【0006】
しかしながら、学習単元に対する習熟の程度は、個々の学習者においてそれぞれ異なっており、クラス単位であってもそのバラツキが大きいことがある。そのため、学習の習熟度が進んだ学習者にとっては、難易度の低い問題は簡単過ぎると感じ、より難易度の高い問題を早く解答したいと考えたり、授業や学習単元に対する意欲や積極性を損なったりすることがあった。一方、学習単元に対する習熟度が乏しい学習者にとっては、難易度の低い問題であっても難しいと感じたりすることがあり、このような補助教材を用いた授業等に対する学習意欲が削がれることがあった。このように、児童等の学習者に対して、それぞれの難易度に応じて適切な問題を提供することができず、学習意欲が損なわれることがあった。
【0007】
一方、近年において、小学校や中学校等の教育現場に電子黒板やノート型のパーソナルコンピュータ、或いはタブレット型端末等の情報通信機器の導入が促進されており、児童等の学習者の一人一人にタブレット型端末等が配布され、インターネットを活用した調査を行う学習や家庭で行う宿題をタブレット型端末に配信し、更に教師が使用する端末に解答結果を送信することも行われている。
【0008】
そこで、本発明は上記実情に鑑み、タブレット型端末等の情報通信機器を活用し、学習者の学習単元に対する習熟度に応じて、難易度を変更した適切な問題の配信を可能とする学習習熟度確認システム、及び学習習熟度確認プログラムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、下記に掲げる学習習熟度確認システム、及び学習習熟度確認プログラムが提供される。
【0010】
[1] 学習者の操作する学習者側端末及び前記学習者側端末と電気通信回線を通じて接続された問題配信サーバを具備する学習習熟度確認システムであって、前記学習者側端末は、前記学習者の学習単元に対する習熟度を確認するための確認用問題に係る問題データの配信を前記問題配信サーバに対して要求する一次配信要求手段と、配信された前記問題データを受信し、端末表示画面に表示する問題受信表示手段と、前記端末表示画面に表示された前記確認用問題の解答入力欄への前記学習者の解答の入力を受け付ける解答入力受付手段と、入力を受け付けた前記確認用問題の解答にかかる解答データの正誤チェックを前記問題配信サーバに対して要求する正誤チェック要求手段と、前記問題配信サーバから送信された前記解答データに対する正誤結果を示す正誤結果データを受信し、前記端末表示画面に表示する正誤結果表示手段と、次に解答する前記確認用問題の難易度の指定を受け付け、指定された難易度とともに前記確認用問題に係る前記問題データの配信を前記問題配信サーバに対して要求する二次配信要求手段とを有し、前記問題配信サーバは、前記学習単元に関する複数の前記確認用問題に係る前記問題データを予め難易度毎に分類し、それぞれの難易度群毎に格納した問題データベースを記憶するサーバ側記憶手段と、前記学習者側端末の前記一次配信要求手段に基づいて、前記問題データベースに格納され、前記学習単元において基本問題に相当する前記難易度群に属する前記確認用問題の中から一問をランダムに抽出し、抽出した前記確認用問題の前記問題データを前記学習者側端末に配信する一次抽出配信手段と、前記学習者側端末の前記正誤チェック要求手段に基づいて、前記解答データの正誤チェックを行う正誤チェック手段と、前記正誤チェック手段による前記解答データに対する前記正誤結果データを前記学習者側端末に送信する正誤結果データ送信手段と、前記学習者側端末の前記二次配信要求手段に基づいて、前記問題データベースに記憶され、前記難易度によって指定された前記難易度群に属する前記確認用問題の中から一問をランダムに抽出し、抽出した前記確認用問題の前記問題データを前記学習者側端末に配信する二次抽出配信手段とを有する学習習熟度確認システム。
【0011】
[2] 前記一次配信要求手段は、予め印刷された二次元バーコードを前記学習者側端末に搭載された端末側カメラで読み込むことにより、前記問題配信サーバに対して前記問題データの配信を要求する二次元バーコード配信要求手段を更に備える前記[1]に記載の学習習熟度確認システム。
【0012】
[3] 前記学習者側端末は、予め規定された回数の前記確認用問題の配信の要求を検出すると、前記二次配信要求手段による次の前記確認用問題にかかる前記問題データの配信要求処理を停止する配信要求停止手段を更に有する前記[1]または[2]に記載の学習習熟度確認システム。
【0013】
[4] 前記問題配信サーバは、前記一次抽出配信手段及び前記二次抽出配信手段によって既に前記学習者側端末に対して配信済みの前記確認用問題の抽出及び前記問題データの配信を規制する重複抽出配信規制手段を更に有する前記[1]~[3]のいずれかに記載の学習習熟度確認システム。
【0014】
[5] 前記学習者側端末は、前記解答入力受付手段による前記解答入力欄の表示とともに、前記学習者が解答に至る思考過程を入力可能な思考過程入力欄を前記端末表示画面に表示する思考過程入力欄表示手段と、前記正誤結果表示手段による前記正誤結果の表示とともに、前記思考過程入力欄に入力された前記学習者の思考過程を前記端末表示画面に表示する思考過程表示手段とを更に有する前記[1]~[4]のいずれかに記載の学習習熟度確認システム。
【0015】
[6] 前記確認用問題の前記難易度群は、前記基本問題に相当する基本問題群、前記基本問題群より難易度の高い上級問題群、前記上級問題群より更に難易度の高い最上級問題群、前記基本問題群より難易度の低い下級問題群、及び前記下級問題群より更に難易度の低い最下級問題群の5段階で設定されている前記[1]~[5]のいずれかに記載の学習習熟度確認システム。
【0016】
[7] 学習者の学習単元に対する習熟度を確認するための確認用問題に係る問題データの配信を問題配信サーバに対して要求する一次配信要求手段、配信された前記問題データを受信し、端末表示画面に表示する問題受信表示手段、前記端末表示画面に表示された前記確認用問題の解答入力欄への前記学習者の解答の入力を受け付ける解答入力受付手段、入力を受け付けた前記確認用問題の解答にかかる解答データの正誤チェックを前記問題配信サーバに対して要求する正誤チェック要求手段、前記問題配信サーバから送信された前記解答データに対する正誤結果を示す正誤結果データを受信し、前記端末表示画面に表示する正誤結果表示手段、及び次に解答する前記確認用問題の難易度の指定を受け付け、指定された難易度とともに前記確認用問題に係る前記問題データの配信を前記問題配信サーバに対して要求する二次配信要求手段として、前記学習者の操作する学習者側端末を機能させ、前記学習単元に関する複数の前記確認用問題に係る前記問題データを予め難易度毎に分類し、それぞれの難易度群毎に格納した問題データベースを記憶するサーバ側記憶手段、前記学習者側端末の前記一次配信要求手段に基づいて、前記問題データベースに格納され、前記学習単元において基本問題に相当する前記難易度群に属する前記確認用問題の中から一問をランダムに抽出し、抽出した前記確認用問題の前記問題データを前記学習者側端末に配信する一次抽出配信手段、前記学習者側端末の前記正誤チェック要求手段に基づいて、前記解答データの正誤チェックを行う正誤チェック手段、前記正誤チェック手段による前記解答データに対する前記正誤結果データを前記学習者側端末に送信する正誤結果データ送信手段、及び前記学習者側端末の前記二次配信要求手段に基づいて、前記問題データベースに記憶され、前記難易度によって指定された前記難易度群に属する前記確認用問題の中から一問をランダムに抽出し、抽出した前記確認用問題の前記問題データを前記学習者側端末に配信する二次抽出配信手段として、前記学習者側端末と電気通信回線を通じて接続された前記問題配信サーバを機能させる学習習熟度確認プログラム。
【0017】
[8] 予め印刷された二次元バーコードを前記学習者側端末に搭載された端末側カメラで読み込むことにより、前記問題配信サーバに対して前記問題データの配信を要求する二次元バーコード配信要求手段を備える前記一次配信要求手段として、前記学習者側端末を機能させる前記[7]に記載の学習習熟度確認プログラム。
【0018】
[9]予め規定された回数の前記確認用問題の配信の要求を検出すると、前記二次配信要求手段による次の前記確認用問題にかかる前記問題データの配信要求処理を停止する配信要求停止手段として、前記学習者側端末を更に機能させる前記[7]または[8]に記載の学習習熟度確認プログラム。
【0019】
[10] 前記一次抽出配信手段及び前記二次抽出配信手段によって既に前記学習者側端末に対して配信済みの前記確認用問題の抽出及び前記問題データの配信を規制する重複抽出配信規制手段として、前記問題配信サーバを更に機能させる前記[7]~[9]のいずれかに記載の学習習熟度確認プログラム。
【0020】
[11] 前記解答入力受付手段による前記解答入力欄の表示とともに、前記学習者が解答に至る思考過程を入力可能な思考過程入力欄を前記端末表示画面に表示する思考過程入力欄表示手段、及び前記正誤結果表示手段による前記正誤結果の表示とともに、前記思考過程入力欄に入力された前記学習者の思考過程を前記端末表示画面に表示する思考過程表示手段として、前記学習者側端末を更に機能させる前記[7]~[10]のいずれかに記載の学習習熟度確認プログラム。
【0021】
[12] 前記確認用問題の前記難易度群は、前記基本問題に相当する基本問題群、前記基本問題群より難易度の高い上級問題群、前記上級問題群より更に難易度の高い最上級問題群、前記基本問題群より難易度の低い下級問題群、及び前記下級問題群より更に難易度の低い最下級問題群の5段階で設定されている前記[7]~[11]のいずれか一項に記載の学習習熟度確認プログラム。
【発明の効果】
【0022】
本発明の学習習熟度確認システム、及び学習習熟度確認プログラムによれば、学習単元に対する習熟度の確認を学習者自身が行うことが可能であり、特に予め規定された確認用問題の配信数(例えば、3問)で構成されることにより、学習者が負担を感じることなく、習熟度の確認に取り組める。
【0023】
加えて、学習単元に関する確認用問題の難易度を複数の段階(例えば、5段階)に設定し、それぞれの難易度毎に確認用問題を分類してデータベースに登録することで、学習者の習熟度に応じた適切な確認用問題を学習者側端末に配信することができる。
【0024】
更に、確認用問題の解答の正誤結果の確認だけでなく、解答に至るまでの思考過程を当該解答とともに入力し、正誤結果とともに表示可能とすることにより、模範解答と照らし合わせ、どの部分で間違えたり、迷ったりしたのか等の確認を学習者自身が行うことが可能となり、当該学習単元に対する習熟度をより高いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本実施形態の学習習熟度確認システムの概略構成、及び、学習者側端末及び問題配信サーバの機能的構成を示すブロック図である。
図2】学習者側端末及び問題配信サーバによる学習単元の習熟度の確認処理にかかる流れの一例を示すフローチャートである。
図3】学習者側端末及び問題配信サーバによる学習単元の習熟度の確認処理にかかる流れの一例を示すフローチャートである。
図4】二次元バーコードの表示された問題集の一例を示す説明図である。
図5】端末表示画面に表示された確認用問題、解答入力欄、及び思考過程入力欄の一例を示す説明図である。
図6】端末表示画面に表示された解答に対する正誤結果、模範解答、及び思考過程の一例を示す説明図である。
図7】問題データベースに格納された難易度群別の確認用問題の構成例を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態の学習習熟度確認システム、及び、学習習熟度確認プログラムについて説明する。なお、本発明の学習習熟度確認システム及び学習習熟度確認プログラムは、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、当業者の通常の知識に基づいて以下の実施の形態に対して適宜変更、修正、及び改良等を加え得るものであっても構わない。
【0027】
本発明の一実施形態の学習習熟度確認システム1(以下、単に「確認システム1」と称す。)は、図1図7に示すように、本発明の学習習熟度確認プログラムPG(以下、単に「確認プログラムPG」と称す。)がそれぞれインストールされ、当該確認プログラムPGを起動することで、確認用問題4に係る問題データ5の配信要求処理及び正誤結果データ配信処理等の各種機能を発揮可能な学習者側端末2と、学習者側端末2とインターネットINを介して接続された問題配信サーバ3とを具備して主に構成されている。
【0028】
ここで、図1は、本実施形態の確認システム1の概略構成、及び、確認プログラムPGのインストールされた学習者側端末2及び問題配信サーバ3の機能的構成を示すブロック図であり、図2及び図3は学習者側端末2及び問題配信サーバ3による学習の習熟度の確認処理にかかる流れの一例を示すフローチャートであり、図4は、二次元バーコード6の表示された問題集7の一例を示す説明図であり、図5は、端末表示画面8に表示された確認用問題4、解答入力欄9、及び思考過程入力欄10の一例を示す説明図であり、図6は端末表示画面8に表示された解答11に対する正誤結果12、模範解答13、及び思考過程14の一例を示す説明図であり、図7は問題データベース15に格納された難易度群別の確認用問題4の構成例を模式的に示す説明図である。
【0029】
学習者側端末2は、その機能的構成として、一次配信要求手段20、問題受信表示手段21、解答入力受付手段22、正誤チェック要求手段23、正誤結果表示手段24、及び二次配信要求手段25を主に具備し、更にその他機能的構成として、二次元バーコード配信要求手段26、配信要求停止手段27、思考過程入力欄表示手段28、及び思考過程表示手段29を具備している。
【0030】
学習者側端末2は、小学校や中学校等において、児童・生徒がそれぞれ使用するタブレット型端末を主に想定し、授業の一環或いは学習者側端末2を学習者が持ち帰り、宿題の一環として、本実施形態の確認システム1による学習単元30の習熟度の確認を行うものを想定している。
【0031】
学習者側端末2は、タブレット型端末としての基本的な機能を有し、端末表示画面8には、タッチパネル機能31が付与され、端末表示画面8上での学習者の指の動きにより、端末側操作制御手段32を介して種々の操作を行うことが可能となっている。なお、学習者側端末2は、タブレット型端末に限定されるものではなく、ノート型やデスクトップ型のパーソナルコンピュータ、或いはスマートフォン等の情報通信機器を使用するものであってもよい。
【0032】
更に、学習者側端末2は、その他の一般的な機能的構成として、インターネットIN(本発明における電気通信回線に相当)を通じて問題配信サーバ3との間で問題データ5等の種々のデータの送受信を行う端末側通信制御手段33、及び端末表示画面8を介して学習者に対して種々の情報を、視覚を通じて提供するための信号制御を行う端末側表示制御手段34、及び学習者側端末2における種々の情報及びデータを記憶する端末側記憶手段35を更に具備して構成されている。
【0033】
ここで、端末側記憶手段35は、本発明の確認プログラムPGが記憶され、学習側端末2にインストールされている。更に、その他の種々のデータや情報等を記憶することが可能であり、例えば、学習者側端末2から問題配信サーバ3への確認用問題4の配信要求の回数をカウントする配信要求回数データ36や確認用問題4に対して学習者が入力した思考過程14の内容を一時的に記憶する思考過程データ37等が記憶されている。
【0034】
一方、本実施形態の確認システム1における問題配信サーバ3は、その機能的構成として、サーバ側記憶手段40、一次抽出配信手段41、正誤チェック手段42、正誤結果データ送信手段43、及び二次抽出配信手段44を主に具備して構成されている。更にその他機能的構成として、重複抽出配信規制手段45を具備している。また、問題配信サーバ3は、インターネットIN等を通じて学習者側端末2との間で種々のデータの送受信を行う配信側通信制御手段46を具備している。問題配信サーバ3は、本確認システム1を運用する運営会社(図示しない)等が設置する既存のハードウェア構成のサーバ、或いはインターネットIN上に構築されるクラウドサーバ等を用いることが可能である。
【0035】
以下、本実施形態の確認システム1による学習者の習熟度の確認にかかる流れを、学習者側端末2及び問題配信サーバ3における機能的構成及びその処理の説明とともに具体的に説明する。以下の説明において、学習者側端末2及び問題配信サーバ3の処理の流れを図2及び図3のフローチャート、及び図4図7の説明図に基づいて説明を行うものとする。また、本実施形態の確認システム1として、中学校1年の数学を例にして説明を行うが、これに限定されるものではなく、その他の教科または小学校におけるそれぞれの教科等についての習熟度の確認を行うものであっても構わない。
【0036】
始めに、学習者側端末2によって、確認用問題4の配信要求を問題配信サーバ3に対して実施する(一次配信要求手段20)。これにより、それぞれの学習単元30(例えば、図4図6における「正負の数」等)に対する学習者の習熟度を確認するための確認用問題4に係る問題データ5の配信を求める信号(図示しない)を問題配信サーバ3に対して送信される。
【0037】
更に具体的に説明すると、本実施形態の確認システム1では、上記一次配信要求手段20として、既存の二次元バーコード6を用いて確認用問題4(問題データ5)の配信を要求する二次元バーコード配信要求手段26が採用されている(図2におけるステップS1,S2)。
【0038】
すなわち、図2に示すような、紙媒体に出力され、学習単元30に関する複数の問題が掲載された印刷物の問題集7の一部に、図示されるような二次元バーコード6が予め印刷されている。この二次元バーコード6を学習者側端末2に搭載された端末側カメラ38の二次元バーコード読取機能を用いて読み込み、学習者側端末2に認識させる(ステップS1)。かかる認識操作により、学習者側端末2は問題配信サーバ3に対して確認用問題4の配信要求を行う(ステップS2)。なお、二次元バーコード6として、例えば、QRコード(登録商標)を使用することができる。
【0039】
ここで、二次元バーコード配信要求手段26による確認用問題4の配信要求において、当該確認用問題4の難易度は学習単元30において標準的なものに設定されている。すなわち、難易度群毎にそれぞれ分類された複数の確認用問題の中から最も標準的な問題群(本発明における基本問題群)に属する確認用問題4の配信要求がなされる。
【0040】
図1に示すように、問題配信サーバ3のサーバ側記憶手段40には、予め複数の確認用問題4に対応する問題データ5が学習単元30毎、かつ、難易度別に分類して問題データベース15に記憶されている。本実施形態の確認システム1では、難易度毎に分類された5つの難易度群(難易度群A~E)にそれぞれ問題データ5が格納され、かつ、当該問題データ5に対応する正答・模範解答データ47がそれぞれサーバ側記憶手段40に記憶されている。
【0041】
更に具体的に説明すると、図1において、難易度群Cが学習単元30における標準的な難易度の確認用問題4(本発明における基本問題に相当)の問題データ5が属するものであり(本発明における基本問題群に相当)、難易度群Bが難易度群Cより難易度の高い上級問題群、難易度群Aが難易度群Bより更に難易度の高い最上級問題群、難易度群Dが難易度群C(基本問題群)より難易度の低い下級問題群、及び、難易度群Eが難易度群D(下級問題群)より更に難易度の低い最下級問題群に相当する。
【0042】
なお、難易度毎にA~Eの5段階に分類して確認用問題4の問題データベース15を構築する例を示したが、これに限定される難易度を更に細分化等するものであっても構わない。また、サーバ側記憶手段40には、問題配信サーバ3が各種機能を発揮させるための本発明の確認プログラムPGも併せて記憶されている。
【0043】
確認プログラムPGを起動した問題配信サーバ3は、学習者側端末2からの確認用問題4の配信要求の有無を確認する(ステップT1)。そして、学習者側端末2からの配信要求を検出すると(ステップT1においてYES)、配信要求を受け付けるとともに(ステップT2)、サーバ側記憶手段40に記憶された問題データベース15の中の難易度群Cに属する複数の確認用問題4からランダムに一つの確認用問題4の抽出し(ステップT3)、その後、抽出された確認用問題4にかかる問題データ5を、配信要求先の学習者側端末2に対して配信する(ステップT4)。
【0044】
一方、学習者側端末2は、問題配信サーバ3の抽出処理及び配信処理によって配信された確認用問題4にかかる問題データ5を受信するとともに、当該内容を端末表示画面8に表示し、学習者が視覚を通じて表示する(ステップS3,問題受信表示手段21)。問題受信表示手段21は、例えば、図5に示すように、確認用問題4の数式を含む問題文48、及び数字・操作キー51、及び解答入力欄9が主に画面左側に表示される。更に、上記確認用問題4等の表示に合わせ、図5に示されるように、確認用問題4を学習者が解答する際に、当該解答に至るまで、換言すれば解答を導くための思考過程14をメモ等の形で残すための計算スペースに相当する思考過程入力欄10が端末表示画面8の右側部分に表示される(ステップS4,図5参照)。また、端末表示画面8の右上には、確認用問題4の配信数を示す配信数表示部52が設けられている。
【0045】
学習者側端末2は、端末表示画面8に確認用問題4及び思考過程入力欄10等が表示された状態で、解答入力欄9に対する解答11の入力を受け付ける(ステップS5,解答入力受付手段22)。すなわち、確認用問題4が表示された状態で、複数の数字・操作キー51による入力操作により、解答11となる値を解答入力欄9に入力することができる。このとき、上記解答11の入力受付と合わせ、計算スペース(思考過程入力欄10)に対する思考過程14が入力可能となっている。入力された思考過程14に係る思考過程データ37は、端末側記憶手段35に一時的に記憶されている。
【0046】
その後、学習者側端末2は、解答入力欄9に入力された解答11に係る解答データ39を問題配信サーバ3に送信し、正誤チェックを要求する(ステップS6,正誤チェック要求手段23)。
【0047】
これに対し、問題配信サーバ3は、学習者側端末2から送信された解答11に係る解答データ39を受付け(ステップT5)、サーバ側記憶手段40に記憶された正答・模範解答データ47に基づいて正誤チェックを行う(ステップT6)。そして、正誤チェックに基づく正誤結果12を示す正誤結果データ49を学習者側端末2に対して送信する(ステップT7)。
【0048】
学習者側端末2は、問題配信サーバ3から送信された正誤結果データ49を受信し、正誤結果を表示する(ステップS7、正誤結果表示手段24)。併せて、正誤結果データ49とともに送信された正答・模範解答データ47に基づき、正誤結果12、模範解答13、及び思考過程データ37として保存された思考過程14を端末表示画面8に表示する(ステップS8,S9、思考過程表示手段29、図6参照)。
【0049】
端末表示画面8には、図6に示すように、確認用問題4に対する模範解答13、学習者の解答11、正誤結果12、及び思考過程14が同一画面で表示される。これにより、模範解答13と自らの思考過程14とを照らし合わせ、正しい考え方で解答11を導いたか否かを学習者自身で確認することができる。
【0050】
更に、同画面の下部には、「次の問題へすすむ」と表示され、更に「チャレンジ」、「くりかえし」、「ふくしゅう」の三つの次問題選択ボタン50a,50b,50cが表示されている。ここで、「チャレンジ」の次問題選択ボタン50aは、一問目に解答した確認用問題4よりも更に高い難易度に設定された難易度群Bに属する確認用問題4の配信を問題配信サーバ3に対して要求するものであり、「くりかえし」の次問題選択ボタン50bは、一問目に解答した確認用問題4と同じ難易度の難易度群Cに属する確認用問題4の配信を問題配信サーバ3に対して要求するものであり、「ふくしゅう」の次問題選択ボタン50cは、一問目に解答した確認用問題4よりも低い難易度に設定された難易度群Dに属する確認用問題4の配信を問題配信サーバ3に対して要求するものである。
【0051】
本実施形態の確認システム1は、一問目の確認用問題4の正誤結果12に基づいて学習者自身が次に解答する確認用問題4の難易度を決定することができる。図7に示すように、2問目及び3問目について「チャレンジ」の次問題選択ボタン50aを選択することにより、最終的に最も難易度の高い難易度群Aに属する確認用問題4を3問目は解答することができる。一方、2問目及び3問目について「ふくしゅう」の次問題選択ボタン50cを選択することにより、最も難易度の低い難易度群Eに属する確認用問題4を3問目は解答することができる。
【0052】
ここで、本実施形態の確認システム1は、確認用問題4をトータルで3問解答するように設定されている。そのため、既に確認用問題4を3問解答した場合には、図6に示すような、「次の問題へすすむ」及び次問題選択ボタン50a,50b,50cは表示されず、確認システム1が終了となる(配信要求停止手段27)。かかる処理は、確認用問題4を何問解答したかを示す配信要求回数データ36に基づいて判断される。すなわち、問題配信サーバ3の配信要求回数を配信要求毎にカウントし、配信数が規定(例えば、3)を超える場合(ステップS10においてNO)は問題データ5の配信要求処理を停止し、ステップS13に移行し、本実施形態の確認システム1による習熟度の確認処理を終了する。本実施形態の確認システム1は、3問解答で終了するように設定されているが、これに限定されるものではなく、任意に解答数を設定することができる。
【0053】
一方、配信数が規定(例えば、3)以下の場合(ステップS10においてYES)、上記次問題選択ボタン50a,50b,50cによる難易度の選択を受け付ける(ステップS11)。ここで、難易度の選択がある場合(ステップS11においてYES)、問題配信サーバ3に対して確認用問題4の配信を難易度の指定とともに要求する(ステップS12、二次配信要求手段25)。
【0054】
問題配信サーバ3は、学習者側端末2からの難易度の選択を含む確認用問題4の配信要求の有無を検出し(ステップT8)、当該配信要求を検出すると(ステップT8においてYES)、選択された難易度の難易度群に属する確認用問題4の中からランダム抽出を行う(ステップT9、二次抽出配信手段44)。ここで、1問目と2問目若しくは3問目が同じ難易度で学習者によって選択された場合、或いは2問目と3問目とが同じ難易度で選択された場合、二次抽出配信手段44によって既に配信済みの確認用問題4が抽出される可能性がある。そこで、二次抽出配信手段44によって抽出された確認用問題4が既に配信済みか否かを確認する(重複抽出配信規制手段45、ステップT10)。そして、確認用問題4の重複がない場合(ステップT10においてYES)、確認用問題4を学習者側端末2に配信する(ステップT11、二次抽出配信手段44)。一方、確認用問題4の重複がある場合(ステップT10においてNO)、ステップT9の処理に戻り、改めて確認用問題4のランダム抽出を行う。
【0055】
問題配信サーバ3は、確認用問題4の配信を完了した後(ステップT11)、完了した配信が規定の配信数(例えば、3)未満かの判断を行う(ステップT12)。規定の配信数未満の場合(ステップT12においてYES)、ステップT8の処理に復帰し、学習者側端末2からの再度の配信要求の有無を検出する。一方、規定の配信数以上の場合(ステップT12においてNO)、問題データ5の配信処理を停止し、ステップT13の処理に移行し、本実施形態の確認システム1による習熟度の確認処理を終了する。
【0056】
以上示した通り、本実施形態の確認システム1及び確認プログラムPGは、履修した学習単元30に対する習熟度の確認を学習者が行うことができる。特に、最初に配信された確認用問題4に対する正誤結果を確認し、学習者自らが次の確認用問題4の難易度を選択することができる。また、問題配信サーバ3から送信される正誤結果データ49は、通常の正誤結果12の判定だけでなく、正答を得るための模範的な思考の過程が模範解答13として示され、自らの思考過程14と照らし合わせることで間違えた箇所等を容易に把握することができる。これにより、学習単元30に対する習熟度をより高めることができる。
【0057】
更に、3問の確認用問題4を通じて習熟度を確認することができるため、学習者が飽きたり、学習意欲が減退したりすることなく最後まで本発明の確認システム1を実行することができる。
【0058】
また、確認用問題4の配信要求を問題集7に印刷された二次元バーコード6によって開始することができるため、問題集7を解答し終わった学習者から確認システム1による確認することができ、学習者の学習の進捗状況に応じて適切なタイミングでの確認が行える。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明の確認システム、及び確認プログラムは、小学校や中学校等において学習者の習熟度を確認するために利用することができる。
【符号の説明】
【0060】
1:確認システム(学習習熟度確認システム)、2:学習者側端末、3:問題配信サーバ、4:確認用問題、5:問題データ、6:二次元バーコード、7:問題集、8:端末表示画面、9:解答入力欄、10:思考過程入力欄、11:解答、12:正誤結果、13:模範解答、14:思考過程、15:問題データベース、20:一次配信要求手段、21:問題受信表示手段、22:解答入力受付手段、23:正誤チェック要求手段、24:正誤結果表示手段、25:二次配信要求手段、26:二次元バーコード配信要求手段、27:配信要求停止手段、28:思考過程入力欄表示手段、29:思考過程表示手段、30:学習単元、31:タッチパネル機能、32:端末側操作制御手段、33:端末側通信制御手段、34:端末側表示制御手段、35:端末側記憶手段、36:配信要求回数データ、37:思考過程データ、38:端末側カメラ、39:解答データ、40:サーバ側記憶手段、41:一次抽出配信手段、42:正誤チェック手段、43:正誤結果データ送信手段、44:二次抽出配信手段、45:重複抽出配信規制手段、46:配信側通信制御手段、47:模範解答データ、48:問題文、49:正誤結果データ、50a,50b,50c:次問題選択ボタン、51:数字・操作キー、52:配信数表示部、IN:インターネット(電気通信回線)、PG:確認プログラム(学習習熟度確認プログラム)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7