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特開2023-917773次元シーンにおけるグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)要素を複製する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023091777
(43)【公開日】2023-06-30
(54)【発明の名称】3次元シーンにおけるグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)要素を複製する方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20220101AFI20230623BHJP
   G06F 3/04815 20220101ALI20230623BHJP
   G06F 3/0486 20130101ALI20230623BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20230623BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20230623BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F3/04815
G06F3/0486
G06F3/0488
G06T19/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202693
(22)【出願日】2022-12-20
(31)【優先権主張番号】21306850.5
(32)【優先日】2021-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】500102435
【氏名又は名称】ダッソー システムズ
【氏名又は名称原語表記】DASSAULT SYSTEMES
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ デルフィーノ
(72)【発明者】
【氏名】マリーヌ ズリアン
【テーマコード(参考)】
5B050
5E555
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA09
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA05
5B050FA16
5B050FA17
5E555AA27
5E555BA01
5E555BA70
5E555BB01
5E555BC18
5E555BE16
5E555BE17
5E555CA12
5E555CB08
5E555CB12
5E555CB16
5E555CB37
5E555CB44
5E555CB45
5E555CB46
5E555CB57
5E555CC13
5E555CC14
5E555CC20
5E555CC26
5E555DA11
5E555DB03
5E555DB11
5E555DB41
5E555DB51
5E555DC09
5E555DC13
5E555DC19
5E555DC25
5E555DC33
5E555DC35
5E555DC61
5E555DD07
5E555EA07
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】マークアップの複製にかかる時間およびジェスチャーを低減することによって、ワークフローを簡略化するためのコンピュータ実装方法及びコンピュータシステムを提供する。
【解決手段】3次元シーンのGUI要素を複製するためのコンピューター実装方法は、3次元モデル及びGUI要素を提供し、ユーザーが第1の付属物を用いて、ホールドジェスチャーを示す第1のユーザーインタラクションを受信しS20、第1の付属物のホールドジェスチャーを維持しながら第2の付属物を用いて、ボディーに対するホールドジェスチャーを示す第2のユーザーインタラクションを受信しS30、第1の付属物及び第2の付属物を用いるホールドジェスチャーを維持しながら第2の付属物をボディーの外側に移動させ、GUI要素を第2のGUI要素へと複製する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元シーンにおけるグラフィカルユーザーインターフェース要素を複製するためのコンピューター実装方法であって、
S10)前記3次元シーンにおいて表示される3次元モデル(MOD)およびGUI要素(GUI)、および前記3次元シーンにおいて表示される少なくとも1つの第2の3次元モデルを提供するステップであって、前記GUI要素は、前記3次元モデル(MOD)に添え付けられたアンカー(ANC)を含み、およびボディー(BOD)を含み、前記ボディーは、前記3次元モデルに対応するテキストおよび/またはグラフィカル要素を含むウィンドウであるステップと、
S20)第1の付属物(1)を用いるユーザーによるアンカー(ANC)に対するホールドジェスチャーを示す第1のユーザーインタラクションを受信するステップと、
S30)前記アンカー(ANC)に対する前記第1の付属物(1)の前記ホールドジェスチャーを維持しながら、第2の付属物(2)を用いる前記ユーザーによる前記ボディー(BOD)に対するホールドジェスチャーを示す第2のユーザーインタラクションを受信するステップと、
S40)前記第1の付属物(1)を用いる前記ホールドジェスチャーおよび前記第2の付属物(2)を用いる前記ホールドジェスチャーを維持しながら、前記第2の付属物(2)を前記ボディー(BOD)の外側に移動させることによって、前記GUI要素(GUI)を第2のGUI要素(GUI2)へと複製するステップであって、前記第2のGUI要素(GUI2)は、前記第2の3次元モデルに添え付けられ、アンカー(ANC2)を含み、前記第2のGUI要素(GUI2)の前記アンカー(ANC2)の位置は、前記第2の付属物(2)の位置によって画定されるステップとを
備える方法。
【請求項2】
前記方法は、ステップS40)の後に、
S510)前記第2の付属物(2)の解放ジェスチャーを示す第3のユーザーインタラクションを解放ポイント(RPO)で受信することを含むステップであって、前記第2のGUI要素(GUI2)の前記アンカー(ANC2)の前記位置は、前記解放ポイント(RPO)の位置によって画定されるステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、ステップS40)の後に、
S520)前記アンカー(ANC2)に対する前記第2の付属物(2)の前記ホールドジェスチャーを維持しながら、第3の付属物(3)を用いる前記ユーザーによるタップジェスチャーを示す第4のユーザーインタラクションを受信することを含むステップであって、前記第2のGUI要素(GUI2,GUI3)の前記アンカー(ANC2,ANC3)の位置は、前記タップジェスチャーの受信とともに前記第2の付属物(2)の位置によって画定されるステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、ステップS40)の後に、
S530)前記第2の付属物(2)の前記ホールドジェスチャーを維持しながら、第3の付属物(3)を用いる前記ユーザーによるホールドジェスチャーを示す第5のユーザーインタラクションを受信するステップと、
S531)前記第2の付属物(2)および前記第3の付属物(3)を用いる前記ユーザーによる同時ドラッグジェスチャーを示す第6のユーザーインタラクションを受信するステップと、
S532)少なくとも1つの他の3次元モデル(MOD2,MOD3,MOD4,MOD5)と、前記第2の付属物(2)または前記第3の付属物(3)のうちの1つとの交点を計算するステップと、
S533)交差した他の3次元モデル(MOD2,MOD3,MOD4,MOD5)ごとに前記GUI要素を複製するステップと
をさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のGUI要素(GUI2)の前記アンカー(ANC)は、前記他の交差した3次元モデルと前記第2または第3の付属物との第1の交点に配置される、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記3次元シーンは、少なくとも2つの3次元モデル(MOD2,MOD3,MOD4,MOD5)を含み、前記方法は、ステップS40の後に、
S540)予め画定された時間よりも長い間、前記第2の付属物(2)の前記ホールドジェスチャーを維持しながら、第3の付属物(3)を用いるホールドジェスチャーを示す第7のユーザーインタラクションを受信するステップと、
S541)前記3次元モデル(MOD2,MOD3,MOD4,MOD5)のすべてに対対して前記GUI要素を複製するステップ
をさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ボディー(BOD)および前記アンカー(ANC)は、互いに間隔を空けて表示される、
請求項1ないし6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ステップS40)は、
S401)前記3次元モデルの前記GUI要素のボディーのうちの少なくとも1つのスタイル要素を決定するサブステップと、
S402)前記第2のGUI要素のテキストおよび/またはグラフィカル要素を更新し、前記GUI要素の前記スタイル要素を前記第2のGUI要素に適用するサブステップと
を備える、
請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記テキストおよび/またはグラフィカル要素は、前記3次元モデルの名前、前記3次元モデルの材料、前記3次元モデルの色、前記3次元シーンにおける前記3次元モデルの位置、前記3次元モデルの寸法のうちの少なくとも1つを含み、
スタイル要素は、前記ボディーのフォント、スタイル、サイズ、および色のうちの1つを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ステップS40)は、前記GUI要素(GUI)の前記複製の後に、前記第1の付属物(1)の解放ジェスチャーを受信するステップを含む、
請求項1ないし9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
コンピューターシステムに、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピューター実行可能命令を含むコンピュータープログラム製品。
【請求項12】
コンピューターシステムに、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピューター実行可能命令を含む、非一時的なコンピューター可読データ記憶媒体(MEM1,MEM2,MEM3,MEM4)。
【請求項13】
コンピューターシステムであって、
メモリ(MEM1,MEM2,MEM3,MEM4)に結合されたプロセッサ(CP)を備え、前記メモリは、前記コンピューターシステムに請求項1ないし10のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピューター実行可能命令を格納するコンピューターシステム。
【請求項14】
前記3次元シーンを表示して、前記付属物のうちの1つのインタラクションを検出するためのタッチセンサー式ディスプレーを備える、
請求項13に記載のコンピューターシステム。
【請求項15】
仮想環境における前記3次元シーンを表示するための仮想現実ヘッドセットと、前記付属物のうちの1つのインタラクションを検出するための制御デバイスまたは感知デバイスとを備える、
請求項13に記載のコンピューターシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータープログラムおよびシステムの分野、より具体的には、3次元シーンにおけるマークアップを複製するためのコンピューター実装方法に関する。それは、コンピューターグラフィックス、オーサリング、コンピューター支援設計(CAD)、コンピューター支援用エンジニアリング(CAE)、およびコンピューター支援製造(CAM)の分野に関連しており、デジタルモデル化されたオブジェクトが3次元シーンにおいて注釈を付けられなければならないすべての状況に適用する。
【背景技術】
【0002】
CADアプリケーションは、Dassault SystemesによってCatiaの商標下で提供されるものの1つのように、ユーザーがオブジェクトまたはオブジェクトのアセンブリの複雑な3次元すなわち3次元モデルを構築および操作することを可能とする。
【0003】
この説明において、表現「3次元モデル」は、ユーザーに表示されることが可能である任意の仮想オブジェクトを含み、限定するものではないが、3次元オブジェクト、2次元オブジェクト、図面、デジタル画像などを含む。
【0004】
タッチスクリーンは、テキストおよび/またはモデル化されたオブジェクトを表示するために多くの電子デバイスおよびシステムにおいて一般に用いられる。これらは、また、タッチスクリーン、タッチパネル、またはタッチセンサー式ディスプレーとして知られている。ユーザーは、ユーザーインターフェースオブジェクトを含むユーザーインターフェースを通してタッチスクリーンとインタラクションすることが可能である。タッチスクリーンデバイスは、タッチスクリーンへの接触を検出して、応答する。
【0005】
共同設計プロセスにおいて、これは、何人かの設計者、または設計およびマーケティングチームのような異なるチームが関与し、他の協力者に関連情報を表示するために、設計された3次元モデルに注釈を付けることが有用であり得る。
【発明の概要】
【0006】
以下において、マークアップは、3次元モデルに関連付けられた注釈、または3次元モデルの一部を参照する。
【0007】
マークアップは、図1に図示されるように、アンカーANCおよびボディーBODで構成されるグラフィカルユーザーインターフェース要素(GUI)である。アンカーANCは、3次元モデルMODに取り付けられる3次元ポイントである。ボディーBODは、アンカーANCが配置される3次元モデルMODに関連される設計機能を含む2次元表面である。ボディーBODのスタイル、つまり、審美的な外観は、ユーザーによって設定されることが可能であり、またはデフォルト設定を有することが可能である。
【0008】
ボディーBODがどの要素を指しているかをユーザーが視覚化し得るように、アンカーANCおよびボディーBODは、ラインLINによって接続され得るが、特にボディーBODがどの3次元モデルに対応するかが十分に明確である場合に、必ずしもラインの存在は、要求されない。
【0009】
マークアップの複製、つまり、コピー/ペースト動作は、特に複数の3次元オブジェクト、または3次元オブジェクトのうちの複数の部分に注釈が付けられる場合に、時間を節約し得る。
【0010】
しかしながら、3次元オブジェクトごとに一からのマークアップの作成は、面倒であることがある。
【0011】
実際に、図1に示される既存のソリューションは、タッチモードで既存のスタイルを有するマークアップを複製すべく、ユーザーは、まず、付属物(指またはスタイラス)を用いてボディーBODを長くホールドさせ、これは、パネルPANを出現させる。パネルPANは、「コピー」、「ペースト」、「削除」、「隠す」などの機能に対応するいくつかのボタン、またはボディーBODに色を適用するためのカラーパレットを含んでよい。
【0012】
ユーザーは「コピー」ボタンをタップする。次に、ユーザーが別の3次元モデルをタップすると、これは、パネルPANを再び出現させる。ユーザーは「ペースト」ボタンをタップする。次に、ユーザーは、複製したマークアップに初期マークアップのスタイルを適用して、3次元モデルを用いてマークアップをバインドする。
【0013】
マークアップのうち別の複製に対して、ユーザーは、同一のジェスチャーをさせて、新たに作成されるあらゆるインスタンスを最適な位置に配置しなくてはならない。多くのマークアップを複製することは、非常に退屈であることがある。
【0014】
代替的に、「ペースト」コマンドを多様な回数用いることによって一度に多くのマークアップを作成してよく、次に、すべてのマークアップに同様のスタイルを適用してよい。
【0015】
これらの方法は、多くのタップおよび手の動きを誘発する。
【0016】
したがって、マークアップの複製にかかる時間およびジェスチャーを低減することによって、ワークフローを簡略化する必要がある。
【0017】
本発明の目的は、3次元シーンにおけるグラフィカルユーザーインターフェース要素を複製するためのコンピューター実装方法であり、
-S10)3次元モデルおよび3次元シーンにおいて表示されるGUI要素を提供することであって、GUI要素は、3次元モデルに添え付けられたアンカーを含み、および、ボディーを含み、当該ボディーは、3次元モデルに対応するテキストおよび/またはグラフィカル要素を含むウィンドウであること、
-S20)第1の付属物を用いるユーザーによるアンカーに対するホールドジェスチャーを示す第1のユーザーインタラクションを受信すること、
-S30)アンカーに対する第1の付属物のホールドジェスチャーを維持しながら、第2の付属物を用いるユーザーによるボディーに対するホールドジェスチャーを示す第2のユーザーインタラクションを受信すること、並びに
-S40)第1の付属物を用いるホールドジェスチャーおよび第2の付属物を用いるホールドジェスチャーを維持しながら、第2の付属物をボディーの外側に移動させることによって、GUI要素を第2のGUI要素へと複製し、第2のGUI要素は、アンカーを含み、第2のGUI要素のアンカーの位置は、第2の付属物の位置によって画定されることのステップを含む。
【0018】
本発明は、また、コンピューターシステムに事前に定義された方法を実行させるためのコンピューター実行可能命令を含むコンピュータープログラム製品に関する。
【0019】
本発明は、また、コンピューターシステムに事前に定義された方法を実行させるためのコンピューター実行可能命令を含む非一時的なコンピューター可読データ記憶媒体に関する。
【0020】
本発明は、また、メモリに結合されたプロセッサを含むコンピューターシステムに関しており、メモリは、コンピューターシステムに事前に定義された方法を実行させるためのコンピューター実行可能命令を格納する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面と併せて以下の説明から明らかになるであろう。
【0022】
図1】従来技術にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図2】マークアップの構成を示す図である。
図3A】本発明の第1の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図3B】本発明の第1の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図3C】本発明の第1の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図3D】本発明の第1の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図3E】本発明の第1の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図4A】本発明の第2の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図4B】本発明の第2の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図4C】本発明の第2の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図4D】本発明の第2の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図4E】本発明の第2の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図4F】本発明の第2の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図4G】本発明の第2の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図4H】本発明の第2の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図5A】本発明の第3の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図5B】本発明の第3の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図5C】本発明の第3の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図5D】本発明の第3の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図5E】本発明の第3の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図5F】本発明の第3の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図6A】本発明の第4の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図6B】本発明の第4の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図6C】本発明の第4の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図6D】本発明の第4の実施形態にかかるマークアップの複製方法を示す図である。
図7】発明された方法を示すフロー図である。
図8】発明された方法を実行するためのコンピューターを示す図である。
図9】方法を実行するために適切なコンピューターシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
発明された方法の第1のステップS10において、図2に図示されるように、3次元モデルMODおよびマークアップ等のGUI要素GUIが、3次元シーンにおいて表示される。
【0024】
マークアップは、ねじに向かっている。3次元シーンは、ヘッドバンド、プロテクター、クッション、チャンバー、およびホルダーなどの他の3次元モデルを含む。これらの3次元モデルは、すべて、3次元モデルのアセンブリを形成するために互いにバインドされている。図2では、3次元モデルのアセンブリは、オーディオヘッドセットである。
【0025】
アンカーANCは、ねじに添え付けられている。マークアップのボディーBODは、3次元モデル(「金属」)の材料である、指し示された3次元モデム(「ねじ」)のラベルを示すウィンドウである。背景の色、テキストの色、およびテキストのフォントなどのグラフィカルな要素は、また、ボディーBODを特徴づける。
【0026】
その点で、タッチパネルでのユーザー入力は受信されていない。
【0027】
発明された方法の第1の実施形態は、図3A図3Eに図示されるように、マークアップの1つの複製を説明する。
【0028】
図3Aでは、ホールドジェスチャーを示す第1のユーザーインタラクションがアンカーANCに対して受信される(ステップS20)。ホールドジェスチャーは、付属物とタッチスクリーンとの間の事前に定義された時間と等しいかそれより長い時間間隔の間に、解放することなく、維持された接触として定義され得る。
【0029】
付属物は、他の実施形態について以下で説明されるように、ユーザーの指であってよく、または指を用いることがより適切であるにもかかわらず、スタイラスであってもよい。
【0030】
図3Aでは、第1のユーザーインタラクションは、丸数字の「1」によって表現される。
【0031】
第3のステップS30において、ユーザーがアンカーANCに対して第1の付属物のホールドジェスチャーを維持しながら、ホールドジェスチャーを示す第2のユーザーインタラクションがボディーBODに対して受信される。第2のユーザーインタラクションは、これは、図3Bでの丸数字の「2」によって表現され、第2の付属物2を用いて実装される。
【0032】
第2の付属物は、ユーザーの同一の手の別の指であってよく、または他の手の指であってもよく、または別のスタイラスであってもよい。
【0033】
第4のステップS40において、ユーザーは、図3Cに図示されるように、第1および第2の付属物がタッチスクリーンとの接触を維持しながら、第2の付属物2をボディーBODの外側に移動させる。
【0034】
図3Cに図示されるように、ボディーBODの外側での第2の付属物2の動作は、コピーモードを作動させる。コピーモードにおいて、マークアップGUIが第2のマークアップGUI2へと複製される。任意選択で、ユーザーは、次に、後でそれを用いるために、第1の付属物1を解放してよい。第1の付属物の接触が第2の付属物がドラッグされる前に解放される場合、複製処理は、停止される(図7のステップS41)。
【0035】
コピーモードが起動される場合に、ユーザーは、タッチスクリーンとの接触を維持しながら、3次元シーンにおける第2のマークアップGUI2を移動させてよい。ユーザーは、複製されたマークアップを選択した位置に配置するために、3次元シーンにおいてナビゲートする。
【0036】
ユーザーが、別の3次元モデル、つまり、ヘッドセットのフォームと一致する解放ポイントRPO(第3のユーザーインタラクション)で第2の付属物2を解放することが(図7のステップS510)図3Dでわかる。
【0037】
それ故に、解放ポイントが3次元シーンの別の3次元モデルと一致することが検出される場合、第2のマークアップGUI2が表示されて、他の3次元モデルに対応するテキストおよび/またはグラフィカル要素を表示する(図7のステップS511)。
【0038】
第2のマークアップGUI2は、第1のマークアップと同一の構造を有し、第2のマークアップGUI2は、第2の3次元モデルに添え付けられたアンカーANC2、および第2の3次元モデルに対応するテキストおよび/またはグラフィカル要素を含むウィンドウであるボディーを含む。
【0039】
それ故に、第2のマークアップGUI2のアンカーANC2の位置は、タッチスクリーンに対する第2の付属物2の最後の接触の位置に対応する解放ポイントRPOの位置によって画定される。
【0040】
図3Dで図示されるように、マークアップのテキストは、第2の3次元モデルに基づいて更新される。同一のフィールド、つまり、第2の3次元モデルの名前/ラベル(「プロテクター」)、および第2の3次元モデルの材料(「フォーム」)が表示される。第2のマークアップのスタイル要素(背景色、テキストの色、テキストのサイズなど)は、第1のマークアップのスタイル要素と同一である。ボディーのテキストは、また、3次元モデルの色、3次元シーンにおける3次元モデルの位置、3次元モデルの寸法を含んでよい。
【0041】
それ故に、発明された方法は、非常に使用しやすく、且つ直感的である。
【0042】
有利なことに、ボディーおよびアンカーは、それぞれのマークアップに対して互いに離して表示されることによって、ユーザーは、1つの付属物でアンカーに容易に接触することができ、ボディーは、別の付属物で接触することができる。
【0043】
図4A図4Hは、本発明の別の実施形態を図示する。その実施形態のステップS10、S20、およびS30は、前述の実施形態と同一であり、3次元モデルおよび3次元モデルにアンカーされたマークアップが提供され(図4AおよびステップS10)、第1のユーザーインタラクションがアンカーに対して受信され(図4AおよびステップS20)、第2のユーザーインタラクションがボディーに対して受信され(図4B図4CおよびステップS30)、およびマークアップが第2のマークアップへと複製される(図4DおよびステップS40)。
【0044】
次に、ユーザーが第3の付属物3を用いることによってタップジェスチャーを示す第4のユーザーインタラクションが受信される(図7のステップS520)。タップジェスチャーは、付属物とタッチスクリーンとの間の迅速な接触(事前に定義された時間よりも短い時間間隔の間の押下)として定義されてよく、後に付属物の解放が続く。
【0045】
第3の付属物は、第2の付属物を除く任意の付属物であることが可能であり、ユーザーは、後者の接触がタッチスクリーンから除去された場合、第3の指、または第1の指を再び用いて、コピーを確認することが可能である。
【0046】
ユーザーがアンカーANC2で第2の付属物2のホールドジェスチャーを維持する間に、タップジェスチャーがどこで受信されようとも、タッチスクリーンでのタップジェスチャーの受信は、図4Eで図示されるように、マークアップの複製を検証する。第2のマークアップGUI2は、第2の3次元モデル(ヘッドセットのプロテクター)にアンカーされており、コンテンツは、ボディーのスタイルが第1のマークアップのスタイルと同一である間に、第2の3次元モデル(名前、材料)の特徴に適合している。
【0047】
それ故に、複製は、タップジェスチャーが受信される場合に終了するのに対して、第1の実施形態において、複製は、解放ジェスチャーが受信される場合に終了する。
【0048】
ユーザーは、別の時間にマークアップを複製すべく、第2の付属物2のホールドジェスチャーを維持することによって、依然として3次元シーンにおいてナビゲートすることが可能である(図7のステップS521)。図4Fで、第2の付属物2がヘッドセットのクッションに配置される場合に、第3の付属物3による別のタップジェスチャーが受信される。したがって、第3のマークアップGUI3は、作成され、それは、タップジェスチャーの受信とともに接触ポイントにアンカーされる。それは、アンカーANC3、およびボディーを含み、これは、ボディーの情報が第3の3次元モデルに適合することを除いて、第1のマークアップの複製である。
【0049】
ユーザーは、第2の付属物とタッチスクリーンとの接触が停止するまで、(図4Gおよび図4Hに図示されるように)マークアップを望む回数だけ複製してよい(図7のステップS522)。
【0050】
その結果として、ユーザーは、多様なコピーを迅速に作成することが可能である。
【0051】
図5A図5Fは、発明された方法の別の実施形態を図示する。その実施形態のステップS10、S20、およびS30は、前述の実施形態と同一であり、3次元モデルおよび3次元モデルにアンカーされるマークアップが提供され(図5AおよびステップS10)、アンカーに対して第1のユーザーインタラクションが受信され(図5AおよびステップS20)、ボディーに対して第2のユーザーインタラクションが受信され(図5B図5C、およびステップS30)、マークアップは、第2のマークアップへと複製される(図5CおよびステップS40)。
【0052】
次に、ホールドジェスチャーは、図5Cに図示されるように、第2の付属物2のホールドジェスチャーが維持されながら、第3の付属物(第5のユーザーインタラクション、および図7のステップS530)を用いることによって受信される。ここにおいても、第3の付属物は、第2の付属物を除く任意の付属物であることが可能である。
【0053】
ユーザーは、第2および第3の付属物を同時にドラッグする(図5D)。ドラッグ動作は、タッチスクリーンでの接触を維持している間に第2および第3の付属物の変位を参照する(第6のユーザーインタラクション、図7のステップS531)。
【0054】
第2および第3の付属物のドラッグの間に、第2または第3の付属物の位置と少なくとも1つの他の3次元モデルとの交点が計算されて、格納される(図7のステップS532)。
【0055】
次に、マークアップは、それぞれの交差した3次元モデルに対して複製され(図7のステップS533)、それぞれのマークアップのスタイル要素は、第1のマークアップGUIのスタイル要素と同一であり、それぞれのマークアップのテキストおよび/またはグラフィック要素は、交差した3次元モデルの特徴に対応する。ユーザーが第2または第3の付属物を解放する場合に、複製は、停止する。
【0056】
例えば、図5Eおよび図5Fで、ねじにアンカーされた初期のマークアップは、以下のように複製され、
-ヘッドバンドMOD2にアンカーされているマークアップ、
-プロテクターMOD3にアンカーされたマークアップ、
-クッションMOD4にアンカーされたマークアップ、および
-ホルダーMOD5にアンカーされたマークアップである。
【0057】
好ましい実施形態において、3次元モデルのアセンブリの特徴ツリーFTRが表示され(または3次元モデルを構成するすべての部分/サブモデルの特徴ツリー)、および複製マークアップに対応する3次元モデルがリアルタイムで強調表示されてよい。それぞれの3次元モデルの材料は、対応するボディーに表示されて、ラベルも同様である。
【0058】
好ましい実施形態において、複製されたマークアップのそれぞれのアンカーANCは、交差した3次元モデルを取り囲む境界ボックスの中心に配置される。代替的に、アンカーは、第2または第3の付属物と3次元モデルとの第1の交点に配置されてよい。
【0059】
それ故に、ユーザーは、3次元モデルまたはサブモデルにカーソルを合わせることによって、オンザフライで多様なコピーを作成することが可能である。
【0060】
図6A図6Dは、発明された方法の別の実施形態を再び図示する。図6Aは、以前に開示されたように、アンカーANCで受信される第1のユーザーインタラクションを図示する。図6Bは、ボディーBODで受信される前述の第2のユーザーインタラクションを図示する。
【0061】
次に、第2の付属物2のホールドジェスチャーが維持される間に、第3の付属物3のホールドジェスチャーは、図6Cに図示されるように、事前に定義された時間よりも長い間受信される(図7のステップS540での第7のユーザーインタラクション)。
【0062】
第3の付属物3のホールドジェスチャーは、タッチスクリーンのどこで行われてもよい。
【0063】
事前定義された時間を超えると、3次元シーンのすべての3次元モデルに対してマークアップが複製される(図6D)。マークアップの新たなコピーは、3次元シーンにおける任意のモデルにアンカーを介して添え付けられる。それぞれの複製されたマークアップのテキストおよび/またはグラフィカル要素は、対応する3次元モデルに適合して、それぞれのマークアップのスタイル要素は、ソースマークアップのスタイル要素と同一である(図7のステップS541)。
【0064】
次に、ユーザーは、タッチスクリーンを用いて第2および第3の付属物の接触を解放することが可能である。
【0065】
図7は、発明された方法のフローチャートを示し、すべての前述の実施形態を含む。第2の付属物がドラッグされると、ユーザーが必要に応じて、さらなる入力をすることなく、複製モードのうちの1つを簡単に選択することが可能であるとわかる。
【0066】
それ故に、ユーザーは、新たに作成されたマークアップをほぼ同時に複製して、配置されることが可能である。
【0067】
本発明は、マークアップを複製するために開示されているが、それは、3次元モデルに添え付けられたアンカーを含み、ボディーを含む任意の種類のGUI要素に拡張されることが可能であり、当該ボディーは、3次元モデルに対応するテキストおよび/またはグラフィカル要素を含むウィンドウである。
【0068】
発明の方法は、場合によりコンピューターネットワークを含み、ハードディスク、ソリッドステートディスクまたはCD-ROMなどのコンピューター可読媒体に不揮発性の形態で適切なプログラムを格納し、そのマイクロプロセッサおよびメモリを用いて当該プログラムを実行する適切にプログラムされた汎用コンピューターまたはコンピューターシステムによって実施されることが可能である。
【0069】
本発明の例示的な実施形態にかかる方法を実行するために適切なコンピューター、より正確にはコンピューター支援設計ステーションが、図8を参照して説明される。図8で、コンピューターは、上記の処理を実行する中央処理装置CPを含む。プロセスは、実行可能プログラム、つまり、RAM MEM1またはROM MEM2などのメモリにおけるコンピューター可読命令のセット、またはハードディスクドライブ(HDD)MEM3、DVD/CDドライブMEM4に格納されることが可能であり、または遠隔で格納されることが可能である。本発明の方法にかかる実行可能プログラムによって処理されるために適する形態で3次元モデルデータベースは、また、メモリデバイスMEM1~MEM4のうちの1つまたは複数に格納されてよく、または遠隔で格納されてもよい。
【0070】
特許請求の範囲に記載された発明は、発明のプロセスのコンピューター可読命令が格納されるコンピューター可読媒体の形態によって限定されない。例えば、命令およびデータベースは、CD、DVD、フラッシュメモリ、RAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、ハードディスク、またはサーバーまたはコンピューターなどのコンピューター支援設計ステーションが通信するその他の情報処理デバイスに格納されることが可能である。プログラムおよびデータベースは、同一のメモリデバイス、または異なるメモリデバイスに格納されることが可能である。
【0071】
さらに、発明の方法を実行するために適するコンピュータープログラムは、CPU PR、およびMicrosoft VISTA(登録商標)、Microsoft Windows 7(登録商標)、UNIX(登録商標)、Solaris(登録商標)、LINUX(登録商標)、Apple MAC-OS(登録商標)、および当業者に周知のその他のシステムなどのオペレーティングシステムと連動して実行されているユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、またはオペレーティングシステムのコンポーネント、またはそれらの組み合わせとして提供されることが可能である。
【0072】
中央処理ユニットCPは、米国のIntel社のXenon(登録商標)プロセッサまたは米国のAMD社のOpteron(登録商標)プロセッサであることが可能であり、または米国のFreescale CorporationのFreescale ColdFire(登録商標)、IMX(登録商標)、またはARM(登録商標)プロセッサなどの他のプロセッサタイプであることが可能である。代替的に、中央処理ユニットCPは、当業者が認識することとなるように、米国のIntel CorporationのCore2Duo(登録商標)などのプロセッサであることが可能であり、FPGA(登録商標)、ASIC(登録商標)、PLD、または個別論理回路を用いて実装されることが可能である。さらに、CPUは、上記の発明のプロセスのコンピューター可読命令を実行するために協働して実行する多様なプロセッサとして実装されることが可能である。
【0073】
図7のコンピューター支援設計ステーションは、また、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットなどのネットワークを用いてインターフェースするための米国のIntel CorporationのIntel Ethernet PRO(登録商標)ネットワークインターフェースカードなどのネットワークインターフェースNIを含む。コンピューター支援設計ステーションは、Hewlett Packard HPL2445w LCDモニター、または仮想現実ヘッドセットなどのディスプレーDYとインターフェースするための米国のNVIDIA CorporationのNVIDIA GeForce GTX(登録商標)グラフィックスアダプターなどのディスプレーコントローラーDCをさらに含む。汎用I/OインターフェースIFは、ローラーボール、マウス、タッチパッド、仮想現実システムの制御デバイスなどのキーボードKB、およびポインティングデバイスPDとインターフェースする。ディスプレー、キーボードおよびポインティングデバイスは、ディスプレーコントローラーおよびI/Oインターフェースと共に、グラフィカルユーザーインターフェースを形成する。
【0074】
本発明は、タッチモードでの実装のために開示されており、コンピューターシステムは、3次元シーンを表示するためのタッチセンサー式ディスプレー、および付属物のうちの1つのインタラクションを検出することを備える。
【0075】
本発明は、また、没入環境において実装されることが可能である。その場合において、コンピューターシステムは、仮想現実ヘッドセットを備え、これは、3次元シーンを表示するためにユーザーによって着用される。異なるユーザーインタラクションは、制御デバイスを用いて検出されてよく、これは、タップジェスチャー、ドラッグまたはホールドジェスチャーを検出するためにボタンを装備してよい。コンピューターシステムは、また、制御デバイスの位置を決定すべく、赤外線センサーのような感知デバイスを含んでよい。
【0076】
ディスクコントローラーDKCは、MEM3HDD MEM3およびMEM4DVD/CD MEM4を通信バスCBと接続し、これは、コンピューター支援設計ステーションのすべてのコンポーネントを相互接続するためにISA、EISA、VESA、PCI、または類似するものとすることが可能である。
【0077】
ディスプレーコントローラー、ディスクコントローラー、ネットワークインターフェース、およびI/Oインターフェースと同様に、ディスプレー、キーボード、ポインティングデバイスの一般的な特徴および機能の説明は、これらの特徴が周知であるため、簡潔にするために本明細書では省略される。
【0078】
図9は、本発明の異なる例示的な実施形態にかかる方法を実行するために適するコンピューターシステムのブロック図である。
【0079】
図9で、サーバーSCは、ネットワークNWを介して管理者システムADSおよびエンドユーザーコンピューターEUCに接続される。
【0080】
理解されるように、ネットワークNWは、インターネットのような公共ネットワーク、またはLANまたはWANネットワークなどのプライベートネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせであることが可能であり、PSTNまたはISDNサブネットワークも含むことが可能である。ネットワークNWは、また、Ethernet(登録商標)ネットワークのような有線であることが可能であり、またはEDGE(登録商標)、3G、および4Gの無線セルラーシステムを含むセルラーネットワークのような無線であることが可能である。無線ネットワークは、また、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、または周知の任意の他の無線通信形態であることが可能である。それ故に、ネットワークNWは、単に例示であり、決して本発展の範囲を限定するものではない。
【0081】
クライアントプログラムは、エンドユーザーコンピューターのメモリデバイスに格納され、ネットワークNWを介して、後者のCPUによって実行されるサーバーに対する3次元モデルデータベースにアクセスする。これは、エンドユーザーに3次元モデルを選択すること、および3次元シーンにおいて事前にそれらを配置することを可能とする。サーバーは、ユーザーからの入力を考慮して、図2図7を参照して上記のような処理を実行する。次に、それは、ネットワークNWを用いて、注釈付きの3次元モデルをエンドユーザーコンピューターに伝送する。
【0082】
1つの管理者システムADSおよび1つのエンドユーザーシステムEUXだけが示されているが、システムは、限定することなく、任意の数の管理者システムおよび/またはエンドユーザーシステムをサポートすることが可能である。
【0083】
本明細書で説明される任意のプロセス、フローチャートでの記述、またはブロックは、処理における特定の論理機能またはステップを実装するための1つまたは複数の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、またはコードの一部を表現するものとして理解されるべきであり、代替の実装は、本発明の例示的な実施形態の範囲内に含まれる。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-01-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元シーンにおけるグラフィカルユーザーインターフェース要素を複製するためのコンピューター実装方法であって、
S10)前記3次元シーンにおいて表示される3次元モデル(MOD)およびGUI要素(GUI)、および前記3次元シーンにおいて表示される少なくとも1つの第2の3次元モデルを提供するステップであって、前記GUI要素は、前記3次元モデル(MOD)に添え付けられたアンカー(ANC)を含み、およびボディー(BOD)を含み、前記ボディーは、前記3次元モデルに対応するテキストまたはグラフィカル要素のうちの少なくとも1つを含むウィンドウであるステップと、
S20)第1の付属物(1)を用いるユーザーによるアンカー(ANC)に対するホールドジェスチャーを示す第1のユーザーインタラクションを受信するステップと、
S30)前記アンカー(ANC)に対する前記第1の付属物(1)の前記ホールドジェスチャーを維持しながら、第2の付属物(2)を用いる前記ユーザーによる前記ボディー(BOD)に対するホールドジェスチャーを示す第2のユーザーインタラクションを受信するステップと、
S40)前記第1の付属物(1)を用いる前記ホールドジェスチャーおよび前記第2の付属物(2)を用いる前記ホールドジェスチャーを維持しながら、前記第2の付属物(2)を前記ボディー(BOD)の外側に移動させることによって、前記GUI要素(GUI)を第2のGUI要素(GUI2)へと複製するステップであって、前記第2のGUI要素(GUI2)は、前記第2の3次元モデルに添え付けられ、アンカー(ANC2)を含み、前記第2のGUI要素(GUI2)の前記アンカー(ANC2)の位置は、前記第2の付属物(2)の位置によって画定されるステップとを
備える方法。
【請求項2】
前記方法は、ステップS40)の後に、
S510)前記第2の付属物(2)の解放ジェスチャーを示す第3のユーザーインタラクションを解放ポイント(RPO)で受信することを含むステップであって、前記第2のGUI要素(GUI2)の前記アンカー(ANC2)の前記位置は、前記解放ポイント(RPO)の位置によって画定されるステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、ステップS40)の後に、
S520)前記アンカー(ANC2)に対する前記第2の付属物(2)の前記ホールドジェスチャーを維持しながら、第3の付属物(3)を用いる前記ユーザーによるタップジェスチャーを示す第4のユーザーインタラクションを受信することを含むステップであって、前記第2のGUI要素(GUI2,GUI3)の前記アンカー(ANC2,ANC3)の位置は、前記タップジェスチャーの受信とともに前記第2の付属物(2)の位置によって画定されるステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、ステップS40)の後に、
S530)前記第2の付属物(2)の前記ホールドジェスチャーを維持しながら、第3の付属物(3)を用いる前記ユーザーによるホールドジェスチャーを示す第5のユーザーインタラクションを受信するステップと、
S531)前記第2の付属物(2)および前記第3の付属物(3)を用いる前記ユーザーによる同時ドラッグジェスチャーを示す第6のユーザーインタラクションを受信するステップと、
S532)少なくとも1つの他の3次元モデル(MOD2,MOD3,MOD4,MOD5)と、前記第2の付属物(2)または前記第3の付属物(3)のうちの1つとの交点を計算するステップと、
S533)交差した他の3次元モデル(MOD2,MOD3,MOD4,MOD5)ごとに前記GUI要素を複製するステップと
をさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のGUI要素(GUI2)の前記アンカー(ANC)は、前記他の交差した3次元モデルと前記第2または第3の付属物との第1の交点に配置される、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記3次元シーンは、少なくとも2つの3次元モデル(MOD2,MOD3,MOD4,MOD5)を含み、前記方法は、ステップS40の後に、
S540)予め画定された時間よりも長い間、前記第2の付属物(2)の前記ホールドジェスチャーを維持しながら、第3の付属物(3)を用いるホールドジェスチャーを示す第7のユーザーインタラクションを受信するステップと、
S541)前記3次元モデル(MOD2,MOD3,MOD4,MOD5)のすべてに対対して前記GUI要素を複製するステップ
をさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ボディー(BOD)および前記アンカー(ANC)は、互いに間隔を空けて表示される、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
ステップS40)は、
S401)前記3次元モデルの前記GUI要素のボディーのうちの少なくとも1つのスタイル要素を決定するサブステップと、
S402)前記第2のGUI要素のテキストまたはグラフィカル要素のうちの少なくとも1つを更新し、前記GUI要素の前記スタイル要素を前記第2のGUI要素に適用するサブステップと
を備える、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
前記テキストまたはグラフィカル要素のうちの少なくとも1つは、前記3次元モデルの名前、前記3次元モデルの材料、前記3次元モデルの色、前記3次元シーンにおける前記3次元モデルの位置、前記3次元モデルの寸法のうちの少なくとも1つを含み、
スタイル要素は、前記ボディーのフォント、スタイル、サイズ、および色のうちの1つを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ステップS40)は、前記GUI要素(GUI)の前記複製の後に、前記第1の付属物(1)の解放ジェスチャーを受信するステップを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
コンピューターシステムに、請求項1に記載の方法を実行させるコンピューター実行可能命令を含むコンピュータープログラム
【請求項12】
コンピューターシステムに、請求項1に記載の方法を実行させるためのコンピューター実行可能命令を含む、非一時的なコンピューター可読データ記憶媒体(MEM1,MEM2,MEM3,MEM4)。
【請求項13】
コンピューターシステムであって、
メモリ(MEM1,MEM2,MEM3,MEM4)に結合されたプロセッサ(CP)を備え、前記メモリは、前記コンピューターシステムに請求項1に記載の方法を実行させるコンピューター実行可能命令を格納するコンピューターシステム。
【請求項14】
前記3次元シーンを表示して、前記付属物のうちの1つのインタラクションを検出するためのタッチセンサー式ディスプレーを備える、
請求項13に記載のコンピューターシステム。
【請求項15】
仮想環境における前記3次元シーンを表示するための仮想現実ヘッドセットと、前記付属物のうちの1つのインタラクションを検出するための制御デバイスまたは感知デバイスとを備える、
請求項13に記載のコンピューターシステム。