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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095173
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】送風装置
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/056 20060101AFI20230629BHJP
   F04D 29/54 20060101ALI20230629BHJP
   F04D 25/16 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
F04D29/056 B
F04D29/54 B
F04D25/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021210907
(22)【出願日】2021-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲徳▼野 雄太
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB26
3H130AB52
3H130AB62
3H130AB66
3H130AB68
3H130AC30
3H130BA95A
3H130BA95E
3H130CA21
3H130DA03Z
3H130DB01X
3H130DB15X
3H130DD01X
3H130EA01A
3H130EA01E
3H130EB01A
(57)【要約】      (修正有)
【課題】組み立て作業性を向上できる送風装置を提供する。
【解決手段】送風装置は、一対のファン部と、ハウジング部と、蓋部と、を備える。一対のファン部は、中心軸に沿って軸方向一方側に気流を発生させ、同軸に配置される。ハウジング部は、中心軸に沿って延びて筒状に形成されるとともに、一対のファン部を収容し、軸方向の両端面が開口する。蓋部は、ハウジング部の軸方向一端面及び軸方向他端面をそれぞれ覆い、通気する。蓋部は、環状の環状部を有する。環状部は、ハウジング部の内周面と接触するとともに、径方向に貫通する貫通孔が形成される。ハウジング部は、内周面から径方向内側に突出して貫通孔の周囲と係合する係合凸部を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸に沿って軸方向一方側に気流を発生させ、同軸に配置される一対のファン部と、
前記中心軸に沿って延びて筒状に形成されるとともに、一対の前記ファン部を収容し、軸方向の両端面が開口するハウジング部と、
前記ハウジング部の前記軸方向一端面及び前記軸方向他端面をそれぞれ覆い、通気する蓋部と、を備え、
前記蓋部は、
前記ハウジング部の内周面と接触するとともに、径方向に貫通する貫通孔が形成された環状の環状部を有し、
前記ハウジング部は、内周面から径方向内側に突出して前記貫通孔の周囲と係合する係合凸部を有する、送風装置。
【請求項2】
係合する一組の前記貫通孔及び前記係合凸部が、周方向に等間隔で複数配置されている、請求項1に記載の送風装置。
【請求項3】
前記環状部は、前記ハウジング部の内側に面した軸方向端面から軸方向に突出する突出片を有し、
前記貫通孔は、前記突出片と軸方向に隣り合って配置される、請求項1又は請求項2に記載の送風装置。
【請求項4】
前記突出片は、
前記貫通孔よりも前記ファン部に軸方向に近い側に配置され、軸方向外側に向かうに従って径方向外側に傾く傾斜部を有する、請求項3に記載の送風装置。
【請求項5】
前記ハウジング部は、
前記係合凸部よりも軸方向外側に配置され、内周面から径方向内側に突出するとともに軸方向に延びるガイド部を有し、
前記突出片は、
前記ハウジング部の内側に面した軸方向の端部において、外周面から径方向内側に凹むとともに軸方向に延びる溝部を有し、
前記ガイド部が、前記溝部に沿って摺動して前記蓋部が前記ハウジング部の内部に挿入される、請求項1~請求項4のいずれかに記載の送風装置。
【請求項6】
前記突出片は、
前記貫通孔よりも前記ファン部から軸方向に遠い側に配置され、外周面から径方向内側に凹む係合凹部を有し、
前記ガイド部が、前記係合凹部に嵌る、請求項5に記載の送風装置。
【請求項7】
前記ハウジング部は、軸方向外端部から径方向外側に突出するフランジ部を有し、
前記フランジ部は、軸方向に延びる取付孔が形成され、
前記係合凸部は、前記取付孔と径方向に隣り合う、請求項1~請求項6のいずれかに記載の送風装置。
【請求項8】
前記ハウジング部は、
軸方向外端部において、内周面が径方向外側に凹んで形成され、前記環状部と軸方向に接触する段差部と、
前記係合凸部の軸方向内側に配置され、前記段差部が軸方向内側に凹んで形成される切欠部と、を備え、
前記突出片が、前記切欠部に嵌る、請求項1~請求項7のいずれかに記載の送風装置。
【請求項9】
前記環状部は、
外周面から径方向外側に突出して周方向に延びる保持片と、
前記保持片と径方向に対向して外周面から径方向内側に凹む保持凹部と、を有し、
前記ファン部に接続される導線が、前記保持片と前記保持凹部との間に保持される、請求項1~請求項8のいずれかに記載の送風装置。
【請求項10】
前記蓋部は、
前記環状部の径方向内側に配置され、前記ファン部が固定される固定部と、
前記固定部から径方向外側に延びて周方向に複数配置されるとともに、前記環状部と前記固定部とを連結する連結部と、を有し、
軸方向他方側に配置される前記蓋部の前記連結部は、前記中心軸と直交する断面積が軸方向一方側に向かうに従って大きく形成されている、請求項1~請求項9のいずれかに記載の送風装置。
【請求項11】
軸方向他方側に配置される前記蓋部の前記固定部は、前記中心軸と直交する断面積が軸方向一方側に向かうに従って大きく形成されている、請求項10のいずれかに記載の送風装置。
【請求項12】
前記固定部は、
前記中心軸上に配置され、軸方向に貫通する嵌合孔と、
前記嵌合孔を囲んで軸方向に突出する環状リブと、を有し、
前記ファン部は、前記中心軸に沿って延びるシャフトを回転可能に支持する軸受を内部に保持する筒状の軸受保持部を有し、
前記軸受保持部の軸方向外端部が、前記嵌合孔に嵌合している、請求項10又は請求項11に記載の送風装置。
【請求項13】
前記ハウジングは、軸方向一方側に向かうに従って径が小さく形成されている、請求項1~請求項12のいずれかに記載の送風装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の送風装置は、第1の分割ハウジングユニット及び第2の分割ハウジングユニットを軸方向に連結して中心軸を囲むハウジングが形成される。第1の分割ハウジングユニットは、第1のインペラを中心軸回りに回転させる第1のモータを収容する。第2の分割ハウジングユニットは、第2のインペラを中心軸回りに回転させる第2のモータを収容する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3904595号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の送風装置では、第1の分割ハウジングユニット及び第2の分割ハウジングユニットの連結構造が複雑で組み立て作業性が低下する可能性があった。
【0005】
本発明は、組み立て作業性を向上できる送風装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的な送風装置は、一対のファン部と、ハウジング部と、蓋部と、を備える。一対のファン部は、中心軸に沿って軸方向一方側に気流を発生させ、同軸に配置される。ハウジング部は、中心軸に沿って延びて筒状に形成されるとともに、一対のファン部を収容し、軸方向の両端面が開口する。蓋部は、ハウジング部の軸方向一端面及び軸方向他端面をそれぞれ覆い、通気する。蓋部は、環状の環状部を有する。環状部は、ハウジング部の内周面と接触するとともに、径方向に貫通する貫通孔が形成される。ハウジング部は、内周面から径方向内側に突出して貫通孔の周囲と係合する係合凸部を有する。
【発明の効果】
【0007】
例示的な本発明によれば、組み立て作業性を向上できる送風装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の実施形態に係る送風装置の全体斜視図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る送風装置の分解斜視図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る送風装置の側面図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る送風装置の縦断面斜視図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る送風装置の一部を拡大して示す分解斜視図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る送風装置の一部を拡大して示す分解斜視図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る送風装置の蓋部を示す斜視図である。
図8図8は、本発明の実施形態に係る送風装置の一部を拡大して示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本書では、送風装置1の中心軸Jが延びる方向を単に「軸方向」と呼び、送風装置1の中心軸Jを中心として中心軸Jと直交する方向を単に「径方向」と呼び、送風装置1の中心軸Jを中心とする円弧に沿う方向を単に「周方向」と呼ぶ。また、軸方向に平行な断面を「縦断面」と呼ぶ。また、「平行」は、厳密な意味で平行を表すものではなく、略平行を含む。
【0010】
また、説明の便宜上、軸方向を上下方向とし、図1における上下方向を送風装置1の上下方向として各部の形状及び位置関係を説明する。例えば、軸方向一方側を軸方向上側、または上側とする。軸方向他方側を軸方向下側、または下側とする。また、軸方向一方端を上端とし、軸方向他方端を下端とする。また、軸方向一端面を上端面とし、軸方向他端面を下端面とする。送風装置1は、「上側」が「吸気側」であり、「下側」が「排気側」である。なお、この上下方向の定義が送風装置1の使用時の向き及び位置関係を限定するものではない。
【0011】
<1.送風装置の全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る送風装置1の一例の全体斜視図であり、図2は、送風装置1の分解斜視図である。送風装置1は、一対のファン部2a、2bと、ハウジング部4と、蓋部5a、5bと、を備える。
【0012】
ファン部2a、2bは、中心軸Jに沿って軸方向下側(軸方向一方側)X1に気流を発生させ、同軸に配置される。ファン部2aは、吸気側に配置され、インペラ21aと、モータ22と、回路基板23と、を有する。ファン部2bは、排気側に配置され、インペラ21bと、モータ22と、回路基板23と、を有する。なお、本実施形態において、ファン部2a及びファン部2bは、モータ22及び回路基板23の構成が同一であり、同一符号を付して説明する。
【0013】
ハウジング部4は、中心軸Jに沿って延びて筒状に形成されるとともに、一対のファン部2a、2bを収容し、軸方向の両端面が開口する。ハウジング部4は、内部に気流が流通する送風流路を有する。ハウジング部4は、下端面(軸方向一端面)に排気口42を有し、上端側(軸方向他端面)に吸気口41を有する。
【0014】
蓋部5aは、ハウジング部4の吸気口41(軸方向他端面)を覆い、通気する。蓋部5bは、ハウジング部4の排気口42(軸方向他端面)を覆い、通気する。ファン部2aは、蓋部5aに固定され、ファン部2bは、蓋部5bに固定される。
【0015】
蓋部5a、5b及びハウジング部4は、樹脂成形品であり、蓋部5a、5bを構成する材料とハウジング部4を構成する材料とが異なる。具体的には、蓋部5a、5bを構成する材料のヤング率が、ハウジング部4を構成する材料のヤング率よりも高い。これにより、蓋部5a、5bの振動周波数と、ハウジング部4の振動周波数を変えることができる。従って、蓋部5a、5b及びハウジング部4が共振することを低減できる。これにより、送風装置1の振動を低減できる。
【0016】
具体的には、蓋部5a、5bを構成する材料として、ポリフェニレンサルファイド又はポリブチレンテレフタレートを用いる場合に、ハウジング部4を構成する材料として、ポリフェニレンエーテルを好適に用いることができる。また、蓋部5a、5bを構成する材料として、ポリフェニレンサルファイドを用いる場合に、ハウジング部4を構成する材料として、ポリブチレンテレフタレートを好適に用いることができる。これらの材料を用いることにより、蓋部5a、5b及びハウジング部4の強度を保持しながら、送風装置1の振動をより低減できる。
【0017】
<2-1.インペラの構成>
図3は、送風装置1の側面図であり、図3において、ハウジング部4を省いている。インペラ21aは、モータ22の径方向外側に配置され、モータ22によって中心軸J回りに回転される。インペラ21bは、モータ22の径方向外側に配置され、モータ22によって中心軸J回りに回転される。インペラ21aの回転方向とインペラ21bの回転方向とは反対である。なお、インペラ21a、21bの形状に応じて、インペラ21aの回転方向とインペラ21bの回転方向とを同じ向きにしてもよい。
【0018】
インペラ21aは、インペラカップ211aと、複数の羽根212aと、を有する。インペラカップ211aは、モータ22に固定される。インペラカップ211aは、インペラ筒部2112aとインペラ蓋部2111aとを有する。インペラ筒部2112aは、ファン部2aのモータ22の径方向外側に配置されて軸方向に延びる。インペラ蓋部2111aは、インペラ筒部2112aの下端面(軸方向一端面)を覆う。複数の羽根212aは、インペラ筒部2112aの外面において周方向に配列される。
【0019】
インペラ21bは、インペラカップ211bと、複数の羽根212bと、を有する。インペラカップ211bは、モータ22に固定される。インペラカップ211bは、インペラ筒部2112bとインペラ蓋部2111bとを有する。インペラ筒部2112bは、ファン部2bのモータ22の径方向外側に配置されて軸方向に延びる。インペラ蓋部2111bは、インペラ筒部2112bの上端面(軸方向他端面)を覆う。複数の羽根212bは、インペラ筒部2112bの外面において周方向に配列される。
【0020】
吸気側に配置されるインペラ21aを周方向に展開したときの羽根212aの中心軸Jに対する傾斜角度は、排気側に配置されるインペラ21bを周方向に展開したときの羽根212bの中心軸Jに対する傾斜角度よりも小さい。これにより、インペラ21aの風量をインペラ21bの風量よりも大きくして効率よく吸気を行うことができ、送風装置1の送風効率をより向上できる。なお、傾斜角度とは、羽根212a及び羽根212bの取付角である。
【0021】
インペラ蓋部2111aとインペラ蓋部2111bとは、両者間に他部材が配置されず、軸方向に直接対向する。これにより、インペラ21aとインペラ21bとを軸方向に近接して配置し、インペラ蓋部2111aとインペラ蓋部2111bとの隙間に気流が流入することを低減できる。これにより、ハウジング部4内部の気流を円滑に流通させることができる。従って、ハウジング部4内の送風効率を向上させることができる。
【0022】
また、インペラ蓋部2111a及びインペラ蓋部2111bは、中心軸Jと直交する面に平行に配置される。これにより、インペラ蓋部2111aとインペラ蓋部2111bとをより近接して配置することができる。従って、インペラ蓋部2111aとインペラ蓋部2111bとの隙間に気流が流入することをより低減できる。
【0023】
また、インペラ蓋部2111aは、径方向外端部に配置されて軸方向下側(軸方向一方側)X1に突出する環状のインペラ突起部2113aを有する(図4参照)。インペラ蓋部2111bは、径方向外端部に配置されて軸方向上側(軸方向他方側)X2に突出する環状のインペラ突起部2113bを有する(図4参照)。これにより、インペラ蓋部2111aとインペラ蓋部2111bとの隙間に気流が流入することをより低減できる。なお、インペラ突起部2113a及びインペラ突起部2113bの少なくとも一方を径方向に複数設けてもよい。これにより、インペラ蓋部2111aとインペラ蓋部2111bとの隙間に気流が流入することをより低減できる。また、インペラ突起部2113a及びインペラ突起部2113bは、周方向に複数分断して形成されていてもよい。
【0024】
また、インペラ突起部2113a及びインペラ突起部2113bは軸方向に対向し、軸方向に平行に延びる。これにより、インペラ突起部2113a及びインペラ突起部2113bに沿って流通する気流が乱れることを抑制できる。なお、インペラ突起部2113a及びインペラ突起部2113bは、径方向にズレて配置されていてもよい。この場合、インペラ突起部2113a及びインペラ突起部2113bの一方の先端が、他方の先端よりも根元側まで延びていることが好ましい。これにより、インペラ蓋部2111aとインペラ蓋部2111bとの隙間に気流が流入することをより低減できる。
【0025】
また、インペラ筒部2112a、2112bの外周面は、軸方向に平行であり、インペラ筒部2112aの外径とインペラ筒部2112bの外径とは同じ大きさである。これにより、インペラ筒部2112aの外周面からインペラ筒部2112bの外周面に気流を円滑に流通させることができる。なお、インペラ筒部2112a、2112bの外周面は、軸方向に平行であって、インペラ筒部2112aの外径とインペラ筒部2112bの外径とが異なる大きさでもよい。また、インペラ筒部2112aの外周面及びインペラ筒部2112bの外周面を互いに軸方向に近づくに従って径方向外側に傾く円錐台状に形成してもよい。
【0026】
<2-2.モータの構成>
図4は、送風装置1の縦断面斜視図である。一対のモータ22は、蓋部5a、5bにそれぞれ固定される。吸気側(軸方向他方)X2のモータ22は、インペラ21aを中心軸J回りに回転させる。排気側(軸方向一方)X1のモータ22は、インペラ21bを中心軸J回りに回転させる。モータ22は、シャフト221と、軸受222と、ステータ223と、ロータ224と、を有する。
【0027】
シャフト221は、中心軸Jに沿って延びる。シャフト221は、例えばステンレス等の金属で構成され、軸方向に延びる柱状の部材である。
【0028】
軸受222は、少なくとも軸方向に対向して一対で配置される。軸受222は、例えばボールベアリングで構成されるが、スリーブベアリングなどによって構成されても良い。一対の軸受222は、シャフト221を、ハウジング部4に対して中心軸J回りに回転可能に支持する。
【0029】
ステータ223は、軸受保持部223aと、ステータコア223bと、インシュレータ223cと、コイル(不図示)と、を有する。軸受保持部223aは、円筒状に形成され、内部に軸受222を保持する。
【0030】
ファン部2aの軸受保持部223aは、上端部(軸方向外端部)が蓋部5aの嵌合孔511に嵌合している。これにより、軸受保持部223aは、蓋部5aに固定され、ファン部2aと蓋部5aとが固定される。なお、軸受保持部223aと蓋部5aとを金属で一体成形してもよい。
【0031】
ファン部2bの軸受保持部223aは、下端部(軸方向外端部)が蓋部5bの嵌合孔511に嵌合している。これにより、軸受保持部223aは、蓋部5bに固定され、ファン部2bと蓋部5bとが固定される。なお、軸受保持部223bと蓋部5bとを金属で一体成形してもよい。
【0032】
ステータコア223bは、例えばケイ素鋼板等の電磁鋼板を上下に積層して構成される。インシュレータ223cは、絶縁性を有する樹脂で構成される。インシュレータ223cは、ステータコア223bの外面を囲んで設けられる。コイル(不図示)は、インシュレータ223cを介して、ステータコア223bの周囲に巻き回された導線で構成される。
【0033】
ロータ224は、ステータ223に対して中心軸J回りに回転する。ロータ224は、ロータヨーク224aと、マグネット224bと、を有する。
【0034】
ロータヨーク224aは、磁性体で構成され、軸方向内側に蓋を有する略円筒状の部材である。ファン部2aのロータヨーク224aは、シャフト221の下端部(軸方向内端部)に固定される。ファン部2bのロータヨーク224aは、シャフト221の上端部(軸方向内端部)に固定される。マグネット224bは、円筒状であり、ロータヨーク224aの内周面に固定される。マグネット224bは、ステータ223の径方向外側に配置される。
【0035】
<2-3.回路基板の構成>
ファン部2aの回路基板23は、ステータコア223bと蓋部5aとの間に配置され、ファン部2bの回路基板23は、ステータコア223bと蓋部5bとの間に配置される。回路基板23は、例えば中心軸Jを中心として径方向に広がる円板状である。回路基板23には、コイル(不図示)の引出線が電気的に接続される。回路基板23には、コイル(不図示)に駆動電流を供給するための電子回路が実装される。
【0036】
回路基板23の外径の大きさは、インペラ筒部2112a、2112bの外径の大きさ以下である。これにより、ハウジング部4内部の気流をより円滑に流通させることができる。
【0037】
上記構成のファン部2a、2bにおいて、回路基板23を介して、モータ22のコイル(不図示)に駆動電流が供給されると、ステータコア223bに径方向の磁束が生じる。ステータコア223bの磁束によって生じる磁界と、マグネット224bによって生じる磁界とが作用し、ロータ224の周方向にトルクが発生する。このトルクによって、ロータ224及びインペラ21a、21bが、中心軸Jを中心としてそれぞれ回転する。インペラ21a、21bが回転すると、複数の羽根212a、212bによって気流が生じる。これにより、ファン部2a、2bにより、軸方向上側(軸方向他方側)X1を吸気側とし、軸方向下側(軸方向一方側)X2を排気側とした気流を生じさせ、送風を行うことができる。
【0038】
<3.蓋部の構成>
図5図6は、ハウジング部4及び蓋部5aの分解斜視図であり、図5は、ハウジング部4及び蓋部5aを軸方向上側(軸方向他方側)X2から見た状態を示す。図6は、ハウジング部4及び蓋部5aを軸方向下側(軸方向一方側)X1から見た状態を示す。図7は、蓋部5aの斜視図であり、蓋部5aを軸方向下側(軸方向一方側)X1から見た状態を示す。
【0039】
蓋部5a及び蓋部5bは、固定部51と、連結部52と、環状部53と、を有する。なお、本実施形態において、蓋部5a及び蓋部5bは、固定部51、連結部52及び環状部53の構成が同一であり、同一符号を付して説明する。固定部51は、環状部53の径方向内側に配置される。
【0040】
蓋部5aの固定部51は、ファン部2aの軸方向上側(軸方向他方側)X2に配置される、中心軸Jを中心として径方向に広がる円板状である。蓋部5bの固定部51は、ファン部2bの軸方向下側(軸方向一方側)X1に配置され、中心軸Jを中心として径方向に広がる円板状である。
【0041】
固定部51は、嵌合孔511及び環状リブ512を有する(図7参照)。嵌合孔511は、中心軸J上に配置され、固定部51を軸方向に貫通する。蓋部5aの環状リブ512は、固定部51の下面(軸方向一端面)から軸方向に突出し、嵌合孔511を囲む。蓋部5bの環状リブ512は、固定部51の上面(軸方向他端面)から軸方向に突出し、嵌合孔511を囲む。
【0042】
環状リブ512を設けることにより、軸受保持部223aを嵌合孔511に嵌合した状態において、環状リブ512の内面と軸受保持部223aとが接触する。これにより。軸受保持部223aを安定して支持できる。
【0043】
蓋部5aの固定部51は、中心軸Jと直交する断面積が軸方向下側(軸方向一方側)X1に向かうに従って大きく形成されている。これにより、吸気口41からハウジング部4内部に流入する気流が、固定部51の周面に沿って径方向外側に拡がりながら、円滑に流通する。従って、送風装置1の送風効率をより向上できる。
【0044】
連結部52は、固定部51から径方向外側に延びて周方向に複数配置されるとともに、環状部53と固定部51とを連結する。ハウジング部4内部を流通する空気は、隣り合う連結部52の間を通過する。
【0045】
蓋部5bの連結部52(軸方向下側(軸方向一方側)X1に配置される連結部)と、蓋部5aの連結部52(軸方向上側(軸方向他方側)X2に配置される連結部)とは、形状が異なる。これにより、吸気側の連結部52の形状と排気側の連結部52の形状とを変え、連結部52を静翼として機能させることにより、ハウジング部4内の送風効率を向上させることができる。
【0046】
蓋部5aの連結部52は、中心軸Jと直交する断面積が軸方向下側(軸方向一方側)X1に向かうに従って大きく形成されている。これにより、吸気口41からハウジング部4内部に流入する気流が、連結部52に沿って円滑に流通する。従って、送風装置1の送風効率をより向上できる。
【0047】
また、蓋部5bの連結部52は、軸方向下側(軸方向一方側)X1に向かうに従って周方向一方に傾いている。これにより、排気口42からハウジング部4外部に流出する気流が、連結部52に沿って円滑に流通する。従って、送風装置1の送風効率をより向上できる。
【0048】
また、径方向から見て、軸方向上側(軸方向他方側)X2の連結部52の中心軸Jに対する傾斜角は、軸方向下側(軸方向一方側)X2の連結部52の中心軸Jに対する傾斜角よりも小さい。これにより、吸気口41からハウジング部4内部に流入する気流を、連結部52に沿って円滑に流通させることができる。従って、送風装置1の送風効率をより向上できる。なお、蓋部5aの連結部52の周方向外面は、軸方向に平行に形成されてもよい。
【0049】
環状部53は、環状に形成され、環状部53の外周面とハウジング部4の内周面とが接触する。環状部53は、径方向に貫通する貫通孔531が形成されている。また、環状部53は、突出片532と、溝部533と、保持片534と、保持凹部535と、突起部536と、係合凹部537と、切欠孔538と、を有する。貫通孔531と、突出片532と、溝部533と、係合凹部537と、は、軸方向に一列に並んで配置される。
【0050】
一組の貫通孔531、突出片532、溝部533及び係合凹部537は、周方向に等間隔で4箇所設けられている。突起部536は、周方向に隣り合う貫通孔531の間に配置され、周方向に等間隔で4箇所設けられている。保持片534及び保持凹部535は、1箇所設けられている。
【0051】
蓋部5aの突出片532は、環状部53の下面から軸方向下側X1に突出する。貫通孔531は、突出片532と軸方向に隣り合って配置される。
【0052】
蓋部5bの突出片532は、環状部53上面から軸方軸方向上側X2に突出する。すなわち、蓋部5a、5bの突出片532は、ハウジング部4の内側に面した軸方向の端面から軸方向に突出する。
【0053】
本実施形態では、貫通孔531は、突出片532の一部に跨って形成されている。なお、貫通孔531は、突出片532の一部に跨らずに環状部53のみに形成してもよい。また、貫通孔531の代わりに、環状部53の径方向外面から径方向内側に凹む凹部を形成してもよい。
【0054】
突出片532は、傾斜部5321を有する。蓋部5aの傾斜部5321は、突出片532の外周面において、貫通孔531よりも軸方向下側(ファン部2a、2bに軸方向に近い側)X1に配置され、軸方向上側(ハウジング部4の軸方向外側)X2に向かうに従って径方向外側に傾く。
【0055】
蓋部5bの傾斜部5321は、突出片532の外周面において、貫通孔531よりも軸方向上側(ファン部2a、2bに軸方向に近い側)X2に配置され、軸方向下側(ハウジング部4の軸方向外側)X1に向かうに従って径方向外側に傾く。
【0056】
蓋部5aの溝部533は、突出片532の下端部(ハウジング部4の内側に面した軸方向の端部)において、外周面から径方向内側に凹むとともに軸方向に延びる。
【0057】
蓋部5bの溝部533は、突出片532の上端部(ハウジング部4の内側に面した軸方向の端部)において、外周面から径方向内側に凹むとともに軸方向に延びる。
【0058】
蓋部5aの係合凹部537は、貫通孔531の軸方向上側(貫通孔531よりもファン部2a、2bから軸方向に遠い側)X2に配置され、環状部53の外周面から径方向内側に凹む。
【0059】
蓋部5bの係合凹部537は、貫通孔531の軸方向下側(貫通孔531よりもファン部2a、2bから軸方向に遠い側)X1に配置され、環状部53の外周面から径方向内側に凹む。
【0060】
保持片534は、環状部53の外周面から径方向外側に突出して周方向に延びる。保持凹部535は、保持片534と径方向に対向して環状部53の外周面から径方向内側に凹む。
【0061】
切欠孔538は、後述するハウジング部4の切欠凹部48及び保持片534と径方向に対向して配置される。蓋部5aの切欠孔538は、環状部53のハウジング部4の内側に面した端面から軸方向上側(軸方向)X2に切り欠かれて形成される。蓋部5bの切欠孔538は、環状部53のハウジング部4の内側に面した端面から軸方向下側(軸方向)X1に切り欠かれて形成される。
【0062】
ファン部2aの回路基板23に接続される導線(不図示)及びファン部2bの回路基板23に接続される導線(不図示)は、それぞれ切欠孔538を介してハウジング部4の外部に引出される。これにより、導線が、インペラ21a又はインペラ21bと接触することを防止できる。また、ハウジング部4内部を通る導線を減らすことにより、ハウジング部4内部の気流をより円滑に流通させることができる。
【0063】
また、引出された導線は、保持片534と保持凹部535との間に保持される。これにより、ハウジング部4の外部に引出された導線をハウジング部4の外周面に沿って保持できる。従って、導線の引き回しが容易になり送風装置1の組み立て作業性がより向上する。
【0064】
<4.ハウジング部の構成>
ハウジング部4は、下端部(軸方向一端部)及び上端部(軸方向他端部)において、それぞれ係合凸部44と、ガイド部45と、フランジ部46と、切欠部47と、切欠凹部48と、段差部49と、を有する。係合凸部44と、ガイド部45と、切欠部47とは、軸方向に一列に並んで配置される。一組の係合凸部44、ガイド部45及び切欠部47が、ハウジング部4の上端部と下端部にそれぞれ周方向に等間隔で4箇所ずつ設けられている。切欠凹部48は、周方向に隣り合う係合凸部44の中間に配置され、ハウジング部4の上端部と下端部にそれぞれ周方向に等間隔で4箇所ずつ設けられている。
【0065】
段差部49は、ハウジング部4の軸方向両端部において、内周面が径方向外側に凹んでそれぞれ形成される。段差部49は、環状部53と軸方向に接触する。段差部49を設けることにより、環状部53の内周面とハウジング部4の内周面とが面一に形成される。これにより、ハウジング部4内部の気流をより円滑に流通させることができる。
【0066】
係合凸部44は、ハウジング部4の軸方向両端部の内周面から径方向内側にそれぞれ突出する。係合凸部44は、ハウジング部4の上端部において、蓋部5aの貫通孔531の周囲と係合する。係合凸部44は、ハウジング部4の下端部において、蓋部5bの貫通孔531の周囲と係合する。
【0067】
ガイド部45は、軸方向外端部に配置される。ガイド部45は、ハウジング部4の上端部(軸方向他端部)において、係合凸部44よりも軸方向上側(軸方向外側)X2に配置される。ガイド部45は、ハウジング部4の下端部(軸方向一端部)において、係合凸部44よりも軸方向下側(軸方向外側)X1に配置される。ガイド部45は、ハウジング部4の内周面から径方向内側に突出するとともに軸方向に延びる。
【0068】
切欠部47は、ハウジング部4の上端部(軸方向他端部)において、係合凸部44よりも軸方向下側(軸方向内側)X1に配置され、段差部49が、軸方向下側(軸方向内側)X1に凹んで形成される。また、切欠部47は、ハウジング部4の下端部(軸方向一端部)において、係合凸部44よりも軸方向上側(軸方向内側)X2に配置され、段差部49が、軸方向上側(軸方向内側)X2に凹んで形成される。
【0069】
フランジ部46は、ハウジング部4の軸方向外端部から径方向外側に突出し、軸方向に延びる取付孔461が形成されている。送風装置1は、取付孔461を介して他の機器にネジ止めされる。フランジ部46は、係合凸部44と径方向に対向し、ハウジング部4の上端部と下端部とにそれぞれ4箇所設けられている。係合凸部44及びガイド部45は、取付孔461と径方向に隣り合う。これにより、取付孔461の周囲を肉厚に形成できる。
【0070】
切欠凹部48は、ハウジング部4の上端部と下端部とにそれぞれ4箇所設けられている。切欠凹部48は、ハウジング部4の上端部において、軸方向上端面(軸方向他端面)から軸方向下側(軸方向一方側)X1に切り欠かれて形成される。また、切欠凹部48は、ハウジング部4の下端部において、軸方向下端面(軸方向一端面)から軸方向上側(軸方向他方側)X2に切り欠かれて形成される。
【0071】
<5.ハウジング部と蓋部との連結構造>
図8は、送風装置1の上端部の一部を拡大して示す斜視図である。蓋部5aは、ファン部2aを固定した状態でハウジング部4に取り付けられる。このとき、突出片532の溝部533をガイド部45に当接させて蓋部5aを軸方向下側(軸方向一方側)X1に挿入する。
【0072】
蓋部5bは、ファン部2bを固定した状態でハウジング部4に取り付けられる。このとき、突出片532の溝部533をガイド部45に当接させて蓋部5aを軸方向上側(軸方向他方側)X2に挿入する。
【0073】
このとき、ガイド部45が、溝部533に沿って摺動する。これにより、蓋部5a、5bの周方向の位置決めが容易になるとともに、蓋部5a、5bを軸方向内側に円滑に挿入できる。
【0074】
係合凸部44が傾斜部5321に接触したときに、突出片532は、径方向内側に撓み、さらに、蓋部5a、5bを軸方向内側に挿入することにより、係合凸部44が、貫通孔531に挿入される。これにより、係合凸部44が、貫通孔531の周囲と係合し、突出片532は、ハウジング部4の内周面を径方外側に押圧する。これにより、蓋部5a、5bが、ハウジング部4に強固に固定される。従って、蓋部5a、5bとハウジング部4との組み立て作業性を向上できる。
【0075】
このとき、傾斜部5321を設けることにより、突出片532をガイド部45に沿って移動させ易くなる。従って、蓋部5aとハウジング部4との組み立て作業性をより向上できる。
【0076】
また、係合凸部44が、貫通孔531の周囲と係合した状態において、突出片532は、切欠部47に嵌る。また、突起部536は、切欠凹部48に嵌る。また、ガイド部45は、係合凹部537に嵌る。また、環状部53は、段差部49と軸方向に接触する。また、係合する一組の貫通孔531及び係合凸部44が、周方向に略等間隔で複数配置されている。これにより、ハウジング部4及び蓋部5aが、軸方向及び周方向により強固に固定される。
【0077】
なお、環状部53の外周面とハウジング部4の内周面との間に部分的に隙間を形成してもよい。これにより、蓋部5a、5bからハウジング部4に伝わる振動を低減できる。
【0078】
<5.その他>
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、上記実施形態とその変形例は適宜任意に組み合わせることができる。
【0079】
本実施形態では、一組の貫通孔531、突出片532、溝部533及び係合凹部537と、一組の係合凸部44、ガイド部45及び切欠部47とは、周方向に等間隔でそれぞれ4箇所設けられているが、2箇所、3箇所又は5箇所以上設けてもよい。
【0080】
また、係合凸部44及びガイド部45は、取付孔461と径方向に隣り合って配置されるが、係合凸部44及びガイド部45を、取付孔461と周方向の異なる位置に配置してもよい。また、係合凸部44を、ガイド部45と周方向の異なる位置に配置してもよい。
【0081】
また、ハウジング部4は、軸方向下側(軸方向一方側)に向かうに従って径が小さく形成されていてもよい。これにより、ハウジング部4内部の気流を排気側に向かって円滑に流通させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、例えば送風装置を備える冷却装置において利用可能である。
【符号の説明】
【0083】
1 送風装置
2a、2b ファン部
4 ハウジング部
5a、5b 蓋部
21a、21b インペラ
22 モータ
23 回路基板
41 吸気口
42 排気口
44 係合凸部
45 ガイド部
46 フランジ部
47 切欠部
48 切欠凹部
49 段差部
51 固定部
52 連結部
53 環状部
211a、211b インペラカップ
212a、212b 羽根
221 シャフト
222 軸受
223 ステータ
223a 軸受保持部
223b ステータコア
223c インシュレータ
224 ロータ
224a ロータヨーク
224b マグネット
461 取付孔
511 嵌合孔
512 環状リブ
531 貫通孔
532 突出片
533 溝部
534 保持片
535 保持凹部
536 突起部
537 係合凹部
2111a、2111b インペラ蓋部
2112a、2112b インペラ筒部
2113a、2113b インペラ突起部
5321 傾斜部
J 中心軸
X1 軸方向下側(軸方向一方側)
X2 軸方向上側(軸方向他方側)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8