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  • 特開-百万倍当たり棒 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023093426
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】百万倍当たり棒
(51)【国際特許分類】
   A23G 9/26 20060101AFI20230627BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20230627BHJP
【FI】
A23G9/26
G06Q30/0207 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2023032414
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】522043747
【氏名又は名称】石黒 稜人
(72)【発明者】
【氏名】石黒 稜人
【テーマコード(参考)】
4B014
5L049
【Fターム(参考)】
4B014GB18
4B014GE08
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】税金をなるべく払わずにお金や物を会社や個人間で移動させたい。
【解決手段】当たりの場合に取引価額が1000円未満なら200円超過、1000円以上なら10分の2超過の取引価額の景品が貰える旨が記載またはマークで記された当たり棒が当たるアイスを100%当たる状態でセット販売し、アイスの棒を返品することで資金を移動させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
当たりの場合に取引価額が1000円未満なら200円超過、1000円以上なら10分の2超過の取引価額の景品が貰える旨が記載またはマークで記された当たり棒
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアイスの当たり棒である。
【背景技術】
【0002】
ギャンブルとは「偶然の事情によって勝敗が決まる勝負事について金銭やその他の財産を賭けること」であるため、100%勝てるギャンブルはギャンブルではない。例えば7本のアイスの中に1本だけ当たりアイスがある場合に7本纏めて買う行為はギャンブルではない。
税金を払いたくない場合、帳簿に取引を記載しなければ税金は払わずに済む。しかし重加算税が加算となって結局払うこととなる。
アイスを買ってから返品をすることで帳簿上では何も無かったことにできる。しかし、商品は価値のある状態で返した方が良い。元との差額が高額な場合、寄附に該当する可能性が有る。1円でも差のある取引は寄附の可能性が有る。
レシートの受け渡しをして他人が返品をしてもらう行為は詐欺罪に該当する恐れがある。しかも詐欺罪は非親告罪である。
アイスの当たり棒は物品切手等に該当する。アイスは雑費や福利厚生費やアイス費などに該当する。
QUOカード等も物品切手等に該当する。QUOカードの場合は少しでも使用した場合に中古品となり、古物営業法に違反する可能性がある。また、資金決済法で前払式決済手段の現金化行為は禁止されている。
当たり付きアイスは前払式決済手段に該当しない。
10万円を超えるアイスを購入しても固定資産には含まれない。
景品表示法によって、商品やサービスの利用者に対し、くじ等の偶然性、特定行為の優劣等によって景品類の価額を決めたものを懸賞といい、一般懸賞や共同懸賞に該当する場合は当たりの限度額が決められる。本来の当たるかどうか分からない当たり付きアイスは一般懸賞に該当するが、7本のアイスの中に1本だけ当たりアイスがあり、100%当たるアイス7本セットは総付景品に該当する。総付景品の場合、事業者向けの販売は景品類限度額の制限が無い。
アイスの当たり棒と引き換えに服やペンケースを送る行為は合法である。
販売された当たり棒を使ってお金や物の移動をする場合、販売元は本発明に抵触する可能性が有る。実施料相当額(アイス価格の約100%)を請求することも可能である。
アイスには賞味期限が無く、適切に保存すれば長時間劣化しないため、価額の変化は限りなく少ない。
当たり棒ではなくただの棒で取引した場合は寄附に該当する可能性がある。
以上の事に気を付けてお金をやり取りすれば節税しつつ会社や個人間でお金や物の移動ができる。
具体的には、100%当たる当たり付きアイスセットを食べて当てた当たり棒は商品券の性質を残して前払式決済手段から外れつつ、景品表示法や賭博罪の通常の規則からも外れて取引が行える。
注意点として、当たり付きアイスのアイスの部分は経費で落とせない可能性がある。(当たり棒は返品以外で使い道が無く、私的利用も考えられないが、アイスの部分は仕事と関係なく食べるという私的利用方法がある。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】なし
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
税金をなるべく払わずにお金や物を会社や個人間で移動させたい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
当たりの場合に取引価額が1000円未満なら200円超過、1000円以上なら10分の2超過の取引価額の景品が貰える旨が記載またはマークで記された当たり棒を販売することで解決する。具体的には以下の手順でやり取りをすることでお金を移動させる。
「アイス製造会社」「会社A」「会社B」の3社がいるものとする。
・アイス製造会社が会社Aに対して当たる確率1/7の10000倍当たり棒アイスを合計1000700円(税抜)の7本セットで売る。
(10000倍当たり棒アイスは当たったら100円の価値の普通のアイス10000本と交換できるものとする)
・会社Aはアイスを7本食べて10000倍当たり棒を当てる。
・会社Aは10000倍当たり棒を会社Bに譲渡する。
・会社Bは10000倍当たり棒を持ってアイス製造会社に行ってアイスの代金の返品をしてもらう。
・アイス製造会社は実際に食べた分(アイス7本分)の代金は返さない。
(アイス製造会社にとっては10000倍当たり棒に1000000円の価値があるため返品は寄附ではない。)
・会社Aにあった1000700円がアイス製造会社に700円、会社Bに1000000円移動した。(税別)
・アイス製造会社はアイスの販売費700円の消費税を支払う。
・会社Bの雑益を赤字で消す。
(会社Bが赤字、会社Aが黒字の時のみ効率よく節税可能)
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】100倍当たり棒の例
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に示すような当たり付きのアイスを製作する。
従来の考えでは当たりの場合に取引価額が1000円未満なら200円超過、1000円以上なら10分の2超過の取引価額の景品が貰える旨が記載またはマークで記された当たり棒の通常使用は景品表示法の観点から違法である。しかしセット販売という新しいアイデアによって合法となる使い道を発見した。そこが新規性である。セット販売のアイス自体は普通に売られていて特許が取れないため、通常使用すると違法なアイスの棒だけを申請することとした。
本発明の権利を税務庁が持っていた場合は法改正までの抑止力となるが、誰でも利用できる場合は節税が横行する恐れがある。
【符号の説明】
【0009】
1 なし
図1
【手続補正書】
【提出日】2023-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
ギャンブルとは「偶然の事情によって勝敗が決まる勝負事について金銭やその他の財産を賭けること」であるため、100%勝てるギャンブルはギャンブルではない。例えば7本のアイスの中に1本だけ当たりアイスがある場合に7本纏めて買う行為はギャンブルではない。
税金を払いたくない場合、帳簿に取引を記載しなければ税金は払わずに済む。しかし重加算税が加算となって結局払うこととなる。
アイスを買ってから返品をすることで帳簿上では何も無かったことにできる。しかし、商品は価値のある状態で返した方が良い。元との差額が高額な場合、寄附に該当する可能性が有る。1円でも差のある取引は寄附の可能性が有る。
レシートの受け渡しをして他人が返品をしてもらう行為は詐欺罪に該当する恐れがある。しかも詐欺罪は非親告罪である。
アイスの当たり棒は物品切手等に該当する。アイスは雑費や福利厚生費やアイス費などに該当する。
QUOカード等も物品切手等に該当する。QUOカードの場合は少しでも使用した場合に中古品となる。また、資金決済法で前払式決済手段の現金化行為は禁止されている。
当たり付きアイスは前払式決済手段に該当しない。
10万円を超えるアイスを購入しても固定資産には含まれない。
景品表示法によって、商品やサービスの利用者に対し、くじ等の偶然性、特定行為の優劣等によって景品類の価額を決めたものを懸賞といい、一般懸賞や共同懸賞に該当する場合は当たりの限度額が決められる。本来の当たるかどうか分からない当たり付きアイスは一般懸賞に該当するが、7本のアイスの中に1本だけ当たりアイスがあり、100%当たるアイス7本セットは総付景品に該当する。総付景品の場合、事業者向けの販売は景品類限度額の制限が無い。
アイスの当たり棒と引き換えに服やペンケースを送る行為は合法である。
販売された当たり棒を使ってお金や物の移動をする場合、販売元は本発明に抵触する可能性が有る。実施料相当額(アイス価格の約100%)を請求することも一応可能である。
アイスには賞味期限が無く、適切に保存すれば長時間劣化しないため、価額の変化は限りなく少ない。
粉飾決算の循環取引に似ているが、循環させようと思えばできるだけで、循環させないこともできる。循環させない場合、利益の嵩増しはできないし、納める税金が減るだけである。なお、循環させても利益の嵩増しはできず、納める税金が減るだけである。利益の総量は変わらないのが特徴です。
売上の翌期計上もできるが、そんなことはせずに1日で全ての取引を行っても問題ない。
販売奨励金に該当する可能性があるため、販売数量や販売高等との対応関係が認められないように注意する必要がある。
当たり棒ではなくただの棒で取引した場合は寄附に該当する可能性がある。
以上の事に気を付けてお金をやり取りすれば節税しつつ会社や個人間でお金や物の移動ができる。
具体的には、100%当たる当たり付きアイスセットを食べて当てた当たり棒は商品券の性質を残して前払式決済手段から外れつつ、景品表示法や賭博罪の通常の規則からも外れて取引が行える。
2023年4月時点では、アイスの第三者による返品について金沢国税局に税務質問した結果、以下の会社1、会社2、会社3が1から5の取引を行って仕訳をする際、下記に示した通りの仕訳で問題ないとの回答が得られた。
会社1:アイスクリーム製造会社(法人)(合同会社irodori応援隊を想定)
会社2:恵まれない企業にアイスクリームを寄付する会社(法人)
会社3:貧乏な会社(法人)
があったとする。そして次の手順でやり取りする。
1.会社1が会社2にアイス7個セットを140万で販売する。
(7つは同じアイスで、返品時の価額が分かりやすく割り切れる価格のアイスとする)
2.会社2がアイスを食べる。
3.会社2が会社3に残りと領収書を無償譲渡する。
4.会社3が会社1に、残りとレシートを返品(会社1側は返品、会社3側は寄附の扱い)して価額分のお金を受け取る。
(会社1は会社2に売った商品と知っている上で第三者の返品も公式で受け付けている。)
5.返品された残りはちゃんとゴミとして処理する。
ーアイスクリーム製造会社の具体的な仕訳ー
1の取引でアイスを140万で販売
4の取引で返品(例:アイスを2本返されたら2本分の額を返金)
ー貧乏な会社の具体的な仕訳ー
3の取引で食べた残りの価額分の無償譲渡があったと仕訳をする(領収書も貰う)
4の取引で会社1に寄附をしたという仕訳をする
帰ってきたお金は雑収入として処理
ー恵まれない企業にアイスクリームを寄付する会社の具体的な仕訳ー
1の取引でアイスを140万で購入
3の取引で食べた残りの価額分の無償譲渡をしたと記録する(領収書を渡す)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
図1に示すような当たり付きのアイスを製作する。
従来の考えでは当たりの場合に取引価額が1000円未満なら200円超過、1000円以上なら10分の2超過の取引価額の景品が貰える旨が記載またはマークで記された当たり棒の通常使用は景品表示法の観点から違法である。しかしセット販売という新しいアイデアによって合法となる使い道を発見した。そこが新規性である。セット販売のアイス自体は普通に売られていて特許が取れないため、通常使用すると違法なアイスの棒だけを申請することとした。
本発明の権利を国税庁が持っていた場合は法改正までの抑止力となるが、誰でも利用できる場合は節税が横行する恐れがある。