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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023093291
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】プリント回路基板
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/28 20060101AFI20230627BHJP
   H01L 23/12 20060101ALI20230627BHJP
   H01L 25/04 20230101ALI20230627BHJP
   H05K 3/46 20060101ALI20230627BHJP
【FI】
H05K3/28 B
H01L23/12 N
H01L23/12 Z
H01L25/04 Z
H05K3/46 B
H05K3/46 L
H05K3/46 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】31
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022079848
(22)【出願日】2022-05-13
(31)【優先権主張番号】10-2021-0184734
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、サン フーン
(72)【発明者】
【氏名】コ、ヨン クク
(72)【発明者】
【氏名】キム、ギュ ムーク
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヘ スン
(72)【発明者】
【氏名】ホワン、チ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ホン、スク チャン
【テーマコード(参考)】
5E314
5E316
【Fターム(参考)】
5E314AA27
5E314BB06
5E314BB15
5E314CC01
5E314EE01
5E314FF05
5E314FF17
5E314GG17
5E314GG21
5E314GG24
5E316AA02
5E316AA22
5E316AA43
5E316BB02
5E316BB03
5E316BB04
5E316BB13
5E316CC04
5E316CC08
5E316CC09
5E316CC10
5E316CC31
5E316CC32
5E316CC33
5E316CC34
5E316CC37
5E316CC38
5E316CC39
5E316DD02
5E316DD23
5E316DD24
5E316EE02
5E316FF04
5E316GG15
5E316GG17
5E316GG25
5E316GG28
5E316HH11
5E316HH26
5E316HH33
5E316JJ03
5E316JJ12
(57)【要約】
【課題】
本開示は、プリント回路基板、例えば、パッケージ構造のインターポーザ基板及び/またはパッケージ基板などに利用可能なプリント回路基板に関する。
【解決手段】
本開示は、絶縁部材と、上記絶縁部材上に配置される第1バンプと、上記絶縁部材上に上記第1バンプと隣接し、かつ離隔して配置される第2バンプと、上記第1バンプの少なくとも一部を覆う第1絶縁壁と、上記第2バンプの少なくとも一部を覆い、上記第1絶縁壁と隣接し、かつ離隔して配置される第2絶縁壁と、を含むプリント回路基板に関する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビティを有する絶縁部材と、
前記絶縁部材上に配置される第1バンプと、
前記絶縁部材上に前記第1バンプと隣接し、かつ離隔して配置される第2バンプと、
前記第1バンプの少なくとも一部を覆う第1絶縁壁と、
前記第2バンプの少なくとも一部を覆い、前記第1絶縁壁と隣接し、かつ離隔して配置される第2絶縁壁と、を含み、
平面上において、前記絶縁部材の前記キャビティが存在する領域をセンター部とし、前記センター部を取り囲む領域をサイド部としたときに、前記第1及び第2バンプと前記第1及び第2絶縁壁は前記サイド部に配置される、プリント回路基板。
【請求項2】
前記サイド部は、前記絶縁部材の外側角から前記キャビティの壁面まで連続的に繋がった空間を有し、前記サイド部の連続的に繋がった空間は、前記第1及び第2絶縁壁の間の離隔した空間を含む、請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項3】
1つの前記第1絶縁壁が1つの前記第1バンプのみを取り囲み、
1つの前記第2絶縁壁が1つの前記第2バンプのみを取り囲む、請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項4】
平面上において、前記第1及び第2絶縁壁はそれぞれ実質的に円形のリング状を有する、請求項3に記載のプリント回路基板。
【請求項5】
1つの前記第1絶縁壁が複数の前記第1バンプを取り囲み、
1つの前記第2絶縁壁が複数の前記第2バンプを取り囲む、請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項6】
平面上において、前記第1及び第2絶縁壁はそれぞれ実質的に四角形のブロック状を有する、請求項5に記載のプリント回路基板。
【請求項7】
前記第1及び第2絶縁壁のそれぞれは、前記第1及び第2バンプのそれぞれの側面を取り囲み、前記第1及び第2バンプのそれぞれの前記側面に実質的に垂直な方向に連結される一面の少なくとも一部を覆う、請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項8】
断面上において、前記第1及び第2絶縁壁のそれぞれの一面は、前記第1及び第2バンプのそれぞれの一面に比べて、前記絶縁部材の一面からさらに離隔して配置される、請求項7に記載のプリント回路基板。
【請求項9】
前記絶縁部材は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の一面上に配置されるレジスト層と、前記第1絶縁層の他面上に配置される第2絶縁層と、を含み、
前記第1及び第2バンプと前記第1及び第2絶縁壁はそれぞれ前記レジスト層の一面上に配置され、
前記キャビティは前記レジスト層を貫通し、
前記キャビティは前記第1絶縁層の少なくとも一部をさらに貫通する、請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項10】
前記第1絶縁層の一面上に配置され、前記レジスト層により少なくとも一部が覆われる第1配線層と、
前記レジスト層を貫通し、前記第1バンプを前記第1配線層の一面と連結する第1バンプビアと、
前記レジスト層を貫通し、前記第2バンプを前記第1配線層の一面と連結する第2バンプビアと、をさらに含む、請求項9に記載のプリント回路基板。
【請求項11】
前記第1絶縁層の他面上に配置され、前記第2絶縁層に埋め込まれて、一面が前記第2絶縁層の一面に露出する第2配線層と、
前記第1絶縁層を貫通し、前記第1及び第2配線層を連結する第1ビア層と、
前記第2絶縁層の他面上に配置される第3配線層と、
前記第2絶縁層を貫通し、前記第2及び第3配線層を連結する第2ビア層と、をさらに含む、請求項10に記載のプリント回路基板。
【請求項12】
前記第1絶縁層内には、一面が前記第1配線層の他面と接する導体パターン層が埋め込まれ、
前記第1ビア層は前記導体パターン層及び前記第2配線層を連結し、
断面上において、前記導体パターン層の他面は、前記キャビティの底面と実質的に同一レベルに位置する、請求項11に記載のプリント回路基板。
【請求項13】
前記導体パターン層は、前記第1~第3配線層のそれぞれより厚さがさらに厚い、請求項12に記載のプリント回路基板。
【請求項14】
前記第1絶縁層内に埋め込まれ、一面が前記第1絶縁層の一面に露出する第1配線層と、
前記レジスト層を貫通し、前記第1バンプを前記第1配線層の一面と連結する第1バンプビアと、
前記レジスト層を貫通し、前記第2バンプを前記第1配線層の一面と連結する第2バンプビアと、をさらに含む、請求項9に記載のプリント回路基板。
【請求項15】
断面上において、前記第1配線層の他面は、前記キャビティの底面と実質的に同一レベルに位置する、請求項14に記載のプリント回路基板。
【請求項16】
前記第1絶縁層の他面上に配置され、前記第2絶縁層に埋め込まれて、一面が前記第2絶縁層の一面に露出する第2配線層と、
前記第1絶縁層を貫通し、前記第1及び第2配線層を連結する第1ビア層と、
前記第2絶縁層の他面上に配置される第3配線層と、
前記第2絶縁層を貫通し、前記第2及び第3配線層を連結する第2ビア層と、をさらに含む、請求項14に記載のプリント回路基板。
【請求項17】
前記第1配線層は、前記第2及び第3配線層のそれぞれより厚さがさらに厚い、請求項16に記載のプリント回路基板。
【請求項18】
複数の絶縁層、複数の配線層、及び複数のビア層を含み、前記絶縁部材上に前記絶縁部材から離隔して配置される配線基板と、
前記配線基板の前記絶縁部材と隣接した一側に実装される第1電子部品と、
前記第1バンプを前記複数の配線層と連結する第1接続導体と、
前記第2バンプを前記複数の配線層と連結する第2接続導体と、
前記絶縁部材と前記配線基板との間を充填し、前記第1電子部品と前記第1及び第2接続導体を埋め込むモールディング材と、をさらに含み、
前記第1電子部品の少なくとも一部は前記キャビティに配置される、請求項1に記載のプリント回路基板。
【請求項19】
前記配線基板の他側に配置され、前記複数の配線層と連結される複数の電気連結金属と、
前記配線基板の他側に実装される第2電子部品と、をさらに含む、請求項18に記載のプリント回路基板。
【請求項20】
前記第1電子部品は半導体チップを含み、
前記第2電子部品は受動部品を含む、請求項19に記載のプリント回路基板。
【請求項21】
複数の絶縁層、複数の配線層、複数のビア層、前記複数の絶縁層上に互いに離隔して配置されて前記複数の配線層とそれぞれ連結される第3及び第4バンプ、及び前記複数の絶縁層上に互いに離隔して配置されて前記第3及び第4バンプのそれぞれの少なくとも一部を覆う第3及び第4絶縁壁を含み、前記絶縁部材上に前記絶縁部材から離隔して配置される配線基板と、
前記配線基板の前記絶縁部材と隣接した一側に実装される電子部品と、
前記第1バンプを前記第3バンプと連結する第1接続導体と、
前記第2バンプを前記第4バンプと連結する第2接続導体と、
前記絶縁部材と前記配線基板との間を充填し、前記電子部品と前記第1及び第2接続導体を埋め込むモールディング材と、をさらに含み、
前記電子部品の少なくとも一部は前記キャビティに配置され、
前記第3及び第4絶縁壁の間の離隔した空間は、前記配線基板の前記電子部品が実装される領域まで延びる、請求項1から20のいずれか一項に記載のプリント回路基板。
【請求項22】
前記第3及び第4絶縁壁の間の離隔した空間は、前記配線基板の外側の角までさらに延びる、請求項21に記載のプリント回路基板。
【請求項23】
平面上において、前記配線基板の前記電子部品が実装される領域をセンター部とし、前記センター部を取り囲む領域をサイド部としたときに、
前記第3及び第4バンプと前記第3及び第4絶縁壁は前記サイド部に配置される、請求項22に記載のプリント回路基板。
【請求項24】
1つの前記第1絶縁壁が1つの前記第1バンプのみを取り囲み、
1つの前記第2絶縁壁が複数の前記第2バンプを取り囲む、請求項1から20のいずれか一項に記載のプリント回路基板。
【請求項25】
絶縁部材と、
前記絶縁部材上に互いに離隔して配置される複数のバンプと、
前記絶縁部材上に互いに離隔して配置される複数の絶縁壁と、を含み、
前記複数の絶縁壁のそれぞれは、前記複数のバンプのそれぞれを1つずつ取り囲む、プリント回路基板。
【請求項26】
平面上において、前記複数のバンプ及び前記複数の絶縁壁は、前記絶縁部材のセンター部を取り囲むサイド部に配置される、請求項25に記載のプリント回路基板。
【請求項27】
前記絶縁部材のセンター部に実装される電子部品と、
複数の絶縁層、複数の配線層、及び複数のビア層を含み、キャビティを有し、前記絶縁部材上に前記絶縁部材から離隔して配置される配線基板と、
前記複数のバンプを前記複数の配線層と連結する複数の連結導体と、
前記絶縁部材と前記配線基板との間を充填し、前記電子部品と前記複数の連結導体を埋め込むモールディング材と、をさらに含み、
前記電子部品の少なくとも一部は前記キャビティに配置される、請求項25または26に記載のプリント回路基板。
【請求項28】
絶縁部材と、
前記絶縁部材上に互いに離隔して配置される複数のバンプと、
前記絶縁部材上に互いに離隔して配置される複数の絶縁壁と、を含み、
前記複数の絶縁壁のそれぞれは、前記複数のバンプのうち少なくとも2つを取り囲む、プリント回路基板。
【請求項29】
平面上において、前記複数のバンプ及び前記複数の絶縁壁は、前記絶縁部材のセンター部を取り囲むサイド部に配置される、請求項28に記載のプリント回路基板。
【請求項30】
平面上において、前記複数の絶縁壁の間の離隔した空間はそれぞれ、前記絶縁部材の外側角から前記センター部に向かう方向へのトレンチ形態を有する、請求項29に記載のプリント回路基板。
【請求項31】
前記絶縁部材のセンター部に実装される電子部品と、
複数の絶縁層、複数の配線層、及び複数のビア層を含み、キャビティを有し、前記絶縁部材上に前記絶縁部材から離隔して配置される配線基板と、
前記複数のバンプを前記複数の配線層と連結する複数の連結導体と、
前記絶縁部材と前記配線基板との間を充填し、前記電子部品と前記複数の連結導体を埋め込むモールディング材と、をさらに含み、
前記電子部品の少なくとも一部は前記キャビティに配置される、請求項28から30のいずれか一項に記載のプリント回路基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プリント回路基板、例えば、パッケージ構造のインターポーザ基板及び/またはパッケージ基板などに利用可能なプリント回路基板に関する。
【背景技術】
【0002】
高性能モバイルアプリケーションプロセッサーパッケージは、パッケージ基板に半導体チップが実装され、そのパッケージ基板上に、インターポーザ基板が上下に付着した構造を有することができる。一方、パッケージ構造の薄型化の傾向に伴い、基板の厚さも持続的に薄型化している。これにより、インターポーザ基板は、基板の製造とパッケージ組み立て工程において、その取り扱いに関連するリスクが高い水準に達している。また、パッケージ基板とインターポーザ基板は半田ボールなどを用いて連結することができるが、半田ボールのピッチも持続的に微細化しているため、2つの基板間の距離が遠くなるほど、微細化が困難となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の様々な目的の1つは、キャビティの深さを増加させることで、基板間の連結導体のピッチを減少させることができるプリント回路基板を提供することにある。
【0004】
本開示の様々な目的の他の1つは、実装される電子部品の厚さを増加させた場合にも、連結導体のピッチを維持することができるプリント回路基板を提供することにある。
【0005】
本開示の様々な目的のさらに他の1つは、キャビティの深さを増加させても、反りのリスクを低減することができるプリント回路基板を提供することにある。
【0006】
本開示の様々な目的のさらに他の1つは、基板の間にモールド材を注入する場合に、フロー特性を向上させることができるプリント回路基板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示により提案する様々な解決手段の1つは、基板の最上側または最下側のサイド領域に、複数のバンプ及びそれを覆う複数の絶縁壁を導入し、かつ複数の絶縁壁を互いに離隔して配置することである。
【0008】
例えば、一例によるプリント回路基板は、キャビティを有する絶縁部材と、上記絶縁部材上に配置される第1バンプと、上記絶縁部材上に上記第1バンプと隣接し、かつ離隔して配置される第2バンプと、上記第1バンプの少なくとも一部を覆う第1絶縁壁と、上記第2バンプの少なくとも一部を覆い、上記第1絶縁壁と隣接し、かつ離隔して配置される第2絶縁壁と、を含み、平面上において、上記絶縁部材の上記キャビティが存在する領域をセンター部とし、上記センター部を取り囲む領域をサイド部としたときに、上記第1及び第2バンプと上記第1及び第2絶縁壁は上記サイド部に配置されることができる。
【0009】
例えば、一例によるプリント回路基板は、絶縁部材と、上記絶縁部材上に互いに離隔して配置される複数のバンプと、上記絶縁部材上に互いに離隔して配置される複数の絶縁壁と、を含み、上記複数の絶縁壁のそれぞれは、上記複数のバンプのそれぞれを1つずつ取り囲むこともできる。
【0010】
例えば、一例によるプリント回路基板は、絶縁部材と、上記絶縁部材上に互いに離隔して配置される複数のバンプと、上記絶縁部材上に互いに離隔して配置される複数の絶縁壁と、を含み、上記複数の絶縁壁のそれぞれは、上記複数のバンプのうち少なくとも2つを取り囲むこともできる。
【発明の効果】
【0011】
本開示の様々な効果の一効果として、キャビティの深さを増加させることで、基板間の連結導体のピッチを減少させることができるプリント回路基板を提供することができる。
【0012】
本開示の様々な効果の他の効果として、実装される電子部品の厚さを増加させた場合にも、連結導体のピッチを維持することができるプリント回路基板を提供することができる。
【0013】
本開示の様々な効果のさらに他の効果として、キャビティの深さを増加させても、反りのリスクを低減することができるプリント回路基板を提供することができる。
【0014】
本開示の様々な効果のさらに他の効果として、基板の間にモールド材を注入する場合に、フロー特性を向上させることができるプリント回路基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】電子機器システムの例を概略的に示すブロック図である。
図2】電子機器の一例を概略的に示した斜視図である。
図3】プリント回路基板の一例を概略的に示した断面図である。
図4図3のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
図5】プリント回路基板の他の一例を概略的に示した断面図である。
図6図5のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
図7】プリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
図8図7のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
図9】プリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
図10図9のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
図11】プリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
図12図11のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
図13a図11のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図13b図11のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図13c図11のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図13d図11のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図13e図11のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図13f図11のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図13g図11のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図13h図11のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図13i図11のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図14図11のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
図15図11のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
図16】プリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
図17図16のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
図18a図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図18b図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図18c図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図18d図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図18e図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図18f図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図18g図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図18h図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図18i図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図19図16のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
図20図16のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
図21】プリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
図22図21のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
図23a図21のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図23b図21のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図23c図21のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図23d図21のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図23e図21のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図23f図21のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図23g図21のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図23h図21のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図23i図21のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図24図21のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
図25図21のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
図26】プリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
図27図26のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
図28a図26のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図28b図26のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図28c図26のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図28d図26のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図28e図26のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図28f図26のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図28g図26のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図28h図26のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図28i図26のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図29図26のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
図30図26のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
図31】プリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
図32図31のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
図33a図31のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図33b図31のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図33c図31のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図33d図31のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図33e図31のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図33f図31のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図33g図31のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図33h図31のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図34図31のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
図35図31のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
図36】プリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
図37図36のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
図38a図36のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図38b図36のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図38c図36のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図38d図36のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図38e図36のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図38f図36のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図38g図36のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図38h図36のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図39図36のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
図40図36のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
図41】プリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
図42図41のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
図43a図41のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図43b図41のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図43c図41のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図43d図41のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図43e図41のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図44図41のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
図45図41のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
図46】プリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
図47図46のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
図48a図46のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図48b図46のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図48c図46のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図48d図46のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図48e図46のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
図49図46のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
図50図46のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本開示について説明する。図面において要素の形状及び大きさなどは、より明確な説明のために誇張または縮小されることがある。
【0017】
[電子機器]
図1は電子機器システムの例を概略的に示すブロック図である。
【0018】
図面を参照すると、電子機器1000はメインボード1010を収容する。メインボード1010には、チップ関連部品1020、ネットワーク関連部品1030、及びその他の部品1040などが物理的及び/または電気的に連結されている。これらは、後述の他の電子部品とも結合されて多様な信号ライン1090を形成する。
【0019】
チップ関連部品1020としては、揮発性メモリー(例えば、DRAM)、不揮発性メモリー(例えば、ROM)、フラッシュメモリー(登録商標)などのメモリーチップ;セントラルプロセッサー(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサー(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサー、暗号化プロセッサー、マイクロプロセッサー、マイクロコントローラーなどのアプリケーションプロセッサーチップ;アナログ-デジタルコンバーター、ASIC(application-specific IC)などのロジックチップなどが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の形態のチップ関連電子部品が含まれることができることはいうまでもない。また、これらのチップ関連部品1020が互いに組み合わされてもよいことはいうまでもない。チップ関連部品1020は、上述のチップや電子部品を含むパッケージ形態であってもよい。
【0020】
ネットワーク関連部品1030としては、Wi-Fi(登録商標)(IEEE 802.11ファミリなど)、WiMAX(登録商標)(IEEE 802.16ファミリなど)、IEEE 802.20、LTE(long term evolution)、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPS、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、3G、4G、5G、及びその後のものとして指定された任意の他の無線及び有線プロトコルが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の多数の無線または有線標準やプロトコルのうち任意のものが含まれることができる。また、ネットワーク関連部品1030が、チップ関連部品1020とともに互いに組み合わされてもよいことはいうまでもない。
【0021】
その他の部品1040としては、高周波インダクター、フェライトインダクター、パワーインダクター、フェライトビーズ、LTCC(Low Temperature Co-Firing Ceramics)、EMI(Electro Magnetic Interference)フィルター、MLCC(Multi-Layer Ceramic Condenser)などが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の多様な用途のために用いられるチップ部品形態の受動素子などが含まれることができる。また、その他の部品1040が、チップ関連部品1020及び/またはネットワーク関連部品1030と互いに組み合わされてもよいことはいうまでもない。
【0022】
電子機器1000の種類に応じて、電子機器1000は、メインボード1010に物理的及び/または電気的に連結されているか、又は連結されていない他の電子部品を含むことができる。他の電子部品としては、例えば、カメラモジュール1050、アンテナモジュール1060、ディスプレイ1070、電池1080などが挙げられる。但し、これらに限定されるものではなく、オーディオコーデック、ビデオコーデック、電力増幅器、羅針盤、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカー、大容量記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)、CD(compact disk)、DVD(digital versatile disk)などであってもよい。これら以外にも、電子機器1000の種類に応じて、様々な用途のために用いられるその他の電子部品などが含まれることができることはいうまでもない。
【0023】
電子機器1000は、スマートフォン(smart phone)、携帯情報端末(personal digital assistant)、デジタルビデオカメラ(digital video camera)、デジタルスチルカメラ(digital still camera)、ネットワークシステム(network system)、コンピューター(computer)、モニター(monitor)、タブレット(tablet)、ラップトップ(laptop)、ネットブック(netbook)、テレビジョン(television)、ビデオゲーム(video game)、スマートウォッチ(smart watch)、オートモチーブ(Automotive)などであることができる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、データを処理する任意の他の電子機器であってもよいことはいうまでもない。
【0024】
図2は電子機器の一例を概略的に示した斜視図である。
【0025】
図面を参照すると、電子機器は、例えば、スマートフォン1100であることができる。スマートフォン1100の内部にはマザーボード1110が収容されており、かかるマザーボード1110には種々の部品1120が物理的及び/または電気的に連結されている。また、カメラモジュール1130及び/またはスピーカー1140のように、マザーボード1110に物理的及び/または電気的に連結されているか、又は連結されていない他の部品が内部に収容されている。部品1120の一部は上述のチップ関連部品であることができ、例えば、部品パッケージ1121であることができるが、これに限定されるものではない。部品パッケージ1121は、能動部品及び/または受動部品を含む電子部品が表面に実装配置されたプリント回路基板の形態であることができる。または、部品パッケージ1121は、能動部品及び/または受動部品が埋め込まれたプリント回路基板の形態であってもよい。一方、電子機器は、必ずしもスマートフォン1100に限定されるものではなく、上述のように他の電子機器であってもよいことはいうまでもない。
【0026】
[プリント回路基板]
図3はプリント回路基板の一例を概略的に示した断面図である。
【0027】
図4図3のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
【0028】
図面を参照すると、一例によるプリント回路基板100Aは、キャビティCを有する絶縁部材110と、絶縁部材110上に互いに離隔して配置される複数のバンプ120と、絶縁部材110上に互いに離隔して配置され、複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130と、を含む。このような一例によるプリント回路基板100Aは、キャビティを有するインターポーザ基板として利用されることができるが、これに限定されるものではない。
【0029】
一方、キャビティを有するインターポーザ基板は、電子部品が配置される部分にキャビティを形成することで、結果としてパッケージの全厚さを減少させることができ、したがって、基板の製造とパッケージ組み立て工程におけるマージンを拡大させることができる。また、半田ボールなどにより連結される部分は、下部のパッケージ基板との距離が短くなってボール間隔の微細化において有利であり、逆に基板間の距離を維持しながらも、電子部品の厚さを増加させることもできる。電子部品の厚さの拡大は、パッケージ組み立て工程における電子部品の取り扱いを容易にし、製品動作時における発熱の拡散にも効果的である。
【0030】
しかし、キャビティを有するインターポーザ基板は、厚さが薄くなる場合、キャビティの形状、上部及び下部レジスト層の面積差、基板の絶縁材の多様性などにより、製造過程で反りが発生するリスクが高い。かかる反りのリスクは、キャビティの深さが増加する場合に、さらに高くなる可能性がある。
【0031】
これに対し、一例によるプリント回路基板100Aは、絶縁部材110上に突出する複数のバンプ120を含むことで、反りのリスクを抑えるとともに、複数のバンプ120の高さ及び/または厚さの分だけ、キャビティCの深さを実質的にさらに増加させることができる。また、この場合、パッケージ基板などの他の基板との間に配置される接続導体のピッチを減少させることができ、電子部品の厚さが増加する場合にもピッチを維持することができる。
【0032】
また、一例によるプリント回路基板100Aは、複数のバンプ120を複数の絶縁壁130が取り囲むことで、半田ボールなどの接続導体を容易に付着することができる。したがって、パッケージをより容易に組み立てることができる。例えば、複数の絶縁壁130のそれぞれは、複数のバンプ120のそれぞれの側面を取り囲み、複数のバンプ120のそれぞれの上面の少なくとも一部を覆うことができる。したがって、断面上において、複数の絶縁壁130のそれぞれの上面は、複数のバンプ120のそれぞれの上面に比べて、絶縁部材110の上面からさらに離隔して配置されることができる。例えば、SMD(Solder Mask Defined)タイプなどで取り囲むことができる。
【0033】
また、一例によるプリント回路基板100Aは、平面上において、絶縁部材110のキャビティCが存在する領域をセンター部R1とし、センター部R1を取り囲む領域をサイド部R2としたときに、複数のバンプ120及び複数の絶縁壁130がサイド部R2に配置されることができる。例えば、第1バンプ120a、第2バンプ120b、第1絶縁壁130a、及び第2絶縁壁130bはサイド部R2に配置されることができる。したがって、パッケージ構造に適用された際に、基板と基板の連結のために容易に用いられることができる。
【0034】
また、一例によるプリント回路基板100Aは、複数の絶縁壁130が絶縁部材110上に互いに離隔して配置され、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間が、キャビティCまで、好ましくは、絶縁部材110の外側の角までさらに延びることで、後でパッケージ構造に適用し、基板と基板の間にモールディング材が注入される場合に、キャビティCの深さが増加してもフロー特性を向上させることができる。
【0035】
例えば、複数のバンプ120は、絶縁部材110上に隣接し、かつ離隔して配置される第1バンプ120a及び第2バンプ120bを含むことができ、複数の絶縁壁130は、絶縁部材110上に隣接し、かつ離隔して配置され、第1バンプ120a及び第2バンプ120bのそれぞれの少なくとも一部を覆う第1絶縁壁130a及び第2絶縁壁130bを含むことができ、この時、互いに隣接した第1絶縁壁130aと第2絶縁壁130bとの間の離隔した空間Hは、キャビティC及び/または絶縁部材110の外側角までさらに延びることができる。
【0036】
例えば、サイド部R2は、絶縁部材110の外側角からキャビティCの壁面まで、複数の絶縁壁130、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bにより塞がっていない連続的に繋がった空間を有することができ、サイド部R2の連続的に繋がった空間は、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bの間の離隔した空間Hを含むことができる。
【0037】
また、一例によるプリント回路基板100Aは、複数の絶縁壁130のそれぞれが複数のバンプ120のそれぞれを1つずつ取り囲むことができる。例えば、1つの第1絶縁壁130aが1つの第1バンプ120aのみを取り囲み、1つの第2絶縁壁130bが1つの第2バンプ120bのみを取り囲むことができる。例えば、平面上において、第1絶縁壁130a及び第2絶縁壁130bはそれぞれ、実質的に円状を有することができる。より具体的には、実質的に円形のリング状であることができるが、これに限定されるものではない。この場合、局所的に、そして独立して複数の絶縁壁130をそれぞれ配置することができるため、後でモールディング材の流れ性が妨げられることを最小化することができる。
【0038】
以下では、図面を参照して、一例によるプリント回路基板100Aの構成要素についてより詳細に説明する。
【0039】
絶縁部材110は絶縁材料を含むことができる。絶縁材料は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはかかる樹脂とともに、無機フィラー、有機フィラー、及び/またはガラス繊維(Glass Fiber、Glass Cloth、and/or Glass Fabric)を含む材料を含むことができる。絶縁材料は、感光性材料及び/または非感光性材料であることができる。例えば、絶縁材料としては、SR(Solder Resist)、ABF(Ajinomoto Build-up Film)、PPG(Prepreg)、RCC(Resin Coated Copper)などが用いられることができるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の高分子素材が用いられることができる。
【0040】
キャビティCは、第1方向を基準として絶縁部材110の少なくとも一部を貫通することができる。キャビティCは絶縁部材110のセンター部R1に形成されることができる。キャビティCの深さは多様に調節されることができる。
【0041】
複数のバンプ120はそれぞれ金属物質を含むことができる。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/またはこれらの合金などを含むことができる。複数のバンプ120はそれぞれ、設計デザインによって多様な機能を果たすことができる。例えば、グランドバンプ、パワーバンプ、信号バンプなどを含むことができる。ここで、信号バンプは、グランド、パワーなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などの連結のためのバンプを含むことができる。第1方向を基準として、複数のバンプ120のそれぞれの厚さは10μm以上であることができるが、これに限定されるものではない。複数のバンプ120の複数の絶縁壁130から露出する表面には、必要に応じて、ニッケル(Ni)層及び/または金(Au)層を含む表面処理層が形成されることができる。複数のバンプ120はそれぞれ無電解めっき層(化学銅)と電解めっき層(または電気銅)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0042】
複数の絶縁壁130はそれぞれ絶縁材料を含むことができる。絶縁材料は、感光性絶縁、例えば、感光性半田レジストを含むことができる。但し、材質が特にこれに限定されるものではなく、熱硬化性半田レジストなどのその他の高分子素材が用いられてもよい。複数の絶縁壁130は、同一の1つの層から形成されることができるため、互いに同一の絶縁材料を含むことができる。第1方向を基準として、複数の絶縁壁130のそれぞれは、複数のバンプ120のそれぞれより10μm以上厚いことができるが、これに限定されるものではない。
【0043】
図5はプリント回路基板の他の一例を概略的に示した断面図である。
【0044】
図6図5のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
【0045】
図面を参照すると、他の一例によるプリント回路基板100Bは、絶縁部材110と、絶縁部材110上に互いに離隔して配置される複数のバンプ120と、絶縁部材110上に互いに離隔して配置され、複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130と、を含む。このような他の一例によるプリント回路基板100Bは、電子部品が実装されるパッケージ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0046】
一方、他の一例によるプリント回路基板100Bは、絶縁部材110上に突出する複数のバンプ120を含むことで、反りのリスクを抑えることができる。また、この場合、インターポーザ基板などの他の基板との間に配置される接続導体のピッチを減少させることができ、電子部品の厚さが増加する場合にもピッチを維持することができる。
【0047】
また、他の一例によるプリント回路基板100Bは、平面上において、複数のバンプ120及び複数の絶縁壁130がサイド部R2に配置されることができる。例えば、第1バンプ120a、第2バンプ120b、第1絶縁壁130a、及び第2絶縁壁130bはサイド部R2に配置されることができる。したがって、パッケージ構造に適用された際に、基板と基板の連結のために容易に用いられることができる。ここで、サイド部は、基板-オン-基板などの連結のための半田ボールジョイント(Solder Ball Joint)などの接続導体が配置される外側領域であることができる。ここで、内側と外側は平面上で判断することができる。
【0048】
また、他の一例によるプリント回路基板100Bは、複数の絶縁壁130が絶縁部材110上に互いに離隔して配置され、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間が、絶縁部材110のセンター部R1まで、好ましくは、絶縁部材110の外側の角までさらに延びることで、後でパッケージ構造に適用し、基板と基板の間にモールディング材が注入される場合に、フロー特性を向上させることができる。ここで、センター部R1は、電子部品、例えば、半導体チップなどが実装される内側領域であることができる。ここで、内側と外側は平面上で判断することができる。
【0049】
例えば、複数のバンプ120は、絶縁部材110上に隣接し、かつ離隔して配置される第1バンプ120a及び第2バンプ120bを含むことができ、複数の絶縁壁130は、絶縁部材110上に隣接し、かつ離隔して配置され、第1バンプ120a及び第2バンプ120bのそれぞれの少なくとも一部を覆う第1絶縁壁130a及び第2絶縁壁130bを含むことができ、この時、互いに隣接した第1絶縁壁130aと第2絶縁壁130bとの間の離隔した空間Hは、絶縁部材110のセンター部R1及び/または外側角までさらに延びることができる。
【0050】
例えば、サイド部R2は、絶縁部材110の外側角からセンター部R1まで、複数の絶縁壁130、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bにより塞がっていない連続的に繋がった空間を有することができ、サイド部R2の連続的に繋がった空間は、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bの間の離隔した空間Hを含むことができる。
【0051】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100Aで説明した内容は、矛盾しない限り、他の一例によるプリント回路基板100Bにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0052】
図7はプリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
【0053】
図8図7のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
【0054】
図面を参照すると、さらに他の一例によるプリント回路基板100Cは、キャビティCを有する絶縁部材110と、絶縁部材110上に互いに離隔して配置される複数のバンプ120と、絶縁部材110上に互いに離隔して配置され、複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130と、を含む。さらに他の一例によるプリント回路基板100Cは、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0055】
一方、さらに他の一例によるプリント回路基板100Cは、複数の絶縁壁130のそれぞれが、複数のバンプ120のうち少なくとも2つを取り囲むことができる。例えば、1つの第1絶縁壁130aが複数の第1バンプ120aを取り囲み、1つの第2絶縁壁130bが複数の第2バンプ120bを取り囲むことができる。例えば、平面上において、第1絶縁壁130a及び第2絶縁壁130bはそれぞれ実質的に四角状を有することができる。より具体的には、実質的に四角形のブロック状であることができるが、これに限定されるものではない。平面上において、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間hはそれぞれ、絶縁部材110の外側角からキャビティCに向かう方向へのトレンチ形態を有することができる。サイド部R2は、絶縁部材110の外側角からキャビティCの壁面まで、複数の絶縁壁130、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bにより塞がっていない連続的に繋がった空間を有することができ、サイド部R2の連続的に繋がった空間は、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bの間の離隔した空間hを含むことができる。したがって、後でモールディング材の流れ性が妨げられることを最小化することができる。
【0056】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Cは、例えば、複数の絶縁壁130のそれぞれが、複数のバンプ120のうち少なくとも2つの側面を取り囲み、これらのそれぞれの上面の少なくとも一部を覆うことができる。したがって、断面上において、複数の絶縁壁130のそれぞれの上面は、複数のバンプ120のそれぞれの上面に比べて、絶縁部材110の上面からさらに離隔して配置されることができる。例えば、SMDタイプなどで取り囲むことができる。したがって、接続導体を容易に付着することができ、パッケージを容易に組み立てることができる。
【0057】
一方、必要に応じて、上述のプリント回路基板100Aにおける複数の絶縁壁130と複数のバンプ120の形態が、上述のプリント回路基板100Cに混合適用されてもよい。例えば、1つの第1絶縁壁130aは1つの第1バンプ120aのみを取り囲み、1つの第2絶縁壁130bは複数の第2バンプ120bを取り囲むことができる。例えば、第1絶縁壁130aは実質的に円形のリング状であり、第2絶縁壁130bは実質的に四角形のブロック状であることができる。その他の内容も矛盾しない限り、混合適用されることができる。
【0058】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100Bで説明した内容は、矛盾しない限り、さらに他の一例によるプリント回路基板100Cにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0059】
図9はプリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
【0060】
図10図9のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
【0061】
図面を参照すると、さらに他の一例によるプリント回路基板100Dは、絶縁部材110と、絶縁部材110上に互いに離隔して配置される複数のバンプ120と、絶縁部材110上に互いに離隔して配置され、複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130と、を含む。さらに他の一例によるプリント回路基板100Dは、電子部品が実装されるパッケージ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0062】
一方、さらに他の一例によるプリント回路基板100Dは、平面上において、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間hが、それぞれ絶縁部材110の外側角からセンター部R1に向かう方向へのトレンチ形態を有することができる。サイド部R2は、絶縁部材110の外側角からセンター部R1まで、複数の絶縁壁130、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bにより塞がっていない連続的に繋がった空間を有することができ、サイド部R2の連続的に繋がった空間は、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bの間の離隔した空間hを含むことができる。したがって、後でモールディング材の流れ性が妨げられることを最小化することができる。
【0063】
一方、必要に応じて、上述のプリント回路基板100Bにおける複数の絶縁壁130と複数のバンプ120の形態が、上述のプリント回路基板100Dに混合適用されてもよい。例えば、1つの第1絶縁壁130aは1つの第1バンプ120aのみを取り囲み、1つの第2絶縁壁130bは複数の第2バンプ120bを取り囲むことができる。例えば、第1絶縁壁130aは実質的に円形のリング状であり、第2絶縁壁130bは実質的に四角形のブロック状であることができる。その他の内容も矛盾しない限り、混合適用されることができる。
【0064】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100Cで説明した内容は、矛盾しない限り、さらに他の一例によるプリント回路基板100Dにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0065】
図11はプリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
【0066】
図12図11のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
【0067】
図面を参照すると、さらに他の一例によるプリント回路基板100Eは、第1絶縁層111と、第1絶縁層111の下面上に配置される第1レジスト層113と、第1絶縁層111の上面上に配置される第2絶縁層112と、第2絶縁層112の上面上に配置される第2レジスト層114と、第1レジスト層113の下面上に配置される複数のバンプ120と、第1レジスト層113の下面上に配置され、複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130と、第1絶縁層111の下面上に配置され、第1レジスト層113により少なくとも一部が覆われる第1配線層141と、第1レジスト層113を貫通し、複数のバンプ120を第1配線層141と連結する複数のバンプビア125と、第1絶縁層111の上面上に配置され、第2絶縁層112に埋め込まれて、下面が第2絶縁層112の下面に露出する第2配線層142と、第1絶縁層111を貫通し、第1及び第2配線層141、142を連結する第1ビア層161と、第2絶縁層112の上面上に配置され、第2レジスト層114により少なくとも一部が覆われる第3配線層143と、第2絶縁層112を貫通し、第2及び第3配線層142、143を連結する第2ビア層162と、を含む。絶縁部材110は、第1及び第2絶縁層111、112と第1及び第2レジスト層113、114を含み、キャビティCを有する。キャビティCは、第1レジスト層113を貫通し、第1絶縁層111の少なくとも一部をさらに貫通する。さらに他の一例によるプリント回路基板100Eは、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0068】
一方、さらに他の一例によるプリント回路基板100Eは、絶縁部材110上に突出する複数のバンプ120を含むことで、反りのリスクを抑えるとともに、複数のバンプ120の高さ及び/または厚さの分だけ、キャビティCの深さを実質的にさらに増加させることができる。また、パッケージ基板などの他の基板との間に配置される接続導体のピッチを減少させることができ、電子部品の厚さが増加する場合にもピッチを維持することができる。
【0069】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Eは、複数のバンプ120を複数の絶縁壁130が取り囲むことで、半田ボールなどの接続導体を容易に付着することができる。したがって、パッケージをより容易に組み立てることができる。例えば、複数の絶縁壁130のそれぞれは、複数のバンプ120のそれぞれの側面を取り囲み、複数のバンプ120のそれぞれの下面の少なくとも一部を覆うことができる。したがって、断面上において、複数の絶縁壁130のそれぞれの下面は、複数のバンプ120のそれぞれの下面に比べて、絶縁部材110の下面からさらに離隔して配置されることができる。例えば、SMDタイプなどで取り囲むことができる。
【0070】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Eは、平面上において、絶縁部材110のキャビティCが存在する領域をセンター部R1とし、センター部R1を取り囲む領域をサイド部R2としたときに、複数のバンプ120及び複数の絶縁壁130がサイド部R2に配置されることができる。例えば、第1バンプ120a、第2バンプ120b、第1絶縁壁130a、及び第2絶縁壁130bはサイド部R2に配置されることができる。したがって、パッケージ構造に適用された際に、基板と基板の連結のために容易に用いられることができる。
【0071】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Eは、複数の絶縁壁130が絶縁部材110上に互いに離隔して配置され、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間が、キャビティCまで、好ましくは、絶縁部材110の外側の角までさらに延びることで、後でパッケージ構造に適用し、基板と基板の間にモールディング材が注入される場合に、キャビティCの深さが増加してもフロー特性を向上させることができる。
【0072】
例えば、複数のバンプ120は、絶縁部材110上に隣接し、かつ離隔して配置される第1バンプ120a及び第2バンプ120bを含むことができ、複数の絶縁壁130は、絶縁部材110上に隣接し、かつ離隔して配置され、第1バンプ120a及び第2バンプ120bのそれぞれの少なくとも一部を覆う第1絶縁壁130a及び第2絶縁壁130bを含むことができ、この時、互いに隣接した第1絶縁壁130aと第2絶縁壁130bとの間の離隔した空間Hは、キャビティC及び/または絶縁部材110の外側角までさらに延びることができる。
【0073】
例えば、サイド部R2は、絶縁部材110の外側角からキャビティCの壁面まで、複数の絶縁壁130、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bにより塞がっていない連続的に繋がった空間を有することができ、サイド部R2の連続的に繋がった空間は、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bの間の離隔した空間Hを含むことができる。
【0074】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Eは、複数の絶縁壁130のそれぞれが複数のバンプ120のそれぞれを1つずつ取り囲むことができる。例えば、1つの第1絶縁壁130aが1つの第1バンプ120aのみを取り囲み、1つの第2絶縁壁130bが1つの第2バンプ120bのみを取り囲むことができる。例えば、平面上において、第1絶縁壁130a及び第2絶縁壁130bはそれぞれ、実質的に円状を有することができる。より具体的には、実質的に円形のリング状であることができるが、これに限定されるものではない。この場合、局所的に、そして独立して複数の絶縁壁130をそれぞれ配置することができるため、後でモールディング材の流れ性が妨げられることを最小化することができる。
【0075】
以下では、図面を参照して、さらに他の一例によるプリント回路基板100Eの構成要素についてより詳細に説明する。
【0076】
第1及び第2絶縁層111、112はそれぞれ絶縁材料を含むことができる。絶縁材料は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはかかる樹脂とともに、無機フィラー、有機フィラー、及び/またはガラス繊維を含む材料を含むことができる。絶縁材料は、感光性材料及び/または非感光性材料であることができる。例えば、絶縁材料としては、PID、ABF、PPG、RCCなどが用いられることができ、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の高分子素材が用いられてもよい。第1及び第2絶縁層111、112は、互いに同一のタイプの絶縁材料を含むことができるが、これに限定されるものではなく、互いに異なるタイプの絶縁材料を含んでもよい。例えば、キャビティCが形成される第1絶縁層111は、ガラス繊維のない絶縁材料、例えば、ABFなどを含むことができ、キャビティCが形成されていない第2絶縁層112は、ガラス繊維を含む絶縁材料、例えば、PPGなどを含むことができる。但し、これに限定されるものではない。第2絶縁層112は、図面に示したように1つの層であってもよいが、これと異なって複数の層であってもよく、具体的な層の数は特に限定されない。
【0077】
第1及び第2レジスト層113、114は公知の半田レジスト層を含むことができる。但し、これに限定されるものではなく、第1及び第2レジスト層113、114は、熱硬化性樹脂及び無機フィラーを含む、例えば、ABFなどを含んでもよい。第1及び第2レジスト層113、114はそれぞれプリント回路基板100Eの最外側に配置され、プリント回路基板100Eの内部のパターンなどを外部から保護することができる。第1及び第2レジスト層113、114はそれぞれ複数の開口を有することができる。例えば、第1レジスト層113は、第1配線層141の少なくとも一部をオープンさせる複数の開口を有することができる。また、第2レジスト層114は、第3配線層143の少なくとも一部をオープンさせる複数の開口を有することができる。開口に露出する第3配線層143の表面には、必要に応じて、ニッケル(Ni)層及び/または金(Au)層を含む表面処理層が形成されることができる。
【0078】
キャビティCは、第1方向を基準として絶縁部材110の少なくとも一部を貫通することができる。例えば、キャビティCは、第1方向を基準として第1レジスト層113を貫通し、第1絶縁層111の一部を貫通することができる。必要に応じて、第1絶縁層111の全体を貫通してもよい。キャビティCは絶縁部材110のセンター部R1に形成されることができる。キャビティCの深さは多様に調節されることができる。
【0079】
複数のバンプ120はそれぞれ金属物質を含むことができる。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/またはこれらの合金などを含むことができる。複数のバンプ120はそれぞれ、設計デザインによって多様な機能を果たすことができる。例えば、グランドバンプ、パワーバンプ、信号バンプなどを含むことができる。ここで、信号バンプは、グランド、パワーなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などの連結のためのバンプを含むことができる。第1方向を基準として、複数のバンプ120のそれぞれの厚さは10μm以上であることができるが、これに限定されるものではない。複数のバンプ120の複数の絶縁壁130から露出する表面には、必要に応じて、ニッケル(Ni)層及び/または金(Au)層を含む表面処理層が形成されることができる。複数のバンプ120はそれぞれ無電解めっき層(化学銅)と電解めっき層(または電気銅)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0080】
複数のバンプビア125はそれぞれ金属物質を含むことができる。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/またはこれらの合金などを含むことができる。複数のバンプビア125は、設計デザインによって多様な機能を果たすことができる。例えば、信号連結のためのバンプビア、グランド連結のためのバンプビア、パワー連結のためのバンプビアなどを含むことができる。複数のバンプビア125は、複数のバンプ120と接する面が、第1配線層141と接する面に比べて直径または径がより大きいテーパ状を有することができる。複数のバンプビア125は、ビアホールが金属物質で充填された形態であることができる。複数のバンプビア125は複数のバンプ120と同一のめっき工程により形成され、互いに境界なしに一体化されることができる。例えば、複数のバンプビア125と複数のバンプ120が1つずつ互いに一体化されることができる。複数のバンプビア125はそれぞれ無電解めっき層(または化学銅)と電解めっき層(または電気銅)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0081】
複数の絶縁壁130はそれぞれ絶縁材料を含むことができる。絶縁材料は、感光性絶縁、例えば、感光性半田レジストを含むことができる。但し、材質が特にこれに限定されるものではなく、熱硬化性半田レジストなどのその他の高分子素材が用いられてもよい。複数の絶縁壁130は、同一の1つの層から形成されることができるため、互いに同一の絶縁材料を含むことができる。第1方向を基準として、複数の絶縁壁130のそれぞれは、複数のバンプ120のそれぞれより10μm以上厚いことができるが、これに限定されるものではない。
【0082】
第1~第3配線層141、142、143はそれぞれ金属物質を含むことができる。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/またはこれらの合金などを含むことができる。第1~第3配線層141、142、143は、該当層の設計デザインによって多様な機能を果たすことができる。例えば、グランドパターン、パワーパターン、信号パターンなどを含むことができる。ここで、信号パターンは、グランドパターン、パワーパターンなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などを含むことができる。これらのパターンは、それぞれライン(line)パターン、プレーン(Plane)パターン、及び/またはパッド(Pad)パターンを含むことができる。第2絶縁層112と類似して、第2配線層142は、図面に示したように1つの層であってもよいが、これと異なって複数の層であってもよく、具体的な層の数は特に限定されない。第1~第3配線層141、142、143はそれぞれ無電解めっき層(または化学銅)と電解めっき層(または電気銅)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0083】
第1及び第2ビア層161、162はそれぞれ金属物質を含むことができる。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/またはこれらの合金などを含むことができる。第1及び第2ビア層161、162は、該当層の設計デザインによって多様な機能を果たすことができる。例えば、信号連結のための接続ビア、グランド連結のための接続ビア、パワー連結のための接続ビアなどを含むことができる。第1及び第2ビア層161、162は、互いに反対方向のテーパ状を有することができる。例えば、第1ビア層161は上部に向かってテーパ状に形成され、第2ビア層162は下部に向かってテーパ状に形成されることができる。第1及び第2ビア層161、162はそれぞれ、ビアホールが金属物質で充填された形態であってもよく、または、金属物質がビアホールの壁面に沿って形成された形態であってもよい。第1及び第2ビア層161、162のそれぞれの接続ビアは、互いにスタックビアの関係にあってもよく、スタッガード(staggered)ビアの関係にあってもよい。第2絶縁層112及び第2配線層142と類似して、第2ビア層162は、図面に示したように1つの層であってもよいが、これと異なって複数の層であってもよく、具体的な層の数は特に限定されない。第1及び第2ビア層161、162はそれぞれ無電解めっき層(または化学銅)と電解めっき層(または電気銅)を含むことができるが、これに限定されるものではない。第1ビア層161は、第1配線層141と同一のめっき工程により形成され、境界なしに互いに一体化されることができる。第2ビア層162は、第3配線層143と同一のめっき工程により形成され、境界なしに互いに一体化されることができる。
【0084】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100Dで説明した内容は、矛盾しない限り、さらに他の一例によるプリント回路基板100Eにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0085】
図13aから図13iは、図11のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
【0086】
図13aを参照すると、片面または両面に金属層510が形成されたキャリア基板500を準備する。キャリア基板500はCCL(Copper Clad Laminate)などであることができるが、これに限定されず、その他にもデタッチキャリアとして使用可能な種々のキャリア基板が特に制限されずに用いられることができる。金属層510は銅箔などの銅(Cu)層を含むことができるが、これに限定されず、他の金属層をさらに含んでもよい。金属層510とキャリア基板500との間には、容易なデタッチのための離型層が配置されてもよい。
【0087】
図13bを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に第1めっき層151を形成する。第1めっき層151は、AP(Additive Process)、SAP(Semi AP)、MSAP(Modified SAP)、TT(Tenting)などのめっき工程により形成することができる。めっき工程において、キャリア基板500の金属層510をシード層として用いることができる。
【0088】
図13cを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に、第1金属層151を埋め込む第1絶縁層111を形成する。第1絶縁層111は、絶縁材料を含む未硬化層をラミネートしてから硬化する方法により形成することができる。または、絶縁材料を塗布してから硬化する方法により形成してもよい。その後、第1絶縁層111上にAP、SAP、MSAP、TTなどのめっき工程を行って第2配線層142を形成する。
【0089】
図13dを参照すると、第1絶縁層111上に、第2配線層142を埋め込む第2絶縁層112を形成する。第2絶縁層112は、絶縁材料を含む未硬化層をラミネートしてから硬化する方法により形成することができる。または、絶縁材料を塗布してから硬化する方法により形成してもよい。その後、キャリア基板500を除去する。例えば、キャリア基板500と金属層510を分離することができる。キャリア基板500と金属層510の分離には離型層が用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0090】
図13eを参照すると、レーザードリルなどを用いて第1及び第2絶縁層111、112にそれぞれビアホールを形成した後、めっき工程により、第1及び第2絶縁層111、112にそれぞれ第1及び第2ビア層161、162を形成する。また、めっき工程により、第1及び第2絶縁層111、112上にそれぞれ第1及び第3配線層141、143を形成する。また、めっき工程により、第1めっき層151上に第2めっき層152を形成する。これらのめっき工程は、AP、SAP、MSAP、TTなどであることができ、同時に行うことができる。
【0091】
図13fを参照すると、第1及び第2レジスト層113、114を形成する。また、第1及び第2レジスト層113、114をパターニングして複数の開口をそれぞれに形成する。第1レジスト層113の複数の開口のうち1つは第2めっき層152を露出させることができ、後でキャビティCに含まれることができる。第1及び第2レジスト層113、114は、例えば、半田レジスト層を形成した後、それぞれ複数の開口を有するように、フォトリソグラフィ工程などを用いてパターニングする方法により形成することができる。その後、必要に応じて、第1レジスト層113の表面をプラズマ処理などにより改質化することができる。
【0092】
図13gを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を形成する。また、第1レジスト層113の複数の開口に複数のバンプビア125を形成する。また、第2めっき層152上に第3めっき層153を形成する。この時、めっき構造体150が形成される。これらは、AP、SAP、MSAP、TTなどのめっき工程により形成することができる。
【0093】
図13hを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130を形成する。複数の絶縁壁130は、半田レジスト層を形成した後、フォトリソグラフィ工程などを用いてパターニングして形成することができる。その後、めっき構造体150を除いた残りの領域をドライフィルム520、530で覆い、めっき構造体150に対してエッチング工程を行う。
【0094】
図13iを参照すると、めっき構造体150が除去された領域にキャビティCが形成される。その後、ドライフィルム520、530を除去すると、上述のさらに他の一例によるプリント回路基板100Eが製造されることができる。但し、これは1つの製造の一例に過ぎず、これと異なる工程により製造されてもよいことはいうまでもない。
【0095】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100Eで説明した内容は、矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0096】
図14図11のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
【0097】
図面を参照すると、変形例によるプリント回路基板100Fは、上述のプリント回路基板100Eの下部に、電子部品310、320が実装された配線基板200が基板-オン-基板の形態で配置された、パッケージ構造を有する。上述のプリント回路基板100Eは、ここで、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができる。例えば、変形例によるプリント回路基板100Fは、複数の絶縁層211、212、213、214、複数の配線層241、242、243、及び複数のビア層261、262を含み、絶縁部材110上に絶縁部材110から離隔して配置される配線基板200と、配線基板200の上側に実装される第1電子部品310と、配線基板200の下側に実装される第2電子部品320と、複数のバンプ120を複数の配線層241、242、243と連結する複数の接続導体430と、絶縁部材110と配線基板200との間を充填し、第1電子部品310と複数の接続導体430を埋め込むモールディング材440と、及び/または配線基板200の下側に配置され、複数の配線層241、242、243と連結される複数の電気連結金属450と、をさらに含むことができる。
【0098】
一方、変形例によるプリント回路基板100Fは、第1電子部品310の少なくとも一部がキャビティCに配置されることができる。この時、複数のバンプ120の高さ及び/または厚さの分だけ、キャビティCの深さを実質的にさらに増加させることができるため、反りを抑えるとともに、パッケージ構造を全体的に薄型化することができる。また、複数のバンプ120により、基板間の間隔を減少させて複数の接続導体430のピッチを減少させることができる。
【0099】
また、変形例によるプリント回路基板100Fは、複数のバンプ120を複数の絶縁壁130が取り囲むため、複数の接続導体430を容易に付着することができる。したがって、パッケージをより容易に組み立てることができる。
【0100】
また、変形例によるプリント回路基板100Fは、複数の絶縁壁130が絶縁部材110上に互いに離隔して配置され、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間が、キャビティCまで、好ましくは、絶縁部材110の外側の角までさらに延びることで、モールディング材440が注入される時に、キャビティCの深さが増加してもフロー特性を向上させることができる。したがって、モールディング材440を基板の間に効果的に充填することができる。
【0101】
以下では、図面を参照して、変形例によるプリント回路基板100Fの構成要素についてより詳細に説明する。
【0102】
配線基板200は、電子部品310、320が実装されるためのパッケージ基板であることができる。配線基板200は、第1絶縁層211と、第1絶縁層211の下面上に配置される第2絶縁層212と、第1絶縁層211の上面上に配置される第1レジスト層213と、第2絶縁層212の下面上に配置される第2レジスト層214と、第1絶縁層211に埋め込まれ、第1レジスト層213により少なくとも一部が覆われる第1配線層241と、第1絶縁層211の下面上に配置され、第2絶縁層212に埋め込まれて、上面が第2絶縁層212の上面に露出する第2配線層242と、第2絶縁層212の下面上に配置され、第2レジスト層214により少なくとも一部が覆われる第3配線層243と、第1絶縁層211を貫通し、第1及び第2配線層241、242を連結する第1ビア層261と、及び/または第2絶縁層212を貫通し、第2及び第3配線層242、243を連結する第2ビア層262と、を含むことができる。配線基板200は、このようにコアレス(Coreless)タイプの基板であってもよいが、必要に応じて、コア(Cored)タイプの基板であってもよい。
【0103】
第1及び第2絶縁層211、212はそれぞれ絶縁材料を含むことができる。絶縁材料は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはかかる樹脂とともに、無機フィラー、有機フィラー、及び/またはガラス繊維を含む材料を含むことができる。絶縁材料は、感光性材料及び/または非感光性材料であることができる。例えば、絶縁材料としては、PID、ABF、PPG、RCCなどが用いられることができるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の高分子素材が用いられてもよい。第1及び第2絶縁層211、212は、互いに同一のタイプの絶縁材料を含むことができるが、これに限定されるものではなく、互いに異なるタイプの絶縁材料を含んでもよい。第2絶縁層212は、図面に示したように1つの層であってもよいが、これと異なって複数の層であってもよく、具体的な層の数は特に限定されない。
【0104】
第1及び第2レジスト層213、214は、公知の半田レジスト層を含むことができる。但し、これに限定されるものではなく、第1及び第2レジスト層213、214は、熱硬化性樹脂及び無機フィラーを含む、例えば、ABFなどを含んでもよい。第1及び第2レジスト層213、214はそれぞれ配線基板200の最外側に配置され、配線基板200の内部のパターンなどを外部から保護することができる。第1及び第2レジスト層213、214はそれぞれ複数の開口を有することができる。例えば、第1レジスト層213は、第1配線層241の少なくとも一部をオープンさせる複数の開口を有することができる。また、第2レジスト層214は、第3配線層243の少なくとも一部をオープンさせる複数の開口を有することができる。開口に露出する第1及び3配線層241、243の表面には、必要に応じて、ニッケル(Ni)層及び/または金(Au)層を含む表面処理層が形成されることができる。
【0105】
第1~第3配線層241、242、243はそれぞれ金属物質を含むことができる。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/またはこれらの合金などを含むことができる。第1~第3配線層241、242、243は、該当層の設計デザインによって多様な機能を果たすことができる。例えば、グランドパターン、パワーパターン、信号パターンなどを含むことができる。ここで、信号パターンは、グランドパターン、パワーパターンなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などを含むことができる。これらのパターンは、それぞれラインパターン、プレーンパターン、及び/またはパッドパターンを含むことができる。第2絶縁層212と類似して、第2配線層242は、図面に示したように1つの層であってもよいが、これと異なって複数の層であってもよく、具体的な層の数は特に限定されない。第1~第3配線層241、242、243はそれぞれ無電解めっき層(または化学銅)と電解めっき層(または電気銅)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0106】
第1及び第2ビア層261、262はそれぞれ金属物質を含むことができる。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/またはこれらの合金などを含むことができる。第1及び第2ビア層261、262は、該当層の設計デザインによって多様な機能を果たすことができる。例えば、信号連結のための接続ビア、グランド連結のための接続ビア、パワー連結のための接続ビアなどを含むことができる。第1及び第2ビア層261、262は、互いに同一の方向のテーパ状を有することができる。例えば、第1及び第2ビア層261、262は上部に向かってテーパ状に形成されることができる。第1及び第2ビア層261、262はそれぞれ、ビアホールが金属物質で充填された形態であってもよく、または、金属物質がビアホールの壁面に沿って形成された形態であってもよい。第1及び第2ビア層261、262のそれぞれの接続ビアは、互いにスタックビアの関係にあってもよく、スタッガードビアの関係にあってもよい。第2絶縁層212及び第2配線層242と類似して、第2ビア層262は、図面に示したように1つの層であってもよいが、これと異なって複数の層であってもよく、具体的な層の数は特に限定されない。第1及び第2ビア層261、262はそれぞれ無電解めっき層(または化学銅)と電解めっき層(または電気銅)を含むことができるが、これに限定されるものではない。第1ビア層261は、第2配線層242と同一のめっき工程により形成され、境界なしに互いに一体化されることができる。第2ビア層262は、第3配線層243と同一のめっき工程により形成され、境界なしに互いに一体化されることができる。
【0107】
第1及び第2電子部品310、320はそれぞれ、種々の能動部品及び/または受動部品であることができる。例えば、第1及び第2電子部品310、320はそれぞれ、種々の集積回路(IC:Integrated Circuit)ダイ、すなわち、半導体チップを含むことができる。但し、これに限定されるものではなく、第1及び第2電子部品310、320はそれぞれ、MLCC(Multi Layer Ceramic Capacitor)などのチップキャパシター、PI(Power Inductor)などのチップインダクターなどのチップ形態の受動部品を含んでもよい。制限されない一例として、第1電子部品310は、集積回路が形成された本体311と、本体311の活性面に配置される接続端子312と、を含む半導体チップを含むことができ、第2電子部品320はチップキャパシターを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0108】
第1及び第2電子部品310、320はそれぞれ、第1及び第2連結導体411、412を介して配線基板200に表面実装されることができる。第1及び第2連結導体411、412は、銅(Cu)よりも融点が低い低融点金属、例えば、スズ(Sn)、またはスズ(Sn)を含む合金を含むことができる。例えば、半田を含むことができる。第1電子部品310は第1連結導体411を介して表面実装された後、必要に応じて、エポキシ樹脂などの接着性を有する樹脂を含むアンダーフィル420により固定されることができる。
【0109】
複数の接続導体430は、基板-オン-基板の連結のための半田ボールジョイント形態であることができる。例えば、複数の接続導体430はそれぞれ銅コアを半田により囲んだボールの形態であることができるが、これに限定されるものではなく、一般的な半田ボールの形態であってもよい。但し、これに限定されるものではなく、複数の接続導体430はそれぞれ、半田以外に、その他の導電性接着物質を含んでもよい。複数の接続導体430の個数、間隔、配置形態などは特に限定されず、設計によって調節されることができる。
【0110】
モールディング材440は、第1電子部品310、アンダーフィル420、複数の接続導体430などをモールディングし、これらを保護することができる。モールディング材440は、エポキシ樹脂などを含むことができるが、材質が特にこれに限定されるものではなく、流れ性に優れたその他の樹脂材料を含んでもよい。
【0111】
電気連結金属450は、プリント回路基板100Fを外部と物理的及び/または電気的に連結させることができる。例えば、プリント回路基板100FはBGAタイプの基板であることができる。電気連結金属450は、銅(Cu)よりも融点が低い低融点金属、例えば、スズ(Sn)、またはスズ(Sn)を含む合金を含むことができる。例えば、電気連結金属450は半田を含むことができるが、これは一例に過ぎず、材質が特にこれに限定されるものではない。電気連結金属450は、ランド(land)、ボール(ball)、ピン(pin)などであることができる。電気連結金属450は多重層または単一層からなることができる。多重層からなる場合には、銅ピラー及び半田を含むことができ、単一層からなる場合には、スズ-銀半田を含むことができるが、これも一例に過ぎず、これに限定されるものではない。電気連結金属450の個数、間隔、配置形態などは特に限定されず、設計事項に応じて十分に変形可能である。
【0112】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100Eで説明した内容は、矛盾しない限り、変形例によるプリント回路基板100Fにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0113】
図15図11のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
【0114】
図面を参照すると、他の変形例によるプリント回路基板100Gは、上述のプリント回路基板100Eの下部に、電子部品310'、320が実装された配線基板200が基板-オン-基板の形態で配置された、パッケージ構造を有する。上述のプリント回路基板100Eは、ここで、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができる。例えば、他の変形例によるプリント回路基板100Gは、複数の絶縁層211、212、213、214、複数の配線層241、242、243、及び複数のビア層261、262を含み、絶縁部材110上に絶縁部材110から離隔して配置される配線基板200と、配線基板200の上側に実装される第1電子部品310'と、配線基板200の下側に実装される第2電子部品320と、複数のバンプ120を複数の配線層241、242、243と連結する複数の接続導体430'と、絶縁部材110と配線基板200との間を充填し、第1電子部品310'と複数の接続導体430'を埋め込むモールディング材440と、及び/または配線基板200の下側に配置され、複数の配線層241、242、243と連結される複数の電気連結金属450と、をさらに含むことができる。
【0115】
一方、他の変形例によるプリント回路基板100Gは、上述の変形例によるプリント回路基板100Fと比べて、第1電子部品310'の厚さがさらに厚いことができる。厚さは第1方向を基準として判断することができる。例えば、第1電子部品310'の本体311'及び/または接続端子312'がさらに厚いことができる。したがって、複数の接続導体430'の厚さもさらに厚いことができる。但し、この場合にも、複数のバンプ120により基板間の間隔を類似のレベルに維持することができるため、複数の接続導体430'のピッチを類似のレベルに維持することができる。
【0116】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100Fで説明した内容は、矛盾しない限り、他の変形例によるプリント回路基板100Gにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0117】
図16はプリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
【0118】
図17図16のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
【0119】
図面を参照すると、さらに他の一例によるプリント回路基板100Hは、第1絶縁層111と、第1絶縁層111の下面上に配置される第1レジスト層113と、第1絶縁層111の上面上に配置される第2絶縁層112と、第2絶縁層112の上面上に配置される第2レジスト層114と、第1レジスト層113の下面上に配置される複数のバンプ120と、第1レジスト層113の下面上に配置され、複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130と、第1絶縁層111の下面上に配置され、第1レジスト層113により少なくとも一部が覆われる第1配線層141と、第1レジスト層113を貫通し、複数のバンプ120を第1配線層141と連結する複数のバンプビア125と、第1絶縁層111の上面上に配置され、第2絶縁層112に埋め込まれて、下面が第2絶縁層112の下面に露出する第2配線層142と、第1絶縁層111を貫通し、第1及び第2配線層141、142を連結する第1ビア層161と、第2絶縁層112の上面上に配置され、第2レジスト層114により少なくとも一部が覆われる第3配線層143と、第2絶縁層112を貫通し、第2及び第3配線層142、143を連結する第2ビア層162と、を含む。絶縁部材110は、第1及び第2絶縁層111、112と第1及び第2レジスト層113、114を含み、キャビティCを有する。キャビティCは、第1レジスト層113を貫通し、第1絶縁層111の少なくとも一部をさらに貫通する。さらに他の一例によるプリント回路基板100Hは、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0120】
一方、さらに他の一例によるプリント回路基板100Hは、複数の絶縁壁130のそれぞれが、複数のバンプ120のうち少なくとも2つを取り囲むことができる。例えば、1つの第1絶縁壁130aが複数の第1バンプ120aを取り囲み、1つの第2絶縁壁130bが複数の第2バンプ120bを取り囲むことができる。例えば、平面上において、第1絶縁壁130a及び第2絶縁壁130bはそれぞれ実質的に四角状を有することができる。より具体的には、実質的に四角形のブロック状であることができるが、これに限定されるものではない。平面上において、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間hはそれぞれ、絶縁部材110の外側角からキャビティCに向かう方向へのトレンチ形態を有することができる。サイド部R2は、絶縁部材110の外側角からセンター部R1まで、複数の絶縁壁130、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bにより塞がっていない連続的に繋がった空間を有することができ、サイド部R2の連続的に繋がった空間は、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間、例えば、第1及び第2絶縁壁130a、130bの間の離隔した空間hを含むことができる。したがって、後でモールディング材の流れ性が妨げられることを最小化することができる。
【0121】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Hは、例えば、複数の絶縁壁130のそれぞれが、複数のバンプ120のうち少なくとも2つの側面を取り囲み、これらのそれぞれの下面の少なくとも一部を覆うことができる。したがって、断面上において、複数の絶縁壁130のそれぞれの下面は、複数のバンプ120のそれぞれの下面に比べて、絶縁部材110の下面からさらに離隔して配置されることができる。例えば、SMDタイプなどで取り囲むことができる。したがって、接続導体を容易に付着することができ、パッケージを容易に組み立てることができる。
【0122】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100Gで説明した内容は、矛盾しない限り、さらに他の一例によるプリント回路基板100Hにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0123】
図18aから図18iは、図16のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
【0124】
図18aを参照すると、片面または両面に金属層510が形成されたキャリア基板500を準備する。
【0125】
図18bを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に第1めっき層151を形成する。
【0126】
図18cを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に、第1金属層151を埋め込む第1絶縁層111を形成する。その後、第1絶縁層111上に第2配線層142を形成する。
【0127】
図18dを参照すると、第1絶縁層111上に、第2配線層142を埋め込む第2絶縁層112を形成する。その後、キャリア基板500を除去する。
【0128】
図18eを参照すると、第1及び第2絶縁層111、112にそれぞれ第1及び第2ビア層161、162を形成する。また、第1及び第2絶縁層111、112上にそれぞれ第1及び第3配線層141、143を形成する。また、第1めっき層151上に第2めっき層152を形成する。
【0129】
図18fを参照すると、第1及び第2レジスト層113、114を形成する。また、第1及び第2レジスト層113、114をパターニングして複数の開口をそれぞれに形成する。
【0130】
図18gを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を形成する。また、第1レジスト層113の複数の開口に複数のバンプビア125を形成する。また、第2めっき層152上に第3めっき層153を形成する。この時、めっき構造体150が形成される。
【0131】
図18hを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130を形成する。複数の絶縁壁130は、半田レジスト層を形成した後、フォトリソグラフィ工程などを用いてトレンチ形態にパターニングして形成することができる。その後、めっき構造体150を除いた残りの領域をドライフィルム520、530で覆い、めっき構造体150に対してエッチング工程を行う。
【0132】
図18iを参照すると、めっき構造体150が除去された領域にキャビティCが形成される。その後、ドライフィルム520、530を除去すると、上述のさらに他の一例によるプリント回路基板100Hが製造されることができる。但し、これは1つの製造の一例に過ぎず、これと異なる工程により製造されてもよいことはいうまでもない。
【0133】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hで説明した内容と、上述のプリント回路基板100Eの製造の一例で説明した内容は、矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0134】
図19図16のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
【0135】
図20図16のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
【0136】
図面を参照すると、変形例によるプリント回路基板100I、100Jは、上述のプリント回路基板100Hの下部に、電子部品310または310'、320が実装された配線基板200が基板-オン-基板の形態で配置された、パッケージ構造を有する。上述のプリント回路基板100Hは、ここで、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができる。例えば、変形例によるプリント回路基板100I、100Jは、複数の絶縁層211、212、213、214、複数の配線層241、242、243、及び複数のビア層261、262を含み、絶縁部材110上に絶縁部材110から離隔して配置される配線基板200と、配線基板200の上側に実装される第1電子部品310または310'と、配線基板200の下側に実装される第2電子部品320と、複数のバンプ120を複数の配線層241、242、243と連結する複数の接続導体430または430'と、絶縁部材110と配線基板200との間を充填し、第1電子部品310または310'と複数の接続導体430または430'を埋め込むモールディング材440と、及び/または配線基板200の下側に配置され、複数の配線層241、242、243と連結される複数の電気連結金属450と、をさらに含むことができる。
【0137】
一方、変形例によるプリント回路基板100I、100Jは、複数の絶縁壁130の間にトレンチ形態の離隔した空間が存在し、離隔した空間が、キャビティCまで、好ましくは、絶縁部材110の外側の角までさらに延びることで、モールディング材440が注入される時に、キャビティCの深さが増加してもフロー特性を向上させることができる。したがって、モールディング材440を基板の間に効果的に充填することができる。
【0138】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100Hで説明した内容は、矛盾しない限り、変形例によるプリント回路基板100I、100Jにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0139】
図21はプリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
【0140】
図22図21のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
【0141】
図面を参照すると、さらに他の一例によるプリント回路基板100Kは、第1絶縁層111と、第1絶縁層111の下面上に配置される第1レジスト層113と、第1絶縁層111の上面上に配置される第2絶縁層112と、第2絶縁層112の上面上に配置される第2レジスト層114と、第1レジスト層113の下面上に配置される複数のバンプ120と、第1レジスト層113の下面上に配置され、複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130と、第1絶縁層111の下面上に配置され、第1レジスト層113により少なくとも一部が覆われる第1配線層141と、第1絶縁層111内に埋め込まれ、下面が第1配線層141の上面と接する導体パターン層145と、第1レジスト層113を貫通し、複数のバンプ120を第1配線層141と連結する複数のバンプビア125と、第1絶縁層111の上面上に配置され、第2絶縁層112に埋め込まれて、下面が第2絶縁層112の下面に露出する第2配線層142と、第1絶縁層111を貫通し、導体パターン層145及び第2配線層142を連結する第1ビア層161と、第2絶縁層112の上面上に配置され、第2レジスト層114により少なくとも一部が覆われる第3配線層143と、第2絶縁層112を貫通し、第2及び第3配線層142、143を連結する第2ビア層162と、を含む。絶縁部材110は、第1及び第2絶縁層111、112と第1及び第2レジスト層113、114を含み、キャビティCを有する。キャビティCは、第1レジスト層113を貫通し、第1絶縁層111の少なくとも一部をさらに貫通する。さらに他の一例によるプリント回路基板100Kは、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0142】
一方、さらに他の一例によるプリント回路基板100Kは、導体パターン層145が、キャビティCを形成するためのめっき層を形成する時に、ともにめっき工程により形成されることができる。したがって、導体パターン層145により、キャビティCの深さに関連するめっき層のめっき厚さのばらつきをより効果的に制御することができる。この観点から、導体パターン層145の上面は、キャビティCの底面と実質的に同一レベルに位置することができる。また、導体パターン層145は、第1~第3配線層141、142、143のそれぞれの厚さよりもさらに厚いことができる。厚さは第1方向を基準として判断することができる。
【0143】
以下では、図面を参照して、さらに他の一例によるプリント回路基板100Kの構成要素についてより詳細に説明する。
【0144】
導体パターン層145は金属物質を含むことができる。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/またはこれらの合金などを含むことができる。導体パターン層145は、設計デザインによって多様な機能を果たすことができる。例えば、グランドパターン、パワーパターン、信号パターンなどを含むことができる。ここで、信号パターンは、グランドパターン、パワーパターンなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などを含むことができる。これらのパターンは、それぞれラインパターン、プレーンパターン、及び/またはパッドパターンを含むことができる。導体パターン層145は無電解めっき層(または化学銅)と電解めっき層(または電気銅)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0145】
第1及び第2ビア層161、162は、互いに同一の方向のテーパ状を有することができる。例えば、第1及び第2ビア層161、162は下部に向かってテーパ状に形成されることができる。第1ビア層161は、第2配線層142と同一のめっき工程により形成され、境界なしに互いに一体化されることができる。第2ビア層162は、第3配線層143と同一のめっき工程により形成され、境界なしに互いに一体化されることができる。
【0146】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100Jで説明した内容は、矛盾しない限り、さらに他の一例によるプリント回路基板100Kにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0147】
図23aから図23iは、図21のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
【0148】
図23aを参照すると、片面または両面に金属層510が形成されたキャリア基板500を準備する。
【0149】
図23bを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に第1めっき層151及び導体パターン層145を形成する。導体パターン層145は、第1めっき層151とともにAP、SAP、MSAP、TTなどのめっき工程により形成されることができる。したがって、第1めっき層151のめっき厚さのばらつきを制御する上で役立つことができる。
【0150】
図23cを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に、第1金属層151及び導体パターン層145を埋め込む第1絶縁層111を形成する。その後、第1絶縁層111に第1ビア層161を形成する。また、第1絶縁層111上に第2配線層142を形成する。
【0151】
図23dを参照すると、第1絶縁層111上に、第2配線層142を埋め込む第2絶縁層112を形成する。その後、キャリア基板500を除去する。
【0152】
図23eを参照すると、第2絶縁層112に第2ビア層162を形成する。また、第2絶縁層112上に第3配線層143を形成する。これとともに、第1絶縁層111上に第1配線層141を形成する。また、第1めっき層151上に第2めっき層152を形成する。
【0153】
図23fを参照すると、第1及び第2レジスト層113、114を形成する。また、第1及び第2レジスト層113、114をパターニングして複数の開口をそれぞれに形成する。
【0154】
図23gを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を形成する。また、第1レジスト層113の複数の開口に複数のバンプビア125を形成する。また、第2めっき層152上に第3めっき層153を形成する。この時、めっき構造体150が形成される。
【0155】
図23hを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130を形成する。その後、めっき構造体150を除いた残りの領域をドライフィルム520、530で覆い、めっき構造体150に対してエッチング工程を行う。
【0156】
図23iを参照すると、めっき構造体150が除去された領域にキャビティCが形成される。その後、ドライフィルム520、530を除去すると、上述のさらに他の一例によるプリント回路基板100Kが製造されることができる。但し、これは1つの製造の一例に過ぎず、これと異なる工程により製造されてもよいことはいうまでもない。
【0157】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100Kで説明した内容と、上述のプリント回路基板100E、100Hの製造の一例で説明した内容は、矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0158】
図24図21のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
【0159】
図25図21のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
【0160】
図面を参照すると、変形例によるプリント回路基板100L、100Mは、上述のプリント回路基板100Kの下部に、電子部品310または310'、320が実装された配線基板200が基板-オン-基板の形態で配置された、パッケージ構造を有する。上述のプリント回路基板100Kは、ここで、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができる。例えば、変形例によるプリント回路基板100L、100Mは、複数の絶縁層211、212、213、214、複数の配線層241、242、243、及び複数のビア層261、262を含み、絶縁部材110上に絶縁部材110から離隔して配置される配線基板200と、配線基板200の上側に実装される第1電子部品310または310'と、配線基板200の下側に実装される第2電子部品320と、複数のバンプ120を複数の配線層241、242、243と連結する複数の接続導体430または430'と、絶縁部材110と配線基板200との間を充填し、第1電子部品310または310'と複数の接続導体430または430'を埋め込むモールディング材440と、及び/または配線基板200の下側に配置され、複数の配線層241、242、243と連結される複数の電気連結金属450と、をさらに含むことができる。
【0161】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100Kで説明した内容は、矛盾しない限り、変形例によるプリント回路基板100L、100Mにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0162】
図26はプリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
【0163】
図27図26のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
【0164】
図面を参照すると、さらに他の一例によるプリント回路基板100Nは、第1絶縁層111と、第1絶縁層111の下面上に配置される第1レジスト層113と、第1絶縁層111の上面上に配置される第2絶縁層112と、第2絶縁層112の上面上に配置される第2レジスト層114と、第1レジスト層113の下面上に配置される複数のバンプ120と、第1レジスト層113の下面上に配置され、複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130と、第1絶縁層111の下面上に配置され、第1レジスト層113により少なくとも一部が覆われる第1配線層141と、第1絶縁層111内に埋め込まれ、下面が第1配線層141の上面と接する導体パターン層145と、第1レジスト層113を貫通し、複数のバンプ120を第1配線層141と連結する複数のバンプビア125と、第1絶縁層111の上面上に配置され、第2絶縁層112に埋め込まれて、下面が第2絶縁層112の下面に露出する第2配線層142と、第1絶縁層111を貫通し、導体パターン層145及び第2配線層142を連結する第1ビア層161と、第2絶縁層112の上面上に配置され、第2レジスト層114により少なくとも一部が覆われる第3配線層143と、第2絶縁層112を貫通し、第2及び第3配線層142、143を連結する第2ビア層162と、を含む。絶縁部材110は、第1及び第2絶縁層111、112と第1及び第2レジスト層113、114を含み、キャビティCを有する。キャビティCは、第1レジスト層113を貫通し、第1絶縁層111の少なくとも一部をさらに貫通する。複数の絶縁壁130のそれぞれが複数のバンプ120のうち少なくとも2つを取り囲むことができる。さらに他の一例によるプリント回路基板100Nは、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0165】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100Mで説明した内容は、矛盾しない限り、さらに他の一例によるプリント回路基板100Nにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0166】
図28aから図28iは、図26のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
【0167】
図28aを参照すると、片面または両面に金属層510が形成されたキャリア基板500を準備する。
【0168】
図28bを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に第1めっき層151及び導体パターン層145を形成する。
【0169】
図28cを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に、第1金属層151及び導体パターン層145を埋め込む第1絶縁層111を形成する。その後、第1絶縁層111に第1ビア層161を形成する。また、第1絶縁層111上に第2配線層142を形成する。
【0170】
図28dを参照すると、第1絶縁層111上に、第2配線層142を埋め込む第2絶縁層112を形成する。その後、キャリア基板500を除去する。
【0171】
図28eを参照すると、第2絶縁層112に第2ビア層162を形成する。また、第2絶縁層112上に第3配線層143を形成する。これとともに、第1絶縁層111上に第1配線層141を形成する。また、第1めっき層151上に第2めっき層152を形成する。
【0172】
図28fを参照すると、第1及び第2レジスト層113、114を形成する。また、第1及び第2レジスト層113、114をパターニングして複数の開口をそれぞれに形成する。
【0173】
図28gを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を形成する。また、第1レジスト層113の複数の開口に複数のバンプビア125を形成する。また、第2めっき層152上に第3めっき層153を形成する。この時、めっき構造体150が形成される。
【0174】
図28hを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130を形成する。複数の絶縁壁130は、それらの間にトレンチを有することができる。その後、めっき構造体150を除いた残りの領域をドライフィルム520、530で覆い、めっき構造体150に対してエッチング工程を行う。
【0175】
図28iを参照すると、めっき構造体150が除去された領域にキャビティCが形成される。その後、ドライフィルム520、530を除去すると、上述のさらに他の一例によるプリント回路基板100Nが製造されることができる。但し、これは1つの製造の一例に過ぎず、これと異なる工程により製造されてもよいことはいうまでもない。
【0176】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100Nで説明した内容と、上述のプリント回路基板100E、100H、100Kの製造の一例で説明した内容は、矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0177】
図29図26のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
【0178】
図30図26のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
【0179】
図面を参照すると、変形例によるプリント回路基板100O、100Pは、上述のプリント回路基板100Nの下部に、電子部品310または310'、320が実装された配線基板200が基板-オン-基板の形態で配置された、パッケージ構造を有する。上述のプリント回路基板100Nは、ここで、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができる。例えば、変形例によるプリント回路基板100O、100Pは、複数の絶縁層211、212、213、214、複数の配線層241、242、243、及び複数のビア層261、262を含み、絶縁部材110上に絶縁部材110から離隔して配置される配線基板200と、配線基板200の上側に実装される第1電子部品310または310'と、配線基板200の下側に実装される第2電子部品320と、複数のバンプ120を複数の配線層241、242、243と連結する複数の接続導体430または430'と、絶縁部材110と配線基板200との間を充填し、第1電子部品310または310'と複数の接続導体430または430'を埋め込むモールディング材440と、及び/または配線基板200の下側に配置され、複数の配線層241、242、243と連結される複数の電気連結金属450と、をさらに含むことができる。
【0180】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100Nで説明した内容は、矛盾しない限り、変形例によるプリント回路基板100O、100Pにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0181】
図31はプリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
【0182】
図32図31のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
【0183】
図面を参照すると、さらに他の一例によるプリント回路基板100Qは、第1絶縁層111と、第1絶縁層111の下面上に配置される第1レジスト層113と、第1絶縁層111の上面上に配置される第2絶縁層112と、第2絶縁層112の上面上に配置される第2レジスト層114と、第1レジスト層113の下面上に配置される複数のバンプ120と、第1レジスト層113の下面上に配置され、複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130と、第1絶縁層111内に埋め込まれ、下面が第1絶縁層111の下面に露出する第1配線層141と、第1レジスト層113を貫通し、複数のバンプ120を第1配線層141と連結する複数のバンプビア125と、第1絶縁層111の上面上に配置され、第2絶縁層112に埋め込まれて、下面が第2絶縁層112の下面に露出する第2配線層142と、第1絶縁層111を貫通し、第1及び第2配線層141、142を連結する第1ビア層161と、第2絶縁層112の上面上に配置され、第2レジスト層114により少なくとも一部が覆われる第3配線層143と、第2絶縁層112を貫通し、第2及び第3配線層142、143を連結する第2ビア層162と、を含む。絶縁部材110は、第1及び第2絶縁層111、112と第1及び第2レジスト層113、114を含み、キャビティCを有する。キャビティCは、第1レジスト層113を貫通し、第1絶縁層111の少なくとも一部をさらに貫通する。さらに他の一例によるプリント回路基板100Qは、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0184】
一方、さらに他の一例によるプリント回路基板100Qは、第1配線層141が、キャビティCを形成するためのめっき層を形成する時に、ともにめっき工程により形成されることができる。したがって、第1配線層141により、キャビティCの深さに関連するめっき層のめっき厚さのばらつきをより効果的に制御することができる。このような観点から、第1配線層141の上面は、キャビティCの底面と実質的に同一レベルに位置することができる。また、第1配線層141は、第1及び第2配線層141、142のそれぞれの厚さよりもさらに厚いことができる。厚さは第1方向を基準として判断することができる。
【0185】
以下では、図面を参照して、さらに他の一例によるプリント回路基板100Qの構成要素についてより詳細に説明する。
【0186】
第1及び第2ビア層161、162は、互いに同一の方向のテーパ状を有することができる。例えば、第1及び第2ビア層161、162は下部に向かってテーパ状に形成されることができる。第1ビア層161は、第2配線層142と同一のめっき工程により形成され、境界なしに互いに一体化されることができる。第2ビア層162は、第3配線層143と同一のめっき工程により形成され、境界なしに互いに一体化されることができる。
【0187】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100Pで説明した内容は、矛盾しない限り、さらに他の一例によるプリント回路基板100Qにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0188】
図33aから図33hは、図31のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
【0189】
図33aを参照すると、片面または両面に金属層510が形成されたキャリア基板500を準備する。
【0190】
図33bを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に第1めっき層151及び第1配線層141を形成する。第1配線層141は、第1めっき層151とともにAP、SAP、MSAP、TTなどのめっき工程により形成されることができる。したがって、第1めっき層151のめっき厚さのばらつきを制御する上で役立つことができる。
【0191】
図33cを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に、第1金属層151及び第1配線層141を埋め込む第1絶縁層111を形成する。その後、第1絶縁層111に第1ビア層161を形成する。また、第1絶縁層111上に第2配線層142を形成する。
【0192】
図33dを参照すると、第1絶縁層111上に、第2配線層142を埋め込む第2絶縁層112を形成する。その後、第2絶縁層112に第2ビア層162を形成する。また、第2絶縁層112上に第3配線層143を形成する。その後、キャリア基板500を除去する。
【0193】
図33eを参照すると、第1及び第2レジスト層113、114を形成する。また、第1及び第2レジスト層113、114をパターニングして複数の開口をそれぞれに形成する。
【0194】
図33fを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を形成する。また、第1レジスト層113の複数の開口に複数のバンプビア125を形成する。また、第1めっき層151上に第2めっき層152'を形成する。この時、めっき構造体150'が形成される。
【0195】
図33gを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130を形成する。その後、めっき構造体150を除いた残りの領域をドライフィルム520、530で覆い、めっき構造体150'に対してエッチング工程を行う。
【0196】
図33hを参照すると、めっき構造体150'が除去された領域にキャビティCが形成される。その後、ドライフィルム520、530を除去すると、上述のさらに他の一例によるプリント回路基板100Qが製造されることができる。但し、これは1つの製造の一例に過ぎず、これと異なる工程により製造されてもよいことはいうまでもない。
【0197】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Qで説明した内容と、上述のプリント回路基板100E、100H、100K、100Nの製造の一例で説明した内容は、矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0198】
図34図31のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
【0199】
図35図31のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
【0200】
図面を参照すると、変形例によるプリント回路基板100R、100Sは、上述のプリント回路基板100Qの下部に、電子部品310または310'、320が実装された配線基板200が基板-オン-基板の形態で配置された、パッケージ構造を有する。上述のプリント回路基板100Qは、ここで、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができる。例えば、変形例によるプリント回路基板100R、100Sは、複数の絶縁層211、212、213、214、複数の配線層241、242、243、及び複数のビア層261、262を含み、絶縁部材110上に絶縁部材110から離隔して配置される配線基板200と、配線基板200の上側に実装される第1電子部品310または310'と、配線基板200の下側に実装される第2電子部品320と、複数のバンプ120を複数の配線層241、242、243と連結する複数の接続導体430または430'と、絶縁部材110と配線基板200との間を充填し、第1電子部品310または310'と複数の接続導体430または430'を埋め込むモールディング材440と、及び/または配線基板200の下側に配置され、複数の配線層241、242、243と連結される複数の電気連結金属450と、をさらに含むことができる。
【0201】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Qで説明した内容は、矛盾しない限り、変形例によるプリント回路基板100R、100Sにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0202】
図36はプリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
【0203】
図37図36のプリント回路基板の概略的な底面視における平面図である。
【0204】
図面を参照すると、さらに他の一例によるプリント回路基板100Tは、第1絶縁層111と、第1絶縁層111の下面上に配置される第1レジスト層113と、第1絶縁層111の上面上に配置される第2絶縁層112と、第2絶縁層112の上面上に配置される第2レジスト層114と、第1レジスト層113の下面上に配置される複数のバンプ120と、第1レジスト層113の下面上に配置され、複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130と、第1絶縁層111内に埋め込まれ、下面が第1絶縁層111の下面に露出する第1配線層141と、第1レジスト層113を貫通し、複数のバンプ120を第1配線層141と連結する複数のバンプビア125と、第1絶縁層111の上面上に配置され、第2絶縁層112に埋め込まれて、下面が第2絶縁層112の下面に露出する第2配線層142と、第1絶縁層111を貫通し、第1及び第2配線層141、142を連結する第1ビア層161と、第2絶縁層112の上面上に配置され、第2レジスト層114により少なくとも一部が覆われる第3配線層143と、第2絶縁層112を貫通し、第2及び第3配線層142、143を連結する第2ビア層162と、を含む。絶縁部材110は、第1及び第2絶縁層111、112と第1及び第2レジスト層113、114を含み、キャビティCを有する。キャビティCは、第1レジスト層113を貫通し、第1絶縁層111の少なくとも一部をさらに貫通する。複数の絶縁壁130のそれぞれが複数のバンプ120のうち少なくとも2つを取り囲むことができる。さらに他の一例によるプリント回路基板100Tは、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0205】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100Sで説明した内容は、矛盾しない限り、さらに他の一例によるプリント回路基板100Tにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0206】
図38aから図38hは、図36のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
【0207】
図38aを参照すると、片面または両面に金属層510が形成されたキャリア基板500を準備する。
【0208】
図38bを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に第1めっき層151及び第1配線層141を形成する。
【0209】
図38cを参照すると、キャリア基板500の金属層510上に、第1金属層151及び第1配線層141を埋め込む第1絶縁層111を形成する。その後、第1絶縁層111に第1ビア層161を形成する。また、第1絶縁層111上に第2配線層142を形成する。
【0210】
図38dを参照すると、第1絶縁層111上に、第2配線層142を埋め込む第2絶縁層112を形成する。その後、第2絶縁層112に第2ビア層162を形成する。また、第2絶縁層112上に第3配線層143を形成する。その後、キャリア基板500を除去する。
【0211】
図38eを参照すると、第1及び第2レジスト層113、114を形成する。また、第1及び第2レジスト層113、114をパターニングして複数の開口をそれぞれに形成する。
【0212】
図38fを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を形成する。また、第1レジスト層113の複数の開口に複数のバンプビア125を形成する。また、第1めっき層151上に第2めっき層152'を形成する。この時、めっき構造体150'が形成される。
【0213】
図38gを参照すると、第1レジスト層113上に複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130を形成する。複数の絶縁壁130は、それらの間にトレンチを有することができる。その後、めっき構造体150を除いた残りの領域をドライフィルム520、530で覆い、めっき構造体150'に対してエッチング工程を行う。
【0214】
図38hを参照すると、めっき構造体150'が除去された領域にキャビティCが形成される。その後、ドライフィルム520、530を除去すると、上述のさらに他の一例によるプリント回路基板100Tが製造されることができる。但し、これは1つの製造の一例に過ぎず、これと異なる工程により製造されてもよいことはいうまでもない。
【0215】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100S、100Tで説明した内容と、上述のプリント回路基板100E、100H、100K、100N、100Qの製造の一例で説明した内容は、矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0216】
図39図36のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
【0217】
図40図36のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
【0218】
図面を参照すると、変形例によるプリント回路基板100U、100Vは、上述のプリント回路基板100Tの下部に、電子部品310または310'、320が実装された配線基板200が基板-オン-基板の形態で配置された、パッケージ構造を有する。上述のプリント回路基板100Tは、ここで、キャビティを有するインターポーザ基板として用いられることができる。例えば、変形例によるプリント回路基板100U、100Vは、複数の絶縁層211、212、213、214、複数の配線層241、242、243、及び複数のビア層261、262を含み、絶縁部材110上に絶縁部材110から離隔して配置される配線基板200と、配線基板200の上側に実装される第1電子部品310または310'と、配線基板200の下側に実装される第2電子部品320と、複数のバンプ120を複数の配線層241、242、243と連結する複数の接続導体430または430'と、絶縁部材110と配線基板200との間を充填し、第1電子部品310または310'と複数の接続導体430または430'を埋め込むモールディング材440と、及び/または配線基板200の下側に配置され、複数の配線層241、242、243と連結される複数の電気連結金属450と、をさらに含むことができる。
【0219】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100S、100Tで説明した内容は、矛盾しない限り、変形例によるプリント回路基板100U、100Vにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0220】
図41はプリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
【0221】
図42図41のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
【0222】
図面を参照すると、さらに他の一例によるプリント回路基板100Wは、第1絶縁層211と、第1絶縁層211の上面上に配置される第1レジスト層213と、第1絶縁層211の下面上に配置される第2絶縁層212と、第2絶縁層212の下面上に配置される第2レジスト層214と、第1レジスト層213の上面上に配置される複数のバンプ220と、第1レジスト層213の上面上に配置され、複数のバンプ220を取り囲む複数の絶縁壁230と、第1絶縁層211の上面上に配置され、第1レジスト層213により少なくとも一部が覆われる第1配線層241と、第1レジスト層213を貫通し、複数のバンプ220を第1配線層241と連結する複数のバンプビア225と、第1絶縁層211の下面上に配置され、第2絶縁層212に埋め込まれて、上面が第2絶縁層212の上面に露出する第2配線層242と、第1絶縁層211を貫通し、第1及び第2配線層241、242を連結する第1ビア層261と、第2絶縁層212の下面上に配置され、第2レジスト層214により少なくとも一部が覆われる第3配線層243と、第2絶縁層212を貫通し、第2及び第3配線層242、243を連結する第2ビア層262と、を含む。絶縁部材210は、第1及び第2絶縁層211、212と第1及び第2レジスト層213、214を含む。さらに他の一例によるプリント回路基板100Wは、電子部品が実装されるパッケージ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0223】
一方、さらに他の一例によるプリント回路基板100Wは、絶縁部材210上に突出する複数のバンプ220を含むことで、反りのリスクを抑えることができる。また、この場合、インターポーザ基板などの他の基板との間に配置される接続導体のピッチを減少させることができ、電子部品の厚さが増加する場合にもピッチを維持することができる。
【0224】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Wは、複数のバンプ220を複数の絶縁壁230が取り囲むことで、半田ボールなどの接続導体を容易に付着することができる。したがって、パッケージをより容易に組み立てることができる。例えば、複数の絶縁壁230のそれぞれは、複数のバンプ220のそれぞれの側面を取り囲み、複数のバンプ220のそれぞれの上面の少なくとも一部を覆うことができる。したがって、断面上において、複数の絶縁壁230のそれぞれの上面は、複数のバンプ220のそれぞれの上面に比べて、絶縁部材210の上面からさらに離隔して配置されることができる。例えば、SMDタイプなどで取り囲むことができる。
【0225】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Wは、平面上において、絶縁部材210の中心領域をセンター部R1とし、センター部R1を取り囲む領域をサイド部R2としたときに、複数のバンプ220及び複数の絶縁壁230がサイド部R2に配置されることができる。例えば、第1バンプ220a、第2バンプ220b、第1絶縁壁230a、及び第2絶縁壁230bはサイド部R2に配置されることができる。したがって、パッケージ構造に適用された際に、基板と基板の連結のために容易に用いられることができる。
【0226】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Wは、複数の絶縁壁230が絶縁部材210上に互いに離隔して配置され、複数の絶縁壁230の間の離隔した空間が、センター部R1まで、好ましくは、絶縁部材210の外側の角までさらに延びることで、後でパッケージ構造に適用し、基板と基板の間にモールディング材が注入される場合に、フロー特性を向上させることができる。ここで、センター部R1は、電子部品、例えば、半導体チップなどが実装される内側領域であることができる。ここで、内側と外側は平面上で判断することができる。
【0227】
例えば、複数のバンプ220は、絶縁部材210上に隣接し、かつ離隔して配置される第1バンプ220a及び第2バンプ220bを含むことができ、複数の絶縁壁230は、絶縁部材210上に隣接し、かつ離隔して配置され、第1バンプ220a及び第2バンプ220bのそれぞれの少なくとも一部を覆う第1絶縁壁230a及び第2絶縁壁230bを含むことができ、この時、互いに隣接した第1絶縁壁230aと第2絶縁壁230bとの間の離隔した空間Hは、センター部R1及び/または絶縁部材210の外側角までさらに延びることができる。
【0228】
例えば、サイド部R2は、絶縁部材210の外側角からセンター部R1まで、複数の絶縁壁230、例えば、第1及び第2絶縁壁230a、230bにより塞がっていない連続的に繋がった空間を有することができ、サイド部R2の連続的に繋がった空間は、複数の絶縁壁230の間の離隔した空間、例えば、第1及び第2絶縁壁230a、230bの間の離隔した空間Hを含むことができる。
【0229】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Wは、複数の絶縁壁230のそれぞれが、複数のバンプ220のそれぞれを1つずつ取り囲むことができる。例えば、1つの第1絶縁壁230aが1つの第1バンプ220aのみを取り囲み、1つの第2絶縁壁230bが1つの第2バンプ220bのみを取り囲むことができる。例えば、平面上において、第1絶縁壁230a及び第2絶縁壁230bはそれぞれ、実質的に円状を有することができる。より具体的には、実質的に円形のリング状であることができるが、これに限定されるものではない。この場合、局所的に、そして独立して複数の絶縁壁230をそれぞれ配置することができるため、後でモールディング材の流れ性が妨げられることを最小化することができる。
【0230】
以下では、図面を参照して、さらに他の一例によるプリント回路基板100Wの構成要素についてより詳細に説明する。
【0231】
複数のバンプ220はそれぞれ金属物質を含むことができる。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/またはこれらの合金などを含むことができる。複数のバンプ220はそれぞれ、設計デザインによって多様な機能を果たすことができる。例えば、グランドバンプ、パワーバンプ、信号バンプなどを含むことができる。ここで、信号バンプは、グランド、パワーなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などの連結のためのバンプを含むことができる。第1方向を基準として、複数のバンプ220のそれぞれの厚さは10μm以上であることができるが、これに限定されるものではない。複数のバンプ220の複数の絶縁壁230から露出する表面には、必要に応じて、ニッケル(Ni)層及び/または金(Au)層を含む表面処理層が形成されることができる。複数のバンプ220はそれぞれ無電解めっき層(化学銅)と電解めっき層(または電気銅)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0232】
複数のバンプビア225はそれぞれ金属物質を含むことができる。金属物質は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、及び/またはこれらの合金などを含むことができる。複数のバンプビア225は、設計デザインによって多様な機能を果たすことができる。例えば、信号連結のためのバンプビア、グランド連結のためのバンプビア、パワー連結のためのバンプビアなどを含むことができる。複数のバンプビア225は、複数のバンプ220と接する面が、第1配線層241と接する面に比べて直径または径がより大きいテーパ状を有することができる。複数のバンプビア225は、ビアホールが金属物質で充填された形態であることができる。複数のバンプビア225は複数のバンプ220と同一のめっき工程により形成され、互いに境界なしに一体化されることができる。例えば、複数のバンプビア225と複数のバンプ220が1つずつ互いに一体化されることができる。複数のバンプビア225はそれぞれ無電解めっき層(または化学銅)と電解めっき層(または電気銅)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0233】
複数の絶縁壁230はそれぞれ絶縁材料を含むことができる。絶縁材料は、感光性絶縁、例えば、感光性半田レジストを含むことができる。但し、材質が特にこれに限定されるものではなく、熱硬化性半田レジストなどのその他の高分子素材が用いられてもよい。複数の絶縁壁230は、同一の1つの層から形成されることができるため、互いに同一の絶縁材料を含むことができる。第1方向を基準として、複数の絶縁壁230のそれぞれは、複数のバンプ220のそれぞれより10μm以上厚いことができるが、これに限定されるものではない。
【0234】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100S、100T、100U、100Vで説明した内容は、矛盾しない限り、さらに他の一例によるプリント回路基板100Wにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0235】
図43aから図43eは、図41のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
【0236】
図43aを参照すると、配線基板200を準備する。配線基板200はコアレス工程により製造することができるが、これに限定されるものではない。
【0237】
図43bを参照すると、無電解めっき(または化学めっき)などにより、配線基板200の両側にシード層sを形成する。
【0238】
図43cを参照すると、シード層上にレジストフィルム540、550を形成する。また、上部レジストフィルム540を露光及び現像することで、複数のバンプ220及び複数のバンプビア225を形成するためのパターンホールphを形成する。
【0239】
図43dを参照すると、電解めっき(または電気めっき)によりパターンホールphを満たして複数のバンプ220及び複数のバンプビア225を形成する。その後、レジストフィルム540、550を現像液処理などにより除去する。その後、複数のバンプ220及び複数のバンプビア225以外のシード層sをエッチングにより除去する。
【0240】
図43eを参照すると、第1レジスト層213上に複数のバンプ220を取り囲む複数の絶縁壁230を形成する。複数の絶縁壁230は、半田レジスト層を形成した後、フォトリソグラフィ工程などによりパターニングして形成することができる。
【0241】
一連の過程を経て、上述のさらに他の一例によるプリント回路基板100Wが製造されることができる。但し、これは1つの製造の一例に過ぎず、これと異なる工程により製造されてもよいことはいうまでもない。
【0242】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100S、100T、100U、100V、100Wで説明した内容と、上述のプリント回路基板100E、100H、100K、100N、100Q、100Tの製造の一例で説明した内容は、矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0243】
図44図41のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
【0244】
図面を参照すると、変形例によるプリント回路基板100Xは、上述のプリント回路基板100Wの上部に、キャビティCを有する配線基板100'が基板-オン-基板の形態で配置された、パッケージ構造を有する。上述のプリント回路基板100Wは、ここで、電子部品310、320が実装されるパッケージ基板として用いられることができる。例えば、変形例によるプリント回路基板100Wは、複数の絶縁層111、112、113、114、複数の配線層141、142、143、及び複数のビア層161、162を含み、絶縁部材210上に絶縁部材210から離隔して配置される配線基板100'と、絶縁部材210の上側に実装される第1電子部品310と、絶縁部材210の下側に実装される第2電子部品320と、複数のバンプ220を複数の配線層141、142、143と連結する複数の接続導体430と、絶縁部材210と配線基板100'との間を充填し、第1電子部品310と複数の接続導体430を埋め込むモールディング材440と、及び/または絶縁部材210の下側に配置され、第1~第3配線層241、242、243と連結される複数の電気連結金属450と、をさらに含むことができる。
【0245】
一方、変形例によるプリント回路基板100Xは、第1電子部品310の少なくとも一部がキャビティCに配置されることができる。この時、複数のバンプ220の高さ及び/または厚さの分だけ、キャビティCの深さを実質的にさらに増加させることができるため、反りを抑えるとともに、パッケージ構造を全体的に薄型化することができる。また、複数のバンプ220により、基板間の間隔を減少させて複数の接続導体430のピッチを減少させることができる。
【0246】
また、変形例によるプリント回路基板100Xは、複数のバンプ220を複数の絶縁壁230が取り囲むため、複数の接続導体430を容易に付着することができる。したがって、パッケージをより容易に組み立てることができる。
【0247】
また、変形例によるプリント回路基板100Xは、複数の絶縁壁230が絶縁部材210上に互いに離隔して配置され、複数の絶縁壁230の間の離隔した空間が、センター部R1まで、好ましくは、絶縁部材210の外側の角までさらに延びることで、モールディング材440が注入される時に、キャビティCの深さが増加してもフロー特性を向上させることができる。したがって、モールディング材440を基板の間に効果的に充填することができる。
【0248】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100S、100T、100U、100V、100Wで説明した内容は、矛盾しない限り、変形例によるプリント回路基板100Xにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0249】
図45図41のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
【0250】
図面を参照すると、他の変形例によるプリント回路基板100Yは、上述のプリント回路基板100Wの上部に、キャビティCを有する配線基板100'が基板-オン-基板の形態で配置された、パッケージ構造を有する。上述のプリント回路基板100Wは、ここで、電子部品310'、320が実装されるパッケージ基板として用いられることができる。例えば、変形例によるプリント回路基板100Yは、複数の絶縁層111、112、113、114、複数の配線層141、142、143、複数のビア層161、162、複数の絶縁層111、112、113、114上に配置されて複数の配線層141、142、143と連結される複数のバンプ120、及び複数の絶縁層111、112、113、114上に配置されて複数のバンプ120を取り囲む複数の絶縁壁130を含み、絶縁部材210上に絶縁部材210から離隔して配置される配線基板100'と、絶縁部材210の上側に実装される第1電子部品310'と、絶縁部材210の下側に実装される第2電子部品320と、複数のバンプ120と複数のバンプ220を互いに連結する複数の接続導体430と、絶縁部材210と配線基板100'との間を充填し、第1電子部品310'と複数の接続導体430を埋め込むモールディング材440と、及び/または絶縁部材210の下側に配置され、第1~第3配線層241、242、243と連結される複数の電気連結金属450と、をさらに含むことができる。
【0251】
一方、他の変形例によるプリント回路基板100Yは、上述の変形例によるプリント回路基板100Wと比べて、上部の配線基板100'上にも複数のバンプ120、複数のバンプビア125、複数の絶縁壁130が配置される。したがって、キャビティCの深さが実質的にさらに深くなることができ、複数の接続導体430のピッチをさらに減少させることができ、また、モールディング材440を注入する時にフロー特性をさらに向上させることができる。また、複数の絶縁壁130が複数のバンプ120をSMDタイプで取り囲むことができるため、複数の接続導体430を容易に付着することができ、パッケージをより容易に組み立てることができる。
【0252】
また、他の変形例によるプリント回路基板100Yは、複数の絶縁壁130のそれぞれが、複数のバンプ130のそれぞれを1つずつ取り囲むことができる。この場合、局所的に、そして独立して複数の絶縁壁130をそれぞれ配置することができるため、モールディング材440の流れ性が妨げられることを最小化することができる。複数のバンプ130と複数の絶縁壁130はそれぞれ配線基板100'のサイド部に配置されることができ、この時、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間は、配線基板100'のキャビティCが形成されたセンター部まで延びることができ、より好ましくは、配線基板100'の外側の角までさらに延びることができる。
【0253】
また、他の変形例によるプリント回路基板100Yは、上述の変形例によるプリント回路基板100Wと比べて、第1電子部品310'の厚さがさらに厚いことができる。厚さは第1方向を基準として判断することができる。例えば、第1電子部品310'の本体311'及び/または接続端子312'がさらに厚いことができる。但し、この場合にも、複数のバンプ120と複数のバンプ220により、基板間の間隔を類似のレベルに維持することができるため、複数の接続導体430のピッチを類似のレベルに維持することができる。
【0254】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100S、100T、100U、100V、100Wで説明した内容は、矛盾しない限り、他の変形例によるプリント回路基板100Yにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0255】
図46はプリント回路基板のさらに他の一例を概略的に示した断面図である。
【0256】
図47図46のプリント回路基板の概略的な上面視における平面図である。
【0257】
図面を参照すると、さらに他の一例によるプリント回路基板100Z1は、第1絶縁層211と、第1絶縁層211の上面上に配置される第1レジスト層213と、第1絶縁層211の下面上に配置される第2絶縁層212と、第2絶縁層212の下面上に配置される第2レジスト層214と、第1レジスト層213の上面上に配置される複数のバンプ220と、第1レジスト層213の上面上に配置され、複数のバンプ220を取り囲む複数の絶縁壁230と、第1絶縁層211の上面上に配置され、第1レジスト層213により少なくとも一部が覆われる第1配線層241と、第1レジスト層213を貫通し、複数のバンプ220を第1配線層241と連結する複数のバンプビア225と、第1絶縁層211の下面上に配置され、第2絶縁層212に埋め込まれて、上面が第2絶縁層212の上面に露出する第2配線層242と、第1絶縁層211を貫通し、第1及び第2配線層241、242を連結する第1ビア層261と、第2絶縁層212の下面上に配置され、第2レジスト層214により少なくとも一部が覆われる第3配線層243と、第2絶縁層212を貫通し、第2及び第3配線層242、243を連結する第2ビア層262と、を含む。絶縁部材210は、第1及び第2絶縁層211、212と第1及び第2レジスト層213、214を含む。さらに他の一例によるプリント回路基板100Z1は、電子部品が実装されるパッケージ基板として用いられることができるが、これに限定されるものではない。
【0258】
一方、さらに他の一例によるプリント回路基板100Z1は、複数の絶縁壁230のそれぞれが、複数のバンプ220のうち少なくとも2つを取り囲むことができる。例えば、1つの第1絶縁壁230aが複数の第1バンプ220aを取り囲み、1つの第2絶縁壁230bが複数の第2バンプ220bを取り囲むことができる。例えば、平面上において、第1絶縁壁230a及び第2絶縁壁230bはそれぞれ実質的に四角状を有することができる。より具体的には、実質的に四角形のブロック状であることができるが、これに限定されるものではない。平面上において、複数の絶縁壁230の間の離隔した空間hはそれぞれ、絶縁部材210の外側角からセンター部R1に向かう方向へのトレンチ形態を有することができる。サイド部R2は、絶縁部材210の外側角からセンター部R1まで、複数の絶縁壁230、例えば、第1及び第2絶縁壁230a、230bにより塞がっていない連続的に繋がった空間を有することができ、サイド部R2の連続的に繋がった空間は、複数の絶縁壁230の間の離隔した空間、例えば、第1及び第2絶縁壁230a、230bの間の離隔した空間hを含むことができる。したがって、後でモールディング材の流れ性が妨げられることを最小化することができる。
【0259】
また、さらに他の一例によるプリント回路基板100Z1は、例えば、複数の絶縁壁230のそれぞれが、複数のバンプ220のうち少なくとも2つの側面を取り囲み、これらのそれぞれの上面の少なくとも一部を覆うことができる。したがって、断面上において、複数の絶縁壁230のそれぞれの上面は、複数のバンプ220のそれぞれの上面に比べて、絶縁部材210の上面からさらに離隔して配置されることができる。例えば、SMDタイプなどで取り囲むことができる。したがって、接続導体を容易に付着することができ、パッケージを容易に組み立てることができる。
【0260】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100S、100T、100U、100V、100W、100X、100Yで説明した内容は、矛盾しない限り、さらに他の一例によるプリント回路基板100Z1にも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0261】
図48aから図48eは、図46のプリント回路基板の製造の一例を概略的に示した工程図である。
【0262】
図48aを参照すると、配線基板200を準備する。
【0263】
図48bを参照すると、配線基板200の両側にシード層sを形成する。
【0264】
図48cを参照すると、シード層上にレジストフィルム540、550を形成する。また、上部レジストフィルム540にパターンホールphを形成する。
【0265】
図48dを参照すると、複数のバンプ220及び複数のバンプビア225を形成する。その後、レジストフィルム540、550を除去する。その後、複数のバンプ220及び複数のバンプビア225以外のシード層sを除去する。
【0266】
図48eを参照すると、第1レジスト層213上に複数のバンプ220を取り囲む複数の絶縁壁230を形成する。複数の絶縁壁230は、半田レジスト層を形成した後、フォトリソグラフィ工程などを用いてトレンチ形態にパターニングして形成することができる。
【0267】
一連の過程を経て、上述のさらに他の一例によるプリント回路基板100Z1が製造されることができる。但し、これは1つの製造の一例に過ぎず、これと異なる工程により製造されてもよいことはいうまでもない。
【0268】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100S、100T、100U、100V、100W、100X、100Y、100Z1で説明した内容と、上述のプリント回路基板100E、100H、100K、100N、100Q、100T、100Wの製造の一例で説明した内容は、矛盾しない限り、これにも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0269】
図49図46のプリント回路基板の変形例を概略的に示した断面図である。
【0270】
図50図46のプリント回路基板の他の変形例を概略的に示した断面図である。
【0271】
図面を参照すると、変形例によるプリント回路基板100Z2、100Z3は、上述のプリント回路基板100Z1の上部に、キャビティCを有する配線基板100'が基板-オン-基板の形態で配置された、パッケージ構造を有する。上述のプリント回路基板100Z1は、ここで、電子部品310または310'、320が実装されるパッケージ基板として用いられることができる。例えば、変形例によるプリント回路基板100Z2、100Z3は、複数の絶縁層111、112、113、114、複数の配線層141、142、143、及び複数のビア層161、162を含み、絶縁部材210上に絶縁部材210から離隔して配置される配線基板100'と、絶縁部材210の上側に実装される第1電子部品310または310'と、絶縁部材210の下側に実装される第2電子部品320と、複数のバンプ220を複数の配線層141、142、143または複数のバンプ120と連結する複数の接続導体430と、絶縁部材210と配線基板100'との間を充填し、第1電子部品310または310'と複数の接続導体430を埋め込むモールディング材440と、及び/または絶縁部材210の下側に配置され、第1~第3配線層241、242、243と連結される複数の電気連結金属450と、をさらに含むことができる。
【0272】
一方、また、他の変形例によるプリント回路基板100Z3は、複数の絶縁壁130のそれぞれが、複数のバンプ120のうち少なくとも2つを取り囲むことができる。平面上において、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間はそれぞれ、配線基板100'の外側角からキャビティCに向かう方向へのトレンチ形態を有することができる。したがって、モールディング材440の流れ性が妨げられることを最小化することができる。複数のバンプ130と複数の絶縁壁130はそれぞれ配線基板100'のサイド部に配置されることができ、この時、複数の絶縁壁130の間の離隔した空間は、配線基板100'のキャビティCが形成されたセンター部まで延びることができ、より好ましくは、配線基板100'の外側の角までさらに延びることができる。
【0273】
その他の内容、例えば、上述のプリント回路基板100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100S、100T、100U、100V、100W、100X、100Y、100Z1で説明した内容は、矛盾しない限り、変形例によるプリント回路基板100Z2、100Z3にも適用可能であり、これについての重複内容の説明は省略する。
【0274】
本開示において、第1方向は積層方向または厚さ方向、第2方向は長さ方向、及び第3方向は幅方向を意味することができる。
【0275】
本開示において、「断面上において」は、第1方向-第2方向に対象物を垂直に切断した時の断面、第1方向-第3方向に対象物を垂直に切断した時の断面、または対象物の側面視における断面での形状を意味することができる。
【0276】
本開示において、「平面上において」は、第2方向-第3方向に対象物を水平に切断した時の平面、対象物の上面視における平面、または対象物の底面視における平面での形状を意味することができる。
【0277】
本開示において、「実質的に」は、製造工程上で発生する工程誤差や位置偏差、測定時の誤差などを含んで判断することができる。例えば、実質的にある形状を有するということは、該当形状と完全に同一の形状を有することのみならず、ほぼその形状を有することも含むことができる。また、実質的に同一レベルに位置するということは、完全に同一レベルに位置することのみならず、ほぼ対応するレベルに位置することを含むことができる。
【0278】
本開示において、下側、下部、下面などは、便宜上、図面の断面を基準として下方を意味するものとして使用し、上側、上部、上面などは、その反対方向を意味するものとして使用した。但し、これは説明の便宜上方向を定義したものであり、特許請求の範囲の権利範囲が、このような方向についての記載により特に限定されるものではないことはいうまでもなく、上/下の概念はいつでも変わることができる。
【0279】
本開示において、連結されるということの意味は、直接連結されていることのみならず、接着剤層などを介して間接的に連結されていることを含むことができる。また、電気的に連結されるということの意味は、物理的に連結されている場合と連結されていない場合を両方とも含むことができる。また、第1、第2などの表現は、一つの構成要素と他の構成要素を区分させるために用いられ、該当構成要素の順序及び/または重要度などを限定しない。場合によっては、権利範囲から外れることなく、第1構成要素は第2構成要素と命名されることもでき、類似して、第2構成要素は第1構成要素と命名されることもできる。
【0280】
本開示で用いられた一例という表現は、互いに同一の実施例を意味するのではなく、それぞれ互いに異なる固有の特徴を強調して説明するために提供されたものである。しかし、上記提示された一例は、他の一例の特徴と結合されて実現されることを排除しない。例えば、特定の一例で説明された事項が他の一例で説明されていなくても、他の一例にその事項と反対または矛盾される説明がない限り、他の一例に係わる説明として理解されることができる。
【0281】
本開示で用いられた用語は、一例を説明するために用いられるものであるだけで、本開示を限定しようとする意図ではない。この時、単数の表現は文脈上明確に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。
【符号の説明】
【0282】
100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H、100I、100J、100K、100L、100M、100N、100O、100P、100Q、100R、100S、100T、100U、100V、100W、100X、100Y、100Z1、100Z2、100Z3 プリント回路基板
100' 配線基板
110 絶縁部材
111、112 絶縁層
113、114 レジスト層
120 バンプ
125 バンプビア
130 絶縁壁
150 めっき構造体
151、152、152'、153 めっき層
C キャビティ
R1 センター部
R2 サイド部
141、142、143 配線層
161、162 ビア層
200 配線基板
210 絶縁部材
211、212 絶縁層
213、214 レジスト層
220 バンプ
225 バンプビア
230 絶縁壁
310、310'、320 電子部品
311 本体
312 接続端子
411、412 連結導体
420 アンダーフィル
430、430' 接続導体
440 モールディング材
450 電気連結金属
500 キャリア基板
510 金属層
520、530 ドライフィルム
540、550 レジストフィルム
1000 電子機器
1010 メインボード
1020 チップ関連部品
1030 ネットワーク関連部品
1040 その他の部品
1050 カメラモジュール
1060 アンテナモジュール
1070 ディスプレイ
1080 電池
1090 信号ライン
1100 スマートフォン
1110 マザーボード
1120 部品
1121 部品パッケージ
1130 カメラモジュール
1140 スピーカー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13a
図13b
図13c
図13d
図13e
図13f
図13g
図13h
図13i
図14
図15
図16
図17
図18a
図18b
図18c
図18d
図18e
図18f
図18g
図18h
図18i
図19
図20
図21
図22
図23a
図23b
図23c
図23d
図23e
図23f
図23g
図23h
図23i
図24
図25
図26
図27
図28a
図28b
図28c
図28d
図28e
図28f
図28g
図28h
図28i
図29
図30
図31
図32
図33a
図33b
図33c
図33d
図33e
図33f
図33g
図33h
図34
図35
図36
図37
図38a
図38b
図38c
図38d
図38e
図38f
図38g
図38h
図39
図40
図41
図42
図43a
図43b
図43c
図43d
図43e
図44
図45
図46
図47
図48a
図48b
図48c
図48d
図48e
図49
図50