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特開2023-92404情報処理システム、方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023092404
(43)【公開日】2023-07-03
(54)【発明の名称】情報処理システム、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230626BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021207625
(22)【出願日】2021-12-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】520325603
【氏名又は名称】株式会社ひかりてらす
(74)【代理人】
【識別番号】100128886
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】山田 裕介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】贈り主が受取人に商品を贈る際の負担を軽減する。
【解決手段】情報処理システムは、依頼人が受取人に商品を贈る際、依頼人が商品を選択せずに依頼を受け付ける受付手段と、依頼に基づいて受取人が受け取る商品を決定する決定手段と、決定手段が決定した商品を受取人に発送するための発送情報を作成する作成手段と、を備え、決定手段は、依頼人および受取人の選択によらず商品を決定することを特徴とする。これによって、贈り主が受取人に商品を贈る際の負担が軽減される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼人が受取人に商品を贈る際、前記依頼人が商品を選択せずに依頼を受け付ける受付手段と、
前記依頼に基づいて前記受取人が受け取る商品を決定する決定手段と、
前記決定手段が決定した商品を前記受取人に発送するための発送情報を作成する作成手段と、
を備え、
前記決定手段は、前記依頼人および前記受取人の選択によらず商品を決定する、ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記決定手段は、抽選に基づいて商品を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
商品が前記受取人に発送される前に、前記決定手段が決定した商品に関する情報を前記受取人に発表する発表手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記発表手段による前記発表を見るための特定情報が記載された書面またはカードが前記受取人に配送される、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記発表手段は、前記依頼人に前記決定手段が決定した商品に関する情報を表示する、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記発表手段は、前記決定手段が決定した商品に関する情報の発表を前記受取人と前記依頼人とが同じタイミングで共有可能にする、ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記決定手段は、前記発表手段による商品に関する情報の発表が行われるよりも前に商品を決定する、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項8】
商品の残りの状況を前記依頼人が閲覧可能にする閲覧手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記受付手段は、複数の商品が分類されるカテゴリの指定を前記依頼人から受け付ける、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記カテゴリは、商品に関する地域に基づいて設定される、ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
依頼人が受取人に商品を贈る際、前記依頼人が商品を選択せずに依頼を受け付けるステップと、
前記依頼に基づいて前記受取人が受け取る商品を決定するステップと、
決定した商品を前記受取人に発送するための発送情報を作成するステップと、
前記依頼人および前記受取人の選択によらず商品を決定するステップと、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項12】
コンピュータに、
依頼人が受取人に商品を贈る際、前記依頼人が商品を選択せずに依頼を受け付ける機能と、
前記依頼に基づいて前記受取人が受け取る商品を決定する機能と、
決定した商品を前記受取人に発送するための発送情報を作成する機能と、
前記依頼人および前記受取人の選択によらず商品を決定する機能と、
を実現するプログラム。
【請求項13】
依頼人が受取人に商品を贈る際、商品に関する地域および商品の価格帯により商品を分類するカテゴリの指定を前記依頼人から受け付ける受付手段と、
前記カテゴリに含まれる複数の商品のうち前記受取人が受け取る商品を抽選に基づいて決定する決定手段と、
前記依頼人から前記受取人に商品が贈られることを通知する書面またはカードを前記受取人に対して発送する発送手段と、
前記書面または前記カードに設けられる特定情報に応じて、前記受取人に対して前記決定手段が決定した商品に関する情報を発表する発表手段と、
前記発表手段により発表された商品を前記受取人に対して発送する商品発送手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ギフトの贈答者は手紙と贈答先住所を電子ギフト券発行企業に送信し、電子ギフト券には選択できる商品とインターネット店舗を表示し、インターネット店舗では店舗の端末装置画面の代金支払いページで電子ギフト券の確認を行い、電子ギフト券を送られた人は店舗において代金受領済みの確認を受けた後、電子ギフト券の金額範囲内で買い物ができるというギフト方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-6542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、人と人とがコミュニケーションを図る一環として商品を贈る場合がある。この場合に、贈り主は、数ある商品の中から一の商品を選んで受取人に贈るようにしている。しかしながら、贈り主は、例えば受取人に贈る商品を選ぶ際に悩むなど、受取人に商品を贈る際の負担が大きくなる場合があった。
本発明は、贈り主が受取人に商品を贈る際の負担を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、依頼人が受取人に商品を贈る際、前記依頼人が商品を選択せずに依頼を受け付ける受付手段と、前記依頼に基づいて前記受取人が受け取る商品を決定する決定手段と、前記決定手段が決定した商品を前記受取人に発送するための発送情報を作成する作成手段と、を備え、前記決定手段は、前記依頼人および前記受取人の選択によらず商品を決定する、ことを特徴とする情報処理システムである。
【0006】
ここで、前記決定手段は、抽選に基づいて商品を決定するとよい。
また、商品が前記受取人に発送される前に、前記決定手段が決定した商品に関する情報を前記受取人に発表する発表手段を備えるとよい。
また、前記発表手段による前記発表を見るための特定情報が記載された書面またはカードが前記受取人に配送されるとよい。
また、前記発表手段は、前記依頼人に前記決定手段が決定した商品に関する情報を表示するとよい。
また、前記発表手段は、前記決定手段が決定した商品に関する情報の発表を前記受取人と前記依頼人とが同じタイミングで共有可能にするとよい。
また、前記決定手段は、前記発表手段による商品に関する情報の発表が行われるよりも前に商品を決定するとよい。
また、商品の残りの状況を前記依頼人が閲覧可能にする閲覧手段を備えるとよい。
また、前記受付手段は、複数の商品が分類されるカテゴリの指定を前記依頼人から受け付けるとよい。
また、前記カテゴリは、商品に関する地域に基づいて設定されるとよい。
【0007】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、依頼人が受取人に商品を贈る際、前記依頼人が商品を選択せずに依頼を受け付けるステップと、前記依頼に基づいて前記受取人が受け取る商品を決定するステップと、決定した商品を前記受取人に発送するための発送情報を作成するステップと、前記依頼人および前記受取人の選択によらず商品を決定するステップと、を備えることを特徴とする方法である。
【0008】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、コンピュータに、依頼人が受取人に商品を贈る際、前記依頼人が商品を選択せずに依頼を受け付ける機能と、前記依頼に基づいて前記受取人が受け取る商品を決定する機能と、決定した商品を前記受取人に発送するための発送情報を作成する機能と、前記依頼人および前記受取人の選択によらず商品を決定する機能と、を実現するプログラムである。
【0009】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、依頼人が受取人に商品を贈る際、商品に関する地域および商品の価格帯により商品を分類するカテゴリの指定を前記依頼人から受け付ける受付手段と、前記カテゴリに含まれる複数の商品のうち前記受取人が受け取る商品を抽選に基づいて決定する決定手段と、前記依頼人から前記受取人に商品が贈られることを通知する書面またはカードを前記受取人に対して発送する発送手段と、前記書面または前記カードに設けられる特定情報に応じて、前記受取人に対して前記決定手段が決定した商品に関する情報を発表する発表手段と、前記発表手段により発表された商品を前記受取人に対して発送する商品発送手段と、を備えることを特徴とする情報処理システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、贈り主が受取人に商品を贈る際の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態のギフトシステムの概略図である。
図2】贈主端末装置、受取人端末装置および管理サーバ装置を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
図3】本実施形態の管理サーバ装置の機能構成を示す図である。
図4】本実施形態の受注情報管理テーブルの一例である。
図5】本実施形態の商品管理テーブルの一例である。
図6】商品ボックスの指定を受け付ける際の受付画面の一例である。
図7】商品ボックスを指定する際の参考になる参考情報画面の一例である。
図8】本実施形態のギフトカードの一例を示す図である。
図9】本実施形態の受取画面の説明図である。
図10】本実施形態のギフトシステムの動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態のギフトシステム1の概略図である。
【0014】
(ギフトシステム1)
図1に示すように、本実施形態のギフトシステム1は、ギフトである商品400の贈り主が利用する贈主端末装置10と、商品400を受け取る受取人が利用する受取人端末装置30とを備える。また、ギフトシステム1は、商品400を贈る際に受注をしたり、商品400を受取人に発送したりするなどの管理を行う管理サーバ装置50を備える。
本実施形態のギフトシステム1では、各々の装置は、ネットワークを介して、相互に情報通信を行えるようになっている。ネットワークは、各装置の間のデータ通信に用いられる通信ネットワークであれば特に限定されず、例えばインターネット等としてよい。
【0015】
図1においては、一例としてそれぞれ1台の贈主端末装置10、受取人端末装置30および管理サーバ装置50を表示しているが、図示の例に限定されない。例えば贈主端末装置10や受取人端末装置30は、ギフトシステム1を利用する贈り主や受取人の数に応じた台数とすることができる。また、管理サーバ装置50の機能は、例えば複数のコンピュータによる分散処理にて実現してもよい。
【0016】
そして、本実施形態のギフトシステム1は、贈り主が受取人に対して商品400を贈るための情報の処理を行うシステムである。また、本実施形態のギフトシステム1は、管理サーバ装置50が管理するウェブサイトに表示される画面を介して、贈り主や受取人に対してサービスを提供する。
【0017】
本実施形態のギフトシステム1では、贈り主(依頼人の一例)が受取人に対して商品400を贈る際にギフトカード20を購入する。このギフトカード20は、商品400を受け取る権利と捉えることができる。また、贈り主は、受取人が実際に受け取る商品400を選択しない。そして、ギフトカード20は、受取人に送付される。受取人は、ギフトカード20に基づいて商品400を受け取る受取アクションを行う。受取人は、受取アクションを行うことで、受け取る商品400を初めて知ることになる。その後、商品400は、受取人に配送される。
このように、本実施形態のギフトシステム1では、贈り主および受取人が商品400を選択することなく、贈り主から受取人に商品400が贈られるようになっている。
以下、本実施形態のギフトシステム1について詳細に説明する。
【0018】
なお、本実施形態で取り扱われる商品は、例えば織物、寝具、被服、履物、かばん、飲食料品、家具、電気機械器具、工具、金物、台所用品、清掃用具、洗濯用具、薬剤、医療補助品、化粧品、せっけん、花、木、木炭などの燃料、運動具、楽器、時計、眼鏡、宝玉などの品物を例示できる。特に、商品は、商品に関わる地域と紐づけられる場合、地域の特産品や名産品と捉えることもできる。また、本実施形態における商品は、電子データではなく、実際の物とすることができる。
【0019】
<各装置のハードウェア構成>
図2は、贈主端末装置10、受取人端末装置30および管理サーバ装置50を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
【0020】
図2に示すコンピュータは、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)101と、記憶手段である主記憶装置(メイン・メモリ)102および外部記憶装置103を備える。CPU101は、外部記憶装置103に格納されたプログラムを主記憶装置102に読込んで実行する。主記憶装置102としては、例えばRAM(Random Access Memory)が用いられる。外部記憶装置103としては、例えば磁気ディスク装置やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。また、コンピュータは、画像を表示する表示部(ディスプレイ)104と、コンピュータの操作者による入力操作が行われる、例えばキーボードやマウス等の入力デバイス105とを備える。また、コンピュータは、ネットワークするためのネットワーク・インターフェイス106を備える。さらに、コンピュータは、映像を撮影可能なカメラ107を備える。
【0021】
(贈主端末装置10)
贈主端末装置10は、受取人に対して贈り主が商品400を贈る際に贈り主が操作する端末装置である。贈主端末装置10は、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット型端末などの携帯端末機器等、贈り主が携行することが可能な装置を用いることができる。本実施形態の贈主端末装置10は、タッチパネルが設けられており、表示部100をユーザがタッチ操作することで表示部100に表示される画像に対する操作や指示を行う。なお、贈主端末装置10は、設置型のパーソナルコンピュータ(PC)でもよい。
【0022】
(受取人端末装置30)
受取人端末装置30は、商品400を受け取る受取人が操作する端末装置である。受取人端末装置30は、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット型端末などの携帯端末機器等、受取人が携行することが可能な装置を用いることができる。本実施形態の受取人端末装置30は、タッチパネルが設けられており、表示部300をユーザがタッチ操作することで表示部300に表示される画像に対する操作および指示を行う。なお、受取人端末装置30は、設置型のパーソナルコンピュータ(PC)でもよい。
【0023】
(管理サーバ装置50)
図3は、本実施形態の管理サーバ装置50の機能構成を示す図である。
図4は、本実施形態の受注情報管理テーブル510の一例である。
図5は、本実施形態の商品管理テーブル530の一例である。
【0024】
(受注部51)
受注部51は、受取人に商品400を贈る依頼を贈り主から受け付ける。本実施形態の受注部51は、贈り主から商品400を贈る際の代金の支払いや各種の情報を受け付ける。
受注部51は、贈主端末装置10の表示部100に表示する画面を介して、受取人に商品400を贈る際の代金の決済に関する処理を行う。なお、本実施形態においては、贈り主からギフトカード20が贈られる。そのため、贈り主が依頼をする際に支払う代金は、ギフトカード20の購入代金と捉えることもできる。
【0025】
受注部51は、贈主端末装置10の表示部100に表示する受付画面600(後述)を介して、受取人に商品400を贈るために必要な受注情報を贈り主から受け付ける。そして、受注部51は、受注情報管理テーブル510を用いて受注情報を管理する。
図4に示すように、受注情報管理テーブル510は、「管理ID」、「贈り主」、「受取人」、「住所」、「発注内容」、「受取商品」および「コード情報」などの各種の項目が含まれる。
【0026】
管理IDは、贈り主から受取人に商品400を贈る際の一の取引を一意に特定するための識別情報である。
贈り主は、受取人に商品400を贈る贈り主の名前に関する情報である。
受取人は、商品400を受け取る受取人の名前に関する情報である。すなわち、受取人は、贈り主にとっての商品400の贈り先となる人の名前の情報である。
住所は、商品400を受け取る受取人の住所に関する情報である。住所に関する情報は、ギフトカード20や商品400を受取人に対して発送する際に用いられる。
【0027】
発注内容は、受取人が受け取る商品400を選択する際に用いられる。発注内容は、贈り主が指定する情報である。上述のとおり、受取人が受け取る商品400は、贈り主および受取人が選択せずに管理サーバ装置50が選択する。ただし、管理サーバ装置50は、商品400を選択する際に一定の条件を贈り主から受け付けるようにしている。すなわち、発注内容は、贈り主から受け付ける条件に関する情報である。発注内容は、例えば商品400の属性や特徴に関するテーマ情報と、商品400の価格に関する価格帯情報とを例示することができる。本実施形態では、テーマおよび価格帯によって後述する商品ボックスが設定される。したがって、注文内容は、商品ボックスに関する情報と捉えることができる。
【0028】
受取商品は、受取人が受け取る商品400を一意に特定する情報である。すなわち、受取商品は、後述するように管理サーバ装置50が選択した商品400を示す。受取商品の項目には、後述する商品管理テーブル530が管理する「商品管理ID」が入力される。
コード情報は、受取商品に記載される商品管理IDをコード(符号)化した二次元コードに関する情報である。コード情報は、ギフトカード20に二次元コードを設ける際に用いられたり、復号化した二次元コードの情報を参照する際に用いられたりする。
【0029】
そして、受注部51は、贈り主から受け付けた発注内容に関する情報を商品管理部53に送る。受注部51は、商品管理部53が決定した商品400の商品管理IDを受け取る。受注部51は、受け取った商品400の商品管理IDに基づいて二次元コードを作成する。また、受注部51は、受け取った商品400の商品管理IDおよび作成した二次元コードのコード情報を受注情報管理テーブル510にて管理する。
【0030】
また、受注部51は、管理IDに関連付けられた贈り主、受取人、住所およびコード情報をギフトカード発行部52に送る。
【0031】
(ギフトカード発行部52)
ギフトカード発行部52は、受取人に配送されるギフトカード20の作成および発送を行う。
ギフトカード発行部52は、受注部51から贈り主、受取人、住所およびコード情報を受け取る。そして、ギフトカード発行部52は、これらの情報が含まれるギフトカード20を作成するための処理を実行する。具体的には、ギフトカード発行部52は、ギフトカード20を作成する印刷装置に対し、上記の情報および印刷指示を送信する。
【0032】
また、ギフトカード発行部52は、ギフトカード20が受取人に発送するための処理を実行する。具体的には、ギフトカード発行部52は、ギフトカード20が入れられる封筒に受取人の住所を印刷する指示を印刷装置に対して行う。さらに、ギフトカード発行部52は、ギフトカード20が収められた封筒の配送の手配を行う。
以上のように、ギフトカード発行部52は、ギフトカード20が実際に受取人の手元に届くように各種の処理を実行する。
【0033】
(商品管理部53)
商品管理部53は、贈り主が受取人に贈る商品400を管理する。商品管理部53は、受取人が受け取ることが可能な複数の商品400を管理するとともに、受取人が受け取る商品400の決定を行う。本実施形態の商品管理部53は、贈り主および受取人の選択によらずに受取人が受け取る商品400を決定する。また、贈り主および受取人の選択によらずに商品400を決定する場合、商品管理部53は、抽選に基づいて商品400を決定することができる。
【0034】
商品管理部53は、予め定められたテーマごとに、品目の異なる複数の商品400を分類して管理している。また、商品管理部53は、複数の異なるテーマを設定している。テーマは、例えば日本国内の場合には都道府県や市区町村などの地域を例示できる。
さらに、商品管理部53は、予め定められた価格帯ごとに、複数の品目の異なる商品400を分類して管理している。また、商品管理部53は、複数の異なる価格帯を設定している。
このように、本実施形態の商品管理部53は、テーマおよび価格帯によって分類された商品群を設定する。商品群には、テーマと価格帯が共通する、品目の異なる複数の商品400が含まれる。なお、本実施形態の説明において、テーマおよび価格帯によって分類された一の商品群のことを「商品ボックス(カテゴリの一例)」と呼ぶ。
【0035】
そして、商品管理部53は、商品管理テーブル530を用いて商品の管理を行う。
図5に示すように、商品管理テーブル530には、「商品管理ID」、「商品名」、「テーマ」、「価格帯」および「割振番号」などの各種の項目が含まれる。
【0036】
商品管理IDは、一の商品400を一意に特定するための識別情報である。例えば同じ品目の商品が複数ある場合であっても、商品管理IDは、複数の商品に対してそれぞれ付与される。つまり、商品管理IDは、本実施形態のギフトシステム1で取り扱われる全ての商品400に対して個別に付与される。
商品名は、商品400の名前である。商品名は、複数の商品400ごとに異なる名前が付けれている。ただし、同じ品目の商品400が複数ある場合、それらの商品名は同じになる。
テーマは、商品400の属性や特徴を示す情報である。例えばテーマが地域である場合、テーマの項目には、A地域やB地域などが設定される。
価格帯は、商品400の価格を示す情報である。例えば価格帯は、¥3,000、¥5,000、¥10,000などの金額を例示できる。
【0037】
割振番号は、一の商品ボックスを構成する複数の商品400に割り振られる番号である。例えば、割振番号は、通し番号であって数字の「1」、「2」、「3」、…といったように「1」から順に一つずつ増えるように付与される。なお、他の商品ボックスについても、一の商品ボックスと同様に割振番号が別途付与される。
【0038】
ここで、本実施形態のギフトシステム1では、贈り主が一の商品ボックスを指定して発注した場合に、一の商品ボックスに対する発注の順番に従って商品ボックス内の商品400が選ばれるようにしている。この場合に、本実施形態のギフトシステム1では、商品ボックスに含まれる複数の品目の商品400のうち特定の品目の商品400だけが品切れとなり、特定の品目の商品400が多量に売れ残るといった状態が生じないように割振番号を付与する。
【0039】
例えば図5に示すテーマ「A地域」であって価格帯「¥3,000」の商品群(商品ボックス)では、商品A1が5個、商品A2が3個、商品A3が1個の合計9個の商品400が表示されている。この9個の商品400の商品群の例の場合、商品A1に「1番」を振り、商品A2に「2番」を振り、商品A3に「3番」を振るようにしている。このように、商品管理部53は、同じ品目の商品400が可能な限り連続しないようにしている。また、割振番号は、通し番号を複数な商品400に対してランダムに付与することがきる。
【0040】
商品管理部53は、贈り主が指定した発注内容の情報を受注部51から取得する。発注内容には、テーマおよび価格帯の情報が含まれる。そして、商品管理部53は、受注部51から取得した発注内容に関する情報に基づいて受取人が受け取る商品400を決定する。商品管理部53は、受注部51から発注内容を取得した順番に従って商品400を決定する。例えば受注部51から一の商品ボックスについての発注内容を取得し、注文の順番が「2番目」である場合、商品管理部53は、商品ボックスにおいて割振番号「2」が付与された商品400に決定する。
そして、商品管理部53は、決定した商品400の商品管理IDを受注部51に送信する。
【0041】
このように、本実施形態においては、一の商品ボックスが贈り主によって指定された場合に、その一の商品ボックスを注文した順序に従って商品400が選択されるようになっている。本実施形態のギフトシステム1では、上述のとおり割振番号を商品400に付与することで、商品400の在庫をシステム側で容易に管理できるようにしている。
また、本実施形態のギフトシステム1では、商品ボックスを構成する複数の商品400に付与された割振番号を同じ品目の商品400になるべく連続して付与しないようにすることで、各品目の商品400の在庫を均一にしている。これによって、商品ボックスにおける商品400の総数にかかわらず、受取人が受け取ることが可能な商品400の品目の偏りが少なくなるようにしている。
【0042】
(商品発表部54)
商品発表部54は、上述した商品管理部53が決定した受取人が受け取る商品400を受取人に発表する。
商品発表部54は、受取人端末装置30を介して、商品400を受け取るための受取アクションを受け付ける。受取アクションは、受取人がギフトカード20に設けられる二次元コード24(後述)の情報を管理サーバ装置50に送信し、商品400を受け取るための操作である。
受取人が受取アクションを行うことで、商品発表部54は、ギフトカード20の二次元コード24(後述)の読み取り結果を取得する。この読み取り結果には、商品管理部53が特定した商品管理IDが含まれる。そして、商品発表部54は、商品管理部53が管理する商品管理テーブル530を参照し、商品管理IDに対応する商品400の商品名を特定する。そして、商品発表部54は、受取人端末装置30の表示部300を介して、受取人に対して特定した商品400の商品名を発表する。
【0043】
また、商品発表部54は、贈り主に対しても、受取人が受け取る商品400の商品名を通知することが可能である。この場合、商品発表部54は、贈主端末装置10の表示部100を介して、贈り主に対して受取人が受け取る商品400の商品名を表示する。
ここで、商品発表部54は、受取人に対して商品400の発表を行うタイミングと、贈り主に対して商品400の発表を行うタイミングとを同じにすることができる。例えば受取人が商品400の発表を見るウェブサイトのURLの情報を贈り主の贈主端末装置10に送信することを例示できる。これによって、受取人と贈り主とが商品400の内容を共有することが可能になる。
【0044】
そして、商品発表部54は、ギフトカード20の二次元コード24(後述)に基づいて受取人に商品400の商品名を発表すると、発表が完了したことを示す発表完了情報を商品発送部55に送る。
【0045】
(商品発送部55)
商品発送部55は、商品発表部54から発表完了情報を取得すると、商品400を受取人に発送するための発送情報を作成し、送信対象に対して発送情報を送る。商品発送部55は、受注部51から受取人の住所を取得する。そして、商品発送部55は、商品400が入れられる箱に受取人の住所を印刷するのに必要な住所情報および印刷指示情報を印刷装置に対して送る。さらに、商品発送部55は、商品400が収められた箱を発送するための発送指示情報を出力する。
以上のように、商品発送部55は、受取人に対して商品400が実際に手元に届くように各種の処理を実行する。
【0046】
続いて、本実施形態における商品ボックスの指定について説明する。
図6は、商品ボックスの指定を受け付ける際の受付画面600の一例である。
【0047】
図6に示すように、贈主端末装置10の表示部100に表示される受付画面600には、第1商品ボックス610と、第2商品ボックス620と、第3商品ボックス630とが含まれる。また、受付画面600には、スクロールボタン64と、地域検索欄65と、価格設定ボタン66とが含まれる。
なお、受付画面600は、商品管理部53が管理する商品管理テーブル530(図5参照)の商品情報に基づいて作成される。
【0048】
第1商品ボックス610は、テーマがA市という地域であって価格帯が¥3,000のカテゴリである。そして、第1商品ボックス610には、商品400に関する画像である商品画像611と、指定ボタン690とが表示される。商品画像611は、品目の異なる複数(商品A1~商品A6)の商品400に対応して複数設けられる。指定ボタン690は、贈り主による商品ボックス(例えば、テーマおよび価格帯)の指定を受け付けるボタンである。
【0049】
第2商品ボックス620は、テーマがB市という地域であって価格帯が¥3,000のカテゴリである。そして、第2商品ボックス620には、商品400に関する画像である商品画像621と、指定ボタン690とが表示される。商品画像621は、品目の異なる複数(商品B1~商品B6)の商品400に対応して複数設けられる。指定ボタン690は、贈り主による商品ボックスの指定を受け付けるボタンである。
【0050】
第3商品ボックス630は、テーマがC市という地域であって価格帯が¥3,000のカテゴリである。そして、第3商品ボックス630には、商品400に関する画像である商品画像631と、指定ボタン690とが表示される。商品画像631は、品目の異なる複数(商品C1~商品C6)の商品400に対応して複数設けられる。指定ボタン690は、贈り主による商品ボックスの指定を受け付けるボタンである。
【0051】
贈り主は、受付画面600に表示される複数の商品ボックスのうち購入を希望する商品ボックスがある場合には、希望する商品ボックスに設けられた指定ボタン690をタップ操作する。これによって、一の商品ボックスの贈り主による指定が受け付けられる。
また、他の商品ボックスを表示させる場合には、スクロールボタン64をタップ操作する。これによって、画面に表示されていない他の商品ボックスが受付画面600に表示される。
【0052】
地域検索欄65は、贈り主が希望する地域名を入力することで、条件に該当する地域の商品ボックスが受付画面600に表示される。
価格設定ボタン66は、贈り主が希望する価格帯の商品ボックスを表示するためのボタンである。価格設定ボタン66をタップ操作などすることで、価格帯を設定するための画面が表示される。
【0053】
このように、本実施形態のギフトシステム1では、贈主端末装置10の表示部100に表示される受付画面600にて、贈り主から商品ボックス(例えば、テーマおよび価格帯)の指定を受け付けるようになっている。そして、受付画面600にて受け付けた商品ボックスに関する情報は、管理サーバ装置50に送信される。
【0054】
次に、本実施形態における商品ボックスの指定の際の参考情報について説明する。
図7は、商品ボックスを指定する際の参考になる参考情報画面700の一例である。
【0055】
図7に示すように、贈主端末装置10の表示部100に表示される参考情報画面700には、商品ボックスの内容を示す商品ボックス表示71と、複数の商品画像611と、商品画像611ごとに表示される残数表示72とが含まれる。また、参考情報画面700には、一覧表示ボタン73と、指定ボタン74とが含まれる。
【0056】
商品画像611は、図6を参照しながら説明したとおり、商品400に関する画像である。そして、残数表示72は、商品400ごとに現時点(贈り主が発注する際の閲覧時点)での在庫数を示す。このように在庫の数が表示されることで、贈り主は、商品ボックスに含まれる複数の商品400と、各商品400の残りの数とを閲覧することができる。これによって、贈り主は、参考情報画面700を、商品ボックスを指定する際の参考にすることができる。
【0057】
一覧表示ボタン73は、例えば受付画面600のように複数の商品ボックスが表示される画面を表示するためのボタンである。
指定ボタン74は、参考情報画面700に表示される一の商品ボックスを贈り主が指定する場合に用いるボタンである。指定ボタン74を贈り主が押下することで、その画面に表示されている商品ボックスを、商品400を贈る際の商品ボックスとして指定できる。
【0058】
(ギフトカード20)
続いて、受取人に配送されるギフトカード20について説明する。
図8は、本実施形態のギフトカード20の一例を示す図である。
【0059】
図8に示す本実施形態のギフトカード20は、例えば紙やプラスチックなどで構成された薄い板状の部材であって、例えば人の手のひら程度のサイズを有するものである。そして、ギフトカード20には、例えば印刷によって各種の情報が記載される。
【0060】
ギフトカード20には、受取人の名前である受取人名21と、贈り主の名前を示す贈り主名22と、贈り主から受取人に宛てたメッセージ23とが記載される。また、ギフトカード20には、二次元コード24(特定情報の一例)と、説明テキスト25と、テーマ表示26と、コード番号情報27と、が記載される。
二次元コード24は、受取人が受け取る商品400の商品管理IDの情報を含む。ただし、受取人が二次元コード24を目視しただけでは、受け取る商品400を認識することができないようになっている。
説明テキスト25は、受取人に対して受取アクションを行うことを促す説明を表示する。
【0061】
テーマ表示26は、贈り主が指定した商品ボックスに関する情報のうちテーマを示す。図7に示す例では、テーマ表示26は、贈り主が指定した地域名を表示する。このように、本実施形態のギフトカード20は、受取人が受け取る商品400を知ることはできないが、商品400に関わるテーマは認識できるようになっている。
【0062】
コード番号情報27は、二次元コード24に対応する番号である。コード番号情報27は、コード情報(図4参照)に基づいて設けられる。コード番号情報27は、例えば受取人がギフトカード20の二次元コード24を読み取ることができない場合に、番号(数字)を用いて受取アクションを行うことを可能にするものである。
【0063】
なお、本実施形態では、贈り主から受取人に商品400が贈られることを受取人に通知するものとしてカードを発送する例を用いているがこの態様に限定されない。例えば、ギフトカード20に代えて、ギフトカード20と同様な記載が行われる紙などの書面を用いてもよい。また、例えばギフトカード20と同様な内容が記載された電子データを受取人に送信してもよい。ただし、本実施形態のギフトシステム1では、カードや書面などの「実物」を受取人の手元に届けることで、受取人がより実感を得られるようにしている。
【0064】
(受取アクション)
次に、受取人が商品400を受け取るための受取アクションおよび発表演出について説明する。
図9は、本実施形態の受取画面800の説明図である。
【0065】
受取人は、受取人端末装置30を用いてギフトシステム1のサービスを提供するウェブサイトにアクセスする。さらに、受取アクションを行うための受取画面800を受取人端末装置30の表示部300に表示させる。
そうすると、図9(A)に示すように、ギフトカード20の二次元コード24(図8参照)を読み取るための指示画像810が表示される。このとき、受取人は、受取人端末装置30に搭載されているカメラを用いてギフトカード20の二次元コード24を読み取る。
【0066】
そして、図9(B)に示すように、くじ引きによって受け取る商品400が決定するかのような発表演出を受取画面800にて実行する。受取画面800には、抽選に関する画像821と、例えば「何の商品が当たるかお楽しみ!!」といったテキスト822とが表示される。そして、受取画面800では、受取人が受け取る商品400が、あたかもこの時点で決まるかのようなの演出表示が行われる。
【0067】
さらに、図9(C)に示すように、受取人が受け取る商品400を示す画像が受取画面800に表示される。例えば、受取画面800には、受取人が受け取る商品400の品目を示す商品名831と、商品400に関する写真画像832とが表示される。このように、本実施形態のギフトシステム1では、受取人に対して受取人が受け取る商品400を発表する。
ここで、本実施形態のギフトシステム1では、上述のとおり贈り主が商品400を贈る注文を行った際に、受取人が受け取る商品400がすでに決まっている。ただし、本実施形態では、受取人が受取アクションを行ってから、受取人に対して商品400が発表されるようにしている。
【0068】
なお、上述の本実施形態では、受取人がウェブサイトにアクセスした後、ギフトカード20の二次元コード24を読み取るという受取アクションの例を説明したが、この態様に限定されない。受取人が先にウェブサイトにアクセスすることなく、受取人端末装置30のカメラで二次元コード24を読み取るという受取アクションをするだけで、受取人端末装置30の表示部300にて発表演出が行われるようにしてもよい。
【0069】
図10は、本実施形態のギフトシステム1の動作説明図である。
続いて、図10を参照しながら、本実施形態のギフトシステム1の動作例について説明する。
【0070】
図10に示すように、贈り主が贈主端末装置10を介して、受取人に対して商品400を贈るという注文を行う。そして、この注文に関する注文情報は、管理サーバ装置50に送信される(ステップ101)。
次に、管理サーバ装置50では、注文情報に基づいて受取人が受け取る商品400を決定する(ステップ102)。具体的には、管理サーバ装置50では、贈主端末装置10から取得した注文情報に含まれるテーマ情報および価格帯情報と、注文の順番とに基づいて商品400を決定する。つまり、本実施形態のギフトシステム1では、贈り主がギフトを発注したときに商品400が決定する。このように、本実施形態では、後述するステップ105にて受取人に商品400を発表する発表演出が開始されるよりも前に、すでに商品400が決定するようになっている。
【0071】
その後、管理サーバ装置50は、受取人に対してギフトカード20を発送する(ステップ103)。
そして、受取人は、受取人端末装置30を介して、取得したギフトカード20を用いて商品400の受取アクションを実行する(ステップ104)。
【0072】
また、管理サーバ装置50は、受取アクションに基づいて、受取人に対して商品400の発表を行う(ステップ105)。さらに、図10に示す例では、管理サーバ装置50は、贈り主に対しても受取人が受け取る商品400の発表を行う。管理サーバ装置50は、受取人に対しては、受取人端末装置30の表示部300に商品400に関する情報を表示させることで商品400を発表する。同様に、贈り主に対しては、贈主端末装置10の表示部100に商品400に関する情報を表示させることで商品400を発表する。
このように、本実施形態では、決定した商品400に関する情報の発表を受取人と贈り主とが同じタイミングで共有できるようになっている。
【0073】
そして、管理サーバ装置50は、受取人に対して商品400の発表が行われた後に、商品400を発送するための処理を実行する(ステップ106)。
なお、本実施形態では、贈り主から受け付けた受取人の住所情報(図4参照)に基づいて、受取人に商品400を発送するようにしているが、この態様に限定されない。例えば受取アクションの際に、商品400の発送先の住所を受取人から受け付けるようにしてもよい。
【0074】
以上説明したとおり、本実施形態のギフトシステム1では、贈り主は、商品ボックスの指定は行うものの、商品400の商品名など商品400の品目を選択することはしない。また、本実施形態のギフトシステム1では、受取人も商品400を選択することはしない。このようにすることで、少なくとも贈り主が受取人に贈る商品400を考えたり探したりする必要がないため、本実施形態のギフトシステム1は、贈り主の負担を低減することが可能になる。
【0075】
なお、受取人は、例えば複数の商品400の中から一の商品400を選択するという作業を行う必要がなく、むしろ何の商品400が届くかということを楽しむこともできる。特に、本実施形態のギフトカード20には、テーマ表示26がされている。このテーマ表示26の情報を参考に、受け取る商品400を予想して楽しむこともできる。
【0076】
なお、本実施形態ではテーマとして地域情報を用いているが、テーマに用いる情報は地域に限定されず各種の情報を用いることができる。例えばテーマは、スポーツ競技、アニメーションや漫画などのコンテンツ、趣味の分野などであってもよい。また、例えばテーマは、受取人の年齢、受取人の家族構成などであってもよい。
【0077】
<変形例>
本実施形態では商品ボックスに含まれる複数の商品400に予め番号を割り振っておき、商品ボックスの注文の順番に応じて受取人が受け取る商品400を決定しているが、この態様に限定されない。例えば商品ボックスに含まれる複数の商品400に番号を付与し、乱数表などを用いた抽選に基づいて受取人が受け取る商品400を決定してもよい。この場合であっても、贈り主および受取人が商品400を選択せずに、商品400を決定することができる。
【0078】
<変形例>
また、商品ボックスに用いられるテーマについては、例えばSNS(ソーシャルネットワークサービス)などと連携をとって情報発信を行うことができる。これによって、商品400を贈ることとテーマとの両方を盛り上げることが可能になる。
【0079】
<変形例>
本実施形態では、贈り主が商品ボックスを指定しているが、必ずしも贈り主が商品ボックスを指定することに限定されない。管理サーバ装置50側が商品ボックスを自動的に指定してもよい。つまり、贈り主は、受取人に対して何らかのギフトを贈るということだけを管理サーバ装置50に依頼し、贈り主も受取人も商品400の決定に一切関与せず、管理サーバ装置50が自動的に商品400を決定してもよい。また、この場合に、管理サーバ装置50は、例えば受取人の住所など受取人の情報に基づいて商品ボックスを指定してもよい。例えば、受取人の住所情報に基づいて、受取人の住所の地域から比較的遠い地域の商品ボックスを指定してもよい。これによって、受取人は、普段暮らしている地域とは異なる地域の商品400を受け取ることが可能になる。
【0080】
<変形例>
本実施形態では、贈り主と受取人とが商品400の発表を共有できるようになっている。この商品400の発表の共有は、贈り主や受取人の意思で決められるようにしてもよい。ただし、贈り主と受取人とのコミュニケーションを促進するという点では、贈り主と受取人とが商品400の発表を共有する方が好ましい。この場合に、例えば商品400の発表を共有する場合には、共有しない場合と比較して、商品ボックスの中にある比較的貴重(レア)な商品400が選択される確率を高めるようにしてもよい。
【0081】
<変形例>
受取人が受け取る商品400と同じ商品400が、贈り主にも送られるようにしてもよい。この場合、例えば予め定められた確率で、受取人が受け取る商品400が贈り主にも送られるように設定することができる。このように設定しておくことで、本実施形態のギフトシステム1によって、贈り主と受取人とでコミュニケーションを図るきっかけをさらに作ることができる。
【0082】
<変形例>
本実施形態では、贈り主が管理サーバ装置50に対して注文を行うことで、ギフトカード20が受取人に送付されるようになっているが、この態様に限定されない。例えばコンビニエンスストアなどの実店舗に予めギフトカード20を置いておくことも可能である。この場合、贈り主がギフトカード20を店舗で購入し、受取人に対して発送する。この場合であっても、受取人は、ギフトカード20を用いて受取アクションを行って商品400を受け取ることができる。
【0083】
<変形例>
管理サーバ装置50は、贈り主の購入履歴に関する情報を管理してもよい。そして、管理サーバ装置50は、贈り主の購入に応じてポイントを付与するとともに、ポイントに応じた特典を贈り主に付与するようにしてもよい。例えば贈り主がある特定の地域の商品ボックスを多く利用するような場合が想定される。このような贈り主は、特定の地域の産業を活性化しているという見方ができる。そして、特定の地域は、例えば感謝状や通常では得ることができない体験の機会を贈り主に与えるようにしてもよい。
【0084】
なお、本実施形態のギフトシステム1を実現するプログラムは、各種の記録媒体に格納して提供することができる。また、ギフトシステム1を実現するプログラムは、通信回線を介して提供することもできる。
【0085】
ここで、ギフトシステム1は、情報処理システムの一例である。受注部51は、受付手段の一例である。ギフトカード発行部52は、発送手段の一例である。商品管理部53は、決定手段および閲覧手段の一例である。商品発表部54は、発表手段の一例である。商品発送部55は、作成手段および商品発送手段の一例である。
【0086】
なお、上記では種々の変形例を説明したが、これらの変形例同士を組み合わせて構成してもよい。また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0087】
1…ギフトシステム、10…贈主端末装置、20…ギフトカード、30…受取人端末装置、50…管理サーバ装置、51…受注部、52…ギフトカード発行部、53…商品管理部、54…商品発表部、55…商品発送部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-06-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼人が受取人に商品を贈る際、前記依頼人が商品を選択せずに依頼を受け付ける受付手段と、
前記依頼に基づいて前記依頼人および前記受取人の選択によらず前記受取人が受け取る商品を決定する決定手段と、
前記決定手段が決定した商品を特定可能な特定情報が記載された書面またはカードを前記受取人に配送する配送情報を作成する作成手段と、
商品の決定後であって商品が前記受取人に発送される前に、前記決定手段が決定した商品を前記受取人に発表する発表手段と、
を備え、
前記特定情報は、前記決定手段が決定した商品を前記受取人が目視で認識できない態様で記載され、
前記発表手段は、前記受取人の端末装置を介して取得した前記特定情報に基づき、抽選で商品が選ばれることを示す画像を前記端末装置の画面に表示させた後、前記決定手段が決定した商品を発表することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記発表手段は、前記決定手段が決定した商品を前記依頼人の端末装置の画面にて前記依頼人に発表する、ことを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記発表手段は、前記決定手段が決定した商品の発表を前記受取人と前記依頼人とが同じタイミングで共有可能にする、ことを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項4】
商品の残りの状況を前記依頼人が閲覧可能にする閲覧手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記受付手段は、複数の商品が分類されるカテゴリの指定を前記依頼人から受け付ける、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記カテゴリは、商品に関する地域に基づいて設定される、ことを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
依頼人が利用する依頼人端末装置と、受取人が利用する受取人端末装置と、サービスを管理する管理装置とを用いて、前記依頼人から前記受取人に商品を贈る方法であって、
前記依頼人が前記受取人に商品を贈る際、前記依頼人が商品を選択せずに前記依頼人端末装置を介して前記管理装置が依頼を受け付けるステップと、
前記依頼に基づいて前記依頼人および前記受取人の選択によらず前記受取人が受け取る商品を前記管理装置が決定するステップと、
決定した商品を特定可能な特定情報が記載された書面またはカードを前記受取人に配送する配送情報を前記管理装置が作成するステップと、
商品の決定後であって商品が前記受取人に発送される前に、前記管理装置が決定した商品を前記受取人端末装置を介して前記受取人に発表するステップと、
を備え
前記特定情報は、前記管理装置が決定した商品を前記受取人が目視で認識できない態様で記載され、
前記受取人端末装置を介して取得した前記特定情報に基づき、抽選で商品が選ばれることを示す画像を前記受取人端末装置の画面に表示させた後、前記管理装置が決定した商品を発表することを特徴とする方法。
【請求項8】
コンピュータに、
依頼人が受取人に商品を贈る際、前記依頼人が商品を選択せずに依頼を受け付ける機能と、
前記依頼に基づいて前記依頼人および前記受取人の選択によらず前記受取人が受け取る商品を決定する機能と、
決定した商品を特定可能な特定情報が記載された書面またはカードを前記受取人に配送する配送情報を作成する機能と、
商品の決定後であって商品が前記受取人に発送される前に、決定した商品を前記受取人に発表する機能と、
を実現するプログラムであって、
前記特定情報は、決定した商品を前記受取人が目視で認識できない態様で記載され、
前記受取人の端末装置を介して取得した前記特定情報に基づき、抽選で商品が選ばれることを示す画像を前記端末装置の画面に表示させた後、決定した商品を発表することを特徴とするプログラム。