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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023093030
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】耳介の磁気誘導治療器。
(51)【国際特許分類】
   A61N 2/08 20060101AFI20230627BHJP
【FI】
A61N2/08 A
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021208416
(22)【出願日】2021-12-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】521197368
【氏名又は名称】オーリーオーン株式会社
(72)【発明者】
【氏名】大藤則子
【テーマコード(参考)】
4C106
【Fターム(参考)】
4C106BB12
4C106CC01
4C106CC03
(57)【要約】
【課題】

具体的な詳細の耳穴は、実験により近年研究されたもで東洋医学と西洋医学的要素の折衷要素を含んでいて著書も少なく耳穴治療は現在研究進行中の治療法です。
【解決手段】
耳介は、耳介自体で、穴の前記の研究から小さい部位ながら 体と同じ宇宙体系を備えていることが解ってきて 耳介の穴をフル活用して、小さな耳介から体全体への太極治療方法を考案しています。
耳介際は、頭部で唯一の迷走神経域であり、そして耳介と体を結び付ける部位でもあり、耳介際を起点として、耳介の穴を磁気によって気血誘導することで、体の症状別に治療方法をパターン化させた磁気治療器です。
具体的には 耳介際はリング状になっていますので、耳介際に嵌める磁気リングを基軸として耳介及び該周辺の治療目的の関連穴群にリングの所定穴から磁性線を伸ばして磁気誘導させる治療方法です。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔面の横に位置する耳介の基部に装着される磁気治療器であって、この磁気治療器は前記顔面横と耳介本体とを繋ぐ耳介の基部に取り付けられるリング部材とこのリング部材に設けられる磁性体とで構成されていることを特徴とする磁気治療器。
【請求項2】
前記リング部材が、磁性体で構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気治療器。
【請求項3】
前記リング部材は、該リング部材の所定の箇所に磁性体が複数個設けられていることを特徴とする請求項1記載の磁気治療器。
【請求項4】
前記リング部材は、その途中の所定ヶ所から内側に向けて突出する内側延長部が設けられておりこの延長部に磁性体が設けられていることを特徴とする請求項1又は3記載の磁気治療器。
【請求項5】
前記リング部材は、その途中の所定ヶ所から外側に向けて突出する外側延長部が設けられておりこの延長部に磁性体が設けられていることを特徴とする請求項1又は3記載の磁気治療器。
【請求項6】
前記リング部材は、その途中に所定距離離間した重複部が形成されていることを特徴とする請求項1又は3記載の磁気治療器。
【請求項7】
前記リング部材は、その途中の所定個所から外側に重なり合う外側重複部が形成されていることを特徴とする請求項1又は3記載の磁気治療器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔面の横に位置する耳介部分に取り付ける磁気治療器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年はコロナ感染症の伝染性疾患が流行しています。その予防対策や、治療効果を上げる目

的で、耳穴治療が適応症として挙げられています。非特許文献4より。
【0003】
従来は、鍼灸治療分野では、細菌性のものや、伝染性疾患は、あまり鍼治療には適応しないとされていた。
【0004】
何故耳ツボが、不適応疾患から適応疾患と変更記載されるようになってきたのかと考えてみました。
【0005】
耳穴の歴史的背景、非特許文献3全日本鍼灸学会雑誌2006年第56巻5号 779-792にあるように、耳穴は、西洋医学的な部位名称穴がつけられており 研究が始まったのは中国古典であるが、その後近年西洋医学風の再研究が盛んになった所以からだと思われる。
【0006】
耳穴名の特徴は、分かりやすい臓器の名前がつけられています。それにより穴構成を体系化することがしやすくなっています。臓器などの位置部位の穴名のながれ、中枢神経系、内分泌系が古典的な表現ではなく西洋医学風に読み取れるようになった。
【0007】
同名称穴、近似部位、神経、及び内分泌支配域を繋ぐと片耳において、耳穴に近い口と、肛門、外生殖器の二つの穴が耳輪脚を挟んで巻き込まれて 少し歪な楕円玉子状の半球体になっていることが連想されます。
【0008】
それをスケルトン化すれば耳穴に口向け やや後ろ向きの頭部に背骨をくるりと内屈させ 臀部を突き出し その中に足を屈曲させ、手はだらりと体外側に添わせ、足の指と手の指を当接する未熟なゾンビの様のミニチュア人体が浮かびます。
【0009】
耳介の前記ミニチュア人体は、側頭部で、耳介の付け根と頭部で密着し、その耳介際の形状は、少しいびつなリング様になっていて、密着部の耳介際の内側部分は、大脳皮質から内臓、骨盤内臓器、中枢神経、口、内生殖器穴に連なっています。耳際ラインの図18参照、E―1耳介背面から見た耳際ライン、E―2は耳正面から見た耳際ラインです。
【0010】
図19参照して 耳介際は、迷走神経域であり 傍に三叉神経や顔面神経がありまた脳神経の他に迷走神経域、副交感神経域が混在しているので 耳介のみの治療で自律神経調整ができることになり、延いては 太極的な治療が可能になった。
【0011】

東洋医学の概論だけでなく、耳穴の部位の神経支配域を理解することで、より有効な治療方法を考察していきたいとの思いで 耳介の神経支配域を表したものが、図19で、迷走神経支配域は200、交感神経支配域は300頸神経支配域は400で表してE―2は耳介正面側の神経支配域でE―1は耳介背面の神経支配域になっています。
【0012】
迷走神経の支配域は、耳介から首に下降して主に、多くの内臓や、内分泌器官に分布しているので耳介の磁気治療においても免疫機能改善にも関与できると考察します。
【0013】
前記の考察から、耳際穴を中心としたこの磁気治療器ができあがって、磁性体により耳介際から耳介の正面穴に磁気誘導させ、更に体幹部の目的部位に磁気刺激を誘導することで治療効果の幅が広がると考察します。
【0014】
磁気誘導の方法と理念は先の実用新案 気血誘導材実願2021-001957を基本にしています。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開平6-218068
【特許文献2】実用新案願2021-001957
【特許文献3】特開2013-202303
【特許文献4】特開2005-143876
【非特許文献3】全日本鍼灸学会雑誌2006年第56巻5号 779-792
【非特許文献4】中国伝統医学 耳穴診療法 陳 志強著(株)たにぐち書店 97~101 項
【非特許文献5】経穴マップ/イラストで学ぶ十四経穴・奇穴・耳穴・頭鍼 王 暁明 他著書 医歯薬出版株
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
現代社会は、ストレスが多く、リラックスさせる方法として、アートや、運動、音楽療法などが必要になっています。
【0017】
健康増進目的で自己免疫を高めることは、食事や運動だけでなく、治療によって内分泌機能に刺激を与えることが大切です。

その中の一つの方法として、鍼灸治療として耳穴療法もあります。しかしながら、耳ツボの熟知なしに素人や自己ケアーは難しく、また臨床家が、耳鍼や金属玉を貼る治療法もありますが、夏場では炎症しやすく衛生に気を付けなければならなりません。
【0018】
その為耳介の穴を、衛生的に、何時でも、簡単にセルフケアーができる方法を考案したいという思いが第一の課題になります。
【0019】
更に臨床の場において、専門家でも対症療法治を考えていますが、特に初心者は、このツボは何処に効くという風に考えがちで、穴は一穴が単独に存在しているのではなく、一連の経絡をなし 途切れることなく体全体を流れ 複雑に穴どうしが影響仕合っていますので、あみだくじを引く要領で選穴しなければならず、そういった経穴概論をふまえて磁気治療器を考案していくことが必要です。
【0020】
磁気による治療器は、流れの滞っている経穴に気血を誘導させていくことができ、この耳介の磁気治療器は、鍼灸治療の難度な補瀉の技術を意図することなく、体本来のサイバネティックス利用した治療法であると考えます。
【0021】
耳介の構造は、軟骨部分と脂肪部分で、5ミリメートルから1センチメートル余りの厚みで一様ではなく個人差もあり、その軟度も違い、また形状は凹凸に富んでいます。その対策として治療目的別の配穴を 解かりやすくパターン化することが次の課題です。
【0022】
磁気誘導する上で耳介の穴流注の耳介表裏の穴の関係性は大切ですが、体幹の正経絡と穴の流注が全く違うので該耳介の構造と耳穴の穴構成、神経支配域にについて知る必要があります。図22.19参照。
【0023】
耳穴の神経の支配域は 現代医学では 図19のような自律神経域、迷走神経域を表しています。200の迷走神経域で 300の交感神経、400の副交感神経が、混在し自律神経調節により、内分泌 循環機能のホメオスタシスに関与することが可能になります。
【0024】
耳介際での穴については、表裏別々に成り立っているのではなく、その表裏間で影響しあって結合して 図18は耳介際のE―1の裏面穴とE―2の正面穴を結びつけています。つまり、耳介際は、耳介の表裏の耳介正面と耳介背面 そして頭部を結びつけていますので耳介際の役割を理解することが大切になります。 非特許文献4中国伝統医学 耳穴診

療法 陳 志強著(株)たにぐち書店97~101頁
【0025】
耳介穴の耳介正面、背面の役割と構成を理解し、耳介穴を太極的に捉えることで、請求項1~6の特徴とす磁気治療器に繋がっていき、以下表裏一体の穴の効果影響を説明していきます。
【0026】
耳際穴の耳背の11は上耳根穴で、耳介正面では、の神門穴29、にあたり、耳介正面は迷走神経及び副交感神経域になり、該神門穴は、耳介正面では101の三角窩にあり、図21の耳介の部位名を参照し、正経絡太陽小腸経の神門穴にも通じていて、近くにある角窩中(喘点)穴22は、内生殖器でもあり、これらの穴は、各疾患において、精神安定のために不可欠な常用穴であり抗アレルギー、腎虚の症状に広く用いらています。図18参照
【0027】
図22の耳介正面の名称図を参照にして101の三角窩の穴群は一般的に骨盤腔内に関する穴であり、神経域は副交感神経、迷走神経の混在する部位です。図19の拡大図を参照
【0028】
耳背側の12は耳迷根穴で、名前の通りに迷走神経に関わっていて 耳介正面では肝穴肝臓穴25、ばかりでなく腹部の穴に連がり、迷走神経分布支配域でありながら、大輪対111の横で脊椎神経とも接点を持っていて 迷走神経際で交感神経に関連があります。図19.21を参照
【0029】
肝穴は耳介正面部位では、図21にある耳甲介艇102にありますが、耳甲介艇は、耳輪脚103で分離され、耳甲介艇の上部分は下対輪脚104で、耳輪脚103を境にして上部は、体幹の横隔膜上の部分の臓腑穴が並んで位置して、耳輪脚103の下部分には、一方横隔膜下の腑穴が位置しています。
【0030】
図21.22を参照して耳背の下耳根穴13で正面耳介では、垂前穴39の後方に当たります。この穴は、神経衰弱点ともいわれて、この部分は、耳垂の大きさにより差があるが中枢神経系で、対珠105の裏側の皮質下穴、内分泌穴に近い部分で重要穴です。
【0031】
対珠105は前脳、側頭、後頭、脳幹穴と続き、その裏側にの大脳皮質下穴32 があり、耳介穴の特徴の、中枢神経支配域の部位名称穴がむき出しになっていることは、耳ツボの治療が、西洋医学的で今風な感覚で解釈できる最大のメリットと言えます。
【0032】
また皮質下の直ぐに隣にある内分泌穴32は、脳下垂体のなかにあり、内分泌系臓器(視床下部、脳下垂体、副甲状腺、甲状腺、副腎、十二指腸、胃、膵臓、卵巣、精巣、腎臓等々)を簡単に一度に調整刺激することができます。非特許文献4に記載あり。
【0033】
前述のように下耳根穴13は、耳介正面で中枢神経につながっていますので、僅かな位置調整で、脳の各部に刺激でき、その為多くの治療法に効果があります。
【0034】
耳介正面穴の真横顔面際立にあるのが、副腎穴14で、副腎穴は迷走神経支配域ですが、耳珠106を挟んで三叉神経、顔面神経域の脳神経があり、多穴が、筋状になって位置し、横浜ラインには聴宮穴16、外鼻穴17、副腎穴14、内鼻穴15があり、内鼻穴は、耳珠を挟んで副腎穴の裏に位置していています。そして14副腎穴は、臓器の副腎にあたり、免疫機能をも高めるため、伝染性疾患に適用されています。非特許文献4参照。
【0035】
その他のラインは図22参照して縦ラインでは聴宮穴16、耳門穴18、聴会穴30でこれらの穴は、体幹の正経絡と耳介とを結び接点穴であり最重要穴です。請求項1.6の磁気治療器に繋がります。
【0036】
前述したように耳介際の主な4穴の上耳根穴11、迷耳根12、下耳根穴13、副腎穴14と、耳介正面にての表裏関係穴がそれぞれ影響しあい、また耳介際の該四穴が耳介際でリング状をなし体本体とつながっていることが請求項1の磁気治療器の基本理念となります。
【0037】
耳介際で、リングの内側に磁気性延長部を出すことで耳介内のみでホメオスタシスをしていて、また耳介際からリングの外側に磁気性延長部をだすことで体本体の正経絡とつながり、耳介と体が一体になり ホメオスタシスをしていることは請求項4.5の特徴とする磁気治療器に繋がります。
【0038】
考察結果として、耳介際を経て耳介の背面、正面の穴は、お互い影響しあって耳介内でホメオスタシスを保っていることと、更に耳介本体が耳介際を介して体本体と繋がって 耳介から全体幹へ磁気誘導させることで、この磁気治療器は太極的な治療になりうる。
【課題を解決するための手段】
【0039】

本発明は、上記した課題を解決するために顔面の横に位置する耳介の基部に装着される 磁気治療器であって、耳介本体を繋ぐ前記顔面横の耳介基部に取り付けられるリング部材とこのリング部材に設けられる磁性体とで構成されていることを特徴とする。
【0040】
また前記リング部材は磁性体で構成されていることを特徴とする。
【0041】
さらに前記リング部材は、その途中の所定ヶ所から内側に向けて突出する内側延長部が
設けられておりこの延長部に磁性体が設けられていることを特徴とする磁気治療器。
【0042】
また、前記リング部材は、その途中の所定ヶ所から外側に向けて突出する外側延長部が設けられておりこの延長部に磁性体が設けられていることを特徴とする磁気治療器。
【0043】
また、前記リング部材は、その途中に所定距離離間した重複部が形成されていることを特徴とする磁気治療器。
【0044】
耳介の表裏関係を以下にて説明する。11の穴名は上耳根で耳背にあり、この部は耳介表は正面穴では神門穴にあたる。神経の支配域は、迷走神経と副交感神経の混在になっています。図18参照
【0045】
12の穴名は耳迷根で耳背にあり、この部は耳介表の正面穴は、胃、肝穴にあたる。神経の支配域は、迷走神経です。
【0046】
13の穴名は下耳根で耳背にあり、この部は耳介表の正面穴は、皮質下、内分泌穴にあたり、神経の支配域は、迷走神経です。
【0047】
14の穴名は、副腎穴で耳介の顔側正面耳珠にある。神経支配期は、迷走神経です。
【0048】
耳介の神経支配域は、図18.19参照。中心的な四穴を図解によって視覚化してみると、耳介際にあり、歪なリング状になって、基本リング部材の磁気治療器の耳際の四穴は、迷走神経支配になっているのが解ります。請求項1の特徴とする磁気治療器である。
【0049】
前記の耳介際の主な四穴は迷走神経を介して自律神経の調節をしている。四穴間をつなぎ合わせることで、耳介を介して体幹に磁気を誘導することができ、全体治療に繋がり自律神経調節に役立つことになる。
【発明の効果】
【0050】
本発明によるこの磁気治療器Xは、耳介際につける磁性体リングにより、体幹に磁気誘導し、耳介と体幹部が相互作用をもたらし、結果として、耳介治療が全身治療となりえることが証明されることにより請求項の全ての効果の基盤になっています。
【0051】
請求項1、2、3の発明効果は、基礎の耳際磁気リングの効果は、該リングの位置が迷走神経域にあるため副交感神経作用と同じような作用して 交感神経の緊張を抑え、自律神経の調節をしますので、リラックス効果があります。
【0052】
請求項4の発明効果は、耳介正面穴並びに関連体幹穴に耳介背面穴から磁気誘導し、また正面耳介穴は耳介際の磁気基礎リングを通して、体幹に磁気誘導すします。それにより、自律神経調節ができ、内分泌、循環機能のホメオスタシスに関与することが可能になり、更に目的別に延長部を出すことができ、特定な効果があり、それぞれ違いますので詳細は、実施例別にて説明していく。
【0053】
請求項5の発明効果も請求項4の効果と同じく全身のホメオスタシス効果がありますが、基礎リングの外側に磁気誘導します。それにより、耳介以外の体幹部の正経絡に直接磁気誘導し、特に頭部や顔面にある疾病に対する顔面の神経痛や麻痺、後頭部後頸部のコリをほぐします。
【0054】
請求項6の発明効果は、全身のホメオスタシス効果の他、耳介穴と顔面の体幹の重要 三正経絡を直接繋がることで全身治療になります。特に胆経、小腸経、三焦経の経絡上の疾患に効果がります。例えば小腸経は、西洋医学的に言えば自己免疫効果があります。
【0055】
本発明により上記のとおり耳介の磁気治療器は体全身に影響し、全身の自律神経調節により内分泌、循環機能のホメオスタシスに関与することが可能になり、また耳介際穴は 頭部で唯一の迷走神経域が体表に露出しておりますので、自律神経の調節ができ心身共にリラックス効果をもたらします。
【発明を実施するための形態】
【0056】
本発明の実施例について図面に基づいて以下説明する。磁気基本リングベースの外形は、立体的に側面と背部から見ると図20にあるようには歪んだ耳際を囲んだチューブのリングで、そのチューブの中 に入れ込んだ磁性体によって磁気治療器Xが形成さ

れている。リング部材1の材質はシリコン素材が良いが、ビニール素材や、ゴム、弾力
性のあるプラスチック素材で構成しても良いものである。
【実施例0057】
実施例1においては図1のように、前記したリング部材1の中に磁性金属、例えば磁性化鉄線(以後Fe線という)2が内蔵されて構成されている。実施例1ではFe線2を使用しているが線状のマグネットシート6としても良いものとする。効果は耳介の基部(以後耳介際という)の迷走神経支配域に刺激を与え、交感神経域の緊張を緩め自律神経の調節での全体としてリラックス効果があります。
【実施例0058】
実施例2においては図2のように、前記したリング部材1の中に、未磁性化鉄線(以後鉄線という)3を内蔵させている。リング部材1の中の所定穴に磁石5を内蔵させている。磁石によって、次第に内蔵させた鉄線も磁性金属(Fe線)になる。この場合、特に刺激を与えたい所定穴に磁石5を置く。効果は、実施例1と同様であるが、所定穴の特有効果が優先します。所定穴について図18を参照として説明していく。
【0059】
先に耳介の構成で前述したように耳際は、少し歪んだリング状になっている。図18のE-1は耳介背面から見た耳際ラインで、E―2は耳介正面から見た耳際ラインです。所定穴とは、一般的に該ライン上にある四穴をa b cdとします。(以後をa b cdを所定穴という)図18の背面中央bに磁石5を配置している。
【0060】
aを所定穴とした場合の穴は、耳介背面では上耳根穴11に相当し、主に精神安定を目的に、bの場合の耳介背面では耳迷根穴12に相当し、主に内臓を保護する目的で用いられてcの場合はの耳介背面では下耳根穴13に相当し、脳神経、内分泌系に刺激する目的に用いられ、dのみ耳介正面にあり、副腎穴14になり、ステロイドホルモンを出させる等の免疫機能効果があります。
【実施例0061】
実施例3においては図3のように、前記したリング部材1の中に非磁性金属、例えばアルミニウム線(以後Al線という)4が内蔵されて構成されている。リング部材1には数個以上の磁石5が所定個穴に内蔵されている。主に穴の効果を目的にして所定穴を選択します。所定穴の効果は前記の実施例2に前述している。またリング部材1の中にFe線2、鉄線3も内蔵しても良いものとする。
【0062】
<第1変形例>
実施例3の第1変形例においては図4のように、前記したリング部材1の中にFe線2、鉄線3、Al線4で構成されている。二穴の所定穴間のみの磁性を目的にする場合所定穴区間にFe線2を入れます。組み合わせは、目的によって効果も異なる。所定穴以外のポイント穴の組み合わせを選穴しても良いものとする。
【0063】
図4のad間にFe線2を入れる場合は、主に精神的な原因によって、自律神経の不調和から骨盤内臓器に異常をきたした場合で、該配置穴は臨床家の診断によるものとする。
【0064】
<第2変形例>

実施例3の第2変形例においては図5のように、前記したリング部材1の中に複数のAl線4と複数のFe線2、又は鉄線3構成されている。特に複数か所の所定穴間に磁性を与える目的です。実施例3第1変形例との違いは、目的の磁性区間が複数にわたること。その組み合わせはを所定穴以外の穴でもよいものとする。図5のa d間とb c 間にFe線を入れる場合は、実施例3の第1変形例の前記の効果に加えて、胃腸障害や肝臓障害が加わった場合に用いられる。該組み合わせは、臨床家の診断によるものとする。
【実施例0065】
実施例4においては図6―イのように、前記したリング部材1の中に、Al線4を内蔵
させている。そしてリング部材1の中の所定穴に磁石5を所定の位置に入れている。リングの内側に延長部1―A(延長部の配置分類表示)を出しその先端に磁石を配置している。内蔵部材のAl線4の他にFe線2を各区間への組み合わせや、所定穴以外にも磁石5を入れ込むこともできるものとする。(以後、この基礎リングベースに延長部材を備え先端に磁石5をそなえたものを以後Zベースという。)
【0066】
疾病状態によってXのパターン化させる方法であり、詳しくは、a b、 b c、c d、d a、間の耳際の穴位置を熟知して配置を行うが、穴の効果は簡単に実施例2記述済みである。
【0067】
図6―ロのように副腎穴14から内側に延長部1―Aを突出し、すぐ、副腎穴14より内側に折り曲げ耳珠106裏の5の内鼻穴に磁気誘導するX、延長部は短く106の耳珠を小さく挟む感じの磁気治療器Xとなり、この効果は主に内分泌臓器の副腎穴14刺激で腎虚、老化による自己免疫、抗アレルギー作用の効果があり、伝染性疾患予防

に繋がる。
【0068】
<第1変形例>

実施例4の第1変形例においては前記の実施例4と同様のZベースである。図7
ロのように耳門穴18から内側に延長部―Bを出すことを特徴とするX。図21の耳介の部位名を 参照して磁気延長部は、耳輪脚103を超え、耳甲介艇102から、 耳輪107裏に入って更に下対輪脚104裏を通り、三角窩101に入る。耳輪107裏は、やや密閉されたポケット状になっているので延長部材は、しっかり固定されます。
【0069】
図20図7-ロの穴表を参照にして、腎穴19、膀胱穴20、艇角穴21、交感神経穴22、内生殖器穴23、角か上穴24等、骨盤腔内を磁気刺激します。三角窩101は副交感神経400と交感神経300の混在する域です。図19参照。耳介また、精神を安定させるに定石穴の神門穴29があります。神門穴の耳介の背面穴は、上耳根穴11図18参照、になっていますので装着により 耳介を表裏で磁気刺激し、上下で挟む 形となります。効果は、特に男性ではEDです。精神を安定させ、男女の生殖器機能を 調整し若返りに効果があります。
【0070】
<第2変形例>

実施例4の第2変形例においては前記の実施例4と同様のZベースである。図8―イのように耳門穴18から延長部1―Cを内側に出した磁気治療器X。
【0071】
図8―ロを参照して耳門穴18よ耳輪脚103を超え、耳甲介艇102に入り、下対輪脚104の添を下り耳甲介腔110の肝穴25に延長部1―Cを出し磁気誘導する。102の耳甲介艇も耳甲介腔110も凹部分のための延長部は、固定されます。磁気延長部が19の腎穴、26の膵臓、胆嚢、25の肝穴、27の脾穴、28の胃穴の臓器穴が並ぶラインになっています。治療効果は磁気延長部の通る各種の腹部の臓器疾患に効果があります。例えば胃穴関連では糖尿病、胃の機能不全他、歯痛、不眠、ヒステリー、鬱病などに効果があります。
【0072】
<第3変形例>

実施例4の第3変形例においては前記の実施例4と同様のZベースである。図9―イのように延長部1―Dが、聴会穴30から内側に突出した磁気治療器Xです。
【0073】
図9-ロを参照にして17聴会穴より内側に延長部1―Dを突出させ耳甲介腔11

0下部の珠間前穴31、内分泌穴32、皮質下穴33などの大脳中枢に磁気誘導する
Xで、効果は、延長部は、中枢神経にあたるため、不眠、脳、各種の脳障害、及び精神疾患のほか、脳下垂体に働き循環器系疾患、各種の内分泌系疾患の調節をして全身に影響し効果は多岐にわたります。
【0074】
<第4変形例>

実施例4の第4変形例においては前記の実施例4と同様のZベースであり、図10
イのように延長部1―Eが、聴宮穴16から内側に、突出し、Xは、図10―ロを参照
にして聴宮穴16より図21にある上珠切痕108から耳甲介腔110の口穴34に
磁気誘導し、尚口穴34は催眠点、疲労回復点とも呼ばれていて、胃腸の機能を調整
すると同時に顔面部疾患にも用いられてダイエットの定石穴であるため代表的な肥満
治療効果があります。

【0075】
<第5変形例>

実施例4の第5変形例においては前記の実施例4と同様のZベースである。図11―イ
のように延長部1―Fが、聴宮穴16から内側に突出した磁気治療器Xです。図11
―ロよう顔面の聴宮穴16よりやや膨らんだ耳珠106の外鼻穴17を超え副腎穴 14、副
腎穴14裏側の内鼻穴15に磁気誘導する。耳珠を挟む感じのXです。聴宮穴16は 別名飢点ともいわれます。効果は、健康管理に基づく自律神経の調節で肥満効果です。実施例4と刺激部がやや同じため免疫効果がプラスされます。
【0076】
<第6変形例>

実施例4の第6変形例においては前記の実施例4と同様のZベースである。図12―イのように、聴会穴30から内側に延長部1―Gを突起した磁気治療器Xです。
【0077】
図12―ロを参照にして聴会穴17より内側に延長部1―Gを突出させ耳甲介腔110下部の珠間前穴31、内分泌穴32、皮質下穴33を通り対耳輪150の下部に突き当たる。大脳中枢全体に磁気誘導し、さらに上部の頸椎穴37にまで磁気誘導するXです。
【0078】
効果は、延長部が中枢神経と脊髄神経にあたるため、不眠、脳、各種の脳障害、及び精神疾患のほか、脳下垂体に働き循環器系疾患、各種の内分泌系疾患不全に効果があり、その他に頸椎の器質的な疾患として、むち打ち症、変形頸椎症などに効果があります。この部分は、交感神経と頸神経が混在して、図19参照 穴に対して強刺激有効です。

【0079】
<第7変形例>

実施例4の第7変形例においては前記の実施例4と同様のZベースである。図13
イのように、耳門穴18から内側に延長部1―Hを内側に突出させた磁気治療具Xで
す。
【0080】
図13―ロを 参照して耳門穴18より内側に延長部1―Hを耳輪脚103を超え、耳甲介艇102から、 耳輪107裏に入って更に下対輪脚104裏を通り、三角窩101に入れます。耳輪107裏は、耳介にかぶさったようになっていますのでやや密閉されたポケット状になっています。該耳輪裏から三角窩101に入り、対輪109の分岐部(股関節)に到達します。腰穴38の部位まで、磁気誘導します。
【0081】
図13-ロは図22 穴表を参照にして穴経路は、腎穴19、膀胱穴20、艇角穴21、交感神経穴22、内生殖器穴23、角か上穴24等、骨盤腔内に関与する。この部位は副交感神経と交感神経の混在する域です。図19を参照。精神を安定させるに定石穴の神門穴29があり、神門穴の耳介背面穴は、上耳根穴11になっていますので、装着 によって 耳介を表裏で挟む感じになります。
【0082】
腰穴38は、坐骨神経痛の代表穴で、耳穴効果を古代人類が利用していた形跡もあるこ
とから有名になった経験穴です。効果は、主に、男性ではEDです。精神を安定させ、
男女の生殖器機能を調整し、腰椎の器質的疾患として頑固な腰痛治療に効果があります。この部分の腰穴38は、脊椎神経が支配しております。また強い圧迫刺激で痛みが 解消されます。
【実施例0083】
実施例5においてはの実施例4と同様のZベースである。図14のように前記リング部材は、基本リングの任意顔面側の下部からリング外側に向けて突出する外側延長部1―Iが設けられた磁気治療具Xです。延長部位は、耳介下後方所定穴より後頸部の三焦経の翳風穴35図22参照。また、他の治療目的で、近隣に位置する胆経の穴に磁気 誘導させることもできる。
【0084】
この部分は、交感神経節、迷走神経、舌咽神経、頸神経、副神経、顔面神経や血管が複雑に混在してます。効果は、自律神経の調節の他、主に肩こりや、頭部、顔面の疾患に効果があがります。

【0085】
<第1変形例>

実施例5の第1変形例においては実施例4と同様のZベースである。図15のように前記リング部材は、基本リングの任意頸部の下部からリング外側に向けて突出する延長部1―Jが設けられた磁気治療具Xです。延長部位は、耳介下前方所定穴より顔面頬部の胃経の頬車穴36、図22参照。また、他の治療目的で、近隣に位置する大腸経の穴に磁気誘導させることもできる。
【0086】
効果は、全身作用の自律神経の調節効果の他、三叉神経顔面神経域で顔面麻痺、顔面神経痛等に効果があります。。
【実施例0087】
実施例6においては、耳介顔面部以外は実施例4のZベースと同様であるが図16―イのように前記リング部材は、その途中の顔面部耳輪上部から外側に向けて突出する外側延長部1―Kが設けられ、図16―ロのように耳輪下部で再び基礎リングに合体する、磁気治療具Xです。
【0088】
重複部のリングは図16―ロを参照。耳門穴上部(穴名なし)で耳珠106を挟んで緩やかに離間しています。耳際ライン側は迷走神経域で、外耳穴37、副腎穴14、
珠間前31に下ります。該離間する外側部分の顔側のラインは、耳門穴18、聴宮穴
16、聴会穴30に下ります。この顔側は三叉神経域です。聴会穴30を過ぎて聴
宮穴下部(穴名なし)で緩やかに耳際のラインで再び合体します。
【0089】
体幹の三穴の三本の正経絡と耳際のラインとの離間距離は、耳珠の幅で1センチメートル前後で幅は狭いが、耳介と体を繋ぐ重要な架け橋となる部位で、特に耳門穴18、聴宮穴16、聴会穴30は正経絡の三焦経、小腸経、胆経の耳介に通じる重要穴であり、耳門穴18の直接的な効果は、耳鳴りや、歯痛、顔面神経痛や麻痺の時に効果がありますが全体的効果は基礎体幹力を上げます。
【実施例0090】
実施例7においては、図17のように実施例4と同様のZベースと同様である。耳介下部の下耳根穴13から外側に重なり合う重複部1―L形成された磁気治療器Xです。効果は、耳際ラインの長さ調節が可能です。また、炎症時の痛みや脹れがある時広げて伸ばすことができ便利。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、耳穴を最大限有効にするために考案された装置です。鍼を使用しないで磁気に よる気血誘導で耳穴治療でき、鍼療法と同様の効果が出せます。現在対象治療として耳穴治療は行われていますが、太極的(体幹部全体)な耳穴治療は耳穴を熟知した臨床家でなければ不可能に近いものであります。
【0092】
しかし この装置は目的別に簡単にパターン化させてあり 容易に自律神経の調節を可能にします。
【0093】
一般的に、臨床家でも耳介の凹部分は治療が困難であったが、本発明は、指の届きにくい穴や穴ラインにも磁気誘導させることができ、治療の幅が広がり臨床家はもとより素人も装着でき、多くの治療効果が期待できるようになっています。
【0094】
この発明は、ストレス社会のなか、簡単に耳の気血誘導で、精神を安定させ、リラクゼーションへと導き得ます。また、この装置は、特に今日流行の伝染性疾患においてワクチン接種が受けられない(特殊過敏体質、基礎疾患、特殊アレルギー性疾患)人に対して、自己免疫機能を高めることで予防効果があり有効です。
【図面の簡単な説明】
【0095】
図1】実施例1の磁気治療器の構成図
図2】実施例2の磁気治療器の構成図
図3】実施例3の磁気治療器の構成図
図4】実施例3の第1変形例の磁気治療器の構成図
図5】実施例3の第2変形例の磁気治療器の構成図
図6】イ 実施例4の磁気治療器の構成図 ロ 実施例4の延長部1-A穴配置図
図7】イ実施例4の第1変形例の磁気治療器の構成図 ロ 実施例4の第1変形例の延長部1-B穴配置図
図8】イ 実施例4の第2変形例の磁気治療器の構成図 ロ実施例4の第2変形例の延長部1-C穴配置図
図9】イ 実施例4の第3変形例の磁気治療器の構成図 ロ 実施例4の第3変形例の延長部1-D穴配置図
図10】イ 実施例4の第4変形例の磁気治療器の構成図 16 ロ 実施例4の第4変形例の延長部1-E穴配置図
図11】イ 実施例4の第5変形例の磁気治療器の構成図 ロ 実施例4の第5変形例の延長部1-F穴配置図
図12】イ 実施例4の第6変形例の磁気治療器の構成図 ロ 実施例4の第6変形例の延長部1-G穴配置図
図13】イ 実施例4の第7変形例の磁気治療器の構成図 ロ 実施例4の第7変形例の延長部1-H穴配置図
図14】イ 実施例5の磁気治療器の構成図 ロ 実施例5の延長部穴1-J配置図
図15】イ 実施例5の第1変形例の磁気治療器の構成図 ロ実施例5の第1変形例の延長部1-J穴配置図
図16】イ 実施例6の磁気治療器の構成図 ロ 実施例6の延長部1-K穴配置図
図17】実施例7の磁気治療器の構成図
図18】E1 耳介背面から見た耳際ライン E2 耳介正面面から見た耳際ライン
図19】E1 耳介背面から見た神経支配 E2 耳介正面から見た神経支配域
図20】耳介においての基本リングと部材
図21】耳介部位名図
図22】耳介経穴名図
【符号の説明】
【0096】
X 磁気基礎治療器
Z 延長部突出するまでの基本リングの形状
a b c d 耳際の所定穴
1 ベースのシリコンチューブ
1―A~L 延長部材のシリコンチューブの配置図
2 磁性体金属Fe線
3 未磁性金属のFe線
4 非磁性金属のAl線
5 磁石
6 マグネットシート
11~99 穴名

100~ 耳介位置部位、
200 迷走神経域
300 交感神経域
400 頸神経域
E―1 耳介背面
E―2 耳介正面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2022-05-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔面の横に位置する耳際に装着される磁気治療器であって、この磁気治療器は、顔面横と耳介を繋ぐ耳際に沿って装着されるリング部材を備え、該リング部材は、チューブの中に複数個の磁石と金属線を配置して構成されていることを特徴とする磁気治療器。
【請求項2】
前記リング部材は、途中の所定個所から内側に突出する内側延長部が設けられており該内側延長部には 磁石が設けられていることを特徴とする請求項1記載の磁気治療器。
【請求項3】
前記リング部材は、途中の所定個所から外側にむけて突出した外側延長部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の磁気治療器。
【請求項4】
前記リング部材は、外側に重なり合う外側重複部が形成されてことを特徴とする請求項1記載の磁気治療器。