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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023093287
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】積層型キャパシタ
(51)【国際特許分類】
   H01G 4/30 20060101AFI20230627BHJP
【FI】
H01G4/30 201C
H01G4/30 513
H01G4/30 515
H01G4/30 201L
H01G4/30 517
H01G4/30 311D
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022062686
(22)【出願日】2022-04-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0185228
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユン、テ ホ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ス ボン
(72)【発明者】
【氏名】リー、サン ジョン
【テーマコード(参考)】
5E001
5E082
【Fターム(参考)】
5E001AB03
5E001AC05
5E001AC10
5E001AE02
5E001AE03
5E001AE04
5E001AH01
5E082AB03
5E082BC39
5E082BC40
5E082EE04
5E082EE15
5E082EE23
5E082EE26
5E082EE35
5E082FG04
5E082FG26
5E082FG46
5E082GG10
5E082GG28
5E082MM05
5E082PP04
5E082PP09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】全体的な性能(例:静電容量、小型化)を効率的に向上させる積層型キャパシタを提供する。
【解決手段】積層型キャパシタは、少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極とが少なくとも一つの誘電体層111を間に挟んで第1方向に交互に積層された積層構造を含む本体と、少なくとも一つの第1内部電極121及び少なくとも一つの第2内部電極122にそれぞれ連結されるように互いに離隔して本体に配置された第1及び第2外部電極と、を含む。少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極のうち一つは、他の一つと相対する一面において互いの内部電極間隔の偏差を形成する窪みパターンを含み、一面において窪みパターンによって窪んでいない部分の内部電極間隔はTであり、一面において窪みパターンによって窪んだ部分の窪み深さはTであり、T/Tは0超1/2未満である。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極とが少なくとも一つの誘電体層を間に挟んで第1方向に交互に積層された積層構造を含む本体と、
前記少なくとも一つの第1内部電極及び少なくとも一つの第2内部電極にそれぞれ連結されるように互いに離隔して前記本体に配置された第1及び第2外部電極と、を含み、
前記少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極のうち一つは、他の一つと相対する一面において互いの内部電極間隔の偏差を形成する窪みパターンを含み、
前記一面において前記窪みパターンによって窪んでいない部分の前記内部電極間隔はTであり、
前記一面において前記窪みパターンによって窪んだ部分の窪み深さはTであり、
(T/T)は0超(1/2)未満である、積層型キャパシタ。
【請求項2】
前記少なくとも一つの誘電体層は、チタン酸バリウム(BaTiO)系セラミック誘電体を含み、
前記窪みパターンはレーザ照射により形成された、請求項1に記載の積層型キャパシタ。
【請求項3】
前記窪みパターンによって窪んだ部分の少なくとも一部分は、複数の窪み線が互いに並んで延びた形態であり、
は、前記複数の窪み線の間の窪んでいない部分における前記内部電極間隔であり、
は、前記複数の窪み線のそれぞれの窪み深さの和から前記複数の窪み線の本数を除した値である、請求項1に記載の積層型キャパシタ。
【請求項4】
(T/T)は(1/10)以上(1/4)以下である、請求項1に記載の積層型キャパシタ。
【請求項5】
は0.1μm以上0.25μm以下である、請求項1に記載の積層型キャパシタ。
【請求項6】
前記一面において、前記窪みパターンによって窪んでいない部分の内部電極の最大厚さであるTは0.5μm以上0.6μm以下である、請求項5に記載の積層型キャパシタ。
【請求項7】
前記窪みパターンによって窪んだ部分の少なくとも一部分は、幅がWの線形であり、
(W/T)は0超(1/2)未満である、請求項1に記載の積層型キャパシタ。
【請求項8】
(W/T)は(1/5)以上(1/3)以下であり、
は0.2μm以下である、請求項7に記載の積層型キャパシタ。
【請求項9】
はTより大きい、請求項7に記載の積層型キャパシタ。
【請求項10】
少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極とが少なくとも一つの誘電体層を間に挟んで第1方向に交互に積層された積層構造を含む本体と、
前記少なくとも一つの第1内部電極及び少なくとも一つの第2内部電極にそれぞれ連結されるように互いに離隔して前記本体に配置された第1及び第2外部電極と、を含み、
前記少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極のうち一つは、他の一つと相対する一面において互いの内部電極間隔の偏差を形成する窪みパターンを含み、
前記一面において前記窪みパターンによって窪んでいない部分の前記内部電極間隔はTであり、
前記窪みパターンによって窪んだ部分の少なくとも一部は、幅がWの線形であり、
(W/T)は0超(1/2)未満である、積層型キャパシタ。
【請求項11】
(W/T)は(1/5)以上(1/3)以下である、請求項10に記載の積層型キャパシタ。
【請求項12】
は0.2μm以下である、請求項10に記載の積層型キャパシタ。
【請求項13】
前記窪みパターンによって窪んだ部分の少なくとも一部分は、複数の窪み線が互いに並んで延びた形態であり、
は、前記複数の窪み線の間の窪んでいない部分における前記内部電極間隔であり、
は、前記複数の窪み線のそれぞれの幅の和から前記複数の窪み線の本数を除した値である、請求項10に記載の積層型キャパシタ。
【請求項14】
前記少なくとも一つの誘電体層は、チタン酸バリウム(BaTiO)系セラミック誘電体を含み、
前記窪みパターンはレーザ照射により形成された、請求項10に記載の積層型キャパシタ。
【請求項15】
少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極とが少なくとも一つの誘電体層を間に挟んで第1方向に交互に積層された積層構造を含む本体と、
前記少なくとも一つの第1内部電極及び少なくとも一つの第2内部電極にそれぞれ連結されるように互いに離隔して前記本体に配置された第1及び第2外部電極と、を含み、
前記少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極のうち一つは、他の一つと相対する一面において互いの内部電極間隔の偏差を形成する窪みパターンを含み、
前記窪みパターンによって窪んだ部分の少なくとも一部分は、幅がWの線形であり、
前記一面において前記窪みパターンによって窪んだ部分の窪み深さはTであり、
はTより大きい、積層型キャパシタ。
【請求項16】
は0.1μm以上0.25μm以下であり、
は0.2μm以下である、請求項15に記載の積層型キャパシタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型キャパシタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
積層型キャパシタは、小型でありながらも高容量が保障され、実装が容易であるという利点により、コンピュータ、PDA、携帯電話などの電子機器の部品として広く使用されており、高信頼性、高強度特性を有し、電気機器(車両を含む)の部品としても広く使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10-2009-0047281号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、全体的な性能(例:静電容量、小型化)を効率的に向上させることができる積層型キャパシタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極とが少なくとも一つの誘電体層を間に挟んで第1方向に交互に積層された積層構造を含む本体と、上記少なくとも一つの第1内部電極及び少なくとも一つの第2内部電極にそれぞれ連結されるように互いに離隔して上記本体に配置された第1及び第2外部電極と、を含み、上記少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極のうち一つは、他の一つと相対する一面において互いの内部電極間隔の偏差を形成する窪みパターンを含み、窪みパターンによって窪んでいない部分の内部電極間隔はTであり、上記一面において上記窪みパターンによって窪んだ部分の窪み深さはTであり、(T/T)は0超(1/2)未満であることができる。
【0006】
本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極とが少なくとも一つの誘電体層を間に挟んで第1方向に交互に積層された積層構造を含む本体と、上記少なくとも一つの第1内部電極及び少なくとも一つの第2内部電極にそれぞれ連結されるように互いに離隔して上記本体に配置された第1及び第2外部電極と、を含み、上記少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極のうち一つは、他の一つと相対する一面において互いの内部電極間隔の偏差を形成する窪みパターンを含み、上記一面において上記窪みパターンによって窪んでいない部分の上記内部電極間隔はTであり、上記窪みパターンによって窪んだ部分の少なくとも一部分は幅がWの線形であり、(W/T)は0超(1/2)未満であることができる。
【0007】
本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極とが少なくとも一つの誘電体層を間に挟んで第1方向に交互に積層された積層構造を含む本体と、上記少なくとも一つの第1内部電極及び少なくとも一つの第2内部電極にそれぞれ連結されるように互いに離隔して上記本体に配置された第1及び第2外部電極と、を含み、上記少なくとも一つの第1内部電極と少なくとも一つの第2内部電極のうち一つは、他の一つと相対する一面において互いの内部電極間隔の偏差を形成する窪みパターンを含み、上記窪みパターンによって窪んだ部分の少なくとも一部分は幅がWの線形であり、上記一面において上記窪みパターンによって窪んだ部分の窪み深さはTであり、WはTより大きいことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、全体的な性能(例:静電容量、小型化)を効率的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態による積層型キャパシタを示す斜視図である。
図2図1のA-A'線に沿った断面図である。
図3図1のB-B'線に沿った断面図である。
図4a図3のMを拡大した断面図である。
図4b図4aの窪みパターンの変形可能な形態を示す断面図である。
図5a】本発明の一実施形態による積層型キャパシタの窪みパターンを示す写真である。
図5b】本発明の一実施形態による積層型キャパシタの窪みパターンを示す写真である。
図5c】本発明の一実施形態による積層型キャパシタの窪みパターンを示す写真である。
図6a図4aのTとT(10μm)による静電容量特性を示すグラフである。
図6b図4aのTとT(8μm)による静電容量特性を示すグラフである。
図6c図4aのTとT(6μm)による静電容量特性を示すグラフである。
図6d図4aのTとT(4μm)による静電容量特性を示すグラフである。
図6e図4aのTとT(2μm)による静電容量特性を示すグラフである。
図7a図4aのWとT(10μm)による正規化した静電容量を示すグラフである。
図7b図4aのWとT(8μm)による正規化した静電容量を示すグラフである。
図7c図4aのWとT(6μm)による正規化した静電容量を示すグラフである。
図7d図4aのWとT(4μm)による正規化した静電容量を示すグラフである。
図7e図4aのWとT(2μm)による正規化した静電容量を示すグラフである。
図8a】本発明の一実施形態による積層型キャパシタの製造方法を例示するフローチャートである。
図8b】本発明の一実施形態による積層型キャパシタの窪みパターンを形成するためのレーザ照射方式を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態は、様々な他の形態に変形することができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野において平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどは、より明確な説明のために誇張することができ、図面上の同一の符号で示される要素は同一の要素である。
【0011】
そして、図面において本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略し、複数の層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示し、同一思想の範囲内の機能が同一である構成要素に対しては同一の参照符号を用いて説明する。明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」というとき、これは特に反対される記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0012】
本発明の実施形態を明確に説明するために六面体の方向を定義すると、図面上に表されるL、W及びTはそれぞれ長さ方向、幅方向及び厚さ方向を示す。ここで、厚さ方向は、誘電体層が積層される積層方向(又は第1方向)と同じ概念として使用することができる。
【0013】
以下では、本発明の一実施形態による積層型キャパシタについて説明し、特に積層セラミックキャパシタ(Multi-layer ceramic capacitor、MLCC)として説明するが、これに限定されるものではない。
【0014】
図1は本発明の一実施形態による積層型キャパシタを示す斜視図であり、図2図1のA-A'線に沿った断面図であり、図3図1のB-B'線に沿った断面図である。図1は、本体110の内部を示すために体積の約1/4だけ切断された形態を示しているが、実際の積層型キャパシタ100は、体積の約1/4だけ切断されなくてもよく、中心からL方向、W方向及びT方向のそれぞれを基準にしてほぼ対称的な形態であってもよい。
【0015】
図1図2及び図3を参照すると、本発明の一実施形態による積層型キャパシタ100は、本体110、第1外部電極131及び第2外部電極132を含むことができる。
【0016】
本体110は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122とが少なくとも一つの誘電体層111を間に挟んで第1方向(例:T方向)に交互に積層された積層構造を含むことができる。
【0017】
例えば、本体110は、積層構造の焼成によってセラミック本体で構成されることができる。ここで、本体110に配置された少なくとも一つの誘電体層111は焼結された状態であって、隣接する誘電体層の間の境界は走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を利用せずには確認しにくいほど一体化することができる。
【0018】
例えば、本体110は、長さ方向Lの両側面、幅方向Wの両側面及び厚さ方向Tの両側面を有する六面体で形成されることができ、上記六面体の角及び/又はコーナーは研磨されることにより丸い形態であることができる。ただし、本体110の形状、寸法及び誘電体層111の積層数が本実施形態に示されたものに限定されるものではない。
【0019】
少なくとも一つの誘電体層111は、その厚さを積層型キャパシタ100の容量設計に合わせて任意に変更することができ、高誘電率を有するセラミック粉末、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO)系粉末を含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。また、積層型キャパシタ100の要求規格に応じて、セラミック粉末に各種のセラミック添加剤(例:MgO、Al、SiO、ZnO)、有機溶剤、可塑剤、結合剤、分散剤などを添加することができる。
【0020】
少なくとも一つの誘電体層111の形成に使用されるセラミック粉末の平均粒径は特に限定されず、積層型キャパシタ100の要求規格(例:電子機器用キャパシタのように小型化及び/又は高容量が要求される、電気機器キャパシタのように高い耐電圧特性及び/又は強い強度が要求される等)に応じて調節することができるが、400nm以下に調節することができる。
【0021】
例えば、少なくとも一つの誘電体層111は、チタン酸バリウム(BaTiO)などのパウダーを含んで形成されたスラリーをキャリアフィルム(carrier film)上に塗布及び乾燥して複数個のセラミックシートを設けることによって形成されることができる。上記セラミックシートは、セラミック粉末、バインダー、溶剤を混合してスラリーを製造し、上記スラリーをドクターブレード法により数μmの厚さを有するシート(sheet)状に作製することによって形成されることができるが、これに限定されない。
【0022】
少なくとも一つの第1内部電極121及び少なくとも一つの第2内部電極122は、導電性金属を含む導電性ペーストを印刷して誘電体層の積層方向(例:T方向)に沿って本体110の長さ方向Lの一側面と他側面に交互に露出するように形成されることができ、中間に配置された誘電体層によって互いに電気的に絶縁されることができる。
【0023】
例えば、少なくとも一つの第1内部電極121及び少なくとも一つの第2内部電極122のそれぞれは、粒子の平均サイズが0.1~0.2μmであり、40~50重量%の導電性金属粉末を含む内部電極用導電性ペーストにより形成されることができるが、これに限定されない。上記導電性ペーストは、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、鉛(Pb)又は白金(Pt)等の単独又はこれらの合金であってもよいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】
例えば、上記セラミックシート上に上記内部電極用導電性ペーストを印刷工法などにより塗布して内部電極パターンを形成することができる。上記導電性ペーストの印刷方法としては、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、及びインクジェット印刷法等を使用することができ、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記内部電極パターンが印刷されたセラミックシートを200~300層積層し、圧着、焼成することにより、本体110を作製することができる。
【0025】
積層型キャパシタ100の静電容量は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122間の積層方向(例:T方向)の重なり面積に比例し、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122の総積層数に比例し、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122間の間隔に反比例することができる。上記内部電極間隔は、少なくとも一つの誘電体層111のそれぞれの厚さと実質的に同一であってもよい。
【0026】
積層型キャパシタ100は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122間の間隔が短いほど、厚さに対してより大きな静電容量を有することができる。これに対し、積層型キャパシタ100の耐電圧は、上記内部電極間隔が長いほど高くなることができる。したがって、上記内部電極間隔は、積層型キャパシタ100の要求規格(例:電子機器用キャパシタのように小型化及び/又は高容量が要求されるか、電気機器用キャパシタのように高い耐電圧特性及び/又は強い強度が要求される等)に応じて調節することができる。少なくとも一つの第1内部電極121及び少なくとも一つの第2内部電極122のそれぞれの厚さも上記内部電極間隔の影響を受けることができる。
【0027】
例えば、積層型キャパシタ100は、高い耐電圧特性及び/又は強い強度が要求される場合に、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122間の間隔がそれぞれの厚さの2倍を超えるように設計されることができる。例えば、積層型キャパシタ100は、小型化及び/又は高容量が要求される場合に、少なくとも一つの第1内部電極121及び少なくとも一つの第2内部電極122のそれぞれの厚さが0.4μm以下であり、総積層数が400層以上となるように設計されることができる。
【0028】
第1及び第2外部電極131、132は、少なくとも一つの第1内部電極121及び少なくとも一つの第2内部電極122にそれぞれ連結されるように互いに離隔して本体110に配置されることができる。
【0029】
例えば、第1及び第2外部電極131、132のそれぞれは、金属成分が含まれたペーストにディッピング(dipping)する方法、導電性ペーストを印刷する方法、シート(Sheet)転写、パッド(Pad)転写方法、スパッタめっき、又は電解めっきなどにより形成されることができる。例えば、第1及び第2外部電極131、132は、上記ペーストが焼成されることで形成された焼成層と、上記焼成層の外面に形成されためっき層とを含むことができ、上記焼成層と上記めっき層との間に導電性樹脂層をさらに含むことができる。例えば、上記導電性樹脂層は、エポキシのような熱硬化性樹脂に導電性粒子が含有されることによって形成されることができる。上記金属成分は、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、鉛(Pb)、錫(Sn)等の単独又はこれらの合金であってもよいが、これらに限定されない。
【0030】
積層型キャパシタ100は、外部基板(例:プリント回路基板)に実装又は 内蔵されることができ、第1及び第2外部電極131、132を介して上記外部基板の配線、ランド、半田及びバンプのうち少なくとも一つに連結されることにより、上記外部基板に電気的に連結された回路(例:集積回路、プロセッサ)に電気的に連結されることができる。
【0031】
図1図2及び図3を参照すると、本体110は上部カバー層112、下部カバー層113及びコア領域115を含むことができ、コア領域115はマージン領域114及び容量領域116を含むことができる。
【0032】
上部及び下部カバー層112、113は、第1方向(例:T方向)にコア領域115を間に挟むように配置され、それぞれ少なくとも一つの誘電体層111のそれぞれよりも厚くてもよい。上部及び下部カバー層112、113は、外部環境要素(例:水分、めっき液、異物)がコア領域115に浸透することを防止することができ、本体110を外部衝撃から保護することができ、本体110の曲げ強度も向上させることができる。
【0033】
例えば、上部及び下部カバー層112、113は、少なくとも一つの誘電体層111と同じ材料又は他の材料(例:エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂)を含むことができる。
【0034】
容量領域116は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122との間を含むことができるため、積層型キャパシタ100の静電容量を形成することができる。容量領域116は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122とが少なくとも一つの誘電体層111を間に挟んで第1方向(例:T方向)に交互に積層された積層構造を含むことができ、上記積層構造と同じサイズを有することができる。
【0035】
マージン領域114は、少なくとも一つの第1内部電極121及び少なくとも一つの第2内部電極122の境界線と本体110の表面との間を含むことができる。複数のマージン領域114は、第1方向(例:T方向)に垂直な第2方向(例:W方向)に容量領域116を間に挟むように配置されてもよい。例えば、複数のマージン領域114は、少なくとも一つの誘電体層111と類似の方式(積層方向が異なる)で形成されてもよい。
【0036】
複数のマージン領域114は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122が、本体110において第2方向(例:W方向)の表面に露出することを防止することができるため、外部環境要素(例:水分、めっき液、異物)が上記第2方向の表面を介して少なくとも一つの第1内部電極121及び少なくとも一つの第2内部電極122に浸透することを防止することができ、積層型キャパシタ100の信頼性及び寿命を向上させることができる。また、少なくとも一つの第1内部電極121及び少なくとも一つの第2内部電極122は、複数のマージン領域114により第2方向に効率的に拡張して形成されることができるため、複数のマージン領域114は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122との重なり面積を広げて積層型キャパシタ100の静電容量の向上にも寄与することができる。
【0037】
図4aは、図3のMを拡大した断面図である。図4aを参照すると、本発明の一実施形態による積層型キャパシタ100は窪みパターン125を含むことができる。
【0038】
窪みパターン125は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122のうち一つの一面(例:上面)に形成されることができ、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122間の内部電極間隔の偏差を形成することができる。
【0039】
少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122において、窪みパターン125によって窪んでいない部分の内部電極間隔はTであることができ、窪みパターン125によって窪んだ部分の窪み深さはTであることができ、窪みパターン125によって窪んだ部分の少なくとも一部分は幅がWの線形であることができる。窪みパターン125によって窪んでいない部分の内部電極の最大厚さはTであることができる。
【0040】
、T、T及びWは、本体110の中心地点を含むLT平面が露出するように本体110をW方向に研磨又は切断することによって露出するLT平面において、窪みパターン125によって窪んでいない部分と窪みパターン125によって窪んだ部分のそれぞれの内部電極間隔の平均値として測定することができる。上記LT平面が窪みパターン125を含まない場合、LT平面が窪みパターン125を含むように本体110の研磨時間を若干調整するか、切断位置を若干調整して得られるLT平面をT、T、T及びWの測定に使用することができる。上記平均値は、T、T、T及びWのそれぞれに該当する部分において垂直方向に積分し、該当する部分の積分方向の総長さを除した値として計算することができる。
【0041】
、T、T及びWは、マイクロメータ、TEM(Transmission Electron Microscopy)、AFM(Atomic Force Microscope)、SEM(Scanning Electron Microscope)、光学顕微鏡及びsurface profilerのうち少なくとも一つを使用した分析に、上記LT平面を適用することにより得られる画像に基づいて測定することができる。例えば、T、T、T及びWのそれぞれは、上記画像において当該部分を目視で区分して測定することができ、上記画像のピクセル(pixel)値を分類することにより当該部分を区分して測定することができる。ここで、上記画像のピクセル値に対する処理(例:フィルタリング、edge検出など)を伴うことができる。
【0042】
積層型キャパシタ100の静電容量は、少なくとも一つの誘電体層111の誘電率に比例することができ、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122の総積層数と第1方向(例:T方向)の重なり面積に比例することができ、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122との間隔の平均に反比例することができる。積層型キャパシタ100の全体サイズは、上記最小間隔Tと内部電極の最大厚さTの和に上記総積層数を乗じた値に比例することができる。
【0043】
及び(T+T)は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122間の最小間隔及び最大間隔に同一であることができるため、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122との間隔の平均は、窪みパターン125によって窪んだ部分の深さであるTと幅であるWに従属的であることができる。
【0044】
窪みパターン125によって窪んだ部分の深さであるTが深くなるか、幅であるWが広くなるほど、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122との間隔の平均は大きくなることができる。窪みパターン125によって窪んだ部分の深さであるTが深くなるほど、窪みパターン125が形成された面と少なくとも一つの誘電体層111間の表面積は大きくなることができる。上記表面積は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122間の重なり面積だけでなく、窪みパターン125の側面も含むことができるためである。
【0045】
積層型キャパシタ100の静電容量は、少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122との間の電場に基づいて形成されることができ、上記電場の大部分は少なくとも一つの第1内部電極121と少なくとも一つの第2内部電極122の積層方向(例:T方向)に形成されることができるが、上記電場の一部分は窪みパターン125の側面におけるフリンジング(fringing)効果のような曲線電場要因により形成されることができる。したがって、窪みパターン125の側面も静電容量の向上に寄与することができる。
【0046】
曲線電場要因による静電容量の向上効率は、曲線電場要因による電場形成の空間的効率が高いほど高くなることができる。曲線電場要因による静電容量の向上効率が、窪みパターン125によって窪んだ部分の深さであるTが深くなるか、幅であるWが広くなることによる静電容量の低下要因より大きい場合、窪みパターン125は積層型キャパシタ100の静電容量を有効に向上させることができる。
【0047】
曲線電場要因による電場形成の空間的効率は、TとWがTに対してより小さいほど、より高くなる可能性があるため、(T/T)及び/又は(W/T)はそれぞれの適正範囲に属することにより、曲線電場要因よる電場形成の空間的効率を高めることができ、積層型キャパシタ100の静電容量を有効に向上させることができる。
【0048】
したがって、本発明の一実施形態による積層型キャパシタ100は、(T/T)及び/又は(W/T)が適正範囲を満たすように形成された窪みパターン125を含むことにより、曲線電場要因(例:フリンジング効果)による静電容量の向上効率を高めることができ、積層型キャパシタ100の全体サイズに対して静電容量を効率的に高めることができる。
【0049】
図4bは、図4aの窪みパターンの変形可能な形態を示す断面図である。図4bを参照すると、図3のMは設計に従って図4bの(M-2)で実現することができ、窪みパターン125によって窪んだ部分は最大幅WRLと最小幅WRHを有するように傾斜が比較的緩やかな形態であることができ、Wは窪みパターン125の最大幅WRLと最小幅WRHの和を2で除した値であることができる。
【0050】
窪みパターン125の側面傾きの変化が大きい場合、窪みパターン125の幅を計算する式は、図4bに示す計算式とは若干異なってもよい。例えば、Wは、窪みパターン125の深さであるTで積分してTを除した値として計算することもできる。
【0051】
図5a~図5cは、本発明の一実施形態による積層型キャパシタの窪みパターンを示す写真である。図5a、図5b及び図5cを参照すると、窪みパターン125によって窪んだ部分の少なくとも一部分は、複数の窪み線が互いに並んで延びた形態であることができる。
【0052】
図4aのTは、上記複数の窪み線の間の窪んでいない部分における上記内部電極間隔であり、図4aのTは、上記複数の窪み線のそれぞれの窪み深さの和から上記複数の窪み線の本数を除した値であり、図4aのWは、上記複数の窪み線のそれぞれの幅の和から複数の窪み線の本数を除した値であることができる。
【0053】
、T、T及びWの測定時に得られるLT平面が窪みパターン125の複数の窪み線と垂直でない場合、上記LT平面は、窪みパターン125の複数の窪み線に垂直になるようにT方向を巻く方向に若干回転した平面に代替することができる。または、LW平面を介して得られるL方向と窪みパターン125の複数の窪み線の延長方向間の角度のsin関数又はcos関数を、上記LT平面の窪みパターン125の複数の窪み線の幅に乗算又は除算することにより、Wを得ることができる。図5a、図5b及び図5cは、窪みパターン125の複数の窪み線がW方向に延びた形態を示すが、これに限定されない。
【0054】
図6a~図6eは、図4aのTとTによる静電容量特性を示すグラフである。図6a~図6dを参照すると、Tが4μm~10μmの場合、Tが0より大きい場合(例:T=1μm)の静電容量は、Tが0の場合の静電容量より大きくなることができる。
【0055】
図6eを参照すると、Tが2μmの場合、Tが0より大きい場合(例:TR=1μm)の静電容量は、Tが0の場合の静電容量より小さくなることができる。したがって、本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、0超(1μm/2μm)未満の(T/T)を有することにより、静電容量を有効に向上させることができる。
【0056】
または、本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、(1μm/10μm)以上(1μm/4μm)以下の(T/T)を有することにより、静電容量向上性能をより安定的に確保することができる。例えば、誘電体層が1μmの厚さに薄くなる場合、Tは{1μm×(1μm/10μm)}以上{1μm×(1μm/4μm)}以下であり、0.1μm以上0.25μm以下であることができる。したがって、本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、全体サイズに対して大きな静電容量を形成する構造の静電容量の向上限界(例:材料的な限界)をさらに高めることができる。
【0057】
0.1μm以上0.25μm以下のTを有する窪みパターンは微細である可能性があるため、窪みパターンはレーザ照射(図8bを参照)によりTが精密に調節されるように形成することができるが、これに限定されない。
【0058】
が0.1μm以上0.25μm以下の場合、窪みパターンが一面に形成された内部電極の最大厚さであるTは0.5μm以上0.6μm以下であってもよい。これにより、内部電極の剥離(delamination)の可能性は低くなることができ、連結性は向上することができる。以下の表1は、図6a~図6eの静電容量の平均値を示す。
【0059】
【表1】
【0060】
図7a~図7eは、図4aのWとTによる正規化した(Normalized)静電容量を示すグラフである。図7a~図7cを参照すると、Tが6μm~10μmの場合、Wが2μmの場合の正規化した静電容量は0%より高くなることができる。ここで、正規化した静電容量は、Wがグラフの点に該当する値である場合の静電容量から窪みパターンがなかった場合の静電容量を除した値である。
【0061】
図7d及び図7eを参照すると、Tが2μm~4μmの場合、Wが2μmの場合の正規化した静電容量は0%より低くなることができる。これにより、本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、0超(2μm/4μm)未満の(W/T)を有することにより、静電容量を有効に向上させることができる。ここで、(2μm/4μm)は(1/2)であることができる。
【0062】
例えば、誘電体層が0.6μm~1μmの厚さ(図7a~図7cのTの1/10倍)に薄くなる場合、Wは0.2μm以下(図7a~図7cのWの1/10倍)であることができる。これにより、本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、全体サイズに対して大きな静電容量を形成する構造の静電容量の向上限界(例:材料的な限界)をさらに高めることができる。
【0063】
または、本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、(2μm/10μm)以上(2μm/6μm)以下の(W/T)を有することにより、静電容量の向上性能をより安定的に確保することができる。ここで、(2μm/10μm)は(1/5)であることができ、(2μm/6μm)は(1/3)であることができる。
【0064】
図6a~図6eによる(T/T)の範囲の中間値は約0.175~0.25であり、図7a~図7eによる(W/T)の範囲の中間値は約0.25~0.265であることができる。(T/T)と(W/T)の分母が同一であるため、Wの中間値はTの中間値より大きくてもよく、WはTより大きくてもよい。本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、Tより大きいWを有することにより、静電容量を効率的に向上させることができる。
【0065】
図8aは、本発明の一実施形態による積層型キャパシタの製造方法を例示するフローチャートである。図8aを参照すると、本発明の一実施形態による積層型キャパシタは、誘電体パウダー(例:セラミック粉末)を設ける段階S110、誘電体パウダーに添加剤、有機溶剤、可塑剤、結合剤、分散剤のうち少なくとも一部を混合して誘電体層を形成する段階S120、導電性ペーストを印刷して内部電極を印刷する段階S130、誘電体層と内部電極とを第1方向(例:T方向)に交互に積層して積層体を形成する段階S150、積層体を第1方向(例:T方向)に圧着する段階S160、積層体をLT平面及び/又はLW平面に切断する段階S170、積層体を仮焼(bake-out)する段階S180、積層体を焼成する段階S190、積層体の角を研磨して本体を完成する段階S200、本体の両側に外部電極を形成する段階S210、外部電極の表面をめっきする段階S220、外部電極に電圧を印加して測定し、測定値に基づいて良品の可否を選別する段階S230、良品の積層型キャパシタを包装する段階S240及び良品の積層型キャパシタを出荷する段階S250のうち少なくとも一部によって製造されることができる。ここで、本発明の一実施形態による積層型キャパシタの製造方法は、内部電極に窪みパターンを形成する段階S140をさらに含むことができる。
【0066】
誘電体層の代わりに内部電極に窪みパターンを形成する場合、(T/T)及び/又は(W/T)はより精密に調節されることができるため、静電容量はより安定的に向上することができる。また、窪みパターンの形成過程が誘電体層の内部構造に与える影響(例:内部組織や物性の変化)はほとんどない可能性があるため、誘電体層の性能(例:誘電率、耐電圧、強度)を安定的に確保することができる。
【0067】
図8bは、本発明の一実施形態による積層型キャパシタの窪みパターンを形成するためのレーザ照射方式を例示した図である。図8bを参照すると、内部電極121or122又は内部電極121or122が形成された誘電体グリーンシート(Green sheet)は、特定のガス(例:N)雰囲気が形成された部屋1260に配置された移動子1200上に配置されることができ、レーザ出力器1100はレーザ(Laser)を移動子1200に照射することができ、移動子1200はレーザ(Laser)の照射方向に垂直方向に移動することができる。これにより、積層型キャパシタの窪みパターンを形成することができる。
【0068】
例えば、レーザ出力器1100は、チタン(Ti)がドーピングされたサファイア1110を介してフェムト秒(femtosecond)レーザパルスを形成することができ、レーザパルスは1/2波長のウェーブ板(wave plate)1120、偏波器(polarizer)1130、開口(aperture)1140、ミラー1150、レンズ1160、パワー測定器1170及びビームスプリッタ1330を通過してレーザ(Laser)として移動子1200に照射されることができる。ビームスプリッタ1330により一部が割れたフィードバックレーザは、減衰器1320及びカメラ1310を介して分析することができ、分析結果はレーザ出力器1100の出力エネルギー及び/又は波長調節のための情報として使用することができる。
【0069】
例えば、図4aのT、T、T及びWは、レーザ出力器1100によって出力されるレーザパルスのエネルギーサイズ及び/又は波長の調節によって精密に調節することができる。
【0070】
ファイバーランプ1230は、ファイバー1240及び発光器1250を介して部屋1260に可視光線及び/又は赤外線を提供することができ、部屋1260内の減衰器1220及びカメラ1210は移動子1200の移動調節のための情報分析に使用される画像を得ることができる。
【0071】
図8bは、窪みパターンを形成する工法の一例であるLIPSS(Laser-Induced Periodic Surface Structures)工法を例示するが、これに限定されない。
【0072】
以上のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上述した実施形態及び添付の図面によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって限定されるものとする。したがって、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で、当該技術分野における通常の知識を有する者により様々な形態の置換、変形及び変更が可能であり、これも本発明の範囲に属すると言える。
【符号の説明】
【0073】
100:積層型キャパシタ
110:本体(body)
111:誘電体層
112:上部カバー層
113:下部カバー層
114:マージン領域
115:コア領域
116:容量領域
121:第1内部電極
122:第2内部電極
125:窪みパターン
131:第1外部電極
132:第2外部電極
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図5c
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図7a
図7b
図7c
図7d
図7e
図8a
図8b