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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023092661
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】給電システム
(51)【国際特許分類】
   G05F 1/10 20060101AFI20230627BHJP
【FI】
G05F1/10 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021207815
(22)【出願日】2021-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】390000594
【氏名又は名称】株式会社レクザム
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100121223
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 悟道
(72)【発明者】
【氏名】谷本 卓也
(72)【発明者】
【氏名】古川 典尚
(72)【発明者】
【氏名】山地 佑介
(72)【発明者】
【氏名】石川 聡祐
(72)【発明者】
【氏名】川上 健瑠
【テーマコード(参考)】
5H410
【Fターム(参考)】
5H410CC03
5H410DD03
5H410FF11
5H410FF22
5H410FF26
5H410LL02
(57)【要約】
【課題】装置間の接点を増やすことなく、被給電装置が有する複数のセンサによる測定値の取得を、電源装置側で行うことができるようにする。
【解決手段】給電システム1は、被給電装置10と、着脱可能に装着された被給電装置10に電力を供給する電源装置20とを備える。被給電装置10は、負荷13と、負荷用接点と負荷13とを接続するための負荷用配線17と、第1及び第2のセンサ14と、センサ用接点と第1及び第2のセンサ14とを接続するためのセンサ用配線18と、第1及び第2のセンサ14を切り替えるための切替部16aとを備える。なお、負荷用配線17とセンサ用配線18とは直接接続されていない。電源装置20は、電源を負荷用接点に接続するための配線と、センサ用接点に接続され、切替部16aによる切り替えに応じて、第1及び第2のセンサ14の測定値を取得する測定部24aとを備える。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被給電装置と、着脱可能に装着された前記被給電装置に電力を供給する電源装置とを備えた給電システムであって、
前記電源装置及び前記被給電装置は、前記被給電装置が前記電源装置に装着された際に接続される2個の負荷用接点及び2個のセンサ用接点をそれぞれ有しており、
前記被給電装置は、
負荷と、
前記負荷用接点と前記負荷とを接続するための負荷用配線と、
第1及び第2のセンサと、
前記センサ用接点と前記第1及び第2のセンサとを接続するためのセンサ用配線と、
前記第1及び第2のセンサを切り替えるための切替部と、を備え、
前記被給電装置において、前記負荷用配線と前記センサ用配線とは直接接続されておらず、
前記電源装置は、
電源を前記負荷用接点に接続するための配線と、
前記センサ用接点に接続され、前記切替部による切り替えに応じて、前記第1及び第2のセンサの測定値を取得する測定部と、を備えた、給電システム。
【請求項2】
前記電源は交流電源であり、
前記切替部は、前記負荷用配線における交流電圧の位相に応じて前記第1及び第2のセンサに関する切り替えを行い、
前記測定部は、前記交流電源に接続された配線における交流電圧の位相に応じて、前記第1及び第2のセンサに関する測定を行う、請求項1記載の給電システム。
【請求項3】
前記切替部は、
前記第1のセンサと直列に接続された第1の逆電流防止素子と、
前記第2のセンサと直列に接続された第2の逆電流防止素子と、を有し、
前記第1及び第2の逆電流防止素子は、並列かつ逆向きに接続され、
前記測定部は、前記第1の逆電流防止素子が順方向となり、前記第2の逆電流防止素子が逆方向となるように直流電流を供給して前記第1のセンサに関する測定を行い、前記第2の逆電流防止素子が順方向となり、前記第1の逆電流防止素子が逆方向となるように直流電流を供給して前記第2のセンサに関する測定を行う、請求項1記載の給電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被給電装置と、被給電装置に電力を供給する電源装置とを備えた給電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図5で示されるように、調理器などの被給電装置110と、着脱可能に装着された被給電装置110に電力を供給する電源装置120とを備えた給電システム101が知られている。被給電装置110は、第1及び第2の負荷用接点11a,11bと、第1及び第2のセンサ用接点12a,12bとを有しており、電源装置120は、第1及び第2の負荷用接点21a,21bと、第1及び第2のセンサ用接点22a,22bとを有している。そして、電源装置120に被給電装置110が装着され、両装置のアダプタが接続されることによって、各装置のアダプタに設けられている第1及び第2の負荷用接点11a,11bと、第1及び第2の負荷用接点21a,21bとがそれぞれ接続され、第1及び第2のセンサ用接点12a,12bと、第1及び第2のセンサ用接点22a,22bとがそれぞれ接続される。その結果、電源装置120から被給電装置110の負荷13に、商用電源2からの交流電力が供給されると共に、被給電装置110のセンサ14の値が、電源装置120の測定部124aによって取得されることになる。なお、負荷13は、例えば、調理器において用いられる加熱用のヒータであってもよい。また、センサ14は、サーミスタなどの温度センサであってもよい。また、電源装置120は、交流を直流に変換可能な電源回路123を有しており、測定部124a等は、その直流を用いてセンサ14の測定値を取得することができる。
【0003】
具体的には、センサ14がサーミスタなどの抵抗出力型の受動型センサである場合には、例えば、センサ14と、抵抗値が既知である抵抗25との分圧電圧値を検出することによって、センサ14の抵抗値を取得し、その抵抗値を用いて温度等を取得することができる。例えば、図5において、被給電装置110が電源装置120に装着された状態において、測定部124aが、第1のセンサ用接点22aを所定の電位に設定し、第2のセンサ用接点22bの電圧を測定することによって、センサ14の抵抗値を取得することができる。そして、測定部124aは、温度と抵抗値との関係から温度を取得することができる。
【0004】
そのような従来の給電システム101において、アダプタにおける接点の個数を増やすことなく、被給電装置110で用いるセンサの個数を増やしたいという要望があった。そのため、被給電装置110と電源装置120とを、図6で示されるように構成することが考えられる。図6で示される給電システム101における電源回路123は、半波整流回路であるとする。そして、第1の負荷用接点21a側を基準電位とすることによって、測定部124bは、第1及び第2のセンサ14-1,14-2と、抵抗値が既知である抵抗25a,25bとの分圧電圧値をそれぞれ検出することによって、第1及び第2のセンサ14-1,14-2の温度をそれぞれ取得することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図6で示される給電システム101においては、被給電装置110に電力が供給されている際に、被給電装置110が取り外されることによって、または、接点不良などによって、基準電位の第1の負荷用接点11aと第1の負荷用接点21aとの接続が切れた場合に、第1及び第2のセンサ14-1,14-2や測定部124bに交流の過電圧が印加されることで過大な電流が流れることになり、装置が故障するという問題がある。
【0006】
また、ヒータ等の負荷13に通電中である場合には、第1の負荷用接点11a,21aに数アンペア程度の電流が流れることになり、その接点における接触抵抗の影響によって、被給電装置110側と、電源装置120側とにおいて基準電位にずれが生じ、センサ14-1,14-2の抵抗値を正確に測定することができなくなるという問題がある。この基準電位のずれの程度は、装置によって異なり、また、経年的に変化するため、センサ14-1,14-2の抵抗値の正確な測定は困難である。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、接点の個数を増やすことなく、被給電装置において2以上のセンサによる測定をより正確に行うことができると共に、装置が故障しないようにすることができる給電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一態様による給電システムは、被給電装置と、着脱可能に装着された被給電装置に電力を供給する電源装置とを備えた給電システムであって、電源装置及び被給電装置は、被給電装置が電源装置に装着された際に接続される2個の負荷用接点及び2個のセンサ用接点をそれぞれ有しており、被給電装置は、負荷と、負荷用接点と負荷とを接続するための負荷用配線と、第1及び第2のセンサと、センサ用接点と第1及び第2のセンサとを接続するためのセンサ用配線と、第1及び第2のセンサを切り替えるための切替部と、を備え、被給電装置において、負荷用配線とセンサ用配線とは直接接続されておらず、電源装置は、電源を負荷用接点に接続するための配線と、センサ用接点に接続され、切替部による切り替えに応じて、第1及び第2のセンサの測定値を取得する測定部と、を備えた、ものである。
このような構成により、被給電装置において切替部によってセンサを切り替えることができるため、接点を増やすことなく、電源装置において、第1及び第2のセンサによる測定値を取得することが可能になる。また、被給電装置において、負荷用配線とセンサ用配線とが直接接続されていないことにより、仮に負荷に電力を供給するための一方の配線における接点における接続が切れたとしても、センサや測定部に、負荷用配線を流れている過大な電流が流れる事態は生じないことになり、装置の故障を回避できる。また、負荷用接点を介さないでセンサによる測定を行うため、負荷用接点における電位のずれの影響も受けないことになる。
【0009】
また、本発明の一態様による給電システムでは、電源は交流電源であり、切替部は、負荷用配線における交流電圧の位相に応じて第1及び第2のセンサに関する切り替えを行い、測定部は、交流電源に接続された配線における交流電圧の位相に応じて、第1及び第2のセンサに関する測定を行ってもよい。
このような構成により、2個のセンサの切り替えタイミングと測定タイミングとを、交流の位相を用いて同期させることができ、電源装置において第1及び第2のセンサによる測定値を取得することが可能になる。
【0010】
また、本発明の一態様による給電システムでは、切替部は、第1のセンサと直列に接続された第1の逆電流防止素子と、第2のセンサと直列に接続された第2の逆電流防止素子と、を有し、第1及び第2の逆電流防止素子は、並列かつ逆向きに接続され、測定部は、第1の逆電流防止素子が順方向となり、第2の逆電流防止素子が逆方向となるように直流電流を供給して第1のセンサに関する測定を行い、第2の逆電流防止素子が順方向となり、第1の逆電流防止素子が逆方向となるように直流電流を供給して第2のセンサに関する測定を行ってもよい。
このような構成により、第1及び第2のセンサに供給する直流電流の向きを変更することによって、第1及び第2のセンサを切り替えることができ、電源装置において第1及び第2のセンサによる測定値を取得することが可能になる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一態様による給電システムによれば、接点の個数を増やすことなく、少なくとも2個のセンサによる測定を実現することができる。また、負荷用配線を流れる過大な電流がセンサや測定回路に流れることはないため、装置の故障を回避できる。さらに、負荷用接点における電位のずれの影響も受けないため、センサを用いたより正確な測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態1による給電システムの外観を示す斜視図
図2A】同実施の形態による給電システムの構成を示すブロック図
図2B】同実施の形態におけるAC位相検出回路の構成を示す回路図
図3A】本発明の実施の形態2による給電システムの構成を示すブロック図
図3B】同実施の形態における切替部の構成を示す回路図
図4】本発明の実施の形態3による給電システムの構成を示すブロック図
図5】従来の給電システムの構成を示すブロック図
図6】従来の給電システムの他の構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明による給電システムについて、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素は同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
【0014】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による給電システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による給電システムは、交流電圧の位相に応じてセンサを切り替えるものである。
【0015】
図1は、本実施の形態による給電システム1の外観を示す斜視図であり、図2Aは、給電システム1の構成を示すブロック図であり、図2Bは、AC位相検出回路41の構成の一例を示す回路図である。なお、従来例の給電システム101において説明した構成については、再度の説明を省略することもある。
【0016】
本実施の形態による給電システム1は、被給電装置10と、電源装置20とを備える。本実施の形態では、被給電装置10が調理器であり、電源装置20が、調理器である被給電装置10の載置される電源台である場合について主に説明するが、被給電装置10は調理器以外の装置であってもよい。
【0017】
被給電装置10は、第1及び第2の負荷用接点11a,11bと、第1及び第2のセンサ用接点12a,12bと、負荷13と、第1及び第2のセンサ14-1,14-2と、切替部16aと、第1及び第2の負荷用接点11a,11bと負荷13とを接続するための負荷用配線17と、第1及び第2のセンサ用接点12a,12bと第1及び第2のセンサ14-1,14-2とを接続するためのセンサ用配線18とを備える。なお、図2Aで示されるように、被給電装置10において、負荷用配線17とセンサ用配線18とは、切替部16aを介して接続されているだけであり、直接接続されていない。したがって、負荷13に電力が供給されている状態において負荷用の接点のうち一方の接続が切れたとしても、センサ用配線18に過大な電流が流れることはない。なお、直接接続とは、他の部品を介さない、じかに接続点を持つ接続であってもよい。また、切替部16aは、AC位相検出回路31と、スイッチ32とを有する。なお、第1及び第2のセンサ14-1,14-2を特に区別しない場合には、センサ14と呼ぶこともある。
【0018】
電源装置20は、着脱可能に装着された被給電装置10に電力を供給するものであり、第1及び第2の負荷用接点21a,21bと、第1及び第2のセンサ用接点22a,22bと、電源回路23と、測定部24aと、抵抗25と、商用電源2を第1及び第2の負荷用接点21a,21bに接続するための負荷用配線26と、測定部24aと第1及び第2のセンサ用接点22a,22bとを接続するためのセンサ用配線27とを備える。また、測定部24aは、AC位相検出回路41と、取得部42とを有する。なお、電源装置20の電源コード20aの先端のプラグがコンセントに差し込まれることによって、電源装置20が商用電源2に接続され、商用電源2からの交流電力が電源装置20に供給されてもよい。また、図2Aでは省略しているが、電源装置20は、センサ14の測定値に応じて負荷13を制御する制御回路を備えていてもよい。
【0019】
被給電装置10が有する第1及び第2の負荷用接点11a,11b、並びに第1及び第2のセンサ用接点12a,12bと、電源装置20が有する第1及び第2の負荷用接点21a,21b、並びに第1及び第2のセンサ用接点22a,22bとは、被給電装置10が電源装置20に装着され、被給電装置10側のアダプタ(図示せず)と、電源装置20側のアダプタ20bとが接続されることによって、それぞれ接続される。そして、電源装置20から負荷13に電力が供給され、2個のセンサ14の測定値が電源装置20で取得されることになる。なお、本実施の形態では、アダプタが、負荷用に2極、センサ用に2極の4接点を有するアダプタである場合について主に説明するが、海外向けの製品では、アダプタは、対地極が追加された5接点を有するものであってもよい。5接点を有するアダプタも、対地極以外は4接点のアダプタと同様であるため、以下、4接点を有するアダプタについて説明する。なお、アダプタの形状は、図1で示されるものに限定されないことは言うまでもない。少なくとも4個の接点を接続したり、切り離したりすることができるアダプタであれば、形状や構成は問わない。
【0020】
本実施の形態では、負荷13が調理用のヒータであり、第1及び第2のセンサ14-1,14-2がそれぞれ温度センサ(例えば、サーミスタ)である場合について主に説明する。温度センサであるセンサ14は、例えば、水温測定用のセンサ、調理対象の内部温度測定用のセンサ、蒸気測定用のセンサ、調理器の特定の箇所の温度測定用のセンサなどから任意に選択されるものであってもよい。本実施の形態では、第1及び第2のセンサ14-1,14-2によって、それぞれ調理器における異なる位置の温度を測定するものとする。なお、負荷13は、ヒータ以外のモータや照明などであってもよい。また、第1及び第2のセンサ14-1,14-2も、サーミスタ以外のセンサであってもよい。ただし、第1及び第2のセンサ14-1,14-2は、抵抗出力型の受動型センサであることが好適である。抵抗出力型のセンサは、センサの抵抗値を測定することによってセンサの測定値を取得することができるセンサである。サーミスタ以外の抵抗出力型の受動型センサは特に限定されないが、例えば、光センサ(CdS)、抵抗式ポジションセンサ、ひずみゲージ、抵抗変化型の湿度センサなどであってもよい。
【0021】
切替部16aは、第1及び第2のセンサ14-1,14-2を切り替えるためのものである。切替部16aの切り替えに応じて、電源装置20に接続されるセンサ14、すなわち測定対象のセンサ14が切り替えられることになる。その切り替えは、電源装置20による制御に応じて行われてもよく、または、被給電装置10において行われてもよい。本実施の形態では、交流電圧の位相に応じたセンサの切り替えが行われる場合について説明し、実施の形態2では、電源装置20から供給される電流の向きに応じてセンサが切り替えられる場合について説明し、実施の形態3では、それらを組み合わせた場合について説明する。なお、結果として、第1及び第2のセンサ14-1,14-2による測定をそれぞれ行うことができるのであれば、切替部16aによって第1及び第2のセンサ14-1,14-2を切り替える方法は問わない。本実施の形態では、切替部16aによって、第1のセンサ14-1のみの抵抗値が測定される状況と、並列接続された第1及び第2のセンサ14-1,14-2の合成抵抗値が測定される状況とが切り替えられる場合について主に説明する。電源装置20では、前者の状況において第1のセンサ14-1の抵抗値を測定することができ、第1のセンサ14-1の抵抗値と、後者の状況において測定された合成抵抗値とを用いて、第2のセンサ14-2の抵抗値を取得することができる。
【0022】
切替部16aは、負荷用配線17における交流電圧の位相に応じて第1及び第2のセンサ14-1,14-2に関する切り替えを行う。より具体的には、切替部16aが有するAC位相検出回路31は、負荷13に供給される交流電圧の位相を検出して、その検出結果に応じた出力を行う。そして、その出力に応じてスイッチ32が開閉することによって切り替えが行われることになる。AC位相検出回路31は、例えば、零交差検出器であってもよい。この場合には、負荷用配線17における交流電圧において零交差(ゼロクロス)が検出されるごとにスイッチが開閉される。例えば、電圧の位相が0からπまでの間は、スイッチ32が開放され、電圧の位相がπから2πまでの間は、スイッチ32が閉鎖されてもよい。スイッチ32は、例えば、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)であってもよく、その他のスイッチ素子であってもよい。
【0023】
電源装置20の電源回路23は、負荷用配線26に接続され、商用電源2からの交流電力を直流電力に変換して測定部24aに供給する。電源回路23では、例えば、半波整流器や全波整流器によってAC/DC変換が行われてもよい。また、電源回路23では、トランスやスイッチング素子などを用いて電圧の変換が行われ、所定の直流電圧が測定部24aに供給されてもよい。
【0024】
測定部24aは、第1及び第2のセンサ用接点22a,22bに接続され、切替部16aによる切り替えに応じて、第1及び第2のセンサ14-1,14-2の測定値を取得する。測定部24aは、切替部16aによるセンサ14に関する切り替えに応じてそれぞれ測定を行い、結果として、第1及び第2のセンサ14-1,14-2のそれぞれの測定値を取得するものである。本実施の形態では、測定部24aが、交流電源に接続された負荷用配線26における交流電圧の位相に応じて、第1及び第2のセンサ14-1,14-2に関する測定を行う場合について主に説明する。より具体的には、測定部24aが有するAC位相検出回路41は、AC位相検出回路31と同様のものであり、負荷13に供給される交流電圧の位相を検出して、その検出結果に応じた出力を行う。そして、その出力に応じて、取得部42は、第1のセンサ14-1のみの抵抗値、または、並列接続された第1及び第2のセンサ14-1,14-2の合成抵抗値を取得することによって、第1及び第2のセンサ14-1,14-2の抵抗値を取得することができ、各センサ14の測定値を取得することができる。このように、本実施の形態では、被給電装置10におけるセンサ14の切り替えと、電源装置20における測定の切り替えとが、交流電圧の位相によって同期されることになる。
【0025】
抵抗25は、抵抗値が既知であり、第1のセンサ14-1の抵抗値、または、第1及び第2のセンサ14-1,14-2の合成抵抗値を測定する際に用いられる。取得部42は、第1のセンサ用接点22aが所定の電位となっている際に、測定対象の抵抗と、抵抗25との分圧電圧値を検出することによって、測定対象の抵抗の抵抗値を取得することができる。
【0026】
AC位相検出回路41は、例えば、図2Bで示されるように構成されてもよい。図2Bで示されるAC位相検出回路41は、ダイオード51と、ダイオード51のアノード側に直列接続された抵抗52と、ダイオード51と並列に接続されたキャパシタ53と、ベースがダイオード51のアノード側に接続され、エミッタがダイオード51のカソード側に接続されたPNPのバイポーラトランジスタ54とを備えている。そして、ダイオード51のカソード側と、抵抗52のダイオード51と反対側の端部とがそれぞれ交流電源に接続され、バイポーラトランジスタ54のコレクタが出力となる。この出力は、交流電圧がゼロクロスするごとに、ON/OFFを交互に繰り返すものとなる。この出力は、取得部42に入力される。したがって、取得部42は、その出力によって、交流電圧の位相が0~πであるのか、π~2πであるのかを知ることができる。AC位相検出回路31も、AC位相検出回路41と同様の構成であってもよい。AC位相検出回路31の出力は、スイッチ32に入力され、それによってスイッチ32が開閉されることになる。例えば、その出力はMOSFETであるスイッチ32のゲートに入力されてもよい。
【0027】
次に、本実施の形態による給電システム1における2個のセンサ14を用いた測定について説明する。ここでは、交流電圧の位相が0~πの間はスイッチ32が開放され、π~2πの間はスイッチ32が閉鎖されるものとする。被給電装置10が電源装置20に装着された状態において、測定部24aは、第1のセンサ用接点22aの電位があらかじめ決められた値(例えば、5Vなど)になるように、直流電圧を被給電装置10側に出力する。また、取得部42は、AC位相検出回路41の出力によって、スイッチ32の切り替わりのタイミングを知ることができる。したがって、取得部42は、交流電圧の位相が0~πの間に測定した第2のセンサ用接点22bの電位に応じて、第1のセンサ14-1の抵抗値R1を取得して、第1のセンサ14-1の温度を取得することができる。また、取得部42は、交流電圧の位相がπ~2πの間に測定した第2のセンサ用接点22bの電位に応じて、第1及び第2のセンサ14-1,14-2の合成抵抗値Rを取得して、その抵抗値Rと、直前に取得した第1のセンサ14-1の抵抗値R1とを用いて、次式のように、第2のセンサ14-2の抵抗値R2を取得することができる。また、取得部42は、その抵抗値R2を用いて第2のセンサ14-2の温度を取得することができる。このようにして、2個のセンサ14による測定を実現することができる。
R2=R1×R/(R1-R)
【0028】
なお、本実施の形態のAC位相検出回路31,41において、ホトカプラを用いて位相を検出してもよい。ホトカプラを用いた位相検出は、センサ14側や取得部42側と、AC位相検出回路31,41側とで電位が異なる場合において絶縁性を向上させるのに有効である。また、本実施の形態では、AC位相検出回路31,41が零交差検出器である場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、AC位相検出回路31,41は、交流電圧が最大または最小になるタイミングを検出するものであってもよい。この場合には、交流電圧が最大または最小になるタイミングで、スイッチ32が切り替えられてもよい。また、本実施の形態では、AC位相検出回路31,41が交流電圧における位相を検出する場合について説明したが、交流電圧の位相と交流電流の位相とは所定の関係があるため、AC位相検出回路31,41は、交流電流の位相を検出していると考えることもできる。また、本実施の形態では、第2のセンサ14-2の抵抗値を算出する際に、直前に取得された第1のセンサ14-1の抵抗値を用いる場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、第2のセンサ14-2の抵抗値を算出する際に、直後に取得された第1のセンサ14-1の抵抗値が用いられてもよく、直前と直後に取得された第1のセンサ14-1の抵抗値の平均が用いられてもよい。また、本実施の形態では、切替部16aによって、第1のセンサ14-1のみの抵抗値が測定される状況と、並列接続された第1及び第2のセンサ14-1,14-2の合成抵抗値が測定される状況とが切り替えられる場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。切替部16aは、第1のセンサ14-1のみの抵抗値が測定される状況と、第2のセンサ14-2のみの抵抗値が測定される状況とを切り替えてもよい。この場合には、例えば、第1のセンサ14-1と直列に別のスイッチが接続されていてもよい。そして、第1のセンサ14-1と直列接続されたスイッチは、AC位相検出回路31の出力によって、スイッチ32の開閉状態と逆の開閉状態になるように制御されてもよい。
【0029】
以上のように、本実施の形態による給電システム1によれば、切替部16aによって第1及び第2のセンサ14-1,14-2に関する切り替えを行うことによって、アダプタにおける接点を増やすことなく汎用のアダプタを用いて、電源装置20において2個のセンサ14による測定値を取得することができるようになる。また、被給電装置10において、負荷用配線17とセンサ用配線18とが直接接続されていないため、仮に第1の負荷用接点11a,21aと、第2の負荷用接点11b,21bとの一方の接続が切れたとしても、センサ14や測定部24aに負荷用配線17を流れる過大な電流が流れる事態が生じないようにすることができ、給電システム1の故障を回避することができる。また、負荷用の接点を介さないでセンサ14による測定を行うため、負荷用の接点における高電流に応じた電位のずれの影響を受けないことになり、精度の高い測定を実現することができる。
【0030】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による給電システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による給電システムは、電源装置から供給される電流の向きによって、センサが切り替えられるものである。
【0031】
図3Aは、本実施の形態による給電システム1の構成を示すブロック図であり、図3Bは、切替部16bの構成の一例を示す回路図である。なお、従来例または実施の形態1において説明した構成については、再度の説明を省略することがある。図3Aで示されるように、本実施の形態による給電システム1では、被給電装置10は、切替部16aに代えて切替部16bを備えており、電源装置20は、測定部24a、及び抵抗25に代えて、測定部24b、及び抵抗25a,25bを備えている。
【0032】
切替部16bは、第1のセンサ14-1と直列に接続された第1の逆電流防止素子33と、第2のセンサ14-2と直列に接続された第2の逆電流防止素子34とを備えている。また、第1及び第2の逆電流防止素子33,34は、並列、かつ逆向きに接続されている。すなわち、直列接続された第1のセンサ14-1及び第1の逆電流防止素子33と、直列接続された第2のセンサ14-2及び第2の逆電流防止素子34とは、流れる電流の向きが逆向きになるように並列接続されている。
【0033】
第1及び第2の逆電流防止素子33,34は、一方向にのみ電流を流す整流作用を有する素子であれば、その種類を問わない。第1及び第2の逆電流防止素子33,34は、例えば、PN接合ダイオード、ショットキーバリアダイオード、整流作用を有するように接続されたMOSFETなどであってもよい。なお、第1及び第2の逆電流防止素子33,34としては、アノード側とカソード側との電位差が小さい観点から、整流作用を有するように接続されたMOSFETを用いることが好適である。
【0034】
第1及び第2の逆電流防止素子33,34として、例えば、図3Bで示されるように、ゲートをONにする電圧が低いP型のMOSFETが用いられてもよい。図3Bで示されるように、第1の逆電流防止素子33であるP型のMOSFETは、ドレインが第1のセンサ用接点12aに接続され、ゲートが第1のセンサ14-1の第2のセンサ用接点12b側の端部に接続され、ソースが第1のセンサ14-1の他端に接続されている。また、第2の逆電流防止素子34であるP型のMOSFETは、ドレインが第2のセンサ用接点12bに接続され、ゲートが第2のセンサ14-2の第1のセンサ用接点12a側の端部に接続され、ソースが第2のセンサ14-2の他端に接続されている。したがって、図3Bにおいて、第1のセンサ14-1には、図中の上から下に向かう方向にのみ電流が流れることになり、第2のセンサ14-2には、図中の下から上に向かう方向にのみ電流が流れることになる。なお、抵抗25a,25bとの分圧に応じてMOSFETのON電圧を確保できない場合には、第1及び第2の逆電流防止素子33,34のアノード側に印加される電位を上げてもよい。
【0035】
電源装置20の測定部24bは、第1の逆電流防止素子33が順方向となり、第2の逆電流防止素子34が逆方向となるように被給電装置10に直流電流を供給して第1のセンサ14-1に関する測定を行う。この場合には、抵抗25bが、分圧電圧値を検出するための抵抗値が既知の抵抗として用いられる。また、測定部24bは、第2の逆電流防止素子34が順方向となり、第1の逆電流防止素子33が逆方向となるように直流電流を被給電装置10に供給して第2のセンサ14-2に関する測定を行う。この場合には、抵抗25aが、分圧電圧値を検出するための抵抗値が既知の抵抗として用いられる。このように、本実施の形態では、電源装置20から供給される直流電流の向きに応じて、切替部16bが有する第1及び第2の逆電流防止素子33,34のうち、一方がONになり、他方がOFFになることによって、センサ14の切り替えが行われることになる。すなわち、切替部16bにおけるセンサ14の切り替えが、測定部24bによって制御されることになる。
【0036】
次に、本実施の形態による給電システム1における2個のセンサ14を用いた測定について説明する。被給電装置10が電源装置20に装着された状態において、まず、測定部24bは、第1のセンサ用接点22aが所定の正の電位(例えば、5Vなど)となるようにする。すると、第1のセンサ用接点12a側から、第2のセンサ用接点12b側に電流が流れるように被給電装置10に直流電流が供給されることになる。この場合には、第1の逆電流防止素子33は順方向となるが、第2の逆電流防止素子34は逆方向となる。そのため、第1のセンサ14-1には電流が流れるが、第2のセンサ14-2には電流が流れないことになる。したがって、測定部24bは、第2のセンサ用接点22b側の電位を測定することによって、第1のセンサ14-1の測定値を取得することができる。
【0037】
その後、測定部24bは、第2のセンサ用接点22bが所定の正の電位となるようにする。すると、第2のセンサ用接点12b側から、第1のセンサ用接点12a側に電流が流れるように被給電装置10に直流電流が供給されることになる。この場合には、第1の逆電流防止素子33は逆方向となるが、第2の逆電流防止素子34は順方向となる。そのため、第1のセンサ14-1には電流は流れないが、第2のセンサ14-2には電流が流れることになる。したがって、測定部24bは、第1のセンサ用接点22a側の電位を測定することによって、第2のセンサ14-2の測定値を取得することができる。
【0038】
以上のように、本実施の形態による給電システム1によれば、切替部16bが、第1及び第2のセンサ14-1,14-2とそれぞれ直列に接続され、また、互いに並列かつ逆向きに接続される第1及び第2の逆電流防止素子33,34を有しているため、測定部24bは、電流の向きを切り替えることによって、測定対象のセンサ14を切り替えることができ、各センサ14の測定を行うことができる。また、実施の形態1の給電システム1と同様に、故障を回避することができ、精度の高い測定を実現することもできる。
【0039】
なお、本実施の形態による給電システム1では、切替部16bは、2個のセンサ14の切り替えに交流電圧を用いない。したがって、電源装置20から被給電装置10に供給される電力は、直流電力であってもよい。この場合には、例えば、電源装置20は、直流の電源に接続されてもよく、または、例えば、バッテリなどの直流の電源を内部に備えていてもよい。また、電源回路23は、例えば、負荷13に供給される直流の高電圧を、センサ14の測定用の低電圧に変換する回路であってもよい。また、負荷13に供給される直流の電圧と、センサ14の測定用の電圧とが同じである場合には、電源装置20は、電源回路23を備えていなくてもよい。
【0040】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3による給電システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による給電システムは、実施の形態1のセンサの切り替え手法と、実施の形態2のセンサの切り替え手法とを組み合わせることによって、4個のセンサについて測定を行うことができるようにしたものである。すなわち、交流電圧の位相に応じたセンサの切り替えと、電流の向きによるセンサの切り替えとを行うものである。
【0041】
図4は、本実施の形態による給電システム1の構成を示すブロック図である。なお、従来例または実施の形態1,2において説明した構成については、再度の説明を省略することがある。図4で示されるように、本実施の形態による給電システム1では、被給電装置10は、切替部16a,16bに代えて切替部16cを備えており、電源装置20は、測定部24a,24bに代えて測定部24cを備えている。また、被給電装置10は、第3及び第4のセンサ14-3,14-4をさらに備えている。第3及び第4のセンサ14-3,14-4も、抵抗出力型の受動型センサであることが好適である。
【0042】
切替部16cは、第1から第4の逆電流防止素子33,34,39,40と、AC位相検出回路35,37と、スイッチ36,38とを備えている。なお、本実施の形態による第1から第4の逆電流防止素子33,34,39,40は、実施の形態2の第1及び第2の逆電流防止素子33,34と同様のものである。第1から第4の逆電流防止素子33,34,39,40は、それぞれ第1から第4のセンサ14-1~14-4と直列に接続されている。また、第1から第4の逆電流防止素子33,34,39,40は並列に接続され、第1及び第4の逆電流防止素子33,40と、第2及び第3の逆電流防止素子34,39とは、逆向きに接続されている。また、AC位相検出回路35,37は、実施の形態1のAC位相検出回路31と同様のものであり、スイッチ36,38も、実施の形態1のスイッチ32と同様のものである。なお、図4には図示していないが、測定部24cは、実施の形態1のAC位相検出回路41と同様のAC位相検出回路を有しているものとする。
【0043】
次に、本実施の形態による給電システム1における4個のセンサ14を用いた測定について説明する。被給電装置10が電源装置20に装着された状態において、まず、測定部24cは、第1のセンサ用接点22aが所定の正の電位となるようにする。すると、第1のセンサ用接点12a側から、第2のセンサ用接点12b側に電流が流れるように被給電装置10に直流電流が供給されることになる。この場合には、第1及び第4の逆電流防止素子33,40は順方向となるが、第2及び第3の逆電流防止素子34,39は逆方向となる。そのため、第1のセンサ14-1には電流が流れることになり、第4のセンサ14-4にも、スイッチ38が閉鎖されている際には電流が流れることになるが、第2及び第3のセンサ14-2,14-3には電流が流れないことになる。また、AC位相検出回路37は、交流電圧の位相に応じてスイッチ38を開閉する。したがって、測定部24cは、第2のセンサ用接点22b側の電位を測定することによって、交流電圧の位相に応じて、第1のセンサ14-1の抵抗値、及び第1及び第4のセンサ14-1,14-4の合成抵抗値を測定することができ、第1及び第4のセンサ14-1,14-4の測定値をそれぞれ取得することができる。
【0044】
その後、測定部24cは、第2のセンサ用接点22bが所定の正の電位となるようにする。すると、第2のセンサ用接点12b側から、第1のセンサ用接点12a側に電流が流れるように被給電装置10に直流電流が供給されることになる。この場合には、第1及び第4の逆電流防止素子33,40は逆方向となるが、第2及び第3の逆電流防止素子34,39は順方向となる。そのため、第2のセンサ14-2には電流が流れることになり、第3のセンサ14-3にも、スイッチ36が閉鎖されている際には電流が流れることになるが、第1及び第4のセンサ14-1,14-4には電流が流れないことになる。また、AC位相検出回路35は、交流電圧の位相に応じてスイッチ36を開閉する。したがって、測定部24cは、第1のセンサ用接点22a側の電位を測定することによって、交流電圧の位相に応じて、第2のセンサ14-2の抵抗値、及び第2及び第3のセンサ14-2,14-3の合成抵抗値を測定することができ、第2及び第3のセンサ14-2,14-3の測定値をそれぞれ取得することができる。
【0045】
以上のように、本実施の形態による給電システム1によれば、4個のセンサ14を切り替えることができるため、4個のセンサによる測定を行うことができる。また、実施の形態1,2の給電システム1と同様に、故障を回避することができ、精度の高い測定を実現することもできる。
【0046】
なお、上記各実施の形態において、被給電装置10が有する切替部は、複数のセンサ14のうち、電源装置20に接続されるセンサ14を適宜、切り替えることができるのであれば、上記説明のものに限定されない。また、電源装置20が有する測定部も、切替部によるセンサ14の切り替えに応じて各センサ14の測定値を取得できるのであれば、上記説明のものに限定されない。
【0047】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0048】
1 給電システム
10 被給電装置
13 負荷
14-1,14-2,14-3,14-4 第1~第4のセンサ
16a、16b、16c 切替部
20 電源装置
24a、24b、24c 測定部
33,34,39,40 第1~第4の逆電流防止素子
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6