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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023092025
(43)【公開日】2023-07-03
(54)【発明の名称】空気入りタイヤ
(51)【国際特許分類】
   B60C 11/13 20060101AFI20230626BHJP
   B60C 11/00 20060101ALI20230626BHJP
   B60C 5/00 20060101ALI20230626BHJP
   B60C 11/03 20060101ALI20230626BHJP
【FI】
B60C11/13 C
B60C11/00 D
B60C5/00 H
B60C11/03 B
B60C11/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021206981
(22)【出願日】2021-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋本 由彦
【テーマコード(参考)】
3D131
【Fターム(参考)】
3D131BA01
3D131BA05
3D131BA09
3D131BC02
3D131BC13
3D131BC20
3D131BC52
3D131CB06
3D131EA01X
3D131EA04X
3D131EA08V
3D131EB05U
3D131EB11V
3D131EB11X
3D131EB27V
3D131EB31X
3D131EB38V
3D131EB38X
3D131EB46V
3D131EB46X
3D131EB48V
3D131EB48X
3D131EB87V
3D131EB87X
3D131EB89V
3D131EC01V
3D131EC01X
3D131EC12X
3D131LA15
(57)【要約】
【課題】 転がり抵抗の増加を抑制し、排水性能を向上することができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 空気入りタイヤにおいては、トレッドは、タイヤ周方向へ延びる複数の主溝と、複数の主溝と一対の接地端とによって区画される複数の陸と、を備え、複数の陸は、タイヤ軸方向の最も外側に配置されるショルダー陸を含み、ショルダー陸は、タイヤ軸方向へ延びる軸方向溝と、少なくとも一部が導電性ゴムで形成される導電領域と、を備え、軸方向溝は、導電領域のタイヤ軸方向の全長に亘って延び、且つ、ショルダー陸のタイヤ軸方向外端まで延びる。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非導電性ゴム及び導電性ゴムによって形成されるトレッドを備え、
前記導電性ゴムの体積抵抗率は、前記非導電性ゴムの体積抵抗率よりも、小さく、
前記導電性ゴムの損失正接は、前記非導電性ゴムの損失正接よりも、大きく、
前記トレッドは、タイヤ周方向へ延びる複数の主溝と、前記複数の主溝と一対の接地端とによって区画される複数の陸と、を備え、
前記複数の陸は、タイヤ軸方向の最も外側に配置されるショルダー陸を含み、
前記ショルダー陸は、前記タイヤ軸方向へ延びる軸方向溝と、少なくとも一部が前記導電性ゴムで形成される導電領域と、を備え、
前記軸方向溝は、前記導電領域の前記タイヤ軸方向の全長に亘って延び、且つ、前記ショルダー陸の前記タイヤ軸方向外端まで延びる、空気入りタイヤ。
【請求項2】
前記軸方向溝は、前記ショルダー陸の前記タイヤ軸方向内端から離れる、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記ショルダー陸は、前記ショルダー陸の前記タイヤ軸方向の中心よりも前記タイヤ軸方向の外側に配置される陸外領域と、前記ショルダー陸の前記タイヤ軸方向の中心よりも前記タイヤ軸方向の内側に配置される陸内領域と、を備え、
前記導電領域は、前記陸外領域のみに配置される、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記軸方向溝は、前記軸方向溝の溝幅が前記ショルダー陸において最大である幅最大部を備え、
前記幅最大部は、前記導電領域に配置される、請求項1~3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、空気入りタイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、空気入りタイヤは、タイヤ軸方向の最も外側に配置されるショルダー陸を備え、ショルダー陸は、非導電性ゴム及び導電性ゴムによって形成されている(例えば、特許文献1)。ところで、ショルダー陸の一部が導電性ゴムで形成される空気入りタイヤに対して、転がり抵抗の増加を抑制し、排水性能を向上することが要望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-162308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的は、転がり抵抗の増加を抑制し、排水性能を向上することができる空気入りタイヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
空気入りタイヤは、非導電性ゴム及び導電性ゴムによって形成されるトレッドを備え、前記導電性ゴムの体積抵抗率は、前記非導電性ゴムの体積抵抗率よりも、小さく、前記導電性ゴムの損失正接は、前記非導電性ゴムの損失正接よりも、大きく、前記トレッドは、タイヤ周方向へ延びる複数の主溝と、前記複数の主溝と一対の接地端とによって区画される複数の陸と、を備え、前記複数の陸は、タイヤ軸方向の最も外側に配置されるショルダー陸を含み、前記ショルダー陸は、前記タイヤ軸方向へ延びる軸方向溝と、少なくとも一部が前記導電性ゴムで形成される導電領域と、を備え、前記軸方向溝は、前記導電領域の前記タイヤ軸方向の全長に亘って延び、且つ、前記ショルダー陸の前記タイヤ軸方向外端まで延びる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ子午面における要部断面図
図2】同空気入りタイヤのトレッド面の要部展開図
図3図2のIII領域拡大図
図4図3のIV-IV線断面図
図5図3のV-V線断面図
図6図2のVI領域拡大図
図7図6のVII-VII線断面図
図8図6のVIII-VIII線断面図
図9図2の要部拡大図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、空気入りタイヤにおける一実施形態について、図1図9を参照しながら説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0008】
なお、後述する各寸法値、位置関係及び大小関係等は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)1を正規リム30に装着して正規内圧を充填した無負荷の正規状態で測定したものである。正規リムは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ1ごとに定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRA及びETRTOであれば「Measuring Rim」となる。
【0009】
また、正規内圧は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ1ごとに定めている空気圧であり、トラックバス用タイヤ、ライトトラック用タイヤの場合は、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、ETRTOであれば「INFLATION PRESSURE」である。乗用車用タイヤの場合は、正規内圧は、通常180kPaとするが、Extra Load又はReinforcedと記載されたタイヤの場合は、正規内圧は、220kPaとする。
【0010】
各図において、第1の方向D1は、タイヤ1の回転中心であるタイヤ回転軸と平行であるタイヤ軸方向D1であり、第2の方向D2は、タイヤ1の直径方向であるタイヤ径方向D2であり、第3の方向D3は、タイヤ回転軸周りのタイヤ周方向D3である。
【0011】
タイヤ軸方向D1の内側は、タイヤ赤道面S1に近い側であり、タイヤ軸方向D1の外側は、タイヤ赤道面S1から遠い側である。また、タイヤ径方向D2の内側は、タイヤ回転軸に近い側であり、タイヤ径方向D2の外側は、タイヤ回転軸から遠い側である。
【0012】
タイヤ軸方向D1の第1方向D11は、第1軸方向D11ともいい、タイヤ軸方向D1の第2方向D12は、第2軸方向D12ともいう。また、タイヤ周方向D3の第1方向D31は、第1周方向D31ともいい、タイヤ周方向D3の第2方向D32は、第2周方向D32ともいう。
【0013】
タイヤ赤道面S1とは、タイヤ回転軸に直交する面で且つタイヤ1のタイヤ軸方向D1の中心に位置する面のことであり、タイヤ子午面とは、タイヤ回転軸を含む面で且つタイヤ赤道面S1と直交する面のことである。また、タイヤ赤道線とは、タイヤ1のタイヤ径方向D2の外表面(後述する、トレッド面2a)とタイヤ赤道面S1とが交差する線のことである。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係るタイヤ1は、ビードコアを有する一対のビード部1aと、各ビード部1aからタイヤ径方向D2の外側に延びるサイドウォール1bと、一対のサイドウォール1bのタイヤ径方向D2の外端に連接され、タイヤ径方向D2の外表面(トレッド面2a)が路面に接地するトレッド2とを備えている。本実施形態においては、タイヤ1は、内部に空気が入れられる空気入りタイヤ1であって、リム30に装着される。
【0015】
また、タイヤ1は、一対のビードコアの間に架け渡されるカーカス1cと、カーカス1cの内側に配置され、空気圧を保持するために、気体の透過を阻止する機能に優れるインナーライナ1dとを備えている。カーカス1c及びインナーライナ1dは、ビード部1a、サイドウォール1b、及びトレッド2に亘って、タイヤ内周に沿って配置されている。
【0016】
タイヤ1は、タイヤ赤道面S1に対して非対称となる構造である。本実施形態においては、タイヤ1は、車両への装着向きを指定されたタイヤであり、リム30に装着する際に、タイヤ1の左右何れを車両に対面するかを指定されたタイヤである。なお、トレッド2のトレッド面2aに形成されるトレッドパターンは、タイヤ赤道面S1に対して非対称となる形状としている。
【0017】
車両への装着の向きは、例えば、サイドウォール1bに表示されていてもよい。具体的には、サイドウォール1bは、タイヤ外表面を構成すべく、カーカス1cのタイヤ軸方向D1の外側に配置されるサイドウォールゴム1eを備え、該サイドウォールゴム1eは、表面に、車両への装着の向きを表示する表示部(図示していない)を有する、という構成でもよい。
【0018】
例えば、車両装着時に内側(以下「車両内側」ともいう)に配置される一方のサイドウォール1bは、車両内側となる旨の表示(例えば、「INSIDE」等)を付されている。また、例えば、車両装着時に外側(以下「車両外側」ともいう)に配置される他方のサイドウォール1bは、車両外側となる旨の表示(例えば、「OUTSIDE」等)を付されている。特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、第1軸方向D11側は、車両内側とし、第2軸方向D12側は、車両外側としてもよい。
【0019】
トレッド2は、路面に接地するトレッド面2aを有するトレッドゴム2bと、トレッドゴム2bとカーカス1cとの間に配置されるベルト2cとを備えている。そして、トレッド面2aは、実際に路面に接地する接地面を有しており、当該接地面のうち、タイヤ軸方向D1の外端は、接地端2d,2eという。なお、該接地面は、タイヤ1を正規リム30にリム組みし、正規内圧を充填した状態でタイヤ1を平坦な路面に垂直に置き、正規荷重を加えたときの路面に接地するトレッド面2aを指す。
【0020】
正規荷重は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ1ごとに定めている荷重であり、JATMAであれば”最大負荷能力”、TRAであれば表”TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば”LOAD CAPACITY”である。タイヤ1が乗用車用タイヤである場合は、正規荷重は、前記荷重の88%に相当する荷重であり、タイヤ1がレーシングカート用タイヤである場合は、正規荷重は、392Nである。
【0021】
図1及び図2に示すように、トレッドゴム2bは、タイヤ周方向D3に延びる複数の主溝3,4,5と、複数の主溝3,4,5及び一対の接地端2d,2eによって区画される複数の陸6,7,8,9とを備えている。特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、主溝3,4,5の個数は、三つとし、陸6,7,8,9の個数は、四つとしてもよい。
【0022】
主溝3,4,5は、タイヤ周方向D3に連続して延びている。主溝3,4,5は、例えば、摩耗するにしたがって露出することで摩耗度合が分かるように、溝を浅くしてある部分、所謂、トレッドウエアインジケータ(図示していない)を備えていてもよい。また、例えば、主溝3,4,5は、接地端2d,2e間の距離W1(タイヤ軸方向D1の寸法)の3%以上の溝幅を有していてもよい。また、例えば、主溝3,4,5は、5mm以上の溝幅を有していてもよい。
【0023】
タイヤ軸方向D1の最外側に配置される一対の主溝3,4は、ショルダー主溝3,4という。ショルダー主溝3,4のうち、第1軸方向D11側(車両内側)に配置される主溝3は、第1ショルダー主溝3といい、第2軸方向D12側(車両外側)に配置される主溝4は、第2ショルダー主溝4という。また、一対のショルダー主溝3,4間に配置される主溝5は、センター主溝5という。
【0024】
ショルダー主溝3,4と接地端2d,2eによって区画される陸6,7は、ショルダー陸6,7といい、隣接される一対の主溝3,4,5によって区画される陸8,9は、センター陸8,9という。
【0025】
ショルダー陸6,7のうち、第1軸方向D11側(車両内側)に配置される陸6は、第1ショルダー陸6といい、第2軸方向D12側(車両外側)に配置される陸7は、第2ショルダー陸7という。また、センター陸8,9のうち、第1軸方向D11側(車両内側)に配置される陸8は、第1センター陸8といい、第2軸方向D12側(車両外側)に配置される陸9は、第2センター陸9という。
【0026】
特に限定されないが、第2ショルダー主溝4の溝幅W4は、例えば、本実施形態のように、センター主溝5の溝幅W5よりも、広くてもよい。また、特に限定されないが、センター主溝5の溝幅W5は、例えば、本実施形態のように、第1ショルダー主溝3の溝幅W3よりも、広くてもよい。
【0027】
そして、センター主溝5は、例えば、本実施形態のように、タイヤ赤道面S1よりも、第1軸方向D11側(車両内側)に配置されていてもよい。これにより、タイヤ赤道面S1は、第2センター陸9と交差するように、配置されている。なお、特に限定されないが、センター主溝5の溝深さは、例えば、本実施形態のように、ショルダー主溝3,4のそれぞれの溝深さよりも、深くなっていてもよい。
【0028】
また、特に限定されないが、それぞれのショルダー陸6,7のタイヤ軸方向D1の幅寸法W6,W7は、例えば、本実施形態のように、それぞれのセンター陸8,9のタイヤ軸方向D1の幅寸法W8,W9よりも、大きくてもよい。また、特に限定されないが、第1センター陸8のタイヤ軸方向D1の幅寸法W8は、例えば、本実施形態のように、第2センター陸9のタイヤ軸方向D1の幅寸法W9よりも、大きくてもよい。
【0029】
また、特に限定されないが、第2ショルダー陸7のタイヤ軸方向D1の幅寸法W7は、例えば、本実施形態のように、第1ショルダー陸6のタイヤ軸方向D1の幅寸法W6よりも、大きくてもよい。これにより、第2ショルダー陸7は、タイヤ軸方向D1の幅寸法W7が最も大きい陸となる。
【0030】
したがって、タイヤ1が外輪として旋回した場合に、第2ショルダー陸7に大きな力が作用することに対して、例えば、第2ショルダー陸7の剛性を大きくすることができる。その結果、例えば、旋回時の操縦安定性能を向上させることができる。
【0031】
陸6,7,8,9は、タイヤ軸方向D1へ延びる複数の副溝10,11,…,18,19を備えている。トレッド面2aにおける溝幅が2.0mm以上である副溝10,11,…,14,15は、軸方向溝10,11,…,14,15といい、トレッド面2aにおける溝幅が2.0mm未満である副溝16,17,18,19は、サイプ16,17,18,19という。
【0032】
ここで、第1ショルダー陸6の構成について、図3図5を参照しながら説明する。
【0033】
図3及び図4に示すように、第1ショルダー陸6は、例えば、本実施形態のように、非導電性ゴム20及び導電性ゴム21によって、形成されていてもよい。これにより、第1ショルダー陸6は、トレッド面2aの少なくとも一部が導電性ゴム21で形成される第1導電領域6aを備えている。なお、例えば、トレッド面2aの導電性ゴム21は、図示していない導電経路を介して、リム30(図1参照)と電気的に接続されている。
【0034】
特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、非導電性ゴム20に導電性ゴム21を被覆したリボン状のゴム材が、タイヤ周方向D3に巻かれることによって、トレッドゴム2bが形成されていてもよい。例えば、非導電性ゴム20に導電性ゴム21を被覆した第1のゴム材と、非導電性ゴム20のみからなる第2のゴム材とが切り替えられることによって、所望の位置に導電性ゴム21を配置することができる。
【0035】
そして、第1導電領域6aのトレッド面2aに露出する導電性ゴム21の幅は、例えば、本実施形態のように、2.0mm以下としてもよく、また、例えば、1.0mm以下としてもよい。なお、第1導電領域6aのトレッド面2aは、本実施形態のように、タイヤ周方向D3に延びる導電性ゴム21をタイヤ軸方向D1に並べ、導電性ゴム21,21の間に非導電性ゴム20を配置する、という構成に限られず、例えば、第1導電領域6aのトレッド面2aは、全て導電性ゴム21で形成されている、という構成でもよい。
【0036】
導電性ゴム21の体積抵抗率は、非導電性ゴム20の体積抵抗率よりも、小さい。なお、導電性ゴム21は、体積抵抗率が10Ω・cm未満を示すゴムが例示され、原料ゴムに補強剤として、例えば、カーボンブラックを高比率で配合したものが例示される。また、非導電性ゴム20は、体積抵抗率が10Ω・cm以上を示すゴムが例示され、原料ゴムに補強剤として、例えば、シリカを高比率で配合したものが例示される。
【0037】
また、特に限定されないが、導電性ゴム21の損失正接は、例えば、本実施形態のように、非導電性ゴム20の損失正接よりも、大きくてもよい。なお、損失正接(tanδ)は、UBM社製スペクトロメーターを使用し、初期歪み10%、動的歪み±1.0%、周波数10Hz、温度60℃の状態で測定した値としてもよい。
【0038】
また、特に限定されないが、導電性ゴム21のゴム硬度は、例えば、本実施形態のように、非導電性ゴム20のゴム硬度よりも、大きくてもよい。なお、ゴム硬度は、JIS K6253-1-2012 3.2 デュロメータ硬さ(durometer hardness)であり、一般ゴム(中硬さ)用のタイプAデュロメータを用いて、23℃の雰囲気下で測定される。
【0039】
ところで、導電性ゴム21の損失正接が大きいため、導電性ゴム21に起因して、タイヤ1の転がり抵抗が増加する虞がある。そして、直進時に、タイヤ軸方向D1の外側へ行くほど、タイヤ周方向D3の接地長さが短くなることに対して、例えば、本実施形態のように、第1導電領域6aは、第1ショルダー陸6の陸外領域6bのみに配置され、第1ショルダー陸6の陸内領域6cに配置されていない、という構成でもよい。
【0040】
これにより、接地する導電性ゴム21の面積が大きくなることを抑制することができるため、直進時に、導電性ゴム21に起因して、転がり抵抗が増加することを抑制することができる。なお、陸外領域6bとは、第1ショルダー陸6のタイヤ軸方向D1の中心よりもタイヤ軸方向D1の外側に配置される領域であり、陸内領域6cとは、第1ショルダー陸6のタイヤ軸方向D1の中心よりもタイヤ軸方向D1の内側に配置される領域である。
【0041】
特に限定されないが、第1導電領域6aのタイヤ軸方向D1の幅寸法W6aは、例えば、本実施形態のように、ベルト2cのタイヤ軸方向D1の幅寸法W2(図1参照)の5%~10%としてもよい。なお、ベルト2cの幅寸法W2は、ベルト2cの複数のベルトプライのうち、幅寸法が最も大きいベルトプライの幅寸法としてもよい。また、特に限定されないが、導電性ゴム21は、例えば、本実施形態のように、第1接地端2dよりもタイヤ軸方向D1の外側のトレッド面2aにも配置されていてもよい。
【0042】
また、第1ショルダー陸6の軸方向溝(以下、「第1軸方向溝」ともいう)10は、例えば、本実施形態のように、タイヤ周方向D3に間隔を有して、複数配置されていてもよい。そして、第1軸方向溝10は、例えば、本実施形態のように、タイヤ軸方向D1へ向けて延びることによって、第1導電領域6aのタイヤ軸方向D1の全長に亘って延びていてもよい。これにより、第1軸方向溝10に位置する導電性ゴム21が接地することを抑制できる。
【0043】
しかも、第1軸方向溝10の幅最大部10aは、例えば、本実施形態のように、第1導電領域6aに配置されていてもよい。これにより、第1軸方向溝10に位置する導電性ゴム21が接地することをさらに抑制できるため、接地する導電性ゴム21の面積が大きくなることを抑制することができる。したがって、導電性ゴム21に起因して、転がり抵抗が増加することを抑制することができる。
【0044】
なお、幅最大部10aとは、第1軸方向溝10の溝幅が第1ショルダー陸6において最大となる部分である。特に限定されないが、例えば、本実施形態においては、幅最大部10aは、第1接地端2dと交差する部分である。
【0045】
また、第1軸方向溝10は、例えば、本実施形態のように、第1ショルダー陸6のタイヤ軸方向外端6dまで延びていてもよい。即ち、第1軸方向溝10は、例えば、第1接地端2dに連接していてもよい。これにより、第1軸方向溝10によって排水することができるため、排水性能を向上することができる。このように、第1ショルダー陸6の一部が導電性ゴム21で形成されるタイヤ1に対して、転がり抵抗の増加を抑制し、排水性能を向上することができる。
【0046】
また、第1軸方向溝10は、例えば、本実施形態のように、第1ショルダー陸6のタイヤ軸方向内端6eから離れていてもよい。即ち、第1軸方向溝10は、例えば、第1ショルダー主溝3から離れていてもよい。これにより、例えば、第1ショルダー陸6の剛性が低下することを抑制することができる。
【0047】
しかも、図5に示すように、第1軸方向溝10は、例えば、本実施形態のように、溝幅がタイヤ径方向D2の外側(トレッド面2a)へ向けて広くなるように、切欠部10bを備えていてもよい。これにより、接地する導電性ゴム21の面積が大きくなることを抑制しつつも、第1ショルダー陸6の剛性が低下することを抑制することができる。
【0048】
なお、図3に戻り、第1ショルダー陸6のサイプ(以下、「第1サイプ」、「第2サイプ」ともいう)16,17は、例えば、本実施形態のように、タイヤ周方向D3に間隔を有して、複数配置されていてもよい。第1サイプ16と第2サイプ17とは、例えば、本実施形態のように、タイヤ周方向D3で、交互に配置されていてもよい。
【0049】
第1サイプ16は、例えば、本実施形態のように、タイヤ軸方向D1へ延びることによって、第1ショルダー主溝3から第1軸方向溝10まで延びていてもよい。第2サイプ17は、例えば、本実施形態のように、タイヤ軸方向D1へ延びることによって、第1ショルダー陸6の外端6dから内端6eまで延びていてもよい。
【0050】
次に、第2ショルダー陸7の構成について、図6図8を参照しながら説明する。
【0051】
図6及び図7に示すように、第2ショルダー陸7は、例えば、本実施形態のように、非導電性ゴム20及び導電性ゴム21によって、形成されていてもよい。これにより、第2ショルダー陸7は、トレッド面2aの少なくとも一部が導電性ゴム21で形成される第2導電領域7aを備えている。なお、例えば、トレッド面2aの導電性ゴム21は、図示していない導電経路を介して、リム30(図1参照)と電気的に接続されている。
【0052】
そして、第2導電領域7aのトレッド面2aに露出する導電性ゴム21の幅は、例えば、本実施形態のように、2.0mm以下としてもよく、また、例えば、1.0mm以下としてもよい。なお、第2導電領域7aのトレッド面2aは、本実施形態のように、タイヤ周方向D3に延びる導電性ゴム21をタイヤ軸方向D1に並べ、導電性ゴム21,21の間に非導電性ゴム20を配置する、という構成に限られず、例えば、第2導電領域7aのトレッド面2aは、全て導電性ゴム21で形成されている、という構成でもよい。
【0053】
ところで、導電性ゴム21の損失正接が大きく、直進時に、タイヤ軸方向D1の外側へ行くほど、タイヤ周方向D3の接地長さが短くなることに対して、例えば、本実施形態のように、第2導電領域7aは、第2ショルダー陸7の陸外領域7bのみに配置され、第2ショルダー陸7の陸内領域7cに配置されていない、という構成でもよい。
【0054】
これにより、接地する導電性ゴム21の面積が大きくなることを抑制することができるため、直進時に、導電性ゴム21に起因して、転がり抵抗が増加することを抑制することができる。なお、陸外領域7bとは、第2ショルダー陸7のタイヤ軸方向D1の中心よりもタイヤ軸方向D1の外側に配置される領域であり、陸内領域7cとは、第2ショルダー陸7のタイヤ軸方向D1の中心よりもタイヤ軸方向D1の内側に配置される領域である。
【0055】
なお、タイヤ1が外輪として旋回した場合に、第2ショルダー陸7、特に、陸外領域7bに大きな力が加えられることに対して、導電性ゴム21のゴム硬度が大きくなっているため、第2ショルダー陸7の陸外領域7bの剛性を大きくすることができる。これにより、例えば、旋回時の操縦安定性能を向上させることができる。
【0056】
特に限定されないが、第2導電領域7aのタイヤ軸方向D1の幅寸法W7aは、例えば、本実施形態のように、ベルト2cのタイヤ軸方向D1の幅寸法W2(図1参照)の5%~10%としてもよい。なお、特に限定されないが、導電性ゴム21は、例えば、本実施形態のように、第2接地端2eよりもタイヤ軸方向D1の外側のトレッド面2aにも配置されていてもよい。
【0057】
また、第2ショルダー陸7の軸方向溝(以下、「第2軸方向溝」ともいう)11は、例えば、本実施形態のように、タイヤ周方向D3に間隔を有して、複数配置されていてもよい。そして、第2軸方向溝11は、例えば、本実施形態のように、タイヤ軸方向D1へ向けて延びることによって、第2導電領域7aのタイヤ軸方向D1の全長に亘って延びていてもよい。これにより、第2軸方向溝11に位置する導電性ゴム21が接地することを抑制できる。
【0058】
しかも、第2軸方向溝11の幅最大部11aは、例えば、本実施形態のように、第2導電領域7aに配置されていてもよい。これにより、第2軸方向溝11に位置する導電性ゴム21が接地することをさらに抑制できるため、接地する導電性ゴム21の面積が大きくなることを抑制することができる。したがって、導電性ゴム21に起因して、転がり抵抗が増加することを抑制することができる。
【0059】
なお、幅最大部11aとは、第2軸方向溝11の溝幅が第2ショルダー陸7において最大となる部分である。特に限定されないが、例えば、本実施形態においては、幅最大部11aは、第2接地端2eと交差する部分である。
【0060】
また、第2軸方向溝11は、例えば、本実施形態のように、第2ショルダー陸7のタイヤ軸方向外端7dまで延びていてもよい。即ち、第2軸方向溝11は、例えば、第2接地端2eに連接していてもよい。これにより、第2軸方向溝11によって排水することができるため、排水性能を向上することができる。このように、第2ショルダー陸7の一部が導電性ゴム21で形成されるタイヤ1に対して、転がり抵抗の増加を抑制し、排水性能を向上することができる。
【0061】
また、第2軸方向溝11は、例えば、本実施形態のように、第2ショルダー陸7のタイヤ軸方向内端7eまで延びていてもよい。即ち、第2軸方向溝11は、例えば、第2ショルダー主溝4に連接していてもよい。これにより、例えば、第2ショルダー主溝4へ向けて排水できるため、排水性能をさらに向上することができる。
【0062】
また、図8に示すように、第2軸方向溝11は、例えば、本実施形態のように、溝幅がタイヤ径方向D2の外側(トレッド面2a)へ向けて広くなるように、切欠部11bを備えていてもよい。これにより、接地する導電性ゴム21の面積が大きくなることを抑制しつつも、第2ショルダー陸7の剛性が低下することを抑制することができる。
【0063】
次に、第1及び第2センター陸8,9の構成について、図9を参照しながら説明する。
【0064】
図9に示すように、第1及び第2センター陸8,9は、例えば、本実施形態のように、トレッドプロファイル面(基準面)S2から、タイヤ径方向D2の外方へ突出している。これにより、第1及び第2センター陸8,9は、トレッドプロファイル面S2から、タイヤ径方向D2の外方へ突出する突起8a,9aを備えている。したがって、第1及び第2センター陸8,9をタイヤ軸方向D1の全域に亘って接地させることができる。
【0065】
なお、トレッドプロファイル面S2は、例えば、本実施形態のように、タイヤ子午面の断面において、第1及び第2ショルダー主溝3,4のタイヤ軸方向内端3a,4aと、センター主溝5のうち、タイヤ赤道面S1に最も近い端(本実施形態においては、センター主溝5のタイヤ軸方向内端)5aとの三点を通る単一の曲率半径である円弧によって定義されてもよい。
【0066】
以上より、本実施形態のように、空気入りタイヤ1は、非導電性ゴム20及び導電性ゴム21によって形成されるトレッド2を備え、前記導電性ゴム21の体積抵抗率は、前記非導電性ゴム20の体積抵抗率よりも、小さく、前記導電性ゴム21の損失正接は、前記非導電性ゴム20の損失正接よりも、大きく、前記トレッド2は、タイヤ周方向D3へ延びる複数の主溝3,4,5と、前記複数の主溝3,4,5と一対の接地端2d,2eとによって区画される複数の陸6,7,8,9と、を備え、前記複数の陸6,7,8,9は、タイヤ軸方向D1の最も外側に配置されるショルダー陸6,7を含み、前記ショルダー陸6,7は、前記タイヤ軸方向D1へ延びる軸方向溝10,11と、少なくとも一部が前記導電性ゴム21で形成される導電領域6a,7aと、を備え、前記軸方向溝10,11は、前記導電領域6a,7aの前記タイヤ軸方向D1の全長に亘って延び、且つ、前記ショルダー陸6,7の前記タイヤ軸方向外端6d,7dまで延びる、という構成が好ましい。
【0067】
斯かる構成によれば、導電性ゴム21の損失正接が、非導電性ゴム20の損失正接よりも大きいことに対して、軸方向溝10,11は、導電領域6a,7aのタイヤ軸方向D1の全長に亘って延びている。これにより、接地する導電性ゴム21の面積が大きくなることを抑制することができるため、導電性ゴム21に起因して、転がり抵抗が増加することを抑制することができる。
【0068】
しかも、軸方向溝10,11がショルダー陸6,7のタイヤ軸方向外端6d,7dまで延びているため、軸方向溝10,11によって排水することができる。これにより、排水性能を向上することができる。したがって、ショルダー陸6,7の少なくとも一部が導電性ゴム21で形成される空気入りタイヤ1に対して、転がり抵抗の増加を抑制し、排水性能を向上することができる。
【0069】
また、本実施形態のように、空気入りタイヤ1においては、前記軸方向溝10は、前記ショルダー陸6の前記タイヤ軸方向内端6eから離れる、という構成が好ましい。
【0070】
斯かる構成によれば、直進時に、タイヤ軸方向D1の外側へ行くほど、タイヤ周方向D3の接地長さが短くなることに対して、軸方向溝10及び導電領域6aは、ショルダー陸6のタイヤ軸方向内端6eから離れている。これにより、直進時に、接地する導電性ゴム21の面積が大きくなることを抑制することができるため、導電性ゴム21に起因して、転がり抵抗が増加することを抑制することができる。
【0071】
また、本実施形態のように、空気入りタイヤ1においては、前記ショルダー陸6,7は、前記ショルダー陸6,7の前記タイヤ軸方向D1の中心よりも前記タイヤ軸方向D1の外側に配置される陸外領域6b,7bと、前記ショルダー陸6,7の前記タイヤ軸方向D1の中心よりも前記タイヤ軸方向D1の内側に配置される陸内領域6c,7cと、を備え、前記導電領域6a,7aは、前記陸外領域6b,7bのみに配置される、という構成が好ましい。
【0072】
斯かる構成によれば、直進時に、タイヤ軸方向D1の外側へ行くほど、タイヤ周方向D3の接地長さが短くなることに対して、導電領域6a,7aは、ショルダー陸6,7の陸外領域6b,7bのみに配置されている。これにより、直進時に、接地する導電性ゴム21の面積が大きくなることを抑制することができるため、導電性ゴム21に起因して、転がり抵抗が増加することを抑制することができる。
【0073】
また、本実施形態のように、空気入りタイヤ1においては、前記軸方向溝10,11は、前記軸方向溝10,11の溝幅が前記ショルダー陸6,7において最大である幅最大部10a,11aを備え、前記幅最大部10a,11aは、前記導電領域6a,7aに配置される、という構成が好ましい。
【0074】
斯かる構成によれば、軸方向溝10,11の幅最大部10a,11aが、導電領域6a,7aに配置されているため、接地する導電性ゴム21の面積が大きくなることを抑制することができる。これにより、導電性ゴム21に起因して、転がり抵抗が増加することを抑制することができる。
【0075】
なお、空気入りタイヤ1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、空気入りタイヤ1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0076】
(1)上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、導電領域6a,7aは、第1ショルダー陸6及び第2ショルダー陸7の両方に配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、導電領域6a,7aは、第1ショルダー陸6及び第2ショルダー陸7の一方のみに配置されている、という構成でもよい。
【0077】
(2)また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、第1軸方向溝10は、第1ショルダー陸6のタイヤ軸方向内端6eから離れ、第2軸方向溝11は、第2ショルダー陸7のタイヤ軸方向内端7eまで延びている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。
【0078】
例えば、第1軸方向溝10は、第1ショルダー陸6のタイヤ軸方向内端6eまで延びている、という構成でもよい、また、例えば、第2軸方向溝11は、第2ショルダー陸7のタイヤ軸方向内端7eから離れている、という構成である。
【0079】
(3)また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、第1及び第2導電領域6a,7aは、陸外領域6b,7bのみに配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。
【0080】
第1導電領域6aは、例えば、第1ショルダー陸6の陸内領域6cのみに配置されている、という構成でもよく、また、例えば、第1ショルダー陸6の陸外領域6b及び陸内領域6cの両方に亘って配置されている、という構成でもよい。また、第2導電領域7aは、例えば、第2ショルダー陸7の陸内領域7cのみに配置されている、という構成でもよく、また、例えば、第2ショルダー陸7の陸外領域7b及び陸内領域7cの両方に亘って配置されている、という構成でもよい。
【0081】
(4)また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、第1及び第2軸方向溝10,11の幅最大部10a,11aは、導電領域6a,7aに配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、第1軸方向溝10の幅最大部10aは、導電領域6aから離れて配置されている、という構成でもよい。また、第2軸方向溝11の幅最大部11aは、導電領域7aから離れて配置されている、という構成でもよい。
【0082】
(5)また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1は、車両への装着向きを指定されたタイヤである、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、空気入りタイヤ1は、車両への装着向きを指定されていないタイヤである、という構成でもよい。具体的には、トレッドパターンは、タイヤ赤道線上の任意点に対して点対称となるトレッドパターンでもよく、また、タイヤ赤道線に対して線対称となるトレッドパターンでもよい。
【符号の説明】
【0083】
1…空気入りタイヤ、1a…ビード部、1b…サイドウォール、1c…カーカス、1d…インナーライナ、1e…サイドウォールゴム、2…トレッド、2a…トレッド面、2b…トレッドゴム、2c…ベルト、2d…第1接地端、2e…第2接地端、3…第1ショルダー主溝、3a…内端、4…第2ショルダー主溝、4a…内端、5…センター主溝、5a…内端、6…第1ショルダー陸、6a…第1導電領域、6b…陸外領域、6c…陸内領域、6d…外端、6e…内端、7…第2ショルダー陸、7a…第2導電領域、7b…陸外領域、7c…陸内領域、7d…外端、7e…内端、8…第1センター陸、8a…突起、9…第2センター陸、9a…突起、10…第1軸方向溝(副溝)、10a…幅最大部、10b…切欠部、11…第2軸方向溝(副溝)、11a…幅最大部、11b…切欠部、12…軸方向溝(副溝)、13…軸方向溝(副溝)、14…軸方向溝(副溝)、15…軸方向溝(副溝)、16…第1サイプ(副溝)、17…第2サイプ(副溝)、18…サイプ(副溝)、19…サイプ(副溝)、20…非導電性ゴム、21…導電性ゴム、30…リム、D1…タイヤ軸方向、D2…タイヤ径方向、D3…タイヤ周方向、D11…第1軸方向、D12…第2軸方向、D31…第1周方向、D32…第2周方向、S1…タイヤ赤道面、S2…トレッドプロファイル面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9