(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023092870
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】登録装置、プログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/00 20060101AFI20230627BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20230627BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20230627BHJP
【FI】
G07G1/00 311E
G07G1/12 331Z
G06K7/10 428
G06K7/10 372
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021208135
(22)【出願日】2021-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】工藤 祐司
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 雅朗
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142CA12
3E142CA17
3E142DA08
3E142EA04
3E142GA16
3E142GA22
3E142GA41
3E142HA01
3E142JA01
3E142KA20
(57)【要約】
【課題】商品の登録を好適にサポートする。
【解決手段】コードが付加された対象物を撮像した撮像画像内の前記コードを読み取り可能な読取手段と、前記読取手段による前記コードの読み取りができない場合に読み取りができない原因を判定可能な判定手段と、前記判定手段によって判定された前記原因に応じた報知情報を出力する報知手段とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードが付加された対象物を撮像した撮像画像内の前記コードを読み取り可能な読取手段と、
前記読取手段による前記コードの読み取りができない場合に読み取りができない原因を判定可能な判定手段と、
前記判定手段によって判定された前記原因に応じた報知情報を出力する報知手段と
を備えることを特徴とする登録装置。
【請求項2】
前記読取手段は、
前記撮像画像内の前記コードの撮像位置及び撮像サイズが読取可能位置及び読取可能サイズでない場合に加え、前記コードの撮像位置及び撮像サイズが読取可能位置及び読取可能サイズであっても前記コードの読み取りができない場合があり、
前記判定手段は、
前記原因として、前記コードの撮像位置又は撮像サイズについて判定する第1判定手段と、
前記原因として、前記コードの撮像位置又は撮像サイズ以外について判定する第2判定手段と含む
ことを特徴とする請求項1に記載の登録装置。
【請求項3】
前記撮像画像を表示可能な画像表示手段
を備え、
前記報知手段は、
前記報知情報として、少なくとも前記原因に応じたイラストを前記画像表示手段によって表示された前記撮像画像に重畳させて表示する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の登録装置。
【請求項4】
前記報知手段は、
前記報知情報として、前記原因に応じたガイド情報を表示する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の登録装置。
【請求項5】
前記報知手段は、
所定時間に亘って前記コードの読み取りができない場合に、前記報知情報を出力する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の登録装置。
【請求項6】
登録装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
コードが付加された対象物を撮像した撮像画像内の前記コードを読み取り可能な読取手段、
前記読取手段による前記コードの読み取りができない場合に前記撮像画像内の前記原因を判定可能な判定手段、
前記判定手段によって判定された前記原因に応じた報知情報を出力する報知手段
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、登録装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
被撮像物である商品の撮像時にガイダンス情報を表示して商品の登録をサポートする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、種々の撮像状況に十分に対応してないため、商品の登録を十分にサポートできない。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、商品の登録を好適にサポートする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための一態様である登録装置は、コードが付加された対象物を撮像した撮像画像内の前記コードを読み取り可能な読取手段と、前記読取手段による前記コードの読み取りができない場合に読み取りができない原因を判定可能な判定手段と、前記判定手段によって判定された前記原因に応じた報知情報を出力する報知手段とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】販売システムを説明するためのネットワークの概念図である。
【
図8】携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図9】携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施形態の販売システム1を説明するためのネットワークの概念図である。
図1に示す販売システム1は、本部サーバ10、クラウドサーバ20、ストアコントローラ30(例えば、サーバ等)、取引状況管理装置40(例えば、パーソナルコンピュータ等)、登録精算装置50、精算装置51、携帯端末60を含む。
【0009】
販売システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。
図1において、破線Tは、店舗内(商品陳列エリア、会計エリア、バックヤード等)を示している。
図1に示すように、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、登録精算装置50、精算装置51は、店舗内に設置される。これらは、LAN19(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続される。店舗内には、携帯端末60が存在する。本部サーバ10及びクラウドサーバは、店舗外(例えば、本社やデータセンタ等)に設置される。
【0010】
図1において、各装置(端末)の台数は例示である。例えば、
図1において、登録精算装置50の右側に「…」を図示したが、店舗内に設置される登録精算装置50の数は1台以上であればよい。また例えば、
図1において、2台の携帯端末60を図示したが、店舗内において使用される携帯端末60の数は客の数に応じて変化する。
【0011】
登録精算装置50は、主に顧客によって使用される。具体的には、登録精算装置50は、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する、いわゆるフルセルフレジである。
【0012】
精算装置51は、顧客によって使用される。具体的には、精算装置51は、携帯端末60によって登録された商品について顧客の操作に基づいて精算する。つまり、販売システム1では、登録精算装置50を使用したフルセルフ態様のサービスに加え、携帯端末60を使用して顧客自ら商品を登録し、精算装置51を使用して精算するといった態様のサービス(サービスAと称する場合がある)も提供する。
【0013】
携帯端末60は、顧客によって使用される。具体的には、携帯端末60は、例えば、表示部、操作部、撮像部(カメラ)、通信部等を備えるスマートフォンである。携帯端末60は、顧客の所有物であってもよいし、店側が貸与するものであってもよい。携帯端末60は、ショッピングカート(非図示)に取り付けられた状態で使用されるものであってもよい。
【0014】
携帯端末60は、顧客の操作(動作)に基づいて商品を登録する。具体的には、携帯端末60は、顧客の操作に基づいて、商品に付されているバーコードを撮像し、商品を登録する。より詳細には、携帯端末60は、顧客の操作に基づいて、撮像画像(いわゆるスルー画像、ライブビュー画像)を生成し、撮像画像を画像認識して商品コード(JANコード等)を取得し(例えば、撮像画像からオブジェクトであるバーコードを特定し、該バーコードのパターンを読み取って商品コードを取得し)、当該商品コードによって識別される商品を登録する。つまり、携帯端末60は、登録精算装置50(商品コード取得部107(後述))と同様、商品コードを取得する機能(バーコードを読み取る機能)を有する。
【0015】
なお、本実施形態では、携帯端末60は、上述のようにして取得した商品コードをクラウドサーバ20に送信し、クラウドサーバ20は、携帯端末60から送信された商品コードを受信し、記憶する(当該携帯端末60による取引の取引情報(カート情報とも称する)として当該携帯端末60から送信された商品コードを記憶する)。つまり、携帯端末60が商品コードを取得し、クラウドサーバ20が商品コードを記憶(商品を登録)するが、携帯端末60が商品コードを取得すれば商品が登録されるため、冒頭に示したように、携帯端末60による商品コードの取得を商品の登録と表現してもよい。
【0016】
また、詳細は後述するが、携帯端末60は、商品を登録することができない場合(商品の登録に失敗する場合)がある。例えば、携帯端末60は、バーコードを読み取ることができなかった場合(バーコードの読み取りに失敗した場合)、すなわち、商品コードを取得することができなかった場合(商品コードの取得に失敗した場合)、商品の登録に失敗する。なお、バーコードの読み取り(商品コードの取得)に失敗する原因(要因)には種々の原因があるが、詳細は後述する。
【0017】
本部サーバ10は、販売システム1全体を管理するサーバである。本部サーバ10は、例えば、各種の設定情報(例えば、商品マスタ等)や、各種の実績情報(例えば、売上実績情報、商品販売実績情報等)を記憶する。本部サーバ10は、クラウドサーバ20、ストアコントローラ30と通信する。本部サーバ10は、他の装置(例えば、取引状況管理装置40、登録精算装置50、精算装置51等)と通信してもよい。本部サーバ10は、複数台のサーバから構成されるものであってもよい。
【0018】
クラウドサーバ20は、サービスAを提供するサーバである。クラウドサーバ20は、例えば、サービスAの運用に必要な各種情報(例えば、商品マスタ、取引情報等)を記憶する。クラウドサーバ20は、本部サーバ10、携帯端末60と通信する。クラウドサーバ20は、他の装置(例えば、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、精算装置51等)と通信してもよい。クラウドサーバ20は、複数台のサーバから構成されるものであってもよい。
【0019】
ストアコントローラ30は、主に、店舗内の装置と店舗外の装置との間における情報の送受を制御する装置である。つまり、ストアコントローラ30は、LAN19内の各装置(例えば、登録精算装置50、精算装置51等)やLAN19外の各装置(例えば、本部サーバ10)と通信する。例えば、ストアコントローラ30は、本部サーバ10から商品マスタを受信し、登録精算装置50や精算装置51に供給する。
【0020】
取引状況管理装置40は、主に、店舗内の装置を管理(監視、制御)する装置である。例えば、取引状況管理装置40は、LAN19内の各装置と通信し、LAN19内の各装置の処理状況、動作状況等を監視等する。なお、取引状況管理装置40は、店舗外の装置(例えば、本部サーバ10、クラウドサーバ20)と通信(直接的に通信、又は、ストアコントローラ30を介して通信)し、例えばクラウドサーバ20に記憶される取引情報(カート情報)を参照してもよい。
【0021】
(登録精算装置50の構成例)
登録精算装置50は、図示は省略するが、CPU101と、ROM102と、RAM103と、ハードディスク104と、表示部105と、商品コード取得部107(カメラ)と、カード決済部(非現金決済部)108と、釣銭機(現金決済部)109と、印刷部113と、音声出力部114と、通信部115と、操作記録部116(カメラ)と、サインポール117とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0022】
CPU101は、中央演算処理装置であり、ROM102に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録精算装置50の動作を制御する。ROM102は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU101が利用する各種の情報を記憶する。RAM103は、読み出し書き込みメモリであり、主記憶装置として種々の情報を記憶する。例えば、RAM103は、ROM102やハードディスク104から読み出した情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶する。ハードディスク104は、補助記憶装置として種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク104は、ROM102に代えて、CPU101が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、ハードディスク104は、RAM103に代えて、ROM102から読み出した情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶してもよい。
【0023】
表示部105は、タッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。例えば、登録精算装置50は、登録用の画面(初期登録画面、登録画面等)、精算用の画面(決済種別選択画面、現金決済画面、カード決済画面等)を表示部105に表示する。
【0024】
商品コード取得部107は、顧客の操作(動作)に基づいて商品コードを取得する。本実施形態の商品コード取得部107は、携帯端末60と同様、顧客の操作に基づいて、商品に付されているバーコードを撮像し、撮像によって得られた撮像画像を画像認識して商品コード(JANコード等)を取得する(つまり、バーコードを読み取る)。商品コード取得部107は、例えば、筐体の一部(例えば、表示部105の台座部分)に形成された透明窓部(無色又は黒系の透明枠部)の内側(筐体内部)に配置(透明枠部を通して筐体外部を撮像可能に配置)する撮像部(カメラ)であってもよい。
【0025】
なお、登録精算装置50は、携帯端末60と同様、商品の登録に失敗する場合がある。例えば、登録精算装置50は、携帯端末60と同様、バーコードの読み取りに失敗した場合(商品コードの取得に失敗した場合)、商品の登録に失敗する。なお、バーコードの読み取り(商品コードの取得)に失敗する原因には種々の原因があるが、詳細は後述する。
【0026】
なお、商品コード取得部107は、商品コード以外のコード(例えば、店員コード)も取得可能である。例えば、商品コード取得部107は、店員のネームカードに付されているバーコードを撮像し、撮像によって得られた撮像画像を画像認識して店員コードを取得してもよい。
【0027】
また、登録精算装置50は、複数の商品コード取得部107(例えば、商品コード取得部107A、商品コード取得部107B)を備えてもよい。例えば、登録精算装置50は、商品コード取得部107Aとして上述の撮像部を備え、商品コード取得部107Bとして光(例えば、LEC光、レーザ光等)を照射しつつバーコードをスキャンして商品コードを取得するハンディスキャナを備えてもよい。
【0028】
カード決済部108は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、ポイント支払時におけるポイントカード等)による決済機構である。なお、カード決済部108は、読取対象のカードに応じた複数の部材であってもよい。つまり、登録精算装置50は、例えば、クレジットカード用の第1カード決済部108A、プリペイドカード用の第2カード決済部108Bといった具合に複数のカード決済部108を備えていてもよい。釣銭機109は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)される。
【0029】
印刷部113は、各種媒体(レシート等)を印刷、発行する。音声出力部114は、音声を出力する。例えば、音声出力部114は、確認音、警告音、音声ガイダンス等を出力する。通信部115は、他の装置との間において情報を送受信する。例えば、通信部115は、精算処理の完了後に取引情報(例えば、当該登録精算装置50における登録内容(商品コード等を含む)や当該登録精算装置50における精算内容(例えば、決済種別を含む)を含む取引情報)をストアコントローラ30に送信する。
【0030】
操作記録部116は、操作者(顧客)の操作(動作)を記録する。例えば、操作記録部116は、筐体の内部又は外部に配置し、操作者の手元(釣銭機109の投入口や排出口付近)を撮像する撮像部(カメラ)であってもよい。なお、操作記憶部116による撮像によって得られた撮像画像は、自身の記憶部(例えば、ハードディスク104)に記憶してもよいし、通信部115によって送信され、他の装置(例えば、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40)に記憶してもよい。なお、登録精算装置50は、2以上の操作記録部116(撮像部)を備え、例えば、操作者の手元と操作者の顔とを同時に記録(撮像)してもよい。サインポール117は、先端部分に発光部を有し、発光部の発光態様によって、種々の情報(店員呼出、稼働状況等)を報知する。
【0031】
なお、登録精算装置50は、ハードディスク104に代えてSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を備えてもよい。また、登録精算装置50は、操作者(顧客)の存在を検出する人感センサ等を更に備えてもよい。また、登録精算装置50は、表示部105と背中合わせに、主に店員に種々の情報を表示する表示部110を備えてもよい。精算装置51についても同様である。
【0032】
(精算装置51の構成例)
精算装置51は、図示は省略するが、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、表示部205と、精算用情報取得部207と、カード決済部(非現金決済部)208と、釣銭機(現金決済部)209と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215と、操作記録部216と、サインポール217とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、精算装置51が備える、CPU201、ROM202、RAM203、ハードディスク204、カード決済部208、釣銭機209、印刷部213、音声出力部214、通信部215、操作記録部216、サインポール217は、登録精算装置50が備える、CPU101、ROM102、RAM103、ハードディスク104、カード決済部108、釣銭機109、印刷部113、音声出力部114、通信部115、操作記録部116、サインポール117と同様であるため、説明を省略する。
【0033】
表示部205は、タッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。例えば、精算装置51は、精算用の画面(精算開始画面(初期画面)、商品一覧画面、決済種別選択画面、現金決済画面、カード決済画面等)を表示部205に表示する。
【0034】
精算用情報取得部207は、顧客の操作(動作)に基づいて精算用情報を取得する。具体的には、精算用情報取得部207は、顧客の操作に基づいて、携帯端末60に表示されている精算用コードを撮像し、撮像によって得られた撮像画像を画像認識して精算用情報を取得する。精算用情報とは、当該取引の取引情報をクラウドサーバ20から取得するために必要な情報である。精算用コードとは、精算用情報をコード化(2次元コード化)したものである。精算用情報取得部207は、例えば、筐体の一部(例えば、表示部205の台座部分)に形成された透明窓部(無色又は黒系の透明枠部)の内側(筐体内部)に配置(透明枠部を通して筐体外部を撮像可能に配置)する撮像部(カメラ)であってもよい。
【0035】
なお、精算用情報取得部207は、精算用情報以外の情報も取得可能である。例えば、精算用情報取得部207は、店員のネームカードに付されているバーコードを撮像し、撮像によって得られた撮像画像を画像認識して店員コードを取得してもよい。また、精算用情報取得部207は、商品に付されているバーコードを撮像し、撮像によって得られた撮像画像を画像認識して商品コードを取得してもよい。つまり、精算用情報取得部207は、登録精算装置50の商品コード取得部107と同様、商品コードを取得する機能(バーコードを読み取る機能)を有してもよい。
【0036】
通信部215は、他の装置との間において情報を送受信する。例えば、通信部215は、一の携帯端末60の取引情報(例えば、当該携帯端末60における登録内容(商品コード等を含む)を含む取引情報)を要求する取引情報取得要求情報(後述)をクラウドサーバ20に送信し、クラウドサーバ20から当該携帯端末60の取引情報を受信する。また、通信部215は、精算処理の完了後に取引情報(例えば、当該携帯端末60における登録内容(商品コード等を含む)や当該精算装置51における精算内容を含む取引情報)をクラウドサーバ20(又はストアコントローラ30)に送信する。
【0037】
(サービスAによる商品登録)
図示は省略するが、サービスAによる商品登録について説明する。サービスAによる商品登録は、携帯端末60とクラウドサーバ20とによって実現される。ここでは、携帯端末60が、初期登録画面(1品目の商品の登録前の登録画面。非図示)を表示してから精算用コードを表示する迄の、携帯端末60及びクラウドサーバ20の動作(サービスAによる商品登録に係る動作)の流れを説明する。なお、携帯端末60は、サービスAの開始宣言時に、当該携帯端末60による取引を識別する識別情報をクラウドサーバ20から取得(受信)しているものとする。なお、上述したように、携帯端末60は、商品の登録に失敗する場合があるが、ここでは、商品の登録に失敗する場合の説明は省略する。
【0038】
ステップS1:携帯端末60は、顧客の商品登録操作に基づいて商品コードを取得する(読み取る)。ステップS1に続いてステップS2に進む。
ステップS2:携帯端末60は、当該取引の取引識別情報とステップS1にて取得した商品コードとをクラウドサーバ20に送信する。ステップS2に続いてステップS3に進む。
【0039】
ステップS3:クラウドサーバ20は、取引識別情報と商品コードとを携帯端末60から受信する。ステップS3に続いてステップS4に進む。
ステップS4:クラウドサーバ20は、ステップS3にて受信した取引識別情報によって識別される取引情報を、ステップS3にて受信した商品コードに基づいて更新する。例えば、クラウドサーバ20は、ステップS3にて受信した商品コードに対応する商品名や価格を商品マスタから取得(抽出)し、当該商品コード、商品名、数量、価格を、ステップS3にて受信した取引識別情報によって識別される取引情報に記憶する。ステップS4に続いてステップS5に進む。
ステップS5:クラウドサーバ20は、携帯端末60がステップS1にて取得した商品コードに対応する商品の商品情報(商品名、価格等)を携帯端末60に送信する。例えば、クラウドサーバ20は、ステップS4にて更新した更新後の取引情報の内容を反映した画面情報を生成し、携帯端末60に送信する。ステップS5に続いてステップS6に進む。
【0040】
ステップS6:携帯端末60は、商品情報(画面情報)をクラウドサーバ20から受信する。ステップS6に続いてステップS7に進む。
ステップS7:携帯端末60は、ステップS6にて受信した商品情報(画面情報)に基づいて登録画面を更新する。具体的には、1品目の商品の場合には、携帯端末60は、初期登録画面に代えて当該1品目の商品を反映した登録画面を表示し、2品目以降の商品の場合には、携帯端末60は、当該2品目以降の商品を反映した登録画面を表示する。
【0041】
ステップS7に続いてステップS1又はステップS8に進む。具体的には、ステップS7に続いて顧客の商品登録操作があった場合にはステップS7に続いてステップS1に進む(戻る)。一方、ステップS7に続いて顧客による所定の会計指示操作(例えば、
図2(A)等に示したお会計へ進むボタンの操作)があった場合にはステップS7に続いてステップS8に進む。つまり、ステップS1~S7は、バーコードが読み取られる毎、繰り返し実行される。
ステップS8:携帯端末60は、顧客による所定の会計指示操作(例えば、お会計へ進むボタン(
図2(A)参照)の操作)に基づいて、精算用コードを生成し、精算用コード表示画面に表示する。精算用コードとは、精算用情報をコード化(2次元コード化)したものである。精算用情報とは、当該取引の取引情報をクラウドサーバ20から取得するために必要な情報である。精算用コード表示画面とは、精算用コードを表示するための画面である。携帯端末60は、精算用コード表示画面に、精算用コードに加え、精算装置51に進む旨、精算装置51において精算用コードを読み取る旨のメッセージ(又はアニメーション)を表示してもよい。
【0042】
(サービスAによる精算)
同様に図示は省略するが、サービスAによる精算について説明する。サービスAによる精算は、精算装置51とクラウドサーバ20とによって実現される。ここでは、精算装置51が精算用コードを読み取り、商品一覧画面を表示する迄の、精算装置51及びクラウドサーバ20の動作(サービスAによる精算に係る動作)の流れを説明する。なお、精算装置51は、精算開始画面(非図示)において精算用コードの読取案内を表示しているものとする。
【0043】
ステップS11:精算装置51は、顧客の読取操作(携帯端末60に表示されている精算用コードを精算装置51に読み取らせる操作)に基づいて精算用情報を取得する。ステップS11に続いてステップS12に進む。
ステップS12:精算装置51は、当該取引の取引情報をクラウドサーバ20に要求する。例えば、精算装置51は、当該取引の取引識別情報を含む要求情報(取引情報取得要求情報)をクラウドサーバ20に送信する。ステップS12に続いてステップS13に進む。
【0044】
ステップS13:クラウドサーバ20は、取引情報取得要求情報を受信する。ステップS13に続いてステップS14に進む。
ステップS14:クラウドサーバ20は、ステップS13にて受信した取引情報取得要求情報に基づいて当該取引の取引情報(ステップS13にて受信した取引情報取得要求情報に含まれる取引識別情報によって識別される取引情報)を精算装置51に送信する。ステップS14に続いてステップS15に進む。
【0045】
ステップS15:精算装置51は、当該取引の取引情報を受信、記憶する。ステップS15に続いてステップS16に進む。
ステップS16:精算装置51は、取引情報に基づいて商品一覧画面を表示する。商品一覧画面とは、当該取引の取引情報に含まれる商品(つまり、当該携帯端末60によって登録された商品)を一覧表示するための画面である。精算装置51は、商品一覧画面に、商品の一覧に加え、当該内容にて精算に進める旨(決済種別選択画面に進む旨)のボタンを表示(配置)してもよい。
【0046】
(バーコードの読み取りに失敗する場合)
携帯端末60(登録精算装置50も同様。以下同様)は、例えば、下記のような場合にバーコードの読み取りに失敗(商品コードの取得に失敗)する。
(a)撮像画像内のバーコードの位置(撮像領域)が適切でない。
(b)撮像画像内のバーコードのサイズ(撮像サイズ)が適切でない。
(c)撮像画像内のバーコードが光で反射している。
(d)撮像画像内のバーコードが欠損している。
(e)撮像画像内のバーコードが汚れている。
(f)撮像画像内のバーコードに霜がついている。
(g)撮像画像内のバーコードがシワになっている。
(h)撮像画像内のバーコードが縦になっている。
【0047】
携帯端末60は、バーコードの読み取りに失敗した場合、バーコードの読み取りに失敗した原因(以下、読取失敗原因、商品コード取得失敗原因とも称する)に対応する読取失敗情報を出力する。例えば、読取失敗原因と読取失敗情報とを予め対応付けておき、携帯端末60は、バーコードの読み取りに失敗した場合に、読取失敗原因に対応する読取失敗情報を表示してもよい。
【0048】
なお、以下の説明において、上記(a)に関連し、撮像画像内のバーコードの位置が適切でないためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因を「読取失敗原因(位置)」と称し、読取失敗原因(位置)に対応する読取失敗情報を「読取失敗情報(位置)」と称する場合がある。上記(b)に関連し、撮像画像内のバーコードのサイズが適切でないためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因を「読取失敗原因(サイズ)」と称し、読取失敗原因(サイズ)に対応する読取失敗情報を「読取失敗情報(サイズ)」と称する場合がある。上記(c)に関連し、撮像画像内のバーコードが光で反射しているためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因を「読取失敗原因(反射)」と称し、読取失敗原因(反射)に対応する読取失敗情報を「読取失敗情報(反射)」と称する場合がある。上記(d)に関連し、撮像画像内のバーコードが欠損しているためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因を「読取失敗原因(欠損)」と称し、読取失敗原因(欠損)に対応する読取失敗情報を「読取失敗情報(欠損)」と称する場合がある。上記(e)に関連し、撮像画像内のバーコードが汚れているためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因を「読取失敗原因(汚れ)」と称し、読取失敗原因(汚れ)に対応する読取失敗情報を「読取失敗情報(汚れ)」と称する場合がある。上記(f)に関連し、撮像画像内のバーコードに霜がついているためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因を「読取失敗原因(霜)」と称し、読取失敗原因(霜)に対応する読取失敗情報を「読取失敗情報(霜)」と称する場合がある。上記(g)に関連し、撮像画像内のバーコードにシワになっているためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因を「読取失敗原因(シワ」と称し、読取失敗原因(シワ)に対応する読取失敗情報を「読取失敗情報(シワ)」と称する場合がある。上記(h)に関連し、撮像画像内のバーコードに縦になっているためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因を「読取失敗原因(縦)」と称し、読取失敗原因(縦)に対応する読取失敗情報を「読取失敗情報(縦)」と称する場合がある。読取失敗情報(〇〇)は、1以上の画像やメッセージ等によって構成される。
【0049】
(読取失敗原因を特定する装置)
バーコードの読み取りに失敗した場合に読取失敗原因に対応する読取失敗情報を出力するためには、読取失敗原因を特定(判断、判定、推定)する必要がある。読取失敗原因の特定は、当該装置(バーコードの読み取りに失敗した装置、読取失敗情報を出力する装置)が行ってもよいし、当該装置以外の他の装置が行ってもよい。なお、読取失敗原因の特定方法については後述する。
【0050】
例えば、ある携帯端末60がバーコードの読み取りに失敗した場合、当該携帯端末60が読取失敗原因を特定してもよいし、他の装置(例えば、クラウドサーバ20、本部サーバ10)が読取失敗原因を特定してもよい。後者の場合、バーコードの読み取りに失敗した携帯端末60は撮像画像(バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像)を他の装置に送信し、撮像画像を受信した他の装置は当該撮像画像を用いて読取失敗原因を特定し、携帯端末60に送信する。
【0051】
また、ある登録精算装置50がバーコードの読み取りに失敗した場合、当該登録精算装置50が読取失敗原因を特定してもよいし、他の装置(例えば、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、本部サーバ10、他の登録精算装置50)が読取失敗原因を特定してもよい。後者の場合、バーコードの読み取りに失敗した登録精算装置50は撮像画像を他の装置に送信し、撮像画像を受信した他の装置は当該撮像画像を用いて読取失敗原因を特定し、登録精算装置50に送信する。
【0052】
(読取失敗原因の特定方法)
読取失敗原因を特定する装置は、例えば、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像を用いて読取失敗原因を特定する。例えば、下記の特定方法1又は特定方法2又は特定方法3によって読取失敗原因を特定してもよい。
【0053】
(特定方法1)
特定方法1は、夫々の読取失敗原因に該当しているときに撮像した撮像画像(参照用画像、比較用画像とも称する)を用いる方法である。具体的には、夫々の読取失敗原因に対応する参照用画像を格納したデータセット(参照用画像データセット)を作成しておく。参照用画像データセットには、夫々の読取失敗原因について1以上の参照用画像が格納されている。例えば、参照用画像データセットには、読取失敗原因(位置)に対応する1以上の参照用画像(例えば、全体ではなくバーコードの一部分が撮像された撮像画像、撮像領域の周縁部にバーコードが撮像された撮像画像)が格納され、読取失敗原因(反射)に対応する1以上の参照用画像(例えば、光で反射しているバーコードが撮像された撮像画像)が格納されている。他の読取失敗原因についても同様である。参照用画像データセットは、読取失敗原因を特定する装置が参照可能(アクセス可能)な位置に記憶しておく。例えば、読取失敗原因を特定する装置自身が、参照用画像データセットを記憶してもよい。
【0054】
読取失敗原因を特定する装置は、参照用画像データセットを参照し、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像と、夫々の読取失敗原因に対応する参照用画像との類似度を求める(例えば、夫々の読取失敗原因に対応する参照用画像別に、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像との類似スコアを算出する)。なお、夫々の読取失敗原因に2以上の参照用画像が対応付けられている場合には、夫々の読取失敗原因に対応する参照用画像との平均の類似度を求めてもよい(例えば、夫々の読取失敗原因に対応する参照用画像別に、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像との平均の類似スコアを算出してもよい)。続いて、読取失敗原因を特定する装置は、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像と最も類似する参照用画像を特定し、特定した参照用画像に対応する読取失敗原因を、当該失敗の読取失敗原因として特定する。
【0055】
なお、読取失敗原因(位置)、読取失敗原因(サイズ)の何れかであるかは、単に撮像画像に撮像されているバーコードの位置やサイズに基づいて特定され得るものである。一方、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)、読取失敗原因(欠損)、読取失敗原因(汚れ)、読取失敗原因(霜)、読取失敗原因(シワ)、読取失敗原因(縦))の何れかであるかは、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像に撮像されているバーコードの特徴(どのようにバーコードが撮像されているか)に基づいて特定されるものである。つまり、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)の特定は、他の読取失敗原因の特定よりも簡便であると言える。従って、読取失敗原因を特定する装置は、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像に撮像されているバーコードの位置やサイズに基づいて読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)に該当するか否かを判断し、読取失敗原因(位置)にも読取失敗原因(サイズ)にも該当しない場合にはじめて、上記撮像画像と夫々の読取失敗原因に対応する参照用画像との類似度を求め、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)等)の何れに該当するかを判断してもよい。つまり、特定方法1による特定は、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)等)の特定に利用し、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)の特定には利用しなくてもよい。これにより、読取失敗原因の特定に要する時間を短縮することができる。なお、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)に該当するか否かを判断する装置と、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)等)の何れに該当するかを判断する装置は異なる装置であってもよい。例えば、当該装置(バーコードの読み取りに失敗した装置、読取失敗情報を出力する装置)が読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)に該当するか否かを判断し、当該装置以外の他の装置が、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因の何れに該当するかを判断してもよい。
【0056】
(特定方法2)
特定方法2は、機械学習を用いる方法(学習済モデルを用いて分類する方法)である。例えば、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像を入力サンプルとし、夫々のバーコードの読み取りに失敗したときの読取失敗原因を出力サンプルとした学習用データセットを用いて学習モデルを訓練し、学習済モデルを生成しておく。入力サンプルとは、学習モデルの訓練時に入力層に入力されるデータである。出力サンプルとは、学習モデルの訓練時に出力層からの出力値と比較するための正解となるデータ(教師データ)である。具体的には、学習用データセットには、入力サンプルと出力サンプルの組として、読取失敗原因(位置)に該当しているときに撮像した撮像画像(例えば、全体ではなくバーコードの一部分が撮像された撮像画像、撮像領域の周縁部にバーコードが撮像された撮像画像)と読取失敗原因(位置)の組、読取失敗原因(反射)に該当しているときに撮像した撮像画像(例えば、光で反射しているバーコードが撮像された撮像画像)と読取失敗原因(反射)の組等が含まれる。学習済モデルは、読取失敗原因を特定する装置が参照可能(アクセス可能)な位置に記憶しておく。例えば、読取失敗原因を特定する装置自身が、学習済モデルを記憶してもよい。なお、学習済モデルは、販売システム1内の装置が生成してもよいし、販売システム1外の装置が生成してもよい。
【0057】
読取失敗原因を特定する装置は、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像を学習済モデルに入力し、学習済モデルから出力される読取失敗原因を、当該失敗の読取失敗原因として特定する。
【0058】
なお、特定方法1において説明したように、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)の特定は、他の読取失敗原因の特定よりも簡便であると言える。従って、読取失敗原因を特定する装置は、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像に撮像されているバーコードの位置やサイズに基づいて読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)であるか否かを判断し、読取失敗原因(位置)にも読取失敗原因(サイズ)にも該当しない場合にはじめて、上記撮像画像を学習済モデルに入力し、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)等)の何れに該当するかを判断してもよい。つまり、特定方法2による特定は、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)等)の特定に利用し、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)の特定には利用しなくてもよい。これにより、読取失敗原因の特定に要する時間を短縮することができる。なお、特定方法1の場合と同様、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)に該当するか否かを判断する装置と、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)等)の何れに該当するかを判断する装置は異なる装置であってもよい。
【0059】
(特定方法3)
特定方法3は、バーコードのデコード機能を用いる方法である。デコード機能としてデコード完了(読取成功)に至る迄の過程でデコードに失敗した原因を特定できる場合、当該特定できなかった情報を用いて読取失敗原因を特定してもよい。例えば、バーコードのデコード機能を有する携帯端末60内のプログラムが、デコード途中の情報を用いて、「ほぼ正常にデコードできそうだったが、この一点のみについてデコード失敗の原因となった」と特定した場合、当該特定情報を用いて読取失敗原因を特定してもよい。具体的には、例えば、バーコードを構成するある1つのバーが、本来の幅より僅かに足りないためにデコードに失敗した場合、印刷時に縮小されてしまったか、あるいは、印刷がかすれしてしまったか、あるいは、印刷面が湾曲している等の影響でそのように見えてしまっているかなどの、幾つかの物理的な可能性が候補となり得るため、デコードの失敗の原因(デコード失敗原因)と読取失敗原因とを予め対応付けておくことによって、読取失敗原因を特定してもよい。なお、カメラ(商品コード取得部107、精算用情報取得部207)を備える装置と、デコードをする装置とは異なる装置であってもよい。
【0060】
なお、特定方法1や特定方法2において説明したように、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)の特定は、他の読取失敗原因の特定よりも簡便であると言える。従って、読取失敗原因を特定する装置は、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像に撮像されているバーコードの位置やサイズに基づいて読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)であるか否かを判断し、読取失敗原因(位置)にも読取失敗原因(サイズ)にも該当しない場合にはじめて、デコード機能を用いて、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)等)の何れに該当するかを判断してもよい。つまり、特定方法3による特定は、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)等)の特定に利用し、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)の特定には利用しなくてもよい。これにより、読取失敗原因の特定に要する時間を短縮することができる。なお、特定方法1等の場合と同様、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)に該当するか否かを判断する装置と、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)等)の何れに該当するかを判断する装置は異なる装置であってもよい。
【0061】
図2~
図6は、携帯端末60の表示例等である。
図2(A)は、バーコードの読み取りに成功した場合の携帯端末60の表示例である。
図2(B)は、バーコードが付された商品(〇〇目薬)である。
図2(C)~
図6(B)は、バーコードの読み取りに失敗した場合の携帯端末60の表示例である。
【0062】
携帯端末60は、サービスAの利用(登録)に際し、サービスAの開始画面(メニュー画面。非図示)を表示する。開始画面には種々のボタンが配置されている。例えば、開始画面には、買物開始指示を受け付ける買物開始ボタンが配置されている。顧客は、買い物を開始する場合、買物開始ボタンを操作する。携帯端末60は、開始画面において買物開始ボタンが操作された場合、初期登録画面(非図示)を表示する。
【0063】
図2(A)は、初期登録画面において、〇〇お茶のバーコードを撮像することによって〇〇お茶の商品コードを取得し、1品目の商品として〇〇お茶の登録が完了した後の登録画面である。登録画面(初期登録画面も同様)の上側は、主に撮像画像を表示する撮像画像表示領域HR601である。登録画面(初期登録画面も同様)の下側は、主に商品の登録情報を表示する登録情報表示領域HR602である。なお、携帯端末60は、撮像画像表示領域HR601において、バーコードの撮像適正領域(符号A)を示している。また、携帯端末60は、登録情報表示領域HR602において、お会計へ進むボタンを表示(配置)している。お会計へ進むボタンは、商品の登録を終了して会計に進む場合に操作するボタンである。携帯端末60は、お会計へ進むボタンが操作された場合、精算用コードを生成し、精算用コード表示画面(非図示)に表示する。
【0064】
つまり、携帯端末60は、〇〇お茶のバーコードの読み取りに成功したため(〇〇お茶の商品コードの取得に成功したため)、取引識別情報と該商品コードとをクラウドサーバ20に送信する(ステップS1)。取引識別情報と該商品コードとを受信したクラウドサーバ20は、商品マスタを参照し、該商品コードに基づいて商品名「〇〇お茶」、価格「¥220」を取得し、該取引識別情報の取引情報として、当該商品情報(商品コード、商品名「〇〇お茶」、数量「1」、価格「¥220」等)を記憶するとともに当該商品情報を携帯端末60に送信する(ステップS3~S5)、これにより、携帯端末60は、
図2(A)に示したような登録画面を表示する。
【0065】
図2(C)は、
図2(A)の〇〇お茶に続いて、
図2(B)に示した〇〇目薬を登録するために、〇〇目薬を撮像しているときの表示例である。具体的には、
図2(C)は、〇〇目薬のバーコードが光で反射しているために〇〇目薬のバーコードの読み取りに失敗した場合(読取失敗原因(反射)の場合)の表示例である。
図2(C)に示した例では、携帯端末60は、当該状況(バーコードが光で反射しているためにバーコードの読み取りに失敗している状況)を報知する読取失敗状況情報JJ01、当該状況を報知する反射状況画像GA01、当該状況を報知する反射状況メッセージMS01を撮像画像表示領域HR601に表示している。読取失敗状況情報JJ01、反射状況画像GA01、反射状況メッセージMS01は、読取失敗情報(反射)の一例である。なお、読取失敗情報(反射)を表示したため(読取失敗情報(反射)に注目させるため)、撮像適正領域(符号A)において「バーコードをスキャンしてください」なる文言を消去している。
図2(D)、
図3(A)等においても同様である。
【0066】
なお、携帯端末60は、読取失敗状況情報JJ01、反射状況画像GA01、反射状況メッセージMS01のうちの少なくとも1つを、撮像適正領域内に表示してもよい。例えば、携帯端末60は、
図2(C)に代えて
図2(D)に示したように、撮像適正領域内に重なるように、反射状況画像GA01を表示してもよい。また、携帯端末60は、当該状況における対処方法(例えば、反射しないように傾ける等)を案内(ガイド)する画像、当該状況における対処方法を案内するメッセージを表示してもよい。登録精算装置50についても同様である。
【0067】
なお、反射状況画像GA01は、静止画に限らず動画(アニメーション動画を含む)であってもよい。また、反射状況画像GA01は、POPアップ表示(例えば、
図7(B)に示したように小画面を用いて表示される形式)されるものであってもよい。また、反射状況画像GA01は、立体的に見えるように表示されるものであってもよい。例えば、AR技術を応用(撮像されているバーコードの一部又は全部をマーカーとして使用してもよい)して立体的に見えるように表示されるものであってもよい。反射状況画像GA01以外の読取失敗情報(反射)や、他の読取失敗情報についても同様である。
【0068】
図3(A)は、
図2(C)や
図2(D)とは異なる読取失敗原因でバーコードの読み取りに失敗した場合の表示例である。具体的には、
図3(A)は、〇〇目薬のバーコードが欠損(例えば、製造時や流通時や販売時の種々の原因によって欠損)しているために〇〇目薬のバーコードの読み取りに失敗した場合(読取失敗原因(欠損)の場合)の表示例である。
図3(A)に示した例では、携帯端末60は、当該状況(バーコードが欠損しているためにバーコードの読み取りに失敗している状況)を報知する読取失敗状況情報JJ02、当該状況を報知する欠損状況画像GA02、当該状況を報知するとともに当該状況における対処方法(例えば、商品交換等)を案内する欠損状況メッセージMS02を撮像画像表示領域HR601に表示している。読取失敗状況情報JJ02、欠損状況画像GA02、欠損状況メッセージMS02は、読取失敗情報(欠損)の一例である。
【0069】
なお、携帯端末60は、読取失敗状況情報JJ02、欠損状況画像GA02、欠損状況メッセージMS02のうちの少なくとも1つを、撮像適正領域内に表示してもよい。例えば、携帯端末60は、
図3(A)に代えて
図3(B)に示したように、撮像適正領域内に重なるように、欠損状況画像GA02を表示してもよい。また、携帯端末60は、当該状況における対処方法を案内する画像を表示してもよい。登録精算装置50についても同様である。
【0070】
図3(C)は、
図2(C)~
図3(B)とは異なる読取失敗原因でバーコードの読み取りに失敗した場合の表示例である。具体的には、
図3(C)は、〇〇目薬のバーコードが汚れている(例えば、製造時や流通時や販売時の種々の原因によって汚れている)ために〇〇目薬のバーコードの読み取りに失敗した場合(読取失敗原因(汚れ)の場合)の表示例である。
図3(C)に示した例では、携帯端末60は、当該状況(バーコードが汚れているためにバーコードの読み取りに失敗している状況)を報知する読取失敗状況情報JJ03、当該状況を報知する汚れ状況画像GA03、当該状況を報知するとともに当該状況における対処方法(例えば、商品交換等)を案内する汚れ状況メッセージMS03を撮像画像表示領域HR601に表示している。読取失敗状況情報JJ03、汚れ状況画像GA03、汚れ状況メッセージMS03は、読取失敗情報(汚れ)の一例である。
【0071】
なお、携帯端末60は、読取失敗状況情報JJ03、汚れ状況画像GA03、汚れ状況メッセージMS03のうちの少なくとも1つを、撮像適正領域内に表示してもよい。例えば、携帯端末60は、
図3(C)に代えて
図3(D)に示したように、撮像適正領域内に重なるように、汚れ状況画像GA03を表示してもよい。また、携帯端末60は、当該状況における対処方法を案内する画像を表示してもよい。登録精算装置50についても同様である。
【0072】
図4(A)は、
図2(C)~
図3(D)とは異なる読取失敗原因でバーコードの読み取りに失敗した場合の表示例である。具体的には、
図4(A)は、〇〇目薬のバーコードが縦になっているために〇〇目薬のバーコードの読み取りに失敗した場合(読取失敗原因(縦)の場合)の表示例である。
図4(A)に示した例では、携帯端末60は、当該状況(バーコードが縦になっているためにバーコードの読み取りに失敗している状況)を報知する読取失敗状況情報JJ04、当該状況における対処方法(回転)を案内する縦状況画像GA04、当該状況における対処方法を案内する縦状況メッセージMS04を撮像画像表示領域HR601に表示している。読取失敗状況情報JJ04、縦状況画像GA04、縦状況メッセージMS04は、読取失敗情報(縦)の一例である。
【0073】
なお、携帯端末60は、読取失敗状況情報JJ04、縦状況画像GA04、縦状況メッセージMS04のうちの少なくとも1つを、撮像適正領域内に表示してもよい。例えば、携帯端末60は、
図4(A)に代えて
図4(B)に示したように、撮像適正領域内に縦状況画像GA04を表示してもよい。また、携帯端末60は、当該状況を報知する画像、当該状況を報知するメッセージを表示してもよい。登録精算装置50についても同様である。
【0074】
図4(C)は、
図2(C)~
図4(B)とは異なる読取失敗原因でバーコードの読み取りに失敗した場合の表示例である。具体的には、
図4(C)は、〇〇お茶に続いて〇〇目薬ではなくレジ袋(非図示)を登録する例であり、レジ袋のバーコードがシワになっているためにレジ袋のバーコードの読み取りに失敗した場合(読取失敗原因(シワ)の場合)の表示例である。
図4(C)に示した例では、携帯端末60は、当該状況(バーコードがシワになっているためにバーコードの読み取りに失敗している状況)を報知する読取失敗状況情報JJ05、当該状況における対処方法(例えば、シワを伸ばす等)を案内するシワ状況画像GA05、当該状況における対処方法を案内するシワ状況メッセージMS05を撮像画像表示領域HR601に表示している。読取失敗状況情報JJ05、シワ状況画像GA05、シワ状況メッセージMS05は、読取失敗情報(シワ)の一例である。
【0075】
なお、携帯端末60は、読取失敗状況情報JJ05、シワ状況画像GA05、シワ状況メッセージMS05のうちの少なくとも1つを、撮像適正領域内に表示してもよい。例えば、携帯端末60は、
図4(C)に代えて
図4(D)に示したように、撮像適正領域内にシワ状況画像GA05を表示してもよい。また、携帯端末60は、当該状況を報知する画像、当該状況を報知するメッセージを表示してもよい。登録精算装置50についても同様である。
【0076】
なお、
図4(C)(D)では、レジ袋を登録する場合について説明したが、バーコードにシワが生じ得る他の場合も同様である。例えば、袋(ビニール、紙、布など各種素材の袋)入りの商品を登録する場合や、商品自体や商品の容器が撓むなどしてバーコードにシワが生じ得る商品を登録する場合も同様である。
【0077】
図5(A)は、
図2(C)~
図4(D)とは異なる読取失敗原因でバーコードの読み取りに失敗した場合の表示例である。具体的には、
図5(A)は、〇〇お茶に続いて〇〇目薬ではなく袋等の容器入りのアイスクリーム(非図示)を登録する例であり、アイスクリームのバーコードに霜が付いているためにアイスクリームのバーコードの読み取りに失敗した場合(読取失敗原因(霜)の場合)の表示例である。
図5(A)に示した例では、携帯端末60は、当該状況(バーコードに霜が付いているためにバーコードの読み取りに失敗している状況)を報知する読取失敗状況情報JJ06、当該状況を報知する霜状況画像GA06、当該状況を報知するとともに当該状況における対処方法(例えば、霜を落とす等)を案内する霜状況メッセージMS06を撮像画像表示領域HR601に表示している。読取失敗状況情報JJ06、霜状況画像GA06、霜状況メッセージMS06は、読取失敗情報(霜)の一例である。
【0078】
なお、携帯端末60は、読取失敗状況情報JJ06、霜状況画像GA06、霜状況メッセージMS06のうちの少なくとも1つを、撮像適正領域内に表示してもよい。例えば、携帯端末60は、
図5(A)に代えて
図5(B)に示したように、撮像適正領域内に霜状況画像GA06を表示してもよい。また、携帯端末60は、当該状況における対処方法を案内する画像を表示してもよい。登録精算装置50についても同様である。
【0079】
図5(C)は、
図2(C)~
図5(B)とは異なる読取失敗原因でバーコードの読み取りに失敗した場合の表示例である。具体的には、
図5(C)は、〇〇目薬のバーコードの撮像位置が適切ではないために〇〇目薬のバーコードの読み取りに失敗した場合(読取失敗原因(位置)の場合)の表示例である。
図5(C)に示した例では、携帯端末60は、当該状況(バーコードの撮像位置が適切ではないためにバーコードの読み取りに失敗している状況)を報知する読取失敗状況情報JJ07、当該状況における対処方法(位置の移動)を案内する位置不適切状況画像GA07、当該状況における対処方法を案内する位置不適切状況メッセージMS07を撮像画像表示領域HR601に表示している。読取失敗状況情報JJ07、位置不適切状況画像GA07、位置不適切状況メッセージMS07は、読取失敗情報(位置)の一例である。
【0080】
なお、携帯端末60は、読取失敗状況情報JJ07、位置不適切状況画像GA07、位置不適切状況メッセージMS07のうちの少なくとも1つを、撮像適正領域内に表示してもよい。例えば、携帯端末60は、
図5(C)に代えて
図5(D)に示したように、撮像適正領域内に位置不適切状況画像GA07を表示してもよい。また、携帯端末60は、当該状況を報知する画像、メッセージを表示してもよい。登録精算装置50についても同様である。
【0081】
図6(A)は、
図2(C)~
図5(D)とは異なる読取失敗原因で〇〇目薬のバーコードの読み取りに失敗した場合の表示例である。具体的には、
図6(A)は、〇〇目薬のバーコードの撮像サイズが適切ではないために〇〇目薬のバーコードの読み取りに失敗した場合(読取失敗原因(サイズ)の場合)の表示例である。
図6(A)に示した例では、携帯端末60は、当該状況(バーコードの撮像サイズが適切ではないためにバーコードの読み取りに失敗している状況)を報知する読取失敗状況情報JJ08、当該状況を報知するサイズ不適切状況画像GA08、当該状況における対処方法(距離を近づける)を案内するサイズ不適切状況メッセージMS08を撮像画像表示領域HR601に表示している。読取失敗状況情報JJ08、サイズ不適切状況画像GA08、サイズ不適切状況メッセージMS08は、読取失敗情報(サイズ)の一例である。
【0082】
なお、携帯端末60は、読取失敗状況情報JJ08、サイズ不適切状況画像GA08、サイズ不適切状況メッセージMS08のうちの少なくとも1つを、撮像適正領域内に表示してもよい。例えば、携帯端末60は、
図6(A)に代えて
図6(B)に示したように、撮像適正領域内にサイズ不適切状況画像GA08を表示してもよい。また、携帯端末60は、当該状況における対処方法(例えば、距離を近づける等)を案内する画像、当該状況を報知するメッセージを表示してもよい。登録精算装置50についても同様である。
【0083】
図7は、登録精算装置50の表示例である。上述したように、登録精算装置50も、携帯端末60と同様、バーコードの読み取りに失敗した場合、読取失敗原因に対応する読取失敗情報を出力する。
【0084】
図7(A)は、
図2(A)に示した携帯端末60の登録画面に相当する、登録精算装置50の登録画面の表示例である。つまり、
図7(A)は、1品目の商品として〇〇お茶の登録が完了した後の登録画面である。お会計ボタンは、商品の登録を終了して会計に進む場合に操作するボタンである。登録精算装置50は、お会計ボタンが操作された場合、精算用の画面(例えば、決済種別選択画面)を表示する。
【0085】
図7(B)は、
図2(C)に示した携帯端末60の登録画面に相当する、登録精算装置50の登録画面の表示例である。つまり、
図7(B)は、〇〇目薬のバーコードが光で反射しているために〇〇目薬のバーコードの読み取りに失敗した場合(読取失敗原因(反射)の場合)の登録画面である。
図7(B)に示した例では、登録精算装置50は、登録画面の前面に小画面SG01を表示している。小画面SG01には、撮像画像等を表示する撮像画像表示領域HR501が設けられている。登録精算装置50は、撮像画像表示領域HR501に、読取失敗状況情報JJ01と反射状況画像GA01と反射状況メッセージMS01とを表示している。
【0086】
なお、登録精算装置50の撮像画像表示領域HR501には、携帯端末60の撮像画像表示領域HR601に存在する撮像適正領域の表示(符号A)はないが、登録精算装置50は、読取失敗状況情報JJ01、反射状況画像GA01、反射状況メッセージMS01のうちの少なくとも1つを、中央部分(撮像画像表示領域HR501の撮像適正領域内に相当する部分)に表示してもよい。例えば、携帯端末60は、中央部分に重なるように、反射状況画像GA01を表示してもよい。他の読取失敗原因の場合も同様である。
【0087】
なお、
図7(B)は、読取失敗原因(反射)の場合における登録精算装置50の表示例であるが、他の夫々の読取失敗原因の場合における登録精算装置50の表示についても、他の夫々の読取失敗原因の場合における携帯端末60の表示と同様である。例えば、携帯端末60は、読取失敗原因(欠損)の場合には、
図3(A)や
図3(B)に示したように、読取失敗状況情報JJ02、欠損状況画像GA02、欠損状況メッセージMS02を撮像画像表示領域HR601に表示するが、登録精算装置50は、読取失敗原因(欠損)の場合には、図示は省略するが、読取失敗状況情報JJ02、欠損状況画像GA02、欠損状況メッセージMS02を小画面SG01の撮像画像表示領域HR501に表示する。また例えば、携帯端末60は、読取失敗原因(汚れ)の場合には、
図3(C)や
図3(D)に示したように、読取失敗状況情報JJ03、汚れ状況画像GA03、汚れ状況メッセージMS03を撮像画像表示領域HR601に表示するが、登録精算装置50は、読取失敗原因(汚れ)の場合には、図示は省略するが、読取失敗状況情報JJ03、汚れ状況画像GA03、汚れ状況メッセージMS03を小画面SG01の撮像画像表示領域HR501に表示する。
【0088】
図8及び
図9は、携帯端末60(登録精算装置50も同様)の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、
図8のフローチャートは、バーコードが付された商品1つ1つを登録する際の動作を示し、商品を撮像することによって開始される。
図9のフローチャートは、
図8のフローチャートの続きである。なお、上述したように、読取失敗原因の特定は、当該装置が行ってもよいし、当該装置以外の他の装置が行ってもよいが、
図8及び
図9の説明においては、当該装置が読取失敗原因を特定するものとして説明する。
【0089】
図8及び
図9のフローチャートにおいて、第1タイマとは、読取失敗となってからの経過時間を計時するタイマである。また、第2タイマとは、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因によって読取失敗となってからの経過時間所定時間を計時するタイマである。
【0090】
ステップS100:携帯端末60は、バーコードの読み取りに成功したか否かを判断する。バーコードの読み取りに成功した場合(ステップS100:YES)、ステップS101に進む。バーコードの読み取りに失敗した場合(ステップS100:NO)、ステップS105に進む。なお、携帯端末60は、撮像画像内のバーコードの位置やサイズが略一定となっている状態(つまり撮像画像が略静止している状態)が所定時間(例えば、1秒間)継続した後にバーコードの読み取りに失敗したと判断してもよい。具体的には、携帯端末60は、撮像画像が略静止している状態が所定時間経過する迄の間においてバーコードを読み取ることができなかった場合には所定時間が経過したときにバーコードの読み取りに失敗したと判断し、バーコードの読み取りに失敗したと判断する前にバーコードを読み取ることができた場合にはバーコードを読み取ったときにバーコードの読み取りに成功したと判断する。
【0091】
ステップS101:携帯端末60は、商品を登録する。続いてステップS102に進む。
ステップS102:携帯端末60は、第1タイマによる計時を開始している場合(経時中の場合)には第1タイマをリセットする(経時を止めてゼロにする)。また、携帯端末60は、第2タイマによる計時を開始している場合には、第2タイマをリセットする。続いてステップS103に進む。
ステップS103:携帯端末60は、読取失敗情報を表示している場合には、表示している読取失敗情報を消去する。続いてステップS104に進む。
ステップS104:携帯端末60は、店員呼出中の場合には、店員呼出を解除する(止める)。そして本フローチャートは終了する。なお、次商品の撮像により本フローチャートはステップS100から再開する。
【0092】
ステップS105:携帯端末60は、読取失敗原因を特定(判断)する。例えば、携帯端末60は、バーコードの読み取りに失敗したときの撮像画像におけるバーコードの撮像領域の位置やサイズに基づいて読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)に該当するか否かを判断する。携帯端末60は、読取失敗原因(位置)にも読取失敗原因(サイズ)にも該当しないと判断した場合には、上記撮像画像と夫々の読取失敗原因に対応する参照用画像との類似度を求め(特定方法1)、又は、上記撮像画像を学習済モデルに入力し(特定方法2)し、又は、バーコードのデコード機能を用いて(特定方法3)、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因(読取失敗原因(反射)、読取失敗原因(欠損)、読取失敗原因(汚れ)、読取失敗原因(霜)、読取失敗原因(シワ)、読取失敗原因(縦))の何れに該当するかを判断する。
【0093】
なお、当該ステップS105の処理は、1つの商品について繰り返し実行される場合があるが(例えば、ステップS111、S121、S131等→ステップS100→ステップS100(NO)→ステップS105と遷移する場合があるが)、実行される毎に、読取失敗原因を特定する。続いてステップS106に進む。
【0094】
ステップS106:携帯端末60は、第1タイマによる計時を開始していない場合(経時中でない場合)には第1タイマによる計時を開始する。続いてステップS107に進む。本実施形態では、読取失敗となってから所定時間(例えば、30秒間)が経過した場合(より詳細には、当該ステップS106によって第1タイマの計時を開始してから所定時間が経過した場合)、店員呼出ボタンを操作可能に表示するようにしている。なお、ステップS105の処理とステップS106の処理の順番は逆であってもよい。
【0095】
ステップS107:携帯端末60は、第1タイマによる計時時間が、所定時間を経過したか否かを判断する。つまり、携帯端末60は、読取失敗となってから所定時間が経過したか否か、換言すれば、所定時間に亘ってバーコードを読み取ることができていないかを判断する。所定時間を経過した場合(ステップS107:YES)、ステップS108に進む。所定時間を経過していない場合(ステップS107:NO)、ステップS110に進む。
ステップS108:携帯端末60は、店員呼出ボタンを表示する。続いてステップS100に戻る。例えば、携帯端末60の場合、撮像画像表示領域HR601に店員呼出ボタンを表示してもよい。携帯端末60は、店員呼出ボタンが操作された場合、店員呼出メッセージを店員が操作する装置(例えば、店員が携帯する端末、取引状況管理装置40等)に送信(クラウドサーバ20を介して店員が操作する装置に送信、又は、店員が操作する装置に直接送信)し、ステップS100に戻る。なお、携帯端末60は、店員呼出ボタンが操作された場合、店員呼出メッセージとともに店内における顧客の位置を把握可能な情報(例えば、撮像画像(商品から棚位置を確認)、位置情報等)を送信してもよい。また、携帯端末60は、店員呼出メッセージを送信した場合には、店員呼出中である旨を表示(例えば、撮像画像表示領域HR601に表示)してもよい。一方、登録精算装置50の場合、小画面SG01(
図7(B)参照)に店員呼出ボタンを表示してもよい。登録精算装置50は、店員呼出ボタンが操作された場合、店員呼出メッセージを店員が操作する装置に送信(店員が操作する装置に直接送信)し、ステップS100に戻る。なお、登録精算装置50は、店員呼出ボタンが操作された場合、店員呼出メッセージの送信に代えて又は加えてサインポール117を発光させてもよい。また、登録精算装置50は、店員呼出メッセージを送信した場合やサインポール117を発光させた場合には、店員呼出中である旨を表示(例えば、小画面SG01に表示)してもよい。
【0096】
ステップS110:携帯端末60は、ステップS105において特定した読取失敗原因(何度も特定している場合には最後(最新)の読取失敗原因。以下、同様)が読取失敗原因(位置)であるか否かを判断する。つまり、携帯端末60は、バーコードが読取可能位置にあるか否かを判断する。読取失敗原因(位置)である場合(ステップS110:YES)、ステップS111に進む。読取失敗原因(位置)でない場合(ステップS110:NO)、ステップS120に進む。
ステップS111:携帯端末60は、読取失敗情報(位置)を表示する。例えば、携帯端末60は、
図5(C)や
図5(D)に示したように、読取失敗状況情報JJ07、位置不適切状況画像GA07、位置不適切状況メッセージMS07を表示する。携帯端末60は、読取失敗情報(位置)以外の他の読取失敗情報を表示していた場合には、他の読取失敗情報を消去し、読取失敗情報(位置)を表示する。続いてステップS112に進む。
ステップS112:携帯端末60は、第2タイマによる計時を開始している場合には第2タイマをリセットする。続いてステップS100に戻る。
【0097】
ステップS120:携帯端末60は、ステップS105において特定した読取失敗原因が読取失敗原因(サイズ)であるか否かを判断する。つまり、携帯端末60は、バーコードが読取可能サイズであるか否かを判断する。読取失敗原因(サイズ)である場合(ステップS120:YES)、ステップS121に進む。読取失敗原因(サイズ)でない場合(ステップS120:NO)、ステップS126(
図9)に進む。
ステップS121:携帯端末60は、読取失敗情報(サイズ)を表示する。例えば、携帯端末60は、
図6(A)や
図6(B)に示したように、読取失敗状況情報JJ08、サイズ不適切状況画像GA08、サイズ不適切状況メッセージMS08を表示する。なお、携帯端末60は、読取失敗情報(サイズ)以外の他の読取失敗情報を表示していた場合には、他の読取失敗情報を消去し、読取失敗情報(サイズ)を表示する。続いてステップS122に進む。
ステップS122:携帯端末60は、第2タイマによる計時を開始している場合には第2タイマをリセットする。続いてステップS100に戻る。
【0098】
ステップS126:携帯端末60は、第2タイマによる計時を開始していない場合には第2タイマによる計時を開始する。続いてステップS127に進む。本実施形態では、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因によって読取失敗となってから所定時間(例えば、10秒間)が経過した場合(より詳細には、当該ステップS126によって第2タイマの計時を開始してから所定時間が経過した場合)、店員呼出ボタンを操作可能に表示するようにしている。
【0099】
ステップS127:携帯端末60は、第2タイマによる計時時間が、所定時間を経過したか否かを判断する。つまり、携帯端末60は、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因によって読取失敗となってから所定時間が経過したか否か、換言すれば、バーコードが読取可能位置及び読取可能サイズとなった後に所定時間に亘ってバーコードを読み取ることができていないかを判断する。所定時間を経過した場合(ステップS127:YES)、ステップS128に進む。所定時間を経過していない場合(ステップS127:NO)、ステップS130に進む。
ステップS128:携帯端末60は、ステップS108と同様、店員呼出ボタンを表示する。続いてステップS100に戻る。
【0100】
ステップS130:携帯端末60は、ステップS105において特定した読取失敗原因が読取失敗原因(欠損)であるか否かを判断する。読取失敗原因(欠損)である場合(ステップS130:YES)、ステップS131に進む。読取失敗原因(欠損)でない場合(ステップS130:NO)、ステップS140に進む。
ステップS131:携帯端末60は、読取失敗情報(欠損)を表示する。例えば、携帯端末60は、
図3(A)や
図3(B)に示したように、読取失敗状況情報JJ02、欠損状況画像GA02、欠損状況メッセージMS02を表示する。なお、携帯端末60は、読取失敗情報(欠損)以外の他の読取失敗情報を表示していた場合には、他の読取失敗情報を消去し、読取失敗情報(欠損)を表示する。続いてステップS100に戻る。
【0101】
ステップS140:携帯端末60は、ステップS105において特定した読取失敗原因が読取失敗原因(汚れ)であるか否かを判断する。読取失敗原因(汚れ)である場合(ステップS140:YES)、ステップS141に進む。読取失敗原因(汚れ)でない場合(ステップS140:NO)、ステップS150に進む。
ステップS141:携帯端末60は、読取失敗情報(汚れ)を表示する。例えば、携帯端末60は、
図3(C)や
図3(D)に示したように、読取失敗状況情報JJ03、汚れ状況画像GA03、汚れ状況メッセージMS03を表示する。なお、携帯端末60は、読取失敗情報(汚れ)以外の他の読取失敗情報を表示していた場合には、他の読取失敗情報を消去し、読取失敗情報(汚れ)を表示する。続いてステップS100に戻る。
【0102】
ステップS150:携帯端末60は、ステップS105において特定した読取失敗原因が読取失敗原因(霜)であるか否かを判断する。読取失敗原因(霜)である場合(ステップS150:YES)、ステップS151に進む。読取失敗原因(霜)でない場合(ステップS150:NO)、ステップS160に進む。
ステップS151:携帯端末60は、読取失敗情報(霜)を表示する。例えば、携帯端末60は、
図5(A)や
図5(B)に示したように、読取失敗状況情報JJ06、霜状況画像GA06、霜状況メッセージMS06を表示する。なお、携帯端末60は、読取失敗情報(霜)以外の他の読取失敗情報を表示していた場合には、他の読取失敗情報を消去し、読取失敗情報(霜)を表示する。続いてステップS100に戻る。
【0103】
ステップS160:携帯端末60は、ステップS105において特定した読取失敗原因が読取失敗原因(反射)であるか否かを判断する。読取失敗原因(反射)である場合(ステップS160:YES)、ステップS161に進む。読取失敗原因(反射)でない場合(ステップS160:NO)、ステップS170に進む。
ステップS161:携帯端末60は、読取失敗情報(反射)を表示する。例えば、携帯端末60は、
図2(A)や
図2(B)に示したように、読取失敗状況情報JJ01、反射状況画像GA01、反射状況メッセージMS01を表示する。なお、携帯端末60は、読取失敗情報(反射)以外の他の読取失敗情報を表示していた場合には、他の読取失敗情報を消去し、読取失敗情報(反射)を表示する。続いてステップS100に戻る。
【0104】
ステップS170:携帯端末60は、ステップS105において特定した読取失敗原因が読取失敗原因(シワ)であるか否かを判断する。読取失敗原因(シワ)である場合(ステップS170:YES)、ステップS171に進む。読取失敗原因(シワ)でない場合(ステップS170:NO)、ステップS181に進む。
ステップS171:携帯端末60は、読取失敗情報(シワ)を表示する。例えば、携帯端末60は、
図4(C)や
図4(D)に示したように、読取失敗状況情報JJ05、シワ状況画像GA05、シワ状況メッセージMS05を表示する。なお、携帯端末60は、読取失敗情報(シワ)以外の他の読取失敗情報を表示していた場合には、他の読取失敗情報を消去し、読取失敗情報(シワ)を表示する。続いてステップS100に戻る。
【0105】
ステップS181:携帯端末60は、読取失敗情報(縦)を表示する。例えば、携帯端末60は、
図4(A)や
図4(B)に示したように、読取失敗状況情報JJ04、縦状況画像GA04、縦状況メッセージMS04を表示する。なお、携帯端末60は、読取失敗情報(縦)以外の他の読取失敗情報を表示していた場合には、他の読取失敗情報を消去し、読取失敗情報(縦)を表示する。続いてステップS100に戻る。
【0106】
図8及び
図9に示したフローチャートによれば、携帯端末60(登録精算装置50も同様)は、バーコードの状態の変化(読取失敗の原因)に応じて報知内容を変更する。つまり、携帯端末60(登録精算装置50も同様)は、読取失敗の報知内容を、その原因に応じて刻々と変更している。例えば、バーコードの位置が不適切である場合には位置について報知し(ステップS111)、位置が修正されたが向き(縦横)が適切でない場合には向きについて報知し(ステップS181)、向きも修正されたが霜が付いている場合には霜について報知する(ステップS151)。この例では、携帯端末60(登録精算装置50も同様)は、ステップS100(NO)→、…、ステップS107(NO)→ステップS110(YES)→ステップS111→、…、ステップS100(NO)→、…、ステップS107(NO)→、…、ステップS127(NO)→、…、ステップS170(NO)→ステップS181→、…、ステップS100(NO)→、…、ステップS107(NO)→、…、ステップS127(NO)→、…、ステップS150(YES)→ステップS151、…と動作し、ステップS111において読取失敗情報(位置)を表示し、ステップS181において読取失敗情報(縦)を表示し、ステップS151において読取失敗原因(霜)を表示する。
【0107】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。つまり、携帯端末60(登録精算装置50も同様)は、バーコードの読み取りに失敗した場合、読取失敗の原因や対処方法を的確に表示するため、顧客は、バーコードの読み取りに失敗しても表示内容によって現状を正しく認識し、戸惑うことなく直ちにやり直し、バーコードの読み取りを成功させることができる。また、携帯端末60(登録精算装置50も同様)は、読取失敗の原因や対処方法を視覚的に分かり易く表示するため、知識や経験が店員に比べて少ない顧客であっても、読取失敗時において何をどうすべきかが直感的に認識できるため、ストレスなく簡便にバーコードの読み取りを成功させることができる。結果、店員によるサポートの場面も減少し、人件費を抑えることや他の業務により多くの時間を割くことができる。
【0108】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)、(2)…に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)、(2)…は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0109】
(1)上記実施形態では、携帯端末60(登録精算装置50)は、撮像画像内のバーコードの位置やサイズが略一定となっている状態(つまり撮像画像が略静止している状態)が所定時間(例えば、1秒間)継続した後にバーコードの読み取りに失敗したと判断してもよいと説明したが、上記に代えて又は加えて、携帯端末60(登録精算装置50)は、撮像画像内のバーコードの位置やサイズが略一定とならない状態(つまり撮像画像が静止していない状態)が所定時間(例えば、5秒間)継続した後にバーコードの読み取りに失敗したと判断してもよい。当該態様とするときには、携帯端末60(登録精算装置50)は、読取失敗原因を読取失敗原因(不安定)とし、読取失敗原因(不安定)に対応する読取失敗情報(非図示)を表示(例えば、判断後直ちに表示)してもよい。
【0110】
(2)上記実施形態では、読取の成否の判断(ステップS100)の所定時間が一定(例えば、1秒間)である例を説明したが、未だ読取失敗情報を表示していない場合(スタート後の1回目の判断時)と既に読取失敗情報を表示している場合(ステップS108、S112、S122、S128、S131、S141、S151、S161、S171、S181から戻った2回目以降の判断時)とで所定時間を異ならせてもよい。例えば、後者の場合の所定時間を、読取失敗に対処するための時間を確保するため、前者の場合の所定時間よりも長くしてもよい。また、何れの読取失敗情報を表示しているか(つまり、ステップS108、S112、S122、S128、S131、S141、S151、S161、S171、S181の何れから戻ったか)に応じて所定時間を異ならせてもよいし、何回目の判断であるかに応じて所定時間を異ならせてもよい。
【0111】
(3)上記実施形態では、携帯端末60(登録精算装置50)は、第1タイマの計時時間が所定時間を経過した場合(所定時間に亘ってバーコードの読み取りができなかった場合)には(ステップS107:YES)、店員呼出ボタンを表示する(ステップS108)と説明した。しかしながら、第1タイマの計時時間が所定時間を経過した場合の動作はこれに限定されない。例えば、携帯端末60は、第1タイマの計時時間が所定時間を経過した場合、店員呼出ボタンの表示に代えて又は加えて、当該商品を保留商品(後述)とすべき旨の情報(保留商品とする方法を案内する画像、メッセージ等)を表示してもよい。例えば、携帯端末60は、撮像画像表示領域HR601に当該商品を保留商品すべき旨の情報を表示し、ステップS100に戻ってもよい。同様に、携帯端末60は、第2タイマの計時時間が所定時間を経過した場合(読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因によって所定時間に亘ってバーコードの読み取りができなかった場合)には(ステップS127:YES)、店員呼出ボタンの表示に代えて又は加えて、当該商品を保留商品すべき旨の情報を表示してもよい。
【0112】
保留商品とは、購入の意思はあるものの登録できなかった商品について登録を一旦保留し別途後から登録するために確保(キープ)した商品である。顧客は、保留商品について登録済商品と区別して(例えば、登録済商品は一般のカゴに入れ、保留商品は保留商品用のカゴに入れるなどして両者を区別し)、登録完了後に精算装置51に持っていく。精算装置51は、店員の操作(又は店員の立ち合いの下で顧客が操作)し、保留商品(必要に応じて同一商品の別のもの)を登録(保留解除)する。なお、精算装置51は、精算処理の開始時に精算対象の商品の中に保留商品が含まれる場合(例えば、一覧表示した商品の中に保留商品が含まれる場合)には、サインポール127を発光させてもよいし、店員呼出メッセージを送信してもよい。
【0113】
(4)上記実施形態では、携帯端末60(登録精算装置50)は、第1タイマの計時時間が所定時間を経過した場合(所定時間に亘ってバーコードの読み取りができなかった場合)や、第2タイマの計時時間が所定時間を経過した場合(読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因によって所定時間に亘ってバーコードの読み取りができなかった場合)に、店員呼出ボタンを表示すると説明したが、タイマ(時間)に代えてカウンタ(回数)を用いてもよい。つまり、バーコードの読み取りができなかった回数が所定回数を超えた場合や、読取失敗原因(位置)又は読取失敗原因(サイズ)以外の読取失敗原因によってバーコードの読み取りができなかった回数が所定回数を超えた場合に、店員呼出ボタンを表示してもよい。
【0114】
(5)上記実施形態では、登録精算装置50は、読取失敗原因(欠損)の場合(ステップS130:YES)、読取失敗情報(欠損)を表示すると説明したが(ステップS131)、読取失敗情報(欠損)の表示に加え店員呼出ボタンを表示(例えば、小画面SG01に表示)してもよいし、サインポール117を発光させてもよい。同様に、登録精算装置50は、読取失敗原因(汚れ)の場合に(ステップS140:YES)、読取失敗情報(汚れ)の表示に加え店員呼出ボタンを表示してもよいし、サインポール117を発光させてもよい。つまり、読取失敗原因(欠損)や多くの場合の読取失敗原因(汚れ)であるときには基本的には商品を交換して対応することになるが、登録精算装置50における登録の場面では、該商品の交換は、当該登録精算装置50から該商品の売り場への移動が必要になるため、店員呼出について案内してもよい。また、登録精算装置50は、店員呼出メッセージを送信した場合やサインポール117を発光させた場合には、店員呼出中である旨を表示(例えば、小画面SG01に表示)してもよい。
【0115】
(6)上記実施形態では、バーコードのサイズが小さ過ぎて不適切(読取可能サイズに比べて小さいサイズ)である場合に読取失敗情報(サイズ)を表示すると説明したが、バーコードのサイズが大きすぎて過ぎて不適切(読取可能サイズに比べて大きいサイズ)である場合にも読取失敗情報(サイズ)を表示してもよい。
【0116】
(7)上記6とも関連するが、上記実施形態にて説明した読取失敗原因は一例である。つまり、携帯端末60(登録精算装置50)は、上記実施形態にて説明した読取失敗原因の一部について読取失敗原因を特定しなくてもよい。また、携帯端末60(登録精算装置50)は、上記実施形態にて説明した読取失敗原因に加えて上記実施形態にて説明した読取失敗原因以外の読取失敗原因を特定してもよい。
【0117】
上記実施形態にて説明した読取失敗原因以外の読取失敗原因としては、例えば、以下が挙げられる。
(i)撮像画像内のバーコードが斜め撮像されているために(バーコードの撮像領域が台形であるために)バーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因(「読取失敗原因(斜め)」)。
(j)撮像画像内のバーコードのピント(焦点)が合っていないために(ピンボケであるために)バーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因(「読取失敗原因(焦点)」)
(k)撮像画像内に複数のバーコードが撮像されているためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因(「読取失敗原因(複数)」)
(l)撮像画像内に撮像されているバーコードが未対応のバーコード(JANコード以外のコード)であるためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因(「読取失敗原因(未対応コード)」)。
(m)バーコードに影が掛かっているために(全体として暗すぎるために、又は、バーコード本来の線の有無による濃淡とは異なる濃淡が生じているために)バーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因(「読取失敗原因(影)」)。
(n)バーコードの一部又は全部が指やシール等で隠されているためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因(「読取失敗原因(隠れ)」)。
(o)読取失敗原因(欠損)とも関連するが、バーコードの印刷中にかすれ、ドット落ち、間延び等が発生し、バーコード自体が規格外となっているためにバーコードの読み取りに失敗した場合の読取失敗原因(「読取失敗原因(規格外)」)。
【0118】
なお、上記6にも関連するが、例えば、読取失敗原因(〇〇)を特定し、読取失敗原因(〇〇)に対応する読取失敗情報(〇〇)を表示するためには、読取失敗原因(〇〇)が特定されるように、例えば、特定方法1の場合、読取失敗原因(〇〇)に対応した参照用画像データセットを作成しておき、読取失敗原因(〇〇)に対応する読取失敗情報(〇〇)を準備しておけばよい。特定方法2の場合、読取失敗原因(〇〇)に対応した学習済モデルを生成しておき、読取失敗原因(〇〇)に対応する読取失敗情報(〇〇)を準備しておけばよい。特定方法3の場合、デコード失敗原因と読取失敗原因(〇〇)とを対応付けておき、読取失敗原因(〇〇)に対応する読取失敗情報(〇〇)を準備しておけばよい。
【0119】
(8)上記実施形態では説明を省略したが、顧客毎に異なる読取失敗情報を表示してもよい。例えば、販売システム1内において、読取失敗した商品(後に読取成功した商品も含む)について読取失敗時の読取失敗原因と顧客識別情報と対応付けて記憶しておく。例えば、携帯端末60による読取失敗に関しては、例えば、クラウドサーバ20内に夫々の顧客の過去の読取失敗原因を記憶しておいてもよいし、自装置内(当該携帯端末60内)に当該顧客の過去の読取失敗原因を記憶しておいてもよい。登録精算装置50による読取失敗に関しては、例えば、本部サーバ10又はストアコントローラ30内に夫々の顧客の過去の読取失敗原因を記憶しておいてもよい。つまり、携帯端末60(登録精算装置50)を使用して商品を登録している顧客の過去の読取失敗原因が、当該携帯端末60(登録精算装置50)が参照可能な場所に蓄積されればよい。なお、携帯端末60を使用する顧客の顧客識別情報は、例えば、取引開始時(メニュー画面の表示前)に顧客に顧客識別情報を入力させることにより取得してもよい。また、登録精算装置50を使用する顧客の顧客識別情報は例えば会員カード(ポイントカード)を読み取らせることにより取得してもよい。
【0120】
携帯端末60(登録精算装置50)は、読取失敗時には、今回の読取失敗原因と当該顧客の過去の読取失敗原因とに基づいて、読取失敗情報を表示する。例えば、携帯端末60(登録精算装置50)は、今回の読取失敗原因が当該顧客にとって初めて特定される読取失敗原因である場合(今回の読取失敗原因は当該顧客にとって初めの読取失敗原因である場合)には、予め用意した親切な(例えば、画像が豊富な)表示内容の読取失敗情報を表示してもよい。また例えば、携帯端末60(登録精算装置50)は、今回の読取失敗原因が当該顧客にとって何度も繰り返し特定されている読取失敗原因である場合(今回の読取失敗原因は当該顧客にとって頻出している読取失敗原因である場合)には、予め用意した親切な(例えば、画像が多めの)表示内容の読取失敗情報を表示してもよいし、逆に、予め用意したより簡素な(例えば、画像が少なめの)表示内容の読取失敗情報を表示してもよい。
【0121】
また、当該顧客にとって初めて特定される読取失敗原因であるか何度も繰り返し特定されている読取失敗原因であるかに応じて読取失敗情報を表示する迄の時間(表示する迄のタイミング)を異ならせてもよい。何度も繰り返し特定されている読取失敗原因については初めて特定される読取失敗原因よりも慣れているため、何度も繰り返し特定されている読取失敗原因の読取失敗情報が表示される迄の時間を、初めて特定される読取失敗原因の読取失敗情報が表示される迄の時間よりも長くなるようにしてもよい。
【0122】
また、携帯端末60(登録精算装置50)は、顧客の過去の履歴に基づいて、読取失敗情報を表示するか否かを決定してもよい。また、携帯端末60(登録精算装置50)は、特定の顧客(例えば、サービスAの顧客である会員や、顧客自身又は店側が非表示とする旨の設定をした顧客)については、過去の履歴に関わらず、読取失敗情報を表示しないようにしてもよい。
【0123】
(9)上記実施形態では説明を省略したが、商品毎に読取失敗原因を記憶してもよい。例えば、販売システム1内において、読取失敗後に読取成功した商品について読取失敗時の読取失敗原因と商品コードと対応付けて記憶しておく。例えば、携帯端末60による読取失敗に関しては、例えば、クラウドサーバ20内に夫々の商品の過去の読取失敗原因を記憶しておいてもよい。登録精算装置50による読取失敗に関しては、例えば、本部サーバ10又はストアコントローラ30内に夫々の商品の過去の読取失敗原因を記憶しておいてもよい。つまり、携帯端末60(登録精算装置50)を使用して登録される商品の過去の読取失敗原因が、販売システム1内に蓄積されればよい。
【0124】
携帯端末60は、ある商品について読取失敗後に読取成功した場合、当該商品の商品コードとともに読取失敗原因をクラウドサーバ20に送信する。携帯端末60は、商品を登録する都度(ある商品について読取失敗後に読取成功したときに)当該商品について商品コードとともに読取失敗原因を送信してもよいし、商品の登録を終了するときに纏めて(会計に進むときに)、読取失敗後に読取成功した1以上の商品について商品コードとともに読取失敗原因を送信してもよい。なお、携帯端末60に代えて精算装置51が、精算開始時(又は精算終了時)に纏めて、読取失敗後に読取成功した1以上の商品について商品コードとともに読取失敗原因をクラウドサーバ20又は例えばストアコントローラ30に送信してもよい。また、登録精算装置50は、ある商品について読取失敗後に読取成功した場合、当該商品の商品コードとともに読取失敗原因を例えばストアコントローラ30に送信する。なお、本部サーバ10(取引状況管理装置40、ストアコントローラ30等であってもよい)は、必要に応じて、商品毎の読取失敗原因を集計し、出力(送信、印刷)してもよい。
【0125】
上述の如く販売システム1内に蓄積した蓄積情報(商品コード毎の読取失敗原因を示した情報)は、関係者(夫々のメーカ等)にフィードバックされるようにしてもよい。例えば、蓄積情報にアクセス可能な装置(例えば、本部サーバ10、クラウドサーバ20、ストアコントローラ30、取引状況管理装置。登録精算装置50、精算装置51であってもよい)は、蓄積情報のうち菓子メーカAに関連する情報(菓子メーカAの商品の商品毎の読取失敗原因を示した情報)を該菓子メーカAの装置に送信してもよいし、該菓子メーカAに送付する記憶媒体に出力(記憶)してもよいし、該菓子メーカAに送付するリストとして印刷してもよい。
【0126】
(10)上記実施形態では、携帯端末60や登録精算装置50が、バーコードの読取失敗時に読取失敗情報を表示する例を説明したが、他の装置が、バーコードの読取失敗時に読取失敗情報を表示してもよい。例えば、精算装置51が、バーコードの読取失敗時に読取失敗情報を表示してもよい。また、店員が商品を登録する登録装置(非図示)が、バーコードの読取失敗時に読取失敗情報を表示してもよい。
【0127】
(11)上記実施形態では、読取失敗情報について表示される情報として説明したが、読取失敗情報は音声出力される情報であってもよい。なお、上記(8)(9)に示したように読取失敗情報は外部の装置にも出力される場合がある。
【0128】
(12)上記実施形態においても言及したが(読取失敗原因の特定は当該装置以外の他の装置が行ってもよい等)、各装置(携帯端末60、登録精算装置50、精算装置51等)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、各装置は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。一例として、各装置の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバ(クラウドサーバ20と同一であってもよいし他のクラウドサーバであってもよい)が実行し、各装置はブラウジング機能によって画面を表示等してもよい。
【0129】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、登録装置、プログラムに関する。
[背景技術]
被撮像物である商品の撮像時にガイダンス情報を表示して商品の登録をサポートする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特許第6220679号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、種々の撮像状況に十分に対応してないため、商品の登録を十分にサポートできない。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、商品の登録を好適にサポートする技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0130】
(1)上述した課題を解決するための一態様は、コード(読取用コード。例えば、バーコード)が付加された対象物を撮像した撮像画像内の前記コードを読み取り可能な読取手段と、前記読取手段による前記コードの読み取りができない場合に読み取りができない原因(例えば、読取失敗原因)を判定可能な判定手段(例えば、「読取失敗原因の特定方法」参照)と、前記判定手段によって判定された前記原因に応じた報知情報(例えば、読取失敗情報)を出力(例えば、表示、音声出力)する報知手段とを備えることを特徴とする登録装置(例えば、携帯端末60、登録精算装置50)である。
(1)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、バーコードの読み取りに失敗したときに対処方法を具体的に提示し、バーコードの読み取りをサポートすることができる。
【0131】
(2)前記読取手段は、前記撮像画像内の前記コードの撮像位置及び撮像サイズが読取可能位置及び読取可能サイズでない場合に加え、前記コードの撮像位置及び撮像サイズが読取可能位置及び読取可能サイズであっても前記コードの読み取りができない場合があり(
図2(C)~
図7(B)参照)、前記判定手段は、前記原因として、前記コードの撮像位置又は撮像サイズについて判定する第1判定手段(例えば、「読取失敗原因の特定方法」、
図8のステップS105、S110、S120参照)と、前記原因として、前記コードの撮像位置又は撮像サイズ以外について判定する第2判定手段(例えば、「読取失敗原因の特定方法」、
図8のステップS105、
図9のステップS130、S140、S150、S160、S170参照)と含むことを特徴とする(1)に記載の登録装置である。
(2)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、バーコードの読み取りに失敗したときに対処方法を具体的に提示し、バーコードの読み取りをサポートすることができる。
【0132】
なお、上記(2)では、読取失敗の原因として、第1判定手段によって判定される「位置」、「サイズ」のグループ(第1グループ)と、第2判定手段によって判定される「位置」又は「サイズ」以外(例えば、「反射」、「欠損」、「汚れ」、「霜」、「シワ」、「縦」、「斜め」、「焦点(ピンボケ)」、「複数」、「未対応」、「影」、「隠れ」、「規格外」)のグループ(第2グループ)とを区別しているが、第2グループに属するものとして説明した一部のものについては第1グループに属するものとして扱ってもよい。一例として「焦点」については、「読取失敗原因の特定方法」によらない特定にも馴染むため(カメラの機能(オートフォーカス機能)による判定や撮像画像全体による判定(例えば、空間周波数の解析)なども可能であるため)、第1グループに属するものとして取り扱ってもよい。
【0133】
(3)前記撮像画像を表示可能な画像表示手段を備え、前記報知手段は、前記報知情報として、少なくとも前記原因に応じたイラストを前記画像表示手段によって表示された前記撮像画像に重畳させて表示(例えば、
図2(C)、
図7(B)参照)することを特徴とする(1)又は(2)に記載の登録装置である。
(3)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、バーコードの読取失敗したときに分かり易くサポートすることができる。
【0134】
(4)前記報知手段は、前記イラストを前記撮像画像内の前記コードの表示位置の近傍に表示(例えば、
図3(D)参照)、又は、前記コードに重畳させて表示(例えば、
図2(D)参照)することを特徴とする(3)に記載の登録装置である。
(4)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、バーコードの読取失敗したときに分かり易くサポートすることができる。
【0135】
(5)前記報知手段は、前記イラストを前記撮像画像内の前記コードから離れた位置に表示(例えば、
図2(C)、
図3(A)参照)することを特徴とする(3)に記載の登録装置である。
(5)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、バーコードの読取失敗したときに分かり易くサポートすることができる。
【0136】
(6)前記報知手段は、前記報知情報として、前記原因に応じたガイド情報(例えば、欠損状況メッセージMS02、縦状況メッセージMS04、縦状況画像GA04、シワ状況画像GA05等)を表示することを特徴とする(1)乃至(5)の何れかに記載の登録装置である。
(6)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、バーコードの読取失敗したときに分かり易くサポートすることができる。
【0137】
(7)前記報知手段は、所定時間に亘って前記コードの読み取りができない場合に、前記報知情報を出力する(例えば、変形例の(2)参照)ことを特徴とする(1)乃至(6)の何れかに記載の登録装置である。
(7)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、好適なタイミングでサポートすることができる。
【0138】
(8)前記報知手段は、前記撮像画像内の前記コードの撮像位置及び撮像サイズが読取可能位置及び読取可能サイズとなった後に所定時間に亘って前記コードの読み取りができない場合に、前記報知情報(例えば、読取失敗原因(サイズ)又は読取失敗原因(位置)以外の読取失敗原因に対応する読取失敗情報)を出力する(例えば、変形例の(3)参照)ことを特徴とする(1)乃至(7)の何れかに記載の登録装置である。
(8)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、好適なタイミングでサポートすることができる。
【0139】
(9)前記報知手段は、前記撮像画像内の前記コードの撮像位置又は撮像サイズが所定時間に亘って変化している場合に、前記報知情報を出力する(例えば、変形例の(4)参照)ことを特徴とする(1)乃至(8)の何れかに記載の登録装置である。
(9)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、好適なタイミングでサポートすることができる。
【0140】
(10)前記判定手段による前記原因の判定結果を顧客別に記憶する顧客別判定結果記憶手段を備え、前記報知手段は、前記判定手段によって判定された前記原因と、前記顧客別判定結果記憶手段に記憶されている当該顧客に関する過去の前記判定結果とに基づいて、前記報知情報を出力(例えば、変形例の(8)参照)することを特徴とする(1)乃至(9)の何れかに記載の登録装置である。
(10)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、顧客一人一人に対しきめ細かにサポートすることができる。
【0141】
(11)前記判定手段による前記原因の判定結果を対象物の種類別に記憶する対象物別判定結果記憶手段と、前記対象物別判定結果記憶手段に記憶されている前記対象物の種類毎の前記判定結果を外部に出力(例えば、変形例の(9)参照)する対象物別判定結果出力手段とを備えることを特徴とする(1)乃至(10)の何れかに記載の登録装置である。
(11)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、商品の製造元販売元にフィードバックし、読取失敗となり難いようにし提案するなどして、長期的、間接的に商品の登録をサポートすることができる。
【0142】
(12)登録装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、コードが付加された対象物を撮像した撮像画像内の前記コードを読み取り可能な読取手段、前記読取手段による前記コードの読み取りができない場合に読み取りができない原因を判定可能な判定手段、前記判定手段によって判定された前記原因に応じた報知情報を出力する報知手段として機能させるプログラムである。
(12)によれば、商品の登録を好適にサポートすることができる。例えば、バーコードの読取失敗したときに丁寧にサポートすることができる。
【0143】
なお、以上に説明した各装置(本部サーバ10、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40、登録精算装置50、精算装置51、携帯端末60等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0144】
1…販売システム 10…本部サーバ 20…クラウドサーバ 30…ストアコントローラ 40…取引状況管理装置 50…登録精算装置 51…精算装置 60…携帯端末