(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095505
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/133 20060101AFI20230629BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20230629BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20230629BHJP
F21V 15/04 20060101ALI20230629BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230629BHJP
【FI】
G02F1/133
G02F1/13357
F21S2/00 443
F21V15/04
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021211444
(22)【出願日】2021-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】518078142
【氏名又は名称】上海天馬微電子有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】藤央弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】河島 康二
【テーマコード(参考)】
2H189
2H391
3K244
【Fターム(参考)】
2H189AA53
2H189AA54
2H189AA55
2H189AA57
2H189AA59
2H189AA60
2H189AA67
2H189AA70
2H189AA71
2H189HA03
2H189LA17
2H189LA19
2H189LA20
2H391AA03
2H391AA12
2H391AB04
2H391AC27
2H391AD01
2H391AD13
2H391CA08
2H391CA09
2H391EA13
3K244AA01
3K244BA26
3K244BA30
3K244BA32
3K244BA35
3K244BA50
3K244CA03
3K244DA01
3K244EA02
3K244EA12
3K244GA01
3K244GA02
3K244GA03
3K244KA02
3K244KA07
3K244KA18
3K244KA19
(57)【要約】
【課題】液晶表示装置の振動による異音を抑制する。
【解決手段】バックライトユニットは、ケースと、ケースの内部に配置されている光学部品と、ケースの側壁部に嵌合し光学部品に接触する弾性部品とを含む。フロントベゼルの側壁部は、ケースの側壁部の外側に存在する。弾性部品は外側部分を含む。外側部分は、フロントベゼルの側壁部の内側面と前記ケースの側壁部の外側面とに挟まれて、フロントベゼルの側壁部の内側面及びケースの側壁部の外側面に接触し、フロントベゼルの側壁部の内側面とケースの側壁部の外側面とを表示領域の面内方向において押圧する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントベゼルと、
バックライトユニットと、
前記フロントベゼルと前記バックライトユニットとの間の液晶パネルと、
を含み、
前記フロントベゼルは、
前記液晶パネルの前側において前記液晶パネルの表示領域を囲む縁部と、
前記縁部から後ろ側に向かって立つ側壁部と、を含み、
前記バックライトユニットは、
底板部及び前記底板部から立つ側壁部を含む、ケースと、
前記ケースの内部に配置されている光学部品と、
前記ケースの側壁部に嵌合し、前記光学部品と接触する弾性部品と、
を含み、
前記フロントベゼルの側壁部は、前記ケースの側壁部の外側に存在し、
前記弾性部品は外側部分を含み、
前記外側部分は、前記フロントベゼルの側壁部の内側面と前記ケースの側壁部の外側面とに挟まれて、前記フロントベゼルの側壁部の内側面及び前記ケースの側壁部の外側面に接触し、前記フロントベゼルの側壁部の内側面と前記ケースの側壁部の外側面とを前記表示領域の面内方向において押圧する、
液晶表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液晶表示装置であって、
前記弾性部品は、前記ケースの側壁部の窪み内において、前記ケースの側壁部と嵌合している、
液晶表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の液晶表示装置であって、
前記バックライトユニットは、前記液晶パネルと前記光学部品との間に、さらにフレームを含み、
前記弾性部品は、前記フレームの後ろ側に接触して支持する、
液晶表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の液晶表示装置であって、
前記弾性部品の外側部分は、前記フレームの側壁部の開口を通過して、前記フロントベゼルの側壁部の内側面及び前記ケースの側壁部の外側面に接触している、
液晶表示装置。
【請求項5】
請求項3に記載の液晶表示装置であって、
前記弾性部品は、前記フレームの側壁部と嵌合している、
液晶表示装置。
【請求項6】
請求項3に記載の液晶表示装置であって、
前記液晶パネルの後面は、前記フレームの前面に固着されており、
前記フロントベゼルは、前記液晶パネルの法線方向において前記液晶パネルの前面から離間している、
液晶表示装置。
【請求項7】
請求項1に記載の液晶表示装置であって、
前記弾性部品の前面に窪みが形成されており、
前記光学部品は、前記窪み内において前記窪みの内壁と係合する耳部を含む、
液晶表示装置。
【請求項8】
請求項1に記載の液晶表示装置であって、
前記弾性部品は、前記フロントベゼルの側壁部の内側面と当接する、突起部を含む、
液晶表示装置。
【請求項9】
請求項1に記載の液晶表示装置であって、
前記弾性部品は、前記ケースの第1側壁部に嵌合する第1セクションと、前記ケースの前記第1側壁部と異なる第2側壁部に嵌合する第2セクションとを含み、
前記第1セクション及び前記第2セクションは、前記光学部品に接触し、
前記第1セクションは第1外側部分を含み、
前記第1外側部分は、前記フロントベゼルの第1側壁部の内側面と前記ケースの第1側壁部の外側面とに挟まれて、前記フロントベゼルの第1側壁部の内側面及び前記ケースの第1側壁部の外側面に接触し、前記フロントベゼルの第1側壁部の内側面と前記ケースの第1側壁部の外側面とを前記表示領域の面内方向において押圧し、
前記第2セクションは第2外側部分を含み、
前記第2外側部分は、前記フロントベゼルの第2側壁部の内側面と前記ケースの第2側壁部の外側面とに挟まれて、前記フロントベゼルの第2側壁部の内側面及び前記ケースの第2側壁部の外側面に接触し、前記フロントベゼルの第2側壁部の内側面と前記ケースの第2側壁部の外側面とを前記表示領域の面内方向において押圧する、
液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、振動時に異音がならないことを要求されることがあり、特に車載用途においてその要求が強い。液晶表示装置を構成する各部品は、製造に依存する寸法誤差を有している。寸法誤差を有する部品を適切に組み立てるためには、部品間に適正なクリアランスを設けることが必要となる。
【0003】
部品間のクリアランスが存在することによって、液晶表示装置の利用における振動時に部品同士が衝突し、異音が発生してしまう。そのため、液晶表示装置の外側からテープによって振動を抑えることによって、異音の発生を防止することがある。しかし、異音防止のためのテープは、液晶表示装置の組み立て性やリペア性の低下を招いてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-053204号公報
【特許文献2】特開平10-022665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、異音防止のためのテープを使用することなく、使用下における液晶表示装置の振動による異音を、効果的に抑制することができる技術が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の液晶表示装置は、フロントベゼルと、バックライトユニットと、前記フロントベゼルと前記バックライトユニットとの間の液晶パネルとを含む。前記フロントベゼルは、前記液晶パネルの前側において前記液晶パネルの表示領域を囲む縁部と、前記縁部から後ろ側に向かって立つ側壁部と、を含む。前記バックライトユニットは、底板部及び前記底板部から立つ側壁部を含む、ケースと、前記ケースの内部に配置されている光学部品と、前記ケースの側壁部に嵌合し前記光学部品に接触する弾性部品とを含む。前記フロントベゼルの側壁部は、前記ケースの側壁部の外側に存在する。前記弾性部品は外側部分を含む。前記外側部分は、前記フロントベゼルの側壁部の内側面と前記ケースの側壁部の外側面とに挟まれて、前記フロントベゼルの側壁部の内側面及び前記ケースの側壁部の外側面に接触し、前記フロントベゼルの側壁部の内側面と前記ケースの側壁部の外側面とを前記表示領域の面内方向において押圧する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、液晶表示装置の振動による異音を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本明細書の一実施形態に係る液晶表示装置の全体構成例を模式的に示す、分解斜視図である。
【
図2】バックライトユニットのケースの一部を示す斜視図である。
【
図4】ケースの側壁部に装着されている弾性部品を示す斜視図である。
【
図5】液晶表示装置における、弾性部品を含む一部の断面図を示す。
【
図6】弾性部品と拡散シートとの係合関係を模式的に示す上面図である。
【
図7】窪み内に収容されている耳部の拡大上面図である。
【
図10】
図9に示す弾性部品が実装された液晶表示装置の一部を示す断面図である。
【
図17】バックライトユニットの他の構成例を示す。
【
図18】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図19】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図20】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図21】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図22】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図23】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図24】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図25】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図26】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図27】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図28】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図29】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【
図30】弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部の構成例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下において、図面を参照して実施形態を具体的に説明する。各図において共通の構成については同一の参照符号が付されている。説明をわかりやすくするため、図示した物の寸法、形状については、誇張して記載している場合もある。本実施形態は本開示を実現するための一例に過ぎず、本開示の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。
【0010】
液晶表示装置の部品は寸法誤差を有するため、部品間のクリアランスが存在する。これにより、液晶表示装置の利用における振動時に部品同士が衝突し、異音が発生し得る。例えば、フロントベゼルとバックライトユニットのケースとの間における異音が、大きな問題となり得る。
【0011】
本明細書の一実施形態は、バックライトユニットとフロントベゼルとの間に弾性部品を配置する。弾性部品の一部は、バックライトユニットのケースの側壁部とフロントベゼルの側壁部との間にあって、それらに接触する。これにより、バックライトとフロントベゼルとの間で発生し得る異音を低減する。
【0012】
図1は、本明細書の一実施形態に係る液晶表示装置10の全体構成例を模式的に示す、分解斜視図である。以下において、液晶表示装置10に表示されている画像を視るユーザの側を前側と呼び、その反対側を後ろ側、裏側又は背面側と呼ぶ。
【0013】
図1に示す液晶表示装置10は、後ろ側から、ケース101、反射シート105、導光板107、拡散シート109、集光シート111、偏光シート113、フレーム115、クッションテープ117、液晶パネル119、フロントベゼル121を含む。偏光シート113に代えて、拡散シート及び集光シートのセットが使用されてもよい。液晶表示装置10は、さらに、弾性部品103を含む。弾性部品103は、本明細書の一実施形態の一つの特徴要素であり、ケース101とフロントベゼル121との間においてこれらに接触する外側部分を含むと共に、光学部品に接触する。弾性部品103により、液晶表示装置10の部品の動きによる異音を抑制できる。
【0014】
バックライトユニットは、反射シート105、導光板107、拡散シート109、集光シート111、偏光シート113、フレーム115、及び弾性部品103を含む。フロントベゼル121及びフレーム115は枠状であって、中央に液晶パネル119の表示領域より大きい開口が設けられている。
【0015】
反射シート105、導光板107、拡散シート109、集光シート111、及び偏光シート113は、それぞれ、バックライトユニットに含まれる光学部品の例である。これらは、ケース101内に収容されている。ケース101は、浅い箱状であって、底面215及び底面から前側に立つ側壁部211を含む。
図1の構成例において、ケース101は、最も広い面積を有する主面である矩形の底面215と、底面215の端から前側に立つ4つの側壁部211を含む。
図1は、一つの側壁部を例として符号211で指示する。一つの側壁部211には、凹部213が形成されており、後述するように、そこに弾性部品103が設置される。
【0016】
光学部品の外形も、凡そ矩形を有する。より具体的には、導光板107は、前後の主面及び4つの側面を有する。拡散シート109、集光シート111及び偏光シート113は、端から突出する耳部を有している。
図1は、例として、拡散シート109の耳部291を符号で指示している。後述するように、耳部291は、弾性部品103の溝と嵌合し、拡散シート109が振動で動かないように保持される。
【0017】
バックライトユニットは、
図1において不図示の光源、例えば、1又は複数のLEDを含むことができる。導光板107は、他の光学部品より厚い。バックライトユニットに含まれる光学部品は、その設計に依存し、
図1は、光学部品の例を示すに過ぎない。
図1に示す一部の光学部品が省略されてもよく、不図示の他の光学部品が含まれていてもよい。
【0018】
フレーム115は、矩形環状の内周縁部352と、内周縁部352の端から後ろ側に立つ四つの側壁部351とを含む。
図1は、一つの側壁部を例として符号351で指示する。内周縁部352は、液晶パネル119が設置及び固着される台座部である。フレーム115の側壁部351の一部は、ケース101の側壁部の一部と嵌合する。側壁部351は、凹部(開口)353を有し、後述する弾性部品103の一部がその凹部351を通過する。
【0019】
液晶パネル119は、クッションテープ117によって、フレーム115の前面に液晶パネル119が固着される前面に固着されている。液晶パネル119の前側周縁部がフロントベゼル121の前側縁部412に覆われる。前側縁部412は、矩形環状である。
図1において、液晶パネル119の端から図の下方向の延びる帯は、基板上の回路と外部の制御回路とを接続するフレキシブル基板である。
【0020】
フロントベゼル121の側壁部411の一部が、バックライトユニットの側壁部、例えば、フレーム115の側壁部の一部に嵌合する。フロントベゼル121は、例えば、前側縁部414の四辺から後ろ側に立つ四つの側壁部411を含む。
図1は、一つの側壁部を例として符号411で指示する。液晶パネル119は、フロントベゼル121とフレーム115との間にある。視認者は、フロントベゼル121の開口を通って、液晶パネル119が表示する画像を視る。
【0021】
後述するように、弾性部品103の一部は、フロントベゼル121の側壁部411とケース101の側壁部211との間に挟まれる。弾性部品103は、二つの側壁部に接触して、それらを液晶パネル119の表示面(主面)の面内反対方向において押圧する。面内方向は、液晶表示装置10の部品の積層方向に垂直である。弾性部品103によって、ケース101とフロントベゼル121との間のクリアランス及び振動によるそれらの動を抑制し、異音の発生を抑制できる。また、積層方向において液晶パネル119に押圧力がかからないため、表示品質の低下を避けることができる。
【0022】
後述するように、弾性部品103は、フレーム115の後面を支持する。これにより、フレーム115の動きによる異音の発生を抑制する。なお、フレーム115は省略されてもよい。例えば、液晶パネル119は、不図示のカバーパネルの後面に光学弾性樹脂によって固着されてもよい。
【0023】
図1に示す構成例において、液晶パネル119の基板及び表示領域は矩形であり、液晶パネル119の前面縁部を覆うフロントベゼル121、液晶パネル119をクッションテープ117を介して支持するフレーム115、バックライトユニットのケース101も、前側から見て矩形である。これらは、他の形状を有してもよい。また、フロントベゼル121、フレーム115、及びケース101の側壁部の数は、4に限定されない。
【0024】
図2は、バックライトユニットのケース101の一部を示す斜視図である。ケース101の側壁部211は、凹部(開口)213を有する。本明細書の一実施形態において、弾性部品103は、この凹部213に挿入され、その弾性力によって側壁部211を保持してよい。これにより、バックライトユニットの厚みの増加を避けることができる。弾性部品103は、側壁部211に接着してもよいが、本例においては側壁部211に弾性固定され、着脱可能である。なお、側壁部211に凹部を形成することなく、弾性部品103が測壁部211に装着されていてもよい。
【0025】
図3は、弾性部品103の構成例を示す斜視図である。本明細書の一実施形態において、弾性部品103は、バックライトユニットのケース101の側壁部211に嵌合し、ケース101及びフロントベゼル121の側壁部並びにケース101内の光学部品に接触して、それらの動きを抑制する。
【0026】
弾性部品103は、外側部分231と、外側部分231より内側の部分とを含む。
図3は、破線によって、外側部分231の境界を示す。内側の部分は、ケース101の側壁部211の内側面よりケース101の内側に存在するケース内部分232と、外側部分231とケース内部分232との間の、側壁部の頂面上の中央部分とを含む。
【0027】
弾性部品103の後ろ側、外側部分231とケース内部分232との間に溝(凹部)233が形成されている。後述するように、ケース101の側壁部211の一部が、溝233に挿入される。弾性部品103は、溝233の内面において、側壁部211と接触する。本明細書の一実施形態において、外側部分231とケース内部分232との間の距離は、側壁部211の厚みより小さく、弾性部品103はその弾性力のみによって、側壁部211を保持する。
【0028】
弾性部品103の前側面には、窪み(凹部)234が形成されている。窪み234のケース内側は解放されており、壁が存在しない。後述するように、光学シート109、111、113の耳部が、窪み234内に配置される。窪み234の内側面の一部が耳の一部と係合することで、弾性部品103は、光学シート109、111、113の動きを拘束する。ケース内部分232には、段差235が形成されている。この段差には、光学シート109、111、113の一部が載せられる。
【0029】
図4は、ケース101の側壁部211に装着されている弾性部品103を示す斜視図である。弾性部品103は、ケース101の側壁部211に嵌合している。ケース101の側壁部211の一部は、弾性部品103の外側部分231及びケース内部分232に挟まれている。外側部分231は、側壁部211の外側面214よりさらに外側に突出している。外側面214は、
図4の例において、側壁部211が立ち上がる方向及び延びる方向と垂直な法線を有する。
【0030】
光学シート109、111、113の本体部から突出する耳部が、弾性部品103の窪み234内に収容されている。
図4は、偏光シート113及びその耳部を、符号113及び331で指示している。耳部の一部は、窪み234内の側壁面に接触する。これにより、振動による光学シート109、11、113の動きが抑制あれ、異音の発生を抑制できる。
【0031】
図5は、液晶表示装置10における、弾性部品103を含む一部の断面図を示す。弾性部品103は、例えばシリコンゴムで形成することができ、その弾性率は、ケース101、フロントベゼル121、フレーム115及び導光板107より小さい。ケース101及びフロントベゼル121は、例えばステンレスのような金属で形成され得る。フレーム115及び導光板107は、例えば樹脂で形成され得る。ケース101及びフロントベゼル121は、樹脂で形成されてもよく、フレーム115は金属で形成されてもよい。
【0032】
液晶パネル119の後ろ側周縁部は、クッションテープ117によって、フレーム115の内周縁部352に固着されている。液晶パネル119は、後ろ側から、TFT(Thin Film Transistor)基板、カラーフィルタ(CF)基板が積層されている。TFT基板及びCF基板は、不図示のシール材(接着剤)により互いに接着され、液晶材料が、それらの間に封入されている。
【0033】
本例において、TFT基板及びCF基板は、矩形である。これらは、他の外形を有してもよい。TFT基板は、基板と、絶縁基板の前側主面上に形成されたTFTアレイ回路と、絶縁基板の後側主面に固定された偏光板とを含む。CF基板は、絶縁基板の後ろ側主面上に形成された複数色のカラーフィルタと、絶縁基板の前側主面に固定された偏光板とを含む。
【0034】
液晶パネル119は、バックライトユニットに対して、クッションテープ117を介してのみ固定されている。液晶パネル119の二つの基板は、フロントベゼルから離間し、さらに、バックライトユニットの光学部品及びケース101から離間している。このため、液晶パネルの二つの基板は、積層方向においていずれの部品によっても押圧されず、歪による表示品質の低下が避けられる。
【0035】
弾性部品103は、ケース101の側壁部211に嵌合している。ケース101の側壁部211の一部が、弾性部品103の凹部に挿入され、弾性部品103の外側部分231及びケース内部分232に挟まれている。側壁部211は、外側部分231の内側面及びケース内部分232の外側面に接触している。
【0036】
弾性部品103の外側部分231は、ケース101の側壁部211とフロントベゼル121の側壁部411との間において、それらに挟まれている。外側部分231は、ケース101の側壁部211の外側面とフロントベゼル121の側壁部411の内側面とに接触している。外側面は、
図5において、側壁部211の左側の面であり、内側面は、側壁部411の右側の面であり、これらは液晶パネル面内方向において対向している。
【0037】
外側部分231は、その弾性力によって、ケース101の側壁部211とフロントベゼル121の側壁部411とを、液晶パネルの面内における逆方向において押圧している。具体的には、外側部分231は、フロントベゼル121の側壁部411を面内において外に向かって押圧し、ケース101の側壁部211を面内において内に向かって押圧する。
【0038】
弾性部品103をケース101より外側に突出させてフロントベゼル121と接触させることで、ケース101とフロントベゼル121のクリアランスを埋めることができ、ケース101とフロントベゼル121の衝突による異音を軽減できる。また、弾性部品103とフロントベゼル121との間の摩擦によって、フロントベゼル121の部品積層方向(液晶パネルの法線方向)における移動及びそれに起因する異音を抑制できる。
【0039】
本明細書の一実施形態において、弾性部品103の外側部分231の前面(
図5における頂面)236は、フレームの側壁部351の後面と接触し、弾性部品103はフレーム115を支持し、積層方向において押圧している。
図1を参照して説明したように、フレーム側壁部351には凹部353が形成され、前面236はその内面と接触している。外側部分231は、凹部(開口)353を通過して、フロントベゼル側壁部411と接触している。フレーム115の一部は、ケース101の一部と嵌合しており、弾性部品103により、フレーム115の動きを抑制することができる。
図5に示す構成例においては、フレームの側壁部351の前面はフロントベゼル121の後面に接触している。
【0040】
弾性部品103のケース内部分232は、導光板107の側面に接触している。導光板107の側面は、主面以外の面であり、主面は、前側及び後ろ側の面である。導光板107の側面は、ケース101の側壁部211の内側面と対向する。ケース内部分232は、液晶パネルの面内方向において、導光板107を押圧し、ケース101の側壁部211の内面に押し付けている。これにより、振動による導光板107の動きが抑制され、異音の発生を抑制できる。
【0041】
光学シート109、111、113の本体部は、導光板107上に設置されている。光学シート109、111、113の本体部から突出する耳部が、弾性部品103の窪み234内に収容されている。
図5は、偏光シート113の耳部を、例として、符号331で指示している。光学シートそれぞれの耳部は、窪み234の内側面の少なくとも一部と接触し、位置決めされている。これにより、振動による光学シート109、11、113の動きが抑制され、異音の発生を抑制できる。
【0042】
図6は、弾性部品103と偏光シート113との係合関係を模式的に示す上面図である。他の光学シート109、111についても同様の説明が適用できる。
図6において、X方向は、図の左右方向であって、ケース側壁部211(の壁面)が延びるY方向と垂直である。
【0043】
偏光シート113は、本体部332と、本体部332の端から突出する耳部331を含む。本体部322は、偏光シート113の重心を含み、面積がより大きく、略矩形の外形を有する。本体部322は、ケース101の内部空間に収容されている。耳部331は、弾性部品103の前面の窪み234内に存在する。
【0044】
図7は、窪み234内に収容されている耳部331の拡大上面図である。耳部331は、幅広で外側の部分333と、幅狭で内側の部分334とを含む。部分334は、部分333と本体部332との連結部である。
【0045】
耳部331の外形は、辺335、336A、336B、337A、337B、338A、338Bで画定される。辺335、336A、336B、337A、337Bは、部分333の辺であり、辺338A、338Bは部分334の辺である。辺338A、338Bは対向している。
【0046】
辺335は、辺336A、336Bの間にあってそれらとつながる。辺335はY方向に延び、辺336A、336BはX方向に延びている。辺336A、336Bは対向している。辺335は、本体部332から見て最も外側の辺である。辺337A、337BはY方向に延び、辺335Aと本体部332との間にある。辺337A、337Bは、それぞれ、辺336A、336Bにつながる。辺337A、337Bは、辺335に対向している。
【0047】
部分333の辺335、336A、336Bと、窪み234の内壁との間にクリアランスが存在する。これにより、熱膨張による拡散シートの歪みを抑制できる。辺337A、337B及び辺338A、338Bは、窪み234の内壁に接触している。これにより、偏光シート113が位置決めされる。
【0048】
図8は、弾性部品の他の構成例を示す。弾性部品551は、フロントベゼルの側壁部に対向する面に、突起部553を含む。突起部553は、外側部分552の外側面形成されている。弾性部品551は、例えば、同一材料で成形されている。この点は、他の弾性部品の例に同様である。
図8の構成例は、表示領域の法線方向と垂直な方向に配列された二つの突起部553を含む。
【0049】
突起部553は、略直方体であって、複数のフラットな面を有し、前側面がテーパ面である。突起部553は、液晶表示装置10の組み立てにおいて、フロントベゼル121を容易にはめ込むことができる。さらに、テーパ前面554は、フロントベゼル121をさらに容易にはめ込み可能とする。突起部の形状、数及び位置は、設計により任意に決定可能であり、この例に限定されない。
【0050】
液晶表示装置10の組み立ては、例えば、ケース101に反射シート105及び導光板107を配置した後、弾性部品103をケース側壁部211の凹部213内に装着する。その後、光学シート109、111、113を置き、フレーム115をケース101と嵌め合わせる。フレーム115の内周縁部352にクッションテープ117を張り付け、液晶パネル119をその上に配置して固着させる。
【0051】
次に、フロントベゼル121を液晶パネル119の周縁部を覆うようにかぶせて、フレーム115に嵌める。このとき、フロントベゼル側壁部411の内側面が、突起部553に接触しながら、フロントベゼル121が被せられる。突起部553は、フロントベゼル側壁部411と弾性部品551との接触面積を小さくして、容易にフロントベゼル121の組み込みを容易とする。
【0052】
図9は、弾性部品の他の構成例を示す。弾性部品561は、フロントベゼルの側壁部に対向する面に、突起部563を含む。突起部563は、外側部分562の外側面形成されている。
図9の構成例は、表示領域の法線方向と垂直な方向に配列された二つの突起部553を含む。突起部563は、球の一部の形状を有し、フロントベゼル121との接触面は曲面である。突起部563は、液晶表示装置10の組み立てにおいて、フロントベゼル121を容易にはめ込むことができる。
【0053】
図10は、
図9に示す弾性部品561が実装された液晶表示装置の一部を示す断面図である。
図5に示す構成例との差を主に説明する。
図9を参照して説明したように、弾性部品561の外側部分562のフロントベゼル側壁部411との対向面に突起部563が形成されている。
【0054】
突起部563は、フロントベゼル側壁部411の内側面に当接し、押しつぶされるように変形している。突起部563を含む弾性部品561の弾性力によって、フロントベゼル及びケースの側壁部411、211はそれぞれ押圧される。
【0055】
図11及び12は、弾性部品の他の構成例を示す。
図11は、ケース101の側壁部に装着された弾性部品571の斜視図であり、
図12は前側から見た上面図である。
図9及び10に示す弾性部品561との差を主に説明する。
【0056】
弾性部品571は、外側部分575及び内側部分576を含む。弾性部品561と同様に、外側部分575の外側面に突起部573が形成されている。弾性部品571の前面はフラットであって、窪みが形成されていない。このため、窪みと係合する耳部が、拡散シート613を含む光学シートから省略されている。
【0057】
拡散シート613の端は、弾性部品のケース内部分576の内側面に接触している。
図11及び12で明示されていないが、ケース内部分576の内側面は、導光板107と、上記他の例と同様に当接している。これにより、光学部品の動きが抑制される。
図11及び12においては、光学シートの内、拡散シートのみが例として符号613で指示されている。拡散シート613についてのここでの説明は、他の光学シートに適用可能である。
【0058】
図13及び14は、弾性部品の他の構成例を示す。
図13は、ケース101の側壁部に装着された弾性部品701の斜視図であり、
図14は前側から見た上面図である。
図9及び10に示す弾性部品561との差を主に説明する。
【0059】
弾性部品701は、第1セクション561A及び第2セクション561Bを含む。本構成例において、第1セクション561A及び第2セクション561Bは一体である。第1セクション561A及び第2セクション561Bは、例えば、同一材料で形成されている。セクション561A、561Bは、それぞれ、ケースの側壁部211A、211Bに嵌合されている。
【0060】
側壁部211A、211Bは隣接しており、ケース101のコーナ部を構成する。
図13及び14の例において、側壁部211A、211Bが面内で延びる方向は垂直である。
図14において、側壁部211Aは上下方向に延び、側壁部211Bは左右方向に延びている。非平行の側壁部にセクションが装着されているため、フロントベゼルとケースの動きをより効果的に抑制できる。
【0061】
第1セクション561A及び第2セクション561Bは、共に、
図9及び10を参照して説明した弾性部品561と略同様の構造を有している。つまり、第1セクション561A及び第2セクション561Bは、外側部分及びケース内部分を含み、前面の窪み及びフロントベゼル側壁部との対向面上の突起部を有する。拡散シート623は、二つのセクション561A、561Bそれぞれに係合する耳部を含む。偏光シート113の耳部331の説明が、これら耳部に適用可能であり、また、他の光学シートも同様の耳部を有してよい。
【0062】
なお、第1セクションと第2セクションが異なる形状を有してもよい。例えば、一方は、
図9及び10に示す形状を有し、他方が
図11及び12に示す形状を有してもよい。これら相似形状を有し異なるサイズであってもよい。これらは、異なる材料で形成されてもよい。
【0063】
図15は、弾性部品の他の構成例を示す。
図15は、ケース側壁部211に装着された弾性部品703及び弾性部品703と嵌合するフレーム707の例の断面図である。
図3から5を参照して説明した構成例と相違を主に説明する。
【0064】
弾性部品703は、前面に前側に突出する凸部705を含む。弾性部品703の前面において、光学シートと係合する窪みは形成されていない。凸部705は、側壁部211が延びる方向、
図15において紙面の手前奥方向に延びている。フレームの側壁部709は、後面に凹部711を有する。凹部711は、
図15において紙面の手前奥方向に延びている。
【0065】
図5に示す構成例において、フレーム側壁部351のフラットな後面と弾性部品103のフラットな前面236が当接している。フレームの側壁部709の後面と弾性部品703の前面は対向し、かつ接触している。弾性部品の凸部705は、フレーム側壁部の凹部711に挿入され、嵌合している。凸部705の弾性力によって、フレーム側壁部709は、凸部705に保持されている。このように、弾性部品703がフレーム707と嵌合することで、フレーム707の動きを効果的に抑制することができる。
【0066】
図16は、弾性部品の他の構成例を示す。
図16は、ケース側壁部211に装着された弾性部品715及び弾性部品703と嵌合するフレーム719の例の断面図である。
図3から5を参照して説明した構成例と相違を主に説明する。
【0067】
弾性部品715は、前面に凹部717を含む。弾性部品715の前面において、光学シートと係合する窪みは形成されていない。凹部717は、側壁部211が延びる方向、
図16において紙面の手前奥方向に延びている。フレームの側壁部721は、後面に凸部723を有する。フレームの側壁部721の後面と弾性部品716の前面は対向し、かつ接触している。
【0068】
フレーム側壁部721の凸部723は、弾性部品の凹部717に挿入され、嵌合している。弾性部品715の弾性力によって、フレーム側壁部721の凸部723は、弾性部品凹部717内で保持されている。このように、弾性部品715がフレーム719と嵌合することで、フレーム719の動きを効果的に抑制することができる。
【0069】
図17は、バックライトユニットの他の構成例を示す。
図17は、直下型光源を含むバックライト例の断面図である。
図5に示す構成例との相違を主に説明する。バックライトは、視認側(
図17の上側)から見て液晶パネル119と重なる位置に、複数のLED753を含む。LED753は、基板752の前面に設置されている。基板752は、ケース101の内部底面に対して、接着テープ751によって固着されている。
【0070】
LED753からの光を反射するリフレクタ754が、基板752上に存在する。リフレクタ754は光学部品である。拡散板755が、リフレクタ754上に配置され、その上に光学シート109、111、113が配置されている。拡散板755は、光学シート109、111、113より厚い。弾性部品103のケース内部分232は、拡散板755の側面及びリフレクタ754の側面に接触している。LED753からの直接の光及びリフレクタ754で反射された光が、光学部品755、109、111、117を通って液晶パネル119の後面に入射する。
【0071】
図18から30を参照して、弾性部品の前面の窪み及び窪みと係合する光学シートの耳部のいくつかの構成例を説明する。以下に説明する例において、面内方向において弾性部品と接触する光学シートの辺が、光学シートを位置決めする。
図18は、弾性部品821及び光学シート801の、前側から見た上面図を示す。弾性部品821は、外側テーパ面822A、822Bを有する。弾性部品821は、前後側にさらにテーパ面を有していてもよい。
【0072】
光学シートの耳部は、二つのセクション823、824を含む。これらセクション823、824は、弾性部品821の突出部828を挟んで、X軸について線対称である。突出部828は、X方向に、光学シート本体部に向かって突出している。以下において、セクション823を主に説明する。
【0073】
セクション823の外形は、辺825、826A、826Bで画定される。辺825はY方向に延び、辺826A、826BはX方向に延びている。辺826Bは、突出部828の内壁と接触し、辺825A及び826Aと窪み内壁との間にはクリアランスが存在する。セクション824の外形を画定する3辺のうち、辺826Bと対向する辺が、突出部828の内壁と接触している。他の2辺は窪み内壁から離間している。突出部828の先端面829は、光学シート801と接触している。
【0074】
図19は、弾性部品831及び光学シート801の、前側から見た上面図を示す。弾性部品831は、外側曲面832を有する。曲面は例えば円筒面の一部又は球面の一部の形状を有してもよい。他の部分は、
図18の弾性部品821と同様である。
図20は、弾性部品833及び光学シート801の、前側から見た上面図を示す。弾性部品833において、
図18に示す弾性部品821からテーパ面822A、822Bが省略されている。他の部分は、
図18の弾性部品821と同様である。
【0075】
図21は、弾性部品833及び光学シート802の、前側から見た上面図を示す。光学シート802の耳部は、
図18に示す構成のように、二つのセクション835、836を含む。これらセクション835、836は、弾性部品833の突出部834を挟んで、X軸について線対称である。突出部834は、X方向に、光学シート本体部に向かって突出している。以下において、セクション835を主に説明する。
【0076】
セクション835の外形は、辺837、838A、838Bで画定される。辺837はY方向に延び、辺838A、838BはX方向に延びている。辺838Bは、突出部834と対向する。辺838Aは弾性部品833の窪み内壁と接触し、辺837及び838Bと窪み内壁との間にはクリアランスが存在する。
【0077】
セクション836の外形を画定する3辺のうち、辺838Aに対応する辺が、窪み内壁と接触している。他の2辺は窪み内壁から離間している。突出部834の先端面829は、光学シート803と接触し、セクション835、836の辺から離れている。
【0078】
図22は、弾性部品845及び光学シート803の、前側から見た上面図を示す。光学シートの耳部は、幅広で外側の部分846と、幅狭で内側の部分847とを含む。耳部外形を画定する辺の内、辺848、849A、849Bが、窪み内壁と接触しており、他の辺は、窪み内壁から離間している。辺848、849A、849Bは、Y方向に延びている、部分846の辺である。
【0079】
図23は、弾性部品853及び光学シート804の、前側から見た上面図を示す。弾性部品853は、窪み内に突出部854を有する。光学シートの耳部は、窪みにおいて突出部854の壁と接触しており、他の壁から離間している。突出部854はT字状であって、両側二つの凹部を有する。耳部は、突出部854の両側にL字状部分855、856を含む。L字状部分855、856は、突出部854を挟んで、X軸について線対称である。突出部854を画定する窪みの内壁は、それぞれ、光学シート804と接触している。光学シート804と、窪み内の他の壁部との間にはクリアランスが存在する。
【0080】
図24は、弾性部品861及び光学シート805の、前側から見た上面図を示す。弾性部品861は、窪み内に突出部866を有する。突出部866はI字状であって、その先端は光学シート805と接触している。
【0081】
耳部は、突出部888の両側にL字状部分862、863を含む。L字状部分862、863は、突出部866を挟んで、X軸について線対称である。突出部866とL字状部分862、863との間にはクリアランスが存在する。L字状部分862の辺864A及び865Aが、窪みの内壁と接触している。辺864AはX方向の延びる辺であり、辺865AはY方向に延びる内側の辺である。L字状部分862の最も外側の辺、
図24における左側辺は、窪みの内壁から離間している。
【0082】
L字状部分863の辺864B及び865Bが、窪みの内壁と接触している。辺864BはX方向の延びる辺であり、辺865BはY方向に延びる内側の辺である。L字状部分863の最も外側の辺、
図24における左側辺は、窪みの内壁から離間している。
【0083】
図25は、弾性部品871及び光学シート806の、前側から見た上面図を示す。弾性部品871の窪み内に、四角形の島状部873が存在する。島状部873の形状は任意である。光学シート806の耳部872は、島状部873の壁面と接触している。光学シート806は、島状部873の全周と接触している。耳部872は、窪みの内壁の他部分から離間している。
【0084】
図26は、弾性部品881及び光学シート807の、前側から見た上面図を示す。弾性部品881の窪み内に、島状部882が存在する。光学シート807の耳部は、外側の幅広の部分883と内側の幅狭の部分884A、884Bを含む。島状部882は、部分884A、884Bに挟まれている。
【0085】
部分883、884A、884Bは、島状部883の壁面と接触している。光学シート806は、島状部883の全周と接触している。部分883は、内側のY方向に延びる辺885A、885Bにおいて、弾性部品881の窪みの内壁と接触している。耳部の辺は、他の部分において、窪みの内壁から離間している。
【0086】
図27は、弾性部品891及び光学シート808の、前側から見た上面図を示す。弾性部品891の窪み内に、外側部分から突出する突出部892及び島状部893A、893Bが存在する。光学シート808の耳部は、二つのセクション894A、894Bを含む。セクション894A、894Bは、突出部892を挟んで、X軸について線対称である。
【0087】
セクション894Aは、島状部893Aの外壁と接触し、窪みの他の内壁から離間している。セクション89BAは、島状部893Bの外壁と接触し、窪みの他の内壁から離間している。突出部892の先端辺は、光学シート808と接触している。
【0088】
図28は、弾性部品901及び光学シート809の、前側から見た上面図を示す。弾性部品901の窪み内に、島状部902、903A、903Bが存在する。島状部902は、島状部903A、903Bより大きく、それらに挟まれている。光学シート809の耳部904は、島状部902、903A、903Bの外壁と接触し、窪みの他の内壁から離間している。島状部902、903A、903Bの全周は、光学シート809と接触している。
【0089】
図29は、弾性部品911及び光学シート810の、前側から見た上面図を示す。弾性部品911の窪み内に、オーバル形状の島状部912が存在する。光学シート810の耳部913は、島状部912の外壁と接触し、窪みの他の内壁から離間している。島状部912の全周は、光学シート810と接触している。
【0090】
図30は、弾性部品921及び光学シート810の、前側から見た上面図を示す。弾性部品921の耳部は、部分922及びその内側の部分923を含む。部分922及び923は、Y方向においてずれており、それらの一部がX方向において重なっている。部分922の辺925、926は、弾性部品921の窪みの内壁に接触しており、残りの2辺は窪みの内壁から離間している。部分923の辺927、928は、弾性部品921の窪みの内壁に接触しており、残りの1辺は窪みの内壁から離間している。
【0091】
辺925は、928はX方向に延びる辺であり、Y方向において異なる位置にある。辺925は、X方向において部分923と重なり、辺928はX方向において部分922と重なる。辺926は、927はY方向に延びる辺であり、Y方向において異なる位置にある。
【0092】
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本開示の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
【符号の説明】
【0093】
10 液晶表示装置
101 ケース
103、551、561、571、701、703、715、821、831、833、845、853、861、871、881、891、901、911、921 弾性部品
105 反射シート
107 導光板
109、111、113 光学シート
115 フレーム
117 クッションテープ
119 液晶パネル
121 フロントベゼル
191 耳部
211 ケース側壁部
213 凹部
214 外側面
215 底面
231 外側部分
232 ケース内部分
233 溝
234 窪み
236 前面
411 フロントベゼル側壁部
411、211 側壁部
553 突起部
554 テーパ前面