(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023009371
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】コインランドリーシステムおよびコインランドリーの制御方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230113BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021112571
(22)【出願日】2021-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】517164556
【氏名又は名称】株式会社TOSEI
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(72)【発明者】
【氏名】野村 雅和
(72)【発明者】
【氏名】鍵山 達也
(72)【発明者】
【氏名】森田 祐規子
(72)【発明者】
【氏名】松永 理佳
(72)【発明者】
【氏名】臼井 憲一
(72)【発明者】
【氏名】高梨 潤
(72)【発明者】
【氏名】中村 麻日奈
(72)【発明者】
【氏名】長島 智司
(72)【発明者】
【氏名】内藤 敏雄
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】建物又は施設に居住、又は建物又は施設の周辺に居住する人達にとって有益であり、また全国各地の同じ系列のランドリー店舗を利用可能とし、ランドリー装置の稼働率を高めることができるコインランドリーシステム。
【解決手段】実施形態のコインランドリーシステムは、利用者が所有する携帯端末と、建物又は施設に設けられる複数のランドリー装置と、複数のランドリー装置を直接的又は間接的に制御する管理装置と、を具備する。携帯端末は、アプリケーションによってランドリー装置を定額コースで利用可能であり、管理装置は、アプリケーションを用いて登録されるユーザ登録情報を格納し、携帯端末からランドリー装置を利用するアクセス要求を受信した時に、ユーザ登録情報から正当な利用者であるか否かを判断し、正当な利用者と判断した場合は当該携帯端末に向けて操作情報を送信し、携帯端末は、受信した操作情報から選択したランドリー装置の利用コースを指定することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が所有する携帯端末と、
建物又は施設に設けられる複数のランドリー装置と、
前記複数のランドリー装置を直接的又は間接的に制御する管理装置と、
を具備し、
前記携帯端末は、アプリケーションによって前記ランドリー装置を定額コースで利用可能であり、
前記管理装置は、前記アプリケーションを用いて登録されるユーザ登録情報を格納し、前記携帯端末から前記ランドリー装置を利用するアクセス要求を受信した時に、前記ユーザ登録情報から正当な利用者であるか否かを判断し、正当な利用者と判断した場合は当該携帯端末に向けて操作情報を送信し、
前記携帯端末は、受信した前記操作情報から選択したランドリー装置の利用コースを指定する
ことを特徴とするコインランドリーシステム。
【請求項2】
利用者が所有する携帯端末と、
全国各地の建物又は施設に設けられる複数のランドリー装置と、
全国各地の前記複数のランドリー装置を直接的又は間接的に制御する管理装置と、
を具備し、
前記携帯端末は、アプリケーションによって全国各地の前記ランドリー装置を定額コースで利用可能であり、
前記管理装置は、前記アプリケーションを用いて登録されるユーザ登録情報を格納し、前記携帯端末から今居る場所の前記ランドリー装置を利用するアクセス要求を受信した時に、前記ユーザ登録情報から正当な利用者であるか否かを判断し、正当な利用者と判断した場合は当該携帯端末に向けて操作情報を送信し、
前記携帯端末は、受信した前記操作情報から選択したランドリー装置の利用コースを指定する
ことを特徴とするコインランドリーシステム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記アクセス要求に応じて前記建物又は施設に設けられる表示装置に識別コードを表示し、
前記携帯端末は、前記識別コードを読み取ることで、前記管理装置から前記操作情報を受信することを特徴とする請求項1又は2に記載のコインランドリーシステム。
【請求項4】
前記定額コースの利用料金は、前記建物又は施設に係る契約手続によって決済されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコインランドリーシステム。
【請求項5】
前記ランドリー装置は集合住宅内に設けられ、
前記定額コースの利用料金は、前記集合住宅の家賃に含んで決済されることを特徴とする請求項1に記載のコインランドリーシステム。
【請求項6】
前記管理装置は、前記定額コースの利用条件を許可する場合、オールフリー、洗濯乾燥機フリー、乾燥機フリーの中から許可するコースを示す前記識別コードを前記表示装置に表示することを特徴とする請求項3に記載のコインランドリーシステム。
【請求項7】
前記管理装置は、前記定額コースの利用条件を許可する場合、無制限コース、洗濯および又は乾燥の利用回数に制限付きコースの中から許可するコースを示す前記識別コードを前記表示装置に表示することを特徴とする請求項3に記載のコインランドリーシステム。
【請求項8】
ランドリー装置を定額コースで利用可能なアプリケーションがインストールされる利用者が所有する携帯端末と、
建物又は施設に設けられる複数のランドリー装置と、
前記アプリケーションを用いて登録されるユーザ登録情報を格納し、前記複数のランドリー装置を直接的又は間接的に制御する管理装置と、
を具備するコインランドリーの制御方法であって、
前記携帯端末から、前記アプリケーションの起動により前記ランドリー装置を利用するアクセス要求を前記管理装置に送信し、
前記アクセス要求を受信した前記管理装置は、前記ユーザ登録情報から正当な利用者であるか否かを判断し、正当な利用者と判断した場合は当該携帯端末に向けて操作情報を送信し、
前記携帯端末は、受信した前記操作情報から選択したランドリー装置の利用コースを指定する
ことを特徴とするコインランドリーの制御方法。
【請求項9】
全国各地の建物又は施設に設けられる複数のランドリー装置と、
前記ランドリー装置を定額コースで利用可能なアプリケーションがインストールされる利用者が所有する携帯端末と、
前記アプリケーションを用いて登録されるユーザ登録情報を格納し、全国各地の前記複数のランドリー装置を直接的又は間接的に制御する管理装置と、
を具備するコインランドリーの制御方法であって、
前記携帯端末から、前記アプリケーションの起動により今居る場所の前記ランドリー装置を利用するアクセス要求を前記管理装置に送信し、
前記アクセス要求を受信した前記管理装置は、前記ユーザ登録情報から正当な利用者であるか否かを判断し、正当な利用者と判断した場合は当該携帯端末に向けて操作情報を送信し、
前記携帯端末は、受信した前記操作情報から選択したランドリー装置の利用コースを指定する
ことを特徴とするコインランドリーの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コインランドリーシステムおよびコインランドリーの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コインランドリー店舗は、洗濯・乾燥機、洗濯機、乾燥機等の各種ランドリー装置を多数備え、利用者に24時間提供されている。特に、日照時間が少ない梅雨シーズンや長雨の時期などでは、洗濯・乾燥が十分に行うことができないため、コインランドリー店舗の利用が増える傾向にある。また、最近では新型コロナウイルスの影響で、乾燥時における殺菌能力が高いことからコインランドリー店舗を利用する方が増えている。
【0003】
コインランドリー店舗では、利用した洗濯・乾燥コース(洗濯コースのみ、乾燥コースのみも含む)だけでなく、濯ぎ回数や乾燥時間などの追加設定に応じて、予め定められた料金を支払うシステムになっている。したがって、コインランドリー店舗を頻繁に利用される利用者であっても、期間特有のサービスクーポンが用意される程度で、特別優遇される訳でもない。また、コインランドリー店舗は24時間の無人経営であるので、コインランドリー店舗を経営するうえで、沢山の人にランドリー装置を利用して頂くことが第1の目標であるが、全国どこでも同じ系列のランドリー店舗(加盟店を含む)で利用できるようになっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、店舗内のランドリー装置の稼働率を向上させるために、例えば、一階に商業スペースが設けられるマンション等の集合住宅において、その商業スペースにコインランドリー店舗を設置して、当該マンションに居住している人達に優遇処置を講ずると自ずとランドリー装置の稼働率を向上させることが出来る。このことは集合住宅に限らず、通常のコインランドリー店舗であっても、その周辺に居住される人達に対して優遇処理を講ずれば、同様にランドリー装置の稼働率を向上することが出来る。
本発明が解決しようとする課題は、建物又は施設に居住、又は建物又は施設の周辺に居住する人達にとって有益であり、また全国各地の同じ系列のランドリー店舗を利用可能とし、ランドリー装置の稼働率を高めることができるコインランドリーシステムおよびコインランドリーの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のコインランドリーシステムは、利用者が所有する携帯端末と、建物又は施設に設けられる複数のランドリー装置と、前記複数のランドリー装置を直接的又は間接的に制御する管理装置と、を具備する。前記携帯端末は、アプリケーションによって前記ランドリー装置を定額コースで利用可能であり、前記管理装置は、前記アプリケーションを用いて登録されるユーザ登録情報を格納し、前記携帯端末から前記ランドリー装置を利用するアクセス要求を受信した時に、前記ユーザ登録情報から正当な利用者であるか否かを判断し、正当な利用者と判断した場合は当該携帯端末に向けて操作情報を送信し、前記携帯端末は、受信した前記操作情報から選択したランドリー装置の利用コースを指定することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態のコインランドリーシステムの構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係る「ランドリーアプリ」をインストールする時の携帯端末の動作手順を示すフローチャートである。
【
図3】第1実施形態に係るユーザ情報テーブルに登録されるユーザ情報の一例を示している。
【
図4】
図1の集中精算機、第1管理装置、第2管理装置、スマートフォンのハードウェア接続構成を示す図である。
【
図5】利用者に携帯機器処理か集中精算機処理かを選択させるためのタッチスクリーンのメニュー選択画面例を示す図である。
【
図6】スマートフォンの「ランドリーアプリ」を用いてランドリー装置の利用手順を示すフローチャートである。
【
図7】(a)はスマートフォンに表示されるランドリー装置の選択を行う表示画面例を示す図である。(b)はスマートフォンに表示されるコース選択の表示画面例を示す図である。
【
図8】スマートフォンに表示される内容確認画面の一例を示す図である。
【
図9】第2実施形態のコインランドリーシステムの構成を示す図である。
【
図10】第2実施形態の「ランドリーアプリ」をインストールする時の携帯端末の動作手順を示すフローチャートと、コース情報の入力画面の一例を示す図である。
【
図11】第2実施形態のクレジットカード情報の入力画面の一例を示す図である。
【
図12】第2実施形態に係るユーザ情報テーブルに登録されるユーザ情報の一例を示している。
【
図13】第2実施形態における第2管理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図14】第2実施形態における携帯端末の処理手順を示すフローチャートである。
【
図15】第1および第2実施形態に係るコインランドリーシステムの他の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<第1実施形態>
以下、実施形態のコインランドリーシステムおよびコインランドリーの制御方法について、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態のコインランドリーシステム100の構成を示す図である。
図1は、マンション等の集合住宅10の1階等に設置される商業スペース20にコインランドリー店舗30が出店している構成例を示している。商業スペースには、他に店舗Aも出店している。コインランドリー店舗30には、洗濯・乾燥機、洗濯機、乾燥機(以下、これらをランドリー装置40と称する)が店舗の大きさに応じて多数設置されている。集中精算機(表示装置の一例)42は、タッチスクリーンや現金処理機やクレジットカード読取機等を有し、コインランドリー店舗30に設置される多数のランドリー装置40の操作設定、動作管理、および利用料金決済等を集中管理する機器である。
【0009】
集中精算機42は、ゲートウェイ45、ネットワーク(不図示)を介して1つ又は複数の店舗管理を行う第1管理装置(サーバ装置)50に接続している。第1管理装置50は、ゲートウェイ45に各種指令を送信し、ゲートウェイ45はその指令を受けて集中精算機42および各ランドリー装置40を制御する。第1管理装置50は、第2管理装置(サーバ装置)60ともネットワーク接続している。第2管理装置60は、実施形態に係る「ランドリーアプリケーション」(以下、単に「ランドリーアプリ」と称する)を運営および管理する装置である。
図1では、1つの第1管理装置50を図示しているが、同じ系列のランドリー店舗(加盟店を含む)を管理する複数の第1管理装置50が第2管理装置60にネットワーク接続されている。「ランドリーアプリ」は、第2管理装置60から利用者が所有する携帯端末70(例えば、スマートフォン又はタブレット)にダウンロードされ、インストールすることが出来る。
【0010】
携帯端末70は、第2管理装置60との間で無線通信することができる。ここでは、第1管理装置50と第2管理装置60とは、別々のサーバ装置で構成するとしたが、第1管理装置50と第2管理装置60を1つのサーバ装置で構成しても構わない(
図15を参照)。従って、第2管理装置60は、第1管理装置50とゲートウェイ45を介して間接的にコインランドリー店舗30内の集中精算機42および複数のランドリー装置40を制御する装置である。このように、一階に商業スペース20が設けられるマンション等の集合住宅10において、その商業スペース20にコインランドリー店舗30が設置されている場合、当該集合住宅10に居住している人達に優遇(一般客と比べ安い料金)が受けられるようにすれば、自ずとランドリー装置の稼働率を向上させることが出来る。ここでは、集合住宅10を例にしたが、他の施設(例えば、スポーツジムやゴルフ場等)に設けられるコインランドリー装置を施設利用者が優遇して利用できるようにしても良い。
【0011】
図2は、「ランドリーアプリ」をインストールする時の携帯端末70の動作手順を示すフローチャートである。
図1に示すシステム構成では、マンションオーナは、コインランドリーシステム100を提供するランドリー会社との間でコインランドリー利用契約を締結する。マンションオーナは、それに基づき集合住宅10の居住者との間で、「ランドリーアプリ」を用いたランドリー装置40の利用を提供する。例えば、居住者の入居説明時にコインランドリー店舗30の利用を説明した上で、希望する利用者と支払い金額の交渉が行われる。利用者は、集合住宅10の毎月の賃貸料にランドリー装置の利用料金を加算した合計金額(居住者を優遇する金額)を毎月収めることで、集合住宅10内のランドリー装置40を毎日、料金を気にすることなく利用することが出来るようになる。この時、ランドリー装置40の利用コースとして、マンションオーナによって設定されたコース1:オールフリー(全ての機種を、何時でも何回でも利用可とする)と、コース2:洗濯乾燥機フリー(洗濯乾燥機はオールフリー)、コース3:乾燥機フリー(乾燥機のみフリー)のいずれか選ぶことができるようにする。なお、コース2はコース1より安い金額に設定され、コース3はコース2より更に安い金額に設定されている。また、各コースに定めのないオプション機能の利用は追加料金として徴収をしても良い。集合住宅10の居住者は、安い金額で集合住宅10内のランドリー装置40をフリーで利用することができるようになるので、居住者にとっても嬉しいランドリー利用環境が提供されることになる。また、この後のランドリー装置40を利用するための携帯機器70の操作でも、決済手続きが省略された画面が第2管理装置60から提供されるので、利用操作が簡単になる。
【0012】
図2において、マンションオーナ(委託を受けたコインランドリー会社でも可)は、「ランドリーアプリ」を利用したい居住者に当該ソフトウェアをダウンロードするための識別コード(例えば、QRコード(登録商標))を提供する。利用者は、自己が所有する携帯端末70(以下、スマートフォンを例に説明する)のQRコード読取機能を用いて、提供された識別コードを読み取る(S100)。すると、アプリストから「ランドリーアプリ」がダウンロードされ、スマートフォン70はインストールする(S110)。この「ランドリーアプリ」は、当該アプリケーションが利用できる全国の同じ系列のコインランドリー店舗(加盟店も含む)のランドリー装置に対し、登録した定額コースで利用が可能としても良い。従って、利用者は居住する集合住宅10のランドリー装置40だけでなく、全国の同じ系列のコインランドリー店舗において利用可能となる。これにより、例えば旅行や仕事の出張等で出かけた場合でも、スマートフォン70を用いて現地のコインランドリー店舗を同じ手順で簡単に利用することが出来るので、更に利便性が向上する。
【0013】
次に、利用者は、スマートフォン70にインストールした「ランドリーアプリ」を起動する(S120)。すると、スマートフォン70にユーザID(例えば、メールアドレス)およびパスワード等を入力するためのユーザ登録画面が表示される。そして、当該入力画面を用いて、更に「郵便番号」、「性別」、「誕生月」等の求められる情報を入力する(S130)。また、ランドリー情報(例えば、賃貸料+ランドリー利用料、コース名など)を入力する。入力画面に応じたユーザ情報が正しく入力されれば(S140のYes)、操作を終了する。S140でユーザ情報が正しく入力されなければ(S140のNo)、S150で再入力するとした場合は、S130に戻りユーザ情報を再入力する。S150で再入力を拒否すると、操作を終了する。
【0014】
図3は、
図2のステップS130で入力した情報が第2管理装置60のデータベース630のユーザ情報テーブル601(
図4を参照)に登録されるユーザ登録情報の一例を示している。
図3は、加盟店のコインランドリー店舗を統括する「Laundry123」のユーザ情報テーブル601を示している。
図3において、ユーザ情報テーブル601に登録されるユーザ登録情報として、「識別番号(会員番号やユーザーID等)」「パスワード」「郵便番号」「性別」「誕生月」「利用開始日」「定額コース」「入金情報(図示せず)」等がユーザ毎に登録される。
【0015】
図4は、
図1の集中精算機42、第1管理装置50、第2管理装置60、スマートフォン70のハードウェア接続構成を示す図である。第2管理装置60は、通信部610、第1管理装置50を経由して集中精算機42との間でデータ通信することが出来る。なお、
図1のゲートウェイ45はここでは省略している。また第2管理装置60は、通信部620を経由してスマートフォン70との間で無線通信することが出来る。第2管理装置60は、大容量のデータベース630を有しており、そこにはユーザ登録情報を記憶するユーザ情報テーブル601、利用履歴テーブル605等が設けられる。利用履歴テーブル605には、利用者毎に利用店舗のランドリー装置40の使用実績(例えば、過去5年分)が記録されている。
【0016】
第1管理装置50と第2管理装置60と間の紐づけは、識別番号(会員番号やユーザーID等)によって実施することが出来る。一例として、携帯機器70のメールアドレスを用いても良い。初めての利用の場合は、「ランドリーアプリ」から提供される加盟店のランドリー店舗情報(ランドリーマップ上からの選択、又はリストからの選択等)から、利用したいランドリー店舗を選択して第2管理装置60に通知する処理を行うことで紐づけすることが出来る。
【0017】
集中精算機42のタッチスクリーン43には、集中精算機を用いた処理を行うため、ランドリー装置20の選択画面や、選択したランドリー機器の洗濯・乾燥コースの選択画面等が表示される。携帯機器70からランドリー装置のアクセス要求を第2管理装置60が受信すると、ユーザ登録情報を基に正当な利用者からアクセス要求であるか否かを判定する。第2管理装置60は、正常な利用者でると判定すると、携帯機器70で選択されたコインランドリー店舗30に向けて識別コード80を送信し、当該店舗の集中精算機42に表示される。スマートフォン70は、内蔵するQRコード読取機能を用いて、タッチスクリーン43に表示される識別コード80を読み取ることが出来る。
【0018】
図5は、利用者に「携帯機器処理か?」「集中精算機処理か?」を選択させるための集中精算機42のタッチスクリーン43のメニュー選択画面例を示す図である。コインランドリー店舗30は、誰でも何時でも利用頂くために、既存の集中精算機処理が実行できるように構成されている。
利用者が携帯機器70からコインランドリー店舗30のランドリー装置40を利用する要求を行うと共に、被洗濯物を希望のランドリー装置40に収納する。その後、集中精算機42に移動すると、
図5に示すようなメニュー選択情報が表示される。即ち、タッチスクリーン43には、集中精算機処理の選択画像43aと、第2管理装置60から送信された識別コード80を表示する携帯機器処理(以下、スマホ処理と称する)の選択画像43bとが表示されている。利用者が、集中精算機処理を希望する場合は、選択画像43aをタッチする。すると、既知の通りに、集中精算機42から被洗濯物を収納したランドリー装置の選択、コースの選択、支払い方法の選択、支払い処理の手順を行うことにより、選択したランドリー装置が稼働して指定したコースの洗濯・乾燥が実施される。一方、スマホ処理を希望する場合、利用者は、スマートフォン70のQRコード読取機能を用いて、選択画像43bに表示される識別コード80を読み取る。これにより、ランドリー装置40の利用日において、スマートフォン70と第2管理装置60との間が紐づけされる。即ち、スマートフォン70と第2管理装置60との間の通信プロトコルに含まれるユーザを特定する情報に基づいて、スマートフォン70と第2管理装置60との間のリンクが確立する。
【0019】
図6は、スマートフォン70の「ランドリーアプリ」を用いてランドリー装置40の利用手順を示すフローチャートである。
第2管理装置60から、上述した識別コード80を第1管理装置50、ゲートウェイ45を経由して、当該コインランドリー店舗30の集中精算機42に配信表示されると、スマートフォン70のホーム画面に表示される「識別コードを読み取って開始」ボタンをタッチするとQRコード読取機能が作動して、その識別コード80を読み取る(S200、S205)。識別コード80を読み取りにより、携帯機器70と第2管理装置60との間で、ランドリー装置40の操作手続きが開始される。即ち、識別コード80には、当該コインランドリー店舗30の情報が組み込まれており、その情報が第2管理装置60にて受信される。また、識別コード80には、ユーザ情報テーブル601に登録されている定額コース(コース1乃至コース3の一つ)に応じた情報が設定されている。スマートフォン70を用いて読み取った識別コード80にコース1が設定されていれば、ステップS215~S225を実行する。また、読み取った識別コード80にコース2が設定されていれば、ステップS235~S245を実行する。また、読み取った識別コード80にコース3が設定されていれば、ステップS250~S260を実行する。
【0020】
コース1はオールフリーであるので、店舗内の全てのランドリー装置40が利用できるので、その中から被洗濯物を収納したランドリー装置40を選択する(S215)。
図7(a)は、ステップS215でスマートフォン70に表示されるランドリー装置40の選択を行う表示画面例を示す図である。
図7(a)に示す画面(装置選択情報)72では、ランドリー装置40として「01号機 大型洗濯乾燥機」「02号機 大型洗濯乾燥機」「03号機 中型洗濯乾燥機」「04号機 小型乾燥機」を例示している。ここでは、4つのランドリー装置40が表示されているが、他のランドリー装置は画面のスクロール表示にて見ることが出来る。各ランドリー装置がどのような機器かを知りたければ、知りたいランドリー装置のアイコンをタッチすれば、例えば「利用料金」「利用時間」「洗濯容量」等のランドリー情報を表示することができる。これらのランドリー情報は、画面72上に同時に表示しても構わない。その場合も、スクロール表示により01号機~04号機の情報が画像移動して見えるように提供される。そして利用者は、画面72から被洗濯物を収めたランドリー装置をタッチ選択する。
図7(a)では、「01号機 大型洗濯乾燥機」の「選択」ボタンがタッチされてものとして示している。なお、「選択」ボタン上の×印は、当該ランドリー装置が他で使用中であるので、選択できないことを示している。ランドリー装置40の利用状況は、第2管理装置60が店舗を管理する第1管理装置50との間で交信することにより掌握することが出来る。
【0021】
コース1のステップS220では、次にコース選択を行う。
図7(b)は、スマートフォン70に表示されるコース選択の表示画面例を示す図である。
図7(b)に示す画面(コース選択情報)74では、
図7(a)での「01号機 大型洗濯乾燥機」の選択に応答して、「標準コース 60分 1200円」「少量コース 45分 1000円」「洗濯のみ 20分 700円」「乾燥のみ 30分 300円」の4つのコースが用意されている。「標準コース」を選択した場合、更に洗剤や柔軟剤の指定、或いは温水使用の指定が行えるようにしても良い。
図7(b)では、「標準コース 60分 1200円」が選択されてものとして示している。通常では、選択したコースの料金支払いに関する決済手続きを実行しなければならないが、実施形態では決済手続きが省略された画面での操作であるので、この後は内容確認に移行する。
【0022】
図8は、スマートフォン70に表示される内容確認画面76の一例を示す図である。
コース選択が終了すると、スマートフォン70には内容確認画面76が表示される。利用者は、内容確認画面76の内容を確認して、自分が選択した内容に間違いがなければ「受付」ボタン76aをタッチする。タッチ動作に応答して第2管理装置60に対して選択したランドリー装置40の起動要求として送信される(S225)。これを受けて、第2管理装置60は、第1管理装置50、ゲートウェア45を経由してステップS215で選択したランドリー装置40を起動する。
【0023】
図6に戻り、読み取った識別コード80にコース2が設定されていれば(S210のNoで、S230のYes)、上述したステップS215~S225と同じ操作S235~S245を実行する。このコース2は洗濯乾燥機フリーなので、店舗内の洗濯乾燥機は自由に利用することができるが、店舗内の乾燥機は利用できない。従って、
図7(a)の画面72には乾燥機は除かれる。又は、乾燥機が利用できないように表示される。それ以外は、コース1と同じであるので、その説明は省略する。
【0024】
読み取った識別コード80にコース3(乾燥機フリー)が設定されていれば(S230のNo)、乾燥機を対象とする操作S250~S260を実行する。このコース3では、店舗内の乾燥機に限定されているので、
図7(a)には乾燥機だけの操作が選択可能に表示される。又は、洗濯乾燥機が利用できないように表示される。それ以外は、コース1と同じであるので、その説明は省略する。
【0025】
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態のコインランドリーシステム110の構成を示す図である。
図9は、コインランドリー店舗30の周辺に居住している人達にも優遇が受けられる構成例を示している。また、
図9では、コインランドリー店舗32、34、36の周辺領域32a、34a、36aに居住される人達は「ランドリーアプリ」によって、何処でも自由に利用できる環境が整えられる。なお、領域32a、34a、36aは、便宜的に示した領域であり、全国各地での展開を示している。このように、コインランドリー店舗32、34、36の周辺に居住される人達にも「ランドリーアプリ」にて優遇が受けられるようになると共に、「ランドリーアプリ」を用いて同じ系列のコインランドリー店舗であれば、何処のコインランドリー店舗でも自由に利用できるシステムが構築出来る。これにより、同じ系列店舗のコインランドリー装置40の稼働率を向上することが出来る。
【0026】
図10は、コインランドリー店舗32、34、36の周辺領域32a、34a、36aの人達に「ランドリーアプリ」をインストールする時の携帯端末70の動作手順を示すフローチャートである。
図9に示す構成例では、コインランドリーシステム110を提供するランドリーオーナ(又はランドリー会社)は、「ランドリーアプリ」を用いたランドリー装置の利用を希望する利用者との間で、「ランドリーアプリ」の利用を運営する。
【0027】
図10において、ランドリーオーナ(又はランドリー会社)は、「ランドリーアプリ」を利用したい人に当該ソフトウェアをダウンロードするための識別コード(例えば、QRコード(登録商標))を提供する。識別コードは、コインランドリー店舗30の集中精算機42に掲示(貼り付け)するようにしても良い。
利用者は、自己が所有する携帯端末70(以下、スマートフォンを例に説明する)のQRコード読取機能を用いて、提供された識別コードを読み取る(S300)。すると、第2管理装置60から「ランドリーアプリ」がダウンロードされ、スマートフォン70は「ランドリーアプリ」をインストールする(S310)。
【0028】
次に、利用者は、スマートフォン70にインストールした「ランドリーアプリ」を起動する(S320)。すると、スマートフォン70にユーザIDおよびパスワード等を入力するためのユーザ登録画面が表示される。そして、当該入力画面を用いて、更に「郵便番号」、「性別」、「誕生月」等の求められる情報を入力する。また、コース情報をコインランドリー店舗情報と合わせて入力する(S330)。入力画面に応じたユーザ情報が正しく入力されれば(S340のYes)、操作を終了する。S340でユーザ情報が正しく入力されなければ(S340のNo)、S350で再入力するとした場合は、S330に戻りユーザ情報を再入力する。S350で再入力を拒否すると、操作を終了する。
【0029】
図10の左側には、ステップS330において、スマートフォン70に表示されるコース情報の入力画面の一例を示している。
利用者は、スマートフォン70に表示される「定額コース」の中から希望する一つのコースを選択することが出来る。
図10の例では、定額無制限コース(¥15000円/月)と、定額制限付きコース1(洗濯3回/週、乾燥3回/週、¥8000円)と、定額制限付きコース2(洗濯9回/月、乾燥9回/月、¥5000円)と、定額制限付きコース3(洗濯5回/月、乾燥5回/週、¥2500円)とが用意されている。全てのコースの料金は、個別利用した場合の合計額に比べ格段に安い金額であるので、利用者の家計に嬉しいサービスとなる。
【0030】
毎日利用する人は、定額無制限コースを利用すれば良いが、独身者では毎日洗濯を行う余裕がない人が多い。従って、独身者の利用なども考慮して、週2回程度の洗濯を希望される方には定額制限付きコース2を用意している。また、週1回程度の洗濯を希望される方には定額制限付きコース3を用意している。このように、システムとして用意した複数の定額コースの中から希望するコースを選択できるように構成されているので、利用者の利便性を図ることが出来る。
図10に示した複数の定額コースは一例であって、各地域の利用状態を観察しながら、地域に合った利用コースを提供すれば良い。また、利用者は状況(又は希望)に応じて、設定した定額コースの内容(回数)を変更することが出来る。またコースは、
図6に例示したものを採用しても良い。
【0031】
図11は、上記の定額コースの一つを選択した利用者(地域住民)に、クレジットカードでの支払いを入力するための画面例を示している。クレジットカードの入力情報として、カード番号、カード会社、名義人、セキュリティコード等を入力して「確定」ボタンを押せば、処理が完了する。
図10で設定した「定額コース」の料金が毎月自動引き去りされることを双方が了解(必要に応じて覚書を締結)して運営する。自動引き去りにより、利用料金に関する操作手続きが省略できるので、「ランドリーアプリ」を用いて決済手続きのない画面で簡単に操作出来る。
【0032】
図12は、
図10のステップS330で入力した会員情報が第2管理装置60のデータベース630のユーザ情報テーブル601(
図4を参照)に登録されるユーザ登録情報の一例を示している。
図12においても、同じ系列のコインランドリー店舗を統括する「Laundry123」のユーザ情報テーブル601を示している。
図12において、ユーザ情報テーブル601に登録されるユーザ登録情報として、「識別番号(会員番号やユーザーID)等」「パスワード」「郵便番号」「性別」「誕生月」「利用開始日」「定額コース」「入金情報(図示せず)」等がユーザ毎に登録される。
【0033】
第2実施形態のコインランドリーシステム110を実行するハードウェアの構成は、
図4および
図5と同じであるので、重複した説明は省略する。
図13は、第2実施形態における第2管理装置60の処理手順を示すフローチャートである。第2管理装置60は、スマートフォン70から「ランドリーアプリ」を用いて今居る場所のランドリー装置40の利用要求を受信すると(S400)、ユーザ登録情報を基に正当な利用者からアクセス要求であるか否かを判定する。そして、正常な利用者でると判定すると、ユーザ情報テーブル601を参照して利用者の定額コースを判定する(S410)。そして、定額コースが「定額無制限コース」であると判定すると(S420のYes)、無制限コースの受付入力を案内する識別コードを作成して、第1管理装置50、ゲートウェイ45を経由して集中精算機42の画面に表示するよう出力する(S430)。
【0034】
第2管理装置60は、定額コースが「定額制限付きコース1」~「定額制限付きコース3」であると判断すると(S420のNo)、制限付き条件内容と当月又は当週の利用実績とを比較する(S440)。利用者のランドリー店舗の利用実績は、利用履歴テーブル605に記録されている。その比較結果が、制限付き条件内容を満たしていると判断すると(S450のYes)、定額制限付きコース(コース1~コース3のいずれか)の受付入力を案内する識別コードを作成して、同様に集中精算機42の画面に表示するよう出力する(S460)。その比較結果が、制限付き条件内容を満たしていないと判断すると(S450のNo)、ランドリー装置の利用不可を利用者のスマートフォン70に通知する(S470)。
【0035】
図14は、第2実施形態において、スマートフォン70の「ランドリーアプリ」を用いてランドリー装置40の利用手順を示すフローチャートである。
利用者は、スマートフォン70の「ランドリーアプリ」から今居る場所のランドリー装置40の利用要求を行う(S500)。スマートフォン70からの利用要求は第2管理装置60にて受信される。第2管理装置60は、
図13のステップS430又はS460で作成した識別コード80を第1管理装置50、ゲートウェイ45を経由して、ユーザ情報テーブル601に登録されているコインランドリー店舗30の集中精算機42に配信する。識別コード80には、上述したようにユーザ情報テーブル601に登録されている定額コース(無制限コース、制限付きコース1乃至制限付きコース3の一つ)に応じた情報が設定されている。利用者は、スマートフォン70のQRコード読取機能を用いて識別コード80を読み取る(S505)。読み取った識別コード80に定額無制限コースが設定されていれば、ステップS515~S525を実行する。また、読み取った識別コード80に制限付きコース1又は2又は3が設定されていれば、当日のランドリー装置の利用入力を行う。そして、洗濯乾燥機の利用であれば、ステップS535~S545を実行する。また、乾燥機だけの利用であれば、ステップS550~S560を実行する。
【0036】
そして、ステップS515、S535、S550のランドリー装置の選択操作は、上述した
図7(a)の入力画面を操作して行われる。ただし、ステップS550では、乾燥機のみの選択となる。またステップS520、S540、S555のコースの選択操作は、上述した
図7(b)の入力画面を操作して行われる。ただし、ステップS555では、乾燥時間のみの設定となる。またステップS525、S545、S560のランドリー装置の起動に際しては、上述した
図8の確認画面の承認する「受付」ボタンを操作することで処理される。
【0037】
図15は、コインランドリーシステムの他の構成例を示す図である。このコインランドリーシステム120では、
図1および
図9に示した第1管理装置50と第2管理装置60が一つの管理装置65によって構成されている。従って、管理装置65は、同じ系列のコインランドリー店舗30の各ランドリー装置40を管理する機能と、実施形態の「ランドリーアプリ」を管理する機能を有するサーバ装置で構成される。また、
図15では、
図1の集中精算機42に代えてタッチスクリーンで構成される表示モニター300で構成している。例えば、表示モニター300は、パーソナルコンピュータやタブレットを用いて構成しても良い。表示モニター300における機能そのものは、上述した集中精算機42と同じ機能を有するように設計される。しかしながら、集中精算機42のような現金を取り扱う機器を表示モニター300には有していない。管理装置65は、スマートフォン70からの設定に従い各ランドリー装置40を制御・管理する。
【0038】
このように第1実施形態、および第2実施形態によれば、施設の利用者、建物又は施設に居住している人達、或いは建物又は施設の周辺に居住する人達にとって有益であり、また全国各地の同じ系列のランドリー店舗を利用可能とし、ランドリー装置の稼働率を高めることができる。例えば、旅行や仕事の出張等で出かけた場合でも、スマートフォン70を用いて現地のコインランドリー店舗を同じ手順で簡単に利用することが出来るので、利便性が向上する。
【0039】
以上説明したように、実施形態のコインランドリーシステムによれば、利用者が所有する携帯端末70と、建物又は施設30に設けられる複数のランドリー装置40と、複数のランドリー装置40を直接的又は間接的に制御する管理装置60(又は65)と、を具備し、携帯端末70はアプリケーションによってランドリー装置40を定額コースで利用可能であり、管理装置60(又は65)はアプリケーションを用いて登録されるユーザ登録情報を格納し、携帯端末70からランドリー装置40を利用するアクセス要求を受けた時に、ユーザ登録情報から正当な利用者であるか否かを判断し、正当な利用者と判断した場合は当該携帯端末70に向けて操作情報を送信し、携帯端末70は受信した前記操作情報から選択したランドリー装置の利用コースを指定する構成であるので、建物又は施設30に居住又は周辺に居住する人達にとって安い料金でランドリー装置40を便利に利用できる環境を得ることが出来る。その結果、建物又は施設30内のランドリー装置40の稼働率を向上させることが出来る。
【0040】
以上説明したように、実施形態のコインランドリーシステムによれば、利用者が所有する携帯端末70と、全国各地の建物又は施設30に設けられる複数のランドリー装置40と、全国各地の複数のランドリー装置40を直接的又は間接的に制御する管理装置60(又は65)と、を具備し、携帯端末70はアプリケーションによって全国各地のランドリー装置40を定額コースで利用可能であり、管理装置60(又は65)はアプリケーションを用いて登録されるユーザ登録情報を格納し、携帯端末70から今居る場所のランドリー装置40を利用するアクセス要求を受信した時に、ユーザ登録情報から正当な利用者であるか否かを判断し、正当な利用者と判断した場合は当該携帯端末70に向けて操作情報を送信し、携帯端末70は受信した操作情報から選択したランドリー装置40の利用コースを指定する構成であるので、全国各地の建物又は施設で安い料金でランドリー装置40を便利に利用できる環境を得ることが出来る。その結果、全国各地のランドリー装置40の稼働率を向上させることが出来る。
【0041】
また実施形態のコインランドリーシステムによれば、管理装置60(又は65)はアクセス要求に応じて建物又は施設30に設けられる表示装置42(又は300)に識別コード80を表示し、携帯端末70は識別コード80を読み取ることで、管理装置60(又は65)から操作情報を受信する構成であるので、携帯端末70と管理装置60(又は65)の接続が簡単に行え、利用したいランドリー装置40の操作情報を受信して操作設定することで出来る。
【0042】
また実施形態のコインランドリーシステムによれば、定額コースの利用料金は建物又は施設30に係る契約手続によって決済されるので、ランドリー装置40の利用操作において決済手続きが省略でき、ランドリー装置40の操作設定が簡単に行える。
【0043】
また実施形態のコインランドリーシステムによれば、ランドリー装置40は集合住宅10内に設けられ、定額コースの利用料金は集合住宅10の家賃に含んで決済されるので、集合住宅10に居住される人にとって便利に、且つ安い価格でランドリー装置40を利用することが出来る。その結果、ランドリー装置40の稼働を向上することが出来る。更に、ランドリー装置40の利用操作において決済手続きが省略されるので、ランドリー装置40の操作設定が簡単に行える。
【0044】
また実施形態のコインランドリーシステムによれば、管理装置60(又は65)は定額コースの利用条件を許可する場合、オールフリー、洗濯乾燥機フリー、乾燥機フリーの中から許可するコースを示す識別コード80を表示装置42(又は300)に表示する構成であるので、利用者の携帯機器70から設定した利用コースを示す識別コード80を簡単に入手することが出来る。
【0045】
また実施形態のコインランドリーシステムによれば、管理装置60(又は65)は定額コースの利用条件を許可する場合、無制限コース、洗濯および又は乾燥の利用回数に制限付きコースの中から許可するコースを示す識別コード80を表示装置42(又は300)に出力する構成であるので、利用者の携帯機器70から設定した利用コースを示す識別コード80を簡単に入手することが出来る。
【0046】
以上説明したように、実施形態のコインランドリーシステムの制御方法によれば、建物又は施設30に設けられる複数のランドリー装置40と、ランドリー装置40を定額コースで利用可能なアプリケーションがインストールされる利用者が所有する携帯端末70と、アプリケーションを用いて登録されるユーザ登録情報を格納し、複数のランドリー装置40を直接的又は間接的に制御する管理装置60(又は65)と、を具備するコインランドリーの制御方法であって、携帯端末70からアプリケーションの起動によりランドリー装置40を利用するアクセス要求を管理装置60(又は65)に送信し、アクセス要求を受けた管理装置60(又は65)はユーザ登録情報から正当な利用者であるか否かを判断し、正当な利用者と判断した場合は当該携帯端末70に向けて操作情報を送信し、携帯端末70は受信した操作情報から選択したランドリー装置40の利用コースを指定する方法であるので、建物又は施設30に居住又は周辺に居住する人達にとって安い料金でランドリー装置40を便利に利用できる環境を得ることが出来る。その結果、ランドリー装置40の稼働率を向上させることが出来る。
【0047】
以上説明したように、実施形態のコインランドリーシステムの制御方法によれば、全国各地の建物又は施設30に設けられる複数のランドリー装置40と、ランドリー装置40を定額コースで利用可能なアプリケーションがインストールされる利用者が所有する携帯端末70と、アプリケーションを用いて登録されるユーザ登録情報を格納し、全国各地の複数のランドリー装置40を直接的又は間接的に制御する管理装置60(又は65)と、を具備するコインランドリーの制御方法であって、携帯端末70からアプリケーションの起動により今居る場所のランドリー装置40を利用するアクセス要求を管理装置60(又は65)に送信し、アクセス要求を受信した管理装置60(又は65)はユーザ登録情報から正当な利用者であるか否かを判断し、正当な利用者と判断した場合は当該携帯端末70に向けて操作情報を送信し、携帯端末70は受信した操作情報から選択したランドリー装置40の利用コースを指定する方法であるので、全国各地の建物又は施設30で安い料金でランドリー装置40を便利に利用できる環境を得ることが出来る。その結果、ランドリー装置40の稼働率を向上させることが出来る。
【0048】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0049】
100…コインランドリーシステム、 10…集合住宅(例えば、マンション)
20…商業スペース、 30…コインランドリー店舗、 40…ランドリー装置
42…集中精算機(表示装置の一つ)、 43…タッチスクリーン
45…ゲートウェイ、 50…第1管理装置(サーバ装置)
60…第2管理装置(サーバ装置)、 65…管理装置
610…通信部1、 620…通信部2、 630…データベース
601…ユーザ情報テーブル、 605…利用履歴テーブル
70…携帯端末(スマートフォン又はタブレット)
80…識別コード(例えば、QRコード)、 300…表示モニター