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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023093367
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20230627BHJP
   H10K 50/86 20230101ALI20230627BHJP
   H10K 50/00 20230101ALI20230627BHJP
   H10K 50/84 20230101ALI20230627BHJP
   H10K 59/124 20230101ALI20230627BHJP
   H10K 59/12 20230101ALI20230627BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09F9/30 349Z
H10K50/86
H10K50/00
H10K50/84
H10K59/124
H10K59/12
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200169
(22)【出願日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0184704
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チョ, スンワン
(72)【発明者】
【氏名】ウ, チャンスン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ドンミン
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC33
3K107CC45
3K107DD90
3K107EE27
3K107FF15
5C094AA03
5C094AA44
5C094BA03
5C094BA23
5C094BA27
5C094DA13
5C094DB01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】偏光板を使用せずに、表示装置の明るさを向上させることができながらも、レインボームラ現象を抑制できる表示装置を提供する。
【解決手段】本開示の実施形態は、表示装置に関し、より詳細には、発光領域の中心部を迂回するリング状の第1の迂回部を有する第1のソース-ドレイン電極パターンを含むことにより、ピクセル電極が、凸形状を有することで、ピクセル電極で反射された光により、レインボームラ現象が発生するのを防止できる表示装置を提供することができる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光領域;
少なくとも一部が、前記発光領域に位置するピクセル電極;及び
前記発光領域の中心部を迂回するリング状の第1の迂回部を有する第1のソース-ドレイン電極パターンを含む表示装置。
【請求項2】
前記ピクセル電極を含んだ前面発光方式の発光素子を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1の迂回部は、前記ピクセル電極と重ならない、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1の迂回部は、前記ピクセル電極の周辺部と重なり、前記発光領域の中心部で前記ピクセル電極の中心部とは重ならない、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1の迂回部は、前記ピクセル電極の周辺部と重なる前記発光領域の周辺部と重なる、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ピクセル電極の端部間の一部が凹状の形状を有する、請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1の迂回部は、前記ピクセル電極の周辺部と重なる前記発光領域の周辺部と重ならない、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記ピクセル電極は、前記発光領域を囲む傾斜部を含む、請求項4に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1のソース-ドレイン電極パターンと前記ピクセル電極との間に位置する平坦化層を含み、
前記平坦化層は、前記発光領域を囲んで前記第1の迂回部及び前記ピクセル電極の前記傾斜部と重なる凸部を含む、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1の迂回部の厚みは、前記凸部の高さよりも大きい、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1のソース-ドレイン電極パターンを介して、前記ピクセル電極と電気的に接続される第2のソース-ドレイン電極パターンをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1のソース-ドレイン電極パターンは、前記第2のソース-ドレイン電極パターンと異なる層上に位置し、
前記第1のソース-ドレイン電極パターンは、前記第2のソース-ドレイン電極パターンよりも前記ピクセル電極に接近している、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第2のソース-ドレイン電極パターンの一部は前記発光領域の中心部と重なる、請求項11に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第1の迂回部は、前記第2のソース-ドレイン電極パターンの厚みより大きい厚みを有する、請求項11に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[1]本開示の実施形態は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[2]表示装置は、外部に光が存在する条件でも、ユーザが、表示された情報を容易に識別できるようにするために、外部光に対する反射率を下げることが求められる。
【0003】
[3]表示装置は、発光素子と、発光素子を駆動するための様々な回路素子を含む複数のピクセルを含むことができる。しかしながら、発光素子及び回路素子を構成する様々な物質層によって、外部光が反射されると、表示装置を使用するユーザが、表示装置に表示された情報を識別することが困難であるという問題がある。
【0004】
[4]従来、表示装置は、外部光の反射率を下げるために偏光板を用いた。偏光板を用いる場合、外部光の反射率は、効果的に低下できたが、偏光板が高価な素材として、表示装置の製造コストを高め、表示装置の厚みを薄くする上で制約があり、発光素子から放出された光が、偏光板を通過しながら、明るさが減少する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[5]ディスプレイ分野において、高価で表示装置の明るさを大幅に低減する偏光板を使用せずに、低反射率を実現する技術が研究されている。しかしながら、偏光板を消去すると、ピクセルを構成する回路素子で反射された光によって、いわゆるレインボームラ(rainbow mura)現象が発生するという問題があった。そこで、本開示の発明者らは、偏光板を使用せずに、表示装置の明るさを向上させることができながらも、レインボームラ現象を抑制できる表示装置を発明した。
【0006】
[6]本開示の実施形態は、発光領域の中心部を迂回し、リング状の第1の迂回部を有する第1のソース-ドレイン電極パターンを含む表示装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[7]本開示の実施形態は、発光領域、ピクセル電極及び第1の迂回部を有する第1のソース-ドレイン電極パターンを含む表示装置を提供することができる。
【0008】
[8]ピクセル電極は、少なくとも一部が発光領域に位置する。
【0009】
[9]第1の迂回部は、発光領域の中心部を迂回し、リング状である。
【発明の効果】
【0010】
[10]本明細書の実施形態によれば、発光領域の中心部を迂回するリング状の第1の迂回部を有する第1のソース-ドレイン電極パターンを含み、第1のソース-ドレイン電極が、ピクセル電極の下部に位置せず、凸形状のピクセル電極で反射された光によって発生するレインボームラを防止することができる表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
[11]
図1】本開示の一実施形態による表示装置のシステム構成図である。
図2】本開示の実施形態による表示装置のサブピクセル回路図である。
図3】本開示の実施形態による表示装置の平面図である。
図4】本開示の実施形態による表示装置の平面図である。
図5図3のX-Yの断面図である。
図6】本開示の実施形態による表示装置の平面図である。
図7】本開示の実施形態による表示装置の平面図である。
図8図6のX-Yの断面図である。
図9】本開示の比較例による表示装置の平面図である。
図10図9のX-Yの断面図である。
図11】本開示の実施形態による表示装置の平面図である。
図12図11のX-Yの断面図である。
図13】本開示の比較例による表示装置の平面図である。
図14図13のX-Yの断面図である。
図15】本開示の比較例による表示装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[12]以下、本開示の一部の実施形態を、例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えるにおいて、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されていても、可能な限り同一の符号を付することがある。なお、本開示を説明するに当たって、関連する公知の構成又は機能の具体的な説明が、本開示の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数として表現した場合に、特に明示的な記載事項のない限り、複数を含む場合を含むことができる。
【0013】
[13]また、本発明の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を、他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、順番、順序又は数などが限定されない。
【0014】
[14]構成要素の位置関係についての説明において、2つ以上の構成要素が、「連結」、「結合」又は「接続」されると記載されている場合、2つ以上の構成要素が、直接「連結」、「結合」又は「接続」され得るが、2つ以上の構成要素と他の構成要素とが、さらに「介在」され、「連結」、「結合」又は「接続」されることも可能であることを理解されたい。ここで、他の構成要素は、互いに「連結」、「結合」又は「接続」される2つ以上の構成要素のうち1つ以上に含まれてもよい。
【0015】
[15]構成要素や、動作方法や作製方法などに関する時間的流れの関係の説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで、時間的先後関係又は流れ的前後関係が説明される場合、「直ちに」又は「直接」が使用されていない限り、連続的でない場合も含み得る。
【0016】
[16]一方、構成要素に関する数値又はその対応情報(例えば、レベルなど)が言及されている場合、別途の明示的な記載がなくても、数値又はその対応情報は、各種要因(例えば、工程上の要因、内部又は外部の衝撃、ノイズなど)によって発生できる誤差の範囲を含むと解釈され得る。
【0017】
[17] 以下、添付の図面を参照して、本開示の様々な実施形態を詳細に説明する。
【0018】
[18]図1は、本開示の実施形態による表示装置100のシステム構成図である。
【0019】
[19]図1を参照すると、本開示の実施形態による表示装置100は、表示パネルPNLと、表示パネルPNLを駆動するための駆動回路とを含むことができる。
【0020】
[20]駆動回路は、データ駆動回路DDIC及びゲート駆動回路GDICなどを含むことができ、データ駆動回路DDIC及びゲート駆動回路GDICを制御するコントローラCTRをさらに含むことができる。
【0021】
[21]表示パネルPNLは、基板SUBと、基板SUB上に配置された複数のデータラインDL及び複数のゲートラインGL等の信号配線とを含むことができる。表示パネルPNLは、複数のデータラインDL及び複数のゲートラインGLに接続された複数のサブピクセルSPを含むことができる。
【0022】
[22]表示パネルPNLは、映像が表示される表示領域DAと、映像が表示されない非表示領域NDAとを含むことができる。表示パネルPNLにおいて、表示領域DAには、イメージを表示するための複数のサブピクセルSPが配置され、非表示領域NDAには、駆動回路DDIC、GDIC、CTRが電気的に接続されるか、駆動回路DDIC、GDIC、CTRが実装され得、集積回路又は印刷回路などが接続されるパッド部が配置され得る。
【0023】
[23]データ駆動回路DDICは、複数のデータラインDLを駆動するための回路であり、複数のデータラインDLにデータ信号を供給することができる。ゲート駆動回路GDICは、複数のゲートラインGLを駆動するための回路であり、複数のゲートラインGLにゲート信号を供給することができる。コントローラCTRは、データ駆動回路DDICの動作タイミングを制御するために、データ制御信号DCSをデータ駆動回路DDICに供給することができる。コントローラCTRは、ゲート駆動回路GDICの動作タイミングを制御するためのゲート制御信号GCSを、ゲート駆動回路GDICに供給することができる。
【0024】
[24]コントローラCTRは、各フレームで実現されるタイミングに従ってスキャンを開始し、外部から入力される入力映像データを、データ駆動回路DDICで使用するデータ信号形式に合わせて切り替え、切替えられた映像データDataを、データ駆動回路DDICに供給し、スキャンに合わせて適当な時間にデータ駆動を制御することができる。
【0025】
[25]コントローラCTRは、ゲート駆動回路GDICを制御するために、ゲートスタートパルス(GSP:Gate Start Pulse)、ゲートシフトクロック(GSC:Gate Shift Clock)、ゲート出力イネーブル信号(GOE:Gate Output Enable)などを含む各種ゲート制御信号(GCS:Gate Control Signal)を出力することができる。
【0026】
[26]コントローラCTRは、データ駆動回路DDICを制御するために、ソーススタートパルス(SSP:Source Start Pulse)、ソースサンプリングクロック(SSC:Source Sampling Clock)、ソース出力イネーブル信号(SOE:Source Output Enable)などを含む各種データ制御信号(DCS:Data Control Signal)を出力することができる。
【0027】
[27]コントローラCTRは、データ駆動回路DDICとは別個の部品で実現されてもよく、データ駆動回路DDICと一体化されて集積回路として実現されてもよい。
【0028】
[28]データ駆動回路DDICは、コントローラCTRから映像データDataを入力して、複数のデータラインDLにデータ電圧を供給することにより、複数のデータラインDLを駆動する。ここで、データ駆動回路DDICは、ソース駆動回路とも言う。
【0029】
[29]このようなデータ駆動回路DDICは、1つ以上のソースドライバ集積回路(SDIC:Source Driver Integrated Circuit)を含むことができる。
【0030】
[30]例えば、各ソースドライバ集積回路SDICは、テープオートメチドボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式で、表示パネルPNLと接続されるか、チップオンガラス(COG:Chip On Glass)又はチップオンパネル(COP:Chip On Panel)方式で、表示パネルPNLのボンディングパッド(Bonding Pad)に連結されてもよいし、チップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式で具現されて、表示パネルPNLと連結されてもよい。
【0031】
[31]ゲート駆動回路GDICは、コントローラCTRの制御に応じて、ターンオンレベル電圧のゲート信号を出力するか、ターンオフレベル電圧のゲート信号を出力することができる。ゲート駆動回路GDICは、複数のゲートラインGLにターンオンレベル電圧のゲート信号を順次供給することにより、複数のゲートラインGLを順次駆動することができる。
【0032】
[32]ゲート駆動回路GDICは、テープオートメチドボンディングTAB方式で、表示パネルPNLに接続するか、チップオンガラスCOG又はチップオンパネルCOP方式で、表示パネルPNLのボンディングパッド(Bonding Pad)に接続するか、チップ オンフィルムCOF方式によって、表示パネルPNLと連結することができる。あるいは、ゲート駆動回路GDICは、ゲートインパネル(GIP:Gate In Panel)タイプで、表示パネルPNLの非表示領域NDAに形成されてもよい。 ゲート駆動回路GDICは、基板SUB上に配置されてもよく、基板SUBに接続されてもよい。すなわち、ゲート駆動回路GDICは、GIPタイプの場合、基板SUBの非表示領域NDAに配置することができる。ゲート駆動回路GDICは、チップオンガラスCOGタイプ、チップオンフィルムCOFタイプなどである場合、基板SUBに接続することができる。
【0033】
[33]一方、データ駆動回路DDIC及びゲート駆動回路GDICのうち少なくとも1つの駆動回路は、表示領域DAに配置されてもよい。例えば、データ駆動回路DDIC及びゲート駆動回路GDICのうち少なくとも1つの駆動回路は、サブピクセルSPと重ならないように配置されてもよく、サブピクセルSPと一部又は全部が、重なるように配置されてもよい。
【0034】
[34]データ駆動回路DDICは、ゲート駆動回路GDICによって特定のゲートラインGLが開かれると、コントローラCTRから受信した映像データDataを、アナログ形態のデータ電圧に変換して、多数のデータラインDLに供給することができる。
【0035】
[35]データ駆動回路DDICは、表示パネルPNLの一側(例えば、上側又は下側)に接続されてもよい。駆動方式、パネル設計方式等に応じて、データ駆動回路DDICは、表示パネルPNLの両側(例えば、上側と下側)の両方に接続されるか、表示パネルPNLの4側面のうち2つ以上の側面に接続されることもある。
【0036】
[36]ゲート 駆動回路GDICは、表示パネルPNLの一側(例えば、左側又は右側)に接続されてもよい。駆動方式、パネル設計方式等に応じて、ゲート駆動回路GDICは、表示パネルPNLの両側(例えば、左側と右側)に全て接続されるか、表示パネルPNLの4側面のうち2以上の側面に接続されることもある。
【0037】
[37]コントローラCTRは、通常のディスプレイ技術で利用されるタイミングコントローラ(Timing Controller)であってもよく、タイミングコントローラを含めて、他の制御機能もさらに実行できる制御装置であってもよく、タイミングコントローラと他の制御装置であってもよく、制御装置内の回路であってもよい。コントローラCTRは、IC(Integrate Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はプロセッサ(Processor)などの様々な回路や電子部品で実現することができる。
【0038】
[38]コントローラCTRは、プリント回路基板、フレキシブルプリント回路などに実装され、プリント回路基板、フレキシブルプリント回路などを介して、データ駆動回路DDIC及びゲート駆動回路GDICと電気的に接続することができる。
【0039】
[39]本実施形態による表示装置100は、液晶表示装置などのバックライトユニットを含むディスプレイであってもよく、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ、クォンタムドット(Quantum Dot)ディスプレイ、マイクロLED(Micro Light Emitting Diode)ディスプレイなどの自発光ディスプレイであってもよい。
【0040】
[40]本実施形態による表示装置100が、 OLEDディスプレイの場合、各サブピクセルSPは、自ら光を発する有機発光ダイオードOLEDを発光素子として含むことができる。本実施形態による表示装置100が、クォンタムドットディスプレイである場合、各サブピクセルSPは、自ら光を出す半導体結晶であるクォンタムドット(Quantum Dot)からなる発光素子を含むことができる。本実施形態による表示装置100が、マイクロLEDディスプレイである場合、各サブピクセルSPは、自ら光を出し、無機物に基づいて作られたマイクロLED(Micro Light Emitting Diode)を発光素子として含むことができる。
【0041】
[41]図2は、 本開示の実施形態による表示装置100のサブピクセルSPの等価回路であり、図3は、本開示の実施形態による表示装置100のサブピクセルSPの別の等価回路である。
【0042】
[42]図2を参照すると、本開示の実施形態による表示装置100の表示パネルPNLに配置された複数のサブピクセルSPのそれぞれは、発光素子210、駆動トランジスタDRT、スキャントランジスタSCT及びストレージキャパシタCstを含むことができる。
【0043】
[43]図2を参照すると、発光素子210は、ピクセル電極220と共通電極CEとを含み、ピクセル電極220と共通電極CEとの間に位置する発光層ELを含むことができる。
【0044】
[44]発光素子210のピクセル電極220は、各サブピクセルSPごとに配置される電極であり、共通電極CEは、全てのサブピクセルSPに共通に配置される電極であってもよい。ここで、ピクセル電極220は、アノード電極であり、共通電極CEは、カソード電極であってもよい。逆に、ピクセル電極220は、カソード電極であり、共通電極CEは、アノード電極であり得る。
【0045】
[45]例えば、発光素子210は、有機発光ダイオードOLED、発光ダイオードLED又はクォンタムドット発光素子などであってもよい。
【0046】
[46]駆動トランジスタDRTは、発光素子210を駆動するためのトランジスタであり、第1のノードN1、第2のノードN2、第3のノードN3などを含むことができる。
【0047】
[47]駆動トランジスタDRTの 第1のノードN1は、駆動トランジスタDRTのゲートノードであってもよく、スキャントランジスタSCTのソースノード又はドレインノードと電気的に接続されてもよい。駆動トランジスタDRTの第2のノードN2は、駆動トランジスタDRTのソースノード又はドレインノードであってもよく、センシングトランジスタSENTのソースノード又はドレインノードと電気的に接続され、発光素子210のピクセル電極220とも電気的に接続することができる。駆動トランジスタDRTの第3のノードN3は、駆動電圧EVDDを供給する駆動電圧ラインDVLと電気的に接続され得る。
【0048】
[48]スキャントランジスタSCTは、ゲート信号の一種であるスキャン信号SCANによって制御され、駆動トランジスタDRTの第1のノードN1と、データラインDLとの間に接続され得る。すなわち、スキャントランジスタSCTは、ゲートラインGLの一種であるスキャン信号ラインSCLから供給されるスキャン信号SCANに応じて、ターンオン又はターンオフされ、データラインDLと駆動トランジスタDRTの第1のノードN1との間の接続を制御することができる。
【0049】
[49]スキャントランジスタSCTは、ターンオンレベル電圧を有するスキャン信号SCANによってターンオンされ、データラインDLから供給されたデータ電圧Vdataを駆動トランジスタDRTの第1のノードN1に伝達することができる。
【0050】
[50]ここで、スキャントランジスタSCTが、n型のトランジスタである場合、スキャン信号SCANのターンオンレベル電圧は、ハイレベル電圧であり得る。スキャントランジスタSCTが、p型のトランジスタである場合、スキャン信号SCANのターンオンレベル電圧は、ローレベル電圧であり得る。
【0051】
[51]ストレージキャパシタCstは、駆動トランジスタDRTの第1のノードN1と、第2のノードN2との間に接続され得る。ストレージキャパシタCstは、両段の電圧差に対応する電荷量が充電され、所定のフレーム時間の間、両段の電圧差を維持する役割を果たす。したがって、所定のフレーム時間の間、当該サブピクセルSPは、発光することができる。
【0052】
[52]本開示の実施形態による表示装置は、発光領域、ピクセル電極及び第1のソース-ドレイン電極パターンを含む。
【0053】
[53]図3及び図4は、本開示の実施形態による表示装置の平面図である。
【0054】
[54]図3を参照すると、表示装置は、ピクセル電極220、第1のソース-ドレイン電極パターン330、第2のソース-ドレイン電極パターン340及びバンクBANKを含むことができる。
【0055】
[55]ピクセル電極220は、少なくとも一部が発光領域に位置する。発光領域は、バンクBANKによって定義することができ、バンクBANKが、オープンされたバンクBANKの開口領域を指すことができる。一実施形態では、光は、発光領域から放射されてもよい。
【0056】
[56]第1のソース-ドレイン電極パターン330は、表示装置に含まれる発光素子のピクセル電極220と、ピクセル回路を構成するトランジスタのソース-ドレイン電極とを電気的に接続する電極パターン層であってもよい。第1のソース-ドレイン電極パターン330は、1つの層上に位置する同じ物質層を指すか、又は1つのパターニング工程によって形成された同じ物質層を指すことができる。第1のソース-ドレイン電極パターン330を構成する物質層は、トランジスタのソース-ドレイン電極を発光素子と接続する役割の他に、表示装置に含まれる様々な回路素子及び配線として用いることができる。例えば、第1のソース-ドレイン電極パターン330は、一部が、発光素子のピクセル電極220と直接接続されるパターン層であり得る。
【0057】
[57]第1のソース-ドレイン電極パターン330が、発光領域の中心部を迂回し、リング状の第1の迂回部を含む。一実施形態では、第1のソース-ドレイン電極パターン330の第1の迂回部は、表示装置の平面視で発光領域の中心部を囲み、第1のソース-ドレイン電極パターン330は、ピクセル電極220と重ならない。第1のソース-ドレイン電極パターン330が、発光領域の中心部を迂回する第1の迂回部を含むことによって、第1のソース-ドレイン電極パターン330は、バンクBANKがオープンされた発光領域のピクセル電極220の下部に位置しない。したがって、ピクセル電極220の下部に第1のソース-ドレイン電極パターン330が位置していないので、ピクセル電極220の断面形状が膨らんで発生するレインボームラ現象を防止するか、軽減することができる。
【0058】
[58]第1のソース-ドレイン電極パターン330は、 ピクセル電極220と重ならないように位置することができる。第1のソース-ドレイン電極パターン330が、ピクセル電極220と重ならないように位置する場合、ピクセル電極220の断面形状は、実質的に平坦な形状を有することができるので、凸形状のピクセル電極からの光が反射して発生するレインボームラ現象を防止することができる。
【0059】
[59]第2のソース-ドレイン電極パターン340は、表示装置に含まれる発光素子のピクセル電極220と、ピクセル回路を構成するトランジスタのソース-ドレイン電極とを電気的に接続する電極パターン層であって、第1のソース-ドレイン電極パターン330とは異なるパターン層であり得る。第2のソース-ドレイン電極パターン340は、1つの層上に位置する同じ物質層を指すか、又は1つのパターニング工程によって形成された同じ物質層を指すことができる。第2のソース-ドレイン電極パターン340を構成する物質層は、トランジスタのソース-ドレイン電極を、発光素子と接続する役割に加えて、表示装置に含まれる様々な回路素子及び配線として使用することができる。例えば、第2のソース-ドレイン電極パターン340は、第1のソース-ドレイン電極パターン330よりも基板側に接近して位置しながら、一部が、第1のソース-ドレイン電極パターン330を、ピクセル回路を構成するトランジスタのソース-ドレイン電極と電気的に接続するパターン層であってもよい。
【0060】
[60]図4を参照すると、第1のソース-ドレイン電極パターン330が、リング状の第1の迂回部を有することが分かる。本開示において、リング状とは、中心部が空いている任意の形状であり、第1のソース-ドレイン電極パターン330が、発光領域の中心部を迂回することができる任意の形状を意味する場合がある。
【0061】
[61]図5は、 図3のX-Y部分の断面図である。
【0062】
[62]図5を参照すると、表示装置は、発光領域550、ピクセル電極220、及び第1の迂回部531を有する第1のソース-ドレイン電極パターンを含む。
【0063】
[63]発光領域550は、発光素子によって光が放出される基板SUBの領域として、バンクBANKによって定義できる。発光領域550は、発光素子が位置しながら、バンクBANKがオープンされた領域であり得る。
【0064】
[64]ピクセル電極220は、少なくとも一部が発光領域550に位置する。例えば、ピクセル電極220は、バンクBANKによって覆われた領域を除いた残りの部分が、発光領域550に配置されてもよい。発光素子は、ピクセル電極220を含み、前面発光方式であってもよい。
【0065】
[65]第1のソース-ドレイン電極パターンは、発光領域の中心部551を迂回し、リング状の第1の迂回部531を有する。中心部551は、発光領域の端部の間に位置することができる。第1の迂回部531は、図2に示した第1のソース-ドレイン電極パターン330の一部として、発光領域の中心部を迂回するリング状の第1のソース-ドレイン電極パターンの一部を称する。即ち、第1の迂回部532は、ピクセル電極220と重ならないことがある。
【0066】
[66]第1のソース-ドレイン電極パターンが、第1の迂回部531を有するので、第1のソース-ドレイン電極パターンが、ピクセル電極220と重ならないように位置することができる。すなわち、第1のソース-ドレイン電極パターンが、ピクセル電極220の中心部522及び周辺部521(例えば、端部)と重ならないように位置することができる。即ち、第1のソース-ドレイン電極パターンは、ピクセル電極220の端部間のピクセル電極220の一部(例えば、中心部522)と重ならないことがある。この例では、ピクセル電極220は、実質的に平坦な形状を有することができ、ピクセル電極が、凸形状を有するときに発生するレインボームラ現象を防止することができる。
【0067】
[67]本開示において、ピクセル電極220(例えば、端部)の周辺部521は、発光領域550と重ならないピクセル電極220の一部を意味することができる。ピクセル電極220の中心部522は、ピクセル電極220におけるピクセル電極220の周辺部521を除いた一部を意味することがある。即ち、ピクセル電極220の中心部522は、ピクセル電極220の両端部間のピクセル電極220の一部であり得る。
【0068】
[68]第1のソース-ドレイン電極パターンは、基板SUB上に位置するトランジスタのソース-ドレイン電極とピクセル電極220とを、電気的に接続するために形成される電極と同じ物質層を称することができる。第1のソース-ドレイン電極パターンは、トランジスタのソース-ドレインとピクセル電極とを、電気的に接続するために使用される部分に加えて、表示装置の様々な配線及び回路素子の一部として使用される部分も含むことができる。
【0069】
[69]基板SUB上に第1の平坦化層560aが位置し、第1の平坦化層560a上に、第2の平坦化層560bが位置し、第2の平坦化層560b上に、バンクBANKが位置することができる。
【0070】
[70]基板SUB上には、 第2のソース-ドレイン電極パターン340が位置されてもよい。第2のソース-ドレイン電極パターン340は、基板SUB上に位置するトランジスタのソース-ドレイン電極と、ピクセル電極220とを接続するために形成される電極と同じ物質層であり、第1のソース-ドレイン電極パターンが位置する層とは異なる別の層に位置することを指すことができる。第2のソース-ドレイン電極パターンは、トランジスタのソース-ドレイン電極と、ピクセル電極とを電気的に接続するために使用される部分に加えて、表示装置の様々な配線及び回路素子の一部として使用される部分も含むことができる。
【0071】
[71]第1のソース-ドレイン電極パターン及び第2のソース-ドレイン電極パターン340を含む実施形態では、ピクセル電極220により近くに位置する第1のソース-ドレイン電極パターンが、発光領域550の中心部551を迂回する第1の迂回部531を含むことで、ピクセル電極220が凸形状を有しレインボームラ形状が発生することを、より効果的に防止するか、軽減することができる。
【0072】
[72]第2のソース-ドレイン電極パターン340は、第1のソース-ドレイン電極パターンによって、ピクセル電極220と電気的に接続することができる。第1のソース-ドレイン電極パターン330が、第2のソース-ドレイン電極パターン340と、ピクセル電極220との間に位置するので、第2のソース-ドレイン電極パターン340は、第1のソース-ドレイン電極パターンによって、ピクセル電極と電気的に接続することができる。
【0073】
[73]第1のソース-ドレイン電極パターン330と、第2のソース-ドレイン電極パターン340は、互いに異なる層上に位置することができる。第1のソース-ドレイン電極パターン330の一部である第1の迂回部531が、第2のソース-ドレイン電極パターン340とは異なる層上に位置することが分かる。
【0074】
[74]第1のソース-ドレイン電極パターン330は、第2のソース-ドレイン電極パターン340よりもピクセル電極220に接近して位置することができる。第1のソース-ドレイン電極パターン330が、第2のソース-ドレイン電極パターン340よりもピクセル電極220に接近して位置することは、第1のソース-ドレイン電極パターン330が位置する層(図5では、第1の平坦化層560a)が、第2のソース-ドレイン電極パターン340が位置する層(図5では、基板SUB)よりもピクセル電極220に近い層であることを意味することができる。第1のソース-ドレイン電極パターン330の一部である第1の迂回部531が、第2のソース-ドレイン電極パターン340よりもピクセル電極220に接近して位置することが分かる。
【0075】
[75]第2のソース-ドレイン電極パターン340は、発光領域550の中心部551を貫通することができる。例えば、第2のソース-ドレイン電極パターン340は、第1のソース-ドレイン電極パターンよりもピクセル電極220から離れて位置し、第2のソース-ドレイン電極パターン340と、ピクセル電極220との間に、2つの平坦化層560a、560bが位置するので、第2のソース-ドレイン電極パターン340が、ピクセル電極220の位置する発光領域550の中心部を貫通しても、ピクセル電極220が、凸形状を持たないので、レインボームラ現象が発生しない。
【0076】
[76]図6及び図7は、本開示の実施形態による表示装置の平面図である。
【0077】
[77]図6を参照すると、ピクセル電極220の少なくとも一部は、バンクBANKが、オープンされた発光領域に位置し、第1のソース-ドレイン電極パターン330は、第1の迂回部がピクセル電極220の周辺部と重なるように位置することができる。
【0078】
[78]図7を参照すると、第1のソース-ドレイン電極パターン330が、リング状の第1の迂回部を有することが分かる。ただし、図4と比較すると、図7の第1のソース-ドレイン電極パターン330は、ピクセル電極の周辺部と重なるように位置し、第1の迂回部のサイズが、比較的小さいことがわかる。
【0079】
[79]図8は、図6のX-Y部の断面図である。
【0080】
[80]図8を参照すると、第1のソース-ドレイン電極パターン330の第1の迂回部531は、ピクセル電極220の周辺部521(例えば、端部)と重なるように位置することができる。第1の迂回部531が、ピクセル電極220の周辺部と重なるように位置する場合、ピクセル電極220の中心部522は、凹状の形状を有することができる。ピクセル電極220の中心部が、凹形状を有すると、 ピクセル電極220で反射される光によって発生するレインボームラ現象を防止することができる。
【0081】
[81]第1のソース-ドレイン電極パターンの第1の迂回部531は、発光領域550の周辺部と重なるように位置することができる。
【0082】
[82]第1のソース-ドレイン電極パターンの第1の迂回部531は、ピクセル電極220の中心部522とは重ならないように位置することができる。
【0083】
[83]図9は、本開示の比較例による表示装置の平面図である。
【0084】
[84]図9を参照すると、表示装置は、ピクセル電極PE、第1のソース-ドレイン電極パターンSD1、第2のソース-ドレイン電極パターンSD2、及びバンクBANKを含むことができる。
【0085】
[85]第1のソース-ドレイン電極パターンSD1が、ピクセル電極PEと重なるように位置することができる。第1のソース-ドレイン電極パターンSD1が、ピクセル電極PEと重なるように位置する場合。
【0086】
[86]図10は、図9のX-Yの断面図である。
【0087】
[87]図10を参照すると、比較例による表示装置は、第1のソース-ドレイン電極パターンSD1が、発光領域EAの中心部を迂回せずに、ピクセル電極PEの下部に位置する。したがって、第1のソース-ドレイン電極パターンSD1は、発光領域EAの中心部と重なることができる。第1の平坦化層PLN1は、第1のソース-ドレイン電極パターンSD1によって、第1のソース-ドレイン電極パターンSD1が位置する部分が、凸状であってもよい。したがって、第1の平坦化層PLN1上に位置するピクセル電極PEは、中心部PEcが凸状を有するようになる。ピクセル電極PEの中心部が、凸形状を有する場合、ピクセル電極PEで反射された光によってレインボームラ現象が発生する。
【0088】
[88]図11は、本開示の実施形態による表示装置の平面図である。
【0089】
[89]図11を参照すると、第1のソース-ドレイン電極パターンの第1の迂回部531が、ピクセル電極220の周辺部と重なるように位置することができる。
【0090】
[90]図12は、図11のX-Yの断面図である。
【0091】
[91]図12を参照すると、表示装置は、平坦化層560、ピクセル電極220、バンクBANK及びオーバーコート層OCを含むことができる。平坦化層560は、第1の迂回部531を含む第1のソース-ドレイン電極パターンと、ピクセル電極220との間に位置することができる。
【0092】
[92]表示装置に含まれる平坦化層が複数ある場合、平坦化層560は、発光素子を構成するピクセル電極220が位置する平坦化層であってもよい。
【0093】
[93]第1のソース-ドレイン電極パターンの第1の迂回部531は、ピクセル電極220の周辺部521と重なるように位置することができる。第1の迂回部531によって、平坦化層560が凸部1261を含むことができる。凸部1261は、発光領域550を囲み、第1の迂回部531と重なって位置することができる。
【0094】
[94]ピクセル電極220は、平坦化層560上に位置することができる。ピクセル電極220は、発光領域550を囲む傾斜部1223を含むことができる。光L1のうち一部が、オーバーコート層OCで反射して発光領域550の周辺部に向かうと、ピクセル電極220の傾斜部1223に向かうことができる。光L2は、ピクセル電極の傾斜部1223で反射して表示装置の外部に取り出すことができる。したがって、傾斜部1223によって表示装置の効率を向上することができる。
【0095】
[95]第1の迂回部531の厚みt1は、凸部1261の高さ(例えば、厚み)よりも大きくてもよい。第1の迂回部531の厚みが、凸部1261の高さよりも大きい場合、ピクセル電極220の傾斜部1223が、光L2を表示装置の外部に取り出すのに十分な高さに形成でき、表示装置の効率が向上する。
【0096】
[96]表示装置は、第1のソース-ドレイン電極パターン及び第2のソース-ドレイン電極パターンを含むことができる。第1のソース-ドレイン電極パターンは、第1の迂回部531を含むソース-ドレイン電極パターンであって、第2のソース-ドレイン電極パターンよりもピクセル電極220に接近して位置するソース-ドレイン電極パターンであり得る。例えば、平坦化層560が、複数の平坦化層で構成され、第1のソース-ドレイン電極パターン及び第2のソース-ドレイン電極パターンは、互いに異なる平坦化層上に位置し、第1のソース-ドレイン電極パターンが位置する平坦化層は、第2のソース-ドレイン電極パターンが位置する平坦化層よりもピクセル電極220に接近して位置することができる。
【0097】
[97]第1の迂回部531は、第2のソース-ドレイン電極パターンより大きい厚みを有することができる。第1の迂回部531が、第1の迂回部531よりもピクセル電極220から離れた第2のソース-ドレイン電極パターンより大きい厚みを有する場合、平坦化層560の凸部1261が、十分な高さに形成され、ピクセル電極220の傾斜部1223が、光L2をより効率的に表示装置の外部に取り出すことができる。
【0098】
[98]図13は、本開示の比較例による表示装置の平面図である。
【0099】
[99]図13を参照すると、ピクセル電極PEが位置し、ピクセル電極PEの上部にバンクBANKが位置することができる。バンクBANKは、一部がオープンされて、ピクセル電極PEの一部が露出され得る。図13の比較例は、図11とは異なり、ソース-ドレイン電極パターンが、ピクセル電極PEの下に位置していない。
【0100】
[100]図14は、図13のX-Yの断面図である。
【0101】
[101]図14を参照すると、表示装置は、平坦化層PLN、ピクセル電極PE、バンクBANK及びオーバーコート層を含むことができる。
【0102】
[102]比較例の表示装置は、ピクセル電極の中心部PEcの下部及びピクセル電極の周辺部PEpの下部に、ソース-ドレイン電極パターンが位置しない。これにより、平坦化層PLNが、実質的に平坦な形状に形成される。平坦化層PLN上に形成されるピクセル電極PEは、平坦化層PLNの表面に沿って形成されるので、ピクセル電極PEは、図12の実施形態による表示装置と異なり、傾斜部を含まない。したがって、比較例による表示装置は、光L1のみを表示装置の外部に放出し、オーバーコート層OCによって反射され、発光領域の周辺部に向かう光を表示装置外部に取り出すことができない。したがって、比較例による表示装置は、実施形態による表示装置よりも効率が低下する。
【0103】
[103]図15は、 図13のX-Yの断面図である。
【0104】
[104]図15の比較例を参照すると、図14の比較例とは異なり、追加の平坦化層である第3の平坦化層PLN3を含む。第3の平坦化層PLN3は、平坦化層PLN上に位置する平坦化層であり、ピクセル電極PEの周辺部の下部に位置する平坦化層である。
【0105】
[105]ピクセル電極PEは、第3の平坦化層PLN3によって傾斜部PEiを含み、傾斜部PEiによって光L2を取り出すことができる。したがって、比較例による表示装置は、光L2を取り出して、優れた効率を達成することができるが、ピクセル電極PEが、傾斜部PEiを有するようにするために、第3の平坦化層PLN3をパターニングする工程が求められ、製造コストが増加する問題がある。
【0106】
[106]一方、図12に示す本開示の実施形態によれば、表示装置のトランジスタなどの回路素子を駆動するためのソース-ドレイン電極パターンを形成する工程により、ピクセル電極が傾斜部を有するようにすることができるので、本開示の実施形態による表示装置は、表示装置の効率に優れながらも製造コストが低い。
【0107】
[107]以上に説明した本開示の実施形態を簡単に説明すれば、以下の通りである。
【0108】
[108]本開示の実施形態による表示装置100は、発光領域550、ピクセル電極220及び第1のソース-ドレイン電極パターン330を含む。
【0109】
[109]ピクセル電極220は、少なくとも一部が発光領域550に位置する。
【0110】
[110]第1のソース-ドレイン電極パターン330は、発光領域550の中心部を迂回し、リング状の第1の迂回部531を含む。
【0111】
[111]表示装置100は、ピクセル電極220を含み、前面発光方式の発光素子210を含むことができる。
【0112】
[112]第1の迂回部531は、ピクセル電極220と重ならないように位置することができる。
【0113】
[113]第1の迂回部531は、ピクセル電極220の周辺部521と重なるように位置することができる。
【0114】
[114]第1の迂回部531は、発光領域550の周辺部521と重なるように位置することができる。
【0115】
[115]ピクセル電極220は、中心部522が凹状の形状を有することができる。
【0116】
[116]第1の迂回部531は、発光領域550の周辺部と重ならないように位置することができる。
【0117】
[117]ピクセル電極220は、発光領域550を囲む傾斜部1223を含むことができる。
【0118】
[118]表示装置100は、第1のソース-ドレイン電極パターン330と、ピクセル電極220との間に位置する平坦化層560を含むことができる。また、平坦化層560は、発光領域550を囲んで、第1の迂回部531と重なって位置する凸部1261を含むことができる。
【0119】
[119]第1の迂回部531の厚みは、凸部1261の高さより大きくてもよい。
【0120】
[120]第1のソース-ドレイン電極パターン330によって、ピクセル電極220と電気的に接続される第2のソース-ドレイン電極パターン340を含むことができる。
【0121】
[121]第1のソース-ドレイン電極パターン330と、第2のソース-ドレイン電極パターン340とは、互いに異なる層上に位置することができる。また、第1のソース-ドレイン電極パターン330は、第2のソース-ドレイン電極パターン340よりもピクセル電極220に接近して位置することができる。
【0122】
[122]第2のソース-ドレイン電極パターン340は、一部が発光領域550の中心部551を貫通することができる。
【0123】
[123]第1の迂回部531は、第2のソース-ドレイン電極パターン340より大きい厚みを有することができる。
【0124】
[124]以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で、様々な修正及び変形が可能であるだろう。また、本開示に示された実施形態は、本開示の技術思想を限定するものではなく、説明するためのものであるため、これらの実施形態によって本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。本開示の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本開示の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0125】
100 表示装置
210 発光素子
220 ピクセル電極
330 第1のソース-ドレイン電極パターン
340 第2のソース-ドレイン電極パターン
550 発光領域
560 平坦化層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15