(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095323
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】ゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステム、プログラム、方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
A63F 13/63 20140101AFI20230629BHJP
A63F 13/70 20140101ALI20230629BHJP
A63F 13/792 20140101ALI20230629BHJP
【FI】
A63F13/63
A63F13/70
A63F13/792
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021211142
(22)【出願日】2021-12-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年9月30日 ウェブサイト 「https://prograpark.com/」、 「https://apps.apple.com/jp/app/prograpark/id1576653195」、 「https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bandai.prograpark」、 「https://www.microsoft.com/ja-jp/p/%e3%83%97%e3%83%ad%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%91%e3%83%bc%e3%82%af/9pk724sm720s?rtc=1&activetab=pivot:overviewtab」における公開 〔刊行物等〕 令和3年12月1日 ウェブサイト 「https://coeteco.jp/articles/11505」における公開
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】豊田 淳
(57)【要約】
【課題】ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステムにおいて、より興趣性の高いシステムを提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態のシステムは、ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステムであって、ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、システムである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステムであって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、
システム。
【請求項2】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行できるように制御する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ゲーム制御手段は、ゲームの作成工程を記憶し、ユーザ入力に基づいて、ゲームの作成工程を提示するように制御する、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行した場合にのみ、該ゲームの作成工程を該第三者ユーザへ提示するように制御する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを該ユーザがクリアした場合にのみ、該ゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、請求項1から4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを、第三者ユーザのうちの所定条件を満たしたユーザである特定ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを該特定ユーザが実行できるように制御する、請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームの識別情報の入力を第三者ユーザから受け付けた場合、該第三者ユーザを特定ユーザとして認識する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記ゲーム制御手段は、ゲームが新規作成されたときに該ゲームを識別可能な識別情報を生成する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ゲーム制御手段により作成されたゲームの内容の評価を決定するゲーム評価手段を更に備え、
前記作成ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームのうちの前記ゲーム評価手段が決定した評価が所定基準を満たすゲームを、第三者ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを第三者ユーザが実行できるように制御する、請求項1から8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記ゲーム評価手段は、複数の第三者ユーザから受け付けた評価に基づいて、作成されたゲームが所定基準を満たすゲームであるか否かを決定する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ゲーム評価手段は、作成されたゲームを実行した第三者ユーザのみから評価を受け付け、該評価に基づいて、該ゲームが所定基準を満たすゲームであるか否かを決定する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを、該ユーザからの入力に基づいて、第三者ユーザへ公開するように又は公開しないように制御する、請求項1から11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを、ユーザ種別が第1種別である第三者ユーザが編集できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別である第三者ユーザが編集できるように制御する、請求項1から12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
ユーザによる代価の支払いを検出する代価支払検出手段を備え、
前記ユーザ種別記憶手段は、前記代価支払検出手段によって代価の支払いが検出されたユーザのユーザ識別情報を第2種別のユーザ種別に対応付けて記憶する、請求項1から13のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項15】
前記ユーザ種別記憶手段は、前記代価支払検出手段によって代価の支払いが検出されたユーザのユーザ識別情報を、一定期間のみ第2種別のユーザ種別に対応付けて記憶し、一定期間経過後に第1種別のユーザ種別に対応付けて記憶する、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ゲーム制御手段は、第1種別のオブジェクト及び第2種別のオブジェクトからなるゲームオブジェクトをユーザに提示するように制御し、ユーザ入力に基づいて、ゲームオブジェクトを使用したゲームを作成する、請求項14又は15に記載のシステム。
【請求項17】
ゲームオブジェクトは、複数の種類のオブジェクトを含む第1種別のオブジェクト及び複数の種類のオブジェクトを含む第2種別のオブジェクトからなり、第2種別のオブジェクトの種類は、第1種別のオブジェクトの種類よりも多い、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザがゲームを作成する際に、第1種別のオブジェクトのみを使用できるように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザがゲームを作成する際に、第1種別のオブジェクト及び第2種別のオブジェクトを使用できるように制御する、請求項16又は17に記載のシステム。
【請求項19】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザがゲームを作成する際に第2種別のオブジェクトの選択を受け付けた場合、ユーザによる代価の支払いを受け付けるための画面を提示するように制御する、請求項14から18のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項20】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのプログラムであって、コンピュータを、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、として機能させ、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、
プログラム。
【請求項21】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するための方法であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶する段階と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成する段階と、
ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する段階と、
を含む、方法。
【請求項22】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するための情報処理装置であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステム、プログラム、方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の急速な社会のIT化にともない、プログラミング技能習熟の必要性が高まっている。ゲームプログラムを作成する際に、簡単な操作でゲームを作成することを可能とするサービスを提供するシステムが知られている。例えば特許文献1には、簡単な操作で通信回線などの通信ネットワークを介してゲーム作成装置上で簡単にアドベンチャーゲーム等のゲームを作成することのできる簡易ゲーム作成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記システムは様々なユーザにより利用されることが想定されるため、各ユーザにとって興趣性の高いシステムの提供が求められている。本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステムにおいて、より興趣性の高いシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
〔1〕本発明の一実施形態のシステムは、
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステムであって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、
システムである。
【0006】
〔2〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行できるように制御する、〔1〕に記載のシステムである。
【0007】
〔3〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、ゲームの作成工程を記憶し、ユーザ入力に基づいて、ゲームの作成工程を提示するように制御する、〔1〕又は〔2〕に記載のシステムである。
【0008】
〔4〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行した場合にのみ、該ゲームの作成工程を該第三者ユーザへ提示するように制御する、〔3〕に記載のシステムである。
【0009】
〔5〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを該ユーザがクリアした場合にのみ、該ゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、〔1〕から〔4〕のいずれか1つに記載のシステムである。
【0010】
〔6〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを、第三者ユーザのうちの所定条件を満たしたユーザである特定ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを該特定ユーザが実行できるように制御する、
〔1〕から〔4〕のいずれか1つに記載のシステムである。
【0011】
〔7〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームの識別情報の入力を第三者ユーザから受け付けた場合、該第三者ユーザを特定ユーザとして認識する、〔6〕に記載のシステムである。
【0012】
〔8〕本発明の一実施形態では、前記ゲーム制御手段は、ゲームが新規作成されたときに該ゲームを識別可能な識別情報を生成する、〔7〕に記載のシステムである。
【0013】
〔9〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段により作成されたゲームの内容の評価を決定するゲーム評価手段を更に備え、
前記作成ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームのうちの前記ゲーム評価手段が決定した評価が所定基準を満たすゲームを、第三者ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを第三者ユーザが実行できるように制御する、〔1〕から〔8〕のいずれか1つに記載のシステムである。
【0014】
〔10〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム評価手段は、複数の第三者ユーザから受け付けた評価に基づいて、作成されたゲームが所定基準を満たすゲームであるか否かを決定する、〔9〕に記載のシステムである。
【0015】
〔11〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム評価手段は、作成されたゲームを実行した第三者ユーザのみから評価を受け付け、該評価に基づいて、該ゲームが所定基準を満たすゲームであるか否かを決定する、〔10〕に記載のシステムである。
【0016】
〔12〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを、該ユーザからの入力に基づいて、第三者ユーザへ公開するように又は公開しないように制御する、〔1〕から〔11〕のいずれか1つに記載のシステムである。
【0017】
〔13〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを、ユーザ種別が第1種別である第三者ユーザが編集できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別である第三者ユーザが編集できるように制御する、〔1〕から〔12〕のいずれか1つに記載のシステムである。
【0018】
〔14〕本発明の一実施形態では、
ユーザによる代価の支払いを検出する代価支払検出手段を備え、
前記ユーザ種別記憶手段は、前記代価支払検出手段によって代価の支払いが検出されたユーザのユーザ識別情報を第2種別のユーザ種別に対応付けて記憶する、〔1〕から〔13〕のいずれか1つに記載のシステムである。
【0019】
〔15〕本発明の一実施形態では、
前記ユーザ種別記憶手段は、前記代価支払検出手段によって代価の支払いが検出されたユーザのユーザ識別情報を、一定期間のみ第2種別のユーザ種別に対応付けて記憶し、一定期間経過後に第1種別のユーザ種別に対応付けて記憶する、〔14〕に記載のシステムである。
【0020】
〔16〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、第1種別のオブジェクト及び第2種別のオブジェクトからなるゲームオブジェクトをユーザに提示するように制御し、ユーザ入力に基づいて、ゲームオブジェクトを使用したゲームを作成する、〔14〕又は〔15〕に記載のシステムである。
【0021】
〔17〕本発明の一実施形態では、
ゲームオブジェクトは、複数の種類のオブジェクトを含む第1種別のオブジェクト及び複数の種類のオブジェクトを含む第2種別のオブジェクトからなり、第2種別のオブジェクトの種類は、第1種別のオブジェクトの種類よりも多い、〔16〕に記載のシステムである。
【0022】
〔18〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザがゲームを作成する際に、第1種別のオブジェクトのみを使用できるように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザがゲームを作成する際に、第1種別のオブジェクト及び第2種別のオブジェクトを使用できるように制御する、〔16〕又は〔17〕に記載のシステムである。
【0023】
〔19〕本発明の一実施形態では、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザがゲームを作成する際に第2種別のオブジェクトの選択を受け付けた場合、ユーザによる代価の支払いを受け付けるための画面を提示するように制御する、〔14〕から〔18〕のいずれか1つに記載のシステムである。
【0024】
〔20〕本発明の一実施形態のプログラムは、
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのプログラムであって、コンピュータを、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、として機能させ、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、
プログラムである。
【0025】
〔21〕本発明の一実施形態の方法は、
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するための方法であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶する段階と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成する段階と、
ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する段階と、
を含む、方法である。
【0026】
〔22〕本発明の一実施形態の情報処理装置は、
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するための情報処理装置であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、、
情報処理装置である。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステムにおいて、より興趣性の高いシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の一実施形態のシステムの全体構成の一例である。
【
図2】本発明の一実施形態のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態のユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態のサーバ2の機能ブロック図の一例である。
【
図5】サービスPを利用するユーザのユーザ端末に表示されるアプリ画面(ホーム画面)の一例である。
【
図6】ゲーム作成用画面遷移ボタンへのユーザ入力に応答して表示されるゲーム作成用画面の一例である。
【
図7】ゲーム作成用画面遷移ボタンへのユーザ入力に応答して表示されるゲーム作成用画面の一例である。
【
図8】公開設定用画面遷移ボタンへのユーザ入力に応答して表示される公開設定用画面の一例である。
【
図9】ゲーム検索用画面遷移ボタンへのユーザ入力に応答して表示されるゲーム検索用画面の一例である。
【
図10】本発明の一実施形態のサーバにおいて実行される情報処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステム1について説明する。本明細書においては、ゲームは、コンピュータゲームを意味し、ゲームプログラムを意味することもできる。本明細書において、アプリケーションは、アプリケーション全般を意味するものであり、スマートフォンやタブレット端末にインストールされるアプリを意味することができる。本明細書においては、説明の便宜上、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細な説明や実質的に同一の構成についての重複説明を省略する場合がある。
【0030】
図1は本発明の一実施形態のシステム1の全体構成の一例を示す。
図1に示すように、システム1は、サーバ2及び複数のユーザ端末4を備える。サーバ2及び複数のユーザ端末4は、インターネットなどのネットワーク6に接続され、互いに通信可能である。本実施形態では、サーバ2及びユーザ端末4(システム1)は、ユーザ端末4を操作するユーザに対してゲームを作成するためのサービス(サービスP)を提供することができる。例えばサービスPは、ユーザ端末4のユーザがゲームを作成し、プレイし、シェアすることが可能なプログラミングソフト(アプリ)により実現される。本実施形態では、サーバ2には所定のサーバ用アプリケーションAP1がインストールされ、ユーザ端末4には所定のサーバ用アプリケーションに対応する所定の端末用アプリケーションAP2がインストールされ、ユーザ端末4は、端末用アプリケーションAP2が起動している間、サーバ2と通信状態にあり、サービスPの提供を可能とする。ユーザは、端末用アプリケーションAP2を起動し、ユーザ端末4に表示されるアプリ画面(アプリケーション画面)を介して入力操作(ユーザ入力)を行い、サービスPを利用する。
【0031】
図2は本発明の一実施形態のサーバ2のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ2は、プロセッサ11、表示装置12、入力装置13、記憶装置14及び通信装置15を備えるコンピュータである。これらの各構成装置はバス16によって接続される。なお、バス16と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが介在しているものとする。本実施形態では、サーバ2は、一般的なサーバ装置(情報処理装置)であり、1又は複数のコンピュータによって実現される。
【0032】
プロセッサ11は、サーバ2全体の動作をそれぞれ制御するものであり、例えばCPUである。プロセッサ11は、記憶装置14に格納されているプログラムやデータを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。プロセッサ11は、複数のプロセッサから構成されてもよいし、MPU等の電子回路が用いられてもよい。
【0033】
表示装置12は、プロセッサ11の制御に従って、アプリケーション画面などをユーザに表示する。本実施形態では、表示装置12は、液晶ディスプレイであるが、有機ELを用いたディスプレイやプラズマディスプレイなどであってもよい。入力装置13は、サーバ2に対するユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェースである。本実施形態では、入力装置13は、キーボード及びマウスであるが、タッチパネル又はタッチパッドなどであってもよい。
【0034】
記憶装置14は、主記憶装置及び補助記憶装置を含む。主記憶装置は、例えばRAMのような情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、プロセッサ11が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。主記憶装置は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であるROMを含んでいてもよい。補助記憶装置は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してプロセッサ11が使用するデータを格納する。補助記憶装置は、不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリであり、例えばeMMC、UFS、SSDのようなフラッシュメモリ又はハードディスクであり、着脱可能なものであってもよい。本実施形態では、記憶装置14は、サーバ用アプリケーションAP1を記憶する。サーバ用アプリケーションAP1は、サーバ用アプリケーションAP1を実行するためのプログラム及び該プログラム実行時に参照する各種データを含む。
【0035】
通信装置15は、ネットワークを介してユーザ端末又はサーバなどの他のコンピュータとの間でデータの授受を行うことが可能なモジュール、デバイス、又は装置である。通信装置15は、無線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできるし、有線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできる。
【0036】
図3は本発明の一実施形態のユーザ端末4のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末4は、プロセッサ31、表示装置32、入力装置33、記憶装置34及び通信装置35を備えるコンピュータである。これらの各構成装置はバス36によって接続される。なお、バス36と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが介在しているものとする。本実施形態において、ユーザ端末10は、一般的なパソコンである。ユーザ端末10は、上記の構成を備えるものであれば、タブレット型コンピュータ、タッチパッド、スマートフォン等の接触型入力装置を備える情報処理装置やノートパソコン等の情報処理装置であることができる。
【0037】
プロセッサ31は、ユーザ端末4全体の動作をそれぞれ制御するものであり、例えばCPUである。プロセッサ31は、記憶装置34に格納されているプログラムやデータを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。プロセッサ31は、複数のプロセッサから構成されてもよいし、MPU等の電子回路が用いられてもよい。
【0038】
表示装置32は、プロセッサ31の制御に従って、アプリ画面などをユーザに表示する。入力装置33は、ユーザ端末4に対するユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェースである。ユーザ端末4がタブレット型コンピュータやスマートフォンである場合、ユーザ端末4は入力装置33としてタッチパネルを備え、タッチパネルは表示装置32としても機能し、表示装置32と入力装置33は一体となった構造である。
【0039】
記憶装置34は、主記憶装置及び補助記憶装置を含む。主記憶装置は、例えばRAMのような情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、プロセッサ31が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。主記憶装置は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であるROMを含んでいてもよい。補助記憶装置は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してプロセッサ31が使用するデータを格納する。補助記憶装置は、不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリであり、例えばeMMC、UFS、SSDのようなフラッシュメモリであり、着脱可能なものであってもよい。例えば記憶装置34は、端末用アプリケーションAP2を記憶する。端末用アプリケーションAP2は、端末用アプリケーションAP2を実行するためのプログラム及び該プログラム実行時に参照する各種データを含む。
【0040】
通信装置35は、ネットワークを介してユーザ端末又はサーバなどの他のコンピュータとの間でデータの授受を行うことが可能なモジュール、デバイス、又は装置である。通信装置35は、無線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできるし、有線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできる。
【0041】
ユーザ端末4は、システム1がサービスPを実現するためにユーザ端末4において実行されるべき処理を行うユーザ端末制御手段(図示せず)を備える。本実施形態では、ユーザ端末制御手段は、アプリケーションAP2の機能を含む。アプリケーションAP2は本実施形態を実現するために用意された専用のアプリケーションであってもよいし、汎用ブラウザのような他の目的にも使用されるアプリケーションであってもよい。ユーザ端末4は、アプリケーションAP2の動作や入力装置33を介したユーザ入力に応じたアプリ画面を表示装置32に表示する。アプリケーションAP2をブラウザとした場合には、アプリ画面はブラウザ画面である。
【0042】
図4は本発明の一実施形態のサーバ2の機能ブロック図の一例である。サーバ2は、サーバ制御手段21を備え、サーバ制御手段21は、ユーザ種別記憶手段23、ゲーム制御手段24、ゲーム制御手段24、代価支払検出手段25、及びゲーム評価手段26を備える。本実施形態では、プロセッサ11がプログラムを実行することによりこれらの機能が実現される。例えば実行されるプログラムは、記憶装置14に記憶されているプログラムである。このように、各種機能がプログラムを読み込むことにより実現されるため、1つのパート(機能)の一部又は全部を他のパートが有していてもよい。各機能の一部又は全部を実現するための電子回路等を構成することによりハードウェアによってこれらの機能を実現してもよい。
【0043】
サーバ制御手段21は、システム1がサービスPを実現するためにサーバ2において実行されるべき処理を行う。サーバ制御手段21は、サーバ2によって実行される情報処理に必要な情報を記憶装置14に格納する。例えばサーバ制御手段21は、ゲーム制御手段24で作成されたゲーム及び関連するデータなどを記憶装置14に格納する。
【0044】
本実施形態では、サーバ制御手段21はアプリケーションAP1やユーザ入力に基づく処理を実行して所定のデータをユーザ端末4へ送信し、ユーザ端末制御手段はユーザ入力を受け付けてサーバ2へ送信するとともにアプリケーションAP2やサーバ2から受信したデータに基づく処理(例えばアプリ画面を表示するなどの処理)を実行する。このように、例えばユーザ端末4の表示装置32にアプリ画面を表示することは、サーバ制御手段21とユーザ端末制御手段とが協働して実現されるものであるが、本実施形態では、サーバ2又はサーバ2の各機能部がユーザ端末4の表示装置32にアプリ画面を表示するように制御するなどと表現する。アプリ画面の表示以外のユーザ端末4における処理についても同様である。
【0045】
サーバ制御手段21は、サービスPを利用するユーザのユーザIDと、ユーザ情報とを対応付けて(関連付けて)記憶装置14に記憶する。ユーザIDは、ユーザを識別可能なユーザ識別情報の1つの例である。ユーザ情報は、サービスPを利用するユーザのユーザ種別及びユーザが作成したゲームのゲームIDを含む。ゲームIDは、ゲームを識別可能なゲーム識別情報の1つの例である。ユーザ種別記憶手段23は、ユーザのユーザIDにユーザ種別を対応付けて記憶装置14に記憶する機能である。ユーザ種別は第1種別のユーザ種別である第1ユーザ種別と第2種別のユーザ種別である第2ユーザ種別を含む。
【0046】
ゲーム制御手段24は、例えばゲームを作成するためのユーザインタフェースを提供するようにユーザ端末4を制御してユーザ端末4を介してユーザ入力を受け付け、当該ユーザ入力に基づいてゲームを作成し、記憶装置14に記憶する。本実施形態では、ゲーム制御手段24は、複数の種類のゲームオブジェクトをユーザに提示するような画面であって、ユーザが当該ゲームオブジェクトを使用してゲームを作成できるような画面を表示装置32に表示するように制御する。ゲーム制御手段24は、ユーザ端末4を介してゲームオブジェクトの選択などのゲームを作成するための入力を受け付けることによりゲームを作成し、ゲームを保存するための入力を受け付けることにより、作成されたゲームを保存(記憶)する。ゲーム制御手段24は、ユーザがユーザ端末4を介して新規にゲームを作成するためのユーザ入力又は作成済みのゲームを編集して新たなゲームを作成するためのユーザ入力を受け付けることができる。ゲーム制御手段24は、ゲームが新規作成されたときに、すなわち新規にゲームが作成されて保存されたときに、ゲームIDを生成し、該ゲームに対応付けて記憶装置14に記憶する。ゲーム制御手段24は、ゲームが新規作成されたときに、自動的にゲームIDを生成してもよいし、ユーザ端末4を介してゲームIDの生成ボタンなどへのユーザ入力を受け付けることによりゲームIDを生成してもよい。1つの例では、ゲーム制御手段24は、ゲームが新規作成されたときはゲームIDを生成して該ゲームに該ゲームIDを対応付けて記憶し、ゲームIDを有する作成済みのゲームが編集されてゲームが作成されたときは該ゲームIDに対応付けられたゲームの内容を更新する。サーバ制御手段21は、ユーザ入力に基づいて、ゲーム制御手段24によって作成されて記憶装置14に記憶されたゲームを読み出して実行する。なお、本実施形態では、作成されたゲームは、特に言及が無い限り、ゲーム制御手段24により作成されたゲームを意味する。
【0047】
代価支払検出手段25は、ユーザによる代価の支払いを検出する。例えば、ユーザが外部の決済サーバを介して本システム1のサービスPのための所定の代価支払処理を完了すると、サーバ制御手段21は、決済サーバからユーザIDと対応付けられた代価支払完了情報を受信する。代価支払検出手段25が代価支払完了情報を検出すると、ユーザ種別記憶手段23は、このユーザIDに対応付けられたユーザ種別を変更する。決済サーバは、例えば、クレジットカードを用いたオンライン決済サービスを提供するサーバや、銀行振り込みが行われると振り込みが行われたことを示す情報を送信する銀行システム内のサーバであってもよい。また、決済サーバは、システム1に含まれるサーバの一部であってもよい。
【0048】
本実施形態では、ユーザ種別は代価の支払いを示す情報に基づいて決定される。ユーザ種別記憶手段23は、所定の代価支払い条件を満たさないユーザのユーザIDに対して第1ユーザ種別を対応付け、所定の代価支払い条件を満たすユーザのユーザIDに対して第2ユーザ種別を対応付けて、記憶装置14に記憶する。例えばユーザ種別記憶手段23は、代価支払検出手段25によって検出された第1ユーザ種別のユーザによって支払われた代価を示す情報に基づいて、当該ユーザのユーザIDを第2ユーザ種別に対応付けて記憶する。このようにして、第1ユーザ種別のユーザによって支払われた代価を示す情報に基づいて、当該ユーザのユーザIDに対応付けるユーザ種別を変更する。
【0049】
本実施形態では、第1ユーザ種別は代価の支払いがなされていないユーザ(無料会員のユーザ)のための種別とし、第2ユーザ種別は少なくとも単位期間のための代価の支払いが行われているユーザ(有料会員のユーザ)のための種別とする。ユーザ種別記憶手段23は、新規登録されたサービスPを利用するユーザのユーザIDを第1ユーザ種別に対応付けて記憶する。例えば単位期間は1か月であり、代価支払検出手段25は、ユーザが1か月のための代価を支払ったことを示す代価支払完了情報を検出すると、ユーザ種別記憶手段23は、当該ユーザのユーザIDに第2ユーザ種別を対応付けて記憶する。代価の支払いが行われて第2ユーザ種別となったユーザであっても、その代価の支払いによって決定された期間を経過したのちに、次の単位期間のための代価の支払いがなければ、ユーザ種別記憶手段23は、当該ユーザのユーザIDに第1ユーザ種別を対応付けて記憶する。第2ユーザ種別は、単位期間のための代価の支払いが行われているユーザのための種別であるユーザ種別αと、継続した2又はそれ以上の所定の単位期間のための代価の支払いが行われているユーザのための種別であるユーザ種別βを含むことができる。この場合、ユーザ種別βとなるための条件として2又はそれ以上の所定の単位期間は継続した期間ではなく、ユーザ種別αであった期間の合計が2又はそれ以上の単位期間であることとしてもよい。
【0050】
本実施形態では、ゲーム制御手段24は、第1種別のオブジェクト及び第2種別のオブジェクトからなるゲームオブジェクトをユーザに提示するように制御し、ユーザ入力に基づいて、ゲームオブジェクトを使用したゲームを作成する。ゲームオブジェクトは、複数の種類のオブジェクトを含む第1種別のオブジェクト及び複数の種類のオブジェクトを含む第2種別のオブジェクトからなり、第2種別のオブジェクトの種類は、第1種別のオブジェクトの種類よりも多い。ゲーム制御手段24は、第1ユーザ種別のユーザがゲームを作成する際に、第1種別のオブジェクトのみの選択を受け付けて使用できるように制御し、かつ第2ユーザ種別のユーザがゲームを作成する際に、第1種別のオブジェクト及び第2種別のオブジェクトの選択を受け付けて使用できるように制御する。1つの例では、ゲーム制御手段24は、第1ユーザ種別のユーザがゲームを作成する際に第2種別のオブジェクトの選択を受け付けた場合、ユーザによる代価の支払いを受け付けるための画面をユーザに提示するように制御する。
【0051】
本実施形態では、ゲーム制御手段24は、第1ユーザ種別のユーザAにより作成されたゲームをユーザA以外のユーザである第三者ユーザへ公開できないように(例えば第三者ユーザへの公開設定を許可しないように)制御し、かつ第2ユーザ種別のユーザBにより作成されたゲームをユーザB以外のユーザである第三者ユーザへ公開できるように(例えば第三者ユーザへの公開設定を許可するように)制御する。この代わりに、又はこれに加えて、ゲーム制御手段24は、第1ユーザ種別のユーザAにより作成されたゲームをユーザA以外のユーザである第三者ユーザが選択して実行(プレイ)できないように制御し、かつ第2ユーザ種別のユーザBにより作成されたゲームをユーザB以外のユーザである第三者ユーザが選択して実行(プレイ)できるように制御する。
【0052】
1つの例では、ゲーム制御手段24は、作成されたゲームに対して、ユーザ入力に基づいて、公開状態を設定する。ゲーム制御手段24は、第1ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームに対して、「未公開」又は「限定公開」の公開状態のいずれかの選択を、ユーザ入力により受け付ける。ゲーム制御手段24は、第2ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームに対して、「未公開」、「限定公開」、又は「全公開」の公開状態のいずれかの選択を、ユーザ入力により受け付ける。ゲームに対して「未公開」が設定された場合、該ゲームを作成したユーザ以外のユーザに該ゲームの情報は公開されず、該ゲームを作成したユーザのみ該ゲームをプレイすることができる。ゲームに対して「全公開」が設定された場合、サービスPを利用する全ユーザ(すべての第三者ユーザ)に対して該ゲームの情報は公開され、全ユーザ(すべての第三者ユーザ)は該ゲームを公開されたゲームの中から選択してプレイすることができる。ゲームに対して「限定公開」が設定された場合、該ゲームは第三者ユーザのうちの所定条件を満たした特定ユーザへ公開され、該特定ユーザは該ゲームをプレイすることができるが、当該特定ユーザ以外の第三者ユーザへ公開されない。例えばゲーム制御手段24は、ゲームIDの入力を第三者ユーザから受け付けた場合、該第三者ユーザを特定ユーザとして認識し、該ゲームIDに対応付けられたゲームを特定ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを特定ユーザが実行できるように制御する。
【0053】
1つの例では、ゲーム制御手段24は、第2ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームを、該ユーザからの入力に基づいて、第三者ユーザへ公開するように又は公開しないように制御する。例えば、ゲーム制御手段24は、第2ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームに対して、「全公開」を設定した後で「未公開」若しくは「限定公開」のいずれかの選択を受け付け、又は「未公開」若しくは「限定公開」を設定した後で「全公開」の選択を受け付けて、公開状態を変更することができる。
【0054】
1つの例では、ゲーム制御手段24は、ゲームの作成工程を記憶し、作成されたゲームに対応付けてゲームの作成工程を記憶装置14に記憶し、ゲーム制御手段24は、ユーザ入力に基づいて、ゲームの作成工程を提示するように制御する。1つの例では、ゲーム制御手段24は、第2ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームのみゲームの作成工程を記憶する。例えば、ゲーム制御手段24は、第2ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行(プレイ)した場合にのみ、該ゲームの作成工程を該第三者ユーザへ提示するように制御することができる。
【0055】
1つの例では、ゲーム制御手段24は、第2ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームを該ユーザがクリアした場合にのみ、該ゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する。
【0056】
1つの例では、ゲーム制御手段24は、第2ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームを、第1ユーザ種別の第三者ユーザが編集できないように制御し、第2ユーザ種別の第三者ユーザが編集できるように制御する。この場合、ゲーム制御手段24は、第2ユーザ種別のユーザCからの入力を受け付けて、第2ユーザ種別のユーザDが作成したゲームG1を編集したゲームG2の作成を受け付け、ゲームG1とは異なるゲームIDを対応付けてゲームG2を記憶することができる。
【0057】
ゲーム評価手段26は、ゲーム制御手段24により作成されたゲームの内容の評価を決定する。ゲーム評価手段26は、第1ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームに対して決定した評価が所定基準を満たすか否かを判定する。1つの例では、ゲーム制御手段24は、第1ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームのうちのゲーム評価手段26が決定した評価が所定基準を満たすゲームを、該ゲームを作成したユーザ以外のユーザである第三者ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを第三者ユーザが実行できるように制御する。この場合、例えばゲーム評価手段26は、複数の第三者ユーザから受け付けた評価からゲームの内容の評価を決定し、決定した評価に基づいて、作成されたゲームが所定基準を満たすゲームであるか否かを決定する。ゲーム評価手段26は、作成されたゲームを実行(プレイ)した第三者ユーザのみから評価を受け付けてゲームの内容の評価を決定し、決定した評価に基づいて、該ゲームが所定基準を満たすゲームであるか否かを決定するように構成されてもよい。例えば所定基準は、所定回数以上の評価を受け付けること及び受け付けた評価の平均が所定値以上であることを含むものである。
【0058】
図5は、サービスPを利用するユーザのユーザ端末4に表示されるアプリ画面(ホーム画面40)の一例である。本例示では、専用アプリケーションAP2がユーザ端末4にインストールされており、ユーザ端末4においてアプリケーションAP2を起動するとホーム画面40が最初に表示される。
【0059】
ホーム画面40は、ユーザの情報を示すユーザ情報表示領域41、全公開された最新のゲームを表示する最新ゲーム表示領域42、新規にゲームを作成するためのゲーム作成用画面50へ遷移(移動)するためのゲーム作成用画面遷移ボタン43、ゲームの作成方法を説明する説明動画を視聴するための画面へ遷移するための説明動画画面遷移ボタン44、プレイするゲームを探すためのゲーム検索用画面へ遷移するためのゲーム検索用画面遷移ボタン45、有料会員となるための課金手続を行う画面へ遷移するための課金手続画面遷移ボタン46、及びユーザ自身が作成したゲームを選択して編集するための画面へ遷移するためのゲーム編集用画面遷移ボタン47を含む。
【0060】
ユーザ情報表示領域41はユーザ名、ユーザID、及びユーザ種別を示す領域である。
図5に示すユーザは無料会員(第1ユーザ種別)であることを示している。
【0061】
最新ゲーム表示領域42は、サービスPを利用するユーザのうちの有料会員(第2ユーザ種別)のユーザにより作成されて公開された最新のゲームを所定数表示する領域である。サーバ制御手段21(システム1)は、最新ゲーム表示領域42内のいずれかのゲームを選択するユーザ入力を受け付けると、当該ゲームの概要を説明するためのゲーム概要画面を表示装置32に表示するように制御する。サーバ制御手段21は、ゲーム概要画面において、ゲームスタートなどのゲームを実行するためのユーザ入力を受け付けると、当該ゲームを読み出して実行し、ユーザは当該ゲームをプレイすることができる。
【0062】
ゲーム制御手段24(システム1)は、各画面遷移ボタン43~47に対してユーザ入力を受け付けると各ボタンに対応する画面に遷移(移動)するように制御する。ユーザ入力は、ユーザ端末4において、マウスを用いて各画面遷移ボタン43~47の上でクリックを行ったり、タッチパネルにおいてタップを行ったりすることなどにより実行されるものである。
【0063】
図6は、ゲーム作成用画面遷移ボタン43へのユーザ入力に応答して表示されるゲーム作成用画面50の一例である。ゲーム作成用画面50は、ゲーム情報入力領域51、ゲーム作成用画面60へ遷移するためのゲーム作成用画面遷移ボタン52、作成したゲームを新規保存するための新規保存ボタン53、作成したゲームを上書き保存するための上書き保存ボタン54、作成したゲームの公開状態を設定するための画面へ遷移するための公開設定用画面遷移ボタン55、及びホーム画面40へ戻るためのバックボタン56を含む。ゲーム情報入力領域51に入力される情報は、他のユーザにゲームが選択される際に表示されるゲーム概要画面に含まれるゲームタイトルや説明文などの情報を含む。
【0064】
図7は、ゲーム作成用画面遷移ボタン52へのユーザ入力に応答して表示されるゲーム作成用画面60の一例である。ゲーム作成用画面60は、命令ブロック領域61、プログラミング領域62、オブジェクト選択領域63、ゲーム画面領域64、説明動画画面遷移ボタン65、及びゲーム作成用画面50へ戻るためのバックボタン66を含む。
【0065】
命令ブロック領域61においては、プログラミングに用いるための各命令ブロックを表示させ、ユーザ入力に基づいて選択させることができる。プログラミング領域62においては、命令ブロック領域61において選択された命令ブロック等を用いてプログラミングを作成することができる。例えば、命令ブロック領域61において選択された命令ブロックをドラッグアンドドロップによってプログラミング領域62へ追加し、他の命令ブロックと組み合わせる等しながらプログラムを作成することができる。1つの例では、ゲーム制御手段24がゲームの作成工程を記憶する場合、記憶されるゲームの作成工程は、命令ブロックやゲームオブジェクトの組み合わせの工程である。
【0066】
説明動画画面遷移ボタン65に対してユーザ入力が行われると説明動画画面へ移動することができる。ゲームを作成している際に説明が必要であるとユーザが考えた場合に説明動画画面遷移ボタン65から簡単に説明動画を視聴することができるため、プログラミングの習熟を容易にする。
【0067】
オブジェクト選択領域63はプログラミング領域62において作成するプログラムの対象となるゲームオブジェクトを選択することができる。例えば、キャラクタやジョイパッドなどをゲームオブジェクトとして選択することができる。ゲーム画面領域64においては、作成中のプログラムを実行した場合のゲーム画面を表示することができる。
【0068】
オブジェクト選択領域63は、ゲームを作成する際にユーザが使用可能なゲームオブジェクトを表示する領域であり、ユーザが無料会員の場合、第1種別のオブジェクトが表示され、ユーザが有料会員の場合、第1種別のオブジェクト及び第2種別のオブジェクトが表示される。
図7に示すオブジェクト選択領域63においては、ユーザ入力によりスクロール操作することで画面上に表示されていないゲームオブジェクトを表示させることができる。
図7に示すオブジェクト選択領域63において表示されるゲームオブジェクトは、使用可能なオブジェクトのうちの一部であり、オブジェクト選択領域63は、当該領域63内に存在せずかつ使用可能なゲームオブジェクトをオブジェクト選択領域63に追加するためのオブジェクト選択画面に遷移するためのオブジェクト選択画面遷移ボタン63aを含む。例えばユーザが無料会員の場合、オブジェクト選択領域63及びオブジェクト選択画面において選択可能なゲームオブジェクトは第1種別のオブジェクトのみである。1つの例では、ユーザが無料会員の場合、オブジェクト選択領域63又はオブジェクト選択画面において第2種別のオブジェクトを選択できるように構成されてもよい。この場合において、ユーザ入力に基づいて第2種別のオブジェクトが選択された場合、有料会員となるためのユーザによる代価の支払いを受け付けるための画面が表示される。
【0069】
ユーザは、ゲーム作成用画面60においてゲームを作成後、ゲーム作成用画面50において新規保存ボタン53を選択することで、作成したゲームを保存することができる。ゲーム制御手段24は、新規保存ボタン53を選択するユーザ入力を受け付けると、作成したゲームのゲームIDを自動的に生成し、該ゲームIDに対応付けて該ゲームを記憶する。
【0070】
ユーザは、作成したゲームを保存後、公開設定用画面遷移ボタン55を選択して公開状態の設定を変更することで、ゲームの公開状態を変更することができる。ゲーム制御手段24は、公開設定用画面遷移ボタン55を選択するユーザ入力を受け付けると、公開設定用画面70を表示装置32に表示するように制御する。なお、ゲーム制御手段24は、ゲームIDが生成される前にユーザ入力による選択を受け付けないように、公開設定用画面遷移ボタン55を選択できないように制御することができる。この場合、サーバ制御手段21は、公開設定用画面遷移ボタン55をグレーアウトして表示することで選択不可能であることを示すことができる。
【0071】
図8は、公開設定用画面遷移ボタン55へのユーザ入力に応答して表示される公開設定用画面70の一例である。公開設定用画面70において、無料会員のユーザは、「未公開」又は「限定公開」のいずれかを選択することができ、有料会員のユーザは、「未公開」、「全公開」、又は「限定公開」のいずれかを選択することができる。
【0072】
図9は、ゲーム検索用画面遷移ボタン45へのユーザ入力に応答して表示されるゲーム検索用画面80の一例である。ゲーム検索用画面80において、ユーザは、ゲームIDを入力したり、タイトルを入力したりすることで、作成されたゲームを検索することができる。ゲームIDを入力してゲームを検索する場合、公開状態が「限定公開」に設定されたゲームであっても当該ゲームを検索することで検索結果として出力することができ、当該ゲームを選択して実行(プレイ)することができる。ゲームIDを入力する方法以外の方法でゲームを検索する場合は、公開状態が「全公開」に設定されたゲームのみ検索結果として出力することができる。
【0073】
ゲーム編集用画面遷移ボタン47に対してユーザ入力が行われるとゲーム編集用画面へ移動することができる。ゲーム編集用画面においては、ユーザは、自身が作成したゲームを選択して編集することができる。ユーザは、ゲーム作成用画面50及びゲーム作成用画面60においてゲームの編集を行うことができる。ゲームの編集後、ユーザは、ゲーム作成用画面50において上書き保存ボタン54を選択することで、編集したゲームを保存することができる。ゲーム制御手段24は、上書き保存ボタン54を選択するユーザ入力を受け付けると、作成したゲームのゲームIDに対応付けて編集されたゲームを記憶する。
【0074】
課金手続画面遷移ボタン46に対してユーザ入力が行われると、有料会員となるためのユーザによる代価の支払いを受け付けるための画面へ移動することができる。
【0075】
図10は、本発明の一実施形態のサーバ2において実行される情報処理を説明するフローチャートである。
【0076】
ステップ101で、ユーザ種別記憶手段23は、ユーザのユーザ種別をユーザIDに対応付けて記憶する。ステップ102で、ゲーム制御手段24は、ユーザ入力に基づいてゲームを作成する。ステップ103で、ゲーム制御手段24は、第1ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつ第2ユーザ種別のユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する。
【0077】
次に、本発明の実施形態のサーバ2(システム1)の作用効果について説明する。
【0078】
本実施形態では、ユーザ種別記憶手段23が、ユーザのユーザIDに、無料会員又は有料会員を示すユーザ種別を対応付けて記憶し、ゲーム制御手段24が、ユーザ入力に基づいてゲームを作成し、無料会員のユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつ有料会員のユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する。また本実施形態では、ゲーム制御手段24が、無料会員のユーザがゲームを作成する際に、第1種別のオブジェクトのみの選択を受け付けて使用できるように制御し、かつ有料会員のユーザがゲームを作成する際に、第1種別のオブジェクト及び第2種別のオブジェクトの選択を受け付けて使用できるように制御する。
【0079】
このような構成とすることにより、本実施形態では、様々なユーザが利用することが想定されるシステム1(サービスP)において、ユーザに合わせた興趣性を提供することができ、より興趣性の高いシステムを提供することが可能となる。また、サービスPの提供者は、有料会員向けのみの特典を与えることにより、ユーザの有料会員登録を促して、サービス提供の収益を得ることが可能となる。
【0080】
また本実施形態では、ゲーム制御手段24が、有料会員のユーザが作成するゲームの作成工程を記憶し、作成されたゲームに対応付けてゲームの作成工程を記憶し、該ゲームを第三者ユーザがプレイした場合などに、該ゲームの作成工程を該第三者ユーザの表示装置32に表示するように制御することができる。このような構成とすることにより、有料会員のユーザが作成したゲームに関するゲームプログラムの作成方法の情報共有や情報交換をすることが可能となり、ユーザがゲームを作成するために必要なプログラミングなどの知識をより容易に取得することが可能となる。
【0081】
また本実施形態では、ゲーム制御手段24が、有料会員のユーザにより作成されたゲームを該ユーザがクリアした場合にのみ、該ゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御するように構成することができる。このように、全公開されたゲームは必ずクリア可能であるように構成されることから、全公開されたゲームをユーザは快適にプレイすることができ、より興趣性の高いシステムを提供することが可能となる。
【0082】
また本実施形態では、ゲーム評価手段26が、作成されたゲームの内容の評価を決定し、ゲーム制御手段24が、無料会員のユーザにより作成されたゲームのうちのゲーム評価手段26が決定した評価が所定基準を満たすゲームを、第三者ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを第三者ユーザが実行できるように制御するように構成することができる。このように、本来は有料会員のみ可能であるゲームの全公開の設定を無料会員のユーザであっても可能とする手段を提供するような構成とすることにより、無料会員のユーザのモチベーションを高めることができ、より興趣性の高いシステムを提供することが可能となる。
【0083】
上記の作用効果は、特に言及が無い限り、他の実施形態や他の実施例においても同様である。
【0084】
本発明の他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能や情報処理を実現するプログラムや該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能や情報処理を実現する方法とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能や情報処理を実現するプログラムをコンピュータに供給することができるサーバとすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能や情報処理を実現する仮想マシン又はクラウドシステムとすることもできる。
【0085】
本発明の1又は複数の実施形態では、本発明の実施形態と同様の機能を実現できれば、サーバ2の機能の一部をユーザ端末4が備えるように構成されてもよいし、ユーザ端末4の機能の一部をサーバ2が備えるように構成されてもよい。
【0086】
本発明の1又は複数の実施形態では、サーバ2(システム1)は、ゲーム評価手段26を備えなくてもよい。
【0087】
本発明の1又は複数の実施形態では、サーバ2(システム1)は、代価支払検出手段27を備えなくてもよい。この場合、代価支払検出手段27に対応する機能を備える外部サーバなどの情報処理装置と通信することにより、本発明の実施形態と同様の機能を実現できればよい。
【0088】
本発明の1又は複数の実施形態では、ゲーム制御手段24が設定する公開状態は「限定公開」を含まなくてもよい。この場合、ゲーム制御手段24は、第三者ユーザのうちの所定条件を満たした第三者ユーザを特定ユーザと判定しない。
【0089】
本発明の1又は複数の実施形態では、ユーザ種別は、無料会員のユーザと有料会員のユーザ以外の種別が定義されてもよい。
【0090】
本発明の1又は複数の実施形態では、サーバ制御手段21は、
図5~
図9と異なる態様の画面をユーザ端末4に表示するように制御してもよい。また、ゲーム作成用画面50とゲーム作成用画面60は、タブ機能を用いることなどにより1つの画面で構成されてもよい。この場合、ゲーム作成用画面遷移ボタン52やバックボタン66は表示されない。
【0091】
本発明の1又は複数の実施形態では、各画面遷移ボタンは、ボタンの代わりに、アイコンや仮想オブジェクトなどの任意のGUIとすることができる。本発明の1又は複数の実施形態では、第1種別のオブジェクトの種類の数は、第2種別のオブジェクトの種類の数以上とすることができる。本発明の1又は複数の実施形態では、第2種別のオブジェクトは、第1種別のオブジェクトよりも、ゲームを作成するうえでより価値の高いオブジェクトを多く含むことができる。
【0092】
本発明の実施形態では、ゲームを作成するためのインタフェースは、
図7に示す実施例のように、命令ブロックのようにプログラミングに必要な要素をグラフィカルにパーツ化し、これらを組み合わせてプログラムを作成するいわゆるビジュアルプログラミング言語に基づいてゲームを作成するものに限定されない。例えば、文字でコードを記述するいわゆるテキストプログラミング言語によりゲームの作成を受け付けるように構成されてもよい。
【0093】
以上に説明した処理又は動作において、ある処理において、その処理ではまだ利用することができないはずのデータを利用しているなどの処理又は動作上の矛盾が生じない限りにおいて、処理又は動作を自由に変更することができる。以上に説明してきた各実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0094】
1:システム、2:サーバ、4:ユーザ端末、6:ネットワーク、11:プロセッサ、12:表示装置、13:入力装置、14:記憶装置、15:通信装置、16:バス、21:サーバ制御手段、23:ユーザ種別記憶手段、24:ゲーム制御手段、25:代価支払検出手段、26:ゲーム評価手段、31:プロセッサ、32:表示装置、33:入力装置、34:記憶装置、35:通信装置、36:バス、40:ホーム画面、41:ユーザ情報表示領域41、42:最新ゲーム表示領域、43:ゲーム作成用画面遷移ボタン43、44:説明動画画面遷移ボタン、45:ゲーム検索用画面遷移ボタン、46:課金手続画面遷移ボタン、47:ゲーム編集用画面遷移ボタン、50:ゲーム作成用画面、51:ゲーム情報入力領域、52:ゲーム作成用画面遷移ボタン、53:新規保存ボタン、54:上書き保存ボタン、55:公開設定用画面遷移ボタン、56:バックボタン、60:ゲーム作成用画面、61:命令ブロック領域、62:プログラミング領域、63:オブジェクト選択領域、64:ゲーム画面領域、65:説明動画画面遷移ボタン、66:バックボタン、70:公開設定用画面、80:ゲーム検索用画面
【手続補正書】
【提出日】2023-03-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステムであって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ゲームの作成工程を記憶し、ユーザ入力に基づいて、ゲームの作成工程を提示するように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行した場合にのみ、該ゲームの作成工程を該第三者ユーザへ提示するように制御する、
システム。
【請求項2】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステムであって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを該ユーザがクリアした場合にのみ、該ゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、
システム。
【請求項3】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのシステムであって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを、第三者ユーザのうちの所定条件を満たしたユーザである特定ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを該特定ユーザが実行できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームの識別情報の入力を第三者ユーザから受け付けた場合、該第三者ユーザを特定ユーザとして認識する、
システム。
【請求項4】
前記ゲーム制御手段は、ゲームが新規作成されたときに該ゲームを識別可能な識別情報を生成する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行できるように制御する、請求項1から4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記ゲーム制御手段により作成されたゲームの内容の評価を決定するゲーム評価手段を更に備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームのうちの前記ゲーム評価手段が決定した評価が所定基準を満たすゲームを、第三者ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを第三者ユーザが実行できるように制御する、請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記ゲーム評価手段は、複数の第三者ユーザから受け付けた評価に基づいて、作成されたゲームが所定基準を満たすゲームであるか否かを決定する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記ゲーム評価手段は、作成されたゲームを実行した第三者ユーザのみから評価を受け付け、該評価に基づいて、該ゲームが所定基準を満たすゲームであるか否かを決定する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを、該ユーザからの入力に基づいて、第三者ユーザへ公開するように又は公開しないように制御する、請求項1から8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを、ユーザ種別が第1種別である第三者ユーザが編集できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別である第三者ユーザが編集できるように制御する、請求項1から9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
ユーザによる代価の支払いを検出する代価支払検出手段を備え、
前記ユーザ種別記憶手段は、前記代価支払検出手段によって代価の支払いが検出されたユーザのユーザ識別情報を第2種別のユーザ種別に対応付けて記憶する、請求項1から10のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記ユーザ種別記憶手段は、前記代価支払検出手段によって代価の支払いが検出されたユーザのユーザ識別情報を、一定期間のみ第2種別のユーザ種別に対応付けて記憶し、一定期間経過後に第1種別のユーザ種別に対応付けて記憶する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ゲーム制御手段は、第1種別のオブジェクト及び第2種別のオブジェクトからなるゲームオブジェクトをユーザに提示するように制御し、ユーザ入力に基づいて、ゲームオブジェクトを使用したゲームを作成する、請求項11又は12に記載のシステム。
【請求項14】
ゲームオブジェクトは、複数の種類のオブジェクトを含む第1種別のオブジェクト及び複数の種類のオブジェクトを含む第2種別のオブジェクトからなり、第2種別のオブジェクトの種類は、第1種別のオブジェクトの種類よりも多い、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザがゲームを作成する際に、第1種別のオブジェクトのみを使用できるように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザがゲームを作成する際に、第1種別のオブジェクト及び第2種別のオブジェクトを使用できるように制御する、請求項13又は14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザがゲームを作成する際に第2種別のオブジェクトの選択を受け付けた場合、ユーザによる代価の支払いを受け付けるための画面を提示するように制御する、請求項11から15のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項17】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのプログラムであって、コンピュータを、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、として機能させ、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ゲームの作成工程を記憶し、ユーザ入力に基づいて、ゲームの作成工程を提示するように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行した場合にのみ、該ゲームの作成工程を該第三者ユーザへ提示するように制御する、
プログラム。
【請求項18】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのプログラムであって、コンピュータを、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、として機能させ、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを該ユーザがクリアした場合にのみ、該ゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、
プログラム。
【請求項19】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するためのプログラムであって、コンピュータを、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、として機能させ、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを、第三者ユーザのうちの所定条件を満たしたユーザである特定ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを該特定ユーザが実行できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームの識別情報の入力を第三者ユーザから受け付けた場合、該第三者ユーザを特定ユーザとして認識する、
プログラム。
【請求項20】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するための方法であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶することと、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成することと、
ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御することと、
を含み、
前記ゲームを作成することは、ゲームの作成工程を記憶することを含み、
前記制御することは、
ユーザ入力に基づいて、ゲームの作成工程を提示するように制御することと、
ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行した場合にのみ、該ゲームの作成工程を該第三者ユーザへ提示するように制御することと、
を含む、方法。
【請求項21】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するための方法であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶することと、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成することと、
ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御することと、
を含み、
前記制御することは、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを該ユーザがクリアした場合にのみ、該ゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御することを含む、
方法。
【請求項22】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するための方法であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶することと、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成することと、
ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御することと、
を含み、
前記制御することは、
ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを、第三者ユーザのうちの所定条件を満たしたユーザである特定ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを該特定ユーザが実行できるように制御することと、
ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームの識別情報の入力を第三者ユーザから受け付けた場合、該第三者ユーザを特定ユーザとして認識することと、
を含む、方法。
【請求項23】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するための情報処理装置であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ゲームの作成工程を記憶し、ユーザ入力に基づいて、ゲームの作成工程を提示するように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザが実行した場合にのみ、該ゲームの作成工程を該第三者ユーザへ提示するように制御する、
情報処理装置。
【請求項24】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するための情報処理装置であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを該ユーザがクリアした場合にのみ、該ゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御する、
情報処理装置。
【請求項25】
ユーザがゲームを作成するためのサービスを提供するための情報処理装置であって、
ユーザのユーザ種別をユーザ識別情報に対応付けて記憶するユーザ種別記憶手段と、
ユーザ入力に基づいてゲームを作成するゲーム制御手段と、を備え、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できないように制御し、かつユーザ種別が第2種別であるユーザにより作成されたゲームを第三者ユーザへ公開できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームを、第三者ユーザのうちの所定条件を満たしたユーザである特定ユーザへ公開できるように制御し、かつ該ゲームを該特定ユーザが実行できるように制御し、
前記ゲーム制御手段は、ユーザ種別が第1種別であるユーザにより作成されたゲームの識別情報の入力を第三者ユーザから受け付けた場合、該第三者ユーザを特定ユーザとして認識する、
情報処理装置。