(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023092747
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】ロールペーパホルダ及びその組み立て方法
(51)【国際特許分類】
A47K 10/38 20060101AFI20230627BHJP
A47K 10/36 20060101ALI20230627BHJP
【FI】
A47K10/38 L
A47K10/36 F
A47K10/38 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021207942
(22)【出願日】2021-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000144072
【氏名又は名称】SANEI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 ちひろ
(57)【要約】
【課題】各ペーパ保持部の組み付け作業性を向上させることが可能なロールペーパホルダを提供すること。
【解決手段】壁面に取り付けられるロールペーパホルダ10であり、ホルダ本体11と芯部材12とを有する。ホルダ本体11は、壁面に固定される固定板11Aを有する。芯部材12は、固定板11Aに固定される固定芯部12Aと、固定芯部12Aの左右2箇所の位置から手前方向に延び出る1対の可撓芯部12Bと、1対の可撓芯部12Bから互いに向かって突出してロールペーパの筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部12Cとを有する。芯部材12は、1対のペーパ保持部12Cの間にロールペーパが押し込まれる力により、1対の可撓芯部12Bが固定芯部12Aにより支持された基端を支点に互いの離間幅を広げるように撓む可撓性を有し、筒芯の入り込みに伴う撓みの復元により1対のペーパ保持部12Cを筒芯に両端側からスナップフィットさせる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に取り付けられるロールペーパホルダであって、
前記壁面に固定される固定板を有するホルダ本体と、
前記固定板に固定される固定芯部と、該固定芯部の壁幅方向の2箇所の位置から前記壁面と交差する手前方向に延び出る1対の可撓芯部と、1対の前記可撓芯部から互いに向かって突出してロールペーパの筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部と、を有する芯部材と、を有し、
前記芯部材が、1対の前記ペーパ保持部の間に前記ロールペーパが押し込まれる力により、1対の前記可撓芯部が前記固定芯部により支持された基端を支点に互いの離間幅を広げるように撓む可撓性を有し、前記筒芯の入り込みに伴う撓みの復元により1対の前記ペーパ保持部を前記筒芯に両端側からスナップフィットさせるロールペーパホルダ。
【請求項2】
請求項1に記載のロールペーパホルダであって、
前記ホルダ本体が、前記固定板の前記壁幅方向の2箇所の位置から前記手前方向に張り出して1対の前記ペーパ保持部の間に設けられる前記ロールペーパを両側から覆う1対の中空板状の側板を更に有し、
前記芯部材が、前記固定板の前記壁面と対向する奥面に前記固定芯部が重ね合わせ状に固定され、1対の前記側板の中空内部に1対の前記可撓芯部が個別に通され、1対の前記側板の内側部に形成されたそれぞれの開口部から1対の前記ペーパ保持部が突出する構成とされるロールペーパホルダ。
【請求項3】
請求項2に記載のロールペーパホルダであって、
前記ホルダ本体が、前記固定板と前記固定芯部とに貫通して差し込まれるビスにより前記壁面に固定され、
前記固定芯部と前記固定板との間に、互いを前記壁幅方向と高さ方向とに位置決めするように嵌合させることが可能な凹凸の嵌合構造が形成されるロールペーパホルダ。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載のロールペーパホルダであって、
前記ホルダ本体が、前記固定板の前記壁幅方向の3箇所の位置から前記側板が張り出し、真ん中の前記側板を共通とする隣り合う2対の各前記側板の間に前記芯部材がそれぞれ設けられる2連のホルダ構造とされるロールペーパホルダ。
【請求項5】
請求項2から請求項4のいずれかに記載のロールペーパホルダであって、
前記ロールペーパを上方から覆う切断歯を備えるカバープレートであって、前記固定板の上部に形成された横長状の通し口に奥側から前記手前方向に向かって通すことが可能な構成とされると共に、奥部両縁に1対の前記側板の上部奥縁に形成された前記通し口と連通して前記手前方向に延びる奥向き開口の各溝部に差し込まれて回転可能なように支持される1対の支軸ピンを備える前記カバープレートを更に有し、
前記固定板が前記壁面に固定されることで、各前記溝部の奥向き開口が前記壁面により塞がれるロールペーパホルダ。
【請求項6】
請求項2から請求項4のいずれかに記載のロールペーパホルダであって、
前記ロールペーパを上方から覆う切断歯を備えるカバープレートであって、奥部両縁に1対の前記側板の奥部上縁に形成された上向き開口の各溝部に差し込まれて回転可能なように支持される1対の支軸ピンを備える前記カバープレートと、
1対の前記側板の各前記溝部を含む上面間に一体的に架橋させる化粧天板と、を更に有するロールペーパホルダ。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載のロールペーパホルダであって、
1対の前記ペーパ保持部が、それぞれ、前記ロールペーパの下方からの押し込みを内側に向かって案内するように下面が先端に向かって上方向に傾斜する下向き傾斜の第1ガイド面と、1対の前記ペーパ保持部の間にスナップフィットされた前記ロールペーパの前記手前方向への引き込みを内側に向かって案内するように前記固定板と対向する背面が前記先端に向かって前記手前方向に傾斜する奥向き傾斜の第2ガイド面と、を有するロールペーパホルダ。
【請求項8】
壁面に取り付けられるロールペーパホルダの組み立て方法であって、
前記壁面にU字の底辺を成す固定板が固定される平面視U字状の横断面を有するホルダ本体に対し、ロールペーパの筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部を両端に備える平面視U字状の芯部材を前記固定板の奥側から差し込むことで、前記芯部材のU字の両側辺を成す1対の可撓芯部を前記ホルダ本体のU字の両側辺を成す1対の側板の中空内部に個別に通して1対の前記側板の内側部に形成されたそれぞれの開口部から1対の前記ペーパ保持部を突出させると共に、前記芯部材のU字の底辺を成す固定芯部を前記固定板の奥面に重ね合わせ状に組み付ける芯組み付け工程と、
前記固定板の上部に形成された横長状の通し口に前記ロールペーパを上方から覆うカバープレートを奥側から差し込んで1対の前記側板の上部奥縁に形成された前記通し口と連通して手前方向に延びる奥向き開口の各溝部に前記カバープレートの奥部両縁から突出する各支軸ピンを通して前記カバープレートを1対の前記側板の上部間に架橋させるカバー組み付け工程と、
前記固定板と前記固定芯部とに貫通するように前記固定板に前記手前方向からビスを差し込んで前記固定板と前記固定芯部とを前記壁面に重ね合わせ状に締結することで各前記溝部の奥向き開口を前記壁面により塞ぐ締結工程と、を有するロールペーパホルダの組み立て方法。
【請求項9】
請求項8に記載のロールペーパホルダの組み立て方法であって、
前記ホルダ本体の1対の前記側板の上面間を繋ぐように延びるベース天板上に化粧天板を上方から重ね合わせ状に組み付ける天板組み付け工程を更に有するロールペーパホルダの組み立て方法。
【請求項10】
壁面に取り付けられるロールペーパホルダの組み立て方法であって、
前記壁面にU字の底辺を成す固定板が固定される平面視U字状のホルダ本体に対し、ロールペーパの筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部を両端に備える平面視U字状の芯部材を前記固定板の奥側から差し込むことで、前記芯部材のU字の両側辺を成す1対の可撓芯部を前記ホルダ本体のU字の両側辺を成す1対の側板の中空内部に個別に通して1対の前記側板の内側部に形成されたそれぞれの開口部から1対の前記ペーパ保持部を突出させると共に、前記芯部材のU字の底辺を成す固定芯部を前記固定板の奥面に重ね合わせ状に組み付ける芯組み付け工程と、
前記固定板と前記固定芯部とに貫通するように前記固定板に前記壁面と交差する手前方向からビスを差し込んで前記固定板と前記固定芯部とを前記壁面に重ね合わせ状に締結する締結工程と、
1対の前記側板の奥部上縁に形成された上向き開口の各溝部に前記ロールペーパを上方から覆うカバープレートの奥部両縁から突出する各支軸ピンを上方から通して前記カバープレートを1対の前記側板の上部間に架橋させるカバー組み付け工程と、
1対の前記側板の各前記溝部を含む上面間に化粧天板を一体的に架橋させる天板組み付け工程と、を有するロールペーパホルダの組み立て方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロールペーパホルダ及びその組み立て方法に関する。詳しくは、壁面に取り付けられるロールペーパホルダ及びその組み立て方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ロールペーパの筒芯を左右両側から回転可能なように支持する左右一対のペーパ保持部を備えたロールペーパホルダが開示されている。各ペーパ保持部は、ホルダ本体のロールペーパを左右両側から覆う各側板の内側部にそれぞれ連結されている。具体的には、各ペーパ保持部は、各側板の内側部に対して、内側に向かって片持ち状に張り出す状態と、上向きに内側部の外側へと退く状態と、に回転により切り替えられるように連結された構成とされる。
【0003】
各ペーパ保持部は、各側板との間に設けられた弾性体の付勢力により、常時は各側板の内側部から内側に張り出す状態に保持される構成とされる。それにより、各ペーパ保持部は、ロールペーパが各側板の間に下方から差し込まれることで、付勢に抗して上向きに押し回された後、各ロールペーパの筒芯内へと入り込むように復帰する構成とされる。上記復帰により、各ペーパ保持部は、ロールペーパの筒芯を左右両側から回転可能なように支持する状態となる。
【0004】
各ペーパ保持部は、ロールペーパが上記装着状態から上方に引き上げられることにより、付勢に抗して上向きに押し退けられる。したがって、ロールペーパを各ペーパ保持部に対する装着状態から簡便に取り外すことができる。このように、ロールペーパホルダは、ロールペーパの着脱作業を、使用者がホルダ本体や各ペーパ保持部に直接触れることなく、ワンタッチで簡便に行うことができる構成とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の構成では、各ペーパ保持部がホルダ本体の各側板に個別に組み付けられる構成とされることから、部品点数が増大し、かつ、組み付けに手間が掛かるものとなる。そこで、本発明は、各ペーパ保持部の組み付け作業性を向上させることが可能なロールペーパホルダ及びその組み立て方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のロールペーパホルダ及びその組み立て方法は、次の手段をとる。すなわち、本発明の第1の発明は、壁面に取り付けられるロールペーパホルダであり、ホルダ本体と、芯部材と、を有する。ホルダ本体は、壁面に固定される固定板を有する。芯部材は、固定板に固定される固定芯部と、固定芯部の壁幅方向の2箇所の位置から壁面と交差する手前方向に延び出る1対の可撓芯部と、1対の可撓芯部から互いに向かって突出してロールペーパの筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部と、を有する。芯部材は、1対のペーパ保持部の間にロールペーパが押し込まれる力により、1対の可撓芯部が固定芯部により支持された基端を支点に互いの離間幅を広げるように撓む可撓性を有する。また、芯部材は、上記筒芯の入り込みに伴う撓みの復元により、1対のペーパ保持部を筒芯に両端側からスナップフィットさせる。
【0008】
第1の発明によれば、ロールペーパの筒芯を両端支持するための1対のペーパ保持部が、撓みにより離間幅の広狭を変えることが可能な1対の可撓芯部を備える芯部材1つにより構成されるものとなる。したがって、各ペーパ保持部が互いに別個の部品から成る構成と比べて、これらの組み付け作業性を向上させることができる。
【0009】
本発明の第2の発明は、上記第1の発明において、更に次のように構成されているものである。ホルダ本体が、固定板の壁幅方向の2箇所の位置から手前方向に張り出して1対のペーパ保持部の間に設けられるロールペーパを両側から覆う1対の中空板状の側板を更に有する。芯部材が、固定板の壁面と対向する奥面に固定芯部が重ね合わせ状に固定され、1対の側板の中空内部に1対の可撓芯部が個別に通され、1対の側板の内側部に形成されたそれぞれの開口部から1対のペーパ保持部が突出する構成とされる。
【0010】
第2の発明によれば、芯部材の1対のペーパ保持部以外の箇所を、ホルダ本体の各側板の中空内部や固定板の奥側に簡便かつ見栄え良く覆い隠した状態に設けることができる。
【0011】
本発明の第3の発明は、上記第2の発明において、更に次のように構成されているものである。ホルダ本体が、固定板と固定芯部とに貫通して差し込まれるビスにより壁面に固定される。固定芯部と固定板との間に、互いを壁幅方向と高さ方向とに位置決めするように嵌合させることが可能な凹凸の嵌合構造が形成される。
【0012】
第3の発明によれば、芯部材をホルダ本体に対して簡便かつ適切に位置決めした状態に組み付けることができる。
【0013】
本発明の第4の発明は、上記第2又は第3の発明において、更に次のように構成されているものである。ホルダ本体が、固定板の壁幅方向の3箇所の位置から側板が張り出し、真ん中の側板を共通とする隣り合う2対の各側板の間に芯部材がそれぞれ設けられる2連のホルダ構造とされる。
【0014】
第4の発明によれば、ロールペーパホルダが2対の各ペーパ保持部を備える2連のホルダ構造から成る構成であっても、各1対のペーパ保持部がそれぞれ1つの芯部材から成る構成により、これらの組み付け作業性を適切に向上させることができる。
【0015】
本発明の第5の発明は、上記第2から第4のいずれかの発明において、更に次のように構成されているものである。ロールペーパホルダが、ロールペーパを上方から覆う切断歯を備えるカバープレートであって、固定板の上部に形成された横長状の通し口に奥側から手前方向に向かって通すことが可能な構成とされると共に、奥部両縁に1対の側板の上部奥縁に形成された上記通し口と連通して手前方向に延びる奥向き開口の各溝部に差し込まれて回転可能なように支持される1対の支軸ピンを備えるカバープレートを更に有する。固定板が壁面に固定されることで、各溝部の奥向き開口が壁面により塞がれる。
【0016】
第5の発明によれば、カバープレートをホルダ本体に対して合理的に抜け止めした状態に組み付けることができる。
【0017】
本発明の第6の発明は、上記第2から第4のいずれかの発明において、更に次のように構成されているものである。ロールペーパホルダが、ロールペーパを上方から覆う切断歯を備えるカバープレートであって、奥部両縁に1対の側板の奥部上縁に形成された上向き開口の各溝部に差し込まれて回転可能なように支持される1対の支軸ピンを備えるカバープレートと、1対の側板の各溝部を含む上面間に一体的に架橋させる化粧天板と、を更に有する。
【0018】
第6の発明によれば、各側板の上面間に架橋される化粧天板により、ホルダ本体の上部にロールペーパと干渉しない小物置きを合理的に設定することができる。また、カバープレートをホルダ本体に対して合理的に抜け止めした状態に組み付けることができる。
【0019】
本発明の第7の発明は、上記第1から第6のいずれかの発明において、更に次のように構成されているものである。1対のペーパ保持部が、それぞれ、下向き傾斜の第1ガイド面と、奥向き傾斜の第2ガイド面と、を有する。各第1ガイド面は、ロールペーパの下方からの押し込みを内側に向かって案内するように下面が先端に向かって上方向に傾斜する。各第2ガイド面は、1対のペーパ保持部の間にスナップフィットされたロールペーパの手前方向への引き込みを内側に向かって案内するように上記固定板と対向する背面が先端に向かって手前方向に傾斜する。
【0020】
第7の発明によれば、ロールペーパを1対のペーパ保持部の間に下方から押し込む力によって、1対の可撓芯部を容易に互いの離間幅を広げる方向に押し撓ませることができる。したがって、ロールペーパを1対のペーパ保持部の間にワンタッチで簡便に装着することができる。また、1対のペーパ保持部の間に装着したロールペーパを手前方向に引き込む力によって、1対の可撓芯部を容易に互いの離間幅を広げる方向に押し撓ませることができる。したがって、ロールペーパを1対のペーパ保持部の間からワンタッチで簡便に取り外すことができる。
【0021】
本発明の第8の発明は、壁面に取り付けられるロールペーパホルダの組み立て方法であって、芯組み付け工程と、カバー組み付け工程と、締結工程と、を有する。芯組み付け工程は、壁面にU字の底辺を成す固定板が固定される平面視U字状の横断面を有するホルダ本体に対し、ロールペーパの筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部を両端に備える平面視U字状の芯部材を固定板の奥側から差し込むことで、芯部材のU字の両側辺を成す1対の可撓芯部をホルダ本体のU字の両側辺を成す1対の側板の中空内部に個別に通して1対の側板の内側部に形成されたそれぞれの開口部から1対のペーパ保持部を突出させると共に、芯部材のU字の底辺を成す固定芯部を固定板の奥面に重ね合わせ状に組み付ける工程とされる。
【0022】
カバー組み付け工程は、固定板の上部に形成された横長状の通し口にロールペーパを上方から覆うカバープレートを奥側から差し込んで1対の側板の上部奥縁に形成された通し口と連通して手前方向に延びる奥向き開口の各溝部にカバープレートの奥部両縁から突出する各支軸ピンを通してカバープレートを1対の側板の上部間に架橋させる工程とされる。締結工程は、固定板と固定芯部とに貫通するように固定板に手前方向からビスを差し込んで固定板と固定芯部とを壁面に重ね合わせ状に締結することで各溝部の奥向き開口を壁面により塞ぐ工程とされる。
【0023】
第8の発明によれば、1つの芯部材にロールペーパの筒芯を両端支持するための1対のペーパ保持部を設ける構成とし、この芯部材を上記手順でホルダ本体に組み付ける構成とすることにより、各ペーパ保持部が互いに別個の部品から成る構成と比べて、これらの組み付け作業性を向上させることができる。また、締結工程により各溝部の奥向き開口を壁面により塞ぐ構成とすることで、カバープレートをホルダ本体に対して合理的に抜け止めした状態に組み付けることができる。
【0024】
本発明の第9の発明は、上記第8の発明において、更に次のように構成されているものである。ロールペーパホルダの組み立て方法が、ホルダ本体の1対の側板の上面間を繋ぐように延びるベース天板上に化粧天板を上方から重ね合わせ状に組み付ける天板組み付け工程を更に有する。
【0025】
第9の発明によれば、天板組み付け工程により、ベース天板上に化粧天板を簡便に高い構造強度をもたせた状態に組み付けることができる。
【0026】
本発明の第10の発明は、壁面に取り付けられるロールペーパホルダの組み立て方法であって、芯組み付け工程と、締結工程と、カバー組み付け工程と、天板組み付け工程と、を有する。芯組み付け工程は、壁面にU字の底辺を成す固定板が固定される平面視U字状のホルダ本体に対し、ロールペーパの筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部を両端に備える平面視U字状の芯部材を固定板の奥側から差し込むことで、芯部材のU字の両側辺を成す1対の可撓芯部をホルダ本体のU字の両側辺を成す1対の側板の中空内部に個別に通して1対の側板の内側部に形成されたそれぞれの開口部から1対のペーパ保持部を突出させると共に、芯部材のU字の底辺を成す固定芯部を固定板の奥面に重ね合わせ状に組み付ける工程とされる。
【0027】
締結工程は、固定板と固定芯部とに貫通するように固定板に壁面と交差する手前方向からビスを差し込んで固定板と固定芯部とを壁面に重ね合わせ状に締結する工程とされる。カバー組み付け工程は、1対の側板の奥部上縁に形成された上向き開口の各溝部にロールペーパを上方から覆うカバープレートの奥部両縁から突出する各支軸ピンを上方から通してカバープレートを1対の側板の上部間に架橋させる工程とされる。天板組み付け工程は、1対の側板の各溝部を含む上面間に化粧天板を一体的に架橋させる工程とされる。
【0028】
第10の発明によれば、1つの芯部材にロールペーパの筒芯を両端支持するための1対のペーパ保持部を設ける構成とし、この芯部材を上記手順でホルダ本体に組み付ける構成とすることにより、各ペーパ保持部が互いに別個の部品から成る構成と比べて、これらの組み付け作業性を向上させることができる。また、天板組み付け工程により各側板の上面間に架橋される化粧天板により、ホルダ本体の上部にロールペーパと干渉しない小物置きを合理的に設定することができる。また、カバープレートをホルダ本体に対して合理的に抜け止めした状態に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】第1の実施形態に係るロールペーパホルダの概略構成を表す斜視図である。
【
図5】芯組み付け工程後の状態を表す斜視図である。
【
図7】カバー組み付け工程後の状態を表す斜視図である。
【
図12】ロールペーパが下方からの押し込みにより芯部材にスナップフィットされる状態を表す正面図である。
【
図14】ロールペーパが手前方向への引き込みにより芯部材から取り外される状態を表す底面図である。
【
図15】第2の実施形態に係るロールペーパホルダの概略構成を表す斜視図である。
【
図19】芯組み付け工程後の状態を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
【0031】
《第1の実施形態》
(ロールペーパホルダ10の概略構成)
始めに、本発明の第1の実施形態に係るロールペーパホルダ10の構成について、
図1~
図14を用いて説明する。なお、以下の説明において、手前、奥、上、下、左、右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。各図中に示す方向は、それぞれ、本実施形態に係るロールペーパホルダ10を正面から見た方向となっている。以下の説明において、具体的な参照図を示さない場合、或いは参照図に該当する符号がない場合には、
図1~
図14のいずれかの図を適宜参照するものとする。
【0032】
図1に示すように、本実施形態に係るロールペーパホルダ10は、トイレの壁面Wに設置されるロールペーパPのホルダとして構成される。ロールペーパホルダ10は、2つのロールペーパPをそれぞれ回転可能なように横向きに並べてセットすることが可能な2連のホルダ構造を備えた構成とされる。
【0033】
具体的には、ロールペーパホルダ10は、壁面Wに固定される1つのホルダ本体11と、ホルダ本体11に組み付けられて各ロールペーパPをそれぞれ左右両端側から回転可能なように支持する左右一対のペーパ保持部12Cを備える2本の芯部材12と、を有する。また、ロールペーパホルダ10は、ホルダ本体11に組み付けられて各ロールペーパPにそれぞれ図示上方から被せられる2枚のカバープレート13を有する。
【0034】
各カバープレート13は、それらの図示手前側の縁部に、各ロールペーパPから引き出されるペーパ部を図示下方から押し付けることで切断することが可能な切断歯13Aが形成された構成とされる。また、ロールペーパホルダ10は、ホルダ本体11に図示上方から蓋をする形に組み付けられる化粧天板14を更に有する。化粧天板14は、ホルダ本体11の上部に各ロールペーパPと干渉しない小物置きを形成する構成とされる。上述したホルダ本体11、2本の芯部材12、2枚のカバープレート13及び化粧天板14は、それぞれ、インジェクション成形された樹脂部品から構成される。
【0035】
図2~
図3に示すように、ホルダ本体11は、壁面Wに対して複数本のビスBにより締結される正面視横長な平板状の形を成す固定板11Aを有する。また、ホルダ本体11は、上記固定板11Aの左右方向(壁幅方向)の3箇所の位置から図示手前方向に立板状に張り出す各側板11Bを有する。各側板11Bは、それぞれ、固定板11Aの高さ方向の全域から、互いに左右方向に対面するように図示手前方向に真っ直ぐ張り出す平板状の形に形成されている。
【0036】
また、
図2に示すように、ホルダ本体11は、各側板11Bの上面間を繋ぐように図示左右方向に延びる平板状のベース天板11Cを有する。ベース天板11Cは、各側板11Bの上面間を前後方向の全域に亘って平板状に繋ぐように延びる形状とされる。詳しくは、ベース天板11Cは、左右の側板11Bの上面間を、真ん中の側板11Bの上面を跨いでひと続き状に延びる、平面視横長な平板状の形に形成されている。
【0037】
図2~
図3に示すように、2本の芯部材12は、それぞれ、平面視U字状を成す形に形成されている。これら芯部材12は、
図4~
図5に示すように、ホルダ本体11の真ん中の側板11Bを仕切りとする左側半分の領域と右側半分の領域との各両縁に形成された対応する各開口部11Dにそれぞれ図示奥側から個別に差し込まれて組み付けられる構成とされる。
【0038】
上記組み付けにより、各芯部材12は、それらのU字の両端部に形成された各ペーパ保持部12Cを、各側板11Bの内側部に形成された対応する各開口部11Dから突出させる状態にセットされる。それにより、各芯部材12は、
図1に示すように、それらのペーパ保持部12Cの間に各ロールペーパPが差し込まれることで、各ロールペーパPの図示しない筒芯を回転可能なように支持することができる状態にセットされる。
【0039】
具体的には、各芯部材12は、それらのペーパ保持部12Cの間に各ロールペーパPが使用者によって図示下方から押し込まれることにより、各ペーパ保持部12Cの間に各ロールペーパPの筒芯がそれぞれ差し込まれた状態に装着される構成とされる。また、各芯部材12は、それらのペーパ保持部12Cの間に装着された各ロールペーパPが使用者によって図示手前方向に引き込まれることにより、それらのペーパ保持部12Cの間から各ロールペーパPの筒芯が取り外される構成とされる。なお、これらの構成については、後に詳述する。
【0040】
図2~
図3に示すように、2枚のカバープレート13は、それぞれ、図示手前側の縁部が下方に向かって湾曲する平面視略平板状の形に形成されている。各カバープレート13は、
図6~
図7に示すように、ホルダ本体11の真ん中の側板11Bを仕切りとする左側半分の領域と右側半分の領域とにそれぞれ形成された対応する各通し口11Eにそれぞれ図示奥側から個別に差し込まれて組み付けられる構成とされる。
【0041】
上記組み付けにより、各カバープレート13は、それらの奥端側の左右の各側縁から張り出す各支軸ピン13Bが、ホルダ本体11の各通し口11Eの左右両端から各側板11Bの内側部に沿って図示手前方向へと延びる対応する各溝部11F(
図2参照)内に通された状態にセットされる。それにより、各カバープレート13は、それらの支軸ピン13Bが、各溝部11Fの側面視逆L字状に落ち込んだ先の端部へと落とし込まれた状態にセットされる。
【0042】
その結果、各カバープレート13は、それらの支軸ピン13Bが、ホルダ本体11の各溝部11Fが形成された対応する各側板11Bの内側部において、それぞれ、回転可能なように支持された状態にセットされる。上記組み付けにより、各カバープレート13は、ホルダ本体11に対して、それらの支軸ピン13Bが支持される奥端部を支点に、高さ方向に回転することができる状態にセットされる。
【0043】
各カバープレート13の左右の各支軸ピン13Bが通されるホルダ本体11の各溝部11Fは、
図8に示すように、ホルダ本体11の固定板11Aが複数本のビスBにより壁面Wに固定されることで、それらの奥向き開口が壁面Wにより塞がれる。その結果、各溝部11Fに通された各支軸ピン13Bが、各溝部11Fの奥向き開口から脱落することが防止される。
【0044】
図2~
図3に示すように、化粧天板14は、ホルダ本体11のベース天板11Cよりも僅かに広い横幅と前後幅とを備える平面視横長な平板状の形に形成されている。上記化粧天板14は、
図9~
図10に示すように、ホルダ本体11のベース天板11C上に図示上方から重ね合わされる形に組み付けられる構成とされる。
【0045】
上記組み付けにより、化粧天板14は、
図11~
図12に示すように、ベース天板11Cの上部の全域に亘って上方から被せられた状態にセットされる。詳しくは、
図11に示すように、化粧天板14は、ベース天板11Cよりも左右方向にそれぞれ僅かに張り出す状態にセットされる。
【0046】
また、
図12に示すように、化粧天板14は、ベース天板11Cよりも僅かに手前側にも張り出す状態にセットされると共に、その奥面がホルダ本体11の固定板11Aと共に壁面Wにぴたりと当てられた状態にセットされる。それにより、化粧天板14は、そのホルダ本体11と合わされる部分の境界線が、使用者の視界となる斜め上方からの視界に入りにくい状態にセットされる。
【0047】
(ロールペーパホルダ10の具体的な構成)
以下、ロールペーパホルダ10の各部の具体的な構成について詳しく説明する。
図2~
図3に示すように、ホルダ本体11は、上述した固定板11Aと、固定板11Aの左右方向の3箇所の位置から図示手前方向に張り出す上述した各側板11Bと、を有する。また、ホルダ本体11は、各側板11Bの上面間を繋ぐように図示左右方向に延びる上述したベース天板11Cを更に有する。
【0048】
左右両サイドの側板11Bは、固定板11Aの左右の各縁部からそれぞれ図示手前方向に立板状に真っ直ぐ張り出す構成とされる。真ん中の側板11Bは、固定板11Aの左右方向の中央部から図示手前方向に立板状に真っ直ぐ張り出す構成とされる。これら側板11Bは、それぞれ、固定板11Aから中空板状に張り出す形に形成されている。詳しくは、
図3に示すように、各側板11Bは、固定板11Aの奥面に開口を露出させる中空形状に形成されている。
【0049】
固定板11Aの真ん中の側板11Bを仕切りとする左側半分の領域と右側半分の領域とには、それぞれ、各領域の左右の縁部箇所を固定板11Aの厚さ方向(前後方向)に貫通させる開口部11Dが形成されている。各開口部11Dは、
図2に示すように、それぞれ、固定板11Aの左右の各領域の両縁に対応する位置から張り出す各側板11Bよりも内側の位置、すなわち各側板11Bの間に挟まれた内側の位置に形成されている。
【0050】
そして、各開口部11Dは、それらの形成された固定板11Aの左右の各領域の各両縁から張り出す各側板11Bの内側部にも図示手前方向に連通して延び出る形に形成されている。各開口部11Dは、各側板11Bの内側部を左右方向に貫通させて、各側板11Bの中空内部と連通する構成とされる。
【0051】
各開口部11Dは、各側板11Bの高さ方向の中央よりも低い位置に互いに左右対称状の形に形成されている。それにより、真ん中の側板11Bには、その左右両側の内側部に各開口部11Dが互いに左右方向に貫通する形に形成されている。
【0052】
固定板11Aの真ん中の側板11Bを仕切りとする左右の各領域には、それぞれ、左右方向に横長状に延びる形に貫通する上述した各通し口11Eが形成されている。これら通し口11Eは、固定板11Aの左右の各領域に、左右方向の全域に亘って連続的に延びる形に形成されている。各通し口11Eは、固定板11Aの上縁に近い高さ方向の中央よりも高い位置に形成されている。
【0053】
固定板11Aの左右の各領域の各両縁から張り出す各側板11Bの内側部の奥端には、それぞれ、上述した各通し口11Eの左右の縁部と連通して図示手前方向に延び出る溝部11Fが形成されている。これら溝部11Fは、各側板11Bの内側部を左右方向に貫通させて各側板11Bの中空内部と連通する形に形成されている。各溝部11Fは、図示手前方向に延び出た先から図示下方に折れ曲がり状に延びる側面視逆L字状を成す形に形成されている。
【0054】
図4に示すように、固定板11Aの奥面、すなわち壁面Wと対面する奥面には、背面視略格子状を成す形に突出する奥面リブ11Gが形成されている。上記奥面リブ11Gの形成により、固定板11Aは、その前後方向の厚みを増大させることなく曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされる。
【0055】
また、固定板11Aの奥面には、その真ん中の側板11Bを仕切りとする左右の各領域に、各開口部11Dの上縁と下縁とに沿って左右方向に筋状に横切る形に突出する縦位置決めリブ11Hがそれぞれ形成されている。これら縦位置決めリブ11Hは、それぞれ、固定板11Aの左右の各領域において、各領域の左右の縁部に形成された各開口部11Dの間を一直線状に横切る形に形成されている。
【0056】
固定板11Aの左右の各領域において各開口部11Dの間を左右方向に板状に延びる各部分は、後述する各芯部材12をそれぞれ図示奥側から左右方向に位置決めした状態に嵌合させることが可能な横位置決め嵌合部11Jとされる。また、上述した各縦位置決めリブ11Hは、各横位置決め嵌合部11Jに図示奥側から嵌合された各芯部材12に上下方向から挟み込み状に当てられて、各芯部材12を高さ方向に位置決めした状態に嵌合させるものとして機能する(
図6参照)。
【0057】
図4に示すように、上述した各横位置決め嵌合部11Jには、それらの奥面の中央部から円柱状に小さく突出する中央嵌合部11Kが形成されている。これら中央嵌合部11Kは、各横位置決め嵌合部11Jに各芯部材12を図示奥側から嵌合させる際に、各芯部材12の中央部に形成された各中央嵌合孔12Eをそれぞれ嵌合させるものとして機能する(
図6参照)。
【0058】
また、
図2~
図3に示すように、固定板11Aの左右の各領域の上部箇所には、それぞれ、左右方向に横長状に延びる形に貫通する一対の長孔11Lが横並び状に形成されている。また、
図2に示すように、固定板11Aの左右の各領域の下部箇所には、それらの左右方向の中央箇所に丸孔11Mが貫通して形成されている。
【0059】
各丸孔11Mは、
図3に示すように、それぞれ、上述した各中央嵌合部11Kの中心を通る位置に形成されている。上述した各長孔11L及び各丸孔11Mは、それぞれ、
図8に示すように、固定板11Aを壁面Wに締結するためのビスBをそれぞれ図示手前側から差し込むための差込孔として機能する。
【0060】
図10に示すように、固定板11Aのベース天板11Cの上面には、その略全域に亘って平面視略格子状を成す形に突出する上面リブ11Nが形成されている。上記上面リブ11Nの形成により、ベース天板11Cは、その上下方向の厚みを増大させることなく曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされる。それにより、ベース天板11Cは、その上部に重ね合わせ状に組み付けられる化粧天板14を図示下方から強固に支持することができる構成とされる。
【0061】
また、ベース天板11Cの上面には、その前後左右の複数箇所に、四角孔状に貫通する爪孔11Pが形成されている。これら爪孔11Pは、それらの下部に不図示の段差状の凹凸面が形成された構成とされる。これら爪孔11Pは、
図9に示すように、化粧天板14をベース天板11C上に組み付ける際に、化粧天板14の底面の複数箇所に形成された対応する各嵌合爪14Bをそれぞれ図示上方から差し込むことで、各嵌合爪14Bをそれらの下部に形成された不図示の段差面にスナップフィットさせて、化粧天板14をベース天板11C上に一体的に組み付けた状態に保持するものとして機能する。
【0062】
図10に示すように、各爪孔11Pは、ベース天板11Cの上面における前縁近傍箇所の左右4箇所の位置と、後縁近傍箇所の左右2箇所の位置と、の計6箇所の位置に設けられている。このように、各爪孔11Pがベース天板11Cの前縁近傍箇所に多数左右方向に並んで設けられていることにより、ベース天板11Cの前縁近傍箇所で化粧天板14を強固に一体化することができる。その結果、使用者がロールペーパホルダ10の使用時に誤って化粧天板14に図示下方から手を引掛けることがあっても、化粧天板14がベース天板11C上から簡単に剥離されることがないよう保持される。
【0063】
また、ベース天板11Cの上面には、更に、その四隅近傍の各箇所に、丸孔状に貫通する締結孔11Qが形成されている。これら締結孔11Qは、ベース天板11Cの上部に化粧天板14に代えて不図示の木製天板等の嵌合爪14Bを備えない天板が組み付けられる仕様とされる場合に、この木製天板等をベース天板11Cの図示下方から不図示のビスを差し込んで一体的に締結できるようにするための孔として機能するものである。
【0064】
図2~
図3に示すように、各芯部材12は、それぞれ、固定板11Aに固定される固定芯部12Aと、固定芯部12Aの左右両端から図示手前方向に直角に折れ曲がる形に延び出る1対の可撓芯部12Bと、を有する平面視U字状を成す形に形成されている。また、各芯部材12は、それぞれ、1対の可撓芯部12Bの延び出た先の端部から互いに向かって先細り状となる形に突出する上述した1対のペーパ保持部12Cを更に有する。
【0065】
各芯部材12は、次のようにホルダ本体11の左右の各領域にそれぞれ図示奥側から差し込まれて組み付けられる。先ず、
図4に示すように、各芯部材12のU字の開口を図示手前側に向けた状態から、各芯部材12の1対の可撓芯部12Bを、固定板11Aの左右の各領域の各両縁に形成された対応する各開口部11D内に図示奥側から差し込む。
【0066】
それにより、
図5に示すように、各芯部材12の1対の可撓芯部12Bが、それぞれ、ホルダ本体11の対応する各側板11Bの内側部に沿って延びる各開口部11Dを通って図示手前方向へと差し込まれる。そして、上記組み付けに伴い、
図4に示す各芯部材12の固定芯部12Aの中央部に形成された丸孔状に貫通する各中央嵌合孔12Eを、固定板11Aの左右の各領域に形成された対応する各横位置決め嵌合部11Jの中央部から突出する中央嵌合部11Kに嵌め込む。
【0067】
それにより、各芯部材12の固定芯部12Aの中央部分に形成された図示手前側から凹む横位置決め凹部12Dが、固定板11Aの左右の各横位置決め嵌合部11Jに図示奥側から嵌り込む。また、各芯部材12の固定芯部12Aが、固定板11Aの左右の各横位置決め嵌合部11Jの上縁と下縁とに沿って横切る形に延びる各縦位置決めリブ11Hの間に挟まれた状態に嵌り込む。これら凹凸の嵌合構造Fの嵌り込みにより、各芯部材12が、ホルダ本体11の固定板11Aに対して、左右方向と上下方向とにそれぞれ位置決めされた状態にセットされる。
【0068】
そして、上記組み付け後に、各芯部材12は、
図8に示すように、固定板11Aが壁面Wに複数本のビスBの締結により固定されることで、それらの固定芯部12Aが固定板11Aと壁面Wとの間にそれぞれ挟まれた状態として、固定板11Aに対して一体的に固定された状態に保持される。上記ホルダ本体11に組み付けられた各芯部材12は、それらの左右の各可撓芯部12Bが、対応する各側板11Bの開口部11D内に通されて、各々の内側部が対応する各側板11Bの内側部と高さ方向に略面一状に並ぶ状態にセットされる。
【0069】
そして、各芯部材12は、それらの左右の各可撓芯部12Bの先から突出する各ペーパ保持部12Cが、対応する各側板11Bの内側部から内側に突出する状態にセットされる。上記組み付けにより、各芯部材12は、それらの左右の可撓芯部12Bが、これらを図示奥側から片持ち状に支える固定芯部12A(
図5参照)を支点に、各側板11Bの中空内部に入り込みながら左右方向に撓むことができるように設けられた状態とされる。
【0070】
各芯部材12は、
図11~
図12に示すように、それらの左右のペーパ保持部12Cの間にロールペーパPが使用者によって図示下方から押し込まれることにより、左右の可撓芯部12B(
図5参照)の撓みを伴って、左右のペーパ保持部12CがロールペーパPの筒芯に左右両端側からそれぞれスナップフィットされる構成とされる。具体的には、各芯部材12の左右の各ペーパ保持部12Cには、それぞれ、ロールペーパPの図示下方からの押し込みを内側に向かって案内するように下面が先端に向かって上方向に傾斜する下向き傾斜の第1ガイド面C1が形成されている。
【0071】
上記構成により、
図12に示すように、各芯部材12の左右のペーパ保持部12Cは、これらの間にこれらの離間幅よりも広い横幅を持つロールペーパPが図示下方から押し込まれることにより、それらの第1ガイド面C1がロールペーパPにより図示下方から押圧されて、互いに離間する方向へと押し込まれる。その結果、各ペーパ保持部12Cを支える各可撓芯部12B(
図5参照)が、固定芯部12Aを支点に、互いに離間する方向に押し撓まされる。
【0072】
そして、各芯部材12は、各可撓芯部12Bが押し撓まされた後、各ペーパ保持部12CにロールペーパPの筒芯が到達する入り込みに伴って、各可撓芯部12Bが撓んだ状態から復元する。それに伴い、各芯部材12は、各ペーパ保持部12CをロールペーパPの筒芯に左右両端側からそれぞれ入り込ませるようにスナップフィットさせる。それにより、ロールペーパPの筒芯が、各芯部材12の左右のペーパ保持部12Cに対して、それぞれ回転可能なように両端支持された状態に装着される。
【0073】
また、各芯部材12は、
図13~
図14に示すように、各ペーパ保持部12Cの間にスナップフィットされたロールペーパPが使用者によって図示手前方向に引き込まれることにより、左右の可撓芯部12Bの撓みを伴って、左右のペーパ保持部12CがロールペーパPの筒芯に対するスナップフィットから外される構成とされる。具体的には、各芯部材12の左右の各ペーパ保持部12Cには、ロールペーパPの図示手前方向への引き出しを内側に向かって案内するように固定板11Aと対向する背面が先端に向かって図示手前方向に傾斜する奥向き傾斜の第2ガイド面C2が形成されている。
【0074】
上記構成により、各芯部材12の左右のペーパ保持部12Cは、これらの間からロールペーパPが使用者によって図示手前方向へと引き込まれることで、それらの第2ガイド面C2がロールペーパPにより図示奥方から押圧されて、互いに離間する方向へと押し込まれる。その結果、各ペーパ保持部12Cを支える各可撓芯部12Bが、固定芯部12A(
図5参照)を支点に、互いに離間する方向に押し撓まされる。それにより、左右のペーパ保持部12CのロールペーパPの筒芯に対するスナップフィットが外され、ロールペーパPを簡便にロールペーパホルダ10から取り外すことができる。
【0075】
図9に示すように、化粧天板14は、その底面に、略全域に亘って底面視略格子状を成す形に突出する底面リブ14Aが形成された構成とされる。上記底面リブ14Aの形成により、化粧天板14は、その上下方向の厚みを増大させることなく曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされる。
【0076】
また、上記化粧天板14の底面には、その前後左右の複数箇所に、先端が矢尻形状となる形に突出する板状の嵌合爪14Bが形成されている。これら嵌合爪14Bは、
図10で前述したように、ベース天板11Cに形成された対応する各爪孔11P内に図示上方から差し込まれることにより、各爪孔11Pの下部に形成された不図示の段差面にスナップフィットされて抜け止めされた状態に嵌合するものとして機能する。各嵌合爪14Bは、各爪孔11Pの形成箇所に対応した計6箇所の位置に形成されている。
【0077】
図9に示すように、上記化粧天板14の左右両側と前側の各周縁は、それぞれ、周方向の全域に亘って下方に垂下状に張り出す張出し縁14Cが形成された構成とされる。これら張出し縁14Cは、底面リブ14Aよりも下方に大きく張り出す形状とされる。
【0078】
各張出し縁14Cは、
図11に示すように、化粧天板14をベース天板11C上に組み付けることにより、ベース天板11Cの左右両側と前側の各周縁の外周側に被せられる形にセットされる。それにより、化粧天板14は、そのホルダ本体11と合わされる部分の境界線が、各張出し縁14Cにより使用者の視界となる斜め上方からの視界に入りにくくなるように設けられる構成とされる。
【0079】
上記化粧天板14は、上記のようにベース天板11C上に重ね合わされる形に組み付けられることにより、ベース天板11Cにより図示下方から広い範囲に亘って支持される構成とされる。そのため、化粧天板14の天板面上に図示上方から掛けられる荷重をベース天板11C上に広く分散させて伝達させることができ、化粧天板14を小物置きとして好適に使用することができる。
【0080】
(ロールペーパホルダ10の組み立て方法)
続いて、ロールペーパホルダ10の組み立て方法について説明する。
図2~
図3に示すように、ロールペーパホルダ10の組み立て作業は、各構成部品が施工現場に持ち込まれて行われる。具体的には、先ず、
図4~
図5に示すように、各芯部材12を、ホルダ本体11の各開口部11Dに奥側から差し込むことで、ホルダ本体11に位置決めした状態に組み付ける(芯組み付け工程)。
【0081】
次に、
図6~
図7に示すように、各カバープレート13を、ホルダ本体11の各通し口11Eに奥側から差し込むことで、それらの左右両端の支軸ピン13Bを対応する各通し口11Eの左右両縁から延び出す各溝部11F内の落ち込んだ先の端部へと落とし込む(カバー組み付け工程)。次に、
図8に示すように、ホルダ本体11の固定板11Aを壁面Wの施工位置にあてがえて、図示手前方向から左右それぞれ3本ずつのビスBを対応する各長孔11Lと丸孔11Mとに差し込んで壁面Wに締結する(締結工程)。
【0082】
上記締結により、ホルダ本体11の固定板11Aが、壁面Wに当てられた状態に固定される。また、芯部材12の固定芯部12Aが、固定板11Aと壁面Wとの間に挟まれた状態に固定される。次に、
図9~
図10に示すように、上記壁面Wに固定されたホルダ本体11のベース天板11C上に化粧天板14を図示上方から押し込んでスナップフィットさせる(天板組み付け工程)。それにより、化粧天板14が、ベース天板11C上に被せられた状態に固定される。
【0083】
このように、ロールペーパホルダ10は、一部でビスBの締結作業は伴うものの、その組み立てに係るほとんどの作業が施工現場において工具を用いない簡便な手作業で組み立てられる構成とされる。
【0084】
以上をまとめると、第1の実施形態に係るロールペーパホルダ10及びその組み立て方法は、次のような構成となっている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
【0085】
すなわち、ロールペーパホルダ(10)は、壁面(W)に取り付けられるロールペーパホルダ(10)であり、ホルダ本体(11)と、芯部材(12)と、を有する。ホルダ本体(11)は、壁面(W)に固定される固定板(11A)を有する。芯部材(12)は、固定板(11A)に固定される固定芯部(12A)と、固定芯部(12A)の壁幅方向の2箇所の位置から壁面(W)と交差する手前方向に延び出る1対の可撓芯部(12B)と、1対の可撓芯部(12B)から互いに向かって突出してロールペーパ(P)の筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部(12C)と、を有する。
【0086】
芯部材(12)は、1対のペーパ保持部(12C)の間にロールペーパ(P)が押し込まれる力により、1対の可撓芯部(12B)が固定芯部(12A)により支持された基端を支点に互いの離間幅を広げるように撓む可撓性を有する。また、芯部材(12)は、上記筒芯の入り込みに伴う撓みの復元により、1対のペーパ保持部(12C)を筒芯に両端側からスナップフィットさせる。
【0087】
このような構成とされることにより、ロールペーパ(P)の筒芯を両端支持するための1対のペーパ保持部(12C)が、撓みにより離間幅の広狭を変えることが可能な1対の可撓芯部(12B)を備える芯部材(12)1つにより構成されるものとなる。したがって、各ペーパ保持部(12C)が互いに別個の部品から成る構成と比べて、これらの組み付け作業性を向上させることができる。
【0088】
また、ホルダ本体(11)が、固定板(11A)の壁幅方向の2箇所の位置から手前方向に張り出して1対のペーパ保持部(12C)の間に設けられるロールペーパ(P)を両側から覆う1対の中空板状の側板(11B)を更に有する。芯部材(12)が、固定板(11A)の壁面(W)と対向する奥面に固定芯部(12A)が重ね合わせ状に固定され、1対の側板(11B)の中空内部に1対の可撓芯部(12B)が個別に通され、1対の側板(11B)の内側部に形成されたそれぞれの開口部(11D)から1対のペーパ保持部(12C)が突出する構成とされる。
【0089】
このような構成とされることにより、芯部材(12)の1対のペーパ保持部(12C)以外の箇所を、ホルダ本体(11)の各側板(11B)の中空内部や固定板(11A)の奥側に簡便かつ見栄え良く覆い隠した状態に設けることができる。
【0090】
また、ホルダ本体(11)が、固定板(11A)と固定芯部(12A)とに貫通して差し込まれるビス(B)により壁面(W)に固定される。固定芯部(12A)と固定板(11A)との間に、互いを壁幅方向と高さ方向とに位置決めするように嵌合させることが可能な凹凸の嵌合構造(F)が形成される。このような構成とされることにより、芯部材(12)をホルダ本体(11)に対して簡便かつ適切に位置決めした状態に組み付けることができる。
【0091】
また、ホルダ本体(11)が、固定板(11A)の壁幅方向の3箇所の位置から側板(11B)が張り出し、真ん中の側板(11B)を共通とする隣り合う2対の各側板(11B)の間に芯部材(12)がそれぞれ設けられる2連のホルダ構造とされる。このように、ロールペーパホルダ(10)が2対の各ペーパ保持部(12C)を備える2連のホルダ構造から成る構成であっても、各1対のペーパ保持部(12C)がそれぞれ1つの芯部材(12)から成る構成により、これらの組み付け作業性を適切に向上させることができる。
【0092】
また、ロールペーパホルダ(10)が、ロールペーパ(P)を上方から覆う切断歯(13A)を備えるカバープレート(13)であって、固定板(11A)の上部に形成された横長状の通し口(11E)に奥側から手前方向に向かって通すことが可能な構成とされると共に、奥部両縁に1対の側板(11B)の上部奥縁に形成された上記通し口(11E)と連通して手前方向に延びる奥向き開口の各溝部(11F)に差し込まれて回転可能なように支持される1対の支軸ピン(13B)を備えるカバープレート(13)を更に有する。固定板(11A)が壁面(W)に固定されることで、各溝部(11F)の奥向き開口が壁面(W)により塞がれる。
【0093】
このような構成とされることにより、カバープレート(13)をホルダ本体(11)に対して合理的に抜け止めした状態に組み付けることができる。
【0094】
また、1対のペーパ保持部(12C)が、それぞれ、下向き傾斜の第1ガイド面(C1)と、奥向き傾斜の第2ガイド面(C2)と、を有する。各第1ガイド面(C1)は、ロールペーパ(P)の下方からの押し込みを内側に向かって案内するように下面が先端に向かって上方向に傾斜する。各第2ガイド面(C2)は、1対のペーパ保持部(12C)の間にスナップフィットされたロールペーパ(P)の手前方向への引き込みを内側に向かって案内するように上記固定板(11A)と対向する背面が先端に向かって手前方向に傾斜する。
【0095】
このような構成とされることにより、ロールペーパ(P)を1対のペーパ保持部(12C)の間に下方から押し込む力によって、1対の可撓芯部(12B)を容易に互いの離間幅を広げる方向に押し撓ませることができる。したがって、ロールペーパ(P)を1対のペーパ保持部(12C)の間にワンタッチで簡便に装着することができる。また、1対のペーパ保持部(12C)の間に装着したロールペーパ(P)を手前方向に引き込む力によって、1対の可撓芯部(12B)を容易に互いの離間幅を広げる方向に押し撓ませることができる。したがって、ロールペーパ(P)を1対のペーパ保持部(12C)の間からワンタッチで簡便に取り外すことができる。
【0096】
また、ロールペーパホルダ(10)の組み立て方法は、壁面(W)に取り付けられるロールペーパホルダ(10)の組み立て方法であって、芯組み付け工程と、カバー組み付け工程と、締結工程と、を有する。芯組み付け工程は、壁面(W)にU字の底辺を成す固定板(11A)が固定される平面視U字状の横断面を有するホルダ本体(11)に対し、ロールペーパ(P)の筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部(12C)を両端に備える平面視U字状の芯部材(12)を固定板(11A)の奥側から差し込むことで、芯部材(12)のU字の両側辺を成す1対の可撓芯部(12B)をホルダ本体(11)のU字の両側辺を成す1対の側板(11B)の中空内部に個別に通して1対の側板(11B)の内側部に形成されたそれぞれの開口部(11D)から1対のペーパ保持部(12C)を突出させると共に、芯部材(12)のU字の底辺を成す固定芯部(12A)を固定板(11A)の奥面に重ね合わせ状に組み付ける工程とされる。
【0097】
カバー組み付け工程は、固定板(11A)の上部に形成された横長状の通し口(11E)にロールペーパ(P)を上方から覆うカバープレート(13)を奥側から差し込んで1対の側板(11B)の上部奥縁に形成された通し口(11E)と連通して手前方向に延びる奥向き開口の各溝部(11F)にカバープレート(13)の奥部両縁から突出する各支軸ピン(13B)を通してカバープレート(13)を1対の側板(11B)の上部間に架橋させる工程とされる。締結工程は、固定板(11A)と固定芯部(12A)とに貫通するように固定板(11A)に手前方向からビス(B)を差し込んで固定板(11A)と固定芯部(12A)とを壁面(W)に重ね合わせ状に締結することで各溝部(11F)の奥向き開口を壁面(W)により塞ぐ工程とされる。
【0098】
このように、1つの芯部材(12)にロールペーパ(P)の筒芯を両端支持するための1対のペーパ保持部(12C)を設ける構成とし、この芯部材(12)を上記手順でホルダ本体(11)に組み付ける構成とすることにより、各ペーパ保持部(12C)が互いに別個の部品から成る構成と比べて、これらの組み付け作業性を向上させることができる。また、締結工程により各溝部(11F)の奥向き開口を壁面(W)により塞ぐ構成とすることで、カバープレート(13)をホルダ本体(11)に対して合理的に抜け止めした状態に組み付けることができる。
【0099】
また、ロールペーパホルダ(10)の組み立て方法が、ホルダ本体(11)の1対の側板(11B)の上面間を繋ぐように延びるベース天板(11C)上に化粧天板(14)を上方から重ね合わせ状に組み付ける天板組み付け工程を更に有する。このような構成とされることにより、天板組み付け工程により、ベース天板(11C)上に化粧天板(14)を簡便に高い構造強度をもたせた状態に組み付けることができる。
【0100】
《第2の実施形態》
(ロールペーパホルダ20の概略構成)
続いて、本発明の第2の実施形態に係るロールペーパホルダ20の構成について、
図15~
図24を用いて説明する。以下の説明において、具体的な参照図を示さない場合、或いは参照図に該当する符号がない場合には、
図15~
図24のいずれかの図を適宜参照するものとする。
図15に示すように、本実施形態に係るロールペーパホルダ20も、第1の実施形態で示したロールペーパホルダ10(
図1参照)と同様に、トイレの壁面Wに設置される2連のホルダ構造を備えたロールペーパPのホルダとして構成される。
【0101】
ロールペーパホルダ20は、具体的には、壁面Wに固定される1つのホルダ本体21と、ホルダ本体21に組み付けられて各ロールペーパPをそれぞれ左右両端側から回転可能なように支持する左右一対のペーパ保持部12Cを備える2本の芯部材12と、を有する。また、ロールペーパホルダ20は、ホルダ本体21に組み付けられて各ロールペーパPにそれぞれ図示上方から被せられる2枚のカバープレート13を有する。
【0102】
また、ロールペーパホルダ20は、ホルダ本体21に図示上方から蓋をする形に組み付けられる化粧天板24を更に有する。化粧天板24は、ホルダ本体21の上部に各ロールペーパPと干渉しない小物置きを形成する構成とされる。上述したホルダ本体21、2本の芯部材12、2枚のカバープレート13及び化粧天板24は、それぞれ、インジェクション成形された樹脂部品から構成される。
【0103】
このうち、
図16~
図17に示すように、2本の芯部材12及び2枚のカバープレート13は、それぞれ、部品単体では、第1の実施形態(
図2~
図3参照)で示したロールペーパホルダ10の2本の芯部材12及び2枚のカバープレート13と実質的に同一の構成となっている。したがって、これらについては、第1の実施形態で示した構成と対応する箇所に同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
【0104】
図16~
図17に示すように、ホルダ本体21は、壁面Wに対して複数本のビスBにより締結される正面視横長な平板状の形を成す固定板21Aを有する。また、ホルダ本体21は、上記固定板21Aの左右方向(壁幅方向)の3箇所の位置から図示手前方向に立板状に張り出す側板21Bを有する。固定板21Aの真ん中の側板21Bを仕切りとする左側半分の領域と右側半分の領域とには、それぞれ、各領域の左右の両縁から各側板21Bの内側部に沿って延びる形に貫通する各開口部21Cが形成されている。
【0105】
上記ホルダ本体21の固定板21A、各側板21B、及び各開口部21Cは、それぞれ、第1の実施形態(
図2~
図3参照)で示したホルダ本体11の固定板11A、各側板11B、及び各開口部11Dと実質的に同一の構成となっている。したがって、これらについての詳細な説明は省略することとする。
【0106】
また、
図16に示すように、固定板21Aの奥面には、その真ん中の側板21Bを仕切りとする左右の各領域に、各開口部21Cの上縁と下縁とに沿って左右方向に筋状に横切る形に突出する各縦位置決めリブ21Dがそれぞれ形成されている。また、固定板21Aの左右の各領域において各開口部21Cの間を左右方向に板状に延びる各部分は、各芯部材12をそれぞれ図示奥側から左右方向に位置決めした状態に嵌合させることが可能な横位置決め嵌合部21Eとされる。
【0107】
そして、各横位置決め嵌合部21Eには、それらの奥面の中央部から円柱状に小さく突出する中央嵌合部21Fが形成されている。また、固定板21Aの左右の各領域の上部箇所には、それぞれ、左右方向に横長状に延びる形に貫通する一対の長孔21Gが横並び状に形成されている。また、固定板21Aの左右の各領域の下部中央には、それぞれ、丸孔21Hが貫通して形成されている。
【0108】
上述した各縦位置決めリブ21D、各横位置決め嵌合部21E、各中央嵌合部21F、各長孔21G、及び各丸孔21Hも、それぞれ、第1の実施形態(
図2~
図3参照)で示した各縦位置決めリブ11H、各横位置決め嵌合部11J、各中央嵌合部11K、各長孔11L、及び各丸孔11Mと実質的に同一の構成となっている。したがって、これらについての詳細な説明も省略することとする。
【0109】
図16~
図17に示すように、各側板21Bの奥部上端の内側部には、それぞれ、各側板21Bの中空内部と連通して図示上方と内方とに開口する溝部21Jが形成されている。これら溝部21Jは、図示下方に向かって真っ直ぐ延びる形に形成されている。これら溝部21Jは、対応する各カバープレート13の左右両縁から突出する各支軸ピン13Bをそれぞれ図示上方から差し込んで回転可能に支持した状態に組み付けることが可能な構成とされる。
【0110】
また、各側板21Bの上面には、それらの前後2箇所の各位置に、丸孔状に貫通する各ダボ孔21Kが形成されている。これらダボ孔21Kは、化粧天板24の底面に突出して形成された対応する丸棒状の各ダボ24Bをそれぞれ図示上方から押し込んで一体的に圧入嵌合させるものとして機能する。
【0111】
化粧天板24は、上述したホルダ本体21の各側板21Bの間に跨って図示上方から重ね合わせ状に組み付けられる構成とされる。化粧天板24は、その底面に、略全域に亘って底面視略格子状を成す形に突出する底面リブ24Aが形成された構成とされる。上記底面リブ24Aの形成により、化粧天板24は、その上下方向の厚みを増大させることなく曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされる。
【0112】
上記化粧天板24は、底面リブ24Aを構成する前後方向に延びる縦リブ部が各側板21Bの上面にそれぞれ2本ずつ乗り上がるように、各側板21B間に跨って図示上方から組み付けられる。上記化粧天板24の底面には、その前後左右の複数箇所に、図示下方に向かって丸棒状に突出する各ダボ24Bが形成されている。
【0113】
各ダボ24Bは、各側板21Bの上面に形成された各ダボ孔21Kの形成箇所に対応した計6箇所の位置に形成されている。これらダボ24Bは、化粧天板24の各側板21Bの上面に乗り上がる底面リブ24Aの前後方向に延びる各2本の縦リブ部の間の前後2箇所の各位置からそれぞれ突出するように形成されている。
【0114】
各ダボ24Bは、それぞれ、底面リブ24Aよりも図示下方に大きく突出する形に形成されている。各ダボ24Bは、
図22に示すように、化粧天板24が各側板21B上に図示上方から被せられるように組み付けられることで、各側板21B上に形成された対応する各ダボ孔21K内に図示上方から圧入されて一体的に嵌合される。それにより、化粧天板24が、ホルダ本体21の各側板21B上に跨って図示上方から重ね合わされる形に組み付けられた状態として保持される。
【0115】
また、上記組み付けにより、各側板21Bの上端に形成された各溝部21Jの上向き開口が、化粧天板24の底面から突出する底面リブ24Aの各縦リブ部により図示上方から塞がれる。その結果、各溝部21Jに通された各支軸ピン13Bが、各溝部21Jの上向き開口から外れることが防止される。
【0116】
(ロールペーパホルダ20の組み立て方法)
続いて、ロールペーパホルダ20の組み立て方法について説明する。
図16~
図17に示すように、ロールペーパホルダ20の組み立て作業は、各構成部品が施工現場に持ち込まれて行われる。具体的には、先ず、
図18~
図19に示すように、各芯部材12を、ホルダ本体21の各開口部21Cに奥側から差し込むことで、ホルダ本体21に位置決めした状態に組み付ける(芯組み付け工程)。
【0117】
次に、
図20に示すように、ホルダ本体21の固定板21Aを壁面Wの施工位置にあてがえて、図示手前方向から左右それぞれ3本ずつのビスBを対応する各長孔21Gと丸孔21Hとに差し込んで壁面Wに締結する(締結工程)。上記締結により、ホルダ本体21の固定板21Aが、壁面Wに当てられた状態に固定される。また、芯部材12の固定芯部12Aが、固定板21Aと壁面Wとの間に挟まれた状態に固定される。
【0118】
次に、
図21に示すように、各カバープレート13の左右両端の支軸ピン13Bを、対応する各側板21Bの奥部上端に形成された各溝部21J内に図示上方から差し込んで、各溝部21Jの下端へと落とし込む(カバー組み付け工程)。次に、
図22に示すように、上記壁面Wに固定されたホルダ本体21の各側板21B上に化粧天板24を図示上方から押し込んで圧入嵌合させる(天板組み付け工程)。それにより、
図23~
図24に示すように、化粧天板24が、各側板21B上に跨って図示上方から重ね合わせ状に被せられた状態に固定される。
【0119】
このように、ロールペーパホルダ20は、一部でビスBの締結作業は伴うものの、その組み立てに係るほとんどの作業が施工現場において工具を用いない簡便な手作業で組み立てられる構成とされる。
【0120】
以上をまとめると、第2の実施形態に係るロールペーパホルダ20及びその組み立て方法は、次のような構成となっている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
【0121】
すなわち、ロールペーパホルダ(20)は、壁面(W)に取り付けられるロールペーパホルダ(20)であり、ホルダ本体(21)と、芯部材(12)と、を有する。ホルダ本体(21)は、壁面(W)に固定される固定板(21A)を有する。芯部材(12)は、固定板(21A)に固定される固定芯部(12A)と、固定芯部(12A)の壁幅方向の2箇所の位置から壁面(W)と交差する手前方向に延び出る1対の可撓芯部(12B)と、1対の可撓芯部(12B)から互いに向かって突出してロールペーパ(P)の筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部(12C)と、を有する。
【0122】
芯部材(12)は、1対のペーパ保持部(12C)の間にロールペーパ(P)が押し込まれる力により、1対の可撓芯部(12B)が固定芯部(12A)により支持された基端を支点に互いの離間幅を広げるように撓む可撓性を有する。また、芯部材(12)は、上記筒芯の入り込みに伴う撓みの復元により、1対のペーパ保持部(12C)を筒芯に両端側からスナップフィットさせる。
【0123】
このような構成とされることにより、ロールペーパ(P)の筒芯を両端支持するための1対のペーパ保持部(12C)が、撓みにより離間幅の広狭を変えることが可能な1対の可撓芯部(12B)を備える芯部材(12)1つにより構成されるものとなる。したがって、各ペーパ保持部(12C)が互いに別個の部品から成る構成と比べて、これらの組み付け作業性を向上させることができる。
【0124】
また、ホルダ本体(21)が、固定板(21A)の壁幅方向の2箇所の位置から手前方向に張り出して1対のペーパ保持部(12C)の間に設けられるロールペーパ(P)を両側から覆う1対の中空板状の側板(21B)を更に有する。芯部材(12)が、固定板(21A)の壁面(W)と対向する奥面に固定芯部(12A)が重ね合わせ状に固定され、1対の側板(21B)の中空内部に1対の可撓芯部(12B)が個別に通され、1対の側板(21B)の内側部に形成されたそれぞれの開口部(21C)から1対のペーパ保持部(12C)が突出する構成とされる。
【0125】
このような構成とされることにより、芯部材(12)の1対のペーパ保持部(12C)以外の箇所を、ホルダ本体(21)の各側板(21B)の中空内部や固定板(21A)の奥側に簡便かつ見栄え良く覆い隠した状態に設けることができる。
【0126】
また、ホルダ本体(21)が、固定板(21A)と固定芯部(12A)とに貫通して差し込まれるビス(B)により壁面(W)に固定される。固定芯部(12A)と固定板(21A)との間に、互いを壁幅方向と高さ方向とに位置決めするように嵌合させることが可能な凹凸の嵌合構造(F)が形成される。このような構成とされることにより、芯部材(12)をホルダ本体(21)に対して簡便かつ適切に位置決めした状態に組み付けることができる。
【0127】
また、ホルダ本体(21)が、固定板(21A)の壁幅方向の3箇所の位置から側板(21B)が張り出し、真ん中の側板(21B)を共通とする隣り合う2対の各側板(21B)の間に芯部材(12)がそれぞれ設けられる2連のホルダ構造とされる。このような構成とされることにより、ロールペーパホルダ(20)が2対の各ペーパ保持部(12C)を備える2連のホルダ構造から成る構成であっても、各1対のペーパ保持部(12C)がそれぞれ1つの芯部材(12)から成る構成により、これらの組み付け作業性を適切に向上させることができる。
【0128】
また、ロールペーパホルダ(20)が、ロールペーパ(P)を上方から覆う切断歯(13A)を備えるカバープレート(13)であって、奥部両縁に1対の側板(21B)の奥部上縁に形成された上向き開口の各溝部(21J)に差し込まれて回転可能なように支持される1対の支軸ピン(13B)を備えるカバープレート(13)と、1対の側板(21B)の各溝部(21J)を含む上面間に一体的に架橋させる化粧天板(24)と、を更に有する。
【0129】
このような構成とされることにより、各側板(21B)の上面間に架橋される化粧天板(24)により、ホルダ本体(21)の上部にロールペーパ(P)と干渉しない小物置きを合理的に設定することができる。また、カバープレート(13)をホルダ本体(21)に対して合理的に抜け止めした状態に組み付けることができる。
【0130】
また、ロールペーパホルダ(20)の組み立て方法は、壁面(W)に取り付けられるロールペーパホルダ(20)の組み立て方法であって、芯組み付け工程と、締結工程と、カバー組み付け工程と、天板組み付け工程と、を有する。芯組み付け工程は、壁面(W)にU字の底辺を成す固定板(21A)が固定される平面視U字状のホルダ本体(21)に対し、ロールペーパ(P)の筒芯を両端支持する1対のペーパ保持部(12C)を両端に備える平面視U字状の芯部材(12)を固定板(21A)の奥側から差し込むことで、芯部材(12)のU字の両側辺を成す1対の可撓芯部(12B)をホルダ本体(21)のU字の両側辺を成す1対の側板(21B)の中空内部に個別に通して1対の側板(21B)の内側部に形成されたそれぞれの開口部(21C)から1対のペーパ保持部(12C)を突出させると共に、芯部材(12)のU字の底辺を成す固定芯部(12A)を固定板(21A)の奥面に重ね合わせ状に組み付ける工程とされる。
【0131】
締結工程は、固定板(21A)と固定芯部(12A)とに貫通するように固定板(21A)に壁面(W)と交差する手前方向からビス(B)を差し込んで固定板(21A)と固定芯部(12A)とを壁面(W)に重ね合わせ状に締結する工程とされる。カバー組み付け工程は、1対の側板(21B)の奥部上縁に形成された上向き開口の各溝部(21J)にロールペーパ(P)を上方から覆うカバープレート(13)の奥部両縁から突出する各支軸ピン(13B)を上方から通してカバープレート(13)を1対の側板(21B)の上部間に架橋させる工程とされる。天板組み付け工程は、1対の側板(21B)の各溝部(21J)を含む上面間に化粧天板(24)を一体的に架橋させる工程とされる。
【0132】
このように、1つの芯部材(12)にロールペーパ(P)の筒芯を両端支持するための1対のペーパ保持部(12C)を設ける構成とし、この芯部材(12)を上記手順でホルダ本体(21)に組み付ける構成とすることにより、各ペーパ保持部(12C)が互いに別個の部品から成る構成と比べて、これらの組み付け作業性を向上させることができる。また、天板組み付け工程により各側板(21B)の上面間に架橋される化粧天板(24)により、ホルダ本体(21)の上部にロールペーパ(P)と干渉しない小物置きを合理的に設定することができる。また、カバープレート(13)をホルダ本体(21)に対して合理的に抜け止めした状態に組み付けることができる。
【0133】
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を2つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
【0134】
1.本発明のロールペーパホルダは、キッチンロールペーパ(ロール状のキッチンペーパ)等のトイレットロールペーパ(ロール状のトイレットペーパ)以外のロールペーパを保持する用途にも適用することができるものである。
【0135】
2.ホルダ本体は、側板を備えない構成であっても良い。そのような構成であっても、芯部材の1対のペーパ保持部により、ロールペーパの筒芯を両端支持することは可能である。また、ホルダ本体の固定板の壁面に対する固定は、マグネット貼着や圧入嵌合等のビス締結以外の結合により行うものであっても良い。芯部材の固定芯部を固定板に固定する方法も同様に、マグネット貼着や圧入嵌合等のビス締結以外の結合により行うものであっても良い。芯部材の固定芯部は、固定板の奥面の他、固定板の手前面に固定される構成であっても良い。
【0136】
上記各実施形態では、ホルダ本体が2連のホルダ構造とされたものを例示したが、ホルダ本体は、ロールペーパを1つのみ支持可能なホルダ構造や3つ以上支持可能な3連以上のホルダ構造を備えるものであっても良い。ホルダ本体は、樹脂材の他、金属材や木材、或いはこれらを組み合わせた構成から成るものであっても良い。芯部材及び/又は化粧天板も同様に、樹脂材の他、金属材や木材、或いはこれらを組み合わせた構成から成るものであっても良い。
【0137】
3.上記各実施形態では、1対のペーパ保持部にロールペーパの押し込みを内側に向かって案内する押し込みガイド面として、ロールペーパの下方からの押し込みを内側に向かって案内するように下面が先端に向かって上方向に傾斜する下向き傾斜の第1ガイド面を例示した。しかし、押し込みガイド面は、ロールペーパの前方からの押し込みを内側に向かって案内するように手前面が先端に向かって奥方向に傾斜する手前向き傾斜のガイド面から成るものであっても良い。第1ガイド面を含む押し込みガイド面は、真っ直ぐな傾斜面の他、凸湾曲面或いは凹湾曲面を成す湾曲面から成るものであっても良い。
【0138】
また、各実施形態では、1対のペーパ保持部にロールペーパの引き込みを内側に向かって案内する引き込みガイド面として、1対のペーパ保持部の間に装着されたロールペーパの手前方向への引き込みを内側に向かって案内するように背面が先端に向かって手前方向に傾斜する奥向き傾斜の第2ガイド面を例示した。しかし、引き込みガイド面は、ロールペーパの下方への引き込みを内側に向かって案内するように上面が先端に向かって下方向に傾斜する上向き傾斜のガイド面から成るものであっても良い。第2ガイド面を含む引き込みガイド面は、真っ直ぐな傾斜面の他、凸湾曲面或いは凹湾曲面を成す湾曲面から成るものであっても良い。
【0139】
また、各実施形態では、ホルダ本体の上面に化粧天板が設けられた構成を例示したが、化粧天板のない構成であっても良い。その場合、上述した押し込みガイド面を、ロールペーパの上方からの押し込みを案内する形状としたり、引き込みガイド面を、ロールペーパの上方への引き込みを案内する形状としたりしても良い。
【0140】
4.上記各実施形態では、締結工程の後に天板組み付け工程が行われる構成を例示したが、天板組み付け工程の後に締結工程が行われても良い。また、芯組付け工程とカバー組み付け工程とは、どちらが先に行われても良い。
【符号の説明】
【0141】
10 ロールペーパホルダ
11 ホルダ本体
11A 固定板
11B 側板
11C ベース天板
11D 開口部
11E 通し口
11F 溝部
11G 奥面リブ
11H 縦位置決めリブ
11J 横位置決め嵌合部
11K 中央嵌合部
11L 長孔
11M 丸孔
11N 上面リブ
11P 爪孔
11Q 締結孔
12 芯部材
12A 固定芯部
12B 可撓芯部
12C ペーパ保持部
C1 第1ガイド面
C2 第2ガイド面
12D 横位置決め凹部
12E 中央嵌合孔
13 カバープレート
13A 切断歯
13B 支軸ピン
14 化粧天板
14A 底面リブ
14B 嵌合爪
14C 張出し縁
20 ロールペーパホルダ
21 ホルダ本体
21A 固定板
21B 側板
21C 開口部
21D 縦位置決めリブ
21E 横位置決め嵌合部
21F 中央嵌合部
21G 長孔
21H 丸孔
21J 溝部
21K ダボ孔
24 化粧天板
24A 底面リブ
24B ダボ
P ロールペーパ
W 壁面
B ビス
F 嵌合構造