(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023094820
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】カテーテル
(51)【国際特許分類】
A61M 25/092 20060101AFI20230629BHJP
A61M 25/00 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
A61M25/092 500
A61M25/092 510
A61M25/00 620
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021210341
(22)【出願日】2021-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】000200035
【氏名又は名称】SBカワスミ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002141
【氏名又は名称】住友ベークライト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】林 伸明
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA02
4C267BB02
4C267BB03
4C267BB04
4C267BB07
4C267BB11
4C267BB12
4C267BB16
4C267BB52
4C267CC07
4C267EE01
4C267HH09
4C267HH17
(57)【要約】
【課題】更に操作性に優れた構造のカテーテルを提供する。
【解決手段】カテーテル100は、メインルーメン20とサブルーメン30とを有する長尺な管状本体10と、サブルーメン30に挿通されている操作線と、を備えており、管状本体10の先端部10aが屈曲している状態で操作線が牽引されると、管状本体10の軸周りにおける当該管状本体10の回転位相にかかわらず、先端部10aの屈曲方向の内側に向けて先端部10aが更に屈曲する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインルーメンとサブルーメンとを有する長尺な管状本体と、
前記サブルーメンに挿通されている操作線と、
を備え、
前記管状本体の先端部が屈曲している状態で前記操作線が牽引されると、前記管状本体の軸周りにおける当該管状本体の回転位相にかかわらず、前記先端部の屈曲方向の内側に向けて前記先端部が更に屈曲するカテーテル。
【請求項2】
前記管状本体の基端側部分における前記サブルーメンの内周面と前記操作線との隙間よりも、前記先端部における前記サブルーメンの内周面と前記操作線との隙間が大きい請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記管状本体の基端側部分における前記サブルーメンの内径よりも、前記先端部における前記サブルーメンの内径が大きい請求項2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記先端部の曲げ剛性は、前記先端部よりも基端側における前記管状本体の曲げ剛性よりも小さい請求項1から3のいずれか一項に記載のカテーテル。
【請求項5】
前記管状本体に当該管状本体と同軸に埋設されているコイル補強層を備える請求項1から4のいずれか一項に記載のカテーテル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテルに関する。
【背景技術】
【0002】
体腔内に挿入され、当該体腔内に薬液などの液体を注入するために用いられるカテーテルとしては、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1のカテーテルは、メインルーメンとサブルーメン(同文献には、ワイヤルーメンと記載)とを有する長尺な管状本体(同文献には、カテーテルチューブと記載)と、サブルーメンに挿通されている操作線(同文献には、操作ワイヤと記載)と、を備え、サブルーメンの内径は軸方向における位置にかかわらず一定となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のカテーテルの構造では、カテーテルの操作性について、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、より操作性に優れた構造のカテーテルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、メインルーメンとサブルーメンとを有する長尺な管状本体と、
前記サブルーメンに挿通されている操作線と、
を備え、
前記管状本体の先端部が屈曲している状態で前記操作線が牽引されると、前記管状本体の軸周りにおける当該管状本体の回転位相にかかわらず、前記先端部の屈曲方向の内側に向けて前記先端部が更に屈曲するカテーテルを提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、カテーテルの操作性をより向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係るカテーテルの全体構成を示す図である。
【
図3】
図2のA-A線に沿った管状本体の横断面図である。
【
図4】
図2のB-B線に沿った管状本体の横断面図である。
【
図5】
図5(a)、
図5(b)及び
図5(c)は実施形態に係るカテーテルの先端部及びその近傍の部分を示す図であり、このうち
図5(a)は平面図、
図5(b)は
図5(a)に示す状態から第1操作線が牽引された状態を示す斜視図、
図5(c)は
図5(a)に示す状態から第2操作線が牽引された状態を示す斜視図である。
【
図6】
図6(a)及び
図6(b)は実施形態に係るカテーテルの先端部及びその近傍の部分を示す平面図であり、このうち
図6(a)は先端部が直線状に伸長している状態を示し、
図6(b)は先端部が屈曲している状態を示す。
【
図7】
図7(a)及び
図7(b)は実施形態における管状本体の先端部を先端側から視た図であり、このうち
図7(a)は
図6(a)に示す状態から先端部の屈曲動作を行った状態を示す図であり、
図7(b)は
図6(b)に示す状態から先端部の屈曲動作を行った状態を示す。
【
図8】
図8(a)及び
図8(b)は実施形態における管状本体の先端部の屈曲動作を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
本実施形態に係るカテーテルの各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
【0010】
本実施形態の説明に用いられる用語は、特段の断りがない限り、以下のとおり定義される。
先端部とは、カテーテル100の各部において、カテーテル100の挿入先端側の端部(遠位端)であり、基端部とは、カテーテル100の各部において、カテーテル100の基端側の端部(近位端部)である。
【0011】
図1及び
図2に示すように、本実施形態に係るカテーテル100は、メインルーメン20とサブルーメン30とを有する長尺な管状本体10と、サブルーメン30に挿通されている操作線40(本実施形態の場合、第1操作線41及び第2操作線42)と、を備えている。
管状本体10の先端部10aが屈曲している状態で操作線40が牽引されると、管状本体10の軸周りにおける当該管状本体10の回転位相にかかわらず、先端部10aの屈曲方向の内側に向けて先端部10aが更に屈曲する。
【0012】
本実施形態によれば、管状本体10の先端部10aが屈曲している状態において、管状本体10の軸周りにおける当該管状本体10の回転位相にかかわらず、先端部10aの屈曲方向の内側に向けて先端部10aが更に屈曲するようにできる。すなわち、管状本体10を軸回りに回転させて当該管状本体10の回転位相を調整することなく、先端部10aを屈曲方向の内側に向けて更に屈曲させることができる。よって、カテーテル100の操作性を向上させることができる。
なお、ここで「先端部10aの屈曲方向の内側」とは、
図5(a)に示すように、操作線40が牽引される前の状態において先端部10aが既に屈曲している側(
図5(a)における矢印Aで示す側)である。ただし、後述するように、「先端部10aの屈曲方向の内側に向けて先端部10aが更に屈曲する」とは、当該先端部10aが屈曲方向の内側の成分を持つ方向に更に屈曲することも含む。
また、ここで「管状本体10の軸周りにおける当該管状本体10の回転位相」とは、後述する生体管腔300に対する管状本体10の回転位相を意味している。
【0013】
操作線40の先端部は、管状本体10の先端部10aにおいて固定されている。操作線40を基端側に牽引することで、管状本体10の軸心に対して偏心した位置に引張力が付与されるため、管状本体10の先端部10aは屈曲する。
本実施形態の場合、一例として、操作線40として、第1操作線41と、第2操作線42と、を備えている。
図3及び
図4に示すように、本実施形態の場合、第1操作線41と第2操作線42とは、管状本体10の軸中心を基準として、互いに180度回転対称の位置に配置されている。
ただし、第1操作線41及び第2操作線42は、管状本体10の軸心を基準線として、内層22の周囲において互いに非対称に配置されていてもよい。
【0014】
第1操作線41及び第2操作線42の各々は、金属又は樹脂などの細線により構成されている。第1操作線41及び第2操作線42の各々の線径は、例えば、軸方向における位置にかかわらず略一定となっている。
本実施形態の場合、一例として、第2操作線42と第1操作線41とは、互いに同種の材料によって構成されており、第2操作線42の線径は、例えば、第1操作線41の線径と略同等の寸法に設定されている。
なお、本発明はこの例に限らず、例えば、第2操作線42の線径と第1操作線41の線径とは互いに異なる寸法に設定されていてもよい。また、第2操作線42と第1操作線41とは、例えば、互いに異なる種類の材料によって構成されていてもよい。
【0015】
第1操作線41の線径及び第2操作線42の線径は、特に限定されないが、10μm以上60μm以下であることが好ましく、20μm以上50μm以下であることがより好ましい。
【0016】
上述のように、管状本体10は、メインルーメン20を有する。メインルーメン20は、管状本体10の先端において開口している。
図2及び
図3に示すように、管状本体10は、例えば、内層22と、内層22の周囲に設けられた外層23と、を備える二層構造であり、管状本体10の軸心側から、内層22と外層23との順に積層されて構成されている。
内層22は、管状本体10の最内層であり、例えば、肉厚が軸方向における位置にかかわらず一定の円管状に形成されている。内層22は、管状本体10の先端と基端との両端において開口している。本実施形態の場合、メインルーメン20は、内層22の内周面によって画定されている。
内層22は、例えば、フッ素系やオレフィン系の熱可塑性ポリマー樹脂により構成されている。フッ素系の熱可塑性ポリマー材料は、特に限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及びペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、同様にオレフィン系ポリマー材料はポリエチレンなどとすることができる。
【0017】
メインルーメン20の横断面形状は、特に限定されないが、本実施形態では円形である。メインルーメン20の内径及び外径は、管状本体10の軸方向における位置にかかわらず略一定でもよく、または管状本体10の軸方向における位置に応じて異なっていてもよい。
【0018】
外層23は管状本体10の最外層である。例えば、管状本体10の肉厚の大部分(過半部)は、外層23の肉厚によって占められている。外層23は、例えば、その肉厚が軸方向における位置にかかわらず略一定の円管状に形成されている。ただし、外層23の先端部の先端の外径は、例えば、先端側に向けて僅かに縮径している。
管状本体10の外表層には、必要に応じて、親水性コートが形成されていてもよい。
メインルーメン20は、管状本体10の先端から基端に亘って連続的に形成されており、管状本体10の先端と基端においてそれぞれ開口している。
【0019】
管状本体10の外径は、特に限定されないが、0.4mm以上3mm以下であることが好ましい。また、管状本体10の全長は、特に限定されないが、500mm以上2000mm以下であることが好ましい。
一例として、管状本体10の先端部10aは、管状本体10の先端Tから基端側に向けて5mm以上300mm以下までの長さの範囲とすることができる。ただし、管状本体10の先端部10aの長さの範囲は、カテーテル100の構造や用途に応じて適宜設定することができる。
【0020】
図2から
図4に示すように、管状本体10は、例えば、それぞれ外層23に埋設されている第1中空管31及び第2中空管32を備えている。第1中空管31及び第2中空管32の各々は、長尺な中空管状の部材であり、第1中空管31及び第2中空管32の各々の内部空間が、上述のサブルーメン30を構成している。より詳細には、第1中空管31の内壁面がサブルーメン30aを画定しており、第2中空管32の内壁面がサブルーメン30bを画定している。したがって、カテーテル100は、2つのサブルーメン30a、30bを備えている。
本実施形態の場合、第1中空管31には第1操作線41が摺動可能に挿通されており、第2中空管32には第2操作線42が摺動可能に挿通されている。
第1中空管31及び第2中空管32の内径は、メインルーメン20の内径よりも小さい。
【0021】
第1中空管31及び第2中空管32は、内層22の周囲において互いに180度対向して配置されている。つまり、2つのサブルーメン30a、30bは、内層22の周囲において互いに180度対向して配置されている。
ただし、第1中空管31及び第2中空管32は、管状本体10の軸心を基準線として、内層22の周囲において互いに非対称に配置されていてもよい。
【0022】
第1中空管31及び第2中空管32の材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)等の樹脂材料、またはポリエチレン等を用いることができる。
【0023】
ここで、本実施形態の場合、管状本体10の基端側部分10bにおけるサブルーメン30の内周面と操作線40との隙間よりも、先端部10aにおけるサブルーメン30の内周面と操作線40との隙間が大きい。
なお、ここでいう基端側部分10bとは、管状本体10における先端部10aよりも基端側の部分を意味している。
このような構成によれば、先端部10aにおけるサブルーメン30の内周面と操作線40との隙間を十分に確保できるので、先端部10aのサブルーメン30内における操作線40の自由度が高くなり、操作線40とサブルーメン30の内周面との干渉を抑制できる。これにより、先端部10aが屈曲している状態において操作線40が牽引された際に先端部10aが軸周りに捻れる動作(詳細後述)が容易となる(捻れる動作が阻害されにくくなる)。よって、管状本体10の軸周りにおける当該管状本体10の回転位相にかかわらず先端部10aが屈曲方向の内側に更に屈曲するようにできる。
【0024】
更には、管状本体10の基端側部分10bにおけるサブルーメン30の内径よりも、先端部10aにおけるサブルーメン30の内径が大きい。
これにより、操作線40の長手方向において当該操作線40の外径を変化させることなく、管状本体10の基端側部分10bにおけるサブルーメン30の内周面と操作線40との隙間よりも先端部10aにおけるサブルーメン30の内周面と操作線40との隙間が大きい構成を実現することができる。
【0025】
基端側部分10bにおけるサブルーメン30の内径に対する先端部10aにおけるサブルーメン30の内径の大きさは、例えば、±1%以上±25%以下であることが好ましい。
【0026】
より詳細には、
図2、
図3及び
図4に示す例では、第1中空管31は、その内径及び外径の各々が基端から先端に向かって連続的に拡大するテーパ状に形成されている。したがって、サブルーメン30aの内径も、基端から先端に向かって連続的に拡大している。そして、サブルーメン30aの内周面と操作線40との隙間は、基端から先端に向かって連続的に拡大している。なお、
図2、
図3及び
図4に示されるサブルーメン30のテーパー構造は、便宜上、テーパー角度を誇張している。
同様に、
図2、
図3及び
図4に示す例では、第2中空管32は、その内径及び外径の各々が基端から先端に向かって連続的に拡大するテーパ状に形成されている。したがって、サブルーメン30bの内径も、基端から先端に向かって連続的に拡大している。そして、サブルーメン30bの内周面と操作線40との隙間は、基端から先端に向かって連続的に拡大している。
ただし、本発明はこの例に限らず、その他の構成によって、管状本体の基端側部分におけるサブルーメンの内周面と操作線との隙間よりも、先端部におけるサブルーメンの内周面と操作線との隙間が大きくなっていればよい。すなわち、管状本体の基端側部分におけるサブルーメンの内周面と操作線との隙間の平均値よりも、先端部におけるサブルーメンの内周面と操作線との隙間の平均値が大きくなっていればよい。例えば、サブルーメン30の内径は、基端から先端に向かって段階的に拡大していてもよいし、先端部10aにおけるサブルーメン30の内径が、管状本体10のその他の部分におけるサブルーメン30の内径よりも局所的に大径となっていてもよい。
更には、例えば、先端部10aにおけるサブルーメン30の内径は、軸方向における位置にかかわらず一定となっていてもよい。この場合、先端部10aにおけるサブルーメン30の内径の最小径が、管状本体10のその他の部分におけるサブルーメン30の内径の最大径よりも大きいことが好ましい。
【0027】
また、
図2に示すように、管状本体10の先端部10aには、放射線不透過性の金属材料により構成されているリング状のマーカ61が埋設されている。
マーカ61は、メインルーメン20と同軸に、且つ、メインルーメン20の周囲に配置されている。
マーカ61は、例えば、後述するコイル補強層51の周囲に配置されている。
なお、本発明はこの例に限定されず、カテーテル100が備えるマーカの数は、例えば、2つ以上であってもよい。
【0028】
第1操作線41の先端及び第1中空管31の先端は、例えば、不図示の半田、溶接、又は摩擦抵抗が生じる機械的な接手等によって、マーカ61の基端に対して固定されている。
同様に、第2操作線42の先端及び第2中空管32の先端は、例えば、不図示の半田、溶接、又は摩擦抵抗が生じる機械的な接手等によって、マーカ61の基端に対して固定されている。
したがって、第1操作線41の先端と第2操作線42の先端とは管状本体10の軸方向において互いに同位置(略同位置)に配置されている。
【0029】
また、第1操作線41の先端部はマーカ61に固定されることで、間接的に、管状本体10の先端部10aに固定されており、同様に、第2操作線42の先端部はマーカ61に固定されることで、間接的に、管状本体10の先端部10aに固定されている。
【0030】
更に、本実施形態の場合、カテーテル100は、管状本体10に当該管状本体10と同軸に埋設されているコイル補強層51を備えている。
図2、
図3及び
図4に示すように、コイル補強層51は、例えば、外層23に埋設されている。コイル補強層51は、管状本体10の先端T側から基端に亘って延在している。コイル補強層51の先端は、例えば、軸方向において、マーカ61の先端の位置と略同等の位置に配置されている。
コイル補強層51は、ワイヤを複数回巻回することによって構成されている。コイル補強層51は、第1中空管31及び第2中空管32よりも管状本体10の径方向外方において巻回されている。
コイル補強層51を構成するワイヤの材料は、例えば、ステンレスやタングステンなどの金属材料が好ましいが、樹脂材料であってもよい。
図2に示す例では、コイル補強層51の外径(
図3に示すD1)は、基端側から先端側に向けて連続的に拡径しているテーパ状となっている。ただし、本発明はこの例に限定されず、コイル補強層51の外径D1は、軸方向における位置にかかわらず略一定となっていてもよい。
また、
図2に示す例では、コイル補強層51の巻回ピッチ(
図2に示すL1)ピッチは、軸方向における位置にかかわらず等間隔となっている。ただし、本発明はこの例に限定されず、コイル補強層51の巻回ピッチL1は、軸方向における位置に応じて変化していてもよい。
【0031】
ここで、本実施形態の場合、先端部10aの曲げ剛性は、先端部10aよりも基端側(以下、基端側部分10b)における管状本体10の曲げ剛性よりも小さい。
これにより、後述するように、先端部10aが屈曲している状態において、操作線40に付与される張力によって、先端部10aがスムーズに軸回りに捻れつつ屈曲方向の内側に更に屈曲するようにできる。
なお、本発明において、先端部10aの曲げ剛性を、基端側部分10bの曲げ剛性よりも小さくする手法は特に限定されず、例えば、管状本体10の材料となる樹脂の硬度を、基端側から先端側に向けて段階的に(又は連続的に)小さくする手法、先端部10aの外径を、先端部10aよりも基端側における管状本体10の外径よりも小さくする手法、又は先端部10aにおけるコイル補強層51の曲げ剛性を、基端側部分10bにおけるコイル補強層51の曲げ剛性よりも小さくする手法等を挙げることができる。その他にも、例えば、基端側部分10bにおいて、コイル補強層51に加えて、当該コイル補強層51とは逆巻きのコイル補強層(不図示)又は編組層などの別の補強層(不図示)を配置する手法を挙げることができる。
また、先端部10aにおけるコイル補強層51の曲げ剛性を小さくする手法としては特に限定されないが、例えば、上述のように、コイル補強層51の外径D1を、基端側から先端側に向けて拡径しているテーパ状とする手法や、先端部10aにおけるコイル補強層51の巻回ピッチL1を、基端側部分10bにおけるコイル補強層51の巻回ピッチL1よりも大きくする手法等を挙げることができる。その他にも、例えば、先端部10aにおけるワイヤの線径を、基端側部分10bにおけるワイヤの線径よりも細くする手法や、(コイル補強層51が複数のワイヤによって構成されている場合)先端部10aにおけるコイル補強層51が有するワイヤの本数を、基端側部分10bにおけるコイル補強層51が有するワイヤの本数よりも少なくする手法等を挙げることができる。
【0032】
図1に示すように、本実施形態の場合、カテーテル100は、管状本体10の基端部に設けられているハブ91を有する。
ハブ91は、当該ハブ91の基端から図示しない注入器(シリンジ)を挿入するための連結部93を有している。連結部93の外周には、シリンジを着脱可能に固定できるようにねじ溝が形成されている。
ハブ91は、ハブ91の軸心を介して互いに対向する2枚の羽部92を当該ハブ91の外周に有している。
ハブ91の先端部には、管状本体10の基端部が差し込み固定されている。これにより、管状本体10の内側のメインルーメン20と、ハブ91の内部空間とが相互に連通している。
ハブ91の軸心を中心として羽部92を回転させることにより、管状本体10の全体を軸回転させるトルク操作が可能である。
ハブ91の先端側には、以下に説明する操作部70の本体ケース70aが連接固定されている。
【0033】
本実施形態の場合、カテーテル100は、管状本体10の先端部10aの屈曲操作を行うための操作部70(
図1参照)を備えている。操作部70に対し、第1操作線41と第2操作線42とのうち一方を選択的に牽引する操作が可能となっている。
【0034】
図1に示すように、操作部70は、例えば、本体ケース70aと、本体ケース70aに対して回転可能に軸支されているダイヤル操作部74と、を備えている。
管状本体10の基端部は、本体ケース70aの内部を通して、本体ケース70aの基端側に導かれており、ハブ91の先端部に差し込み固定されている。
ダイヤル操作部74の回転軸は、本体ケース70a内における管状本体10の軸心方向に対して直交している。
【0035】
図1に示すように、ダイヤル操作部74の少なくとも一部分が本体ケース70aの外部に露出しており、操作者がカテーテル100の操作を本体ケース70aの外部から行うことができるようになっている。
【0036】
また、操作部70は、例えば、牽引操作された状態で操作線40を保持する保持機構(不図示)を有していてもよい。保持機構を作動させることでカテーテル100の屈曲操作が規制され、管状本体10の先端部10aの形状が伸長状態または屈曲状態に保持される。
【0037】
第1操作線41及び第2操作線42の各々は、本体ケース70a内においてそれぞれ管状本体10から導出されている。
第1操作線41の基端部は、例えば、ダイヤル操作部74に対して1周半巻回されて、当該第1操作線41の基端がダイヤル操作部74に固定されている。
同様に、第2操作線42の基端部は、例えば、ダイヤル操作部74に対して1周半巻回されて、当該第2操作線42の基端がダイヤル操作部74に固定されている。
回転部材71に対する第1操作線41の巻回方向と第2操作線42の巻回方向とは互いに反対方向となっている。
ダイヤル操作部74に対する回転操作により、ダイヤル操作部74に対して固定されているダイヤル操作部74が一方向に回転すると、第1操作線41と第2操作線42とのうち第1操作線41が選択的に基端側に牽引されるようになっている。
また、ダイヤル操作部74に対する回転操作により、ダイヤル操作部74が上記一方向に対する反対方向に回転すると、第1操作線41と第2操作線42とのうち第2操作線42が選択的に基端側に牽引されるようになっている。
【0038】
以下、
図5(a)から
図8(b)を用いてカテーテル100の屈曲動作の一例を説明する。なお、
図5(a)及び
図5(b)において、管状本体10と、操作線40と、コイル補強層51と、を選択的に図示しており、このうち管状本体10を二点鎖線で示しており、コイル補強層51の形状を模式的に示している。また、
図7(a)では、
図6(a)に示す状態から第1操作線41を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合の先端部10aを実線で示しており、
図6(a)に示す状態から第2操作線42を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合の先端部10aを二点鎖線で示している。同様に、
図7(b)では、
図6(b)に示す状態から第1操作線41を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合の先端部10aを実線で示しており、
図6(b)に示す状態から第2操作線42を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合の先端部10aを二点鎖線で示している。
【0039】
本実施形態の場合、管状本体10の先端部10aが直線状に伸長している状態(
図6(a))から、第1操作線41を牽引することにより管状本体10の先端部10aが屈曲する方向と、第2操作線42を牽引することにより管状本体10の先端部10aが屈曲する方向とは、互いに反対方向となる。
より詳細には、管状本体10の先端部10aが直線状に伸長している状態において、第1操作線41と第2操作線42とのうち第1操作線41を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合には、
図7(a)に示すように、管状本体10の先端部10a(
図7(a)においては実線で図示)が一方向(以下、第1方向(
図6(a)及び
図7(a)における矢印Aで示す方向))に屈曲する。より詳細には、第1操作線41に対して張力が付与され、管状本体10の軸心を基準として、第1操作線41が挿通されている第1中空管31側に、管状本体10の先端部10aが屈曲する。
また、管状本体10の先端部10aが直線状に伸長している状態において、第1操作線41と第2操作線42とのうち第2操作線42を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合には、
図7(a)に示すように、管状本体10の先端部10a(
図7(a)においては二点鎖線で図示)が第2方向(第1方向に対する反対方向(
図6(a)及び
図7(a)における矢印Bで示す方向))に屈曲する。より詳細には、第2操作線42に対して張力が付与され、管状本体10の軸心を基準として、第2操作線42が挿通されている第2中空管32側に、管状本体10の先端部10aが屈曲する。ここで、例えば、第1方向及び第2方向は、互いに同一平面(
図7(a)及び
図7(b)に示す仮想平面200)に含まれる方向である。
【0040】
一方、例えば、管状本体10の先端部10aが第1方向(
図6(b)及び
図7(b)における矢印Aで示す方向))に屈曲している状態(
図6(b))から、第1操作線41を牽引することにより管状本体10の先端部10aが更に屈曲する方向と、第2操作線42を牽引することにより管状本体10の先端部10aが更に屈曲する方向とは、ともに、第1方向の成分を含む方向となる。
より詳細には、管状本体10の先端部10aが第1方向に屈曲している状態において、第1操作線41と第2操作線42とのうち第1操作線41を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合には、
図7(b)に示すように、管状本体10の先端部10a(
図7(b)においては実線で図示)が、第1方向に更に屈曲する。より詳細には、第1操作線41に対して張力が付与され、管状本体10の軸心を基準として、第1操作線41が挿通されている第1中空管31側(この場合、第1方向)に、管状本体10の先端部10aが更に屈曲する(
図5(b)参照)。
また、管状本体10の先端部10aが第1方向に屈曲している状態において、第1操作線41と第2操作線42とのうち第2操作線42を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合には、
図7(b)に示すように、管状本体10の先端部10a(
図7(b)においては二点鎖線で図示)が第1方向を含む方向に更に屈曲する。より詳細には、牽引されることによって張力が付与された第2操作線42は、屈曲経路の最短距離をとろうとするので(最も屈曲の内側(インコース側)に位置する状態となろうとするので)、先端部10aの屈曲方向の内側(この場合、第1方向側)に変位し、またこの変位量は先端側ほど大きくなる(
図5(c)参照)。これにより、第2操作線42を牽引することにより生じる張力が、先端部10aを軸周りに捻りつつ第1方向側に曲げることとなるので、管状本体10の先端部10aは、管状本体10の軸心を基準として、軸回りに捻れつつ第1方向の成分を含む方向に更に屈曲する。
逆に、管状本体10の先端部10aが第2方向(
図6(b)及び
図7(b)における矢印Bで示す方向))に屈曲している状態において、第1操作線41を牽引することにより管状本体10の先端部10aが更に屈曲する方向と、第2操作線42を牽引することにより管状本体10の先端部10aが更に屈曲する方向とは、ともに、第2方向の成分を含む方向となる。
より詳細には、管状本体10の先端部10aが第2方向に屈曲している状態において、牽引されることによって張力が付与された第1操作線41は、屈曲経路の最短距離をとろうとするので(最も屈曲の内側(インコース側)に位置する状態となろうとするので)、先端部10aの屈曲方向の内側(この場合、第2方向側)に変位し、またこの変位量は先端側ほど大きくなる。これにより、第1操作線41を牽引することにより生じる張力が、先端部10aを軸回りに捻りつつ第2方向側に曲げることとなるので、先端部10aは、管状本体10の軸心を基準として、軸回りに捻れつつ第2方向の成分を含む方向に更に屈曲する。
【0041】
更には、管状本体10の先端部10aが第1方向及び第2方向以外の方向に屈曲している状態においても、第1操作線41又は第2操作線42を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合には、牽引された方の操作線40は、屈曲経路の最短距離をとろうとするので、先端部10aの屈曲方向の内側に変位し、またこの変位量は先端側ほど大きくなる。これにより、操作線40を牽引することにより生じる張力が、先端部10aを軸回りに捻りつつ屈曲方向の内側に曲げることとなるので、先端部10aは、管状本体10の軸心を基準として、軸回りに捻れつつ屈曲方向の内側に更に屈曲する。
つまり、管状本体10の先端部10aが、管状本体10の軸心を基準として操作線40側とは異なる方向に屈曲している状態において、当該操作線40を牽引する操作が行われた場合も、操作線40は、屈曲経路の最短距離をとろうとするので、先端部10aは、屈曲方向の内側に向けて更に屈曲する。
【0042】
すなわち、本実施形態によれば、先端部10aの屈曲方向にかかわらず、操作線40が基端側に牽引されることにより、当該先端部10aは屈曲方向の内側に更に屈曲する。言い換えれば、管状本体10の回転位相にかかわらず、管状本体10の先端部10aが屈曲している状態において、操作線40を牽引することにより管状本体10の先端部10aが更に屈曲する。
これにより、カテーテル100の操作性を向上させることができる。
【0043】
本実施形態の場合、操作線40の数が2本であるが、この場合、管状本体10の先端部10aが屈曲している状態において、第1操作線41を牽引することにより管状本体10の先端部10aが更に屈曲する方向と、第2操作線42を牽引することにより管状本体10の先端部10aが更に屈曲する方向とは、管状本体10の軸周りにおける当該管状本体10の回転位相にかかわらず、ともに先端部10aの屈曲方向の内側(インコース側)となる。
【0044】
ここで、「先端部10aが屈曲方向の内側の成分を持つ方向に更に屈曲すること」について、詳しく説明する。
上記のように、管状本体10の先端部10aが第1方向に屈曲している状態(
図7(b))において、第2操作線42を選択的に基端側に牽引する操作が行われた場合には、先端部10aは、軸周りに捻られつつ第1方向側に更に屈曲することとなる。このときの先端部10aの捻れ角度が仮に180度となった場合は、先端部10aが更に屈曲する方向は第1方向となるが、当該捻れ角度が180度未満の場合は、
図7(b)に示すように、第1方向とは異なる方向(ただし、第1方向の成分を持つ方向)となる。
管状本体10の先端部10aが第1方向に屈曲している状態で第2操作線42を牽引した場合において、先端部10aの周方向における第2操作線42の変位量が小さいほど、先端部10aの捻れ量(捻れ角度)が小さくなり、先端部10aが元々屈曲している方向と、当該先端部10aが更に屈曲する方向との角度(
図7(b)に示す角度R1)のずれが拡大する。
この角度R1が50度以下となるように、先端部10aのねじり剛性や操作線40とサブルーメン30の内周面との間隙等が設定されていることが好ましい。
【0045】
より詳細には、例えば、生体管腔300内において、先端部10aが蛇行状の第1分岐部310に沿って屈曲した状態で挿入されている状態(
図8(a)参照)から、先端部10aの先端が、第1分岐部310の屈曲方向の内側に分岐している第2分岐部311に近づいたタイミングで、操作線40(第1操作線41又は第2操作線42)を牽引する。これにより、管状本体10の軸周りにおける当該管状本体10の回転位相にかかわらず、先端部10aを屈曲方向の内側に更に屈曲させることができる。このため、先端部10aを、第1分岐部310から当該第1分岐部310の屈曲方向の外側に分岐している第3分岐部312ではなく、第2分岐部311に容易に挿入することができる(
図8(b)参照)。
【0046】
ここで、上述のように、本実施形態の場合、管状本体10の基端側部分10bにおけるサブルーメン30の内周面と操作線40との隙間よりも、先端部10aにおけるサブルーメン30の内周面と操作線40との隙間が大きい。また、管状本体10の基端側部分10bにおけるサブルーメン30の内径よりも、先端部10aにおけるサブルーメン30の内径が大きい。
このような構成によれば、先端部10aにおけるサブルーメン30の内周面と操作線40との隙間を十分に確保できるので、先端部10aのサブルーメン30内における操作線40の自由度が高くなり、操作線40とサブルーメン30の内周面との干渉を抑制できる。これにより、先端部10aが屈曲している状態において操作線40が牽引された際に先端部10aが軸周りに捻れる動作が容易となる(捻れる動作が阻害されにくくなる)。よって、管状本体10の軸周りにおける当該管状本体10の回転位相にかかわらず先端部10aが屈曲方向の内側に更に屈曲するようにできる。
【0047】
また、上述のように、本実施形態の場合、先端部10aの曲げ剛性は、先端部10aよりも基端側における管状本体10の曲げ剛性よりも小さい。
これにより、先端部10aが屈曲している状態において、操作線40に付与される張力によって、先端部10aがスムーズに軸回りに捻れつつ屈曲方向の内側に更に屈曲するようにできる。
【0048】
更に、本実施形態の場合、上述のように、カテーテル100は、コイル補強層51を有する。
これにより、補強層が編組体(メッシュ状)である場合と比較して、コイル補強層51によって管状本体10の強度を確保しつつも、当該先端部10aが軸回りに捻れやすくなるので、当該先端部10aがより確実に屈曲方向の内側に屈曲するようにできる。
【0049】
以上、図面を参照して実施形態を説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適宜に組み合わせることができる。
【0050】
例えば、上記においては、カテーテル100が有する操作線40の数が2本である例を説明したが、本発明はこの例に限定されず、カテーテル100が有する操作線40の数は、例えば、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。これらの場合も、管状本体10の先端部10aが屈曲している状態で操作線40が牽引されると、管状本体10の軸周りにおける当該管状本体10の回転位相にかかわらず、先端部10aの屈曲方向の内側に向けて先端部10aが更に屈曲する。
より詳細には、例えば、管状本体10の軸心を基準として、先端部10aが操作線40側に屈曲している状態では、当該操作線40を牽引する操作が行われた場合、管状本体10の先端部10aが、当該操作線40側すなわち屈曲方向の内側に向けて更に屈曲する。
【0051】
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)メインルーメンとサブルーメンとを有する長尺な管状本体と、
前記サブルーメンに挿通されている操作線と、
を備え、
前記管状本体の先端部が屈曲している状態で前記操作線が牽引されると、前記管状本体の軸周りにおける当該管状本体の回転位相にかかわらず、前記先端部の屈曲方向の内側に向けて前記先端部が更に屈曲するカテーテル。
(2)前記管状本体の基端側部分における前記サブルーメンの内周面と前記操作線との隙間よりも、前記先端部における前記サブルーメンの内周面と前記操作線との隙間が大きい(1)に記載のカテーテル。
(3)前記管状本体の基端側部分における前記サブルーメンの内径よりも、前記先端部における前記サブルーメンの内径が大きい(2)に記載のカテーテル。
(4)前記先端部の曲げ剛性は、前記先端部よりも基端側における前記管状本体の曲げ剛性よりも小さい(1)から(3)のいずれか一項に記載のカテーテル。
(5)前記管状本体に当該管状本体と同軸に埋設されているコイル補強層を備える(1)から(4)のいずれか一項に記載のカテーテル。
【符号の説明】
【0052】
10 管状本体
10a 先端部
10b 基端側の部分
20 メインルーメン
22 内層
23 外層
30、30a、30b サブルーメン
31 第1中空管
32 第2中空管
40 操作線
41 第1操作線
42 第2操作線
51 コイル補強層
61 マーカ
70 操作部
70a 本体ケース
71 回転部材
74 ダイヤル操作部
91 ハブ
92 羽部
93 連結部
96 ゲート部
100 カテーテル
200 仮想平面
300 生体管腔
310 第1分岐部
311 第2分岐部
312 第3分岐部