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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095504
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】ドラム式洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 37/42 20060101AFI20230629BHJP
   D06F 23/02 20060101ALI20230629BHJP
   D06F 37/10 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
D06F37/42 A
D06F23/02
D06F37/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021211441
(22)【出願日】2021-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】512128645
【氏名又は名称】青島海爾洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.
(71)【出願人】
【識別番号】307036856
【氏名又は名称】アクア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】樋口 秀一
【テーマコード(参考)】
3B165
【Fターム(参考)】
3B165AA01
3B165AA02
3B165AE01
3B165AE04
3B165AE05
3B165BA02
3B165CA01
3B165CA11
3B165CA21
3B165CB01
3B165CB12
3B165CB31
3B165CB52
3B165CC02
3B165CD03
3B165DW01
3B165DW02
3B165DW05
3B165FA01
3B165FA02
3B165GA02
3B165GH01
3B165GH02
3B165JM02
3B165JM03
(57)【要約】
【課題】安全性の向上を図れるドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】ドラム式洗濯機1は、筐体と、筐体内に配置された外槽と、筐体によって支持されて外槽の出入口を開閉する扉と、外槽内に配置されたドラムと、ロック部20と、ロック部20を制御する制御部37とを含む。ロック部20は、扉を、出入口を閉じた状態でロックする。ドラム式洗濯機1の電源がOFFの場合には、ロック部20による扉のロックが解除された状態にある。ドラム式洗濯機1の電源がONにされると、制御部37は、ドラム内における人の有無を確認する確認処理を実行し、確認処理においてドラム内に人がいないことを確認した後に、ロック部20によって、扉を、出入口を閉じた状態でロックする。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に配置され、洗濯物の出入口が設けられ、水が溜められる外槽と、
前記筐体によって支持され、前記出入口を開閉する扉と、
前記出入口に連通する内部空間を有して前記外槽内に配置され、前記内部空間において洗濯物を収容するドラムと、
前記ドラムを回転させる駆動部と、
前記扉を、前記出入口を閉じた状態でロックするロック部と、
前記駆動部及び前記ロック部を制御する制御部とを含み、電源がOFFの場合には前記ロック部による前記扉のロックが解除された状態にあるドラム式洗濯機であって、
前記ドラム式洗濯機の電源がONにされると、前記制御部は、前記ドラム内における人の有無を確認する確認処理を実行し、前記確認処理において前記ドラム内に人がいないことを確認した後に、前記ロック部によって、前記扉を、前記出入口を閉じた状態でロックする、ドラム式洗濯機。
【請求項2】
前記外槽には、通気孔が設けられ、
前記ドラム式洗濯機は、前記通気孔を開閉する開閉部であって、前記ドラム式洗濯機の電源がOFFの場合には前記通気孔を開いた状態にする開閉部を含み、
前記ドラム式洗濯機の電源がONにされると、前記制御部は、前記確認処理において前記ドラム内に人がいないことを確認した後に、前記開閉部によって前記通気孔を閉じる、請求項1に記載のドラム式洗濯機。
【請求項3】
前記ドラム式洗濯機は、前記ドラム内の温度を検出する温度検出部と、前記ドラム内の収容量を検出する収容量検出部と、回転中の前記ドラムの偏心量を検出する偏心量検出部とを含み、
前記確認処理において、前記温度検出部の検出結果が第1閾値以下であって、前記収容量検出部の検出結果が第2閾値以下であって、前記偏心量検出部の検出結果が第3閾値以下である場合に、前記制御部は、前記ドラム内に人がいないと判断する、請求項1又は2に記載のドラム式洗濯機。
【請求項4】
前記ロック部は、前記出入口を閉じた前記扉を、前記外槽側へ押し込んだ状態でロックする、請求項1~3のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
【請求項5】
前記ロック部は、前記扉に設けられた突起と、前記筐体に設けられ、前記扉が前記出入口を閉じたときの前記突起に対して接近したり離れたりするようにスライド可能なスライダとを含み、
前記突起及び前記スライダの少なくとも一方には、傾斜面部が設けられ、
前記スライダは、前記突起側へスライドする際に前記傾斜面部において前記突起を前記外槽側へ押し込む、請求項4に記載のドラム式洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドラム式洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載のドラム式洗濯機は、操作パネル及び投入口が前面に設けられた筐体と、筐体内に配置された外槽の一例としての水槽と、水槽内に配置されて横軸まわりに回転可能なドラムと、投入口を開閉するドアと、投入口を閉じた状態のドアをロックするドアロック機構とを含む。使用者は、操作パネル上のキーを操作することによってドアロック機構によるドアのロックを解除してからドアを開いて、投入口からドラム内に対して洗濯物を出し入れする。使用者がドアを閉じると、ドアロック機構がドアをロックする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-181629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドラム式洗濯機の全般では、ドラム内に子供などの人間が閉じ込められないようにするために、未ロック状態で閉じたドアを人間がドラムの内側から開けることができる仕様が公的規格において要求され、特許文献1のドラム式洗濯機も、このような仕様を当然備えることから安全であると思われる。ただし、ドラム式洗濯機の安全性の向上は、常に望まれる。
【0005】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、安全性の向上を図れるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、筐体と、前記筐体内に配置され、洗濯物の出入口が設けられ、水が溜められる外槽と、前記筐体によって支持され、前記出入口を開閉する扉と、前記出入口に連通する内部空間を有して前記外槽内に配置され、前記内部空間において洗濯物を収容するドラムと、前記ドラムを回転させる駆動部と、前記扉を、前記出入口を閉じた状態でロックするロック部と、前記駆動部及び前記ロック部を制御する制御部とを含み、電源がOFFの場合には前記ロック部による前記扉のロックが解除された状態にあるドラム式洗濯機であって、前記ドラム式洗濯機の電源がONにされると、前記制御部が、前記ドラム内における人の有無を確認する確認処理を実行し、前記確認処理において前記ドラム内に人がいないことを確認した後に、前記ロック部によって、前記扉を、前記出入口を閉じた状態でロックする、ドラム式洗濯機である。
【0007】
また、本発明は、前記外槽には、通気孔が設けられ、前記ドラム式洗濯機が、前記通気孔を開閉する開閉部であって、前記ドラム式洗濯機の電源がOFFの場合には前記通気孔を開いた状態にする開閉部を含み、前記ドラム式洗濯機の電源がONにされると、前記制御部が、前記確認処理において前記ドラム内に人がいないことを確認した後に、前記開閉部によって前記通気孔を閉じることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、前記ドラム式洗濯機が、前記ドラム内の温度を検出する温度検出部と、前記ドラム内の収容量を検出する収容量検出部と、回転中の前記ドラムの偏心量を検出する偏心量検出部とを含み、前記確認処理において、前記温度検出部の検出結果が第1閾値以下であって、前記収容量検出部の検出結果が第2閾値以下であって、前記偏心量検出部の検出結果が第3閾値以下である場合に、前記制御部が、前記ドラム内に人がいないと判断することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記ロック部が、前記出入口を閉じた前記扉を、前記外槽側へ押し込んだ状態でロックすることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記ロック部が、前記扉に設けられた突起と、前記筐体に設けられ、前記扉が前記出入口を閉じたときの前記突起に対して接近したり離れたりするようにスライド可能なスライダとを含み、前記突起及び前記スライダの少なくとも一方には、傾斜面部が設けられ、前記スライダが、前記突起側へスライドする際に前記傾斜面部において前記突起を前記外槽側へ押し込むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ドラム式洗濯機では、電源がONにされると、制御部が、ドラム内における人の有無を確認する確認処理を実行し、確認処理においてドラム内に人がいないことを確認した後に、ロック部によって、扉を、出入口を閉じた状態でロックする。つまり、ドラム式洗濯機では、電源がONにされても、その後の確認処理においてドラム内に人がいないことが確認されるまで扉のロックが解除されたままになる。そのため、仮に人がドラム内に入った状態でドラム式洗濯機の電源がONにされても、ドラム内の人は、内側から扉を容易に開いてドラムの外に脱出することができる。そのため、ドラム式洗濯機の安全性の向上を図れる。
【0012】
また、本発明によれば、ドラム式洗濯機では、電源がONにされても、その後の確認処理においてドラム内に人がいないことが確認されるまで、扉のロックが解除されたままになるとともに、外槽の通気孔が開放されたままになる。そのため、仮に人がドラム内に入った状態において、ドラム式洗濯機の電源のON・OFFにかかわらず、ドラム内の人は、通気孔から外槽内に流入する外気によって引き続き呼吸することができるし、内側から容易に扉を開いてドラムの外に脱出することができる。そのため、ドラム式洗濯機の安全性の一層の向上を図れる。
【0013】
また、本発明によれば、確認処理において、温度検出部が検出するドラム内の温度についての検出結果が第1閾値以下であって、収容量検出部が検出するドラム内の収容量についての検出結果が第2閾値以下であって、偏心量検出部が検出するドラムの偏心量についての検出結果が第3閾値以下である場合に、制御部は、ドラム内に人がいないと判断する。つまり、このように温度検出部、収容量検出部及び偏心量検出部のそれぞれの検出結果を用いた厳重な確認処理によって、ドラム内における人の有無を一層正確に確認することができる。
【0014】
また、本発明によれば、ロック部は、出入口を閉じた扉を、外槽側へ押し込んだ状態でロックするので、ロックされた扉が外槽の出入口を密閉する。これにより、ドラム式洗濯機の安全性の向上を図れるとともに、確認処理後の洗濯運転中における外槽からの水漏れを防止できる。
【0015】
また、本発明によれば、ロック部では、筐体側のスライダが、扉の突起側へスライドする際に、突起及びスライダの少なくとも一方に設けられた斜面部において突起を外槽側へ押し込む。これによって、ロック部は、出入口を閉じた扉を、外槽側へ押し込んだ状態でロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の正面図である。
図2】扉を開いた状態におけるドラム式洗濯機の正面図である。
図3】内部を露出させた状態におけるドラム式洗濯機の平面図である。
図4図3において露出された部分の拡大図である。
図5図4においてドラム式洗濯機の開閉部における蓋が移動した後の状態を示す図である。
図6】ドラム式洗濯機において扉及び周辺の要部を抜き出した平面図である。
図7図6における一部であるロック部の拡大図である。
図8図6においてロック部によって扉がロックされた状態を示す図である。
図9図8におけるロック部の拡大図である。
図10】ドラム式洗濯機の電気的構成を示すブロック図である。
図11】ドラム式洗濯機において実行される洗濯運転を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機1の模式的な正面図である。図1における左右方向をドラム式洗濯機1の左右方向Xといい、図1の紙面に直交する方向をドラム式洗濯機1の前後方向Yといい、図1における上下方向をドラム式洗濯機1の上下方向Zという。
【0018】
左右方向Xのうち、図1における左側を左方X1といい、図1における右側を右方X2という。図1の紙面における手前側を前方Y1といい、図1の紙面における奥側を後方Y2という。上下方向Zのうち、上側を上方Z1といい、下側を下方Z2という。左右方向X及び前後方向Yは、横方向に含まれる。横方向は、水平方向Hであってもよいし、水平方向Hに対して若干傾斜した略水平方向であってもよい。
【0019】
ドラム式洗濯機1は、乾燥機能を有するドラム式洗濯乾燥機であってもよいし、乾燥機能が省略されたドラム式洗濯機であってもよい。ドラム式洗濯機1は、筐体2と、筐体2によって支持された扉3とを含む。
【0020】
筐体2は、ボックス状に形成され、そのほとんどが金属製である。筐体2における矩形状の正面壁2Aの前面は、例えば垂直面である。正面壁2Aの前面の中央領域には、後方Y2へ窪んだ円形状の凹部2Bが設けられる。凹部2Bにおける後方Y2の領域には環状の底面2Cが設けられ、底面2Cの内側には、凹部2Bにおける下寄りの領域に配置されて筐体2の内外を連通させる円形状の開口2Dが形成される(図2参照)。
【0021】
正面壁2Aの前面において凹部2Bよりも左上側の角領域には、洗剤や柔軟剤を投入するための引出し4が設けられる。正面壁2Aの前面において凹部2Bよりも右上側の角領域には、ドラム式洗濯機1の電源ボタン5が設けられる。正面壁2Aの前面において凹部2Bよりも上方Z1かつ引出し4と電源ボタン5との間の領域には、液晶のタッチパネルなどによって構成された表示操作部6が設けられる。
【0022】
正面壁2Aの前面において凹部2Bよりも右下側の角領域には、排水フィルタ(図示せず)の着脱口2Eと、着脱口2Eを開閉するカバー7とが設けられる。筐体2における矩形状の底壁2Fの下面の四隅には、床面などの載置面(図示せず)に接触する脚8が設けられる。
【0023】
扉3は、例えばガラスによって構成されることにより、透明又は半透明である。扉3は、その左端部に設けられたヒンジ9(図2参照)を介して筐体2に連結され、ヒンジ9を中心として、閉位置(図1参照)と開位置(図2参照)との間で回動可能である。閉位置にあるときの扉3を基準として、扉3は、ちょうど凹部2Bに嵌る大きさを有する円盤状の本体部3Aと、本体部3Aの後面から後方Y2へ突出する凸部3B(図2参照)とを含む。本体部3Aの前面において、例えば右上側の領域には、扉3を開閉するために使用者の指を掛けるための凹部3Cが設けられる。
【0024】
図2は、扉3を開位置まで開いた状態におけるドラム式洗濯機1の正面図である。開位置にあるときの扉3では、本体部3Aが、筐体2の正面壁2Aの前面に対して略直交して前方Y1へ延びて、正面壁2Aの前面の開口2Dが、前方Y1へ開放される。扉3の凸部3Bは、筐体2の開口2Dにちょうど嵌る大きさを有する略円筒状である。凸部3Bは、本体部3Aの後面において下寄りの領域に設けられ、当該後面における円環状の外周部3Dによって取り囲まれた状態にある。扉3が閉位置まで回動すると、本体部3Aが筐体2の凹部2Bに嵌って、本体部3Aの後面の外周部3Dが凹部2Bの底面2Cに前方Y1から対向し、凸部3Bが開口2Dに嵌るので、開口2Dが閉じられる(図1参照)。
【0025】
ドラム式洗濯機1は、筐体2内に配置された外槽10と、外槽10内に配置されて洗濯物(図示せず)を収容するドラム11とを含む。
【0026】
外槽10は、筐体2の底壁2Fから上方Z1へ延びるダンパ(図示せず)によって支えられ、ばね(図示せず)によって吊り下げられる。これにより、外槽10及びその内側のドラム11の全体が、筐体2によって弾性支持される。外槽10は、水平方向Hに沿って前後方向Yに延びる軸線Jを中心とした円筒状である。軸線Jは、水平方向Hに対して傾斜してもよい。外槽10において筐体2の開口2Dに対向する領域には、洗濯物の出入口10Aが設けられる。出入口10Aは、開口2Dとほぼ同じ大きさを有する円形状である。外槽10内には、水が溜められる。
【0027】
ドラム11は、外槽10よりも一回り小さい円筒状であって、外槽10内に同軸上で配置されて、外槽10によって軸線Jまわりに回転可能に支持される。ドラム11には、複数の貫通穴(図示せず)が形成され、外槽10内の水は、これらの貫通穴を介して、外槽10とドラム11との間で行き来する。そのため、外槽10内の水位とドラム11内の水位とは、一致する。
【0028】
ドラム11において外槽10の出入口10Aに対向する領域には、洗濯物の出入口11Aが設けられる。ドラム11の内部空間11Bは、出入口11Aにおいて外槽10の出入口10Aに連通した状態にある。出入口10A及び出入口11Aは、筐体2の開口2Dとともに、扉3によって一括開閉される。つまり、扉3が開位置に配置されると開口2D、出入口10A及び出入口11Aが全て開かれ、扉3が閉位置に配置されると開口2D、出入口10A及び出入口11Aが全て閉じられる。
【0029】
使用者は、開放された開口2D、出入口10A及び出入口11Aを介して、ドラム11の内部空間11Bに洗濯物を出し入れする。ドラム11は、内部空間11Bにおいて洗濯物を収容する。扉3の後面の凸部3Bの外周面には、扉3が開口2D、出入口10A及び出入口11Aを閉じたときに外槽10における出入口10Aの周縁部に密着する環状のパッキン12が設けられる。
【0030】
図3は、筐体2の天壁2Gの一部を切り欠いて外槽10を露出させた状態におけるドラム式洗濯機1の平面図である。図4は、図3において露出された部分の拡大図である。外槽10の大部分をなす円周壁10Bの上端部には、円周壁10Bの一部を径方向に貫通した通気孔10Cが設けられる。通気孔10Cは、例えば矩形状である。
【0031】
ドラム式洗濯機1は、通気孔10Cを開閉する開閉部15を含む。開閉部15は、通気孔10Cと同じ大きさを有する矩形板状の蓋16と、蓋16の右端部に連結されて左右方向Xに伸縮可能なシャフト17と、シャフト17の右端部が連結された電動のアクチュエータ18と、付勢部材19とを含む。アクチュエータ18は、ソレノイドやギヤードモータなどによって構成される。アクチュエータ18が作動するとシャフト17が伸縮するので、蓋16が左右方向Xにスライドする。
【0032】
図4に示す開閉部15では、シャフト17が伸長した状態にあり、蓋16は、通気孔10Cよりも左方X1に配置されて通気孔10Cを開放した開位置にある。付勢部材19の一例は、シャフト17を取り囲んだコイルばねであって、蓋16を開位置に位置するように左方X1へ付勢する(図4の黒塗り矢印を参照)。
【0033】
アクチュエータ18が作動してシャフト17が収縮すると、蓋16は、付勢部材19の付勢力に抗して右方X2へスライドして、図5に示す閉位置に配置されて通気孔10Cを閉じる。扉3及び蓋16の両方が閉位置にある場合には、外槽10内、及びドラム11の内部空間11Bは、密閉された状態にある。ただし、ドラム式洗濯機1の電源がOFFの場合には、蓋16が開位置にあり、開閉部15は、通気孔10Cを常に開いた状態にする(図4参照)。
【0034】
ドラム式洗濯機1は、扉3を閉位置でロックするロック部20を含む。図6は、扉3及びロック部20を抜き出した平面図である。以下では、扉3が閉位置にある状態を基準として、ロック部20について説明する。ロック部20は、扉3の本体部3Aの後面の外周部3Dの右端部に設けられて後方Y2へ突出した突起21と、筐体2の正面壁2Aにおいて開口2Dの右隣(図2参照)に設けられたアクチュエータ22及びスライダ23とを含む。なお、図6では、突起21及びスライダ23の断面が図示される(図7図8及び図9でも同様)。
【0035】
図7は、図6からロック部20を抜き出した拡大図である。突起21には、その右側面から左方X1へ窪んだ凹部21Aと、左右方向Xに沿って平坦に延びて凹部21Aを前方Y1から区画する平坦面部21Bと、平坦面部21Bの左端から右後側へ傾斜して延びて凹部21Aを後方Y2から区画する傾斜面部21Cとが設けられる。
【0036】
突起21Iの後端部には、突起21Iの後端部に後方Y2から対向する筒状の磁石24が、前後方向Yに延びるコイルばね25を介して弾性支持される。磁石24内においてコイルばね25によって囲まれた領域には、前方Y1へ延びる位置決めピン24Aが設けられる。突起21の後端面においてコイルばね25によって囲まれた領域には、後方Y2へ延びる管状部分が設けられ、この管状部分の内部空間は、後方Y2へ開放された位置決め穴21Dである。
【0037】
突起21、アクチュエータ22及びスライダ23に関して、筐体2の正面壁2Aにおいて開口2Dの右隣には、扉3が開位置から閉位置まで回動する際に突起21が差し込まれる差込穴2Hが設けられる(図2参照)。アクチュエータ22及びスライダ23は、正面壁2Aの後面側に配置される。
【0038】
アクチュエータ22は、ソレノイドなどによって構成された電動のアクチュエータである。アクチュエータ22は、左右方向Xに伸縮可能又はスライド可能なシャフト26を含む。シャフト26は、アクチュエータ22の左面から露出される。スライダ23は、平面視でくさび状をなす。そのため、平面視におけるスライダ23には、左右方向Xに沿って平坦に延びる平坦面部23Aと、平坦面部23Aの左端から右後側へ傾斜して延びる傾斜面部23Bとが設けられる。
【0039】
スライダ23は、アクチュエータ22のシャフト26の左端部よりも前方Y1に配置される。スライダ23は、前後方向Yに延びるステー27を介してシャフト26の左端部に固定され、シャフト26とともに移動可能である。図7に示す状態では、シャフト26の左端部が最も右方X2に位置し、このときのスライダ23は、解除位置にある。この場合、扉3が閉位置にあっても、スライダ23は、突起21の凹部21Aから右方X2へ外れた状態にある。
【0040】
扉3が開位置にあってスライダ23が解除位置にある場合には、突起21側の磁石24が筐体2側の金属部品28(図2参照)に引き寄せられることにより、扉3は、軽い力で位置決めされた状態にある。このとき、磁石24の位置決めピン24Aは、突起21の位置決め穴21Dから後方Y2へ外れた状態にある。
【0041】
スライダ23が解除位置にある状態でアクチュエータ22が作動してシャフト26が伸長又は左方X1へスライドすると、シャフト26の左端部が左方X1へ移動する。シャフト26の左端部が最も左方X1に移動すると、スライダ23は、図8及び図9に示すロック位置に配置される。
【0042】
扉3が閉位置にある状態でスライダ23が解除位置からロック位置まで移動することにより、スライダ23は、扉3の突起21側へスライドする。その際、スライダ23が突起21の凹部21Aに右方X2から進入して(図9の黒塗り矢印A1を参照)、スライダ23の傾斜面部23Bが、突起21の傾斜面部21Cに接触することによって突起21を後方Y2へ押圧する(図9の黒塗り矢印A2を参照)。これにより、閉位置にある扉3では、凸部3Bのパッキン12が、外槽10における出入口10Aの周縁部に一層密着する(図8参照)。
【0043】
このように、スライダ23は、突起21側へスライドする際に傾斜面部21C及び傾斜面部23Bにおいて突起21を外槽10側へ押し込む。そのため、ロック部20は、出入口10Aを閉じた扉3を、外槽10側へ押し込んだ状態でロックする。本実施形態では突起21の傾斜面部21C及び傾斜面部23Bのように突起21及びスライダ23の両方に傾斜面部が設けられるが、突起21及びスライダ23の少なくとも一方に傾斜面部が設けられればよい。また、スライダ23がロック位置まで移動すると、突起21の後端部が磁石24内に押し込まれて、磁石24の位置決めピン24Aが突起21の位置決め穴21Dに挿入されることにより、磁石24が突起21に対して位置決めされる。
【0044】
スライダ23がロック位置にある状態でアクチュエータ22が作動してシャフト26が収縮又は右方X2へスライドすると、スライダ23が突起21の凹部21Aから右方X2へ外れて解除位置に戻るので(図7の黒塗り矢印A3を参照)、ロック部20による扉3のロックが解除される。これにより、突起21が僅かに前方Y1へ移動するので(図7の黒塗り矢印A4を参照)、突起21の後端部が磁石24内から外れて、磁石24の位置決めピン24Aが突起21の位置決め穴21Dから外れる。このときの扉3は、引き続き閉位置にある。
【0045】
このように、スライダ23は、扉3が出入口10Aを閉じたときの突起21に対して接近したり離れたりするようにスライド可能である。ドラム式洗濯機1の電源がOFFの場合には、スライダ23が解除位置にあるので、ロック部20による扉3のロックが解除された状態にある(図6及び図7参照)。
【0046】
図10は、ドラム式洗濯機1の電気的構成を示すブロック図である。ドラム式洗濯機1は、外槽10内に給水するための給水部30と、外槽10内の水を排出するための排水部31と、ドラム11を回転させる駆動部32とを含む。ドラム式洗濯機1は、ドラム11内の水位を検出する水位検出部33と、ドラム11内の温度を検出する温度検出部34と、ドラム11内の洗濯物などの収容量を検出する収容量検出部35と、回転中のドラム11の偏心量を検出する偏心量検出部36と、制御部37とを含む。
【0047】
給水部30は、外槽10に接続された給水路(図示せず)と、給水路を開閉する給水弁(図示せず)とを含む。排水部31は、外槽10に接続された排水路(図示せず)と、排水路を開閉する排水弁(図示せず)とを含む。駆動部32は、電動のモータである。
【0048】
水位検出部33は、公知の水位センサによって構成される。温度検出部34は、ドラム11内に赤外線を照射する人感センサなどによって構成される。収容量検出部35及び偏心量検出部36のそれぞれは、駆動部32に流れる電流を検出する電流検出回路などによって構成される。収容量検出部35及び偏心量検出部36では、一方が他方を兼ねてもよい。
【0049】
制御部37は、例えば、CPUと、ROMやRAMなどのメモリと、計時用のタイマとを含むマイコンとして構成され、筐体2内に内蔵される。給水部30、排水部31、駆動部32、水位検出部33、温度検出部34、収容量検出部35及び偏心量検出部36、並びに、前述した電源ボタン5、表示操作部6、開閉部15及びロック部20のそれぞれは、制御部37に対して電気的に接続される。
【0050】
制御部37は、給水部30の給水弁を開閉することによって、外槽10に給水したり、給水を停止したりする。制御部37は、排水部31の排水弁を開閉することによって、外槽10の排水を実行したり、排水を停止したりする。制御部37は、駆動部32を制御することによって、ドラム11を任意の回転数で回転させる。水位検出部33、温度検出部34、収容量検出部35及び偏心量検出部36のそれぞれの検出結果は、リアルタイムで制御部37に入力される。
【0051】
使用者が電源ボタン5を操作すると、制御部37は、ドラム式洗濯機1の電源をONにしたりOFFにしたりする。使用者による表示操作部6の操作内容は、制御部37に入力される。制御部37は、表示操作部6の表示内容を制御する。制御部37は、開閉部15のアクチュエータ18を制御することによって、開閉部15の蓋16を開位置(図4参照)と閉位置(図5参照)との間でスライドさせる。制御部37は、ロック部20のアクチュエータ22を制御することによって、ロック部20のスライダ23を解除位置(図6及び図7参照)とロック位置(図8及び図9参照)との間でスライドさせる。
【0052】
次に、図11のフローチャートを参照して、ドラム式洗濯機1において実行される洗濯運転について説明する。使用者が電源ボタン5を操作してドラム式洗濯機1の電源をONにして通電させてから、表示操作部6を操作して洗濯運転の開始を指示すると、制御部37は、洗濯運転を開始する。すると、制御部37は、ドラム11内における人の有無を確認する確認処理を最初に実行する。
【0053】
確認処理として、制御部37は、駆動部32によってドラム11を低速で回転させ、そのときに収容量検出部35及び偏心量検出部36が検出する電流値のばらつきに応じて、ドラム11内の収容量と、回転するドラム11の偏心量とを検出する(ステップS1)。
【0054】
そして、制御部37は、温度検出部34の検出結果であるドラム11内の温度と、制御部37のメモリに記憶された第1閾値とを比較する(ステップS2)。第1閾値は、人の体温よりも低く、且つ、周囲との温度差が大きい物が移動したときの値であって、実験などによって予め定められる。
【0055】
ドラム11内の温度が第1閾値以下である場合に(ステップS2でYES)、制御部37は、収容量検出部35の検出結果であるドラム11内の収容量と、制御部37のメモリに記憶された第2閾値とを比較する(ステップS3)。ドラム11内の収容量の一例は、収容物の重量である。第2閾値は、人の体重、特に子供の体重よりも小さい値であって、実験などによって予め定められる。
【0056】
ドラム11内の収容量が第2閾値以下である場合に(ステップS3でYES)、制御部37は、偏心量検出部36の検出結果であるドラム11の偏心量と、制御部37のメモリに記憶された第3閾値とを比較する(ステップS4)。第3閾値は、人が入り込んだ状態で回転した時のドラム11の偏心量よりも小さい値であって、実験などによって予め定められる。
【0057】
確認処理において、温度検出部34の検出結果が第1閾値以下であって(ステップS2でYES)、収容量検出部35の検出結果が第2閾値以下であって(ステップS3でYES)、偏心量検出部36の検出結果が第3閾値以下である場合に(ステップS4でYES)、制御部37は、ドラム11内に人がいないと判断する。そして、制御部37は、このように確認処理においてドラム11内に人がいないことを確認した後に、ロック部20によって、扉3を、外槽10の出入口10Aを閉じた状態でロックして(ステップS5)、開閉部15によって外槽10の通気孔10Cを閉じる(ステップS6)。これにより、外槽10が密閉される。
【0058】
そして、制御部37は、外槽10が密閉された状態で洗濯運転を継続する(ステップS7)。具体的には、洗濯運転は、洗い工程と、洗い工程後のすすぎ工程と、すすぎ工程後の脱水工程とを含む。
【0059】
制御部37は、洗い工程では、排水部31の排水弁を閉じた状態で給水部30の給水弁を開くことによって外槽10内に所定水位まで水を溜めてから、駆動部32によってドラム11を回転させる。これによって、ドラム11内の洗濯物は、ある程度持ち上げられてから水面に自然落下するというタンブリングが繰り返されることによって、たたき洗いされる。たたき洗いでは、タンブリングによる衝撃や、ドラム11内に溜まった洗剤水に含まれる洗剤成分によって、洗濯物から汚れが取り除かれる。すすぎ工程では、外槽10内に所定水位まで水道水が溜められた状態でタンブリングが繰り返されることによって、ドラム11内の洗濯物がすすがれる。
【0060】
制御部37は、脱水工程では、排水部31の排水弁を開いた状態で、ドラム11を脱水回転させる。ドラム11の脱水回転により生じた遠心力によって、ドラム11内の洗濯物が脱水される。脱水により洗濯物から染み出た水は、排水部31の排水路から機外に排出される。ドラム式洗濯機1が乾燥機能を有する場合には、制御部37は、脱水工程の後に、乾燥工程を実行してもよい。その場合、ドラム式洗濯機1は、熱風をドラム11内に供給する供給部(図示せず)を含み、乾燥工程では、ドラム11内に熱風が供給されることによってドラム11内の洗濯物が乾燥される。
【0061】
脱水工程又は乾燥工程が終了すると、制御部37は、ドラム11の回転が停止した状態で、ロック部20のスライダ23を解除位置までスライドさせることによって扉3のロックを解除して、開閉部15の蓋16を開位置までスライドさせることによって外槽10の通気孔10Cを開ける(ステップS8)。これにより、洗濯運転が終了し、制御部37は、ドラム式洗濯機1の電源をOFFにする。
【0062】
なお、確認処理後の洗濯運転中において、使用者が表示操作部6を操作することによって洗濯運転を中断した場合にも、制御部37は、扉3のロックを解除して通気孔10Cを開ける。そして、使用者が表示操作部6を操作することによって洗濯運転を再開すると、制御部37は、扉3を再びロックして通気孔10Cを閉じる。制御部37は、洗濯運転を再開する前に確認処理を再度実行してもよい。
【0063】
一方、確認処理において、温度検出部34の検出結果が第1閾値を上回る場合には(ステップS2でNO)、制御部37は、ドラム11内に人がいるおそれがあると判断する。収容量検出部35の検出結果が第2閾値を上回る場合にも(ステップS3でNO)、制御部37は、ドラム11内に人がいるおそれがあると判断する。偏心量検出部36の検出結果が第3閾値を上回る場合にも(ステップS4でNO)、制御部37は、ドラム11内に人がいるおそれがあると判断する。制御部37は、ドラム11内に人がいるおそれがあると判断した場合には、表示操作部6に警告を表示したりブザーを鳴らしたりすることによって使用者に異常を報知して(ステップS9)、洗濯運転を中止する。その後、制御部37は、ドラム式洗濯機1の電源をOFFにしてもよい。
【0064】
以上のように、ドラム式洗濯機1では、電源がONにされても、その後の確認処理においてドラム11内に人がいないことが確認されるまで扉3のロックが解除されたままになる。そのため、仮に人がドラム11内に入った状態でドラム式洗濯機1の電源がONにされても、ドラム11内の人は、内側から扉3を容易に開いてドラム11の外に脱出することができる。そのため、ドラム式洗濯機1の安全性の向上を図れる。
【0065】
また、ドラム式洗濯機1では、外から電源ボタン5及び表示操作部6を操作しなければ、扉3がロックされないので、ドラム11内に入り込んだ人が、扉3をロックさせるための操作を内側からすること自体が物理的に不可能である。そのため、ドラム11内に入り込んだ人の操作によって、扉3をロックされることはない。ちなみに、ロックされない状態で閉位置にある扉3は、突起21の磁石24が筐体2側の金属部品28(図2参照)に引き寄せられることによって、外槽10の出入口10Aを密閉しない状態において、磁石24の磁力で軽く位置決めされただけなので、ドラム11内の人は、内側から軽い力でも扉3を容易に開くことができる。扉3を開くと、磁石24は、金属部品28から離れて扉3及び突起21と共に移動する。
【0066】
また、ドラム式洗濯機1では、電源がONにされても、その後の確認処理においてドラム11内に人がいないことが確認されるまで、扉3のロックが解除されたままになるとともに、外槽10の通気孔10Cが開放されたままになる。そのため、仮に人がドラム11内に入った状態において、ドラム式洗濯機1の電源のON・OFFにかかわらず、ドラム11内の人は、通気孔10Cから外槽10内に流入する外気によって引き続き呼吸することができるし、内側から容易に扉3を開いてドラム11の外に脱出することができる。そのため、ドラム式洗濯機1の安全性の一層の向上を図れる。
【0067】
特に、温度検出部34、収容量検出部35及び偏心量検出部36のそれぞれの検出結果を用いた三重による厳重な確認処理によって、ドラム11内における人の有無を一層正確に確認することができる。
【0068】
また、確認処理においてドラム11内に人がいないことが確認されると、ロック部20は、出入口10Aを閉じた扉3を、外槽10側へ押し込んだ状態でロックするので、ロックされた扉3が外槽10の出入口10Aを密閉する(図8及び図9参照)。さらに、開閉部15が外槽10の通気孔10Cを閉じる(図5参照)。これにより、ドラム式洗濯機1の安全性の向上を図れるとともに、確認処理後の洗濯運転中における外槽10からの水漏れを防止できる。
【0069】
特に、ロック部20では、筐体2側のスライダ23が、扉3の突起21側へスライドする際に、突起21及びスライダ23の少なくとも一方に設けられた傾斜面部である傾斜面部21C及び23Bにおいて突起21を外槽10側へ押し込む。これによって、ロック部20は、出入口10Aを閉じた扉3を、外槽10側へ押し込んだ状態でロックすることができる。
【0070】
本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0071】
例えば、前述した確認処理は、洗濯運転の開始前、つまり、ドラム式洗濯機1の電源がONになると速やかに実行されてもよい。また、確認処理は、複数回繰り返されてもよい。
【符号の説明】
【0072】
1 ドラム式洗濯機
2 筐体
3 扉
10 外槽
10A 出入口
10C 通気孔
11 ドラム
11B 内部空間
15 開閉部
20 ロック部
21 突起
21C 傾斜面部
23 スライダ
23B 傾斜面部
32 駆動部
34 温度検出部
35 収容量検出部
36 偏心量検出部
37 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11