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特開2023-93619低雑音、多回転子極のスイッチト・リラクタンス・モータ
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  • 特開-低雑音、多回転子極のスイッチト・リラクタンス・モータ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023093619
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】低雑音、多回転子極のスイッチト・リラクタンス・モータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 19/10 20060101AFI20230627BHJP
   H02P 25/098 20160101ALI20230627BHJP
【FI】
H02K19/10 A
H02P25/098
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023068628
(22)【出願日】2023-04-19
(62)【分割の表示】P 2019537210の分割
【原出願日】2017-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】517271692
【氏名又は名称】ターンタイド テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Turntide Technologies Inc.
【住所又は居所原語表記】1295 Forgewood Avenue, Sunnyvale, California 94089, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マヘシュ クリシュナムルティ
(72)【発明者】
【氏名】トレイバー クレアリー
(72)【発明者】
【氏名】マーク ジョンストン
(72)【発明者】
【氏名】ピユシュ デサイ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】発生する雑音及び振動を低減することができるスイッチト・リラクタンス機械を提供する。
【解決手段】多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)において、数式R=2S-Fによって定義される数値関係を利用して、回転子極108の数Rと固定子極106の数Sの複数の組合せを提供する。このときS=m×Fであり、Fが、固定子と回転子の極が完全に整列したときの固定子における独立した磁束経路の最大数であり、mが相の数である。この数式により、改善された雑音性能及び設計の融通性が機械に与えられる。この数式により、選択されたm及びFについて固定子極及び回転子極の特定の数がさらに与えられる。HRSRMは、様々な数の相を有するように設計することができる。HRSRMは、1回転当たりのストローク数が多いことから、より滑らかなトルク・プロファイルを提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)であって、
複数の固定子極を含む固定子と、
複数の回転子極を含む回転子と、を備え、
前記複数の回転子極が、前記複数の固定子極とある数値関係にあり、
数式:R=2S-F
によって定義される前記数値関係を利用して、前記固定子極と前記回転子極の複数の組合せを提供し、
ここで、S=m×F、F>2、m>1、並びに、m及びFは独立変数であり、Rは前記回転子極の数であり、Sは前記固定子極の数であり、Fは、前記固定子極と前記回転子極が完全に整列したときの前記固定子における独立した磁束経路の最大数であり、mは相の数である、HRSRM。
【請求項2】
様々な数の相をさらに含む、請求項1に記載のHRSRM。
【請求項3】
前記数式により、選択されたm及びFpについて前記固定子極及び前記回転子極の特定の数が提供される、請求項1に記載のHRSRM。
【請求項4】
前記HRSRMは、モータとして、発電機として、又はそれらの両方として動作してもよい、請求項1に記載のHRSRM。
【請求項5】
前記回転子極の数は、前記固定子極の数よりも多い、請求項1に記載のHRSRM。
【請求項6】
回転式の設計に利用される、請求項1に記載のHRSRM。
【請求項7】
線形の設計に利用される、請求項1に記載のHRSRM。
【請求項8】
前記回転子は、前記固定子の外側にある、請求項1に記載のHRSRM。
【請求項9】
各回転子極は、前記回転子極の周囲の周りで前記固定子極の磁束を曲げる役割を果たす複数の磁束ガイドを構成する、請求項1に記載のHRSRM。
【請求項10】
前記回転子極の前記複数の磁束ガイドが前記固定子極と整列したときに、最大インダクタンスが得られ、前記回転子極の前記複数の磁束ガイドが前記固定子極と整列していないときに、最小インダクタンスが得られる、請求項9に記載のHRSRM。
【請求項11】
多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)であって、
複数の固定子極を含む固定子と、
複数の回転子極を含む回転子と、を備え、
前記HRSRMは、
数式:R=2S-F
によって定義される数値関係を利用して、前記回転子極と前記固定子極の複数の組合せを提供し、
ここで、S=m×F、F>2、m>1、並びに、m及びFが独立変数であり、Rが前記回転子極の数であり、Sが前記固定子極の数であり、Fが、前記固定子極と前記回転子極が完全に整列したときの前記固定子における独立した磁束経路の最大数であり、mが相の数である、HRSRM。
【請求項12】
回転子位置に対するインダクタンスの高い変化率をさらに提供する、請求項11に記載のHRSRM。
【請求項13】
様々な数の相をさらに含む、請求項11に記載のHRSRM。
【請求項14】
前記数式により、選択されたm及びFpについて前記固定子極及び前記回転子極の特定の数が提供される、請求項11に記載のHRSRM。
【請求項15】
前記HRSRMは、モータとして、発電機として、又はそれらの両方として動作してもよい、請求項11に記載のHRSRM。
【請求項16】
前記回転子極の数は、前記固定子極の数よりも多い、請求項11に記載のHRSRM。
【請求項17】
回転式の設計に利用される、請求項11に記載のHRSRM。
【請求項18】
線形の設計に利用される、請求項11に記載のHRSRM。
【請求項19】
前記回転子は、前記固定子の外側にある、請求項11に記載のHRSRM。
【請求項20】
各回転子極は、前記回転子極の周囲の周りで前記固定子極の磁束を曲げる役割を果たす複数の磁束ガイドを構成する、請求項11に記載のHRSRM。
【請求項21】
前記回転子極の前記複数の磁束ガイドが前記固定子極と整列したときに、最大インダクタンスが得られ、前記回転子極の前記複数の磁束ガイドが前記固定子極と整列していないときに、最小インダクタンスが得られる、請求項20に記載のHRSRM。
【請求項22】
前記固定子極は細く、それにより高い占積率を容易にする、請求項11に記載のHRSRM。
【請求項23】
複数の回転子極を含む回転子と、それぞれが複数の巻線を有する複数の固定子極を含む固定子と、を備える多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)のための回転子極の数を推定する方法であって、
(a)少なくとも1つの固定子極に通電するステップであって、残りの固定子極の前記巻線のそれぞれが開回路状態である、通電するステップと、
(b)前記少なくとも1つの固定子極に電流を流すステップと、
(c)磁束を誘導するステップであって、前記磁束は、前記複数の固定子極を通る経路をたどる、誘導するステップと、
(d)固定子極と回転子極が完全に整列するときに前記固定子における独立した磁束経路の最大数(F)を記憶するステップと、
(e)相の数(m)を算出するステップと、
(f)数式:S=m×Fp、
を利用して固定子極の数(S)を判定するステップであって、
>2、m>1、m及びFが独立変数である、判定するステップと、
(g)数式:R=2S-F
を利用して前記回転子極の数(R)を推定するステップと、
を含む方法。
【請求項24】
トルク・リップルを最小量にすることができ、さらに前記スイッチト・リラクタンス機械のトルク品質を向上させる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
回転子位置に対するインダクタンスの高い変化率を提供する、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
様々な数の相を有する前記スイッチト・リラクタンス機械を可能にする、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記数式により、改善された雑音性能及び設計の融通性が前記スイッチト・リラクタンス機械に与えられる、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記スイッチト・リラクタンス機械が、1回転当たりのストローク数が多いことから、滑らかなトルク・プロファイルを呈する、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記固定子極は、高い占積率を容易にするのに十分なほどナローである、請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)に関し、より詳細には、回転子極と固定子極の複数の組合せを提供し、それにより、スイッチト・リラクタンス・モータ駆動装置において雑音及び振動を低減するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電磁シミュレーション機能及びパワー・エレクトロニクスが進化したことにより、スイッチト・リラクタンス・モータ(SRM)が、電気モータ用途の魅力的な候補になってきている。SRM駆動装置の肯定的な面には、より幅広い動作範囲にわたるそれら本来の可変スピード機能、簡単な構造、堅牢な性能、及び低い製造コストが含まれる。SRMは、凸型の回転子極と固定子極を有するブラシレスの同期機械である。それぞれの固定子極には集中巻があるが、回転子には巻線や永久磁石がない。SRMは、固定子極と回転子極のいくつかの組合せを有することができ、通常、回転子の極数は固定子より少ない。正反対にある固定子極の巻線の対が、直列又は並列に接続されて、多相SRMの独立した機械相巻線を形成する。理想的には、1つの固定子極から回転子に入る磁束は、正反対の固定子極から回転子を出る磁束との均衡を保ち、それにより相間で相互の磁気結合はない。回転子の角度位置と同期した所定のシーケンスで各相巻線において電流を切り替えることによって、トルクが生成される。こうして、互いに近づきあう回転子極と固定子極の間で磁気吸引力が生じる。各相の固定子極に最も近い回転子極が回転して整列位置を過ぎる前に、その相において電流がオフに切り替えられ、それにより、磁気吸引力が負のトルク、すなわち制動トルクを生成するのを防止する。こうして、回転子角度に対して相巻線に適切に通電することによって、正転又は逆転の動作、及びモータ駆動又は発電の動作を得ることができる。
【0003】
従来のSRMに比べて、HRSRMは、トルク・リップル及び音響雑音に効果的に対処する静的トルク機能がより高い。SRMとHRSRMでは、パワー・コンバータの設計パラメータが異なる。これは、HRSRMが、異なるインダクタンス・プロファイル、及びより多数のストロークを有するからである。従来のHRSRMに関する最も信頼性の高い技法では、相コイルの自己インダクタンスを利用して位置を推定する。HRSRMは、従来のSRMと同一円周に、より多数の回転子極を有する。より多数の回転子極により、励磁ごとの角度移動が小さくなる。しかし、回転子極の数が多いと、隙間が小さくなり、2つの回転子極の間の弧長(又は角度長さ)は、より短くなる。その結果、HRSRMの自己インダクタンスのプロファイルがより平坦になり、望ましくない位置推定につながる。
【0004】
別の従来の手法には、スイッチト・リラクタンス機械が記載されており、この機械は、モータとして動作するか、発電機として動作するか、又はそれらの両方として動作するかに関わらず、トルク・リップル及び音響雑音が最小量でありながら、電力密度及びトルク生成が向上したSRMを提供するような固定子極と回転子極の数の新しい関係を有する。この発明は、S/Rの極数が6極/10極、8極/14極、又は10極/18極の構成など、R=2S-2として表すことができる固定子極S個、ここでS>2、及び回転子極R個の、凸型の回転子極と固定子極の数値関係を有するSRMを提供する。また、この発明は、回転機械の例示的な形態に関して記載されるが、他の形態の回転機械に加えて、線形機械及び反転機械にも等しく適用可能である。だが、この手法は、1つの特定の式を記載しており、この式は、所与の数の固定子極に対して、回転子極の考えられる数を1つしか記載していない。例として、16個の固定子極から30個の回転子極が導かれる。
【0005】
別の手法には、1つ又は複数の相を支持するSRMが記載されており、各相は、固定子、回転子、及びコイルを備える。固定子は中空の円筒状であり、隣接する固定子極同士の間に凹所が形成されるように、内向きに延在する固定子極を備える。コイルは固定子極に巻かれ、凹所を占めている。回転子は、固定子の内側に位置決めされ、外向きに延在する極を有する。回転子極及び固定子極は、回転中心において最大値0.5の電極ピッチを有する角に対する。異なる相が、SRMの軸に沿って分配される。動きを維持するのに必要な最小転流角を回転子が回って通るまで、電流を制御した状態で相に通電し、この相に蓄積されたエネルギーを使用することにより相を惰性で回転させることによって相への通電を停止し、それと同時に、連続して隣接した第2の相に通電することによって生成されるリラクタンス・トルクにより、回転子が回転する。この従来の手法は、回転子及び固定子の組合せを2倍にしただけであり、機械の中の磁気回路(磁束経路)と、固定子極又は回転子極の数とのいかなる関係も提示していない。
【0006】
さらに別の手法には、2相のスイッチト・リラクタンス機械が記載されており、この機械は、低コストで高性能な駆動装置の一部として効果的に使用するための固定子として、不連続なコア構造体を使用する。この不連続な固定子コア構造体は、回転子の位置に関わらず、回転子極と、固定子の不連続なコア構造体の固定子極との間で、短い磁束経路及び最大オーバーラップを含む。このようなコア構造体の例示的な構成には、Eコア、Lコア、及びIコアの構成がある。鋼及びマグネット・ワイヤの使用を、従来のSRM設計より少なくすることにより、固定子材料及び巻線材料のコスト節約がもたらされる。より短い磁束経路によってコア損失が低減し、相抵抗の低下によって銅損が低減するので、この新規のSRMの効率が改善される。新規のSRMを2相同時に励磁することによって、転流中のトルク・リップルを、既存の2相SRMに比べて低減することができる。この従来の手法は、縮小した固定子を有するHRSRMのもう1つの幾何形状を紹介しているが、異なる構成を予測するのに使用することができるいかなる電磁的な関係も示していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、固定子極よりも多数の回転子極を備え、大きいトルク・リップル及び音響雑音の問題に対処することのできる多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)が必要とされている。こうしたスイッチト・リラクタンス機械は、トルク・リップルを最小量にすることができ、さらに機械のトルク品質を向上させることができる。こうしたHRSRMは、特定の数式によって定義される数値関係を利用して、回転子極と固定子極の複数の組合せを提供する。こうした機械は、雑音性能及び設計の融通性を向上させやすい。本実施形態は、これらの重要な目的を達成することによって、この分野の上述した欠点を克服する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
先行技術に見出された制限を最小に抑えるため、また本明細書を読めば明らかになる他の制限を最小に抑えるために、本発明は、複数の固定子極を含む固定子と、複数の回転子極を含む回転子とを備える多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)であって、数式:
=2S-F
によって定義される数値関係を利用して、回転子極と固定子極の複数の組合せを提供する多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)であり、ここで、S=m×F、F>2、m>1、並びにm及びFが独立変数であり、Rが回転子極の数であり、Sが固定子極の数であり、Fが、固定子極と回転子極が完全に整列したときの固定子における独立した磁束経路の最大数であり、mが相の数である。
【0009】
本発明は、回転子極/固定子極の構成を改善することにより、発生する雑音及び振動を低減することができるスイッチト・リラクタンス機械(SRM)に関する。改善された構成によって、回転子位置に対するインダクタンスの変化率を高くすることができ、それにより機械のトルク品質を改善することができる。提案する式は、選択されたm及びFについて固定子極及び回転子極の特定の数をもつ、雑音性能及び設計の融通性を改善する数式を提示する。一例では、4相の機械であるm=4、且つ、考えられる4つの独立した磁束経路のある機械を表すF=4のとき、結果的に16極/28極のSRMが得られる。この式の実施形態は、固定子極と回転子極のいくつかの他の実行可能な組合せによって説明されてもよい。提案する式を利用して、様々な数の相及び固定子/回転子の構成をもつ機械を設計することが可能である。本発明は、回転式又は線形の両方の設計に応用できるSRMであって、トルク・リップル及び音響雑音が最小量でありながら、電力密度及びトルク生成が向上したSRMを提供するような固定子極と回転子極の数の関係を含むSRMを提供する。特に、本発明は、Sn/Rnの極数が16極/28極の構成である機械など、Rn=2Sn-Fpとして表すことができる固定子極Sn個、及び回転子極Rn個の、凸型の回転子極及び固定子極の数値関係を有するSRMを提供する。本発明は、モータとして動作するか、発電機として動作するか、又はそれらの両方として動作するかにかかわらず、SRMを提供する。提案されるトポロジは、従来のSRMとほとんど同様に、整列したときに最高のインダクタンスを有し、整列していない位置で最低のインダクタンスを有する。従来のSRMに採用されるすべての従来のパワー・エレクトロニック・コンバータ及び制御ストラテジを、提案するSRMに適用することができる。提案するSRMは、1回転当たりのストローク数が多いことから、より滑らかなトルク・プロファイルを呈する。これにより、従来のSRMに比べてより良好なピーク及び平均のトルク・プロファイルが提供される。
【0010】
本発明の第1の目的は、動作中に機械から発生する雑音特性及び振動レベルが低減されたHRSRMを提供することである。
【0011】
本発明の第2の目的は、従来のSRM及びHRSRMに比べて、機械のトルク・リップルが最小量でトルク品質が改善されたHRSRMを提供することである。
【0012】
本発明の第3の目的は、高電力密度及び高トルクのHRSRMを提供することである。
【0013】
本発明の第4の目的は、様々な相の数を有するHRSRMを提供することである。
【0014】
本発明の第5の目的は、数式によって定義される数値関係を利用して、回転子極と固定子極の複数の組合せを有するHRSRMを提供することである。
【0015】
本発明の第6の目的は、高い信頼性及び効率を呈するHRSRMを提供し、それによりこうしたモータの消費者コストを低減することである。
【0016】
本発明の第7の目的は、HRSRM内の独立した磁束経路を考慮した数学的設計式を提示することである。
【0017】
本発明の上記その他の利点及び特徴は、当業者にとって本発明を理解可能なものにするために、具体的に説明される。
【0018】
図中の要素は、これらをさらにわかりやくし、本発明のこれら様々な要素及び実施形態の理解を向上させるために、必ずしも原寸に比例して描かれていない。さらに、本発明の様々な実施形態の明確な図を提供するために、当業界において一般的であり、よく理解されていることが知られている要素は示していない。したがって、明瞭且つ簡潔にするために、図では形式上一般化されている。
【0019】
本発明の前述した態様、及びそれに伴う利点の多くは、添付のチャート及び図面とともに以下の詳細な説明を参照することによって同発明がよりよく理解されるときに、より容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】スイッチト・リラクタンス・モータの断面図である。
【0021】
図2】提案する式の例としての16極/28極SRMを示す図である。
【0022】
図3】提案する式の例としての16極/28極SRMの3D図である。
【0023】
図4A】本発明の好ましい実施形態による、コイル及び回転子組立体のない16極/28極SRMの16個の固定子極を示す図である。
【0024】
図4B】本発明の好ましい実施形態による、固定子組立体のない16極/28極SRMの28個の回転子極を示す図である。
【0025】
図5A】4つの独立した短磁束経路ができるように修正することができる16極/28極SRMのコイル構成を示す図である。
【0026】
図5B】4つの独立した短磁束経路ができるように修正することができる16極/28極SRMのコイル構成を示す図である。
【0027】
図5C】交互の巻線組合せを示す16極/28極SRMの有限要素解析シミュレーションを示す図である。
【0028】
図6】多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)のための回転子極の数を推定する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明のいくつかの実施形態及び用途について検討する以下の説明では、本発明の一部を構成する添付図面を参照し、添付図面には、本発明が実施され得る特定の実施形態が例として示される。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、変更が加えられてもよいことが、理解されるべきである。
【0030】
本発明の様々な特徴を以下で説明するが、これらの特徴は、それぞれを互いに独立して使用することも、他の特徴と組み合わせて使用することもできる。しかし、本発明の任意の単一の特徴は、上で論じた課題のいずれにも対処しない場合があり、又は上記で説明した課題のうちの1つ又は複数に対処する場合がある。さらに、上記で説明した課題のうちの1つ又は複数は、以下に説明する特徴のうちのいずれの特徴によっても完全には対処されない場合がある。ここで、本発明の範囲及び領域を限定しない添付図面を参照しながら、本発明を説明する。本発明のいくつかの実施形態及び用途を検討する以下の説明では、本発明の一部を構成する添付図面を参照し、添付図面には、本発明が実施され得る特定の実施形態が例として示される。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、変更が加えられてもよいことが、理解されるべきである。
【0031】
本発明は、
数式:R=2S-F
によって定義される数値関係を利用して、回転子極と固定子極の複数の組合せをロバイドし、ここで、S=m×F、F>2、m>1、並びにm及びFは独立変数であり、Rは回転子極の数であり、Sは固定子極の数であり、Fは、固定子と回転子の極が完全に整列したときの固定子における独立した磁束経路の最大数を表し、且つF>2であり、mは相の数であり、且つm>1であり、m及びFは独立変数である。
【0032】
まず図1を見ると、スイッチト・リラクタンス・モータ100の断面図が示してある。スイッチト・リラクタンス・モータ100は、固定子102と、固定子102の内側で回転する回転子104と含む。固定子102は、複数の固定子極106を含み、回転子104は、複数の回転子極108を含む。回転子104が回転すると、空隙110によって、固定子極106が回転子極108から離れる。図1に示すスイッチト・リラクタンス・モータ100は、固定子102が8個の固定子極106を含み、回転子104が6個の回転子極108を含むので、8極/6極SRMと呼ばれる。スイッチト・リラクタンス・モータ100の固定子極と回転子極の他の実行可能な組合せは、本発明の教示から恩恵を受けることができる。巻線112、例えば銅巻線は、各固定子極16の周りに巻かれる。正反対にある固定子極106の対の巻線112は、直列又は並列に接続される。相電流は、直列又は並列に接続された固定子極106の対の巻線112を通って送られ、固定子102に対する回転子104の角度位置に基づきオン及びオフにされる。
【0033】
励磁した固定子極106に回転子極108が吸引されることによって、スイッチト・リラクタンス・モータ100において電磁トルクが生成される。例えば、固定子極106の巻線112を通る電流をオンにすることにより固定子極106を励磁すると、空隙110に電磁力密度が作られる。この電磁力密度の接線成分に起因して、固定子極106の近くの回転子極108が固定子極106に吸引される。同様に、固定子極106の近くの、正反対にある回転子極108が、固定子極106に吸引され、自らをそれに整列させようとする。こうして、電磁トルクの力が生成され、回転子104を反時計回りに回す。
【0034】
図2は、16個の集中固定子コイル/固定子極106、及び28個の回転子極108を有する、提案する式の例としての16極/28極SRMを示す。図3は、16個の集中固定子コイル/固定子極106及び28個の回転子極108を有する回転子と固定子を示す、提案する式の例としての16極/28極SRMの3D図を示す。
【0035】
図4Aは、本発明の好ましい実施形態による、コイル及び回転子組立体のない16極/28極SRMの16個の固定子極106を示す。図4Bは、本発明の好ましい実施形態による、固定子組立体のない16極/28極SRMの28個の回転子極108を示す。
【0036】
図5A及び図5Bは、4つの独立した短磁束経路140A~140Dができるように修正することができる16極/28極SRMのコイル構成を示す。図5Aは、2つの独立した磁束経路140A及び140B、機械内の第2の四分円132、並びに第4の四分円136を示す16極/28極SRMの有限要素解析シミュレーションを示す。図5Bは、2つの独立した他の磁束経路140C及び140D、機械内の第1の四分円130、並びに第3の四分円134を示す16極/28極SRMの有限要素解析シミュレーションを示す。図5Cは、交互の巻線組合せを示し、機械内の4つの独立した磁束経路140E、140F、140G、及び140Hになる16極/28極SRMの有限要素解析シミュレーションを示す。さらに別の実施形態では、SRMは、外部回転子/内部固定子の設計である。
【0037】
図6に示すように、複数の回転子極を含む回転子と、それぞれが複数の巻線を有する複数の固定子極を含む固定子とを備える多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)のための回転子極の数を推定する方法が開示される。図6の第1のステップは、ブロック152に示すように、複数の回転子極を含む回転子と、それぞれが複数の巻線を有する複数の固定子極を含む固定子とを備えるHRSRMを提供することを含む。次いで、ブロック154に示すように、少なくとも1つの固定子極に通電する。ここで、残りの固定子極の巻線のそれぞれは開回路状態である。ブロック156に示すように、上記の少なくとも1つの固定子極に電流を流す。次に、ブロック158に示すように、磁束を誘導し、その磁束は複数の固定子極を通る経路をたどる。ブロック160に示すように、固定子極と回転子極が完全に整列したときの固定子における独立した磁束経路の最大数(F)を記憶する。次いで、ブロック162に示すように、相の数(m)を算出する。最後に、数式S=m×Fを利用して固定子極の数(S)を判定することであって、ここで、F>2、m>1、m及びFは独立変数である判定することが、ブロック164に示される。したがって、ブロック166に示すように、数式R=2S-Fを利用して回転子極の数(R)を推定することが達成される。
【0038】
本発明は、回転子極/固定子極の構成を改善することにより、発生する雑音及び振動を低減することができるスイッチト・リラクタンス機械(SRM)に関する。改善された構成によって、回転子位置に対するインダクタンスの変化率を高くすることができ、それにより機械のトルク品質を改善することができる。システムは、ある数値関係にある凸型の回転子極と固定子極を有するスイッチト・リラクタンス機械を提供する。提案する式は、選択されたm及びFについて固定子及び回転子の極の特定の数をもつ、雑音性能及び設計の融通性を改善する数式を提示する。一例では、4相の機械であるm=4、且つ、考えられる4つの独立した磁束経路をもつ機械であるFp=4のとき、結果的に16極/28極のSRMが得られる。
表1:提案する式をm=4として使用した、固定子極と回転子極の実行可能な組合せの、すべてではないが一部は以下の通りである。
【0039】
【表1】
【0040】
この式の実施形態は、固定子極と回転子極のいくつかの他の実行可能な組合せによって説明することができる。提案する式を利用して、様々な数の相及び固定子/回転子の構成をもつ機械を設計することが可能である。本発明は、回転式又は線形の両方の設計に応用できるSRMであって、トルク・リップル及び音響雑音が最小量でありながら、電力密度及びトルク生成が向上したSRMを提供するような固定子極と回転子極の数の関係を含むSRMを提供する。特に、本発明は、S/Rの極数が16極/28極の構成など、R=2S-Fとして表すことができる固定子極Sn個、及び回転子極Rn個の、凸型の回転子極と固定子極の数値関係を有するSRMを提供する。本発明は、モータとして動作するか、発電機として動作するか、又はそれらの両方として動作するかにかかわらず、SRMを提供する。提案されるトポロジは、従来のSRMとほとんど同様に、整列したときに最高のインダクタンスを有し、整列していない位置で最低のインダクタンスを有する。従来のSRMに採用されるすべての従来のパワー・エレクトロニック・コンバータ、及び制御ストラテジを、提案するSRMに適用することができる。提案するSRMは、1回転当たりのストローク数が多いことから、より滑らかなトルク・プロファイルを呈する。これにより、従来のSRMに比べてより良好なピーク及び平均のトルク・プロファイルが提供される。より細い固定子極は、より高い占積率、すなわち、より多くの巻線を容易にし、これにより、相巻線の巻線抵抗、及び熱限界が著しく改善される。
【0041】
本発明の好ましい実施形態の前術の説明は、例示及び説明を目的として提示されてきた。前の説明は、排他的であること、又は開示された厳密な形態に本発明を限定することを意図していない。上記の教示に照らして、多くの修正形態及び変形形態が可能である。本発明の範囲は、この詳細な説明によって限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲、及びその等価物によって限定されることが意図される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-05-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相の数、および固定子極と回転子極とが完全に整列したときの固定子における独立した磁束経路の最大数に基づいて、多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)を決定する方法であって、
前記HRSRMは、
複数の固定子極を含む前記固定子と、
複数の回転子極を含む回転子と、を備え、
前記複数の回転子極が、前記複数の固定子極と以下の数式によって定義される数値関係にあり、数式:Rn=2Sn-Fp
ここで、Sn=m×Fp、Fpは2より大きい偶数、m>1、並びに、Rnは前記回転子極の数であり、Snは前記固定子極の数であり、Fpは、前記固定子極と前記回転子極とが完全に整列したときの前記固定子における独立した前記磁束経路の前記最大数であり、mは前記相の数であり、
前記方法は、
前記数値関係を利用して、選択されたm及びFpについて前記固定子極と前記回転子極の特定の数を決定することを含む、
方法。
【請求項2】
前記回転子は、前記固定子の外側にある、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記回転子極のそれぞれは、前記回転子極の周囲の周りで前記固定子極の前記磁束を曲げる役割を果たす複数の磁束ガイドを構成する、請求項1または2に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
本発明の好ましい実施形態の前術の説明は、例示及び説明を目的として提示されてきた。前の説明は、排他的であること、又は開示された厳密な形態に本発明を限定することを意図していない。上記の教示に照らして、多くの修正形態及び変形形態が可能である。本発明の範囲は、この詳細な説明によって限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲、及びその等価物によって限定されることが意図される。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)であって、
複数の固定子極を含む固定子と、
複数の回転子極を含む回転子と、を備え、
前記複数の回転子極が、前記複数の固定子極とある数値関係にあり、
数式:Rn=2Sn-Fp、
によって定義される前記数値関係を利用して、前記固定子極と前記回転子極の複数の組合せを提供し、
ここで、Sn=m×Fp、Fp>2、m>1、並びに、m及びFpは独立変数であり、Rnは前記回転子極の数であり、Snは前記固定子極の数であり、Fpは、前記固定子極と前記回転子極が完全に整列したときの前記固定子における独立した磁束経路の最大数であり、mは相の数である、HRSRM。
(項目2)
様々な数の相をさらに含む、項目1に記載のHRSRM。
(項目3)
前記数式により、選択されたm及びFpについて前記固定子極及び前記回転子極の特定の数が提供される、項目1に記載のHRSRM。
(項目4)
前記HRSRMは、モータとして、発電機として、又はそれらの両方として動作してもよい、項目1に記載のHRSRM。
(項目5)
前記回転子極の数は、前記固定子極の数よりも多い、項目1に記載のHRSRM。
(項目6)
回転式の設計に利用される、項目1に記載のHRSRM。
(項目7)
線形の設計に利用される、項目1に記載のHRSRM。
(項目8)
前記回転子は、前記固定子の外側にある、項目1に記載のHRSRM。
(項目9)
各回転子極は、前記回転子極の周囲の周りで前記固定子極の磁束を曲げる役割を果たす複数の磁束ガイドを構成する、項目1に記載のHRSRM。
(項目10)
前記回転子極の前記複数の磁束ガイドが前記固定子極と整列したときに、最大インダクタンスが得られ、前記回転子極の前記複数の磁束ガイドが前記固定子極と整列していないときに、最小インダクタンスが得られる、項目9に記載のHRSRM。
(項目11)
多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)であって、
複数の固定子極を含む固定子と、
複数の回転子極を含む回転子と、を備え、
前記HRSRMは、
数式:Rn=2Sn-Fp、
によって定義される数値関係を利用して、前記回転子極と前記固定子極の複数の組合せを提供し、
ここで、Sn=m×Fp、Fp>2、m>1、並びに、m及びFpが独立変数であり、Rnが前記回転子極の数であり、Snが前記固定子極の数であり、Fpが、前記固定子極と前記回転子極が完全に整列したときの前記固定子における独立した磁束経路の最大数であり、mが相の数である、HRSRM。
(項目12)
回転子位置に対するインダクタンスの高い変化率をさらに提供する、項目11に記載のHRSRM。
(項目13)
様々な数の相をさらに含む、項目11に記載のHRSRM。
(項目14)
前記数式により、選択されたm及びFpについて前記固定子極及び前記回転子極の特定の数が提供される、項目11に記載のHRSRM。
(項目15)
前記HRSRMは、モータとして、発電機として、又はそれらの両方として動作してもよい、項目11に記載のHRSRM。
(項目16)
前記回転子極の数は、前記固定子極の数よりも多い、項目11に記載のHRSRM。
(項目17)
回転式の設計に利用される、項目11に記載のHRSRM。
(項目18)
線形の設計に利用される、項目11に記載のHRSRM。
(項目19)
前記回転子は、前記固定子の外側にある、項目11に記載のHRSRM。
(項目20)
各回転子極は、前記回転子極の周囲の周りで前記固定子極の磁束を曲げる役割を果たす複数の磁束ガイドを構成する、項目11に記載のHRSRM。
(項目21)
前記回転子極の前記複数の磁束ガイドが前記固定子極と整列したときに、最大インダクタンスが得られ、前記回転子極の前記複数の磁束ガイドが前記固定子極と整列していないときに、最小インダクタンスが得られる、項目20に記載のHRSRM。
(項目22)
前記固定子極は細く、それにより高い占積率を容易にする、項目11に記載のHRSRM。
(項目23)
複数の回転子極を含む回転子と、それぞれが複数の巻線を有する複数の固定子極を含む固定子と、を備える多回転子極のスイッチト・リラクタンス機械(HRSRM)のための回転子極の数を推定する方法であって、
(a)少なくとも1つの固定子極に通電するステップであって、残りの固定子極の前記巻線のそれぞれが開回路状態である、通電するステップと、
(b)前記少なくとも1つの固定子極に電流を流すステップと、
(c)磁束を誘導するステップであって、前記磁束は、前記複数の固定子極を通る経路をたどる、誘導するステップと、
(d)固定子極と回転子極が完全に整列するときに前記固定子における独立した磁束経路の最大数(Fp)を記憶するステップと、
(e)相の数(m)を算出するステップと、
(f)数式:Sn=m×Fp、
を利用して固定子極の数(Sn)を判定するステップであって、
Fp>2、m>1、m及びFpが独立変数である、判定するステップと、
(g)数式:Rn=2Sn-Fp、
を利用して前記回転子極の数(Rn)を推定するステップと、
を含む方法。
(項目24)
トルク・リップルを最小量にすることができ、さらに前記スイッチト・リラクタンス機械のトルク品質を向上させる、項目23に記載の方法。
(項目25)
回転子位置に対するインダクタンスの高い変化率を提供する、項目23に記載の方法。
(項目26)
様々な数の相を有する前記スイッチト・リラクタンス機械を可能にする、項目23に記載の方法。
(項目27)
前記数式により、改善された雑音性能及び設計の融通性が前記スイッチト・リラクタンス機械に与えられる、項目23に記載の方法。
(項目28)
前記スイッチト・リラクタンス機械が、1回転当たりのストローク数が多いことから、滑らかなトルク・プロファイルを呈する、項目23に記載の方法。
(項目29)
前記固定子極は、高い占積率を容易にするのに十分なほどナローである、項目23に記載の方法。
【外国語明細書】