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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095560
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】整流装置
(51)【国際特許分類】
   B62D 37/02 20060101AFI20230629BHJP
【FI】
B62D37/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021211524
(22)【出願日】2021-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中山 大輔
(72)【発明者】
【氏名】工藤 信寛
(72)【発明者】
【氏名】海野 和也
(72)【発明者】
【氏名】横山 一幸
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 利弥
(57)【要約】
【課題】回転軸が軸方向に移動されることを抑制する。
【解決手段】整流装置10では、整流体に収納位置から収納方向Bへの外力が作用された際に、クラッチ42がケース20による軸方向への移動により収納方向Bへの回転を許容されて、整流体の収納方向Bへの回転が許容される。このため、スタンド18が軸方向に移動されなくても、クラッチ42が軸方向に移動されることで、整流体が収納位置から収納方向Bに回転されるため、スタンド18が軸方向に移動されることを抑制できる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
展開方向に回転されることで車両の前輪の前側に展開されて前記前輪への空気流を抑制すると共に、収納方向に回転されることで車体に収納される整流体と、
回転されて前記整流体が回転される回転軸と、
前記回転軸に駆動力を伝達して前記回転軸を回転させると共に、前記整流体に外力が作用された際に移動されて前記回転軸の軸方向への移動が制限されることで前記整流体が収納位置から収納方向に回転される伝達部材と、
を備える整流装置。
【請求項2】
前記整流体が収納位置から収納方向に回転されるために前記整流体に作用される外力が前記整流体が展開位置から収納方向に回転されるために前記整流体に作用される外力に比し小さくされる請求項1記載の整流装置。
【請求項3】
前記整流体が外力により収納位置から収納方向に回転された際に前記整流体が付勢力により収納位置に復帰される請求項1又は請求項2記載の整流装置。
【請求項4】
前記整流体が外力により展開位置から収納方向に回転された際に前記整流体が付勢力により展開位置に復帰される請求項1~請求項3の何れか1項記載の整流装置。
【請求項5】
前記整流体を回転させるために前記伝達部材に伝達される駆動力が前記整流体が収納位置から収納方向に回転されるために前記伝達部材から伝達される外力に比し大きくされる請求項1~請求項4の何れか1項記載の整流装置。
【請求項6】
前記整流体が収納位置から収納方向に回転されるために前記整流体に作用される外力が前記整流体の収納位置から収納方向への回転量に比例して大きくされる請求項1~請求項5の何れか1項記載の整流装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の前輪への空気流を抑制する整流装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載の密封型アクチュエータでは、可動デテントリングが、出力軸に駆動力を伝達して、出力軸を回転させることで、コンポーネントが折畳み位置と移動位置との間で回転される。
【0003】
ここで、このような密封型アクチュエータでは、コンポーネントに外力が作用されて、コンポーネントが折畳み位置の移動位置とは反対側に回転される際に、出力軸が軸方向に移動されることを抑制できるのが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2016-528861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、回転軸が軸方向に移動されることを抑制できる整流装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様の整流装置は、展開方向に回転されることで車両の前輪の前側に展開されて前記前輪への空気流を抑制すると共に、収納方向に回転されることで車体に収納される整流体と、回転されて前記整流体が回転される回転軸と、前記回転軸に駆動力を伝達して前記回転軸を回転させると共に、前記整流体に外力が作用された際に移動されて前記回転軸の軸方向への移動が制限されることで前記整流体が収納位置から収納方向に回転される伝達部材と、を備える。
【0007】
本発明の第2態様の整流装置は、本発明の第1態様の整流装置において、前記整流体が収納位置から収納方向に回転されるために前記整流体に作用される外力が前記整流体が展開位置から収納方向に回転されるために前記整流体に作用される外力に比し小さくされる。
【0008】
本発明の第3態様の整流装置は、本発明の第1態様又は第2態様の整流装置において、前記整流体が外力により収納位置から収納方向に回転された際に前記整流体が付勢力により収納位置に復帰される。
【0009】
本発明の第4態様の整流装置は、本発明の第1態様~第3態様の何れか1つの整流装置において、前記整流体が外力により展開位置から収納方向に回転された際に前記整流体が付勢力により展開位置に復帰される。
【0010】
本発明の第5態様の整流装置は、本発明の第1態様~第4態様の何れか1つの整流装置において、前記整流体を回転させるために前記伝達部材に伝達される駆動力が前記整流体が収納位置から収納方向に回転されるために前記伝達部材から伝達される外力に比し大きくされる。
【0011】
本発明の第6態様の整流装置は、本発明の第1態様~第5態様の何れか1つの整流装置において、前記整流体が収納位置から収納方向に回転されるために前記整流体に作用される外力が前記整流体の収納位置から収納方向への回転量に比例して大きくされる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1態様の整流装置では、伝達部材が、回転軸に駆動力を伝達して、回転軸を回転させることで、整流体が回転される。また、整流体が展開方向に回転されることで、整流体が、車両の前輪の前側に展開されて、前輪への空気流を抑制する。一方、整流体が収納方向に回転されることで、整流体が車体に収納される。
【0013】
ここで、整流体に外力が作用された際に、伝達部材が移動されて、回転軸の軸方向への移動が制限されることで、整流体が収納位置から収納方向に回転される。このため、回転軸が軸方向に移動されることを抑制できる。
【0014】
本発明の第2態様の整流装置では、整流体が収納位置から収納方向に回転されるために整流体に作用される外力が、整流体が展開位置から収納方向に回転されるために整流体に作用される外力に比し小さくされる。このため、整流体に作用される外力が小さくても、整流体が収納位置から収納方向に回転できる。
【0015】
本発明の第3態様の整流装置では、整流体が外力により収納位置から収納方向に回転された際に、整流体が付勢力により収納位置に復帰される。このため、簡単な構成で整流体を収納位置に復帰させることができる。
【0016】
本発明の第4態様の整流装置では、整流体が外力により展開位置から収納方向に回転された際に、整流体が付勢力により展開位置に復帰される。このため、簡単な構成で整流体を展開位置に復帰させることができる。
【0017】
本発明の第5態様の整流装置では、整流体を回転させるために伝達部材に伝達される駆動力が、整流体が収納位置から収納方向に回転されるために伝達部材から作用される外力に比し大きくされる。このため、整流体を駆動力により適切に回転させることができる。
【0018】
本発明の第6態様の整流装置では、整流体が収納位置から収納方向に回転されるために整流体に作用される外力が整流体の収納位置から収納方向への回転量に比例して大きくされる。このため、整流体が収納位置から収納方向に回転されるために整流体に作用される外力が過剰に大きくなることを抑制でき、整流体に作用される外力が小さくても、整流体が収納位置から収納方向に回転できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第1実施形態における車両の前部を示す車幅方向外方から見た側面図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る整流装置を示す車両後方かつ車幅方向内方から見た分解斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る整流装置の駆動装置を示す上方から見た断面図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る整流装置の駆動装置を示す車幅方向内側から見た斜視図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る整流装置の駆動装置を示す上方から見た断面図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る整流装置の駆動装置を示す車幅方向外側から見た斜視図である。
図7】本発明の第2実施形態に係る整流装置の駆動装置を示す車幅方向内側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態における車両12の前部が車幅方向外方(車両右方)から見た側面図で示されており、図2には、本実施形態に係る整流装置10が車両後方かつ車幅方向内方から見た分解斜視図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方(車両右方)を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
【0021】
図1に示す如く、本実施形態に係る整流装置10は、車体12Aの前端部内に設置されて、車両12の前輪12Bの前側に配置されている。
【0022】
図1及び図2に示す如く、整流装置10には、樹脂製で略直方体形箱状の整流体14(エアスパッツ)が設けられており、整流体14は、収納位置(図1の破線位置)に配置されている。
【0023】
整流体14の車幅方向内側には、駆動装置16(図3及び図4参照)が組付けられており、駆動装置16は、車体12Aの前端部内に固定されている。
【0024】
駆動装置16には、回転軸としての金属製で略円筒状のスタンド18が設けられており、スタンド18は、軸方向が車幅方向にされると共に、車幅方向外側部が拡径部18Aにされて同軸上に拡径されている。スタンド18の車幅方向外側端部は、整流体14の車両前側端部に結合されており、整流体14は、スタンド18を中心軸として、展開方向A及び収納方向Bに回転可能にされている。
【0025】
スタンド18の外周には、拡径部18Aより車幅方向内側において、略断面矩形状の係止溝18Bが所定数(本実施形態では4個)形成されており、所定数の係止溝18Bは、スタンド18の周方向に等間隔に配置されている。係止溝18Bは、スタンド18の周方向に沿って湾曲されており、係止溝18Bは、スタンド18の軸方向に延伸されている。
【0026】
スタンド18の車幅方向内側には、支持体を構成する支持部材としての樹脂製で箱状のケース20が設けられており、ケース20内は、車幅方向内側に開放されている。ケース20の上側部分には、略有底円筒状の収容筒20Aが形成されており、収容筒20Aは、軸方向が車幅方向にされると共に、内部がケース20内の下側部分に連通されている。
【0027】
収容筒20Aの内周には、制限部としての側面視台形状の制限溝22が所定数(本実施形態では2個)形成されており、所定数の制限溝22は、収容筒20Aの周方向に等間隔に配置されている。制限溝22は、収容筒20Aの周方向に沿って湾曲されており、制限溝22は、車幅方向内側及び収容筒20Aの径方向内側に開放されている。制限溝22の車幅方向外側面は、通過面22Aにされており、通過面22Aは、収容筒20Aの軸方向(車幅方向)に垂直に配置されている。
【0028】
制限溝22の展開方向A側の面は、第1制限部としての展開制限面22Bにされており、展開制限面22Bは、収容筒20Aの周方向に垂直に配置されている。制限溝22の収納方向B側の面は、第2制限部としての収納制限面22Cにされており、収納制限面22Cは、収納方向Bへ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜されている。なお、展開制限面22Bは、少なくとも1個の制限溝22に設けられればよく、展開制限面22Bが設けられない制限溝22は、展開方向Aに開放されてもよい。
【0029】
収容筒20Aの底壁(車幅方向外側壁)には、シール部としての有底円筒状のシール筒20Bが同軸上に一体形成されており、シール筒20Bの軸方向は、車幅方向にされている。シール筒20Bは、収容筒20Aの底壁を貫通しており、シール筒20B内は、車幅方向外側に開放されている。シール筒20Bの底壁(車幅方向内側壁)には、第1支持部としての円筒状の支持筒20Cが同軸上に一体形成されており、支持筒20Cは、シール筒20Bから車幅方向内側に延出されている。支持筒20Cの径は、シール筒20Bの径に比し小さくされており、支持筒20C内は、シール筒20B内に開放されている。
【0030】
シール筒20B内及び支持筒20C内には、スタンド18の拡径部18Aが同軸上に挿入されており、これにより、収容筒20A内にスタンド18が同軸上に挿入されている。支持筒20C内には、拡径部18Aが嵌合されており、支持筒20Cは、スタンド18を回転可能に支持している。シール筒20Bと拡径部18Aとの間には、シール部材としての円環状のシールリング24が設けられており、シールリング24は、ゴム製にされて、シール性を有している。シールリング24は、シール筒20Bと拡径部18Aとの間に挟持されて、弾性収縮されており、シールリング24は、ケース20とスタンド18との間をシールして、ケース20内への水の浸入を制限している。
【0031】
ケース20内の下側部分には、保持部材としての樹脂製のモータベース26が固定されている。モータベース26には、略有底楕円筒状の保持筒26Aが一体形成されており、保持筒26Aは、車幅方向内側に突出されると共に、内部が車幅方向内側に開放されている。
【0032】
ケース20及びモータベース26の車幅方向内側には、支持体を構成する被覆部材としての樹脂製で箱状のカバー28が設けられており、カバー28内は、車幅方向外側に開放されている。カバー28の車幅方向外側端部内には、ケース20の車幅方向内側端部が嵌合かつ固定されており、カバー28は、ケース20及びモータベース26の車幅方向内側を被覆している。カバー28の底壁(車幅方向内側壁)の上側部分には、第2支持部としての円筒状の追加筒28Aが一体形成されており、追加筒28Aは、車幅方向外側に突出されている。追加筒28A内には、スタンド18の車幅方向内側端部が嵌合されており、追加筒28Aは、スタンド18を回転可能に支持している。また、カバー28の底壁には、スタンド18の車幅方向内側端面が当接されている。
【0033】
カバー28及びケース20は、車体12Aの前端部内に固定されており、これにより、整流装置10が車体12Aの前端部内に設置されている。
【0034】
ケース20とカバー28との間の空間の下側部分には、駆動機構としてのモータ30が設けられている。モータ30には、略楕円柱状の本体部30Aが設けられており、本体部30Aは、モータベース26の保持筒26A内に車幅方向内側から嵌入されて保持されている。本体部30Aからは、出力軸30Bが車幅方向外側に延出されており、出力軸30Bは、モータベース26を貫通して、モータベース26の車幅方向外側に延出されている。また、モータ30が駆動されて、出力軸30Bが回転される。
【0035】
モータ30の車幅方向外側には、樹脂製の初段ウォーム32が設けられており、初段ウォーム32の車幅方向外側端部は、ケース20の底壁(車幅方向外側壁)に回転自在に支持されている。初段ウォーム32には、車幅方向内側からモータ30の出力軸30Bが同軸上に挿入されており、出力軸30Bが回転されることで、初段ウォーム32が出力軸30Bと一体回転される。
【0036】
初段ウォーム32の上側には、金属製の出力ウォーム34が設けられており、出力ウォーム34は、ケース20の底壁とモータベース26との間に回転自在に支持されている。出力ウォーム34の車両後側には、樹脂製の初段ギア36(ウォームホイール)が同軸上に支持されており、初段ギア36は、出力ウォーム34と一体回転される。初段ギア36は、初段ウォーム32に噛合されており、初段ウォーム32が回転されることで、初段ギア36及び出力ウォーム34が一体回転される。
【0037】
出力ウォーム34の上側には、駆動部材としての金属製で略円筒状の出力ギア38が設けられており、出力ギア38は、内部にスタンド18が同軸上に嵌合されて、スタンド18に回転可能に支持されている。出力ギア38は、スタンド18に対し車幅方向(軸方向)に移動可能にされており、出力ギア38は、スタンド18の拡径部18A及びケース20の支持筒20Cに車幅方向内側から当接されている。出力ギア38は、車幅方向外側部分(ウォームホイール)において出力ウォーム34に噛合されて、回転を制限されており、出力ウォーム34が回転されて、出力ギア38が回転される。
【0038】
出力ギア38の車幅方向内側部分には、回転部としての側面視台形状の回転溝40が所定数(本実施形態では2個)形成されており、所定数の回転溝40は、出力ギア38の周方向に等間隔に配置されている。回転溝40は、出力ギア38の周方向に沿って湾曲されており、回転溝40は、車幅方向内側及び出力ギア38の径方向両側に開放されている。回転溝40の車幅方向外側面は、回転面40Aにされており、回転面40Aは、出力ギア38の軸方向(車幅方向)に垂直に配置されている。
【0039】
回転溝40の回転面40Aより収納方向B側の面は、第1回転部としての展開面40Bにされており、展開面40Bは、収納方向Bへ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜されている。回転溝40の展開面40Bより収納方向B側の面は、第1許容部としての展開許容面40Cにされており、展開許容面40Cは、収納方向Bへ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜されている。回転溝40の回転面40Aより展開方向A側の面は、第2回転部としての収納面40Dにされており、収納面40Dは、展開方向Aへ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜されている。回転溝40の収納面40Dより展開方向A側の面は、第2許容部としての収納許容面40Eにされており、収納許容面40Eは、展開方向Aへ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜されている。
【0040】
展開面40Bの出力ギア38周方向に対する傾斜角度と収納面40Dの出力ギア38周方向に対する傾斜角度とは、同一にされており、展開許容面40Cの出力ギア38周方向に対する傾斜角度と収納許容面40Eの出力ギア38周方向に対する傾斜角度とは、同一にされている。展開面40B及び収納面40Dの出力ギア38周方向に対する傾斜角度は、展開許容面40C及び収納許容面40Eの出力ギア38周方向に対する傾斜角度に比し大きくされており、展開許容面40C及び収納許容面40Eの出力ギア38周方向に対する傾斜角度は、ケース20(制限溝22)における収納制限面22Cの収容筒20A周方向に対する傾斜角度に比し大きくされている。
【0041】
出力ギア38の車幅方向内側には、伝達部材としての金属製で略円環板状のクラッチ42が設けられており、クラッチ42は、内部にスタンド18が同軸上に嵌合されて、スタンド18に支持されている。クラッチ42の内周には、略矩形柱状の係止突起42Aが所定数(本実施形態では4個)突出形成されており、所定数の係止突起42Aは、クラッチ42の周方向に等間隔に配置されている。係止突起42Aは、クラッチ42の周方向に沿って湾曲されており、係止突起42Aは、クラッチ42の軸方向(車幅方向)に延伸されている。係止突起42Aは、スタンド18の係止溝18Bに車幅方向内側から挿入されており、係止突起42Aは、係止溝18Bにクラッチ42の周方向において嵌合されている。このため、クラッチ42は、スタンド18と一体回転可能にされると共に、スタンド18に対し軸方向に移動可能にされている。
【0042】
クラッチ42の外周には、伝達部としての略矩形柱状のアーム42Bが所定数(本実施形態では2個)一体形成されており、所定数のアーム42Bは、クラッチ42の周方向に等間隔に配置されている。アーム42Bは、クラッチ42の径方向外側に延出されて、出力ギア38の回転溝40に貫通されており、アーム42Bの車幅方向両側面は、クラッチ42の周方向において凸状に湾曲されている。アーム42Bは、回転溝40の回転面40Aに車幅方向内側から当接されると共に、回転溝40の収納面40Dに当接されており、アーム42Bは、ケース20における制限溝22の通過面22Aの車幅方向内側に配置されると共に、制限溝22の収納制限面22Cに当接されている。
【0043】
クラッチ42の車幅方向内側には、付勢部材としての金属製のコイルスプリング44が設けられており、コイルスプリング44内には、スタンド18が同軸上に挿入されている。スタンド18の車幅方向内側端部近傍には、係止部材としての金属製でC字形板状のCリング46が嵌合かつ固定されており、コイルスプリング44は、Cリング46とクラッチ42との間に掛渡されている。コイルスプリング44は、軸方向に圧縮されており、コイルスプリング44は、クラッチ42及び出力ギア38を車幅方向外側に付勢している。
【0044】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0045】
以上の構成の整流装置10では、整流体14が展開される際に、駆動装置16において、モータ30が正駆動されて、出力軸30B、初段ウォーム32、初段ギア36及び出力ウォーム34が回転されることで、出力ギア38が展開方向Aに回転されて、出力ギア38における回転溝40の回転面40Aがクラッチ42のアーム42Bを通過(摺動)される。そして、回転溝40の展開面40Bが、アーム42Bに当接されて、クラッチ42を展開方向Aに回転させることで、スタンド18が展開方向Aに回転されて(クラッチ42がモータ30の駆動力をスタンド18に伝達して)、整流体14が展開方向Aに回転される。さらに、クラッチ42のアーム42Bが、ケース20における制限溝22の通過面22Aを通過されて、制限溝22の展開制限面22Bに当接されることで、クラッチ42、スタンド18及び整流体14の展開方向Aへの回転が制限されて、整流体14が展開位置(図1の2点鎖線位置)に配置される。
【0046】
このため、整流体14が、車体12Aの下側において車両12の前輪12Bの車両前側に配置されて、前輪12Bへの車両12の走行風(空気流)を抑制する(走行風を前輪12Bの下側に流す)ことで、前輪12Bの車両前側における空気圧の増加が抑制されて、車両12の空気抵抗及び揚力が抑制される。
【0047】
整流体14が展開位置に配置される際に、整流体14に車両12の走行面の凸部から上側(収納方向B)への所定値以上の外力が作用された場合には、駆動装置16において、クラッチ42のアーム42Bがコイルスプリング44の付勢力に抗して出力ギア38における回転溝40の展開面40Bから展開許容面40Cに移動(摺動)されて、クラッチ42が車幅方向内側への移動により収納方向Bへの回転を許容されることで、スタンド18及び整流体14の収納方向Bへの回転が許容されて、整流体14及び駆動装置16が保護される。
【0048】
その後、整流体14への外力の作用が解除された際には、クラッチ42のアーム42Bがコイルスプリング44の付勢力により回転溝40の展開許容面40Cから展開面40Bに移動(摺動)されて、クラッチ42が車幅方向外側に移動されつつ展開方向Aに回転されることで、スタンド18及び整流体14が展開方向Aに回転されて、整流体14が展開位置に配置(復帰)される。
【0049】
また、整流体14が収納される際には、駆動装置16において、モータ30が逆駆動されて、出力軸30B、初段ウォーム32、初段ギア36及び出力ウォーム34が回転されることで、出力ギア38が収納方向Bに回転されて、出力ギア38における回転溝40の回転面40Aがクラッチ42のアーム42Bを通過(摺動)される。そして、回転溝40の収納面40Dが、アーム42Bに当接されて、クラッチ42を収納方向Bに回転させることで、スタンド18が収納方向Bに回転されて(クラッチ42がモータ30の駆動力をスタンド18に伝達して)、整流体14が収納方向Bに回転される。さらに、クラッチ42のアーム42Bが、ケース20における制限溝22の通過面22Aを通過されて、制限溝22の収納制限面22Cに当接されることで、クラッチ42、スタンド18及び整流体14の収納方向Bへの回転が制限されて、整流体14が収納位置(図1の破線位置)に配置される。
【0050】
整流体14が収納位置に配置される際に、整流体14に車両12の走行面の凸部から上側(収納方向B)への規定値以上の外力が作用された場合には、駆動装置16において、クラッチ42のアーム42Bがコイルスプリング44の付勢力に抗してケース20(収容筒20A)における制限溝22の収納制限面22Cを移動(摺動)されて、クラッチ42が車幅方向内側への移動により収納方向Bへの回転を許容されることで、スタンド18及び整流体14の収納方向Bへの回転が許容されて、整流体14及び駆動装置16が保護される。
【0051】
その後、整流体14への外力の作用が解除された際には、クラッチ42のアーム42Bがコイルスプリング44の付勢力により制限溝22の収納制限面22Cを移動(摺動)されて、クラッチ42が車幅方向外側に移動されつつ展開方向Aに回転されることで、スタンド18及び整流体14が展開方向Aに回転されて、整流体14が収納位置に配置(復帰)される。
【0052】
整流体14が収納位置に配置される際に、仮に整流体14に下側(展開方向A)への所定値以上の外力が作用された場合には、駆動装置16において、クラッチ42のアーム42Bがコイルスプリング44の付勢力に抗して出力ギア38における回転溝40の収納面40Dから収納許容面40Eに移動(摺動)されて、クラッチ42が車幅方向内側への移動により展開方向Aへの回転を許容されることで、スタンド18及び整流体14の展開方向Aへの回転が許容されて、整流体14及び駆動装置16が保護される。
【0053】
その後、整流体14への外力の作用が解除された際には、クラッチ42のアーム42Bがコイルスプリング44の付勢力により回転溝40の収納許容面40Eから収納面40Dに移動(摺動)されて、クラッチ42が車幅方向外側に移動されつつ収納方向Bに回転されることで、スタンド18及び整流体14が収納方向Bに回転されて、整流体14が収納位置に配置(復帰)される。
【0054】
ここで、上述の如く、整流体14に収納位置から収納方向Bへの外力が作用された際には、スタンド18が軸方向(車幅方向)に移動されなくても、クラッチ42が軸方向(車幅方向内側)に移動されることで、整流体14が収納位置から収納方向Bに回転される。このため、スタンド18が軸方向に移動されることを抑制できる。これにより、簡単な構成でスタンド18とケース20との間をシールでき、例えば、ケース20のシール筒20Bとスタンド18の拡径部18Aとの間のシールリング24によるシールに代えて、ケース20の支持筒20Cとスタンド18の拡径部18Aとの間のオイルシールによるシール等にすることもできる。
【0055】
さらに、整流体14に展開位置から収納方向Bへの外力が作用された際には、スタンド18が軸方向に移動されなくても、クラッチ42が軸方向に移動されることで、整流体14が展開位置から収納方向Bに回転される。しかも、整流体14に収納位置から展開方向Aへの外力が作用された際には、スタンド18が軸方向に移動されなくても、クラッチ42が軸方向に移動されることで、整流体14が収納位置から展開方向Aに回転される。このため、スタンド18が軸方向に移動されることを一層抑制できる。
【0056】
しかも、整流体14が外力により収納位置から収納方向Bに回転される際、整流体14が外力により展開位置から収納方向Bに回転される際、及び、整流体14が外力により収納位置から展開方向Aに回転される際には、スタンド18がコイルスプリング44の付勢力に抗して軸方向に移動されなくても、クラッチ42がコイルスプリング44の付勢力に抗して軸方向に移動されることで、整流体14が外力により回転される。このため、整流体14に作用される外力が小さくても、整流体14が回転でき、整流体14及び駆動装置16を適切に保護できる。
【0057】
さらに、整流体14が外力により収納位置から収納方向Bに回転された際、整流体14が外力により展開位置から収納方向Bに回転された際、及び、整流体14が外力により収納位置から展開方向Aに回転された際には、コイルスプリング44の付勢力により、クラッチ42が回転されて、整流体14が収納位置又は展開位置に復帰される。このため、モータ30を駆動させなくてもよく、簡単な構成で整流体14を収納位置又は展開位置に復帰させることができる。
【0058】
また、ケース20(制限溝22)における収納制限面22Cの収容筒20A周方向に対する傾斜角度が、出力ギア38(回転溝40)における展開面40B及び収納面40Dの出力ギア38周方向に対する傾斜角度に比し小さくされている。このため、整流体14が収納位置から収納方向Bに回転されるために整流体14に作用される外力(クラッチ42のアーム42Bから収納制限面22Cに伝達される外力)が、整流体14が展開位置から収納方向Bに回転されるために整流体14に作用される外力(クラッチ42のアーム42Bから展開面40Bに伝達される外力)及び整流体14が収納位置から展開方向Aに回転されるために整流体14に作用される外力(クラッチ42のアーム42Bから収納面40Dに伝達される外力)に比し小さくされる。このため、整流体14に作用される外力が小さくても、整流体14が収納位置から収納方向Bに回転でき、整流体14及び駆動装置16を適切に保護できる。
【0059】
さらに、ケース20(制限溝22)における収納制限面22Cの収容筒20A周方向に対する傾斜角度が一定にされており、コイルスプリング44の付勢力が整流体14の収納位置から収納方向Bへの回転量に比例して大きくされる。このため、整流体14が収納位置から収納方向Bに回転されるために整流体14に作用される外力が整流体14の収納位置から収納方向Bへの回転量に比例して大きくされる。これにより、整流体14が収納位置から収納方向Bに回転されるために整流体14に作用される外力が過剰に大きくなることを抑制でき、整流体14に作用される外力が小さくても、整流体14が収納位置から収納方向Bに回転できて、整流体14及び駆動装置16を適切に保護できる。
【0060】
また、出力ギア38(回転溝40)における展開面40B及び収納面40Dの出力ギア38周方向に対する傾斜角度が、ケース20(制限溝22)における収納制限面22Cの収容筒20A周方向に対する傾斜角度に比し大きくされている。このため、整流体14を展開方向A及び収納方向Bに回転させるためにクラッチ42に伝達されるモータ30の駆動力(展開面40B及び収納面40Dからクラッチ42のアーム42Bに伝達されるモータ30の駆動力)が、整流体14が収納位置から収納方向Bに回転されるためにクラッチ42から伝達される外力(クラッチ42のアーム42Bから収納制限面22Cに伝達される外力)に比し大きくされる。このため、モータ30の駆動力により、クラッチ42を適切に回転させることができて、整流体14を適切に回転させることができる。
【0061】
さらに、スタンド18の出力ギア38位置において、モータ30の駆動力による整流体14の回転範囲の規定及び外力による整流体14の回転の許容が行われる。このため、モータ30の駆動力による整流体14の回転範囲の規定及び外力による整流体14の回転の許容がスタンド18の出力ギア38以外の位置において行われないことで、駆動装置16の構成を簡単にできると共に、駆動装置16をスタンド18の軸方向(車幅方向)において小型化できる。
【0062】
[第2実施形態]
図5には、本発明の第2実施形態に係る整流装置50の駆動装置16が上方から見た断面図にて示されている。さらに、図6には、整流装置50の駆動装置16が車幅方向外側から見た斜視図にて示されており、図7には、整流装置50の駆動装置16が車幅方向内側から見た斜視図にて示されている。
【0063】
本実施形態に係る整流装置50は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0064】
図5図7に示す如く、本実施形態に係る整流装置50の駆動装置16では、ケース20の収容筒20Aに上記第1実施形態における制限溝22が設けられていない。
【0065】
ケース20における支持筒20C内周の上端部には、円環板状の当接板20Dが同軸上に一体形成されており、当接板20Dは、スタンド18の拡径部18Aに車幅方向内側から当接されている。支持筒20Cの外周には、規制部としての略矩形板状の規制板20Eが所定数(本実施形態では2個)一体形成されており、所定数の規制板20Eは、収容筒20Aの周方向に等間隔に配置されると共に、それぞれ収容筒20Aの周方向に沿って湾曲されている。規制板20Eは、支持筒20Cの軸方向(車幅方向)に延伸されており、規制板20Eは、シール筒20Bの底壁と一体にされると共に、支持筒20Cの車幅方向内側に突出されている。
【0066】
出力ギア38は、ケース20の支持筒20Cに車幅方向内側から当接されて、スタンド18の拡径部18Aには当接されていない。
【0067】
出力ギア38の車幅方向外側部分には、被規制部としての略長尺矩形状の規制溝52が所定数(本実施形態では2個)形成されており、所定数の規制溝52は、出力ギア38の周方向に等間隔に配置されている。規制溝52は、出力ギア38の周方向に沿って湾曲されており、規制溝52は、車幅方向外側に開放されている。規制溝52の収納方向B側の面は、第1被規制部としての展開規制面52Aにされており、展開規制面52Aは、出力ギア38の周方向に垂直に配置されている。規制溝52の展開方向A側の面は、第2被規制部としての収納規制面52Bにされており、収納規制面52Bは、出力ギア38の周方向に垂直に配置されている。規制溝52には、車幅方向外側からケース20の規制板20Eが挿入されており、規制板20Eは、収納規制面52Bに当接されている。
【0068】
出力ギア38の回転溝40では、回転面40Aの出力ギア38周方向寸法が小さくされており、展開面40B及び展開許容面40Cと収納面40D及び収納許容面40Eとは、出力ギア38の周方向において接近されている。
【0069】
クラッチ42では、アーム42Bの延出寸法が小さくされており、アーム42Bは、回転溝40の回転面40A、収納面40D及び展開面40Bに当接されている。
【0070】
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0071】
特に、整流体14が展開される際には、駆動装置16において、モータ30が正駆動されて、出力軸30B、初段ウォーム32、初段ギア36及び出力ウォーム34が回転されることで、出力ギア38が展開方向Aに回転される。このため、出力ギア38における回転溝40の展開面40Bが、クラッチ42のアーム42Bを押圧して、クラッチ42を展開方向Aに回転させることで、スタンド18が展開方向Aに回転されて(クラッチ42がモータ30の駆動力をスタンド18に伝達して)、整流体14が展開方向Aに回転される。さらに、出力ギア38の規制溝52が展開方向Aに回転されて、規制溝52の展開規制面52Aがケース20の規制板20Eに当接されることで、出力ギア38、クラッチ42、スタンド18及び整流体14の展開方向Aへの回転が制限されて、整流体14が展開位置(図1の2点鎖線位置)に配置される。
【0072】
整流体14が展開位置に配置される際に、仮に整流体14に下側(展開方向A)への所定値以上の外力が作用された場合には、駆動装置16において、クラッチ42のアーム42Bがコイルスプリング44の付勢力に抗して出力ギア38における回転溝40の収納面40Dから収納許容面40Eに移動(摺動)されて、クラッチ42が車幅方向内側への移動により展開方向Aへの回転を許容されることで、スタンド18及び整流体14の展開方向Aへの回転が許容されて、整流体14及び駆動装置16が保護される。
【0073】
その後、整流体14への外力の作用が解除された際には、クラッチ42のアーム42Bがコイルスプリング44の付勢力により回転溝40の収納許容面40Eから収納面40Dに移動(摺動)されて、クラッチ42が車幅方向外側に移動されつつ収納方向Bに回転されることで、スタンド18及び整流体14が収納方向Bに回転されて、整流体14が展開位置に配置(復帰)される。
【0074】
また、整流体14が収納される際には、駆動装置16において、モータ30が逆駆動されて、出力軸30B、初段ウォーム32、初段ギア36及び出力ウォーム34が回転されることで、出力ギア38が収納方向Bに回転される。このため、出力ギア38における回転溝40の収納面40Dが、クラッチ42のアーム42Bを押圧して、クラッチ42を収納方向Bに回転させることで、スタンド18が収納方向Bに回転されて(クラッチ42がモータ30の駆動力をスタンド18に伝達して)、整流体14が収納方向Bに回転される。さらに、出力ギア38の規制溝52が収納方向Bに回転されて、規制溝52の収納規制面52Bがケース20の規制板20Eに当接されることで、出力ギア38、クラッチ42、スタンド18及び整流体14の収納方向Bへの回転が制限されて、整流体14が収納位置(図1の破線位置)に配置される。
【0075】
整流体14が収納位置に配置される際に、整流体14に車両12の走行面の凸部から上側(収納方向B)への所定値以上の外力が作用された場合には、駆動装置16において、クラッチ42のアーム42Bがコイルスプリング44の付勢力に抗して出力ギア38における回転溝40の展開面40Bから展開許容面40Cに移動(摺動)されて、クラッチ42が車幅方向内側への移動により収納方向Bへの回転を許容されることで、スタンド18及び整流体14の収納方向Bへの回転が許容されて、整流体14及び駆動装置16が保護される。
【0076】
その後、整流体14への外力の作用が解除された際には、クラッチ42のアーム42Bがコイルスプリング44の付勢力により回転溝40の展開許容面40Cから展開面40Bに移動(摺動)されて、クラッチ42が車幅方向外側に移動されつつ展開方向Aに回転されることで、スタンド18及び整流体14が展開方向Aに回転されて、整流体14が収納位置に配置(復帰)される。
【0077】
また、スタンド18の周囲では、ケース20の収容筒20Aに制限溝22が設けられていない。このため、駆動装置16のスタンド18周囲における構成を簡単にでき、駆動装置16をスタンド18の径方向において小型化できる。
【0078】
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態では、ケース20の制限溝22、出力ギア38の回転溝40及びクラッチ42のアーム42Bがそれぞれ2個設けられる。しかしながら、ケース20の制限溝22、出力ギア38の回転溝40及びクラッチ42のアーム42Bがそれぞれ1個又は3個以上(例えば3個又は4個)設けられてもよい。
【符号の説明】
【0079】
10・・・整流装置、12・・・車両、12A・・・車体、12B・・・前輪、14・・・整流体、18・・・スタンド(回転軸)、42・・・クラッチ(伝達部材)、50・・・整流装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7