(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023092418
(43)【公開日】2023-07-03
(54)【発明の名称】アプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/38 20120101AFI20230626BHJP
G06Q 20/40 20120101ALI20230626BHJP
G06Q 20/34 20120101ALI20230626BHJP
G06Q 20/32 20120101ALI20230626BHJP
【FI】
G06Q20/38 310
G06Q20/40
G06Q20/34 420
G06Q20/32
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047973
(22)【出願日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】10-2021-0183806
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0002554
(32)【優先日】2022-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0015526
(32)【優先日】2022-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522116971
【氏名又は名称】パク ヒヨン
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(74)【代理人】
【識別番号】100207022
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 弘之
(72)【発明者】
【氏名】パク ヒヨン
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA64
5L055AA66
5L055AA71
(57)【要約】
【課題】アプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムを提供する。
【解決手段】本発明は、決済用端末とユーザ端末にアプリケーションをインストールし、決済用カードとユーザ端末のアプリケーションとを連動させ、アプリケーションサーバでこれを管理し、決済取引の際にアプリケーションサーバが決済用端末でユーザ端末を仲介して、決済用端末に入力された取引情報をユーザ端末で確認可能であり、ユーザ端末に入力された署名とチップ設定によって決済用端末で取引を完了する、アプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムを提供する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード決済取引において、
決済用カードと連動する専用アプリケーションをインストールしてアプリケーションによる決済取引が可能なユーザ端末(100)と、
決済用カードと連動する専用アプリケーションと互換性がある決済用アプリケーションをインストールしてアプリケーションによる決済取引が可能な決済用端末(200)と、
決済用カードと連動する専用アプリケーションを管理し、前記ユーザ端末(100)と決済用端末(200)との取引を仲介するアプリケーションサーバ(300)と、を含んで構成される、アプリケーション連動によるカード決済システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末(100)は、
無線通信機能を行う通信部(110)と、
画面タッチ、マイク、カメラによってユーザの選択と署名、音声、瞳孔、顔を入力する入力部(120)と、
画面と音声によって通知及びアプリケーションを出力する出力部(130)と、
アプリケーションと連動したカード情報を格納する格納部(140)と、
ユーザ端末にインストールされて決済取引を進行するユーザ端末アプリケーション(150)と、
前記通信部(110)、前記入力部(120)、前記出力部(130)、及び前記格納部(140)を制御及び管理する制御部(160)と、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のアプリケーション連動によるカード決済システム。
【請求項3】
前記決済用端末(200)は、
有線通信機能及び無線通信機能を行う通信部(210)と、
画面タッチ及びボタン入力によって金額、数量、及び販売者の選択を入力する入力部(220)と、
基本取引とアプリケーション取引を画面に出力し、取引完了時に紙の領収証を出力する出力部(230)と、
取引情報と在庫数量を格納する格納部(240)と、
決済用カードを読み取るカードリーダー部(250)と、
決済用端末にインストールされてアプリケーション取引を進行する決済用端末アプリケーション(260)と、
入力された価格と数量で取引情報を生成する取引部(270)と、
前記通信部(210)、前記入力部(220)、前記出力部(230)、前記格納部(240)、前記カードリーダー部(250)、及び前記取引部(270)を制御及び管理する制御部(280)と、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のアプリケーション連動によるカード決済システム。
【請求項4】
前記アプリケーションサーバ(300)は、
前記ユーザ端末(100)、決済用端末(200)及びカード会社サーバと有線通信/無線通信で接続する通信部(310)と、
ユーザ端末アプリケーション(150)と連動する決済用カード情報と決済用端末(200)を使用する販売者加盟店情報を格納する格納部(320)と、
決済用カード情報と連動情報を確認し、決済用端末(200)とユーザ端末(100)の位置を把握して決済用端末(200)とユーザ端末(100)との距離を判断する演算部(330)と、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のアプリケーション連動によるカード決済システム。
【請求項5】
カード決済取引において、
アプリケーションで連動しているユーザ端末(100)と決済用端末(200)でカード決済取引を進行する方法は、
アプリケーションサーバ(300)に決済用カード情報を入力してユーザ端末アプリケーション(150)と決済用カードとを連動させるステップ(S10)と、
決済用端末(200)の取引部(270)で、入力された数量、金額に基づいて取引情報を生成するステップ(S11)と、
連動した決済用カードが決済用端末(200)のカードリーダー部(250)に入力されるステップ(S12)と、
入力された決済用カードを決済用端末(200)で認識するステップ(S13)と、
決済用端末(200)に入力された決済用カードがユーザ端末アプリケーション(150)と連動したカードであるかの連動照会をアプリケーションサーバ(300)に要求するステップ(S14)と、
アプリケーションサーバ(300)で連動したカードであるかを確認し、確認結果を伝送するステップ(S15)と、
決済用端末(200)からアプリケーションサーバ(300)に取引情報を伝送するステップ(S16)と、
アプリケーションサーバ(300)からユーザ端末(100)に取引情報を伝送するステップ(S17)と、
ユーザ端末(100)で取引情報を受信し、通知及びユーザ端末アプリケーション(150)を実行するステップ(S18)と、
ユーザ端末(100)の出力部(130)が取引情報、チップ設定入力ウィンドウ及び署名入力ウィンドウを出力し、入力部(120)を介してユーザのチップ設定とユーザ確認入力事項が入力されるステップ(S19)と、
ユーザ端末(100)から、入力されたチップ設定とユーザ確認入力事項をアプリケーションサーバ(300)に伝送するステップ(S20)と、
アプリケーションサーバ(300)から決済用端末(200)にチップ設定とユーザ確認入力事項を伝送するステップ(S21)と、
決済用端末(200)の画面にチップ設定とユーザ確認入力事項による本人確認如何を出力するステップ(S22)と、
決済用端末(200)からアプリケーションサーバ(300)に最終の決済承認を要求するステップ(S23)と、
アプリケーションサーバ(300)からカード会社サーバに決済承認を要求し、カード会社サーバから決済承認が完了すると、決済承認事実を決済用端末(200)とユーザ端末(100)に伝送するステップ(S24)と、
決済用端末(200)で取引結果が画面と紙の領収証として出力され、ユーザ端末(100)で画面に取引結果領収証と音声を含む広告画像が出力されるステップ(S25)と、を含んでなることを特徴とする、アプリケーション連動によるカード決済方法。
【請求項6】
ユーザ端末(100)から、入力されたチップ設定とユーザ確認入力事項をアプリケーションサーバ(300)に伝送するステップ(S20)で;ユーザ端末(100)の位置と決済用端末(200)の位置を確認し、ユーザ端末(100)と決済用端末(200)との距離を演算して、該距離が、アプリケーションサーバ(300)で事前に設定した距離よりも大きい場合には、アプリケーションサーバ(300)で取引をキャンセルすることを特徴とする、請求項5に記載のアプリケーション連動によるカード決済方法。
【請求項7】
ユーザ端末(100)の出力部(130)が取引情報、チップ設定入力ウィンドウ及び署名入力ウィンドウを出力し、入力部(120)を介してユーザのチップ設定とユーザ確認入力事項が入力されるステップ(S19)で;ユーザ端末(100)で事前に設定した時間を超過して入力事項がなければ、ユーザ端末(100)で取引を自動的にキャンセルすることを特徴とする、請求項5に記載のアプリケーション連動によるカード決済方法。
【請求項8】
決済用端末(200)とユーザ端末(100)との距離が設定距離より大きくてアプリケーションサーバ(300)で取引をキャンセルする場合、アプリケーションサーバ(300)からユーザ端末(100)に遮断の内訳を伝送し、ユーザ端末(100)で遮断の内訳を通知及び画面として出力し、ユーザ端末アプリケーション(150)を介して遮断された取引に用いられた決済用カードの使用を一時停止申請することが可能であることを特徴とする、請求項6に記載のアプリケーション連動によるカード決済方法。
【請求項9】
前記アプリケーションサーバ(300)からユーザ端末(100)に取引を伝送するステップ(S17)で;取引情報と取引試行を確認するテキスト形式の通知メッセージをさらに伝送することを特徴とする、請求項5に記載のアプリケーション連動によるカード決済方法。
【請求項10】
前記ユーザ確認入力事項は、ユーザ本人を確認し、取引を認知して進行したことを認証する事項であり、ユーザ確認入力事項として、ユーザの署名と瞳孔認識、顔認識、指紋認識、音声認識を含む生体情報のうちの一つ以上を活用することを特徴とする、請求項5に記載のアプリケーション連動によるカード決済方法。
【請求項11】
前記決済用端末(200)で取引結果が画面と紙の領収証として出力され、ユーザ端末(100)で画面に取引結果領収証と音声を含む広告画像が出力されるステップ(S25)で;前記音声を含む広告画像は、音声を含む広告イメージに変換可能であることを特徴とする、請求項5に記載のアプリケーション連動によるカード決済方法。
【請求項12】
前記ユーザ端末(100)から、入力されたチップ設定とユーザ確認入力事項をアプリケーションサーバ(300)に伝送するステップ(S20)で;アプリケーションサーバ(300)からユーザ端末(100)へ位置確認メッセージを伝送し、ユーザ端末(100)で位置確認メッセージを通知として出力し、位置情報をアプリケーションサーバ(300)に伝送し、アプリケーションサーバ(300)でユーザ端末(100)と決済用端末(200)との距離を演算して、該距離が、ユーザ端末(100)とアプリケーションサーバ(300)で設定した距離よりも大きい場合には、取引をキャンセルすることを特徴とする、請求項5に記載のアプリケーション連動によるカード決済方法。
【請求項13】
前記アプリケーションサーバ(300)で設定した距離は、ユーザ端末(100)で設定した距離に変換されることを特徴とする、請求項6又は12に記載のアプリケーション連動によるカード決済方法。
【請求項14】
前記アプリケーションサーバ(300)からカード会社サーバに決済承認を要求し、カード会社サーバから決済承認が完了すると、決済承認事実を決済用端末(200)とユーザ端末(100)に伝送するステップ(S24)は、アプリケーションサーバ(300)で決済承認を完了し、決済承認事実を決済用端末(200)とユーザ端末(100)へ伝送するステップに変換可能であることを特徴とする、請求項5に記載のアプリケーション連動によるカード決済方法。
【請求項15】
連動した決済用カードを決済用端末(200)に入力することに代えて、ユーザ端末(100)の画面へ出力される連動した決済用カードのカード情報を決済用端末(200)にタグ付けして決済用端末(200)で読み取り、決済取引を進行することが可能であることを特徴とする、請求項5に記載のアプリケーション連動によるカード決済方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムに係り、より詳細には、決済用端末とユーザ端末にアプリケーションをインストールし、決済用カードとユーザ端末のアプリケーションとを連動させ、アプリケーションサーバでこれを管理し、決済取引の際にアプリケーションサーバが決済用端末でユーザ端末を仲介して、決済用端末に入力された取引情報をユーザ端末で確認可能であり、ユーザ端末に入力された署名とチップ設定によって決済用端末で取引を完了する、アプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、販売者の店舗や売り場で実物カードを用いて決済を行う場合、POS機などの決済用端末でカードを読み取り、VAN会社とカード会社のサーバに取引承認を要求し、承認を受けて決済取引を完了する。このようなカード決済取引は、購入者が直接決済用端末のICカードリーダーに決済用カードを差し込んだり、マグネットリーダーに決済用カードを通したり、NFCリーダーに決済用カードをタグ付けしたりする場合があるが、ほとんどは販売者にカードを渡して販売者がカードを入力する。この時、決済用端末の取引情報画面は、ほとんど販売者だけが確認可能な場合が多いため、取引金額が間違って入力されても、購入者が認知するのに時間がかかり、取引を取り消して再び取引を実行するという煩わしさがある。また、決済用端末で金額、署名、チップなど、取引に関連する全ての設定値を入力し、承認要求するので、不正決済につながる可能性がある。
【0003】
これに関する従来の技術として、韓国登録特許第10―1799875号公報(登録日:2017年11月15日)には、第1表示装置、第2表示装置、及び本体を含むPOS端末が開示されている。前記第1表示装置は、前記本体に結合され、前記本体から受信した信号に対応した情報を提供する。前記第2表示装置は、前記本体と着脱容易に結合され、前記本体から受信した信号に対応した情報を提供する。前記本体は、前記第1表示装置と前記第2表示装置を制御するPOS端末を提供する。
【0004】
このような従来の発明は、取引画面表示装置を2つにし、1つの表示装置を購入者側に配置して取引金額を購買者に見せることにより、購買者が取引金額や情報を認知することが可能である。しかし、このような従来の技術は、カードをやり取りする過程でカード情報の流出を防ぐことが不可能であるという問題点があり、POS端末が単独で決済承認を要求して取引に問題がある場合、購入者と販売者との間の責任所在が不明確であって取引紛争につながる可能性が高い。
【0005】
他の従来の技術として、韓国登録特許第10-1458775号公報(登録日:2014年10月31日)には、「ペア装置と連動するアプリケーションの実行及び決済方法、そのためのデジタルシステム」が開示されている。本発明の一実施形態に係るペア装置と連動するアプリケーションの実行及び決済方法は、デジタルシステムが所定のペア装置と近距離無線通信を行うステップと、行われた近距離無線通信に応答して前記デジタルシステムが前記ペア装置に対応するように、予め決定された所定のアプリケーションを実行するステップと、前記アプリケーションの実行中に所定の決済要求が前記ユーザによって入力されると、前記デジタルシステムは、前記決済要求に相応する決済が、前記近距離無線通信を行った前記ペア装置に相応するペア決済手段を決済手段にして行われるように制御するステップを提供する。
【0006】
このような従来の発明は、ペア装置のアプリケーションとデジタルシステムの近距離無線通信で決済を進行してセキュリティ性を向上させた決済取引が可能であるという利点があるが、ペア装置を複製されたり奪取されたりする場合、盗用による被害が発生し、ユーザが取引状態を確認して金額の誤記やその他のエラーを発見しても、取引を事前にキャンセルするのが難しいという限界点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1799875号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-1458775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、決済用カードと連動するアプリケーションを含むユーザ端末と決済用端末及びアプリケーションサーバを介したカード決済取引方法を含む、アプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための手段として、本発明の一特徴によれば、決済用カードと連動するアプリケーションがインストールされて決済取引を進行するユーザ端末と、アプリケーションと連動した決済用カードで取引を進行する決済用端末と、これらを仲介するアプリケーションサーバと、を含む、アプリケーション連動によるカード決済システムを提供する。
【0010】
一実施形態において、前記ユーザ端末は、無線通信機能を行う通信部と、画面タッチ、マイク、カメラによってユーザの選択と署名又は指紋、音声、顔、虹彩などの生体情報を入力する入力部と、画面と音声によって通知及びアプリケーションを出力する出力部と、アプリケーションと連動したカード情報を格納する格納部と、ユーザ端末にインストールされて決済取引を進行するユーザ端末アプリケーションと、各構成部(前記通信部、前記入力部、前記出力部、及び前記格納部)を制御及び管理する制御部と、を含んで構成される。
【0011】
一実施形態において、前記決済用端末は、有線通信機能及び無線通信機能を行う通信部と、画面タッチ及びボタン入力で金額、数量、及び販売者の選択を入力する入力部と、取引情報を画面に出力し、取引完了時に紙の領収証を出力する出力部と、取引情報と在庫数量を格納する格納部と、決済用カードを読み取るカードリーダー部と、決済用端末にインストールされてアプリケーションサーバを介した取引を進行する決済用端末アプリケーションと、入力された価格と数量で取引情報を生成する取引部と、各構成部(前記通信部、前記入力部、前記出力部、前記格納部、前記カードリーダー部、及び前記取引部)を制御及び管理する制御部と、を含んで構成される。
【0012】
一実施形態において、前記アプリケーションサーバは、ユーザ端末、決済用端末及びカード会社のサーバと有線通信/無線通信で接続される通信部と、販売者加盟店情報、及びユーザ端末アプリケーションと連動した決済用カード情報を格納する格納部と、決済用カード情報と連動情報を確認し、決済用端末とユーザ端末の位置を把握して決済用端末とユーザ端末との距離を判断する演算部と、を含んで構成される。
【0013】
一実施形態において、前記ユーザ端末アプリケーションは、決済用カードと連動してカード決済取引を進行する。
【0014】
一実施形態において、前記ユーザ端末アプリケーションと連動した決済用カードは、当該アプリケーションのみで取引を進行するようにカード保護設定することが可能である。
【0015】
一実施形態において、前記決済用端末は、入力された決済用カードがアプリケーションと連動したカードであるかを判断するために、アプリケーションサーバに照会を要求する。
【0016】
一実施形態において、前記決済用端末アプリケーションは、ユーザ端末アプリケーションと同様のプログラムであるか、或いはユーザ端末アプリケーションと互換性があるプログラムである。
【0017】
上記目的を達成するための手段として、本発明の別の特徴によれば、アプリケーションで連動しているユーザ端末と決済用端末でカード決済取引を進行する方法は、アプリケーションサーバに決済用カード情報を入力してユーザ端末アプリケーションと決済用カードとを連動させるステップと、決済用端末の取引部で、入力された数量、金額に基づいて取引情報を生成するステップと、連動した決済用カードが決済用端末のカードリーダー部に入力されるステップと、入力された決済用カードを決済用端末で認識するステップと、決済用端末に入力された決済用カードがユーザ端末アプリケーションと連動したカードであるかの連動照会をアプリケーションサーバに要求するステップと、アプリケーションサーバで連動したカードであるかを確認し、確認結果を伝送するステップと、決済用端末からアプリケーションサーバに取引情報を伝送するステップと、アプリケーションサーバからユーザ端末に取引情報を伝送するステップと、ユーザ端末で取引情報を受信し、通知及びユーザ端末アプリケーションを実行するステップと、ユーザ端末の出力部が取引情報、チップ設定入力ウィンドウ及び署名入力ウィンドウを出力し、入力部を介してユーザのチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とが入力されるステップと、ユーザ端末から、入力されたチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とをアプリケーションサーバに伝送するステップと、アプリケーションサーバから決済用端末にチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とを伝送するステップと、決済用端末の画面にチップ設定とユーザ確認入力事項による本人確認如何とを出力するステップと、決済用端末からアプリケーションサーバに最終の決済承認を要求するステップと、アプリケーションサーバからカード会社サーバに決済承認を要求し、カード会社サーバから決済承認が完了すると、決済承認事実を決済用端末とユーザ端末に伝送するステップと、決済用端末で取引結果が画面と紙の領収証として出力され、ユーザ端末で画面に取引結果領収証と音声を含む広告イメージ又は広告画像が出力されるステップと、を含んで構成される。
【0018】
一実施形態において、前記ユーザ確認入力事項は、ユーザ本人を認証可能な署名と瞳孔認識、顔認識、指紋認識、音声認識などの生体情報を入力することを意味する。
【0019】
一実施形態において、上述したユーザ端末から、入力されたチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とをアプリケーションサーバに伝送するステップで;ユーザ端末の位置と決済用端末の位置を確認し、ユーザ端末と決済用端末との距離を演算して、該距離が、アプリケーションサーバで事前に設定した距離よりも大きい場合には、アプリケーションサーバで取引をキャンセルする。
【0020】
一実施形態において、上述したユーザ端末から、入力されたチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とをアプリケーションサーバに伝送するステップで;アプリケーションサーバからユーザ端末へ位置確認メッセージを伝送し、ユーザ端末で位置確認メッセージを通知として出力し、位置情報をアプリケーションサーバに伝送し、アプリケーションサーバでユーザ端末と決済用端末との距離を演算して、該距離が、ユーザ端末とアプリケーションサーバで設定した距離よりも大きい場合には、アプリケーションサーバで取引をキャンセルする。
【0021】
一実施形態において、アプリケーションサーバからカード会社サーバに決済承認を要求し、カード会社サーバから決済承認が完了すると、決済承認事実を決済用端末とユーザ端末に伝送するステップで;カード会社サーバから決済承認を受けることに代えて、アプリケーションサーバが自体的に決済承認を実行し、決済を完了することが可能である。
【0022】
一実施形態において、ユーザ端末の出力部が取引情報、チップ設定入力ウィンドウ及び署名入力ウィンドウを出力し、入力部を介してユーザのチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とが入力されるステップで;ユーザ端末で事前に設定した時間を超過して入力事項がなければ、ユーザ端末で取引を自動的にキャンセルする。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、ユーザがユーザ端末で取引情報を確認して取引を進行又はキャンセルすることが可能であるため、決済金額などに誤りがある場合、取引が完了する前にキャンセルすることができるという効果がある。
【0024】
また、本発明は、決済用端末でユーザが入力したチップ設定と署名及びユーザ確認入力事項による本人確認如何を変更することができないため、取引に異常がある場合、ユーザと販売者との間の責任所在を明確にして決済紛争を事前に予防することができるという効果がある。
【0025】
また、本発明は、決済用端末で単独で決済承認を要求できず、ユーザ端末からチップ設定、署名、及びユーザ確認入力事項の入力を受けなければならないので、ユーザと販売者の両方が互いに確認した決済のみ最終の決済承認を要求することが可能であるため、不確実な取引を防止することができるという効果がある。
【0026】
また、本発明は、決済用カードをアプリケーションと連動した取引にのみ使用するようにカード保護設定してセキュリティを向上させることができるという効果がある。
【0027】
また、本発明は、ユーザ端末と決済用端末との距離によって取引不可設定が可能であるため、カード盗難或いは複製カードによる被害を防止することができるという効果がある。
【0028】
また、本発明は、ユーザ端末で設定した時間内に応答がなければ、自動的に取引をキャンセルして、ユーザが認識できない決済取引を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済システムのユーザ端末の構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済システムの決済用端末の構成図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済システムのアプリケーションサーバの構成図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済方法のユーザ端末と決済用端末との距離によって変わる決済可否を説明する例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済方法の実際使用例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済方法の実際使用例示写真である。
【
図8】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済方法の実際使用例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済方法の実際使用例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済方法の実際使用例示図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済方法の実際使用例示図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済方法の実際使用例示写真である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳細に説明する。しかし、本発明についての説明は、構造的ないし機能的説明のための実施形態に過ぎないので、本発明の権利範囲は、本明細書に説明された実施形態によって限定されるものと解釈されてはならない。つまり、実施形態は、様々な変更が可能であり、様々な形態を有することができるので、本発明の権利範囲は、技術的思想を実現することができる均等物を含むものと理解されるべきである。また、本発明で提示された目的又は効果は、特定の実施形態がそれらをすべて含むべきであるか、或いはそのような効果のみを含むべきであるという意味ではないので、本発明の権利範囲は、これによって限定されるものと理解されてはならない。
【0031】
本発明で述べる用語の意味は、次のとおり理解されるべきである。
【0032】
「第1」、「第2」などの用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別するためのものであり、これらの用語によって権利範囲が限定されてはならない。例えば、第1の構成要素は第2の構成要素と命名されてもよく、これと同様に、第2の構成要素も第1の構成要素と命名されてもよい。ある構成要素が他の構成要素に「接続されて」いると言われた場合は、他の構成要素に直接接続されてもよいが、それらの間に別の構成要素が介在されてもよいと理解されるべきである。これに対し、ある構成要素が他の構成要素に「直接接続されて」いると言われる場合は、それらの間に別の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。一方、構成要素間の関係を説明する他の表現、すなわち「~の間」と「すぐに~の間」又は「~に隣接する」と「~に直接隣接する」なども同様に解釈されるべきである。
【0033】
単数の表現は、文脈が明白に別段の意味を持たない限り、複数の表現を含むものと理解されるべきであり、「含む」又は「有する」などの用語は、説示された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、又はこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴又は数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、又はこれらの組み合わせの存在又は付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0034】
ここで使用される全ての用語は、別に定義されない限り、本発明の属する分野における通常の知識を有する者によって一般に理解されるのと同じ意味を持つ。一般的に使用される辞書に定義されている用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されるべきであり、本発明で明白に定義されない限り、理想的又は過度に形式的な意味を持つものと解釈できない。
【0035】
本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済システムは、アプリケーションを含むユーザ端末100と決済用端末200、アプリケーションサーバ300から構成される。
【0036】
前記ユーザ端末100は、
図1に示すように、決済用端末200及びアプリケーションサーバ300と無線通信する機能を行う通信部110と、画面タッチ、マイク、カメラによってユーザの選択と署名又は指紋、音声、顔、瞳孔などの生体情報を入力する入力部120と、画面と音声によって通知とアプリケーションを出力する出力部130と、アプリケーションと連動したカード情報を格納する格納部140と、ユーザ端末にインストールされて決済取引を進行するユーザ端末アプリケーション150と、各構成部(通信部110、入力部120、出力部130、及び格納部140)を制御及び管理する制御部160と、を含んで構成される。
【0037】
前記通信部110が行う無線通信は、Wi―FI、LTE―Aなど、スマートフォン又はタブレットPCで利用可能な種類の無線通信であり、ユーザ端末100とアプリケーションサーバ300とを無線通信で接続する機能を行い、アプリケーションサーバにユーザ端末の位置情報を伝送する。
【0038】
前記ユーザ端末アプリケーション150は、取引の前に決済用カードの情報の入力を受けてユーザ端末100の格納部140に格納し、アプリケーションサーバ300に伝送する。また、ユーザ端末100の応答時間制限と取引可能距離を設定して格納する。
【0039】
前記ユーザ端末アプリケーション150は、決済用端末200の決済用端末アプリケーション260と同様のプログラム、又は決済用端末200の決済用端末アプリケーション260と互換性があるプログラムである。
【0040】
制御部160は、決済取引中にユーザの入力がユーザ端末アプリケーション150で設定時間内に行われなければ、取引をキャンセルする。
【0041】
前記決済用端末200は、
図2に示すように、アプリケーションサーバ300との無線通信機能及び有線通信機能を行う通信部210と、画面タッチ及びボタン入力で金額、数量、及び販売者の選択を入力する入力部220と、基本取引とアプリケーション取引を画面に出力し、取引完了時に紙の領収証を出力する出力部230と、取引情報と在庫数量を格納する格納部240と、決済用カードを読み取るカードリーダー部250と、決済用端末にインストールされて取引を進行する決済用端末アプリケーション260と、入力された価格と数量で取引情報を生成する決済部270と、各構成部(通信部210、入力部220、出力部230、格納部240カードリーダー部250、及び決済部270)を制御及び管理する制御部280と、を含んで構成される。
【0042】
前記通信部210が行う無線通信は、Wi―FI、LTE―Aなど、スマートフォン又はタブレットPCで受信可能な種類の無線通信であり、前記通信部210は、無線通信でアプリケーションサーバ300と無線通信してアプリケーションサーバ300に位置情報を伝送する。
【0043】
前記カードリーダー部250がカードを読み取る方式は、MSカードとICカードを読み取る様々な方式の中から、RFIDタグ方式を含めて2つ以上の方式を選択して使用する。
【0044】
前記決済用端末アプリケーション260は、ユーザ端末アプリケーション150と同様のプログラム、又はユーザ端末アプリケーション150と互換性があるプログラムである。
【0045】
前記決済用端末アプリケーション260は、アプリケーションサーバに照会を要求して読み取ったカードが、ユーザ端末アプリケーション150と連動したカードであるかを確認し、ユーザ端末アプリケーション150と連動したカードである場合、アプリケーション取引画面を出力して取引を進行する。
【0046】
前記アプリケーションサーバ300は、
図3に示すように、ユーザ端末100、決済用端末200及びカード会社サーバと有線通信/無線通信で接続する通信部310と、ユーザ端末アプリケーション150と連動する決済用カード情報、及び決済用端末200を使用する販売者加盟店の情報を格納する格納部320と、決済用カード情報と連動情報を確認し、決済用端末200とユーザ端末100の位置を把握してユーザ端末200と決済用端末100との距離を判断する演算部330と、を含んで構成される。
【0047】
前記通信部310は、カード会社サーバ(図示せず)に接続されてアプリケーションサーバ300からカード会社サーバに最終の決済承認の要求を伝送し、取引承認処理の伝送を受ける。また、接続されたユーザ端末100と決済用端末200のIPアドレスを確認することが可能である。
【0048】
前記演算部330は、決済用端末200から照会要求を受信すると、格納部320で当該決済用カード情報を照会して一致するカードがあるかを確認する。また、ユーザ端末100と決済用端末200のIPアドレスで確認した位置情報から2つの対象(ユーザ端末100及び決済用端末200)間の距離を計算し、格納された決済可能距離設定を確認して、2つの対象(ユーザ端末100及び決済用端末200)間の距離が、設定された決済可能距離よりも大きい場合には、取引を遮断する。
【0049】
上述したような構成を持つ本発明の一実施形態に係るアプリケーション連動によるカード決済システムは、次の方法でカード決済取引を進行する。これは、
図4に示すように、アプリケーションサーバ300に決済用カード情報を入力してユーザ端末アプリケーション150と決済用カードとを連動させるステップ(S10)と、決済用端末200の取引部270から入力された数量、金額に基づいて取引情報を生成するステップ(S11)と、連動した決済用カードが決済用端末200のカードリーダー部250に入力されるステップ(S12)と、入力された決済用カードを決済用端末200で認識するステップ(S13)と、決済用端末200に入力された決済用カードがユーザ端末アプリケーション150と連動したカードであるかの連動照会をアプリケーションサーバ300に要求するステップ(S14)と、アプリケーションサーバ230で連動したカードであるかを確認し、確認結果を伝送するステップ(S15)と、決済用端末200からアプリケーションサーバ30に取引情報を伝送するステップ(S16)と、アプリケーションサーバ300からユーザ端末100に取引情報を伝送するステップ(S17)と、ユーザ端末100で取引情報を受信し、通知及びユーザ端末アプリケーション150を実行するステップ(S18)と、ユーザ端末100の出力部130が取引情報とチップ設定入力ウィンドウ及び署名入力ウィンドウを出力し、入力部120を介してユーザのチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とが入力されるステップ(S19)と、ユーザ端末100から、入力されたチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とをアプリケーションサーバ300に伝送するステップ(S20)と、アプリケーションサーバ300から決済用端末200にチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とを伝送するステップ(S21)と、決済用端末200の画面にチップ設定とユーザ確認入力事項による本人確認如何を出力するステップ(S22)と、決済用端末200からアプリケーションサーバ300に最終の決済承認を要求するステップ(S23)と、アプリケーションサーバ300からカード会社サーバに決済承認を要求し、カード会社サーバから決済承認が完了すると、決済承認事実を決済用端末200とユーザ端末100に伝送するステップ(S24)と、決済用端末200で取引結果が画面と紙の領収証として出力され、ユーザ端末100で画面に取引結果領収証と音声を含む広告イメージ又は広告画像が出力されるステップ(S25)と、を含んで構成される。
【0050】
前記ユーザ確認入力事項は、ユーザ本人を認証可能な署名と瞳孔認識、顔認識、指紋認識、音声認識などの生体情報を入力することを意味する。
【0051】
前記アプリケーションサーバ300に決済用カード情報を入力してユーザ端末アプリケーション150と決済用カードとを連動させるステップ(S10)で;ユーザが決済用カードのカード情報を入力する方法は、ユーザ端末100を介して入力することが可能であり、アプリケーションサーバ300に直接接続して入力することが可能であり、決済用カードのカード情報は、アプリケーションサーバ300の格納部320に格納される。
【0052】
前記アプリケーションサーバ300で連動したカードであるかを確認し、確認結果を伝送するステップ(S15)で;アプリケーションサーバ300は、格納部320に格納された決済用カード情報のうち、一致するカードがあるかを確認し、カード情報が一致するカードがあれば、連動確認信号を伝送する。
【0053】
前記アプリケーションサーバ300からユーザ端末100に取引情報を伝送するステップ(S17)で;さらに取引情報と取引試行を確認する文字メッセージ又はこれと類似のsnsメッセンジャーを用いたテキスト形式のメッセージを伝送して、ユーザがユーザ端末100でユーザ端末アプリケーション150を実行する前に又は実行しなくてもこれを確認することが可能である。
【0054】
前記ユーザ端末100で取引情報を受信し、通知及びユーザ端末アプリケーション150を実行するステップ(S18)で;ユーザ端末100は、取引情報を受信すると、振動又は音声で、取引情報を受信したことをユーザに知らせ、ユーザ端末アプリケーション150を実行して取引が進行できるようにする。
【0055】
ユーザ端末100の出力部130が取引情報、チップ設定入力ウィンドウ及び署名入力ウィンドウを出力し、入力部120を介してユーザのチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とが入力されるステップ(S19)で;チップ設定入力ウィンドウは、出力部で選択可能なチェックウィンドウに出力でき、ユーザが所望するチップ比率(例えば、15%、10%、5%、No tip)をチェックして選択することができる。そして、チップ設定入力ウィンドウの下端の署名入力ウィンドウに、ユーザがスマートフォン専用のペン又は指をタップしたまま動かして署名を入力したり、画面をタップして指紋を入力したり、マイクを介して音声を認識させたり、カメラを介して顔、瞳孔を入力部に認識させたりしてユーザ本人を認証することが可能である。また、設定した時間内にユーザの入力がなければ、ユーザ端末アプリケーション150で自動的に取引をキャンセルして、ユーザが認識できない取引を防止する。
【0056】
ユーザ端末100から、入力されたチップ設定と、署名と、生体情報などのユーザ確認入力事項とをアプリケーションサーバ300に伝送するステップ(S20)で;アプリケーションサーバ300の通信部310で収集したユーザ端末100と決済用端末200の位置情報に基づいて演算部330で2つの対象(ユーザ端末100及び決済用端末200)間の距離を演算するユーザ位置識別技術によって演算されたユーザ端末100と決済用端末200との距離が、アプリケーションサーバ300で決済可能距離として設定した距離よりも大きい場合には、
図5に示すようにアプリケーションサーバ300で取引をキャンセルする。
【0057】
又は、アプリケーションサーバ300でユーザ端末100の位置を自動的に把握せず、アプリケーションサーバ300からユーザ端末100へ位置確認メッセージを伝送し、ユーザ端末100で位置確認メッセージを通知として出力し、位置情報をアプリケーションサーバ300へ伝送してアプリケーションサーバ300でユーザ端末100の位置を把握することが可能である。以後、ユーザ端末100と決済用端末200との距離を演算した後、取引をキャンセルする過程は、同様である。
【0058】
また、前記アプリケーションサーバ300で決済可能距離として設定した距離は、ユーザ端末100で変動するか或いは新たに入力して再設定することが可能である。
【0059】
前記アプリケーションサーバ300からカード会社サーバに決済承認を要求し、カード会社サーバから決済承認が完了すると、決済承認事実を決済用端末200とユーザ端末100に伝送するステップ(S24)で;カード会社サーバから決済承認を受けることに代えて、アプリケーションサーバが自体的に決済承認を実行し、決済を完了することが可能である。
【0060】
上述したように、アプリケーションサーバ300で取引をキャンセルする場合、アプリケーションサーバ300からユーザ端末100に遮断の内訳を文字メッセージ又は登録されたメッセンジャーメッセージ等の類似な手段で伝送し、ユーザ端末100で遮断の内訳を受信したことを通知でユーザに知らせ、画面に遮断の内訳を出力する。さらに、ユーザ端末アプリケーション150に遮断された取引に用いられた決済用カードを一時停止処理する使用一時停止申請機能が活性化され、ユーザがユーザ端末アプリケーション150を介して容易に盗用又は不法複製の疑いのある決済用カードを使用一時停止申請することが可能である。また、盗用又は不法決済を試みた決済者の署名やユーザ確認入力事項は、法的処罰の根拠資料として使用されることが可能であって、盗用或いは不法複製のリスクを増大して当該犯罪を予防する効果がある。
【0061】
前記決済用端末200の画面に署名及びチップ設定情報を出力するステップ(S22)で;決済用端末200において、決済用端末200の画面には最終確認ボタンのみ活性化され、販売者は署名及びチップ設定確認のみが可能である。
【0062】
また、上述した方法で行われるアプリケーション連動によるカード決済方法は、連動した決済用カードを決済用端末200に入力する代わりに、ユーザ端末アプリケーション150を介してユーザ端末100の画面へ連動した決済用カードの情報を出力し、ユーザ端末100の画面へ出力された連動した決済用カードの情報を決済用端末200でタグ付けして決済用カードの情報を読み取り、決済用カードを入力したのと同様に取引を進行することが可能である。
【0063】
上述した方法で行われるアプリケーション連動によるカード決済方法は、実際の例示と共にさらに詳しく説明すると、
図6~
図12に示すように行われる。
【0064】
まず、
図6に示すように、決済用端末200に、販売者が取引すべき物品の数量と価格を入力して取引情報を生成する。その後、
図7に示すように、決済用カードを入力する。決済用カードの入力が完了すると、
図8に示すように、ユーザ端末100でユーザ端末アプリケーション150が実行され、取引情報とチップ設定選択ウィンドウ及び署名入力ウィンドウが出力され、ユーザが当該取引情報を確認して取引を進行することが可能である。取引情報が正確であれば、以後、
図9に示すように、チップ設定を選択する。当該図面には15%、20%、25%、No tipの選択肢が示されているが、これは、取引環境に合わせて事前に変更することが可能である。チップ設定を選択すると、下側の白い四角で表示された署名入力ウィンドウに署名を入力するか、瞳孔認識、顔認識、音声認識、指紋認識などで署名の代わりに生体情報を入力して本人を確認し(図示せず)、完了ボタンを押すと、
図10に示すように、決済用端末200の画面にチップ設定と署名が出力され、販売者はこれを修正することが不可能であり、確認することのみが可能である。最終確認を押すと、
図11に示すように、取引結果と領収証画面がユーザ端末100と決済用端末200に先に出力され、以後、
図12の左側のように決済用端末200から紙の領収証が出力され、マイレージやクーポン関連事項があれば、右側のようにユーザ端末100の画面に当該クーポンやマイレージ情報が出力され、しばらくして音声を含む広告イメージ又は広告画像(図示せず)が出力される。
【0065】
このような過程で、ユーザ端末100と決済用端末200は、アプリケーションサーバ300の仲介で取引を進行及び完了し、2つの端末100、200間の距離が、設定した決済可能距離よりも大きいか、或いはユーザ端末100で設定した時間以上に応答がない場合、アプリケーションサーバ300で不確実な取引として認識して取引をキャンセルすることが可能である。
【0066】
上述した構成と方法で行われるアプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムは、ユーザがユーザ端末100で取引情報を確認し、取引を進行又はキャンセルすることが可能であるため、決済金額等に誤りがある場合、取引が完了する前にキャンセルすることが可能であるという利点がある。
【0067】
上述した構成と方法で行われるアプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムは、決済用端末200でユーザが入力した署名とチップ及びユーザ確認入力事項による本人確認如何を変更することができないため、取引に異常がある場合、ユーザと販売者との間の責任所在を明確にして決済紛争を事前に予防するという効果がある。
【0068】
上述した構成と方法で行われるアプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムは、決済用端末200で単独で決済承認を要求できず、ユーザ端末100からチップと署名及びユーザ入力事項の入力を受けなければならないので、ユーザと販売者の両方が互いに確認した決済のみ最終の決済承認を要求することが可能であるため、不確実な取引を防止することが可能である。
【0069】
上述した構成と方法で行われるアプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムは、決済用カードをアプリケーションと連動した取引に対してのみ決済できるようにカード保護設定してセキュリティ性を向上させるという効果がある。
【0070】
上述した構成と方法で行われるアプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムは、ユーザ端末100と決済用端末200との距離によって取引不可設定が可能であるため、盗難カード或いは複製カードによる盗用被害を防止することができる。
【0071】
上述した構成と方法で行われるアプリケーション連動によるカード決済方法及びカード決済システムは、ユーザ端末100で設定した時間内に応答がなければ、自動的に取引をキャンセルして、ユーザが正確に認識できない決済取引を防止することができる。
【0072】
以上、本発明の実施形態は、上述した装置及び/又は運用方法によってのみ実現されるものではなく、本発明の実施形態の構成に対応する機能を実現するためのプログラム、そのプログラムが記録された記録媒体等を介して実現されることもできる。このような実現は、前述した実施形態の記載から本発明の属する技術分野における専門家であれば容易に実現することができる。以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、以下の請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0073】
100 ユーザ端末
110 通信部
120 入力部
130 出力部
140 格納部
150 ユーザ端末アプリケーション
160 制御部
200 決済用端末
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 格納部
250 カードリーダー部
260 決済用端末アプリケーション
270 決済部
280 制御部
300 アプリケーションサーバ
310 通信部
320 格納部
330 演算部