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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023094783
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】外科用医療器具および把持装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/29 20060101AFI20230629BHJP
   B25J 15/08 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
A61B17/29
B25J15/08 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021210290
(22)【出願日】2021-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(74)【代理人】
【識別番号】100202728
【弁理士】
【氏名又は名称】三森 智裕
(72)【発明者】
【氏名】松浦 剛
(72)【発明者】
【氏名】木村 洋介
(72)【発明者】
【氏名】足立 利光
(72)【発明者】
【氏名】和田 寿夫
【テーマコード(参考)】
3C707
4C160
【Fターム(参考)】
3C707AS35
3C707ES03
3C707HS11
3C707LV22
4C160GG24
4C160GG32
4C160MM32
4C160NN02
(57)【要約】
【課題】回動範囲を大きくすることが可能な外科用医療器具を提供する。
【解決手段】外科用医療器具100は、第1ベーン部12cと第1ピストン14aとの間に配置され、ジョー回動軸線A1周りに回り込むように第1ベーン部12cを押圧する第1押圧部材13aと、第1ベーン部12cと第2ピストン14bとの間に配置され、ジョー回動軸線A1周りに回り込むように第1ベーン部12cを押圧する第2押圧部材13bと、第2ベーン部22cと第3ピストン24aとの間に配置され、ジョー回動軸線A1周りに回り込むように第2ベーン部22cを押圧する第3押圧部材23aと、第2ベーン部22cと第4ピストン24bとの間に配置され、ジョー回動軸線A1周りに回り込むように第2ベーン部22cを押圧する第4押圧部材23bと、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ベーン部を有する第1ジョー部材と、
第2ベーン部を有する第2ジョー部材と、
前記第1ベーン部をジョー回動軸線周りに回動させる第1ピストンおよび第2ピストンと、
前記第2ベーン部を前記ジョー回動軸線周りに回動させる第3ピストンおよび第4ピストンと、
前記第1ベーン部と前記第1ピストンとの間に配置され、前記ジョー回動軸線周りに回り込むように前記第1ベーン部を押圧する第1押圧部材と、
前記第1ベーン部と前記第2ピストンとの間に配置され、前記ジョー回動軸線周りに回り込むように前記第1ベーン部を押圧する第2押圧部材と、
前記第2ベーン部と前記第3ピストンとの間に配置され、前記ジョー回動軸線周りに回り込むように前記第2ベーン部を押圧する第3押圧部材と、
前記第2ベーン部と前記第4ピストンとの間に配置され、前記ジョー回動軸線周りに回り込むように前記第2ベーン部を押圧する第4押圧部材と、を備える、外科用医療器具。
【請求項2】
前記第1押圧部材、前記第2押圧部材、前記第3押圧部材および前記第4押圧部材は、各々、複数の第1球体を含む、請求項1に記載の外科用医療器具。
【請求項3】
前記第1ピストン、前記第2ピストン、前記第3ピストンおよび前記第4ピストンは、各々、流体圧により、前記複数の第1球体を移動させる、請求項2に記載の外科用医療器具。
【請求項4】
第1通路および第2通路をさらに備え、
前記第1通路の内部に前記第1ベーン部が配置され、前記第1通路の内部において前記第1押圧部材および前記第2押圧部材が移動し、
前記第2通路の内部に前記第2ベーン部が配置され、前記第2通路の内部において前記第3押圧部材および前記第4押圧部材が移動する、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の外科用医療器具。
【請求項5】
前記第1通路の断面は、U字型を有し、
前記第1ベーン部は、前記第1通路の先端部に配置され、
前記第1通路内において前記第1ベーン部の回動方向の一方側には、前記第1押圧部材および前記第1ピストンが配置され、他方側には、前記第2押圧部材および前記第2ピストンが配置され、
前記第2通路の断面は、U字型を有し、
前記第2ベーン部は、前記第2通路の先端部に配置され、
前記第2通路において前記第2ベーン部の回動方向の一方側には、前記第3押圧部材および前記第3ピストンが配置され、他方側には、前記第4押圧部材および前記第4ピストンが配置されている、請求項4に記載の外科用医療器具。
【請求項6】
前記第1通路と前記第2通路とが別個に配置される収容部をさらに備える、請求項5に記載の外科用医療器具。
【請求項7】
前記収容部は、
前記第1ベーン部、前記第1押圧部材および前記第2押圧部材が収容される第1カバー部と、
前記第2ベーン部、前記第3押圧部材および前記第4押圧部材が収容される第2カバー部と、
各前記ピストンおよび各前記押圧部材が収容される本体部と、を含み、
前記第1通路は、前記第1カバー部と前記本体部とに亘って配置され、
前記第2通路は、前記第2カバー部と前記本体部とに亘って配置されている、請求項6に記載の外科用医療器具。
【請求項8】
前記第1ピストンを移動させるための流体を前記第1通路の基端から前記第1通路内に注入することと、前記第1通路内から吸引することとのうちの少なくとも一方を行う、第1流体駆動部と、
前記第2ピストンを移動させるための流体を前記第1通路の基端から前記第1通路内に注入することと、前記第1通路内から吸引することとのうちの少なくとも一方を行う、第2流体駆動部と、
前記第3ピストンを移動させるための流体を前記第2通路の基端から前記第2通路内に注入することと、前記第2通路内から吸引することとのうちの少なくとも一方を行う、第3流体駆動部と、
前記第4ピストンを移動させるための流体を前記第2通路の基端から前記第2通路内に注入することと、前記第2通路内から吸引することとのうちの少なくとも一方を行う、第4流体駆動部と、をさらに備える、請求項4から請求項7までのいずれか1項に記載の外科用医療器具。
【請求項9】
前記第1ジョー部材および前記第2ジョー部材を手首回動軸線周りに回動させるための、第3ベーン部、第5ピストンおよび第6ピストンと、
前記第3ベーン部と前記第5ピストンとの間に配置され、前記手首回動軸線周りに回り込むように前記第3ベーン部を押圧する第5押圧部材と、
前記第3ベーン部と前記第6ピストンとの間に配置され、前記手首回動軸線周りに回り込むように前記第3ベーン部を押圧する第6押圧部材と、をさらに備える、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の外科用医療器具。
【請求項10】
前記第5押圧部材および前記第6押圧部材は、複数の第2球体を含む、請求項9に記載の外科用医療器具。
【請求項11】
前記第5ピストンおよび前記第6ピストンは、流体圧により前記複数の第2球体を移動させる、請求項10に記載の外科用医療器具。
【請求項12】
第1通路、第2通路および第3通路をさらに備え、
前記第1通路の内部に前記第1ベーン部が配置され、前記第1通路の内部において前記第1押圧部材および前記第2押圧部材が移動し、
前記第2通路の内部に前記第2ベーン部が配置され、前記第2通路の内部において前記第3押圧部材および前記第4押圧部材が移動し、
前記第3通路の内部に前記第3ベーン部が配置され、前記第3通路の内部において前記第5押圧部材および前記第6押圧部材が移動する、請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載の外科用医療器具。
【請求項13】
前記第3通路の断面は、U字型を有し、
前記第3ベーン部は、前記第3通路の基端部に配置され、
前記第3通路内において前記第3ベーン部の前記手首回動軸線周りの一方側には、前記第5押圧部材および前記第5ピストンが配置され、他方側には、前記第6押圧部材および前記第6ピストンが配置されている、請求項12に記載の外科用医療器具。
【請求項14】
前記第1通路と、前記第2通路と、前記第3通路と、が、各々別個に配置される収容部をさらに備える、請求項12または請求項13に記載の外科用医療器具。
【請求項15】
前記第5ピストンを移動させるための流体を前記第3通路の先端から前記第3通路内に注入することと、前記第3通路内から吸引することとのうちの少なくとも一方を行う、第5流体駆動部と、
前記第6ピストンを移動させるための流体を前記第3通路内に注入することと、前記第3通路内から吸引することとのうちの少なくとも一方を行う、第6流体駆動部と、をさらに備える、請求項12から請求項14までのいずれか1項に記載の外科用医療器具。
【請求項16】
第1ベーン部を有する第1把持部材と、
第2ベーン部を有する第2把持部材と、
前記第1ベーン部を把持部材回動軸線周りに回動させる第1ピストンおよび第2ピストンと、
前記第2ベーン部を前記把持部材回動軸線周りに回動させる第3ピストンおよび第4ピストンと、
前記第1ベーン部と前記第1ピストンとの間に配置され、前記把持部材回動軸線周りに回り込むように前記第1ベーン部を押圧する第1押圧部材と、
前記第1ベーン部と前記第2ピストンとの間に配置され、前記把持部材回動軸線周りに回り込むように前記第1ベーン部を押圧する第2押圧部材と、
前記第2ベーン部と前記第3ピストンとの間に配置され、前記把持部材回動軸線周りに回り込むように前記第2ベーン部を押圧する第3押圧部材と、
前記第2ベーン部と前記第4ピストンとの間に配置され、前記把持部材回動軸線周りに回り込むように前記第2ベーン部を押圧する第4押圧部材と、を備える、把持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、外科用医療器具および把持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一対のジョー部材を有する外科用医療器具が知られている。たとえば、特許文献1には、一対のジョー部材と、ジョー部材に接続されるリンクと、リンクを移動させるピストンと、ピストンを収容するシリンダとを備える外科用医療器具が開示されている。特許文献1の外科用医療器具では、ピストンとともにリンクが移動することにより、ジョー部材がジョー回動軸線周りに回動する。なお、リンクは、棒形状を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第102014204568号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の外科用医療器具では、リンクが棒形状を有するため、ジョー部材がジョー回動軸線周りに回動する際に、リンクがジョー部材の回動軸部材に干渉する場合がある。そのため、ジョー部材の回動範囲が小さくなるという問題点がある。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、回動範囲を大きくすることが可能な外科用医療器具および把持装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の局面による外科用医療器具は、第1ベーン部を有する第1ジョー部材と、第2ベーン部を有する第2ジョー部材と、第1ベーン部をジョー回動軸線周りに回動させる第1ピストンおよび第2ピストンと、第2ベーン部をジョー回動軸線周りに回動させる第3ピストンおよび第4ピストンと、第1ベーン部と第1ピストンとの間に配置され、ジョー回動軸線周りに回り込むように第1ベーン部を押圧する第1押圧部材と、第1ベーン部と第2ピストンとの間に配置され、ジョー回動軸線周りに回り込むように第1ベーン部を押圧する第2押圧部材と、第2ベーン部と第3ピストンとの間に配置され、ジョー回動軸線周りに回り込むように第2ベーン部を押圧する第3押圧部材と、第2ベーン部と第4ピストンとの間に配置され、ジョー回動軸線周りに回り込むように第2ベーン部を押圧する第4押圧部材と、を備える。
【0007】
本開示の第1の局面による外科用医療器具は、上記のように、第1押圧部材および第2押圧部材がジョー回動軸線周りに回り込むように第1ベーン部を押圧し、第3押圧部材および第4押圧部材がジョー回動軸線周りに回り込むように第2ベーン部を押圧する。これにより、各々の押圧部材がジョー回動軸部材に干渉することが抑制されるので、第1ジョー部材および第2ジョー部材の回動範囲を大きくすることができる。
【0008】
本開示の第2の局面による把持装置は、第1ベーン部を有する第1把持部材と、第2ベーン部を有する第2把持部材と、第1ベーン部を把持部材回動軸線周りに回動させる第1ピストンおよび第2ピストンと、第2ベーン部を把持部材回動軸線周りに回動させる第3ピストンおよび第4ピストンと、第1ベーン部と第1ピストンとの間に配置され、把持部材回動軸線周りに回り込むように第1ベーン部を押圧する第1押圧部材と、第1ベーン部と第2ピストンとの間に配置され、把持部材回動軸線周りに回り込むように第1ベーン部を押圧する第2押圧部材と、第2ベーン部と第3ピストンとの間に配置され、把持部材回動軸線周りに回り込むように第2ベーン部を押圧する第3押圧部材と、第2ベーン部と第4ピストンとの間に配置され、把持部材回動軸線周りに回り込むように第2ベーン部を押圧する第4押圧部材と、を備える。
【0009】
本開示の第2の局面による把持装置は、上記のように、第1押圧部材および第2押圧部材が把持部材回動軸線周りに回り込むように第1ベーン部を押圧し、第3押圧部材および第4押圧部材が把持部材回動軸線周りに回り込むように第2ベーン部を押圧する。これにより、各々の押圧部材が把持部材回動部材に干渉することが抑制されるので、第1把持部材および第2把持部材の回動範囲を大きくすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、回動範囲を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態による外科用医療器具の斜視図である。
図2】本実施形態による外科用医療器具の分解斜視図である。
図3】本実施形態による外科用医療器具のX1側から見た断面図である。
図4】本実施形態による外科用医療器具のX2側から見た断面図である
図5】本実施形態による外科用医療器具のY1側から見た断面図である
図6】本実施形態による外科用医療器具の内部の構造を示す図である。
図7】第1ジョー部材と第2ジョー部材とが一方側に回動した状態を示す図である。
図8】第1ジョー部材と第2ジョー部材とが開いた状態を示す図である。
図9】第1ジョー部材および第2ジョー部材が手首回動軸線の一方側に回動した状態を示す図である。
図10】第1ジョー部材および第2ジョー部材が手首回動軸線の他方側に回動した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、外科用医療器具100は、流体圧で駆動される鉗子である。図3に示すように、外科用医療器具100は、第1ジョー部材10と、第1ピストン14aと、第2ピストン14bと、第1押圧部材13aと、第2押圧部材13bと、第1通路15と、第1流体駆動部43aと、第2流体駆動部43bと、を備える。図4に示すように、外科用医療器具100は、第2ジョー部材20と、第3ピストン24aと、第4ピストン24bと、第3押圧部材23aと、第4押圧部材23bと、第2通路25と、第3流体駆動部44aと、第4流体駆動部44bと、を備える。図1に示すように、外科用医療器具100は、収容部30を備える。
【0013】
なお、本願明細書において、外科用医療器具100の長手方向をZ方向とする。外科用医療器具100の先端側をZ1側とし、外科用医療器具100の基端側をZ2側とする。Z方向に直交する方向をX方向とする。X方向の一方側をX1側とし、他方側をX2側とする。Z方向およびX方向に直交する方向をY方向とする。Y方向の一方側をY1側とし、他方側をY2側とする。
【0014】
図2に示すように、第1ジョー部材10と第2ジョー部材20とは、ジョー回動軸線A1回りに回動する。第1ジョー部材10は、たとえば、四角錐台状の先端部11を有する。また、第1ジョー部材10は、円盤状の円盤部12aと、円盤部12aに取り付けられた柱状の柱部12bと、柱部12bに取り付けられた板状の第1ベーン部12cとを含む。先端部11、円盤部12a、柱部12bおよび第1ベーン部12cは、一体であっても別体であってもよい。第2ジョー部材20は、第1ジョー部材10と同様の構成を有する。すなわち、第2ジョー部材20は、先端部21と、円盤部22aと、柱部22bと、第2ベーン部22cとを含む。先端部21、円盤部22a、柱部22bおよび第2ベーン部22cは、一体であっても別体であってもよい。柱部12bは、円盤部12aからX1方向側に突出する。柱部22bは、円盤部22aからX2方向側に突出する。
【0015】
本実施形態では、図3に示すように、第1ピストン14aおよび第2ピストン14bは、第1ベーン部12cをジョー回動軸線A1周りに回動させる。第1押圧部材13aは、第1ベーン部12cと第1ピストン14aとの間に配置され、ジョー回動軸線A1周りに回り込むように第1ベーン部12cを押圧する。第2押圧部材13bは、第1ベーン部12cと第2ピストン14bとの間に配置され、ジョー回動軸線A1周りに回り込むように第1ベーン部12cを押圧する。第1押圧部材13aおよび第2押圧部材13bは、各々、複数の第1球体131を含む。第1球体131は、たとえば、鋼球である。ジョー回動軸線A1は、X方向に沿って延びる。
【0016】
本実施形態では、図4に示すように、第3ピストン24aおよび第4ピストン24bは、第2ベーン部22cをジョー回動軸線A1周りに回動させる。第3押圧部材23aは第2ベーン部22cと第3ピストン24aとの間に配置され、ジョー回動軸線A1周りに回り込むように第2ベーン部22cを押圧する。第4押圧部材23bは、第2ベーン部22cと第4ピストン24bとの間に配置され、ジョー回動軸線A1周りに回り込むように第2ベーン部22cを押圧する。第3押圧部材23aおよび第4押圧部材23bは、各々、複数の第1球体131を含む。
【0017】
本実施形態では、第1ピストン14a、第2ピストン14b、第3ピストン24aおよび第4ピストン24bは、各々、流体圧により、複数の第1球体131を移動させる。各ピストンを移動させる流体は、たとえば、ホワイトオイル、生理食塩水および空気などである。
【0018】
本実施形態では、図3に示すように、第1通路15の内部に第1ベーン部12cが配置されている。第1通路15の内部において第1押圧部材13aおよび第2押圧部材13bが移動する。第1通路15のY-Z平面に沿った断面は、U字型を有する。第1ベーン部12cは、第1通路15の先端部に配置されている。第1通路15の先端部とは、第1通路15のZ1側の部分である。第1ベーン部12cは、第1通路15を横切るように配置されている。第1通路15内において第1ベーン部12cの回動方向の一方側には、第1押圧部材13aおよび第1ピストン14aが配置され、他方側には、第2押圧部材13bおよび第2ピストン14bが配置されている。図3において、第1ベーン部12cの回動方向の一方側とは、C1側であり、他方側とは、C2側である。
【0019】
本実施形態では、図4に示すように、第2通路25の内部に第2ベーン部22cが配置されている。第2通路25の内部において第3押圧部材23aおよび第4押圧部材23bが移動する。第2通路25Y-Z平面に沿った断は、U字型を有する。第2ベーン部22cは、第2通路25の先端部に配置されている。第2通路25の先端部とは、第2通路25のZ1側の部分である。第2ベーン部22cは、第2通路25を横切るように配置されている。第2通路25において第2ベーン部22cの回動方向の一方側には、第3押圧部材23aおよび第3ピストン24aが配置され、他方側には、第4押圧部材23bおよび第4ピストン24bが配置されている。図4において、第2ベーン部22cの回動方向の一方側とは、C1側であり、他方側とは、C2側である。
【0020】
本実施形態では、図3に示すように、収容部30のX1側には、第1通路15が配置されている。図4に示すように、収容部30のX2側には、第2通路25が配置されている。すなわち、収容部30において、第1通路15と第2通路25とは、別個に配置されている。
【0021】
本実施形態では、図2に示すように、収容部30は、第1カバー部31、第2カバー部32および本体部33を含む。第1カバー部31には、第1ベーン部12c、第1押圧部材13aおよび第2押圧部材13bが収容される。第2カバー部32には、第2ベーン部22c、第3押圧部材23aおよび第4押圧部材23bが収容される。本体部33には、各ピストンおよび各押圧部材が収容される。図3に示すように、第1通路15は、第1カバー部31と本体部33とに亘って配置されている。図4に示すように、第2通路25は、第2カバー部32と本体部33とに亘って配置されている。
【0022】
具体的には、第1カバー部31および第2カバー部32は、本体部33のZ1側に配置されている。第1カバー部31は、X1方向側に配置されている。第2カバー部32は、X2方向側に配置されている。第1カバー部31の内側に第1ベーン部12cが配置されている。第1カバー部31の内側は、窪んでいる。図2に示すように、本体部33には、円筒状の4つの孔部33aが配置されている。第1通路15は、本体部33の一の孔部33aと、第1カバー部31の内側と、本体部33の他の孔部33aとがこの順で接続されることにより形成されている。同様に、第2通路25は、本体部33の一の孔部33aと、第2カバー部32の内側と、本体部33の他の孔部33aとがこの順で接続されることにより形成されている。本体部33内において、第1通路15および第2通路25の断面は円形状である。第1カバー部31内において第1通路15の断面は四角形状である。第2カバー部32内において第2通路25の断面は四角形状である。
【0023】
図2に示すように、本体部33のZ1側には、円盤部12aを支持する第1支持部34aと、円盤部22aを支持する第2支持部34bとが配置されている。第1支持部34aは、円盤部12aを回動可能に支持する。第2支持部34bは、円盤部22aを回動可能に支持する。本体部33の4つ孔部33aは、第1支持部34aおよび第2支持部34bの各々の基端側から本体部33の内部に延びている。
【0024】
本実施形態では、図3に示すように、第1流体駆動部43aは、第1ピストン14aを移動させるための流体を第1通路15の基端から第1通路15内に注入する。第1通路15の基端とは、第1通路15のZ2側である。第2流体駆動部43bは、第2ピストン14bを移動させるための流体を第1通路15の基端から第1通路15内に注入する。第1流体駆動部43aは、第1チューブ41aを介して流体を第1通路15内に注入する。第2流体駆動部43bは、第2チューブ41bを介して流体を第1通路15内に注入する。第1チューブ41aおよび第2チューブ41bは、それぞれ、本体部33のZ2側の孔部33b1および孔部33b2に挿入されている。第1流体駆動部43aおよび第2流体駆動部43bは、たとえば、シリンダピストンである。なお、第1流体駆動部43aおよび第2流体駆動部43bは、第1通路15内から流体を吸引してもよい。また、第1流体駆動部43aおよび第2流体駆動部43bは、第1通路15内への流体の注入と第1通路15内からの流体の吸引の両方を行ってもよい。
【0025】
図4に示すように、第3流体駆動部44aは、第3ピストン24aを移動させるための流体を第2通路25の基端から第2通路25内に注入する。第4流体駆動部44bは、第4ピストン24bを移動させるための流体を第2通路25の基端から第2通路25内に注入する。第3流体駆動部44aは、第3チューブ42aを介して流体を第2通路25内に注入する。第4流体駆動部44bは、第4チューブ42bを介して流体を第2通路25内に注入する。第3チューブ42aおよび第4チューブ42bは、それぞれ、本体部33のZ2側の孔部33b3および孔部33b4に挿入されている。第3流体駆動部44aおよび第4流体駆動部44bは、たとえば、シリンダピストンである。なお、第3流体駆動部44aおよび第4流体駆動部44bは、第2通路25内から流体を吸引してもよい。また、第3流体駆動部44aおよび第4流体駆動部44bは、第2通路25内への流体の注入と第2通路25内からの流体の吸引の両方を行ってもよい。
【0026】
図5に示すように、外科用医療器具100は、第3ベーン部52bと、第5ピストン54aと、第6ピストン54bと、第5押圧部材53aと、第6押圧部材53bと、第3通路55と、第5流体駆動部46aと、第6流体駆動部46bと、を備える。
【0027】
本実施形態では、図5に示すように、第3ベーン部52b、第5ピストン54aおよび第6ピストン54bは、第1ジョー部材10および第2ジョー部材20と、本体部33とを手首回動軸線A2周りに回動させるために配置されている。手首回動軸線A2は、本体部33の基端側であるZ2側に位置している。第5押圧部材53aは、第3ベーン部52bと第5ピストン54aとの間に配置され、手首回動軸線A2周りに回り込むように第3ベーン部52bを押圧する。第6押圧部材53bは、第3ベーン部52bと第6ピストン54bとの間に配置され、手首回動軸線A2周りに回り込むように第3ベーン部52bを押圧する。第5押圧部材53aおよび第6押圧部材53bは、各々、複数の第2球体153を含む、第2球体153は、たとえば、鋼球である。
【0028】
本実施形態では、第5ピストン54aおよび第6ピストン54bは、各々、流体圧により、複数の第2球体153を移動させる。第5ピストン54aおよび第6ピストン54bを移動させる流体は、たとえば、ホワイトオイル、生理食塩水および空気などである。
【0029】
本実施形態では、第3通路55の内部に第3ベーン部52bが配置されている。第3ベーン部52bは、第3通路55を横切るように配置されている。第3通路55の内部において第5押圧部材53aおよび第6押圧部材53bが移動する。
【0030】
本実施形態では、第3通路55のX-Z平面に沿った断面は、U字型を有する。第3ベーン部52bは、第3通路55の基端部に配置されている。第3通路55内において第3ベーン部52bの手首回動軸線A2周りの一方側には、第5押圧部材53aおよび第5ピストン54aが配置され、他方側には、第6押圧部材53bおよび第6ピストン54bが配置されている。
【0031】
本実施形態では、収容部30において、第1通路15と、第2通路25と、第3通路55とは、各々別個に配置されている。すなわち、第1通路15、第2通路25、および、第3通路55を流れる流体が混じることはない。
【0032】
図5に示すように、収容部30は、手首回動軸線A2周りに回動可能に支持部51により支持されている。支持部51は、円盤状の円盤部56と、円盤部56から突出する一対の板部57とを含む。第3ベーン部52bは、一対の板部57の間に配置されている。
【0033】
本体部33のZ2側には、Y方向から見てU字型の部材35が突出している。本体部33には、Z2側に開口する2つの孔部36が配置されている。第3通路55は、2つの孔部36のうちの一の孔部36と、部材35と、2つの孔部36のうちの他の孔部36とがこの順で接続されることにより形成されている。本体部33内において、第3通路55の断面は円形状である。U字状の部材35内において第3通路55の断面は四角形状である。
【0034】
本実施形態では、第5流体駆動部46aは、第5ピストン54aを移動させるための流体を第3通路55の先端から第3通路55内に注入する。第3通路55の先端とは、第3通路55のZ1側である。第6流体駆動部46bは、第6ピストン54bを移動させるための流体を第3通路55内に注入する。第5流体駆動部46aは、第5チューブ45aを介して流体を第3通路55内に注入する。第6流体駆動部46bは、第6チューブ45bを介して流体を第3通路55内に注入する。第5チューブ45aおよび第6チューブ45bは、それぞれ、本体部33のZ2側に開口する孔部59aおよび孔部59bに挿入されている。第5流体駆動部46aおよび第6流体駆動部46bは、たとえば、シリンダピストンである。なお、第5ピストン54aおよび第6流体駆動部46bは、第3通路55内から流体を吸引してもよい。また、第5ピストン54aおよび第6流体駆動部46bは、第3通路55内への流体の注入と第3通路55内からの流体の吸引の両方を行ってもよい。
【0035】
図6に示すように、X方向またはY方向から見て、第1押圧部材13a、第2押圧部材13b、第3押圧部材23aおよび第4押圧部材23bの移動範囲L1と、第5押圧部材53aおよび第6押圧部材53bの移動範囲L2とは部分的にオーバラップする。
【0036】
図3示すように、第1流体駆動部43aおよび第2流体駆動部43bは、制御部60によって駆動される。第3流体駆動部44a、第4流体駆動部44b、第5流体駆動部46aおよび第6流体駆動部46bも制御部60によって駆動される。たとえば、ユーザが遠隔操作装置61の操作部61aを操作することにより、第1ジョー部材10および第2ジョー部材20のジョー回動軸線A1周りの回動や、第1ジョー部材10および第2ジョー部材20の手首回動軸線A2周りの回動などの操作指令が制御部60に入力される。制御部60は、操作指令に基づいて、各流体駆動部の動作を制御する。これにより、ユーザの操作に応じて、外科用医療器具100が操作される。
【0037】
図7および図8に示すように、第1ピストン14aと第2ピストン14bとのうちの一方を移動させれば、他方は逆方向に移動し、第1ジョー部材10がジョー回動軸線A1周りに回動する。また、第3ピストン24aと第4ピストン24bとのうちの少なくとも一方を移動させれば、他方は逆方向に移動し、第2ジョー部材20がジョー回動軸線A1周りに回動する。
【0038】
図9および図10に示すように、第5ピストン54aと第6ピストン54bとのうちの一方を移動させれば、他方は逆方向に移動し、第1ジョー部材10および第2ジョー部材20が収容部30とともに手首回動軸線A2周りに回動する。
【0039】
[本実施形態の効果]
第1押圧部材13aおよび第2押圧部材13bがジョー回動軸線A1周りに回り込むように第1ベーン部12cを押圧し、第3押圧部材23aおよび第4押圧部材23bがジョー回動軸線A1周りに回り込むように第2ベーン部22cを押圧する。これにより、各々の押圧部材がジョー回動軸部材に干渉することが抑制されるので、第1ジョー部材10および第2ジョー部材20のジョー回動軸線A1周りの回動範囲を大きくすることができる。
【0040】
本実施形態では、上記のように、第1通路15の内部に第1ベーン部12cが配置され、第1通路15の内部において第1押圧部材13aおよび第2押圧部材13bが移動する。第2通路25の内部に第2ベーン部22cが配置され、第2通路25の内部において第3押圧部材23aおよび第4押圧部材23bが移動する。これにより、第1押圧部材13aおよび第2押圧部材13bが第1通路15に沿って移動するので、第1押圧部材13aおよび第2押圧部材13bにより第1ベーン部12cを適切に押圧することができ、第3押圧部材23aおよび第4押圧部材23bが第2通路25に沿って移動するので、第3押圧部材23aおよび第4押圧部材23bにより第2ベーン部22cを適切に押圧することができる。
【0041】
第1通路15内において第1ベーン部12cの回動方向の一方側には、第1押圧部材13aおよび第1ピストン14aが配置され、他方側には、第2押圧部材13bおよび第2ピストン14bが配置されている。第2通路25において第2ベーン部22cの回動方向の一方側には、第3押圧部材23aおよび第3ピストン24aが配置され、他方側には、第4押圧部材23bおよび第4ピストン24bが配置されている。これにより、第1押圧部材13aおよび第2押圧部材13bを移動させることにより、第1ジョー部材10を回動させることができる。第2ジョー部材20についても同様である。
【0042】
外科用医療器具100は、第1通路15と第2通路25と第3通路55とが別個に配置される収容部30を備える。これにより、第1通路15と第2通路25と第3通路55とを共通の収容部30に収容することにより、外科用医療器具100の構造を簡略化することができる。
【0043】
外科用医療器具100は、第1ピストン14aを移動させるための流体を第1通路15の基端から第1通路15内に注入する第1流体駆動部43aと、第2ピストン14bを移動させるための流体を第1通路15の基端から第1通路15内に注入する第2流体駆動部43bと、第3ピストン24aを移動させるための流体を第2通路25の基端から第2通路25内に注入する第3流体駆動部44aと、第4ピストン24bを移動させるための流体を第2通路25の基端から第2通路25内に注入する第4流体駆動部44bと、を備える。これにより、第1流体駆動部43aおよび第2流体駆動部43bにより、第1通路15内に容易に流体を注入することができる。また、第3流体駆動部44aおよび第4流体駆動部44bにより、第2通路25内に容易に流体を注入することができる。
【0044】
外科用医療器具100は、第1ジョー部材10および第2ジョー部材20を手首回動軸線A2周りに回動させるための、第3ベーン部52b、第5ピストン54aおよび第6ピストン54bと、手首回動軸線A2周りに回り込むように第3ベーン部52bを押圧する第5押圧部材53aと、手首回動軸線A2周りに回り込むように第3ベーン部52bを押圧する第6押圧部材53bと、を備える。これにより、第1ジョー部材10および第2ジョー部材20のジョー回動軸線A1周りの回動だけでなく、手首回動軸線A2周りの回動も行うことができる。また、各々の押圧部材が手首軸部材に干渉することが抑制されるので、第1ジョー部材10および第2ジョー部材20の手首回動軸線A2周りの回動範囲を大きくすることができる。
【0045】
第3通路55内において第3ベーン部52bの手首回動軸線A2周りの一方側には、第5押圧部材53aおよび第5ピストン54aが配置され、他方側には、第6押圧部材53bおよび第6ピストン54bが配置されている。これにより、第5押圧部材53aおよび第6押圧部材53bを移動させることにより、第1ジョー部材10および第2ジョー部材20を手首軸A2線周りに回動させることができる。
【0046】
外科用医療器具100は、第5ピストン54aを移動させるための流体を第3通路55の基端から第3通路55内に注入する第5流体駆動部46aと、第6ピストン54bを移動させるための流体を第3通路55の基端から第3通路55内に注入する第6流体駆動部46bと、を備える。これにより、第5流体駆動部46aおよび第6流体駆動部46bにより、第3通路55内に容易に流体を注入することができる。
【0047】
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0048】
たとえば、上記実施形態では、第1押圧部材13a、第2押圧部材13b、第3押圧部材23aおよび第4押圧部材23bが、各々、複数の第1球体131である例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、各押圧部材が、スプリングや超弾性材料の単線であってもよい。
【0049】
また、上記実施形態では、第1カバー部31内において第1通路15の断面は四角形状であり、第2カバー部32内において第2通路25の断面は四角形状である例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、第1カバー部31内において第1通路15の断面は円形状であり、第2カバー部32内において第2通路25の断面が、円形状であってもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、本体部33内において、第1通路15および第2通路25の断面が円形状である例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、本体部33内において、第1通路15および第2通路25の断面が四角形状であってもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、外科用医療器具100の第1ジョー部材10および第2ジョー部材20がジョー回動軸線A1周りに回動するとともに手首回動軸線A2周りに回動する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、手首回動軸線A2周りに回動しない外科用医療器具100に対しても本開示を適用することは可能である。
【0052】
また、上記実施形態では、第5押圧部材53aおよび第6押圧部材53bが、複数の第2球体153である例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、各押圧部材が、スプリングや太めの単線であってもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、本体部33内において、第3通路55の断面が円形状である例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、本体部33内において、第3通路55の断面が四角形状であってもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、U字型の部材35内において第3通路55の断面が四角形状である例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、U字型の部材35内において第3通路55の断面が円形状であってもよい。
【0055】
本開示は、外科用医療器具以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、破砕機等の建設機械の把持装置、産業用ロボットのハンド等の形態で実現できる。かかる形態においては、上記実施形態における外科用医療器具100が把持装置に相当する。また、第1ジョー部材10が第1把持部材に、第2ジョー部材20が第2把持部材に、それぞれ相当する。
【符号の説明】
【0056】
10 第1ジョー部材
12c 第1ベーン部
13a 第1押圧部材
13b 第2押圧部材
14a 第1ピストン
14b 第2ピストン
15 第1通路
22c 第2ベーン部
23a 第3押圧部材
23b 第4押圧部材
24a 第3ピストン
24b 第4ピストン
25 第2通路
30 収容部
31 第1カバー部
32 第2カバー部
33 本体部
43a 第1流体駆動部
43b 第2流体駆動部
44a 第3流体駆動部
44b 第4流体駆動部
46a 第5流体駆動部
46b 第6流体駆動部
52b 第3ベーン部
53a 第5押圧部材
53b 第6押圧部材
54a 第5ピストン
54b 第6ピストン
55 第3通路
131 第1球体
153 第2球体
A1 ジョー回動軸線
A2 手首回動軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10