(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023093732
(43)【公開日】2023-07-04
(54)【発明の名称】ルーレット・ゲーム
(51)【国際特許分類】
A63F 5/02 20060101AFI20230627BHJP
【FI】
A63F5/02 B
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075363
(22)【出願日】2023-05-01
(62)【分割の表示】P 2022030856の分割
【原出願日】2007-09-10
(31)【優先権主張番号】60/825,012
(32)【優先日】2006-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】60/825,812
(32)【優先日】2006-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】60/826,298
(32)【優先日】2006-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】506361856
【氏名又は名称】シーエフピーエイチ, エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】ラトニック ハワード ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】バーマン ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】オルデルッチ ディーン ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ゲルマン ジェフリー エム.
(57)【要約】
【課題】ルーレット・ゲームに関する装置及び方法を提供する。
【解決手段】複数のスロットを備えるルーレット用の回転盤と、命令を格納するように構成された非一時的なメモリを備えるコンピュータ装置とを備え、前記命令は、前記コンピュータ装置によって実行された場合に、前記コンピュータ装置に、前記複数のスロットのうちの賭けられた1つに関連付けられた賭け金を受け取るステップと、前記複数のスロットのうちのランダムに選択された1つに関連付けられた結果を受け取るステップと、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の距離に基づいて、配当を決定するステップと、を実行させる、装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスロットを備えるルーレット用の回転盤と、
命令を格納するように構成された非一時的なメモリを備えるコンピュータ装置とを備え、
前記命令は、前記コンピュータ装置によって実行された場合に、前記コンピュータ装置に、
前記複数のスロットのうちの賭けられた1つに関連付けられた賭け金を受け取るステップと、
前記複数のスロットのうちのランダムに選択された1つに関連付けられた結果を受け取るステップと、
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の距離に基づいて、配当を決定するステップと、
を実行させる、
装置。
【請求項2】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記ランダムに選択された1つとの間の前記距離は、前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の物理的距離である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の前記距離は、前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間のスロットの数である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つは、賭けられた番号に関連付けられ、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つは、別の番号に関連付けられ、前記距離は、前記賭けられた番号と前記別の番号との間の差である、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記距離に基づいて、配当を決定するステップは、前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の第1のスロットの数を時計回り方向に決定し、前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の第2のスロットの数を反時計回り方向に決定し、前記第1のスロット数が前記第2のスロット数より大きいかどうかに基づいて前記配当を決定するステップ、を更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つは、賭けられた番号に関連付けられ、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つは、別の番号に関連付けられ、前記配当を決定するステップは、前記賭けられた番号と前記別の番号で前記非一時的なメモリに格納されたテーブルを参照し、前記テーブルから前記距離を受け取るステップ、を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
コンピュータ装置により、ルーレット用の回転盤における複数のスロットのうちの賭けられた1つに関連付けられた賭け金を受け取るステップと、
前記コンピュータ装置により、前記ルーレット用の回転盤から、前記ルーレット用の回転盤における前記複数のスロットのうちのランダムに選択された1つに関連付けられた結果を受け取るステップと、
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の距離に基づいて、配当を決定するステップと、
を含む、方法。
【請求項8】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の前記距離は、前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の物理的距離である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の前記距離は、前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間のスロットの数である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つは、賭けられた番号に関連付けられ、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つは、別の番号に関連付けられ、距離は、前記賭けられた番号と前記別の番号との間の差である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記距離に基づいて、配当を決定するステップは、
前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の第1のスロットの数を時計回り方向に決定するステップと、
前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の第2のスロットの数を反時計回り方向に決定するステップと、
前記第1のスロット数が前記第2のスロット数より大きいかどうかに基づいて前記配当を決定するステップと、
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つは、賭けられた番号に関連付けられ、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つは、別の番号に関連付けられ、前記配当を決定するステップは、前記賭けられた番号と前記別の番号でメモリに格納されたテーブルを参照し、前記テーブルから前記距離を受け取るステップ、を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
ディスプレイ装置と、
命令を格納するように構成された非一時的なメモリを備えるコンピュータ装置とを備え、
前記命令は、前記コンピュータ装置によって実行された場合に、前記コンピュータ装置に、
前記ディスプレイ装置に、複数のスロットを備えるルーレット用の回転盤のグラフィックレンダリングを表示するステップと、
前記複数のスロットのうちの賭けられた1つに関連付けられた賭け金を受け取るステップと、
前記複数のスロットのうちのランダムに選択された1つに関連付けられた結果を受け取るステップと、
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の距離に基づいて、配当を決定するステップと、
を実行させる、
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はルーレット・ゲームに関し、より詳しくはカスタマイズされた遊技を可能にするルーレット・ゲームに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から様々な装置がゲームを行うために採用されてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来技術では、遊技をカスタマイズできないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記課題を解決するために、ルーレット回転盤の模様を透写するように動作可能なレーザを、回転盤の軸に沿って回転盤の上位に配置したことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】ルーレット・リールの典型的なレイアウトを示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の節I-Xは、本出願の解釈の指針を規定する。
【0007】
I.用語
【0008】
用語「プロダクト」は、特に明示的な定めのない限り、任意の機械、製造物および/または合成物を意味する。
【0009】
用語「プロセス」は、特に明示的な定めのない限り、任意のプロセス、アルゴリズム、方法または同様のものを意味する。
【0010】
各プロセス(方法、アルゴリズム、または他のものと呼ばれたとしても)は、本質的に1つ以上のステップを含んでおり、それゆえ、プロセスの「ステップ」または「ステップ群」への全ての参照は、用語「プロセス」または同様の用語の単なる記述に固有の先行する記載を持っている。従って、請求項におけるプロセスの「ステップ」または「ステップ群」へのいずれの参照も、十分な先行する記載を持つ。
【0011】
用語「発明」等は、特に明示的な定めのない限り、「本出願で開示された1つ以上の発明」を意味する。
【0012】
用語「1つの(an)実施例」、「実施例」、「実施例群」、「その実施例」、「それらの実施例」、「1つ以上の実施例」、「いくつかの実施例」、「ある実施例」、「1つの(one)実施例」、「他の実施例」等は、特に明示的な定めのない限り、「開示された発明(発明群)の1つ以上(しかし、全てではない)の実施例」を意味する。
【0013】
用語「変形例」(発明の)は、特に明示的な定めのない限り、発明の1つの実施例を意味する。
【0014】
実施例の記載における「他の実施例」への参照は、特に明示的な定めのない限り、参照された実施例が他の実施例(例えば、参照された実施例の前に記載された実施例)と相互に排他的であることを含意しない。
【0015】
用語「含んでいる」、「構成している」およびそれらの変形は、特に明示的な定めのない限り、「含むが、これらに限定されない」を意味する。
【0016】
用語「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その」は、特に明示的な定めのない限り、「1つ以上の」を意味する。
【0017】
用語「複数の」は、特に明示的な定めのない限り、「2つ以上の」を意味する。
【0018】
用語「ここにおいて」は、特に明示的な定めのない限り、「本出願において、参照によって組み込むことができるどんなものをも含む」を意味する。
【0019】
句「少なくとも1つの」は、そのような句が複数のもの(ものが列挙されたリストなど)を修飾する場合、特に明示的な定めのない限り、それらのものの1つ以上の任意の組合せを意味する。例えば、句「小型装置、自動車および回転盤の少なくとも1つ」は、(i)小型装置、(ii)自動車、(iii)回転盤、(iv)小型装置および自動車、(v)小型装置および回転盤、(vi)自動車および回転盤、または(vii)小型装置、自動車および回転盤のいずれかを意味する。句「少なくとも1つの」は、そのような句が複数のものを修飾する場合、複数のものの「それぞれのうちの1つの」を意味しない。
【0020】
「1」、「2」等のような数字は、何か(例えば、1つの小型装置、2つの小型装置)の数量を示すための基数として使用された場合、その数字で示された数量を意味するのであり、少なくともその数字で示された数量を意味するのではない。例えば、句「1つの小型装置」は、「少なくとも1つの小型装置」を意味せず、それゆえ、句「1つの小型装置」は、例えば2つの小型装置を範囲として含まない。
【0021】
句「に基づいた」は、特に明示的な定めのない限り、「のみに基づいた」を意味しない。換言すれば、句「に基づいた」は、「のみに基づいた」および「少なくとも…に基づいた」の両方を表現する。句「少なくとも…に基づいた」は、句「少なくとも…の一部に基づいた」と同等である。
【0022】
用語「表す」および同様の用語は、特に明示的な定めのない限り、排他的ではない。例えば、用語「表す」は、特に明示的な定めのない限り、「のみを表す」を意味しない。換言すれば、句「データはクレジットカード番号を表す」は、「データはクレジットカード番号のみを表す」および「データはクレジットカード番号を表し、データはさらに他の何かも表す」の両方を表現する。
【0023】
用語「それによって」は、ここでは、先行して明示的に記述されたあるものの意図した結果、目的または因果関係だけを表現する節または言葉の他の組に先行してのみ使用される。従って、用語「それによって」が請求項で使用される場合、用語「それによって」が修飾する節または他の語は、請求項の特定のさらなる限定を確立しない、あるいは請求項の意味または範囲を限定しない。
【0024】
用語「例えば(e.g.)」および同様の用語は、「例えば(for example)」を意味し、従ってそれが説明する用語や句を限定しない。例えば、文「コンピュータはインターネットを通じてデータ(例えば、命令、データ構造)を送る」では、用語「例えば」は、「命令」がコンピュータがインターネットを通じて送ることができる「データ」の一例であることを説明し、さらにまた「データ構造」がコンピュータがインターネットを通じて送ることができる「データ」の一例であることを説明する。しかしながら、「命令」および「データ構造」の両者は、単に「データ」の例であり、「命令」および「データ構造」に加えて、他のものも「データ」になりえる。
【0025】
用語「それぞれの」および同様の用語は、「個々に得られた」を意味する。従って、2つ以上のものが「それぞれの」特性を持つ場合、そのようなもののそれぞれは、それ自身の特性を持っており、それらの特性は互いに異なることができるが、そうである必要はない。例えば、句「2台の機械の各々は、それぞれの機能を持つ」は、第1のそのような機械がある機能を持っており、第2のそのような機械が同様にある機能を持っていることを意味する。第1の機械の機能は、第2の機械の機能と同じであってもよいし、同じでなくてもよい。
【0026】
用語「つまり(i.e.)」および同様の用語は、「つまり(that is)」を意味し、それゆえ、それが説明する用語または句を限定する。例えば、文「コンピュータはデータ(つまり、命令)をインターネットを通じて送る」において、用語「つまり」は、「命令」が、コンピュータがインターネットを通じて送る「データ」であることを説明する。
【0027】
任意に与えられた数値の範囲は、範囲内の数の全体および部分を含んでいるものとする。例えば、範囲「1から10」は、1と10との間の整数(例えば、1、2、3、4、…9)および非整数(例えば、1.1、1.2、…1.9)を具体的に含むものと解釈されるものとする。
【0028】
2つ以上の用語または句が、(例えば、用語または句が同意語であるという明示的な記述の故に)同意語である場合、1つのそのような用語/句の事例は、他のそのような用語/句の事例が異なる意味を持たなければならないことを意味しない。例えば、記述が「含んでいる」の意味を句「を含むが、これらに限定されない」の同意語であるとする場合、句「を含むが、これらに限定されない」の単なる使用は、用語「含む」が「を含むが、これらに限定されない」以外の何かを意味することを意味しない。
【0029】
II.決定
【0030】
用語「決定する」およびその文法的な変形(例えば、価格を決定する、値を決定する、ある基準を満たす対象を決定する)は、非常に広い意味で使用される。用語「決定する」は、種々様々の動作を包含し、それゆえ、「決定する」は、計算する、演算する、処理する、導く、調査する、検索する(例えば、テーブル、データベースまたは他のデータ構造を検索する)、確認する等を含むことができる。さらに、「決定する」は、受信する(例えば、情報を受信する)、アクセスする(例えば、メモリ中のデータをアクセスする)等を含むことができる。さらに、「決定する」は、決断する、選定する、選択する、確立する等を含むことができる。
【0031】
用語「決定する」は、確実性または絶対的な正確さを含意せず、それゆえ、「決定する」は、評価する、推定する、予測する、推測する等を含むことができる。
【0032】
用語「決定する」は、数学的な処理が実施されなければならないことを含意せず、数値的方法が使用されなければならないことを含意せず、そしてアルゴリズムまたはプロセスが使用されることを含意しない。
【0033】
用語「決定する」は、どのような特定の装置も使用されなければならないことを含意しない。例えば、コンピュータは、必ずしも決定を行う必要はない。
【0034】
III.文の形式
【0035】
第1の請求項の限定が1つの特徴と同様に2つ以上の特徴も範囲として含む(例えば、「少なくとも1つの小型装置」のような限定が1つの小型装置と同様に2つ以上の小型装置も範囲として含む)場合、および第1の請求項に従属する第2の請求項において、第2の請求項が定冠詞(the)を使用して限定(例えば、「(the)小型装置」)を参照する場合、これは第1の請求項が1つの特徴だけを範囲として含むことを含意しないし、これは第2の請求項が1つの特徴だけを範囲として含むことを含意しない(例えば、「小型装置」は、1つの小型装置および2つ以上の小型装置の両方を範囲として含むことができる。)。
【0036】
序数(「第1」、「第2」、「第3」等のような)が用語の前に修飾語として使用される場合、その序数は、(特に明示的な定めのない限り)、特定の特徴を同じ用語、または似たような用語によって記載した他の特徴から区別するためなど、単に特定の特徴を示すために使用される。例えば、「第1の小型装置」は、例えば、「第2の小型装置」からそれをただ区別するためにそのように名付けることができる。従って、用語「小型装置」の前の「第1」および「第2」の序数の単なる使用は、2つの小型装置の他の関係を示さず、同様に一方または両方の小型装置の他の特性も示さない。例えば、用語「小型装置」の前の序数「第1」および「第2」の単なる使用は、(1)どちらか一方の小型装置が順序または位置において他方の前または後に来ることを示さないし;(2)どちらか一方の小型装置が時間において他方の前または後に生じるあるいは動作することを示さないし;そして、(3)どちらか一方の小型装置が重要性または質において他方の上または下に位置付けされることを示さない。さらに、序数の単なる使用は、序数で特定された特徴の数的限界を定義するものではない。例えば、用語「小型装置」の前の序数「第1」および「第2」の単なる使用は、2つの小型装置しかないことを示さない。
【0037】
単一の装置/物品または他のプロダクトが本出願に記載される場合、(それらが協働しようとしまいと)2つ以上の装置/物品を、記載された単一の装置/物品の代わりに二者択一で使用できる。従って、装置が持つと記載される機能性は、(それらが協働しようとしまいと)2つ以上の装置/物品が二者択一で持つことができる。
【0038】
同様に、(それらが協働しようとしまいと)2つ以上の装置、物品または他のプロダクトが本出願に記載される場合、単一の装置/物品が、記載される2つ以上の装置または物品の代わりに二者択一で使用できる。例えば、複数のコンピュータ・ベースの装置は、単一のコンピュータ・ベースの装置で置き換えることができる。従って、2つ以上の装置または物品が持つと記載される様々な機能性は、単一の装置/物品が二者択一で持つことができる。
【0039】
記載された単一の装置の機能性および/または特徴は、記載されてはいるが、そのような機能性/特徴を持つと明示的に記載されていない1つ以上の他の装置によって二者択一で具体化することができる。従って、他の実施例は、記載された装置自体を含んでいる必要はなく、むしろそれら他の実施例の中に、そのような機能性/特徴を持つ1つ以上の他の装置を含むことができる。
【0040】
IV.開示された例および用語は限定されない
【0041】
(本出願の最初のページの初めに述べられた)発明の名称も(本出願の終わりに述べられた)要約書も、開示された発明(群)の範囲を決して限定するものと見なされるべきではない。米国連邦規則集第37巻(37C.F.R.)1.72条(b)の下で150ワード以内の要約書が要求されるという理由だけで、要約書は本出願に含まれている。
【0042】
本出願の発明の名称、および本出願の中で提供される節の標題は、便宜のためのみで、決して開示の限定と見なされるべきではない。
【0043】
多数の実施例が本出願中に記載されており、説明の目的だけのために提示されている。記載された実施例は、いかなる意味においても限定せず、そして限定するようには意図されていない。現在開示された発明(群)は、開示から容易に明らかなように、多数の実施例に広く適用可能である。当業者は、開示された発明(群)が、構造的、論理的、ソフトウェア的および電気的な変更のような、様々な変更および改変とともに実施できることを認識するだろう。開示された発明(群)の特定の特徴は、1つ以上の特定の実施例および/または図面を参照して記載することができるが、当然のことながら、そのような特徴は、特に明示的な定めのない限り、それらを記載するために参照した1つ以上の特定の実施例または図面中の使用に限定されるのもではない。
【0044】
本出願に記載されていた方法ステップまたはプロダクト要素の実施例は、この明細書でそのように明示的に述べられるか、あるいは請求項で明示的に記述された場合を除いて、本出願で特許請求された発明を構成しないか、本出願で特許請求された発明にとって必須でないか、または本出願で特許請求された発明と同一の外延を持たない。
【0045】
後続する請求項の前提部は、特許請求された発明の目的、利益および可能な用途だけを記述し、特許請求された発明を限定しない。
【0046】
本開示は、発明(群)の全ての実施例の文字どおりの記載ではない。さらに、本開示は、全ての実施例に存在しなければならない発明(群)の特徴のリストではない。
【0047】
互いに通信するように記載された装置は、特に明示的な定めのない限り、互いに連続的に通信する必要はない。むしろ、そのような装置は、必要であるかまたは望ましいときにだけ互いに送信する必要があり、ほとんどの時間はデータの交換を実際には差し控えることができる。例えば、インターネットを経由して他の機械と通信する機械は、長い期間(例えば、一度に数週間)、他の機械にデータを送信しなくてもよい。さらに、互いに通信する装置は、直接的に、または1人以上の仲介者を通して間接的に通信することができる。
【0048】
いくつかの構成要素または特徴を備えた実施例の記載は、そのような構成要素/特徴の全てまたはいずれかでも要求されることを含意しない。むしろ、種々の選択的な構成要素は、本発明(群)の可能な実施例の多様性を説明するものとして記載されている。明示的に別段の定めがない限り、いずれの構成要素/特徴も、本質的または必須ではない。
【0049】
プロセス・ステップ、アルゴリズム等は、特定の逐次順序で記述または特許請求できるが、そのようなプロセスは、異なる順序で働くように設定することもできる。換言すれば、明示的に記載または特許請求されるかもしれないステップのシーケンスまたは順序は、ステップがその順序で実行されるという要件を必ずしも示さない。本出願に記載されたプロセスのステップは、可能ないかなる順序でも実行することができる。さらに、いくつかのステップは、(例えば、1つのステップが他のステップの後に記載されるので)、非同期に生じるように記載または示唆されているにもかかわらず、同時に実行することができる。加えて、図面の描写により例示されたプロセスは、例示されたプロセスがその他の変形および変更を除外することを含意せず、例示されたプロセスまたは任意のそのステップが発明(群)に必要であることを含意せず、例示されたプロセスが望ましいことを含意しない。
【0050】
プロセスは複数のステップを含むように記載することができるが、それは、全てまたはいずれかのステップが望ましくあり、本質的であり、または必須であることを含意しない。記載された発明(群)の範囲内の様々な他の実施例は、記載されたステップのいくつかまたは全てを省略する他のプロセスを含む。明示的に別段の定めがない限り、いずれのステップも、本質的または必須ではない。
【0051】
プロセスは単独でまたは他のプロダクトまたは方法を参照することなく記載することができるが、実施例では、プロセスは他のプロダクトまたは方法と相互に作用することができる。例えば、そのような相互作用は、1つのビジネスモデルを他のビジネスモデルに結び付けることを含むことができる。そのような相互作用は、プロセスの柔軟性または望ましさを高めるために提供することができる。
【0052】
プロダクトは複数の構成要素、態様、品質、特性および/または特徴を含むように記載することができるが、それは、複数のいずれかまたは全てが望ましくあり、本質的であり、または必須であることを示さない。記載された発明(群)の範囲内の様々な他の実施例は、記載された複数のいくつかまたは全てを省略する他のプロダクトを含む。
【0053】
項目(番号付けられていてもいなくてもよい)の列挙されたリストは、特に明示的な定めのない限り、項目のいずれかまたは全てが相互に排他的であることを含意しない。同様に、項目(番号付けられていてもいなくてもよい)の列挙されたリストは、特に明示的な定めのない限り、項目のいずれかまたは全てが任意のカテゴリに包括的であることを含意しない。例えば、列挙されたリスト「コンピュータ、ラップトップ、PDA」は、そのリストの3つの項目のいずれかまたは全てが相互に排他的であること、および、そのリストの3つの項目のいずれかまたは全てが任意のカテゴリに包括的であることを含意しない。
【0054】
項目(番号付けられていてもいなくてもよい)の列挙されたリストは、項目のいずれかまたは全てが互いに等価、または容易に互いに代替できることを含意しない。
【0055】
全ての実施例は、例示的なものであり、そして発明またはいずれの実施例も、場合によっては、作成または実施されたことを含意しない。
【0056】
V.コンピューティング
【0057】
本出願に記載された様々なプロセスが、例えば、適切にプログラムされた汎用計算機、特殊目的コンピュータおよび計算装置によって実装できることは、当業者には容易に明らかであろう。典型的には、プロセッサ(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のマイクロコントローラ、1つ以上のディジタル信号プロセッサ)は、命令(例えば、メモリまたは同様の装置から)を受け、それらの命令を実行し、その結果、それらの命令によって定義された1つ以上のプロセスを実行する。命令は、例えば、1つ以上のコンピュータ・プログラム、1つ以上のスクリプト中に具体化することができる。
【0058】
「プロセッサ」は、アーキテクチャ(例えば、チップレベル多重処理/マルチコア、RISC、CISC、パイプラインステージがインターロックされないマイクロプロセッサ、パイプライン構成、同時マルチスレッディング)にかかわらず、1つ以上のマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、計算装置、マイクロコントローラ、ディジタル信号プロセッサ、もしくは同様の装置、またはそれらの任意の組合せを意味する。
【0059】
従って、プロセスの記載は、同様にプロセスを実行するための装置の記載である。プロセスを実行する装置は、例えば、プロセスを実行するのに適切である、プロセッサならびにその入力装置および出力装置を含むことができる。
【0060】
さらに、そのような方法(他のタイプのデータと同様に)を実装するプログラムは、様々な媒体(例えば、コンピュータ読取り可能な媒体)を使用して、複数の方法で、記憶および送信できる。いくつかの実施例では、配線で接続された回路類またはカスタムハードウェアは、様々な実施例のプロセスを実装できるソフトウェア命令のいくつかまたは全ての代わりに、またはそれを組み合わせて使用してもよい。従って、ハードウェアとソフトウェアとの様々な組合せを、ソフトウェアのみの代わりに使用することができる。
【0061】
用語「コンピュータ読み取り可能媒体」は、コンピュータ、プロセッサまたは同様の装置によって読むことができるデータ(例えば、命令、データ構造)の提供に関与する、任意の媒体、複数の媒体、または異なる媒体の組合せを指す。そのような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体および伝送媒体を含み、これらに限定されずに、多くの形式をとることができる。不揮発性媒体は、例えば、光学的または磁気的なディスクおよび他の持続性メモリを含む。揮発性媒体は、典型的には主記憶を構成するダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)を含む。伝送媒体は、同軸ケーブル、銅線および光ファイバを含み、プロセッサに接続されたシステムバスを構成するワイヤを含む。伝送媒体は、無線周波数(RF)および赤外線(IR)データ通信中に生成されるような、音波、光波および電磁気放射を含むことができる。コンピュータ読み取り可能媒体の一般的形式は、例えば、フロッピー・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハードディスク、磁気テープ、他の磁気媒体、CD-ROM、DVD、他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、穿孔パターン付きの他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EEPROM、他のメモリチップまたはカートリッジ、後述されるような搬送波、またはコンピュータ読み取り可能な他の媒体を含む。
【0062】
様々な形式のコンピュータ読み取り可能媒体が、データ(例えば、命令のシーケンス)をプロセッサに運ぶのに関与できる。例えば、データは、(i)RAMからプロセッサに供給されたり;(ii)無線伝送媒体を通じて運ばれたり;(iii)イーサネット(登録商標)(またはIEEE802.3)、SAP、ATP、BlueTooth(商標)、およびTCP/IP、TDMA、CDMA、および3Gのような、多数のフォーマット、規格またはプロトコルに従ってフォーマットおよび/または伝送されたり;および/または(iv)当技術分野で周知の様々な方法のいずれかでプライバシーを保証するかまたは不正行為を防止するために暗号化されたりできる。
【0063】
従って、プロセスの記載は、同様に、プロセスを実行するためのプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能媒体の記載である。コンピュータ読み取り可能媒体は、その方法を実行するのに適切なプログラム要素を(任意の適切なフォーマットで)記憶することができる。
【0064】
プロセスの様々なステップの記載が、記載されたステップの全てが必須であることを示さないのと同じように、装置の実施例は、記載されたプロセスのいくらか(必ずしも全てではない)を実行するように動作可能であるコンピュータ/計算装置を含む。
【0065】
同様に、プロセスの様々なステップの記載が、記載されたステップの全てが必須であることを示さないのと同じように、プログラムまたはデータ構造を記憶するコンピュータ読み取り可能媒体の実施例は、実行された時、記載されたプロセスのいくらか(必ずしも全てではない)をプロセッサに実行させることができるプログラムを記憶する読み取り可能媒体を含む。
【0066】
データベースが記載されるところでは、(i)記載されたものに代わる代替データベース構造が容易に採用されうること、および(ii)データベースに加えて他のメモリ構造が容易に採用されうることは、当業者にとって当然のことであろう。本出願で示されたいずれのサンプルデータベースのどのような例示または記載も、情報の記憶された表現のための実例となる配置である。どのような数の他の配置も、例えば、図面または他のところで例示されたテーブルによって提案されたものに加えて、採用することができる。同様に、データベースの例示されたいずれのエントリも、模範となる情報のみを表す;当業者は、エントリの数および内容が本出願に記載されたものとは異なっていてもよいことを理解するだろう。さらに、テーブルとしてのデータベースのどのような表現にもかかわらず、他のフォーマット(リレーショナル・データベース、オブジェクト・ベース・モデルおよび/または分散型データベースを含む)を、本出願に記載されたデータ型を記憶および操作するために使用できるだろう。同様に、データベースのオブジェクト方法または動作は、本出願に記載されたように、様々なプロセスを実装するために使用できる。加えて、データベースは、既知の方法で、そのようなデータベース中のデータにアクセスする装置から局所的または遠隔的に記憶することができる。
【0067】
様々な実施例は、1つ以上の装置と(例えば、通信網による)通信中のコンピュータを含むネットワーク環境で働くように構成することができる。コンピュータは、任意の有線または無線媒体(例えば、インターネット、LAN、WANまたはイーサネット、トークンリング、電話線、ケーブル線、ラジオチャネル、光通信線、商用オンラインサービスプロバイダ、電子掲示板、衛星通信リンク、上記のものの任意の組合せ)を通じて、直接的または間接的に装置と通信することができる。各装置は、Intel(登録商標)Pentium(登録商標)またはCentrino(商標)プロセッサに基づいたそれのように、コンピュータと通信するのに適している、コンピュータまたは他の計算装置を、それ自身が含むことができる。任意の数およびタイプの装置が、コンピュータと通信中であってもよい。
【0068】
ある実施例では、サーバー・コンピュータまたは集中権限は、必要ないかまたは望ましくないかもしれない。例えば、本発明は、ある実施例において、集中権限のない1つ以上の装置上で実行することができる。そのような実施例では、サーバー・コンピュータによって実行されるように本出願に記載された任意の機能、またはサーバー・コンピュータに記憶されるように記載されたデータは、その代りに、1つ以上のそのような装置によって実行されるか、または装置上に記憶することができる。
【0069】
プロセスが記載される場合、ある実施例では、プロセスは、いかなるユーザの介在なしで動作することができる。他の実施例では、プロセスは、ある人間の介在(例えば、あるステップが人間の支援によって、または人間の支援を伴って実行される)を含む。
【0070】
VI.継続出願
【0071】
本開示は、当業者に、いくつかの実施例および/または発明の実施可能な記載を提供する。これらの実施例および/または発明のいくつかは、本出願中で特許請求されないかもしれないが、しかしながら本出願の優先権の利益を主張する1つ以上の継続出願中で特許請求することができる。
【0072】
出願人は、本出願中で開示され実施可能になったが、特許請求されなかった主題の特許を追求するために追加の出願を申請するつもりである。
【0073】
VII.米国特許法(35U.S.C.)第112条第6項
【0074】
請求項において、句「のための手段」または句「のためのステップ」を含む請求項の限定は、米国特許法第112条第6項がその限定に適用されることを意味する。
【0075】
請求項において、句「のための手段」または句「のためのステップ」を含んでいない請求項の限定は、その限定が機能を実行するための構造、材料、または作用を記述せずに機能を記述しているかどうかにかかわらず、米国特許法第112条第6項がその限定に適用されないことを意味する。例えば、請求項において、請求項または他の請求項の1つ以上のステップを参照する際の、句「ステップの」または句「ステップ群の」の単なる使用は、米国特許法第112条第6項がそのステップ(群)に適用されることを意味しない。
【0076】
特定の機能を実行するための手段またはステップに関し、米国特許法第112条第6項に従って、明細書に記載されている対応する構造、材料または作用、およびその均等物は、特定の機能とともに追加の機能も実行することができる。
【0077】
コンピュータ、プロセッサ、計算装置および同様のプロダクトは、広範多様な機能を実行することができる構造体である。そのようなプロダクトは、そのプロダクトのメモリ装置、またはそのプロダクトがアクセスするメモリ装置に記憶されたプログラムのような、1つ以上のプログラムの実行により、特定の機能を実行するように動作可能になることができる。特に明示的な定めのない限り、そのようなプログラムは、本出願に開示されるかもしれないいずれかの特定のアルゴリズムのような、いずれかの特定のアルゴリズムに基づく必要はない。特定の機能が異なるアルゴリズムで実装できることは当業者に周知であり、多くの異なるアルゴリズムのいずれでも、特定の機能を実行するための単なる設計上の選択になるだろう。
【0078】
それゆえ、特定の機能を実行するための手段またはステップに関し、米国特許法第112条第6項に従って、特定の機能に対応する構造は、特定の機能を実行するためにプログラムされた任意のプロダクトも含む。そのような構造は、そのようなプロダクトが、(i)機能を実行するために開示されたアルゴリズム、(ii)開示されたアルゴリズムに似ているアルゴリズム、または(iii)機能を実行するための異なるアルゴリズムでプログラムされるかどうかにかかわらず、機能を実行するためにプログラムされたプロダクトを含む。
【0079】
機能を実行するための方法としての手段が記述されているところでは、この方法を実行するための1つの構造体は、その機能を実行するための適切なハードウェアがプログラムおよび/または構成された計算装置(例えば、汎用計算機)を含む。さらに、当業者には明らかなように、その機能を他のアルゴリズムで実行する適切なハードウェアがプログラムおよび/または構成された計算装置(例えば、汎用計算機)を含む。
【0080】
VIII.権利放棄
【0081】
特定の実施例への多数の参照は、追加の異なる実施例の権利の放棄または否認を示さないし、同様に、すべての特定の特徴を含む実施例の記載への参照は、その特徴を含んでいない実施例の権利の放棄または否認を示さない。本出願中の明瞭な権利の放棄または否認は、句「含んでいない」または句「実行できない」によって前書きされなければならない。
【0082】
IX.参照による組み込み
【0083】
本出願で参照した任意の特許、特許出願またはその他の文書は、米国特許法第112条第1項に基づく説明の記載の目的、および米国特許法第112条第1項に基づく実行可能要件のためにのみ、本開示の一部として本特許出願に組み込まれ、本出願が、そのような参照による組み込みなしでも、確認可能な意味の提供に失敗することがなく、むしろそのような用語についての確認可能な意味の提供を許容するであろう場合には、いかなる仕方であれ本出願の用語を限定し、定義し、または他の仕方で解釈するために使われるべきではない。従って、当業者は、参照で提供されたどのような実施例によっても決して限定されない必要がある。
【0084】
いかなる参照による組み込みも、本出願に特に明示的な定めのない限り、それ自体では、組み込まれた特許、特許出願またはその他の文書に収容されるいかなる陳述、意見、議論または特徴付けにおいても、いかなる支持、承認または黙認をも含意するものではない。
【0085】
X.出願経過
【0086】
本出願(請求項を含む)を解釈する際、当業者は、本出願の出願経過を参照すべきであるが、本出願に関係すると考えられる他の特許出願があるかどうかに関わりなく、および本出願と優先権主張を共有する他の特許出願があるかどうかに関わりなく、他の特許や特許出願の出願経過はいずれも参照すべきではない。
【0087】
XI.発明の実施例
【0088】
様々な実施例では、遊技者は、ルーレット・ゲームに賭けることができる。いくつかの実施例では、賭ける際に、遊技者は、物理的に現金、チップまたは他の対価を提供することができる。いくつかの実施例では、賭け金は、名目上の金額かもしれず、例えば、理解されるが、直ちに提供はされない。
【0089】
賭けは、指定の結果を含むことができる。指定の結果は、賭ける遊技者によって特定することができる。指定の結果は、19のような数であってもよい。指定の結果は、「黒」のような色であってもよい。指定の結果は、何か他の起こりうる結果であってもよい。
【0090】
ルーレット回転盤の回転は、ゲームの実際の結果を決定することができる。様々な実施例では、実際の結果は、ゲームの遊技から生じる結果である。例えば、実際の結果は、一旦、回転盤が回転され、ボールが数に対応する番号が付けられたポケットに停止するとすぐに示される数であってもよい。それから、遊技者は、実際の結果と指定の結果との間の関係に基づいて配当を受けることができる。
【0091】
様々な実施例では、賭けの配当金は、実際の結果である数と指定の結果である数との間の数の差に基づくことができる。例えば、賭けの配当金は、実際の結果である数と指定の結果である数との間の数の差の一次関数になり得る。
【0092】
いくつかの実施例の中で、実際の結果が指定の結果より大きい場合、遊技者は、実際の結果である数と指定の結果である数との間の差に比例する正の金額を配当される。比例定数は、遊技者によって置かれた賭け金であってもよい。いくつかの実施例では、遊技者への配当金は、B*(実際の結果-指定の結果)であるようにしてもよい。いくつかの実施例では、実際の結果が指定の結果より大きい場合のみ、遊技者への配当金が支払われるようにしてもよい。実際の結果が指定の結果未満である場合、カジノは、遊技者によって賭けられた金額を保持することができるが、遊技者は、それ以上の義務を負わなくてもよい。いくつかの実施例では、配当金は、負である可能性があってもよい。例えば、実際の結果が指定の結果未満である場合、配当金は負であることができる。負の配当金は、遊技者がカジノに支払わなければならないことを示すことができる。遊技者は、上記の定式に従った金額をカジノに支払うことができる。換言すれば、遊技者は、実際の結果が指定の結果未満である金額に比例する金額をカジノに支払うことができる。
【0093】
様々な実施例では、実際の結果が指定の結果未満である場合、遊技者は、正の金額を配当されることができる。いくつかの実施例では、遊技者への配当金は、B*(指定の結果-実際の結果)であってもよい。
【0094】
いくつかの実施例では、遊技者は、実際の結果と指定の結果との間のルーレット・リール上の物理的な距離に基づいて配当されるようにしてもよい。物理的な距離は、数またはスペースを単位として測ることができる。例えば、実際および指定された結果は、全く同じであることができ、その場合には、距離は0でよい。実際および物理的な結果は、ルーレット回転盤上で互いに隣接することができ、この場合には、距離は1でよい。実際および物理的な結果は、それらの間に1つのスペースを持つことができ、そこでは、スペースは、ルーレット回転盤上の第3の数に相当する。この場合、実際および物理的な結果の間の距離は、2でよい。それが一方向に対応するならば、距離は、正であると考えることができる。例えば、実際の結果が時計回り方向で指定の結果の後に生じる場合、実際の結果と指定の結果との間の距離は、正であると考えることができる。実際の結果が時計回り方向で指定の結果の前に生じる場合、実際の結果と指定の結果との間の距離は、負であると考えることができる。当然のことながら、逆もまた真なりであり、例えば、反時計回りの方向で指定の結果の後に生じる実際の結果は、結果の間の距離を正にするだろう。実際および指定の結果の間の関係は、それらの間のより近い距離がどちらであるかに基づいていてもよいことに注意せよ。例えば、実際および指定の結果は、1スペース離れているとも37スペース離れているとも考えることができる。様々な実施例では、より短い距離を適用することができる。様々な実施例では、遊技者への配当金は、B*(実際および指定された結果間の距離)であることができる。いくつかの実施例では、遊技者への配当金は、B*(実際の結果の位置-指定の結果の位置)であるようにしてもよい。結果の位置は、任意の出発点から時計回りに「1」から「38」までラベル付けされた位置を有するルーレット回転盤上の物理的な数の位置に関連させてもよい。いくつかの実施例では、位置は、「0」から「37」までラベル付けされていてもよく、分数および/または負数を含む他のいかなる数の範囲でラベル付けされてもよい。様々な実施例では、距離は、センチメートルまたはインチのような単位で測ることができる。いくつかの実施例では、距離は、度またはラジアンを単位として測るようにしてもよい。
【0095】
いくつかの実施例では、遊技者は、実際の結果と指定の結果との間の差の絶対値に基づいて配当されるようにしてもよい。例えば、遊技者は、B*|実際の結果-指定の結果|の配当を受けることができる。いくつかの実施例では、遊技者は、-B*|実際の結果-指定の結果|を配当されるようにしてもよい。
【0096】
本出願に記載された定式のいずれでも、定数を配当金に加えてもよいことに注意せよ。この定数は、遊技者に目標とされ期待された配当をもたらすように調節することができる。例えば、遊技者は、B*(実際の結果-指定の結果)+Cの配当を受けることができる。様々な実施例では、カジノは、目標控除率を保つような方法で遊技者に配当することを望む場合がある。従って、カジノは、目標控除率を保つように、遊技者に配当するための定式を作成または調節することができる。目標控除率は、(例えば、伝統的なルーレット・ゲームで1つの数に賭けるような)、ルーレット上の伝統的な賭けのためにある控除率として設定することができる。
【0097】
様々な実施例では、遊技者は、実際および指定された結果の任意の関数に基づいて配当を受けることができる。例えば、Fが任意の関数である場合、遊技者への配当金は、F(実際の結果,指定された結果)であることができる。様々な実施例では、遊技者は、賭け金、実際の結果および指定の結果の任意の関数に基づいて配当を受けることができる。
【0098】
いくつかの実施例では、指定の結果は、プリセットされる。いくつかの実施例では、指定の結果は、18である。例えば、実際の結果が18である場合、遊技者は0を配当される。実際の結果が19である場合、遊技者は1を配当される。実際の結果が20である場合、遊技者は2を配当される、等々である。実際の結果が17である場合、遊技者は1の借りがある。実際の結果が16である場合、遊技者は2の借りがある。実際の結果が15である場合、遊技者は3の借りがある、等々である。実際の結果が「0」または「00」である場合、遊技者は18の借りがあるようにしてもよい。
【0099】
様々な実施例では、ルーレット・ゲーム上の賭けは、スプレッド賭けを構成することができる。「スプレッド」は、距離が数の、物理的な、または他の何らかの単位であれば、実際の結果と指定の結果との間の距離を指すことができる。
【0100】
図1は、ルーレット回転盤のための典型的なレイアウトを示す。0の位置は、結果「0」に任意に割り当てられる。「0」から時計回りに進むと、各結果は、次の整数位置、すなわち、1、2、等であり、36まで割り当てられる。
【0101】
様々な実施例では、関数は、ルーレット回転盤上の任意の2つの数の間の距離を表すことができる。関数は、同じルーレット回転盤上で見つかる2つの異なる数を入力として受け取ることができる。距離は、「0」、「1」、「2」等のような整数の形式をとることができる。関数の出力は、距離であることができる。様々な実施例では、関数は、テーブルによって定義および/または実装されることができる。テーブルは、ルーレット回転盤上の数を収容する参照列、およびルーレット回転盤上の数を収容する参照行を含むことができる。第1および第2の数の間の距離は、参照列に第1の数を見つけ、参照行に第2の数を見つけ、そして両参照数に対応する距離をテーブルに見出すことによって求めることができる。典型的なテーブルは、
図2に描かれている。
図2では、正の距離は、時計回り方向に第2の数が第1の数から離れている位置の数を示す。負の距離は、反時計回り方向に第2の数が第1の数から離れている位置の数を示す。
【0102】
いくつかの実施例では、関数は、第1の数から所与の距離を見出すことができるルーレット回転盤上の第2の数を表すようにしてもよい。関数への入力は、第1の数および距離を含むことができる。関数の出力は、第1の数からルーレット回転盤上で所与の距離だけ離れた第2の数であることができる。様々な実施例では、関数は、テーブルによって定義および/または実装することができる。テーブルでは、参照列は、ルーレット回転盤上の数を含むことができる。参照行は、距離を含むことができる。第1の数から所与の距離にあるルーレット回転盤上の第2の数を見つけるために、第1の数は参照列で見つけられ、距離は参照行で見つけられ、そして、テーブル中の第2の数は、参照数および参照距離の両方に対応して見つけることができる。典型的なテーブルは、
図3に描かれている。
【0103】
図1、2および3がヨーロッパのルーレット回転盤のレイアウトに基づくことに注意せよ。このルーレット回転盤は「0」スペースを持つが、「00」スペースを持たない。しかし、当然のことながら、
図1に描かれたものに加えて、アメリカのルーレット回転盤、または結果の任意のレイアウトを備えたルーレット回転盤用に、同様のテーブルを容易に構築することができる。そのような全てのテーブルは、様々な実施例によって想定されている。
【0104】
様々な実施例では、遊技者は、実際の結果と指定の結果との間の距離の非線形関数に基づいて配当を受けることができる。距離は、数の距離、物理的な距離、または任意の他の距離である。例えば、遊技者は、実際の結果と指定の結果との間の距離の3乗に基づいて配当を受けることができる。例えば、Bが定数である場合、遊技者への配当は、B*(実際および指定された結果間の距離)^3と等しくてよい。
【0105】
いくつかの実施例では、遊技者は、2変数関数に従って配当されるようにしてもよい。遊技者は、実際の結果が指定の結果からの正の距離である場合に第1の金額を、実際の結果が指定の結果からの負の距離である場合に第2の金額を配当されることができる。例えば、遊技者は、指定の結果が18である場合、実際の結果が18を超えるのであれば彼の賭け金と等しい金額を配当されることができ、実際の結果が18未満であるのであれば彼の賭け金と等しい金額を失うことができる。実際の結果が18に等しい場合、遊技者は、様々な実施例の中で、勝つことができるか、負けることができるか、または引き分けることができる。
【0106】
いくつかの実施例では、1つ以上の結果を指定するようにしてもよい。遊技者は、賭けをして、指定の結果が生じなければ、勝つことができる。例えば、遊技者は、数1~5を指定することができる。遊技者は、1、2、3、4、または5以外の数が生じる場合、勝つことができる。1から5までの数が生じる場合、遊技者は、彼の賭けに負ける。了解されているように、配当率は、結果の数に基づいて、および/または、遊技者によって指定された結果の可能性に基づいて決定してもよい。例えば、配当率は、遊技者がたった1つの数を指定すれば、その数が現れない確率が非常に高いので、非常に低くすることができる。しかしながら、遊技者が10を超える数を全て指定すれば、10を越える数が生じる見込みがかなりあるので、配当率はより高く設定することができる。
【0107】
様々な実施例では、ルーレット回転盤の回転の実際の結果は、自動的に検出することができる。例えば、ピアスら(Pearce, et al.)の米国特許6,616,530に記載された「ルーレット回転盤当選数検出システム」は、自動的にルーレット・ゲームで実際の結果を決定するのに使用できるかもしれない。米国特許6,616,530は、参照によって本出願に組み込まれる。遊技者への配当金は、実際の結果の決定に基づいて、実際の結果と指定の結果との間の差の計算に基づいて、および差の関数の計算に基づいて、自動的に計算することができる。
【0108】
様々な実施例は、カジノゲーム、モバイルゲーム、チャリティービンゴ、またはオンラインゲームとの関連のような、ゲームとの関連におけるデータの使用を記載する。様々な実施例では、第1のゲームで生成されたデータは、第2のゲームで使用することができる。例えば、1組のデータを、第1のゲームで生成することができる。このデータの組は、第1のゲームの結果を決定するために使用することができる。同じデータの組は、第2のゲームの結果を決定するためにも使用することができる。例えば、ブラックジャックのゲームにおいて、14枚のカードが配札できる。14枚のカードの順位および組を示すデータは、記録されることができる。そのようなデータは、ビデオポーカのゲームを行うために後で使用することができる。ビデオポーカのゲームを行う際に、14枚のカードの最初の5枚に関するデータは、残りの9枚のカードを残して、遊技者に提示することができる。遊技者は、3枚の捨て札を選択することができ、その後、3枚の置換カードに関するデータは、残りの9枚のカードに関するデータから遊技者に提示することができる。様々な実施例では、第1のゲームでのデータは、物理的手段を通じて生成することができる。物理的手段を通じたデータの生成は、電子および光子の操作に基づくだけではないプロセスを通じたデータの生成も含むことができる。物理的手段を通じたデータの生成は、ルーレット回転盤、1組のトランプからの1枚以上のカードの配札、サイコロの転動、またはその他の物理的または部分的に物理的なプロセスでの結果の生成を含むことができる。物理的手段を通じたデータの生成は、例えばカジノ従業員による、ルーレット回転盤の手動回転を通じたルーレット結果の生成を含むことができる。物理的手段を通じたデータの生成は、例えばコンピュータ制御モータによる、ルーレット回転盤の自動回転によるルーレット結果の生成を含むことができる。物理的手段を通じたデータの生成は、サイコロ博打の遊技者のような人間によるサイコロの転動を含むことができる。物理的手段によるデータの生成は、例えば、サイコロを収容する透明筐体の電動回転による、自動的なサイコロの転動を含むことができる。
【0109】
様々な実施例では、第1のゲームでの出来事の結果および/または解決は、第2のゲームでの出来事の結果および/または解決の生成のための入力として使用することができる。例えば、第1のゲームでの出来事の結果および/または解決は、第2のゲームでの結果および/または解決を生成するためのアルゴリズムにおいて使用される乱数としての役目を果たすことができる。いくつかの実施例では、第1のゲームでの出来事の結果および/または解決は、(例えば、それ以上の変形なしに)、第2のゲームでの結果または解決として直接的に使用するようにしてもよい。様々な実施例では、第1のゲームは、遊技者のゲーム、または、(例えば、いずれの遊技者の参加もなしに)、自動的に実行されたゲームを含むことができる。様々な実施例では、第1のゲームは、(例えば、電子プロセスとは違って)物理的なプロセスを通じて結果または解決が生成されるゲームを含むことができる。例えば、第1のゲームは、サイコロの転動を通じて、ルーレット回転盤の回転を通じて、カードの配札を通じて、またはその他の物理的なプロセスを通じて生成された結果または解決を含むことができる。
【0110】
リーダ
【0111】
データは、様々な方法で第1のゲームから記録することができる。いくつかの実施例では、人間が、ゲームからデータを手動で入力するようにしてもよい。例えば、カジノ従業員は、数4および3を入力するためにキーボードを使用し、サイコロ博打のゲームで2つのサイコロが転動されたときの数を表すことができる。いくつかの実施例では、センサまたはリーダが、ゲームからのデータを検出および記録するようにしてもよい。ルーレットリーダは、ルーレット回転盤の回転に続いて、ルーレットボールが着地したスペースを検出および記録することができる。典型的なルーレット検知装置は、「ルーレット回転盤方向検知装置」と題されたラインハートら(Reinhardt,et al.)の米国特許4,396,193に記載されている。これにより、米国特許4,396,193は、参照によって本出願に組み込まれる。カードシューは、シューから配札されたカードを読み、順位および組のようなカードに関するデータを決定するためのセンサおよび/またはアルゴリズムを備えることができる。そのような典型的なカードシューは、「自動化内部カード供給およびカードリーディングを備えたトランプ配札シュー」と題されたグルツッアーら(Grauzer,et al.)の米国特許7,029,009に記載されている。米国特許7,029,009は、参照によって本出願に組み込まれる。様々な実施例では、カメラが、遊技されているゲームの画像を撮影することができる。データは、そのような画像から抽出することができ、配札されたカードに関するデータ、サイコロの転動に関するデータ、およびルーレット回転盤で生成された数に関するデータがそれに含まれる。そのようなデータは、例えば、画像処理アルゴリズムを使用して抽出することができる。「ゲームモニタリング装置」と題されたウーラント(Uhland)の米国特許4,531,187は、ゲームにおける「遊技されたカードを光学的に監視するための手段」を記載する。米国特許4,531,187は、参照によって本出願に組み込まれる。
【0112】
カメラ
【0113】
様々な実施例では、カメラは、遊技されている第1のゲームの映像を記録することができる。例えば、カメラは、転動されているサイコロ、配札されているカード、回転されているルーレット回転盤、等々の映像を記録することができる。様々な実施例では、映像は、記憶することができる。様々な実施例では、映像は、撮影されたゲームが遊技された日付、ゲームが遊技された時間、ゲーム識別子、ゲームの遊技者の識別子(例えば、遊技者の名前)、ゲームのディーラーの識別子、ゲームの場所、ゲームが行われたカジノ、遊技されたゲームのタイプの表示(例えば、ブラックジャック;例えば、サイコロ博打)、等々を含む1つ以上のタグまたは他のデータと関連して記憶される。ビデオ映像を記録した後で、第2のゲームに参加した遊技者は、ビデオ映像を見たいという要求を示すことができる。第2のゲームの遊技者は、ビデオ映像に描写されたゲームからのデータを使用するゲームに参加することができる。例えば、第2のゲームに参加した遊技者は、最初にブラックジャックのゲームで配札されたのと同じカードを使用するビデオポーカのゲームに参加することができる。遊技者は、ブラックジャックのゲームのフィルム映像を見ることを要求することができる。遊技者は、今、彼自身のゲームで使用されているのと同じカードである、ブラックジャックのゲームで配札されたカードが、公正に配札されたのを確認するため、フィルム映像を見ることを要望することができる。ビデオ映像と関連して記憶されたどのようなタグも、ハウスまたはカジノが遊技者の要求でビデオ映像を検索する際に役立つであろう。例えば、第2のゲームで使用されるデータは、第1のゲームの識別子をタグ付けすることができる。第2のゲームの遊技者は、そのデータが第1のゲームでどのように生成されたかに関して、ビデオ映像を見ることを要求することができる。従って、カジノは、識別子に関連して記憶されたビデオ映像を探索することができる。その結果、そのようなビデオ映像は検索され、第2のゲームで遊技者に見せることができる。
【0114】
スキン
【0115】
様々な実施例では、第1のゲームで生成されたデータは、第2のゲームで使用することができる。1つ以上のアルゴリズムが、第1のゲームからのデータを第2のゲームで使用するのに適したデータに変換するのに使用できる。例えば、第1のゲームからのデータは、第1の範囲の数を含むことができる。第2のゲームで使用するのに適したデータは、第2の範囲の数を含むことができる。従って、例えば、第1の範囲からのデータは、定数による掛け算または割り算のような数学的な変換を使用して、第2の範囲に写像することができる。例えば、第1のゲームからのデータは、第1のゲーム(例えば、第1のゲームはブラックジャックのゲームである)で配札されたカードに関するデータを含むことができる。そのようなデータは、数1~52の各々が52枚のカードの標準的な組の中の異なるカードを表す、数の形式をとることができる。第2のゲームに必要なデータは、第2のゲームがサイコロゲーム(例えば、サイコロ博打)であるかもしれないので、1~6の範囲の数値データを含むことができる。従って、1~52の範囲からのデータは、1~6の範囲中のデータに写像することができる。写像は、以下のように生じることができる。当然のことながら、多くの他の写像が可能である。1から52までの数は、その数が49、50、51、または52である場合、完全に廃棄される。数が廃棄される場合、次に第2の数(例えば、第1のゲームで配札された異なるカードを表す数)が使用される。数が廃棄されない場合、数は8で割られ、その結果が最も近い整数に切り上げられる。従って、数1は数1に写像され、数2は数1に写像され、数8は数1に写像され、数9は数2に写像され、数17は数3に写像され、そして、数48は数6に写像される。このようにして、カードのゲームからサイコロのゲームへ写像が行われる。サイコロ博打のゲームでサイコロの転動を実行するためには、2枚以上のカードをカードのゲームから使用してもよい(カードの1枚が48を超える数によって表される場合、2枚より多くのカードが必要である)。
【0116】
一旦、第2のゲームで使用するのに適しているデータが得られれば、適切なスキンが、第2のゲームで使用されるようにしてもよい。スキンは、第2のゲームの遊技者を第2のゲームにより親しませるようにする画像および遊技パターンを含むことができる。例えば、1と6との間の数を含んでいるデータが一旦生成されると、カジノ(またはゲーム機のようなカジノの装置)を使って、データに対応する結果の生成をグラフィカルに行うことができる。例えば、数3および6が第2のゲームに適しているデータとして生成されている場合、カジノは、数3および6が1対のサイコロに転動されているグラフィカルな描写を示すことができる。このようにして、遊技者は、サイコロ博打のゲームに参加することができる。
【0117】
様々な実施例では、第2のゲームで使用されるデータが、過去に遊技された第1のゲームに由来したデータに基づいてもよいことに注意せよ。従って、第2のゲームの結果は、ある意味では予め決定することができる。しかしながら、第2のゲームの遊技者が第1のゲームに精通していないかもしれないので、または遊技者が第1のゲームからのデータを第2のゲームで使用されるデータに変換するのに使用されるアルゴリズムに精通していないかもしれないので、遊技者は、第2のゲームの結果の予備知識を利用できないかもしれない。
【0118】
様々な実施例では、第1のゲームで生成されたデータは、ゲーム機で遊技される第2のゲームで使用することができる。ゲーム機は、スロットマシン、ビデオポーカマシン、ビデオビンゴマシン、モバイルゲーム機(例えば、ネバダ州法AB471によって定義されるようなモバイルゲーム機)等であることができる。様々な実施例では、第1のゲームで生成されたデータは、ネットワーク上で遊技される第2のゲームで使用することができる。第1のゲームで生成されたデータは、オンラインカジノで第2のゲームを実行するなど、インターネット賭博で使用することができる。同様に、第1のゲームからのビデオ映像は、オンラインカジノで第2のゲームに参加する遊技者に利用可能としてもよい。ビデオ映像を見ることによって、遊技者は、第2のゲームで使用されているデータが公正に生成されたことをより強く確信することができる。
【0119】
第1のゲームで生成されたデータの監査
【0120】
様々な実施例では、第1のゲームまたはゲームの第1のシリーズで生成されたデータは、データが公正である証明を提供するために検査または監査をすることができる。様々な実施例では、検査は、データがある統計的分布に一致することを証明するために実施することができる。統計的分布は、データを生成するのに使用される1つ以上の確率過程を支配すると一般的に考えられている分布であることができる。例えば、1組のデータは、各ルーレット回転盤が38のスペースを持つ、一群のルーレット回転盤の1つで生成された10,000の結果に関するデータを含むことができる。適用可能な統計的分布は、ルーレット回転盤の各起こりうる結果が、38の結果ごとに約1回、または10,000の結果のデータ組からおよそ263回生成するだろうと予測することができる。従って、10,000の結果に関するデータの検査は、ルーレット回転盤の38の起こりうる結果のそれぞれが、10,000の結果からおよそ263回生じることを検査することになるかもしれない。その検査は、ある偏差を考慮に入れることができる。例えば、それは、213から313回生じる結果が受け入れ可能であると考えることができる。しかしながら、結果が213と313との間でない結果が何度も生じるならば、そのときは、データは疑わしいと考えることができる。データは、データを第2のゲームで使用するのを許可する前に、統計的分布の検査のような1つ以上の検査に合格することを要求してもよい。
【0121】
様々な実施例では、遊技者は、ルーレット回転盤での数または結果の幾何学形状に賭けることができる。いくつかの実施例では、遊技者は、ルーレット回転盤上の互いに正反対の(または可能な限り正反対に近づくような)数に賭けるようにしてもよい。いくつかの実施例では、遊技者は、ルーレット回転盤上で180度離れた数に賭けるようにしてもよい。遊技者は、1回の賭けを使用して幾何学的に関連する数のグループに賭けることができる。例えば、遊技者は、ルーレット回転盤に数「0」または「5」のいずれかが現われる場合、賭けに勝つことができる。
図1から知ることができるように、「0」(位置0)、および「5」(位置18)の位置は、記載されたルーレット回転盤上で互いに反対である。数0または数5のいずれかが現われる場合、遊技者は、彼の賭けに勝つことができる。遊技者は、例えば、勝てば、彼の賭け金の17倍を勝ち取ることができる。
【0122】
いくつかの実施例では、遊技者は、羅針盤の4方位点を有効に形成する4つの数に賭けるようにしてもよい。遊技者は、等しいかほぼ等しい長さの4つの弧にルーレット回転盤を分割する4つの数に賭けることができる。遊技者は、単一の賭けをし、4つの数のうちのいずれかが現われる場合に勝つことができる。いくつかの実施例では、遊技者は、等しいかほぼ等しい長さのN個の弧にルーレット回転盤を分割するN個の数に賭けるようにしてもよい。遊技者は、N個の数に単一の賭けをする利得を得ることができる。遊技者は、幾何学模様を独力で決定する必要なしに、幾何学模様を形成する一連の数に賭けることができる利得を得ることができる。例えば、遊技者は、ルーレット回転盤を手動で検査して、どの2つの数が180度離れているかを決める必要なしに、ルーレット回転盤上で180度離れている2つの数に賭けることができる。様々な実施例では、賭けは、任意の考えうる、数の幾何学模様に利用可能であるようにしてもよい。例えば、遊技者は、星の5先端部を表す数の模様に賭けることができる。遊技者は、模様中の数に賭けるために、単一の賭けをすることができる。
【0123】
いくつかの実施例では、遊技者は、数の特定の模様中の数が、一連の順次回転に1回ずつ生じることに賭けるようにしてもよい。例えば、遊技者は、五光星の先端部を形成する5つの数に賭けることができる。遊技者は、ルーレット回転盤の次の5つの回転で数の各々が1回生じれば、彼の賭けに勝つことができる。いくつかの実施例では、遊技者は、数の特定の模様が、順次の回転の組の間に特定の順序で生じることに賭けるようにしてもよい。例えば、遊技者は、星の5先端部を形成する5つの数が特定の順で生じることに賭けることができる。
【0124】
様々な実施例では、数がルーレット回転盤の回転中に生じるので、スクリーンまたは他の表示装置は、例えば、ルーレット回転盤の画像表現上で、生じた数を接続するために描かれる線を示すことができる。例えば、第1および第2の回転の後、線は、第1の回転で生じた数を第2の回転で生じた数に接続して描くことができる。第3の回転の後、線は、第2の回転で生じた数から第3の回転で生じた数へ描くことができる。様々な実施例では、遊技者は、線がルーレット回転盤の連続の回転で生じる数の間で描かれるに従って、特定の幾何学模様を形成する目的を持つことができる。例えば、遊技者は、次の4つの回転で箱形が描かれることに賭けることができる。いずれかの箱形が描かれれば、遊技者は勝つことができる。例えば、遊技者は、5光星が描かれることに賭けることができる。
【0125】
様々な実施例では、遊技者は、数の幾何学模様における任意の数の生起に賭けるようにしてもよい。例えば、遊技者は、回転盤を等しい長さの弧に分割する4つの数のいずれか1つが生起することに賭けることができる。遊技者は、さらに前述の数に隣接している数に賭けることができる。従って、例えば、遊技者は、3つの数の4つのグループがあり、3の各グループ中の中心数が回転盤を等しい長さの4つの弧に分割するような、12の数に賭けることができる。このように、遊技者は、特定の幾何学模様上に賭けることができるが、幾何学模様を定義する数の近くの数にも賭けることにより、賭けに勝つ彼の機会を増大させることができる。他の例において、遊技者は、互いに反対の2つの数の第1の組に賭けることができる。遊技者は、第2の組中の各数が2つの数の第1の組中の数の1つからルーレット回転盤上で時計回りに1スペースであるように、2つの数の第2の組にも賭けることができる。
【0126】
様々な実施例では、遊技者は、数の大きな幾何学模様上で賭けることができる。大きな幾何学模様は、小さな模様で増大させることができる。例えば、大きな模様は、ルーレット回転盤を3つのほぼ等しい長さの弧に分割する数の第1の組を構成する3つの数から成ってもよい。小さな模様は、数の第1の組を構成する3つの数の分派であることができ、個々の小さな模様は、数の第1の組の3つの数の1つ、2つのスペースだけ時計回りに離れている数及び2つのスペースだけ反時計回りに離れている数から成ってもよい。
【0127】
様々な実施例では、賭けの配当率は、遊技者が数に個々の賭けをした場合の配当率を模倣する方法で、様々な数の組合せで設定するようにしてもよい。例えば、ルーレット回転盤の各数が35の配当率を持っていたと仮定する。すなわち、遊技者が彼の賭け金の35倍を勝ち取ることができ、単一の数に賭けて勝つことにより彼の初期の賭け金を維持することができたと仮定する。遊技者が1ドルを2つの離れた数に賭けて、それらのうちの1つで勝ったならば、遊技者は34ドルの利益を得るだろう。2ドルを賭けたのだから、配当率は17であるだろう。従って、様々な実施例では、2つの数の単一の幾何学的な組合せ上の賭けは、17の配当率を持つことができる。様々な実施例では、数の組合せのための配当率は、数に別々に賭けることによる配当率とは異なってもよい。例えば、配当率は、より低くするようにしてもよいし(例えば、遊技者に2つよりも1つの賭けをする便利さにお金を払わせるようにすること)、あるいはより高くするようにしてもよい(例えば、遊技者に新しいタイプの賭けを試みるように奨励すること)。
【0128】
様々な実施例では、遊技者は、ルーレット回転盤をカスタマイズすることができる。様々な実施例では、遊技者は、1つ以上の数の配置を選ぶことができる。例えば、遊技者は、ルーレット回転盤上に数0の隣りに数5を持つことを決めることができる。従って、かっては数0のそばにあった数は、数5と交換されるだろう。様々な実施例では、ルーレット回転盤のカスタマイゼーションは、実際に物理的に生じてもよいし、生じなくてもよい。カスタマイゼーションが物理的に生じる場合、例えば、レーザ・プロジェクタは、遊技者の希望のカスタマイゼーションに基づいてルーレット回転盤に新しい数の画像を投影することができる。例えば、レーザ・プロジェクタは、ルーレット回転盤で数0の隣りに数5を投影することができる。様々な実施例で、物理的なカスタマイゼーションは生じなくてもよい。様々な実施例では、遊技者は、ルーレット回転盤の実際のレイアウトに、希望するかカスタマイズされたレイアウトを写像する写像関数を定義することができる。写像関数も、カジノによって定義することができる。遊技者は、彼のカスタマイズされたルーレット・レイアウトを使用して、賭けを示すことができる。遊技者が賭けた数は、写像関数に従ってルーレット回転盤上の(例えば、異なる)数に写像することができる。遊技者が選んだ数が写像されたその異なる数が物理的なルーレット回転盤で実際に生じたならば、遊技者は、彼の賭けに勝つことになる。様々な実施例では、遊技者は、彼の好みの数(例えば、彼の幸運な3つの数)がルーレット回転盤上で隣接する、または彼の好みの数が彼の好みの位置に位置するように、ルーレット回転盤をカスタマイズすることができる。
【0129】
いくつかの実施例では、遊技者は、カスタマイゼーションの定義によって、自動的に賭けるようにしてもよい。例えば、3つの特定の数がルーレット回転盤上で隣接して位置するように遊技者が希望すれば、遊技者は、それらの3つの数の上に賭けを自動的に定義することができる。
【0130】
いくつかの実施例では、遊技者は、ボールからの定義された距離に位置する数に賭けるようにしてもよい。例えば、遊技者は、ボールが実際に着地する数から時計回りに2スペースである数に賭けることができる。従って、ボールが遊技者の数から反時計回りに2スペースの位置に着地すれば、遊技者は、勝つことができる。
【0131】
様々な実施例では、実際の回転盤の数から他の回転盤の数へのランダム変換があるようにしてもよい。
【0132】
様々な実施例では、遊技者は、回転盤をある位置から左に、またはある位置から右に揺さぶるという選択肢にお金を支払うようにしてもよい。従って、例えば、ボールが実際に着地したところから1スペース時計回りまたは反時計回りの数に賭けた遊技者は、勝つことができる。いくつかの実施例では、例えば、左または右の回転盤の揺れ方向は、ランダムに選ばれるようにしてもよい。方向も、カジノによって選択されるようにしてもよい。
【0133】
下記は、実施例であり、請求項ではない:
【0134】
A.複数のスロットを備え、軸の周りを自由に回転することができる回転盤;
ボールを転動するために前記回転盤を囲む円滑な軌道;
前記回転盤を回転するためのハンドル;および
前記回転盤の軸に沿って前記回転盤の上位に配置されたレーザ
を含む装置。レーザは、モバイルであってもよい。また、少なくともレーザ内の鏡または反射器は、ビームが移動することを可能にする。様々な実施例では、ビームの迅速な移動を通じて、レーザは、文字、数または他の模様を透写することができる。
【0135】
B.前記レーザが、前記回転盤上に模様を透写するように動作可能である実施例Aの装置。様々な実施例では、レーザは、回転盤の運動と連動して模様を移動させることができる。従って、レーザは、たとえ回転盤が回転していても、回転盤上の同じ場所に残るように見える模様を投影することができる。
【0136】
C.前記レーザが、複数のスロットのそれぞれの近傍に異なる数を透写するように動作可能である実施例Aの装置。例えば、レーザは、回転盤上の異なるスロットの隣りに数0~37を透写または投影することができる。様々な実施例では、レーザは、回転盤上のスロットの隣りに数00を投影するようにしてもよい。
【0137】
D.入力装置をさらに含む実施例Aの装置。入力装置は、キーパッド、タッチ・スクリーン、マウスまたはその他の入力装置を含むことができる。入力装置は、遊技者がルーレット回転盤で表示または投影される数の順序を入力することを可能にする。この方法で、例えば、遊技者は、カスタマイズされたルーレット回転盤を設定することができる。
【0138】
E.複数のスロットのうちの1つの指示を受け取り;
数の指示を受け取り;そして
指示されたスロットの近傍に数を透写するようにレーザに命令する
ように動作可能である計算装置をさらに含む実施例Dの装置。
【0139】
F.賭けの指示を受け取り;
賭け金の指示を受け取り;
賭けられた第1の数の指示を受け取り;
ゲームで生じた第2の数の指示を受け取り;
前記第1の数および前記第2の数に基づいた差を決定し;そして
前記賭け金に基づいて、および前記差に基づいて配当金を決定する
ように動作可能である計算装置を含む装置。
【0140】
G.配当金を決定することが、
所定定数、前記賭け金および前記差の積に等しい配当金を決定することを含む実施例Fの装置。
【0141】
H.配当金を決定することが、
第1の所定定数と、第2の所定定数、前記賭け金および前記差の積との和に等しい配当金を決定することを含む実施例Fの装置。
【0142】
I.前記ゲームが、ルーレット・ゲームである実施例Fの装置。
【0143】
J.前記差が、前記第1の数と前記第2の数との間の数の差である実施例Fの装置。
【0144】
K.前記差が、前記第1の数に関連したルーレット回転盤上の第1のスロットと、前記第2の数に関連した前記ルーレット回転盤上の第2のスロットとの位置の差である実施例Fの装置。位置の差は、スロット数の差(例えば、3つのスロット差がある)、程度数の差、ラジアン数の差または位置の差の他の尺度を表することができる。
【0145】
L.配当金を決定することが、前記賭け金に基づいて、および前記差に基づいて負の配当金を決定することを含む実施例Fの装置。
【0146】
M.前記計算装置が、前記負の配当金に基づいて遊技者口座から値を差し引くようにさらに動作可能である実施例Lの装置。負の配当金の場合には、例えば、遊技者が金銭をカジノに負債してもよい。
【0147】
N.前記計算装置が、前記負の配当金に基づいて遊技者から集金するようにディーラーに促すようにさらに動作可能である実施例Lの装置。
【0148】
O.幾何学模様の指示を受け取り;
前記幾何学模様の頂点を定義するルーレット回転盤上の数の組を決定し;
前記幾何学模様上で行われた第1の賭けの指示を受け取り;
前記第1の賭けの賭け金の指示を受け取り;
ルーレット・ゲームの結果として生じる第1の数を決定し;
前記第1の数が前記数の組のうちの1つであるかどうかを決定し;そして
前記第1の賭けの賭け金に基づいて、および前記第1の数が前記数の組のうちの1つであるかどうかに基づいて第1の配当金を決定する
ように動作可能である計算装置を含む装置。
【0149】
P.前記幾何学模様が、
(a)正方形;
(b)正三角形;および
(c)星
のうちの1つである実施例Oの装置。
【0150】
Q.配当金を決定することが、前記第1の賭けの前記賭け金に基づいて、前記第1の数が前記数の組のうちの1つであるかどうかに基づいて、および前記数の組にいくつの数があるかに基づいて、第1の配当金を決定することを含む実施例Oの装置。例えば、数の組の数が増えれば増えるほど、配当金はより少なくなる。
【0151】
R.前記計算装置が第2の数の指示を受け取るようにさらに動作可能であり、数の組を決定することが、前記第2の数を含み、前記幾何学模様の頂点を定義するルーレット回転盤上の数の組を決定することを含む実施例Oの装置。従って、第2の数は、固定点として役立つことができる。次に、数の組の中の他の数は、ルーレット回転盤上の第2の数へ幾何学模様を固定し、模様上の他の頂点がどこに落ちるかを確かめる、または決めることにより、決定することができる。
【0152】
S.前記計算装置が、
第2の配当の指示を受け取り;
前記ルーレット回転盤上の前記第1の数から所定数のスロット離れている第2の数を決定し;
前記第2の数が前記数の組のうちの1つであるかどうかを決定し;そして
前記第2の数が前記数の組のうちの1つであるかどうかに基づいて第2の配当金を決定する
ようにさらに動作可能である実施例Oの装置。
例えば、遊技者は、結果が決定された後、ルーレット回転盤を少し回転または揺さぶるためにお金を支払ってもよい。それゆえ、遊技者は、彼が賭けた数(または賭けた数のうちの1つ)が、実際に生じた数の近くにある場合に勝つ機会を得ることができる。
【0153】
T.前記所定定数のスロットが、1つのスロットである実施例Sの装置。
【0154】
(付記1)
複数のスロットを備え、軸の周りを自由に回転することができる回転盤;
ボールを転動するために前記回転盤を囲む円滑な軌道;
前記回転盤を回転するためのハンドル;および
前記回転盤の軸に沿って前記回転盤の上位に配置されたレーザ
を含む装置。
(付記2)
前記レーザが、前記回転盤上に模様を透写するように動作可能である付記1の装置。
(付記3)
前記レーザが、複数のスロットのそれぞれの近傍に異なる数を透写するように動作可能である付記1の装置。
(付記4)
入力装置をさらに含む付記1の装置。
(付記5)
複数のスロットのうちの1つの指示を受け取り;
数の指示を受け取り;そして
指示されたスロットの近傍に数を透写するようにレーザに命令する
ように動作可能である計算装置をさらに含む付記4の装置。
(付記6)
賭けの指示を受け取り;
賭け金の指示を受け取り;
賭けられた第1の数の指示を受け取り;
ゲームで生じた第2の数の指示を受け取り;
前記第1の数および前記第2の数に基づいた差を決定し;そして
前記賭け金に基づいて、および前記差に基づいて配当金を決定する
ように動作可能である計算装置を含む装置。
(付記7)
配当金を決定することが、
所定定数、前記賭け金および前記差の積に等しい配当金を決定することを含む付記6の装置。
(付記8)
配当金を決定することが、
第1の所定定数と、第2の所定定数、前記賭け金および前記差の積との和に等しい配当金を決定することを含む付記6の装置。
(付記9)
前記ゲームが、ルーレット・ゲームである付記6の装置。
(付記10)
前記差が、前記第1の数と前記第2の数との間の数の差である付記6の装置。
(付記11)
前記差が、前記第1の数に関連したルーレット回転盤上の第1のスロットと、前記第2の数に関連した前記ルーレット回転盤上の第2のスロットとの位置の差である付記6の装置。
(付記12)
配当金を決定することが、前記賭け金に基づいて、および前記差に基づいて負の配当金を決定することを含む付記6の装置。
(付記13)
前記計算装置が、前記負の配当金に基づいて遊技者口座から値を差し引くようにさらに動作可能である付記12の装置。
(付記14)
前記計算装置が、前記負の配当金に基づいて遊技者から集金するようにディーラーに促すようにさらに動作可能である付記12の装置。
(付記15)
幾何学模様の指示を受け取り;
前記幾何学模様の頂点を定義するルーレット回転盤上の数の組を決定し;
前記幾何学模様上で行われた第1の賭けの指示を受け取り;
前記第1の賭けの賭け金の指示を受け取り;
ルーレット・ゲームの結果として生じる第1の数を決定し;
前記第1の数が前記数の組のうちの1つであるかどうかを決定し;そして
前記第1の賭けの賭け金に基づいて、および前記第1の数が前記数の組のうちの1つであるかどうかに基づいて第1の配当金を決定する
ように動作可能である計算装置を含む装置。
(付記16)
前記幾何学模様が、
(a)正方形;
(b)正三角形;および
(c)星
のうちの1つである付記15の装置。
(付記17)
第1の配当金を決定することが、
前記第1の賭けの前記賭け金に基づいて、前記第1の数が前記数の組のうちの1つであるかどうかに基づいて、および前記数の組にいくつの数があるかに基づいて、第1の配当金を決定することを含む付記15の装置。
(付記18)
前記計算装置が第2の数の指示を受け取るようにさらに動作可能であり、数の組を決定することが、前記第2の数を含み、前記幾何学模様の頂点を定義するルーレット回転盤上の数の組を決定することを含む付記15の装置。
(付記19)
前記計算装置が、
第2の配当の指示を受け取り;
前記ルーレット回転盤上の前記第1の数から所定数のスロット離れている第2の数を決定し;
前記第2の数が前記数の組のうちの1つであるかどうかを決定し;そして
前記第2の数が前記数の組のうちの1つであるかどうかに基づいて第2の配当金を決定する
ようにさらに動作可能である付記15の装置。
(付記20)
前記所定定数のスロットが、1つのスロットである付記19の装置。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスロットを備えるルーレット用の回転盤と、
命令を格納するように構成された非一時的なメモリを備えるコンピュータ装置とを備え、
前記命令は、前記コンピュータ装置によって実行された場合に、前記コンピュータ装置に、
前記複数のスロットのうちの賭けられた1つに関連付けられた賭け金を受け取るステップと、
前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つに関連付けられた結果を受け取るステップと、
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の距離を表すスプレッドに基づいて、配当を決定するステップと、
を実行させる、
装置。
【請求項2】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の距離は、前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の物理的距離である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記複数のスロットのうちの賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の距離は、前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間のスロットの数である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つは、賭けられた番号に関連付けられ、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つは、別の番号に関連付けられ、前記距離は、前記賭けられた番号と前記別の番号との間の差である、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記距離は、前記ルーレット用の回転盤上における時計回り方向での、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の第1のスロットの数と、前記ルーレット用の回転盤上における反時計回り方向での、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の第2のスロットの数と、を決定することに基づく関数に基づいている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つは、賭けられた番号に関連付けられ、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つは、別の番号に関連付けられ、前記配当を決定するステップは、前記賭けられた番号と前記別の番号で前記非一時的なメモリに格納されたテーブルを参照し、前記テーブルから前記距離を受け取るステップ、を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
コンピュータ装置により、ルーレット用の回転盤における複数のスロットのうちの賭けられた1つに関連付けられた賭け金を受け取るステップと、
前記コンピュータ装置により、前記ルーレット用の回転盤における前記複数のスロットのうちのランダムに選択された1つに関連付けられた結果を受け取るステップと、
前記コンピュータ装置により、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の距離を表すスプレッドに基づいて、配当を決定するステップと、
を含む、方法。
【請求項8】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の前記距離は、前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の物理的距離である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間の前記距離は、前記ルーレット用の回転盤上における、前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つと、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つとの間のスロットの数である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のスロットのうちの前記賭けられた1つは、賭けられた番号に関連付けられ、前記複数のスロットのうちの前記ランダムに選択された1つは、別の番号に関連付けられ、距離は、前記賭けられた番号と前記別の番号との間の差である、請求項7に記載の方法。