(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023093475
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20230627BHJP
H04M 1/72403 20210101ALI20230627BHJP
G06T 19/00 20110101ALI20230627BHJP
【FI】
G06F3/01 570
G06F3/01 510
H04M1/72403
G06T19/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023051891
(22)【出願日】2023-03-28
(62)【分割の表示】P 2019059435の分割
【原出願日】2019-03-26
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】小林 一希
(57)【要約】
【課題】仮想空間内に配置されたキャラクタの問い合わせに対し、端末の動きに基づいて応答可能にすること。
【解決手段】プログラムであって、オブジェクトが配置された仮想空間の少なくとも一部を端末に含まれる表示部に表示することと、所定の処理に関する問い合わせを出力することと、表示部に前記オブジェクトの少なくとも一部が表示されているとき、端末の動きに基づいて問い合わせに対する入力を受け付けることと、問い合わせに対する入力に基づいて所定の処理を実行することと、をコンピュータに実行させる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトが配置された仮想空間の少なくとも一部を端末に含まれる表示部に表示することと、
所定の処理に関する問い合わせを出力することと、
前記表示部に前記オブジェクトの少なくとも一部が表示されているとき、前記端末の動きに基づいて前記問い合わせに対する入力を受け付けることと、
前記問い合わせに対する入力に基づいて前記所定の処理を実行することと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項2】
前記オブジェクトに複数の動作モードのいずれかが設定されることと、
前記オブジェクトに所定のモードが設定され、前記オブジェクトから前記問い合わせが出力されるとき、前記所定の処理が実行されることと、をコンピュータに実行させるための請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記仮想空間には、複数の前記オブジェクトが配置されることと、
複数の前記オブジェクトの各々に対応して複数の動作モードのいずれかが設定されることと、
前記端末の動きに基づいて前記問い合わせに対する入力を受け付けることと、
前記問い合わせに対する入力に基づいて前記所定の処理を実行することと、をコンピュータに実行させるための請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記端末の動きは、前記オブジェクトが配置された仮想空間の少なくとも一部と、撮像部で撮像された画像とを合成した画像から決定されること、をコンピュータに実行させるための請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記端末の動きに基づいて、前記所定の処理を実行させる場合、前記撮像部で撮像された画像は固定されること、をコンピュータに実行させるための請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記所定の処理は、前記端末の動きを示すパラメータの変化量が所定の範囲にある場合、前記端末の動きに基づいて実行されること、をコンピュータに実行させるための請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
オブジェクトが配置された仮想空間の少なくとも一部を端末に表示させる表示制御部と、
所定の処理に関する問い合わせを出力する問い合わせ出力部と、
前記端末に表示されている前記オブジェクトの少なくとも一部が表示されているとき、前記端末の動きに基づいて前記問い合わせに対する入力を受け付け、前記問い合わせに対する入力に基づいて前記所定の処理を実行させる実行部と、を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、仮想的な空間(仮想空間)を、例えばスマートフォンに代表される携帯情報端末に表示しユーザに呈示する仮想現実(Virtual Reality、VR)技術が実用化されている。近年、例えば携帯情報端末を特定の場所に向けると、人工的なキャラクタ若しくは構造物、又は、撮像等によって取り込んだ動植物若しくは構造物を携帯情報端末に表示しユーザに呈示する拡張現実(Augmented Reality、AR)技術が注目されている。以下では、人工的なキャラクタ若しくは構造物、又は、撮像画像を纏めてオブジェクトと記す。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザのタッチ操作による入力操作で仮想空間内に配置されたオブジェクトを操作する技術に関する情報処理装置、及びプログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題の一つは、仮想空間内に配置されたオブジェクトの問い合わせに対し、端末の動きに基づいて応答可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
プログラムであって、オブジェクトが配置された仮想空間の少なくとも一部を端末に含まれる表示部に表示することと、所定の処理に関する問い合わせを出力することと、表示部に前記オブジェクトの少なくとも一部が表示されているとき、端末の動きに基づいて問い合わせに対する入力を受け付けることと、問い合わせに対する入力に基づいて所定の処理を実行することと、をコンピュータに実行させる。
【0007】
オブジェクトに複数の動作モードのいずれかが設定されることと、オブジェクトに所定のモードが設定され、オブジェクトから問い合わせが出力されるとき、所定の処理が実行されることと、をコンピュータに実行させてもよい。
【0008】
仮想空間には、複数のオブジェクトが配置されることと、複数の前記オブジェクトの各々に対応して複数の動作モードのいずれかが設定されることと、端末の動きに基づいて問い合わせに対する入力を受け付けることと、問い合わせに対する入力に基づいて所定の処理を実行することと、をコンピュータに実行させてもよい。
【0009】
端末の動きは、オブジェクトが配置された仮想空間の少なくとも一部と、撮像部で撮像された画像とを合成した画像から決定されてもよい。
【0010】
端末の動きに基づいて、所定の処理を実行させる場合、撮像部で撮影された画像は固定されること、をコンピュータに実行させてもよい。
【0011】
所定の処理は、端末の動きを示すパラメータの変化量が所定の範囲にある場合、端末の動きに基づいて実行されること、をコンピュータに実行させてもよい。
【0012】
情報処理装置であって、オブジェクトが配置された仮想空間の少なくとも一部を端末に表示させる表示制御部と、所定の処理に関する問い合わせを出力する問い合わせ出力部と、端末に表示されているオブジェクトの少なくとも一部が表示されているとき、端末の動きに基づいて問い合わせに対する入力を受け付け、問い合わせに対する入力に基づいて所定の処理を実行させる実行部と、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一実施形態によれば、仮想空間内に配置されたオブジェクトの問い合わせに対し、端末の動きに基づいて応答可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムを示すブロック図である。
【
図2】(A)は本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す ブロック図である。(B)は本発明の一実施形態に係る情報処理装置が有する機能構 成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るオブジェクトが配置された仮想空間を示す図であ る。
【
図4】(A)、(B)、(C)及び(D)は本発明の一実施形態に係る情報処理装 置の構成を示す平面図である。
【
図5】(A)、(B)、(C)及び(D)は本発明の一実施形態に係る情報処理装 置の動きを示す斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る処理方法を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の一実施形態に係る処理方法を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の一実施形態に係る複数のオブジェクトが配置された仮想空間を示す 図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る処理方法を示すフローチャートである。
【
図10】(A)は本発明の一実施形態に係るオブジェクトが配置された仮想空間を 示す平面図である。(B)は本発明の一実施形態に係る撮像された画像を示す平面図 である。(C)は本発明の一実施形態に係る仮想空間と撮像された画像とを重ねた図 を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号(または数字の後にA、B、-1、-2などを付した符号)を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。なお、各要素に対する「第1」、「第2」と付記された文字は、各要素を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限りそれ以上の意味を有さない。1.第1実施形態1-1.情報処理システム
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1を示すブロック図である。情報処理システム1は、サーバ20、複数の情報処理装置10、及び通信回線などのネットワーク40、を備える。
【0017】
本発明の一実施形態に係る情報処理システム1は、一例として、ユーザが部屋に入室するとき、仮想空間に配置されたオブジェクトの問い合わせによって、部屋の電気を点灯するか否かを制御することができる。上記一例の概要を説明する。仮想空間に配置されたオブジェクトは待機モードと問い合わせモードとが設定されている。オブジェクトは通常は待機モードに設定されている。ユーザがオブジェクトの問い合わせに対して情報処理装置10を動かすことによって、情報処理装置10又はオブジェクトは電気を点灯するか否かを実行する。
【0018】
本発明の一実施形態において、動作モードとは、例えば、待機モード、問い合わせモードなど、情報処理装置10又はオブジェクトの状態を示す。ここで、待機モードは、情報処理装置10又はオブジェクトが、ユーザ又はサーバ20からの指示(入力)を待っているモードであり、また、通話、ネットワーク接続などの通信、又は撮像などのように、ユーザが情報処理装置10を通常使用するモードのことである。また、問い合わせモードは、例えば、オブジェクトがユーザに問い合わせ、質問、又は対話などを行うモードである。
【0019】
本発明の一実施形態において、所定の処理とは、例えば、上記の電気を点灯するための一連の処理のことである。以降において、所定の処理は、部屋の電気を点灯するか否かを制御することを一例に、説明される。
【0020】
図1において、サーバ20は、ネットワーク40を介して、情報処理装置10にプログラムを提供するコンピュータである。また、サーバ20は、ネットワーク40を介して、情報処理装置10に各種のサービスを提供するコンピュータである。各種のサービスには、例えば、SNS(Social Networking Service)、及び各種アプリケーションのインストールファイルの提供が含まれていてもよい。例えば、情報処理装置10からサーバ20にアプリケーション又はプログラムの提供に関する問い合わせがあった場合、サーバ20はアプリケーションのインストールファイル又はプログラムを情報処理装置10に提供してもよい。ユーザは、情報処理装置10にアプリケーションをインストールし、情報処理装置10にインストールされたアプリケーションを利用することで、ネットワーク40を経由しサーバ20に接続することができる。また、情報処理装置10は、提供されたプログラムに基づいて、所定の処理を実行する。なお、
図1において、サーバ20は1つの装置として図示されているが、サーバ20は複数の装置で構成されていてもよい。また、サーバ20は、オブジェクト、仮想空間、撮像、問い合わせ出力
(よいですか?、はい又はいいえ)などの画像情報又は映像情報、プログラム、及びプログラムの動作において必要となるパラメータなどの情報を格納する記憶装置を有してもよい。
【0021】
情報処理装置10は、例えば、スマートフォンやタブレットなどの携帯情報端末、携帯型ゲーム機、又はパーソナルコンピュータである。なお、複数の情報処理装置10は、互いに通信が可能である。1-2.情報処理装置10のハードウェア構成100
【0022】
図2(A)は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成100を示す図である。ハードウェア構成100は、携帯情報端末に含まれる。ハードウェア構成100は、通信部101、操作部103、表示部105、撮像部107、制御部109、記憶部111及び検出部113を備える。
【0023】
通信部101は、情報処理装置10に含まれる通信インターフェースである。本発明の一実施形態では、情報処理装置10は通信部101を介することで、ネットワーク40を経由してサーバ20と接続される。そして、情報処理装置10はサーバ20との間で情報の送受信を行う。また、情報処理装置10はネットワーク40を経由して、他の情報処理装置10と接続されてもよい。本発明の一実施形態において、情報はデータと置き換えてもよい。
【0024】
操作部103は、例えば、ボタン、又はタッチセンサ等のユーザインタフェースである。操作部103は、インターフェースに対してユーザの操作が入力されたことを検出すると、ユーザの操作の入力に対応する各種制御信号を制御部109に出力する。本発明の一実施形態では、操作部103は、例えば、タッチセンサである。
【0025】
表示部105は、情報処理装置10を構成する筐体内に一体となって備えられる。表示部105は、例えば、液晶表示パネル又はEL(Electroluminescence)表示パネルである。表示部105は、オブジェクトが配置された仮想空間のうちの一部領域を表示する。詳細は後述されるが、仮想空間には、一つのオブジェクトが配置されてもよいし、複数のオブジェクトが配置されてもよい。例えば、
図3に示されるように、仮想空間305のうちの一部領域310Aには、オブジェクト300が配置される。また、仮想空間305のうちの一部領域310Bには、オブジェクト300が配置されていない。
【0026】
撮像部107は、光を電気信号に変換する撮像素子を有し、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを含む。撮像部107は、例えば、カメラである。撮像部107は、制御部109から出力される撮像制御信号に基づいて、駆動される。撮像部107は、撮像した画像情報や映像情報を、制御部109、記憶部111又はサーバ20に出力する。
【0027】
制御部109は、演算処理回路を有し、演算処理回路を用いてプログラムを実行する。なお、本明細書等において、演算処理回路は、例えば、プロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理可能な回路である。なお、制御部109は、サーバ20に格納されているプログラムを、通信部101を介して受信してもよい。
【0028】
記憶部111は、情報の恒久的な保持及び情報の書き換えが可能な記憶装置である。記憶部111は、例えば、不揮発性メモリである。記憶部111は、オブジェクト、仮想空間、撮像、問い合わせ出力(よいですか?、はい又はいいえ)などの画像情報又は映像情報、オブジェクトに設定された動作モードに関する情報、プログラム、及びプログラムの動作において必要となるパラメータなどの情報を格納する。記憶部111は、情報の一時的な保持に用いられる書き換え可能な記憶装置を有してもよい。書き換え可能な記憶装置は、例えば、揮発性メモリ、SRAM(Static Random Access Memory)又はDRAM(Dynamicc Random Access Memory)である。記憶部111は、記憶部111に格納されているプログラムの展開領域、及びプログラムの動作において出力された情報などの中間データ等を記憶する格納領域として用いられてもよい。
【0029】
検出部113は、情報処理装置10の動きを検出し、問い合わせに対する入力を受け付ける。具体的には、検出部113は、問い合わせ出力部205から問い合わせ出力信号が出力されると、ユーザが情報処理装置10に入力した指示を検出する。検出部113が、ユーザにより情報処理装置10に入力された指示を検出することは、ユーザの応答を検出すること、又は、ユーザが情報処理装置10に与える動きを検出することと言い換えてもよい。検出部113は、例えば、角速度センサ(ジャイロセンサ)、地磁気センサ、又は加速度センサなど、ユーザが情報処理装置10に与える動きを検出可能なセンサを有する。例えば、検出部113が角速度センサを有する場合、検出部113は、問い合わせ出力部205から問い合わせ出力信号が出力されると、ユーザが情報処理装置10を上下に動かした動きを角速度センサで検出する。1-3.情報処理装置10が有する機能構成200
【0030】
図2(B)は、本発明の一実施形態に係るプログラムを実行した情報処理装置10が有する機能構成200を示す図である。機能構成200は、制御部109に含まれる。機能構成200は、表示制御部201、設定部203、問い合わせ出力部205、及び実行部209を備える。
【0031】
設定部203は、オブジェクトに複数の動作モードのいずれかを設定する機能を有する。設定部203は、ユーザによる操作部103でのタッチ操作によって、操作部103から動作モードを設定する指示(設定制御信号)を受付ける。設定部203は、設定制御信号を受付けると、待機モード及び問い合わせモードをオブジェクトに設定する。また、設定部203は、問い合わせ出力部205から問い合わせ出力信号を受付けると、オブジェクトの状態を待機モードから問い合わせモードに遷移させる。設定部203は、オブジェクトを問い合わせモードに遷移させると、遷移信号を問い合わせ出力部205に出力する。
【0032】
問い合わせ出力部205は、表示部105に所定の処理に関する問い合わせを出力する機能を有する。問い合わせ出力部205は、問い合わせ出力信号を、表示制御部201、設定部203及び動作判定部207に出力する。例えば、ユーザが部屋に入室すると、部屋に設けられた人感センサが反応し、人感センサがサーバにセンサ信号を出力する。サーバはセンサ信号を受付けると、問い合わせ出力部205に検知信号を出力する。問い合わせ出力部205は、サーバから検知信号を受付ける。また、問い合わせ出力部205は、サーバから検知信号を受付けると、問い合わせ出力信号(電気を点灯するか否かの信号)を表示制御部201、設定部203及び動作判定部207に出力する。
【0033】
動作判定部207は、検出部113による情報処理装置10の動きの検出結果から、問い合わせに対する入力を判定する機能を有する。具体的には、動作判定部207は、検出部113による情報処理装置10の動きから、問い合わせに対する入力が行われたのか否かを判定し、判定した結果を実行部209に出力する。例えば、動作判定部207は、検出部113による情報処理装置10の動きから、問い合わせに対する入力が行われたと判定する場合、入力検出信号を実行部209に出力する。例えば、動作判定部207は、検出部113による情報処理装置10の動きから、問い合わせに対する入力が行われないと判定する場合、入力未検出信号を実行部209に出力する。例えば、情報処理装置10の上下左右の動きから問い合わせに対する入力を判定する入力検出信号又は入力未検出信号は情報処理装置10で処理され、情報処理装置10の傾きから問い合わせに対する入力を判定する入力検出信号又は入力未検出信号は、サーバ20で処理されてもよい。
【0034】
実行部209は、動作判定部207から出力される入力検出信号又は入力未検出信号を受付け、所定の処理を実行する機能を有する。実行部209は、動作判定部207から入力検出信号又は入力未検出信号を出力受付けると、所定の処理を実行する信号(実行制御信号)を出力する。例えば、実行部209が、動作判定部207から電気を点灯する信号
(入力検出信号)を受付けると、実行制御信号を部屋の電気を点灯させるスイッチに出力する。そして、部屋の電気が点灯される。実行部209は、実行制御信号をサーバ20に出力してもよい。そして、サーバ20は、実行制御信号を受付けると、部屋の電気を制御する信号を部屋の電気を点灯させるスイッチに出力し、部屋の電気が点灯されてもよい。
【0035】
表示制御部201は、表示部105に画像情報又は映像情報を表示するための機能を有する。具体的には、表示制御部201は、表示部105に表示する画像情報又は映像情報を制御する。例えば、表示制御部201は、操作部103から表示制御信号を受付けると、オブジェクトが配置された仮想空間のうちの一部領域に関係する画像情報、撮像部107によって撮像された画像情報又は映像情報を表示部105に出力する。また、例えば、表示制御部201は、問い合わせ出力部205から電気を点灯するか否かの信号を出力されると、問い合わせ出力(よいですか?、はい又はいいえなど)を表示部105に出力する。
【0036】
ここで、サーバ20が、機能構成200のうちの一部を備えており、機能構成200のうちの一部の機能を実行してもよい。1-4.問い合わせの出力
【0037】
図4を参照し、本発明の一実施形態に係る問い合わせの出力について説明する。
図4(A)、
図4(B)、
図4(C)及び
図4(D)は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置10の構成を示す平面図である。
図1乃至
図3と同一、又は類似する構成については説明を省略することがある。
【0038】
図4(A)、
図4(B)、
図4(C)及び
図4(D)に示されるように、情報処理装置10は、表示部105及び撮像部107を有する。
図4(A)、
図4(B)、
図4(C)及び
図4(D)において、表示部105及び撮像部107以外のハードウェア構成の記載は省略される。
【0039】
図4(A)に示されるように、表示部105は、オブジェクト300が配置された仮想空間のうちの一部領域310Aを表示する。表示部105は、仮想空間のうちの一部領域310におけるオブジェクト300の一部を表示してもよい。例えば、オブジェクト300の腰よりも上を表示してもよいし、オブジェクト300の顔を表示してもよい。
【0040】
また、
図4(A)は、表示制御部201が、操作部103から表示制御信号を出力されるとき、オブジェクト300が配置される仮想空間305のうちの一部領域に関係する画像情報を表示部105に出力した図である。また、
図4(A)は、オブジェクト300は問い合わせモードに遷移された状態であるが、問い合わせを出力していない状態を示す図でもある。
【0041】
図4(B)に示されるように、表示部105は、オブジェクト300が配置されていない仮想空間のうちの一部領域320Bを表示することもある。
【0042】
図4(C)に示されるように、表示部105は、
図4(A)の画像に加え、問い合わせ出力330を表示する。
図4(C)は、表示制御部201が、問い合わせ出力部205から問い合わせ出力信号を出力されるとき、問い合わせ出力(よいですか?)を表示部105に出力した図である。
【0043】
図4(D)に示されるように、表示部105は、問い合わせ出力330-1に対して、さらに問い合わせ出力330-2をずらして重ねて表示することもある。
図4(D)は、表示制御部201が、問い合わせ出力部205から問い合わせ出力信号を2回出力されるとき、問い合わせ出力(よいですか?)を表示部105に出力した図である。1-5.問い合わせに対する入力
【0044】
図5(A)、
図5(B)、
図5(C)及び
図5(D)を参照し、本発明の一実施形態に係る問い合わせに対する入力について説明する。
図5(A)、
図5(B)、
図5(C)及び
図5(D)は、本発明の一実施形態に係るプログラムを実行する情報処理装置の動きを示す斜視図である。
図1乃至
図4と同一、又は類似する構成については説明を省略することがある。本明細書等において、問い合わせに対する入力は端末の動きと呼ばれることもある。
図5(A)、
図5(B)、
図5(C)及び
図5(D)において、情報処理装置10の表示部105の表示面105Aを、単に表示面105Aと呼ぶ。
【0045】
図5(A)は、表示面105Aの左右方向(AB方向)に略垂直な法線Eに対して略平行な方向(上下方向)に、情報処理装置10を動かすことによって、問い合わせに対する入力が行われる場合を示す図である。
図5(B)は、表示面105Aの上下方向(CD方向)に略垂直な法線Fに対して略平行な方向(左右方向)に、情報処理装置10を動かすことによって、問い合わせに対する入力が行われる場合を示す図である。
図5(C)は、情報処理装置10を、表示面105AのAB方向に略垂直な法線Gに対して傾くように動かすことによって、問い合わせに対する入力が行われる場合を示す図である。
図5(D)は、情報処理装置10を、表示面105AのCD方向に略垂直な法線Hに対して傾くように動かすことによって、問い合わせに対する入力が行われる場合を示す図である。本明細書等において、左右方向をAとBに沿った方向で示し、上下方向をCとDに沿った方向で示す。
図1乃至
図4と同一、又は類似する構成については説明を省略することがある。
【0046】
図5(A)に示されるように、ユーザが情報処理装置10を、所定の第1条件を満たす範囲の移動量d1で上下に動かした場合、検出部113(
図2(A))はユーザが情報処理装置10を上下に動かした動きを検出する。検出部113が情報処理装置10の動きを検出すると、動作判定部207(
図2(B))は入力検出信号を実行部209に出力する。一方、ユーザが情報処理装置10を、所定の第1条件を満たさない範囲の移動量d1で上下に動かした場合、検出部113が情報処理装置10の動きを検出すると、動作判定部207は入力未検出信号を実行部209に出力する。実行部209は、再度、問い合わせに対する入力を促す。これによって、例えば、表示部105は、
図4(C)に示された問い合わせ出力と同様の画像を表示する。また、
図4(D)に示されるように、表示部105は、問い合わせ出力330-1に対して、さらに問い合わせ出力330-2をずらして重ねて表示してもよい。
【0047】
図5(B)に示されるように、ユーザが情報処理装置10を、所定の第2条件を満たす範囲の移動量d2で左右に動かした場合、検出部113が情報処理装置10の動きを検出すると、動作判定部207は入力検出信号を実行部209に出力する。一方、ユーザが情報処理装置10を、所定の第2条件を満たさない範囲の移動量d2で左右に動かした場合、検出部113が情報処理装置10の動きを検出すると、動作判定部207は入力未検出信号を実行部209に出力する。実行部209は、再度、問い合わせに対する入力を促す。
【0048】
図5(C)に示されるように、ユーザが情報処理装置10を、角度θxが所定の第3条件を満たす範囲で傾けた場合、検出部113が情報処理装置10の動きを検出すると、動作判定部207は入力検出信号を実行部209に出力する。一方、ユーザが情報処理装置10を、角度θxが所定の第3条件を満たさない範囲で傾けた場合、検出部113が情報処理装置10の動きを検出すると、動作判定部207は入力未検出信号を実行部209に出力する。実行部209は、再度、問い合わせに対する入力を促す。
【0049】
図5(D)に示されるように、ユーザが情報処理装置10を、角度θyが所定の第4条件を満たす範囲で傾けた場合、検出部113が情報処理装置10の動きを検出すると、動作判定部207は入力検出信号を実行部209に出力する。一方、ユーザが情報処理装置10を、角度θyが所定の第4条件を満たさない範囲で傾けた場合、検出部113が情報処理装置10の動きを検出すると、動作判定部207は入力未検出信号を実行部209に出力する。実行部209は、再度、問い合わせに対する入力を促す。
【0050】
例えば、問い合わせに対する入力が実行される場合、撮像部107の駆動は停止される。また、問い合わせに対する入力が実行される場合、表示部105に表示される撮像部107によって撮像された画像は固定されてもよいし、撮像部107が撮像する画像は表示部105に表示されなくなってもよい。これによって、ユーザが情報処理装置10を通常使用する動きと、ユーザが情報処理装置10を動かすことで、ユーザがオブジェクトの問い合わせに対する入力を行うことと、を区別することができる。したがって、ユーザがオブジェクトの問い合わせに対する入力するときの誤動作が抑制される。1-6.プログラムを実行するための処理方法
【0051】
図1、
図2、
図4、
図5、
図6及び
図7を参照し、本発明の一実施形態に係る処理方法について説明する。
図6及び
図7は、本発明の一実施形態に係る処理方法を示すフローチャートである。
図1乃至
図5と同一、又は類似する構成については説明を省略することがある。
【0052】
情報処理装置10は、プログラムを実行すると、所定の処理を開始する。例えば、情報処理装置10は、ユーザの指示によってアプリケーションを起動する。初めに、設定部203(
図2(B))において、オブジェクトに待機モード及び問い合わせモードが設定される(ステップ501(S501))。
【0053】
ステップ503(S503)において、例えば、ユーザが操作部103をタッチ操作することによって、情報処理装置10は、サーバ20から表示制御部201(
図2(B))に、複数の動作モードのいずれかを設定されたオブジェクト及び仮想空間の画像データを読み出す。表示制御部201は、読み出したオブジェクト及び仮想空間の画像データに基づき仮想空間にオブジェクトを配置する。オブジェクトは、ユーザ又はサーバ20からの指示(入力)を待っている状態(待機モード)である。以上がステップ503(S503)である。
【0054】
ステップ505(S505)において、ユーザ又はサーバ20からの入力がある場合(はい)、設定部203(
図2(B))は、オブジェクトを待機モードから問い合わせモードに遷移させる。ユーザ又はサーバ20からの入力がない場合(いいえ)、ステップ505(S505)を繰り返し、オブジェクトは待機モードのままである。例えば、問い合わせ出力部205は、ユーザが部屋に入室すると、サーバから出力される信号によって、問い合わせ出力信号を設定部203に出力する。設定部203は、問い合わせ出力信号を受付けると、オブジェクトを待機モードから問い合わせモードに遷移させる。設定部203は、オブジェクトを問い合わせモードに遷移させると、遷移信号を問い合わせ出力部205に出力する。以上がステップ505(S505)である。
【0055】
すでに、ステップ505(S505)が実行されている場合、ステップ501(S501)及びステップ503(S503)は省略されてもよい。
【0056】
ステップ507(S507)において、問い合わせ出力部205は、設定部203から遷移信号を受付けると所定の処理に関する問い合わせ出力信号を出力する。例えば、問い合わせ出力部205は、部屋の電気を点灯するか否かの信号を表示制御部201、設定部203、及び動作判定部207に出力する。以上がステップ507(S507)である。
【0057】
ステップ509(S509)において、表示制御部201が部屋の電気を点灯するか否かの信号を受付けると、仮想空間のうちの一部領域のデータを表示部105(
図2(A))に出力する。仮想空間のうちの一部領域が表示部105に表示される。このとき、
図4
(C)に示されるように、オブジェクト300が配置された仮想空間のうちの一部領域310A及び問い合わせ出力330-1が、表示部105に表示されている場合(はい)、情報処理装置10は、ステップ513(S513)を実行する。すなわち、オブジェクト300がユーザに対して問い合わせ出力330-1を行う場合、情報処理装置10は、ステップ513(S513)を実行する。
図4(B)又は
図4(C)に示されるように、オブジェクトが配置されていない仮想空間のうちの一部領域が、表示部105に表示されている場合(いいえ)、情報処理装置10は、ステップ505(S505)に戻る。すなわち、オブジェクト300がユーザに対して問い合わせ出力330-1行っていない場合、又は、オブジェクトが表示されていない場合、情報処理装置10は、ステップ505(S505)に戻る。以上がステップ509(S509)である。なお、オブジェクトが配置された仮想空間のうちの一部領域が、表示部105に表示されるように、ユーザは情報処理装置10を動かしてもよい。
【0058】
続いて、ユーザは情報処理装置10を動かすことによって、オブジェクトの問い合わせに対する入力を行う。例えば、表示制御部201によって、電気を点灯するか否かの問い合わせ出力が表示部105に表示される場合、ユーザによる情報処理装置10の動きを検出部113(
図2(A))が検出する。以上がステップ513(S513)である。
【0059】
情報処理装置10の動きが、第1の動きの場合、動作判定部207から実行部209に入力検出信号が出力されると、実行部209によって第1の所定の処理が実行される(ステップ521(S521))。また、情報処理装置10の動きが、第2の動きの場合、動作判定部207から実行部209に入力未検出信号が出力されると、実行部209によって第2の所定の処理が実行される(ステップ531(S531))。
【0060】
例えば、オブジェクト300がユーザに対して、電気を点灯するか否かの問い合わせを出力している場合、ユーザが情報処理装置10を
図5(A)に示されるように上下に動かすことで、「はい」(第1の動き)を入力することができる。動作判定部207は、電気を点灯するか否かの問い合わせに対して、「はい」が入力されたと判定し、電気を点灯する信号を実行部209に出力する。さらに、実行部209が、実行制御信号をサーバ20に出力することによって、部屋の電気が点灯される。また、オブジェクト300がユーザに対して、電気を点灯するか否かの問い合わせを出力している場合、ユーザが情報処理装置10を
図5(B)に示されるように左右に動かすことで、「いいえ」(第2の動き)を入力することができる。動作判定部207は、電気を点灯するか否かの問い合わせに対して、「いいえ」が入力されたと判定し、電気を点灯しない信号を実行部209に出力する。さらに、実行部209は、実行制御信号をサーバ20に出力することによって、部屋の電気は点灯されない。以上がステップ521(S521)及びステップ531(S531)である。そして、情報処理装置10の動作は完了する。
【0061】
情報処理装置10は動作が完了した場合、ステップ507(S507)に示される待機モードに戻り、ステップ509(S509)を実行してもよい。
【0062】
本発明の一実施形態に係る問い合わせに対する入力は、一例として、「はい」及び「いいえ」の二択の入力を示したが、この例に限定されない。例えば、「はい」、「いいえ」及び「迷っている」の三択としてもよいし、四択以上の入力であってもよい。本発明の一実施形態に係る問い合わせに対する入力は、選択肢を増やすことによって、複雑な所定の処理に対応することも可能となる。また、本発明の一実施形態に係る問い合わせに対する入力は、「はい」及び「いいえ」を、
図5(A)及び
図5(B)に対応させる例を示したが、この例に限定されない。例えば、「はい」及び「いいえ」を、
図5(B)及び5(A)に対応させてもよい。
【0063】
本発明の一実施形態に係る所定の処理の一例として、オブジェクトの電気を点灯するか否かの問い合わせに対する、ユーザの情報処理装置の動きによる応答が行われる例を示した。所定の処理は、この例に限定されない。例えば、オブジェクトの動きに関係する問い合わせに対して、ユーザの情報処理装置の動きによる応答が行われてもよい。
【0064】
以上説明されたように、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びプログラムを用いることによって、ユーザは、仮想空間に配置されたオブジェクトの問い合わせに対して、情報処理装置の簡単な動きによって応答を入力することができる。
【0065】
また、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びプログラムを用いることによって、ユーザは情報処理装置の動きによって応答を入力することができるため、タッチ操作の場合に生じる操作の断絶、及び、指運び煩雑さが改善される。2.第2実施形態
【0066】
図8を参照し、仮想空間に複数のオブジェクトが配置される場合の処理方法について説明する。
【0067】
図8は、本発明の一実施形態に係る複数のオブジェクトが配置された仮想空間を示す図である。
図1乃至
図7と同一、又は類似する構成については説明を省略することがある。
【0068】
図8は、
図3に示された図に対して、複数のオブジェクト(オブジェクト300A、オブジェクト300B、オブジェクト300C)が仮想空間305に配置されている点が異なる。また、
図8は、オブジェクトに問い合わせモードが設定される例を示している。
【0069】
図8に示されるように、仮想空間305のうちの一部領域310Aには、オブジェクト300A及び問い合わせ出力330Aが配置されている。仮想空間305のうちの一部領域310Bには、オブジェクト300B及び問い合わせ出力330Bが配置されている。仮想空間305のうちの一部領域310Cには、オブジェクト300Cが配置されている。仮想空間305のうちの一部領域310Dには、オブジェクトが配置されていない。
【0070】
複数のオブジェクト(オブジェクト300A、オブジェクト300B)が仮想空間305に配置されている場合においても、
図6及び
図7のフローチャートを用いることができる。
【0071】
例えば、本発明の仮想空間に複数のオブジェクトが配置される場合の処理方法について、
図6及び
図7のフローチャートに基づいて、ステップ501(S501)からステップ507が実行された後、ステップ509(S509)が実行される。
【0072】
オブジェクト300Aが配置される仮想空間305のうちの一部領域310A又はオブジェクト300Bが配置される仮想空間305のうちの一部領域310Bが報処理端末の表示部105に表示される場合(はい)、ステップ513(S531)において、ユーザは情報処理装置10によって問い合わせに対する入力を行うことができる。一方、オブジェクト300Cが配置される仮想空間305のうちの一部領域310Cが表示部105に表示される場合、オブジェクト300Cは問い合わせモードであるが問い合わせを出力していないため(いいえ)、情報処理装置10は、ステップ505(S505)に戻る。また、オブジェクトが配置されていない仮想空間305のうちの一部領域310Cが表示部105に表示される場合(いいえ)、ユーザは問い合わせに対する入力を行うことなく、情報処理装置10は、ステップ505(S505)に戻る。
【0073】
問い合わせモードのオブジェクトは3体であるが、問い合わせを出力し、かつ、表示部105に表示さるオブジェクトに対して、ユーザは情報処理装置10によって問い合わせに対する入力を行うことができる。
【0074】
例えば、仮想空間305のうちの一部領域310A及び仮想空間305のうちの一部領域310Bの両方が表示部105に表示される場合、オブジェクト300A又はオブジェクト300Bの一方に対して、ユーザは情報処理装置10によって問い合わせに対する入力を行ったあと、オブジェクト300A又はオブジェクト300Bのもう一方に対して、ユーザは情報処理装置10によって問い合わせに対する入力を行う。また、例えば、情報処理装置10は、問い合わせモードの際に、複数のオブジェクトに対して同時に問い合わせに対する入力を行うことが可能な機能を有していてもよい。
【0075】
例えば、複数のオブジェクトの各々は、異なるユーザによって操作されてもよいし、同一のユーザによって操作されてもよい。表示されるオブジェクトの数は、
図3及び
図8に示される数に限定されない。オブジェクトの操作、表示されるオブジェクトの数等は、ユーザが適宜決定すればよい。
【0076】
以上説明されたように、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びプログラムを用いることによって、ユーザは、複数のオブジェクトの問い合わせに対しても、情報処理装置の簡単な動きによって応答を入力することができる。3.第3実施形態
【0077】
図9及び
図10を参照し、本発明の一実施形態に係る処理方法について説明する。本発明の一実施形態に係るプログラムは、情報処理装置10に含まれる撮像部107によって撮像された画像と、仮想空間に配置されたオブジェクトとを重ねて表示し、オブジェクトの問い合わせに対して、情報処理装置10の動きで応答することを含む。
【0078】
図9は、本発明の一実施形態に係る処理方法を示すフローチャートである。
図10(A)は本発明の一実施形態に係るオブジェクトが配置された仮想空間を示す平面図である。
図10(B)は本発明の一実施形態に係る撮像された画像を示す平面図である。
図10(C)は本発明の一実施形態に係る仮想空間と撮像された画像とを重ねた図を示す平面図である。
図1乃至
図8と同一、又は類似する構成については説明を省略することがある。
【0079】
ステップ501(S501)は、
図6に示されたフローチャートを用いて既に説明されているため、ここでの説明は省略される。
図6に示されたフローチャートを用いて説明されたことと同様に、すでに、ステップ505(S505)が実行されている場合、ステップ501(S501)及びステップ503(S503)は省略されてもよい。
【0080】
ステップ504(S504)において、例えば、ユーザは、サーバ20から、複数の動作モードのいずれかを設定されたオブジェクト300及び仮想空間305の画像データ、及び、撮像された画像410の画像データを読み出す。読み出したオブジェクト300及び仮想空間305の画像データ、及び、撮像された画像420の画像データを、ネットワーク40を経由して、表示制御部201(
図2(B))に入力する。続いて、表示制御部201は、オブジェクト300が配置された仮想空間305のうちの一部領域310の画像データと、撮像された画像410の画像データとを重ねた合成画像500の合成画像データを生成する。表示制御部201は、オブジェクト300が配置された仮想空間305のうちの一部領域310の画像と撮像された画像410を重ねた合成画像500を、表示部105に表示する。以上がステップ504(S504)である。ここで、ステップ503(S503)と同様に、オブジェクトは、ユーザ又はサーバ20からの指示(入力)を待っている状態(待機モード)である。
【0081】
ステップ505(S505)以後のステップは、
図6及び
図7に示されたフローチャートを用いて既に説明されているため、ここでの説明は省略される。
【0082】
以上説明されたように、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びプログラムを用いることによって、オブジェクトが配置された仮想空間のうちの一部領域の画像と撮像された画像を重ねて表示される場合においても、ユーザは、オブジェクトの問い合わせに対して、情報処理装置の簡単な動きによって応答を入力することができる。すなわち、情報処理装置の簡単な動きは、オブジェクトが配置された仮想空間のうちの一部領域の画像と撮像された画像とを合成した画像から決定される。したがって、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びプログラムを用いることによって、撮像された画像を含むオブジェクトの問い合わせに対しても、情報処理装置の簡単な動きによって応答を入力することができるため、タッチ操作の場合に生じる操作の断絶、及び、指運び煩雑さが改善される。
【0083】
本発明の実施形態として上述した各実施形態において実行された処理を全体として、所定の処理であればよい。
【0084】
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。
【0085】
上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる別の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0086】
1:情報処理システム、10:情報処理装置、20:サーバ、40:ネットワーク、100:ハードウェア構成、101:通信部、103:操作部、105:表示部、105A:表示面、107:撮像部、109:制御部、111:記憶部、113:検出部、200:機能構成、201:表示制御部、203:設定部、205:出力部、207:動作判定部、209:実行部、300:オブジェクト、300A:オブジェクト、300B:オブジェクト、300C:オブジェクト、305:仮想空間、310:一部領域、310A:一部領域、310B:一部領域、310C:一部領域、310D:一部領域、320B:一部領域、330:出力、330-1:出力、330-2:出力、330A:出力、330B:出力、410:画像、420:画像、500:合成画像
【手続補正書】
【提出日】2023-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
ユーザによる端末に対するタッチ操作に基づいて、仮想空間に配置されるオブジェクトを前記端末の表示部に表示させ、
所定の入力に基づいて、前記ユーザに対する問い合わせを、前記オブジェクトに関連付けて前記表示部に表示させ、
所定条件を満たす場合に、前記端末の動きに基づいて、前記問い合わせに対応する処理を実行する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記タッチ操作に基づいて、複数の動作モードのうち所定の動作モードを設定し、
前記所定の動作モードにおいて、前記問い合わせを前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、実空間の情報を検出する機器からの信号に基づいて、前記ユーザに対する問い合わせを、前記オブジェクトに関連付けて前記表示部に表示させる、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記表示部に前記オブジェクトの少なくとも一部が表示され、かつ、前記問い合わせが表示される場合に、前記端末の動きに基づいて、前記問い合わせに対応する前記処理を実行し、
前記表示部に前記オブジェクトの少なくとも一部が表示され、かつ、前記問い合わせが表示されない場合に、前記問い合わせに対応する前記処理を実行しない、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
プロセッサが、ユーザによる端末に対するタッチ操作に基づいて、仮想空間に配置されるオブジェクトを前記端末の表示部に表示させ、
プロセッサが、所定の入力に基づいて、前記ユーザに対する問い合わせを、前記オブジェクトに関連付けて前記表示部に表示させ、
プロセッサが、所定条件を満たす場合に、前記端末の動きに基づいて、前記問い合わせに対応する処理を実行する、
情報処理方法。
【請求項6】
プロセッサに、
ユーザによる端末に対するタッチ操作に基づいて、仮想空間に配置されるオブジェクトを前記端末の表示部に表示させる機能と、
所定の入力に基づいて、前記ユーザに対する問い合わせを、前記オブジェクトに関連付けて前記表示部に表示させる機能と、
所定条件を満たす場合に、前記端末の動きに基づいて、前記問い合わせに対応する処理を実行する機能と、
を実行させるプログラム。