IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パテントフレア株式会社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023094500
(43)【公開日】2023-07-05
(54)【発明の名称】円盤型1枚板流体移動法
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/38 20060101AFI20230628BHJP
   F04D 29/24 20060101ALI20230628BHJP
【FI】
F04D29/38 A
F04D29/24 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021215615
(22)【出願日】2021-12-23
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA02
3H130AA12
3H130AB22
3H130AB52
3H130AC01
3H130AC03
3H130AC11
3H130AC25
3H130AC26
3H130BA97A
3H130BA97C
3H130CB18
(57)【要約】
【課題】 従来の送風装置は、回転軸を中心にして複数枚の羽根を取り付けた羽根車を、高速回転させることで装置後方から取り込んだ空気を装置前方へ送り出すという方法で、送風を行っていた。
この方法では、羽根の形状や大きさと送風機能は相関関係にあるため、羽根の細型化、小型化は送風機能低下の要因となり、装置の省スペース化(薄型化、小型化)は難しいという課題があった。
【解決手段】従来の送風装置のように、複数枚の羽根車ではなく、円盤型の1枚板(ディスク・プレート)に板を貫通するスリット(切れ込み)又は、ホール(穴)を開けて、この1枚板の中心点を回転軸として高速回転させることで、板の後方から取り込んだ空気を、スリット又はホールの間を通過して板の前方へ送り出す。
この方法によって、送風機能を低下させずに装置の省スペース化(薄型化、小型化)は難しいという課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円盤型の1枚板(ディスク・プレート)に、板を貫通するスリット(切れ込み)又は、ホール(穴)を開けて、この円盤板の中心点を回転軸として高速回転させて、流体(気体、液体)を移動する方法。
(流体の移動には、気体での送風作用、液体での排水作用などがある。)
円盤型の1枚板(ディスク・プレート)に、板を貫通するスリット(切れ込み)又は、ホール(穴)を開けて、この円盤板を送風装置における羽根車の役割として使用し、円盤板の中心点を回転軸として高速回転させると、流体力学の原理により、板後方の流体が板のスリット又はホールに吸引され、通過した流体が板前方へ送り出される。
この原理を利用して、円盤板の後方側から前方側へ流体を移動させる方法。
円盤型板のスリット又はホールの淵は、板全体に対して平行(フラット)ではなく、板の前後面にゆるやかな角度がつけられている。
この構造によって、板を高速回転させた時流体の流れをとらえ、流体移動機能が得られる。
円盤型板に厚みを持たせて、流体吸引面のスリット又はホールの開口部面積を広くして流体排出面の開口部面積を狭くする。
板内部の構造は、流体吸引面から流体排出面にかけて、少しずつ狭まるようにする。
この構造によって、流体力学の原理で流体移動機能が向上する。
円盤形板の全体形状は円形、スリットは直線形、等間隔、複数本を基本形とするが、流体移動用途は多様であるため、「1枚板を高速回転させて、板に開けられた貫通穴の間を流体が通過することによって流体移動を行う」という機能が、保持される限りにおいて、全体形状、板の厚さ、スリット又はホールの形状、大きさ、及び数量は限定されない。
【請求項2】
請求項1に記載の方法を使用した装置、機器。
【請求項3】
請求項2に記載の装置、機器を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体の物理的、力学的特性の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
送風装置の技術
【0003】
流体移動を推進力に利用する輸送機関の技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の送風装置は、回転軸を中心にして複数枚の羽根を取り付けた羽根車を、高速回転させることで装置後方から取り込んだ空気を装置前方へ送り出すという方法で、送風を行っていた。
(扇風機、換気扇、エアコン室外機、サーバー内排熱用ファンなど)
この方法では、複数枚の羽根車で効率良く送風するために、羽根の形状や大きさなどを設計していた。
羽根の形状や大きさと送風機能は相関関係にあるため、羽根の細型化、小型化は送風機能低下の要因となる。
そのため、高い送風機能を持った装置の省スペース化(薄型化、小型化)は難しいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来の送風装置のように複数枚の羽根車ではなく、円盤型の1枚板(ディスク・プレート)に板を貫通するスリット(切れ込み)又は、ホール(穴)を開けて、この1枚板の中心点を回転軸として高速回転させることで、板の後方から取り込んだ空気を、スリット又はホールの間を通過して板の前方へ送り出す。
この方法によって、送風機能を低下させずに装置の省スペース化(薄型化、小型化)は難しいという課題を解決する。
【実施例0006】
1 軽量薄型扇風機、サーキュレーター
2 省スペース薄型壁埋め込み換気扇
3 省スペース薄型小型エアコン室外機
4 PC、サーバー用薄型排熱用ファン
5 高効率風力発電機用風車
6 全天候型ドローン推進用プロペラ