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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023094257
(43)【公開日】2023-07-05
(54)【発明の名称】レクテナアレイ装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 13/08 20060101AFI20230628BHJP
   H01Q 19/02 20060101ALI20230628BHJP
   H01Q 21/06 20060101ALI20230628BHJP
   H01Q 23/00 20060101ALI20230628BHJP
   H02J 50/27 20160101ALI20230628BHJP
   H02J 50/40 20160101ALI20230628BHJP
【FI】
H01Q13/08
H01Q19/02
H01Q21/06
H01Q23/00
H02J50/27
H02J50/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021209635
(22)【出願日】2021-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】518195771
【氏名又は名称】株式会社翔エンジニアリング
(71)【出願人】
【識別番号】504209655
【氏名又は名称】国立大学法人佐賀大学
(71)【出願人】
【識別番号】503361400
【氏名又は名称】国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤原 暉雄
(72)【発明者】
【氏名】牧野 克省
(72)【発明者】
【氏名】豊田 一彦
(72)【発明者】
【氏名】西山 英輔
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 和雄
【テーマコード(参考)】
5J020
5J021
5J045
【Fターム(参考)】
5J020BC04
5J020BC13
5J020DA02
5J021AA09
5J021AB06
5J021CA04
5J045AA07
5J045DA10
5J045LA03
(57)【要約】
【課題】捕集効率を維持しながら、素子数を低減したレクテナアレイ装置を提供する。
【解決手段】レクテナアレイ装置は、配列された複数のアンテナ素子20と、アンテナ素子20に接続された整流回路15と、を備え、アンテナ素子20は、それぞれ、整流回路15に接続された第1導体板23と、第1導体板23の一方側に配置され、第1導体板23に対向する接地導体板25と、第1導体板23の他方側に配置され、第1導体板23に対向する第2導体板24と、を有し、第1導体板23と第2導体板24との間の距離は第1導体板23と接地導体板25との間の距離より長い。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列された複数のアンテナ素子と、
前記アンテナ素子に接続された整流回路と、を備え、
前記アンテナ素子は、それぞれ、
前記整流回路に接続された第1導体板と、
前記第1導体板の一方側に配置され、前記第1導体板に対向する接地導体板と、
前記第1導体板の他方側に配置され、前記第1導体板に対向する第2導体板と、を有し、
前記第1導体板と前記第2導体板との間の距離は前記第1導体板と前記接地導体板との間の距離より長い、レクテナアレイ装置。
【請求項2】
互いに隣接した前記アンテナ素子の前記第1導体板の中心の間の距離は、前記アンテナ素子が受ける電波の波長をλとして、0.75λ以下である、請求項1に記載のレクテナアレイ装置。
【請求項3】
第1誘電体板及び第2誘電体板をさらに備え、
前記第1導体板及び前記接地導体板は前記第1誘電体板に形成され、
前記第2導体板は前記第2誘電体板に形成される、請求項1又は2に記載のレクテナアレイ装置。
【請求項4】
前記第1導体板は前記第1誘電体板の一方の主面に形成され、
前記整流回路は前記第1誘電体板の他方の主面に形成され、
前記接地導体板は前記第1誘電体板内に形成される、請求項3に記載のレクテナアレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線電力伝送に使用されるレクテナアレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、受けた電波を直流に変換して直流電力を生成するレクテナアレイ装置が提案されている。特許文献1には、複数のレクテナ素子を有するレクテナアレイ装置が開示されている。複数のレクテナ素子は2次元格子状に配列されている。それぞれのレクテナ素子は接地された基板に配置されたパッチアンテナ素子及び整流器を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2009-513098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたようなレクテナアレイ装置は、電波によって運ばれてきた電力の多くを逃さずに受けるために、電波のビームの広がりに応じたサイズ及び高い捕集効率を有する必要がある。しかし、所定のサイズを有するレクテナアレイ装置を作製する際、作製費用を抑えるために、素子数を低減しようとすると、捕集効率が下がる傾向にある。
【0005】
本発明の目的は、捕集効率を維持しながら、素子数を低減したレクテナアレイ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のレクテナアレイ装置は、配列された複数のアンテナ素子と、前記アンテナ素子に接続された整流回路と、を備え、前記アンテナ素子は、それぞれ、前記整流回路に接続された第1導体板と、前記第1導体板の一方側に配置され、前記第1導体板に対向する接地導体板と、前記第1導体板の他方側に配置され、前記第1導体板に対向する第2導体板と、を有し、前記第1導体板と前記第2導体板との間の距離は前記第1導体板と接地導体板との間の距離より長い。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、捕集効率を維持しながら、素子数を低減したレクテナアレイ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は本発明の実施形態に係る受電パネル10の平面図である。
図2図2は受電モジュール11の平面図である。
図3図3は受電モジュール11の断面図である。
図4図4はサブアレイ12のブロック図である。
図5図5はアンテナ素子20の斜視図である。
図6図6は本発明の実施形態の変形例に係る受電モジュール41の断面図である。
図7図7は典型的なアレイアンテナの平面図である。
図8図8は、アレイアンテナの利得と素子間隔Ldの間の関係を示すグラフである。
図9図9(A)はアレイアンテナ50の平面図である。図9(B)はアレイアンテナ50の断面図である。
図10図10(A)はアレイアンテナ60の平面図である。図10(B)はアレイアンテナ60の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以降、本発明を実施するための複数の形態を示す。各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせが可能である。各々の実施形態では、その実施形態以前に説明した点と異なる点について説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
【0010】
図1は本発明の実施形態に係る受電パネル10の平面図である。受電パネル10は本発明の「レクテナアレイ装置」の一例である。受電パネル10は縦及び横方向に配列された受電モジュール11を有する。図1には、11×11個、即ち、縦方向に11個、横方向に11個の受電モジュール11を配列した受電パネル10を例示している。
【0011】
なお、本明細書において、「縦」及び「横」という文言は、任意に選択された方向と、その方向に垂直な方向とを区別するための便宜的なものである。
【0012】
受電モジュール11は、等間隔に配置されることが好ましいが、それに限定されない。
【0013】
受電パネル10は、例えば3GHz~30GHzのマイクロ波帯で、より具体的に例えば5.8GHz帯で使用される。
【0014】
図2は受電モジュール11の平面図である。図3は受電モジュール11の断面図である。図4はサブアレイ12のブロック図である。図5はアンテナ素子20の斜視図である。図5には、第1誘電体板21、第2誘電体板22、及び接地導体板25の一部分が示されており、従って第1誘電体板21、第2誘電体板22、及び接地導体板25の断面も示されている。
【0015】
図2に示すように、受電モジュール11は縦及び横方向に配列されたサブアレイ12を有する。図2には、6×6個、即ち、縦方向に6個、横方向に6個のサブアレイ12を配列した受電モジュール11を例示している。サブアレイ12は縦及び横方向に配列されたアンテナ素子20を有する。図2には、2×2個、即ち、縦方向に2個、横方向に2個のアンテナ素子20を配列したサブアレイ12を例示している。配列された複数のアンテナ素子20は受電パネル10のアレイアンテナ13を構成する。
【0016】
サブアレイ12及びアンテナ素子20は、等間隔に配置されること好ましいが、それに限定されない。
【0017】
図4に示すように、サブアレイ12は、アンテナ素子20に加えて、整流回路15、整合回路16、及び出力端17を有する。アンテナ素子20は整流回路15の入力端に接続される。整流回路15の出力端は整合回路16の第1端に接続される。整合回路16の第2端は出力端17に接続される。図4には、2個のアンテナ素子20に1個の整流回路15を接続し、2個の整流回路15に1個の整合回路16を接続したサブアレイ12を例示している。整流回路15は、アンテナ素子20に入力された電波を整流変換して直流電力を生成する。整合回路16は、その第1端に接続された回路とその第2端に接続された回路の間のインピーダンス整合を取る。出力端17は集電用の配線(図示せず)を介して負荷回路(図示せず)に接続される。
【0018】
なお、サブアレイ12の構成は図4に例示したものに限定されない。例えば、4個のアンテナ素子20に1個の整流回路15を接続してもよいし、1個のアンテナ素子20に1個の整流回路15を接続してもよい。
【0019】
図2図3、及び図5に示すように、アンテナ素子20は、無給電素子を設けられたマイクロストリップアンテナに相当し、第1誘電体板21、第2誘電体板22、第1導体板23、第2導体板24、及び接地導体板25を有する。第2誘電体板22は第1誘電体板21の上側に配置される。第1誘電体板21と第2誘電体板22は空気層26を挟んで対向する。第1導体板23は、上記マイクロストリップアンテナの給電素子に相当し、第1誘電体板21の上面に形成される。接地導体板25は、第1誘電体板21の下面に形成され、即ち第1導体板23の下側に配置され、第1導体板23に対向する。第2導体板24は、上記マイクロストリップアンテナの無給電素子に相当し、第2誘電体板22に形成され、即ち第1導体板23の上側に配置され、第1導体板23に対向する。第1導体板23と第2導体板24は空気層26を挟んで配置される。第1導体板23と第2導体板24の間の距離は第1導体板23と接地導体板25の間の距離より長い。
【0020】
なお、本明細書において、「上面」及び「下面」という文言は、一方側の主面と他方側の主面を区別するための便宜的なものである。同様に、「上側」及び「下側」という文言は、一方側と他方側を区別するための便宜的なものである。
【0021】
第1誘電体板21と第2誘電体板22の間には、空気層26に代えて、例えば発砲スチロールで形成された低誘電率を有する誘電体層を設けてもよい。
【0022】
第2導体板24は、第2誘電体板22の上面に形成されるが、第2誘電体板22の下面に形成されてもよい。
【0023】
第1導体板23及び第2導体板24は、正方形状を有するが、円形状のような他の形状を有してもよい。また、第1導体板23が形成された領域と第2導体板24が形成された領域とは、平面視で完全に一致することが好ましいが、必ずしも完全に一致しなくてもよい。
【0024】
第1誘電体板21と第2誘電体板22の間隔hは、アンテナ素子20の利得を高めるために、0.5λdであることが好ましい。ここで、λdは、アンテナ素子20の受ける電波が第1誘電体板21と第2誘電体板22の間を占める物質内を伝搬するときの当該電波の波長である。
【0025】
第1導体板23は配線32によって整流回路15に接続される。配線32は、アンテナ素子20側のインピーダンスと配線32の特性インピーダンスが整合するように、第1導体板23の適切な箇所に接続される。
【0026】
配線32は、導線で形成されているが、スルーホールで形成されてもよい。
【0027】
整流回路15及び整合回路16は、モジュール化され、接地導体板25の下側に配置される。
【0028】
第2誘電体板22は複数の柱状のスペーサ31よって第1誘電体板21に対して間隔をあけて固定される。スペーサ31の一方の端部は第1誘電体板21に固定される。スペーサ31の他方の端部は第2誘電体板22に固定される。スペーサ31はプラスチック等の誘電体部材で形成される。
【0029】
スペーサ31は、複数の柱状の誘電体部材に代えて、別の形状の誘電体部材、例えば格子状の誘電体部材で形成されてもよい。また、空気層26に代えて、誘電体部材で形成された誘電体層を設ける場合、誘電体層がスペーサの役目も果たす。
【0030】
アレイアンテナ13の素子間隔Ldは0.75λ以下であることが好ましい。ここで、素子間隔Ldは、問題としているアレイアンテナのアンテナ素子の間隔であり、本実施形態において互いに隣接したアンテナ素子20の第1導体板23の中心(即ち、幾何学的中心)の間の距離に相当する。λは、問題としているアンテナ素子が受ける電波の波長である。換言すれば、λは、真空中の電波の速さをアンテナ素子の共振周波数で除算したものである。
【0031】
第1誘電体板21、第2誘電体板22、及び接地導体板25は、複数のアンテナ素子20によって共用される。このため、アンテナ素子20は、隙間なく配置され、アレイアンテナ13の素子間隔Ldに等しい縦及び横のサイズを有するとみなすことができる。
【0032】
図6は本発明の実施形態の変形例に係る受電モジュール41の断面図である。受電モジュール41は受電モジュール11と次の点で異なる。即ち、接地導体板25は第1誘電体板21内に形成される。整流回路15は第1誘電体板21の下面に形成される。整合回路16は、モジュール化され、整流回路15の下側に配置される。接地導体板25はアンテナ素子20及び整流回路15によって共用される。
【0033】
第1導体板23と接地導体板25の間の誘電体層の誘電率は、接地導体板25と整流回路15の間の誘電体層の誘電率より低いことが好ましい。これにより、アンテナ素子20で生じる電力損失が低減される。
【0034】
図7は典型的なアレイアンテナの平面図である。このアレイアンテナは2次元格子状に等間隔に隙間なく配置されたアンテナ素子を有する。
【0035】
ここで、図7に示すように構成され、かつ所定の捕集効率ηp及び物理的面積Apを有するアレイアンテナを作製する場合、アンテナ素子の利得Gを高くすれば、アレイアンテナの素子数Nを低減できることを説明する。まず、アンテナ素子の捕集効率η及び利得Gは、
η=Ae/A (1)
G=4πAe/λ2 (2)
と表される。ここで、Aeはアンテナ素子の有効開口面積である。Aはアンテナ素子の物理的面積であり、A=Ld 2である。式(1)及び式(2)から、捕集効率ηを得るために満たす必要がある利得Gと素子間隔Ldの間の関係は、
G=fη(Ld)=4πηLd 2/λ2 (3)
と表される。アンテナ素子の利得Gとサイズの間の関係、即ち利得Gと素子間隔Ldの間の関係をG=fσ(Ld)と表すと、捕集効率ηを得るために必要な素子間隔Ldは、fσ(Ld)=fη(Ld)から定まる。従って、アンテナ素子の利得Gを高くすれば、捕集効率ηを維持しながら、素子間隔Ldを広くできる。また、アレイアンテナの物理的面積Apは、
p=NA=NLd 2 (4)
と表される。さらに、アレイアンテナの捕集効率ηpの値はアンテナ素子の捕集効率ηの値に近似する。但し、アンテナ素子の捕集効率ηが100%より高い場合、アレイアンテナの捕集効率ηpは100%に近似する。
【0036】
以上のことから、アンテナ素子の利得Gを高くすれば、アレイアンテナの素子間隔Ldを広くでき、結果としてアレイアンテナの素子数Nを低減できる。
【0037】
図8は、アレイアンテナの利得と素子間隔Ldの間の関係を示すグラフである。図8のグラフの横軸は、素子間隔Ldであり、波長λで規格化されている。a1はアレイアンテナ50の利得と素子間隔Ldの間の関係を示す。a2はアレイアンテナ60の利得と素子間隔Ldの間の関係を示す。b1、b2、b3、b4、b5は、それぞれ、50%、70%、80%、90%、100%のアレイアンテナの捕集効率を得るために満たす必要があるアレイアンテナの利得と素子間隔Ldの間の関係を示す。
【0038】
図9(A)はアレイアンテナ50の平面図である。図9(B)はアレイアンテナ50の断面図である。図10(A)はアレイアンテナ60の平面図である。図10(B)はアレイアンテナ60の断面図である。アレイアンテナ50は2×2個のアンテナ素子20を有する。アレイアンテナ60は、2×2個のアンテナ素子を有するが、アンテナ素子として、無給電素子を設けられていないマイクロストリップアンテナを有する。
【0039】
図8からわかるように、アレイアンテナ50はアレイアンテナ60より高い利得を有する。このため、所定の捕集効率及びサイズを有するアレイアンテナを作製する場合、アンテナ素子20を使用することで、素子間隔Ldを広くでき、結果として素子数を低減できる。
【0040】
例えば、5.8GHzの周波数で使用され、100%の捕集効率、及び3m×3mのサイズを有するアレイアンテナを作製する場合を考える。図8からわかるように、アレイアンテナ50の場合、100%の捕集効率において可能な最大の素子間隔Ldは約0.75λである。アレイアンテナ60の場合、100%の捕集効率において可能な最大の素子間隔Ldは約0.5λである。このため、アレイアンテナ13を作製する場合、約6000個のアンテナ素子20を必要とする。一方、無給電素子を設けられていないマイクロストリップアンテナを隙間なく配列してアレイアンテナを作製する場合、約13500個のアンテナ素子を必要とする。
【0041】
本実施形態によれば、受電パネル10は利得の高いアンテナ素子20を備える。このため、所定のサイズを有する受電パネルを作製する際、捕集効率を維持しつつ、素子間隔Ldを広くでき、結果として素子数を低減できる。特に、本実施形態によれば、0.75λ以下に素子間隔Ldを定めることで、100%の捕集効率を維持しつつ、素子数を低減できる。本実施形態の効果はサイズの大きい受電パネルの場合に特に顕著である。
【0042】
なお、本実施形態に係る受電パネル10のアンテナ素子20は2次元格子状に配列されているが、別の実施形態に係る受電パネルのアンテナ素子は別の形状に配列されてもよい。
【0043】
最後に、上記の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形及び変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上記の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
【符号の説明】
【0044】
10…受電パネル
11、41…受電モジュール
12…サブアレイ
13…アレイアンテナ
15…整流回路
16…整合回路
17…出力端
20…アンテナ素子
21…第1誘電体板
22…第2誘電体板
23…第1導体板
24…第2導体板
25…接地導体板
26…空気層
31…スペーサ
32…配線
50、60…アレイアンテナ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10