(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095418
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】口腔洗浄装置
(51)【国際特許分類】
A61C 17/02 20060101AFI20230629BHJP
H01M 50/247 20210101ALI20230629BHJP
H01M 50/271 20210101ALI20230629BHJP
【FI】
A61C17/02 B
H01M50/247
H01M50/271 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021211295
(22)【出願日】2021-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(74)【代理人】
【識別番号】100141449
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 隆芳
(74)【代理人】
【識別番号】100142446
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 覚
(72)【発明者】
【氏名】中崎 真太郎
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA22
5H040AS28
5H040AY02
5H040AY14
5H040CC03
5H040CC13
5H040CC15
5H040CC17
5H040CC36
5H040CC38
5H040CC52
5H040DD09
5H040DD27
5H040FF01
5H040NN01
5H040NN03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】より容易に電池を交換することが可能な口腔洗浄装置を得る。
【解決手段】口腔洗浄装置は、電池が収納される収納空間を有する本体と、収納空間の開口を塞ぐ電池カバー12と、電池カバー12と本体との間の隙間をシールするシール部材19と、を備えている。また、電池カバー12は、本体に回動可能に装着されるカバー本体16を備えている。この電池カバー12は、カバー本体16を回動させることで、収納空間の開口を塞ぎつつシール部材19でシールした装着状態と、シール部材19によるシールが解除され、電池カバー12を本体から取り外すことが可能な非装着状態と、を切り替えられるようになっている。そして、カバー本体16は、指を引っ掛けて電池カバー12の装着状態と非装着状態との切り替え操作を行うことが可能な操作リブ1612を有している。
【選択図】
図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池で駆動し、前記電池の交換が可能な電池交換式の口腔洗浄装置であって、
前記電池が収納される収納空間を有する本体と、
前記収納空間の開口を塞ぐ電池カバーと、
前記電池カバーと前記本体との間の隙間をシールするシール部材と、
を備え、
前記電池カバーは、前記本体に回動可能に装着されるカバー本体を備えており、
前記カバー本体を回動させることで、前記収納空間の開口を塞ぎつつ前記電池カバーと前記本体との間の隙間を前記シール部材でシールした装着状態と、前記シール部材による前記電池カバーと前記本体との間の隙間のシールが解除され、前記電池カバーを前記本体から取り外すことが可能な非装着状態と、を切り替えることができるように構成されており、
前記電池カバーは、前記カバー本体に取り付けられ、前記装着状態で前記電池に接触して電気的に接続される端子を備えており、
前記カバー本体は、指を引っ掛けて前記電池カバーの前記装着状態と前記非装着状態との切り替え操作を行うことが可能な操作リブを有している、
口腔洗浄装置。
【請求項2】
前記操作リブは、前記電池の長手方向に沿って突出している、
請求項1に記載の口腔洗浄装置。
【請求項3】
前記操作リブは、前記カバー本体の回動中心から偏心した位置に設けられている、
請求項1または請求項2に記載の口腔洗浄装置。
【請求項4】
前記カバー本体は、前記シール部材が装着される装着溝を備えており、
前記シール部材が前記装着溝に装着されている、
請求項1~3のうちいずれか1項に記載の口腔洗浄装置。
【請求項5】
前記操作リブは、前記シール部材の外周よりも外側に位置している、
請求項4に記載の口腔洗浄装置。
【請求項6】
前記カバー本体は、前記本体に形成された被係合部に解除可能に係合し、前記装着状態で前記カバー本体が前記本体から外れてしまうことを抑制することが可能な係合部を備えている、
請求項1~5のうちいずれか1項に記載の口腔洗浄装置。
【請求項7】
前記係合部が係合爪であり、前記被係合部が係合溝である、
請求項6に記載の口腔洗浄装置。
【請求項8】
前記操作リブは、前記装着状態と前記非装着状態との切り替え操作を行う際に回動する前記電池カバーの回動中心に対して、前記係合爪よりも外側に位置している、
請求項7に記載の口腔洗浄装置。
【請求項9】
前記係合溝は、
前記電池カバー側に開口する開口部を有し、前記係合爪を前記収納空間の奥側へ移動させることが可能な手前側係合溝と、
前記手前側係合溝の前記収納空間の奥側に連設され、前記係合爪を前記収納空間において前記電池カバーの回動方向へ移動させることが可能な奥側係合溝と、
を備えている、
請求項7または請求項8に記載の口腔洗浄装置。
【請求項10】
前記電池カバー側に位置する第1奥側壁部と、前記収納空間の奥側に位置する第2奥側壁部と、で前記奥側係合溝における前記電池の長手方向の両側が画成されており、
前記第1奥側壁部に連設される第1手前側壁部と、前記第2奥側壁部に連設される第2手前側壁部と、で前記手前側係合溝における前記電池カバーの回動方向の両側が画成されており、
前記第1手前側壁部が前記開口部に向かうにつれて前記第1奥側壁部から離れる方向に傾斜している、
請求項9に記載の口腔洗浄装置。
【請求項11】
前記電池カバー側に位置する第1奥側壁部と、前記収納空間の奥側に位置する第2奥側壁部と、で前記奥側係合溝における前記電池の長手方向の両側が画成されており、
前記第1奥側壁部に連設される第1手前側壁部と、前記第2奥側壁部に連設される第2手前側壁部と、で前記手前側係合溝における前記電池カバーの回動方向の両側が画成されており、
前記第2手前側壁部が前記開口部に向かうにつれて前記第2奥側壁部から離れる方向に傾斜している、
請求項9または請求項10に記載の口腔洗浄装置。
【請求項12】
前記カバー本体は、前記シール部材が装着される装着溝、を備えており、
前記装着状態で、前記係合部よりも前記収納空間の奥側に前記装着溝が位置している、
請求項6~11のうちいずれか1項に記載の口腔洗浄装置。
【請求項13】
前記本体における前記収納空間の開口の周縁部の全周に、前記装着状態で前記電池カバーに接触する封止リブが形成されている、
請求項6~12のうちいずれか1項に記載の口腔洗浄装置。
【請求項14】
前記カバー本体が一部品で構成されている、
請求項1~13のうちいずれか1項に記載の口腔洗浄装置。
【請求項15】
前記カバー本体には、前記電池を前記収納空間に逆入れした場合に、前記電池の前記端子への接触を防止するリブが形成されている、
請求項1~14のうちいずれか1項に記載の口腔洗浄装置。
【請求項16】
前記電池カバーは、通常状態で、前記本体の下側に装着されている、
請求項1~15のうちいずれか1項に記載の口腔洗浄装置。
【請求項17】
前記本体が内蔵される装置本体を備え、
前記カバー本体の回動軸に沿って見た状態で、前記装着状態から前記非装着状態となるように前記電池カバーを回動させる途中で、前記カバー本体の少なくとも一部が前記装置本体からはみ出すように構成されており、
前記カバー本体を前記装着状態と前記非装着状態との間で回動させた際に、前記カバー本体の回動軸に沿って見た状態で前記電池カバーの全体が前記装置本体の内側に存在しているときには、前記電池カバーと前記本体との間の隙間が前記シール部材でシールされている、
請求項16に記載の口腔洗浄装置。
【請求項18】
前記装着状態で、前記電池カバーの外周が前記装置本体の底面の外周に沿うように配置されている、
請求項17に記載の口腔洗浄装置。
【請求項19】
前記装置本体に着脱可能に装着され、液体を貯留することが可能なタンクを備え、
前記カバー本体の回動軸に沿って見た状態で前記電池カバーの少なくとも一部が前記装置本体からはみ出しているときには、前記タンクを前記装置本体に装着できないようにした、
請求項17または請求項18に記載の口腔洗浄装置。
【請求項20】
前記タンクを前記装置本体に装着した状態で、前記電池カバーが前記タンク内に収納されている、
請求項19に記載の口腔洗浄装置。
【請求項21】
前記装置本体には、前記タンク内の液体を前記装置本体内に供給することが可能なチューブが取り付けられており、
前記タンクは、前記装置本体が前記タンクに収容される収容状態と前記装置本体が前記タンクから引き出された引出状態との間でスライドできるように前記装置本体に支持されており、
前記収容状態で、前記タンクと前記装置本体との間には、前記チューブが収納されるチューブ収納空間が形成されており、
前記収容状態で、前記チューブ収納空間の中央側に前記操作リブが位置しており、前記チューブ収納空間における前記操作リブよりも外側に前記チューブが位置している、
請求項19または請求項20に記載の口腔洗浄装置。
【請求項22】
前記操作リブの突出高さが前記チューブの径よりも小さい、
請求項21に記載の口腔洗浄装置。
【請求項23】
前記操作リブの突出高さが、3.5mm以上4.5mm以下である、
請求項1~22のうちいずれか1項に記載の口腔洗浄装置。
【請求項24】
前記本体が内蔵される装置本体を備え、
前記装置本体の前記電池カバーが装着される側とは反対側に、前記装置本体内に供給された液体を吐出するノズルが取り付けられている、
請求項1~23のうちいずれか1項に記載の口腔洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、口腔洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、以下の特許文献1に開示されているように、装置本体に内蔵された電池で駆動する口腔洗浄装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような口腔洗浄装置において、装置を駆動させるために乾電池を用いた場合、より容易に電池を交換できるようにするのが好ましい。同様に、乾電池と同一の形状をしており、乾電池との互換が可能な充電池(以下、乾電池形状の充電池という)を用いた場合にも、より容易に電池を交換できるようにするのが好ましい。
【0005】
そこで、本開示は、より容易に電池を交換することが可能な口腔洗浄装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様にかかる口腔洗浄装置は、電池で駆動し、前記電池の交換が可能な電池交換式の装置であって、前記電池が収納される収納空間を有する本体と、前記収納空間の開口を塞ぐ電池カバーと、前記電池カバーと前記本体との間の隙間をシールするシール部材と、を備え、前記電池カバーは、前記本体に回動可能に装着されるカバー本体を備えており、前記カバー本体を回動させることで、前記収納空間の開口を塞ぎつつ前記電池カバーと前記本体との間の隙間を前記シール部材でシールした装着状態と、前記シール部材による前記電池カバーと前記本体との間の隙間のシールが解除され、前記電池カバーを前記本体から取り外すことが可能な非装着状態と、を切り替えることができるように構成されており、前記電池カバーは、前記カバー本体に取り付けられ、前記装着状態で前記電池に接触して電気的に接続される端子を備えており、前記カバー本体は、指を引っ掛けて前記電池カバーの前記装着状態と前記非装着状態との切り替え操作を行うことが可能な操作リブを有している。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、より容易に電池を交換することが可能な口腔洗浄装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態にかかる口腔洗浄装置を模式的に示す図である。
【
図2】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体をタンクに収容した状態を示す側面図である。
【
図3】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の収納状態における係合が解除された状態を示す側面図である。
【
図4】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体をタンクから引き出した状態を示す側面図である。
【
図5】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体をタンクに収容した状態を一部省略して示す断面図である。
【
図6】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体をタンクから引き出した状態を一部省略して示す断面図である。
【
図7】本実施形態にかかる口腔洗浄装置のタンクを示す斜視図である。
【
図8】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を上側の一方から見た斜視図である。
【
図9】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を上側の他方向から見た斜視図である。
【
図10】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を下側から見た斜視図である。
【
図11】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を示す裏面図である。
【
図12】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を示す図であって、装置本体を反転させた状態で下端部側を拡大して示す側面図である。
【
図13】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を示す図であって、電池カバーを開状態とした装置本体を下側から見た斜視図である。
【
図14】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を示す図であって、電池カバーを開状態とした装置本体を示す裏面図である。
【
図15】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を示す図であって、電池カバーを開状態とした装置本体を反転させた状態で下端部側を拡大して示す側面図である。
【
図16】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を示す図であって、電池カバーを取り外した装置本体を反転させた状態で下端部側を拡大して示す斜視図である。
【
図17】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池カバーを内側から見た斜視図である。
【
図18】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池カバーを外側から見た斜視図である。
【
図19】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池カバーを示す平面図である。
【
図20】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池カバーを示す裏面図である。
【
図21】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池カバーを示す側面図である。
【
図22】本実施形態にかかる口腔洗浄装置のカバー本体を示す側面図である。
【
図23】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池基台を示す側面図である。
【
図24】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池基台を示す平面図である。
【
図25】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池基台の奥側を拡大して示す斜視図である。
【
図26】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の板ばねを示す側面図である。
【
図27】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池収納部を示す図であって、電池を正位置で挿入して電池カバーを装着した状態を一部拡大して示す断面図である。
【
図28】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池収納部を示す図であって、電池を逆位置で挿入して電池カバーを装着した状態を一部拡大して示す断面図である。
【
図29】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池収納部を示す図であって、電池および電池カバーを取り外した状態を一部拡大して示す断面図である。
【
図30】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池収納部に形成された係合溝の一例を模式的に示す図である。
【
図31】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池収納部に形成された係合溝の第1変形例を模式的に示す図である。
【
図32】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池収納部に形成された係合溝の第2変形例を模式的に示す図である。
【
図33】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の電池収納部に形成された係合溝の第3変形例を模式的に示す図である。
【
図34】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を示す図であって、電池カバーを半開状態としつつ大径部からはみ出していない状態とした装置本体を示す裏面図である。
【
図35】本実施形態にかかる口腔洗浄装置の装置本体を示す図であって、電池カバーを半開状態としつつ大径部からはみ出した状態とした装置本体を示す裏面図である。
【
図36】変形例にかかる口腔洗浄装置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。たとえば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
【0010】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0011】
また、以下の実施の形態では、ノズルが上側に位置するように口腔洗浄装置を配置した状態で、上下方向を規定して説明する。
【0012】
(実施の形態)
本実施の形態にかかる口腔洗浄装置1は、
図1に示すように、タンク2と、装置本体3と、ノズル4と、を備えている。
【0013】
タンク2は、上方に開口して下端側が閉塞された有底の筒状に形成されており、このタンク2の内部には、液体を貯留することが可能な貯留部2aが形成されている。なお、貯留部2aに貯留される液体としては、水を用いることができるが、水に限られるものではなく様々な液体を用いることができる。例えば、洗浄剤が水に混入された洗浄液などを用いることが可能である。
【0014】
さらに、本実施の形態では、
図2~
図4に示すように、タンク2には、装置本体3が、上下方向(装置本体3の長手方向)にスライドできるようにした状態で支持されている。このとき、装置本体3は、少なくとも下端側が貯留部2a内に配置されるようにした状態でタンク2にスライド可能に支持されている。
【0015】
そして、
図2に示すように、装置本体3をタンク2の下側にスライドさせてタンク2内に装置本体3が収納されるようにすることで、口腔洗浄装置1を使用しないときに、よりコンパクトな状態で保管することができるようにしている。また、
図4に示すように、装置本体3をタンク2の上側にスライドさせて装置本体3がタンク2の上部に引き出されるようにすることで、タンク2の貯留部2aにより多くの液体を供給できるようにしている。そして、装置本体3をタンク2の上部に引き出した状態で、ノズル4を装置本体3に取り付け、タンク2の貯留部2aに液体を供給することで、口腔洗浄装置1を使用できるようにしている。
【0016】
このように、本実施の形態にかかる口腔洗浄装置1は、装置本体3が、タンク2に収納される収納状態とタンク2から引き出された引出状態との間でタンク2にスライド可能に支持されるタンク伸縮式の口腔洗浄装置となっている。すなわち、口腔洗浄装置1は、使用しないときには、ノズル4を装置本体3から取り外し、装置本体3をタンク2に押し込んでタンク2内に収納させることができるようになっている。そして、装置本体3をタンク2から引き出して、装置本体3にノズル4を取り付けることで、口腔洗浄装置1を使用することができるようになっている。
【0017】
なお、本実施の形態では、装置本体3は、タンク2に着脱可能に支持されており、装置本体3を上方に引っ張ることで、装置本体3がタンク2から取り外すことができるようになっている。そして、装置本体3の下端部をタンク2内に挿入した状態で、装置本体3を下方に押し下げることで、装置本体3をタンク2に取り付けることができるようになっている。
【0018】
また、タンク2は、食洗機で洗浄できるようにポリプロピレン樹脂などで形成されており、デザイン性を高めるために透明または半透明の容器状に形成されている。さらに、タンク2は、装置本体3を相対的に回転させることができるように、水平断面形状が真円で形成されている。
【0019】
本実施の形態では、タンク2は、
図5および
図6に示すように、上下に開口した略円筒状の筒状体21と、筒状体21の下側開口を閉塞した状態で筒状体21に着脱可能に装着される底壁22と、を備えている。このように、タンク2の底壁22を筒状体21から取り外せるようにすることで、装置本体3をタンク2から取り外すことなく、貯留部2a内の液体を排出することができるようにしている。
【0020】
底壁22は、略円板状の底壁本体221と、底壁本体の外周縁から上方に延設されて、筒状体21に着脱可能に取り付けられる周壁222と、を備えている。このような底壁22を筒状体21に着脱させる方法としては、例えば、周壁222および筒状体21にネジ構造を設け、筒状体21と底壁22とを相対的に回転させるようにする方法がある。ここで、本実施の形態では、周壁222の高さは、筒状体21から底壁22を取り外した状態で、使用者等の指が底面(底壁本体221の上面:内面)に届く高さとなるように設定されている。こうすることで、長い洗浄用のブラシなどを用いずに、タンク2の内面の清掃を行うことができるようにしている。
【0021】
また、筒状体21と周壁222との間には、シール部材としてのパッキン2221が配置されている。このパッキン2221は、周壁222の外周面に周方向に連続して形成された溝に着脱可能に装着されている。そして、周壁222を筒状体21の内側に挿入した状態で底壁22を筒状体21に装着した際には、パッキン2221が筒状体21と底壁22とに密着するようにしている。こうすることで、筒状体21と底壁22との間がシール部材としてのパッキン2221によってシールされるようにしている。なお、筒状体21の内周面に溝を設け、この溝にパッキンを着脱可能に装着することで、筒状体21と底壁22との間がシールされるようにしてもよい。
【0022】
また、装置本体3は、
図5および
図6に示すように、外郭を構成するハウジング31を備えており、このハウジング31は、上下方向の両端側がそれぞれ閉塞された筒状に形成されている。さらに、ハウジング31(装置本体3)も、タンク2に対して相対的に回転させることができるように、断面形状が真円で形成されている。
【0023】
したがって、本実施の形態では、ハウジング31は、略円板状の天壁311と、天壁311の外周縁から下方に延設される略円筒状の周壁312と、周壁312の下側の開口を塞ぐように設けられる略円板状の底壁313と、を備えている。
【0024】
この天壁311には、
図8および
図9に示すように、中空の長尺状に形成されて、液体を先端から吐出(噴出)させることが可能なノズル4を着脱可能に装着するノズル装着部3111が形成されている。一方、底壁313には、
図10に示すように、チューブ5が取り付けられるチューブ取付部3133が形成されている。
【0025】
本実施の形態では、チューブ5は、チューブ取付部3133に一体的に取り付けられており、装置本体3をタンク2にスライド可能に取り付けた際に、タンク2の貯留部2a内に配置されるようになっている。そして、貯留部2aに貯留された液体が、このチューブ5を介してハウジング31内(装置本体3内)に導入されるようになっている。
【0026】
また、
図6に示すように、チューブ5の周囲には、チューブ5の長さ方向に延びる姿勢を保持するコイルバネ6が配置されている。このようなコイルバネ6をチューブ5の周囲に配置することで、タンク2に装置本体3を収納するときに、チューブ5を屈曲することなく、巻き回すことができるようにし、チューブ5をきれいにタンク2内に収納できるようにしている。さらに、コイルバネ6をチューブ5の周囲に配置することで、タンク2から装置本体3を引き出すときに、チューブ5を巻き回された状態からきれいに伸ばすことができるようにしている。
【0027】
また、ハウジング31(装置本体3)の内部には、
図1に示すように、チューブ5を介して導入された液体を通過させてノズル4に供給することが可能な流路32が形成されている。本実施の形態では、流路32は、一端がノズル装着部3111の内側空間に連通するとともに、他端がチューブ取付部3133の内側空間に連通するようにハウジング31内(装置本体3内)に設けられている。こうすることで、チューブ5を介して導入された液体が、流路32を通過してノズル4に供給されるようにしている。
【0028】
本実施の形態では、流路32は、流路32の上流側に配置される吸入路321と、流路32の下流側に配置される吐出路322と、を備えており、この吸入路321と吐出路322とがポンプ323を介して接続されている。そして、ポンプ323を作動させることで、貯留部2a内の液体をチューブ5で吸い上げて、流路32を通過させてノズル4の先端から吐出(噴出)させるようにしている。
【0029】
ポンプ323は、モータ3231と、カム3232と、ピストン3233と、ポンプ室3234と、を備えており、モータ3231は、装置本体3の内部に収納された電池(乾電池や乾電池形状の充電池等)7からの電力の供給によって駆動されるようになっている。
【0030】
カム3232は、モータ3231の回転を軸方向の操作力に変換する部材であり、ピストン3233は、カム3232で変換された軸方向の操作力によって、装置本体3の上下方向に沿って往復運動する部材である。このピストン3233の端部はポンプ室3234に配置されており、ポンプ室3234は、ピストン3233の往復運動によって容積が変化するようになっている。このポンプ室3234は、装置本体3の内部に設けられた吸入路321と吐出路322とにそれぞれ連通されている。なお、ポンプ室3234と吸入路321との間には、吸入弁(図示せず)が設けられており、ポンプ室3234と吐出路322との間には、吐出弁(図示せず)が設けられている。
【0031】
そして、モータ3231の駆動により、ピストン3233がポンプ室3234の容積を大きくする方向に移動すると、タンク2内の液体がチューブ5と吸入路321とを介してポンプ室3234に流入されることになる。その後、ポンプ室3234内に液体が流入された状態で、ピストン3233がポンプ室3234の容積を小さくする方向に移動すると、ポンプ室3234内の液体が吐出路322を介してノズル4に供給されることになる。そして、ノズル4に供給された液体がノズル4の先端から外部に吐出(噴出)されることになる。
【0032】
このように、本実施の形態では、口腔洗浄装置1は、電池7で駆動するようになっている。
【0033】
また、
図8~
図15に示すように、周壁312は、比較的大きな径となる大径部314と、大径部314よりも小径で、大径部314の下端に連設される小径部315と、を備えている。本実施の形態では、小径部315は、周壁312の下端側のみに形成されており、周壁312の大部分は大径部314となっている。
【0034】
そして、大径部314の上端部には内側に押圧することが可能なボタン3141が設けられており、このボタン3141を押圧することによって、ノズル4をハウジング31(装置本体3)から取り外すことができるようになっている。また、大径部314には、口腔洗浄装置1を起動、或いは停止させる(電源のオン・オフを切り替える)電源スイッチ3142が設けられている。
【0035】
さらに、大径部314には、ノズル4を収納可能な溝状のノズル収納部3143が、装置本体3の高さ方向に沿って形成されている。そして、口腔洗浄装置1を使用しないときに、装置本体3から取り外したノズル4をノズル収納部3143に収納した状態で、装置本体3をタンク2に押し込むことで、ノズル4もタンク2内に収納させることができるようにしている。こうすることで、装置本体3から取り外されたノズル4を装置本体3と一緒に取り扱うことができるようにし、ノズル4の管理を容易に行うことができるようにしている。
【0036】
なお、
図2~
図4に示すように、本実施の形態では、タンク2の筒状体21の側面の上方には、筒状体21の周壁を貫通する乾燥孔213が設けられており、装置本体3がタンク2に収納された状態で、乾燥孔213が装置本体3のノズル収納部3143と対向して配置されるようにしている。こうすることで、ノズル収納部3143に収納されたノズル4をより効率よく乾燥できるようにしている。また、装置本体3がタンク2から引き出された状態で、乾燥孔213が装置本体3のノズル収納部3143の底壁側と対向して配置されるようにしている。こうすることで、口腔洗浄装置1の使用時等にノズル収納部3143に溜まった液体を、乾燥孔213から排出できるようにしている。
【0037】
さらに、本実施の形態では、大径部314は、外径が、筒状体21の内径よりも若干小さい径となるように形成されており、タンク2の貯留部2a内(筒状体21の内側)で、大径部314を上下にスライドさせることができるようにしている。一方、小径部315は、外径が、底壁22の周壁222の内径よりも若干小さい径となるように形成されており、装置本体3のタンク2への収納状態で、小径部315が底壁22の周壁222の内側に挿入されるようにしている。
【0038】
そして、装置本体3がタンク2から引き出された引出状態とした際に、装置本体3とタンク2とがロックされて、口腔洗浄装置1の使用時等に装置本体3がタンク2に収納されてしまうことが抑制できるようにしている。同様に、装置本体3がタンク2に収納される収納状態とした際に、装置本体3とタンク2とがロックされて、装置本体3がタンク2から引き出されてしまうことが抑制できるようにしている。
【0039】
具体的には、
図8~
図15に示すように、大径部314の外周側の下端に、径方向外側に突出する引出突起3144を設けている。また、
図7に示すように、タンク2の筒状体21の内周側の上端に、引出突起3144に解除可能に係合する引出凹部211を設けている。そして、
図6に示すように、装置本体3がタンク2から引き出されたときに、引出突起3144と引出凹部211とが係合して、装置本体3がタンク2に引出状態で保持されるようにしている。
【0040】
本実施の形態では、引出突起3144は、大径部314の周方向に延在するように形成されており、周方向に複数(本実施の形態では2つ)設けられている。一方、引出凹部211は、筒状体21の周方向に連続して形成されており、複数の引出突起3144と係合できるようになっている。
【0041】
さらに、本実施の形態では、引出突起3144は、装置本体3をタンク2に取り付けた状態で、正面視でタンク2と重なり合う位置に設けられている。こうすることで、装置本体3をタンク2に取り付けた状態では、引出突起3144が正面視でタンク2から露出しないようにして、余計な凹凸を隠して意匠性が高められるようにしている。
【0042】
また、大径部314の外周側の下端には、周方向に連続するように全周に亘って溝が形成されており、この溝にシール部材としてのパッキン3145が着脱可能に装着されている。そして、装置本体3をタンク2に取り付けた際には、パッキン3145が大径部314と筒状体21とに密着するようにしている。こうすることで、ハウジング31(装置本体3)と筒状体21との間がシール部材としてのパッキン3145によってシールされるようにしている。なお、筒状体21の内周面に溝を設け、この溝にパッキンを着脱可能に装着することで、ハウジング31(装置本体3)と筒状体21との間がシールされるようにしてもよい。
【0043】
また、
図8~
図15に示すように、小径部315の外周側に、径方向外側に突出する収納突起3151を設けており、
図5に示すように、底壁22の周壁222の内周側に、収納突起3151に解除可能に係合する収納凹部2222を設けている。そして、装置本体3がタンク2に収納されたときに、収納突起3151と収納凹部2222とが係合して、装置本体3がタンク2に収納状態で保持されるようにしている。
【0044】
また、本実施の形態では、収納突起3151は、小径部315の周方向に延在するように形成されており、周方向に複数(本実施の形態では2つ)設けられている。一方、収納凹部2222は、周壁222の周方向に、収納突起3151の周方向の長さよりも長くなるように形成されており、周方向に複数(本実施の形態では2つ)設けられている。
【0045】
こうすることで、装置本体3をタンク2に収納するときに、収納突起3151と収納凹部2222とが係合して、タンク2に対して装置本体3を収納位置で保持できるようにしている。このとき、チューブ5は、
図5に示すように、複数回巻き回しされた状態で、装置本体3とタンク2との間に収納されることになる。このように、本実施の形態では、装置本体3の収納状態で、装置本体3の下面とタンク2の底壁22の上面との間に形成される空間(貯留部2a)を、チューブ5を収納するチューブ収納空間2bとして有効活用できるようにしている。
【0046】
なお、装置本体3の収納状態で形成されるチューブ収納空間2bの高さは、チューブ5の径(チューブ径)D1よりも大きくなるようにするのが好ましい。こうすれば、装置本体3の収納状態で、複数回巻き回しされた状態で収納されたチューブ5が装置本体3によって圧し潰されてしまうことを抑制することができるようになる。
【0047】
さらに、本実施の形態では、収納突起3151も、装置本体3をタンク2に取り付けた状態で、正面視でタンク2と重なり合うようにしている。こうすることで、装置本体3をタンク2に取り付けた状態では、収納突起3151が正面視でタンク2から露出しないようにして、余計な凹凸を隠して意匠性が高められるようにしている。
【0048】
しかしながら、装置本体3をタンク2に取り付けた状態では、収納突起3151が正面視でタンク2から露出しないようにすると、タンク2が透明に形成されている場合であっても、収納突起3151と収納凹部2222との係合状態や係合解除状態を視認することが難しい。そこで、本実施の形態では、
図2~
図4に示すように、タンク2の外側から見える部分に、収納突起3151と収納凹部2222との係合状態を確認することができる目印部を設けている。
【0049】
具体的には、大径部314の外周側の上端に、径方向外側に突出する目印突起3146を設け、筒状体21の上端に、収納突起3151と収納凹部2222とが係合した状態のときに、目印突起3146と係合する目印凹部212を設けている。そして、使用者等が目印突起3146と目印凹部212との係合状態を視認することで、収納突起3151と収納凹部2222とが係合していることを認知できるようにしている。
【0050】
さらに、本実施の形態では、目印凹部212には、目印突起3146と係合する部分を底部とし、底部から周方向の両側に、上方に向けて上り傾斜となる傾斜面2121が設けられている。こうすることで、収納突起3151と収納凹部2222との係合が解除されるように、装置本体3をタンク2に対して相対的に回転させた際には、目印突起3146が傾斜面2121に沿って摺動しながら移動するようにしている。すなわち、収納状態の装置本体3をタンク2に対して相対的に回転させることで、目印突起3146を傾斜面2121に沿って移動させ、装置本体3をタンク2から抜け出る上方に向けて移動させるようにしている。こうすれば、収納突起3151と収納凹部2222との係合解除を、傾斜面2121によって補助することができるようになる。
【0051】
そして、目印突起3146が傾斜面2121の移動を終えた際には、目印突起3146が筒状体21の開口縁に配置され、収納突起3151と収納凹部2222との係合が解除されていることを認知できるようにしている。このように、本実施の形態では、使用者等が目印突起3146と目印凹部212との係合解除を視認することで、収納突起3151と収納凹部2222との係合が解除されていることを認知することができるようにしている。
【0052】
また、本実施の形態では、タンク2を横にした状態であっても、タンク2内の貯留部2aに液体を供給することができるようにしている。
【0053】
具体的には、タンク2の側部(筒状体21)に、貯留部2a内に液体を注入することが可能な給液孔214を形成している。この給液孔214は、装置本体3をタンク2から引き出した状態で、パッキン3145より下方に位置するように配置されている。また、給液孔214は、装置本体3をタンク2に収納した状態で、パッキン3145より上方に位置するように配置されている。こうすることで、給液孔214がパッキン3145と干渉しないようにして、パッキン3145のシール性を保持することができるようにしている。そして、この給液孔214が給液蓋24によって閉塞されるようにしている。
【0054】
本実施の形態では、給液蓋24には、給液孔214の外径より大きな外径を有する閉塞部が設けられており、閉塞部の輪郭は、上下方向の両側が曲面で形成され、左右方向の両側がストレートに形成されたトラック楕円となるように形成されている。なお、閉塞部の外側の表面は、タンク2の側面形状に沿うように湾曲されており、意匠性を高めることができるようになっている。
【0055】
また、給液蓋24は、
図5に示すように、ヒンジ241を介してタンク2に対して上下方向に開閉可能に取り付けられており、給液孔214と給液蓋24との間には、シール部材としてのパッキン242が着脱可能に装着されている。そして、給液蓋24が給液孔214を閉塞した際には、給液孔214と給液蓋24との間がパッキン242によってシールされるようにしている。
【0056】
さらに、本実施の形態では、給液蓋24の端部は、給液蓋24を開いた状態で、正面視において、タンク2の側面の範囲内に配置されるようにしている。言い換えると、給液蓋24のヒンジ241と反対側の端部は、給液蓋24を開いた状態で、正面視において、タンク2の側面の下端から突出しない位置に配置されるようにしている。こうすることで、給液蓋24が開いた状態で、給液蓋24の端部が周辺部材と干渉することを抑制できるようにし、ヒンジ241への影響を抑制することができるようにしている。
【0057】
上述したように、本実施の形態にかかる口腔洗浄装置1は、電池7で駆動する装置である。そのため、このような口腔洗浄装置1は、電池7が収納される電池収納部10を備えている。
【0058】
本実施の形態では、
図5に示すように、装置本体3が電池収納部10を備えており、この電池収納部10がハウジング31に設けられる本体11を備えている。この本体11は、本実施の形態では、ハウジング31の内部に配置されて電池7を保持することが可能な電池基台111と、ハウジング31における電池基台111に保持された電池7と対向する部位と、で構成されている。そして、本体11の内側が電池7を収納することが可能な収納空間110となっている。すなわち、電池基台111と、ハウジング31における電池基台111に保持された電池7と対向する部位と、で画成される空間が、電池7を収納することが可能な収納空間110となっている。このように、本実施の形態では、ハウジング31の内側に収納空間110が形成されており、ハウジング31に電池7が内蔵されるようにしている。
【0059】
ここで、本実施の形態では、
図16に示すように、収納空間110は、口腔洗浄装置1を通常状態で載置した場合に、下方に開口するように形成されている。すなわち、収納空間110は、ハウジング31の底壁313を上下方向に貫通するように形成されており、底壁313の底面3131に形成された開口が、収納空間110の開口110aとなっている。
【0060】
そして、開口110a側(下側:底壁313側)から電池7を収納空間110内に挿入することで、電池7がハウジング31に内蔵されるようになっている。本実施の形態では、
図5に示すように、ハウジング31(収納空間110)には、2本の電池7が、長手方向を上下方向に略一致させた状態で上下方向に一直線上に並ぶように配置されている。このように、本実施の形態では、上下方向に細長い収納空間110がハウジング31内に形成されるようにしている。こうすることで、電池収納部10の径方向の小型化、省スペース化を図り、ハウジング31内の空間をより有効に活用できるようにしている。なお、本実施の形態では、2本の電池7が直列に接続されている。すなわち、2本の電池7は、一方の電池7の陰極71に他方の電池7の陽極72を接触させた状態で、ハウジング31内の電池基台111に保持されている。
【0061】
また、本実施の形態では、
図17および
図18に示すように、電池収納部10は、収納空間110の開口110aを塞ぐ電池カバー12をさらに備えている。この電池カバー12は、本体11に着脱可能に装着されるものであり、電池カバー12を本体11から取り外すことで、交換時等に電池7の出し入れを行うことができるようになっている。このように、本実施の形態にかかる口腔洗浄装置1は、駆動源としての電池7を交換することが可能な電池交換式の装置となっている。
【0062】
ここで、本実施の形態では、電池カバー12は、口腔洗浄装置1を通常状態で載置した場合に下方に開口する収納空間110を塞ぐものであるため、口腔洗浄装置1の通常状態では、電池カバー12が本体11の下側に位置することになる。すなわち、電池カバー12を本体11に装着した場合には、口腔洗浄装置1の通常状態で、装置本体3のハウジング31の下側に装着されることになる。さらに、本実施の形態にかかる口腔洗浄装置1は、タンク伸縮式の口腔洗浄装置であるため、タンク2を装置本体3に装着した状態では、電池カバー12がタンク2内に収納されることになる。
【0063】
このように、本実施の形態では、口腔洗浄装置1の通常状態で、電池カバー12を本体11の下側に位置させるようにすることで、電池カバー12を見え難くしている。さらに、タンク2を装置本体3に装着した状態のときに、電池カバー12をタンク2に収納させるようにすることで、電池カバー12をタンク2内に隠すことができるようにしている。こうすることで、口腔洗浄装置1の外観品位を向上させて、デザイン性が向上するようにしている。また、電池カバー12をタンク2内に収納させることで、口腔洗浄装置1の使用時に発生する汚れ(例えば、食べかすなど)が電池カバー12に付着してしまうことを抑制できるようにしている。さらに、電池カバー12をタンク2内に収納させることで、口腔洗浄装置1の保管時(例えば、使用していないときに洗面台等の上に載置しているとき)に電池カバー12に埃が溜まってしまうことを抑制できるようにしている。
【0064】
また、タンク2を装置本体3に装着した状態のときに、電池カバー12をタンク2に収納させるようにすると、装置本体3の電池カバー12が装着される側とは反対側にノズル4が取り付けられることになる。したがって、口腔洗浄装置1の使用時に、ノズル4から吐出された液体が電池カバー12にかかってしまうことを抑制することができるようになる。
【0065】
さらに、本実施の形態では、電池カバー12には、電池7の極(陰極71や陽極72)に電気的に接続される端子(陰極端子17や陽極端子18)が取り付けられており、電池カバー12を本体11に装着させない状態では、通電されない(モータ3231に電力を供給することができない)ようにしている。具体的には、本体11の奥側(上側)に、電池7の一方側の極に電気的に接続される端子が設けられており、電池7を収納空間110内に挿入保持することで、端子が電池7の一方側の極に電気的に接続されるようにしている。本実施の形態では、
図23に示すように、電池基台111の奥側の壁部(天壁)に端子が設けられており、2本の電池を電池基台111に保持した状態で、奥側(上側)の電池7の一方側の極が端子に接触するようにしている。そして、この状態で、電池カバー12を本体11に装着することで、電池カバー12側の端子が、手前側(下側)の電池7の他方側の極に電気的に接続されるようにしている。こうすることで、モータ3231に電力を供給できるようにしている。
【0066】
ところで、電池7を収納空間110に出し入れできるようにするためには、収納空間110に収納された電池7と本体11との間にある程度のクリアランスを設ける必要がある。そのため、収納空間110に収納された電池7は、収納空間110内で径方向にある程度移動できるようになっている。また、端子(陰極端子17や陽極端子18)を電池7に電気的に接続させる場合、電池7との接点圧を確保するため、少なくともいずれか一方の端子にばね性を持たせるようにしている。ここで、電池7は、陰極71が平坦面となっており、陽極72が凸部となっている。すなわち、電池7は、陰極71側よりも陽極72側の方が端子に接触させる部分の面積が小さくなっている。そのため、通常では、陰極端子17にばね性を持たせ、電池7が位置ずれした場合であっても、より確実に電気的な接続および接点圧を確保できるようにしている。
【0067】
そのため、電池カバー12に取り付けられる端子を陰極端子17とした場合、より確実に電気的な接続および接点圧を確保する必要があるため、陰極端子17を大きくする必要がある。
【0068】
また、ばね構造の小型化を図ると、ばねがへたってしまったり破損してしまったりするおそれがあるため、ばねのへたりや破損を抑制するためには、陰極端子17をさらに大きくして、ばねの強度を高める必要がある。
【0069】
このように、電池カバー12に陰極端子17を取り付けるようにすると、電池カバー12が大型化してしまうという問題があった。
【0070】
そこで、本実施の形態では、電池カバー12に陽極端子18を取り付けることで、電池7が収納される電池収納部10のコンパクト化を図れるようにしている。
【0071】
具体的には、電池カバー12が、電池7の陰極71に電気的に接続される陰極端子17および電池7の陽極72に電気的に接続される陽極端子18のうち陽極端子18のみを有するようにしている。このように、本実施の形態では、電池カバー12には、電池7に接続される端子が設けられているが、陰極端子17は設けられておらず、陽極端子18のみが設けられるようにしている。
【0072】
そして、本体11が、電池7を介して電池カバー12の陽極端子18に電気的に接続される陰極端子17を有するようにしている。
【0073】
このように、本実施の形態では、
図17に示すように、収納空間110の開口110aを塞ぐ電池カバー12が、陰極端子17および陽極端子18のうち陽極端子18のみを有しており、
図23に示すように、本体11側に陰極端子17が設けられるようにしている。
【0074】
こうすることで、電池カバー12側に陰極端子17を設けた場合と較べて、電池カバー12の径方向のサイズが大きくなってしまうことを抑制できるようにしている。上述したように、電池7は、陽極72が凸部となっており、この比較的小さな凸部の先端を陽極端子18に接触させることで、電池7の陽極72を陽極端子18に電気的に接続させている。そのため、電池7の位置ずれを考慮したとしても、陽極端子18の通電部181は、収納空間110の中央部のみに形成するだけでよくなる。すなわち、陽極端子18の通電部181の面積を、長手方向に沿って見た状態における電池7の面積よりも小さくすることができる。なお、本実施の形態では、陽極端子18の上端面が電池7の陽極72に接する通電部181となっている。
【0075】
こうすることで、収納空間110の開口面積(開口110aの面積)を極力小さくできるようにし、電池カバー12の小型化を図りつつ、電池カバー12が装着される本体11のサイズ(径方向のサイズ)を小さくすることもできるようにしている。このように、本実施の形態では、電池カバー12に陽極端子18を取り付けることで、電池収納部10の小型化を図れるようにしている。
【0076】
また、本実施の形態では、陰極端子17にばね性を持たせている。すなわち、陰極端子17が、ばね部171を有するようにしている。このように、陰極端子17にばね部171を設けることで、必要十分な接点圧(電池7と端子との接点圧)を確保できるようにしている。
【0077】
また、電池カバー12側には、ばね構造を有する陰極端子17が設けられないようにし、本体11に形成された収納空間110の奥側に、ばね構造を有する陰極端子17が設けられるようにしている。そして、口腔洗浄装置1を通常状態で載置した場合に、電池カバー12が本体11の下側に位置するようにしている。
【0078】
こうすることで、口腔洗浄装置1を通常状態で載置した場合には、陰極端子17のばね部171が、収納空間110に収納された電池7よりも上側に位置するようにしている。こうすれば、ばね部171に電池7の荷重がかかってしまうことを極力おさえることができるようになるため、ばね部171がへたってしまうことを抑制することができるようになる。また、電池カバー12側に、ばね構造を有する陰極端子17が設けられないようにすれば、電池7の交換時等にばね部171が外れてしまうことを抑制することができるようになる。
【0079】
さらに、本実施の形態では、
図25に示すように、ばね部171が、板ばね172とコイルスプリング173とを備えるようにしている。この板ばね172は、螺旋状に形成されており、一端(上端)が、本体11の陰極端子保持部15に固定される端子本体174に連設されている。また、板ばね172の他端(下端)には、電池7の陰極71に接触する電池接点部1721が形成されている。そして、螺旋状に形成された板ばね172の内側に、コイルスプリング173が電池接点部1721を支えるように配置されている。
【0080】
本実施の形態では、陰極端子保持部15は、電池基台111の天壁に設けられており、端子本体174が取り付けられる取付部151と、取付部151の下端中央に下方に突出するように形成されたボス152と、を備えている。そして、コイルスプリング173の上端がボス152に支持されるようにしている。すなわち、本実施の形態では、コイルスプリング173は、上端がボス152に支持された状態で下端が板ばね172の電池接点部1721を支えている。
【0081】
さらに、本実施の形態では、ボス152の下方への突出量を、コイルスプリング173の長さが密着長よりも長い状態で電池接点部1721がボス152に接触することが可能な量となるように設定している。こうすることで、電池7を逆入れしてしまった場合や装置(口腔洗浄装置1や装置本体3)を落下させてしまった場合等、ばね部171に縮み方向の大きな荷重がかかった場合であっても、コイルスプリング173がそれ以上縮まないようにしている。すなわち、ばね部171に縮み方向の大きな荷重がかかった場合に、コイルスプリング173が密着長まで縮んでしまうことを、電池接点部1721のボス152への接触により規制するようにしている。こうすることで、縮み方向の大きな荷重がかかることによる板ばね172やコイルスプリング173の塑性変形が抑制されるようにしている。なお、コイルスプリング173の密着長とは、コイルスプリング173を最も縮めたときの長さのことである。
【0082】
このように、本実施の形態では、ボス152に、コイルスプリング173の長さが密着長よりも長い状態でばね部171の縮みを規制する縮み規制部としての機能を持たせている。すなわち、本体11が、コイルスプリング173の長さが密着長よりも長い状態でばね部171の縮みを規制するボス(縮み規制部)152を備えるようにしている。なお、縮み規制部は、コイルスプリング173が密着長まで縮んでしまう前に、ばね部171の縮みを規制することができればよく、ボス152とする必要はない。例えば、板ばね172およびコイルスプリング173の一端(上端)が取付部151の奥側(上側)に位置するように、端子本体174を取付部151に取り付け、コイルスプリング173が密着長まで縮んでしまう前に電池接点部1721を取付部151に接触させるようにすることも可能である。この場合、取付部151自身が縮み規制部としての機能を持つことになる。
【0083】
また、
図26に示すように、電池接点部1721には凸加工が施されており、電池7側に向けて突出する凸部17211が電池接点部1721に設けられるようにしている。こうすることで、陰極端子17と電池7との接触をより安定させることができるようにしている。さらに、電池接点部1721の上側(コイルスプリング173が位置する側)には、バーリング加工により溝が形成されており、この溝にコイルスプリング173の他端(下端)が係合されるようにしている。こうすることで、コイルスプリング173が板ばね172に対して位置ずれしてしまうことが抑制されるようにしている。このように、本実施の形態では、電池接点部1721(板ばね172)が、コイルスプリング173の位置ずれを抑制する位置ずれ抑制部17212を有するようにしている。こうすることで、板ばね172とコイルスプリング173との外れを、より確実に抑制できるようにしている。
【0084】
なお、コイルスプリング173のみを用いてばね部171を形成すれば、電池7との接点圧を確保することはできるが、コイルスプリング173は、一般的に鉄で形成されているため、コイルスプリング173のみを用いた場合、導体抵抗が大きくなってしまう。したがって、コイルスプリング173のみを用いた場合には、電圧降下が発生してモータ3231に加わる電圧(モータ出力)が小さくなってしまう。
【0085】
そこで、本実施の形態では、板ばね172とコイルスプリング173を用いることで、導体抵抗を極力低下させるようにしている。そのため、本実施の形態では、導体抵抗が低い材料を用いて板ばね172を形成している。導体抵抗が低い材料としては、リン青銅や銀などがあるが、比較的安価に手に入れることができるリン青銅を用いて板ばね172を形成するのが好ましい。こうすれば、導体抵抗の低いばね部171を低コストで得ることができるようになる。
【0086】
なお、板ばね172のみを用いてばね部171を形成すると、導体抵抗の低いばね部171とすることはできるが、板ばね172の強度を確保するために大型化させる(幅広の板ばねとする)必要がある。そのため、電池収納部10の小型化を図ることが難しくなってしまう。
【0087】
これに対して、本実施の形態のように、板ばね172とコイルスプリング173とを用いるようにすれば、電圧降下を抑制しつつ電池7との接点圧を確保することが可能なばね部171とすることができる。さらに、板ばね172とコイルスプリング173とを備えるばね部171とすれば、ばね強度を確保しつつばね部171の小型化を図ることができるようになる。そのため、用いられる電池7が規格最小の電池であったとしても通電を確保することができるようになる上、用いられる電池7が規格最大の電池であったとしても、ばね部171がへたってしまうことを抑制することができるようになる。
【0088】
このように、ばね部171が板ばね172とコイルスプリング173とを備えるようにすれば、より簡素な構成で、電圧降下を抑制しつつ接圧を確保することが可能なばね部171を形成することができ、ばね部171の大きさを、よりコンパクトな大きさとすることが可能になる。
【0089】
また、本実施の形態では、
図22に示すように、電池カバー12がカバー本体16を備えており、このカバー本体16に陽極端子18が取り付けられている。具体的には、カバー本体16は、平板部161と、平板部161の内面(上面)161b側に上方に突出するように連設され、電池カバー12を本体11に装着する際に、収納空間110内に挿入される挿入部162と、を備えている。
【0090】
本実施の形態では、平板部161は、
図19および
図20に示すように、平面視(上下方向に沿って見た状態)で略楕円状をしており、電池カバー12を本体11に装着した状態で、ハウジング31の底壁313に形成された収納凹部3132に収納されるようになっている。したがって、
図16に示すように、本実施の形態では、収納空間110の開口110aは、底壁313の収納凹部3132に連通するように形成されている。
【0091】
また、本実施の形態では、収納凹部3132は、底壁313に、下方および側方に開口するように形成されており、電池カバー12を本体11に装着したときには、平板部161が収納凹部3132に収納されるようにしている。さらに、
図12に示すように、電池カバー12を本体11に装着したときには、平板部161の外周面1611が小径部315の外側面と略面一となるようにしている。すなわち、
図11に示すように、電池カバー12を本体11に装着した状態で、装置本体3を下側から見たときに、平板部161の全体が小径部315の内側に存在しており、平板部161の外周面1611が小径部315の輪郭の一部を構成するようにしている。
【0092】
このように、本実施の形態では、口腔洗浄装置1が、本体11が内蔵される装置本体3を備えており、電池カバー12を本体11に装着した状態で、電池カバー12の外周が装置本体3の底面3131の外周に沿うように配置されるようにしている。こうすることで、電池カバー12を本体11に装着した際に、電池カバー12が装置本体3から不自然に突出してしまうことを抑制できるようにし、口腔洗浄装置1の外観品位を向上させて、デザイン性が向上するようにしている。
【0093】
また、挿入部162の先端部(上端部)が、陽極端子18が取り付けられる陽極端子取付部1621となっており、陽極端子18における陽極端子取付部1621の先端面(下面)1621aに取り付けられた部分が陽極端子18の通電部181となっている。
【0094】
そして、
図27に示すように、電池カバー12を本体11に装着した状態で、陽極端子18の通電部181が電池7の陽極72に接触して電気的に接続されるようにしている。このように、本実施の形態では、電池7は、陽極72が下側に位置するようにした状態で、収納空間110に収納保持されるようにしている。
【0095】
しかしながら、収納空間110は上下方向に細長い空間であり、電池7は、長手方向を上下方向に略一致させた状態であれば、陽極72が上側に位置するようにした状態で、収納空間110に挿入することもできるようになっている。すなわち、電池7を収納空間110に逆入れすることもできるようになっている。このように、電池7を収納空間110に逆入れすると、口腔洗浄装置1が誤作動してしまうおそれがある。
【0096】
そこで、本実施の形態では、電池7を収納空間110に逆入れした場合には、通電されない(モータ3231に電力を供給することができない)ようにしている。具体的には、カバー本体16の先端(陽極端子取付部1621の先端面1621a)に、陽極端子18の通電部181よりも上方に突出するリブ16211を形成している。このリブ16211は、上下方向に沿って見た状態で、電池7が存在する位置、かつ、陽極72の凸部が存在しない位置に形成されている。こうすることで、陽極72が下側に位置するようにした状態で電池7を挿入した場合には、
図27に示すように、陽極72の凸部が通電部181に接触できるようにしている。一方、陽極72が上側に位置するようにした状態で電池7を挿入した場合には、
図28に示すように、リブ16211が電池7の陰極71に接触して、通電部181と陰極71との間に隙間が形成されるようにしている。すなわち、陽極72が上側に位置するようにした状態で電池7を挿入した場合には、通電部181と陰極71との接触がリブ16211によって防止されるようにしている。
【0097】
さらに、本実施の形態では、電池カバー12を本体11に装着した際に、電池カバー12と本体11との間の隙間がシール部材によりシールされるようにし、液体が収納空間110内に浸入して、電池7に液体がかかってしまうことが抑制されるようにしている。
【0098】
具体的には、カバー本体16の挿入部162の外周に全周に亘って装着溝163を設け、この装着溝163にシール部材としてのOリング19を着脱可能に装着させている。こうすることで、電池カバー12を本体11に装着させる際に、Oリング(シール部材)19の存在を目視できるようにしている。こうすれば、Oリング(シール部材)19が外れているときには、本体11にOリング(シール部材)を装着させる場合と較べて、より確実にOリング(シール部材)19が外れていることを確認することができるようになる。そのため、電池カバー12と本体11との間の隙間がシールされていない状態で電池カバー12を本体11に装着させてしまうことを、より確実に抑制することが可能になる。
【0099】
また、
図16に示すように、本体11には、開口110aの全周に、上下方向の上方に延在するように連設された内側壁13が形成されており、電池カバー12を本体11に装着した際には、Oリング19の外周191の全体が、内側壁13に密着するようにしている。こうすることで、電池カバー12(挿入部162)と本体11(内側壁13)との間がシール部材としてのOリング19によってシールされるようにしている。このとき、装着溝163が、陽極端子取付部1621に取り付けられた陽極端子18よりも下側(挿入部162の根元側:平板部161側)に形成されているため、陽極端子18の全体もOリング19によってシールされた部位の内側に収容されることになる。
【0100】
このように、本実施の形態では、電池カバー12を本体11に装着した状態で、電池7および端子(陰極端子17および陽極端子18)よりも開口110a側が、Oリング(シール部材)19によってシールされるようにしている。すなわち、電池カバー12と本体11との間の隙間をシールするOリング(シール部材)19を備えることで、口腔洗浄装置1の電池7が収納される収納空間110を防水構造としている。そのため、電池7で駆動する口腔洗浄装置1を、液体が収納空間110内に浸入してしまうことを抑制した状態で使用することができるようになっている。
【0101】
なお、本体11(内側壁13)に溝を設け、この溝にOリングを着脱可能に装着することで、電池カバー12(挿入部162)と本体11(内側壁13)との間がシールされるようにしてもよい。
【0102】
ここで、本実施の形態にかかる電池カバー12は、
図10~
図15に示すように、カバー本体16を回動させることで装着状態と非装着状態とを切り替えることができるように構成されている。すなわち、電池カバー12は、本体11に回動可能に装着されて、装着状態と非装着状態とを切り替えることが可能なカバー本体16を備えている。そして、電池カバー12ごと(カバー本体16およびOリング19の全体を)回動させることで、電池カバー12の開閉動作が行われるようにしている。本実施の形態では、開口110aの形状を円形とし、この開口110aに挿入される挿入部162の形状をほぼ円柱状となるようにすることで、装着状態と非装着状態との切り替え時に、カバー本体16を回動させることができるようにしている。
【0103】
なお、電池カバー12の装着状態とは、収納空間110の開口110aを塞ぎつつ電池カバー12と本体11との間の隙間をOリング(シール部材)19でシールした状態のことである。また、電池カバー12の非装着状態とは、Oリング(シール部材)19による電池カバー12と本体11との間の隙間のシールが解除され、電池カバー12を本体11から取り外すことが可能な状態のことである。
【0104】
さらに、本実施の形態では、電池7を交換する場合等、電池カバー12を本体11から取り外す際に、コイン等の部材を用いずに電池カバー12の開閉操作を行うことができるようにしている。すなわち、電池カバー12の開閉操作を使用者等の手で行うことができるようにし、より容易に電池7を交換できるようにしている。
【0105】
具体的には、カバー本体16が、指を引っ掛けて電池カバー12の装着状態と非装着状態との切り替え操作を行うことが可能な操作リブ1612を有するようにしている。本実施の形態では、操作リブ1612は、
図18に示すように、平板部161の外面(下面)161a側に下方に突出するように形成されている。すなわち、電池7の長手方向に沿って突出するように操作リブ1612を設けている。こうすることで、操作リブ1612の高さ(突出高さL1)を確保できるようにし、電池カバー12の開閉操作時の操作性をより向上させることができるようにしている。
【0106】
このように、本実施の形態で示す口腔洗浄装置1では、カバー本体16を回動させることで電池カバー12の装着状態と非装着状態との切り替えを行えるようになっている。そして、操作リブ1612に指を引っ掛けて操作することで、カバー本体16を回動させて電池カバー12の装着状態と非装着状態とが切り替えられるようにしている。すなわち、電池カバー12の開閉動作を手で行うことができるようにしている。
【0107】
こうすることで、電池7の交換時等に電池カバー12を本体11から取り外す際に、コイン等、電池カバー12を本体11から取り外すための部材を用いる必要をなくしている。
【0108】
例えば、コイン等を用いて電池カバー12を本体11から取り外す構成とした場合、電池カバー12を本体11から取り外す際には、コイン等の部材を予め準備する必要があるため、わずらわしさを感じてしまうが、本実施の形態のように、操作リブ1612に指を引っ掛けて操作することで電池カバー12を本体11から取り外す構成とすれば、手元にコイン等の部材がなくても電池カバー12を本体11から取り外すことができるようになるため、電池7の交換時等にコイン等の部材を準備するわずらわしさを感じることがなくなる。したがって、電池カバー12の開閉動作をより容易に行うことができるようになって、より容易に電池7を交換することが可能になる。
【0109】
また、本実施の形態では、
図5に示すように、装置本体3の収納状態で、チューブ収納空間2bの中央側に操作リブ1612が位置し、チューブ収納空間2bにおける操作リブ1612よりも外側にチューブ5が位置するようにしている。こうすることで、チューブ収納空間2bにチューブ5を収納させる際に、チューブ5の形状を操作リブ1612の外側(外周側)で巻かれた状態にできるようにしている。すなわち、比較的大きな曲率半径でチューブ5を巻くことができるようにし、チューブ5が潰れてしまったり破損してしまったりすることが抑制されるようにしている。このように、本実施の形態では、チューブ収納空間2bに収納されたチューブ5の内側に操作リブ1612が存在するようにしている。
【0110】
さらに、操作リブ1612の突出高さL1がチューブ5の径D1よりも小さくなるようにしている。こうすることで、装置本体3を収納状態としたときに、より確実に操作リブ1612をチューブ収納空間2bに収めることができるようにしている。また、操作リブ1612によってチューブ5が潰れてしまったり破損してしまったりすることが抑制されるようにしている。
【0111】
この操作リブ1612の突出高さL1は、3.5mm以上4.5mm以下となるようにするのが好ましい。操作リブ1612の突出高さL1を上述した範囲で設定すれば、操作リブ1612の操作性が悪化してしまうことを抑制しつつ、相手部品(例えば、同じチューブ収納空間2b内に存在するチューブ5等)との干渉を抑制することができるようになる。
【0112】
さらに、本実施の形態では、
図19に示すように、操作リブ1612が、カバー本体16の回動中心C1から偏心した位置に設けられるようにしている。具体的には、装置本体3を下側から見た状態で、カバー本体16の回動中心C1を通る直線により分割される領域のうちの一方の領域のみに操作リブ1612が存在するようにしている。このとき、Oリング(シール部材)19の外周191よりも外側に操作リブ1612が位置するようにしている。
【0113】
こうすることで、電池7を挿入する開口110aから離れた位置に操作リブ1612が存在するようにし、電池カバー12の開閉操作を行う際に必要な操作力(トルク)が小さくなるようにしている。すなわち、比較的弱い力でカバー本体16を回動させることができるようにして、電池カバー12の開閉操作時の操作性をより向上させることができるようにしている。
【0114】
さらに、本実施の形態では、カバー本体16が、本体11に形成された被係合部に解除可能に係合し、装着状態でカバー本体16が本体11から外れてしまうことを抑制することが可能な係合部、を備えるようにしている。こうすることで、電池カバー12による収納空間110の開口110aの閉鎖状態を維持できるようにし、電池カバー12が本体11から外れてしまうことを、より確実に抑制することができるようにしている。
【0115】
具体的には、
図17に示すように、カバー本体16の挿入部162の外周に径方向の外側に突出する係合爪164を設け、
図16に示すように、本体11の内側壁13の内面に、係合爪164が係合する係合溝131を設けている。
【0116】
本実施の形態では、カバー本体16の回動中心C1を挟んだ両側に一対の係合爪164を形成しており、内側壁13における各係合爪164と対応する部位に係合溝131がそれぞれ形成されている。
【0117】
このように、電池カバー12側に係合爪164を設け、本体11側に係合溝131を設けるようにすることで、収納空間110の開口径(開口110aの径)をより小さくできるようにしている。例えば、本体11側に係合爪を設けた場合、収納空間110の開口径を係合爪の分だけ広くする必要があるが、電池カバー12側に係合爪164を設けるようにすれば、収納空間110の開口径を広くする必要がなくなる。そのため、収納空間110の開口径をより小さくすることができるようになる。
【0118】
なお、本実施の形態では、
図20に示すように、装着状態と非装着状態との切り替え操作を行う際に回動する電池カバー12の回動中心C1に対して、係合爪164よりも外側に操作リブ1612が位置するようにしている。言い換えると、カバー本体16の回動軸Cに沿って見た状態で係合爪164の外周を含む仮想円の外側(電池カバー12の回動中心C1が存在しない領域)に、操作リブ1612の操作部(操作時に指を引っ掛ける部位)が存在するようにしている。こうすることで、係合爪164の外周を含む仮想円の外側で操作リブ1612が操作されるようにし、電池カバー12の開閉操作時の操作性をより一層向上させることができるようにしている。
【0119】
また、本実施の形態では、操作リブ1612、装着溝163および係合爪164がカバー本体16に一体成形されており、カバー本体16が一部品で構成されている。こうすれば、部品点数を削減することができるため、構成の簡素化を図ったり、コストの低減を図ったりすることが可能になる。なお、操作リブ1612、装着溝163、係合爪164のうちの少なくとも1つを別部材で構成しつつ、電池カバー12の開閉操作時には、電池カバー12の全体を回動させるようにすることも可能である。
【0120】
さらに、
図29に示すように、係合溝131が、電池カバー12側に開口する開口部1311aを有し、係合爪164を収納空間110の奥側へ移動させることが可能な手前側係合溝1311を備えるようにしている。また、係合溝131が、手前側係合溝1311の収納空間110の奥側に連設され、係合爪164を収納空間110において電池カバー12の回動方向へ移動させることが可能な奥側係合溝1312を備えるようにしている。なお、本実施の形態では、収納空間110の開口110a側が略円柱状をしており、開口110a側の収納空間110の周方向が電池カバー12の回動方向となっている。そして、係合溝131が、このような手前側係合溝1311および奥側係合溝1312を備えるようにすることで、係合溝131の形状を、奥側(上側)が周方向に屈曲した形状となるようにしている。こうすることで、電池カバー12を奥側に押す動作および電池カバー12を周方向に回動させる動作の2つの動作で電池カバー12の開閉操作を行えるようにしている。そして、電池カバー12を本体11に装着した際には、係合爪164が奥側係合溝1312に導入された状態となるようにしている。
【0121】
このように、本実施の形態では、電池カバー12の開閉操作を簡略化させつつ、電池カバー12が本体11から外れてしまうことを抑制できるようにしている。
【0122】
なお、奥側係合溝1312は、電池カバー12側(下側)に位置する第1奥側壁部13121と、収納空間110の奥側(上側)に位置する第2奥側壁部13122と、で電池7の長手方向の両側(上下方向の両側)が画成されている。そのため、電池カバー12を本体11に装着した状態で、電池カバー12を引き抜こうとした場合には、奥側係合溝1312に導入された係合爪164が第1奥側壁部13121に引っかかるようになっており、電池カバー12による収納空間110の開口110aの閉鎖状態が維持されるようになっている。すなわち、係合爪164が奥側係合溝1312に導入された状態となるようにすることで、電池カバー12が収納空間110の開口110aを閉鎖した状態でロックされるようにしている。
【0123】
また、手前側係合溝1311は、第1奥側壁部13121に連設される第1手前側壁部13111と、第2奥側壁部13122に連設される第2手前側壁部13112と、で収納空間110の周方向(電池カバー12の回動方向)の両側が画成されている。したがって、電池カバー12を奥側に押しこんだ際には、係合爪164が開口部1311aから手前側係合溝1311に導入されて、電池7の長手方向に沿って奥側(上側)に移動することになる。そして、係合爪164を手前側係合溝1311の奥側(上側)まで押しこんだ状態で、電池カバー12を回動方向の一方側(閉方向)に回動させると、係合爪164が奥側係合溝1312に導入されて、電池カバー12が収納空間110の開口110aを閉鎖した状態でロックされることになる。
【0124】
一方、ロック状態にある電池カバー12を回動方向の他方側(開方向)に回動させると、係合爪164が奥側係合溝1312から手前側係合溝1311に導入されて、電池カバー12を本体11から取り外すことができる状態となる。そして、この状態で、電池カバー12を手前側に引くと、係合爪164が手前側係合溝1311内を、電池7の長手方向に沿って手前側(下側)に移動し、開口部1311aから係合溝131の外部に出されることになる。こうすることで、電池カバー12が本体11から取り外されることになる。
【0125】
そして、
図29および
図30に示すように、第1手前側壁部13111を、開口部1311aに向かうにつれて第1奥側壁部13121から離れる方向に傾斜させており、第2手前側壁部13112を、開口部1311aに向かうにつれて第2奥側壁部13122から離れる方向に傾斜させている。
【0126】
なお、奥側(上側)が周方向(電池カバー12の回動方向)に屈曲した形状となる係合溝131の他の例としては、
図31に示すように、第1手前側壁部13111および第2手前側壁部13112が電池7の長手方向(上下方向)に延在するものがある。
【0127】
また、
図32に示すように、第1手前側壁部13111が、開口部1311aに向かうにつれて第1奥側壁部13121から離れる方向に傾斜しているが、第2手前側壁部13112が電池7の長手方向(上下方向)に延在するものもある。
【0128】
また、
図33に示すように、第1手前側壁部13111は、電池7の長手方向(上下方向)に延在するが、第2手前側壁部13112が開口部1311aに向かうにつれて第2奥側壁部13122から離れる方向に傾斜しているものもある。
【0129】
ここで、
図31に示す場合、係合爪164が手前側係合溝1311の奥側(上側)まで移動するように、電池カバー12を奥側(上側)まで押しこんで、その状態で、電池カバー12を回動方向の一方側(閉方向)に回動させることで、ロック状態とすることになる。また、ロック状態を解除する際には、電池カバー12を回動方向の他方側(開方向)に回動させ、係合爪164が手前側係合溝1311の開口部1311aと対向するようにし、その状態で、電池カバー12を手前側(下側)に引くことになる。
【0130】
なお、本実施の形態では、上述したように、陰極端子17がばね部171を有しているため、電池カバー12を奥側(上側)まで押しこんだ状態で手を離すと、電池カバー12がばね部171の付勢力により手前側(下側)に押されて、係合爪164が手前側(下側)に移動してしまう。このとき、係合爪164が第1手前側壁部13111と周方向(電池カバー12の回動方向)で対向するように移動すると、電池カバー12を回動方向の一方側(閉方向)に回動させてもロック状態とすることができなくなってしまう。このように、第1手前側壁部13111および第2手前側壁部13112が上下方向に延在している場合、ばね部171の付勢力による係合爪164の移動量によっては、電池カバー12を押しながら回動させる必要があり、操作性が悪くなってしまう場合がある。
【0131】
これに対して、
図30および
図32に示すように、第1手前側壁部13111を開口部1311aに向かうにつれて第1奥側壁部13121から離れる方向に傾斜させれば、電池カバー12を押しながら回動させる必要がなくなる。すなわち、ばね部171の付勢力により係合爪164が第1手前側壁部13111と周方向(電池カバー12の回動方向)で対向するように移動したとしても、電池カバー12を単に回動させるだけで、係合爪164を奥側係合溝1312に導入させることができるようになる。具体的には、電池カバー12を単に回動させるだけで、傾斜する第1手前側壁部13111に沿って係合爪164が移動することになり、第1手前側壁部13111に沿って移動した係合爪164が奥側係合溝1312に導入されることになる。
【0132】
また、
図31および
図32に示すように、第2手前側壁部13112が電池7の長手方向(上下方向)に延在している場合には、ロック状態を解除する際に、電池カバー12を回動方向の他方側(開方向)に回動させ、係合爪164が手前側係合溝1311の開口部1311aと対向するようにし、その状態で、電池カバー12を手前側(下側)に引く必要がある。
【0133】
これに対して、
図30および
図33に示すように、第2手前側壁部13112を開口部1311aに向かうにつれて第2奥側壁部13122から離れる方向に傾斜させれば、ロック状態を解除する際に、電池カバー12を手前側(下側)に引く必要がなくなる。すなわち、電池カバー12を回動方向の他方側(開方向)に回動させるだけで、傾斜する第2手前側壁部13112に沿って係合爪164を移動させて、係合爪164を開口部1311aまで移動させることができるようになる。
【0134】
したがって、
図30に示すように、第1手前側壁部13111および第2手前側壁部13112を傾斜させるようにすれば、電池カバー12の開操作および閉操作の両方の操作性を向上させることができる。そのため、本実施の形態では、第1手前側壁部13111および第2手前側壁部13112を傾斜させるようにしている。
【0135】
なお、係合溝131の形状は、
図31~
図33に示す形状のいずれかとすることも可能である。
【0136】
このような係合溝131としても、電池カバー12の開閉操作を簡略化させつつ、電池カバー12が本体11から外れてしまうことを抑制できるようになる。
【0137】
また、本実施の形態では、係合爪(係合部)164は、Oリング(シール部材)19が装着される装着溝163よりも下側(挿入部162の根元側:平板部161側)に形成されている。そのため、電池カバー12を本体11に装着した状態では、係合爪(係合部)164よりも収納空間110の奥側に装着溝163が位置することになる。こうすることで、係合溝(被係合部)131に係合する係合爪(係合部)164よりも奥側(上側)で電池カバー12と本体11との間の隙間がシールされるようにし、収納空間110の電池7が収納される部位に液体が浸入してしまうことをより確実に抑制できるようにしている。
【0138】
ただし、Oリング(シール部材)19よりも手前側(下側)で係合溝(被係合部)131と係合爪(係合部)164とを係合させるようにすると、口腔洗浄装置1の使用時に、係合溝(被係合部)131内に液体が浸入してしまう可能性がある。そして、係合溝(被係合部)131内に液体が浸入してしまうと、電池カバー12を本体11から取り外した際に、係合溝(被係合部)131内の液体が電池7側に浸入してしまう可能性がある。
【0139】
そこで、本実施の形態では、
図16および
図27に示すように、本体11における収納空間110の開口110aの周縁部(装置本体3の下面における開口110aの周縁部)14の全周に、装着状態で電池カバー12に接触する封止リブ141が形成されるようにしている。こうすることで、電池カバー12を本体11に装着した際に、係合爪(係合部)164および係合溝(被係合部)131よりも手前側(下側:外側)で電池カバー12と本体11との間の隙間が封止リブ141によりシールされるようにしている。こうすれば、口腔洗浄装置1の使用時等に、溝状の被係合部(係合溝131)に液体が浸入してしまうことを抑制することができるようになって、電池カバー12を本体11から取り外した際に、溝状の被係合部(係合溝131)に溜まった液体が収納空間110の奥側に浸入してしまうことを抑制することができるようになる。このように、本実施の形態では、二重の封止構造とすることで、液体の収納空間110への浸入をより確実に抑制できるようにしている。
【0140】
さらに、本実施の形態では、カバー本体16の回動軸Cに沿って見た状態で、装着状態から非装着状態となるように電池カバー12を回動させる途中で、カバー本体16の少なくとも一部が装置本体3からはみ出すようにしている。そして、カバー本体16を装着状態と非装着状態との間で回動させた際に、カバー本体16の回動軸Cに沿って見た状態で電池カバー12の全体が装置本体3の内側に存在している(装置本体3からはみ出していない)ときには、電池カバー12と本体11との間の隙間がOリング(シール部材)19でシールされるようにしている。こうすることで、電池カバー12が本体11に確実に装着されていない場合(半開状態)にも、電池カバー12と本体11との間の隙間がシールされるようにして、液体が収納空間110内に浸入してしまうことを、より確実に抑制することができるようにしている。
【0141】
本実施の形態では、
図11および
図34に示すように、装置本体3を下側から見た状態で、電池カバー12の全体が大径部314の輪郭よりも内側に存在しているときには、電池カバー12と本体11との間の隙間がOリング(シール部材)19でシールされるようにしている。このような構成は、例えば、装置本体3を下側から見た状態で、電池カバー12の全体が大径部314の輪郭よりも内側に存在しているときには、係合爪164が係合溝131の奥側係合溝1312内に位置するようにすることで形成することができる。
【0142】
さらに、本実施の形態では、大径部314の外径が、筒状体21の内径よりも若干小さい径となるように形成されている。そのため、
図14および
図35に示すように、カバー本体16の回動軸Cに沿って見た状態で電池カバー12の少なくとも一部が装置本体3からはみ出しているときには、タンク2を装置本体3に装着させることができないようになっている。こうすることで、電池カバー12を閉め忘れたとき(収納空間110がシールされていない状態のとき)には、装置本体3をタンク2内に挿入することができないようにしている。すなわち、タンク2を装置本体3に装着させることができるときには、収納空間110が必ずシールされた状態となるようにしている。
【0143】
こうすれば、収納空間110への液体の浸入が許容された状態のときには、口腔洗浄装置1を使用できないようにすることが可能になるため、口腔洗浄装置1の使用時に収納空間110内に液体が浸入してしまうことを抑制することが可能になる。
【0144】
なお、上述の実施の形態では、装置本体3がタンク2にスライド可能に支持されたタンク伸縮式の口腔洗浄装置1を例示したが、これに限るものではない。例えば、
図36に示すようなタンク分離式の口腔洗浄装置1にも、本開示を適用することができる。
図36に示すタンク分離式の口腔洗浄装置1では、装置本体3に、タンク2が着脱可能に取り付けられている。なお、装置本体3には、ノズル4が着脱可能に取り付けられている。
【0145】
そして、タンク分離式の口腔洗浄装置1を電池で駆動させるようにする場合には、電池カバーに陽極端子を取り付けることで、電池が収納される電池収納部のコンパクト化を図れるようにすることができる。また、カバー本体を回動させることで装着状態と非装着状態とを切り替えることができるように電池カバーを構成し、カバー本体に、指を引っ掛けて電池カバーの装着状態と非装着状態との切り替え操作を行うことが可能な操作リブを設けるようにすることもできる。このとき、操作リブを、電池の長手方向に沿って突出させることも可能であるし、電池の径方向に沿って突出させることも可能である。
【0146】
なお、電池カバーが下方に位置するようにしつつ、操作リブを電池の長手方向に沿って突出させる場合、装置本体3の底壁に凹部を形成し、操作リブが凹部内に配置されるように電池収納部を形成するのが好ましい。こうすれば、装置本体3の下端から操作リブが突出してしまうことが抑制され、通常の載置状態で、操作リブを凹部内に隠すことができるようになる。
【0147】
[作用・効果]
以下では、上記実施の形態およびその変形例で示した口腔洗浄装置の特徴的構成およびそれにより得られる効果を説明する。
【0148】
上記実施の形態およびその変形例で示した口腔洗浄装置1は、電池7で駆動し、電池7の交換が可能な電池交換式の装置である。この口腔洗浄装置1は、電池7が収納される収納空間110を有する本体11と、収納空間110の開口110aを塞ぐ電池カバー12と、電池カバー12と本体11との間の隙間をシールするOリング(シール部材)19と、を備えている。
【0149】
また、電池カバー12は、本体11に回動可能に装着されるカバー本体16を備えている。
【0150】
さらに、上記実施の形態およびその変形例で示した口腔洗浄装置1は、カバー本体16を回動させることで電池カバー12の装着状態と非装着状態とを切り替えることができるように構成されている。なお、電池カバー12の装着状態とは、収納空間110の開口110aを塞ぎつつ電池カバー12と本体11との間の隙間をOリング(シール部材)19でシールした状態のことである。また、電池カバー12の非装着状態とは、Oリング(シール部材)19による電池カバー12と本体11との間の隙間のシールが解除され、電池カバー12を本体11から取り外すことが可能な状態のことである。また、電池カバー12が、カバー本体16に取り付けられ、装着状態で電池7に接触して電気的に接続される端子(陰極端子17や陽極端子18)を備えている。
【0151】
そして、カバー本体16は、指を引っ掛けて電池カバー12の装着状態と非装着状態との切り替え操作を行うことが可能な操作リブ1612を有している。
【0152】
このように、上記実施の形態およびその変形例で示した口腔洗浄装置1では、カバー本体16を回動させることで電池カバー12の装着状態と非装着状態との切り替えを行えるようになっている。そして、操作リブ1612に指を引っ掛けて操作することで、カバー本体16を回動させて電池カバー12の装着状態と非装着状態とが切り替えられるようにしている。すなわち、電池カバー12の開閉動作を手で行うことができるようにしている。
【0153】
こうすれば、電池交換時等に電池カバー12を本体11から取り外す際に、コイン等、電池カバー12を本体11から取り外すための部材を用いる必要がなくなるため、電池カバー12の開閉動作をより容易に行うことができるようになる。その結果、より容易に電池7を交換することが可能になる。
【0154】
また、電池カバー12を本体11に装着した状態で、電池カバー12と本体11との間の隙間がOリング(シール部材)19によってシールされるようにしているため、電池7で駆動する口腔洗浄装置1を、液体が収納空間110内に浸入してしまうことを抑制した状態で使用することができる。このように、電池カバー12と本体11との間の隙間をシールするOリング(シール部材)19を備えるようにすることで、口腔洗浄装置1の電池7が収納される収納空間110を防水構造とすることができるようになる。
【0155】
また、操作リブ1612が電池7の長手方向に沿って突出していてもよい。
【0156】
こうすれば、操作リブ1612の高さ(突出高さL1)を確保することが可能になるため、電池カバー12の開閉操作時の操作性をより向上させることができるようになる。
【0157】
また、操作リブ1612が、カバー本体16の回動中心C1から偏心した位置に設けられていてもよい。
【0158】
このように、カバー本体16の回動中心C1から偏心した位置に操作リブ1612を設けるようにすれば、電池カバー12の開閉操作を行う際に必要な操作力(トルク)を小さくすることが可能になる。そのため、比較的弱い力でカバー本体16を回動させることができるようになって、電池カバー12の開閉操作時の操作性をより向上させることができるようになる。
【0159】
また、カバー本体16が、Oリング(シール部材)19が装着される装着溝163を備えており、Oリング(シール部材)19が装着溝163に装着されていてもよい。
【0160】
こうすれば、電池カバー12を本体11に装着させる際に、Oリング(シール部材)19の存在を目視することができる。そのため、Oリング(シール部材)19が外れているときには、本体11にOリング(シール部材)を装着させる場合と較べて、より確実にOリング(シール部材)19が外れていることを確認することができるようになる。そのため、電池カバー12と本体11との間の隙間がシールされていない状態で電池カバー12を本体11に装着させてしまうことを、より確実に抑制することが可能になる。また、カバー本体16にOリング(シール部材)19を装着させるようにすれば、Oリング(シール部材)19の清掃が容易になるため、より清潔な状態を維持することが可能になるという利点もある。
【0161】
また、操作リブ1612が、Oリング(シール部材)19の外周191よりも外側に位置していてもよい。
【0162】
こうすれば、電池カバー12の開閉操作を行う際に必要な操作力(トルク)をより小さくすることが可能になるため、電池カバー12の開閉操作時の操作性をより一層向上させることができるようになる。
【0163】
また、カバー本体16が、本体11に形成された被係合部に解除可能に係合し、装着状態でカバー本体16が本体11から外れてしまうことを抑制することが可能な係合部を備えていてもよい。
【0164】
こうすれば、電池カバー12による収納空間110の開口110aの閉鎖状態を維持することが可能になって、電池カバー12が本体11から外れてしまうことを、より確実に抑制することができるようになる。
【0165】
また、係合部が係合爪164であり、被係合部が係合溝131であってもよい。
【0166】
例えば、本体11側に係合爪を設けた場合、収納空間110の開口径を係合爪の分だけ広くする必要があるが、電池カバー12側に係合爪164を設けるようにすれば、収納空間110の開口径を広くする必要がなくなり、収納空間110の開口径をより小さくすることができるようになる。その結果、電池7を収納するスペース(収納空間)のより一層の小型化を図ることができるようになる。
【0167】
また、操作リブ1612が、装着状態と非装着状態との切り替え操作を行う際に回動する電池カバー12の回動中心C1に対して、係合爪164よりも外側に位置していてもよい。
【0168】
こうすれば、電池カバー12の開閉操作を行う際に必要な操作力(トルク)をより小さくすることが可能になるため、電池カバー12の開閉操作時の操作性をより一層向上させることができるようになる。
【0169】
また、係合溝131が、電池カバー12側に開口する開口部1311aを有し、係合爪164を収納空間110の奥側へ移動させることが可能な手前側係合溝1311を備えていてもよい。さらに、係合溝131が、手前側係合溝1311の収納空間110の奥側に連設され、係合爪164を収納空間110において電池カバー12の回動方向へ移動させることが可能な奥側係合溝1312を備えていてもよい。
【0170】
こうすれば、電池カバー12を奥側に押す動作および電池カバー12を回動方向に回動させる動作の2つの動作で電池カバー12の開閉操作を行うことができるようになる。すなわち、電池カバー12の開閉操作を簡略化させつつ、電池カバー12が本体11から外れてしまうことを抑制できるようになる。
【0171】
また、電池カバー12側に位置する第1奥側壁部13121と、収納空間110の奥側に位置する第2奥側壁部13122と、で奥側係合溝1312における電池7の長手方向の両側が画成されていてもよい。さらに、第1奥側壁部13121に連設される第1手前側壁部13111と、第2奥側壁部13122に連設される第2手前側壁部13112と、で手前側係合溝1311における電池カバー12の回動方向の両側が画成されていてもよい。そして、第1手前側壁部13111が開口部1311aに向かうにつれて第1奥側壁部13121から離れる方向に傾斜していてもよい。
【0172】
こうすれば、電池カバー12の閉操作時に、傾斜する第1手前側壁部13111に沿って係合爪164を移動させて、係合爪164を奥側係合溝1312に導入させることができるようになる。すなわち、第1手前側壁部13111に、係合爪164を奥側係合溝1312に誘い込む(ガイドする)機能を持たせることができるようになる。そのため、手前側係合溝1311内に係合爪164を導入させた状態とすれば、その後に、電池カバー12を奥側に押さずに回動方向の一方側(閉方向)に回動させるだけで、係合爪164を奥側係合溝1312に係合させる(電池カバー12が本体11から外れないようにする)ことができるようになる。このように、第1手前側壁部13111に、係合爪164を奥側係合溝1312に誘い込む(ガイドする)機能を持たせるようにすれば、より容易に電池カバー12の閉操作を行うことができるようになる。
【0173】
また、電池カバー12側に位置する第1奥側壁部13121と、収納空間110の奥側に位置する第2奥側壁部13122と、で奥側係合溝1312における電池7の長手方向の両側が画成されていてもよい。さらに、第1奥側壁部13121に連設される第1手前側壁部13111と、第2奥側壁部13122に連設される第2手前側壁部13112と、で手前側係合溝1311における電池カバー12の回動方向の両側が画成されていてもよい。そして、第2手前側壁部13112が開口部1311aに向かうにつれて第2奥側壁部13122から離れる方向に傾斜していてもよい。
【0174】
こうすれば、電池カバー12の開操作時に、傾斜する第2手前側壁部13112に沿って係合爪164を移動させて、係合爪164を開口部1311a側まで移動させることができるようになる。すなわち、第2手前側壁部13112に、係合爪164を開口部1311a側に誘い込む(ガイドする)機能を持たせることができるようになる。そのため、電池カバー12を回動方向の他方側(開方向)に回動させるだけで、電池カバー12を本体11から取り外すことができるようになる。このように、第2手前側壁部13112に、係合爪164を開口部1311a側に誘い込む(ガイドする)機能を持たせるようにすれば、より容易に電池カバー12の開操作を行うことができるようになる。
【0175】
また、カバー本体16が、Oリング(シール部材)19が装着される装着溝163を備えていてもよい。そして、装着状態で、係合部よりも収納空間110の奥側に装着溝163が位置していてもよい。
【0176】
このように、被係合部に係合する係合部よりも奥側で電池カバー12と本体11との間の隙間がシールされるようにすれば、収納空間110の電池7が収納される部位に液体が浸入してしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
【0177】
また、本体11における収納空間110の開口110aの周縁部14の全周に、装着状態で電池カバー12に接触する封止リブ141が形成されていてもよい。
【0178】
こうすれば、電池カバー12を本体11に装着した際には、係合部および被係合部よりも外側で電池カバー12と本体11との間の隙間が封止リブ141によりシールされることになる。そのため、溝状の係合部や溝状の被係合部に液体が浸入してしまうことを抑制することができるようになる。その結果、電池カバー12を本体11から取り外した際に、溝状の係合部や溝状の被係合部に溜まった液体が収納空間110の奥側に浸入してしまうことを抑制することができるようになる。このように、二重の封止構造とすることで、液体の収納空間110への浸入をより確実に抑制できるようにしている。
【0179】
また、カバー本体16が一部品で構成されていてもよい。
【0180】
こうすれば、部品点数を削減することができるため、構成の簡素化を図ったり、コストの低減を図ったりすることが可能になる。
【0181】
また、カバー本体16に、電池7を収納空間110に逆入れした場合に、電池7の端子(陰極端子17や陽極端子18)への接触を防止するリブ16211が形成されていてもよい。
【0182】
こうすれば、電池7の逆入れ時に通電してしまうことを抑制することが可能になるため、口腔洗浄装置1が誤作動してしまうことを、より確実に抑制することができるようになる。
【0183】
また、電池カバー12が、通常状態で、本体11の下側に装着されていてもよい。
【0184】
こうすれば、口腔洗浄装置1の通常の載置状態で、電池カバー12が下側に配置されることになるため、電池カバー12を見え難くすることができる。その結果、口腔洗浄装置1の外観品位を向上させることができ、デザイン性を向上させることができるようになる。特に、伸縮式の口腔洗浄装置1とした場合、電池カバー12をタンク2内に隠すことが可能になるため、デザイン性をさらに向上させることができるようになる。
【0185】
また、口腔洗浄装置1が、本体11が内蔵される装置本体3を備えており、カバー本体16の回動軸Cに沿って見た状態で、装着状態から非装着状態となるように電池カバー12を回動させる途中で、カバー本体16の少なくとも一部が装置本体3からはみ出すように構成されていてもよい。そして、カバー本体16を装着状態と非装着状態との間で回動させた際に、カバー本体16の回動軸Cに沿って見た状態で電池カバー12の全体が装置本体3の内側に存在しているときには、電池カバー12と本体11との間の隙間がOリング(シール部材)19でシールされていてもよい。
【0186】
このように、電池カバー12が本体11に確実に装着されていない場合(半開状態)にも、電池カバー12と本体11との間の隙間がシールされるようにすれば、液体が収納空間110内に浸入してしまうことを、より確実に抑制することができるようになる。
【0187】
また、装着状態で、電池カバー12の外周が装置本体3の底面3131の外周に沿うように配置されていてもよい。
【0188】
こうすれば、電池カバー12の本体11への装着状態の際に、電池カバー12が装置本体3から不自然に突出してしまうことが抑制されるため、口腔洗浄装置1の外観品位を向上させることができ、デザイン性を向上させることができるようになる。
【0189】
また、口腔洗浄装置1が、装置本体3に着脱可能に装着され、液体を貯留することが可能なタンク2を備えていてもよい。そして、カバー本体16の回動軸Cに沿って見た状態で電池カバー12の少なくとも一部が装置本体3からはみ出しているときには、タンク2を装置本体3に装着できないようにしてもよい。
【0190】
このように、電池カバー12を閉め忘れたとき(収納空間110がシールされていない状態のとき)には、装置本体3をタンク2内に挿入することができないようにすれば、収納空間110への液体の浸入が許容された状態のときには、口腔洗浄装置1を使用できないようにすることが可能になる。すなわち、装置本体3にタンク2を装着させた際(口腔洗浄装置1を使用可能な状態としたとき)には、収納空間110がシールされて収納空間110内に液体が浸入してしまうことが抑制されるようにすることが可能になる。そのため、口腔洗浄装置1の使用時に収納空間110内に液体が浸入してしまうことを抑制することが可能になる。
【0191】
また、タンク2を装置本体3に装着した状態で、電池カバー12がタンク2内に収納されていてもよい。
【0192】
こうすれば、電池カバー12をタンク2内に隠すことが可能になるため、口腔洗浄装置1の外観品位を向上させることができ、デザイン性を向上させることができるようになる。また、電池カバー12がタンク2内に収納されているため、口腔洗浄装置1の使用時に発生する汚れ(例えば、食べかすなど)が電池カバー12に付着してしまうことを抑制することができるようになる。さらに、電池カバー12がタンク2内に収納されているため、口腔洗浄装置1の保管時(例えば、使用していないときに洗面台等の上に載置しているとき)に電池カバー12に埃が溜まってしまうことを抑制することもできるようになる。
【0193】
また、装置本体3に、タンク2内の液体を装置本体3内に供給することが可能なチューブ5が取り付けられていてもよい。そして、タンク2が、装置本体3がタンク2に収容される収容状態と装置本体3がタンク2から引き出された引出状態との間でスライドできるように装置本体3に支持されていてもよい。さらに、収容状態で、タンク2と装置本体3との間に、チューブ5が収納されるチューブ収納空間2bが形成されていてもよい。そして、収容状態で、チューブ収納空間2bの中央側に操作リブ1612が位置しており、チューブ収納空間2bにおける操作リブ1612よりも外側にチューブ5が位置していてもよい。
【0194】
こうすれば、装置本体3の収容状態で、チューブ収納空間2bにチューブ5を収納させる際に、チューブ5の形状を操作リブ1612の外側(外周側)で巻かれた状態とすることができるようになる。すなわち、比較的大きな曲率半径でチューブ5を巻くことができるようになる。その結果、チューブ5が潰れてしまったり破損してしまったりすることが抑制されることになる。
【0195】
また、操作リブ1612の突出高さL1がチューブ5の径D1よりも小さくてもよい。
【0196】
こうすれば、装置本体3を収容状態としたときに、より確実に操作リブ1612をチューブ収納空間2bに収めることができるようになる上、チューブ5が潰れてしまったり破損してしまったりすることが抑制されることになる。
【0197】
また、操作リブ1612の突出高さL1が、3.5mm以上4.5mm以下であってもよい。
【0198】
こうすれば、操作リブ1612の操作性が悪化してしまうことを抑制しつつ、相手部品(例えば、同じチューブ収納空間2b内に存在するチューブ5等)との干渉を抑制することができるようになる。すなわち、操作リブ1612の突出高さL1を、相手部品との干渉を抑制できる突出高さ、かつ、操作性を高めることができる突出高さとなるようにすることが可能になる。
【0199】
また、装置本体3の電池カバー12が装着される側とは反対側に、装置本体3内に供給された液体を吐出するノズル4が取り付けられていてもよい。
【0200】
こうすれば、口腔洗浄装置1の使用時に、ノズル4から吐出された液体が電池カバー12にかかってしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
【0201】
[その他]
以上、本開示にかかる口腔洗浄装置の内容を説明したが、上述の実施の形態およびその変形例は、本開示における技術を例示するためのものである。したがって、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【0202】
例えば、上記実施の形態およびその変形例で説明した構成を適宜組み合わせた口腔洗浄装置とすることが可能である。
【0203】
また、上記実施の形態およびその変形例では、装置本体3をタンク2に対して相対的に回転させることで装置本体3を引出状態とするタンク伸縮式の口腔洗浄装置1を例示したが、これに限られるものではない。例えば、装置本体3をスライド方向に引っ張ることで装置本体3を引出状態とするタンク伸縮式の口腔洗浄装置とすることが可能である。
【0204】
また、口腔洗浄装置は、駆動源としての電池7を交換することが可能な電池交換式の装置であれば、様々な装置とすることができる。すなわち、乾電池や充電池等が寿命を迎えた場合に新しい電池に取り換えることを想定した口腔洗浄装置であればよい。例えば、乾電池を用いる装置とすることも可能であるし、充電池を用いる装置とすることも可能である。なお、充電池を用いる装置とする場合、充電池を装置から取り外して充電させる構成とすることも可能であるし、充電池を装置に収容した状態で充電させる構成とすることも可能である。
【0205】
また、装置本体やタンク、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0206】
以上のように、本開示にかかる口腔洗浄装置は、より容易に電池を交換することが可能であるので、家庭用および業務用をはじめとする各種の口腔洗浄装置に利用できる。
【符号の説明】
【0207】
1 口腔洗浄装置
2 タンク
2b チューブ収納空間
3 装置本体
4 ノズル
5 チューブ
7 電池
11 本体
12 電池カバー
14 周縁部
16 カバー本体
17 陰極端子(端子)
18 陽極端子(端子)
19 Oリング(シール部材)
110 収納空間
110a 開口
131 係合溝
141 封止リブ
163 装着溝
164 係合爪
191 外周
1311 手前側係合溝
1311a 開口部
1312 奥側係合溝
1612 操作リブ
3131 底面
13111 第1手前側壁部
13112 第2手前側壁部
13121 第1奥側壁部
13122 第2奥側壁部
C 回動軸
C1 回動中心
D1 チューブの径
L1 突出高さ