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▶ 石黒 稜人の特許一覧

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  • 特開-ネジ製造方法 図1
  • 特開-ネジ製造方法 図2
  • 特開-ネジ製造方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023093335
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】ネジ製造方法
(51)【国際特許分類】
   B21D 53/00 20060101AFI20230627BHJP
   F16B 35/00 20060101ALI20230627BHJP
   B21D 22/26 20060101ALI20230627BHJP
【FI】
B21D53/00 Z
F16B35/00 Z
B21D22/26 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022183730
(22)【出願日】2022-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】522043747
【氏名又は名称】石黒 稜人
(72)【発明者】
【氏名】石黒 稜人
【テーマコード(参考)】
4E137
【Fターム(参考)】
4E137AA19
4E137BB01
4E137CA09
4E137CA24
4E137GA12
4E137GB20
4E137HA08
(57)【要約】
【課題】 中身が空洞の軽量な階段ネジまたは他のネジを製造したい。また、板状の素材からネジを製造したい。
【解決手段】 板をプレスしたような形状かつネジ山のある形状の部品のみの利用または、板をプレスしたような形状かつネジ山のある形状の部品で中に挟むことが可能な部品を組み合わせることでねじの製造を行うねじ製造方法を利用する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板をプレスしたような形状かつネジ山のある形状の部品のみの利用または、板をプレスしたような形状かつネジ山のある形状の部品で中に挟むことが可能な部品を組み合わせることでねじの製造を行うねじ製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は階段ねじまたは他のネジの製造方法である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
中身が空洞の軽量な階段ネジまたは他のネジを製造したい。また、板状の素材からネジを製造したい。
【課題を解決するための手段】
【0003】
従来のネジ製造には使われないプレス加工によってネジの片側半分などの一部を作り、それを図1のように接着剤等で繋げることで製造可能である。デメリットとしては接続部の境目にバリが発生することである。バリを無くす方法としては、ネジ部全周の1/3ほどのプレス部品を2つ以上と円筒を用意し、プレス部品を図2のように円筒に貼り付けることでねじとして成立させる。1つ問題としてはネジ部のついた部品を円筒に貼り付ける方法に困ることである。解決方法としては粘性度の高い接着剤を用いるか、円筒表面に凹凸を付けること等が考えられる。プレスに使用する金型の製造は一般的な5軸加工機やフライス盤等で製造可能である。並目ネジよりも台形ネジ等の方がこの方法での製造に向いている。理論上は直径10mを超えるようなネジ等でもプレス部品の個数を増やすことで中空の軽量なネジが製造可能である。また、円筒部品のみ樹脂にすることで外側は金属の強度でほぼ樹脂の軽さのネジにするなど更なる軽量化も可能である。
【実施例0004】
図3に示す手順でねじを製作する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】プレス加工した部品のみでねじを製造する様子
図2】プレス加工した部品と中に挟める部品でねじを製造する様子
図3】プレス加工によってネジを製造する手順例
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレス機械の曲げ加工と必要に応じてくり抜き加工を使用し、ねじのネジ山部分の一部のみを製造し、必要に応じて中に補強材を入れつつネジ山を円筒状に接着して配置し、ネジ頭に前記円筒状のネジ山を接着するねじ製造方法
【請求項2】
請求項1の製造方法で製造されたねじ
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明はネジの製造方法及び自称最も重量比強度の高いネジである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
従来のネジ製造には使われないプレス加工によってネジの片側半分などの一部を作り、それを図1のように接着剤等で繋げることで製造可能である。デメリットとしては接続部の境目にバリが発生することである。バリを無くす方法としては、ネジ部全周の1/3ほどのプレス部品を2つ以上と円筒を用意し、プレス部品を図2のように円筒に貼り付けることでねじとして成立させる。1つ問題としてはネジ部のついた部品を円筒に貼り付ける方法に困ることである。解決方法としては粘性度の高い接着剤を用いるか、円筒表面に凹凸を付けること、摩擦接合することが考えられる。プレスに使用する金型の製造は一般的な5軸加工機やフライス盤等で製造可能である。並目ネジよりも台形ネジ等の方がこの方法での製造に向いている。理論上は直径10mを超えるようなネジ等でもプレス部品の個数を増やすことで中空の軽量なネジが製造可能である。また、円筒部品のみ樹脂にすることで外側は金属の強度でほぼ樹脂の軽さのネジにするなど更なる軽量化も可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
図3に示す手順でねじを製作する。
実際の製造方法例として、ネジ山をプレス機械で製造し、アルミの円筒にセメダイン社のメタルロックでネジ山を接着し、接着剤が乾く前に正しいネジの溝を有する機械で振動させながら上下から押し込むことでネジ山の部品をズラシてネジ山として成立させる。もしくは接着剤が乾く前にネジ穴に少しだけネジを回し入れてネジ山の部品をずらすことで実用可能なネジ山が完成する。前記円筒状のネジ山にネジ頭をメタルロックで付ける。ネジ頭は溝をほるか、でっぱりを付けることで、円筒状の部品と中心軸が一致するようにする。
ネジの強度としては補強材とネジ山の強度が十分な場合はメタルロックの強度となる。硬化したメタルロックはアルミ以上の強度を有するため、ネジ全体の強度はアルミネジ以上にはなる。
ただ単にメタルロックで溶接した場合は引き剥がすことが大変だが、メタルロックで組み立てた本発明のネジを用いることで取り外しが容易になる。
接着剤の粘度としては8000mPas程度あれば良い。
ポリカーボネート単体のネジは衝撃には強くても、強度がとても低く、簡単に剪断する。本発明の補強材をポリカーボネートにすることで、強度があるのに衝撃に強いネジになる。
ポリカーボネートのネジ自体を補強材とすることも考えられる。