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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023094325
(43)【公開日】2023-07-05
(54)【発明の名称】サーバ装置及び情報共有方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20230628BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20230628BHJP
   H04L 51/222 20220101ALI20230628BHJP
   H04L 51/214 20220101ALI20230628BHJP
   G08B 21/24 20060101ALI20230628BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20230628BHJP
【FI】
G08G1/16 A
G08G1/16 F
G08G1/09 H
H04L51/222
H04L51/214
G08B21/24
G08B25/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021209736
(22)【出願日】2021-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青山 紀章
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5H181
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086AA23
5C086AA52
5C086BA22
5C086CA21
5C086CA25
5C086EA13
5C086FA17
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA10
5C087DD03
5C087DD14
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG06
5C087GG08
5C087GG17
5C087GG35
5C087GG66
5C087GG70
5H181AA01
5H181BB04
5H181LL04
5H181LL08
5H181LL20
(57)【要約】
【課題】非安全運転に関して効率的で高精度な情報共有を実現すること。
【解決手段】ユーザによって端末へ入力された前記非安全運転に関する情報を時刻情報雄及び位置情報とともに受信する受信部と、時刻情報及び位置情報とに基づいて、前記非安全運転に関するメッセージを配信する配信先を選択する配信先選択部と、前記非安全運転に関するメッセージを前記配信先選択部が決定した配信先へ配信する配信部と、を備え、前記受信部は、前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定に係る情報を前記端末から受信し、前記配信先選択部は、前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定結果に基づいて、前記メッセージの配信可否及び/又は前記メッセージの内容を変更する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が非安全運転であることを示す非安全運転に関する情報を複数の端末間で共有するサーバ装置であって、
ユーザによって端末へ入力された前記非安全運転に関する情報と、前記非安全運転に関する情報が前記端末に入力された時刻を示す時刻情報と、前記非安全運転に関する情報が入力された時点における前記端末の位置を示す位置情報と、を受信する受信部と、
前記受信部が受信した情報を記憶する記憶部と、
前記時刻情報と、前記位置情報とに基づいて、前記非安全運転に関するメッセージを配信する配信先を選択する配信先選択部と、
前記非安全運転に関するメッセージを前記配信先選択部が決定した配信先へ配信する配信部と、
を備え、
前記受信部は、前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定に係る情報を前記端末から受信し、
前記配信先選択部は、前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定結果に基づいて、前記メッセージの配信可否及び/又は前記メッセージの内容を変更する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバ装置であって、
前記受信部は、前記ユーザによって入力された前記非安全運転に関する情報の種類が居眠り運転である場合に、前記車両が蛇行しているかどうかを示す情報を受信し、
前記配信先選択部は、前記車両が蛇行しているときに前記メッセージについて配信可と決定し、前記車両が蛇行していないときに前記メッセージについて配信不可と決定する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバ装置であって、
前記記憶部は、前記複数の端末の位置情報を時刻情報に対応付けて管理する端末管理情報をさらに記憶し、
前記配信先選択部は、前記居眠り運転についての情報を受信した場合に、当該情報とともに受信した位置情報及び時刻情報に基づいて前記端末管理情報を参照することで、情報提供元の端末の近傍に存在する他の端末を前記車両上の端末の候補として特定し、特定した端末に対して前記車両が蛇行しているかどうかを示す情報の送信を要求する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項4】
請求項1に記載のサーバ装置であって、
前記受信部は、前記ユーザによって入力された前記非安全運転に関する情報の種類が煽り運転である場合に、前記車両の車間距離を示す情報を受信し、
前記配信先選択部は、前方の車間距離が所定値以下の車両上の端末に対しては煽り運転と認識された旨のメッセージを配信し、後方の車間距離が所定値以下の車両上の端末に対しては煽られている可能性がある旨のメッセージを配信し、他の端末に対しては付近で煽り運転が発生している可能性がある旨のメッセージを配信する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のサーバ装置であって、
前記記憶部は、前記複数の端末の位置情報を時刻情報に対応付けて管理する端末管理情報をさらに記憶し、
前記配信先選択部は、前記煽り運転についての情報を受信した場合に、当該情報とともに受信した位置情報及び時刻情報に基づいて前記端末管理情報を参照することで、情報提供元の端末の近傍に存在する他の端末を前記車両上の端末の候補として特定し、特定した端末に対して前記車間距離を示す情報の送信を要求する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項6】
請求項1に記載のサーバ装置であって、
前記受信部は、前記車両上の端末から前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定に用いる情報を受信し、前記配信先選択部は、受信した情報を用いて前記非安全運転が実際に発生しているか否かを判定し、当該判定結果に基づいて前記メッセージの配信可否及び/又は前記メッセージの内容を変更する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項7】
請求項1に記載のサーバ装置であって、
前記受信部は、前記車両上の端末から前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定結果を受信し、前記配信先選択部は、受信した判定結果に基づいて前記メッセージの配信可否及び/又は前記メッセージの内容を変更する
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
車両が非安全運転であることを示す非安全運転に関する情報を複数の端末間で共有する情報共有方法であって、
サーバ装置が、
ユーザによって端末へ入力された前記非安全運転に関する情報と、前記非安全運転に関する情報が前記端末に入力された時刻を示す時刻情報と、前記非安全運転に関する情報が入力された時点における前記端末の位置を示す位置情報と、を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した情報を記憶部に格納するステップと、
前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定に係る情報を前記端末から受信するステップと、
前記時刻情報と、前記位置情報とに基づいて、前記非安全運転に関するメッセージを配信する配信先を選択する配信先選択ステップと、
前記非安全運転に関するメッセージを前記配信先選択ステップにより決定した配信先へ配信する配信ステップと、
を含み、
前記配信先選択ステップは、前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定結果に基づいて、前記メッセージの配信可否及び/又は前記メッセージの内容を変更する
ことを特徴とする情報共有方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非安全運転に関する情報を複数の端末間で共有させるサーバ装置及び情報共有方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両を安全に走行させるため、各種情報を収集して自車両の走行に反映させる技術が知られている。また、収集した情報を他の車両と共有する技術もある。例えば、特許文献1には、「移動体に搭載された情報処理装置は、移動体の進行中に移動体進行上の警戒対象を撮影する撮影部と、利用者が移動体進行上の警戒対象の画像を確認した上で行った操作に応じて、移動体進行上の警戒対象に関するデータを作成する作成部と、移動体進行上の警戒対象に関するデータを外部に送信する送信部とを備える。また、外部から、自身が送信したデータ以外の移動体進行上の警戒対象に関するデータを受信する受信部と、移動体進行上の警戒対象に関するデータに基づいて、移動体進行上の警戒対象が存在する場所を確認する確認部と、移動体進行上の警戒対象が存在する場所の手前で警報を発する警報部とをさらに備える。」との記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-124794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、様々な警戒対象について情報を共有することができる。しかし、警戒対象が居眠り運転や煽り運転などの危険な挙動を示す車両である場合に、これらの車両自体に情報提供することは考慮されていない。
【0005】
例えば、自車両の居眠り運転を検知するには、運転者をモニタする機器を搭載している必要があるため、居眠り運転を検知可能な車両は限られる。また、煽り運転は、当事者の主観に依存する部分があるため、機械的な判定は困難である。このため、これらの危険な挙動を示す車両、すなわち非安全運転の状態にある車両について、その車両の運転者を含めて情報提供を行うことは、車両走行の安全に大きく寄与すると考えられる。
【0006】
さらに、居眠り運転や煽り運転のように、機械での判定が困難な非安全運転の状態を判断するとき、他の車両の運転者や歩行者からどのように見えているか、という第三者の視点を取り入れることが望ましい。しかしながら、第三者による判断に誤りがあると、誤判断に基づく非安全運転に関する情報が共有される虞があった。
【0007】
そこで、本発明では、非安全運転に関して効率的に高精度な情報共有を実現し、もって車両走行の安全性向上に寄与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、代表的な本発明のサーバ装置の一つは、車両が非安全運転であることを示す非安全運転に関する情報を複数の端末間で共有するサーバ装置であって、ユーザによって端末へ入力された前記非安全運転に関する情報と、前記非安全運転に関する情報が前記端末に入力された時刻を示す時刻情報と、前記非安全運転に関する情報が入力された時点における前記端末の位置を示す位置情報と、を受信する受信部と、前記受信部が受信した情報を記憶する記憶部と、前記時刻情報と、前記位置情報とに基づいて、前記非安全運転に関するメッセージを配信する配信先を選択する配信先選択部と、前記非安全運転に関するメッセージを前記配信先選択部が決定した配信先へ配信する配信部と、を備え、前記受信部は、前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定に係る情報を前記端末から受信し、前記配信先選択部は、前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定結果に基づいて、前記メッセージの配信可否及び/又は前記メッセージの内容を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、非安全運転に関して効率的で高精度な情報共有を実現し、もって車両走行の安全性向上に寄与することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】居眠り運転の情報の共有についての説明図。
図2】サーバ装置の構成図。
図3】端末管理情報及び非安全運転情報の具体例。
図4】居眠り運転の通報を受けた場合の処理手順を示すフローチャート。
図5】煽り運転の情報の共有についての説明図。
図6】煽り運転の通報を受けた場合の処理手順を示すフローチャート。
図7】非安全運転の判定情報の具体例についての説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施例について図面を用いて説明する。
【実施例0012】
図1は、居眠り運転の情報の共有についての説明図である。図1では、車両C12が居眠り運転の状態にある。このため、車両C12は、蛇行している。車両C11は、車両C12の後続車両である。車両C14は、車両C12の反対車線を走行しており、車両C12に接近中である。さらに、車両C12の近傍には、歩行者H11が居る。
【0013】
ここで、歩行者H11は、サーバ装置20と通信可能な携帯端末を携行しており、車両C11、車両C12及び車両C14の車両上にはサーバ装置20と通信可能な端末が存在するものとする。車両上の端末は、乗員の携帯端末であって車室内にある端末でもよいし、車両に搭載された車載端末でもよい。
【0014】
サーバ装置20は、歩行者の携帯端末や車両上の端末を含む複数の端末について、位置情報と時刻情報を随時取得して管理している。そして、いずれかの端末から非安全運転に関する情報の提供を受けた場合に、非安全運転に関する情報を複数の端末に共有させることができる。非安全運転とは、居眠り運転、煽り運転など事故の原因となり得る運転である。図1では、サーバ装置20は、居眠り運転に関する情報を共有させている。
【0015】
具体的には、まず、車両C11の運転者または同乗者が車両C12の居眠り運転に気付き、ユーザである車両C11の運転者または同乗者が端末を操作してサーバ装置20に「居眠り運転を発見した」旨を通報する。この通報は、「車両が非安全運転であることを示す非安全運転に関する情報」の送信である。また、居眠り運転を発見した旨の通報時に、通報した端末の位置情報と時刻情報を併せてサーバ装置20へ送信する。
同様に、歩行者H11が車両C12の居眠り運転に気付き、ユーザである歩行者H11が端末を操作してサーバ装置20に居眠り運転発見の通報を行っている。この通報にも、位置情報と時刻情報が対応付けられる。
【0016】
サーバ装置20は、居眠り運転の通報を受信し、位置情報及び時刻情報と共に蓄積する。その後、サーバ装置20は、居眠り運転判定情報を受信し、居眠り運転が実際に発生しているか否かの判定である居眠り判定を行う。
【0017】
居眠り判定に際し、サーバ装置20は、通報とともに受信した位置情報と時刻情報を用い、その時点で近くに存在した端末を居眠り運転車両の端末の候補として選択する。そして、選択した端末に対して、居眠り運転判定情報の送信を要求する。居眠り運転判定情報とは、居眠り運転が実際に発生しているか否かの判定に用いることのできる情報、若しくは、居眠り運転が実際に発生しているか否かの判定結果を示す情報である。ここでは、居眠り運転が実際に発生しているか否かの判定に用いることのできる情報として、加速度の情報を用いる場合を例に説明を行う。
【0018】
車両C11の運転者が車両C12の居眠り運転を通報した時点では、車両C12が車両C11の近傍(例えば半径10メートルの範囲内)に存在したと考えられる。同様に、歩行者H11が車両C12の居眠り運転を通報した時点では、車両C12が歩行者H11の近傍(例えば半径10メートルの範囲内)に存在したと考えられる。そこで、サーバ装置20は、それぞれの通報の時点で、通報元の端末から10メートル以内に存在した端末を選択することで、車両C12の端末を特定し、車両C12の端末に居眠り判定情報を送信するよう要求する。
【0019】
車両C12の端末は、サーバ装置20からの要求に基づいて、サーバ装置20から要求を受信した時点における加速度の情報を取得し、サーバ装置20に送信する。居眠り運転により蛇行すると、車両上の端末には安全運転時とは異なる加速度がかかる。そのため、加速度の情報を居眠り運転判定情報として送信する。サーバ装置20から要求を受信した時点から所定の時間分さかのぼって蓄積された加速度の情報を取得しても良いし、サーバ装置20から要求を受信した時点から所定の時間分送信を待機して蓄積された加速度の情報を取得しても良い。
【0020】
サーバ装置20は、車両C12の端末から加速度の情報を受信し、加速度の変動に基づいて居眠り運転が実際に発生しているか否かを判定する。例えば、任意で設定された時間内における加速度の変動が大きいとき、車両C12は蛇行運転であり、居眠り運転が実際に発生していると判定する。この居眠り判定の結果に基づいて、サーバ装置20は、メッセージの配信可否をさらに判定する。すなわち、居眠り判定の結果が「居眠り運転が実際に発生している」であれば、メッセージの配信可否の判定結果は「配信可」となる。そして、居眠り運転が実際に発生していると判定されないときに、メッセージの配信可否の判定結果は「配信不可」となる。
【0021】
配信可と判定したならば、サーバ装置20は、居眠り運転の当事者である車両C12と、周囲の端末に対するメッセージの配信を行う。例えば、車両C12に対しては「居眠り注意」のメッセージを配信し、車両C14などの周囲の端末には「周囲に居眠り車両あり」のメッセージを配信する。
一方、配信不可と判定したならば、サーバ装置20は、当事者の端末にも周囲の端末にもメッセージの配信を行わない。
【0022】
このように、サーバ装置20は、歩行者や運転者の判断に基づく居眠り運転の通報を受信した場合に、居眠り運転の車両上にある端末から情報を取得して居眠りの有無を機械的に判定し、メッセージの配信可否を決定する。このため、第三者の判断と機械による判定を統合し、居眠りを効率的に精度良く判定することができる。特に、第三者の判断に誤りがあった場合には、誤判断に基づいてメッセージが配信される事態を回避できる。
また、メッセージの配信先には、周囲の端末と居眠り運転の当事者の端末が含まれるので、居眠り運転検知の機能の無い車両の運転者に対しても居眠り運転の注意喚起が可能である。
【0023】
図2は、サーバ装置20の構成図である。図2に示すように、サーバ装置20は、無線ネットワークを介して携帯端末11や車載端末12と接続される。
携帯端末11は、例えばスマートフォンである。携帯端末11は、所定のアプリケーションプログラムを実行することで、サーバ装置20に位置情報及び時刻情報を随時送信することができる。さらに、このアプリケーションプログラムは、端末の操作者であるユーザの操作を受け付けて非安全運転(居眠り運転や煽り運転など)をサーバ装置20に通報する機能、サーバ装置20からの要求に応じて非安全運転の判定に係る情報を送信する機能、サーバ装置20から配信されたメッセージを出力する機能を提供する。
車載端末12は、車両に搭載された端末であり、携帯端末11と同様のアプリケーションプログラムを実行可能である。
【0024】
サーバ装置20は、通信部21、処理部22及び記憶部23を有する。
通信部21は、携帯端末11や車載端末12との通信を行う通信インタフェースである。
記憶部23は、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスであり、端末管理情報41及び非安全運転情報42を格納する。端末管理情報41は、サーバ装置20と通信する複数の端末について、位置情報を時刻情報に対応付けて管理するデータである。非安全運転情報42は、通報された非安全運転情報を時刻情報や位置情報に対応付けて管理するデータである。
【0025】
処理部22は、サーバ装置20の各種処理を実行する処理部であり、受信部31、配信先選択部32及び配信部33を有する。サーバ装置20をコンピュータで実現する場合には、CPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することで受信部31、配信先選択部32及び配信部33に対応する機能を実現すればよい。
【0026】
受信部31は、ユーザによって端末へ入力された非安全運転に関する情報と、非安全運転に関する情報が端末に入力された時刻を示す時刻情報と、非安全運転に関する情報が入力された時点における端末の位置を示す位置情報と、を受信する。
また、受信部31は、ユーザによって入力された非安全運転に関する情報の種類に応じて、非安全運転が実際に発生しているか否かの判定に係る情報である判定情報を端末からさらに受信する。
受信部31による受信は、通信部21を介して行われる。また、受信部31が受信した情報は、適宜記憶部23に記憶される。
【0027】
配信先選択部32は、時刻情報と位置情報とに基づいて、非安全運転に関するメッセージを配信する配信先を選択する処理部である。配信先選択部32は、非安全運転が実際に発生しているか否かの判定結果に基づいて、メッセージの配信可否及び/又はメッセージの内容を変更する機能を有する。
配信部33は、非安全運転に関するメッセージを配信先選択部32が決定した配信先へ配信する。
【0028】
配信先選択部32は、非安全運転が実際に発生しているか否かの判定を行ってもよいし、端末が行った判定の結果を受信してもよい。配信先選択部32は、非安全運転が実際に発生しているか否かの判定を行う場合には、判定に用いる情報を判定情報として端末から受信する。
【0029】
図3は、端末管理情報41及び非安全運転情報42の具体例である。図3に示したように、端末管理情報41は、端末ID、ユーザID、位置情報、時刻情報などの項目を有する。端末IDは、端末を一意に特定する識別情報である。ユーザIDは、端末を使用するユーザを一意に識別する識別情報である。端末管理情報41は、端末ID及びユーザIDに対し、位置情報と時刻情報のセットを複数対応付けることで、端末IDの位置の変化を時系列で管理する。この他、端末IDには任意の情報を対応付けることができる。例えば、車両に搭載された車載端末であれば、自動車登録番号等の車両を識別するナンバーを対応付けてもよい。
【0030】
図3では、端末ID「N001」に対して、ユーザID「U001」が対応付けられるとともに、位置情報「X001,Y001」と時刻情報「T001」の組、位置情報「X002,Y002」と時刻情報「T002」の組などが対応付けられている。
【0031】
非安全運転情報42は、時刻情報、通報種別、端末ID、位置情報、対象情報などの項目を有する。非安全運転に関する情報ともに端末から受信した時刻情報が時刻情報として用いられる。通報種別は、居眠りや煽りなど、非安全運転の種類を示す。この非安全運転の種類は、端末から受信した非安全運転に関する情報に含まれている。端末IDは、非安全運転に関する情報の送信元の端末を示す。非安全運転に関する情報ともに端末から受信した時刻情報が位置情報として用いられる。対象情報は、非安全運転の状態にある車両の特定に利用可能な情報である。例えば、非安全運転に関する情報に、対象の車両のナンバーが含まれていたならば、車両のナンバーを対象情報として登録する。
【0032】
図3では、時刻情報「T001」に、通報種別「居眠り」、端末「N001」、位置情報「X001,Y001」、対象情報「1234」を対応付けて格納している。同様に、時刻情報「T023」に、通報種別「居眠り」、端末「N023」、位置情報「X023,Y023」、対象情報「1234」を対応付けて格納している。
【0033】
図4は、居眠り運転の通報を受けた場合の処理手順を示すフローチャートである。まず、サーバ装置20の受信部31は、端末から居眠り通報、位置情報、時刻情報を受信する(ステップS101)。ここで、居眠り通報とは、種類が「居眠り」の非安全運転に関する情報である。
【0034】
受信部31は、受信した情報を非安全運転情報42に登録する(ステップS102)。配信先選択部32は、通報の位置情報と時刻情報に基づいて端末管理情報41を参照することで、通報時に通報を送信した端末の近傍に所在した端末を特定する(ステップS103)。配信先選択部32は、特定した端末を対象端末として居眠り判定情報を要求する(ステップS104)。その後、受信部31は、対象端末から居眠り判定情報を受信する(ステップS105)。居眠り判定情報は、例えば端末に加わった加速度の履歴である。
【0035】
居眠り判定情報により、居眠り運転が発生していることが示されたならば(ステップS106;Yes)、配信先選択部32は、配信可と判定する。この場合、配信部33は、対象端末に居眠り運転を警告するメッセージを配信し(ステップS107)、対象端末の周囲に所在する周囲端末に「居眠り運転車両あり」のメッセージを配信して(ステップS108)、処理を終了する。
【0036】
一方、居眠り判定情報により、居眠り運転が発生していることが示されなければ(ステップS106;No)、配信先選択部32は、配信不可と判定する。この場合、配信部33は、メッセージを配信することなく処理を終了する。
【0037】
なお、配信先選択部32は、例えば居眠り判定情報として取得した加速度情報が、蛇行を示している場合に、居眠り運転が発生していると判定する。
また、対象端末が複数存在する場合には、全てに居眠り判定情報の送信を要求し、それぞれの対象端末について居眠り運転が発生しているか否かを判定すればよい。この場合、いずれの対象端末の居眠り判定情報も居眠り発生を示さなかったときにステップS106;Noとなる。いずれかの対象端末の居眠り判定情報が居眠りの発生を示したならば、その対象端末に居眠り警告のメッセージを配信し、他の対象端末には周囲端末としてのメッセージを配信する。
【0038】
図5は、煽り運転の情報の共有についての説明図である。図5では、車両C22が車両C23を煽っている状態にある。このため、車両C22と車両C23の車間距離が短くなっている。車両C21は、車両C22の後続車両である。車両C24は、車両C22の反対車線を走行しており、車両C22に接近中である。さらに、車両C22の近傍には、歩行者H21が居る。
【0039】
ここで、歩行者H21は、サーバ装置20と通信可能な携帯端末を携行しており、車両C21、車両C22、車両C23及び車両C24の車両上にはサーバ装置20と通信可能な端末が存在するものとする。車両上の端末は、乗員の携帯端末であって車室内にある端末でもよいし、車両に搭載された車載端末でもよい。
【0040】
図5において、まず、車両C21の運転者が車両C22の煽り運転に気付き、端末を操作してサーバ装置20に煽り運転発見の通報を行っている。この通報は、「車両が非安全運転であることを示す非安全運転に関する情報」の送信である。また、煽り運転発見の通報時には、通報した端末の位置情報と時刻情報を併せて送信する。
同様に、歩行者H21が車両C22の煽り運転に気付き、端末を操作してサーバ装置20に煽り運転発見の通報を行っている。この通報にも、位置情報と時刻情報が対応付けられる。
【0041】
サーバ装置20は、煽り運転の通報を受信し、位置情報及び時刻情報と共に蓄積する。その後、サーバ装置20は、煽り運転判定情報を受信し、煽り運転が実際に発生しているか否かの判定である煽り判定を行う。
【0042】
煽り判定に際し、サーバ装置20は、通報とともに受信した位置情報と時刻情報を用い、その時点で近くに存在した端末を煽り運転の当事者の車両の端末の候補として選択する。煽り運転の当事者の車両には、煽り運転を行っている車両C22と、煽られている車両C23とが含まれる。サーバ装置20は、選択した端末に対して、煽り運転判定情報を送信するよう要求する。煽り運転判定情報とは、煽り運転が実際に発生しているか否かの判定に用いることのできる情報、若しくは、煽り運転が実際に発生しているか否かの判定結果を示す情報である。ここでは、煽り運転が実際に発生しているか否かの判定に用いることのできる情報として、車間距離の情報を用いる場合を例に説明を行う。
【0043】
車両C21の運転者が車両C22の煽り運転を通報した時点では、車両C22及び車両C23が車両C21の近傍(例えば半径10メートルの範囲内)に存在したと考えられる。同様に、歩行者H21が車両C22の煽り運転を通報した時点では、車両C22及び車両C23が歩行者H21の近傍(例えば半径10メートルの範囲内)に存在したと考えられる。そこで、サーバ装置20は、それぞれの通報の時点で、通報元の端末から10メートル以内に存在する端末を選択することで、車両C22及び車両C23の端末を特定し、車両C22及び車両C23の端末に煽り判定情報の送信を要求する。
【0044】
車両C22及び車両C23の端末は、それぞれサーバ装置20からの要求を受けて、サーバ装置20から要求を受信した時点を基準とした車間距離の情報を取得し、サーバ装置20に送信する。具体的には、自車両の前方の車間距離と、自車両の後方の車間距離とを煽り運転判定情報として送信する。サーバ装置20から要求を受信した時点から所定の時間分さかのぼって蓄積された車間距離の情報を取得しても良いし、サーバ装置20から要求を受信した時点から所定の時間分経過して蓄積された車間距離の情報を取得しても良い。
【0045】
サーバ装置20は、車両C22及び車両C23の端末から車間距離の情報を受信し、車間距離に基づいて煽り運転が実際に発生しているか否かを判定する。この煽り判定の結果に基づいて、サーバ装置20は、メッセージの内容を変更する。すなわち、煽り判定の結果が「煽り運転を行っている」であれば、その端末に「煽り運転注意」とのメッセージを配信し、煽り判定の結果が「煽られている」であれば、その端末に「煽られていませんか?」とのメッセージを配信する。そして、煽り運転の当事者でない周囲の端末には、「周囲に煽り車両あり」のメッセージを配信する。
【0046】
このように、サーバ装置20は、歩行者や運転者の判断に基づく煽り運転の通報を受けた場合に、煽り運転の当事者の車両上の端末から情報を取得して煽りの有無を機械的に判定し、メッセージの内容を決定する。このため、第三者の判断と機械による判定を統合し、煽りを効率的に精度良く判定することができる。
また、メッセージの配信先には、周囲の端末、煽り運転している車両上の端末、煽られている車両上の端末が含まれるので、煽り運転検知の機能の無い車両の運転者に対しても煽り運転の注意喚起が可能である。
【0047】
図6は、煽り運転の通報を受けた場合の処理手順を示すフローチャートである。まず、サーバ装置20の受信部31は、端末から煽り通報、位置情報、時刻情報を受信する(ステップS201)。ここで、煽り通報とは、種類が「煽り」の非安全運転に関する情報である。
【0048】
受信部31は、受信した情報を非安全運転情報42に登録する(ステップS202)。配信先選択部32は、通報の位置情報と時刻情報に基づいて端末管理情報41を参照することで通報時に近傍に所在した端末を特定する(ステップS203)。配信先選択部32は、特定した端末を対象端末として煽り判定情報を要求する(ステップS204)。その後、受信部31は、対象端末から煽り判定情報を受信する(ステップS205)。煽り判定情報は、例えば前後の車間距離である。
【0049】
配信先選択部32は、煽り判定情報が煽り運転を行っていることを示すか否かを判定する(ステップS206)。煽り運転を行っていることが示されたならば(ステップS206;Yes)、配信部33は、その対象端末に「煽り運転注意」のメッセージを配信する(ステップS207)。
【0050】
ステップS207の終了後、もしくは煽り運転を行っていることが示されなかった場合(ステップS206;No)、配信先選択部32は、煽り判定情報が煽られていることを示すか否かを判定する(ステップS208)。煽られていることが示されたならば(ステップS208;Yes)、配信部33は、その対象端末に「煽られていませんか?」のメッセージを配信する(ステップS209)。
【0051】
ステップS209の終了後、もしくは煽り運転を行っていることが示されなかった場合(ステップS208;No)、配信部33は、対象端末の周囲に所在する周囲端末に「煽り運転車両あり」のメッセージを配信して(ステップS208)、処理を終了する。
【0052】
この処理手順では、当事者の車両から情報が得られているか否かに関わらず、周囲端末に対して注意喚起のメッセージを配信している。煽り運転の通報があった場合には、少なくとも通報を行ったユーザにとって危険を感じる車間距離の車両が存在したと考えられるからである。
なお、配信先選択部32は、例えば前方の車間距離が所定値以下の場合に「煽り運転を行っている」と判定し、後方の車間距離が所定値以下の場合に「煽られている」と判定する。
【0053】
図7は、非安全運転の判定情報の具体例についての説明図である。
携帯端末11は、居眠り運転判定情報として、加速度を測定することができる。また、車載装置と通信すれば、車両の情報(ステアリング角度等)を中継してサーバ装置20に送信することも可能である。車載端末12であれば、車両からのステアリング角度の取得や、加速度の測定をおこなって、居眠り運転判定情報とすることができる。
また、携帯端末11は、車載装置と通信し、車両の情報(前後の車両との距離等)を中継し、煽り運転判定情報としてサーバ装置20に送信することが可能である。車載端末12であれば、前後の車両との距離を測定し、煽り運転判定情報とすることができる。
【0054】
また、携帯端末11や車載端末12は、図7に示した情報を用い、居眠り運転や煽り運転の判定を自端末で行うこともできる。この場合には、判定結果を居眠り判定情報や煽り判定情報としてサーバ装置20に送信すればよい。
【0055】
図7に示した情報を用いて判定を行う場合の閾値は、ユーザの判断を組み合わせて用いることを想定した値とする。例えば、加速度の履歴から居眠り運転の判定をする場合には、加速度の履歴のみからは居眠り運転と判定できずとも、ユーザから居眠り運転の通報があったことを考慮すれば居眠り運転と判定できる範囲で閾値を設定すればよい。同様に、車間距離から煽り運転の判定をする場合には、車間距離のみからは煽り運転と判定できずとも、ユーザから煽り運転の通報があったことを考慮すれば煽り運転と判定できる範囲で閾値を設定すればよい。さらに、前方の車間距離に対する閾値(煽り運転をしているか否かの閾値)と、後方の車間距離に対する閾値(煽られているか否かの閾値)とを異ならせてもよい。
【0056】
上述してきたように、開示のサーバ装置20は、車両が非安全運転であることを示す非安全運転に関する情報を複数の端末間で共有するサーバ装置であって、ユーザによって端末へ入力された前記非安全運転に関する情報と、前記非安全運転に関する情報が前記端末に入力された時刻を示す時刻情報と、前記非安全運転に関する情報が入力された時点における前記端末の位置を示す位置情報と、を受信する受信部31と、受信部31が受信した情報を記憶する記憶部23と、前記時刻情報と、前記位置情報とに基づいて、前記非安全運転に関するメッセージを配信する配信先を選択する配信先選択部32と、前記非安全運転に関するメッセージを前記配信先選択部32が決定した配信先へ配信する配信部33と、を備え、前記受信部31は、前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定に係る情報を前記端末から受信し、前記配信先選択部32は、前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定結果に基づいて、前記メッセージの配信可否及び/又は前記メッセージの内容を変更する。
かかる構成及び動作により、サーバ装置20は、非安全運転に関して効率的で高精度な情報共有を実現し、もって車両走行の安全性向上に寄与することができる。
【0057】
また、前記受信部31は、前記ユーザによって入力された前記非安全運転に関する情報の種類が居眠り運転である場合に、前記車両が蛇行しているかどうかを示す情報を受信し、前記配信先選択部32は、前記車両が蛇行しているときに前記メッセージについて配信可と決定し、前記車両が蛇行していないときに前記メッセージについて配信不可と決定する。
さらに、前記記憶部23は、前記複数の端末の位置情報を時刻情報に対応付けて管理する端末管理情報をさらに記憶し、前記配信先選択部32は、前記居眠り運転についての情報を受信した場合に、当該情報とともに受信した位置情報及び時刻情報に基づいて前記端末管理情報を参照することで、情報提供元の端末の近傍に存在する他の端末を前記車両上の端末の候補として特定し、特定した端末に対して前記車両が蛇行しているかどうかを示す情報の送信を要求する。
かかる動作によれば、居眠り運転に関して効率的で高精度な情報提供を実現し、ユーザの判断が誤っている場合には、誤った情報の共有を防ぐことができる。
【0058】
また、前記受信部31は、前記ユーザによって入力された前記非安全運転に関する情報の種類が煽り運転である場合に、前記車両の車間距離を示す情報を受信し、前記配信先選択部32は、前方の車間距離が所定値以下の車両上の端末に対しては煽り運転と認識された旨のメッセージを配信し、後方の車間距離が所定値以下の車両上の端末に対しては煽られている可能性がある旨のメッセージを配信し、他の端末に対しては付近で煽り運転が発生している可能性がある旨のメッセージを配信する。
さらに、前記記憶部23は、前記複数の端末の位置情報を時刻情報に対応付けて管理する端末管理情報をさらに記憶し、前記配信先選択部32は、前記煽り運転についての情報を受信した場合に、当該情報とともに受信した位置情報及び時刻情報に基づいて前記端末管理情報を参照することで、情報提供元の端末の近傍に存在する他の端末を前記車両上の端末の候補として特定し、特定した端末に対して前記車間距離を示す情報の送信を要求する。
かかる動作によれば、煽り運転に関して効率的で高精度な情報提供を実現し、煽り運転を行っている可能性のあるユーザ、煽られている可能性のあるユーザ、周囲のユーザにそれぞれ適切なメッセージを配信することができる。
【0059】
また、前記受信部31は、前記車両上の端末から前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定に用いる情報を受信し、前記配信先選択部32は、受信した情報を用いて前記非安全運転が実際に発生しているか否かを判定し、当該判定結果に基づいて前記メッセージの配信可否及び/又は前記メッセージの内容を変更する構成としてもよい。
かかる構成では、端末に負荷をかけることなく非安全運転の発生を判定することができる。
【0060】
また、前記受信部31は、前記車両上の端末から前記非安全運転が実際に発生しているか否かの判定結果を受信し、前記配信先選択部は、受信した判定結果に基づいて前記メッセージの配信可否及び/又は前記メッセージの内容を変更する構成としてもよい。
かかる構成では、サーバ装置20の負荷を軽減しつつ非安全運転の情報を共有することができる。
【0061】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、かかる構成の削除に限らず、構成の置き換えや追加も可能である。
【0062】
例えば、上記の実施例では、サーバ装置20が端末にメッセージの内容を配信する構成を例示して説明を行ったが、メッセージの種別を指定したメッセージ出力要求を配信し、端末側が指定された種別に応じた内容のメッセージを生成して出力する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0063】
11:携帯端末、12:車載端末、20サーバ装置、21:通信部、22:処理部、23:記憶部、31:受信部、32:配信先選択部、33:配信部、41:端末管理情報、42:非安全運転情報
図1
図2
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図6
図7