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特開2023-92464微孔霧化アセンブリ及び超音波霧化装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023092464
(43)【公開日】2023-07-03
(54)【発明の名称】微孔霧化アセンブリ及び超音波霧化装置
(51)【国際特許分類】
   B05B 17/06 20060101AFI20230626BHJP
【FI】
B05B17/06
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177997
(22)【出願日】2022-11-07
(31)【優先権主張番号】202111571341.0
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522331161
【氏名又は名称】深▲せん▼摩尓霧化健康医療科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shenzhen Moore Vaporization Health & Medical Technology Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 常青
【テーマコード(参考)】
4D074
【Fターム(参考)】
4D074AA10
4D074BB02
4D074DD04
4D074DD08
4D074DD12
4D074DD22
4D074DD35
4D074DD37
4D074DD43
4D074DD51
(57)【要約】
【課題】霧化シートの性能パラメータが減衰し、製品の一貫性が悪いという従来技術の問題を解決する微孔霧化アセンブリ及び超音波霧化装置を提供する。
【解決手段】一実施形態による微孔霧化アセンブリは、微孔霧化シートと回路基板を含む。微孔霧化シートは、エアロゾル生成基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用される。回路基板は、前記微孔霧化シートにフレキシブルに電気的に接続されて、前記回路基板の電気信号を前記微孔霧化シートに伝達するために使用される。電気はんだごてでの加熱による微孔霧化シート上への溶接ではなく、フレキシブル材料によって回路基板と前記微孔霧化シートを接続する。また、フレキシブル接続方式の採用により、微孔霧化シートの振動霧化によって発生する力を大幅に緩衝し、微孔霧化シートに作用する力を無視でき、微孔霧化シートが減衰することなく、周方向及び径方向の固有周波数の振動を維持し、霧化効果がよい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成基質を霧化してエアロゾルを生成するための微孔霧化シートと、
前記微孔霧化シートにフレキシブルに電気的に接続されて、電気信号を前記微孔霧化シートに伝達するための回路基板と、を含む微孔霧化アセンブリ。
【請求項2】
前記回路基板と前記微孔霧化シートとの間にフレキシブル導電体があり、前記フレキシブル導電体は、前記回路基板及び前記微孔霧化シートとそれぞれ接触して、前記回路基板と前記微孔霧化シートのフレキシブルな電気的接続を実現する、ことを特徴とする請求項1に記載の微孔霧化アセンブリ。
【請求項3】
前記回路基板と前記微孔霧化シートは、前記フレキシブル導電体の粘性、又は前記フレキシブル導電体の表面の粘性層を介して固定接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の微孔霧化アセンブリ。
【請求項4】
前記微孔霧化アセンブリは、クランプアセンブリをさらに含み、
前記回路基板と前記微孔霧化シートは、クランプアセンブリを介して固定接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の微孔霧化アセンブリ。
【請求項5】
前記クランプアセンブリは
前記微孔霧化シートの一側に配置された第1剛性固定部品と、
前記微孔霧化シートの他側に配置され、前記第1剛性固定部品とマッチングして前記回路基板及び前記微孔霧化シートをクランプする第2剛性固定部品と、を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の微孔霧化アセンブリ。
【請求項6】
前記回路基板は、前記微孔霧化シートと前記第1剛性固定部品との間に配置され、前記第2剛性固定部品は、第1貫通孔を有し、
前記微孔霧化アセンブリは、導電部品をさらに含み、
前記導電部品は、前記第1貫通孔内に配置され、前記導電部品の一端は、前記回路基板に電気的に接続され、他端は、外部導線に接続するために使用される、ことを特徴とする請求項5に記載の微孔霧化アセンブリ。
【請求項7】
前記第2剛性固定部品の前記第1剛性固定部品から離れた表面は、第1凹溝を有し、前記第1貫通孔は、前記第1凹溝の底壁に配置され、前記導電部品は、接続部と延在部を含み、前記接続部の直径は、前記延在部の直径よりも大きく、前記接続部は、前記第1凹溝内に接続され、前記延在部は、前記第1貫通孔内に係止される、ことを特徴とする請求項6に記載の微孔霧化アセンブリ。
【請求項8】
前記クランプアセンブリは、
前記第1剛性固定部品と前記微孔霧化シートとの間に配置された第1フレキシブル固定部品と、
前記第2剛性固定部品と前記微孔霧化シートとの間に配置された第2フレキシブル固定部品と、をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の微孔霧化アセンブリ。
【請求項9】
前記微孔霧化シートは、金属ベースシートを含み、
前記金属ベースシートには、幾つかの霧化孔が設けられ、前記第1剛性固定部品、前記第2剛性固定部品、前記第1フレキシブル固定部品、及び前記第2フレキシブル固定部品はいずれも環状体であり、前記幾つかの霧化孔は、前記環状体の貫通孔を通して露出する、ことを特徴とする請求項8に記載の微孔霧化アセンブリ。
【請求項10】
前記フレキシブル導電体は、導電性ゴム又は導電性フォームである、ことを特徴とする請求項2に記載の微孔霧化アセンブリ。
【請求項11】
超音波霧化装置であって、
請求項1~10のいずれか一項に記載の微孔霧化アセンブリである微孔霧化アセンブリと、
前記微孔霧化アセンブリに接続され、前記微孔霧化アセンブリに電力を供給するための電源アセンブリと、
ケーシングと、を含み、
前記微孔霧化アセンブリは、前記ケーシングに配置され、前記ケーシングと前記微孔霧化アセンブリはマッチングして貯液室を形成し、前記貯液室は、エアロゾル生成基質を貯蔵するために使用される、ことを特徴とする超音波霧化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、霧化技術の分野に関し、具体的には、微孔霧化アセンブリ及び超音波霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、超音波霧化装置は、電源アセンブリ及び微孔霧化アセンブリを含む。微孔霧化アセンブリの霧化シートの電気信号導線は、電気はんだごてで加熱されて、霧化セラミックシート上に溶接され、その結果、霧化シートの性能パラメータが減衰し、製品の一貫性が悪い。
【発明の概要】
【0003】
これに鑑みて、本出願は、電気はんだごてでの加熱による霧化セラミックシート上への溶接によって、霧化シートの性能パラメータが減衰し、製品の一貫性が悪いという従来技術における問題を解決するために、微孔霧化アセンブリ及び超音波霧化装置を提供する。
【0004】
上記の技術的問題を解決するために、本出願によって提供される1つ目の技術的解決策は、微孔霧化シートと回路基板を含む微孔霧化アセンブリを提供することである。微孔霧化シートは、エアロゾル生成基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用される。回路基板は、前記微孔霧化シートにフレキシブルに電気的に接続されて、当該回路基板の電気信号を前記微孔霧化シートに伝達するために使用される。
【0005】
前記回路基板と前記微孔霧化シートとの間にフレキシブル導電体がある。前記フレキシブル導電体は、前記回路基板及び前記微孔霧化シートとそれぞれ接触して、前記回路基板と前記微孔霧化シートとのフレキシブルな電気的接続を実現する。
【0006】
前記回路基板と前記微孔霧化シートは、前記フレキシブル導電体の粘性、又は前記フレキシブル導電体の表面の粘性層を介して固定接続される。
【0007】
前記微孔霧化アセンブリは、クランプアセンブリをさらに含む。前記回路基板と前記微孔霧化シートはクランプアセンブリを介して固定接続される。前記クランプアセンブリは、前記微孔霧化シートの一側に配置された第1剛性固定部品と、前記微孔霧化シートの他側に配置され、前記第1剛性固定部品とマッチングして前記回路基板及び前記微孔霧化シートをクランプする第2剛性固定部品と、を含む。
【0008】
前記回路基板は、前記微孔霧化シートと前記第1剛性固定部品との間に配置される。前記第2剛性固定部品は、第1貫通孔を有する。前記微孔霧化アセンブリは導電部品をさらに含む。前記導電部品は、前記第1貫通孔内に配置され、前記導電部品の一端は、前記回路基板に電気的に接続され、他端は、外部導線に接続するために使用される。
【0009】
前記第2剛性固定部品の前記第1剛性固定部品から離れた表面は、第1凹溝を有する。前記第1貫通孔は、前記第1凹溝の底壁に配置される。前記導電部品は、接続部と延在部を含み、前記接続部の直径は、前記延在部の直径よりも大きい。前記接続部は、前記第1凹溝内に接続され、前記延在部は、前記第1貫通孔内に係止される。
【0010】
前記クランプアセンブリは、前記第1剛性固定部品と前記微孔霧化シートとの間に配置された第1フレキシブル固定部品と、前記第2剛性固定部品と前記微孔霧化シートとの間に配置された第2フレキシブル固定部品と、をさらに含む。
【0011】
前記微孔霧化シートは、金属ベースシートを含む。前記金属ベースシートには、幾つかの霧化孔が設けられる。前記第1剛性固定部品、前記第2剛性固定部品、前記第1フレキシブル固定部品、及び前記第2フレキシブル固定部品はいずれも環状体であり、前記幾つかの霧化孔は、前記環状体の貫通孔を介して露出する。
【0012】
前記フレキシブル導電体は、導電性ゴム又は導電性フォームである。
【0013】
上記の技術的問題を解決するために、本出願によって提供される2つ目の技術的解決策は、微孔霧化アセンブリ、電源アセンブリ及びケーシングを含む超音波霧化装置を提供することである。微孔霧化アセンブリは、上記のいずれか一項に記載の微孔霧化アセンブリである。前記電源アセンブリは、前記微孔霧化アセンブリに接続され、前記微孔霧化アセンブリに電力を供給するために使用される。前記微孔霧化アセンブリは、前記ケーシングに配置される。前記ケーシングと前記微孔霧化アセンブリはマッチングして貯液室を形成する。前記貯液室は、エアロゾル生成基質を貯蔵するために使用される。
【0014】
本出願の有益な効果は次のとおりである。従来技術とは異なり、本出願の微孔霧化アセンブリは、微孔霧化シートと回路基板を含む。微孔霧化シートは、エアロゾル生成基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用される。回路基板は、前記微孔霧化シートにフレキシブルに電気的に接続されて、前記回路基板の電気信号を前記微孔霧化シートに伝達するために使用される。フレキシブル材料によって回路基板と前記微孔霧化シートを接続することで、電気はんだごてでの加熱による微孔霧化シート上への溶接によって、霧化シートの性能パラメータが減衰し、製品の一貫性が悪いという従来技術における問題を解決する。同時に、フレキシブル接続方式を採用して、微孔霧化シートの振動霧化によって発生する力を大幅に緩衝できるため、微孔霧化シートに作用する力を無視でき、微孔霧化シートが減衰することなく、周方向及び径方向の固有周波数の振動を維持するようにして、霧化効果がよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下、本願の実施例の技術的解決策を更に詳細に説明するために、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。当然のことながら、下記の説明における図面は本願の幾つかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本出願によって提供される超音波霧化装置の一実施形態の構造模式図の一例である。
図2】本出願によって提供される一実施例の微孔霧化アセンブリの分解構造模式図の一例である。
図3】本出願によって提供される一実施例の微孔霧化アセンブリの正面断面図の一例である。
図4図2で提供される微孔霧化アセンブリの具体的な構造模式図の一例である。
図5図2で提供される第1剛性固定部品の第1視角の構造模式図の一例である。
図6図2で提供される第1剛性固定部品の第2視角の構造模式図の一例である。
図7図2で提供される第2剛性固定部品の第1視角の構造模式図の一例である。
図8図2で提供される第2剛性固定部品の第2視角の構造模式図の一例である。
図9図2で提供される第2フレキシブル固定部品の第1視角の構造模式図の一例である。
図10図2で提供される第2フレキシブル固定部品の第2視角の構造模式図の一例である。
図11】本出願によって提供される一実施例の回路基板の構造模式図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本願の実施例の添付図面を参照しながら、本願の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。当然のことながら、ここで説明する実施例は本願の実施例の全てではなく一部にすぎない。当業者が創造的な作業なしに本願の実施例に基づいて得られる全ての他の実施例は、本願の保護範囲に含まれるべきである。
【0017】
本願における「第1」、「第2」という用語は、説明の目的でのみ使用され、相対的な重要性を示すもしくは暗示する、又は示される技術的特徴の数を暗示的に示すと解釈されるべきではない。それにより、「第1」及び「第2」により限定される特徴は、明示的に又は暗黙的に、少なくとも1つの特徴を含むことができる。本出願の実施例におけるすべての方向指示(上、下、左、右、前、後……など)は、ある特定の姿勢(図に示す)での各部材間の相対的な位置関係、運動状況などを説明するためにのみ使用される。前記特定の姿勢が変化する場合、前記方向指示もそれに応じて変化する。また、「含む」や「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、挙げられたステップ又はユニットに限定されず、任意選択で、挙げられていないステップ又はユニットをさらに含み、又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットをさらに含む。
【0018】
本明細書における「実施例」への言及は、実施例に関して説明される特定の特徴、構造又は特性が、本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。明細書の様々なところで出現する該用語は、必ずしも同じ実施例を指すわけではなく、他の実施例と相互に排他的な独立した又は代替の実施例でもない。当業者は、本明細書に記載の実施例が他の実施例と組み合わせることができることを明確かつ暗黙的に理解している。
【0019】
図1を参照されたい。図1は、本出願によって提供される超音波霧化装置の一実施形態の構造模式図の一例である。
【0020】
超音波霧化装置は液体基質の霧化に使用され得、微孔霧化アセンブリ1、電源アセンブリ2及びケーシング3を含む。電源アセンブリ2は、微孔霧化アセンブリ1に電気的に接続され、微孔霧化アセンブリ1に電力を供給するために使用される。微孔霧化アセンブリ1はケーシング3に配置される。ケーシング3と微孔霧化アセンブリ1がマッチングして形成する閉じた領域は貯液室5である。貯液室5は、エアロゾル生成基質を貯蔵するために使用される。貯液室5の形状及びサイズは限られず、必要に応じて設計することができる。電源アセンブリ2はケーシング3に固定接続される。電源アセンブリ2の駆動下で、微孔霧化アセンブリ1は振動して貯液室5内の液体エアロゾル生成基質を霧化して、ユーザが吸入できるエアロゾルを生成する。液体エアロゾル生成基質は、薬液や植物草葉類エアロゾル生成基質などの液体基質であり得る。微孔霧化アセンブリ1は、具体的には、医療、美容、カジュアルの吸入などの様々な分野に使用することができる。電源アセンブリ2は、電池(図示せず)、気流センサ(図示せず)及びコントローラ(図示せず)などを含む。電池は、微孔霧化アセンブリ1がエアロゾル生成基質を霧化してエアロゾルを形成できるように、微孔霧化アセンブリ1に電力を供給するために使用される。気流センサは、超音波霧化装置内の気流変化を検出するために使用される。コントローラは、気流センサによって検出された気流変化に基づいて、超音波霧化装置を起動する。ケーシング3と電源アセンブリ2は一体的に配置されてもよく、取り外し可能に接続されてもよく、具体的な必要に応じて設計され得る。本実施例では、ケーシング3と電源アセンブリ2は取り外し可能に接続される。微孔霧化アセンブリ1と電源アセンブリ2も取り外し可能に接続することができる。例えば、ケーシング3と電源アセンブリ2は、スナップによって接続されてもよく、またそれぞれケーシング3と電源アセンブリ2に配置された磁気接続部品によって磁気吸着で接続されてもよい。微孔霧化アセンブリ1と電源アセンブリ2は、電極ピンによって接続される。
【0021】
ケーシング3の形状と材料は限られず、エアロゾル生成基質と反応して劣化しない限り、アルミニウムやステンレス鋼などの金属で作ることができる。1つの実施例では、ケーシング3の内側壁には環状溝4が設けられ、微孔霧化アセンブリ1の縁部は、環状溝4内に嵌設され、粘着剤によって環状溝4に固定される。
【0022】
図2図3を参照されたい。図2は、本出願によって提供される一実施例の微孔霧化アセンブリの分解構造模式図の一例であり、図3は、本出願によって提供される一実施例の微孔霧化アセンブリの正面断面図の一例である。
【0023】
微孔霧化アセンブリ1は、微孔霧化シート10、回路基板20、フレキシブル導電体30、クランプアセンブリ40及び導電部品50を含む。微孔霧化シート10は、エアロゾル生成基質を霧化するために使用される。回路基板20は、微孔霧化シート10にフレキシブルに電気的に接続されて、回路基板20の電気信号を微孔霧化シート10に伝達するために使用される。フレキシブル導電体30は、回路基板20と微孔霧化シート10との間に配置される。フレキシブル導電体30は、回路基板20及び微孔霧化シート10とそれぞれ接触して、回路基板20と微孔霧化シート10とのフレキシブルな電気的接続を実現する。回路基板20と微孔霧化シート10は、クランプアセンブリ40によって固定接続されてもよく、又は他の方式で固定接続されてもよい。導電部品50は、回路基板20に電気的に接続され、電源アセンブリ2に接続するために使用される。
【0024】
図4を参照されたい。図4は、図2で提供される微孔霧化アセンブリの具体的な構造模式図の一例である。
【0025】
一実施例では、微孔霧化シート10は、セラミック霧化シートである。微孔霧化シート10は、積層配置された圧電セラミックシート11と金属ベースシート12を含む。圧電セラミックシート11の金属ベースシート12から離れた側の表面に第1電極層が設けられる。通常、電極層には、銀、銅などを含む金属材料など、導電性能の高い材料が使用される。圧電セラミックシート11の金属ベースシート12に近い側の表面に第2電極層が設けられてもよい。且つ第2電極層は、第1電極層の位置する平面に延在する。この方式の利点は、2つのフレキシブル導電体30を同じ側に配置すれば、正負極の電気的接続を実現できることである。別の幾つかの実施形態では、金属ベースシート12は、別の電極として第1電極層とマッチングチングして使用することができる。回路基板20とフレキシブル導電体30は、圧電セラミックシート11の金属ベースシート12から離れた表面に配置される。
【0026】
具体的には、図3図4に示すように、圧電セラミックシート11は環状、例えば円環状である。金属ベースシート12は、環状圧電セラミックシート11の貫通孔を覆う。金属ベースシート12の中心に突起部122があり、この突起部122は、圧電セラミックシート11に向かって突出し、且つ圧電セラミックシート11の貫通孔を通して露出する。この突起部122は幾つかの微孔を有し、該幾つかの微孔は、微孔霧化シート10の霧化孔121として機能する。微孔霧化シート10は、エアロゾル生成基質を霧化孔121から振動し霧化してエアロゾルを形成する。エアロゾルは、ユーザが吸入するために霧化孔121を通過する。さらに、金属ベースシート12の突起部122から離れた表面には、金属ベースシート12と圧電セラミックシート11の正確な位置決めを保証するための位置決め部123が設けられる。圧電セラミックシート11と金属ベースシート12の形状、大きさ、寸法、及び数は、必要に応じて設定され得る。霧化孔121の形状は、錐形、矩形、円形のうちの1つ又は任意の組み合わせであり得、エアロゾル生成基質の霧化と導出の要件を満たすことができる限り、本出願はこれを制限しない。
【0027】
図2図11に示すように、図11は本出願によって提供される一実施例の回路基板の構造模式図の一例である。
【0028】
回路基板20は、PCB又はFPCであってもよい。本実施例では、回路基板20はPCBである。PCBは、微孔霧化シート10とのフレキシブルな電気接続を実現するために、フレキシブル導電体30によって微孔霧化シート10に接続される。本実施例では、回路基板20は、円弧状のPCBであり、全体的に圧電セラミックシート11の表面に配置される。回路基板20は正極接点と負極接点を有する。正極接点と圧電セラミックシート11との間に1つのフレキシブル導電体30が設けられ、負極接点と圧電セラミックシート11との間にもう1つのフレキシブル導電体30が設けられ、2つのフレキシブル導電体30の材料、形状及び体積は完全に同じである。回路基板20の外径は、微孔霧化シート10の外径と実質的に同一平面である。即ち、PCBの外径は、クランプアセンブリ40の外側壁を超えない限り、微孔霧化シート10の外径とちょうど同一平面であってもよいし、ある程度微孔霧化シート10の外径を超えるか又はそれより短くてもよい。他の実施例では、回路基板20は、微孔霧化シート10の側面に折り曲げられたフレキシブル回路基板であってもよい。同時に、PCBは、微孔霧化シート10との整合接続が実現され得る限り、他の形状であってもよく、本出願はこれを制限しない。
【0029】
回路基板20は、微孔霧化シート10にフレキシブルに電気的に接続される。このフレキシブルな電気的接続は、剛性接続及び溶接などの接続方式とは異なり、回路基板20と微孔霧化シート10を溶接せずにフレキシブル材料によって接続する接続方式を指す。それによって、回路基板20と微孔霧化シート10の接続箇所は一定の範囲内で弾性変形することができる。別の従来技術では、微孔霧化シート10の電気信号は、弾性接触のために金属弾性ピンを介して微孔霧化シート10に伝達される。微孔霧化シート10に対する作用力が大きいので、微孔霧化シート10の電気的パラメータが理論値から逸脱し、例えば、インピーダンスが大きくなり、波形が乱れ、抵抗値が高くなる。また、微孔霧化シート10が作動しているときに、金属弾性ピンは静止状態にあり、微孔霧化シート10は高周波振動状態にあり、金属弾性ピンの頂部の保護層は、摩耗と酸化が起こりやすく、機器全体の使用寿命が大きく短縮する。本出願は、フレキシブルな電気的接続の方式を採用することで、微孔霧化シート10の振動霧化によって発生する力を大幅に緩衝できるため、微孔霧化シートに作用する力を無視でき、上記の技術的問題をうまく解決する。同時に、電気はんだごてで線を溶接するプロセスが省略されているため、組み立てが簡単で、コストが低くなる。従来技術では、微孔霧化シート10の電気信号は、溶接導線を介してセラミックシートに伝達される。導線を溶接するとき、電気はんだごての温度の高さと加熱時間の長さ、パッドの直径の大きさと高さは、微孔霧化シート10の電気性能パラメータに直接関係する。例えば、インピーダンス値が大きくなり、波形が乱れ、抵抗値が高くなる。これらの電気性能パラメータは、製品の霧化量の多さ、霧化粒子の大きさに直接関係する。同時に、電気はんだごての温度の高さ、溶接時間の長さ、及びパッドの大きさと高さなどの要素は、手動操作では制御できず、操作者の経験に対する要求が非常に高く、大量生産時の一貫性を保証することが難しい。本出願の技術的解決策は、微孔霧化シート10の溶接線を必要とせず、従来技術の問題を解決する。
【0030】
一実施例では、図2に示すように、フレキシブル導電体30は、フレキシブル導電材料を採用した導電シートである。フレキシブル導電材料は、フレキシブル導電性ゴム又は導電性フォームなどであってもよく、他のフレキシブル接着剤であってもよい。フレキシブル導電体30は、それ自体の粘性により回路基板20及び微孔霧化シート10に固定接続することができ、また、粘性層を設置することで回路基板20及び微孔霧化シート10に固定接続することもできる。回路基板20と微孔霧化シート10は、フレキシブル導電体30の粘性、又はフレキシブル導電体30の表面の粘性層によって固定接続される。フレキシブル導電体30自体はフレキシブル材料で作られるため、回路基板20と微孔霧化シート10とをより強固に接続し、且つ微孔霧化シート10、回路基板20及びフレキシブル導電体30の間に、ある程度の弾性変形を発生させることができる。粘性層は、導電接着剤であってもよい。他の幾つかの実施形態では、回路基板20又はクランプアセンブリ40に位置制限溝又は位置制限リブを設けてフレキシブル導電体30を固定することもできる。フレキシブル導電体30は、自体の弾性変形によって生成する摩擦力で、回路基板20と微孔霧化シート10との間に固定することもできる。
【0031】
一実施例では、図2図3に示すように、クランプアセンブリ40は、回路基板20と微孔霧化シート10をクランプして、回路基板20と微孔霧化シート10の固定接続を実現するために使用される。クランプアセンブリ40は、第1剛性固定部品41、第2剛性固定部品42、第1フレキシブル固定部品43及び第2フレキシブル固定部品44を含む。第1剛性固定部品41、第2剛性固定部品42、第1フレキシブル固定部品43及び第2フレキシブル固定部品44はいずれも環状体である。幾つかの霧化孔121は、エアロゾルが環状体の貫通孔を通過できるように、環状体の貫通孔を通して露出する。第1剛性固定部品41は、微孔霧化シート10の一側に配置され、第2剛性固定部品42は、微孔霧化シート10の他側に配置され、第2剛性固定部品42と第1剛性固定部品41はマッチングして、回路基板20と微孔霧化シート10をクランプする。第1フレキシブル固定部品43は、第1剛性固定部品41と微孔霧化シート10との間に配置され、第2フレキシブル固定部品44は、第2剛性固定部品42と微孔霧化シート10との間に配置される。第1フレキシブル固定部品43及び第2フレキシブル固定部品44はいずれも、第1剛性固定部品41又は第2剛性固定部品42と回路基板20及び微孔霧化シート10との間の振動による力を緩衝するために使用される。微孔霧化シート10の表面と側面はすべて第1フレキシブル固定部品43及び第2フレキシブル固定部品44内に固定され、減衰することなく固有周波数で周方向及び径方向の振動を維持し、微孔霧化シート10の霧化効果に影響を与えない。
【0032】
具体的には、回路基板20は、微孔霧化シート10と第1剛性固定部品41との間に配置され、第1剛性固定部品41によって回路基板20の一側と微孔霧化シート10が固定される。第1剛性固定部品41及び第2剛性固定部品42はいずれも環状体であり、且ついずれもセラミック、鋼、鉄などの剛性固定材料で作られる。第1剛性固定部品41と第2剛性固定部品42は、スナップフィット、係合又はねじなどの取り外し可能な方式で固定される。それにより、取り外しが便利である一方で、回路基板20と微孔霧化シート10の位置は、第1剛性固定部品41と第2剛性固定部品42が接続された後に形成された範囲内に相対的に固定して保持されて、回路基板20と微孔霧化シート10との間に比較的大きい変位の発生が回避される。
【0033】
図3図5及び図6を参照されたい。図5は、図2で提供される第1剛性固定部品の第1視角の構造模式図の一例である。図6は、図2で提供される第1剛性固定部品の第2視角の構造模式図の一例である。
【0034】
第1剛性固定部品41は、同軸に配置された第1環状本体410、第1凸環4111及び第2凸環4121を含む。第1環状本体410は、互いに反対側に配置された第1表面411及び第2表面412を有する。第1表面411は、微孔霧化シート10から離れた表面であり、第2表面412は、微孔霧化シート10に近い表面である。第1凸環4111は、第1表面411から離れる方向へ突出し、第2凸環4121は、第2表面412から離れる方向へ突出し、第1凸環4111と第2凸環4121は、反対方向へ突出し、かついずれも環状である。第1凸環4111の内径と第1環状本体410の内径は同じ、微孔霧化シート10から発生したエアロゾル基質の流出を容易にする。第2凸環4121の外径と第1環状本体410の外径は同じである。本実施例では、好ましくは、第2凸環4121は、第1環状本体410の外径に沿って、第2表面412から離れる方向へ第2剛性固定部品42と接する位置まで延在することができる。このように、第1剛性固定部品41と第2剛性固定部品42はより緊密に接続され、本出願の微孔霧化アセンブリ1の安定性が向上する。他の実施例では、第2凸環4121は、第1環状本体410の外径に沿って、第2表面412から離れる方向へ延在してもよいし、第1環状本体410の外径で終わるように延在してもよい。第2凸環4121の延在位置と延在方向も必要に応じて設定することができ、本出願はこれを制限しない。
【0035】
オプションで、第1環状本体410の第2表面412は、第1フレキシブル固定部品43を収容するための第2凹溝4122を有し、その結果、微孔霧化シート10がエアロゾル生成基質を霧化する際に発生する振動は、第1フレキシブル固定部品43を介して第1剛性固定部品41に伝達されるときに大幅に低減される。同時に、第1フレキシブル固定部品43によって振動を緩衝することによって、微孔霧化シート10によって発生する振動は、第1剛性固定部品41に遭遇したときにすぐには低減されず、第1フレキシブル固定部品43によって徐々に低減される。このようにして、微孔霧化シート10によって発生する振動力は第1剛性固定部品41に直接且つ頻繁に衝突して、微孔霧化シート10の摩耗と酸化を引き起こし、微孔霧化シート10の寿命に影響を与えることを回避できるだけでなく、同時に、微孔霧化シート10の霧化効果に影響を与えない。
【0036】
図2図3図7及び図8を参照されたい。図7は、図2で提供される第2剛性固定部品の第1視角の構造模式図の一例である。図8は、図2で提供される第2剛性固定部品の第2視角の構造模式図の一例である。
【0037】
具体的には、第2剛性固定部品42は、同軸に配置された第2環状本体420、第3凸環423を含む。第2環状本体420は、互いに反対側に配置された第3表面421及び第4表面422を有する。第3表面421は、第1剛性固定部品41に近い表面であり、第4表面422は、第1剛性固定部品41から離れた表面である。第2環状本体420の外径に近い第3表面421の一側は、第1剛性固定部品41の第2凸環4121と接触し、それに接続される。第3表面421は第3凸環423を有する。第3凸環423は、第1剛性固定部品41に近い方向へ突出する。第2剛性固定部品42は第1貫通孔4231を有する。第1貫通孔4231は、第2環状本体420と第3凸環423を通過する。好ましくは、第3表面421は、第2フレキシブル固定部品44を接続するための第3凹溝4211をさらに有する。同時に、第2フレキシブル固定部品44は、対応して第4凸環444が設けられる。第4凸環444は第3凹溝4211とマッチングして接続されて、第2フレキシブル固定部品44と第2剛性固定部品42の接続の安定性を強化する第2フレキシブル固定部品44と第2剛性固定部品42のマッチング接続を実現できる限り、第3凹溝4211は第2フレキシブル固定部品44に設けられてもよく、第4凸環444は第3表面421に設けられてもよい。他の実施例では、本出願中の第3凹溝4211と第4凸環444を設けなくてもよく、本出願はこれを制限しない。
【0038】
具体的には、第2フレキシブル固定部品44に近い第1剛性固定部品41の第2凸環4121の一側に、微孔霧化シート10及び温度センサ(図示せず)などの部品を接続するための複数のスナップ424がある。スナップ424の具体的な大きさは、微孔霧化シート10や温度センサなどの部品とのマッチング接続を実現できる限り、必要に応じて設定することができ、本出願はこれを制限しない。
【0039】
オプションで、第1剛性固定部品41と第2剛性固定部品42の接続箇所に環状封止部品45が設けられる。この封止部品45は、第1剛性固定部品41と第2剛性固定部品42の接続箇所に密着して配置されて、接続箇所の隙間を封止する。その結果、第1剛性固定部品41と第2剛性固定部品42がより緊密に接続され、本出願の微孔霧化アセンブリ1の安定性が向上する。本実施例では、封止部品45は、フォーム、ゴムなどのフレキシブル材料で作ることができる。このように、第1剛性固定部品41と第2剛性固定部品42との間の接続の密封性を向上させることができるとともに、第1剛性固定部品41と第2剛性固定部品42の構造が圧迫されず、クランプアセンブリ40の全体的な位置が移動することが防止される。
【0040】
オプションで、第2剛性固定部品42の第4表面422は、第1凹溝4221及び環状の凹み4222を有する。第1凹溝4221は、第4表面422から第3表面421の方向へ延在し、第1凹溝4221の底壁は第1貫通孔4231と連通する。第1凹溝4221の直径は、第1貫通孔4231の直径よりも大きい。第1凹溝4221及び第1貫通孔4231は、導電部品50を取り付けるために使用される。環状の凹み4222は、第2フレキシブル固定部品44を接続するために使用される。
【0041】
上記のように、第1フレキシブル固定部品43は、微孔霧化シート10と第1剛性固定部品41との間に配置され、第1剛性固定部品41の第2凹溝4122によって、微孔霧化シート10と第1剛性固定部品41との間に係合される。第1フレキシブル固定部品43は、滑らかな表面を有する環状体であってもよいし、表面に幾つかの凸点又は凸状ブロックを有する粗い環状体であってもよい。第1フレキシブル固定部品43の表面が滑らかな状態にあるとき、第1剛性固定部品41との接続及び取り付けが便利である。第1フレキシブル固定部品43の表面が粗い状態にあるとき、その表面と微孔霧化シート10及び第1剛性固定部品41との間の摩擦力を増大させ、接続安定性を向上させることができる。具体的には、必要に応じて選択することができ、本出願はこれを制限しない。
【0042】
図2図3図9及び図10を参照されたい。図9は、図2で提供される第2フレキシブル固定部品の第1視角の構造模式図の一例である。図10は、図2で提供される第2フレキシブル固定部品の第2視角の構造模式図の一例である。
【0043】
本実施例では、第2フレキシブル固定部品44は、同軸に配置された第3環状本体440、第5凸環443及び第6凸環445を含む。第3環状本体440は、互いに反対側に配置された第5表面441及び第6表面442を有する。第5表面441は、微孔霧化シート10と接触し、且つ微孔霧化シート10は少なくとも部分的に第5表面441をカバーするか、又は微孔霧化シート10は全体的に第5表面441をカバーしてもよい。第3環状本体440の外径は、第1剛性固定部品41に向く第5凸環443に接続される。第5凸環443は、回路基板20に近い位置まで延在し、第2剛性固定部品42の第3凸環423と微孔霧化シート10との間に位置する。第3環状本体440の内径は、第2剛性固定部品42に向く第4表面422の第6凸環445に接続される。第5凸環443と第3環状本体440の外径は同じであり、第6凸環445と第3環状本体440の内径は同じである。さらに、第6凸環445はまた、第4表面422の方向に向かって横方向に延び、第4表面422上の環状凹み4222と係合することもできる。即ち、第6凸環445は、第4表面422に向かって延在する曲がり角を形成し、第2フレキシブル固定部品44の環状体の内側壁及び第4表面422の両方を包み、それにより、第2剛性固定部品42に対する最大限の保護作用を実現し、霧化液が第2剛性固定部品42に漏れるのを防止する。他の実施例では、第5凸環443と第6凸環445の延在方向と延在位置は必要に応じて設定することができ、本出願はこれを制限しない。
【0044】
オプションで、第2フレキシブル固定部品44の環状体の内側壁には、幾つかの環状凸型体446が設けられてもよい。幾つかの環状凸型体446は、エアロゾル生成基質を微孔霧化シート10に導入するプロセス中に液体の漏れを回避するために、微孔霧化アセンブリ1と貯液室5を密封的に接続するために使用され得る。
【0045】
図3に示すように、一実施例では、導電部品50の材料は金属であり、例えば銅又は鉄である。導電部品50の一端は、第1貫通孔4231を通過して回路基板20に電気的に接続され、他端は、外部導線に接続するために使用される。
【0046】
具体的には、導電部品50は接続部51及び延在部52を含む。接続部51の直径は、延在部52の直径よりも大きい。接続部51は、第1凹溝4221内に接続され、延在部52は、第1貫通孔4231内に係止される。一実施例では、外部導線との接続を実現できる限り、接続部51は、第2剛性固定部品42の第4表面422と実質的に面一の状態にあり得るか、第4表面422を明らかに超える状態にあり得る。本出願はこれを制限しない。同様に、延在部52は、回路基板20とちょうど接続するように延在して回路基板20との接続を実現することができ、回路基板20を通過して回路基板20に接続するように延在することもでき、具体的には、必要に応じて設定することができる。延在部52が回路基板20を通過して延在する場合、回路基板20は、それに対応して、回路基板20と延在部52のマッチング接続を実現するために、延在部52の大きさ及び数とマッチングする第2貫通孔201を有する。
【0047】
本実施例では、図2に示すように、4つの導電部品50が設けられ、そのうちの2つは、外部導線と接続するために使用され、他の2つは、温度センサ(図示せず)と接続するために使用される。温度センサは、微孔霧化シート10に近い回路基板20の一端に配置され、回路基板20を介して微孔霧化シート10上に配置される。例えば、温度センサは、回路基板20上に溶接により配置することができる。温度センサは、回路基板20を介して超音波霧化装置のコントローラ(図示せず)に電気的に接続される。温度センサは、微孔霧化シート10を測温することができる。コントローラは、温度センサによってフィードバックされた測温結果に基づいて、微孔霧化シート10の動作を制御することができる。温度センサは、正温度係数(PTC、Positive Temperature Coefficient)サーミスタ、負温度係数(NTC、Negative Temperature Coefficient)サーミスタ、及び熱電対のうちの1つ又は複数であってもよいし、その他の温度センシング素子であってもよい。温度センサは、制御回路に接続されてADC変換処理を行い、微孔霧化シート10の温度を得ることができる。コントローラは、微孔霧化シート10の温度に基づいて、制御信号を出力して霧化駆動昇圧回路の電圧を変化させて、霧化電力の自動調整を実現することができる。
【0048】
他の実施例では、導電部品50の数及び位置は、必要に応じて設定することができる。例えば、導電部品50は、第1剛性固定部品41の第1表面411に配置され、回路基板20まで延在し、回路基板20に接続されてもよいし、第1剛性固定部品41の外側壁に配置され、第1剛性固定部品41と回路基板20などを接続してもよい。本出願は、これを制限しない。
【0049】
本出願で開示される微孔霧化アセンブリは、微孔霧化シートと回路基板を含む。微孔霧化シートは、エアロゾル生成基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用される。回路基板は、微孔霧化シートにフレキシブルに電気的に接続されて、回路基板の電気信号を微孔霧化シートに伝達するために使用される。フレキシブル材料によって回路基板と微孔霧化シートを接続することで、電気はんだごてでの加熱による微孔霧化シート上への溶接によって、霧化シートの性能パラメータが減衰し、製品の一貫性が悪く、不良品率が高いという従来技術における問題を解決する。同時に、フレキシブル接続方式を採用して、微孔霧化シートの振動霧化によって発生する力を大幅に緩衝できるため、微孔霧化シートに作用する力を無視でき、微孔霧化シートが減衰することなく、固有周波数で周方向及び径方向の振動を維持するようにして、霧化効果がよい。
【0050】
以上の説明は本願に係る実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するものではない。本願の明細書及び添付図面によって作成したすべての同等構造又は同等フローの変更を、直接又は間接的に他の関連する技術分野に実施することは、いずれも同じ理由により本願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
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