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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095438
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】排水システム及び排水栓装置
(51)【国際特許分類】
   A47K 3/00 20060101AFI20230629BHJP
   F24H 9/16 20220101ALI20230629BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20230629BHJP
   A47K 1/14 20060101ALI20230629BHJP
   E03C 1/22 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
A47K3/00 P
F24H9/16 F
H04Q9/00 301D
A47K1/14 B
E03C1/22 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021211326
(22)【出願日】2021-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】000157212
【氏名又は名称】丸一株式会社
(72)【発明者】
【氏名】藤田 源希
【テーマコード(参考)】
2D061
5K048
【Fターム(参考)】
2D061DA01
2D061DB03
2D061DB10
5K048BA14
5K048DA01
5K048DB01
5K048EB02
5K048EB12
5K048HA01
5K048HA02
5K048HA03
(57)【要約】
【課題】
排水栓装置と設備機器との間で信号や通信仕様を合わせる必要がなく、配線やノイズによる課題を解決した排水システム、及び排水栓装置を提供する。
【解決手段】
排水システムは第一の動作指示情報により槽体の排水口を開閉する排水栓装置1と、前記排水栓装置1や浴室の状態を検知し第一の状態情報を出力するセンサ2と、第二の動作指示情報により動作を行い、第二の状態情報を出力する設備機器3と、伝送路を介して操作情報を送信するとともに、前記第一の状態情報、前記第二の状態情報を受信して状態に対応する表示を行う携帯端末4と、前記伝送路を介して送信された前記第一の状態情報、前記第二の状態情報を蓄積すると共に、前記状態情報と前記操作情報とを比較して必要な動作指示情報を生成して、前記第一の動作指示情報、前記第二の動作指示情報として前記伝送路を介して前記排水栓装置1、前記設備機器3に対して送信する制御部51とを有する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の動作指示情報により槽体の排水口を開閉する排水栓装置と、
前記排水栓装置や浴室の状態を検知し第一の状態情報を出力するセンサと、
第二の動作指示情報により動作を行い、第二の状態情報を出力する設備機器と、
伝送路を介して操作情報を送信するとともに、前記第一の状態情報、前記第二の状態情報を受信して状態に対応する表示を行う携帯端末と、
前記伝送路を介して送信された前記第一の状態情報、前記第二の状態情報を蓄積すると共に、前記状態情報と前記操作情報とを比較して必要な動作指示情報を生成して、前記第一の動作指示情報、前記第二の動作指示情報として前記伝送路を介して前記排水栓装置、前記設備機器に対して送信する制御部とを有することを特徴とする排水システム。
【請求項2】
伝送路を介して通信が可能な第一の通信モジュールを有し、槽体の排水口を開閉する排水栓装置と、
前記伝送路を介して通信が可能な第二の通信モジュールを有し、前記排水栓装置や浴室の状態を検知するセンサと、
前記伝送路を介して通信が可能な第三の通信モジュールを有する設備機器と、
前記伝送路を介して操作情報を送信するとともに、前記排水栓装置や浴室の状態情報及び設備機器の状態情報を受信する携帯端末と、
前記第一の通信モジュール、前記第二の通信モジュール、前記第三の通信モジュールの少なくとも1つと通信し、前記伝送路を介して送信された前記状態情報を蓄積すると共に、前記状態情報と前記操作情報とを比較して必要な動作指示を生成して、動作指示情報として送信する制御部とを有し、
前記第一の通信モジュール、前記第二の通信モジュール、前記第三の通信モジュールは互いに通信し、前記排水栓装置及び前記センサ及び設備機器を作動可能であることを特徴とする排水システム。
【請求項3】
前記第一の状態情報は、
前記排水口の開閉状態に関する排水栓情報と、
前記浴室内の人の動き又は前記浴室の状態に関する浴室情報とから成り、
前記排水栓装置は、
前記排水栓情報と前記浴室情報とに基づいて前記操作情報に優先して前記排水口を強制的に開閉可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水システム。
【請求項4】
槽体の排水口に取り付け可能で前記排水口を開閉する栓蓋と、
動作指示情報に基づいて前記栓蓋を開閉する駆動部と、
前記排水栓装置又は駆動部の状態を検知し、状態情報として伝送路を介して送信するセンサと、
携帯端末からの操作情報を受けて動作指示を生成し、前記動作指示情報として伝送路を介して送信する制御部を有するネットワークと通信可能な通信部とから構成されることを特徴とする排水栓装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、槽体に形成された排水口を開閉するための排水システム及び排水システムに利用可能な排水栓装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の排水システムとしては、特許文献1のように、操作パネルによって浴室の設備機器である給湯器に対して浴槽への湯張り運転が指示された際に排水栓装置によって排水口を閉栓する構造が知られている。
【0003】
ここで、上記排水栓装置と設備機器との間で通信方法や通信規格が異なる等の理由により、排水栓装置と設備機器との間で通信ができない場合がある。この場合、湯張り運転の際に排水栓装置によって排水口を閉塞することができず、設備機器とは別に排水栓装置を操作しなければならない。
【0004】
特許文献2においては上記問題を鑑み、HA端子(JEM-A端子)によって排水栓装置と設備機器を接続し、設備機器に対する湯張り運転の指示に対応して排水栓装置の制御を行う構造を採用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-172292号公報
【特許文献2】特開2017-141995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
各特許文献において、排水栓装置と設備機器とが通信を行うためには互いの通信仕様が異なることがあり、通信を可能とするためには施工現場での対応が必要となり、煩雑な作業が必要であった。
又、排水栓装置と設備機器とを有線の伝送路で直接繋ぐ場合において、排水栓装置と設備機器との距離が離れていると、当該伝送路の配線の引き回し等が困難になる。又、伝送路が長くなると、伝達される通信にノイズが生じることによって作動不良となる場合がある。
【0007】
そこで、本発明は排水栓装置と設備機器との間で信号や通信仕様を合わせる必要がなく、配線やノイズによる課題を解決した排水システム、及び排水栓装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第一の発明は、第一の動作指示情報により槽体の排水口を開閉する排水栓装置と、
前記排水栓装置や浴室の状態を検知し第一の状態情報を出力するセンサと、
第二の動作指示情報により動作を行い、第二の状態情報を出力する設備機器と、
伝送路を介して操作情報を送信するとともに、前記第一の状態情報、前記第二の状態情報を受信して状態に対応する表示を行う携帯端末と、
前記伝送路を介して送信された前記第一の状態情報、前記第二の状態情報を蓄積すると共に、前記状態情報と前記操作情報とを比較して必要な動作指示情報を生成して、前記第一の動作指示情報、前記第二の動作指示情報として前記伝送路を介して前記排水栓装置、前記設備機器に対して送信する制御部とを有することを特徴とする排水システムである。
【0009】
第二の発明は、伝送路を介して通信が可能な第一の通信モジュールを有し、槽体の排水口を開閉する排水栓装置と、
前記伝送路を介して通信が可能な第二の通信モジュールを有し、前記排水栓装置や浴室の状態を検知するセンサと、
前記伝送路を介して通信が可能な第三の通信モジュールを有する設備機器と、
前記伝送路を介して操作情報を送信するとともに、前記排水栓装置や浴室の状態情報及び設備機器の状態情報を受信する携帯端末と、
前記第一の通信モジュール、前記第二の通信モジュール、前記第三の通信モジュールの少なくとも1つと通信し、前記伝送路を介して送信された前記状態情報を蓄積すると共に、前記状態情報と前記操作情報とを比較して必要な動作指示を生成して、動作指示情報として送信する制御部とを有し、
前記第一の通信モジュール、前記第二の通信モジュール、前記第三の通信モジュールは互いに通信し、前記排水栓装置及び前記センサ及び設備機器を作動可能であることを特徴とする排水システムである。
【0010】
尚、上記第一の発明及び第二の発明において記載した設備機器は給湯器以外にも、浴槽の洗浄装置や浴室乾燥機等であっても良く、機器の種類が限定されるものではない。
【0011】
第三の発明は、前記第一の状態情報は、
前記排水口の開閉状態に関する排水栓情報と、
前記浴室内の人の動き又は前記浴室の状態に関する浴室情報とから成り、
前記排水栓装置は、
前記排水栓情報と前記浴室情報とに基づいて前記操作情報に優先して前記排水口を強制的に開閉可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水システムである。
【0012】
第四の発明は、槽体の排水口に取り付け可能で前記排水口を開閉する栓蓋と、
動作指示情報に基づいて前記栓蓋を開閉する駆動部と、
前記排水栓装置又は駆動部の状態を検知し、状態情報として伝送路を介して送信するセンサと、
携帯端末からの操作情報を受けて動作指示を生成し、前記動作指示情報として伝送路を介して送信する制御部を有するネットワークと通信可能な通信部とから構成されることを特徴とする排水栓装置である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、排水栓装置と設備機器との間で信号を合わせる必要がない。又、排水栓装置と設備機器との距離が離れている場合であっても、ノイズによる作動不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第一実施形態に係る排水栓装置及び設備機器の構成を示す概略図である。
図2】第一実施形態に係る排水システムの通信様態を示す概略図である。
図3】第一実施形態に係る排水システムの通信様態を示す概略図である。
図4】第一実施形態に係る排水システムの通信様態を示す概略図である。
図5】第二実施形態に係る排水システムの通信様態を示す概略図である。
図6】第二実施形態に係る排水システムの通信様態を示す概略図である。
図7】第二実施形態に係る排水システムの通信様態を示す概略図である。
図8】排水栓装置の一例を示す断面図である。
図9図8のA-A‘断面図である。
図10】排水栓装置の更に別の例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の排水システム及び排水栓装置を説明する。尚、以下に記載する実施形態は発明の理解を容易にするためのものであり、これによって発明が制限して理解されるものではない。
【0016】
1.第一実施形態
[排水システムの構成]
図1及び図2に示すように、第一実施形態の排水システムは、浴槽である槽体100の底面に形成された排水口110を開閉するためのシステムであり、排水栓装置1、センサ2、設備機器3、携帯端末4、ネットワーク5、中継器6から構成される。又、排水栓装置1とセンサ2と中継器6は屋内に配置される。
【0017】
排水栓装置1は槽体100の排水口110に取り付け可能であって、排水口110を開閉する栓蓋12と、開閉操作を行う操作部13と、栓蓋12を開閉する駆動部14と、駆動部14の動作を栓蓋12へ向けて伝達するレリースワイヤ16とを備える。
栓蓋12は排水口110を覆う蓋体であって、操作部13によって加えられた指示により昇降する。又、栓蓋12は周囲にパッキンが嵌着されており、下降時には当該パッキンによって排水口110を閉塞することで槽体100内に湯水を貯留可能にするとともに、上昇時には排水口110を開放して湯水を排出可能にする。
操作部13は手動操作によって栓蓋12を昇降させる手動操作部131と、駆動部14を動作させて栓蓋12を昇降させる電動操作部132から成る。手動操作部131は槽体100の縁部に配置され、使用者による押動操作が可能となっている。電動操作部132は浴室内外に設置された操作パネル32に備えられている。尚、操作パネル32は湯張り運転や追い焚き運転等の設備機器3に対する操作も可能となっており、駆動部14は設備機器3に連動するように構成されていても良く、操作パネル32によって設備機器3とは独立して駆動部14のみが操作可能であっても良い。
駆動部14はモータであって、基板15から出力される信号によって動作が制御されており、双方向に回転可能となっている。
基板15は電動操作部132に入力された信号に基づいて駆動部14の動作を制御する他、中継器6を介してネットワーク5と通信可能な通信部としての機能を備えている。従って、基板15は携帯端末4から送信された第一の動作指示情報を受信可能であるとともに、センサ2によって検知された排水栓装置1の状態を第一の状態情報として出力可能となっている。
レリースワイヤ16は弾性材から成る筒状のアウターチューブと金属製のインナーワイヤから構成され、操作部13に対して行われた手動操作又は電動操作を受けてアウターチューブをインナーワイヤが進退することにより、開閉操作を栓蓋12へと伝達する。
【0018】
上記排水栓装置1は内部にロック機構を有し、栓蓋12の上昇状態を保持することが可能となっている。又、当該ロック機構は操作部13に対して操作が加えられる都度栓蓋12の上昇状態の保持と保持の解除を繰り返すように構成されている。
【0019】
センサ2は上記排水栓装置1や浴室の状態を検知して第一の状態情報として出力する検知装置であって、磁気によって栓蓋12の昇降状態を検知することで、排水口110の開閉状態に関する排水栓情報を取得する排水栓センサ21と、入浴者に関する浴室情報を取得する生体情報センサ22から成る。尚、排水栓センサ21は排水栓装置1に取り付けられており、その検知方法については磁気による検知の他、光学式や接触式やその他の検知方法であっても良く、何ら限定されるものではない。
又、生体情報センサ22としては、例えば浴室内の人間の有無を検知する人感センサや入浴者の心拍数や血圧を検知するセンサ等が挙げられ、それらの少なくとも1つ以上によって構成されている。
【0020】
設備機器3は上水道に接続された給水管によって供給される水を加熱して給湯管へと出湯する給水運転を実行する給湯器31と操作パネル32とを備える。
給湯器31は風呂往き管及び風呂戻り管(図示せず)によって槽体100に接続され、操作パネル32に対して直接操作が加えられるか、携帯端末4からの指示が中継器6を通じて伝達されることによって動作する。
操作パネル32は浴室の内外に配置され、槽体100内に貯留された湯の温度や浴室内の温度等が表示される表示部と、排水栓装置1や給湯器31に動作指示を行う操作ボタンから成る。尚、操作ボタンは給湯器31に対する湯張り運転や追い焚き運転を行うための操作ボタン、排水栓装置1を動作させる電動操作部132としての操作ボタン等から構成される。又、それ以外にも浴槽洗浄や浴室乾燥を行うための操作ボタンや各種機器の作動時刻を設定するタイマー等が設けられていても良い。又、操作パネル32は中継器6を介してネットワーク5と通信可能であって、携帯端末4から送信された第二の動作指示情報を受信可能であるとともに、設備機器3の状態を第二の状態情報として出力可能となっている。
【0021】
上記給湯器31は屋外に配置されており、屋内に配置された操作パネル32とは有線の伝送路によって接続されているが、排水栓装置1や中継器6とは接続されていない。又、給湯器31と操作パネル32は必ずしも有線の伝送路によって接続される必要は無く、可能であれば無線の伝送路によって接続されても良い。
又、操作パネル32と排水栓装置1は無線の伝送路によって接続されている。
【0022】
ここで、センサ2によって検知・出力された排水栓情報及び浴室情報は第一の状態情報として中継器6へ出力されるとともに、設備機器3の状態は第二の状態情報として中継器6へ出力される。又、上記排水栓装置1は中継器6から出力された第一の動作指示情報を受信可能であるとともに、設備機器3は中継器6から出力された第二の動作指示情報を受信可能となっている。
【0023】
携帯端末4は使用者が所持するスマートフォン等、携帯機器の端末であり、専用のアプリによって伝送路を介してネットワーク5と通信することができる。
上記アプリは排水栓装置1や設備機器3に対する指示を操作情報として設定し、伝送路を介して送信することができるとともに、ネットワーク5から送信された排水栓装置1や設備機器3の状態情報を受信し、表示することができる。
【0024】
ネットワーク5は携帯端末4からの操作情報を受けて、排水栓装置1や設備機器3に対する動作指示情報を生成する制御部51を有するサーバである。例えば携帯端末4から湯張り運転に関する操作情報が送信されると、排水口110を閉塞する様に指示する第一の動作指示情報と、槽体100内に湯を貯留する様に指示する第二の動作指示情報を生成し、中継器6へと送信する。又、制御部51は排水栓装置1や設備機器3からの状態情報を受信すると、それらの情報を蓄積し、必要に応じて携帯端末4へと送信する。
上記制御部51を操作したい使用者は、携帯端末4にインストールされた専用アプリを用いて屋内又は屋外からネットワーク5に接続することで、排水栓装置1や設備機器3の操作が可能となると共に、当該操作による結果を受信することができる。
【0025】
中継器6は屋内に配置され、携帯端末4によってネットワーク5を介して送信された動作指示情報を、無線又は有線の伝送路を通じて対応する装置へと送信する。又、排水栓装置1や設備機器3から状態情報が出力されると、当該状態情報を伝送路を介して携帯端末4へと送信する。
【0026】
[第一実施形態での通信様態1]
次に、第一実施形態の排水システム及び排水栓装置の通信様態について説明する。
【0027】
図2は排水システムの流れを示す概略図である。尚、槽体100の排水口110は開口された状態にあるとともに、設備機器3は湯張り等の動作を行っておらず、湯張り等の動作の予約は未設定となっている。
【0028】
排水栓装置1の状態は排水栓センサ21によって検知されるとともに、基板15を通じて第一の状態情報として出力され、中継器6を介してネットワーク5(制御部51)に送信されている。又、設備機器3の状態は操作パネル32によって出力され、中継器6を介してネットワーク5(制御部51)に送信されている。制御部51は上記第一の状態情報及び第二の状態情報を受信し、蓄積している。
【0029】
使用者によって携帯端末4が操作され、専用のアプリが使用されると、現在の浴室の状態が表示される。この時、携帯端末4には制御部51に蓄積されていた排水栓装置1の状態、即ち排水口110の開閉状態と、設備機器3の状態、即ち給湯が開始されているか否か、給湯の予約が成されているか等が表示される。
【0030】
次に、使用者はアプリを用いて湯張り指示を入力する。この時、入力された湯張り指示は操作情報として無線の伝送路を介してネットワーク5へと送信される(ステップS1)。
【0031】
ネットワーク5へと送信された操作情報は制御部51によって解析される。この時、制御部51は携帯端末4より送信された操作情報と蓄積された第一の状態情報、第二の状態情報とを比較し、動作指示情報を生成する。即ち、第一の状態情報によって排水口110が開口されていることが認識されているため、排水栓装置1に対しては、排水口110を閉塞するように動作させる第一の動作指示情報を生成する。又、第二の状態情報によって、湯張り動作等は開始されていないことが認識されているため、設備機器3に対しては、排水栓装置1による排水口110の閉塞に必要な時間経過後に湯張り動作を開始するように第二の動作指示情報を生成する。尚、蓄積された第一の状態情報によって排水口110が既に閉塞されていることが認識されている場合、制御部51は排水栓装置1に対して閉塞状態を維持するよう動作させる第一の動作指示情報を生成する。
【0032】
上記制御部51によって生成された動作指示情報は伝送路を介して屋内の中継器6へと送信される(ステップS2)。
【0033】
中継器6へと送信された動作指示情報は、それぞれ第一の動作指示情報は排水栓装置1へ送信され、第二の動作指示情報は設備機器3へと送信される(ステップS3)。
【0034】
中継器6から第一の動作指示情報を受信した排水栓装置1は、基板15によって駆動部14が動作し、レリースワイヤ16を通じて栓蓋12を下降させ、排水口110を閉塞する。又、排水栓センサ21は栓蓋12の下降状態を検知することによって、排水栓装置1及び排水口110の開閉状態を検知し、基板15を通じて第一の状態情報として中継器6へと出力する(ステップS4)。
【0035】
中継器6から第二の動作指示情報を受信した設備機器3は、排水栓装置1が排水口110を閉塞するのに必要な時間待機を行い、その後に湯張り運転を開始する。尚、設備機器3は図示しない水位センサ又は水量センサを備えており、当該センサによって湯張り運転の完了を検知すると、運転の終了を第二の状態情報として中継器6へと出力する(ステップS5)。
【0036】
中継器6は排水栓装置1及び設備機器3から受信した状態情報をネットワーク5へと送信する(ステップS6)又、ネットワーク5は制御部51によって、受信した状態情報と携帯端末4から受信した操作情報を比較する。
ここで、状態情報が操作情報によって期待される状態と相違なければ、制御部51は携帯端末4に対して操作の完了とともに状態情報を送信する(ステップS7)。
一方、状態情報が操作情報によって期待される状態と異なる場合、制御部51は再び動作指示を生成し、中継器6へと送信し、状態情報が操作情報によって期待される状態となるまでステップS2以降の動作を繰り返す。
【0037】
尚、排水栓装置1や設備機器3の故障その他の理由により、状態情報が操作情報によって期待される状態にならない場合、ステップS2からステップS6までを所定回数繰り返した後、エラーメッセージを携帯端末4に送信して動作を停止しても良い。
【0038】
[第一実施形態での通信様態2]
以下に、入浴者を検知する生体情報センサ22によって検知された情報に基づく排水システムについて説明する。
【0039】
図3及び図4は入浴者の異常を検知して自動的に排水する際の排水システムの流れを示す概略図である。尚、槽体100の排水口110は閉塞され、且つ設備機器3によって槽体100内には湯水が貯留されており、内部には入浴者がいる状態となっている。この時、生体情報センサ22によって検知された入浴者の有無や心拍数等は、入浴者の状態が正常であることを示す浴室情報として、排水栓センサ21によって検知された排水栓情報と合わせて第一の状態情報として制御部51へと送信されている。又、制御部51は当該第一の状態情報を受信し、蓄積している。
【0040】
ここで、生体情報センサ22が入浴者の存在を検知している状態において、他の使用者より携帯端末4から排水口110を開口させて槽体100内の湯水を排出するように操作情報が入力されると(ステップS11)、制御部51は排水栓装置1から送信された第一の状態情報と比較し、操作情報をキャンセルする旨の通知を携帯端末4へと送信する(ステップS12)。
【0041】
又、図3に示すように、生体情報センサ22によって入浴者の姿勢や心拍に対して異常が検知されると、排水栓装置1の基板15は操作情報に優先して排水口110を開口させるとともに、第一の状態情報を中継器6へと送信する(ステップS13)。又、中継器6は第一の状態情報を受けて、設備機器3が給湯等の動作を行っている場合、当該動作を停止するように第二の動作指示情報を送信する(ステップS14)。
又、入浴者に対して異常があった旨の通知が無線の伝送路を介し、ネットワーク5を通じて携帯端末4に表示される(ステップS15)。
【0042】
上記第一実施形態によれば、中継器6が排水栓装置1及び設備機器3のそれぞれに対して無線の伝送路によって動作指示情報を送信することから、排水栓装置1と設備機器3との間に直接の伝送路を必要としない。これによって、排水栓装置1と設備機器との距離が離れている場合であっても、作動不良が生じることはない。
又、上記排水システムによれば、生体情報センサ22によって入浴者の異常が検知された場合、排水栓装置1が操作情報に優先して排水口110を強制的に開閉可能となっている。これにより、入浴者の溺死等を防止することができる。
又、生体情報センサ22によって検知された異常が携帯端末4に表示されることにより、携帯端末4の保持者が入浴者の異常を察知することが可能となる。
【0043】
2.第二実施形態
[排水システムの構成]
次に、第二実施形態に係る排水システムについて説明する。尚、第二実施形態に係る排水システムは排水栓装置1、センサ2、設備機器3がそれぞれ通信モジュールを備えており、中継器6を介することなく互いに通信可能となっていることを除いて、第一実施形態と同様の構成を有する。従って、第二実施形態の説明においては、第一実施形態と同様の部分には、第一実施形態と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0044】
図5に示すように、通信モジュールは排水栓装置1に取り付けられる第一の通信モジュールM1と、センサ2に取り付けられる第二の通信モジュールM2と、設備機器3に取り付けられる第三の通信モジュールM3とから構成される。
各第一の通信モジュールM1、第二の通信モジュールM2、第三の通信モジュールM3は無線の伝送路を介して互いに通信可能であって、取り付けられた機器に関する情報を送信可能であると共に、他の通信モジュールから受信した情報を各装置に入力することができる。
【0045】
[第二実施形態での通信様態1]
次に、第二実施形態の排水システム及び排水栓装置の通信様態について説明する。
【0046】
図5は排水システムの流れを示す概略図である。尚、槽体100の排水口110は開口された状態にあるとともに、設備機器3は湯張り等の動作を行っておらず、湯張り等の動作の予約は未設定となっている。
尚、第一実施形態において、排水栓装置1の状態は排水栓センサ21によって検知されると共に、第一の状態情報として直接制御部51に送信されていた。しかし、第二実施形態において、第一の状態情報は第二の通信モジュールM2を通じて第三の通信モジュールM3へと送信されるとともに、第二の通信モジュールM2から第一の状態情報を受信した第三の通信モジュールM3は、設備機器3の状態を示す第二の状態情報と合わせて中継器6を介して制御部51に送信する。制御部51は第一実施形態と同様に、上記第一の状態情報及び第二の状態情報を受信し、蓄積している。
ここで、以降に記載する第二実施形態における通信様態は、制御部51によって生成された動作指示情報が伝送路を介して屋内の中継器6へと送信されるまでは上記第一実施形態の通信様態1におけるステップS1及びステップS2と共通しているため、以下にはそれ以降の様態についてのみ記載する。
【0047】
上記第一実施形態において、制御部51によって作成された動作指示情報は、第一の動作指示情報と第二の動作指示情報とに分けられると共に、中継器6によってそれぞれ排水栓装置1と設備機器3に対して送信されていた。しかし、第二実施形態においては、動作指示情報は中継器6によって全て設備機器3に取り付けられた第三の通信モジュールM3へと送信される(ステップS21)。
【0048】
中継器6から動作指示情報を受信した設備機器3は、動作指示情報に基づいて湯張り運転に必要な動作を行う。即ち、動作指示情報を受信した設備機器3は排水栓装置1が排水口110を閉塞するのに必要な時間待機を行い、その後に湯張り運転を開始する。又、第三の通信モジュールM3は第一の通信モジュールM1及び第二の通信モジュールM2と通信して排水栓装置1及びセンサ2に対して動作指示情報を送信する(ステップS22)。
【0049】
第一の通信モジュールM1は伝送路を介して第三の通信モジュールM3から動作指示情報を受信すると、当該動作指示情報を排水栓装置1に対して入力する。即ち、排水栓装置1は第一の通信モジュールM1から入力された動作指示情報に基づいて駆動部14が動作し、レリースワイヤ16を通じて栓蓋12を下降させ、排水口110を閉塞する。又、排水栓センサ21は栓蓋12の下降状態を検知することによって、排水栓装置1及び排水口110の開閉状態を検知し、第二の通信モジュールM2を通じて第一の状態情報として第一の通信モジュールM1へと出力する(ステップS23)。
【0050】
第一の通信モジュールM1から第一の状態情報を受信した第三の通信モジュールM3は、設備機器3の状態である第二の状態情報と合わせて中継器6へと出力する(ステップS24)。
【0051】
中継器6は第三の通信モジュールM3から受信した状態情報をネットワーク5へと送信する(ステップS25)。又、ネットワーク5は制御部51によって、受信した状態情報と携帯端末4から受信した操作情報を比較する。
ここで、状態情報が操作情報によって期待される状態と相違なければ、制御部51は携帯端末4に対して操作の完了とともに状態情報を送信する(ステップS26)。
一方、状態情報が操作情報によって期待される状態と異なる場合、制御部51は再び動作指示を生成し、中継器6へと送信し、状態情報が操作情報によって期待される状態となるまでステップS2以降の動作を繰り返す。
【0052】
尚、排水栓装置1や設備機器3の故障その他の理由により、状態情報が操作情報によって期待される状態にならない場合、ステップS2からステップS25までを所定回数繰り返した後、エラーメッセージを携帯端末4に送信して動作を停止しても良い。
【0053】
[第二実施形態での通信様態2]
以下に、入浴者を検知する生体情報センサ22によって検知された情報に基づく排水システムについて説明する。
【0054】
図6及び図7は入浴者の異常を検知して自動的に排水する際の排水システムの流れを示す概略図である。尚、槽体100の排水口110は閉塞され、且つ設備機器3によって槽体100内には湯水が貯留されており、内部には入浴者がいる状態となっている。この時、生体情報センサ22によって検知された入浴者の有無や心拍数等は、入浴者の状態が正常であることを示す浴室情報として、第二の通信モジュールM2より第三の通信モジュールM3へと送信されている。又、排水栓センサ21によって検知された排水栓情報は第二の通信モジュールM2より第三の通信モジュールM3へと送信されている。第三の通信モジュールM3は第二の通信モジュールM2から受信した排水栓情報と浴室情報と合わせて第一の状態情報として制御部51へと送信している。又、制御部51は当該第一の状態情報を受信し、蓄積している。
【0055】
ここで、生体情報センサ22が入浴者の存在を検知している状態において、他の使用者より携帯端末4から排水口110を開口させて槽体100内の湯水を排出するように操作情報が入力されると(ステップS27)、制御部51は排水栓装置1から送信された第一の状態情報と比較し、操作情報をキャンセルする旨の通知を携帯端末4へと送信する(ステップS28)。
【0056】
又、生体情報センサ22によって入浴者の姿勢や心拍に対して異常が検知された場合、第二の通信モジュールM2は第一の通信モジュールM1に対し、操作情報に優先して排水口110を開口させるよう通信する(ステップS29)。又、第二の通信モジュールM2は第三の通信モジュールM3に対して、給湯等の動作を停止するよう通信する(ステップS30)。
又、第三の通信モジュールM3は入浴者に対して異常があった旨の通信があったことを、無線の伝送路を介し、ネットワーク5を通じて携帯端末4に表示される(ステップS31)。
【0057】
上記第二実施形態によれば、排水栓装置1、センサ2、設備機器3がそれぞれ互いに通信し、排水栓及びセンサ及び設備機器を作動可能な通信モジュールを有していることから、制御部51は最低1つの通信モジュールと情報を通信するだけで全ての機器の制御を行うことが可能となる。
又、上記排水システムによれば、生体情報センサ22によって入浴者の異常が検知された場合、排水栓装置1が操作情報に優先して排水口110を強制的に開閉可能となっている。これにより、入浴者の溺死等を防止することができる。
又、生体情報センサ22によって検知された異常が携帯端末4に表示されることにより、携帯端末4の保持者が入浴者の異常を察知することが可能となる。
【0058】
以下に、各実施形態において記載した排水栓装置1の一例を説明する。
図8又は図9に示すように、排水栓装置1は栓蓋12とレリースワイヤ16によって接続されており、槽体100縁部に取り付けられたケーシング内に手動操作部131、駆動部14、基板15、ロック機構17、排水栓センサ21が内蔵されている。
【0059】
手動操作部131は浴室内に露出するとともに、押動操作によって上下に変位可能な円盤状のスイッチ部131aを有し、裏面に操作軸131bが嵌合されている。
操作軸131bは天地方向に伸びる棒状であり、その下端にはロック機構17が連結されている。又、操作軸131bは駆動部14の動作を受ける凸状の当接部131cが外側に向けて突設されているとともに、内部には排水栓センサ21を構成する信号発信部211が取り付けられている。
ロック機構17は内部に回転ギア及び固定ギアが収納されており、スイッチ部131aに対して押動操作が加えられる都度回転ギア及び固定ギアの噛合と噛合の解除が切り替えられることによって、栓蓋12の昇降状態を保持する。
駆動部14は基板15によって動作が制御されたステッピングモータであり、電気信号に基づいて、駆動軸141を回転させる。
押動部142は操作軸131bの外周に配置された筒状の部材であり、外側面に駆動軸141に形成されたギアと噛合するラックが形成されており、駆動軸141の回転に伴い上下に変位する。又、押動部142は操作軸131bに形成された当接部131cと当接する段部が形成されている。
【0060】
排水栓センサ21は信号発信部211と、信号受信部212から構成されている。
信号発信部211は操作軸131bに取り付けられた磁石であり、信号受信部212は信号発信部211から発せられる磁気を検知する磁気センサである。信号受信部212はケーシングに固定されており、操作軸131bの変位方向に沿って二箇所設けられている。ここで、信号発信部211は、栓蓋12が上昇状態にある時には下方側の信号受信部212と正対するように位置するとともに、栓蓋12が下降状態にある時には上方の信号受信部212と正対するように位置する。これによって、上下どちらの信号受信部212が磁気を検知するかによって栓蓋12の昇降状態を検知することができる。
【0061】
上記排水栓装置1は、手動操作部131が有するスイッチ部131aに対して押動操作が加えられると、レリースワイヤ16を通じて操作が伝達され、栓蓋12を昇降させるとともに、当該栓蓋12の昇降状態がロック機構17によって保持される。
一方、電動操作部132である操作パネル32に対して操作が加えられると、基板15の指示により駆動部14が作動し、駆動軸141を回転させる。この時、押動部142が下降すると共に当接部131cを押し下げ、操作軸131bを下降させることで栓蓋12を昇降させる。尚、栓蓋12の昇降状態はロック機構17によって保持される。
【0062】
排水栓装置1の構造は以上であるが、当該排水栓装置1の構造は発明の種々の形状に変更しても良い。例えば、図8又は図9に記載した排水栓装置1はケーブルによって電源に接続されていたが、図10に示すその他の一例のように、非接触給電であっても良い。図10に示す排水栓装置1はケーシングの内外に対応するコイルCを有し、当該コイルによる電磁誘導によって給電する。このようにすることで、ケーブルを配線するためにケーシングに孔を設ける必要がなくなるため、ケーシング内を確実に水密にすることが可能となる。
【0063】
又、各実施形態において駆動部14は槽体100の縁部に取り付けられていたが、排水口110近傍に配置されても良い。又、各実施形態において駆動部14はモータであったが、ソレノイドであっても良い。
【0064】
本発明の実施形態は以上であるが、本発明は各実施形態に記載した形状に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の設計変更を加えても良い。例えば、各実施形態において設備機器は給湯器を有していたが、浴槽の洗浄装置や浴室乾燥機等であっても良く、機器の種類が限定されるものではない。
又、各実施形態において、設備機器は給湯器と浴槽の洗浄装置を有する等、複数の機器であっても良い。この場合、携帯端末からの操作情報に基づく動作指示情報がそれぞれの設備機器に対して別途生成されて良い。例えば、携帯端末から浴槽の自動洗浄及び洗浄後に湯張り運転を行う指示が操作情報として送信されると、制御部は排水口を開口させて槽体内の残水を排出させ、浴槽の自動洗浄を行った後に、排水口を閉塞し、給湯を開始するよう排水栓装置、浴槽の洗浄装置、給湯器に対して動作指示情報を送信する。この時、制御部は給湯器と浴槽の洗浄装置に対する動作指示情報をまとめて第二の動作指示情報として生成しても良く、給湯器又は浴槽の洗浄装置のどちらか一方に対する動作指示情報を第三の動作指示情報として生成しても良い。
【0065】
又、各実施形態において、センサ2の内、排水栓センサ21は排水栓装置1の内部に組み込まれていたが、排水栓装置1とは別途設けられていても良い。
又、各実施形態において、センサ2の検知方法や検知する情報の種類は何ら限定されるものではない。
又、各実施形態において、携帯端末4に入浴者の異常が通知されていたが、同時に、所定の救急機関に異常を通知しても良い。
【0066】
又、第一実施形態において、生体情報センサ22によって検知された浴室の状態は浴室情報として排水栓装置1の状態を示す排水栓情報と合わせて第一の状態情報として中継器6へと送信されていたが、生体情報センサ22によって検知された浴室の状態を第三の状態情報として排水栓装置1や設備機器3から送信される状態情報とは別に送信しても良い。
【0067】
又、第二実施形態において、制御部51は第三の通信モジュールM3と通信を行っていたが、第一の通信モジュールM1や第二の通信モジュールM2と通信しても良い。
又、第二実施形態において、第一の通信モジュールM1は動作状況を第二の通信モジュールM2に送信しても良い。この場合、第一の通信モジュールM1から送信された情報とセンサ2が検知した情報とを照らし合わせることで故障の確認を行うことが可能となる。
又、第二実施形態において、第一の通信モジュールM1と第二の通信モジュールM2は別の通信モジュールであったが、第一の通信モジュールM1と第二の通信モジュールM2を兼ねる1つの通信モジュールであっても良い。
【符号の説明】
【0068】
1 排水栓装置
12 栓蓋
13 操作部
131 手動操作部
131a スイッチ部
131b 操作軸
131c 当接部
132 電動操作部
14 駆動部
141 駆動軸
15 基板
16 レリースワイヤ
17 ロック機構
2 センサ
21 排水栓センサ
211 信号発信部
212 信号受信部
22 生体情報センサ
3 設備機器
31 給湯器
32 操作パネル
4 携帯端末
5 ネットワーク
6 中継器
100 槽体
110 排水口
M1 第一の通信モジュール
M2 第二の通信モジュール
M3 第三の通信モジュール
C コイル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10