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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023094490
(43)【公開日】2023-07-05
(54)【発明の名称】管理システム及び管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20120101AFI20230628BHJP
【FI】
G06Q50/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021210011
(22)【出願日】2021-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】501009849
【氏名又は名称】株式会社日立エルジーデータストレージ
(74)【代理人】
【識別番号】110001689
【氏名又は名称】青稜弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】野中 智之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】保管場所に保管されている二次電池内蔵充電器の二次電池の充電状態を把握し易くできる管理システムを提供する。
【解決手段】電力受信部と電力受信部から供給される電力によって充電可能な二次電池とを有する二次電池内蔵充電器付き収容体バッグを収納可能な複数の格納部102を含む収容体ロッカー適用される管理システムであって、電力送信部300は、格納部102に設置され、格納部102に収容される二次電池内蔵充電器付き収容体200の電力受信部へ無線で電力を伝送する。制御装置は、電力送信部300によって、電力受信部と無線で通信を行うことで取得した二次電池の充電状態に関する充電情報を表示装置に表示する。
【選択図】図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力受信部と前記電力受信部から供給される電力によって充電可能な二次電池とを有する二次電池内蔵充電器付き第一収容体を収納可能な複数の格納部を含む第二収容体に適用され、
表示装置と、
前記格納部に設置され、前記電力受信部と無線で通信可能であり、前記電力受信部に無線で電力を伝送可能である電力送信部と、
前記表示装置の表示を制御する制御装置と、
を備えた管理システムであって、
前記制御装置は、
前記電力送信部によって、前記電力受信部と無線で通信を行うことにより、前記二次電池の充電状態に関する充電情報を取得し、取得した前記充電情報を前記表示装置に表示可能に構成された、
管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置に情報を入力する情報入力装置を更に備え、
前記制御装置は、
前記格納部のアドレスを含み、前記格納部の使用状態に応じて、前記格納部のアドレスに対して、前記第一収容体を前記格納部に収納したユーザを識別するためのユーザ識別情報、前記格納部に設置された前記電力送信部の電力送信部識別情報、及び、前記格納部に収納された前記第一収容体の前記電力受信部の電力受信部識別情報の少なくも一つが対応付けられて格納される第1管理情報が記憶された記憶装置を含み、
前記制御装置は、
前記情報入力装置によって、前記ユーザ識別情報が入力された場合、入力された前記ユーザ識別情報が、前記第1管理情報に格納されているか否かを判定し、
入力された前記ユーザ識別情報が前記第1管理情報に格納されていない場合、前記第1管理情報に基づいて、入力された前記ユーザ識別情報及び前記ユーザ以外の他のユーザの前記ユーザ識別情報の何れにも対応していない前記格納部の前記アドレスが示す空き格納部を示す空き情報を前記表示装置に表示し、
前記情報入力装置によって、前記空き格納部を選択したことを示す情報が入力された場合、前記第1管理情報に基づいて、選択された前記空き格納部に設置された前記電力送信部を特定し、
特定した前記電力送信部によって、前記電力受信部に応答指令を送信し、前記電力受信部が応答した場合、選択された前記空き格納部にて、前記第一収容体を検出したことを示す情報を前記表示装置に表示する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の管理システムにおいて、
前記電力受信部は、前記電力受信部識別情報を格納している記憶部を含み、
前記制御装置は、
前記電力受信部が応答した場合、特定した前記電力送信部によって、前記電力受信部と無線で通信を行うことにより、前記電力受信部から前記電力受信部識別情報を取得し、
取得した前記電力受信部識別情報及び入力された前記ユーザ識別情報を、前記格納部の前記アドレスに対応付けて、前記第1管理情報に格納する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項4】
請求項2に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
前記電力受信部が応答した場合、
特定した前記電力送信部によって、前記無線での電力の伝送を、応答した前記電力受信部に対して開始することにより、応答した前記電力受信部による前記二次電池の充電を開始し、
前記二次電池の充電の実行状態を示す情報を前記表示装置に表示する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項5】
請求項2に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
入力された前記ユーザ識別情報が前記第1管理情報に格納されている場合、前記第1管理情報に基づいて、入力された前記ユーザ識別情報に対応する前記電力送信部識別情報が示す前記電力送信部を特定し、
特定した前記電力送信部によって、特定した前記電力送信部が設置された前記格納部に収納された前記第一収容体の前記電力受信部と無線で通信を行うことにより、前記第一収容体の前記二次電池の充電状態に関する前記充電情報を取得し、取得した前記充電情報を前記表示装置に表示する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
特定した前記電力送信部によって、特定した前記電力送信部が設置された前記格納部に収納された前記第一収容体の前記電力受信部と無線で通信を行うことによって、
前記格納部に格納された前記第一収容体の前記二次電池が充電中であるか否かを判定する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
前記格納部に格納された前記第一収容体の前記二次電池が充電中であると判定した場合、特定した前記電力送信部によって、特定した前記電力送信部が設置された前記格納部に収納された前記第一収容体の前記二次電池の充電を停止する指令を前記電力受信部に送信する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項8】
請求項6に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
特定した前記電力送信部によって、特定した前記電力送信部が設置された前記格納部に収納された前記第一収容体の前記電力受信部に応答指令を送信し、前記電力受信部が応答しなかった場合、前記第一収容体が持ち出されたと判定し、
特定した前記電力送信部が設置された前記格納部にて前記第一収容体が持ち出されたことを示す情報を前記表示装置に表示する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項9】
請求項8に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
前記第一収容体が持ち出されたと判定した場合、持ち出された前記第一収容体の前記電力受信部の前記電力受信部識別情報と、前記第一収容体を持ち出した前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、を前記第1管理情報から削除する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項10】
請求項2に記載の管理システムにおいて、
前記格納部に設置され、前記電力受信部と前記電力受信部から供給される電力によって充電可能な前記二次電池とを有するスペア充電池内蔵充電器の前記電力受信部に無線で電力を伝送可能なスペア電力送信部を更に備え、
前記記憶装置には、前記スペア電力送信部の設置格納部及び設置場所を識別するためのアドレスを含み、前記格納部の使用状態に応じて、前記スペア電力送信部の前記設置格納部及び前記設置場所を識別するための前記アドレスに対して、前記スペア充電池内蔵充電器が前記スペア電力送信部に配置されていることを示す固有の識別情報、前記格納部の中の前記設置場所に設置された前記電力送信部の電力送信部識別情報、及び、前記スペア電力送信部に配置された前記スペア充電池内蔵充電器の前記電力受信部の前記電力受信部識別情報の少なくとも一つが対応付けられて格納される前記第1管理情報と、
前記スペア充電池内蔵充電器の使用状態に応じて、前記スペア充電池内蔵充電器を前記格納部から借りた前記ユーザを識別するための前記ユーザ識別情報と、前記スペア充電池内蔵充電器の前記電力受信部識別情報とが対応付けられて格納される第2管理情報と、が更に記憶され、
前記制御装置は、
前記情報入力装置に前記ユーザ識別情報が入力された場合、入力された前記ユーザ識別情報が前記第1管理情報に格納されているか否かを判定し、
入力された前記ユーザ識別情報が前記第1管理情報に格納されている場合、前記第1管理情報に基づいて、入力された前記ユーザ識別情報に対応する前記電力送信部識別情報が示す前記電力送信部を特定し、
特定した前記電力送信部によって、特定した前記電力送信部が設置された前記格納部に収納された前記第一収容体の前記電力受信部と無線で通信を行うことにより、前記第一収容体の前記二次電池の充電状態に関する前記充電情報を取得し、
取得した前記充電情報に基づく前記二次電池の充電池残量が、所定の閾値残量より小さい場合、前記第1管理情報及び前記第2管理情報に基づいて、利用可能な前記スペア充電池内蔵充電器に関する情報を取得し、取得した利用可能な前記スペア充電池内蔵充電器に関する情報を、前記表示装置に表示する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項11】
請求項10に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
取得した前記充電情報に基づく前記二次電池の充電池残量が、所定の閾値残量より小さい場合、前記第1管理情報に基づいて、前記スペア電力送信部を全て特定し、
特定した前記スペア電力送信部と、特定した前記スペア電力送信部に載置されている前記スペア充電池内蔵充電器の前記電力受信部と通信を行い、当該通信の状態の変化に基づいて、前記電力受信部を含む前記スペア充電池内蔵充電器が前記第二収容体から貸し出されたことを検出する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項12】
請求項11に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
前記スペア充電池内蔵充電器が貸し出されたことを検出した場合、貸し出された時刻を更に、前記スペア充電池内蔵充電器を前記格納部から借りた前記ユーザの前記ユーザ識別情報及び貸し出された前記スペア充電池内蔵充電器の前記電力受信部識別情報に対応付けて前記第2管理情報に格納する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項13】
請求項11に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
前記情報入力装置に前記ユーザ識別情報が入力された場合において入力された前記ユーザ識別情報が前記第1管理情報に格納されていない場合、入力された前記ユーザ識別情報が前記第2管理情報に格納されているか否かを判定し、
入力された前記ユーザ識別情報が前記第2管理情報に格納されており、入力された前記ユーザ識別情報に対応付けられた前記電力受信部識別情報が示す前記電力受信部を含む前記スペア充電池内蔵充電器が貸し出し中である場合、
前記第1管理情報及び前記第2管理情報に基づいて、前記スペア充電池内蔵充電器を前記スペア充電池内蔵充電器が貸し出される前に格納されていた前記格納部に返却を促すことを示す情報を、前記表示装置に表示する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項14】
請求項13に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
貸し出される前に格納されていた前記格納部に設置された前記スペア電力送信部によって、前記電力受信部に応答指令を送信し、前記電力受信部が応答した場合、
前記スペア充電池内蔵充電器が返却されたと判定し、
前記スペア充電池内蔵充電器が返却されたことを示す情報を前記表示装置に表示する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項15】
請求項14に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
前記スペア充電池内蔵充電器が返却されたと判定した場合、返却された時刻を取得して、取得した返却された時刻を、互いに対応付けられている前記ユーザ識別情報と、前記スペア充電池内蔵充電器の前記電力受信部識別情報と、貸し出された時刻と、に更に対応付けて前記第2管理情報に格納する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項16】
請求項10に記載の管理システムにおいて、
前記スペア充電池内蔵充電器の前記電力受信部は、当該電力受信部の前記電力受信部識別情報を格納している記憶部を含み、
前記制御装置は、
前記第一収容体の前記二次電池内蔵充電器が、前記スペア充電池内蔵充電器と交換される場合に、前記スペア電力送信部によって、前記スペア充電池内蔵充電器の前記電力受信部と通信を行うことにより、前記スペア充電池内蔵充電器の前記記憶部に格納された前記電力受信部の前記電力受信部識別情報を、前記二次電池内蔵充電器の前記記憶部に格納された前記電力受信部の前記電力受信部識別情報に書き換える、ように構成された、
管理システム。
【請求項17】
請求項2に記載の管理システムにおいて、
前記制御装置は、
他の前記第二収容体の他の前記制御装置と通信可能に接続され、
入力された前記ユーザ識別情報が前記第1管理情報に格納されていない場合において、入力された前記ユーザ識別情報及び前記ユーザ以外の他のユーザの前記ユーザ識別情報の何れにも対応していない前記格納部の前記アドレスが示す前記空き格納部が存在しない場合、他の前記第二収容体の他の前記制御装置から、他の前記第二収容体においての前記空き格納部に関する情報を取得し、前記他の前記第二収容体においての前記空き格納部に関する情報を前記表示装置に表示する、
ように構成された、
管理システム。
【請求項18】
請求項1乃至請求項17の何れか一項に記載の管理システムにおいて、
前記格納部は前記格納部の扉を施錠及び開錠する施錠部を含み、
前記制御装置は、
前記施錠部を前記施錠及び前記開錠の何れかに制御可能に構成された、
管理システム。
【請求項19】
電力受信部と前記電力受信部から供給される電力によって充電可能な二次電池とを有する二次電池内蔵充電器付き第一収容体を保管可能な複数の配置場所を含む収容体保管スペースに適用され、
前記配置場所として設置され、充電状態表示部を有し、前記電力受信部と無線で通信可能であり、前記電力受信部に無線で電力を伝送可能である電力送信部と、
前記充電状態表示部を制御する制御装置と、
を備えた管理システムであって、
前記制御装置は、
前記電力送信部によって、前記電力受信部と無線で通信を行うことにより、前記二次電池の充電状態に関する充電情報を取得し、取得した前記充電情報を、前記充電状態表示部に表示可能に構成された、
管理システム。
【請求項20】
電力受信部と前記電力受信部から供給される電力によって充電可能な二次電池とを有する二次電池内蔵充電器付き収容体を保管可能な複数の保管部を含む収容体保管場所に適用され、
表示装置と、
前記保管部に設置され、前記電力受信部と無線で通信可能であり、前記電力受信部に無線で電力を伝送可能である電力送信部と、
前記表示装置の表示を制御する制御装置と、
を用いた管理方法であって、
前記制御装置は、
前記電力送信部によって、前記電力受信部と無線で通信を行うことにより、前記二次電池の充電状態に関する充電情報を取得し、取得した前記充電情報を前記表示装置に表示する、
管理方法。
【請求項21】
請求項1乃至請求項19の何れか一項に記載の管理システムにおいて、
前記第一収容体はバッグにより構成された、
管理システム。
【請求項22】
請求項1乃至請求項18の何れか一項に記載の管理システムにおいて、
前記第二収容体はロッカーにより構成された、
管理システム。
【請求項23】
請求項20に記載の管理方法において、
前記収容体はバッグにより構成された、
管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子デバイスの充電器として、持ち運び可能なモバイルバッテリ等の二次電池内蔵充電器が、広く使用されるようになっている。特許文献1は、ハンドバッグに収容されている電子デバイス(電子機器)を充電するバッテリを備えたハンドバッグ(以下、「従来技術」と称呼される。)を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2015-509806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者等は、二次電池内蔵充電器をロッカー、保管スペース等の場所(以下、「保管場所」と称呼される。)で充電するシステムを検討している。このようなシステムでは、ロッカー、保管スペース等から二次電池内蔵充電器を持ち出すとき(持ち出す前)に、二次電池内蔵充電器の二次電池の充電状態が把握し難い問題がある。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、保管場所に保管されている二次電池内蔵充電器の二次電池の充電状態を把握し易くできる管理システム及び管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の管理システムは、電力受信部と前記電力受信部から供給される電力によって充電可能な二次電池とを有する二次電池内蔵充電器付き第一収容体を収納可能な複数の格納部を含む第二収容体に適用され、表示装置と、前記格納部に設置され、前記電力受信部と無線で通信可能であり、前記電力受信部に無線で電力を伝送可能である電力送信部と、前記表示装置の表示を制御する制御装置と、を備えた管理システムであって、前記制御装置は、前記電力送信部によって、前記電力受信部と無線で通信を行うことにより、前記二次電池の充電状態に関する充電情報を取得し、取得した前記充電情報を前記表示装置に表示可能に構成されている。
【0007】
本発明の管理システムは、電力受信部と前記電力受信部から供給される電力によって充電可能な二次電池とを有する二次電池内蔵充電器付き第一収容体を保管可能な複数の配置場所を含む収容体保管スペースに適用され、前記配置場所として設置され、充電状態表示部を有し、前記電力受信部と無線で通信可能であり、前記電力受信部に無線で電力を伝送可能である電力送信部と、前記充電状態表示部を制御する制御装置と、を備えた管理システムであって、前記制御装置は、前記電力送信部によって、前記電力受信部と無線で通信を行うことにより、前記二次電池の充電状態に関する充電情報を取得し、取得した前記充電情報を、前記充電状態表示部に表示可能に構成されている。
【0008】
本発明の管理方法は、電力受信部と前記電力受信部から供給される電力によって充電可能な二次電池とを有する二次電池内蔵充電器付き収容体を保管可能な複数の保管部を含む収容体保管場所に適用され、表示装置と、前記保管部に設置され、前記電力受信部と無線で通信可能であり、前記電力受信部に無線で電力を伝送可能である電力送信部と、前記表示装置の表示を制御する制御装置と、を用いた管理方法であって、前記制御装置は、前記電力送信部によって、前記電力受信部と無線で通信を行うことにより、前記二次電池の充電状態に関する充電情報を取得し、取得した前記充電情報を前記表示装置に表示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、保管場所に保管されている二次電池内蔵充電器の二次電池の充電状態を把握し易くできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は本発明の第1実施形態に係る管理システムが適用されたロッカーの構成例を示す斜視図である。
図2図2は表示操作装置の構成例を示す概略図である。
図3A図3Aは制御装置の構成例を示すブロック図である。
図3B図3Bは制御装置のハードウェア構成例を説明するためのブロック図である。
図4A図4Aは格納部の内部の構成例を示す概略構成図である。
図4B図4B図4Aに示す格納部に二次電池内蔵充電器付き収容体が収納された状態を示す図である。
図5A図5Aは格納部の機能を説明するためのブロック図である。
図5B図5Bは格納部の機能を説明するためのブロック図である。
図6A図6Aは収容体バッグの構成例を示す側面図である。
図6B図6Bは二次電池内蔵充電器の構成例を示す斜視図である。
図6C図6Cは収容体バッグの機能を説明するためのブロック図である。
図6D図6Dは二次電池内蔵充電器の機能を説明するためのブロック図である。
図7A図7Aは電力送信部の外観を示す斜視図である。
図7B図7Bは電力送信部の機能を説明するためのブロック図である。
図8図8は制御装置のメモリに格納された使用状況管理テーブルを説明するための図である。
図9図9は工場出荷時の使用状況管理テーブルを示す図である。
図10図10は初期設定を行った後の使用状況管理テーブルを示す図である。
図11A図11Aはユーザが収容体ロッカーの格納部に収容体バッグを収納するときの収容体バッグ及び収容体ロッカーの動作を示すシーケンス図である。
図11B図11Bはユーザが収容体ロッカーの格納部に収容体バッグを収納するときの収容体バッグ及び収容体ロッカーの動作を示すシーケンス図である。
図11C図11Cはユーザが収容体ロッカーの格納部に収容体バッグを収納するときの収容体バッグ及び収容体ロッカーの動作を示すシーケンス図である。
図12A図12Aは表示画面の例を示す図である。
図12B図12Bは表示画面の例を示す図である。
図12C図12Cは表示画面の例を示す図である。
図12D図12Dは表示画面の例を示す図である。
図12E図12Eは表示画面の例を示す図である。
図12F図12Fは表示画面の例を示す図である。
図12G図12Gは表示画面の例を示す図である。
図12H図12Hは表示画面の例を示す図である。
図12I図12Iは表示画面の例を示す図である。
図13A図13Aはユーザが収容体ロッカーの格納部から収容体バッグを持ち出すときの収容体バッグ及び収容体ロッカーの動作を示すシーケンス図である。
図13B図13Bはユーザが収容体ロッカーの格納部から収容体バッグを持ち出すときの収容体バッグ及び収容体ロッカーの動作を示すシーケンス図である。
図14A図14Aは表示画面の例を示す図である。
図14B図14Bは表示画面の例を示す図である。
図14C図14Cは表示画面の例を示す図である。
図14D図14Dは表示画面の例を示す図である。
図14E図14Eは表示画面の例を示す図である。
図14F図14Fは表示画面の例を示す図である。
図15図15は書類及び収納体バッグが収納された格納部を示す図である。
図16図16は本発明の第2実施形態に係る管理システムが適用された収容体ロッカーの構成例を示す斜視である。
図17A図17Aはスペア格納部の機能を説明するためのブロック図である。
図17B図17Bはスペア格納部の機能を説明するためのブロック図である。
図18図18は使用状況管理テーブルを説明するための図である。
図19図19はスペア充電池管理テーブルを説明するための図である。
図20A図20Aは収容体バッグ及び収容体ロッカーの動作を示すシーケンス図である。
図20B図20Bは収容体バッグ及び収容体ロッカーの動作を示すシーケンス図である。
図20C図20Cは収容体バッグ及び収容体ロッカーの動作を示すシーケンス図である。
図20D図20Dは収容体バッグ及び収容体ロッカーの動作を示すシーケンス図である。
図21A図21Aは表示画面の例を示す図である。
図21B図21Bは表示画面の例を示す図である。
図21C図21Cは表示画面の例を示す図である。
図21D図21Dは表示画面の例を示す図である。
図21E図21Eは表示画面の例を示す図である。
図21F図21Fは表示画面の例を示す図である。
図21G図21Gは表示画面の例を示す図である。
図21H図21Hは表示画面の例を示す図である。
図21I図21Iは表示画面の例を示す図である。
図21J図21Jは表示画面の例を示す図である。
図21K図21Kは表示画面の例を示す図である。
図22図22はユーザがスペア充電池内蔵充電器をスペア格納部から持ち出すときのスペア格納部を示す図である。
図23図23はスペア充電池管理テーブルの更新を説明するための図である。
図24図24はユーザUs1がスペア充電池内蔵充電器をスペア格納部に返却するときのスペア格納部を示す図である。
図25図25はスペア充電池管理テーブルの更新を説明するための図である。
図26A図26Aは収容体バッグの構成例を示す概略図である。
図26B図26Bは収容体バッグの構成例を示す概略図である。
図26C図26Cは収容体バッグの構成例を示す概略図である。
図27A図27Aは充電池が劣化した二次電池内蔵充電器を、スペア充電池内蔵充電器に交換するときの様子を示す図である。
図27B図27Bは充電池が劣化した二次電池内蔵充電器を、スペア充電池内蔵充電器に交換するときの様子を示す図である。
図27C図27Cは充電池が劣化した二次電池内蔵充電器を、スペア充電池内蔵充電器に交換するときの様子を示す図である。
図28図28は使用状況管理テーブルの例を示す図である。
図29図29は本発明の第4実施形態に係る管理システムが適用された収容体ロッカーの構成例を示す概略図である。
図30A図30Aは本発明の第5実施形態に係る管理システムが適用された収容体バッグ保管スペースの構成例を示す斜視図である。
図30B図30Bは本発明の第5実施形態に係る管理システムが適用された収容体バッグ保管スペースの構成例を示す斜視図である。
図31A図31Aは収容体バッグ保管スペースの機能を説明するためのブロック図である。
図31B図31Bは収容体バッグ保管スペースの機能を説明するためのブロック図である。
図32A図32Aは電力送信部の構成例を示す斜視図である。
図32B図32Bは電力送信部の機能を説明するためのブロック図である。
図33図33は充電状態を表す情報としてのバロメータの一例を示す図である。
図34図34は各電力送信部の充電状態表示部の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図において、同一又は対応する部分には同一の符号を付す場合がある。
【0012】
以下の説明では、「テーブル」、「行」、「レコード」等の表現にて各種情報を説明することがあるが、各種情報は、これら以外のデータ構造で表現されてもよい。更に、以下の説明では、識別情報について説明する際、「識別番号」、「名称」、「ID」等の表現を用いるが、これらについてはお互いに置換が可能であり、更に、識別情報は、これら以外の表現を用いてもよい。
【0013】
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態に係る管理システムについて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る管理システムが適用された収容体ロッカー100の構成例を示す。図1に示すように、収容体ロッカー100は、表示操作装置101と、複数の格納部102(収納庫、収納部)とを含む。収容体ロッカー100には、表示装置と、後述の制御装置101Aと、格納部102に設置された後述の電力送信部300とを備える第1実施形態に係る管理システムが適用されている。格納部102は、便宜上、「保管部」とも称呼される場合がある。
【0014】
図2に示すように、表示操作装置101は、表示画面110と、情報入力手段111と、図3Aに示す制御装置101Aと、を含む。表示画面110は、例えば、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)等の表示装置である。表示画面110は、タッチパネルであってもよい。情報入力手段111は、リーダ(例えば、ICカードリーダ、RFIDリーダ、QRコード(登録商標)リーダ等)、タッチパネル、入力キー(例えば、10キー等)等の情報入力装置である。表示画面110には、GUI(GUI(Graphical User Interface))を構成する画面が表示され、ユーザは、情報入力手段111を用いて画面を操作(画面の情報を選択、画面に情報を入力等)することができる。なお、制御装置101Aには、他の表示装置が接続されていてもよい。
【0015】
図3Aに示すように、制御装置101Aは、入力部112と、表示処理部113と、通信処理部114と、送受信端子115と、制御部116と、メモリ117と、を含む。入力部112は、情報入力手段111を介して、ICカード、スマートフォン等から情報を取得する。表示処理部113は、所定の表示画面(画像)を表示画面110に表示する表示処理を実行する。通信処理部114は、外部の装置(例えば、後述の電力送信部300等)と送受信端子115を介して通信を行う。制御部116は、表示処理部113及び通信処理部114等を制御する。更に、制御部116は、メモリ117に格納された情報を更新及び参照する。メモリ117は、使用状況管理テーブルTB1(図8)等のテーブル等の情報を保持する(記憶、格納する。)。なお、使用状況管理テーブルTB1については、後に詳述する。使用状況管理テーブルTB1は、便宜上、「第1管理情報」とも称呼される場合がある。更に、図示は省略するが、制御装置101Aは、時刻及び時間を計測するタイマに接続され、時刻情報を取得できるようになっている。
【0016】
図3Bは、制御装置101Aのハードウェア構成例を説明するためのブロック図である。制御装置101Aは、例えば、コンピュータCP1等で構成可能である。図3Bに示すように、コンピュータCP1は、CPU121、ROM122、RAM123、データの読み出し及び書き込み可能な不揮発性の記憶装置(HDDに限定するものではなく、例えばSSD(Solid State Drive)、eMMC(embedded Multi Media Card)等でもよい。)124、通信インタフェース125及び入出力インタフェース126等を含む。これらは、バス127を介して互いに通信可能に接続されている。CPU121はROM122及び/又は記憶装置124に格納された図示しない各種プログラムをRAM123にロードし、RAM123にロードされたプログラムを実行することによって、各種機能を実現する。RAM123には、上述したようにCPU121が実行する各種プログラムがロードされ、CPU121が各種プログラムを実行する際に使用するデータが一時的に記憶される。ROM122及び/又は記憶装置124は、不揮発性の記憶媒体であり、各種プログラムが記憶されている。通信インタフェース125は、コンピュータが外部と通信するためのインタフェースである。入出力インタフェース126は、キーボード、マウス等の操作装置に接続されるためのインタフェースである。
【0017】
例えば、制御装置101Aの入力部112は、入出力インタフェース126及びROM122及び/又は記憶装置124に格納されたプログラムで構成される。表示処理部113、通信処理部114及び制御部116は、ROM122及び/又は記憶装置124に格納されたプログラムで構成される。メモリ117は、記憶装置124で構成される。送受信端子115は、通信インタフェース125で構成される。
【0018】
図4Aは格納部102の内部の構成例を示す概略構成図である。なお、図4A及び図4Bでは、格納部102の内部の構成例を示すために、格納部102の正面の開放面を開閉する扉が省略されている。図4Aに示すように、格納部102は、収納空間を有し、施錠部105と、電力送信部300と、を含む。図4B図4Aに示す格納部102に二次電池内蔵充電器付き収容体200(以下、「収容体バッグ200」と称呼される場合がある。)が収納された状態を示す。図4Bに示すように、収容体バッグ200は、収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202(図6A)の充電池204(図6C)を充電する場合、電力送信部300に収容体バッグ200が載置された状態で、格納部102に収納(格納、収容)される。
【0019】
図5A及び図5Bは格納部102の機能を説明するためのブロック図である。なお、図5A図4Aに対応し、図5B図4Bに対応する。図5A及び図5Bに示すように、格納部102は、図4A及び図4Bでは図示されない電源106を更に備える。電源106は、施錠部105及び電力送信部300に電力を供給する。施錠部105は、格納部102の扉を閉めた状態で、扉を施錠する。施錠部105は、例えば、電子キーで構成され、制御装置101Aと通信可能に接続されており、制御装置101Aからの指令に応じて、施錠部105の施錠及び開錠を制御することにより、扉の施錠及び開錠を行うように構成されている。電力送信部300は、収容体バッグ200に無線により電力を送信(転送、伝送)する。更に、電力送信部300は、制御装置101Aと互いに通信可能に接続されている。なお、通信形式は、有線及び無線の何れであってもよい。
【0020】
図6Aは収容体バッグ200の構成例を示す。図6Aに示すように、収容体バッグ200は、収容部201と把持部201aとを含む。収容部201は、一つの底面と、4つの側面と、を含み、底面に対向する一つの面(上面)が開放されている略直方体状(開放面(開放部)を有する略直方体状)の外形を有する。収容部201の内部には、略直方体状の収容空間が形成されている。収容部201には、図6Bに示す二次電池内蔵充電器202が収容されている。収容部201の一つの側面には、外部と収容空間とを連通する開口窓部2011aが形成されている。収容部201の底面の内側の面には、二次電池内蔵充電器202が載置され、この開口窓部2011aから、二次電池内蔵充電器202の出力端子219(給電端子)が、外部に臨んでいる(露出されている。)。
【0021】
図6C及び図6Dは収容体バッグ200の機能を説明するためのブロック図である。図6Cに示すように、二次電池内蔵充電器202は、電力受信部203(電力受信器)と、充電池(二次電池)204と、出力205とを含む。
【0022】
図6Dに示すように、電力受信部203は、受電コイル210と、整流平滑部211と、充電制御部212と、通信制御部213と、メモリ214と、制御部215と、第1通信端子216とを含む。
【0023】
整流平滑部211は、送電コイルから相互誘導作用により受電した受電コイル210の交流を整流した後、直流に変換して充電制御部212に供給する。充電制御部212は、充電池204を充電するために充電池204に供給する充電電流及び充電電圧等を制御する。更に、充電制御部212は、充電池の充電池残量(充電率)を測定する。通信制御部213は、受電コイル210を介して、電力送信部300との間で行われる通信(情報の送受信)を制御する。メモリ214は、電力受信部203(「Rx」とも称呼される。)の固有ID(電力受信部203の識別情報(「RxID」とも称呼される。))を記憶(保持、格納)する。制御部215は、充電制御部212及び通信制御部213等を制御する。更に、制御部215はメモリ214に格納された情報を更新、参照等する。第1通信端子216は、出力205と通信を行うための端子である。
【0024】
充電池204は、充電及び放電可能な二次電池であり、例えば、複数の二次電池(例えば、リチウムイオン二次電池)が電気的に接続されることによって構成された組電池である。
【0025】
出力205は、第2通信端子217と、出力制御部218と、出力端子219とを含む。第2通信端子217は、電力受信部203と通信を行うための端子である。出力制御部218は、充電池204から出力端子219に接続された外部の機器に供給する電圧及び電流(電力)を制御する。出力端子219は、外部に充電池204の電力を出力(供給)するための端子(例えば、USB Type-CまたはUSB Type-A等)である。
【0026】
図7Aは電力送信部300の外観を示す斜視図である。図7Bは電力送信部300の機能を説明するためのブロック図である。図7Aに示すように、電力送信部300は、台状であり、収容体バッグ200が載置される載置面300a1を有する。
【0027】
図7Bに示すように、電力送信部300は、電源301と、DC/DCコンバータ302と、送電制御部303と、送電コイル励振部304と、送電コイル305と、第1通信制御部306と、制御部307と、第2通信制御部308と、アンテナ309と、メモリ310と、を含む。
【0028】
電源301は、交流を供給する交流電源である。なお、電源106から供給される交流は、図示しない整流平滑部211によって直流に変換され、DC/DCコンバータ302に供給される。なお、電源301は、直流を供給する直流電源であってもよい。この場合、電源301から直流がDC/DCコンバータ302に供給される。DC/DCコンバータ302は、直流を降圧又は昇圧した後に送電制御部303に供給する。送電制御部303は、送電コイル励振部304に供給する電流を制御する。送電コイル305は、送電コイル励振部304に接続されている。送電コイル励振部304は、送電コイル305から受電コイル210に相互誘導作用により送電(転送、伝送)するために、直流を交流に変換して交流を送電コイル305に供給する。第1通信制御部306は、送電コイル305を介して、電力受信部203との間で行われる通信(情報の送受信)を制御する。制御部307は、送電制御部303、第1通信制御部306及び第2通信制御部308等を制御する。更に、制御部307はメモリ214に格納された情報を更新、参照等する。第2通信制御部308は、アンテナ309を介して、制御装置101Aとの間で行われる通信を制御する。メモリ310は、電力送信部300の固有ID(電力送信部300の識別情報(「TxID」とも称呼される。))を記憶(保持、格納)する。
【0029】
図8は制御装置101Aのメモリ117に格納された使用状況管理テーブルTB1を説明するための図である。図8に示すように、使用状況管理テーブルTB1は、情報(値)を格納する列(カラム)として、address401と、TxID402と、EntryID403と、RxID404と、Checkin date405と、を含む。
【0030】
使用状況管理テーブルTB1には、収容体ロッカー100の格納部102に関する各列に対応する情報が互いに対応付けられて、一つの行単位の情報(レコード)として格納されている。
【0031】
具体的に述べると、address401には、格納部102の場所を識別するためのアドレス(識別番号)が格納される。本例では、ブロックBR1に示すように、収容体ロッカー100の上段の左から右、中段の左から右、及び、下段の左から右の順に、各格納部102に対してアドレス(識別番号)が割り当てられている。TxID402には、電力送信部300を識別するための識別番号(TxID)が格納される。EntryID403には、ユーザを識別するためのユーザIDが格納される。RxID404には、電力受信部203を識別するための識別番号(RxID)が格納される。Checkin date405には、電力受信部203を含む収容体バッグ200を、格納部102に収納した日時(年、日及び時刻)が格納される。
【0032】
図9は工場出荷時の使用状況管理テーブルTB1を示す。図9に示すように、収容体ロッカー100の工場出荷時では、制御装置101Aのメモリ117に格納された使用状況管理テーブルTB1は、address401のみにアドレスが格納され、それ以外の各列に情報が格納されていない状態となっている。
【0033】
図10は初期設定を行った後の使用状況管理テーブルTB1を示す。収容体ロッカー100の初期設定を行うことにより、制御装置101Aは、各格納部102に設置された電力送信部300と通信を行うことにより、電力送信部300のTxIDを電力送信部300から読み出す。そして、制御装置101Aは、電力送信部300から、各格納部102のアドレスに対応するTxIDを、使用状況管理テーブルTB1のTxID402に格納する。
【0034】
図11A乃至図11Cは、ユーザUs1が収容体ロッカー100の格納部102に収容体バッグ200を収納するときの収容体バッグ200及び収容体ロッカー100の動作を示すシーケンス図である。
【0035】
なお、以下の説明において、収容体ロッカー100の動作(処理)は、制御装置101Aによって実行されるので、動作の主体である収容体ロッカー100は、適宜、制御装置101Aに置換されてもよい。更に、制御装置101Aの動作(処理)は、制御部116によって実行されるので、収容体ロッカー100の動作(処理)は、適宜、制御部116に置換されてもよい。
【0036】
収容体ロッカー100は、図11AのS101にて、図12Aの第1表示画面GM1を表示画面110に表示する。第1表示画面GM1は、ICカードを情報入力手段111にタッチすることを促す旨の情報を含む。ユーザUs1が、S10にて、ICカードを収容体ロッカー100の情報入力手段111に接触すると、情報入力手段111を介して収容体ロッカー100に、ICカードに格納されたユーザIDが入力される。なお、スマートフォンを接触することにより、情報入力手段111を介して収容体ロッカー100に、スマートフォンに格納されたユーザIDが入力されるようにしてもよく、情報入力手段111としての10キー等によりユーザIDが収容体ロッカー100に入力されるようにしてもよい。
【0037】
収容体ロッカー100は、S102にてユーザIDが入力されたか否かを判定している。ユーザIDが入力されてない場合、収容体ロッカー100は、S102にて「NO」と判定してS102を再び行う。
【0038】
ユーザIDが入力されると、収容体ロッカー100は、S102にて「YES」と判定して、以下に述べるS103及びS104の処理を順に実行して、S105に進む。
【0039】
S103:収容体ロッカー100は、ユーザIDのID照合を開始する。
【0040】
S104:収容体ロッカー100は、メモリ117に格納された使用状況管理テーブルTB1を参照する。
【0041】
収容体ロッカー100は、S105に進むと、ID登録が有るか否かを判定する。即ち、収容体ロッカー100は、S104にて使用状況管理テーブルTB1を参照した結果、使用状況管理テーブルTB1にユーザIDが登録(格納)されていたか否かを判定する。
【0042】
ここで、収容体ロッカー100の格納部102に収容体バッグ200が収納されていない場合、使用状況管理テーブルTB1にはID登録がない(ユーザIDが格納されていない。)。従って、この場合、収容体ロッカー100は、S105にて「NO」と判定して図11BのS106に進む。
【0043】
収容体ロッカー100は、図11BのS106に進むと、図12Bの第2表示画面GM2を表示画面110に表示する。第2表示画面GM2は、ICカードを認識したことを示す情報と、ユーザIDを示す情報と、収容体ロッカー100に格納中の収容体バッグ200が存在しない旨を示す情報と、格納するか否かの質問及びその質問に対する「YES(Y)」及び「NO(N)」の2択の選択肢を示す情報と、を含む。
【0044】
収容体ロッカー100は、ステップS107に進み、メモリ117に格納された使用状況管理テーブルTB1を参照することにより、収容体ロッカー100に空いている格納部102及びそのアドレスが存在しているか否かを判定する。なお、使用状況管理テーブルTB1のEntryID403に、情報が格納されていない行のアドレスを有する格納部102は、空いていると判定される。
【0045】
収容体ロッカー100に空いている格納部102及びそのアドレスが存在している場合、収容体ロッカー100は、S107にて「YES」と判定してS108に進み、使用状況管理テーブルTB1から空いている格納部102のアドレスを全て取得した後、S110に進む。これに対して、収容体ロッカー100に空いている格納部102及びそのアドレスが存在していない場合、収容体ロッカー100は、「満室」と判定してS110に進む。
【0046】
収容体ロッカー100は、S110に進むと、第2表示画面GM2に対して「YES(Y)」(格納する)が選択入力されたか否かを判定する。「YES(Y)」(格納する)が選択入力されていない場合、収容体ロッカー100は、S110にて「NO」と判定して再び、S110の処理を実行する。
【0047】
S11にて、ユーザUs1が第2表示画面GM2の「YES(Y)」(格納する)を選択することにより、「格納する」が選択入力された場合、収容体ロッカー100は、S110にて「YES」と判定してS111に進み、S107の判定結果に応じて、図12Cの第3a表示画面GM3a及び図12Dの第3b表示画面GM3bの何れかの画面を表示画面110に表示する。ここでは、S107の判定結果が「YES」である場合を想定する。この場合、収容体ロッカー100は、S111にて、図12Cの第3a表示画面GM3aを表示画面110に表示する。この第3a表示画面GM3aには、空き部屋情報であることを示す情報と、S108にて取得された、空いている格納部102のアドレスと、そのアドレスの中から部屋番号(アドレス)を入力してくださいとの指示を示す情報とが表示される。なお、S107の判定結果が「NO」である場合、収容体ロッカー100は、S111にて、図12Dの第3b表示画面GM3bを表示画面110に表示する。この第3b表示画面GM3bには、空き部屋情報であることを示す情報と、現在満室であることを示す情報とが表示される。なお、この場合において、後述の第4実施形態のように、他の場所(フロア)に設置されている収容体ロッカー100の空いている格納部102のアドレスを取得する場合、図12Eの第3c表示画面GM3cを表示画面110に表示するようにしてもよい。第3c表示画面GM3cには、空き部屋情報であることを示す情報と、現在収容体ロッカー100が満室であることと、他のフロアに存在する収容体ロッカー100に空きがあることを示す情報とが表示される。
【0048】
S12にて、ユーザUs1が、第3a表示画面GM3aに表示されたアドレスのうちの一つを選択入力すると、S112にて、収容体ロッカー100は、選択入力されたアドレスである該当アドレスの格納部102の施錠部105を開錠した後、S113に進み、図12Fの第4表示画面GM4を表示画面110に表示する。第4表示画面GM4は、収納作業であることを示す情報と、開錠した格納部102の該当アドレスと、格納部102が開錠中であることを示す情報と、収容体バッグ200を検出中であることを示す情報と、を含む。その後、収容体ロッカー100は、S114に進み、充電対象となる収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の検出処理を開始する。
【0049】
収容体ロッカー100が、S115にて、該当アドレスの格納部102に存在する電力送信部300によって、応答要求を電力受信部203に送信する。この場合において、収容体バッグ200が該当アドレスの格納部102に存在する電力送信部300に載置されている場合、収容体バッグ200の電力受信部203が応答する。
【0050】
収容体ロッカー100は、S116に進み、充電対象が検出されたか否かを判定する。充電対象が検出されていない場合(応答がない場合)、収容体ロッカー100は、S116にて「NO」と判定して再びS115及びS116の処理を実行する。
【0051】
S13にて、ユーザUs1が収容体バッグ200を収容体ロッカー100に収納すること(収納し、電力送信部300に載置すること)により、S201にて電力受信部203が電力送信部300に応答すると、収容体ロッカー100は、S116にて「YES」(充電対象(収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202)が検出されている)と判定して図11CのS117に進み、充電対象を検出したことを示す図12Gの第5表示画面GM5を表示画面110に表示した後、S118に進む。第5表示画面GM5は、収納作業であることを示す情報と、格納部102の該当アドレスと、開錠中であることを示す情報と、収容体バッグ200が検出されたことを示す情報と、施錠するか否かの質問及びその質問に対する「YES(Y)」及び「NO(NO)」との2択の選択肢を示す情報と、を含む。
【0052】
収容体ロッカー100は、図11CのS118に進むと、電力送信部300によって電力受信部203と通信することで、電力受信部203に電力受信部203の固有ID情報(RxID)及び充電残量を読み出すことを要求する。
【0053】
S202にて、収容体バッグ200は、電力受信部203によって充電池204の充電池残量(充電率)を読み出して、充電池残量を電力受信部203の固有ID情報(RxID)と共に収容体ロッカー100の電力送信部300に送信する。これにより、収容体ロッカー100は、電力送信部300によって、収容体バッグ200の電力受信部203の固有ID情報(RxID)及び充電残量を取得する。
【0054】
収容体ロッカー100は、S119にて、電力送信部300によって取得した固有ID情報(RxID)に基づいて、メモリ117に格納された使用状況管理テーブルTB1を更新する。具体的に述べると、収容体ロッカー100は、S102にて入力された(取得した)ユーザIDを、格納部102のアドレスに対応する行のEntryID403に格納し、電力受信部203から読み出したRxIDを、格納部102のアドレスに対応する行のRxID404に格納する。
【0055】
収容体ロッカー100は、S120にて無線で充電電力の転送(送信、伝送)を開始する。収容体バッグ200は、S203にて、電力受信部203によって、電力送信部300から転送された電力を充電池204に供給することにより、充電池204の充電を開始する。
【0056】
収容体ロッカー100は、S121にて、第5表示画面GM5に対して、施錠許可「Y(YES)」が入力されたか否かを判定する。施錠許可が入力されていない場合、S121にて「NO」と判定して再びS121の処理を実行する。
【0057】
S14にて、ユーザUs1が施錠許可を入力することによって、施錠許可が入力された場合、収容体ロッカー100は、S121にて「YES」と判定してS122に進み、図12Hに示した第6表示画面GM6を表示画面110に表示し、施錠部105の施錠を完了する。第6表示画面GM6は、収納作業であることを示す情報と、格納部102のアドレスと、施錠完了したことを示す情報と、充電開始したことを示す情報と、を含む。また、この表示画面110に、例えば、制御装置101Aにより、充電池204の充電が完了する目安の時間を算出し、同時に表示してもよい。その後、S15にて、ユーザUs1は、収容体ロッカー100から離れる。
【0058】
なお、上記図11BのS116にて、充電対象が検出されない場合、収容体ロッカー100は、以下に述べる処理を実行するようにしてもよい。即ち、この場合、収容体ロッカー100は、S116にて「NO」と判定して、図12Iの第5a表示画面GM5aを表示画面110に表示する。第5a表示画面GM5aは、収納作業であることを示す情報と、該当アドレスと、開錠中であることを示す情報と、収容体バッグ200が検出されなかったことを示す情報と、施錠するか否かの質問及びその質問に対する「YES(Y)」及び「NO(N)」との2択の選択肢を示す情報と、を含む。
その後、ユーザUs1によって、第5a表示画面GM5aに対して、施錠します「Y(YES)」が入力された場合、収容体バッグ200は、第5b表示画面GM5bを表示画面110に表示する。第5b表示画面GM5bは、収納作業であることを示す情報と、該当アドレスと、施錠が完了したことを示す情報とを含む。
【0059】
図13A及び図13Bは、ユーザUs1が収容体ロッカー100の格納部102から収容体バッグ200を持ち出すときの収容体バッグ200及び収容体ロッカー100の動作を示すシーケンス図である。なお、以下の説明において、収容体ロッカー100の動作(処理)は、制御装置101Aによって実行されるので、動作の主体である収容体ロッカー100は、適宜、制御装置101Aに置換されてもよい。更に、制御装置101Aの動作(処理)は、制御部116によって実行されるので、収容体ロッカー100の動作(処理)は、適宜、制御部116に置換されてもよい。
【0060】
収容体ロッカー100は、図13AのS131にて、図12Aの第1表示画面GM1を表示画面110に表示する。ユーザUs1が、S20にて、ICカードを情報入力手段111に接触すると、収容体ロッカー100にICカードに格納されたユーザIDが入力される。収容体ロッカー100は、S132にてユーザIDが入力されたか否かを判定している。ユーザIDが入力されてない場合、収容体ロッカー100は、S132にて「NO」と判定してS132を再び行う。
【0061】
ユーザIDが入力されると、収容体ロッカー100は、S132にて「YES」と判定して、以下に述べるS133及びS134の処理を順に実行して、S135に進む。
【0062】
S133:収容体ロッカー100は、ユーザIDのID照合を開始する。
【0063】
S134:収容体ロッカー100は、メモリ117に格納された使用状況管理テーブルTB1を参照する。
【0064】
収容体ロッカー100は、S135に進むと、ID登録が有るか否か(ユーザIDが使用状況管理テーブルTB1に登録されている(存在している)か否か)を判定する。
【0065】
ここで、収容体ロッカー100の格納部102に、ユーザUs1の収容体バッグ200が収納されている場合、使用状況管理テーブルTB1にユーザIDが登録されている(上述の図11CのS119を参照。)。
【0066】
従って、この場合、収容体ロッカー100は、S135にて「YES」と判定して、使用状況管理テーブルTB1に登録されている(格納されている)ユーザIDに対応する(対応付けられている)格納部102のアドレスである該当アドレスと、TxIDを示す情報と、RxIDを示す情報とを取得し、S136に進む。なお、使用状況管理テーブルTB1にユーザIDが登録されていない場合、収容体ロッカー100は、S135にて「NO」と判定して図11BのEを介してS106に進む。
【0067】
収容体ロッカー100は、S136に進むと、S135で取得した情報に基づいて、図14Aの第7表示画面GM7を表示画面110に表示する。第7表示画面GM7は、ICカードを認識したことを示す情報と、ユーザIDを示す情報と、該当アドレスと、収容体ロッカー100に収容されている収容体バッグ200の情報を更新中であることを示す情報と、を含む。
【0068】
その後、収容体ロッカー100は、S138に進み、格納先充電池の状態を確認する。即ち、収容体ロッカー100は、S138にて、該当アドレスの格納部102に設置された電力送信部300によって電力受信部203と通信することで、該当アドレスの格納部102に収納されている収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204が充電中であるか否かを判定する。
【0069】
該当アドレスの格納部102に収納されている収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204が充電中である場合、収容体ロッカー100は、S138にて「YES」と判定して、以下に述べる処理を順に実行した後、図13BのS142に進む。
【0070】
S139:収容体ロッカー100は、該当アドレスの格納部102に設置されている電力送信部300によって、以下に述べる充電停止処理を開始する。
【0071】
S140:収容体ロッカー100は、電力送信部300によって、電力受信部203に充電停止の指令を送信することにより、収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電を停止する。
【0072】
S141:収容体ロッカー100は、電力送信部300によって、電力受信部203に、収容体バッグ200の充電池204の充電池残量の読み出しを要求する。
【0073】
S212にて、収容体バッグ200は、電力受信部203によって、S141にて要求された充電池残量を読み取る(読み出す)と、S213に進み、読み取った充電池残量を該当アドレスの格納部102の電力送信部300に送信する。
【0074】
その後、収容体ロッカー100は、図13BのS142に進むと、図14Bの第8表示画面GM8を、表示画面110に表示する。第8表示画面GM8は、ユーザIDを示す情報と、格納部の該当アドレスと、開錠中であることを示す情報と、読み取った充電池残量を示す情報と、を含む。
【0075】
その後、収容体ロッカー100は、以下に述べるS143乃至S146の処理を順に実行した後、S147に進む。
【0076】
S143:収容体ロッカー100は、該当アドレスの格納部102の施錠部105を開錠する。
【0077】
S144:収容体ロッカー100は、該当アドレスの格納部102の収容体バッグ200の持ち出し検出を開始する。
【0078】
S145:収容体ロッカー100は、図14Cの第9表示画面GM9を、表示画面110に表示する。第9表示画面GM9は、持出作業であることを示す情報と、該当アドレスと、該当アドレスの格納部が開錠中であることを示す情報と、バッグ持ち出し検出中であることを示す情報とを含む。
【0079】
S146:収容体ロッカー100は、該当アドレスの格納部102に存在する(設置された)電力送信部300によって、収容体バッグ200の電力受信部203に応答要求を送信する。S214aにて、収容体バッグ200が持ち出されていない場合、収容体バッグ200は、電力受信部203によって、電力送信部300に応答する。
【0080】
収容体ロッカー100は、S147に進むと、収容体バッグ200の持ち出しが検出されたか否かを判定する。
【0081】
収容体バッグ200の持ち出しが検出されていない場合、収容体ロッカー100は、S147にて「NO」と判定してS145乃至S147の処理を再び実行する。
【0082】
S21にてユーザUs1が収容体バッグ200を収容体ロッカー100の格納部102から持ち出すと、S214にて、収容体バッグ200の電力受信部203から電力送信部300に対して応答がないことにより、収容体ロッカー100が、電力送信部300によって収容体バッグ200の持ち出しを検出する。この場合、収容体ロッカー100は、S147にて「YES」と判定し、以下に述べるS148及びS149の処理を順に実行した後、S150に進む。
【0083】
S148:収容体ロッカー100は、使用状況管理テーブルTB1を更新する。具体的に述べると、収容体ロッカー100は、使用状況管理テーブルTB1において、該当アドレスの行のEntryID403に格納されている情報、RxID404に格納されている情報、及び、Checkin date405に格納されている情報を削除する。
【0084】
S149:収容体ロッカー100は、図14Dの第10表示画面GM10を表示画面110に表示する。第10表示画面GM10は、持出作業であることを示す情報と、該当アドレスの格納部102から収容体バッグ200(電力受信部203のRxID)の持ち出しが完了されたか否かの質問と、この質問に対する2択の選択肢を示す情報とを含んでいる。なお、収容体ロッカー100は、第10表示画面GM10に代えて、図14Eの第11表示画面GM11を表示してもよい。第11表示画面GM11は、持出作業であることを示す情報と、該当アドレスの格納部102から持ち出しを完了したか否かの質問と、2択の選択肢を示す情報とを含む。
【0085】
収容体ロッカー100は、S150に進むと、第10表示画面GM10に対して、持ち出し完了(「YES(Y)」)が選択入力されたか否かを判定する。
【0086】
持ち出し完了が選択入力されていない場合、収容体ロッカー100は、S150にて「NO」と判定してS150の処理を再び実行する。
【0087】
S22にてユーザUs1が、持ち出し完了を選択入力することによって、持ち出し完了が選択入力されている場合、収容体ロッカー100は、S150にて「YES」と判定し、以下に述べるS151及びS152の処理を順に実行する。
【0088】
S151:収容体ロッカー100は、該当アドレスの格納部102の施錠部105を施錠する。
【0089】
S152:収容体ロッカー100は、図14Fの第12表示画面GM12を表示画面110に表示する。第12表示画面GM12は、持出作業であることを示す情報と、該当アドレスと、施錠完了したことを示す情報と、該当アドレスの格納部102が空いていることを示す情報とを含む。
【0090】
その後、ユーザUs1は、S23にて、収容体ロッカー100から収容体バッグ200を持ち出した状態で、収容体ロッカー100から離れる。
【0091】
<効果>
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係る管理システムは、収容体ロッカー100の格納部102に保管(収納)されている二次電池内蔵充電器202の充電池204(二次電池)の充電状態を把握し易くできる。更に、第1実施形態に係る管理システムは、ユーザUs1の収容体バッグ200が格納されている格納部102の場所を、把握し易くできる。更に、第1実施形態に係る管理システムは、ユーザUs1の収容体バッグ200を格納部102に格納するときに、空いている格納部102の場所を、把握し易くできる。
【0092】
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態に係る管理システムが適用されたロッカーについて説明する。図15に示すように、収容体ロッカー100の格納部102に収容体バッグ200と、書類1500と、が収容されている場合がある。この場合において、書類1500が収容体バッグ200側に倒れることにより、収容体バッグ200の電力受信部203が、電力送信部300から外れる状況(位置がずれる状況)が生じ得る。その他にも、収容体バッグ200の電力受信部203が、電力送信部300から外れる状況(位置がずれる状況)が生じ得る。このような場合、ユーザUs1が収容体バッグ200を格納部102から持ち出すときに、収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204が十分に充電されていない場合がある。この場合、ユーザUs1は、二次電池内蔵充電器202を電子機器の充電に使用できないことが生じてしまう。
【0093】
そこで、収容体ロッカー100は、ユーザUs1が十分に充電されていない二次電池内蔵充電器202に代えて、十分に充電されたスペアの二次電池内蔵充電器(後述のスペア充電池内蔵充電器221)が使用できるように、スペア格納部107(図16を参照。)を更に備える。
【0094】
図16は、第2実施形態に係る管理システムが適用された収容体ロッカー100の構成例を示す。図16に示すように、収容体ロッカー100は、表示操作装置101と、複数の格納部102と、一つのスペア格納部107と、を含む。
【0095】
図17Aは、スペア格納部107の機能を説明するためのブロック図である。図17Aに示すように、スペア格納部107は、施錠部105と、第1電力送信部300aと、第2電力送信部300bと、第3電力送信部300cと、第4電力送信部300dと、第5電力送信部300eと、第6電力送信部300fと、を含む。以下、第1電力送信部300a乃至第6電力送信部300fのそれぞれは、電力送信部300と同様の構成を有し、これらを区別する必要がない場合、これらは「電力送信部300」と称呼され、また、これらは便宜上「スペア電力送信部」とも称呼される場合がある。図示は省略するが、電力送信部300は、制御装置101Aと互いに通信可能に接続されている。図17Bに示すように、第1電力送信部300a乃至第6電力送信部300fのそれぞれには、スペア充電池内蔵充電器221a乃至221fが載置できるようになっている。この状態で、電力送信部300から電力が送信(転送、伝送)されることにより、スペア充電池内蔵充電器221a乃至221fが充電できるようになっている。なお、以下、スペア充電池内蔵充電器221a乃至221fは、これらを特に区別する必要がない場合、「スペア充電池内蔵充電器221」と称呼される。なお、スペア充電池内蔵充電器221は、二次電池内蔵充電器202と同様の構成を有する。
【0096】
図18は使用状況管理テーブルTB1を示す。使用状況管理テーブルTB1は、情報(値)を格納する列(カラム)として、address401と、TxID402と、EntryID403と、RxID404と、Checkin date405と、を含む。
【0097】
使用状況管理テーブルTB1には、収容体ロッカー100の格納部102及びスペア格納部107に関する各列に対応する情報が互いに対応付けられて、一つの行単位の情報(レコード)として格納されている。なお、使用状況管理テーブルTB1において、点線で囲まれた行に、スペア格納部107に関する各列に対応する情報が格納されている。
【0098】
具体的に述べると、address401には、格納部102のアドレス及びスペア格納部107の電力送信部300の設置格納部及び各設置場所のアドレスが格納される。本例では、ブロックBR2に示すように、上段の左から右、中段の左から右、及び、下段の左から右の順に、格納部102及びスペア格納部107に対してアドレスが割り当てられている。更に、ブロックBR3に示すように、スペア格納部107の電力送信部300の設置格納部及び設置場所(場所)に対してアドレスが割り当てられている。例えば、この設置格納部及び設置場所のアドレスは、格納部102及びスペア格納部107のアドレスの番号を組み合わせた番号である。より具体的には、例えば、設置場所のアドレスは、下2桁以上が格納部102及びスペア格納部107に割り当てられたアドレスと同じ番号であり、下1桁が設置場所に対し番号を1から順に割り当てた番号で構成された番号である。従って、スペア格納部107の下2桁以上の番号から、スペア格納部107のアドレス(位置)が認識可能である。
【0099】
TxID402には、電力送信部300を識別するための識別番号が格納される。EntryID403には、ユーザUs1を識別するためのユーザID又は各スペア充電池内蔵充電器221がスペア格納部107に収納されたときに割り当てられる固定の識別情報が格納される。RxID404には、電力受信部203を識別するための識別番号(RxID)が格納される。Checkin date405には、電力受信部203を含む収容体バッグ200が、格納部102に収納された日時(年、日及び時刻)及び電力受信部203を含むスペア充電池内蔵充電器221が、スペア格納部107に収納された日時(年、日及び時刻)が格納される。
【0100】
図19はスペア充電池管理テーブルTB2を説明するための図である。スペア充電池管理テーブルTB2は、制御装置101Aのメモリ117に格納されている。スペア充電池管理テーブルTB2は、便宜上、「第2管理情報」とも称呼される場合がある。
【0101】
図19に示すように、スペア充電池管理テーブルTB2は、情報(値)を格納する列(カラム)として、管理番号501と、EntryID502と、SpareID503と、Checkout date504と、Return date505と、を含む。
【0102】
スペア充電池管理テーブルTB2には、スベア充電池内蔵充電器221の使用状況(使用履歴)に関する各列に対応する情報が互いに対応付けられて、一つの行単位の情報(レコード)として格納されている。
【0103】
具体的に述べると、EntryID502には、スペア充電池内蔵充電器221を持ち出した(借りた)ユーザUs1のユーザIDが格納されている。SpareID503には、スペア格納部107から持ち出されたスペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203の識別情報(RxID)が格納されている。Checkout date504には、スペア充電池内蔵充電器221が、スペア格納部107から持ち出された日時(年、日及び時刻)が格納される。Return date505には、スペア充電池内蔵充電器221が、スペア格納部107に返却された日時(年、日及び時刻)が格納されている。
【0104】
図20A及び図20Bは、以下に述べる状況であるときの、収容体バッグ200、スペア充電池内蔵充電器221及び収容体ロッカー100の動作を示すシーケンス図である。
・ユーザUs1が収容体ロッカー100の格納部102から収容体バッグ200を持ち出すときに、その収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電状態が不十分であるので、スペア充電池内蔵充電器221をスペア格納部107から持ち出す(借りる)状況。
【0105】
図20C及び図20Dは、ユーザUs1が、持ち出した収納体バッグ200及びスペア充電池内蔵充電器221を、格納部102及びスペア格納部107のそれぞれに収納するときの、収容体バッグ200、スペア充電池内蔵充電器221及び収容体ロッカー100の動作を示すシーケンス図である。
【0106】
なお、以下の説明において、収容体ロッカー100の動作は、制御装置101Aによって実行されるので、動作の主体である収容体ロッカー100は、適宜、制御装置101Aに置換されてもよい。更に、制御装置101Aの動作(処理)は、制御部116によって実行されるので、収容体ロッカー100の動作(処理)は、適宜、制御部116に置換されてもよい。
【0107】
収容体ロッカー100は、図20AのS300にて、図12Aの第1表示画面GM1を表示画面110に表示する。ユーザUs1が、S31にて、ICカードを情報入力手段111に接触すると、情報入力手段111を介して収容体ロッカー100にICカードに格納されたユーザIDが入力される。
【0108】
ユーザIDが入力されると、収容体ロッカー100は、以下に述べるS301及びS302の処理を順に実行して、S303に進む。
【0109】
S301:収容体ロッカー100は、ユーザIDのID照合を開始する。
【0110】
S302:収容体ロッカー100は、メモリ117に格納された使用状況管理テーブルTB1を参照する。
【0111】
収容体ロッカー100は、S303に進むと、ID登録が有るか否か(ユーザIDが使用状況管理テーブルTB1に登録されている(存在している)か否か)を判定する。
【0112】
ここで、収容体ロッカー100に、ユーザUs1の収容体バッグ200が格納されている場合、使用状況管理テーブルTB1にユーザIDが登録されている(存在している。)。
【0113】
従って、この場合、収容体ロッカー100は、S303にて「YES」と判定して、使用状況管理テーブルTB1に登録されている(格納されている)ユーザIDに対応する(対応付けられている)格納部102のアドレスである該当アドレスと、TxIDと、RxIDとを取得し、S303aに進む。
【0114】
収容体ロッカー100は、S303aに進むと、電力送信部300によって、該当アドレスの格納部102に格納されている収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204の状態を確認する。即ち、収容体ロッカー100は、S303aにて、該当アドレスの格納部102に格納されている二次電池内蔵充電器202の電力受信部203と通信を行うことにより、二次電池内蔵充電器202の充電池204が充電中であるか否かを判定する。
【0115】
該当アドレスの格納部102に格納されている収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204が充電中である場合、収容体ロッカー100は、S303aにて「YES」と判定して、以下に述べるS304乃至S306の処理を順に実行した後、S307に進む。
【0116】
S304:収容体ロッカー100は、以下に述べる充電停止処理を開始する。
【0117】
S305:収容体ロッカー100は、電力送信部300によって、充電停止の指令を収容体バッグ200の電力受信部203に送信することにより、収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電を停止する。
【0118】
S306:収容体ロッカー100は、電力送信部300によって、電力受信部203に、収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電池残量の読み出しを要求する。
【0119】
S231にて、収容体バッグ200は、電力受信部203によって、S306にて要求された充電池残量を読み取ると、S232に進み、読み取った充電池残量を該当アドレスの格納部102の電力送信部300に送信する。
【0120】
その後、収容体ロッカー100は、S307に進むと、電力送信部300によって取得した収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電池残量が閾値より小さい否かを判定する。閾値は、管理者により制御装置101Aから任意の値に設定可能としても、固定値としてもどちらの構成でもよく限定するものではない。
【0121】
充電池残量が閾値より小さい場合、収容体ロッカー100は、S307にて「YES」と判定して以下に述べるS308乃至S311の処理を順に行った後、図20BのS312に進む。
【0122】
S308:収容体ロッカー100は、スペア充電池管理テーブルTB2を更新する。具体的に述べると、収容体ロッカー100は、スペア充電池管理テーブルTB2のEntryID502に、ユーザIDを格納することにより、スペア充電池管理テーブルTB2を更新する。
【0123】
S309:収容体ロッカー100は、使用状況管理テーブルTB1及びスペア充電池管理テーブルTB2を参照し、ユーザIDと対応付けられている、スペア格納部のアドレス、貸し出し中ではないスペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203のRxID(スペアID)と、これに対応付けられているTxID及び電力送信部300の設置場所のアドレスと、を取得する。
【0124】
S310:収容体ロッカー100は、貸し出し中ではないスペア充電池内蔵充電器221が載置されている全ての電力送信部300のそれぞれによって、貸し出し中ではないスペア充電池内蔵充電器221の充電池204の充電残量を全て読み取る。そして、収容体ロッカー100は、図21Aの第13表示画面GM13を、表示画面110に表示する。第13表示画面GM13は、ユーザIDを示す情報と、スペア格納部のアドレスと、充電池残量(充電率)と、利用可能なスペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203のスペアID(RxID)を示す情報と、スペア充電池内蔵充電器221の充電池残量を示す情報と、を含む。第13表示画面GM13では、90%以上の充電池残量の充電池204を有するスペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203のスペアID(RxID)を示す情報と、90%より小さい充電池残量の充電池204を有するスペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203のスペアID(RxID)を示す情報と、が分けて表示されている。なお、収容体ロッカー100は、貸し出し中ではないスペア充電池内蔵充電器221の充電池204の充電池残量を全て読み取った後、読み取った充電池残量の中の最も高い充電池残量を有するスペア充電池内蔵充電器221についてのみ、スペアID(RxID)及び充電池残量を示す情報を表示画面110に表示するようにしてもよい。この場合、収容体ロッカー100は、利便性をより向上できる。
【0125】
図20BのS32にて、ユーザUs1がスペア充電池内蔵充電器221の利用を判断して、S33にて、ユーザUs1が、利用するスペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203のスペアIDを情報入力手段111に入力すると、収容体ロッカー100は、S311にて、入力されたスペアIDに対応するアドレスのスペア格納部107の施錠部105を開錠する。
【0126】
その後、収容体ロッカー100は、S312乃至S314の処理を実行する。
【0127】
S312:収容体ロッカー100は、図21Bの第14表示画面GM14を表示画面110に表示する。第14表示画面GM14は、貸出作業中であることを示す情報と、開錠中のスペア格納部107のアドレスと、そのスペア格納部107が開錠中であることを示す情報と、を含む。
【0128】
S313:収容体ロッカー100は、電力送信部300によって、スペア格納部107のスペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203を検出する。
【0129】
S314:収容体ロッカー100は、電力送信部300によって、スペア格納部107のスペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203と通信を行うことによって、スペア充電池内蔵充電器221を検出する。
【0130】
S34にて、図22に示すように、ユーザUs1がスペア充電池内蔵充電器221をスペア格納部107から持ち出すと、収容体ロッカー100は、S315にて、スペア充電池内蔵充電器221と電力受信部203との通信状態の変化を検出することにより、スペア充電池内蔵充電器221が、スペア格納部107から持ち出されたことを検出する。その後、収容体ロッカー100は、S316に進み、図23の行509を追加することにより、スペア充電池管理テーブルTB2を更新する。具体的に述べると、収容体ロッカー100は、SpareID503に、持ち出されたスペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203のスペアID(RxID)を格納し、Checkout date504に、スペア充電池内蔵充電器221が持ち出された日時(年、日及び時間)を格納することにより、スペア充電池管理テーブルTB2を更新する。
【0131】
収容体ロッカー100は、S317に進み、該当アドレスの格納部の施錠部105を開錠し、S318にて、図21Cの第15表示画面GM15を表示画面110に表示する。第15表示画面GM15は、持出作業であることを示す情報と、該当アドレスと、開錠中であることを示す情報と、を含む。
【0132】
S319にて、収容体ロッカー100は、電力送信部300によって、該当アドレスの格納部102に収容されている充電対象(電力受信部203を含む収容体バッグ200)を検出する。
【0133】
S35にて、ユーザUs1が収容体バッグ200を、該当アドレスの格納部から持ち出すと、S321にて、収容体ロッカー100は、電力送信部300によって、収容体バッグ200が検出されなくなり、収容体バッグ200が持ち出されたことを認識する(確認する。)。
【0134】
その後、収容体ロッカー100は、以下に述べるS322乃至S324の処理を順に実行する。
【0135】
S322:収容体ロッカー100は、使用状況管理テーブルTB1を更新する。具体的に述べると、収容体ロッカー100は、該当アドレスに対応するEntryID403、RxID404及びCheckin date405に格納されている情報を削除することにより、使用状況管理テーブルTB1を更新する。
【0136】
S323:収容体ロッカー100は、スペア充電池内蔵充電器221が持ち出された(貸し出された)スペア格納部107の施錠部105及び収容体バッグ200が持ち出された該当アドレスの格納部102の施錠部105を施錠する。
【0137】
S324:収容体ロッカー100は、図21Dの第16a表示画面GM16aを表示画面110に表示し、その後、図21Dの第16b表示画面GM16bを表示画面110に表示する。第16a表示画面GM16aは、貸出作業であることを示す情報と、スペア格納部107のアドレスと、貸し出されたスペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203のスペアID(RxID)と、そのスペア充電池内蔵充電器221を貸し出すことを示す情報と、該当アドレスのスペア格納部107の施錠部105の施錠が完了したことを示す情報と、を含む。図21Dの第16b表示画面GM16bは、持出作業であることを示す情報と、格納部102のアドレスと、その格納部102の施錠部105の施錠が完了したことを示す情報と、を含む。なお、収容体ロッカー100は、第16a表示画面16aに表示される情報及び第16b表示画面GM16bに表示される情報を含む一つの表示画面を表示画面110に表示するようにしてもよい。
【0138】
S36にて、ユーザUs1が収容体ロッカー100から離れる。
【0139】
その後、ユーザUs1が収容体ロッカー100に戻り、収容体バッグ200を格納部102に収納すると共に、スペア充電池内蔵充電器221をスペア格納部107に返却する。
【0140】
この場合において、図20CのS325にて、収容体ロッカー100は、図12Aの第1表示画面GM1を表示画面110に表示する。
【0141】
ユーザUs1が、S37にて、ICカードを収容体ロッカー100の情報入力手段111に接触すると、情報入力手段111を介して収容体ロッカー100に、ICカードに格納されたユーザIDが入力される。収容体ロッカー100は、図示しない処理により、使用状況管理テーブルTB1を参照することにより、ユーザIDが使用状況管理テーブルTB1に登録(格納)されていないと判定する。その後、S326にて、収容体ロッカー100は、メモリ117に格納された使用状況管理テーブルTB1を参照することにより、収容体ロッカー100に空いている格納部102及びそのアドレスが存在しているか否かを判定する。
【0142】
収容体ロッカー100に空いている格納部102及びそのアドレスが存在している場合、収容体ロッカー100は、S326にて「YES」と判定して、S350にて使用状況管理テーブルTB1から空いている格納部102及びそのアドレスを全て取得した後、S328に進む。これに対して、収容体ロッカー100に空いている格納部及びそのアドレスが存在していない場合、収容体ロッカー100は、S326にて「NO」と判定して、S327にて「満室」と判定してS328に進む。
【0143】
ここで、収容体ロッカー100に空いている格納部及びそのアドレスが存在している場合を想定する。この場合、収容体ロッカー100は、S328に進むと、図12Cに示す第3a表示画面GM3aを表示画面110に表示する。
【0144】
収容体ロッカー100は、S329に進み、スペア充電池管理テーブルTB2を参照する。収容体ロッカー100は、S330に進み、ID登録があるか否かを判定する。具体的に述べると、収容体ロッカー100は、スペア充電池管理テーブルTB2に、S37にて入力されたユーザIDが登録(格納)されているか否かを判定する。
【0145】
ここで、ユーザUs1がスペア充電池内蔵充電器221を借りている場合、スペア充電池管理テーブルTB2に、ユーザIDが登録(格納)されている。
【0146】
従って、この場合、収容体ロッカー100は、S330にて「YES」と判定してS331に進み、スペア充電池管理テーブルTB2からユーザIDに対応付けられたスペアID等の情報を取得する。更に、収容体ロッカー100は、使用状況管理テーブルTB1からスペアIDに対応付けられたスペア格納部107のアドレスである該当アドレス、電力送信部300の設置場所のアドレスである該当設置場所該当アドレス等を取得する。
【0147】
更に、収容体ロッカー100は、図21Eの第17表示画面GM17を表示画面110に表示する。第17表示画面GM17は、スペア充電池内蔵充電器221の貸出情報である旨を示す情報と、ユーザIDを示す情報と、スペアIDを示す情報と、使用中であることを示す情報と、返却を促すことを示す情報と、「YES(Y)」及び「NO(N)」との2択の選択肢を示す情報と、を含む。
【0148】
S38にてユーザUs1がスペア充電池内蔵充電器221を返却すると判断し、S39にて、第17表示画面GM17に対して、スペア充電池内蔵充電器221を返却することを選択入力すると、収容体ロッカー100は、S332にて、該当アドレスのスペア格納部107の施錠部105を開錠する。
【0149】
収容体ロッカー100は、S333に進み、図21Fの第18表示画面GM18を表示画面110に表示する。第18表示画面GM18は、返却作業であることを示す情報と、スペア格納部107の該当アドレスと、開錠中であることを示す情報と、を含む。
【0150】
収容体ロッカー100は、S334にて、電力送信部300によって、充電対象の検出を行い、S335にて、収容体ロッカー100は、スペア充電池内蔵充電器221が検出されたか否かを判定する。
【0151】
スペア充電池内蔵充電器221が検出されていない場合、収容体ロッカー100は、S335にて「NO」と判定して、再びS335の処理を実行する。
【0152】
S40にて、図24に示すように、ユーザUs1がスペア充電池内蔵充電器221をスペア格納部107に返却することにより、S335にて、スペア充電池内蔵充電器221が検出された場合、収容体ロッカー100は、S335にて「YES」と判定して、以下に述べるS336乃至S339の処理を順に実行した後、図20DのS340に進む。
【0153】
S336:収容体ロッカー100は、図25に示すように、図25の行509のReturn date505に格納する情報(返却日時)を追加することにより、スペア充電池管理テーブルTB2を更新する。
【0154】
S337:収容体ロッカー100は、該当アドレスのスペア格納部107の施錠部105を施錠する。
【0155】
S338:収容体ロッカー100は、図21Gの第19表示画面GM19を表示画面110に表示する。第19表示画面GM19は、返却作業であることを示す情報と、該当アドレスと、スペア充電池内蔵充電器221(Rx)の返却が確認されたことを示す情報と、施錠完了を示す情報と、を含む。
【0156】
S339:収容体ロッカー100は、図21Hの第20表示画面GM20を表示画面110に表示する。第20表示画面GM20は、スペア貸出情報である旨の情報と、ユーザIDを示す情報と、ユーザUs1がスペア充電池内蔵充電器221を使用していないことを示す情報と、を含む。その後、収容体ロッカー100は、図12Cの第3a表示画面GM3aを再び表示する。なお、S330にて、ユーザUs1がスペア充電池内蔵充電器221を借りておらず、スペア充電池管理テーブルTB2に、ユーザIDが登録されていない場合、収容体ロッカー100は、S330にて、「NO」と判定してS339に直接進み、S339の上述の処理を実行する。
【0157】
図20DのS41にて、ユーザUs1が第3a表示画面GM3aに対して格納部102のアドレスを選択入力する。収容体ロッカー100は、S340にて、選択入力された格納部102のアドレスである該当アドレスの格納部102の施錠部105を開錠する。収容体ロッカー100は、S341にて、図21Iの第21表示画面GM21を表示画面110に表示する。第21表示画面GM21は、収納作業であることを示す情報と、該当アドレスと、開錠中であることを示す情報と、を含む。
【0158】
収容体ロッカー100は、S342にて、充電対象の検出を開始する。S42にて、ユーザUs1が収容体バッグ200を、該当アドレスの格納部102に格納する。S234にて、収容体バッグ200が、電力受信部203によって、収容体ロッカー100の電力送信部300に応答すると、S343にて収容体ロッカー100は、充電対象である収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202(電力受信部203)を検出する。
【0159】
収容体ロッカー100は、S344にて、電力送信部300によって、収容体バッグ200に、電力受信部203の固有ID(RxID)及び二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電池残量を要求する。
【0160】
S234にて、収容体バッグ200は、電力受信部203によって、電力受信部203の固有ID(RxID)及び二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電池残量を収容体ロッカー100の電力送信部300に送信する(応答する。)。
【0161】
収容体ロッカー100は、S345にて、使用状況管理テーブルTB1を更新する。具体的に述べると、収容体ロッカー100は、S37にて入力された(取得した)ユーザIDを、格納部102の該当アドレスに対応する行のEntryID403に格納し、電力受信部203から読み出したRxIDを、格納部102の該当アドレスに対応する行のRxID404に格納する。
【0162】
S346にて、収容体ロッカー100は、電力送信部300によって、無線で充電電力の転送を開始する。S235にて、収容体バッグ200は、二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電を開始する。
【0163】
収容体ロッカー100は、S347にて、該当アドレスの格納部102の施錠部105を施錠し、図21Jの第22表示画面GM22を表示画面110に表示する。第22表示画面GM22は、収納作業であることを示す情報と、該当アドレスと、充電開始を示す情報と、を含む。S43にて、ユーザUs1は収容体ロッカー100から離れる。なお、収容体ロッカー100は、第21表示画面GM21に代えて、図21Kの第23表示画面GM23を表示画面110に表示するようにしてもよい。第23表示画面GM23は、収納作業であることを示す情報と、該当アドレスと、充電中であることを示す情報と、を含む。
【0164】
なお、上述した図20CのS38にて、ユーザUs1がスペア充電池内蔵充電器221を返却しないと判断し、スペア充電池内蔵充電器221を返却しないことを選択入力すると、収容体ロッカー100は、S348に進み、ユーザUs1がスペア充電池内蔵充電器221をスペア格納部107に返却後に、収容体バッグ200を格納部に格納可能な旨を示す情報を含む表示画面を表示画面110に表示する。
【0165】
<効果>
以上説明したように、本発明の第2実施形態に係る管理システムは、収容体ロッカー100の格納部102に保管(収納)されている二次電池内蔵充電器202の充電池204(二次電池)の充電状態及びスペア充電池内蔵充電器221の充電池204の充電状態を把握し易くできる。更に、本発明の第2実施形態に係る管理システムは、スペア充電池内蔵充電器221の貸出し及び返却を管理することができる。
【0166】
<<第3実施形態>>
本発明の第3実施形態に係る管理システムが適用された収容体ロッカー100について説明する。第3実施形態では、図26A図26B及び図26Cに示す収容体バッグ200が使用される。
【0167】
図26A乃至図26Cに示すように、収容体バッグ200は、収容体バッグ200の内部空間を、収容部201と、二次電池内蔵充電器収容部250とに区画する仕切り壁201bを有する。更に、収容体バッグ200は、側面に二次電池内蔵充電器202を二次電池内蔵充電器収容部250に出し入れするときに挿入される挿入口252aと、挿入口252aを開閉する開閉部252と、挿入口252aを閉じた開閉部252を施錠する開閉部施錠部251と、を含む。この収容体バッグ200は、仕切り壁201bにより、ごみ等が二次電池内蔵充電器収容部250に侵入することを防止できる。
【0168】
収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204が、経年劣化により容量劣化等が生じる場合がある。この場合、図27A乃至図27Cに示すように、充電池204が劣化した二次電池内蔵充電器202を、スペア充電池内蔵充電器221に交換できるようになっている。このように、充電池204が劣化した二次電池内蔵充電器202をスペア充電池内蔵充電器221に交換した場合、第3実施形態に係る管理システムは、スペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203のスペアIDを、スペア充電池内蔵充電器221に交換される電力受信部203のRxIDに変更する。
【0169】
例えば、図27Aに示す収容体バッグ200の、電力受信部203(RxID:901)を含む二次電池内蔵充電器202を、図27Bに示す電力受信部203(RxID:002)を含むスペア充電池内蔵充電器221bに交換して、収容体バッグ200に使用することを想定する。
【0170】
この場合、制御装置101Aは、メモリ117に格納された図28の使用状況管理テーブルTB1を参照して、交換対象の二次電池内蔵充電器202の電力受信部203のRxID(901)を取得する。そして、図27Bに示すように、制御装置101Aは、スペア充電池内蔵充電器221bの電力受信部203のRxID(002)を、スペア充電池内蔵充電器221bに交換される電力受信部203のRxID(901)に書き換える。
【0171】
図27Cに示すように、電力受信部(RxID:901)を含む二次電池内蔵充電器202を、電力受信部203のRxIDが「901」に書き換えられたスペア充電池内蔵充電器221bに交換する。
【0172】
これにより、第3実施形態に係る管理システムが適用された収容体ロッカー100は、収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202が、スペア充電池内蔵充電器221bに交換された場合に、スペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203のスペアIDが、収容体バッグ200の電力受信部203のIDとしてそのまま使用されることによる、不便さを解消できる。なお、IDの書き換えの履歴情報は、制御装置101Aのメモリ117に格納される。この履歴情報は、表示画面110に表示できるようになっている。
【0173】
<効果>
以上説明したように、第3実施形態に係る管理システムは、スペア充電池内蔵充電器221の電力受信部203のスペアIDが、収容体バッグ200の電力受信部203のIDとして使用されることによる、不便さを解消できる。
【0174】
<<第4実施形態>>
本発明の第4実施形態に係る管理システムが適用された収容体ロッカーについて説明する。第4実施形態に係る管理システムを含むシステムは、サーバ2900と、ユーザ端末2901(例えば、スマートフォン)と、複数の収容体ロッカー110a乃至100dと、を含む。
【0175】
本例では、図29に示すように、フロアA601には、収容体ロッカー100aが設置されている。フロアB602には、収容体ロッカー100bが設置されている。フロアC603には、収容体ロッカー100cが設置されている。フロアB603には、収容体ロッカー100dが設置されている。なお、以下、収容体ロッカー100a、収容体ロッカー100b、収容体ロッカー100c及び収容体ロッカー100dは、これらを特に区別する必要がない場合、「収容体ロッカー100」と称呼される。
【0176】
サーバ2900、ユーザ端末2901、及び、収容体ロッカー100(これらが備える制御装置101A)は、ネットワークNW1を介して互いに通信可能に接続されている。サーバ2900は、上述した図3Bに示すコンピュータCP1と同様の構成を採用できる。
【0177】
例えば、ユーザUs1が現在いるフロアA601で収容体バッグ200を収容体ロッカー100aに収納しようとした場合に、収容体ロッカー100aに空いている格納部102が存在しない状況を想定する。この場合、収容体ロッカー100aは、使用状況管理テーブルTB1を参照して、空いている格納部が存在しないと判定する。その後、収容体ロッカー100aは、ネットワークNW1を介して、サーバ2900に他の収容体ロッカー100b乃至100dの使用状況管理テーブルTB1の情報を検索することを要求する。
【0178】
サーバ2900は、他の収容体ロッカー100b乃至100dの使用状況管理テーブルTB1を取得し、空いている格納部102を有する収容体ロッカー100の名称、空いている格納部のアドレス及び個数、スペア充電池内蔵充電器221bの個数等の情報(以下、「ロッカー情報」と称呼される。)を収容体ロッカー100aに送信する。収容体ロッカー100aは、ロッカー情報を受信し、受信したロッカー情報を収容体ロッカー100aの表示画面110に表示する。これにより、ユーザUs1は、空いている格納部が存在している他の収容体ロッカー100及びその格納部102の空き状況等を知ることができる。
【0179】
なお、収容体ロッカー100aは、ネットワークNW1を介して、他の収容体ロッカー100b乃至100dに、使用状況管理テーブルTB1の情報を検索することを要求するようにしてもよい。この場合、他の収容体ロッカー100b乃至100dは、使用状況管理テーブルTB1を参照し、空いている格納部102を有する収容体ロッカー100の名称、空いている格納部のアドレス及び個数等のロッカー情報を収容体ロッカー100aに送信する。収容体ロッカー100aは、ロッカー情報を受信し、受信したロッカー情報を収容体ロッカー100aの表示画面110に表示する。
【0180】
更に、ロッカー情報は、ユーザUs1のユーザ端末2901に表示されるようにしてもよい。更に、ユーザUs1は、ユーザ端末2901によって、直接サーバ2900に各収容体ロッカー100のロッカー情報を要求することにより、サーバ2900からロッカー情報を受信することによって、ロッカー情報をユーザ端末2901に表示させてもよい。
【0181】
<効果>
以上説明したように、第4実施形態に係る管理システムは、他のフロアに存在する収容体ロッカーのロッカー情報をユーザUs1に提示することにより、ユーザUs1の利便性を向上できる。
【0182】
<<第5実施形態>>
本発明の第5実施形態に係る管理システムが適用された収容体バッグ保管スペースについて説明する。図30A及び図30Bに示すように、収容体バッグ保管スペースは、表示部316と、複数の電力送信部320と、を含む。収容体バッグ保管スペースには、制御装置101A(図3A)と、複数の電力送信部320と、を備えた第5実施形態に係る管理システムが適用されている。なお、第5実施形態に係る管理システムは、表示部316を含んでいてもよい。表示部316は、例えば、ディスプレイ等の表示装置である。
【0183】
ユーザUs1は、収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204を充電したい場合、収容体バッグ200を電力送信部320に載置する。電力送信部320は、収容体バッグ200が載置された状態で、収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202に無線で電力を送信(転送、伝送)し、充電池204を充電する。図30Bに示すように、ユーザUs1は、必要に応じて、電力送信部320に載置された収容体バッグ200を持ち出して使用する。電力送信部320は、スペア充電池内蔵充電器221が載置される。電力送信部320は、スペア充電池内蔵充電器221が載置された状態で、スペア充電池内蔵充電器221に電力を送信し、スペア充電池内蔵充電器221の充電池204を充電する。なお、電力送信部320は、収容体バッグ200又はスペア充電池内蔵充電器221が配置される配置場所(「保管部」とも称呼される。)でもある。
【0184】
図31A及び図31Bは収容体バッグ保管スペースの機能を説明するためのブロック図である。収容体バッグ保管スペースは、上述した電力送信部320及び表示部316の他に、電源106と、制御装置101Aと、を含む。制御装置101Aのメモリ117には、格納部102のアドレス(電力送信部の設置場所のアドレス)が、配置場所のアドレスに代わること以外、第1実施形態(又は第2実施形態)と同様の情報が格納された使用状況管理テーブルTB1及びスペア充電池管理テーブルTB2が格納されている。制御装置101Aは、使用状況管理テーブルTB1及びスペア充電池管理テーブルTB2の更新、参照を行う。なお、本例では、配置場所に対して、左から右に向かって順に、1から6までのアドレスが割当てられている。第5実施形態において、情報入力手段111を設けてもよく、第1実施形態及び第2実施形態と同様の処理を行うことにより、制御装置101Aは、使用状況管理テーブルTB1及びスペア充電池管理テーブルTB2の更新、参照を行うことも可能である。更に、制御装置101Aは、第1実施形態(及び第2実施形態)と同様の処理を適用して、第5実施形態に合うように、表示内容を適宜変更して、表示画面を表示部316に表示することが可能である。
【0185】
図32Aは電力送信部320の構成例を示す斜視図である。図32Aに示すように、電力送信部320は、側面に充電状態表示部330を含む。充電状態表示部330は、例えば、複数のLEDランプ(本例では、5つのLEDランプ)である。この充電状態表示部330は、例えば、電力送信部320が無線により電力を送信(伝送、転送)している電力受信部203を含む二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電状態を表す機能を有する。本例において、充電状態表示部330は、5つのLEDランプLp10であり、制御部307によって、5つのLEDランプLp10の点灯及び消灯が制御されることにより、充電池残量の充電池残量(充電率)が大きくなるほど、LEDランプLp10の点灯数を増加させることで、二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電状態を表す。なお、充電状態表示部330は、ディスプレイであってもよく、ディスプレイに電力送信部320が電力を送信している電力受信部203を含む二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電状態(充電池残量)を表す情報が表示されるようにしてもよい。
【0186】
図32Bは、電力送信部320の機能を説明するためのブロック図である。図32Bに示すように、電力送信部320は、電源301と、DC/DCコンバータ302と、送電制御部303と、送電コイル励振部304と、送電コイル305と、第1通信制御部306と、制御部307と、第2通信制御部308と、アンテナ309と、メモリ310と、充電状態表示部330と、を含む。制御部307は、制御装置101Aからの指令に応じて、充電状態表示部330を制御する。制御部307は、電力受信部203から二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電状態を示す情報を取得し、充電状態表示部330に、充電状態を表す情報を表示してもよい。
【0187】
図33は、充電状態表示部330の表示例を示す。図33に示すように、制御装置101Aは、制御部307を介して、電力送信部320の充電対象(電力送信対象)の二次電池内蔵充電器202の充電池204の充電池残量(充電率)が大きくなるほど、点灯するLEDランプLp10の数が増加するように、充電状態表示部330を制御する。
【0188】
図33の例では、充電状態が100%充電(充電率が100%)である場合、制御装置101Aは、制御部307を介して、LEDランプLp10を5つ全て点灯する。充電状態が80%充電(充電率が80%)である場合、制御装置101Aは、制御部307を介して、左から2番目から5番目までの4つのLEDランプLp10を点灯する。充電状態が60%充電(充電率が60%)である場合、制御装置101Aは、制御部307を介して、左から3番目から5番目までの3つのLEDランプLp10を点灯する。充電状態が40%充電(充電率が40%である場合、制御装置101Aは、制御部307を介して、左から4番目から5番目までの2つのLEDランプLp10を点灯する。充電状態が20%充電(充電率が20%)である場合、制御装置101Aは、制御部307を介して、左から5番目の1つのLEDランプをLp10点灯する。充電状態が0%(充電率が0%又は充電対象が存在しない場合、制御部307は全てのLEDランプを消灯する。
【0189】
図34は、図30Bに示すように、ユーザUs1が、電力送信部320に載置された収容体バッグ200を持ち出した後の収容体バッグ保管スペースを示す。
【0190】
電力送信部320と、電力送信部320に載置されたスペア二次電池内蔵充電器221(又は収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202)の電力受信部203とは、定期的に通信し、電力受信部203が読み取った充電池204の充電池残量(充電率)を、電力送信部320は受信(取得)している。
【0191】
図30Bに示すように、ユーザUs1が、電力送信部320に載置された収容体バッグ200を持ち出した場合、制御装置101Aは、電力送信部320によって、収容体バッグ200が持ち出されたことを検出する。そして、制御装置101Aは、電力送信部320に、収容体バッグ200が持ち出される前に電力送信部320が取得していた充電池残量を、図34に示すように一定期間、充電状態表示部330に表示する。
【0192】
図34の例では、アドレス1に設置された電力送信部320の充電状態表示部330によって、持ち出された収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202に関し、その充電状態が40%充電であることがわかる。アドレス2に設置された電力送信部320の充電状態表示部330によって、収容体バッグ200又はスペア充電池内蔵充電器221が、電力送信部320に載置されていないことがわかる。
【0193】
アドレス3に設置された電力送信部320の充電状態表示部330によって、アドレス3に設置された電力送信部320に載置されているスペア充電池内蔵充電器221に関し、その充電状態が100%充電であることがわかる。アドレス4に設置された電力送信部320の充電状態表示部330によって、アドレス4に設置された電力送信部320に載置されているスペア充電池内蔵充電器221に関し、その充電状態が40%充電であることがわかる。アドレス5に設置された電力送信部320の充電状態表示部330によって、アドレス5に設置された電力送信部320に載置されているスペア充電池内蔵充電器221に関し、その充電状態が80%充電であることがわかる。
【0194】
このように、制御装置101Aは、収容体バッグ200が持ち出される前に電力送信部320が取得していた充電池残量を充電状態表示部330に表示することにより、ユーザUs1は電力送信部320上の充電池204と自分の収容体バッグ200内の充電池204との充電率を比較し、所望な充電がなされていない場合に装置上の別の充電池と交換することを容易に判断できる。なお、制御装置101Aは、一定期間経過すると充電状態表示部330を、消灯状態、又は、動作状態(充電中等)の表示状態にするように、電力送信部320に指令する。これにより、充電状態表示部330の表示状態が変更される。
【0195】
なお、第5実施形態において、情報入力手段111を設けてもよい。第2実施形態と同様に、メモリには、スペア充電池内蔵充電器221に関するスペア充電池管理テーブルTB2が格納されていてもよい。更に、この場合、第1実施形態及び第2実施形態と同様の処理を行うようにしてもよい。
【0196】
<効果>
以上説明したように、本発明の第5実施形態に係る管理システムは、収容体バッグ保管スペースに保管されている収容体バッグ200の二次電池内蔵充電器202の充電池204(二次電池)の充電状態及びスペア充電池内蔵充電器221の充電池204の充電状態を把握し易くできる。
【0197】
<<変形例>>
本発明は上記各実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。更に、上記各実施形態は、本発明の範囲を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。上記第2実施形態乃至第5実施形態において、制御装置101Aは、スペア充電池管理テーブルTB2に基づくスペア充電池内蔵充電器221の履歴情報を表示画面110(表示部316)に表示できるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0198】
100…収容体ロッカー、101…表示操作装置、101A…制御装置、102…格納部、110…表示画面、111…情報入力手段、200…二次電池内蔵充電器付き収容体、202…二次電池内蔵充電器、203…電力受信部、204…充電池、300…電力送信部、TB1…使用状況管理テーブル、TB2…スペア充電池管理テーブル
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図8
図9
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図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図12D
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