(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023094540
(43)【公開日】2023-07-05
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/3233 20160101AFI20230628BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20230628BHJP
G09G 3/32 20160101ALI20230628BHJP
G09G 3/3275 20160101ALI20230628BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20230628BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20230628BHJP
H05B 33/02 20060101ALI20230628BHJP
H01L 33/00 20100101ALI20230628BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/20 611C
G09G3/32 A
G09G3/3275
G09G3/20 621A
G09G3/20 623D
G09G3/20 623G
G09G3/20 623F
G09G3/20 623M
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B33/02
H01L33/00 J
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022170244
(22)【出願日】2022-10-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0186125
(32)【優先日】2021-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】朴 世 龍
(72)【発明者】
【氏名】孫 ▲ミン▼ 植
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C380
5F241
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC41
3K107EE03
3K107HH05
5C080AA06
5C080AA07
5C080AA10
5C080BB05
5C080DD12
5C080FF11
5C080FF12
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5C080JJ04
5C380AB06
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5C380CC26
5C380CC33
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5C380FA21
5F241AA21
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5F241BC44
5F241BC47
5F241FF06
(57)【要約】
【課題】ゲートライン別にデータ電圧の出力タイミングをランダムに変更することができる表示装置を提供する。
【解決手段】本発明による表示装置は、ゲートラインとデータラインを具備した表示パネルを提供する。前記データラインに出力されるデータ電圧の出力タイミングを決定するソース出力イネーブル信号を生成する制御部、および前記ソース出力イネーブル信号を用いて最終ソース出力イネーブル信号を生成する信号変更部を含み、前記最終ソース出力イネーブル信号を用いて、前記データ電圧の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更するデータドライバを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートラインとデータラインを具備した表示パネルと、
前記データラインに出力されるデータ電圧の出力タイミングを決定するソース出力イネーブル信号を生成する制御部と、
前記ソース出力イネーブル信号を用いて最終ソース出力イネーブル信号を生成する信号変更部と、
前記最終ソース出力イネーブル信号を用いて前記データ電圧の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更するデータドライバとを含む表示装置。
【請求項2】
前記ソース出力イネーブル信号が、少なくとも4つのビットを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記データドライバが、前記少なくとも4つのビットの中の少なくとも2つのビットを変更して前記最終ソース出力イネーブル信号を生成し、前記最終ソース出力イネーブル信号を用いて前記データ電圧の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記データドライバが、
前記制御部から受信した画像データをラッチするラッチ部と、
前記ラッチ部から伝送された映像データを前記データ電圧に変換して出力するアナログデジタル変換部と、
前記アナログデジタル変換部から伝送された前記データ電圧を前記最終ソース出力イネーブル信号によって前記データラインに出力する出力バッファと、
前記信号変更部とを含み、
前記最終ソース出力イネーブル信号によって前記データ電圧の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記出力バッファが、
前記アナログデジタル変換部から伝送された前記データ電圧を貯蔵するバッファと、
前記最終ソース出力イネーブル信号によって、前記バッファに貯蔵された前記データ電圧を前記データラインに出力するスイッチとを含む、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ソース出力イネーブル信号が、少なくとも4つのビットを含み、
前記信号変更部は、
少なくとも2つのランダムビットを生成するランダムビット発生器と、
前記少なくとも4つのビットの中の少なくとも2つのビットを前記少なくとも2つのランダムビットに置き換えて、前記最終ソース出力イネーブル信号を生成するビット混合器とを含む、請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記データラインに前記データ電圧が出力されるタイミングが、少なくとも4つに区分される、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記データラインに前記データ電圧が出力される前記タイミングが、前記表示パネルに設けられたゲートラインに出力されるゲートパルスの立ち下りタイミングを基準に互いに異なる、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記表示パネルに設けられたゲートラインのうち、第nゲートラインに連結した画素に前記データラインを通じて第nデータ電圧が出力されるタイミングが、第n+1ゲートラインに連結した画素に前記データラインを通じて第n+1データ電圧が出力されるタイミングと異なる、請求項6に記載の表示装置。
【請求項10】
前記データラインに前記データ電圧が出力されるタイミングが、前記表示パネルに設けられたゲートラインに出力されるゲートパルスの立ち下りタイミングを基準に互いに異なる、請求項1に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、スペクトラム拡散クロック生成(Spread Spectrum Clock Generation;SSCG)が適用された表示装置が提案されている。
【0003】
スペクトラム拡散クロック生成(SSCG)が適用された表示装置では、デジタルデータの周期性の分散とアナログ出力のスプレッディング(Spreading)効果で、電磁障害(Electro-Magnetic Interference;EMI)低減効果を達成することができる。
【0004】
しかしながら、高解像度表示装置の増加傾向にしたがってデジタルデータの伝送速度が増加しており、これによって、適用可能なスペクトラム拡散クロック生成(SSCG)の水準にも限界がある。
【0005】
特に、スペクトラム拡散クロック生成(SSCG)が適用された表示装置においても、水平ラインにデータ電圧が出力されるタイミングが一定に固定されているため、電磁障害(EMI)低減効果が減少している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した問題を解決するために提案された本発明の目的は、ゲートライン別にデータ電圧の出力タイミングをランダムに変更することができる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した技術的課題を達成するための本発明による表示装置は、ゲートラインとデータラインを具備した表示パネルと、前記データラインに出力されるデータ電圧の出力タイミングを決定するソース出力イネーブル信号を生成する制御部および前記ソース出力イネーブル信号を用いて、最終ソース出力イネーブル信号を生成する信号変更部と、前記最終ソース出力イネーブル信号を用いて、前記データ電圧の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更させるデータドライバーとを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、データ電圧がデータラインに出力されるタイミングをゲートライン別にランダムに変更することができる。したがって、本発明によれば、データ電圧が一定のタイミングで出力されることにより発生し得る電磁障害を防止または低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明に係る表示装置の構成を示す例示図である。
【
図2】本発明による表示装置に適用される画素の構造を示す例示図である。
【
図3】本発明に係る表示装置に適用される制御部の構成を示す例示図である。
【
図4】本発明に係る表示装置に適用されるゲートドライバの構成を示す例示図である。
【
図5】本発明に係る表示装置に適用されるデータドライバの構成を示す例示図である。
【
図6】本発明による表示装置に適用されるゲート信号及びデータ電圧の波形を示す例示図である。
【
図7】本発明による表示装置によって出力されるデータ電圧の出力タイミングを説明するための例示図である。
【
図8】本発明による表示装置によって出力されるデータ電圧の出力タイミングを説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の利点および特徴、ならびにそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細に後述される実施例を参照することによって明らかになるであろう。しかしながら、本発明は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、様々な形態で具現されるものであり、本発明の開示が完全になるように、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を知らせるために提供されるものである。本発明は、特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0011】
本明細書において、各図の構成要素に参照番号を付加する際に、同一の構成要素に限り、たとえ異なる図に表示されていても、できる限り同一の番号を有するようにしていることに留意されたい。
【0012】
本発明の実施例を説明するための図に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものであるため、本発明が図に示された事項に限定されるものではない。本明細書を通じて、同じ構成要素は同じ参照番号と付与することができる。なお、本発明の説明において、関連する公知技術の詳細な説明が、本発明の要旨を不必要に曖昧にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及される「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」という表現が使用されない限り、他の部分を追加することができる。構成要素が単数で表される場合、特に明示的な記載がない限り複数を含む。
【0013】
構成要素を解釈する際には、別途明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0014】
位置関係の説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」という表現が使用されていない場合は、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することができる。
【0015】
時間関係の説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続き」、「~次に」、「~前に」などで時間的先後関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」という表現が使用されない限り、連続的でない場合も含むことができる。
【0016】
「少なくとも1つ」という用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むと理解されるべきである。例えば、「第1項目、第2項目および第3項目のうち少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目のそれぞれ、ならびに第1項目、第2項目および第3項目のうちの2つ以上から提示できるすべての項目の組み合わせを意味する。
【0017】
第1、第2などは様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されない。これらの用語は、1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるだけである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であり得る。
【0018】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例は互いに独立して実施可能であり、関連して一緒に実施することもできる。
【0019】
以下、添付の図を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明による表示装置の構成を示す例示図であり、
図2は、本発明による表示装置に適用される画素の構造を示す例示図であり、
図3は、本発明による表示装置に適用される制御部の構成を示す例示図であり、
図4は、本発明による表示装置に適用されるゲートドライバの構成を示す例示図である。
【0021】
本発明に係る表示装置は、各種電子装置を構成することができる。電子装置は、例えば、スマートフォン、タブレットPC、テレビ、モニタなどを挙げることができる。
【0022】
本発明による表示装置は、
図1に示すように、映像が出力される表示領域120と、表示領域外郭に設けられた非表示領域130とを含む表示パネル100、表示パネルの表示領域120に設けられたゲートライン(GL1~GLg)にゲート信号を供給するゲートドライバ200、表示パネルに設けられたデータライン(DL1~DLd)にデータ電圧を供給するデータドライバ300、ゲートドライバ200とデータドライバ300の駆動を制御する制御部400、および制御部とゲートドライバとデータドライバと表示パネルに電源を供給する電源部500とを含む。
【0023】
まず、表示パネル100は、表示領域120及び非表示領域130を含む。表示領域120には、ゲートライン(GL1~GLg)、データライン(DL1~DLd)、および画素110が設けられる。したがって、表示領域120では、映像が出力される。gおよびdは自然数である。非表示領域130は、表示領域120の外郭を囲んでいる。
【0024】
表示パネル100に設けられる画素110は、
図2に示すように、スイッチングトランジスタ(Tsw1)、ストレージキャパシタ(Cst)、駆動トランジスタ(Tdr)及びセンシングトランジスタ(Tsw2)を含む。画素駆動回路(PDC)及び発光素子(ED)を含む発光部を含むことができる。
【0025】
駆動トランジスタ(Tdr)の第1端子は、高電圧(EVDD)が供給される高電圧供給ライン(PLA)に連結していて、駆動トランジスタ(Tdr)の第2端子は、発光素子(ED)に連結している。
【0026】
スイッチングトランジスタ(Tsw1)の第1端子は、データライン(DL)と連結していて、スイッチングトランジスタ(Tsw1)の第2端子は、駆動トランジスタ(Tdr)のゲートと連結していて、スイッチングトランジスタ(Tsw1)のゲートは、ゲートライン(GL)に連結している。
【0027】
データライン(DL)には、データ電圧(Vdata)が供給され、ゲートライン(GL)には、ゲート信号(GS)が供給される。
【0028】
駆動トランジスタのしきい値電圧または移動度を測定するために、センシングトランジスタ(Tsw2)を具備することができる。センシングトランジスタ(Tsw2)の第1端子は、駆動トランジスタ(Tdr)の第2端子と発光素子(ED)に連結していて、センシングトランジスタ(Tsw2)の第2端子は、基準電圧(Vref)が供給されるセンシングライン(SL)に連結していて、センシングトランジスタ(Tsw2)のゲートは、センシング制御信号が供給されるセンシング制御ラインに連結している。
【0029】
センシングライン(SL)は、データドライバ300に連結することができ、データドライバ300を介して電源部500と連結することもできる。すなわち、電源部500から供給された基準電圧(Vref)をセンシングライン(SL)を介して画素に供給することができ、画素から伝送されたセンシング信号をデータドライバ300で処理することができる。
【0030】
本発明に適用される画素110の構造は、
図2に示した構造に限定されるものではない。したがって、画素110の構造は、様々な形態に変更することができる。
【0031】
また、本発明は、
図2に示すような発光素子を含む発光表示装置だけでなく、液晶表示パネルを含む液晶表示装置にも適用することができる。すなわち、本発明は、現在利用されている様々な種類の表示装置に適用することができる。しかしながら、以下では、説明の便宜上、本発明の一例として発光表示装置を説明する。
【0032】
次に、制御部400は、外部システムから伝送されたタイミング同期信号を用いて、外部システムから伝送されてきた入力映像データを再整列することができ、データドライバ300及びゲートドライバ200に供給するデータ制御信号(DCS)およびゲート制御信号(GCS)を生成することができる。
【0033】
このため、制御部400は、
図3に示すように、入力映像データを再整列して映像データ(Data)を生成し、映像データ(Data)をデータドライバ300に供給するためのデータ整列部430、タイミング同期信号を用いてゲート制御信号(GCS)とデータ制御信号(DCS)を生成するための制御信号生成部420、タイミング同期信号と外部システムから伝送された入力映像データを受信してデータ整列部と制御信号生成部に伝送するための入力部410、及びデータ整列部で生成された映像データ(Data)と制御信号生成部で生成されたデータ制御信号(DCS)とをデータドライバ300に供給し、制御信号生成部で生成されたゲート制御信号(GCS)をゲートドライバ200に出力するための出力部440を含むことができる。
【0034】
制御部400には、各種情報を記憶することができる記憶部450を含むことができる。
【0035】
制御信号生成部420で生成されたデータ制御信号(DCS)には、データラインにデータ電圧が出力されるタイミングを制御するソース出力イネーブル信号(SOE)を含むことができる。
【0036】
制御信号生成部420で生成されたソース出力イネーブル信号(SOE)は、データドライバ300に伝送される。
【0037】
すなわち、制御部400は、データライン(DL)に出力されるデータ電圧(Vdata)の出力タイミングを決定するソース出力イネーブル信号(SOE)を生成し、生成されたソース出力イネーブル信号(SOE)は、データドライバ300に伝送される。
【0038】
外部システムは、制御部400及び電子装置を駆動する機能を行う。例えば、電子機器がテレビ(TV)である場合、外部システムは、通信網を介して各種音声情報、映像情報、文字情報などを受信することができ、受信した映像情報を制御部400に伝送することができる。この場合、映像情報は入力映像データであり得る。
【0039】
次に、電源部500は、様々な電源を生成し、生成した電源を制御部400、ゲートドライバ200、データドライバ300及び表示パネル100に供給する。
【0040】
次に、ゲートドライバ200は、集積回路(Integrated Circuit)で構成された後、非表示領域130に装着される。また、ゲートドライバ200は、非表示領域130にゲートインパネル(GIP:Gate In Panel)方式を用いて直接に内臓することもできる。ゲートインパネル方式を用いる場合、ゲートドライバ200を構成するトランジスタは、表示領域の各画素110に設けられたトランジスタと同じ工程を経て、非表示領域に具備することができる。
【0041】
ゲートドライバ200は、ゲートライン(GL1~GLg)にゲートパルス(GP1~GPg)を供給する。
【0042】
ゲートドライバ200で生成されたゲートパルスが、画素110に設けられたスイッチングトランジスタ(Tsw1)のゲートに供給されると、スイッチングトランジスタは、ターンオンされる。スイッチングトランジスタがオンになると、データラインを介して供給されたデータ電圧が画素110に供給される。
【0043】
ゲートドライバ200で生成されたゲートオフ信号がスイッチングトランジスタ(Tsw1)に供給されると、スイッチングトランジスタ(Tsw1)は、ターンオフされる。スイッチングトランジスタがターンオフされると、データ電圧は、それ以上画素110に供給されない。
【0044】
ゲートライン(GL)に供給されるゲート信号(GS)は、ゲートパルス(GP)及びゲートオフ信号を含む。
【0045】
このために、ゲートドライバ200は、
図4に示すように、ステージ201を含むことができる。
【0046】
ステージ201の各々は、少なくとも1つのゲートライン(GL)と連結することができる。ステージ201のそれぞれは、制御部400から伝送されるスタート信号によって駆動するするかまたは、前段ステージまたは後段ステージから伝送されるスタート信号によって駆動することができる。
【0047】
ステージ201の各々は、少なくとも2つのトランジスタを含む様々な形態で構成することができる。
【0048】
最後に、データドライバ300は、表示パネル100に付着するチップオンフィルムに設けるかまたは、表示パネル100に直接に装着することができる。
【0049】
データドライバ300は、データライン(DL1~DLd)にデータ電圧(Vdata)を供給する。
【0050】
データドライバ300は、制御部400から伝送されたソーススタートパルス(Source Start Pulse)をソースシフトクロック(Source Shift Clock)に従ってシフトさせて、サンプリング信号を生成する。そして、データドライバ300は、映像データをサンプリング信号に従ってラッチし、ラッチした映像データをデータ電圧に変更した後、最終ソース出力イネーブル信号によってゲートラインに対応するデータ電圧をデータライン(Dl1~Dld)に供給する。
【0051】
特に、データドライバ300は、制御部400から伝送されたソース出力イネーブル信号(SOE)を用いて、データ電圧(Vdata)の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更させる機能を行う。
【0052】
データドライバ300の構造及び機能は、以下、
図1~
図8を参照して説明する。
【0053】
図5は、本発明に係る表示装置に適用されるデータドライバの構成を示す例示図である。
【0054】
上述したように、データドライバ300は、制御部400から伝送された映像データをサンプリング信号に従ってラッチし、ラッチした映像データをデータ電圧に変更した後、最終ソース出力イネーブル信号によって、ゲートラインに対応するデータ電圧(Vdata)をデータライン(DL1~Dld)に供給する。
【0055】
特に、本発明に適用されるデータドライバ300は、制御部400から伝送されたソース出力イネーブル信号(SOE)を用いて、データ電圧(Vdata)の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更する機能を行う。
【0056】
ソース出力イネーブル信号(SOE)は、少なくとも4つのビットを含むことができる。4つのビットのそれぞれは、0または1の値を有する。
【0057】
すなわち、データドライバ300は、4つのビットからなるソース出力イネーブル信号(SOE)に従って、データ電圧の出力タイミングを決定することができる。
【0058】
しかし、データドライバ300は、ソース出力イネーブル信号(SOE)をそのまま利用しない。すなわち、データドライバ300は、ソース出力イネーブル信号(SOE)を用いて最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を生成し、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を用いて、データ電圧(Vdata)の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更することができる。
【0059】
この場合、データドライバ300は、少なくとも4つのビットのうち少なくとも2つのビットを変更して最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を生成し、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を利用して、データ電圧の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更することができる。
【0060】
データライン(DL)にデータ電圧(Vdata)が出力されるタイミングは、ゲートライン(GL1~GLg)に出力されるゲートパルス(GP1~GPg)の立ち下りタイミングを基準にして互いに異なり得る。
【0061】
このため、データドライバ300は、
図5に示すように、サンプリング信号を出力するシフトレジスタ部310、制御部400から受信した映像データ(Data)をラッチするラッチ部320、ラッチ部320から伝送された映像データ(Data)をデータ電圧(Vdata)に変換し、出力するアナログデジタル変換部330、アナログデジタル変換部330から伝送されたデータ電圧を、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)に応じて、データライン(DL)に出力する出力バッファ340、及びソース出力イネーブル信号(SOE)を用いて最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を生成し、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を用いて、データ電圧の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更する信号変更部350を含む。
【0062】
まず、シフトレジスタ部310は、制御部400から受信したデータ制御信号(DCS)を用いてサンプリング信号を出力する。
【0063】
次に、ラッチ部320は、制御部400から順に受信した映像データ(Data)をラッチした後、サンプリング信号によって、映像データ(Data)をアナログデジタル変換部(DAC)330に同時に出力する機能を行う。
【0064】
次に、アナログデジタル変換部330は、ラッチ部320から伝送されてきた映像データ(Data)を同時にデータ電圧(Vdata1~Vdatad)に変換して、出力する。
【0065】
次に、出力バッファ340は、アナログデジタル変換部330から伝送されてきたデータ電圧(Vdata1~Vdatad)を、信号変更部350から伝送された最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)にしたがって、表示パネルのデータライン(DL1~DLd)に同時に出力する。
【0066】
このため、出力バッファ340は、アナログデジタル変換部330から伝送されてきたデータ電圧を貯蔵するバッファ341及び最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)に応じて、バッファ341に貯蔵されたデータ電圧(Vdata)をデータライン(DL)に出力するスイッチ342を含む。
【0067】
すなわち、出力バッファ340は、データライン(DL1~DLd)に対応するスイッチ342およびバッファ341を含む。バッファ341とスイッチ342は、1対1に連結することができる。
【0068】
さらに説明すると、スイッチ342に同時に供給される最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)に従ってスイッチ342がターンオンされると、バッファ341に貯蔵されたデータ電圧(Vdata)は、スイッチ342を介してデータライン(DL1~DLd)に供給することができる。
【0069】
データライン(DL1~DLd)に供給されたデータ電圧(Vdata1~Vdatad)は、ゲートパルス(GP)が供給されたゲートライン(GL)に連結した画素に供給される。
【0070】
したがって、データ電圧(Vdata1~Vdatad)がデータライン(DL1~DLd)に出力されるタイミングは、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)によって決定することができる。
【0071】
最後に、信号変更部350は、ソース出力イネーブル信号(SOE)を用いて最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を生成し、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を用いて、データ電圧(Vdata)の出力タイミングをゲートライン別にランダムに変更する機能を行う。
【0072】
このために、信号変更部350は、少なくとも2つのランダムビットを生成するランダムビット発生器351及びソース出力イネーブル信号(SOE)を構成する少なくとも4つのビットのうち少なくとも2つのビットを、少なくとも2つのランダムビットに置き換えて、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を生成するビット混合器352を含む。
【0073】
すなわち、制御部400で生成され、データドライバ300に供給されるソース出力イネーブル信号(SOE)は、少なくとも4つのビットを含むことができ、信号変更部350は、少なくとも4つのビットの中の少なくとも2つを変更して、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を生成する。
【0074】
このために、ランダムビット発生器351は少なくとも2つのランダムビットを生成することができる。
【0075】
例えば、ソース出力イネーブル信号(SOEF)が8個のビットで構成され、各ビットが0または1の値を有する場合、ランダムビット発生器351は2つのランダムビットを生成することができる。2つのランダムビットのそれぞれは、0または1の値を有することができる。
【0076】
この場合、2つのランダムビットによって、ビット混合器352で発生する場合の数は4つである。したがって、データライン(DL)にデータ電圧が出力されるタイミングを4つに区分することができる。
【0077】
例えば、8ビットからなるソース出力イネーブル信号(SOE)が、値[10111010]を有する場合、8つのビットの中の最後の2つのビットは、2つのランダムビットによって生成され得る4つの値、すなわち[00、01、10、11]のいずれかに変更することができる。
【0078】
したがって、ビット混合器352で最終的に生成されるソース出力イネーブル信号(SOEF)は、[10111000]、[10111001]、[10111010]、[10111011]のいずれか1つになり得る。
【0079】
すなわち、信号変更部350は、制御部400から伝送されたソース出力イネーブル信号(SOE)を用いて、4つの最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)の中のいずれか1つを生成することができる。
【0080】
この場合、ランダムビット発生器351は、2つのランダムビットをランダムに生成することができるので、ビット混合器352で生成される最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)もランダムに生成することができる。
【0081】
したがって、データライン(DL)にデータ電圧が出力されるタイミングは、4つに区分することができる。
【0082】
しかしながら、上述したように、ソース出力イネーブル信号(SOE)は少なくとも4つのビットで形成することができ、ランダムビット発生器351は少なくとも2つのランダムビットを生成することができる。
【0083】
したがって、ランダムビット発生器351で生成されるランダムビットの数が増加すると、データライン(DL)にデータ電圧が出力されるタイミングもさらに多様に区分することができる。
【0084】
例えば、ランダムビットの数が3つの場合、3つのランダムビットによって形成され得る組み合わせの数は、[000]、[001]、[010]、[011]、[100]、[101]、[110]、[111]のように8個である。したがって、ランダムビットの数が3つある場合、データ電圧が出力されるタイミングは8つに区分することができる。
【0085】
さらに説明すると、出力バッファ340を構成するスイッチ342は、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)によって、ターンオンされてデータ電圧をデータラインに出力する。
【0086】
この場合、スイッチ342がターンオンされるタイミングは、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を構成するビットの値によって決定される。
【0087】
したがって、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)の場合の数が4つである場合、データライン(DL)にデータ電圧が出力されるタイミングは、4つに区分することができる。
【0088】
この場合、データラインにデータ電圧が出力されるタイミングは、ゲートラインに出力されるゲートパルスの立ち下りタイミングを基準に互いに異なり得る。
【0089】
これに対する具体的な例は、以下、
図6~
図8を参照して説明する。
【0090】
図6は、本発明による表示装置に適用されるゲート信号及びデータ電圧の波形を示す例示図である。
【0091】
以下では、ソース出力イネーブル信号(SOE)が8ビットを有し、ランダムビット発生器351で2つのランダムビットが生成される表示装置を本発明の例として説明する。
【0092】
すなわち、上述したように、制御部400で生成され、データドライバ300に供給されるソース出力イネーブル信号(SOE)が、8ビットで構成され、ランダムビット発生器351で2つのランダムビットが生成されるとき、1つのソース出力イネーブル信号(SOE)を使用して生成され得る最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)の数は、4つである。
【0093】
この場合、2つのランダムビットにより、
図6に示すように、ゲートラインに出力されるゲートパルスの立ち下りタイミングと、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)との間隔を制御することができる。
【0094】
例えば、
図1及び
図6に示すように、連続した5つのゲートライン(GLn~GLn+4)に出力される5つのゲートパルス(GPn~GPn+4)は同じパルス幅を有し、互いに同じ間隔を有する。すなわち、ゲートパルス(GPn~GPn+4)が立ち上がるタイミングと立ち下がるタイミングとは、同じ間隔で繰り返される。
【0095】
この場合、ゲートパルス(GP)が立ち下がるタイミングに、データラインを介して供給されたデータ電圧(Vdata)が、画素110に最終的に充電され、充電された電圧に対応する光を画素110から出力することができる。
【0096】
したがって、ゲートパルス(GP)が立ち下がるタイミングにデータ電圧(Vdata)が重畳すると、重畳したデータ電圧(Vdata)を画素に供給することができる。
【0097】
この場合、2つのランダムビットにより、
図6に示すように、ゲートパルス(GPn~GPn+4)のポーリングタイミングと、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)間の間隔を制御することができ、したがって、データラインにデータ電圧が出力されるタイミングは、ゲートパルスのポーリングタイミングを基準に互いに異なり得る。
【0098】
特に、前記の例によれば、2つのランダムビットによって、4つの最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)を出力することができ、したがって、データ電圧が出力されるタイミングを4つに区分することができる。
【0099】
例えば、第nゲートパルス(GPn)が第nゲートライン(GLn)に出力されるタイミングに、データラインに出力される第nデータ電圧(n)は、第n最終ソース出力イネーブル(SOEFn)信号により出力される。第n最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn)を含む最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)は、デジタル値であるが、説明の便宜上、最終ソース出力イネーブル信号(SOEF)は、
図6に波形で示している。この場合、第n最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn)は、[00]のランダムビットを含むことができる。
【0100】
すなわち、[00]のランダムビットを含む第n最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn)によって、第nデータ電圧(n)は、第nゲートライン(GLn)に連結した画素に出力される。
【0101】
この場合、第nゲートパルス(GPn)が立ち下がるタイミングと、第nデータ電圧(n)がデータラインに出力されるタイミングとは、
図6に示すように、A間隔を有することができる。
【0102】
また、第n+1ゲートパルス(GPn+1)が第n+1ゲートライン(GLn+1)に出力されるタ(n+1)は、第n+1最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+1)によって出力される。この場合、第n+1最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+1)は、[01]のランダムビットを含むことができる。
【0103】
すなわち、[01]のランダムビットを含む第n+1最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+1)により、第n+1データ電圧(n+1)は、第n+1ゲートライン(GLn+1)に連結した画素に出力される。
【0104】
この場合、第n+1ゲートパルス(GPn+1)が立ち下がるタイミングと第n+1データ電圧(n+1)がデータラインに出力されるタイミングとの間隔は、
図6に示すように、B間隔を有することができる。
【0105】
また、第n+2ゲートパルス(GPn+2)が第n+2ゲートライン(GLn+2)に出力されるタイミングに、データラインに出力される第n+2データ電圧(n+2)は、第n+2最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+2)によって出力される。この場合、第n+2最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+2)は、[10]のランダムビットを含むことができる。
【0106】
すなわち、[10]のランダムビットを含む第n+2最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+2)により、第n+2データ電圧(+2)は、第n+2ゲートライン(GLn+2)に連結した画素に出力される。
【0107】
この場合、第n+2ゲートパルス(GPn+2)が立ち下がるタイミングと、第n+2データ電圧(n+2)がデータラインに出力されるタイミングは、
図6に示すように、C間隔を有することができる。
【0108】
また、第n+3ゲートパルス(GPn+3)が第n+3ゲートライン(GLn+3)に出力されるタイミングに、データラインに出力される第n+3データ電圧(n+3)は、第n+3最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+3)によって出力される。この場合、第n+3最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+3)は、[11]のランダムビットを含むことができる。
【0109】
すなわち、[11]のランダムビットを含む第n+3最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+3)により、第n+3データ電圧(n+3)は、第n+3ゲートライン(GLn+3)に連結した画素に出力される。
【0110】
この場合、第n+3ゲートパルス(GPn+3)が立ち下がるタイミングと、第n+3データ電圧(n+3)がデータラインに出力されるタイミングとの間隔は、
図6に示すように、D間隔を有することができる。
【0111】
この場合、A間隔、B間隔、C間隔及びD間隔は、全て異なることができる。したがって、1つのデータライン(DL)を介して出力されるデータ電圧を、ゲートライン別に互いに異なるタイミングで出力することができる。
【0112】
しかしながら、A間隔、B間隔、C間隔およびD間隔の中の少なくとも2つは、同一であり得、A間隔、B間隔、C間隔およびD間隔が繰り返されないことがあり得る。
【0113】
すなわち、本発明では、2つのランダムビットがランダムビット発生器351でランダム(無作為)に選択される。したがって、[00]のランダムビット、[01]のランダムビット、[10]のランダムビット、及び[11]のランダムビットが順に選択されることはなく、[00]のランダムビット、[01]のランダムビット、[10]のランダムビット、及び[11]のランダムビットが選択される順序が、固定されているわけではない。
【0114】
例えば、前記の例では、[00]のランダムビット、[01]のランダムビット、[10]のランダムビット、及び[11]のランダムビットが順に選択され、最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn、SOEFn+1、SOEFn+2、SOEFn+3)が生成されたが、[00]のランダムビット、[11]のランダムビット、[10]のランダムビット、および[01]のランダムビットの順序で最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn、SOEFn+1、SOEFn+2、SOEFn+3)が生成され得る。
【0115】
また、[00]のランダムビット、[11]のランダムビットを含む最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn、SOEFn+1)が生成された後、[01]のランダムビット、[10]のランダムビットを含む最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+2、SOEFn+3)を生成することもできる。
【0116】
さらに説明すると、第n+4ゲートパルス(GPn+4)が第n+4ゲートライン(GLn+4)に出力されるタイミングに、データラインに出力される第n+4データ電圧(n+4)は、第n+4最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+3)によって出力される。この場合、第n+4最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+3)は、[00]のランダムビット、[01]のランダムビット、[10]のランダムビット、及び[11]のランダムビットの中のいずれか1つを含むことができる。
【0117】
例えば、
図6には、第n+4最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+3)が[01]のランダムビットによって出力された例が示されている。したがって、第n+4最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+3)が立ち下がるタイミングと、第n+4データ電圧(n+4)がデータラインに出力されるタイミングとの間隔は、
図6に示すように、B間隔を有することができる。
【0118】
したがって、第n+4最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+4)によって第n+4データ電圧(n+4)がデータラインに出力されるタイミングは、第n+1最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+1)によって第n+1データ電圧(n+1)がデータラインに出力されるタイミングと同じであり得る。
【0119】
すなわち、前記で説明した4対のランダムビットは、4回ごとに1回ずつ必ず選択されるわけではなく、その順序も多様に変更し得る。
【0120】
したがって、本発明によれば、データ電圧がゲートラインに出力されるタイミングに一定の規則がなくなる。したがって、本発明によれば、データ電圧が一定のタイミングで出力されることにより発生し得る電磁障害を防止または最小化することができる。
【0121】
図7および
図8は、本発明による表示装置によって出力されるデータ電圧の出力タイミングを説明するための例示図である。特に、
図7は、ゲートラインにデータ電圧が出力されるタイミングが異なることを視覚的に示すための例示図である。
【0122】
すなわち、上述したように、第nゲートライン(GLn)に連結した画素に第nデータ電圧(Vdatan)が出力されるタイミングは、第n+1ゲートライン(GLn+1)に連結する画素に、n+1番目のデータ電圧(Vdatan+1)が出力されるタイミングとは異なり得る。
【0123】
したがって、
図7に示すように、ゲートライン別に、データ電圧が出力されるタイミングが異なり得、特に、データラインにデータ電圧が出力されるタイミングは、ゲートラインに出力されるゲートパルス(GP)の立ち下りタイミングを基準にして互いに異なり得る。
【0124】
さらに説明すると、
図7に示すように、第nゲートラインから第n+4ゲートライン(GLn+4)に出力されるゲートパルス(GP)の立ち上がりタイミング(R)及び立ち下がりタイミング(F)は一定である。
【0125】
しかし、ゲートパルス(GP)の立ち下りタイミング(F)を基準にして、第nデータ電圧(Vdatan)~n+4データ電圧(Vdata
n+4)が出力されるタイミングは、それぞれ異なり得る。しかし、第nデータ電圧(Vdatan)~n+4データ電圧(Vdatan+4)が出力されるタイミングのうち、同じタイミングを含むことができる。すなわち、
図6及び
図7に示す例では、第n+4最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+4)によって第n+4データ電圧(Vdatan+4)がデータラインに出力されるタイミング(B)は、第n+1最終ソース出力イネーブル信号(SOEFn+1)によって、第n+1データ電圧(Vdatan+1)がデータラインに出力されるタイミングと同じである。
【0126】
したがって、
図8に示すように、データ電圧(Vdatan~Vdatan+4)がデータラインに出力されるタイミング間の間隔(K1~K4)もランダムに変更することができる。
【0127】
上述したように、本発明によれば、データ電圧がゲートラインに出力されるタイミングに一定の規則がなくなる。したがって、本発明によれば、データ電圧が一定のタイミングで出力されることにより発生し得る電磁障害を防止または最小化することができる。
【0128】
本発明が属する技術分野の当業者は、本発明がその技術的思想や必須特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施できることを理解するであろう。したがって、前記で説明した実施例はすべての点で例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならない。本発明の範囲は、前記の詳細な説明ではなく、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、及びその等価概念から導出される全ての変更又は変形された形態が、本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0129】
100:表示パネル
200:ゲートドライバ
300:データドライバ
400:制御部