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特開2023-93409仮想現実システム、仮想現実機器及び仮想現実デュアルモード切り替え方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023093409
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】仮想現実システム、仮想現実機器及び仮想現実デュアルモード切り替え方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20230627BHJP
【FI】
G09G5/00 555D
G09G5/00 510V
G09G5/00 550D
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022204818
(22)【出願日】2022-12-21
(31)【優先権主張番号】202111584095.2
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】520027176
【氏名又は名称】小派科技(上海)有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Pimax Technology (Shanghai) CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Room 406-C, Building A, Block 1, No.3000 Longdong Avenue, Pilot Free Trade Zone, Shanghai, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】翁 志彬
(72)【発明者】
【氏名】周 克
【テーマコード(参考)】
5C182
【Fターム(参考)】
5C182AA02
5C182AA03
5C182BB01
5C182BC01
5C182BC11
5C182BC43
5C182DA33
5C182DA62
(57)【要約】      (修正有)
【課題】コンピュータ機器(例えばPC機)の高精細なビデオ画面を正常に表示できる仮想現実システム及び仮想現実機器を提供する。
【解決手段】ディスプレイインターフェイスで受信したビデオ信号を第1ビデオ信号に変換するための第1変換モジュール101と、第2ビデオ信号を出力することができ、第1変換モジュール101に電気的に接続されて、第1変換モジュール101の作動を制御するオールインワンマシン制御モジュール103と、第1変換モジュール101及びオールインワンマシン制御モジュール103にそれぞれ電気的に接続されて、オールインワンマシン制御モジュール103の制御命令に従って、第1ビデオ信号又は第2ビデオ信号に対応する動作モードを切り替える切り替えモジュール102と、切り替えモジュール102に電気的に接続され、第1ビデオ信号又は第2ビデオ信号を受信し、対応するビデオ画面を表示する出力装置104と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイインターフェイスで受信したビデオ信号を第1ビデオ信号に変換するための第1変換モジュール(101)と、
第2ビデオ信号を出力することができ、前記第1変換モジュール(101)に電気的に接続されて、前記第1変換モジュール(101)の作動を制御するオールインワンマシン制御モジュール(103)と、
前記第1変換モジュール(101)及び前記オールインワンマシン制御モジュール(103)にそれぞれ電気的に接続されて、前記オールインワンマシン制御モジュール(103)の制御命令に従って、前記第1ビデオ信号又は前記第2ビデオ信号に対応する動作モードを切り替える切り替えモジュール(102)と、
前記切り替えモジュール(102)に電気的に接続され、前記第1ビデオ信号又は前記第2ビデオ信号を受信し、対応するビデオ画面を表示する出力装置(104)と、を含むことを特徴とする仮想現実システム(10)。
【請求項2】
前記第1変換モジュール(101)は、第1変換チップ(1011)、第1信号入力ポート(1012)及び第1信号出力ポート(1013)を含み、
前記第1変換チップ(1011)は、前記オールインワンマシン制御モジュール(103)の制御命令に従って、前記第1信号入力ポート(1012)で受信したビデオ信号を、MIPI DSIインタフェースで受信可能なビデオ信号に変換し、前記第1信号出力ポート(1013)を介して出力することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項3】
前記切り替えモジュール(102)は、少なくとも1組の信号切り替えスイッチ(1021)を含み、各組の前記信号切り替えスイッチ(1021)の数は2であり、各前記信号切り替えスイッチ(1021)は前記オールインワンマシン制御モジュール(103)に電気的に接続され、各組の2つの前記信号切り替えスイッチ(1021)は同じ前記出力装置(104)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項4】
前記信号切り替えスイッチ(1021)には、第1切り替えポート(1022)と第2切り替えポート(1023)が設けられ、各前記第1切り替えポート(1022)は、前記第1信号出力ポート(1013)に電気的に接続され、各組の前記信号切り替えスイッチ(1021)における前記第2切り替えポート(1023)のいずれか1つは、前記オールインワンマシン制御モジュール(103)に電気的に接続され、
前記信号切り替えスイッチ(1021)は、前記オールインワンマシン制御モジュール(103)の制御命令に従って、前記第1切り替えポート(1022)が導通して前記第1ビデオ信号を受信するように制御し、又は前記オールインワンマシン制御モジュール(103)に電気的に接続された前記第2切り替えポート(1023)が導通して前記第2ビデオ信号を受信するように制御する、ことを特徴とする請求項3に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項5】
前記オールインワンマシン制御モジュール(103)は、オールインワンマシン主制御チップ(1031)を含み、前記オールインワンマシン主制御チップ(1031)には、少なくとも1つのオールインワンマシン信号出力ポート(1032)が設けられ、
各前記オールインワンマシン信号出力ポート(1032)は、対応する1組の前記信号切り替えスイッチ(1021)における前記第2切り替えポート(1023)のいずれか1つに電気的に接続され、前記オールインワンマシン主制御チップ(1031)は、前記第1変換チップ(1011)及び各前記信号切り替えスイッチ(1021)に電気的に接続されて、前記第1変換チップ(1011)及び各前記信号切り替えスイッチ(1021)の動作を制御する、ことを特徴とする請求項4に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項6】
前記出力装置(104)は、2つの第1ディスプレイ(1041)を含み、
前記信号切り替えスイッチ(1021)の数は2組であり、各組の2つの前記信号切り替えスイッチ(1021)は、同じ前記第1ディスプレイ(1041)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項4に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項7】
第2変換モジュール(105)と、2つの第2ディスプレイ(1042)とをさらに含み、
前記第2変換モジュール(105)は、第2変換チップ(1051)、第2信号入力ポート(1052)及び第2信号出力ポート(1053)を含み、前記第2変換チップ(1051)は、前記第2信号入力ポート(1051)で受信したビデオ信号を、MIPI DSIで受信するビデオ信号に変換し、前記第2信号出力ポート(1053)を介して出力することができ、
前記2つの第2ディスプレイ(1042)は、いずれも前記第2信号出力ポート(1053)に電気的に接続されて、前記第2信号出力ポート(1053)から出力されたビデオ信号を表示する、ことを特徴とする請求項6に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項8】
前記第1ディスプレイ(1041)と前記第2ディスプレイ(1042)は、いずれも4K液晶ディスプレイ(1041)又は4K発光ダイオードディスプレイである、ことを特徴とする請求項7に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項9】
入力モジュール(106)をさらに含み、
前記入力モジュール(106)は、前記オールインワンマシン制御モジュール(103)に電気的に接続され、前記入力モジュール(106)は、モード切り替え命令をトリガーする命令情報を入力するために使用され、
前記オールインワンマシン制御モジュール(103)は、前記モード切り替え命令に従って、前記切り替えモジュール(102)に前記制御命令を送信する、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の仮想現実システム(10)を含む、ことを特徴とする仮想現実機器(30)。
【請求項11】
請求項1~9のいずれか一項に記載の仮想現実システムに使用される仮想現実デュアルモード切り替え方法であって、
モード切り替え命令を受信するステップと、
前記モード切り替え命令に対応する目標動作モードを決定するステップと、
前記目標動作モードがオールインワンマシンモードであるか否かを判断し、第1判断結果を生成するステップと、
前記第1判断結果が「いいえ」の場合、PC-VRモードで作動するように前記切り替えモジュールを制御するステップと、
前記第1判断結果が「はい」の場合、前記オールインワンマシンモードで作動するように前記切り替えモジュールを制御するステップと、を含むことを特徴とする仮想現実デュアルモード切り替え方法。
【請求項12】
前記オールインワンマシンモードで作動するように前記切り替えモジュールを制御する前記ステップは、
現在のPC-VRモードの状態データ情報を保存するステップと、
前記オールインワンマシンモードの状態データ情報を取り出して、初期化するステップと、
前記切り替えモジュールがオールインワンマシン制御モジュールと導通して第2ビデオ信号を受信するように制御するステップと、
対応するビデオ画面を表示するために、前記第2ビデオ信号を第1出力装置に伝送するステップと、を含むことを特徴とする11に記載の仮想現実デュアルモード切り替え方法。
【請求項13】
PC-VRモードで作動するように前記切り替えモジュールを制御する前記ステップは、
現在のオールインワンマシンモードの状態データ情報を保存するステップと、
前記PC-VRモードの状態データ情報を取り出して、初期化するステップと、
前記切り替えモジュールが前記第1変換モジュールと導通して第1ビデオ信号を受信するように制御するステップと、
対応するビデオ画面を表示するために、前記第1ビデオ信号を第1出力装置に伝送するステップと、を含むことを特徴とする請求項11に記載の仮想現実デュアルモード切り替え方法。
【請求項14】
前記仮想現実システムは、前記オールインワンマシン制御モジュールに電気的に接続された入力モジュールをさらに含み、
前記仮想現実デュアルモード切り替え方法は、モード切り替え命令を受信する前記ステップの前に、
前記モード切り替え命令をトリガーする命令情報を入力するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項11に記載の仮想現実デュアルモード切り替え方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想現実技術の分野に関し、具体的には、仮想現実システム、仮想現実機器及び仮想現実デュアルモード切り替え方法に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の仮想現実(Virtual Reality、VRと略称)製品に、PC-VR及びオールインワンマシンのデュアルモードをサポートする幾つかの仮想現実機器を提供して、機器の互換性と汎用性を高める。しかしながら、デュアルモードをサポートする既存の仮想現実機器では、通常、PC(Personal Computer、パーソナルコンピュータ)のビデオ信号を、USBインタフェースを介してオールインワンマシンの主制御チップに伝送し、次に統合してオールインワンマシンの主制御チップによりビデオ信号を表示装置に伝送する必要がある。既存のオールインワンマシンの主制御チップの出力信号の解像度が比較的低く、通常、最大2Kの解像度のみをサポートするため、高精細なビデオ画面を効果的に表示できず、オールインワンマシンのデュアルモード切り替えの効率が低下し、ビデオ出力画質に影響を与え、ユーザ体験に深刻な影響を与える。
【発明の概要】
【0003】
これに鑑みて、本発明は、コンピュータ機器(例えばPC機)の高精細なビデオ画面を正常に表示できる仮想現実システム及び仮想現実機器を提供する。
【0004】
上記の技術的問題を解決するために、本発明は仮想現実システムを提供する。この仮想現実システムは、ディスプレイインターフェイス(Display Port、DPと略称され、デジタルディスプレイインターフェイス規格の1つである)で受信したビデオ信号を第1ビデオ信号に変換するための第1変換モジュールと、第2ビデオ信号を出力することができ、第1変換モジュールに電気的に接続されて、第1変換モジュールの作動を制御するオールインワンマシン制御モジュールと、第1変換モジュール及びオールインワンマシン制御モジュールにそれぞれ電気的に接続されて、オールインワンマシン制御モジュールの制御命令に従って、第1ビデオ信号又は第2ビデオ信号に対応する動作モードを切り替える切り替えモジュールと、切り替えモジュールに電気的に接続され、第1ビデオ信号又は第2ビデオ信号を受信し、対応するビデオ画面を表示する出力装置と、を含む。
【0005】
1つの実行可能な実現方式では、第1変換モジュールは、第1変換チップ、第1信号入力ポート及び第1信号出力ポートを含む。第1変換チップは、オールインワンマシン制御モジュールの制御命令に従って、第1信号入力ポートで受信したビデオ信号を、MIPI DSIインタフェース(Mobile Industry Processor Interface Display Serial Interface、モバイル業界プロセッサインターフェイス規格に準拠したディスプレイシリアルインターフェイス)で受信可能なビデオ信号に変換し、第1信号出力ポートを介して出力することができる。具体的には、第1ビデオ信号と第2ビデオ信号は、いずれもMIPI DSIインタフェースで受信可能なビデオ信号である。
【0006】
1つの実行可能な実現方式では、切り替えモジュールは、少なくとも1組の信号切り替えスイッチを含み、各組の信号切り替えスイッチの数は2であり、各信号切り替えスイッチはオールインワンマシン制御モジュールに電気的に接続され、各組の2つの信号切り替えスイッチは同じ出力装置に電気的に接続される。
【0007】
1つの実行可能な実現方式では、信号切り替えスイッチには、第1切り替えポートと第2切り替えポートが設けられ、各第1切り替えポートは、第1信号出力ポートに電気的に接続され、各組の信号切り替えスイッチにおける第2切り替えポートのいずれか1つは、オールインワンマシン制御モジュールに電気的に接続される。信号切り替えスイッチは、オールインワンマシン制御モジュールの制御命令に従って、第1切り替えポートが導通して第1ビデオ信号を受信するように制御し、又はオールインワンマシン制御モジュールに電気的に接続された第2切り替えポートが導通して第2ビデオ信号を受信するように制御する。
【0008】
1つの実行可能な実現方式では、オールインワンマシン制御モジュールは、オールインワンマシン主制御チップを含み、オールインワンマシン主制御チップには、少なくとも1つのオールインワンマシン信号出力ポートが設けられる。各オールインワンマシン信号出力ポートは、対応する1組の信号切り替えスイッチにおける第2切り替えポートのいずれか1つに電気的に接続され、オールインワンマシン主制御チップは、第1変換チップ及び各信号切り替えスイッチに電気的に接続されて、第1変換チップ及び各信号切り替えスイッチの動作を制御する。
【0009】
1つの実行可能な実現方式では、出力装置は、2つの第1ディスプレイを含む。信号切り替えスイッチの数は2組であり、各組の2つの信号切り替えスイッチは、同じ第1ディスプレイに電気的に接続される。
【0010】
1つの実行可能な実現方式では、仮想現実システムは、第2変換モジュールと、2つの第2ディスプレイとをさらに含む。前記第2変換モジュールは、第2変換チップ、第2信号入力ポート及び第2信号出力ポートを含み、第2変換チップは、第2信号入力ポートで受信したビデオ信号を、MIPI DSIで受信するビデオ信号に変換し、第2信号出力ポートを介して出力することができる。前記2つの第2ディスプレイは、いずれも第2信号出力ポートに電気的に接続されて、第2信号出力ポートから出力されたビデオ信号を表示する。
【0011】
1つの実行可能な実現方式では、第1ディスプレイと第2ディスプレイは、いずれも4K液晶ディスプレイ又は4K発光ダイオードディスプレイである。
【0012】
1つの実行可能な実現方式では、仮想現実システムは、入力モジュールをさらに含む。前記入力モジュールは、前記オールインワンマシン制御モジュールに電気的に接続され、前記入力モジュールは、モード切り替え命令をトリガーする命令情報を入力するために使用される。前記オールインワンマシン制御モジュールは、前記モード切り替え命令に従って、前記切り替えモジュールに前記制御命令を送信する。
【0013】
本発明はまた、上記のいずれか一項による仮想現実システムを含む仮想現実機器を提供する。
【0014】
本発明はまた、上記のいずれか一項による仮想現実システムに使用される仮想現実デュアルモード切り替え方法を提供する。仮想現実デュアルモード切り替え方法は、モード切り替え命令を受信するステップと、モード切り替え命令に対応する目標動作モードを決定するステップと、目標動作モードがオールインワンマシンモードであるか否かを判断し、第1判断結果を生成するステップと、第1判断結果が「いいえ」の場合、PC-VRモード(即ち、仮想現実機器が外部的にPCに接続される動作モード)で作動するよう切り替えモジュールを制御するステップと、第1判断結果が「はい」の場合、オールインワンマシンモードで作動するように切り替えモジュールを制御するステップと、を含む。
【0015】
1つの実行可能な実現方式では、オールインワンマシンモードで作動するように切り替えモジュールを制御するステップは、現在のPC-VRモードの状態データ情報を保存するステップと、オールインワンマシンモードの状態データ情報を取り出して、初期化するステップと、切り替えモジュールがオールインワンマシン制御モジュールと導通して第2ビデオ信号を受信するように制御するステップと、第2ビデオ信号を第1出力装置に伝送して、対応するビデオ画面を表示するステップと、を含む。
【0016】
1つの実行可能な実現方式では、PC-VRモードで作動するように切り替えモジュールを制御するステップは、現在のオールインワンマシンモードの状態データ情報を保存するステップと、PC-VRモードの状態データ情報を取り出して、初期化するステップと、切り替えモジュールが第1変換モジュールと導通して第1ビデオ信号を受信するように制御するステップと、第1ビデオ信号を第1出力装置に伝送して、対応するビデオ画面を表示するステップと、を含む。
【0017】
1つの実行可能な実現方式では、前記仮想現実システムは、前記オールインワンマシン制御モジュールに電気的に接続された入力モジュールをさらに含み、前記仮想現実デュアルモード切り替え方法は、モード切り替え命令を受信する前記ステップの前に、前記モード切り替え命令をトリガーする命令情報を入力するステップをさらに含む。
本発明の有益効果は以下の通りである。
【0018】
PC-VRとオールインワンマシンのデュアル動作モードのビデオ表示を提供することによって、使用のニーズに応じて効率的なモード切り替え操作を実行することができ、切り替え操作の効率と精度の向上に役立ち、2つの動作モードの両方で高解像度のビデオ画面(例えば4Kビデオ画面)を正常に表示することができ、ビデオ信号の解像度を低下することなく、ユーザ体験の向上に役立つ。また、仮想現実オールインワンマシンの主制御チップの既存のUSBインタフェースを占用する必要がなく、既存の仮想現実オールインワンマシンに適用することができ、既存のオールインワンマシンの構造に多くの変更を加える必要がなく、設計及び変更のコストの削減に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施例によって提供される仮想現実システムの概略ブロック図を示す。
図2】本発明の一実施例によって提供される仮想現実システムの概略ブロック図を示す。
図3】本発明の一実施例によって提供される仮想現実システムの概略ブロック図を示す。
図4】本発明の一実施例によって提供される仮想現実システムの概略ブロック図を示す。
図5】本発明の一実施例によって提供される仮想現実システムの概略ブロック図を示す。
図6】本発明の一実施例によって提供される仮想現実システムの概略ブロック図を示す。
図7】本発明の一実施例によって提供される仮想現実システムの概略ブロック図を示す。
図8】本発明の一実施例によって提供される仮想現実システムの概略ブロック図を示す。
図9】本発明の一実施例によって提供される仮想現実機器の概略ブロック図を示す。
図10】本発明の一実施例によって提供される仮想現実デュアルモード切り替え方法の流れの概略図を示す。
図11】本発明の一実施例によって提供される仮想現実デュアルモード切り替え方法の流れの概略図を示す。
図12】本発明の一実施例によって提供される仮想現実デュアルモード切り替え方法の流れの概略図を示す。
図13】本発明の一実施例によって提供される仮想現実デュアルモード切り替え方法の流れの概略図を示す。
図14】本発明の一実施例によって提供される仮想現実デュアルモード切り替え方法の流れの概略図を示す。
【符号の説明】
【0020】
10 仮想現実システム、101 第1変換モジュール、1011 第1変換チップ、1012 第1信号入力ポート、1013 第1信号出力ポート、102 切り替えモジュール、1021 信号切り替えスイッチ、1022 第1切り替えポート、1023 第2切り替えポート、103 オールインワンマシン制御モジュール、1031 オールインワンマシン主制御チップ、1032 オールインワンマシン信号出力ポート、104 出力装置、1041 第1ディスプレイ、1042 第2ディスプレイ、105 第2変換モジュール、1051 第2変換チップ、1052 第2信号入力ポート、1053 第2信号出力ポート、106 入力モジュール、20 PC機、30 仮想現実機器。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本願の説明において、「複数の」は、他に特に定義されない限り、少なくとも2つ、例えば、3つなどを意味する。本出願の実施例におけるすべての方向指示(上、下、左、右、前、後、頂、底、……など)は、ある特定の姿勢(図に示すように)での各部材間の相対的な位置関係、運動状況などを説明するためにのみ使用される。前記特定の姿勢が変化する場合、前記方向指示もそれに応じて変化する。また、「含む」や「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカーバすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、挙げられたステップ又はユニットに限定されず、任意選択で、挙げられていないステップ又はユニットを更に含み、又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを更に含む。
【0022】
また、本明細書における「実施例」への言及は、実施例に関して説明される特定の特徴、構造又は特性が、本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。明細書の様々なところで出現する該用語は、必ずしも同じ実施例を指すわけではなく、他の実施例と相互に排他的な独立した又は代替の実施例でもない。当業者は、本明細書に記載の実施例が他の実施例と組み合わせることができることを明確かつ暗黙的に理解している。
【0023】
以下では、本出願の実施例の添付図面を参照しながら、本出願の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。当然のことながら、ここで説明する実施例は本出願の実施例の全てではなく一部にすぎない。当業者が創造的な作業なしに本願の実施例に基づいて得られる全ての他の実施例は、本願の保護範囲に含まれるべきである。
【0024】
図1に示すように、本発明は、高解像度のビデオ画面を出力するためにPC-VRモードとオールインワンマシンモードの2つの動作モード間の切り替えを実現するように、仮想現実機器に適用することができる仮想現実システム10を提供する。
【0025】
本発明の一実施例では、図1に示すように、仮想現実システム10は、第1変換モジュール101、オールインワンマシン制御モジュール103、切り替えモジュール102及び出力装置104を含む。第1変換モジュール101は、コンピュータ機器、例えばPC機20に接続されて、DPインタフェースで受信したビデオ信号に対して信号変換操作を実行し、第1ビデオ信号を出力するために使用される。オールインワンマシン制御モジュール103自体が第2ビデオ信号を出力することができる。第1ビデオ信号と第2ビデオ信号の両方は、出力装置が正常に受信して表示できるビデオ信号である。オールインワンマシン制御モジュール103はまた、第1変換モジュール101の作動を制御するために、第1変換モジュール101に電気的に接続される。切り替えモジュール102は、第1変換モジュール101及びオールインワンマシン制御モジュール103にそれぞれ電気的に接続され、オールインワンマシン制御モジュール103の制御命令に従って動作モードの切り替え操作を実行して、使用のニーズに応じて、PC-VRモードで第1変換モジュール101の第1ビデオ信号を受信し、又はオールインワンマシンモードでオールインワンマシン制御モジュール103の第2ビデオ信号を受信し、デュアル動作モードの切り替え操作を実現する。出力装置104は、切り替えモジュール102に電気的に接続され、切り替えモジュール102は、出力装置104にビデオ信号を伝送し、出力装置104を介して、対応するビデオ画面を表示する。
【0026】
PC-VRモードで、切り替えモジュール102は、第1変換モジュール101から出力された第1ビデオ信号を受信し、第1ビデオ信号を出力装置104に伝送し、対応するビデオ画面を表示する。オールインワンマシンモードで、切り替えモジュール102は、オールインワンマシン制御モジュール103から出力された第2ビデオ信号を受信し、第2ビデオ信号を出力装置104に伝送し、対応するビデオ画面を表示する。
【0027】
なお、本発明の実施例で説明する電気的接続は、通信接続を含むが、これに限定されるものではなく、具体的には、通信接続は、有線通信接続及び無線通信接続を含む。
【0028】
本発明の仮想現実システム10が仮想現実機器に適用される場合、PC-VRモードとオールインワンマシンモードとは互いに独立し、PC機20から出力された高解像度のビデオ信号(例えば4Kビデオ信号)を正常に伝送することができるので、高解像度のビデオ画面を表示し、解像度を低下させず、オールインワンマシンのUSBインタフェースを占用する必要がなく、ユーザ体験を効果的に向上させることができる。また、オールインワンマシン制御モジュール103は、使用ニーズに応じて切り替えモジュール102を制御し、対応するモード切り替え操作を実行することができるので、モード切り替え効率がより高くなる。
【0029】
本発明の幾つかの実施例では、図2に示すように、第1変換モジュール101は、具体的には、第1変換チップ1011と、第1信号入力ポート1012及び第1信号出力ポート1013とを含む。第1変換チップ1011は、第1信号入力ポート1012及び第1信号出力ポート1013にそれぞれ接続され、信号の入力と出力を容易にする。第1信号入力ポート1012は、ビデオ信号、特に高解像度のビデオ信号(例えば4Kビデオ信号)を受信するために、PC機20に接続するために使用される。第1変換チップ1011は、オールインワンマシン制御モジュール103の制御下で、DPインタフェースで受信したビデオ信号を、MIPI DSIで受信可能なビデオ信号である第1ビデオ信号に変換し、第1信号出力ポート1013を介して切り替えモジュール102に伝送する。既存の仮想現実機器と比較して、PC-VRモードでは、DPインタフェースで受信したビデオ信号をオールインワンマシン制御モジュール103によって伝送する必要がないため、ビデオ信号の解像度が低下することがなく、高精細なビデオ画面を直接表示することができ、効果が良好である。ここで、第1信号入力ポート1012は、具体的には、汎用性が高く使いやすいDPインタフェースであってもよい。
【0030】
本発明の幾つかの実施例では、図2に示すように、切り替えモジュール102は、具体的には、少なくとも1組の信号切り替えスイッチ1021を含む。各組の信号切り替えスイッチ1021の数は2つであり、2つの信号切り替えスイッチ1021は同じ出力装置104に電気的に接続され、出力装置104の仕様要件を満たし、高解像度の4Kビデオ画面をサポートする。各信号切り替えスイッチ1021は、オールインワンマシン制御モジュール103の制御下で切り替え操作を実行するために、オールインワンマシン制御モジュール103に電気的に接続される。
【0031】
本発明の幾つかの実施例では、図3に示すように、信号切り替えスイッチ1021には、第1切り替えポート1022及び第2切り替えポート1023が設けられる。使用ニーズに応じて、オールインワンマシン制御モジュール103は、信号切り替えスイッチ1021に制御命令を送信する。信号切り替えスイッチ1021は、制御命令に従って、第1切り替えポート1022又は第2切り替えポート1023が導通するように制御して、第1切り替えポート1022が導通した時に第1ビデオ信号を受信し、第2切り替えポート1023が導通したときに第2ビデオ信号を受信し、それにより、2つの動作モードの独立した作動を実現し、ビデオ信号の解像度に影響を与えないようにする。
【0032】
具体的には、図3に示すように、各組の信号切り替えスイッチ1021の2つの第1切り替えポート1022は、いずれも第1信号出力ポート1013に電気的に接続される。各組の信号切り替えスイッチ1021において、第2切り替えポート1023のいずれか1つは、オールインワンマシン制御モジュール103に電気的に接続される。PC-VRモードで動作する必要がある場合、信号切り替えスイッチ1021は、制御命令に従って、第1切り替えポート1022が導通するように制御し、第1ビデオ信号は、2つの第1切り替えポート1022を介して、2チャンネル信号で出力装置104に伝送される。オールインワンマシンモードで動作する必要がある場合、信号切り替えスイッチ1021は、制御命令に従って、第2切り替えポート1023が導通するように制御し、第2ビデオ信号は、対応する第2切り替えポート1023を介して出力装置104に伝送される。
【0033】
さらに、図4に示すように、出力装置104は、2つの第1ディスプレイ1041を含み、それに対応して、信号切り替えスイッチ1021の数も2組である。各組の信号切り替えスイッチ1021は、1つの第1ディスプレイ1041に対応して電気的に接続されて、第1ディスプレイ1041にビデオ信号を伝送する。PC-VRモードで4Kビデオ信号を伝送する場合、デュアル4K高精細ビデオ画面表示を実現することができ、画面効果がより優れており、ユーザ体験を効果的に向上させることができる。
【0034】
本発明の幾つかの実施例では、図5に示すように、オールインワンマシン制御モジュール103は、オールインワンマシン主制御チップ1031を含み、オールインワンマシン主制御チップ1031には、少なくとも1つのオールインワンマシン信号出力ポート1032が設けられる。各組の信号切り替えスイッチ1021における1つの第2切り替えポート1023は、オールインワンマシン信号出力ポート1032に電気的に接続されて、オールインワンマシンモードで第2ビデオ信号を受信する。例えば、図5の例では、信号切り替えスイッチ1021の数は2組であり、これに対応して、オールインワンマシン信号出力ポート1032の数も2つである。当然のことながら、出力装置104のディスプレイの数及び信号切り替えスイッチ1021の組の数に応じて、オールインワンマシン信号出力ポート1032の数は、1つ又は複数であってもよく、本実施例における例に限定されない。なお、既存の仮想現実オールインワンマシンの主制御チップは、一般に2つの出力装置104をサポートするため、本実施の解決策を使用することで、既存の仮想現実オールインワンマシンのインタフェース配置を十分に利用して、ユーザ体験を可能な限り向上させることができる。
【0035】
本発明の幾つかの実施例では、仮想現実システム10は、第2変換モジュール105及び2つの第2ディスプレイ1042をさらに含む。第2変換モジュール105は、具体的には、第2変換チップ1051と、第2変換チップ1051に電気的に接続された第2信号入力ポート1052及び第2信号出力ポート1053とを含む。第2信号入力ポート1052は、PC機20などのコンピュータ機器に電気的に接続されるために使用される。第2変換チップ1051は、DPインタフェースで受信したビデオ信号を、MIPI DSIで受信するビデオ信号に変換することができる。第2信号出力ポート1053は、2つの第2ディスプレイ1042に電気的に接続され、変換されたビデオ信号を2つの第2ディスプレイ1042に伝送し、第2ディスプレイ1042を介して、対応するビデオ画面を表示する。本実施例における第2変換モジュール105と第2ディスプレイ1042は、オールインワンマシンモードの補足として、使用ニーズに応じて、オールインワンマシンモードで、第2ディスプレイ1042を介して、PC機20からのビデオ信号を同時に表示し、ユーザにより多くの選択肢を提供し、ユーザ体験をさらに向上させることができる。
【0036】
本発明の幾つかの実施例では、第1ディスプレイ1041は、4Kビデオ画面の表示をサポートするために、4K液晶ディスプレイ(4K LCD)(図6に示すように)であってもよく、又は、第1ディスプレイ1041は、4K発光ダイオードディスプレイ(4K LEDディスプレイ)であってもよい。
【0037】
さらに、第2ディスプレイ1042は、4K液晶ディスプレイ(4K LCD)又は4K発光ダイオードディスプレイ(4K LEDディスプレイ)であってもよい。
【0038】
当然のことながら、第1ディスプレイ1041又は第2ディスプレイ1042は、他の形式のビデオ表示装置を採用してもよく、本実施における例に限定されない。
【0039】
本発明の幾つかの実施例では、図7に示すように、仮想現実システム10は入力モジュール106をさらに含む。入力モジュール106は、オールインワンマシン制御モジュール103に電気的に接続され、入力モジュール106は、命令情報を入力して、モード切り替え命令をトリガーするために使用され得る。オールインワンマシン制御モジュール103は、モード切り替え命令を受信した後、対応する制御命令を切り替えモジュール102に送信し、切り替えモジュール1025がモード切り替え操作を実行するように制御する。具体的には、入力モジュール106は、操作ボタン、スイッチ、ソフトウェア入力インタフェースを有するPC(例えば、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータなど)又は端末機器(例えば、携帯電話、パームトップコンピュータなど)を含むが、これらに限定されない。また、入力モジュール106とオールインワンマシン制御モジュール103との間の電気的接続は、有線又は無線の方式で形成された通信接続であってもよい。
【0040】
本発明の仮想現実システムの1つの具体的な実施例は以下の通りである。
図8に示すように、仮想現実システム10は、第1変換モジュール101、オールインワンマシン制御モジュール103、切り替えモジュール102、出力装置104及び入力モジュール106を含む。第1変換モジュール101は、具体的には、第1変換チップ1011と、第1信号入力ポート1012及び第1信号出力ポート1013とを含む。切り替えモジュール102は、具体的には、2組の信号切り替えスイッチ1021を含み、各組の信号切り替えスイッチ1021の数は2つである。オールインワンマシン制御モジュール103は、オールインワンマシン主制御チップ1031を含み、オールインワンマシン主制御チップ1031には2つのオールインワンマシン信号出力ポート1032が設けられる。出力装置104は、具体的には、2つの第1ディスプレイ1041を含む。
【0041】
オールインワンマシン主制御チップ1031は、第1変換チップ1011及び各信号切り替えスイッチ1021に電気的に接続され、第1変換チップ1011及び信号切り替えスイッチ1021の作動を制御する。各信号切り替えスイッチ1021には、1つの第1切り替えポート1022及び1つの第2切り替えポート1023が設けられる。使用ニーズに応じて、オールインワンマシン主制御チップ1031は、信号切り替えスイッチ1021に制御命令を送信し、信号切り替えスイッチ1021は、第1切り替えポート1022又は第2切り替えポート1023の導通を制御する。具体的には、各組の信号切り替えスイッチ1021の2つの第1切り替えポート1022は、いずれも第1信号出力ポート1013に電気的に接続され、各組の信号切り替えスイッチ1021において、第2切り替えポート1023のいずれか1つは、オールインワンマシン制御モジュール103のオールインワンマシン信号出力ポート1032に電気的に接続される。各組の2つの信号切り替えスイッチ1021は、同じ第1ディスプレイ1041に電気的に接続される。
【0042】
入力モジュール106は、オールインワンマシン制御モジュール103に電気的に接続され、モード切り替え命令をトリガーできる命令情報を入力するために使用される。入力モジュール106は、操作ボタン、スイッチ、ソフトウェア入力インタフェースを有するPC(例えば、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータなど)又は端末機器(例えば、携帯電話、パームトップコンピュータなど)を含むが、これらに限定されない。
【0043】
動作状態で、第1信号入力ポート1012は、PC機20に電気的に接続される。PC-VRモードで動作する必要がある場合、入力モジュール106により命令情報を入力することで、対応するモード切り替え命令をトリガーすることができる。オールインワンマシン主制御チップ1031は、対応するモード切り替え命令を受信した後、切り替え切り替えスイッチ1021に制御命令を送信する。信号切り替えスイッチ1021は、制御命令に従って、第1切り替えポート1022が導通するように制御する。第1信号入力ポート1012は、PC機20のビデオ信号を受信する。第1変換チップ1011は、DPインタフェースで受信した信号を、MIPI DSIで受信するビデオ信号に変換し、第1ビデオ信号の形で第1切り替えポート1022を介して出力する。第1ビデオ信号は、信号切り替えスイッチ1021を介して第1ディスプレイ1041に伝送され、対応するビデオ画面を表示する。オールインワンマシンモードで動作する必要がある場合、入力モジュール106により命令情報を入力することで、対応するモード切り替え命令をトリガーすることができる。オールインワンマシン主制御チップ1031は、対応するモード切り替え命令を受信した後、信号切り替えスイッチ1021に制御命令を送信する。信号切り替えスイッチ1021は、制御命令に従って、第2切り替えポート1023が導通するように制御する。オールインワンマシン主制御チップ1031がオールインワンマシン信号出力ポート1032を介して出力した第2ビデオ信号は、第2切り替えポート1023及び信号切り替えスイッチ1021を介して第1ディスプレイ1041に伝送され、対応するビデオ画面を表示する。第2ビデオ信号は、MIPI DSIで受信したビデオ信号である。
【0044】
さらに、仮想現実システム10は、第2変換モジュール105及び2つの第2ディスプレイ1042をさらに含む。第2変換モジュール105は、具体的には、第2変換チップ1051と、第2変換チップ1051に電気的に接続された第2信号入力ポート1052及び第2信号出力ポート1053とを含む。第2信号入力ポート1052はPC機20に電気的に接続され、第2変換チップ1051は、DPインタフェースで受信したビデオ信号を、MIPI DSIで受信するビデオ信号に変換することができる第2信号出力ポート1053は、2つの第2ディスプレイ1042に電気的に接続されて、変換されたビデオ信号を2つの第2ディスプレイ1042に直接伝送し、第2ディスプレイ1042を介して対応するビデオ画面を表示することで、オールインワンマシンモードの補足として、使用ニーズに応じて、オールインワンマシンモードで、第1ディスプレイ1041を介してオールインワンマシンからの第2ビデオ信号を表示し、第2ディスプレイ1042を介してPC機20からのビデオ信号を表示する。
【0045】
第1ディスプレイ1041と第2ディスプレイ1042は、いずれも4K液晶ディスプレイ(4K LCD)である。
【0046】
本発明の一実施例は、仮想現実機器30をさらに提供する。図9に示すように、仮想現実機器30は、上記の実施例のいずれかの仮想現実システム10を含み、PC-VRとオールインワンマシンの2つの動作モードの切り替えを実現して、異なる使用ニーズを満たす。2つの動作モードは互いに独立して作動するため、PC-VRモードで、PC機20は高解像度のビデオ信号(例えば4Kビデオ信号)を出力し、仮想現実システムの第1変換モジュールは、DPインタフェースで受信したビデオ信号を、MIPI DSIで受信するビデオ信号に変換し、出力装置104に伝送することができる。伝送中のビデオ信号の解像度が影響を受けない。出力装置104は高解像度のビデオ画面を正常に表示することができ、画面効果がより優れており、ユーザ体験を効果的に向上させることができる。また、オールインワンマシンのUSBインタフェースを占用する必要がなく、既存の仮想現実オールインワンマシンの構造及びインタフェース配置を十分に利用して、設計・改造コストの削減に役立つ。
【0047】
また、本実施例の仮想現実機器は、上記実施例のいずれかにおける仮想現実システムのすべての有益な効果を有するため、ここでは繰り返さない。
【0048】
本発明の一実施例では、上記実施例のいずれかの仮想現実システムに使用される仮想現実デュアルモード切り替え方法を提供する。図10に示すように、仮想現実デュアルモード切り替え方法は、以下のステップS110~ステップS150を含む。
ステップS110では、モード切り替え命令を受信する。
ステップS120では、モード切り替え命令に対応する目標動作モードを決定する。
ステップS130では、目標動作モードがオールインワンマシンモードであるか否かを判断し、第1判断結果を生成する。第1判断結果が「いいえ」の場合、ステップS140を実行し、第1判断結果が「はい」の場合、ステップS150を実行する。
ステップS140では、オールインワンマシンモードで作動するように切り替えモジュールを制御する。
ステップS150では、PC-VRモードで作動するように切り替えモジュールを制御する。
【0049】
本実施例では、ステップS110~ステップS120により、まず、モード切り替え命令に対応する目標動作モードを決定する。ステップS130により、目標動作モードとオールインワンマシンモードとを比較・確認して、モード切り替え操作の方向、即ち、オールインワンマシンモードからPC-VRモード(即ち、仮想現実機器が外部的にPCに接続される動作モード)への切り替え、又はPC-VRモードからオールインワンマシンモードへの切り替えを決定する。目標動作モードがオールインワンマシンモードである場合、オールインワンマシンモードで作動するように切り替えモジュールを制御する。目標動作モードがオールインワンマシンモードでない場合、これは、目標動作モードがPC-VRモードであることを示す。このとき、PC-VRモードで作動するように切り替えモジュールを制御する。ここで、切り替え操作命令の入力形式は、音声入力、インタフェース入力、及びボタン入力を含むが、これらに限定されない。
【0050】
本実施例の仮想現実デュアルモード切り替え方法により、使用ニーズに応じて効率的なモード切り替え操作を実行し、仮想現実システムのデュアル動作モードを実現することができ、モード切り替え操作の効率と精度の向上に役立つ。また、本実施例の仮想現実デュアルモード切り替え方法は、上記実施例のいずれかにおける仮想現実システムのすべての有益な効果を有するため、ここでは繰り返さない。
【0051】
本発明の一実施例では、上記実施例のいずれかの仮想現実システムに使用される仮想現実デュアルモード切り替え方法を提供する。図11に示すように、仮想現実デュアルモード切り替え方法は、以下のステップS110~ステップS154を含む。
ステップS110では、モード切り替え命令を受信する。
ステップS120では、モード切り替え命令に対応する目標動作モードを決定する。
ステップS130では、目標動作モードがオールインワンマシンモードであるか否かを判断し、第1判断結果を生成する。第1判断結果が「いいえ」の場合、ステップS140を実行し、第1判断結果が「はい」の場合、ステップS151~ステップS154を実行する。
ステップS140では、オールインワンマシンモードで作動するように切り替えモジュールを制御する。
ステップS151では、現在のオールインワンマシンモードの状態データ情報を保存する。
ステップS152では、PC-VRモードの状態データ情報を取り出して、初期化する。
ステップS153では、切り替えモジュールが第1変換モジュールと導通して第1ビデオ信号を受信するように制御する。
ステップS154では、第1ビデオ信号を第1出力装置に伝送して、対応するビデオ画面を表示する。
【0052】
本実施例の仮想現実デュアルモード切り替え方法は、前述の実施例におけるステップS150をさらに改善する。具体的には、オールインワンマシンモードからPC-VRモードに切り替える必要がある場合、ステップS151及びステップS152により、オールインワンマシンモードでの現在の状態データ情報を後続の使用のために記憶し、次に、PC-VRモードの状態データ情報を取り出して、モード切り替え操作の準備をする。PC機からのDPインタフェースで受信したビデオ信号は、第1変換モジュールを経て、MIPI DSIで受信するビデオ信号に変換され、第1ビデオ信号とされる。ステップS153により、切り替えモジュールと第1変換モジュールとを導通させ、モード切り替えを実現する。オールインワンマシンモードがスリープ状態にあり、PC-VRモードが動作状態にある。さらに、ステップS154により、第1ビデオ信号は、切り替えモジュールを介して出力機器に伝送される。それによって、第1ビデオ信号に対応するビデオ画面が表示される。また、本実施例の仮想現実デュアルモード切り替え方法は、上記実施例のいずれかにおける仮想現実システムのすべての有益な効果を有するため、ここでは繰り返さない。
【0053】
本発明の一実施例では、上記実施例のいずれかの仮想現実システムに使用される仮想現実デュアルモード切り替え方法を提供する。図12に示すように、仮想現実デュアルモード切り替え方法は、以下のステップS110~ステップS150を含む。
ステップS110では、モード切り替え命令を受信する。
ステップS120では、モード切り替え命令に対応する目標動作モードを決定する。
ステップS130では、目標動作モードがオールインワンマシンモードであるか否かを判断し、第1判断結果を生成する。第1判断結果が「いいえ」の場合、ステップS141~ステップS144を実行し、第1判断結果が「はい」の場合、ステップS150を実行する。
ステップS141では、現在のPC-VRモードの状態データ情報を保存する。
ステップS142では、オールインワンマシンモードの状態データ情報を取り出して、初期化する。
ステップS143では、切り替えモジュールがオールインワンマシン制御モジュールと導通して第2ビデオ信号を受信するように制御する。
ステップS144では、第2ビデオ信号を第1出力装置に伝送して、対応するビデオ画面を表示する。
ステップS150では、PC-VRモードで作動するように切り替えモジュールを制御する。
【0054】
本実施例の仮想現実デュアルモード切り替え方法は、前述の実施例におけるステップS140をさらに改善する。具体的には、PC-VRモードからオールインワンマシンモードに切り替える必要がある場合、ステップS141及びステップS142により、PC-VRモードでの現在の状態データ情報を後続の使用のために記憶し、次に、オールインワンマシンモードの状態データ情報を取り出して、モード切り替え操作の準備をする。オールインワンマシン制御モジュール自体が第2ビデオ信号を出力することができ、第2ビデオ信号はMIPI DSIによって受信されるビデオ信号である。ステップS143により、切り替えモジュールとオールインワンマシン制御モジュールとを導通させ、モード切り替えを実現する。PC-VRモードがスリープ状態にあり、オールインワンマシンモードが動作状態にある。さらに、ステップS144により、第2ビデオ信号は、切り替えモジュールを介して出力機器に伝送される。それによって、第1ビデオ信号に対応するビデオ画面が表示される。また、本実施例の仮想現実デュアルモード切り替え方法は、上記実施例のいずれかにおける仮想現実システムのすべての有益な効果を有するため、ここでは繰り返さない。
【0055】
本発明の一実施例では、上記実施例のいずれかの仮想現実システムに使用される仮想現実デュアルモード切り替え方法を提供する。図13に示すように、仮想現実デュアルモード切り替え方法は、以下のステップS110~ステップS154を含む。
ステップS110では、モード切り替え命令を受信する。
ステップS120では、モード切り替え命令に対応する目標動作モードを決定する。
ステップS130では、目標動作モードがオールインワンマシンモードであるか否かを判断し、第1判断結果を生成する。第1判断結果が「いいえ」の場合、ステップS141~ステップS144を実行し、第1判断結果が「はい」の場合、ステップS151~ステップS154を実行する。
ステップS141では、現在のPC-VRモードの状態データ情報を保存する。
ステップS142では、オールインワンマシンモードの状態データ情報を取り出して、初期化する。
ステップS143では、切り替えモジュールがオールインワンマシン制御モジュールと導通して第2ビデオ信号を受信するように制御する。
ステップS144では、第2ビデオ信号を第1出力装置に伝送して、対応するビデオ画面を表示する。
ステップS151では、現在のオールインワンマシンモードの状態データ情報を保存する。
ステップS152では、PC-VRモードの状態データ情報を取り出して、初期化する。
ステップS153では、切り替えモジュールが第1変換モジュールと導通して第1ビデオ信号を受信するように制御する。
ステップS154では、第1ビデオ信号を第1出力装置に伝送して、対応するビデオ画面を表示する。
【0056】
本実施例の仮想現実デュアルモード切り替え方法は、前述の実施例におけるステップS140及びステップS150をそれぞれさらに改善し、具体的なステップ内容は前述の実施例と同じであるため、ここでは繰り返さない。また、本実施例の仮想現実デュアルモード切り替え方法は、上記実施例のいずれかにおける仮想現実システムのすべての有益な効果を有するため、ここでは繰り返さない。
【0057】
本発明の一実施例では、上記実施例のいずれかの仮想現実システムに使用される仮想現実デュアルモード切り替え方法を提供する。図14に示すように、仮想現実デュアルモード切り替え方法は、以下のステップS100~ステップS150を含む。
ステップS100では、モード切り替え命令をトリガーする命令情報を入力する。
ステップS110では、モード切り替え命令を受信する。
ステップS120では、モード切り替え命令に対応する目標動作モードを決定する。
ステップS130では、目標動作モードがオールインワンマシンモードであるか否かを判断し、第1判断結果を生成する。第1判断結果が「いいえ」の場合、ステップS140を実行し、第1判断結果が「はい」の場合、ステップS150を実行する。
ステップS140では、オールインワンマシンモードで作動するように切り替えモジュールを制御する。
ステップS150では、PC-VRモードで作動するように切り替えモジュールを制御する。
【0058】
本実施例では、上記の実施例の方法ステップの前にステップS100が追加され、命令情報を入力してモード切り替え命令をトリガーし、さらに、後続の方法ステップを実行することで、ユーザの使用ニーズにマッチングし、ユーザが実際の状況に応じてモード切り替えを行うか否かを選択できるようにする。ステップS100が実行されていない場合、それは、このときにユーザがモード切り替えを行う必要がないことを示し、このとき、仮想現実システムは現在の作動状態を維持する。
【0059】
以上、本発明の基本原理を具体的な実施例と併せて説明したが、本発明で述べた利点、長所、効果などは例示に過ぎず、限定的なものではなく、これらの利点、長所、効果などは、本発明の各実施例に必要なものと考えるべきではないことに留意されたい。また、上記に開示された具体的な詳細は、例示的な目的及び理解を容易にする目的のためのものであって限定するものではなく、上記の詳細は、上記の具体的な詳細を用いて本発明を実施しなければならないことを限定するものではない。
【0060】
本発明に関わるデバイス、装置、機器、システムのブロック図は、例示的な例に過ぎず、ブロック図に示されるように接続、布置、配置されなければならないことを要求又は暗示することを意図するものではない。当業者が理解するように、これらのデバイス、装置、機器、システムは、任意の方式で接続、布置、配置することができる。「含む」、「包含する」、「有する」などの用語は、「含むが、これに限定されない」という意味の開放式の用語であり、それと互換的に使用することができる。ここで使用される「又は」と「及び」という用語は、文脈上明らかにそうではないことが示されない限り、「及び/又は」という用語を意味し、それと互換的に使用することができる。ここで使用される「など」という用語は、「などであるがそれに限定されない」という語句を意味し、それと互換的に使用することができる。
【0061】
なお、本発明の装置及び機器では、各部材は、分解及び/又は再結合することができる。これらの分解及び/又は再結合は、本発明の等価物とみなされるべきである。
【0062】
本発明におけるコンピュータプログラム製品は、1種又は多種のプログラムプログラミング言語の任意の組み合わせで、本出願の実施例の操作を実行するためのプログラムコードを編集することができる。プログラミング言語は、Java、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語を含み、また、「C」言語又は類似のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む。プログラムコードは、ユーザ計算機器で完全に実行することができ、ユーザ機器で部分的に実行することができ、独立したソフトウェアパッケージとして実行することができ、一部はユーザ計算機器で一部は遠隔計算機器で実行することができ、あるいは遠隔計算機器又はサーバーで完全に実行することができる。
【0063】
本発明の読取可能な記憶媒体は、1つ又は複数の読取可能な媒体の任意の組み合わせを採用してもよい。読取可能な媒体は、読取可能な信号媒体又は読取可能な記憶媒体であってもよい。読取可能な記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は上記の任意の組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。読取可能な記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、1つ又は複数のリード線を有する電気的な接続、携帯型ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の組み合わせを含む。
【0064】
当業者が本発明を作成又は使用できるように、開示される態様の以上の説明は提供される。これらの態様に対する様々な修正は、当業者には非常に明らかであり、ここで定義された一般的な原理は、本発明の範囲から逸脱することなく他の側面に適用することができる。従って、本発明は、ここで示される態様に限定されることを意図するものではなく、本発明の原理と新規な特徴と一致する最も広い範囲に従うものである。
【0065】
上述は本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明はこれに限定されるものでなく、本発明の精神および原則内に属する限り、行われるすべての修正、同等の置き換えなどは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイインターフェイスで受信したビデオ信号を第1ビデオ信号に変換するための第1変換モジュール(101)と、
第2ビデオ信号を出力することができ、前記第1変換モジュール(101)に電気的に接続されて、前記第1変換モジュール(101)の作動を制御するオールインワンマシン制御モジュール(103)と、
前記第1変換モジュール(101)及び前記オールインワンマシン制御モジュール(103)にそれぞれ電気的に接続されて、前記オールインワンマシン制御モジュール(103)の制御命令に従って、前記第1ビデオ信号又は前記第2ビデオ信号に対応する動作モードを切り替える切り替えモジュール(102)と、
前記切り替えモジュール(102)に電気的に接続され、前記第1ビデオ信号又は前記第2ビデオ信号を受信し、対応するビデオ画面を表示する出力装置(104)と、を含むことを特徴とする仮想現実システム(10)。
【請求項2】
前記第1変換モジュール(101)は、第1変換チップ(1011)、第1信号入力ポート(1012)及び第1信号出力ポート(1013)を含み、
前記第1変換チップ(1011)は、前記オールインワンマシン制御モジュール(103)の制御命令に従って、前記第1信号入力ポート(1012)で受信したビデオ信号を、MIPI DSIインタフェースで受信可能なビデオ信号に変換し、前記第1信号出力ポート(1013)を介して出力することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項3】
前記切り替えモジュール(102)は、少なくとも1組の信号切り替えスイッチ(1021)を含み、各組の前記信号切り替えスイッチ(1021)の数は2であり、各前記信号切り替えスイッチ(1021)は前記オールインワンマシン制御モジュール(103)に電気的に接続され、各組の2つの前記信号切り替えスイッチ(1021)は同じ前記出力装置(104)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項4】
前記信号切り替えスイッチ(1021)には、第1切り替えポート(1022)と第2切り替えポート(1023)が設けられ、各前記第1切り替えポート(1022)は、前記第1信号出力ポート(1013)に電気的に接続され、各組の前記信号切り替えスイッチ(1021)における前記第2切り替えポート(1023)のいずれか1つは、前記オールインワンマシン制御モジュール(103)に電気的に接続され、
前記信号切り替えスイッチ(1021)は、前記オールインワンマシン制御モジュール(103)の制御命令に従って、前記第1切り替えポート(1022)が導通して前記第1ビデオ信号を受信するように制御し、又は前記オールインワンマシン制御モジュール(103)に電気的に接続された前記第2切り替えポート(1023)が導通して前記第2ビデオ信号を受信するように制御する、ことを特徴とする請求項3に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項5】
前記オールインワンマシン制御モジュール(103)は、オールインワンマシン主制御チップ(1031)を含み、前記オールインワンマシン主制御チップ(1031)には、少なくとも1つのオールインワンマシン信号出力ポート(1032)が設けられ、
各前記オールインワンマシン信号出力ポート(1032)は、対応する1組の前記信号切り替えスイッチ(1021)における前記第2切り替えポート(1023)のいずれか1つに電気的に接続され、前記オールインワンマシン主制御チップ(1031)は、前記第1変換チップ(1011)及び各前記信号切り替えスイッチ(1021)に電気的に接続されて、前記第1変換チップ(1011)及び各前記信号切り替えスイッチ(1021)の動作を制御する、ことを特徴とする請求項4に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項6】
前記出力装置(104)は、2つの第1ディスプレイ(1041)を含み、
前記信号切り替えスイッチ(1021)の数は2組であり、各組の2つの前記信号切り替えスイッチ(1021)は、同じ前記第1ディスプレイ(1041)に電気的に接続される、ことを特徴とする請求項4に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項7】
第2変換モジュール(105)と、2つの第2ディスプレイ(1042)とをさらに含み、
前記第2変換モジュール(105)は、第2変換チップ(1051)、第2信号入力ポート(1052)及び第2信号出力ポート(1053)を含み、前記第2変換チップ(1051)は、前記第2信号入力ポート(1052)で受信したビデオ信号を、MIPI DSIで受信するビデオ信号に変換し、前記第2信号出力ポート(1053)を介して出力することができ、
前記2つの第2ディスプレイ(1042)は、いずれも前記第2信号出力ポート(1053)に電気的に接続されて、前記第2信号出力ポート(1053)から出力されたビデオ信号を表示する、ことを特徴とする請求項6に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項8】
前記第1ディスプレイ(1041)と前記第2ディスプレイ(1042)は、いずれも4K液晶ディスプレイ(1041)又は4K発光ダイオードディスプレイである、ことを特徴とする請求項7に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項9】
入力モジュール(106)をさらに含み、
前記入力モジュール(106)は、前記オールインワンマシン制御モジュール(103)に電気的に接続され、前記入力モジュール(106)は、モード切り替え命令をトリガーする命令情報を入力するために使用され、
前記オールインワンマシン制御モジュール(103)は、前記モード切り替え命令に従って、前記切り替えモジュール(102)に前記制御命令を送信する、ことを特徴とする請求項に記載の仮想現実システム(10)。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の仮想現実システム(10)を含む、ことを特徴とする仮想現実機器(30)。
【請求項11】
請求項1~9のいずれか一項に記載の仮想現実システムに使用される仮想現実デュアルモード切り替え方法であって、
モード切り替え命令を受信するステップと、
前記モード切り替え命令に対応する目標動作モードを決定するステップと、
前記目標動作モードがオールインワンマシンモードであるか否かを判断し、第1判断結果を生成するステップと、
前記第1判断結果が「いいえ」の場合、PC-VRモードで作動するように前記切り替えモジュールを制御するステップと、
前記第1判断結果が「はい」の場合、前記オールインワンマシンモードで作動するように前記切り替えモジュールを制御するステップと、を含むことを特徴とする仮想現実デュアルモード切り替え方法。
【請求項12】
前記オールインワンマシンモードで作動するように前記切り替えモジュールを制御する前記ステップは、
現在のPC-VRモードの状態データ情報を保存するステップと、
前記オールインワンマシンモードの状態データ情報を取り出して、初期化するステップと、
前記切り替えモジュールがオールインワンマシン制御モジュールと導通して第2ビデオ信号を受信するように制御するステップと、
対応するビデオ画面を表示するために、前記第2ビデオ信号を第1出力装置に伝送するステップと、を含むことを特徴とする11に記載の仮想現実デュアルモード切り替え方法。
【請求項13】
PC-VRモードで作動するように前記切り替えモジュールを制御する前記ステップは、
現在のオールインワンマシンモードの状態データ情報を保存するステップと、
前記PC-VRモードの状態データ情報を取り出して、初期化するステップと、
前記切り替えモジュールが前記第1変換モジュールと導通して第1ビデオ信号を受信するように制御するステップと、
対応するビデオ画面を表示するために、前記第1ビデオ信号を第1出力装置に伝送するステップと、を含むことを特徴とする請求項11に記載の仮想現実デュアルモード切り替え方法。
【請求項14】
前記仮想現実システムは、前記オールインワンマシン制御モジュールに電気的に接続された入力モジュールをさらに含み、
前記仮想現実デュアルモード切り替え方法は、モード切り替え命令を受信する前記ステップの前に、
前記モード切り替え命令をトリガーする命令情報を入力するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項11に記載の仮想現実デュアルモード切り替え方法。
【外国語明細書】