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  • 特開-業種別情報提供プログラム 図1
  • 特開-業種別情報提供プログラム 図2
  • 特開-業種別情報提供プログラム 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023094610
(43)【公開日】2023-07-05
(54)【発明の名称】業種別情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20230628BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022206159
(22)【出願日】2022-12-23
(31)【優先権主張番号】P 2021208899
(32)【優先日】2021-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】511193868
【氏名又は名称】株式会社Office musubi
(74)【代理人】
【識別番号】110001911
【氏名又は名称】弁理士法人アルファ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 裕子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】業種別または職種別にユーザに無駄なく商品・サービス情報を提供する。
【解決手段】業種別情報提供プログラムは、コンピュータに、特定処理と、表示処理と、を実行させる。特定処理は、複数種の業界の中から特定の業界を特定する処理である。表示処理は、複数種の業界のそれぞれに応じて互いに異なる複数の業種別商品・サービス情報の中から、特定処理で特定された特定の業界に対応する業種別商品・サービス情報を表示装置の表示部に表示させる処理である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
業種別情報提供プログラムであって、
コンピュータに、
ユーザの入力情報に基づき、複数種の業界の中から特定の業界を特定する特定処理と、
前記複数種の業界のそれぞれに対応付けられた複数の業種別商品・サービス情報の中から、前記特定処理で特定された前記特定の業界に対応する前記業種別商品・サービス情報を表示装置の表示部に表示させる表示処理と、を実行させる、業種別情報提供プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の業種別情報提供プログラムであって、
コンピュータに、さらに、
条件指定情報を受け付ける受付処理と、
前記条件指定情報を受け付けた場合、前記表示部に表示する前記業種別商品・サービス情報を、前記条件指定情報に基づく条件を満たす商品・サービス情報に変更する変更処理と、を実行させる、業種別情報提供プログラム。
【請求項3】
請求項1に記載の業種別情報提供プログラムであって、
コンピュータに、さらに、
前記特定の業界に関するユーザの活動情報を受け付ける受付処理と、
前記活動情報を受け付けた場合、前記表示部に表示する前記業種別商品・サービス情報を、前記活動情報の相違に応じて異なる商品・サービス情報に変更する変更処理と、を実行させる、業種別情報提供プログラム。
【請求項4】
請求項3に記載の業種別情報提供プログラムであって、
コンピュータに、さらに、
前記受付処理で受け付けた前記活動情報を外部装置に送信する送信処理を実行させる、業種別情報提供プログラム。
【請求項5】
業種別情報提供プログラムであって、
コンピュータに、
特定の業界に属する複数のユーザの端末装置のそれぞれに、前記特定の業界に対応付けられた商品・サービス情報を提供する提供処理と、
前記商品・サービス情報の提供の際にユーザが入力するユーザの活動情報を、前記複数のユーザの端末装置のそれぞれから取得する取得処理と、
取得された複数のユーザの活動情報に基づき、前記商品・サービスの販売量を予測する予測処理と、を実行させる、業種別情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、業種別情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、各種の会社や店舗の商品・サービス情報を、表示装置の表示部に表示する技術が知られている(例えば下記特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3209153号公報
【特許文献2】特開2017-228124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術では、ユーザが属している業種や職種とは無関係に、広告主側のみの要望に基づく広告情報が一方的に表示部に表示される。このため、ユーザには全く興味のない商品・サービス情報が提供されることが多々あった。
【0005】
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示される技術は、以下の形態として実現することが可能である。
【0007】
(1)本業種別情報提供プログラムは、コンピュータに、複数種の業界の中から特定の業界を特定する特定処理と、前記複数種の業界のそれぞれに応じて互いに異なる複数の業種別商品・サービス情報の中から、前記特定処理で特定された前記特定の業界に対応する前記業種別商品・サービス情報を表示装置の表示部に表示させる表示処理と、を実行させる。これにより、業種別にユーザに無駄なく商品・サービス情報を提供できる。なお、業種ではなく、職種別に情報を提供するプログラムでもよい。
【0008】
(2)上記業種別情報提供プログラムは、コンピュータに、さらに、条件指定情報を受け付ける受付処理と、前記条件指定情報を受け付けた場合、前記表示部に表示する前記業種別商品・サービス情報を、前記条件指定情報に基づく条件を満たす絞り込み情報に変更する変更処理と、を実行させる構成でもよい。これにより、業種別に効率的に絞り込まれた情報を提供できる。
【0009】
(3)上記業種別情報提供プログラムにおいて、コンピュータに、さらに、前記特定の業界に関するユーザの活動情報を受け付ける受付処理と、前記活動情報を受け付けた場合、前記表示部に表示する前記業種別商品・サービス情報を、前記活動情報の相違に応じて異なる商品・サービス情報に変更する変更処理と、を実行させる構成としてもよい。本業種別情報提供プログラムによれば、ユーザの活動(例えば勤務形態、資格取得の有無、義務履行の有無等)の相違に応じて異なる商品・サービス情報を当該ユーザに提供することができる。
【0010】
(4)上記業種別情報提供プログラムにおいて、コンピュータに、さらに、前記受付処理で受け付けた前記活動情報を外部装置に送信する送信処理を実行させる構成としてもよい。本業種別情報提供プログラムによれば、ユーザから得られた活動情報が外部装置に送信されるため、その外部装置にて収集した複数のユーザの活動情報に基づき、特定の業界のユーザの活動傾向の分析や、その分析結果に基づき商品・サービスの提供数や提供時期等を把握することができる。
【0011】
(5)本明細書に開示される業種別情報提供プログラムは、コンピュータに、特定の業界に属する複数のユーザの端末装置のそれぞれに、前記特定の業界に対応付けられた商品・サービス情報を提供する提供処理と、前記商品・サービス情報の提供の際にユーザが入力するユーザの活動情報を、前記複数のユーザの端末装置のそれぞれから取得する取得処理と、取得された複数のユーザの活動情報に基づき、前記商品・サービスの販売量を予測する予測処理と、を実行させる。本業種別情報提供プログラムによれば、特定の業界に属するユーザの活動に応じた適切な販売量を予測することができる。
【0012】
本明細書によって開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、業種別情報提供方法、職種別情報提供方法、および情報処理装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態における業種別情報提供システム10の概略構成を示す説明図
図2】ユーザ端末200の表示部に表示される画面の一例を示す説明図
図3】ユーザ端末200の表示部に表示される画面の一例を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0014】
A.実施形態:
A-1.業種別情報提供システム10の構成:
図1は、本実施形態における業種別情報提供システム10の概略構成を示す説明図である。業種別情報提供システム10は、ユーザP(PA、PB・・・)が属する業種別に商品・サービスに関する広告情報を提供するためのシステムである。本実施形態では、ユーザが属する業種には、例えば、サービス・インフラ業界(医療業界、介護・福祉業界、美容・理容業界、建築業界、運送業界、公務員、清掃業界等のサービス・インフラ業界等)、メーカ(自動車業界、農業・農林業界、建設業界等)の各種の業界が含まれる。
【0015】
業種別情報提供システム10は、サービス運営者が所有する情報管理サーバ100と、複数人のユーザP(PA,PB・・・)のそれぞれが操作する複数のユーザ端末200(200A,200B・・・)と、複数人のサービス提供者Q(QA,QB・・・)のそれぞれが操作する複数の提供者端末300(300A,300B・・・)と、を備える。業種別情報提供システム10を構成する各装置は、通信ネットワークNETを介して互いに通信可能に接続されている。業種別情報提供プログラムは、例えば、情報管理サーバ100のメモリに記録されている。
【0016】
情報管理サーバ100は、各サービス提供者Qの提供場所(例えば飲食の提供、美容・理容等の各種の商品・サービスを提供する店舗等)とは異なる場所に設置されている。ユーザ端末200および提供者端末300は、表示部を有する表示装置であり、例えば、スマートフォンやタブレット型端末あるいはパソコンである。
【0017】
A-2.業種別情報提供サービスの概要:
本業種別情報提供サービスは、特定の業種(または職種)に絞り込み、そこに向けた情報発信、サービス提供、広告宣伝を展開できるサービスである。本実施形態では、ユーザPが、サービス運営者が提供する専用ウェブサイトにアクセスし、関心店舗などを検索する際、該ユーザPが属する業界(さらには職種)ならではのニーズやウォンツに沿ったメニューが準備されている。このため、ユーザPは、そのメニューの中から所望のものを選択することにより細やかな商品・サービスを受けることができる。例えば、ユーザPが医療従事者であれば、飲食店を検索する際、「夜勤シフト」(勤務形態)などのメニューが準備されており、その夜勤シフトを選択すると、夜勤シフトに対応した商品・サービス情報を受けることができる。これにより、サービス運営者やサービス提供者Qは、医療の最前線で闘う医療従事者を食で応援することができる。
【0018】
A-3.業種別情報提供処理:
図2および図3は、情報管理サーバ100が実行する業種別情報提供処理中に、ユーザ端末200の表示部に表示される画面の一例を示す説明図である。業種別情報提供処理は、例えば、ユーザPがユーザ端末200を操作して業種別情報提供サービスのホームページにアクセスし、ユーザPとしてログインしたことに応じて、開始される。業種別情報提供処理は、業種別情報提供プログラムに基づき実行される。
【0019】
情報管理サーバ100は、ユーザ端末200からアクセス要求を受けると、業種選択画面G1(図2(A))をユーザ端末200の表示部に表示させる。業種選択画面G1には、複数種の業種が表示されており、表示された複数種の業種から特定の業種を選択することができる。
【0020】
特定の業種が選択されると、情報管理サーバ100は、サービス絞込画面G2(図2(B))をユーザ端末200の表示部に表示させる。サービス絞込画面G2には、ユーザPが希望するサービスを絞り込むための各種の絞り込み項目が表示されている。この絞り込み項目には、例えば以下のものが挙げられる。
(a)エリア絞り込み項目(エリア名や最寄り駅を名等を指定)
(b)商品・サービス絞り込み項目(商品名やサービス名を指定)
(c)時間絞り込み項目(商品やサービスの提供を受ける時間帯を指定、夜勤シフトの有無)
(d)ユーザPの活動情報(勤務形態、資格取得情報)
勤務形態(シフトの時間帯、夜勤シフトの有無、一のシフトと次のシフトとの間の空き日数や時間、外出の有無、特定業務(例えば手術等)の有無、職種(営業、事務、技術、経理等)
資格取得情報(業界で指定された資格の有無や資格の取得時期など)
絞り込み項目は、上記以外に、例えば、ユーザPの職種などでもよい。
【0021】
なお、サービス絞込画面G2には、次の情報等が表示されている。
(a)「業種別の広告表示」:業種選択画面G1で選択された業種別の広告情報。広告情報は、例えば該業界の求人情報、該業界で利用される商品・サービス情報などである。
(b)「掲載希望の方はコチラから」:サービス提供者Qなどの広告掲載希望者は、サービス絞込画面G2の「掲載希望の方はコチラから」が指定すると、広告掲載用の入力フォーム画面(図3(A))が表示され、掲載したい広告内容を登録することができる。
(c)「About」:サービス絞込画面G2の「About」が指定されると、本業界向けサービスの目的や概要等(図3(B))が表示される。これにより、本業界向けサービスの趣旨に賛同するサービス提供者Qを集めることができる。
(d)「お知らせ」:サービス絞込画面G2の「お知らせ」が指定されると、本業界向けサービスに関する最新情報等(図3(C))が表示される。
(e)「問合せ」:サービス絞込画面G2の「問合せ」が指定されると、本業界向けサービスのサービス運営者に問合せを行うための問合せフォーム(図3(D))が表示される。
【0022】
上記各種の絞り込み項目が指定されると、情報管理サーバ100は、サービス表示画面G3(図2(C))をユーザ端末200の表示部に表示させる。サービス表示画面G3には、サービス絞込画面G2で指定された絞り込み条件を満たすサービスが一覧表示される。例えば特定のエリアまたは特定の最寄り駅周辺に存在し、かつ、所定の時間帯に営業している複数の飲食店情報がされる。特定の飲食店情報が指定されると、情報管理サーバ100は、サービス詳細画面G4(図2(D))をユーザ端末200の表示部に表示させる。サービス詳細画面G4には、店舗の詳細情報(メニュー、アクセスなど)とともに、特定業界・職種向けの商品・サービス情報が表示されている。
【0023】
例えば、医療業界(医療従事者)向けのサービス情報の例としては、次のような特典サービスが挙げられる。なお、括弧内は、サービス提供者Qやスポンサーを意味する。
<夜勤シフト前の医療従事者向けサービス>
・スタミナがつくメニューの割引・無料大盛り提供(飲食店)
・眠気覚まし(ドリンク、ガム、等)の購入時割引サービス(コンビニ、スーパーなど)
<夜勤明けの医療従事者向けサービス>
・モーニングメニューの割引・特典付き(喫茶店)
・弁当や菓子購入時の割引、特典付き(コンビニ、スーパー等)
・自分へのご褒美購入(食):酒類、スイーツなど(酒類メーカ、コンビニ、スーパー、酒屋、ケーキ屋、和菓子屋、百貨店、等)
・自分へのご褒美(リラクゼーションサービス):マッサージ、エステ、ヘッドスパ、等
(美容院、エステサロン、マッサージ店、等)
なお、サービス詳細画面G4には、商品・サービスを予約するためのボタンが表示されている。
【0024】
A-4.本実施形態の効果:
本業種別情報提供システム10によれば、ユーザPとサービス提供者Qとサービス運営者との三者のいずれにもメリットがある。
・該当業界関係者:人材確保が可能になる(就職や復職を後押し)
・サービス提供者:新規顧客囲い込み、リピーターの醸成、増大、
・ウェブサイト運営者(弊社):業界別に絞り込みをかけられる効率の良い広告サービスを展開することで、高収益が見込める(サイト掲載費や広告費による)
【0025】
ユーザ端末200のコンピュータは、ユーザの活動情報に基づき次のような処理を実行することが好ましい。
ユーザが入力した勤務形態に応じて互いに異なる商品・サービス(例えばシフトの終了時間に適した商品(食事メニュー等)やサービス(美容やリラクゼーションサービスなど)をユーザ端末200の表示部に表示させる。
ユーザが入力した資格取得情報(例えば業界指定の資格取得の有無)に応じて互いに異なる商品・サービス(例えば資格のランクごとに対応付けられた商品等)をユーザ端末200の表示部に表示させる。
ユーザが入力した一のシフトと次のシフトとの間の期間(日数や時間)が所定値未満であれば、第1のサービス情報(例えばエステ情報)を表示させ、所定値以上であれば、第1のサービスよりも長い時間を要する第2のサービス情報(例えば旅行情報)を表示にさせる。
サービス提供者は、複数のユーザから受け付けた特定の業界に関するユーザの活動情報に基づき、当該特定の業界のニーズ、ニーズに合った商品やサービスの提供数や提供時期の予測を行うことができる。また、ユーザの勤務先情報が分かれば、勤務先近傍の店舗(例えば病院内のコンビニエンスストアなど)への商品の仕入れ時期や仕入れ数等を予測することができる。
【0026】
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
【符号の説明】
【0027】
10:業種別情報提供システム 100:情報管理サーバ 200:ユーザ端末 300:提供者端末 G1:業種選択画面 G2:サービス絞込画面 G3:サービス表示画面 G4:サービス詳細画面 NET:通信ネットワーク P:ユーザ Q:サービス提供者
図1
図2
図3